Sep 17, 2018

RME ADI-2 DACを導入した

9月上旬、RME ADI-2 DACを導入した。
ChordのDACにしようか、ADI-2 Proにするかとか、それ以外のメーカーか、、、
ずいぶん悩んだけど、決めるときはあっけない。1万以上のポイントに釣られたわけじゃない。いや、釣られたけどさ。釣られるなりの理由はあるさ。

音の方は、意外にUCXよりもいい感じ。
この程度違うなら買い替えはありだな、と思った。
ただ、UCXは本領を発揮してないんじゃないかという疑いがある。
というのは今までに、spdif入力(CDP、hifiberry-digiなど)と、ラズパイpiCore7のusbでCCモードは使用経験があって、CCモードのほうがいいと思って使ってきているけど、UCXのusbにはmacやwindowsにインストールしたTotalMix FXを使って音を出す方法があるのだ。というか、それこそが本来の使い方だ。最適化されてるんじゃなかったかな。
今までにそういう使い方はしたことがない。
CCモードはあくまでiPadへの最適化で、Linuxは想定外だ。
だから、UCXとADI-2 DACの音質の違いを見極めようと思ったら、それをやってみないといけない、と思っている。
何時になるかわからない。先のことだ。

ADI-2 DACだけど、ネット上に他にレビューがいくつかある。うちでどうなのかだけ書いとこうと思う。

まず電源だけど、プラグ差込口にストッパーがついていて、刺して捻ったらしっかり固定できるようになっている。
というか、捻らなくてもちゃんと固定しているんだけど。UCXのが抜けやすい感じだったのとくらべたら、そうとう安心感がある。
じゃあ、ストッパーがない電源プラグが使えないのかと言ったらそんなこともなく、うちではiPowerをつないで音が出ている。ふつうの5.5mm×2.1mmのプラグでいいようだ。
電源アダプターの違いによる音質比較はまだしていない。付属アダプターでも案外充分というレビューを読んだことがあるが、そうだろうな、とは思う。

マニュアルを読みながらセッティングしていくのだけど、UCXはマニュアルがないとどうにもならない(というか、読んでも難しい)という感じだったが、ADI-2 DACは時々参照するという感じだ。

さて、まずはUCXに刺しているusbケーブルを抜いて、ADI-2 DACに差し替えてみる。PPAPで24/96。簡単に音が出た。
次に、別のラズパイを用意して、新規でpiCore7を焼いたmicroSDで起動、mpdをインストールして、NASマウント再生環境を作る。
問題ないかなと思ったら、、、どうもおかしい。
グールドのピアノにときどき、鈴を細かく鳴らすかのような「リーン、、」というような音が乗るのだ。
こんな音、ソースに入ってないよね? 他のソースでも同様。
アップサンプリングを設定してたんだった、、、これを止めたら、消えた、かな、、、
しかし、なんか気持ち悪いね。
ADI-2 DACは768kHzまで使えるはずなんだけど、piCore7でアップサンプリングで指定しても音が出ない。384kHzでは前述のノイズで全くだめ。192kHzでも、ときどきノイズが混じるので、使いたくない。
アップサンプリングなしの設定だとCDリッピングファイルは普通に鳴るようだけど、ハイレゾファイルだと高い周波数のはノイズが乗る、、、
どういった塩梅かね、、、

ちょっと思いついて、piCore7をpiCore9にバージョンアップしてみた。使われているalsaのバージョンが違う。
これで、192kHzはノイズなしに使えるようになった。
でも、368kHz384kHzではまだ鈴の音のようなノイズが乗る。

今年の4月、alsaがバージョンアップして、aplayeraplayが192kHzより上のサンプリング周波数にも対応したらしい。aplayeraplay以外がどうなってるのかは、よく調べていない。新しいDACにusb接続する場合、PCトラポにも新しさが求められることがあるのかな。
Macで384kHz以上で動くからLinuxでもいけるかな、じゃダメなのかもしれない。
というか、それだから手を出せなかったんだけどさ。
UCXだって、導入当時はそれで随分迷ったのだった。
usb接続って、そういうところでもハードルがあるんだよね。何か音楽信データ号伝送のデフォルト仕様があればいいんだろうけど。

piCore9に最新バージョンのalsaをインストールしようとしてみたがうまくいかなかった。
そういうわけで、今はpiCoreのバージョンアップ待ちだ。
そのうち768kHzを伝送できるようになるんじゃないかな、たぶん。

現状は、piCor9.03でPPAPで、max192kHzで使用継続中だ。piCore9だったら、192kHzまでの使用なら問題ないんじゃないかな。
もしも問題があるようなら、ここに追記していこうと思っている。

9月30日、追記。
久しぶりにvolumio2をいじってみた。いやあ、進化してるねえ、、、
問題なく768kHzを再生できる。

10月9日、追記。上記を訂正。
問題ないかと思ったけど、768kHzで聴いていたらプチプチいうノイズが入ってくる。
384kHzだったら、だいたい問題ないけど、それでも少しプチノイズが入ることがある。
ちなみにSoXがデフォルト。libsamplerateもインストールされてるようだけど簡単には使えないような仕様。
volumioのバージョンは2.457。

sshでログインしてみる。

volumio@volumio:~$ aplay -l
**** List of PLAYBACK Hardware Devices ****
card 0: ALSA [bcm2835 ALSA], device 0: bcm2835 ALSA [bcm2835 ALSA]
  Subdevices: 7/7
  Subdevice #0: subdevice #0
  Subdevice #1: subdevice #1
  Subdevice #2: subdevice #2
  Subdevice #3: subdevice #3
  Subdevice #4: subdevice #4
  Subdevice #5: subdevice #5
  Subdevice #6: subdevice #6
card 0: ALSA [bcm2835 ALSA], device 1: bcm2835 ALSA [bcm2835 IEC958/HDMI]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0
card 5: DAC52973504 [ADI-2 DAC (52973504)], device 0: USB Audio [USB Audio]
  Subdevices: 0/1
  Subdevice #0: subdevice #0
volumio@volumio:~$
volumio@volumio:~$ cat /proc/asound/card*/pcm0p/sub0/hw_params
closed
access: MMAP_INTERLEAVED
format: S32_LE
subformat: STD
channels: 2
rate: 768000 (768000/1)
period_size: 32768
buffer_size: 131072
volumio@volumio:~$ aplay --version
aplay: version 1.0.28 by Jaroslav Kysela 
volumio@volumio:~$

どうもalsaのバージョンだけの問題でもないようだね、、、
piCore9のaplayはversion 1.1.1だ。
また暇なときに調べる。

2019年の10月7日、1年以上たって今更追記。
ADI-2 DAC、linuxで問題なく700kHz台のPCMを鳴らせている。alsaがどうこう以前に、PCトラポのスペックへの要求水準が高かったようで、apu2c4だと問題なく動いている。詳細は他のエントリーを参照ください。

ADI-2 DACとpiCoreで、384kHz以上を鳴らしてみる
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20181021a.htm
apu2c4で768kHzへのアップサンプリングに取り組む
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20181208a.htm

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