May 04, 2020

今更だがpiCore7を復帰させる

いろいろ世の中も生活も面倒な状況が続いている。
仕事柄、休んでばかりもいられない。それでもGWはそこそこ休みがある。休めるだけいい。

前回のエントリーで、PPAP方式で複数のサンプリングパラメータを使い分ける方法を書いた。
だけど、どうもPPAP 192/24、96/24で使っていると、クライアントの操作に音楽再生の追随が5、6秒ほど遅れる。まどろっこしくてストレスになる事がわかった。
最初にncmpcppから再生開始の指示を出すときは直ぐに反応する。しかし音量を調節したら反応するのに5秒ほどかかる。他の曲に変えようとして操作したら、やはりそのぐらい遅延が生じるのだ。

ちなみに、768/32 PPAPでは全くそんなことがない。遅延はあるかないか分からない程度としか感じない。快適そのものだ。
つまり処理能力の問題ではなく、何処かの設定だか何かによるものだと思う。
しかし、どうしたら直せるのかは分からない。

以前に使っていた時はこんなだったっけ?ハードやOSの違いによるのかな?とか思いながら使っていたが、だんだんPPAPではない他の方法を探そうという気持ちになってきた。だって低音質音源への対応に、そんなストレス抱えてちゃいかんでしょ。NASマウントによるmpd再生に回帰することにした。

最初に思いついたのは、raspberry pi2の再利用。
既存の音楽再生用ディストリビューションを利用できる。
lightMPD、Symphonic MPD、、、いや、それはなんというか、大根切るのに日本刀みたいでバランスが悪すぎる。

いっそのこと、VolumioとかMoodeぐらいでいいか、、、
Moodeをダウンロード、、、遅すぎる。昨今の時世のでネットが重いせいか2時間以上かかった上、DL失敗と表示された。
Volumio2は、、、設定がめんどう、、、やっぱりなじめない。
そういえば、以前開発終了していた頃に落としたArchphileがあったな、、NASをマウントしない。sshでログインしていじっても、設定が保存されない。

そんなこんなで、どうしようかと思案するうち、piCore7でいいんじゃないのかと気付く。
うちで使いやすい再生環境を作るとなったとき、簡便で手軽なのはこれが一番だったということを思い出した。

piCore7はmpdがtczファイルで用意されているので、簡単に環境構築ができる。
やり方は過去のエントリーほぼそのままで楽々。備忘録残しておいてよかった。
1時間ほどで完成する。

piCore7にmpdをインストールする方法
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20180103a.htm

以前の行程と違うのは、ip固定にしていないのと(最近は固定せずに使うことが増えた。DHCPサーバーまかせだ)、ディスクイメージ拡張の際にmicroSDカードいっぱいには拡張せずに200MBで納めておいたこと。せっかくなのでmpdをインストールしたmicroSDカードからバックアップのディスクイメージを作ることにしたのだ。

tc@box:~$ sudo fdisk -u /dev/mmcblk0

Command (m for help): p

Disk /dev/mmcblk0: 3965 MB, 3965190144 bytes
3 heads, 8 sectors/track, 322688 cylinders, total 7744512 sectors
Units = sectors of 1 * 512 = 512 bytes

        Device Boot      Start         End      Blocks  Id System
/dev/mmcblk0p1            8192       69631       30720   c Win95 FAT32 (LBA)
/dev/mmcblk0p2           69648       93119       11736  83 Linux

Command (m for help): d
Partition number (1-4): 2

Command (m for help): n
Command action
   e   extended
   p   primary partition (1-4)
p
Partition number (1-4): 2
First sector (8-7744511, default 8): 69648
Last sector or +size or +sizeM or +sizeK (69648-7744511, default 7744511): +200M

Command (m for help): w
The partition table has been altered.
Calling ioctl() to re-read partition table
fdisk: WARNING: rereading partition table failed, kernel still uses old table: Device or resource busy
tc@box:~$ sudo reboot

tc@192.168.1.77's password: 
   ( '>')
  /) TC (\   Core is distributed with ABSOLUTELY NO WARRANTY.
 (/-_--_-\)           www.tinycorelinux.net

tc@box:~$ sudo resize2fs /dev/mmcblk0p2
resize2fs 1.42.13 (17-May-2015)
Filesystem at /dev/mmcblk0p2 is mounted on /mnt/mmcblk0p2; on-line resizing required
old_desc_blocks = 1, new_desc_blocks = 1
The filesystem on /dev/mmcblk0p2 is now 195312 (1k) blocks long.

これで220MB強のサイズになった。

mpdインストールの工程が終わって出来たmicroSDカードから「dd」コマンドでバックアップのディスクイメージを作る。
これは普段使いのノートPC、Fedoraでの仕事。
若干余裕を見て、250MB程の大きさで指示する。

[ab@fedora1 ~]$ sudo dd if=/dev/sdb of=~/Downloads/z.img bs=1M count=250 status=progress
255852544 bytes (256 MB, 244 MiB) copied, 8 s, 31.9 MB/s
250+0 レコード入力
250+0 レコード出力
262144000 bytes (262 MB, 250 MiB) copied, 8.2029 s, 32.0 MB/s
[ab@fedora1 ~]$

これで、262.1MBのディスクイメージが出来た。
何かあった時に焼いて使う。
以前に、大きくし過ぎたパーティション(SDカードいっぱいで8GBとか)を縮小してバックアップしようと試みたこともあったんだけど、動作しなくなったり何かと不具合があったので、やっぱり予め小さめに作った上でディスクイメージにした方がいいと考えた。
めったにこういうことはしないので、じきに忘れるので備忘録。

今回はせっかくなのでネットラジオもpiCore7で聴けるようにした。
NASにそれ用のディレクトリ「netradio」を作ってpls形式というネットラジオ用のファイルを置く。
mpdはこれらをプレイリストとして扱うので、ncmpcppで選択して再生指示すれば、ストリーミング再生が可能。
Linnのネットラジオとかを聴いている。
本当はらじるらじるとか聴けるようにしたいんだけど難しい。もっと簡単に聴けたらいいのに。

ただ、ネットラジオ再生中、ときどきncmpcppがエラー音を吐く。
コンポのほうは問題なく再生しているけど、クライアントpcから「ピコッ、、、ピコッ、、、」と音がするのだ。ncmpcppを閉じると消える。起こすとまた鳴り始める。
曲が変わると消えるので、音源由来で何かあるのかもしれないけど、よく分からない。

Ras pi2からの出力について。

usb出力はDACの追加が要るので扱いにくいし、i2s DACでアナログ出力もアンプに受け入れ場所がない。
そういうわけで、hifiberry Digi+で、SPDIF出力することにした。

出力先をSM-SX100やOdeon-liteにしたら、768/32 PPAPとの切り替えの際にSM-SX100の入力セレクターを弄らないといけない。
ずいぶん前からセレクターの反応が悪いので、なるべく触りたくないという事情がある。

ADI-2 DACにはusb、coaxial、optical、3つの入力端子があるんだけど、何れかからの入力があれば自動的に識別して再生してくれる機能がある。つまり、入力切替をDACがやってくれるということだ。
apu2d4からのusb-768/32と、ras pi2-Digi+からのoptical-96/24、両方をADI-2 DACに繋いでおけば、椅子に座ってノートPCからどちらのmpdを鳴らすか指示を出すだけで、ADI-2 DACが入力された音源を再生してくれて、SM-SX100のセレクターは触る必要がない。
問題は両方から同時に入力したらどうなるか分からないってことだけど、これはしないように注意するということで。

そういうわけで、現在はPCトラポは2本立てだ。

システム上流構成図

GWでのんびり過ごしていても、世界は大きく揺れている。
とにかく、暮々もみなさま、御自愛の程を。

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