03.04.07.
音楽配信に対して不信感があると書きましたが、それはJASRACへの不信感からくるものです。
音楽配信はネットによって行われます。
どの曲がいつ誰にダウンロードされたか、全て記録に残ります。これって、著作権使用料の効率いい徴収に直結するような気がするのです。
著作権料を納めたくないとはいいませんが、個人サイトへのJASRACの締め付けを考えると、要するに独占したいんじゃないかと思うわけで。
サイトに歌詞を掲載するだけで、催促のメールがくるらしい(うわー、、
そして徴集される著作権使用料の使途は全くもって不明です。怪しい話がいろいろあるようです。
独占の批判が強いにも拘らず、これをさらに増強するような気がします。
著作権の過剰な適用は、文化の衰退を招くというのが僕の持論です。自由な空気の中でこそ文化は花開くと思うのですが。
案外、CCCDってこういうシナリオ?世界的に音楽配信の中央集権化が進むんでしょうかね。。。そうはならないことを祈ります。
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2003.10.14.追記。
これって音楽配信じゃなくて、ネット配信の間違いですね。。。
03.04.10.
昨日今日と仕事大変だった。日常の業務が片付いてないよ。。。
それはともかく、なんかやっばいものが見つかったようです。こんなん。
ほとんどトロイの木馬だと某サイトでは話題に。音楽配信メモにもリンクされてる。
うぅぅぅ、う〜ん。
パソコン詳しくないのでわけわからじ(汗
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03.04.12.
2002年国内音楽ソフト売上、過去最悪の下落幅12%ということらしいんですが、一億売ってますからね、この程度は予測範囲内で痛くも痒くもないでしょう。
というか、僕にはCCCDで売り上げが伸びるとレコード会社が本気で予測していたとは、とても思えないのですが。
売り上げは減ると予測していたはずです。バカじゃないんだから。
エイベックスじゃないですが、コピーについて消費者に考えてもらうために自分達が損失を被ってもかまわないからCCCDを導入したのだ!という主張の方がまだ理解しやすい。、、かなw、無理あるな。変であることにかわりはないですけど。
で、やっぱり、なんでCCCDなんてものを売るのかは全く理解に苦しむとこです。いったいなんでだろう、、。
それともやっぱりバカなのか?予測不能のバカなのか、、?
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03.04.17.
今更ですが雑誌「特選街」の5月号を読みました。とても分かりやすくよくまとまっています。
こういうのを読むと、やっぱり紙の媒体というのは伝達手段として強いなと思います。なんというか、なんのかんのいってPCよりも手軽に大量の情報を伝えてしまうんですね。どういうわけでそんなふうなのか、よくわからないですが。
これからの音楽はコピーコントロールが主体になっていくだろう、ということでまとめられていたのですが、きちんとした規格に沿った方式であって欲しいものです。CDS300なんてものが出てくると書いていて、互換性が向上しているらしいですが、CDS200からの流れでとても受け入れる気持ちになれないのが正直なところ。
またおかしな企業がおかしなものを持ち出して、、、というか。
互換性の向上といっても、本当なのか?、どうやってそれを検証しているのか?、そして問題が出る場合の保証はどうするのか?、どうせ規格外だし、、、と思い付いただけで疑問点はいろいろ。もしもCDS200のコピーコントロール機能を軽減して互換性を上げているのだとかいうなら、だったらいっそCDDAで出せばいいじゃないかとも思うし。
近いうちに使われるらしいですが、CDS300、どんなものなんでしょうね。。。
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03.04.18.
今さらながら疑問だけど、音楽雑誌やマスコミが何も言わないのは音楽業界がブレーキをかけているからというのはホントだろうか。著作権を持っているのは音楽業界だから使わせないと言えばそれが通る、だからマスコミは何も言えないのだ、というのだけど、、、
思うのだけど、著作権というのは著作者の権利を守ると同時に、著作権者の権限の制限もするものでもなければならないのではないか。
わかりにくい言い方だ。つまり、適切な著作権料を払って、問題のない使い方をする場合には、著作者はその使用を妨げてはならないというような規定があるのが自然じゃないかと。
もしも音楽業界が著作権を盾に報道をさせないのだとしたら、これは一種のファシズムじゃないかと思うわけで。
そしてそうだとしたら、マスコミも自分の利益の前にはファシズムに屈するというわけで、まぁ、情けない話で。
今さらそうだとしても、驚きはしないけどね。
むしろ、ニュースバリューがないというほうが大きいのかな?
世間には音楽よりも大事な話は山ほどありますからね。音楽を日々の食物のように考えてる人間はマイノリティもいいとこですから。
某掲示板、つうか2ちゃんねるにこんな書き込みがあるわけですが。
なんか痛ましいなぁと思いながら、ちょっとだけワラタわけですが(スマソ)、
こういうことって全国津々浦々でおこってるんでしょうなぁ。リッピングしたらまともになるCCCDというのはおかしなもんです。
CCCDなんて聴くものか!といってる人は、重度の音楽ファンであることは容易に想像できます。代表的なのは山下達郎。真っ先にCCCD反対を表明したアーティストの一人です。その一方で聴きたいからなんとかしてやろう、という人もいるわけで。リッピングまでして聴こうというのは、やっぱり好きだからでしょうね。
このサイトで「不買」といいながらあれですが、買う人を責められないなという気持ちはあります。
僕自身、Radioheadはどうしたものかな、とか思ってたりしますし。
椎名林檎のアナログを注文したと書きましたが、実は少し抵抗がありました。だってEMIから出るんですから。なんで世界的CCCD推進のEMIから買うの?という気持ちです。それでも注文しちゃったわけで。アナログが売れたら面白いという気持ちもあるのですが。Radioheadはアメリカ盤なら今のところCDDAの可能性が高いのでそっちを買うわけですが、多分EMIじゃないのかなぁ、とか思うわけですよ。、、
こういうのって、思い入れのあるアーティストの方が抵抗が大きいですね。思い入れが普通のアーティストだと、CCCD?じゃ買わない。アメリカ盤CDDA?それ買おう、でけっこう済んじゃいますから。なんかへんかも?
実際、CCCDは買わないという人は少数派だと思います。多くの人はしかたないといいながら買うんでしょう。
僕自身はそういう人を責めるよりは、もっと気楽に肩の力抜いて、自分が無理なく出来ることをやっていくのがいいんじゃないかと思います。
疲れてしまっては、つまりませんからね。
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03.04.19.
CCCD関連のリンクにも書いてますが、レコード協会の「2002年度 音楽メディアユーザー実態調査」。
このリンク先からアンケートの内容をpdfファイルでダウンロードできるわけですが、、。
コピーコントロールCDについてのアンケートが行われていますが、選択項目が偏っています。
賛成の項目は多数選択肢がありますが、反対の項目に偏りがあります。つまり使い勝手の問題と、著作権侵害にかかわるような微妙な項目に限られています。
唯一「一部の再生機器では聴くことができないから」というのがありますが、これを選択している人は5%に満たない。このサイトでCCCDの問題点として挙げていることで、選択肢になっているのはこれひとつだけです。コンポに負担がかかるからとか、再生の保証がないからとか、業界のやり方に問題があるなんて項目はない。
一部の再生機器では聴くことができない、を選択している人は5%未満。それにしても5%、少ないなぁ。
問題について報道とかあまりされてないので、知らない人の方がかなり多いでしょうが。。。
しかし、このアンケート。
CCCDについて充分よく知らない人達にアンケート用紙を見せて選択してもらうと、著作権の保護と不正コピーの問題が浮かび上がるような作りに、もともとなっているように思えます。というか、知らない人がアンケート用紙を読みながら「不正コピーの問題があるから聴けないコンポがあっても仕方ないのかなぁ」という気分になるように作られているみたいです。
そして結果を見たら「やはり不正コピーは良くないな」と誘導されるというか。
まぁ、そもそもCCCD推進しているレコード協会がやってるもので、レコード協会にとって不利になるアンケートはわざわざしないよな、と思ったり。
結果として出てきそうなのが「著作権を守るべき」と「コピーできないから反対」のふたつというアンケートですから。
宣伝パンフみたいなアンケートだと思います。
それでも面白いと思う項目。
「コピーで安く入手したいから」という項目があって10%強が選択しています。うーん、困るなぁこういう人。しかし、、
興味深いのは「わざわざ買うまでもないと思うCDをコピーで済ませたいから」という項目を男の学生1/4強が選択していること。安く入手したい人達の多くも男の学生なんですね。要は「買う金がない」ということです。だけどいろいろ聴いてみたいという感じでしょうか。
逆に女性の場合、20代社会人にそういう人が多い。、、いろいろものいりなんでしょうね。
「MDにダビングできれば特に問題ないから」というのは圧倒的に若い女性が多い。これはオーディオでもよくいわれることで、女性はあんまり音質にはこだわらないようです。男の方にこだわり屋が多いのはどこでもそうでしょうね。
と、ここまで書いて気付いた。女性はコピーをMDで済ませてるんだ。だとすれば男の学生とやってることは同じといっていいのでは。
一方「不正にコピーする人が絶えないから」という項目、どの年代もほぼ1/3が選択しているのも興味深い。
金がないからにせよ何にせよ、そういう行動を憂いている人は結構いるということですね。
ところが「CDを購入している人と、コピーをする人の間に不公平が生じてしまうから」は15%前後。ほぼ同数になっていいと思うのですが、このあたりどういう設問だったのか。結果しか公表していないのでよくわかりませんが。「法治国家として当然」とかに流れてるのかな?
というか、、このアンケート、音楽ファン対象じゃないんですよね。
半年間に一枚も買ってない人が1/3、1〜2枚も含めたら過半数ですが、、それでこの結果にどれほどの意味があるのか?
3枚以上買っている人で、この項目の結果がどうなったのかみてみたい。
逆に買ってない人がCCCD関連のアンケートにどう答えているのかも。
他には、、CCCDとは別のとこですが、CD−R機器に関する項目はなんであそこにあるのか意味不明ですね。
パソコンが普及しているからCD−R機器も所有率が上がっているのは自然で。よく利用している人が20%弱というのは興味深い。所有率は40%強。ともにほぼ2年で倍増。所有者の半数がパソコンのバックアップとか、あんまりしてないんだなw。
なんでCD−R機器が増加していることをここに載せているのか、こういうとこもなんか、恣意的ですね。
あと、テレビでみて買うのを決めるという人、けっこういるんですね。これは正直、驚きでした。
まだまだタレントは強いんだなぁ。っていうか、僕が偏り過ぎw
<後で気付いた。テレビで見てって、ドラマとかのタイアップも含むんじゃん(汗(03.04.22. 追加)>
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03.04.24.
これってなんなんでしょうか。Macrovision、MicrosoftにCDS技術をライセンス
なんか気持ち悪いなぁ。
CCCD作れるって、それで喜ぶ人がいると思ってるんでしょうか、マイクロソフト。これで「CCCDにするならばコピーしてもいい」とか言い出すんじゃないだろうな。、、恐ぁ〜。やりかねない気がする。んなこたないか。
CCCDからWindowsにインストールされるプレーヤーの評判はすこぶる良くないものでしたから、まぁ、マイクロソフトが対応すれば問題ないのかな、、。マクロビジョンもへんなプレーヤー使わなくても済むしね。、、
釈然としませんね〜。
CCCDを再生できるパソコンはWindowsのみです、とか宣伝するのかなぁ。
そんなわざわざひどいファイルの再生したくないよな。
音楽業界も制作現場は喜ばないような気がする。なんかメリットがあるんですかね?
なんか、CCCDはマイクロソフトも認めてるんだぞっていうCCCDサイドの宣伝のような気がしてきた。
わからんけど。
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03.04.26.
アメリカで興味深い判決が出ました。「ファイル交換サービスは合法」の判決
「StreamcastとGroksterは、家庭用のビデオレコーダやコピー機を販売している企業とそれほど大きな違いはない。ビデオレコーダ、コピー機のいずれも、著作権侵害に利用することができ、実際に利用されている」
というWilson判事の指摘が興味深いです。
PCコピーが違法で、MDやカセットテープなどへのコピーが違法でないというのはおかしい、とも読めます。
同時に、既にコピーの使用は市民権を得ており、単にコピーすること=違法ではない、とも読めます。
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03.04.29.
ついこないだ噂を否定したと思ったら、こんなことになってる!
まぁ、否定したからといって絶対ないとは思ってませんでしたがw
1曲99セント。アルバム10曲990セントなら安いのかな。うちはPCの音源をコンポで鳴らすことがないのでわからないですが。
なんか、個人使用の範囲ならコピーずいぶんしていいみたい。CDSやレーベルゲートCDとかとは大違い。
どうなっていくんでしょうか。
追加。
そのいっぽうで「米音楽業界、次の訴訟対象はユーザー個人か?」だそうで、「ファイル交換サービスは合法」の判決を受けてだそうです。
P2Pのユーザーとアップルのやることの顧客ってかぶるんだろうか。アメリカの内情はよくわかりませんが。
つうか、RIAAってなんなん。日本レコ協の親玉?
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03.04.30.
試聴機でt.A.T.u.を聴いたらはまってしまった。。。買いました。スミスのカバーなんてやってる。
ユニバーサルなんですが、日本での販売はビクター。例によってCDDAマークが隠れて見えない。姑息だなと思う。今のところ日本ではCCCD表示がないのはCDDAなんですが、気持ち悪い。
気になってるのは、ソニー/フィリップスのCDDAの権利が切れたあと、このマークはどうなるんだろうということ。マークなしで売りはじめるところが増えるとかないよね?
日本盤はこれで判別出来てるんだからなくさないで欲しいなぁ。つうか、アメリカでは表示のことで裁判になってるんでしたかね。
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03.05.02.
廃盤というのがあるわけですが。
久しぶりに買った音楽雑誌で読んだのですが、廃盤になるペースというのは非常に早いようです。
僕はRadioheadの1stを2枚持っているのですが、どうやら廃盤になる前と再発後に買ったらしいです。再発されたのにはボーナストラックが数曲入っている。
音楽配信が進むことのメリットで期待していることに、廃盤がなくなるのではないか、というのがあります。
つまり、データとしてずっと残る。好きな時にダウンロードできる。
これだけ情報化が進んだんだから、ネット上の音源をディスクで買うというのも出来るようにして欲しいですね。アップルはAACはCDに近い音質なんていってますが、普通信じませんねw。
受注生産でやればできそうな気がするわけです。今は古い作品は安く売られたりしていますが、そうなると多少割高でも買うという人がいたり。安く聴きたい人はネット上の音源を落とせばいいわけです。こうして、事実上廃盤がなくなる。
ここで問題になるのは、やはり著作権だと思います。そういった形でデータになった音源が多ければ多い程、多く持っているメーカーの地盤は固まります。ディズニーはミッキーマウスの著作権の権利の期限を延長させましたが、そういったことが音楽にも起こってくる。
個人的には、著作権の所有者はスムーズに換えられる方がいいのではと、ばくぜんと思っているわけですが。どうなのかなぁ。
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03.05.04.
なんですかね、この報道は、、。音楽業界はついにスパイウェアに手を染めるんだそうですよ。
読めば読む程、ため息しか出ないというか、、あんまりなんで笑っちゃったんですが、おかしいですよね、これ?
まさか、ここまではなるまいと思ってたことが進行しつつあるんでしょうか。
しかし、CCCDが世界的に導入されるなんて話も最初は信じられなかったもんな。
追記)リンク切れのため補足。
音楽ソフトを装って個人のパソコンにすべり込ませ、音楽を違法にダウンロードしようとすると、 パソコンを合法的な有料サイトに自動的に接続させたり、 数分から数時間、停止させる仕組みを検討している。(共同通信)
といった記載がありました。
slashdot.jpにも記事がありましたのでリンクしました。
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03.05.06.
やれやれ、東京から帰ってきました。脚が棒のようです(w
RIAA関連を検索していたら、こういうのが出てきました。
日本の企業もこういうことに首を突っ込んでいたんだと。2001年10月の記事。日本でCCCDが出てくる直前かな。
この記事は、上記の記事の直前にアメリカでユニバーサルがCCCDを売ると宣言したという記事。やれやれ。。。
その一方で、こういうこともあったんですね。半年程前ですが。
次期RIAAの会長は、政治家だという話もあったり。なんともきなくさい。
会長が替わってこの流れは変わるのかどうか。話が大きすぎてトップが替わるぐらいじゃどうにもならないかなぁ。。。
今の会長のHillary Rosen氏 がどの程度今の流れに関わっていたのか、発言権があったのか、知る由もないですが。
2年以上前の2000年11月の記事ですが、こんな記事もあります。本心がどうとかいうよりも問題なのは、
>同氏によると,Napsterとの訴訟を進める一方で,RIAAのメンバー各社は独自のオンライン事業モデルを模索している。
というくだり。最初に上げた記事の面々がからんでるのですかね。
その結論がCCCDとスパイウェアまがいということなのか。。。
しかし、音楽ファンも音楽家も、だまっていないと思うんですが。
他の流れが絶対に出来ると思います。でないと楽しく音楽出来ませんものね。甘いかなぁ。
このままだと、音楽はインディーに限るという時代が来るかも。ロックファンはインディー好きですが、こういう形で来るようなことになって欲しくないな。
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03.05.07.
音楽が安っぽくなったことについて考えてみようと思ったわけですが。
「コピーについて思うこと」でも書いたわけですが、ポップミュージックは広告やCMと大差ないものになってきていると思います。考えてみたら、僕が子供の頃などは、音楽なんてちゃらちゃらしたものに入れあげる暇があったら云々、というような言われ方をされていたように思います。現在、音楽で食べていきたいと思う若者は少なくありません。昔は、そんなこと考えるのは常識外れもいいとこでした。、、今でもかw。しかし昔程じゃないような気がします。
音楽の価値というのは、上がったのか下がったのかよく分かりません。
音楽は、大衆化が進みました。豊かになったことの反映なんでしょう。
だから、音楽で食べていきたいなんていう話が常識外れではなくなったのでしょう。
音楽がCMになったから、産業として組み込まれたからそれが仕事として成立することになったというか。
音楽で食べていくことが昔よりは簡単になった分、音楽が昔持っていた魔力というか、聖性というか、そういうものは失われているのかもしれません。馴染みやすい音ばかりがはびこる。そりゃ、産業ということは仕事ですからね。音楽は本来自由なものだ、といっても、ちょっと唇寒いというか。時代が違うよという声が聞こえてきそうです。音楽は、CMになることで社会に立ち位置を確保したわけですから。
好むと好まざるに関わらず、この流れは停まることはないでしょう。現実に産業として成立してしまっているわけですから。
しかし、一方で面白いのは、t.A.T.u.みたいな音楽が売れたりすることで。
ロシアで100万枚売り、さらに数倍のコピーが出回っているといいます。産業化されていない辺境からでてきた音楽が売れているということです。
インディーズが売れているのも、産業化の枠から外れているからかもしれません。
これから音楽は、2つに分化していくと思います。というか既に分かれていますがより明白に。
産業としての音楽と、そこから外れた音楽。
逆説的ですが、これから音楽は面白くなっていくかもしれません。音楽家にとっては迷惑でしょうけど。
RIAAが推進するCCCDという明白な境界線が引かれてしまったわけですから。
昨日と言うことが違うけど、ま、いっかぁ。結局どうなるかよくわからないということですね。
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03.05.11.
音楽ファイル交換の経験者は「有料であっても構わない」という記事です。
興味深い内容です。この記事によると、音楽を違法ダウンロードしている人の多くは、音楽を買っている人だそうです。オルタナティヴバンドのウィルコが言ったことが正しいわけですね。「音楽ファンは音楽が大好きで、聴きたいからダウンロードするだけなんだ」
コピーコントロールということの必要性自体、こうなるとあやしくなってきますね。アップルの配信も順調なようで、まぁ、あの内容だったら音楽ファンの目から見たら当然という気がします。今までなんでしなかったのかというのが不思議なぐらい。
その一方で、エイベックスは音楽CD事業を縮小するそうです。コピーのせいで売れなくなったからだってさ。
音楽文化を保護すること=事業の縮小ということで。CCCDを扱っているメーカーについては、全くそのとおりですね。縮小などと言わずさっさと撤退すればいいのに。
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03.05.15.
「Hail to the thief」というわけですが。アメリカ盤だな。
これってアメリカの外貨稼ぎと違うんかな。
正直、もはやリップしてアップしてダウンロードする人達を責める気は全くなくなっちゃいました(w
よっぽどかわいげがあるよねぇ。
いよいよ全面的にCCCD導入の足音が聞こえてきた感じです。クラシックにもCCCD導入。RadioheadもCCCD。EMIは「売れなくてもかまわない」という意思表示をしたと言っていいのではと思います。
どうしたもんだろねぇ、、。
どうやら、ホントにいくとこまでいくしかないんでしょうかね。
RIAAは、いずれはアメリカでもCCCDを売ると思います。彼等の膝元、本丸ですから。日本や欧州は出城にすぎない気がします。
この流れは、そもそもSDMIから生じているようです。SDMIは90年代、コピー防止のために行われたプロジェクトでしたが、懸賞をかけて試験したところハッカーが容易にこれを破ったことで頓挫しました。そこから方向転換したらしい。コピーさせないのではなく、、なんていうんだ?CCCDは。嫌がらせというか。何を考えてるのかわからないプロジェクトに移行したということ。SDMIに拘った面々が、CCCDにも拘っているらしいです。
僕には彼等が著作権保護という「イデオロギー」を守ろうとしているように見えます。
イデオロギーを守るわけだから、実際にはどうなのかということは、もはや彼等にとってはどうでもいい。
昨日、5.15事件についてのNHKの番組をたまたま見たのですが、興味深かったのは「当時の日本は、目的のためなら手段を問わないという感情的な思考放棄の流れに乗ってしまった」という話。犬養首相を殺した将校達を助けようとする嘆願署名が集まったらしい。思考放棄のテロリズム肯定ということです。
なんというか、音楽業界が当時の日本のようになっているかのような雰囲気を感じます。
そんな業界がいう、音楽文化を守るなどというコトバからは、寒々しい気持ちにさせられます。
腹が立つとかいうよりも、悲しい気持ちの方が先に立ちます。
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03.05.18.
風邪ひいた。けっこうキツい、うぅ。。。
消費者保護基本法の改正についての報告書がまとまったようです。
今まで消費者サイドから何もいえない状況だったというのは不思議ですが、それでなんとかなっちゃってたんでしょうね。
CCCDよりも畜産業絡みであった問題とかの方が大きいのでしょうが。今なら、消費者センターへの苦情も多いことだしCCCDも関係があるかな。しかし団体でないと駄目というのは、必要なハードルなんでしょうかね?、、。
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03.05.19.
CCCDに反対するというのは、ともすれば感情的になりがちなわけですが。そうなったら企業の思うつぼだとか、感情的になってる企業に引き摺られるとか思うわけです。感情は冷めたらそれまで。冷めた後はCCCD買うのかということで。
CCCDは理性的に考えても問題があり過ぎる仕様です。感情的に冷めても、むしろ理性的に反対し続ける必要があると考えています。
このファイル、使いきるの早かったな。次は新しいファイルに移行します。
それにしてもディズニー関連のこの記事、これって使い捨てってことですか?
無駄なことばかりしてる気がするなぁ。。。地球に優しくないー。アメリカらしい。
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