Apr 19, 2021

イメージファイルをアップするにあたって、うちのセットからの変更点

先日、Google Driveにうちで使っているアップサンプリングサーバーをイメージ化したものをアップした。
Phile Webで記事にしている。

UPnPレンダラー兼アップサンプリングサーバーのディスクイメージをアップしました
https://community.phileweb.com/mypage/entry/5010/20210418/67519/

https://drive.google.com/file/d/1eZ-ijekRj-ond1OIa7aZXgLxjWYbsIPy/view?usp=sharing

うちのシステムそのままだと不便だろうと思ったので、アップする前にいくつか改造を施した。
それらの点についてメモしておく。

1)OSブート時にmpd、upmpdcliが自動的に起動するようにした

うちではmpd、upmpdcliはsshでログインして起動するようにしている。 これを、OS boot時に同時に起動させるようにした。

sudo vi /opt/bootlocal.sh

mpd /home/tc/.mpdconf
adduser upmpdcli -H -D
upmpdcli -D -c /home/tc/.upmpdcliconf


vi .upmpdcliconf

mpdhost = localhost
logfilename = /home/tc/.upmpdcli.log
loglevel = 2
friendlyname = MPD-SRC
mpdport = 6600

これで、mpdはrootで起動する。 upmpdcliはrootでは起動できない仕様なので、ユーザーupmpdcliをboot時に作成し、これを依り代に起動させる。

うちのシステムでは何故こうしていないかというと、mpdがrootで起動していたら「mpd --kill」コマンドが効かないからだ。 mpd.confを書き換え設定変更することが多かったので、たびたびmpdを止める必要があった。いちいちps打ってプロセスidを確認してsudo killとか、面倒でやっていられない。 だから自動起動は不採用になった。

upmpdcliについては、そうした問題はないので採用してもいいんだけど、mpd起動のついでにupmpdcliもコマンド1発で起こせるので、ほったらかしになっているという感じ。この際だから、うちでも使うことにするかもしれない。

2)alsa出力設定を2つにした

mpd.confでalsa出力を設定している。 古いノートPCや、現在のうちのアップサンプリングサーバーでは問題なかったんだけど、新しいノートPC(といっても、10年近く前に発売だけど)でbootしたとき、BIOS設定でPCのサウンドカードをオフにしただけでは音が出ないことがあった。 aplay -lで確認したら、0,0ではなく1,0がUSB-DACに振られている。

tc@box:~$ aplay -l
**** List of PLAYBACK Hardware Devices ****
card 1: IncRAL2496UT1 [RATOC Systems, Inc.RAL-2496UT1_], device 0: USB Audio [USB Audio]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0
tc@box:~$ 

BIOSでPCのサウンドカードをオンにしたままでPC起動したら、PCのサウンドカードが1,0、USB-DACが2,0になった。 つまり0,0が振られないのだ。

tc@box:~$ aplay -l
**** List of PLAYBACK Hardware Devices ****
card 1: PCH [HDA Intel PCH], device 0: ALC3228 Analog [ALC3228 Analog]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0
card 2: IncRAL2496UT1 [RATOC Systems, Inc.RAL-2496UT1_], device 0: USB Audio [USB Audio]
  Subdevices: 1/1
  Subdevice #0: subdevice #0
tc@box:~$

なぜこんな仕様になっているのか分からないけど、alsaを設定するのには困る。

対策が見つからなかったので、0,0と1,0、両方にalsa出力するようにmpd.confに記載した。 BIOSでオンボード音声をオフにして、USB-DACひとつだけ繋いだ状態なら、0,0か1,0、どちらかに引っかかって音声出力できるのではないだろうか。 うちにあるいくつかのPCで試した限りでは、問題なく機能した。 こんな感じ。

vi .mpdconf


audio_output {
 type   "alsa"
 name   "My ALSA Device 0"
 device "plughw:0,0"
}
audio_output {
 type   "alsa"
 name   "My ALSA Device 1"
 device "plughw:1,0"
}

3)alsa出力先サウンドカードの設定を変更しフォーマット変更に対応させた

alsaの出力先は、mpd.confで一般的には下記のように記載することが多い。

device "hw:1,0"

以前のエントリーで書いたが「hw:0,0」のような記載だと、mpd.confで指定されたフォーマットに出力が固定される。 うちではそれでいいが、他者が使う想定だと、個々のUSB-DACに設定を合わせないといけない。それには、mpd.confの書き換え、保存という手順が必要で、sshでログインして、viを使わないといけない、なんていうのは扱いにくいだろう。

device "plughw:0,0"

そこで、「plughw:0,0」に設定記載を変更した。 この記載だったら、USB-DACが対応しているフォーマットを、alsaが読み取って調整してくれる。DACが対応している最上限のフォーマットに自動的に合わせるはずだ。 mpd.confに書かれている768/32がセットが対応する上限設定ということになる。

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