Jan 07, 2007
絶版書籍、ネット閲覧可能に・政府が著作権法改正へ(NIKKEI NET)
絶版書籍、ネット閲覧可能に・政府が著作権法改正へ(NIKKEI NET)
まず、記事を引用。
政府は絶版になった出版物をインターネットで閲覧できるようにするため著作権法を改正する方針を固めた。国立国会図書館などの公的機関が専門書を非営利目的で公開する事例などを想定している。著作権者に一定の補償金を支払えば許諾がなくても文書をネットに保存・公開できる仕組みを検討する。入手困難な出版物を利用しやすくし、研究活動の促進などにつなげる狙いだ。
ブログで、夕刊には載ったけどネット上には上がっていないことについて書かれている。
これが著作権延長を正当化する根拠足り得るのか(The Casuarina Tree)
引用。
紙(1月5日付夕刊)の方では複製物に対するDRM処理を義務化することも求められるそうで、
ちょっと詳細は不明だが、DRM処理の義務化って、なんなんだ。
どこまでを対象とする話なのだろう。
えーと。
1:「絶版になった出版物を」
2:「インターネットで閲覧できるようにする」
3:「公的機関が専門書を非営利目的で公開する事例などを想定」
4:「著作権者に補償金を支払えば許諾なくネットに保存・公開」
それと、
5:「複製物に対するDRM処理を義務化」
えーと。
大学とか研究部門で著作権ってけっこう問題になってると思うんですね。昔は論文とかコピーして詳読会して勉強したり、してた記憶がある。今はどうかしらないけど、出来なくなったかも。たびたび困ったという話を聞いた記憶がある。学術論文の雑誌とか、廃刊になってたりするとバックナンバーもない。
記事には研究活動の促進などにつなげる狙いとある。
いいことでしょう。
ついでに赤本の問題についても、なんとかすればいい。
試験問題を見ることが出来ないというのは受験生には辛かろう。
ちょっと分からないのが、
4:「著作権者に補償金を支払えば許諾なくネットに保存・公開」
いったいどんな仕組みになるんだろう。
権利関係が入り組みすぎて、簡単に承諾が得られないとかあるんでしょうかね。
つうか、そうやって集めたお金は、許可しなかった権利者のとこに行くんですよね。権利者が公開を承諾しなかったら、お金がそこにいくんですかね。許可しない方が得だね。、、どこか間違ってるかな。
著作権者が「そんな金は受け取らない」と言ったら、その金はどこに行くのかな。
許可があった場合は、補償金の支払いなしで公開されるのだろうか。
つうか不許可がなかったら公開することにしたらいいのに。Orphan Worksの問題の解決って、結局そういうことですよね。
何か公的な基金か何かを作って運用するのかな。
あと、誰が補償金を支払い、ネットに保存・公開するんだろうか。
5:「複製物に対するDRM処理を義務化」
多分、補償金を支払い、ネットに保存・公開した場合に、DRM処理を義務化することってことなんだろうけど、それってかなり特殊な状況なので、やっぱり国会図書館などの力がある機関じゃないと出来そうにない。
国会図書館が金を出して、ネット上に著作物を公開するってことかな。
つまり税金か。
税金使って著作権補償金払って研究活動の為のデータベースを作ると。
いいでしょう。
作るからには使えるものを作って欲しい。
DRMってことですが、最低でも、閲覧に使用するパソコン以外にもファイルを保存できたり、印刷できる程度でないと、研究の現場で使えるデータベースにならないんじゃないだろうか、想像だけど。
それとも、今まで見ることすら出来なかったものが見れるだけでもいいのかな、、。
学術研究に携わる人達は、どう考えるだろう。
そもそも、現場の人達がそんなデータベースなら要らないというようなことなら、こんな無駄な金がかかりそうなことしない方がいい。やっぱり、求められてるんでしょうかね。
あと、これは保護期間の延長とは、全く別の話だと思う。
僕のサイトの戯れ言と学術論文が同じまな板に載せられるのはおかしい話だ。
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