no!cccd

テキストの量が多くなってきたのでファイルを移行しました。
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03.05.20.

はやっ!!、もう次のファイル。おれって何者(w。
音楽配信メモにもリンクされてる「スーパー・スターがメディアから消える日」がやって来るという記事ですが(読むには会員登録が必要です。登録は無料です)読みましたけど、うーん。。。
わかんないのが、
ファイル交換サービスのせいでCDが売れない。売れないから金がなくなり、スーパースターが生まれなくなる。なぜなら、スーパースターはアーティストを売り込むPR会社が金を使って巧妙に作り出したイメージ(虚像)だから。実力以上の名声と収入を得ていたスターの過度の幸運(巨万の富)を平準化する現在のデジタル技術は歴史の必然だ。
という話。
なにがイヤって、それって音楽ファンをバカにしてませんかね。
音楽ファンが求めるところにスターが生まれるのです。企業の思惑通りにスターが生まれないからって、それをネットのせいにするというのが、わかんない。CCCDがいくらはびころうが、ネット上でファイルが行き来しようが、スターは生まれるでしょう。それを音楽ファンは望んでいるんですから。それが虚像であるか実像であるかなんて、もともと誰にもわからない。そんなことよりも、そこに金を払う価値がある「夢」があるかどうかのほうが問題で。音楽なんて形がないものでそれで腹が膨れるわけじゃないもの。それでも買われていくのは、人はパンのみじゃ生きられないからでしょ。そうやって生まれるスターでいかにお金儲けするかが企業の甲斐性だと思うんですが。
音楽のこと分かんない人がもっともらしいこと書かないで欲しい。とかいって、自分のことは棚に上げる(w。

こういう考え方が、実は音楽業界において、もっともな意見として受け取られているのであれば、由々しきことだと思います。
そもそもコピーのせいでCDが売れないという話自体、?なわけですが。
本物のスターのCDなら、みんな買うよねぇ。

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03.05.21.

Radioheadの新作、1曲目の曲名が「2+2=5」。オーウェルの作品「1984年」に出てくるエピソードをモチーフにしたものです。とても有名なSF作品で、特に1984年に広く読まれたものですがw、その内容はとてつもなく陰鬱なものです。物理的にも心理的にも統制された世界の中にあって人間性が抹殺される様を描いています。この作品の恐ろしいところは、同じくオーウェルのドキュメント作品である「カタロニア讃歌」を合わせて読むとより鮮明になってきます。つまり、人間性の統制は絵空事ではないということ。知らず知らずのうちにこの世界で生きる人が落ち込んでしまう心理的な暗黒があるということ(読んだことがない方、ぜひ合わせて御一読を)。
1984年で描かれた危機感は、ロックでは昔からしばしばモチーフにされてきました。
RadioheadのThomは、今回これを「Thief」と呼びました。

そのThomのインタビューが載っている今月号のSNOOZER。Thomが怒りまくっているクリアチャンネルなるアメリカの企業に付いての話です。なんでもアメリカのラジオ放送や、ホールなどでの興行を独占してるんですと。議会でとり上げられたりしてるらしい。アフガンでの戦争のとき、放送自粛曲のリストをラジオ局に配ったのがこのクリアチャンネル。最近は自立したFM局がどんどん潰れていってるんだとか。
アメリカの多様な音楽文化はかの国の美点だと思っていたので、これが企業に独占されていくというのは、、モザイクだからあんな大国でもまだいいんであって、それが経済優先だかなんだか知りませんが変な理由で一色にされるなんてね。しかも有事だからとJohn LennonのImagineを放送禁止にする思想で。気持ち悪い。

最近はCCCDについて言及する音楽雑誌が少しずつ出てきました。昨日は朝日新聞の文化面に出ましたし。
僕が確認した音楽雑誌は、ミュージックマガジン、米国音楽、SNOOZER、です。クッキーシーンも書いているらしいですが読めていません。
CCCDと著作権絡みの話には、統制のにおいがします。個人的にはそれが一番嫌なことです。ふと思ったこと。CCCD反対でデモが起きてそこで誰かが歌ったら、使用料をとられるんでしょうかね。

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03.05.27.

クリアチャンネルをちょこっとGoogleで検索すると出る出る。知らなかった。不明を恥じる次第です。。。
とりあえず、米放送業界に自主規制の嵐(上)、あのニューヨークのテロのときの記事。このことは随分報道されましたね。しかし自分、忘れてた。この時既にここまで独占が進んでいたということは、それ以前から勢力伸ばしていたんでしょうね。、、
ポール・クルーグマン「影響力の伝達経路」、クリアチャンネルの経営陣はブッシュと関係があるんだと。
ジェフ・パールスタイン インタビュー、アメリカのメディアに起きている「メディア統合」のことを語っています。寒い話。こういうことがどこかでCCCDと絡んでる気がする。しかしこのIMCって面白い。

ところで、ブッシュとブレアがノーベル平和賞候補なんですと。ほんとですかね? こちらが反対署名サイト。

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03.05.31.

音楽配信周辺が激動のようです。アップルが投じた一石が雪崩を起こしたというか。とりあえず音楽配信メモにあがってる記事をここでもリンク。
RealNetworks、全米最安値の音楽配信サービスを開始
RealNetworks、MusicNetからRHAPSODYに乗り換え
過熱する音楽配信サービス競争——リッスン・コムが1曲79セントに値下げ
RealNetworks、Listen.comを通じて1曲79セントのダウンロード型音楽配信ビジネスを開始
Apple旋風”にMSが対抗、音楽提供技術強化へ
Amazon、店舗拡大へ。オンライン音楽サービスも?
いっぱいあります。読み切れん(w
これは配信じゃないけど、“Kazaaの次”はこれ? 新世代の高速P2Pツールが躍進中

個人的には、定額制でダウンロード自由というのがいいのかと思ってましたが、アップルの旨いところは「安いこと」に加えて「自由なこと」です。買ったファイルを実質的に好きに扱っていいというのは大きな魅力です。それでこそファイルで売られることの魅力が発揮されるというか。
どうせ音質悪くて固定した環境でしか聴けないファイルなら試聴にしか使わないよな、と思っていたような僕のような人間でも、ファイルの自由度が高まれば工夫次第で快適に聴ける環境が作れそう、とか思っちゃいますから。そうなると缶ジュース1本の値段で1曲というのは大きな魅力になるんですね。CDパッケージを買うまでもないと思って手を出さずにいた音楽を買えますから。

そもそも、CDの魅力ってそういうことだった気がします。
プレーヤーさえあれば手軽にどこでも聴ける。テープなどにダビングして車で聴くも良し。パソコンで聴くも良し。つくづく、使いやすいメディアなんだなぁ。
CCCDって、買った人は不便で音が悪くてコンポへの負担や聴けるかどうかを心配しなくちゃならないのに、コピーした人はCDDAと同様な使いやすさが得られるんですよね。ほんとにばかなメディア。そこに、どの面さげて「Respect Our Music」やねん、という感じ。退学になった人がいるってマジですか。まぁ、著作権保護とCCCDは何も関係ないですが、こういうポスター作ってる業界がCCCD進めてますからそういう気持ちになるわけですよ。

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03.06.15.

著作権の改正。。。
「自分の著作物が他人の著作物の複製(翻案)ではないということを自分で証明する必要がある」という話。
法律娘真紀奈17歳でのコラム。
なんか、PCソフトウェアの話だったのが、いつのまにか音楽、出版にも適用されることに?
これって、おちおち作詞も作曲も出来ないってことですね。
しゃれにならない。

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03.06.24.

オリン・ハッチ米上院議員の記事です。
いってることが、CCCDを導入してるレコード会社とそっくり。著作権を守るためにユーザーの所有物を破壊しても仕方ないそうです。
いや、レコード会社はいってないか。いわずにやってますが。コピーコントロールディスクはコンポを破壊するのですから。
いや、考えてみたらコピーしてない人のコンポも壊すから、ハッチ議員のほうがまともなのかな。しかし、やってることが語るに落ちて。
いかりや長介ならいうでしょうね。「だめだこりゃ!!」

しかし、暑いですなぁ。

追加。以前から気になってた記事なんですが、「違法ファイル交換経験なし」の層もCD購入減少音楽販売は減少の一途、ただしファイル共有サービスはさほど影響せずってことですが、記事の内容。36才以上の購入が減ってると。「これらの年齢層がCD販売全体の45%を占めていることに注目する必要がある。」って、、アメリカ人って36才以上がかなり音楽を買ってるんですね。日本とかなり状況が違うのかも。

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03.07.01.

アメリカのミュージシャンが声明を出しました。
これに対しての行動です。いったい何が正しいのか。
僕はミュージシャン達にエールをおくります。

ネット音楽とアナルコ・キャピタリズム
このコラムの「6.反革命の波」。輸入盤が買えなくなる〜?!
というか、読んでると鬱になりそう。

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03.07.05.

Gnutellaって知ってますか?
いわゆるp2pソフトの草分けです。このソフトの作者が2週間前に自殺したそうです。このことについて妙な記事がネットにあがっています。
RIAAが暗殺したのでは?というのです。
20世紀末、アメリカのギャングスタヒップホップ周辺で血生臭い事件がありましたっけ。アメリカっていつもそうなん?
真偽の程は分かりませんが、こんな話が出てくる程アメリカの状況はおかしくなってる。というか、こんな噂?が立つという事自体、現在のRIAAが周囲からどんなふうに見られてるのかということの現れだと思います。

若きプログラマーの冥福を祈ります。

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03.07.07.

ソニーがハイブリッドディスクを出していくそうです。
「それもアーティストの表現した音を限りなくそのままのかたちで届けることがソフトメーカーの重要な使命であると考え、」とのこと。
これがSACDのことだけを指しているのでなければいいですが。レーベルゲート、いつまで続けるんでしょうか。

07.01.の書き込みで、ミュージシャン達にエールをおくりますと書きました。その一方、僕は「コピーについて思うこと」で「コピーの悪質な利用については、悪質であれば司法の判断でいいと考えます。」と書いています。矛盾してます。
うまく説明ができないのですが。

CCCDが日本に導入されて以降、ユーザーとメーカーは対立関係にあります。アメリカではCCCDが導入されない代わりにこういう状況に至ったということだと思います。要するに根っこが同じなわけで、日本のCCCDに反対してアメリカの起訴に賛成するのも変な感じというか。
もしクリアチャンネルなどによる音楽の寡占が進行した反動としてp2pが広まったのだとしたら、業界の構造自体が問題なのだろうし。どうなんでしょうね、このあたり。

著作権の侵害は、親告罪です。侵害されたと思った側は侵害していると思われる側を訴える。アメリカの状況は日本よりはマシなのかもしれません。法治国家ですからね。規格外のわけわからんディスクをユーザーの了解もなく情報を伝えないまま投入する日本の状況は、日本らしいなぁなぁぶりということなのかな。日本で訴訟というと大変だし。
音楽業界が音楽ユーザーと直接対決するという構図は、避けてほしかったというか。
しかし既に日本で始まってるわけで、今さらアメリカで始まったことをどうこういってもしょうがないでしょうか。というか、そもそもアメリカが先かな。

コピーによる著作権侵害の境界線を決める訴訟ということになるのかなぁ。
その一方でこんな話も。P2P業界団体が設立されました。RIAAとの和解を目指すとか。
しかしアメリカ人はp2pを止められてもCDDAを買えるわけですよ。なんで日本人はCCCDなんか売り付けられるんだ?

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14日、追記。
突然、ぴったりくる言い回しが見つかった。というか、なんで今まで気付かないのか?、、。
CCCD売ってる企業なんかに訴える資格はないよ。です。言ってること同じだけどね。

03.07.14.

No!CCCDTシャツです。Who is killing Music?です。この夏の必須アイテム(なのか?
これ着てフジロックに行きたいー。でもフジロック行けないんだよー。。。

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03.07.15.

ASIAN KUNG-FU GENERATIONの掲示板で、CCCDについての議論が行われています。バンドメンバーやスタッフの意見も書き込まれています。あまりにCCCD関連の書き込みが多いため、CCCD専用の掲示板を作れないかということでメンバーが動いているようです。

思うのですが、こうしたオフィシャル掲示板の上でのCCCD議論というのは、どうしたってメーカーに不利です。だって真面目に話をしたらCCCDやレーベルゲートがどんなものかはっきりしてしまうし、そうなったら採用していることの是非なんて明白なんですから。それを避けようとしたら削除したり閉鎖したり、酷いことになるわけで。
それを覚悟の上で始めたのかどうかわかりませんが、公式の場でメーカーやアーティストを交えて話が出来るのはいいことだと思います。
ソニーだから出来るのかもしれません。つい先日、こんな声明を出したばかりだし。
レーベルゲートを止めるという方向ならば、他のアーティストのサイトでも「CCCD掲示板」が建つことがあるかもしれません。

いや、ま、しかしどんな経緯であれ、公式な場で話題になるのはいいことです。
一般の音楽ファンにしてみたら、この話ってできれば避けて通りたい話なんだと思うんですよね、だって自分が買った作品を貶されたくないじゃないですか。そんなことされたらアーティストも自分も貶されたような気持ちになる。どっかずれてるんだけど、自然な心情というか。
公式掲示板で話ができるなら、CCCDの話はアーティストも作品自体もファンも傷付けるものではなくなるわけです。
そういう話を出来るかどうかというのも大事かな。ともかく、有意義な掲示板に育つことを祈ります。

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03.10.15.今更だけど追記。
アジアンカンフージェネレーション公式サイトでのCCCD議論、過去ログです。
030710
レーベルゲートを嘆く7月6日の書き込みが最初の様子。この時は流れていってますが、次の過去ログから議論になっていきます。
030712
030714
030715
07.15 08:23、「お店の人」と名乗る人が面白い書き込みをしています。
返品できないCCCDをどうやって返品するかという、とても興味深い話です。以下引用。

返品された商品はどうするか?
1)店でケースを割って破損品に偽装し問屋に返品
2)仕入れから時間が経っていると上記方法の返品 はできないので中古CD店に売りに行く。
新譜だといい値段で買ってもらえます。
では中古CD店に売った場合の差額損失はどうやって埋めるのか?
1)メーカーからもらうサンプル盤を中古CD店に売る。“サンプル”のステッカーはきれいにはがす。“サンプル”の刻印はアルコールでキレイに消す。
以上で中古CD店では高額買取新譜として買ってくれます。
販売店ではこんなこと日常茶飯事です。
メーカーも歌手も販売店にこういう負担がかかっていることをご存知ですか?

次のログ以降も何回か書き込みされていますが、納得がいかないが回避できないという結論に怒ってしまったみたい。
030720
030723
030724
030726
030728
030731
このへんで収束でしょうか。

03.07.17.

Music Liberation FrontでNo!CCCDTシャツの予約が始まってます。
既に予約件数が多すぎて、夏のロックフェスなどには発送が間に合いそうにないそうな。
そりゃ、ユニクロとかで大量生産するみたいにはいかないだろうし、、。そこのところは残念だけど、それでもいいからいっぱい売っちゃえ!というか。企画を実現させたMusic Liberation Frontにはがんばって欲しいです。
こんなこというしかできんというのは、ちょっと悔しい(w。
(19日で、申し込みは終了しました。)

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03.07.24.

マイケルジャクソンがRIAAに対して抗議声明を出しています。p2pユーザーに対して訴訟を起こすというあれに対してです。
萩原健太氏が自らのサイトで「CCCDだったら、好きな作品であってもレビューの依頼を断っている」と発言しています。
著作権の保護に対してはやぶさかではありませんが、実際問題、RIAAや一部の議員がしてることを見てると、そこまでしないと守れないような著作権なら、いっそ守らない方がいいんじゃない?といいたくなります。こういう言い方ってまずいんですかね?
著作権周辺のごたごたって、あまりにもシュールすぎてマトモな人間が考えてやってるのかどうかなんてとこまで気持ちがいっちゃうんですね。

RIAAや日本レコード協会のやってることって、いったい何のためなのかと思います。言い古されてますが「著作権の保護は、音楽家や作品の保護ではなく、業界の利権の保護である」ということなんでしょうが。

結局、著作権で保護されてるから強気なんですよねー。
どんな馬鹿げたことをしたって、例えばビートルズの権利はEMIが持ってるんですね。そして作品を作って売ったら売れるわけです。シングルベスト盤の「1」は売れまくりましたし。それは「EMIだけの権利」だから。要は「どうせユーザーはEMIから買うしかない」と思ってるわけです。あるいは、買われなくても著作権のガードを高めておけば、それこそ店頭のBGMに対してでも請求できる世の中が来る、わけです。どっちにしたって著作権資産を溜め込んでるEMIは、うはうはです。

著作権の中でも「複製権」の扱いは、こういう現状だと考え直した方がいいのでは?とか思います。
複製権を独占しているEMIが、ろくなことしないんですから。
でも、どうしたらいいかとなると、いい考えはないんですけど。
EMI以外からもビートルズの作品が出るようになればいいけどな。ビートルズのCDはハイブリッドディスクのリリースを待ってるんですが、CCCDハイブリッドだったら、もう中国製海賊盤でもいいかもしれない、、ってか?

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03.08.01.

24日に書いたことについて考えてるんですが、、、
著作権を持ってるから強気だということ。著作権というか、要は「複製権」を持っているから平気でCCCDをリリースできる。
他の企業がその作品をリリースしたら即、海賊盤ということになるわけです。ユーザーはいやでもCCCDを買わざるを得ない。
独占、ということです。
どうして今まで独占禁止法にひっかからなかったのでしょうか。

12.29.今更だけど追記(汗。
独占禁止法の21条、適用除外項目に「著作権」と明記されてるんですねぇ。。。

複製権の独占を禁止した場合、何か問題があるのか?
ちょっと思い付きません。価格は、著作者が決めるということにすればいい。そうすれば一つの作品が複数の会社からリリースされるということがあり得るわけです。より良質な複製を行って販売した会社のものが売れる、ということになる。
何の問題があるでしょうか。

今まで複製権が独占されていても問題がなかったのは、ひとつにはオリジナルにそれなりの質が維持されていたこと。
もう一つは、オリジナル盤の価値というものがあったからだと思います。
なにも好き好んでオリジナルでないものを買うなんて、ということが音楽ファンの方にありましたから。初回盤だったらどうとか正確な復刻がとか、逆にオリジナルに近いものであることに価値がありました。
コピーコントロールディスクによって、完全にそうした価値は失われました。
CCCDでリリースされる作品の場合、まじで中国製海賊盤のほうが質が高い可能性があるのですから。
CCCDは聴けない可能性までありますから。
だったら、複製権なんてもはや守る必要はないんですよね。むしろ複製権は無くして自由な競争のもとで作品がリリースされるようにした方がいい。
著作者の利益は、複製権の概念が無くなったとしても守ることは可能なはずです。

しかし、複製権の独占がなくなったとしても、EMIとかは「コピーコントロール込みでの複製」しか認めないかもなぁ。
コピーコントロール込みで作品だと主張するでしょうね。
しかし、少なくとも過去の作品については全て規格外ディスクに置き換わるということはなくなると思います。
コピーコントロール追加こみの復刻が作品なら、コピーコントロール追加で新作になるということですからね。この場合「過去の作品」を復刻したらいいんです。

ま、現実の法律はそんなことになってないですけどね。。。
机上の空論ですなぁ。

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追記。
パソコン批評の8月号Vol.46で、「CCCDがもたらしたCD市場を検証する 」という特集が組まれています。
なかなかすごい。
連続再生すると必ずドライブを破壊する、と言い切っています。

03.08.05.

テレビゲームソフトウエア流通協会(ARTS)が、輸入権その他に対して要請文を出しました。これが文書内容。ARTSサイト内の掲示板です。
そして、これがZDNetの報道。
輸入権は、複製権の独占を強化しようとするものです。

複製権の独占についてですが、僕は複製権(Copy Right)は著作者の権利(Author's Right)を尊重する者全てに対して与えられるべきだと思うようになりました。
そうなった場合、ひょっとしたらマニアが収集している所謂「海賊盤」の扱いも変わるかも。
Author's Rightを持ってる会社が廃盤にした音源を、他の会社が売ることも可能になるわけです。
私的な使用の範囲でのコピーについても、レコード協会の恩着せがましい言い方を聞かなくて良くなればいいなぁ。
先日も書きましたが、CCCDじゃないCDDAのディスクを、他の会社がリリースできるようにもなるわけです。実際、CCCDなんて売って平気な顔してるのは、複製権を独占してるからできるんですよ。

現代は情報化社会=コピー社会なわけですから、自由にコピーを使うようにした方が何かと物事がスムーズにいくような気がします。これからは一般家電製品にだってIDを振ることができる情報化社会になっていくといわれてるわけですから、コピーによってAuthor's Rightを尊重することも可能になっていくと思うのです。
そういう仕組みがいいのかどうかは、正直分からないのですが、、。
プライバシーとかも絡んでくると思うのです。
しかし、Author's Rightを尊重することにプライバシーは関係ないような気がするし。
監視カメラが求められて増えている世界で、いまさらそんなこと言ってもねぇ、とも思います。
なんでもかんでもコピーはダメといった末にCCCDを売るとか、ユーザーを訴えるとか、輸入権とか、中古ゲームに関する判例に背くような法案考えたりとか、個人のPC破壊するウィルス法案だしたりとか、そういうのよりは、見晴しがいいような気がする。
現状、すごく窮屈なんですよねぇ。
コピー機にID振られてコピーしたら著作権使用料をとられるような世の中と、現状、どっちがいいんでしょうかね。

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03.08.06.

うーわぁー、、、
「コピーワンスコンテンツ」がもたらす弊害(1/2)という記事。アナログコピーも制限がかかるようになってるそうです。
まぁねぇ、CCCDに比べたらちゃんと再生されるだけいっかぁ、ということもあるかもですが、デジタル放送に伴ってコンテンツが一回だけしかコピー出来ないようになるとか。
昔はFM放送を録音して編集したりしたもんですけどね。
メディアが激動の時代ですね。コンテンツは全てデジタルで送られてくるようになるのか?

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03.08.12.

このサイトではコピーコントロールディスクや著作権に関しての記事にリンクを張ったりしてるのですが、いくつかリンク切れが出てきています。観てくれている人には申し訳ないのですが。
そのことについて思うのですが、リンクが切れた記事、削除されたのだと思うのですが、そんな記事はどうなっていくのでしょうか。
なかったことにされるのかな。。。

印刷物として発行されたものなら、削除するということは不可能です。
都合が悪いからといって、消すことはできません。どこか買って読んだ人のもとに存在するわけですから。
ネット上にあがった記事は、容易に削除することができます。これっていいことなのでしょうか。CCCDに関する記事で消えてしまったものは、業界にとって都合が悪いものです。こういう形で、人知れず情報の操作が行われていくわけですかね。

著作権問題に関連して、ネット上にリンクを張ることはどうなのか?という話があります。
しかしこういうことが結構あるようなら、リンクを張るのを制限するどころか、記事を見た人がそれをコピーして自分のハードディスクに保存できるようにした方が、よっぽどいいのではないか?と思います。
リンクが切れてることがわかるのも場合によっては都合が悪いことがあるから、だからリンクを問題にするんじゃないか?とか勘ぐったり。
都合が悪い記事が消えていって、跡形もない、というのは、まずいんじゃないかな。
記事の削除について何らかのコメントぐらいはあるべきでしょう。

100年後の未来、歴史家はこの時代に何があったか分からなくて困るようになるんじゃないかな。
著作物の管理について、どういう風に考えていけばいいんでしょうね。
マンガやアニメなどだったら「不適切な表現」ということで改ざんされて出版されたり、再放送されない作品というのがあります。子供の頃そういうものを観て育った自分としては、そういうものを観たからといって不穏当な人間になるとは思えないのですが、それはさておき、不適切ということで改編される前の原本はどこにいってしまうのかな、という気持ちがあります。
国会図書館に行けばあるのかなぁ。
著作者の権利がはっきりしないものの場合、知らない間に改ざんされていてもおかしくないな、とか。
複製権を持つ者によって改ざんされることだってあるだろうな、と思ったり。
不適切だったり問題だったり、誰が何を指して決めるんだろう、とか

うぶな書き込みだなぁ。。。

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03.08.19.

妖精現実 テキスト版 EUC-JP 「DVDのバックアップについて」という小論。
版権者の、著作権に付随する義務について語られています。現状、このあたりはほとんど放置されているわけで、それで誰も文句が言えない仕組みになっているのですから。。。

現代の社会にはコンテンツが溢れています。
これをきちんと管理するというのは、利益追求を優先せざるを得ない企業には困難なのではないか?と思うようになりました。
現状、企業にできることは、売れないコンテンツは眠らせることだけじゃないかな。
ユーザーに届くようにすること自体が企業にとって負担ですから。

考えてみたら、そもそもコピーコントロールのような仕組みで再生の保証を奪うことが平気なのですから、ユーザーにコンテンツが届くかどうかなんて、企業にとっては何いってるんだってことだろうな。
国会図書館に行けばコンテンツが保存されてるそうですが、再生保証のないコンテンツって国会図書館も困るんじゃないかな。
再生できなくなったら国会図書館の職員がリッピングするのかな。
CDSなんてバカな方法でやるからだ。

コンテンツは増加していきます。
昔は、考えてみたらコンテンツは失われていくものだったんですよね。
テレビやラジオの番組はその時だけに触れることが出来るものだった。レコードは磨り減り、割れるものだった。本は比較的保存性が良いですが、売れない本は再販なんてされないのは当たり前で読めないのは当然だった。
それだけに、一部のマニアや収集家といわれる人が保存したコンテンツは貴重なものだった。
その一方で、何でこんなものをと言われながら、彼等はコンテンツを保存していたのだと思うのですが。
現在の情報化社会では、コンテンツはデジタル情報として生き続けることが当たり前になってます。
それはすごくいいことであり、同時になんだかよくわからない状況も生んでいるような気がします。

コンテンツがどこにあればいいのか、ということ。
今まではファンの手許にあるのが当然でした。しかしネット上に存在するコンテンツの場合、極端に言えばファンの手許にある必要はありません。今後、著作権保護の名のもと、そういう状況が生じるのではないか、と思っています。著作権保持者のサーバーにアクセスすることだけが許される、という感じ。ハードディスクにダウンロードできない。
そんなある日、ウィルスが侵入して世界中でサーバーが壊れます。こうして数十年分のコンテンツが一瞬にして消え去ったり。
まぁ、SFなわけですが。
最近、著作権云々と記載が入ってるネット上の記事を見てると、こんな妄想をしてしまいます。

EFF(Electric Frontier Foundation)へのリンク。
以下、2ちゃんねるから引用。
アメリカでは「デジタル消費者の知る権利」(Digital Consumer Right-to-Know Act)法案が議会に提出され、EFF(Electric Frontier Foundation)では議会にメッセージを送るキャンペーンを展開中。
この法案では「明確に」消費者の権利が制限されていることの表示を義務づけようとしている。
http://action.eff.org/action/index.asp?step=2&item=2664
CDSを採用したCCCDについてはカリフォルニア州の「消費者保護法」などに基づいて5大メジャー全てが欠陥商品の販売を行ったとして訴えられており、EFFもこれを支援している。
http://www.eff.org/cafe/drmgame/copy-protected.html

フランスでも訴訟が起きているという話があるのですが、ちょっとはっきりしません。

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