May 31, 2025

上流サーバーの電源環境にAV-P25を導入してみた

今回はちょこっと書いておく。

5月中旬、LMSサーバー(mac mini 2010)のOSをアップデートした。
Fedora 41 から 42 へ。
これにどういう意味があるかというと、カーネルが6.11から6.14になった。つまりリアルタイムカーネルになったということだ(6.12以降、Real-time supportとなっている)。
アップデートで音が変わるだろうか。
リアルタイムカーネルといっても、ソフトウェアが対応していないと意味がないということがある。
Lyrion Music Serverは対応しているのか。UPnPは、Deezerプラグインは、どうなんだろうか。

結果、音は改善しない。もしかして前のほうが良かったかな、気のせいかな。
いまいちな気がする理由は不明。カーネル以外の主要なソフトウェアがリアルタイム処理に対応していないからかえって負担がかかる、ぐらいしか思い付かない。詳しくないので当てずっぽうだ。気のせいかもしれないし、気にしないことにする。

そうこうしていた頃と同時期、何か出物がないかとハードオフを覗いたところ、TEAC AV-P25が出品されているのを発見した。
https://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/etc/av-p25.html
AC Power Distributorということだが、ノイズフィルターを組み込んだ電源タップだと思う。
1980年代の製品らしい。
3300円也。
通電は確認されているとある。
以前からMPDサーバーやLMSサーバーの電源にUPSを導入するかどうか検討していたのだけど、ちょっとこれを見て気になった。時代的に基本、アナログ回路用の電源なんだろうけど、型番を変えながら今も続いている製品だ。サーバーに使っても悪くないかもしれない。
ジャンク扱いだが、通電するならたぶん壊れてはいないだろう。
そういうわけで、入手。

筐体を開けてみようかと試みたけど、ちょっとどこから手を付けていいか分からずやめた。
素のまま使う。

AV-P25に、LMSサーバーであるMac mini、音源NASが2台、mpdサーバーのノートPCが2台、スイッチングハブSW4-GT-8NS、mpdとLMSのクライアントとして使っている普段使いのノートPC1台。以上、7台の機器をつないだ。

さて、使ってみた感触は、悪くない。
なんというか、純度が増す方向に音が良くなる印象。良い面が濃縮され、生命感が増す。音の色が見える感じがアナログ再生の聞こえ方との類似がある。ノイズが減ることに拠るデジタル音質の改善だろう。速度があって出るべきところが出ることで音の表情が現れ、音楽の美しさが表現される。
安定感が増している。これはデジタル系のノイズ、電源対策が上手く行ったときには常から感じられることで、安定したなと思えたら前進していると判断していいのではないかと思う。

気になるところは、闇が感じられなくなったこと。音の隙間、音の後ろが真っ暗に抜けていない。これは最近のうちでの音の変化の傾向で、今回もそういう方向に進んでいる。しかし、もしかしたら行きすぎじゃないのかと思うところがある。音がいちいち甘やかで、それは響きの成分が若干多いせいのような気がするのだ。音楽としてそれが良くないということはない。一種の美音ではあるだろうし、システムが不安定なときのような過剰な響きの感触とは違っている。
しかし、実際どのように再生されるのが正解なのだろうとか思ってしまう。そこは経験値の低さで、判断力がないということだろう。

悪い音ではないのだけど、ひと言でいうと、いまいち好みの方向ではないのだ。
僕には温すぎる気がする。そこが馴染まない。
トータルでの音質は改善しているし、この温かさが好きだという人もいそうだけど。
なんか、ファンクとか聴いたらいい感じなのだ。音源によっては嵌ったりする。しかし嵌らない音源はなんだか精彩を欠く。どんな機械でもそういう面はあるんだろうけど、どうしたものかなあ、、。

現状で改善は得られているので、当面はAV-P25を使いながら様子を見る。

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