Feb 08, 2022
Daphile 設定関係の覚え書き
Daphile – Digital Music Convenience for Audiophiles
https://daphile.com/
Daphileというのは非常によくできたディストリビューションだと思うのだけど、困るのは使い方が難しいことだ。
一見、感覚的に使えるように見えるのだけど、気付かないと使い方が分からないことが、ままある。Volumioより難しい。そして使い方のマニュアルがない。
https://daphile.com/download/FAQ.txt
FAQを読んでいて得心した。
Q5.
Hardware. Is Daphile compatible with ... DAC, wifi adapter, motherboard or any device?A5.
In general I can't answer these questions.
I have also decided that I will not collect and maintain any hardware compatibility information.
I don't want to take responsibility for possibly providing wrong information for anyone's purchase decisions.
割り切ったものである。
あれこれ説明がないのは、自己責任でも喰い付いてくるユーザーだけが使ってくれりゃあいい、ということなのだろう。
このFAQ.txtに書かれている内容は、興味深いと思うところもあるけど、実際の使用に関してはあんまり助けにならない。Daphileの使い方については、あちこちのサイトで書かれているので、ここで繰り返して書いても意味があまりないかも。だけど説明が面倒なことも多くて、書かれていないことも多いように思う。
そして、自分で過去にやったことを再インストールの際には忘れている、、、そういうわけで、覚え書きを作ることにした。
まず設定についてのメモ書きである。
思い付いたら適宜追記、修正していくつもり。なかなか読み易いものにできないから、気付いたときに直していく。
小さい修正の場合は、いちいち断りを入れないか、入れても時間が経ったら断り書きを消そうと思う。そのほうが読みやすいだろうからというのが単純な理由。
インストールに際しての注意
Daphileは、ダウンロードしたインストール用Daphileを使って、起動に使うメディア(HDD、USBメモリなど)にインストールして使う。
インストールについての基本的な手順は、下記アドレスのpdfに書いてある。
Daphile Installation
https://daphile.com/download/DaphileInstallation.pdf
動きさえすればどんなメディアにインストールしても構わないと思うけど(上記マニュアルによると最低2GB)、小さすぎるメディアは避けた方が良い。
というのは、使っていくうちにライブラリ(登録してある音源とか、お気に入りとか、プレイリストとか)が大きくなって来ると、運用上、メディアの容量が足りなくなるようなのだ。
そうなるとDaphileの挙動自体が危なっかしくなってくる。プラグインのアップデートや変更などの操作を受付けなくなる。そういう時には、再生音が途切れるようになったり、不具合も出てくるような印象がある。
うちでは2GBのUSBメモリにインストールして使おうとしたのだけど、あれこれやるうちにデータ収納スペースが足りないと表示され(スクショは撮り忘れた)動かなくなった。そこで4GBのを使っていたんだけど、再び挙動がおかしいので、32GBのに変更して様子をみていた。
ちなみに、うちではNAS音源をマウントして使っていたのだけど、うちのNASには8000枚以上のCDリッピングファイル音源が入っており、其々にcue sheetがある。音源データを読み込むとそこそこ結構なデータ量になる。
Daphileよりもmpdのほうがデータベースを作る速さはずっと速いのだけど、mpdはcue sheetの中に書かれたデータまでは、データベースに読み込まない。
しかしDaphileは、それも読み込んでいる。そのぶん、データベースとしてはずっと大きくなる。ハードのスペックにもよるだろうけど、数10分かかっていた。さらにストリーミングサービスのデータもこれに加わることになる。
しかしそれでも実際のところ、使っているUSBメモリの使用量は2GBより小さい。
だから、どうして容量が足りないと表示されたり不具合が出るのか、分からなかったのだけど。
最近はNASをマウントするのは止めてしまった。
というのは、やはり不具合が起きる心配と(実際に不調が多かったかというとそうでもないんだけど、気分の問題が大きいかな)、Daphileにマウントして鳴らすより、mpdサーバーにマウントしたのをmpdクライアントで操作して鳴らす方が、音が良いような、気がしたから。
うちではDaphileからmpdサーバーにデータを送って鳴らしているので、それよりはNASから直接にmpdサーバーに送る方が全体のデータ処理の負担が少ないのだろうと思う。ブラインドでは気付かないと思う。
次に気になるのは、マイクロSDカードとかで運用するのはリスクが高いかもしれないということだ。
基本的にシャットダウンする時はメディアへのデータ書き込みが行われるようで、使う音源の数が多いほど扱うライブラリのデータ量も増えて、シャットダウンに時間がかかっている。
うちでは基本、起動しっ放しなので大きな問題にはなりにくいけど、プラグインのアップデータの際には再起動が必要になり、ライブラリの再読み込みも行ったりしているようだ。
そういうわけで、書き込みの繰り返しに強いメディアを選ぶ方がいいだろうと思う。
使ってないときは電源を切るということなら尚のことだ。
インストール後の設定について
ウェブブラウザからDaphileにアクセスすると、操作画面が表示される。
左にボタンが並んでいて、上から4番目「Settings」をクリックしたら、設定画面が表示される。
うちで「Settings」で設定している項目について、ここでメモしていく。
操作画面で上から並んでいる順番に記載する。
ここに記載がない項目は、デフォルトのままで使っているか、記載する根気が無い項目ということだ。
前述した Daphile Installation のpdfファイルに、General、Audio Device、Storage の項目に付いては、基本的なことについての記載がある。

General
うちで設定しているのは「System name」と「Time zone」。
System nameはネットワーク上で使われる名前なので、好きに付けてやればいい。複数のDaphileを使う場合は違う名前にしておけば区別が付く。
Time zoneは「Japan」。
他はデフォルトのまま。
Audio Device
うちではBIOSで音声出力を止めてUPnPサーバーとして使っているので「No compatible audio devices」と表示されている。
USB DACなどつないだ場合は、ここに表示される筈。
Key Bindings、CD Ripping
うちでは触っていない。
リッピングマシンとして使うと便利という話を聞いたことがある。
Networking
うちではデフォルトのまま、Automatic (DHCP)にしている。DHCPサーバーからipアドレスが自動で割り振られる。
Power
ここではCPUやクロックの設定が出来る。CPU frequencyを若干高めに設定している(うちの機種の場合、2.2Ghz前後)。処理能力優先だ。
よく解らないというのもあって他はデフォルトのまま。
Storage
ここではストレージ音源の設定を行う。うちでは「Local drives」は無し。「Network drives」でNASの共有ディレクトリをマウントする。
NASのマウント方法については以下エントリーを参照。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20210413a.htm
DaphileにNASをマウントしてみる(cue sheetが使える!)
Backup
ここは触っていない。
Backupは、Daphileのローカルに音源を保存する場合にバックアップできるみたい?
設定のバックアップも出来るようだ
しかし、使ったことがないので、よくわからない。
System Firmware
Daphileのアップデートがあると、ここに表示される。
接続したメディアにDaphileの新規インストールができたりもするようだ。

Advanced Media Server Settings
ちょうど上の画像を見てもらったらいいけど、「Settings」の表示画面、最下部左側に、暗灰色に白抜き文字のボタンが2つある。
「Save & Restart」と「Advanced Media Server Settings」だ。
後者のボタンをクリックすると、更なる設定用画面が表示される。
横に並んだタブについて、左から順番に記載していく。

Player
DACなど音声出力先のボタンと、設定のボタン(Basic Settings)が表示される。
上の画像では、テスト用システムで運用しているpiCorePlayerが表示されているのだけど、複数の出力先があるようなら、左上のプレーヤー名が表示されているプルダウンボタンから選択して、他のプレーヤーの設定もできるようになっている。
Basic Settingと表示されているボタンからプルダウンで、更に細かな設定を選べるのだけど、設定項目は非常に多い。
とても手が回ってないのだけど、「Alarm Clock」をOFFに。
他はデフォルトのままで使っている。
My Music
ここはデフォルトのままで弄っていない。
mysqueezebox.com
Daphileには多くのプラグインが用意されているのだけど、それらの3分の1がLogitechから提供されている。
うちではDeezerを聴くためにDaphileを導入したのだけど、DeezerプラグインもLogitechから提供されていて、使うには下記アドレスのサイト「Logitech Squeezebox」でアカウントを作る必要がある。
https://www.mysqueezebox.com/index/Home
Logitech Squeezeboxにアクセスして、簡単にユーザー登録、アカウントを作ることができる。
そのアカウント情報(メールアドレスとパスワード)を、ここで入力、保存する。
詳細については後述。
Deezerプラグインの使い方についての項に記載する。
Interface
ここではDaphileの表示を設定。「Show Artist with Albums」「Show Year with Albums」を「Enabled」にしている。
アルバム一覧を表示したときにアーティスト名などが表示されるということだが、ストレージで設定された音源(つまり自宅ローカルの音源)では機能するけど、ストリーミング音源の表示には適用されない。
その他、一度に表示される音源数とか、サムネイルサイズとか、設定できる。
Plugins
さて、Daphileでは多数のプラグインが動作している。
ここではリストが表示され、上から「Active plugins」、「Inactive plugins」、「3rd party plagins」と、ずらりとプラグインが並んでいる。
デフォルトで要らないものは外したいし、追加したいプラグインもある。
「Active plugins」にリストされているのが、有効化されているプラグインだ。
うちでデフォルトから外したのは、ネットラジオ関係をいくつか。プレイリストの曲が終わったら何か他の曲を鳴らしてくれるプラグインとか、アマゾンのCDストアにつながるプラグインとか、TIDALのプラグインなどだ。「Active plugins」のリストから外したいプラグインを選んでチェックボックスのチェックを外して、表示右下の「Apply」、「close」。
プラグインによっては、DaphileのOS再起動が必要になる。必要ないものもあるようだ。使いながら個別で確認していくしかないかと思う。
追加したプラグインはUPnP関係、Spotifyなど。
未使用のプラグインリスト(「Inactive plugins」と「3rd party plagins」)で該当するプラグインのチェックボックスにチェックを入れ、「Apply」「close」「Save & Restart」で、Daphileを再起動したら使用可能になるけど、ちょっと複雑。
以下、表にする。
UPnP |
UPnP関係では、「UPnP/DLNA Media interface」と「UPnP/DLNA bridge」を有効化する。
まず「inactive plagins」のリストにある「UPnP/DLNA Media interface」を、他のプラグイン同様の手順で有効化。
そうして待つと、UPnP/DLNA bridgeプラグインの最新版がプラグインリストの最上部に表示される。 この時点でプラグインが有効化され「Active plugins」に表示される(「Audio Player」の画面表示にすると、右下の灰色のボタンにUPnPレンダラーが表示されていて、Daphileからレンダラーに音声データを送ることが可能になっていることが分かる)。
リスト表示されたUPnP/DLNA bridgeプラグインの右端「settings」から細かい設定が出来るようになっている。 |
Spotify |
Spotifyは「3rd party plagins」の「Spotify for Squeezebox, Still Spotty」を有効化(Spotifyについては複数のプラグインがあるのだけど、どういうときにどれを使うのか詳細はよく分からない)。
有効になると「Spotty」にプラグイン名の表示が変わる。
SpotifyはWebプレーヤーではギャップレス再生ができない。 ![]() |
Deezer |
2024.04.22.追記。 新しいプラグインが導入されたので、下記の記述はやはり今現在には役に立たない。新しいプラグインの使い方は、そのうち余裕が出来たら記載するつもり。
2024.06.11.追記。 こまごまとここで説明しなくても、書いてあるとおりにしたら、そんなに難しくないと思う。
2024.01.29.追記。
https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/general-discussion/1668327-uesmartradio-com-and-mysqueezebox-com-servers#post1668327
要は、MySqueezebox.comのサーバー保守が終了になるのが原因、ということだ。
Deezer以外にも、Tidal、Pandoraが使えなくなる。
DeezerプラグインはLogitechから提供されていて、デフォルトで有効に登録されているが、そのままでは使えない。
https://www.mysqueezebox.com/index/Home ![]()
Logitech Squeezeboxのサイトに行き、ユーザー登録しアカウントを作る。 ![]()
リストの中に「Deezer」が表示されている。これをクリックし選択したら、説明の記載と「Install App」のボタンが表示されるので、ボタンををクリック。 ![]()
DaphileはLMSで動いているので、これでDeezerプラグインを使えるようになる。
DaphileでDeezerを使うメリットは、何よりギャップレス再生が出来るようになることだ。
下の画像はDeezerの使用画面をキャプチャしたもの。 ![]() |
Youtube |
Youtubeの音をDaphileで鳴らすことができる。
しかしこの時点では使えない。Youtubeの管理をしているGoogleで「API Key」というのをもらってこないといけない。 ![]() 訳してみた。
正直、これを読んだだけではなんのことかさっぱりわからない。 無事にキーを取得し、プラグインに書き込めたら、DaphileでYoutube動画の音を聞くことが出きるようになる。最近は48kHz/16bitとかCDと同等以上の音質のものもあるようで、思っていた以上に楽しめる。 ![]() |
Advanced
Advancedは弄っていない。
Information
各種情報が見れる。
Logitech Media Server Status、Library Status、などなどの項目がある。
うちではDeezer、Spotifyといった項目もあって、プレイリストに登録された音源データの数などをリストしている。
Cache FolderとかPlugin Folderとかパスの情報も表示されている。だから何ができるというわけではないのだけど。
Theme
右下、「Theme」という記載の後に2つ、グレーのボタンがある。これでブラウザ画面の表示を変更できる。
左側は「Default」の黒、「Light」の白を選択。
右側は「Wallpaper Toggle」と書いてあって、壁紙の使用、不使用を切り替える。

今のところ、設定についてはこんな感じか。
かなり読み辛いけど、読み易くする余裕はないので、仕方ないかな。
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