No! CCCD Diary

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04.01.04. 著作権法の改正
04.01.08. いろいろ
04.01.12. なんかごちゃごちゃ
04.01.17. 風邪に注意
04.01.20. WARP
04.01.21. 世につれ
04.01.26. 著作権という武器
04.01.28. 逃走
04.01.31. hail to the thief

2003年
2004年

no!cccd

レイアウトを変更してみました。

04.01.31.

久しぶりにRadioheadのHail to the Thiefを聴いているわけですが、これって面白い作品だったんですね。僕はアメリカ盤を買ってきて、一回だけぼーっと流し聴きしたあと、これを封印してしまっていたわけです。なんか当時、すごく聴くのが気持悪かったんですね。何で今頃になって急に聴きたくなったのか分かんないんですけど。

CCCD販売によって音楽の同時代性が奪われる、という意見を読んだことがあります。
それはもっともだと思う一方で、じゃあ同時代性って何、と思っていました。もはやメーカーや御付きの音楽ジャーナリズムによって作られるものがそうであるわけがないし、だったらCCCDかどうかなんて関係ないはずですから。もっとシンプルに「今聴きたいものが気持よく聴けない」ってだけのことですからね。
そしてその単純なことが理由で、失われるものがある。
なにか、分断される感じですね。
他のアーティストからの影響、受け継がれていくべきものが、この1年でズタズタになった気がします。コピーコントロールという楽しみを奪う仕様によって。まぁ、メジャーの音楽産業は既にそうなっているんだから今さらかもしれませんが。

シーンってなんでしょうかね。もはやメジャーの音楽業界はシーンを作ることが出来なくなりました。
でも続いているシーンもあるんですね。
HEATWAVEが新譜を出します。 ほとんど誰も知らない(自己嫌悪。確かに有名なバンドじゃないけど書き様があるような(汗。風邪でぼけらーっとしてたのかなぁ。ごめんなさい。)数年間、活動停止していたロックンロールバンドです。彼等のサイトでは大先輩から若い世代のアーティストからの声が寄せられています。矢井田瞳はファン丸出しのコメントを寄せていて、それを読んで、あぁ、音楽ってそういうもんだよねと思いました。そういや、Fishmansもトリビュート盤が出るんだよな。

著作権が守られることが、音楽が守られることではない。音楽は流れ融合し反発して新しいものを生み出すものだと思います。著作権で囲い込まれる音楽は多分、同時代性だけでなく、恒久性をも失います。

音楽業界の向かう方向はディズニーの手法な訳ですが、あんなやり方に同時代性だとか存在しようがありません。ディズニーは良く出来た定番の芸能だから売れてるわけです。
音楽は定番の芸能じゃだめだと思うんですね。むしろボーダーレスに他者に伝わり、その他者を取り込んでいくエネルギーこそが音楽のエネルギーですから。囲い込みはそのエネルギーを奪うから反音楽的なんだと思います。

媒体って不思議ですね。どんな形で伝えられるかというイメージや感触は、多分、音楽性と密接に結びついています。意外に。CDDAという媒体を捨てようとしている業界は、大きな武器を捨てようとしていると思います。
そんな業界は、自らが音楽性そのものに対して責任があるということに気付いていません。音楽を伝えるという役割を放棄し、音楽を自分のものだと言って囲い込んでいます。音楽を守ると言う美辞麗句のもと、彼等がやっているのは音楽とは関係ない法律が定めた権威を主役にしようということですから。
僕らから音楽を奪う泥棒は、誰なんでしょうね。

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04.01.28.

風邪がひどい。いくつかニュース。
Just Say 'No' to Record Labels
レーベルに縛られない「オンライン・ミュージシャン連合」
P.ガブリエル、B.イーノらが始めた事業。レコード会社による音楽の利権化と囲い込みからの逃走。そりゃあ、著作権を預けたメーカーがコピーコントロールみたいなことを始めたら、ミュージシャンはイヤに決まってますよね。買っても聴けない形で大事な作品がリリースされるんだから。
面白いのはガブリエルのコメント。(ミュージシャンは)多くの場合、マーケティングや会計は苦手だと気づくのだ、と。まぁ、会計が得意だったらミュージシャンなんてやってないよね。さらに「こうした問題には、さまざまな解決策があると思う」だって。どうにも頼りないミュージシャンらしいコメントです。
アナリスト曰く「レコード会社は、自分たちのコントロールできない音楽が巷に溢れる事態を快くは思わないだろう」
音楽をコントロールすべきだと考える時点で、レコード会社は間違っていると思いますね。

RIAA 訴訟被告ティーン、Pepsi が広告に起用
まるでジョークみたいな記事。I Fought the LawをGreen Dayが歌うんだって。状況はまさにWe're Fighting the Lawかもしれないな。

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04.01.26.

まだ風邪が治らない。なんだ、この風邪は!?
それはともかく、The Trembling of a Leafの、「攻撃」に使われる著作権
そして昨日の記事、やり場の無い怒り
行政は、すごいことになってるみたい。この国の著作権事情はすごくまずい方向にいきつつあるようです。
どちらも著作権を武器にしようとする政治勢力についての話。

素人考えだけど、結局、著作権という権利が強すぎるんじゃないかな。
情報戦(情報操作)の武器にするために著作権を利用するっていうのは、妄想レベルの話じゃすまないんだなぁと思いました。
風邪でぼろぼろだからもう、これだけです。

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04.01.21.

バーチャルネット法律娘 真紀奈17歳による記事。
著作物の利用を促進するための制度の形とは?
けっこう前向きな提言ですが、非常に過激にも思える一文が。

最後に、登録された著作物について不正使用が行われた場合、デッドコピーやそれに準じるものについては非親告罪(侵害された人間が訴えでなくても警察が捜査出来るという罪)にします。

親告罪である現在の著作権法規を、一歩踏み込んだものにしようというのです。
個人的には、同意です。
そもそも、親告罪しかないことが、企業がユーザーを訴えるなんていう倒錯が生じざるを得ない状況を生む原因となっています。
そういう意味では現状の著作権法って、メーカーにとってもやっかいなものなんですね。
もちろん、そうした取り締まりの強化は片輪であって、もう一方の輪には「第三者から著作物の利用を求められた場合、その改変が著作者の名誉を毀損するような物である場合や著作物のイメージを崩す場合等を除いて、かならず利用に応じなければならず、適切な利用料を得ることだけが主張出来ることになる」という、大きな緩和があってのことですが。
つまり「利用者に対しての権利」の制限と合わせて行う変革ということです。

このあたりはこのサイトで主張する「複製権の解放(?)」に共通する部分だと思います。
この話はケチが付いちゃったなぁ。
著作権法を読み返しても、17日に書いたことについてよく分からないわけですが。法律は素人なんでねぇ。。。
まぁめげずに書きますと「特定メーカーによる複製の独占」が解消され、「複製を行う権利を、複数が自由に所有出来る」状況が望ましいと思っています。つまり「譲渡権の解放」でもあるわけです。
第三者から著作物を複製する権利の譲渡を求められた場合、その複製が著作者の名誉を毀損するような物である場合や著作物のイメージを崩す場合等を除いて、かならず権利を与えなくてはならず、適切な利用料を得ることだけが主張出来ることになる。
というわけです。これでCCCDなんて売る企業はきれいさっぱり淘汰される土壌が出来るわけ。
だって、低質な製品は淘汰されるんですから。

どちらの場合も、著作権所有者による「制限を行う権利」を抑止しようとしている。
著作権法では、他者への制限を認めることで、著作権所有者による独占を認めてるわけですから、他者への制限を抑止することで独占状態を解消出来ます。
著作権所有者以外のものの権利を定めるよりも、こっちからかかる方が話が早いかもしれません。

ここで、個人的に今後の情報化時代の著作権法規に必要だと思う項目を記しておきます。
法律、素人だけどね。

  • 複製権所有者の責任の明確化
    複製、販売を行う者は複製物の販売に際しても責任を持つべきです。同時に「独占」についても極力排除していく。まぁ、独占を排除していけば必然的に販売に際しての責任も配慮せざるを得なくなるんですけどね。
  • ユーザーの利便性への配慮
    コピーの使用は既に一般的なものになっています。これを常識範囲内で法的に認めていく。文化は「模倣から始まる」ものです。また、コンテンツが広く知られることは文化全体の利益となります。コピーはある程度は認められるべきです。
  • コピーの過剰な使用、配布に対する取り締まりの強化
    これは、前述のとおり。親告なしでも検挙出来るようにする。
こんなとこです。

しかしいろいろあります。
佐野元春がレベゲー回避したって話[仕様変更] LGCD2 → CD っていう書き方に少し笑ったり。LGCD2って確かにCDじゃないもんねぇ。
めでたいのですが、だったらなんでCharaは回避しないんだよ!とか。
メール送っても効果ないしなぁ。鬱ダ。

CDが売れなくても誰も困らない
MIYADAI.com Blogでの、総括かな?これは。
いいとこ突いてると思います。
他のは15秒コマーシャル的なシーンばかり。そこにあるのは入れ替え可能な「僕」や「あたし」。
CMみたいな音楽には、みんな飽きますよね。
しかし、じゃあ、個性的な音楽が売れるのかというとそうではない。今の時代、音楽に何が求められれるのか?と思います。個人的には、思いっきりストレートな音楽が求められてるように思うんです。ダイレクトに魂に届く音楽ですね。個性的というのは、それに付随するものに過ぎない。
何聴いてもベールが掛かったようにしか聴こえない歌が多いような気がして。
本気で今この現状の世界で伝えたいことあるのかい?って感じ。ギターかき鳴らせばいいってもんじゃないよ。
そういう意味で「さくら」を僕は評価しています。レア・ミュージックという感じで好きですね。あの曲が売れてるのは必然です。そして、もっとレアな歌が欲しい。

僕はインディーズブーム〜バンドブームに青春期を暮らした人間です。そういう人間の目から見たら、今の時代は難しい気がします。世の中はすごく複雑になったし、不況だし、何を歌えばいいのか。でも一方で僕はこういう歌を聴きたいという気持があって、ずっと待っています。みんな聴きたいんじゃないのかと思ったり。それに見合う音楽家は現れません。
僕は、不思議に思っています。
もしかしたら、世につれた歌が生まれてこない現状は、音楽という表現自体が弱ってるのだろうかとか思ったり。
まさかとは思うけど「やばいから歌わない」なんていう自主規制があったりしないだろうね?
まぁ、CMみたいな音楽ばっかだからねぇ。

そんな中、音楽配信 本格化の兆し
どうなのかなぁ、、、ま、がんばってください。
SMEとかは欺瞞に満ちた発言をしてるようですが、それでも漕ぎだすわけですね。
しかしコロンビアも始めるようだし。
インフラの変更で現状の打開につながるのかというと個人的には疑問です。魅力的な歌がない限り、笛吹けど踊らずじゃないかと。
まぁ、こんなやさぐれた言い分なんてどうでもいいよな。

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04.01.20.

WARPですよ!
Warp recordsがオンラインmp3販売サイトBleepを開店ってことで。こちらがそのBleep

音楽配信メモに詳しい解説があります。
何がいいかって、配信内容もさることながらWARP RECORDSからのコメントです。
OTO-NETA氏がFAQを訳しておられるのでリンクさせていただきます。
ぜひ一読を。

Bleepから音楽を買うことは、あなたがアーティストの作品を支援していることを意味します。というコメント、昔っからそうだったんだよね、本当は。
いつからそういう初心が失われたのかなぁとか思うけど、しかし、敢えてこういう明確な打ち出しをした上でmp3で売ってしまうというとこが何かねー、乗せられてるかなーと思いながらも、やっぱWARPはいいレーベルだよと感じさせられてしまいます。
というか、昔から好きなんだよね、WARP。
そういう意味で、こういうことを始めてくれたのが嬉しかったり。ファンで良かったといいますか。

この潮流が大きな流れになって欲しい。
しかし、日本の現状はいやーだねぇー。

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04.01.17.

風邪がひどいです。治りかけたのにまたひいてやんの。今年のはきつい。

なんかそうこうしてる間にも世の中は進んでるのね。
気になる記事ってことで、篠原ともえ300円CD、松本英子と「ZuTTO」結成ってことなんですが、記事を読んで思うのは、そこまでやるかいシノラー(;
ま、小さい子が手に取ってくれるようにってことで安いらしいですが、300円にするためにはこんな苦労があるんだなぁ。日本ではこれが限界ということらしいです。

例えばユニバーサルとか、CD価格を安くするとか言ってるんですが、どういう方法論でもってやってるんでしょうかね。そこんとこは前から気になってるとこだったんですが、ネット音楽とアナルコ・キャピタリズムの注釈に解説が載っています。安くするのもそれなりのビジョンがあった上での決断らしいです。
それはともかく、安ければいいといえばいいですが、採算が取れる限界というのもあるはずで。
じゃあ、このシノラーのシングルは韓国ではいくらで売られるんだろうとか。
いや、そもそも韓国向けの商売ではないだろうけど。

賛成676反対293その他68

文化審議会著作権分科会(第12回)議事要旨で、文化審議会著作権分科会報告書(案)に関する意見募集の結果が出てまして、「日本販売禁止レコードの還流防止措置」については、上記のとおりだったそうです。賛成票の多くは業界の組織票だといわれていますからむしろ反対票が300近いことの方が重要だろうとは思うのですが、まぁ、これでどうなっていくのかなぁ。行政のことだから期待は出来ないらしいですがね。
やるだけのことはやった、、のかなぁ。
あ、起訴がまだですかね、、。
それにしても、この議事要旨、要旨がないんですが。。。

朗報。
QUEENブライアン・メイがアンチCCCD宣言しました。ブライアン・メイですよ、ブライアン・メイ!
どうも、日本女性からのメールが発端らしい。音楽配信メモに翻訳があります。
あと2ちゃんねる、人々から音楽を奪う欠陥CCCD part27スレッドの867-868にも訳あり。

benliより。
複製権は、「自己の所有する本や音楽CDなどの著作物をコピー機で複写したり、手で書き写したり、MDなどにダビングする権利」ではありません。他人に複製行為をさせない権利です。
ありゃぁ。てっきり複製を独占する権利だと思ってましたよ。
って、同じことか。いや、なんか違うっぽい。つうか、違う(汗。
なにしろ法律用語ってすごく紛らわしくて分かりにくいです。輸入権にしたって「輸入をさせない権利」ですからね。。。
しかし、だとしたらこのサイトで言ってる「複製権解放しろ!!」っていうのは、正確には「複製権解除しろ!!」になるのかな。
まぁ、どっちにしても電波ですけどね。
これは注釈いれなきゃだな。

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04.01.12.

8日にリンクしたmelma!blog [The Trembling of a Leaf]による記事、中山先生の懊悩
追加が書かれています。
(番外編)「法学者として」
確執の起点
“日本版”バード修正条項(?)
確執の源流
7日以降も、書き綴られていたんですね。
すごく大事なことがぶっちゃけて語られています。正直、頭がパンクしそうだよ。。。
ぜひ多くの人に読んで欲しい。

もうちょっとすっきりしたとこから、、、
ベルギーの話。
BBCの記事を2ちゃんねるのななし氏が訳してくれました。
せっかくなのでこのサイトに訳のコピーをもらっちゃいました。
なんか、BBCの記事とInternet.Watchの記事でニュアンスが違います。
再生できないと多くの苦情があったことや、販売停止と賠償を求めてることなど、かなり情報が削られている。
日本では報道自体が難しいのか?
フランスでのユーザーの勝訴もほとんど日本では報道されていません。

ベルギーの件でフランスの記事。
CD verrouills : les "majors" doivent revoir leur "copie"
当然だけどフランス語です。。。
でもネットって便利ですね、翻訳サービスがあるんですね。AltaVistaに行きました。
上記の仏語記事を翻訳したのが、これ。英文だからなんとか読めます。
大臣にまで訴えたのに梨の礫だから訴訟になったらしいです。
こちらの記事にも聴けない場合があるということが触れられています。うーん、、。
他にも記事があるとのことで、音楽配信メモで教えていただきました。

Watchdog sues music industry over copy-protected CDs/OUT-LAW.COM
European Consumer Group Sues Over CD Copy Protection/Tech News World
Belgian watchdog sues record biz over copy protection/The Register

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04.01.08.

いろいろあります。風邪引いてしんどいー。

音楽配信メモにいろいろ上がってます。
なぜか日本よりゆるいアメリカのデジタルTVコピー規制
まずこれにびっくり。
昨年10月、アメリカのデジタル放送についての記事をちょこっとリンクしたことがあったんだけど、それ以降の流れだろうか。11月にようやくFCC(連邦通信評議会)の方針が決まったとか、書かれています。
しかし、記事を読むとゆるいといっても微妙な感じ。
つうか、今の自分には難しいことは分からないです*〜(~_~;。

RIAAの訴訟以降、音楽のファイル交換者数が減少〜米調査
これも音楽配信メモにコメントがありますが、どこまで有効か微妙。

ちょっと前の話ですが、
音楽ファイル交換サービスの著作権侵害 東京地裁が終局判決で差止めと損害賠償を認容(JASRAC)
ファイル交換サービス運営会社に対して3,689万円の賠償命令 東京地方裁判所が判決下す(RIAJ)
上記、ふたつのプレスリリース。音楽配信メモに関連記事の解説あり。
ファイル交換業者自体に賠償責任があるとする判決は、筋が違う気がする。
国際的には、業者自身には責任はないとする判決がおりることが多くなってきているのですが。

一番よくわかんないのが、これ。

「日本販売禁止レコード」の還流防止措置の導入を求める緊急提言

私たち音楽関係8団体は、国外指定地域での販売に限定してライセンスされた
音楽レコードが、日本国内に還流することを防止する法制度の導入を強く求め
る緊急提言を発表いたします。

一、還流防止措置の導入は、物価水準の異なる国々に日本音楽の積極的な
国際展開を可能とし、「知的財産立国」を目指す政府の方針に合致します。(*1)

一、還流防止措置の導入は、日本音楽の市場を拡大し、音楽産業を含むコン
テンツ産業全体に活気を与え、日本経済に好影響をもたらします。(*2)

一、還流防止措置の導入は、日本の音楽文化の普及を促進し、日本および
日本国民に対する諸外国の理解を深めます。(*3)

一、還流防止措置の導入は、日本音楽の創造サイクルの維持、拡大をもた
らし、国民の求める多様な音楽作品を提供し続けていくことを可能とします。(*4)

一、還流防止措置の導入は、諸外国における正規版の流通を拡大し、海賊
版の撲滅と著作権意識の向上により音楽産業の振興に繋がります。(*5)

以上

平成16年1月5日

社団法人日本音楽著作権協会 社団法人日本芸能実演家団体協議会 社団法人日本レコード協会 社団法人日本音楽事業者協会 社団法人音楽出版社協会 社団法人音楽制作者連盟 日本レコード商業組合 全国レコード卸同業界

2ちゃんねると、もっとゲームをしたいのに掲示板からのコピペです。5日付け朝日新聞朝刊に載った提言文らしいです。
記事自体は読めてないので、どういう文脈で取上げられたのかよく分からないんですが、こういう提言文を出す事自体には何も言わないですが、あまりにも内容が。

(*1)安く海外盤を売ってパイを広げたいが、国内への逆輸入が怖いからできません、と。自分達がお国の方針に沿うために、自分達の要求を通していただきたい、と。内外価格差の正当性の根拠を国の政策に負っかぶせますか。知財立国ってこういう感じなんですかね。知的財産を扱ってるのに全く知的じゃないような気がする。
(*2)どういう文脈なのか意味不明。日本音楽の市場を拡大?、コンテンツ産業全体に活気?、日本経済に好影響ってどうしてそうなる?
(*3)やはり文脈が意味不明。日本および日本国民に対する諸外国の理解を深めるって、どういう関係が?
(*4)日本音楽の創造サイクルって突然言われても意味不明。自分達にしか通用しない中身のない言葉でしょうに誰に向かって語ってるんでしょうか。文化庁の文化審議会著作権分科会報告書(案)にも、そんな言葉は載ってないはず。自分らだけ分かればいいのかな。
ここで通訳するならば、自分達が簡単に金を儲けられないようでは日本の音楽文化は衰退する、と。儲けた暁には多様な音楽作品を提供し続けることが可能って、可能だったらやるのか。売れ線しか売る気ないんじゃないか?
(*5)全く意味不明。なんでそうなるのかわからない。

こんな意味不明な内容の文書を連名で出したりして、だれも真面目に読まないと思ってるんだろうか。
あるいは、こんなものでも通るという自信の表れでしょうか。

とか思ってたら、知財立国というものに関する話。まぁ、こんなこっちゃないかと思ってはいましたが、、。
melma!blogで、中山先生の懊悩
関連リンクで、benli「お代官様、あんまりだ。」第6回知的財産戦略本部議事録。一ヶ月前の話だ。。。
どういうことかと。ここまで言わなきゃならない現状というのが怖い。道路公団のことに似ているとmelma!blogは指摘しています。こんなだから上記のような変な提言がまかり通るのかもしれない。
どうしよー。知的財産政策に関する意見募集をしています。

しかし、何でこんなにわけわからん方向に向かって必死なんだろうって思ってたんですが、7日のNHK、クローズアップ現代。
「韓流」について特集を組んでいました。
国を挙げてコンテンツ=文化を保護し、国際競争力を付けてきた韓国の動きです。そして韓国は日本文化を受け入れようとしています。おそらく今以上に良質なコンテンツを作り出していくようになるでしょう。じきに日本に追い付いて、アジアに日本のコンテンツが入り込む余地はなくなるかもしれません。韓国のコンテンツが日本に入ってくることも多くなっていくでしょうね。
文化が国際競争力を持つというのは、その国の製品がブランドになるということだそうです。
なるほど。

日本の文化庁、実は焦ってるのか?
少なくとも音楽業界は海外で安く売るためには国内では高く売らなくてはならないと考えてるようですし、行政もその考えを踏襲しているようです。しかし、それでコンテンツを生む地盤が、この日本で育つでしょうか。

官主導で文化の強化、、?
強くなった韓国コンテンツ産業の内実と、日本のコンテンツ産業が抱える内実は、まったく違うはずです。
何をする気だろう。
輸入権の法制化であるとか、地盤を壊してるようにしか見えないですけどね。日本の現状を変えるには、メーカーが本当にユーザーが求めているものを提供出来る柔軟性を獲得する以外にないと思うのですが。硬直した著作権周囲の出来事って、その逆を行ってるような気がするのですが。
それとも再販制度を廃止にする布石かいな?
あぁ、もう電波ばっかり、もう止めよう。

あ、ベルギーで訴訟ですね。

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01.09.追記。
デジタルコピー保護行き過ぎ〜ベルギー消費者団体が大手音楽会社を提訴
Internet.Watchの記事です。
あれ、、、記事のニュアンスが違います。
BBCの記事では、販売停止とユーザーへの賠償を求めているという文面なんですが。。。

04.01.04.

実家に帰ってWindowsXPのExplorerでチェックする機会があったんですが、笑いました。
過去日誌の表がずれるずれる(w;
MacのMozilla、Opera、iCabでさえ問題なく表示出来るものがどうしてずれるかな。修正してみましたが、ちゃんと表示されるかどうかはわかりません。
他の場所で使ってるJavaScriptも動かない。これは書き方が悪いんだろうか。

さて、今年の元日から改正された著作権法が適用になります。
概要はこれ。
著作権法改正について (平成16年1月1日施行)
具体的態様の明示義務、というところで、
著作権侵害を訴えられた者がそれを否定する場合、「原則として自己の行為の具体的態様を明示しなければならない」とされています。ただし明示できない相応の理由がある時は例外、とか。

昨年JASRACが、著作権侵害について何年にも渡り遡って賠償するように、とライブハウス等に要求をしたらしいですが、この場合どっちになるのだろう?
明示できない理由が適用されるのか、明示出来るとして支払うことになるのか。
何年にも渡ってですから数百万円にもなるそうで、これを払えというのは店をたためということかと怒ってる人もいます。
どうなるのでしょうか。。。
法律娘真紀奈17歳で解説を書き直し中らしいですが、何か判断材料が上がるだろうか?

もう1つ気になるのは、作曲した場合にどうなるのかということです。
既成曲の侵害といわれた時に、違うと主張することが難しくなるかも。
今までどんな曲を聴いたことがあるかをリストアップしなくちゃならない、ということですものね。
ふつう出来ませんよね。
これって、作曲したら必ずJASRACに登録して問題がないかどうかチェックしてもらう必要がある体制ってことなのかな。しかし先日、問題があるとされた曲を登録しっぱなしだったということで敗訴してるとこをみると、JASRACにはそもそもチェックする体制がないか。
JASRACにも賠償命令=著作権侵害曲に利用許諾という話ですが。

考えてみたら、著作権所有者が訴えない限り問題にはならないんだよなー。
じゃあ、最初にチェックしておくという考え方自体が無駄なのか。
しかしメジャー音楽業界は、インディーズとか訴えやすくなるだろうなー。
どうなんだろう。

2ちゃんねるで、嘉門達夫氏の掲示板でのはなわ氏の発言が繰り返しコピペされててうざいんですが、その発言内容はなんとも涙ぐましい。こんなこといちいちしなくちゃ作詞作曲も出来なくなるのかな。

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