うちの FOSTEX T900A のネットワークについて
( チャージカップルド・ネットワーク )

2009.08.16.追記。
サーバー移転に際して、ちょっとタイトル変えました。

さて、まずは低域をカットするネットワークを準備しないと。
これなしではスーパートィーターが飛んでしまいます。
しかし、その前に部品を配列できるようにする必要があります。
ネットワークボードがないと部品を付け替えたり外したりができません。

ホームセンターで適当なMDF板を物色、取りあえず作ったのがこれ。
改めて見ると、、これ、公開していいのかな(汗、、怒られそう。

追記。
2004年春の時点で禁煙しています。どうでもいいことですが報告まで。

はじめはバナナプラグは着いておらず、端子は5個ほどでした。
必要に応じて追加しました。

何かと便利で、結局今もこれでネットワークをくんだままになっています。
本当はちゃんとした形にしたいのですが、音が出てしまってるのでつい後回し。
こっちのほうが怒られるか。

2021.10.03. 追記。
上記のネットワークボード、試行錯誤するために作成したものでしたが、いつ頃だったか、素子の定数固定した後に、ラグ板を使ったネットワークに作り直しました。
以降、それを継続使用しています。
しかしケースに入れてないので見てくれは悪く、人にあんまり見せられないという点は同じです。

近所の部品屋で、取りあえずフィルムコンデンサーを物色します。
テストなので1個100円の安物でもオッケーです。
しかしどんな方向性でやるか?

まず、アッテネーターを使わない、と考えました。
可変抵抗は音質劣化の原因になります。
固定抵抗でやる手もあるけど、劣化は否めない。
高い周波数からローカットすればなんとかなるのでは、、。
まずはコンデンサー1個だけの-6dB/octで。こんな感じ。
シンプルで初心者でも手軽に試せます。
SPの8Ωは、T900Aのインピーダンスです。
コンデンサーは1μF、0.47μF、0.33μFを用意しました。 結果は、、、

取りあえず高域の情報量が目覚ましく増えました。なんだこれは!?
コンデンサーの容量を変えると、音も変化します。これは面白い。
容量が大きいとカットオフ周波数が低くなるので、かなり目覚ましい音になります。
小さくしていくと逆に本来の4425mk2の音に近付きます。
これは、どのくらいの容量がいいんだろう?

あまり目覚ましいのは問題です。本来のバランスからかけ離れてしまう。
実際、0.33μFでもかなり目覚ましく鳴っています。というより高域過多です。
もっと容量抑えないと、、。直列にしたら容量が下がるんだっけ。
で、こんな感じにしてみました。
C1、C2は0.33μF、0.47μF。トータルで0.19μFです。

他の組み合わせでは、こんな感じになります。
Ctがトータルの容量(μF)、fcがカットオフ周波数(kHz)です。
Rは8Ω。T900Aのインピーダンスです。
現実には理論通りにはいかないことが多いようですが、目安になります。

結果は、、、
かなりバランスは良くなりましたが、たちまち音がざらつきました。
これならスーパートゥイーターがないほうがいいです。
ネットワークって、大事だ。これの善し悪しで音の生死が決まる。。。
安いコンデンサーだからなのか?容量が少ないのを買ってこなくちゃ。
オーディオ用の高いのがいいのかなぁ。0.2μF以下のなんてあるのか?

ここで魔がさしました。
4425mk2に使われてるチャージカップルドネットワークってどうなんだろう?
コンデンサー直列につないでるけど??
昔、4425mk2の電池を外してみたっけ。全然区別が付かなかったけど、、、
(今にして思えば、電池外しただけですぐ聴くのでは駄目なんですね
 コンデンサーに維持されているチャージ自体を解かなくては比較できません)

今のシステムはVRDSとシャープの1bit。当時とはポテンシャルが違う。
スーパートゥイーターの超高域ならちっとは違いが出るんじゃないのか?
、、、出なかったりして(w

実験せざるを得なくなりました。

チャージカップルドネットワークとはどのようなものかですが、以前JBLのサイトで公開されていた解説によると、
直列につないだコンデンサーの間に直流バイアスをかけることで歪みを軽減する
という考え方です。
現在のフラッグシップ機、S9800でも使われています。 これが現在のS9800のネットワークの解説です。
呼び方は変わっていますが、基本的な考え方は同じのようです。
もうちょっと以前のようにきちんと解説して欲しいところです。

さて、なにはともあれ組んでみます。JBLのサイトにあったように、、、
僕は、電気については素人です。ちょっとおかしなことを始めました(汗
何事も試し、、という感じです。
こんなの。
C1、C2は0.47μF、Rは15Ω、Lは0.2mHです。

一見、特に問題はないように見えます。
しかし、この電池の−極とspケーブルの−極のラインを、僕はつながなかったのです(!)
電気に詳しい人からしたら、ハァ???というようなものです。回路になってないなんて。
ところが、、、
結果は、非常に興味深いものでした。
音がはっきりとクリアになり、しかも同時に音色が柔らかくなりました。
柔らかくなったといっても膨らんだわけではなく、音のスピードの感触は上昇しています。
ちょい聴き大人しいようで、実は出るべきところがより明瞭に出るようになったようです。

コンデンサー1個の時よりも歪み感が少なくなり、恐ろしく情報量が増えた気がします。
正直ここまで違うと、これでやることを前提にするしかないのか、と感じられてきます。。。
ついでに、つなぎ方も問題ないような気がしてきます(w
一応断っておきますが、最初は僕もまさかと思っていました。、、なんだかなぁ。

なんで回路になってないつなぎ方で、効果があったのか。
謎なわけですが、ない頭で考えると、このネットワークで重要なのは電位差だからだと思います。
電流が流れたり電力を得るためには回路になっている必要があります。
しかしこのネットワークで、電池から電流が流れる必要はありません。
C1-C2間と、オーディオ回路のGNDの間に十分な電位差があれば問題ないのでしょう。

回路になってなくても電位差が生じていることはよくあります。
冬場の静電気はそうですし、雷もそうです。
大きな電位差が生じているところで、何かの拍子に回路になる。
すると電流が流れ、落雷になったり、ビリッとしびれたりする。

何もつながない空間と、C1-C2間の間で電位差が生じたのだと思います。
もしも、スピーカーケーブルの電位が多少上がっていて、電池の9Vに近かったら。
多分、このつなぎ方では効果はなかったでしょう。
しかし実際にはケーブルの電位は充分に低く、たぶん部屋の空気と同じくらい、
もしくは、音楽の信号電圧が乾電池によって生じた電位差を越えない程度だったのでは。
だから、図らずも効果があったのでは、と思います。

電波な感じですが、まだ続きます、、、

ネットワークの実験にまつわる危険な?話
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