Jan 28, 2008

メモ

これはなかなか話題になっている。
例によって権利者から見た一面的主張ということを、ユーザーはきっちり認識しないといけません。

権利者団体が「Culture First」宣言、文化保護で補償金の拡大求める(internet watch)
著作権団体、統一標語「Culture First」で補償金制度維持の結束図る:ITpro
「iPod課金」は「文化を守るため」--権利者団体が「Culture First」発表 - ITmedia News

市川團十郎とか三遊亭小遊三とか、出てくる人が違うんじゃないかと思うんですが。
さらにリンク。

benli: Culture First新しい「Culture」を作るのは、「挑戦者の皆さん」と、テレビ等の前の「あなたたち」です。
what's my scene? ver.7.2:どうでもいい話:文化の明るい未来(笑)

ちょっとinternet watchを引用。

Culture First連合が発足した背景には、欧州における補償金制度の動向が挙げられる。欧州委員会(EUの行政執行機関)では2005年末、消費者の私的複製を制限する著作権保護技術(DRM)を考慮し、補償金制度の段階的な廃止を検討する意向を表明。これを危惧したCISACなどがCulturre First連合を設立した。Culture First連合では、DRMのデメリットを主張した結果、2006年12月、欧州委員会委員長に補償金制度の見直し計画を放棄させたという。

日本のCulture FirstはDRM批判をしていないと思う。そこがずるいとこだ。

そうそう、レベゲーCD2のサポートが今年度で終了するとのこと。
レーベルゲートCDを覚えていますか?/そうだ、単価上げよう - 万来堂日記2nd

私的録音録画小委員会、つい先日の16回会合で、文化庁がDRMがどうとか言っていて。
上の「Culture First」とやらと相反するんですが、そんな状況で今期は終結。
第17回会合が、23日に行なわれました

草案の最終段落には,「これらの事務局からの提案は,関係団体が検討している最中であり,今期の小委員会では報告書を作成できなかった。しかし関係団体における検討が進展することを期待しつつ,来期も(私的録音録画補償金制度の見直しに関する問題を)継続して検討する必要があると考えている」という趣旨の記述を盛り込んだ。

私的録音録画小委員会,親会に提出する審議経過報告の内容を決定:ITpro

報告案では「DRMと補償金の関係など一部の論点について関係者間で意見がまとまらず、今期は報告書を提出できない。来期も継続して議論する必要がある」などとまとめた。

私的録音録画小委員会:録音録画補償金問題、来期に持ち越しへ - ITmedia News

川瀬氏によれば、来期の小委員会は早ければ2008年2月下旬、遅くとも3月上旬にはスタートしたいとしている。参加委員については、特別な事情がない限り今期の委員が再任される予定だという。

私的録音録画小委員会、補償金問題の結論は来期に持ち越し(internet watch)

とりあえず、今回は勝ったってことなのかな。
中山教授の最終講義があったとの記事。こういうことが記事になる御時世。

「従来は権利者側だけだったが、情報を扱う機器のメーカーも、すべてのユーザーもプレーヤーとして登場した。そのことを印象づけたのが、2004年に起こった海外向け邦楽CDの還流(逆輸入)禁止の動き。当時のネットユーザーたちから、著作権法の改正に対する反対の声が巻き起こり、ネットユーザーの力をまざまざと見せつけられた」
「ここ5年ほどの法整備は、いずれも知財強化の流れ。とりわけ著作権ではそうした(知財強化の)傾向が強い。著作権は、声なき一般ユーザーから権利者へ財を移転する仕組みである。創作者の権利が強ければ強いほど良いというものではない。創作者の権利と消費者の利便性の確保が不可欠。権利者の利益だけでなく、社会全体の利益との調和点を探ることが必要だ」
「インターネットとデジタル技術による社会の変化に著作権がどう対応するかが今後の課題となる。著作物が増え、プレーヤーが増えたのだから、ルールの変更の要求が出るのは当然。この流れに法制度は十分対応できていない。これは日本だけでなく、世界の著作権制度が抱えている課題だ。技術が今後どう変化するかも分からず、学会も解決策を提示できていない」

「サイモン&ガーファンクルは、ペルーの民謡を元に『コンドルは飛んでいく』を発表、世界中で大ヒットとなった。これに対し、ペルー側から著作権を主張する声が出ている。伝統的な知識や風習は、現在の著作権体系では保護の対象外とされるのが通説だ。それに基づけば、サイモン&ガーファンクルには何の問題もない。だが、『コンドルは飛んでいく』のヒットにより米国の財産は拡大したが、ペルーには何ももたらしていない」
「途上国はDNAを提供しながら、新薬の権利は先進国の製薬会社に独占され、発明による恩恵を途上国が享受できないでいる例がある。アフリカではエイズ治療薬が高価すぎて買えず、『命と特許、どちらが大切か』との声が挙がっている」
「『昔軍隊、今特許』と言われるように、先進国が途上国から略奪する手段として知財が使われてはいないか。こうした途上国の声を無視することはできず、どこかで折り合いを付けなければいけない。21世紀の知財のあり方において、途上国問題は大きな影響を及ぼすだろう」

「知財が社会的に重要な財となり、実務と研究の関連も緊密になっている。実務ももちろん重要だが、研究者は研究者にしかできないことを追求すべき。研究者の仕事は、実務家と違いすぐに役立つ必要がないという特権がある。特権を生かさず、実務に埋もれてはいけない。体系的な思考が望まれる。今の大学は実務者教育に舵を切っている。それもいいが、時流を超越した研究も必要だろう。学生教育も同様。賞味期限の短い即戦力より、賞味期限の長い未完成の人材の方が重要になるだろう」

知財法の権威、東大の中山信弘教授が最終講義:ITpro

中山信弘先生最終講義 - 企業法務戦士の雑感

こんな事件が。
ウイルス作者逮捕、「放流神」を騙る: YOMIURI ONLINE(読売新聞)
けっこう、痛い人みたいだ。

壇弁護士の事務室: 原田ウイルスの作者逮捕
斯くの如く、別件逮捕に使われる著作権法を非親告化すべきではない - novtan別館

Winnyについて。
「P2Pネットワークと法的問題~Winnyをめぐって」というシンポジウムがあったと。

産業技術総合研究所の高木浩光氏は、まず「P2P」という用語の混乱を問題点として挙げた。高木氏は、P2Pという単語は主に、1)いわゆる「ファイル共有ソフト」を指す用語として使われる場合、2)自律分散型の接続方式を指す技術用語「peer-to-peer」の略語、3)peer-to-peer接続の中で、暗に端点の管理が個人に委ねられているもの--といった3種類の使われ方をされていると指摘。「P2Pは将来有望な技術なので、ファイル交換ソフトは悪くない」といった主張は、こうした用語の混乱(「P2P」と「ファイル共有ソフト」の同一視)による弊害の側面があり、P2Pを巡る議論においてはそれぞれを区別することが重要だとした。
また、ファイル交換ソフトを通じた情報漏洩は、海外においてはあまり深刻な様子ではないとして、日本と海外ではなぜこうした違いが生じているのかという点についての考察を紹介。海外では、暴露ウイルスをばらまいて楽しむ者が日本のように多くないという可能性もあるが、ソフトウェア自体の問題もあるのではないかとして、英語圏で代表的なファイル共有ソフト「LimeWire」とWinnyの構造上の違いを挙げた。
特に、Winnyではファイルの流通に暗号化された“キャッシュ”を用いているため、「自分が流通させているファイルをユーザーが認識しない」「暗号化されているキャッシュにはウイルス対策ソフトが有効に働かない」といった問題があり、これが流出ファイルやウイルスの流通が止まらない要因となっているのではないかと指摘。また、「自動ダウンロード」機能により、流出ファイルを専門に収集している者が多数存在しているといったような状況もあり、こうした仕組みを持つWinnyやShareなどのソフトが広く使われていることも、日本で情報漏洩が深刻化している一因なのではないかとした。

ファイル共有ソフトの現状については、日本レコード協会などが2007年末に発表したアンケート調査では、ファイル共有ソフトのユーザーは増加しているという分析がされていたのに対して、弁護士の壇俊光氏は「その調査は実態を反映しているとは思えない。ユーザーはYouTubeやニコニコ動画などに移っており、ファイル共有ソフトの利用者はむしろ減っているという認識」とコメントした。
高木氏もこの意見に同意し、高木氏が個人的に行なっているWinnyのノード数を調べたグラフを紹介。観測しているWinnyのノード数は徐々に減っており、特にニコニコ動画がサービスを開始した頃からはノード数の減少幅も大きくなっているとして、動画共有サイトへのユーザーの移行が進んでいる可能性が高いとした。

Winny開発者の金子勇氏「開発続けていれば流出ファイルは止められた」(internet watch)

ミク、別にエロくてもいいじゃんね?というか、削除も別にいいけど。
公序良俗に反する歌詞を含む楽曲について - ピアプロ開発者ブログ

初音ミクには「ソフトとしての初音ミク」、「絵としての初音ミク」、「キャラクターとしての初音ミク」という権利があり、それぞれ違う形で保護されていますので、一般的ソフトとはちょっと性質が違うということです。

栗原潔のテクノロジー時評Ver2 > 初音ミクの権利の多重性について : ITmedia オルタナティブ・ブログ

ミクの名や絵を出さなかったらオーケイだったんかなー。どうなんでしょうかね。
クリプトンは公序良俗に反する歌詞を含む合成音声を公開または配布することを禁じているけど。

Posted at 10:00 in NoCCCD | WriteBacks (0) | Edit
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