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Apr 30, 2026

アップサンプリング再生の音がいまいちなので対策を試みる

先立って、対策前の音について簡単に書いておく。
44.1 はジッターの影響を受けやすい分、最近のノイズや電源への対策に鋭敏に反応して、大きく音質改善している。
384 へのアップサンプリングは、比べたらそこまで大きな改善はない。
両者を比較したら、384 のほうが音の粒が細かく情報量は多く階調も深い。しかし音のスピードは遅く感じる。44.1 と比べると滲んでいるように、霞を被っているように聴こえる。それが音楽を掴みにくくしている。44.1 と比較すると訴求性が低い。

これは、アップサンプリングに伴うジッターの影響だと考えた。
アップサンプリングを行うことは、サーバー自体への負荷になる。これに伴うジッターが影響し、良質なアップサンプリングを行っても音質への恩恵が得られなくなっているのではないか。

昔からアップサンプリングに伴いサーバーに負荷がかかることは指摘されていた。
しかし「サーバーへの負荷」が音質に影響するのを、僕自身が聴き取った(と感じた)のは初めてのことだ。
サーバーへの負荷が問題になるのは、音質への影響以前に音が途切れるとか、まともに再生ができなくなるようなことが多かったと思う。

アップサンプリングに関連しての音質変化については、むしろサンプルレート変換ライブラリに何を選び、どう使うかということのほうが、大きいという認識だった。
うちで libsamplerate (secret rabbit code) を使うのは、サーバーへの負荷が大きくても、他のライブラリより音質の優位性があったからだ。その設定も、fastest から medium、best と変更し、それに伴いサーバーの調整もしてきている。
libsamplerate でも多少は音の感触は変わるが、音質上、それでも使うメリットがあると判断し使っていた。

それが今回は、初めて音質のデメリットの問題になった。
それで、まあ、どうしようかということだ。

アップサンプリングの音は、できれば改善したい。44.1 が改善しているとはいえ、情報量はハイレゾやアップサンプリングに比較すると足りない。
ノイズ対策や電源強化は、おそらくサーバー負荷に伴うジッターの悪影響を際立たせるだけだと思う。
サーバーの負荷を減らし、ジッター自体を減らすしか無いと思う。

真っ先に思い付いたのは、アップサンプリングの設定を変えることだ。
現在の設定は、libsamplerate / best の設定。
これを、fastest に変えたらどうか。負荷は下がるはずだ。
実際、設定を変えながら top を打って、CPU使用率を比較してみたら、負荷は1/10近くまで下がっているようだ。

音を聴いてみたら、問題はある程度、解決するようだ。
best のときに感じていた、どこか曇るような感触がなくなった。こうなると、44.1 と比べても音の細やかさや情報量では優位性がある。

もしかして、medium の設定でもいけるかも?と思ってやってみたら、悪くない。
top で読める CPU への負荷は、best のときの1/4ぐらい。
fastest よりもしっとりして密度があり、極端な言い方になるけど、シフォンケーキがスポンジケーキになるような感触がある。best だとパウンドケーキになるのだけど、どうもジッターが多くなると味のキレが悪くなってしまう。
こうした例えでいうならば、44.1 はクッキーかな。ケーキよりは粗い。
しかし、やはりクッキーからパウンドケーキという例えは極端すぎるかな。そこまで大きな音質差はない。

ここで気付く。medium なら 768kHz に出来るのでは。
一聴して、きれいな音。しかし、キレがいまいちか。CPU負荷は、best、384 の半分ぐらい。
768 なら fastest のほうが音楽の表情が現れるような感じ。CPU使用率は、best、384 の1/4ぐらいか。

libsamplerate は、CPU上の複数のコアで分担させて音声データを並行処理させることをしない。単一のコアが処理を行う。
うちのmpdサーバーのCPUは Intel Core i7-1255U で、12個のコアのうち、もっぱらCPU0 とCPU2 が、交代しながらアップサンプリング処理を請け負っている。それら以外のコアは殆ど働いていない。
それらCPU0 とCPU2の、CPUコア単位での使用率が 20%台ぐらいまでが、音に悪影響を及ぼさない限界、という感じ。
それを超えると、どうも良くない。以前はそうしたCPU由来のジッターの影響には気付かなかったが、ネットワーク環境のノイズが減ると、聴き分けたり感じられるようになるということらしい。

いろいろと、聴いてみて、どうか。
NAXOSの天上のオルガンのハイレゾ(384)は、空間の情報量が多い。空間雑音や音声のニュアンスなど、アップサンプリングでは聴こえない定位の仕方が聴こえる。それだけ明瞭なのだ。
44.1 は比較したら情報量は少ないが、音楽の表現が良質で安定感がある。客観的に見たら、十分にHi-Fiだろう。

アップサンプリングは、これらと比べて音のスピードが僅かに遅い感じがする。微妙な差異でも、音楽表現に影響するので看過できない。
best、medium のほうが、fastest よりもアップサンプリング自体の質は高い。しかし音のスピードは遅くなる。
fastest の設定は CPUコア単位での使用率が 10%前後まで下がる。このぐらいになると、音のスピードの遅延がほぼ感じられなくなる。使用率 20%ぐらいだと使用限界に近くて、まだどこか、ぬるく感じられるようなのだ。

そして暫く使ってみたが、どうもやはり、それでもアップサンプリングの音から受ける印象は、すっきりしない。

buffer の設定をいじってみることにする。
昔、audio_buffer_size と buffer_before_play を調整することで音が変わるというので、調整していたことがあった。積極的に調整するのは久しぶりだ。

当初は、audio_buffer_size 16384、buffer_before_play 75% という設定だった。どちらかというと重い設定だと思う。best の設定で運用するには、重い設定でないと難しかった。
数字が小さいほうが軽快に動くイメージがある一方で、小さくしすぎると処理が追いつかなくなる。
audio_buffer_size を小さくすると、buffer_before_play を大きくする必要がある。

端折るけど、あれこれ弄った過程で、fastest をやめて、medium に、更に best に戻している。
どうせどうやっても遅れるのならば、best の設定のほうが音が良いように思ったのだ。
結果、audio_buffer_size 131071、buffer_before_play 8% とした。

131071 というのは、設定できる最大値だ。
8%は逆に小さめ。0%も数字としては設定できるが、どうも挙動が変動して、それに伴って音も変わるような気がする。5%だと、ときどき鳴らし始めに音が途切れる。10%だと僅かに重い?気がする。そういうわけで、今のところは 8% にして様子を見ているということだ。安定しないようなら 10%にするかな。

しかし、なんとか 44.1と同等レベルの速さに、できたかな。頑張ってようやく同等だ。もしかしたら音源によっては評価が変わるかもしれないし、微妙な感じ。
なんやかんや言って、384 のハイレゾが一番速い。今はそういう状況だ。

今回、mpdの設定を変えることでサーバーの負担低減を試みたが、結局、期待する結果は得られなかった。
期待というのは、384 ハイレゾと同等に近付けるということだ。かなり水を開けられている。仕方ないのかもしれない。44.1 と役割分担できそうなレベルにまで戻せたので、良しとすべきだろう。

しかし上記の調整をしたところ、アップサンプリングではヘンデルの携帯電話がステージ近くに寄って鳴るようになった。
44.1 に比べたら、かなり前方に定位する。
一聴、音は良くなっている気がするのに。

仕方ない。デジタル処理というのはそういうものだと割り切って暫く使ってみる。

サーバーへの負担は相対的なものだから、サーバーを強化するという選択肢も考えられる。
しかし機種選択が難しいと思った。
libsamplerate / best の設定で、384kHzを回しながら、ジッターの影響も無くそうと思ったら、 Intel Core i7-1255U の 4倍以上の速さで動くCPUが必要ということになる。そんなCPUは、まだ無いと思う。

あとは、サンプルレート変換ライブラリを軽いのに変えるという手段もある。
だけど、音質上どうなんだろう。
libsamplerate ですら怪しいのに、他のライブラリで有用性が得られるだろうか。今後の検討だけど実行できる気がしない。そんな暇もなさそうだからだ。

負荷が少ないということであれば、libsamplerate で低品質とされている ZERO_ORDER_HOLD の設定とかもあるかもしれないが、過去に試して全く思わしくなかったので、今更試してみる気はしない。

と、言いつつ、ZOH Sinc Interpolator を試してみた。
正直、、、驚いた。
昔、試したときには、とても実用にする気になれないと思ったのに、そこそこ、きれいな音で鳴るじゃないか。。。

44.1 と比べて、遜色ない。そして、Best Sinc Interpolator と比べても、遜色ない。そういう個性とクオリティを主張できる音だ。
GNDやノイズの対策は、ZOHの音質も、底上げするのだろうか。
そんな可能性は、今まで全く考えたことがなかった。

良い意味ですごく硬質で、クリアに聴こえる音だ。外連味が、全く感じられない。
こんな音は、今まで聴いたことがないような気がする。
ちょい聴き、情報量の感触は 44.1 に近い気がする。しかし微細な領域の再現性は、44.1 をかなり上回る。より正確で透明度が高く聴こえる。そういう感触は、過去にアップサンプリングが上手く行っているときに感じていた感触に近い。、、いや、実際のところ、情報量の判断は簡単ではなさそうなので保留する。
比較すると best 設定のほうが心持ち音が暖色に近く、動感を感じる再生音で、わずかに派手に聴こえる。

NAXOS の天上のオルガン、384ハイレゾと、ZOHによる44.1からのアップサンプリングは、ほとんど同じに聴こえる。僅かにハイレゾのほうが良いのかな。ブラインドでは、区別がつかないだろう。
これにも驚いた。best 設定だと、僅かにフォーカスが甘くてハイレゾに届かないかのように聴こえたのに。
しかし、ヘンデルの携帯電話の位置はステージ側に寄ったままだ。

ZOH では、ほとんどサーバーのCPU使用率が上がらない。
設定は、audio_buffer_size 16384、buffer_before_play 8% 、こんな感じ。

ここで思う。
ZOH ともなれば、768kHzが簡単に出力できる。
結果は、384 と大きく印象は変わらないというもの。fastest、medium で鳴らしたときには、384 と差があるように思ったが、今回はあまり意味があるようにない。むしろ、明瞭さが減ったような気がする。どうなんだろう。
705.6kHz にしてみる。こっちのほうが、44.1 から ZOH するよりスムーズなはずだ。音は、768 より、若干、見通しが良いような気がする。しかしそれでも敢えて 384 から 700kHz台に変更したいという気にならない。

なんとなく 352.8kHz にしてみる。384 との音の違いは、無いわけではないようだが、あまり感じ取れない。やや 384 の方がおとなしいかな。音質差というほどのものではない。
しかし、ヘンデルの携帯電話は、左手前に近付いた。

ここまでは、サーバー負荷によるジッター以外が原因となっている可能性については書かなかったけど、他の理由も考えられることに途中で気付いた。
アップサンプリングの性質自体による音質劣化の可能性だ。
というのは、libsamplerate によるアップサンプリングは DA-AD 変換をシミュレートする過程で高域の情報が僅かだが失われる。以前は気付かなかったし、気にならなかったのだけど、システムの音質の改善に連れて、それが明瞭になったのかもしれない。
あれこれ mpd の設定を変えて、結局は libsamplerate / best の設定に戻るということは、そういうことではないのか。best だと他の設定よりも高域の減衰は少ないのだから。

しかしそれを考えたら、ZOH のほうが高域の減衰は強い筈なのだ。4kHz以上で徐々に減衰が始まり、しかし 18kHzで 0.5dB 程、22kHzでも 1dB に届かないらしい。僕にはその減衰を聞き取れない。
そして、best の設定だと減衰は 20kHz 以上で始まる。
(参照:https://src.infinitewave.ca/ )

それにしても。
実際、どうしようかと思う。

其々の設定に、其々の特徴がある。

44.1 は、上手く鳴らしたら鮮やかで、安定した音がする。
ただ、44.1なので、情報量は頭打ちに感じる。たぶん、それはうちの機器の限界だ。100万円のDACとか強力なクロックを使ったら限界を超えられるのだろうか。

libsamplerate の上位のアップサンプリングの美点は、そうした音の色彩を殺さないということがある。更にアップサンプリングによって情報量が増える。弱点は、比較すると安定感がやや少ないことだ。僅かに音のスピードが遅いことが原因だと思うんだけど、どうなのだろう。
352.8 だったら、ヘンデルの携帯電話は、左手前に近付く。ZOHのときと同じだ。しかし暫く聴くうちに、なんとなく違和感を感じるようになって 384 にした。理由の説明は難しい。好みなのかな、どうなのだろう。

ZOH は、安定感が強い。44.1よりもしっかりした音に聴こえる。アップサンプリングによって情報量が増えると同時に、安定感と相まってフォーカスが合うかのような分解能が高い感触の音がする。しかし色彩感は薄くなる。これは、実際のところは微細な情報が欠落しているんじゃないかと思ってるんだけど、、、そうは簡単に思わせないだけの音が出ている。

どうなるだろう。使いながら考える。

Apr 21, 2026

ONU と AP にアクティブアース

今回はタイトル通りの話。
うちの ONU と家庭内LANの AP はともに NEC の製品で、Yuho式アクティブアースを使うことが難しかった。

まず、LAN端子のGNDにつなごうと思ったら、全て縁がプラスチック製でつながらない。
次に ACアダプター端子のGNDにつなぐことを考えたんだけど、手持ちのACアダプター端子の中に、つながるものがなかった。どんな端子を使えばいいのか、ネット検索しても調べ方が悪いのか、規格が分からない。

SNS上で、ACアダプター端子の規格は EIAJ4(JEITA RC-5320A規格)だと教えてもらって、光明が見えた。
そういうわけで、近場の電子部品店で端子を入手して、自作のアダプターを作ってみた。

アダプターとYuho式アクティブアース

これでアクティブアースをつなぐことができる。
ONU、AP が2つ、合わせて3箇所にアクティブアースを追加した。

音はどうなったかというと、より粒子が細かく色が鮮やかに、動きが速くテンションの緩急が大きく明瞭に感じる。音場の重なりが分離してバウムクーヘンがミルフィーユになる感じ(この表現、以前に使ったかな、と思ったら4年前だった)。音像の個性がよりはっきりして、音楽性に広がりが生まれる。
僅かな差異と言えば僅かだけど、、、いや、これは僅かではないな、音楽の力は5割増しぐらいに感じる。エネルギーが増しているのだ。

正直、3つを埋めただけで、こうも違うかな、というのはある。
44.1 の音源データが、384 であるかのように聴こえる。かつ、384 のモニター的な感触はないのだ。44.1 は大きく改善した。

384 はというと、より精緻な感触で音楽が鳴る。音色の陰影が深まった。しかし 44.1 ほどの大きな改善はない。
情報量ということだけなら、384 のほうがまだアドバンテージがあるような気がする。しかし、44.1 と比べて、きれいに分離しているという感じがしない。ここに来て初めて、44.1 のほうが音のスピードは速いと感じた。結果、44.1 のほうが、音楽が舞うのだ。躍動感、エネルギー、質量を感じる再生となる。音楽の熱量は 44.1 のほうが上回る。というか、音楽の意志をより強く感じる。
おそらく、アップサンプリングサーバーへの負荷によるジッターが、384 の再生に影を落としているのだと思う。

ちなみに、ヘンデルのオラトリオの携帯電話は、44.1 の方が 384 よりも明瞭に定位する。場所は左前方手前で差異はないようだが、聴こえやすさが異なる。44.1 のほうが、そこにある違和感が強く表出される。

44.1 のアップサンプリングと、ハイレゾ音源では差が出るだろうか。
比較に使用したのは、NAXOS の「天上のオルガン」。384 のハイレゾと、44.1 音源のアップサンプリングを比較できる。
昔、比較したときは差異は非常に少ないという結果だった。だからうちでは、アップサンプリング再生に舵を切ったのだ。しかし今回は、ハイレゾのほうが良かった。ハイレゾは 44.1 の鳴り方に近い。アップサンプリングの音は、比較するとエネルギーが足りない。
ハイレゾと 44.1 を比べたら、ハイレゾのほうが階調が深い音がする。豊かで余裕がある音で、明らかに優位性が感じられた。

アップサンプリングに伴うサーバーへの負荷が再生音に及ぼす悪影響を、音から聴き取ることが可能になったということだ。
これは、今後のうちのシステムをどうしたらいいかという話になっていく。

いや、実際、どうしましょうかね。

Mar 31, 2026

うちのDACの最近の状況について

過去に「Musician Pegasus R2R DACを入手した(12.01. 12.07. 追記)」というエントリーをアップしている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20210521a.htm

5年前とは、うちのシステムの状況がいろいろ変わった。
ノイズ対策でデジタルデータ送信の精度は昔よりも上がったと思う。
結果、以前のエントリーに書いた内容と現在とでは、Pegasus R2R DAC の音の印象も変わった。そのあたりを書いておく方がいいのではないかと思って、上記エントリーに追記しようかと思ったけど、なんだか上手く書けなくて、すっきりしない。それでエントリーにしている。
ついでに、RME ADI-2 DAC のことも少し書いている。こっちも以前とは変わっている。

結果、取りとめない内容のエントリーなんだけど、取りとめない感じでDACを使ってるということなのかも。

5年前のエントリーでは、Pegasus R2R DAC は NOS(Non-Over Sampling)のほうがいいんじゃないかと書いている。
しかし最近は OS(Over Sampling)で使うことが多い。
というのも、44.1kHz のデータを受けることが増えて、それだと NOS だとやや粗っぽく感じるからだ。OS のほうが滑らかに聞こえる。

以前は、RME ADI-2 DAC の 44.1 の音はきつくなりがちということがあり、44.1 を受けるなら Pegasus でというのがあった。
しかし最近、うちの 44.1 の音質が向上して ADI-2 の音が聴きやすくなり、そういった役割分担がなくなっている。
敢えて言うなら、ADI-2 は精緻でHiFi、モニター的で、Pegasus のほうがそういった傾向が若干少ないような気がする。そうした印象は、大きく以前と変わらない。ただ、うちのノイズ対策が進んで、両者とも以前より音が良くなっている、というのはある。
ちなみに、44.1 は、Ras Pi 2b からUSB出力している。

最近はアップサンプリングは 384kHz 固定だ。
こちらは、apu2d4 からUSB出力。
それだと Pegasus では NOS と OS、本当に僅差で、ブラインドでは区別不可能だし、ブラインドでなくても、区別は難しい(いや、でも音源によっては OS の方がいいかな、ちょっと追記しておく)。
ADI-2 との聞き分けも難しくなり、音の違いは、ないとは言わないけど、どっちのどこがどうとか上手く説明できなくなる。
結果、384 については運用の差別化が難しい。音色の違いを聴きやすいのは、44.1 という気がする。

アンプのほうは個性、音質の差があって、やはり SM-SX100 は精巧精密で、Brooklyn Amp は若干音楽的かな。 しかし、そういったことをあんまり配慮しない適当な使い方になっている。あれ、今は何で何を鳴らしてたんだっけ、ということがある。

そんなわけで最近のシフトは、384、ADI-2、SX100、という経路と、44.1、Pegasus、Brooklyn、という経路で使うことが多くなっている。
2022年5月には、Pegasus、Brooklyn の組み合わせは良くないと書いていたが、今はそうでもなくなっている。
組み換えはケーブルの抜き差しがあるので、なにかで気が向いたときにということになる。

音源のサンプリング周波数、DAC、アンプ、と其々に2通りの選択があるので、8通りの接続法があるということになるので、時々替えてみている。そして変えっぱなしになって、今は何をどう繋いでたのだっけ、ということがある。
もしかしたら、分からなくなるのが面倒なので、あんまり接続を変えないということがあるのかもしれない。

ちょっと余談になるが、Pegasus は Yuho式アクティブアースがある方が良くて、ADI-2 は、何故か無い方が良さそう?、ということがあった。
ともに、COAX端子のGNDにつないで試していた。
Pegasus は音色がクリアになる気がする。
対して、ADI-2 の方は何故か、なんだか音のキレが悪くなる。音がにじむ。
ADI-2 はずっとDC入力に自作ノイズフィルター(といっても小さなコンデンサー1個だ)を付けて使っていて、以前は効いていたと思ったのだけど、もしかして今は外したほうが良くなっているのではないかと思い、外してみたら、少し音色がきれいな気がする。アクティブアースも良い方向に効き始めた、ような気がした。
しかしその後、アクティブアースを外すと音がきれいになる。どうも、やはり ADI-2 は付けないほうが良いのかな。
自作ノイズフィルターも戻してみる。判断が難しい。
ふと思いついて、ADI-2 の上に乗せている玉石の袋(けっこう前からそんなものを乗せていたのだ。あるほうがいいように思った記憶がある)を外してみる。更にインシュレーター(いつから使ってるか覚えていない。そんなに昔ではない。音はそんなに変わらないと思っていたが、、)も外してみる。
その上で、アクティブアースを使うと、悪くならない。1日たつと、良くなったような気がする。
自作ノイズフィルターは、以前から接続が緩くて抜けやすいので、これを機に外すことにした。音質に変化はないように思う。
そういう経過で、現在は両方のDACにアクティブアースがつながっている。

他のDACとして、SMSL の M500とM300SE があるのだけど、これらの出番はあんまりない。
MQA を聴くときと、何か他に特殊な用事があるときかな。
でも、ときに思わぬことで役に立つことがあるので維持している。

Posted at 09:46 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Behringer MONITOR1 を復帰させる

最近のうちのメインシステムは、ボリュームをアンプで調整するようになっている。
以前は mpd サーバーのデジタルボリュームを使っていた。
しかし、ネットワークのノイズが減るに連れてなのだろうが、アンプのアナログボリュームで絞る方が良いように聴こえるようになった。
昔はデジタルボリュームでも問題を感じなかった。若干、くすむような感じは前からあったけど気にならなくて、むしろアナログボリュームのこもるよう

な感じのほうが気になった。

それが今は、デジタルボリュームを絞りすぎると、どこかしらうまく説明できない違和感を感じるようになった。くすむような感じも、以前より強い気がする。
ブラインドで分かるかというと分からないかもしれないけど、操作自体を自分でするので、まあ、分かっちゃうのだ。
以前は40〜50%まで絞っても大して気にならなかったのに、90%でも、なんだか良くない。アンプで絞る方がいい。

そういうわけで、Brooklyn Amp のボリュームをどうするかという問題が浮上してきた。
パワーアンプなのでボリュームがない。
以前は mpd で音量調整していたが、最近はどうも、そういった事情で使いにくくなっていた。

そういうわけで、MONITOR1 を復帰させた。
https://www.electori-br.jp/products/625.html

システム図

384kHz 音源では劣化が気になったが、44.1kHz で使うと、意外に悪くない。384よりスポイルされる分が少ないように感じる。
というか、384 の場合、スポイルされたら 384 を使う意味が無くなるような部分が、スポイルされるような気がする。
44.1 はダメージが少ない。

MONITOR1 を接続するだけでも何らかの負荷があるようで、ボリュームを 100 まで開けても、劣化は僅かにある。インピーダンスか何かの問題なのだろうか。若干絞ったほうが、自然な感触の音が出るような気がする。
それとデジタルボリュームを比較してどうなのかということになるだろうけど、なんというか、くすみ方の質が、MONITOR1のほうが、ましな気がする。

パッシブアッテネーターでXLR端子対応というのが、手頃な器械が少ない。
RCA端子対応の機種はそんなに珍しくないのだけど、それでも、一昔前に比べたら作っているメーカーが少なくなった気がする。

Fidelix 社の TruPhase という凄いのがあるけど、気軽には手を出せない。
http://www.fidelix.jp/technology/TruPhase.html
Phasemation 社はトランス式のアッテネーターを販売していて、興味深いのだけど、かなり高価だ。
https://www.phasemation.jp/product/cm-1500.html
https://www.phasemation.jp/product/lt-1000.html
エーワイ電子もXLR端子対応の機種を販売している。高級な製品は10万円を超える。
https://ay-denshi.com/category/item/item_accessory/

そんな感じなので当面、MONITOR1 で使ってみようと思った。
そして逆説的というのか、MONITOR1をつないだら、デジタルボリュームの違和感が多少減った。これは、想定外の効果で、ある意味、便利になったのかな。理由は電気物理的なものやら神経生理的なものやら不明だ。それでも極力、100%で使う。80%以下では使いたくない。

話は変わるが、オーディオ界隈ではパッシブプリという言い方が一般的にあると思うけど、そこまではいい。しかしパッシブプリアンプという言い方も聞く。聞く度に、それアンプじゃねえんじゃねえの、と思う。

Posted at 08:11 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Mar 24, 2026

TOP WING OPT ISO BOX を入手した

TOP WING は、前から気になる機器をいろいろ販売してるのだけど、この度、OPT ISO BOX を入手した。

今更ながら入手した理由は、ネットワークの骨組みへの対処が概ね終わった気がするので、更に出来ることは何?というときに光LAN接続は良さそうだと思っていたというのと、このご時世、入手困難ということに何時なるか分からないので、手に入るうちに買っておこう、というのがあった。
まったく、世の中にはついて行けない。
頭脳警察じゃないけど、世の中おかしいことが多過ぎてコミック雑誌なんかいらないという気分にもなる。

さて、OPT ISO BOX なんだけど、まず驚いたのは付属ACアダプターのコンセント側、2Pプラグのピンの片方の幅を広くしていることだ。つまり、コンセントに差し込むのに極性指定があり、説明書きの紙片が付いている。
いまどき、どうなんかね、オーディオ用ではそういう製品はよくあるのかね。わしは初めて見た。
付属品でこういうことするのね。感心した。

このアダプターは DC12V、プラグは2.1mm/5.5mmセンタープラスで、NETGEAR のスイッチングハブでも使える。
オーディオシステムのLANネットワーク下流に GS105v5 を使っている。
GS105v5 付属の安っぽいACアダプターのまま使っていたのを、これに付け替えてみたら、なんだかそれだけで音がいいような気がする。音の立ち上がりと減衰がきれいでグラデーションが広がった感じ、音像の分離も良くなった気がする。
そんなん当然やろと、TOP WING の人が言いそうな案件だ。

OPT ISO BOX 1

この NETGEAR GS105v5 は、うちのネットワークの配置を見たら、なんでこんなところに用も無いのに挟まってるのか不思議、というハブなんだけど、これがないと何故か音が弱く貧相になるので入れていた。バッファーアンプみたいな効き方をしてるのだろうと思っている。たぶんジッターも減らしている。

ACアダプターを替えたら音が良くなったみたいだけど、このハブは本当に必要なんだろうか。
外してみた。
ブラインドでの聴き分けは不可能だと思うが、外すと音の明瞭感が増す。しかし本当に明瞭なのかというと、音の細やかさが犠牲になっている。微かな音はハブがある方が聴き分けやすい。そういうわけで、この位置のハブは必要だ。

これと、OPT ISO BOX を置き換えてみる。
接続してすぐは、ちょっと冴えない感じだったが、暫く待つうちに音が澄んでくる。しかし、GS105v5 と比べてアドバンテージがあるかということになると微妙。GS105v5 のほうが若干、いいような気がする。
うちの GS105v5 は銅メッシュを組み込んでノイズ対策しているので、ちょっと普通のハブとは違うかもしれない。
Petit Susie と Yuho式アクティブアースの影響を考え外してみたが、評価は大きく変わらない。

他にもう一箇所、GS105v5 をバッファー的に使っている場所がある。
先の GS105v5 の前段にあたる場所だ。

OPT ISO BOX 2

ここに、OPT ISO BOXを使ってみる。
OPT ISO BOX 付属のACアダプターは、引き続き後段の GS105v5 に使用。
OPT ISO BOX への ACアダプターは、GS105v5 のものを使う。OPT ISO BOX的には不本意だろうが仕方ない。
音は、悪くないけど、ここも GS105v5 経由のほうがいい。

ここで気付く。
スイッチングハブと交換するのではなくて、何処かに追加挿入する方がいいのでは。

話を端折る。
何箇所か試した末、mpdサーバーと音源サーバーの中継機となっているGS105Ev2 と、前段の GS105v5 の間、下図の場所に使うことにした。

OPT ISO BOX 3

ノイズが多そうな重いサーバーが多い領域と、軽量級サーバーの領域との分水嶺だ。
ここで使うと鮮度が上がり、かつ安定する気がする。他の場所に使うのでは、どうも明確な改善が聴き取れなかった。

もしかしたら、うちでは意外にそこそこのノイズ対策が出来ていて、光伝送のメリットが大きくないのかもしれない。
あるいは、OPT ISO BOX の ACアダプターを低品質なものに替えているので、本領発揮できていないのかも。しかし、どうも、トータルで見たら、現状ではこのセッティングが今のところ、一番良さそうなんだよね、、、

それにしても、スイッチングハブのACアダプター交換により変化があり、電源対策が弱いのが露呈した形だ。
しかし電源は数が多い。
どこにどこまでやるか、悩ましいところだ。

一晩明けたら、音は良くなっているような気がする。生々しくなっている。先鋭化とでもいうか。かっちょいい音だ。
しかし、注意が要る。生々しいと感じる一方で、どうも、尖りすぎてるような気がする。
試しに OPT ISO BOX を外してみる。
ぐっと音の重心が下がる。
こっちのほうが、生々しい気がする。というか、リアリティがある。

ここで、そういえば OPT ISO BOX は、伝送速度を設定できるんだった、と気が付く。
設定を確認したら、100Base-Tになっている。これを1Gに変更してみる。
多少、良くなる。
しかし OPT ISO BOX を外したときの音の方が、自然に聞こえる。

その後、GS105v5 から OPT ISO BOX の付属ACアダプターを外して、もともとの GS105v5 の付属ACアダプターに戻してみた。
悪くはない。自然な音がするように感じる。
クオリティは OPT ISO BOX 付属のほうが上のようだが、GS105v5 付属のほうが自然に感じる。地味なだけなのかもしれないが。

OPT ISO BOX に本来の付属ACアダプターを使ってみようとして気付く。
コンセントに刺さらない。
極性指定に対応できない安物な電源タップには刺さらないのだ。
僕が使いたい場所に OPT ISO BOX を使おうとしたら、GS105v5 のACアダプターを使うしか無い。新たに電源タップを買うというのもなあ、、、

しゃあない、しゃあないです。
GS105v5 に、OPT ISO BOX の付属ACアダプターを戻す。これはこれで悪くない。ちょっとアクティブに聴こえるけど。

OPT ISO BOX には、GS105v5 の付属ACアダプターを使う。
このままじゃどうかと思うので、更に、Yuho式アクティブアースをSTP LAN延長ケーブルを使った自作のアダプター経由で追加する。
これでどうか。
これは、なんだか悪くなさそうだ。OPT ISO BOX が透明になった。
さあ、どうなるか。

2日、3日と経過して感じるのは、音の安定感、実体感が増しているということ。OPT ISO BOX を入手する以前には気付いていなかった雑味が取れたのか、音色の透明感、リアリティが増している。
OPT ISO BOX へのアクティブアース追加は効いている。これをつながなかったら、うちのシステムでは若干うるさくなり、光アイソレーションの効果がマスクされてしまう。アクティブアースをつなぐと、まとわり付いていた騒がしさがなくなって、落ち着いた自然な感触で鳴ってくれる。
敏感な機械だと言えるが、デジタルオーディオではよくあることだと思う。
多分、電源の強化も効果があるのだろう。しかしうちでは現状、アクティブアースで十分だ。

OPT ISO BOX 4

ここで余談というか、なんと。
ヘンデルのオラトリオの携帯の呼び出し音がリスニングポイントの左前に戻ってきた。
どうやら、やはり、この位置が正しいのだろう。

そして、そうだとしたら、どうやらうちの ONU はノイズ除去能力があるらしいと、判断せざるを得ない。
LANの機器配置変更によって定位が変化し(このとき音声信号が ONU を経由しなくなっている)、ノイズを除去する機械を追加することで定位が戻ったのだから、ノイズが増えたために定位が変化していたということだ。
LANの機器配置を変更する前にノイズを除去していたのは ONU であり、現在は OPT ISO BOX がその代替をしているということだ。

このことは、前回のエントリーでLANの配線を戻してみても変化がなかったと書いていることと矛盾しているが、改めて確認したら、前回は戻す配線を間違えていたことに気付いた。2箇所繋ぎ変えねばならないのを、なんと1箇所でいいと勘違いしていた。ONU の負荷が増えるような配線になっていて、結果、音像の定位も十分には戻らなかったのだろう。

LAN の配線図で前後を比べて見ると、ONU を乗り越えて NAS やら Daphile サーバーやらがオーディオシステム側に移動している。結果的にノイズが増えているので、音像定位が少々変わるのも当たり前かもしれない。
今回それが、OPT ISO BOX によって復旧した。いや、復旧というだけではなく、改善していると思う。

こうなると、LANの配置を以前の配置に戻した方が、いいのかな。オーディオ関係を他の家庭用の機械と混ぜるなとか、ONU は音に悪影響があるからとか、そういった世評は関係ないと割り切ったほうがいいかもしれない。

今回は注意して、以前の配置に戻してみる。
OPT ISO BOX の位置は、変えないままだ。
音を出してみて、、、そんなに変わらんかなあ。ヘンデルの携帯電話の位置も変わらない。
ただ、新しい配置のほうが、僅かに音が強いような気がする。
なので、これでいく。

こうやって配置を動かしてみて、今更、気付いたのは、現在、OPT ISO BOX がある場所に、以前は LNX-007L があった、ということだ。
配置替えに際して、上流に移動している。何を考えて動かしたんだっけな、、、これが、携帯電話が前方移動した理由かもしれないのか、、、

こんな感じなので、この件についてはこのぐらいにしておくことにする。
もう、そろそろ、めんどくさい。

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Mar 17, 2026

オーディオ状況報告(2026.03.17.)

現在のLANネットワークとシステムの構成図はこんな感じ。

LAN構成図
システム構成図

本当は2つの構成図を1つにまとめたかったんだけど、ちょっと無理だった。
大きくなり過ぎ、煩雑になり過ぎる。

最近追加した Petit Susie と Yuho式アクティブアースを書き込んでいる。あちこちで使っているので、図表にしておかないと自分でも把握できない。
一部に残っていたLANオープンピンが、LANターミネーターへの置き換えで無くなっている。LANmute が増えているが、適材適所で使えてるのかというと、効き方を確認できていないのでいい加減だ。
APには、脱落防止ピンが付いているターミネーターを振らないといけないので(脱落防止ピンが無かったら脱落してしまう。養生テープとか貼って固定しても、気が付いたら剥がれて外れている)、新規購入した LANmute を回す結果になっている。しかしこれは、家屋内の WiFi の安定を期待しての配置でもある。

前回にエントリーにした自作の分離LANケーブルを書き込んでいる。エントリーアップ後、apu2c4 から apu2d4 に向かう 1000Base-T のケーブルにも、分離LANケーブルを使ってみた。もともとそこに使っていた Elecom LD-GPY BU2 は、少し上流、壁コンセントのモジュラージャックに移動して、Sunf Pu の CAT.5e と交換する。

384kHz を伝送するケーブルを分離にして大丈夫かな?と思ったが、トラブルはなく音は出た。音質も、そう悪くない。
だけど問題は、前々回のエントリーに上げた、ヘンデルのオラトリオの携帯電話の呼び出し音が前方に移動していることだ。ステージの多少手前あたりに居る。だいぶ遠くなった。Tilgner の小鳥も、ちょっと位置が甘い気がする。
モジュラージャックのLANケーブルを、Sunf Pu に戻す。それでもやはり、なんとなく甘い。
分離ケーブルをやめて LD-GPY BU2 を戻してみたら、なんだか音色が一番いいような気がする。小鳥の定位も、これが一番良さそうだ。しかし、携帯電話は以前のような、リスニングポイントに近い場所での明瞭な定位ではない。何がどうなっているのだろう、、。
しかし、当面はこれでいくことにした。

実際のところ、評価の判定はかなり難しい。
今後、配線は変わるかもしれない。

うちで使っているLANケーブルは、ほとんどがエレコムなどの安価で一般的なケーブルで、正確な型番も分からないのが多いし古いの新しいの丸いの平たいの混在で、STPを使ってないことぐらいしか明確なことは分からない。
一部、分かっているのを書き込んでいるが、移動させたら分からなくなってしまうかもしれない。

多少の試行錯誤の上、ONU からの枝を、オーディオ関係のネットワークと家庭用のネットワークの2本に分離した。
分離したと言っても、IPアドレス上のネットワークとしては同じなので、大きな音質の変化はないし、オーディオのコントローラーになるノートPCやタブレットからの信号は家庭用ネットワーク内から ONU を通っていくことになるので、完全には分離していない。

以前だったら、何故か、音声信号を ONU(PR-500MI)を経由させないと音質が下がった。
今はそういうことはなくなったと思う。

のだけど、、、 まさか、これが携帯電話の定位に影響してるとか、ないよね?、、。
LANの配線を戻してみる。
音は若干変わる。しかし、携帯電話の位置は前方のままで変わらない。
Ras Pi 2B につないでいる分離LANケーブルを外して、以前のケーブルに戻してみる。それでもやはり、変わらない。

そもそも、ステージ近くで鳴るのと、リスニングポイント近く左で鳴るのと、どちらが正しいのかは分からないのだ。
どちらがより面白いかという、僕の主観、気分によるものに過ぎない。
変化の原因がわからないので気持ち悪いというのもあるが、様子を見ることにする。
ケーブル、接続をいじるだけで、音は意外に変わる。音質の判断も難しい。追求し始めたら、ほんとうに沼に嵌る感じがある。
判断も焦らずに行うほうがいいのだろう。

余談。
うちでは、NETGEAR GS105E による Port-based VLAN と、PPAP middle-end(apu2c4)上での IPアドレス設定によって、2段回のネットワーク分離を行っている。Port-based VLAN の効果は、以前は使ったほうがなんとなくいい感じだったのが、今ではかなり明瞭に効果が分かる。使わないといけない設定になった。

そんな感じで、最近のうちのシステムは以前とは音の出方が変わった。
いい意味で鋭敏で、同時に安定感があるので、ありがたい。

Posted at 23:28 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Mar 08, 2026

分離LANケーブルを使ってみる(05.08.追記)

5月8日、追記。
暫く使ってみたのだけど、音の情報が若干、少ないように感じるようになった。
最近は以前のケーブル(Panduit UTP28X1MRD と、Elecom LD-GPY BU2)に戻している。
おおらかな音で、そういう気持ち良さがあるので外すのはちょっと残念だった。合う人には合うのではないかと思う。

今回は、下記のサイトで勧められている、分離LANケーブルの話し。

ミヨシ分離LANケーブルの作り方
https://ameblo.jp/docono38/entry-12958346263.html

LANケーブルのシースを剥いて、出てくる4対のツイストペアケーブルの間隔を広げて固定する。こんな説明を読んでもよく分からないだろうが、上記のサイトに分かりやすく書かれている。
44.1の方がノイズの影響を受けやすいので効果の判別もしやすいだろうと考えて、Ras Pi2B への経路に使ってみたのだけど、確かに音の雑味が減り、音色の陰影が深くなる。

つないでいる状況はこんな感じ。

分離LANケーブル

うちで素材に使ったLANケーブルは、何10年も前からあったCAT.5e UTPのケーブルで、古すぎてシースが劣化し自然に裂けていたのを、ちょうどいいや、というので加工してみたものだ。ケーブルのシースには「SUNF PU E132276 (UL) CM 75°C 4PR 24AWG CSA LL64151 PCC/CMG FT4 VERIFIED (UL) CAT .5 ETL VERIFIED TO TIA/EIA 598-A CAT.5 - - - CTA.5E UTP」と書いてある。
メーカーは、SUNF PU らしい。
単線なのかと思うぐらい硬いが、断面を見ると撚線らしい。最近の取り回ししやすい柔らかいケーブルに比べて導線が太いんだろうと思う。

他の場所で使えないかというのはあるけど、上流のサーバーは狭いところに詰め合わせている状態で、ツイストペアケーブルの間隔を開けるのが重要らしいので、スペースの余裕がない場所では使えないのだ。
だから下流サーバーの周辺に使用箇所は限定される。それでも、うちの環境では効果があるようだ。

あんまり沢山書くことはないので、このぐらいで。
DOCONOさん、ありがとうございました。

Posted at 12:43 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Feb 23, 2026

Frankfurt Baroque Orchestra の Handel: Trionfo Del Tempo E Della Verita (Il) には変な音がいっぱい

最近、Petit Susie 、Yuho式アクティブアース、あれこれ扱ううちに、ずいぶん音が変わったと思う。
音場が広がり、見えてなかった部分が見えるようになった。
Walter Tilgner の小鳥の定位も、以前より安定している。

結果、384/32 アップサンプリングの音質は、44.1/16 を再び引き離した。
微小な部分での情報量が僅かに違ってくる。
その僅かな違いが、音源によっては音楽の表現に大きな差を産んでしまう。
うちの再生環境では、ハイレゾに意味があるということだ。そして良質なアップサンプリングにも。
高性能なクロックと電源で音源データからDACまで全ての経路を固めるような低ジッター弩級システムなら差が生まれないのかも分からないが、うちはそこまでのことは出来ないので、44.1 は高品質なアップサンプリングで高音質化しようと思う。

と言っても、ロスレス 44.1も相当良くなっている。
普段聴く分には全く支障ないレベルで、前のエントリーでも書いたが、たぶんブラインドで 384 と聴き分けろと言われたら、ちょっと自信がない。聴き慣れた音源なら、分かるかもしれない。それほどのレベルになっている。
だったらアップサンプリングは要らないのではないか、と言われたら、そういう断捨離もありかもしれない(僕はしないが)と評価するぐらいの音は出るようになった。

だから、意外に以前よりも頻繁に 44.1 を使う。
使う理由は、なんとなく、だったりするが。
ちょっと横道にそれるけど、44.1 は 384 よりもデジタルノイズに弱いので、コントローラーとして使うノートPCは無線接続にして、操作するときだけ ncmpcpp を起こすとか LMS にアクセスするとか、ウインドウを閉じないならせめて使わないときはバックグラウンドに回すとか、そうした配慮が音質に直結するようだ。384 にも影響するけど、44.1 ほどではない。

そうこうする中で、今回のタイトルになっている音源の話。
これは、過去にアップした下記エントリーでも触れている。
Lascia la spina
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191211a.html

過去エントリーのタイトルにした曲、Lascia la spina、ヘンデルが3回、使いまわした名曲だ。
ストリーミング時代になり、いろんな人が歌っているのを聴いたが、個人的にはこの音源のが一番好きだ。他と比較して、かなりゆっくりなテンポで朗々と歌っている。
Youtube に動画としてアップされている。

Claron McFadden - Il Trionfo del Tempo e della Verita (the Triumph of Time and Truth), HWV 46b: Pt. Lll: Aria - Sarabande
https://www.youtube.com/watch?v=rY0uQD3zf7w

一番の問題は、曲名に「Lascia la spina」と入っていないことだ。「Aria - Sarabande」となっている。
上のYoutube動画のタイトルにも入っていない。CDのときからそうなっているのだけど、ストリーミング時代に、こんなでは誰もたどり着けない。検索に引っかからないではないか。なんということだろう。

横道にそれるが、今回も歌詞をグーグルに翻訳させてみよう。
6年以上も経ってるので、さすがグーグルも進歩している。以前より良い訳詞だ。

Lascia la spina, cogli la rosa;
tu vai cercando il tuo dolor.
Canuta brina per mano ascosa,
giungera quando nol crede il cuor.

棘を捨て、バラを摘め。
あなたは自分の痛みを探し求める。
あなたの手に隠された白霜は、
あなたの心が信じられなくなった時にやってくる。

話を戻す。
この曲が収録されている音源、今回のタイトルになってるNAXOSの音源だ。
1998年5月末日、ドイツのエルトヴィレ・アム・ライン市にあるエーベルバッハ修道院でのライブ録音。
トータルで2時間59分、CD3枚組だ。

HANDEL: Trionfo del Tempo e della Verita (Il)
https://www.naxos.com/CatalogueDetail/?id=8.554440-42
https://www.naxos.com/MainSite/BlurbsReviews/?itemcode=8.554440-42&catnum=554440&filetype=AboutThisRecording&language=English

https://www.prestomusic.com/classical/products/7947727--handel-il-trionfo-del-tempo-e-della-verita-hwv46b

このオラトリオの音源には Lascia la spina が2つ収録されている。先に「HWV 46b」のものが、後に「HWV 46a」のものが演奏された。ヘンデルが改作する前と後を比較するという企画だったらしい。
改作前の 46a の方が、現在一般的となっている「Lascia la spina」だ。
46b のは歌詞は同じだが、メロディは全く別の曲だ。こっちの音源データには「Lascia la spina」と曲名が付いている。
コンサート全体としては HWV46b らしく、46a の Lascia la spina は、おまけ扱いなのかもしれない。
先のYoutube動画の説明には「Il Trionfo del Tempo e della Verita (The Triumph of Time and Truth) , HWV 46b: Part lll: Aria - Sarabande (II Trionfo del Tempo e del Disinganno, Rome 1707, HWV 46a/23) , (Piacere) · Claron McFadden」と、ある。

Lascia la spina の話ばかりが続いたけど、まあ、そういうライブ音源で、個人的には好きなタイプの良質な録音だと思ってるのだけど、一般的にはそうは言われない。というのは、余計な音がいろいろ入ってしまっているのだ。CDのパッケージにも断り書きが書いてある。

今回のエントリーは、それらの余計な音を書き出してみようという試みだ。
なんでそんな酔狂をしようと思ったのか。

前述したように、最近、オーディオの出音が変わった。そんなある日、僕はこの音源を聴いていた。
とつぜん、僕の近くの左前方で携帯電話が鳴る。
あれ、家族の携帯が鳴ってるのかな?でもおかしいな、こんな着信音、誰が使ってたっけ。
周りを見回しても、携帯はない。
しばし後に、気付く。音源に入っている音だと。
繰り返し音源再生してみると、たしかに同じ場所で、ピョピョと昔の携帯電話の音がする。だれかがマナーモードにするのを忘れて、コンサートの途中で携帯が鳴ったので慌てて手元に出して止めたのだろう。当時のことだからスマホではなくガラケーも未だ無い筈だ。それが、この音源にはレコードされている。

僕は過去に何回もこの音源を聴いていて、オーディオのチェックにすら使ってきた。そして、今になって初めて、そんな音が収録されていることに気が付いたということだ。
以前は、スピーカーの間で、他の楽音の間で聴こえていた音だった気がする。無意識にピッコロか何かの楽音の一部だと思い込んで、携帯電話の着信音だと気付かなかった(このたび確認したら、ピッコロはいない。管楽器はフルート、バスーン、ホルン、トランペットだ)。
それが、客席の位置、つまり僕のリスニングポイント近傍で鳴るようになったので、気付いたということだ。
気付いてしまえば、楽曲の中で楽器が奏でるフレーズとしては不自然だ。

そんな顛末を経て、僕はこの音源に集録されている雑音を、リスト化したいという気持ちになった。
そんなのおかしいよ、とか言うなかれ。
なにか意味があるに違いない。

と、思ってリッピング音源を効き始めたが、思った以上に、やたらいらない音が多い気がする。もともとそういう音源というイメージだったんだけど、それにしても多い。いつもそういうのを追いかけて聴いてるわけじゃないから気付いてなかったのが多いのだろう。
トラックによっては、やたらと何かがゴソゴソしてるというときもあって、逆にあんまり雑音が感じられないトラックもあり、時間によって差がある。

さて、以下に表にしていく。
CD番号、トラックNo、分秒、どんな音かと、その他メモ。
分秒の後に、大きい音は「L」、小さい音は「S」、簡単に聞こえるのは「E」、聞こえにくいのは「D」を付けている。但し適当でいい加減な評価だ。

cd No. track No. min : sec 聴こえ方 付記
cd1 01 00:05 SD ステージ方向で何かがゴトンという。
LE
00:37〜 01:06〜 etc.
繰り返し、誰かが息継ぎする音が断続的に続く。 これは、他のトラックでも目立つときは目立つようだが、このトラックが一番目立つ。上記の時間以外にもたびたび聞こえる。
02:15頃 SD なにかざわざわする。
05:30 SE 咳。
07:09 SE ステージ方向で何かが、ピシ、ゴトン、という。
02 02:08 SD 息継ぎ?、繰り返しある。 コーラス
「そうまとめ、始まりましたかぁ」という空耳が聞ける。
02:34 頃 LD 携帯電話の呼び出し音。ピョピョピョピョピョピョピョ(?)、とリスニングポイント近く左側で1秒間ぐらい聞こえる。 ピョの回数は正確ではないかもしれない。
04 03:18 LD 息継ぎ? この後にも間欠的にみられる。聞こえにくいが前にもある。
10 03:20前後 SD 何かがゴトゴトいう。
12 00:12 頃 SE 何かぐしゃぐしゃいう音。
13 コーラス
15 00:15以降 LE ごそごそ音
05:24 SD 右方、何かがガシャンという音、その後、ごそごそ
05:42 SD また何かあったような
17 SD 小さな雑音が断続的に聞こえる。
01:36 SE 何かがゴトンという。
20 コーラス
cd2 01 SE 随所に息継ぎあり。
02 コーラス
08 05:04 SE 何かの音がする。
11 01:27 LD コーラスに被るようにバシャ、という。 コーラス
17 00:01 LE 何かがゴトっという。
18 00:04 LE 何ががゴソゴソいう。楽譜をめくるような感じか。
20 00:00〜20 SE 何ががゴソゴソいう。
21 00:19 LE ステージ右奥で何かゴトンという。
05:29 LE
23 SE ごそごそ騒がしい感じが続くトラック。
00:42 LE
24 00:00〜 SE ごそごそ音がする。
25 00:00〜 SE ごそごそ音がする。
01:23 SE ざわざわなにかの音がする。
28 00:00〜 SE ごそごそ音がする。
00:20 LE なにかがパタっという。
29 03:46 SE 曲の終わり、ガターン、という。
30 00:02 LE ガタッという。前トラックからの続きか。
00:22 SE ガタッという。
32 コーラス
cd3 04 SH
00:55 01:22~32
02:02~10 03:22~36
右寄り、ゴオオオ、、と低音が入る。 断続的に続いている感じ。
50~60Hz前後?か。トラックが走るような。何の音なのだろう。
03:01 SH 何かがカラン、、という。
03:27 LE
05 00:25 LE 発声練習?と思われる声が入る。 HWV 46a の Lascia la spina。ふつうはステージ上で発声練習などしないと思うが、本編外の余興という位置付けだとしたら、そういう雰囲気もありかも。
02:43 LE パシャン、と何か異音が入る。
06 00:00~ SE ごそごそ音が続く。
07 00:00~ SE 咳払、ガサガサいうのが続く。
09 01:32 LE 咳?にしては大きいような。何かが落ちたような音。
10 00:16~17 SD なにかガタガタ、その後、ゴソゴソ音がする。
11 SE
00:06 01:25
02:50 04:10 など
随所でゴソゴソ、ガタガタする音が聞き取れる。
03:35 LE 何かが起きたらしくガタタン!という音がする。
13 00:15 SE 何かカサカサ音がする。
00:40 SE 咳?
02:09 SE
02:35 etc.
右方で咳?の音、くりかえし。
14 00:07 SE パタンという音。
00:11〜 SE 咳?、いくつか連続する。
16 00:16 LE ステージ奥?でゴトン!と音がする。
17 SE
00:40 01:28 03:53
05:10 etc.
ステージ方向で何か雑音。
18 00:17〜 SE 暫くごそごそ雑音あり。 コーラス隊が移動する音なのかも。中には声らしきようなのも聞こえる。
04:30〜 LE 咳がいくつか。
19 コーラス
エンディング、Alleluja.

ざっとこんな感じ。
時間の表示は、多少のズレがあるかもしれない。
一般的なライブ録音によくある小さなノイズと判断したケースは記載していないものもけっこう多い。咳は迷ったけど、目立つもの、気になったものは記載したつもり。

まあ、どうなのかな。
ライブ録音ってこんなもんでしょうと、言って言えなくはないかな。
それにしても、やっぱり多い、かな。
しょっちゅうゴソゴソしている雰囲気なので、気に入らない人は気に入らないだろうという気はする。

Lascia la spina (46a) の発声練習だけど、昔は今よりも大きい声量で明瞭に聞こえていた。
今よりも狭い部屋で、CDプレーヤーを使っていた頃、20年以上前は、今の3倍ぐらいの音量で、右側の舞台袖で発声しているかのように聴こえていた。今も右側から聞こえるのは同じだが、音量が小さくなっている。右を向いて発声して反響音が響いている感じだろうか。
再生環境によって、聞こえ方はそれほどまでも変わる。

それぐらい変わっても、同じ音源で楽しむことはできる。オーディオが良くなって、昔よりもオラトリオ全体を音楽として楽しめるようになった。
明瞭に聞こえる雑音は増えた気がする。そこは良し悪しなのか。しかし雑音が明瞭に聞こえない昔のシステムでも、なんとなく演奏会場の雰囲気は聴き取れていた気がする。

今回はこんなところだ。

Posted at 23:32 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Jan 18, 2026

Yuho式アクティブアースを使ってみる

前回は、Petit Susie の使用状況について書いた。今回は、一応その続きなのだけど。

うちでは、Petit Susie の効果を維持するには、ときどきコンデンサーに溜まった電荷を放電させないといけない。だから時々、ACアダプターにつながる側の電源プラグを外して電荷を消費させる。
しかし、そんなことをせずに済むなら、それに越したことはないのだ。
それに後述するが、電荷放電処置の影響なのか不明だが、機械の挙動が不安定になることがあった。そういう意味でも気持ち悪い。

そこで12月下旬、クリスマス前から、Yuho式アクティブアースを使ってみることにした。
https://x.com/rabbit_yuho/status/1940676289247301939
https://philm-community.com/rabbit-yuho/user/user-impressions/2025/04/28/30465/

とはいえコンデンサー1pFは27nFに変更し(理由は手元にあったからだ)、GND直前のコンデンサー1個は付けてないので、変法だ。

回路図
アクティブアース

まずは、PPAP Back-End に使っている銅板仮想アースに追加してみた。
apu2 のRS-232C端子のGNDにクリップでつなぐ。
電源には Petit Susie を付けたままで、Back-End の音が劣化するのをアクティブアースで防げるかどうか、試してみる。

装着した直後の音は、しっかりした感触で好印象だ。
アクティブアース自体の効き方もあるかもしれない。
音が見えてくるような印象。派手さはないけど基礎がしっかりするような感じがある。
悪くないと思ったので、もう1つ作って、もう1台のPPAP Back-End、Ras Pi 2B にも付けてみる。
こっちも悪くない。同様の効果が感じられる。

仕組みについて考えてみる。
一般的なオーディオコンポーネントで、GNDの安定維持に働いているのは電源だ。
ただ、そうした電源は音を出すのに働いている。
音は電圧変動だ。
どうしたってノイズ源でGNDを乱す。
正確な音声信号を出力しながら、GND電位を乱さず安定を確保する力も強いことが、良質な電源の条件だろう。
それはデジタル機器でも変わらない。
ジッターが音に大きな悪影響を及ぼすデジタルオーディオでは、良質な電源は必須だ。

さて、しかし、GNDを乱す電源と、GNDを安定させる電源が同じというのは、考えてみたら、ちょっとおかしい、のではないか。
しかしじゃあ、GNDを安定させる電源というのは、どこでどういう姿をしていたら良いのか。想像がつくだろうか。

1つの答えが製品のアクティブアースだ。アースの基準値となる高精度な電圧をCPUを使って計算して生成するという。その基準信号を極めて低いインピーダンスでオーディオコンポーネントのGNDに送り込む。なんだかすごい。
但し非常に高価だ。
Telos Audio Design JP
https://telos-audio.jp/index.html

21日、追記。こういうのもあった。最近発売になったらしい。特許取得しているということだが、説明を読んでもよく分からない。タンクが電荷の供給と吸収を行うことでGNDを安定させるという。
Telosよりは安いのか。
電源は要らないらしい。しかし電荷を供給するというけど。構造が気になる。
ZERO Volt Control Tank
https://kryna.jp/products/accessories/zero-volt-control-tank/

もう1つの答えが、今回のYuho式アクティブアースだ。
電池の安定した電位がGNDの変動を抑え込むということだ。
どうしてそうなるのか分からないけど、これが効いてくれたら助かる。なにしろ安価で手軽にやれる。そして、やってみたら手応えがある。

そして時間経過に連れて、音は変化するかどうか様子を見た。
PPAP Back-End 以外の場所の Petit Susie は、音を出す前に電荷を放電することにした。他を同じ条件にしておかないと比べられない。

3、4日目で、やや緩い感触が出てきた、ような、気がする。
しかしホンマかいな?と思うぐらい、評価に自信がない。音色のグラデーションは存外綺麗だ。やはり気のせいか。
こっちの体調によっても音は変わる。もっと時間をかけないといけない。
と、思っているうちに、ふとテスターでアクティブアースの電圧を測ってみたら、おかしい。
電池のレベルではDC3Vあるのに、コンデンサー直前では0Vなのだ。コンデンサーに電荷は溜められてるかというと、テスターで確かめると電圧の数値が一瞬、放電で上がるので、多少は溜められているらしい。

結局これは、ハンダ付けの不手際で端子周囲が溶けて導通の不良が起きていたのが原因だった。
その後、工作手順を変更し対応。上に挙げた写真は、実は最終形態のものだ。

いろいろばたばたして、試験運用も最初からだ。
どこまで何がどう効いていたのか分からない。
ちゃんと接続できて電圧も安定し、音は前より良くなった、かな、たぶん。プラセボかもしれんが。

そうこうしていたら、Daphile が不調になった。再起動が途中で止まる。USBメモリが壊れた。
再インストールだ。全部、設定し直しだ。
なにかとめんどい。
USBメモリにインストールしていると、こういうことが珍しくないので、今回はPC内蔵のHDDを予め初期化してインストールした(初期化には Fedora のインストーラーを使った)。うちではPC本体へのインストールは初めてだ。どんな違いがあるだろうか。取り敢えず長持ちしてほしい。
いつものようにDeezerで音が出ない。
いろいろ対策を試みたが、結局はやはり決定打はない。
flacのエンコードでエラーになっているのだけど、なにしろ原因が分からない。暫く待てば治る。

Daphile がそんな調子で、一方、mpdサーバーの方も安定しないことがあった。
電源アダプターの電圧が何故か上がらなくなって、Tiny Core Linux が起動しても落ちてしまう。つまりバッテリーも空になってるのだ。アダプターを買い替えないといけないかと思ったんだけど、時間経過で何時の間にか治っていた。
なぜ治ったか不明。

ともにPetit Susie をつないで時々放電していたサーバーだ。
そういう意味で、気持ち悪い。
放電処理はしないほうが良いのかな。それが原因という根拠は無いのだけど。
でもまあ、それで始めたものは仕方ないので、様子見ながら続けるのだけど。

この時点で、それでもオーディオの音は良い。安定している。

さて、年が明けて、音はなおも安定しているようだ。
劣化を感じない。音像はきれいで、音場にもさり気ない広がりと柔らかさがあり硬さや窮屈さを生じない。
安定感があるのが有り難い。いつ鳴らしても期待した音質が得られる。

銅板を使った仮想アースを使い始めたのが、気が付けばもう5年以上前になる。
音質の変動を減らしたいという気持ちだったが、限界があって、数日に1回の頻度で着脱しリセットしないと効果を維持できない。Petit Susie も効果があるが、やはり付けっぱなしだと徐々に副作用が効果を上回るので、コンデンサーを放電する。
Yuho式アクティブアースは、GND周りのそうした音質の悪化を防ぐ効果があるようだ。

Ras Pi B2 で伝送する44.1kHz音源の方も、いい音で鳴る。384kHzと比べても、殆ど遜色ない。
ブラインドでの区別は、たぶん出来ない。
聴き慣れた音源によってはギリギリ出来るかもしれない。細かいところを比べたら差異はあるように思う。音のキレ、グラデーション、深さは384の方が僅かに上回る。44.1の方がややありふれた音に聞こえるようだ。

2台の PPAP Back-End で試用を始めて、あれこれあったが10日が過ぎて三が日も終わるので、アクティブアースを増やすことにした。
Petit Susie を使っているサーバーとスイッチングハブの Petit Susie に追加する。ついでに、PPAP middle-End にPetit Susie をアクティブアース付きで戻すことにした。 ここに使う方が、特に44.1は音が良くなる筈。

アクティブアースは計7台。Petit Susie はなんやかんやで7台なので数は同じだが、使っている場所が違っていたりオーディオ関係以外に付いていたりで、まだ増える余地がある。
本当はPR-500MI(ONU)や、AtermWG1600HP3(AP)などにも使ってみたかったんだけど、GNDにつながる場所がない。分解も出来ないし、NECの機械はガードが硬いのだろうか。
Petit Susie の放電は止める。止めて良好な音を維持できるかどうかだ。

この時点の音は、凄みが増した。
見通しが良いのと安定感が増している。音色が鮮明になる。音に質量がある。ケチらずに多数付けるのがいいのかもしれない。LANターミネーターとかもそうだったが、物量が物を言うところがある。それだけノイズ源の影響があるということだろう。

この状態で1月半ばまで様子を見よう。
と、思ってたが、1日経ってなんだか音が鈍いような気がする。
Back-End の apu2 に近付くと、微かにキィーンと音がする。
Petit Susie が鳴いているのかと思ったが、そうではなくて、apu2 の筐体内で何かが鳴いているようだ。こんなことは今まで無かった。いつから鳴いているのだろう。確認したら MIddle-End からも音がする。
コンデンサーやコイルが何かの拍子に共振するということはあるらしい。

鳴きっぱなしにはしておけない。apu2 から Petit Susie を外したら鳴きは治まった。
アクティブアースはつなぐ。
音は、なんだかすっきりした。凄みはないけど、いい音だと思う。、、案外、このほうがいいのかな。自然な感じがする。

しかし、なんだかいろいろあって、いろいろ分からなくなった。今回はいろいろありすぎる。
他のサーバーやスイッチングハブでは、鳴きは聞こえない。しかし、僕の耳には聞こえない音で鳴いている可能性はあるのかな、、、こういうのは現時点では様子みるより仕方ない。
外した Petit Susie は、上流のスイッチングハブとロスレスmpdサーバーに移動した。
この状態で1月半ばまで様子を見よう。

さて、ぼんやり日にちがすぎるのを待つのも何なので、アクティブアースをテレビに付けてみた。
ブラインドでは分からないだろうけど、画面がきれいになった気がする。

下流サーバーにつながるスイッチングハブの Petit Susie を外してみる。アクティブアースはちょっと細工してLAN端子縁のGNDにつなぐ。音はエネルギー感が下がって地味になる。Petit Susie があるほうが音楽として訴求性が高い音になる。しかし音源によっては、ないほうがリアリティが若干高まるような気がする。
これは、どちらがいいのか即断できない。
まあ、今は試用期間だし、もう暫くは付けた状態でやっていくのだけど、今後は検討が必要だ。

1月半ば、安定している。音がいい。
なんやかやでアクティブアースはあちこちに10個以上になった。
ここまで良好な音質を維持して安定してオーディオを聴けるようになったのは久しぶりな気がする。
そういうわけで、試用期間は終了し、継続使用していく。

末筆ながら、Yuhoさん、ありがとうございます。

Dec 31, 2025

年末の御挨拶に代えて本を紹介する

世界も日本も変なことになっている。
ついていけないと思うことが多い。
そういうわけで、今回は本の紹介をすることにした。
紹介と言ってもアマゾンに画像でリンクを貼るだけだけど。

うちはアフェリエイトはしてなかったんだけど、この際してみようかと思ったら、なんだか面倒くさい。
だから只のリンクだ。

仕事もあるので多くは書かない。
まあ、来年も宜しくお願いします。
お大事に。

Posted at 13:11 in letterbox | WriteBacks (0) | Edit

Dec 24, 2025

Petit Susie を使ってみる

11月以降、アップサンプリングの音の課題について考えている。
44.1kHz(ロスレス)の改善に比較して、384kHzへのアップサンプリングは改善が少ない。これはもう少し何とかできないだろうか、ということだ。

まず、アップサンプリングするということ自体の課題。
うちではmpd + libsamplerate で音源のアップサンプリングを行っている。
mpdサーバーに大きい負荷をかけるのは、ノイズ、歪を増やすことになる。負荷自体は減らせないとして、ノイズをどうやって減らすか。

ふと思いついて、mpdサーバーのACアダプターを外してみた。
うちのmpdサーバーはノートPCなので、バッテリー駆動に切り替わる。
そうなると、音の方も僅かだがクリアに、清浄になる。
この手法はアップサンプリング用のサーバーでしか使えない。アップサンプリングしない方のmpdサーバーは古いので、バッテリーがへたっていて、できない。
問題は、うっかりしたらバッテリー切れでmpdサーバーが落ちることだ。もちろん音も不安定になったかな、と思ったら切れてしまう。僕のような人間には不向きだと判明した。

上流サーバー周りで取り敢えず出来るノイズ対策で、一般的なACコンセント用のノイズフィルターを使ってみた。サンワサプライのTAP-AD2Nというもので1個千円しない。
これをmpdサーバーに使う。ついでにNASにも付けてみる。
音は、劇的に変わるというのではないが、使わないよりも使うほうがいいような気がする。どうだろう。

次にアップサンプリングされた音源を、どうやって鳴らすか。
経験的には、44.1はノイズに敏感で、384はノイズに耐性があると思う。しかし、だからといってノイズが多い環境で384を使っていては、本来のポテンシャルは発揮できない。ノイズが減ったら、384の音も良くなっている。
更にノイズを減らしたら、どこまで良くなるだろうか。44.1との差異はどうなるだろうか。
まずは、PPAP Back-End、Middle-Endへの対策ということになるか。

PPAP Back-End、apu2d4に、FX-AUDIO Petit Susie Solid State をつないでみた。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0DLG4JJZK

DC電源からのノイズを減らしたいということだ。
ちなみに、Petit Susieの入力プラグ(メス)は、外径 5.5mm / 内径 2.1mm、出力プラグ(オス)は外径 5.5mm / 内径 2.1mm/2.5mm両対応。
apu2の電源プラグは、外径 5.5mm / 内径 2.1mm。
Petit Susie をapu2の電源アダプターにつなぐのにサイズ変換プラグが要る。
ちなみに電源アダプターはスイッチサイエンスで売られている2千円強の一般的なものだ。

音は、より細やかで滲みが少なく、軽やかになる。そして演奏のニュアンスがより明瞭になる。
外すとやや滲む感じになるのだけど、なんというか、音に独特の湿り、艶っぽさが乗る。HiFiからやや離れるが、これはこれでいいのではないか、というような魅力がある。
しかしHiFiを目指すなら、Petit Susieがあるほうがいいと思った。

この時点では、NASの音の方がストリーミングよりも凄みがある。演奏の機微の再生が勝っている。
LMSサーバー(Daphile)は、11月半ばにWiFi接続を止めて有線LAN接続にした。
なんとか置き場は確保した。NASをつないでいるスイッチングハブにつないでいる。
ストリーミングの音は若干改善したと思う。LMSサーバー移動に伴うNASの音の変化は聴き取れない。

Middle-EndにもPetit Susieを使ってみる。
Middle-Endは44.1の経路にも噛んでいるので、これが、更に良くなる。
384も良くなっている気がするけど、いよいよ甲乙が決めにくくなる。微小な音のグラデーションは384の方に分がある。情報量はある。しかし44.1と比べて僅差だ。44.1のほうが訴求性が高いというのか、熱い音だ。384はクールで比較的穏やかに鳴る(あれ、前回エントリーの時から逆転したのかな)。

ここで、NASとストリーミングの優劣の判断が難しくなってきた。
音色の違いはあるが、これも説明しにくい。クオリティは同等だと思った。

ところが、だ。
数日、1週間、と経過するうちに、どうも旗色がおかしくなってくる。
なんだか音が重いのだ。粘りっ気があるというのか。Petit Susieを使い始めた当初に見られた美点が、感じられなくなった。べたっと空気の壁に張り付いたかのように聞こえる。
Back-EndからPetit Susieを外してみたら、音がクリアに軽くなった。以前から聞き慣れた音。
どういうことだろう、と考えるうちに、以前に仮想アースの自作を試みたときの音の変化に近いのではないかと気付いた。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20200107a.htm

以前の試みとPetit Susie共に、GNDにコンデンサーが繋がっているところが類似している。
最初は良いように思っても、時間の経過と共に改善効果が薄れてしまうところも同じだ。
というか現在、apu2に使っている銅板の仮想アースも、時間が経つと音が曇るので、時々外してやって調整している。コンデンサー付きのものより扱いやすいというだけだ。

当時の検討では、GNDの変化が時間経過と共にDACやアンプの挙動に影響するのではないかと判断した。Back-EndはUSBを通じてこれらに繋がっているのだ。
Back-Endのほうは、残念ながら当面は使用中止だ。
Middle-EndでのPetit Susie使用は継続する。

そして、暫く経って、どうもまだ何か、僅かに曇りがある。
Middle-Endも、Petit Susieを外す。曇りが取れる。これは、どうしたものかね。
ここで、Petit Susie除去に伴う44.1の音の変化を確認していないのに気付く。
まあ、仕方ない。Petit Susieを戻しても、変化の確認が出来るようになるには日数がかかる。取り敢えず外すのは確定だ。

ともあれ、こういう経緯でMiddle-End、Back-EndでのPetit Susie使用を終了した。デジタル信号伝送の下流のサーバーでは使いにくい。時間が経つと、悪影響が出てくる。それにしても、単純にDACのGNDにつながってるから影響するというのでは説明出来ない。何なのだろう。

そういうわけでせっかく入手したPetit Susieなのに、使わないでは勿体ない。上流のサーバーではどうだろうか。

mpdアップサンプリングサーバーの Probook 450 G9 にPetit Susie Solid State をつないでみる。
電源プラグは、外径 4.5mm / 内径 3.0mm。
珍しい変換ケーブルが必要なので、Amazonで頼んでも2週間ほどかかる。
つないでみて、多少は、いいのかな。
少し見通しが良くなったような気がする。ACアダプターを外した時ぐらいの効果は、あるのかな。

Daphileサーバー、Probook 430 G5 にもつないでみる。これも電源プラグは、外径 4.5mm / 内径 3.0mm。
音は、あんまり変わらんかな、どうかな、まあ、呪いとして付けておくかな、、。

さらに、NAS(hs-264、hs-210)にもつないでみる。これらは、ネット上を調べても電源プラグの情報が出て来ない。電源アダプターにも書いてない。取説は、箱を引っ張り出すのが面倒だ。
実際につないでみて、外径 5.5mm / 内径 2.1mm と確認した。これなら変換プラグはいらない。
あと、敢えて高価なものでなくてもいいかもしれんと考え、安価な方の「Petit Susie」にした。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0848W4JZF

しかし、これらは、効いてるんじゃないかな。
音色が美しい。美しいのは、もしかしたらPetit Susieのコンデンサーやコイルの性格が出ているのかもしれない。
しかしそれ以上に、音が見えやすくなった。クリアで精緻な音だ。
これはノイズが減った効果があるからだと思う。しかし、矛盾するようだが、音像が溶け合う傾向があるような気がする。音源によっては、定位の仕方が以前と違うような気がする。音場が深くなったのか。どうなんだろうかな。小鳥はちゃんと定位するから様子見だ。

問題は、日にちが経つに連れて弊害が出てくるかどうかだ。
暫く経過を見る。
ロスレス伝送用のmpdサーバー、EliteBook 820G2の電源プラグは外径 7.4mm 内径 5.0mm。手持ちの変換プラグではつなげない。 プラグが届くのにも時間がかかる。改善効果の変遷を確認した後になるかもしれない。

そうこうするうちに、音が途切れることが。
途切れるのは困る。
1週間ほど過ぎて、12月半ば、450 G9(mpdサーバー)から Petit Susie を外してみる。
音色がクリアになる。
430 G5(Daphileサーバー)からも外す。外したほうが、いいかな。
NASもなんとなく音が鈍いので外した。
どうも、やはり、時間が経つと副作用のほうが大きくなる。

ここで、Petit Susie のコンデンサーに溜まった電荷を放電させて(Petit Susie にはそういうことに使えるビスが付いている。放電させたら小さな火花が出る)、サーバーに戻すと、いいような気がする。
気がするんだが、どうなんかなあ。
どうやら、コンデンサーに溜まる電荷は、ときに放電してやらないといけないようだ。いったい何が溜まってるんだろう。

しかし、なんだな、放電したらリカバーできるんだったら、PPAP Back-Endに使うのもありなのか。
そういう思い付きのもと、Back-End に戻した。
悪くない。やはり、使ったら使ったで効果がある。

しかし、管理をどうするかな。
ゼムクリップとかで放電したら火花が出る。
なんとなく物騒だ。
あと、サーバーの置き場所によっては放電させるのが面倒だ。正直、Back-End以外はやや面倒な場所にある。
疑問なのは、サーバーに通電したままコンデンサーの放電をしても良いのかどうか。そんなことをしたら急激に電圧が変動してサーバーの動作に支障があるかもしれないし、下手したら壊れやしないかな。分からないけど、だったら電源を落としてからコンデンサー放電をしないといけないだろう。

Middle-End は再起動後にsshからコマンドを打ってやらないといけないのと、プラグ着脱が面倒な場所にある。
新しいmpdサーバーと Daphile はノートPCで、電源管理は簡単(電源プラグを抜くとバッテリー駆動に切り替わるので、オンオフは気にしなくて良い)だが、これも置き場の問題がある。
古い方のmpdサーバーはもともと不具合があって、電源を落としての再起動に際しては機体を引っ張り出してやらないといけないので結構な手間だ。
QNAPのNASのオンオフは、ウェブブラウザからアクセスしてシャットダウンしないといけない。シャットダウンにも起動にも、数分以上の時間がかかる。待たないといけない。しかしまあ、待つだけといえば待つだけで、他の手間はないんだけど。

管理上、気安くできるのは、PPAP Back-End。手軽にアクセスできる場所に設置しているし、電源のオンオフ、つまり電源プラグの着脱だけで他にすることがない。Petit Susie の給電側のプラグを抜けば、それだけでコンデンサーの電荷はapu2で消費されるので、放電したのと同じ状態になる(ほんとかなあ、、、)。
同様の手法で対応できるのは、新しいmpdサーバーと Daphile のノートPCということになる。置き場の問題があるだけだ。
ちなみに電荷が放電し切るまで、apu2は10秒ぐらい。ノートPCは1〜2分以上かかる。バッテリーを積んでるからだろうか。手作業でテスターで測ってるので正確ではない。
これら3台ぐらいなら、この手法でやれるかな、、、

で、やってみたら、実際、音が良くなるようだ。
しかし、そうしょっちゅうか定期的にか、電源プラグを外してというのもなあ、、、忘れること多そうだな。
GNDにアクティブに作用する仮想アースが製品化されている。そういうのを使えば良いんだろうか。しかし1台20万円近くするのでおいそれとは手を出しにくい。

スイッチングハブに Petit Susie を使ったら、どんな効果が得られるだろうか。
もしかしたら、サーバーに使うよりも効果があるかもしれない。そしてサーバーのときのような副作用がなければ有り難い。

うちのネットワークではNETGEARのハブをあちこちで使っている。
確認したらプラグは外径 5.5mm / 内径 2.1mm なので、Petit Susie はそのまま使える。
いくつか使ってみたら、なかなかいい感じだ。
というか、そうとういい。サーバーに使うより、いいみたい。

本当はPR-500MI(ONU)や、AtermWG1600HP3(AP)にも使ってみたかったんだけど、プラグ径が、調べても分からない。
どうもNECの製品はACアダプターのプラグが特殊仕様で汎用品が使えないのが多いらしい。
つなげないなら仕方がない。
APがつながっているNETGEARのハブに使ったら、Amazon Fire TV Stick(WiFiでつながっている)の画質が良くなったように見える。輪郭が鮮明な感じ、色合いや動きが明瞭な感じ。これはちょっと意外だったが、考えてみたらオーディオの音が変わるのだから、映像でもそういう効き方があってもおかしくない。

さて、ここまで来て、当初のアップサンプリング音源の音質がどうなるかというところから随分と離れてきている。
44.1の音の方は、どうも Middle-End の Petit Susie を外したら、384に差を付けられたようで、なんだかちょっとゆるい。そもそもmpdサーバーの方も、384は Petit Susie を使っているので有利なのだ。
ハンデがある比較では、しても意味がない。

というわけで、現在進行形な話で、まだ結論はない。まあ、焦らずやっていこうと思う。

Posted at 21:50 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Nov 09, 2025

デジタルオーディオはいろいろ変わっていく

今回は、最近のオーディオシステムの音の変化について。
最近のエントリーに、デジタル信号の違いに鋭敏になってきている気がすると書いた。もうちょっと見えてきた内実を記録しておく。

mpdのデジタルボリュームに因る音の劣化に敏感になったみたいだというのは、前回に書いた。
アンプのボリュームを使うほうが良いというだけではなく、どうも、M500(DAC)でもDAC本体のデジタルボリュームを使うほうが良いようだ。以前はmpdのボリュームと差異が感じられなかったが、今はM500のボリュームを使うほうが良い気がする。
どういうことだろうね。

昨今の一般的なネットワークオーディオは、タブレットからWiFi経由でコントロールするのが主流だと思う。
うちはそうではない。LMSのコントローラーとしてウェブブラウザや、mpdクライアントのncmpcppを日常使用に使っているノートPC上で動かしている。
これが、音を出しているときにはウィンドウを閉じたりバックグラウンドに回したりして、カーソルやマウス、キーボードの操作に影響されないようにしたほうが、音が良く安定感があり音色が澄んで聴こえるようになった。
同時に有線LANを外して、WiFi接続にしたほうが良いような気がする。これはおそらく、ノートPCの電圧の変動が有線LANケーブルを通じてLANネットワークに影響するのを防ぐことが出来るからだと思う。
以前から、こういったことが多少は音に影響しているのかな、と思うことはあったが、明らかではなかった。
それがどうやら、配慮したほうが良さそうだということになってきている。
わずかで微妙な差異なのだけど、放任できなくなってきている。
更に、以前なら普段使いのPCでYoutube動画を流したりしていても、そう影響ないなと思っていたのだけど、最近はどうも少し音が曇る。いろいろ日常的なPCの使用に影響が出てきている、というか、そういうセッティングになってるということなのだろうけど。

実際のところ、オーディオのコントローラーと普段使うPCは、分けたくない。
タブレットの操作は嫌いだし、PCを増やすとなると置き場の問題がある。如何にノイズを抑えるかを考えないといけない。

NASとストリーミング(LMS)の比較だと、現在はNASの方が優れた音が出ている。
LMSサーバーのWiFi接続を止めて、以前の場所に有線接続するのも考えるのだけど、置き場の工面が難しい。それに、LMSサーバーの場所を戻したら、NASの音質への影響もあると思われるので、良いかどうかはやってみないと分からない。

かなり大きな変化がある。libsamplerateで384/32にアップサンプリングした音と、44.1/32でCDとビットパーフェクトの音、以前は明らかにアップサンプリングしたほうが良かった。
それが今は、どちらがいい音なのかと問われたときに、答えに窮するぐらい、44.1/32の音が改善している。
そして逆に、384/32にアップサンプリングした音は、どこか冴えない気がする。以前ほどには良くない気がする。以前はあった美点が薄れて透明度が低い感じ、どこか曇りがある気がする。
細かい比較試聴は出来ていない。
大雑把な印象で整理できていないので、焦らず時間をかけて聴かないといけない。
それに、そもそもmpdサーバーが違うし、Back-Endも違うので、これも考慮して検討、試行しないといけない。あと、44.1系と48系という違いがある。これも比較するなら揃えないといけない。
今の音を比較するには、以前のような単純なやり方では済まないだろうという予感がする。

デジタル信号の変化やノイズに鋭敏に反応するということは、デジタルデータをより正確にDA変換しているということなのかもしれない。だから、44.1/32のほうが384/32よりも改善の恩恵が大きいのかもしれない。44.1の方がデータが粗い分、DA変換の正確性への要求度が高いと思われるからだ。
もう一つの可能性として、アップサンプリングを行うmpdサーバーへの負荷がジッターとして音に作用している可能性がある。以前は大きな影響としては現れなかったのが、今の鋭敏な環境だと明瞭になるのかもしれない。
ほんとかな。

ここまで色々書いてきているけど、音源によって印象が違うこともある。mpdのボリュームでもいいじゃないかと思ったり。
やはり、じっくり時間をとって聴き比べないと、間違える。

そういうわけで、とりあえず、mpdサーバーとBack-Endを統一して聴き比べてみた。
mpdサーバーはメインシステムのProBook 450G9。libsamplerateのBestの設定で384kHzへのアップサンプリングが出来る機械ということだと、これに決まってしまう。
Back-Endもメインシステムで、apu2d4。
Back-Endに384、44.1、どちらの信号も受けることが出来るよう設定して、USB出力をRME ADI-2 DACに送る。
mpdサーバーの.mpdconfを切り替えることで、伝送するデジタルデータを変えて比較する。

ここで問題が生じる。
PPAPというオーディオ伝送方式は、ハードウェアに依存する部分が大きい。どう依存するかというと、44.1は100Base-Tが必要で、384は1000Base-Tのほうが良さそうという、そういう感じなのだ。

450G9のLAN経路をスイッチングハブで100Base-Tに設定し、apu2のLANにDMJ-100BTを介在させることで、44.1はなんとかギリギリ安定して伝送する。
これで384が通るか?と思ったけど、なんとか鳴った。昔は100Base-Tだと鳴らなかった。LANのノイズが少なくなると伝送が安定するのかもしれない。
そういう状況で音を出すと、どうも384も44.1も、ともに本領発揮しない感じ。
44.1は機体自体が100Base-Tで動くRas Pi2Bと、古い機械である820G2の組み合わせのほうが生き生きと鳴るような気がする。
384はやはり、1000Base-Tで流したほうが、余裕があるような気がする。100Base-Tだと音が硬くて窮屈な気がする。
Ras Pi2Bと450G9で組ませてみると、これもどうもなんだかしっくりこない。伝送もいまいち安定しないし、雑味が強くなる。

そういうわけで、単純に機械を固定して比較することは、あんまり意味が無さそうなのだ。
普段の使用に際しては、アップサンプリングは850G9とapu2、44.1は820G2とRas Pi2Bで鳴らすことにした。本領発揮できる音で使い分けるほうがいい。
そうした音を聴いて比べると、以前よりもずっと僅差になった。
情報量だけ比べたら384のほうが優位なのだけど、44.1のほうが明瞭で歌心が感じられ、こちらのほうが良いという人も少なくないだろう。

しかし、1年前に試聴したときは、明らかにアップサンプリングのほうが良いという結論だった。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240830a.htm

上記の過去エントリーによると、Ras Pi2Bと820G2の組み合わせで44.1から384まで音が出ていたようだ。
当時はLANの伝送速度について意識していない。
当時のシステムは多分、下記エントリーの配置。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240715a.htm
なんで問題なく44.1が鳴ったのか考えてみたら、当時はRas pi2BへのLANの経路に100Base-TのスイッチングハブであるFX-08miniを使っていた。恐らくはこれが、44.1を伝送するのにうまく働いてくれたのだろう。

このときは簡単なテストのようなつもりで、主力機の方は使っていない。たまたま偶然、当時は問題なく鳴ったので試聴ができたようなんだけど、820G2ではmpdを最良の設定で動かすことができない。たしか、Bestの設定で鳴らせるのは192までだったと思う。Mediumならたしか、768kHzでも使えた気がする。
この際なので、このときの機械で比較試聴してみる。
同時に、384kHzと、352.8kHzの比較もする。以前は44.1と300台に明確な差があったので、384と352.8を比べることに大きな意味を感じなかったんだけど、今は聴いてみないと分からない。44.1と352.8の音は近いかもしれない。

ちょっと問題がある。
Ras Pi2B(piCore 14.1)ではncatコマンドを2つ同時に走らせることができない。理由は不明。だからサンプリング周波数を変えるたびに、Back-Endの設定を書き変えて再起動しないといけない。試聴の環境としては良くないが、仕方ない。
そういうわけで、設定を切り替え再起動しながらの試聴だ。
なお、mpdサーバーから44.1は100Base-Tで出力し300台は1000Base-Tで出力している。現在のLANでは、そうしないと安定しないからだ。
音源はDeezerのflac音源を使用した。

352.8kHzは、ときどきプチッとノイズが入る。音自体は、悪くはないのだけど何かすっきりしない。384kHzは、352.8よりも、たおやかな感じの音色。やはりプチノイズがたまにある。あまりアップサンプリング再生の環境が良いとは言えないのだろう。
44.1kHz、しっかりした音色で鳴る。意外にも352.8よりもいいような気がする。情報量はやや少ないけど補って余りある安定感がある。安定感というのは音の実体感だ。音のニュアンスに説得力がある。44.1はやや音量が大きいかのように聞こえる。
この結果は何だろう。
384と352.8のギャップは説明しにくい。使いたいと思えるのは、384と44.1ということになる。なぜ352.8がいまひとつ良くないのか分からない。もしかしたら、mpdサーバーである820G2のクロックの性格に因るのだろうか。アップサンプリングに際して、384のほうに何かが有利に働くのだろうか。想像、雑感の域を出ない。
384も44.1より優れていると言いにくい。音数は多いようだけど、それがオーディオ的な心地よさに結び付いていない感じがする。

しかしこれが、850G9とapu2で384を鳴らすと、音色に説得力が宿る。44.1よりも優位性があるように思えるのだけど、前述したが、44.1のほうが好みだという人がいてもおかしくないと思う。384はどこか素っ気ない感じがする。
352.8も聴いてみた。ブラインドでは聴き分けにくいと思うが、384よりメリハリがあるような気がする。しかし384の方が階調が深い。352.8は、820G2の時ほどではないけど、何故か粗さを感じる。なんとなくジッターの影響を思わせる感触だ。根拠は薄弱で理由は不明だ。
384の陰影の深さと44.1の実体感、両方が得られたら良いのだろうけど。

ともあれ、以前のように明確にアップサンプリングしたほうが良いとは、言えなくなった。
それぐらいロスレス音源の再生音は良くなっている。

僕は昔から、ノイズやジッターが多い環境では、良質なアップサンプリングで処理した音源のほうが有利ではないかと言っていた。
今回の結果と、昨年の結果を比較検討すれば、それはそれで、正しいのだと思う。
正しいのだとしても、では良質な環境ではハイレゾに意味がないということに、なるだろうか。それは後日に譲るとして、アップサンプリングデータの再生環境について、考えたほうが良いかもしれない。本領発揮は出来ていないのではないかという気がする。

ここで、突然だが、そもそもは上流サーバーをUPSにつないだことが現在の懸案の要因だということに立ち返る。
NASをUPSにつなぐのは致し方ない。
しかし、mpdサーバー(Tiny Core OSで電源ラインでオフ可)やスイッチングハブをつなぐ必要性はない。

ということで、UPSからそれらを外し、電源経路を分ける。
複数の音源や設定を変えての音質評価はこれからだけど、明らかに音がスッキリした。384、かなり本領を発揮している。
NASは、このままでいいのかな、仕方ないかな。
下流サーバーはUPSを外したら音が悪くなるのが、やはりこうなると謎だ。
44.1との比較。
384は音楽の色が増して、44.1のほうが地味になった。これも意外。まさか逆転するとは。
44.1は、静かになった。前のほうが派手で良かったという人もいるかもしれない。しかし、落ち着いたかな。音が大きく聴こえていたのが、なくなった。細かいニュアンスが出るようになった気がする。
情報量は、かなり僅差。しかし音の間の空間の情報に差が出る。そういうデリケートな表現に384の優位性が出る。そう、こういうところが聴こえるようでないと、384にする意味はない。

それにしても、384と44.1、両方とも良くなった感じ。
そして、ブラインドでは、かなり区別が難しいレベルになったと思う。

LANmuteだけど、抜け防止ピンをカットしてみた。
うちではやはり、切ったほうがいい感じだ。僅かだが荒れみが減る。
LANポートによっては、抜け防止ピンをカットしたらコネクタがポートから抜けて留まらなくなることがあるので、いらないLANケーブルのピンを切って挿しても抜けずに使えるかをポートごとに確かめないといけない。これは要注意なので記載しておく。

あと、アップサンプリングしないハイレゾ音源を聴いて比較する必要がある。まだできてない。

こうなってくると、以前はなんでノイズの影響が少なかったのかということも気になる。
ノイズが多い環境では、相対的にノイズの影響を受けにくいということはあるかもしれない。1年前のノイズが多かったであろう環境でも、そこそこの音が鳴っていたのは不思議だ。いや、アップサンプリングしかいい音に聞こえなかったという意味でも、それはいい音ではなかった、足りなかったのだろうかなあ。
それは今の音を聴いて思う。
簡単にそういうこと言っては誤るんだけど。
1年前の記憶との比較だから、曖昧になるのも仕方がないところがある。

Oct 15, 2025

オーディオ状況報告(2025.10.15.)

さて、現在のシステムはこんな感じ。

システム構成図

構成図で変わったのは、LMSサーバーが Fedora (Mac mini 2010) から、Daphile (x86-64 Note PC) に戻って、有線からWiFi接続に変更になった。WiFiになったことで音質への影響があったかと言えば、少なくとも悪化はないようだ。

あと、サーバー用のUPSが増えたこと。下流のサーバーには以前から使っていて、音質上も必要な機械だが、上流のサーバーへの影響は、どうなのかなあ。あんまりいい変化ではなかった。いずれにしても、あるとないとでは大きく音が違った。
クオリティを取り戻すために、かないまる氏考案のLANオープンピン、LANターミネーターを大量導入することになり、更に LANmute (TOP WING) も購入し、結果的に、以前より改善することになったように思う。雨降って地固まる、だ。
それにしても、UPSで悪化したものが、LANの空き端子への対策で挽回できるというのは、どういうことなんだろう。
デジタルオーディオというのは謎ばかりだ。

ここで思い付く。
LANの空き端子(RJ-45ポート)のピンが浮いていたら振動してデジタル信号に悪さするのなら、AC電源の空きコンセントはどうなんだろう。あれも一種のバネだから、空いていないほうが音が良いのではないか。
上流サーバーをまとめている電源プラグはコーナータップを4連にしていたので、整理して3連にして、空きコンセントを無しにした。
音は、プラセボなのかどうなのか分からないけど、前よりいい感じかな。ほんとかな。

でもね、本当はAC電源経路も、プラグなんか使わずにケーブルをハンダ付けしてしまう方が音は良くなるだろうと思うのだ。流石にやらないけど。

構成図の中でちょっと変わったのが、古い方のmpdサーバーで820G2。

以前はサンプリング周波数の設定を固定していなかった。
テスト用という位置付けの機械で、今でもそういう役割はあるのだけど、これを普段は基本的に44.1/32に固定した。
アップサンプリング無しだ。
32bitの設定なのは、16のままだと受け付けないDACがあるからだ。ここは変えてもビットパーフェクトで伝送される。

こうしたことの理由は、まずDVDドライブからCDを聴くのに、アップサンプリング設定が掛かっていると音が飛ぶことが分かったから。データを取り込み処理するのが間に合わないのだと思われる。これは、うちの2台のmpdサーバーどちらでも同じだった。つまり、新旧性能は関係が無さそうだ。
もうひとつの理由は、MQAを聴くのにビットパーフェクト出力が必要だから。
そういうわけで、所謂ロスレスで固定することにした。テストで必要な時には以前のように設定を書き換えて使う。

ロスレスの音はどうか、というと、侮れない音がする。
以前は、SRCのアップサンプリングと比べたら聴き劣りすると思っていたけど、今や、案外そうでもない。底上げされたんじゃないかと思う。

LANの経路図はこんな感じ。
空き端子への対策も書き込んである。

LAN構成図

最初はオープンピンばかりだったが、自作ターミネーターにほとんどが駆逐され、自作ターミネーターは6箇所がLANmuteに置き換えられた。
それぞれに音の傾向があり、使用する数が偏り過ぎたら音にも偏りが生じる印象がある。たぶん、全てLANmuteに置き換えたら、LANmuteの傾向が聴こえるのではないかと思う。
かないまる氏は副作用はないと書かれていたが、僕の印象は、想像以上に固有の傾向があるというものだ。使ったほうが圧倒的に良いけど、音の傾向には注意して、もしも必要なら対策を打つ必要が生じるかもしれない。同じタイプばかり使わず複数のタイプを混在させるとか、いっそSFPを使った接続にするとか。

LANmuteだけど、抜け防止ピンをカットしたら音がどう変わるかというのも気になるところ。今のところ切っていない。
自作使用を通じての経験だと、カットしたほうが音が良くなる。しかし、製品の改造はちょっと勇気が要る。11月までは新規購入が出来ないし。そのうち気が向いたら切ってみるかもしれない。

しかし、なんだか音が落ち着いているので、当面は現状から大きく弄ることはないような気がする。のんびりやる。

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Oct 05, 2025

Spotifyに付いて少しと、もう終わるかと思ってもまだ続くLANポート周辺

9月、Spotifyがロスレスになった。
しかし、現状は限定的だ。
うちのシステム、Daphile(Lyrion Music Server)のSpotifyプラグインは、ロスレス対応していない。
というか、Spotifyのほうでロスレス配信先を限定しているのかな。
以下引用。

https://support.spotify.com/jp/article/lossless-audio-quality/

ロスレス音質
対象:プレミアムプラン

(中略)

対応デバイス
9.0.58以降のモバイルアプリ
1.2.67以降のデスクトップアプリ
他社製の一部のデバイス

(中略)

ロスレスで聴けない場合、以下のような原因が考えられます。

お使いのデバイスがロスレスに対応していない
音質設定がロスレスに設定されていない
インターネット接続が弱い
ロスレスで再生できないコンテンツである

(以下略)

ということで、DaphileへのSpotifyの配信は今のところ、320kbpsのmp3音質となる。
まあ、仕方ない。

うちのオーディオ機材でSpotifyをロスレスで再生できるのはWiiM Miniだ。
2LレーベルなどのMQA音源も、ボリュームを100%にしておけばMQAとして伝送される。

LANについては、これで一段落と思っていたら、タイムリーというのか、トップウイングからRJ-45空きポート用の対策グッズが販売になった。
https://www.phileweb.com/news/audio/202509/22/26879.html
トップウイング、空きLAN端子に付けるノイズ混入防止アクセサリー「LANmute」 - PHILE WEB
https://www.youtube.com/watch?v=TOgMESc-FZ4
LANmute、DC Au Cable、Silent Fidelity SFP対策版 | 土方久明のオーディオ最先端 第39回 - YouTube

3個で8千8百円。1個で3千円を切る。
これは、安い。僕ならそんな値段で売らない。25個ちまちま作った自分としては労働に見合わない。3千円はありがたい値付けで、しかもシールド付きだ。
しかし3✕8で24個購入したら7万円程にもなる。お金が余るほどある人なら全然痛くないだろうけど、うちでは全てを自作ターミネーターと置き換えるというのはきついな。
そうは言うものの、少しは購入して、挿し替えて聴き比べてみたい。そのうちだ。
といいつつ、本家サイトで買おうとしたら既に11月まで入荷しないという。仕方ないのでアマゾンの逸品館で2セット注文した。

LANmute、6個来たので、下流サーバーの5個と、経路の途中のハブの1個を自作LANターミネーターと交換してみる。

いや、LANmuteのほうがいいような。
音がいい意味で軽くなる。
考えてみたら、うちの自作ターミネーターはパテ詰めして固めて重いので、音も重く固めになるきらいがあるのかもしれない。LANmuteは小さい形状で振動を拾いにくい気がするし、工作の精度かシールド効果か、自作使用時より更に雑味が減って見通しが良くなる。

LANmute、もう少し追加しようかな。スペアがあっても邪魔にはならんし、今のままでも良いけど追加したら更に良くなるかもしれんし。
物事は落ち着いて取り組まないと禄なことにはならんよな。
しかし追加は入手しよう。

今、確認したら、Amazonの逸品館も11月まで入荷が来ないようだ。まあ、たぶん買う人多いわな。

RJ-45ポートは振動の問題に加えてアンテナとして動作する作用もあると、トップウイングでは解説されている。
やはりSFPポートのほうがオーディオ用途には優れているということらしい。
うちではどうするか。
全てをSFP系で接続すると費用が馬鹿にならない。
あちこちに使っているスイッチングハブを減らして、空きポートを減らさないといいけない。

そういうわけで、試しに減らせそうなハブを一つ外してみたら、音が弱くなる。生命感が落ちる。伝送経路をシンプルにしてみようとLANケーブルの接続場所を変えたら、音が僅かに濁る。
なにしろ、一筋縄にはいかない。
空きポート対策をここまで打っても、ケーブルの接続場所で音が変わる。そして、現状がベストかどうかも不明なままだ。

ハブはノイズ源であると同時に、信号を強化する装置でもある。
SFPのほうが、そういう機械の特性に因る心配は少ないのかな。どうなんだろうね。
ハブは少ないに越したことはないのだろう。
空きポートが少ないほうが対策するに良いし、SFPへの移行もしやすい。あれこれ試行錯誤する要素が少ないほうが、圧倒的に楽な筈だ。

しかし、現状、減らすのは簡単ではない。
クオリティを維持しながらというのでは、あまりにも手がかかる。
今からやるなら、結果はどうなるか考えず交換して、そこから再構築する気でやる、という感じになるかと。
ちょっとしたギャンブルだし、手間やコストがかかりすぎる気がするので、SFPについては当面は様子を見ることにした。

さて、ここにきて、うちのシステムには運用上の問題が生じている。

というのは、うちでは今まで、音量調整はmpdのデジタルボリュームで行っていた。
デジタルボリュームを100%にしたら、音が大きくなりすぎるからアンプのボリュームをかなり絞らないといけない。
アンプのボリュームを絞ると、若干だが音が曇るような感触があり、それに比べたら、アンプのボリュームを上げてデジタル出力を下げたほうが音が良いと感じて、そうしてきた。デジタルボリュームを絞って音の変化が無いかと言われたら僅かな違いはあると感じたが、それでもアンプのボリュームを絞るのに比べたら変化が少なかった。
一般的には、ビット落ちとかビットパーフェクトとかの問題があってデジタルボリューム100%がいいと言うが、うちではlibsamplerateで384/32にアップサンプリングするので44.1/16のデータにデジタルボリュームを使うのとは様相が違ってくる。だからデジタルボリューム優位なのかな、と思っていた。検証したことはないけど。

それが、どうやら逆転した。
デジタル出力を100%にして、アンプのボリュームを絞ったほうが、良くなったみたいなのだ。

これは、どう考えたらいいのか。
うちのシステムは、デジタル信号の違いに以前より鋭敏に反応するようになった、ということではあるのだろう。実際、音源の音質差に因る再生音の違いは以前よりも大きく感じる。同じように、デジタルボリュームを絞った音と100%にした音でも聴感上の差異が以前よりも大きく感じられる。音楽の生命感の差異、僅かな濁りの差異として現れる。
原因は、以前はジッターによって隠されていたデジタルボリュームの弊害が、聴き取れる形で現れた、ということだろうか。どうなんだろう。

それにしても、アナログボリュームを絞ったときの弊害は、どこにいったのか。
これで思い当たるのは、最近は以前よりも再生音の音量が大きいこと。ついつい、大きくして聴いてしまっているのだ。つまり、アナログボリュームを絞る弊害が、いつのまにか以前よりも少なくなっている可能性がある。それぐらいしか、思い付かない。

しかし、差異は少ないと言えば少ない、かな。
無視してもいいかな。
もしもデジタルボリューム100%に固定するとしたら、Brooklyn Ampの運用が困難になる。ボリューム調整を担う機器が必要になる。SM-SX100のRCAライン出力を使うことが出来るかもしれないが、Brooklyn AmpのRCA入力は、若干弱い。XLRで使いたい。SM-SX100にとっては荷物だろうし。
まあ、SM-SX100はデジタル100%固定でアンプのボリュームを使って、Brooklyn Ampにはデジタルボリュームを使うというのもありなのか。

そんなこんなで、いろいろ収まりがつかないが、引き続きあれこれやっていく。

Posted at 08:35 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Sep 22, 2025

オープンピンとターミネーターとWiFi AP

まだLANとターミネーターの話が続く。
この分野は今まで手を付けてなかったのが悔やまれるぐらい音の変化が大きい。

今回は、NAS音源とストリーミング音源の比較の話だ。
以下、LANの経路を表にしてみる。信号の流れは左から右へ。

NAS
QNAP HS-264
ターミネーター使用
スイッチングハブ
Buffalo LSW4-GT-8NS
パテ詰めオープンピン x4 使用
スイッチングハブ
NETGEAR GS108v4
パテ詰めオープンピン x2 使用
ストリーミングサーバー
hp ProBook 430 G5
Daphile
ターミネーター使用
Wi-Fi AP
Aterm WG1600HP3
オープンピン x4 使用
スイッチングハブ
NETGEAR GS108v4
パテ詰めオープンピン x2 使用

ターミネーターは全てパテ詰めしている。
HS-264にはもともと2つのLAN端子があり1つだけ使っている。ストリーミングサーバーはWiFiで繫いでいるので有線LAN端子は空いている。そういうわけで、両方にターミネーターを挿している。

さて、工程上の都合で間に合わなくて、DaphileのアクセスポイントになっているAtermWG1600HP3に挿しているオープンピンは、パテなしのオープンピンになっていた。
これを替えたら、Daphileの音がどう変わるかということだ。

まず、パテなしのオープンピンを挿した状態で聴いてみる。

ひとつめの音源は、ブーレーズの木こり王子。
トラック1のピッキング音は、NASのほうが、Daphileよりも明瞭に鳴る。しかしDaphileのほうが、全体的には音色が溶け合うような甘く優しい雰囲気がある。ピッキング音は消えているわけではなく、むしろNASの音のほうが硬い印象。

次の音源は、Royal Concertgebouw Orchestraの、Debussy, Dutilleux & Ravel (Live) のトラック11、Ravel: La Valse, M. 72: I. Mouvement de valse viennoise。
冒頭、低音の音程が聴き取れるかなんだけど、これはNASとDaphile、同等だ。全体の音色はDaphileのほうがいいような気がする。やはりNASのほうが硬い。

3つ目、Walter Tilgnerの小鳥。
ともに正中上だが、最初数秒はやや右寄り、そこから正中に移動する。全体的な音場はDaphileのほうが広い。

WG1600HP3のパテなしオープンピンを外してみる。

木こり王子は、なんとなく静かになる。良い意味ではなく、音の主張がない。ピッキング音はNASと同等。オーケストラの音はやや硬い。
Ravel: La Valse、低域の音程がゆるくなる。全体的なオーケストラの再生音も、やや混濁気味というか締まらない。音色が溶け合って心地良いというのとは違って音の濁りとして感じられる。
Walter Tilgnerの小鳥自体は、NASと区別がつきにくい。しかし全体的に生命感に欠ける。

WG1600HP3にパテ詰めオープンピンを挿す。

木こり王子、静かに始まるが存在感はある。ピッキング音は、若干、他の音に埋もれがちに聴こえる。しかし消えているわけではなく、オーケストラとしての音はNASよりも心地よく聴こえる。
Ravel: La Valse、低音の音程が戻る。オーケストラも音色が溶け合って心地良い。溶け合うが混濁しない。
Walter Tilgnerの小鳥、小鳥自体はNASと区別がつきにくいが、音場はDaphileのほうが広い。パテなしオープンピンを使っているときよりも奥行きがある。
全体的にいい音だと思う。

こういった結果だった。
音が良い順番に、Daphile(パテ詰めオープンピン使用時)、Daphile(パテなしオープンピン使用)、NAS 、Daphile(オープンピンなし)。

WiFi APの状況によってNAS音源の音も変化があったかもしれないのだけど、そこの比較まではしていない。
とりあえず、オーディオデータが通るWiFi APに空いているLAN端子があったら、そこへの対策は軽々しく考えないほうがいいということが分かる。

以前は、NASのほうがストリーミング音源よりも音が良かった。
いつ頃までそうだったっけと確認してみたら、今年2月末頃までだ。当時、LMSサーバーがつながっていたスイッチングハブ(LSW4-GT-8NS)に銅メッシュによるノイズ対策を打つことで、ストリーミング音源の明確な音質向上があった。その結果、NASよりストリーミングのほうが音が良くなったのだ。
そして5月頃に、そのスイッチングハブにNASを持ってくることで、NAS音源の音質に改善が得られてNASとストリーミングの差はほぼ無くなっていた。

それが再び、ストリーミングのほうが良くなった。
LMSサーバーが、LSW4-GT-8NSの許から、WiFi APであるWG1600HP3の処に移動することによって。
差異が少ないなら気にしないが、無視し難い程の差異があるので、なんとかしないといけない。

しかし、なんでこんな差があるのかね。
LSW4-GT-8NSの問題なのかな。
ここで、このハブの筐体の上に振動対策のつもりで石のボードやら本やらを載せたままになっているのに気付いた。
ストリーミング音源の経路には、これがない。
これが悪いのかな。
石のボードを外してみたら、NASの音に生命感が戻ってきた。
石をハブの下に敷く。こっちの方が良さそうだ。ストリーミングと比較して、ほぼ同等じゃないかな。

次に何が出来るか。
ターミネーターを増やしてみる。
上の表に出ているオープンピン12個を、ターミネーターに変えてみる。
順次、替えていって評価するつもりだったけど、とりあえず面倒になったので全部入れ替えた。

音は良くなってる。
結果、ストリーミングのほうが、音の抜けがいい?ような気がする。
NASのLANケーブルを変えてみる。といってもオーディオ用ではない一般的なものだ。長過ぎて巻いているケーブルを適切な長さに変えるとか、細かいところを変えていく。シースが硬くないケーブルのほうが良いような気がする。
若干、NASの音は改善した。
それでもストリーミングの音の方がやや雑味が少ないような気がするが、、、音がおとなしいだけなのかな。どうなんだろう。

さて、ここで、DaphileはNASをマウント出来ることに思い至る。
mpdサーバーにマウントするのと、どちらがいいのだろう。
しかし、音声データの伝送経路が、NAS、有線LAN、AP、WiFi、Daphile、WiFi、AP、有線LAN、MPDサーバーと、不必要?に長くなる。それに、NASに積んでいるデータ量が多すぎるとDaphileへの負担が大きい。
やってみないと良いか悪いか、分からない。
やってみたら、音の違いは分からない。
これは4年前、Daphileを使い始めた頃にも聴き比べたことがあって、当時もほとんど区別がつかないという結論だった。たぶん、今の方が区別できない。

NASをDaphileにマウントしてみたら、Deezerの音が出なくなった。
Deezerの音が出なくなる理由はいつも不明なんだけど、今回はNASのマウントを外して暫くしたら出るようになった。NASマウントの負担が大きいのかどうかはわからない。

ともあれ、DaphileからNASをアンマウントした状態で、Deezerの音は穏やかに聴こえる。
その一方で、NASからmpdに送る音は強く聴こえる。
どちらが良質かは、判断が難しい。
好みの問題レベルかもしれないが、弦を弾く音やパーカッションの音は、NASの鳴り方の方が好ましく感じる。Deezerの音は僅かだが弱々しく聴こえる。優しい音ではあるのだけど。NASのほうは全体的に刺激的な傾向がある。

Deezerの音声データの経路になるAterm WG1600HP3は、LANポートからコネクタを弾き出す力が強いので、養生テープを貼ってLANターミネーターを固定している。
このテープを取ってみたらどうなるだろう。
Deezerの音は、強くなった。
NASの音との差異が分からなくなった。
さあ、どうしようか。
ともあれターミネーターは、このままでは何時抜けて床とかに転がるか分からない。

WG1600HP3のターミネーターを、抜け防止ピン付きに挿し替えてみる(ONUに使っている2本と合わせて6本がピン付きということになる)。
意外に、音の変化は少なく、区別がつかない。
抜け防止ピンの有無は、パテ詰めターミネーターの場合、パテなしのとき程には影響しないのかもしれない。

しかし、どうしようか。
養生テープは、ターミネーターの振動を抑えてなのかどうなのか、音に影響を与えているようだ。
無駄な振動を排除するためにテープを貼るべきなのか。
しかし逆に、テープの物理特性が音に影響を与えている可能性もある。

音を聴いて、暫し考えた末、当面は抜け防止ピン付きのターミネーターを採用し養生テープ無しでいくことにした。

数えてみたら、なんやかんやで25本、LANターミネーターを作ったことになる。200本の抵抗をハンダ付けした。最後の頃には始めた頃よりも手際が良くなったと思うが、それでも結構な作業だった。もう、そうそうたびたびはしたくないと思う。

terminators
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