06.01.31.
Respect Your Music(音楽リスナーとPCユーザのための著作権パブコメ準備号)
benliの提案を受けて、とのこと。
コピーフリーということで、貼らせていただきます。
著作権者、実演家、レコード会社、出版社、事務所…その他、音楽著作権・隣接権者のみなさんへ。
おれたちは、あなたたちの音楽をリスペクトしています。
テレビで何度も聴いたけど、当時買えなかったレコード。
カバーで知ったけど、オリジナルが今は聴けない曲。
友達に聴かせてもらったけど、今は手に入らないCD。
何故聴けないのだろう。
少し前までは、ある程度の数をプレスしないと、採算がとれなかったのでしょう。
ずいぶんと中古レコード屋を探したこともあります。
時には安く入手できたこともあります。
時にはプレミアがついていて、買えなかったり、思い切って買ってしまったり、躊躇して買い逃したこともあった。音楽配信が普及して、生産・流通などのコストは、ずいぶんと下がったと思うのです。
公式な音源として配信することで、あなたたちの利益を得ることにもなると思うのです。
新譜として発売された時よりも、市場に合致した価格設定も可能だと思うのです。
何故聴けないのだろう。
あなたたちの音楽を聴きたいと思っている人は、多くはないかもしれないけれど、少なくもないかもしれない。
新たにあなたたちの音楽に出会い、好きになる人もいるだろう。
おれが好きな音楽を、好きになるだろう音楽を、
誰かが好きな音楽を、好きになるだろう音楽を、
これまで出会うことのなかった、新たな文化の創造の糧となる音楽を、
おれたちはリスペクトします。
ただ、その曲を聴きたいだけなのに、必死に中古盤を探して、あるいはプレミアの付いた価格を支払って、なお音楽を生み出した人たちに対価が届かない状態が、何故続くのでしょう。
もちろん、プレミアにはそれなりの理由があるのでしょう。
モノとしての希少性を欲するならば、高額であっても払う人もいるのでしょう。ある時代を代表する音楽を、
人から人へ歌い継がれていく音楽を、
おれたちはリスペクトします。廃盤になったからといって、
かつて売れなかったからといって、
もはや時代遅れだからといって、
あなたの音楽を抹殺することにはおよびません。あなたの音楽を、欲している人は、必ずいます。
あなたの音楽を聴いて、気に入る人は必ずいます。あなたも、あなたの音楽をリスペクトしてください。
その音楽は、捨て去るようなものではない。あなたが権利の一部を持つ曲を、闇へ葬り去るようなことはしないでください。
他の権利を持つ人たちの誇りをけがさないためにも。あなたも、あなたたちの音楽をリスペクトしてください。
メモ
ネット経由の番組、著作権処理簡素に 法改正を政府提言(Where is a limit?)
06.01.27.
満月の夕(ROCK'N ROLL DIARY text by Yamaguchi Hiroshi (HEATWAVE))
山口洋氏のブログで、SMEがネット配信に関して主張した立場について書かれている。
SMEのしていることは脅迫の一種だと思う。
引用。
要約すると、「ソニーの見解に賛同するならば、配信等を行うこともやぶさかではない」との内容だった。
(中略)
しかしソニーの文書には「送信可能化権を含む一切の権利を当社が保有すると理解している」と記されている。そこの見解が大きく食い違っている。不本意ながら、話し合いがうまく行かない場合、法廷で解決しなければならないと思っている旨、弁護士が先方に伝えた。そして、最近。我々の音源は何の連絡もなしに削除された。
「満月の夕」のオリジナル・テイクが聴けない理由(音楽リスナーとPCユーザのための著作権パブコメ準備号)
ここで分かりやすく解説されている。
他にもリンク。
「アーティストの権利」だと?聞いて呆れる(趣味の問題2)
SMEがアーティストの許可なしにやった、トンでもねぇこととは・・・?(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
"Respect our (=SONY's) music" ? ──音楽配信での不当な扱いを訴えるとアーティストはこういう目に遭う(エンドユーザーの見た著作権)
こんな一方的な主張が通るほど、現在のミュージシャンは弱くないと思いたいし、日本が後進的だとも思いたくない。
SMEは後進的だとはっきりしたけど、それは前から分かってるか、、。
電気用品安全法(The Casuarina Tree)
オーディオマニアの間では中古のコンポが買えなくなると騒ぎになっている。
音楽著作権とは関係ないのだけど。
01.29.追記。記事にリンク。
経産省:「安全な家電」へ法改正検討 松下製温風機事故受け(mainichi msn)
引用。
このため経産省は、特定の製品について、購入から長期間たつと作動不能となり、販売店などで点検してもらわないと再起動しない仕組みを検討する。タイマーにあらかじめ設定した時期が来ると、自動的に回路に電流が流れなくなるような機能で、使用を続けたい消費者は点検を受けなければならない。
しかし、消費者の反発も予想されるため、経産省では代替案として、製品販売時に購入者の氏名をメーカーの名簿に登録し、一定期間後に、はがきなどで点検を呼びかける方法も考える。
当然だけど、これって輸入品とかも対象になる。
電安法手続案内 行為内容の確認(経済産業省)
まぁ、火を吹くような製品は閉出してもいいだろうけど、オーディオは零細メーカーが多いから対応困難に至る可能性があるような気がする。
海外製品を閉め出すことになるのでは。
06.01.25.
EMI、DRMソフトに対する調査の許可を検討--rootkit関連で(cnet japan)
元記事はこちら。
EMI considers opening its DRM to inspection(ZD Net UK)
EFFからEMIへの質問状へのリンクがある。
06.01.22.
風邪から脱出。でも、なんかやる気が出ないモード。なんかボーッとするし。
最近、大人のための算数ドリルとか、脳の活性化がはやっていますが、やっぱり記憶や思考力の低下も流行してるんでしょうかね。
風の名はアムネジアとかSFがあったなぁとか、考えたりしますけど。
って、これってアニメ化なんてされてたんだね。知らなかった。
とりあえずリンク。
今更。
スティーブ・ジョブズ(?)「Apple社はiTunesが送信した情報を破棄している」(Teary 7mm MG)
アップル、MiniStore機能のプライバシー問題でiTunesを修正(cnet japan)
コンピュータウイルスに関する届出について(IPA)
ルートキットの正体を暴く(前編)
ルートキットの正体を暴く(後編)(IT Pro nikkeibp.jp)
かなり詳細にわたって解説しています。
海外の記事。
Sony BMG "rootkit" still widespread(SecurityFocus)
Sony rootkit victims in every state, researcher says(cnet news.com)
日本語記事。
ソニーBMGの「rootkit」問題、犠牲者が米国全土に広がる--研究者が報告(cnet japan)
ちょっとずれるけど、あのICプレーヤーはソニー製なんだと。
The Emperor's New Clothes(The Casuarina Tree)
やっぱり著作権保護期間延長を批判する(hotwired)
JASRAC vs 週刊ダイヤモンド・#1(The Casuarina Tree)
1位確定の翌日に、いよいよ本日戦いの火ぶたが切って落とされる〜〜。(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
デジタルコンテンツ・ワーキンググループ(第3回)議事録(首相官邸)
今回は比較的アップが早かった。Where is a limit?にコメントあり。
2005年のレコード生産実績累計(Where is a limit?)
うぅうう、、、かったるいぃ、、、と言い乍らオーディオ関連は妙に積極的だったりするのだけど、どうよ。
06.01.16.
いろいろ今更メモ
風邪引いてぐったり。いろいろあります。
まずiPod課金とか。
Where is a limit?であちこちリンクと解説があります。
基本的には、現時点は見送り。
(一部加筆)とりあえずはiPod等税の補償金は見送り。だけど・・・(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
文化審議会著作権分科会(第17回)(zfyl)
著作権分科会 #17 ──資料にすら目を通しているとは思われない勉強不足の分科会委員たち(試される。(ココログ mix))
著作権保護期間延長問題について(正々堂々blog)
行政と言えば、デジタルコンテンツ・ワーキンググループ(第2回)議事録が官邸にアップされています。
丸山氏、山賀氏、両参考人が語ってます。なんか、凄まじいですね、、。
それからこれ。
輸入差止申立に係る対象レコードリスト更新(Where is a limit?)
Grady Tateって洋楽ではないのでしょうか、ってこと。
あちこちで取り上げられている。
やっぱ「輸入権」は洋楽輸入盤も止めようとしてないか、これ、洋楽の輸入禁止じゃないのか(趣味の問題2)
これは洋楽盤輸入差し止めか?:SME GRADY TATE「オール・ラヴ」(MAL Antenna)
権利関係の問題になるんだろうけど、どうなってるのか、、。
ってことだが、れし氏によると権利上は日本盤ということらしい。
(一部追記)SME、Grady Tateの洋楽盤差し止めは、やはり輸入盤規制の序章なのか?(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
ほんと、紛らわしい。。。
リストの杜撰さについての話。
還流防止措置にかかるレコ協への質問と回答(試される。(ココログ mix))
SymantecのNortonにもrootkit(ITmedia)
ありゃー、と思ったら、、、
米政府、iPodやXboxを利用したサイバー犯罪に警鐘(ITmedia)
関係ないか知らんけど、Apple's iTunes raises privacy concerns(cnet news)
iTunesの新バージョンにプライバシー侵害の懸念(yahoo! news)
どこもかしこもセキュリティーの問題が。
しかし、iTMSって最初に音楽買う時点で個人情報をアップルに渡してるんだけど、どうなのか。
というか、僕のPowerbookはアップルストアで買ったから、僕の情報はアップルに行ってるわけだけど。
06.01.11.
XCP/MediaMax関連
海外記事の日本語訳記事が出ています。
SONY BMGのDRM CD訴訟、和解を予備承認(ITmedia)
ニューヨーク地裁、XCP入りCDの製造を中止することで和解を予備承認(internet watch)
NY州地裁、米Sony BMGに“ルートキット入り音楽CD”の製造中止を指示(IT Pro nikkeibp.jp)
予備承認って訳すんですね。
予備ってのが法的にどういう意味を持つのかよく分からない、、。
ソニーの「沈黙」16「臭いものにフタ」の予備的和解、ソニーの「沈黙」17「ピラニアの沼」を逃れて(月刊FACTA - 阿部重夫編集長ブログ)
海外のサイト、SonySuit.comに今回の和解の範囲に付いて解説されてるらしく。
しかし、英文読みにくい。
阿部重夫氏による解説を頼りにしましょう。引用。
今回予備的和解に達したのは、イリノイ在住とニュージャージー在住の2原告が起こし、ニューヨークのカンバー&アソシエーツが代理人をつとめる集団訴訟に、全米各地で起きた少なくとも21の集団訴訟が合体したものだそうだ。
(中略)
この予備的和解が法廷の承認を得て正式発効すれば、すくなくともアメリカでの民事訴訟のおおかたが片付く希望が持てる。
希望が持てる、ですか、、。微妙だねぇ、、。
「片付く」じゃないんだね。
今回の和解案の対象外になるのは、イタリア、カナダで起きている米国外の訴訟。
それと、「州司法当局による民事訴訟」とのこと。
つまり、テキサスの反スパイウエア消費者保護法という州法違反容疑。あと、ニューヨーク、フロリダのケース。
どうなっていくのか、引き続き見守っていきましょう。
06.01.08.
XCP/MediaMax関連
ストリンガー会長の素顔を見た・米企業「ソニー」の色濃い基調講演(nikkei net)
ちょっと面白いので引用。
地味な姿で落ち着いたしゃべり口だったが、講演はいきなり核心から始まった。「我が社は、ソニーBMGの件で、消費者から手ひどい懲罰を受けました」「ソニーにとってコンテンツは重要だが、それが(経営の)足かせになったかもしれない」「ソニーにとって映画(事業)も重要だが、なんと言っても(家電を中心に決算内容を)改善することが最優先」「優れた商品を出すことが、最大の使命」といった言葉がぽつりぽつりとつづられた。
それは冒頭、ほんの3分ほどだろうか。うっかりすると聞き流してしまいそうな瞬間だったが、決められた講演内容に入るまえに、同氏は経営者としての素顔をさらしたのだ。
こういうコメントをしたことは評価出来るんでしょうね。
しかしMediaMaxディスクは未だに市場に放置されているわけで、言ってることは、評価、っていうのか、まぁ、同情を感じる要素があると思われますけど、やってることがまだ足りない。
日本では自己責任で再生、何があろうと補償なしなどとレーベルゲートの再来のようなことを言ってるわけだし。
恐竜みたいな企業のトップは恐竜の脳みたいな存在なのかもしれない。
追記。PC Watchにも記事。やはり謝罪したとかいうのではないようです。
エンタテインメント企業としての側面を強調するソニー(元麻布春男の週刊PCホットライン)
しかし「鈴木少し花」ってのは。
ニューヨークについて英文記事が。
Judge Tentatively OKs Sony BMG Settlement(newsdwy.com)
引用。
NEW YORK -- A judge Friday tentatively approved a proposed settlement of lawsuits against Sony BMG Music Entertainment that would give millions of consumers free music downloads to compensate them for flawed software on CDs.
U.S. District Judge Naomi Reice Buchwald gave her approval after a hearing in which lawyers explained the deal that requires the world's second-largest music label to stop manufacturing compact discs software that can leave computers vulnerable to hackers.
Fridayってことは6日だね。
tentatively approved a proposed settlement of lawsuits against っていうのはつまり、告訴に対して提案された和解案が試験的に認可された、ってことか。
地方裁判所判事のナオミさんが和解案として許可した、ってことらしい。、、それで合ってるのか?
その一方で、カナダで訴訟。
Sony sued for spyware and rootkits in Canada(boing boing)
Quebec、Ontario、British Columbiaで集団訴訟で訴えられたと。
Sony Hit With Canadian Class Action Suits(Michael Geist)
こっちはオンタリオ州、BC州の公文書をリンクしています。
06.01.01.
謹賀新年
つうことで、やめるにやめられないCCCD関連問題。。。
今年こそは、収束していただきたい。こんなバカらしいことに労力要するのは、業界にとってもユーザーにとてもミュージシャンにとっても無駄なんだよ。
著作権の問題は余りにも範囲が広くてあちこち問題があり、日常生活を送りながら片手間で追いかけるのは不可能な感じ。
正直、息切れしてます。
以前は書籍関係とかも少し書いてたけど、とても目が行き届きません。
自分の出来る範囲で続けていきたい。
今年の目標。
- CCCDについて情報提供を継続
- 音楽著作権の悪用を監視する
- 音楽と著作権の状況がどうなっていくのか、見届ける為に運用を続ける
去年と同じ。
XCP関連
昨日の、XCPディスクに関してSONY BMGから和解案が出された件ですが、原文(pdfファイル)がネット上に上がっています。
あと、EFFからの広報とCNNの記事。
EFF and Sony BMG Reach Settlement over Flawed DRM(EFF org)
米ソニーBMG、複製防止CD訴訟で暫定和解(CNN.co.jp)
追記。ワシントンポストの記事。
Sony BMG to Settle Class-Action Lawsuit(washingtonpost.com)
どうやら決着がつきそうな感じ。
法廷承認によって和解案が確定するということらしい。
うーん、これでいいのか?
まぁ、補償金が数10兆円とか100兆円とかいうよりは現実的な解なのかもしれない。
ただテキサスでの訴訟とかも含むのかどうかはっきりしない。他の英語記事読んでもそっちはまだ続くというのがあったり、どうなることやら。
JASRACに訴えられたダイヤモンドの記事のPDF(Copy & Copyright Diary)
昨年、JASRACに訴えられた記事がPDFになってネット上に上がっているのだとか。
これは、Yahooがやっている「やっぱり雑誌がおもしろい!!」という特集で、2005年のベスト記事を投票で決める、のだと。
未読の方はぜひリンクを辿ってください。