May 18, 2026

ジッター環境に伴う各種音源の聴こえ方の変化 〜 対策のためサーバーを移動する

OPT ISO BOX は、ほんとうはどこに置くのが良いのか、あれこれ動かしてみるんだけど、判断しにくい。
ノイズが減るのを期待して LNX-007L とのカスケード配置も試みたんだけど、うちでは伝送がうまくいかないのか音が途切れることがあったので止めている。
音像定位や音質の評価は難しい。
最後には根負けして、耳あたりと好みだけで置き場所を決めることにして、今は ONU 直下に配置している。
どうなのか、しばらく様子を見る。

最近、そんなかんじでデジタルノイズの対策をしていて分かったのは、ジッター環境が改善すると、44.1 やハイレゾが良くなるのに対して、負荷が大きいアップサンプリングは精彩を欠く感じになっていくということだ。音源の性質によって、聴こえ方の変化に違いがある。
簡単な表にしてみる。

音源 ジッターが少ない多い環境 ジッターが多い少ない環境
44.1 本来の音楽情報を引き出す再生ができない。音質不十分。精彩が無いくすんだつまらない音。 本来の音楽再生に近付く。ジッター減に伴い大きく改善し、音楽の躍動感がある良好な音質が得られるようになる。
ハイレゾ(384) 本来の音質を引き出す再生はできないが、比較的、音質は良好。やや大人しく聴こえることが多いか。 かなり本来の音楽再生に近付き、極めて良好な音質で再生される。44.1よりも情報量が多く、聴きごたえがある。
SRC : fastest 〜 best(良質なアップサンプリング) 比較的、音質は良好。ハイレゾ再生との比較では極めて近い音質。 ジッターが減っても改善が少ない。比較的良好な音質に留まる。しかしアップサンプリングサーバーの設定調整によってサーバーの負担を減らせたら、ある程度は改善が見込める。
SRC : ZOH(低品質なアップサンプリング) 音質は不良。しかし、非常にジッターが多い劣悪な環境の場合は、44.1 よりは良い音質が得られることがある。 ジッター減に伴い大きく改善し使用可能な音質になる。ハイレゾにも極めて近い再生音に聴こえるが、情報量はやや少なく若干硬めに聴こえる。

こんなものか。
音源にもよるだろうが、アップサンプリングは ZOH よりは best の設定のほうが使い甲斐があるような気がする。音楽的な訴求性が高いのだ。しかしそこを言うなら、アップサンプリングしない音源のほうが良い。そういう弱点がある。

それにしても、どうなんかなあ、、、うちでは、アップサンプリングは役割を終えたのかなあ。

アップサンプリング音源の音が改善できないというのは大きい。
44.1 は良くなったんだけど、もっと分解能が欲しい。

うちのシステムでは、それはハイレゾレベルの音声データからでないと得られないと思う。高額で高性能なDAC、クロックや、贅を尽くしたネットワークを使えば、44.1からハイレゾの音が聴けるのかもしれない(世間には、そういった対策をすれば44.1で充分、と言われる人もおられる)。
しかし、うちは基本的にはそこまでお金は出せないのだ。
僕は、44.1 をハイレゾレベルの音で聴きたい。だから良質なアップサンプリングを選択していたのだ。
なにか、手はないかなあ。

そうこう考えるうちに、昔はアップサンプリングサーバーを、PCトランスポートから離れた場所に置いていたことを思い出した。
意図してのことではなく、当時は他に置く場所がなかったからだ。

例えばストリーミング音源は、あちこちの中継サーバーを経由してうちに届くからといって、音が劣化するわけではない。
そうしたことが即、音声データのジッターの増加につながるというわけではないのだ。
アップサンプリングサーバーの負担によってデータに積み重ねられたジッターなら、アップサンプリングサーバーから遠路遥々あちこち経由することで、むしろジッターを減らすことが出来るかもしれない。

ものは試し。
アップサンプリングサーバーを移動した。リビングの家庭内LAN WiFi の AP(AtermWG1800HP3)に。
ここがうちの中で一番、PCトランスポートから遠い。

音は、良くなった。
音のスピードが、生命力が、戻ってきた。

起死回生である。
デジタルって、そういうものなんでしょうか。
しかし、本当に良くなってるんだろうなあ?、錯覚だったりしないよね? むしろ逆に変なジッターが乗った音が妙に良く聴こえている可能性も否定できない。注意してみていく必要がある。
ともあれ、セッティング場所を工面しないといけない。昔、置いていた場所に置けば良いのか?、でも、あんまりきれいじゃないんだよね、、、

その後、もう少し調整。
AP の1つ手前のスイッチングハブにアップサンプリングサーバーを移動。こっちの方が若干良い。

19日、早々に追記だけど、AP の方が良いかもしれない。暫く様子を見る。

あと、設置場所のセッティングやコンセントの環境が良いから音が良いのかもしれないので、LANケーブルを伸ばしてもとのスイッチングハブにつないでみたけど、そうするとやはり精彩を欠くので、信号があちこち経由することでアップサンプリングサーバー由来のジッターが減少したことが改善の理由、と判断して良いのではないか。
長いケーブルのせいで音が悪化している可能性、それは検証してないけど、短くして試すわけにもいかない。それに長さを言うなら壁の中を走ってリビングのLANポートにつながるケーブルのほうが余程長い。

アップサンプリングサーバーを移動させるなら、384 については、GS105Ev2 を使った VLAN によるネットワーク分離を諦めないといけない。
背に腹は代えられないのか。44.1 の再生時にだけ使用するというのはありかもしれない。
44.1のmpdサーバーを Middle-End化して 384 のデータ伝送を中継させる設定も試してみたが、100base-t での伝送になるので音が途切れる。
やはり、PPAPで 384 以上を伝送するには、1000base-t が必要なのだろう。

さて、Tilgnerの小鳥は正中にいるが、ヘンデルの携帯電話はステージ寄りにいる。
聴こえは良くても、あんまり正確な気がしない。
これは、たぶん、うちのネットワークの癖なんだと思う。
以前、LANアイソレータ(LNX-007L)の配置を変えるだけで、定位が変わるというのを経験している。原因が何かは分からない。器械によるジッターというのは、100% 無くすことは出来ない。原因を特定するのも難しいし、限界があるのである程度は割り切ろうと思う。
それにしてもヘンデルの携帯電話、やけに明瞭に聴こえるんだけど。
ここまで明瞭だったら、たぶん誰でも簡単に気付くと思う。こんなのは今まで聴いたことがない。
そういえば、小鳥や鴉も明瞭かも、、、

上記の表の、SRC : fastest 〜 best の項目を書き直しておこう。

音源 ジッターが多い環境 ジッターが少ない環境
SRC : fastest 〜 best(良質なアップサンプリング) 比較的、音質は良好。ハイレゾ再生との比較では極めて近い音質。 オーディオ環境全体のジッターが減るに連れて改善はするものの、アップサンプリングサーバーへの負荷に伴うジッターの影響が顕在化し、改善が頭打ちとなる。しかしアップサンプリングサーバーの設定調整による負荷低減やデータ伝送過程の工夫等によって、サーバー由来のジッターの影響を減らせるようであれば、相当の改善が見込める。

しかし、こうなってくると、NAS や Daphileサーバーの場所はそのままでいいのか?ということになる。
だからといって、すぐにどうこうしようという気にはなれないけど。

ばらばらに設置していたオーディオ関係の機器を、あれこれ苦労してまとめた苦労は何だったのだろうか。いや、いろんな知見が得られた。そのための苦労だったのだから、むしろ、もとは十分に採っている筈だ。

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