原文
以下、ななし氏による訳文
■消費者団体がアンチコピーCDを提訴する
【ファンが欠陥商品と呼ぶコピープロテクトCDについて、ヨーロッパの消費者団体が大手レコードレーベルを訴えました。】
ベルギーに本拠を置くTest-Achatsによると、CDのコピーを防止するこの新しいテクノロジーのせいで、機器によってはファンがそれらのディスクを再生することができなかったり、合法的なバックアップコピーを作成することができなくなるという。
消費者団体側はEMI、Universal、Sony、BMGに対してコピープロテクトCDの発売を停止しファンに賠償するよう求めている。
しかし業界団体である国際レコード業界連合(IFPI)によると、この訴えには根拠がないとのことだ。
コピープロテクト技術は2年前に当時売り上げの低下に直面していたレコード会社によって導入されたもので、闇市場で横行する海賊盤に歯止めをかけることが目的だった。
このコピー防止は、CD上に家庭用ステレオや携帯用オーディオ機器でのみ再生が可能なデータのレイヤーを配置することにより実現されている(はずだった)。
ところがTest-Achats(オランダ語でTest-Aankoop)によれば、CDプレイヤーの機種によってはこれらのディスクを聴くことができないという体験をした憤慨するファンから200通の苦情を受け取っているという。
ShakiraのLaundry ServiceやRadioheadのHail to the Thiefなどのヒット作品にそうした悪影響がみられる、とのことだ。
Test-Achatsの広報担当Mechels Ivo氏は、「この問題における法的な先行事例(判例?)を打ちたてようとしてるんです。ほかの消費者団体があとに続いてくれることを期待しています。」と語った。
【プロテクト】
しかしIFPIは声明において、「ヨーロッパの法律において、レコード会社やその他の著作権保有者が自分たちの作品を技術的手段により保護する権利を持つことはことは明白である」と述べている。
ロイター通信によると、この訴訟はこれからの音楽業界によるコピープロテクトディスク販売の実施に対して、ヨーロッパで最大の法的抗議になるだろうと業界の識者は言っている。(★)
ベルギーの法廷にて今週から裁判が行われる予定だ。
5大音楽レーベルのなかでWarnerMusicただ1社が、その名前を挙げられなかった。
(★)の段落だけ自信がありません、とのこと。