Apr 02, 2012

セシウムが排泄されるのに、何で高濃度のセシウム牛ができるの?

勝川俊雄氏がツイッターで分かりやすくまとめておられたので引用。
なるほどと思った。

Sun, Apr 01

  • 22:07  「セシウムが排泄されるのに、何で高濃度のセシウム牛ができるの?」という素朴な疑問に答えてみよう。牛のセシウムの生物学的半減期は50日ぐらい。体内のセシウムを50日に半分の割合で排泄するということは、一日に約1.4%を排泄する計算になる。
  • 22:09  一日のセシウム排泄量(Bq)は、体内の総セシウム(Bq)×0.014となる。摂取量が排泄量を下回れば体内のセシウムは減るし、排泄量を上回れば体内のセシウムは増えていく。
  • 22:11  ここで重要な点は、「体内のセシウムの量が増えれば、排泄する量も増えていく」ということ。一定量のセシウムを摂取し続けたからといって、体内のセシウムが無限に増えるということはなくて、いずれは摂取量と排泄量が釣り合うようになる。
  • 22:12  体重600Kgの牛が3000Bq/kgまで汚染された場合、1日の排泄量は600kg×3000Bq×0.014=25200Bqとなる。1日に25200Bqのセシウムを食べさせ続ければ、3000Bq/kgまで牛の体内のセシウムの濃度は上がっていく。
  • 22:14  1日25200Bqの内部被曝だと、3000Bq/kgに達したときに、排泄量と摂取量が釣り合うので、それ以上は牛の体内のセシウムの濃度は増えません。
  • 22:16  セシウムの生物学的半減期は、生物や体の大きさによって変わります。牛は50日ぐらいらしいが、人間は幼児20日、成人100日ぐらい。→ http://t.co/gLxreLDZ
  • 22:33  人間の成人男子のセシウムの生物学的半減期は100日程度なので、1日の排泄量は0.7%。1964年の成人男子の水準(530Bq)で平衡するには、530×0.007=3.7Bqぐらい、1日に摂取していたことになる。 http://t.co/rAJWsWM4
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リンク。
セシウム生物学的半減期の年齢(性差)変化(「人体内放射能の除去技術 挙動と除染のメカニズム」)
http://yocaki.tumblr.com/post/14462256783

Posted at 02:53 in disaster | WriteBacks (0) | Edit
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