JBL 4425mk2/2

導入に至るまで

4425mk2の先代メインスピーカーはYAMAHAの初代NS-10M。所謂テンモニでした。
こいつはバリバリ鳴る一方ボーカルの息づかいなどを明瞭に表現するスピーカーでした。
要するにひと癖あるのですが、聴くものもほとんどロックでしたし結構好きなスピーカーでした。
しかし不満は、どうにも弦楽器をきれいに鳴らしてくれない。低域が下に伸びない。
ロックもソースによっては弦楽器を使います。これは困ったことでした。

なにかいいものがないか?と、試聴を気が向いたときにしていました。
容易に視聴できるところとなると地方だと限られ、機種も多くは望めませんが。

同じモニター系ということでまずJBL4312mk2。Bmk2とmk2WXがあります。
これらは以前から度々聴いて、知っていましたが、、、
低域は満足できるのですが、弦楽器が充分満足できるまでは鳴ってくれません。
もっと滑らかに鳴ってくれるものはないか。

大手家電店のオーディオコーナーにB&Wのノーチラス802がありました。
(今時珍しいことです。現在は撤去されましたが、、)
アンプはマッキントッシュのプリメイン、CDPはLuxmanだったかな。。。
marantzのアンプだったり、SonyのCDPだったり。
なにしろ用があっていく度に聴いていたので、日によって接続している機器が違うのです。
これはさすがにきれいな音がしました。非常に端正でクリアな明るい音です。
しかし、先立つものがない。
それに、なんか、きれいだけど、、、正座して聴くべきものだなこれは。。。
という印象でした。

この時、隣にあったのが4425mk2です。3wayかと思っていたら2wayでした。
最初の印象は「案外、地味な音」です。802と比較したからかもしれませんが。
しかし、JBLの中低音には勢いと重さがある独特の質感があるような気がします。
あとホーン型特有?の軽く乾いた高域の質感でしょうか。それなりに情報量はあるようです。
4312が岩石の雨のような感じだとしたら、これは雪原の吹雪のような、、、
あまり良い例えではないですが、そういうふうに感じました。
ともかく使いようによってはかなり面白そうなスピーカーという気がする。。。
化けるかも、という印象を感じました。

当時一番好きなスピーカーはJBLのS3100mk2でした。ホーン型2wayです。
どこで聴いたのかといわれるとあちこちでとしか言えません(汗
旅先などで時間があったらちょこっと聴きにいったりしていて、記録がないのです。
同じ構成の4425mk2は、当時一番このスピーカーに近い音という印象でした。
しかし、地味な気がする。嫌いではないのですが、、、他も聴いてみよう。。。

手が届く範囲のノーチラスといえば805です。
岡山のオーディオ店に赴いて聴かせてもらいました。しかし、、、
スケールが足りないと感じました。もっとゆとりがある強い感じで鳴ってほしい。
高域もぴんとこない。勢いが足りない。接続した機器で変わるのかもしれませんが。
このとき、やはりある程度大口径のウーファーが欲しい、と感じました。
ウーファーの大きさは低域のゆとりにつながる気がします。

インフィニティのKappa90。これもどこで聴いたかはっきりしません。
当時低音が豊かで楽しい音を聞かせるということで評価が高かったモデルです。
聴いていて楽しい感じですし、欲しかった低音や弦楽器の音もいい。
鳴らしやすそうだし(と当時思いました。どうも実際はそんなことはないようです)
でも、ルックスがいまいち好みじゃない。
それと、何か音の出方が違うと感じました。弾けるように鳴ってくれないというか。

そうこうするうちに、、、やってしまいました。
スピーカーケーブルをショートさせてテンモニのトィーターを飛ばしてしまったのです。
アンプの筐体に、スピーカーのケーブルの端が触れてしまって一瞬大電流が(汗
しかし、何で匡体の絶縁がない部分がしかもスピーカー端子周辺にあるんだ(怒
トゥイーターが飛ぶときってあんな音がするものなんですね。。。
当然、保護回路が働きアンプは沈黙。
テンモニも修理です(30年近く前のテンモニを修理するか?といわれそう)

ま、しかしこれも天啓。スピーカーの買い換えを決めました。
(今テンモニはストーンズ一辺倒の弟が使っています)

機種は、明るいKappa90か渋めの4425mk2に絞られていました。
JBL、試聴で地味でも案外自宅だと地味じゃないかもしれない。
でも雑誌とかの評価はKappaのほうがよさそう。4425mk2って評価がよくわからない。

しかし、結局4425mk2に決定しました。
何より、良質なホーンの音色はちょっと他では替え難い気がしました。
3wayもどきのルックスも気に入ってる。というか、あの妙なホーンが気になります。
子供の頃、家電店で初代4425を見たことがあります。
店員さんがオーディオならこれ、ホーンの裏に詰め物をするといいといいました。
なにそれ?と思い、さらに値段をきいて、目を丸くして帰りました。
オーディオって大変な趣味だ、わけがわからんと思ったのを覚えています。、、、
何か刷り込まれてるのかもしれません。

しかし音が地味だなんて、結局そんなことは全くありませんでした。

導入後

当時、テンモニはコンクリートブロックをスタンド代わりにして使っていました。
なにかと問題ばかりがコンクリブロックはいわれますが。

ちょっとコンクリートブロックの使い方についてまとめてみました。

コンクリートブロックにも種類があり、素材の粒の大きさ、密度で違うようです。粒の大きい密度の荒い感じのものは、がさがさした音になります。粒が細かく持ち上げた瞬間に重い!と感じるもののほうが使えると思います。

高さが足りないといって井の字とかに重ねて使うと音が濁ります。
対策としてゴムシートなどを介して重ねても、その欠点は消えません。音が丸くなるだけで意味がないように思います。ですから、高さが必要なときは縦に立てて使用します。前述の密度の高いブロックは幅が長いので立てても安定しやすいです。
しかし、重ねなければ40cm以上の高さでは使えないので、諦めてスピーカー台の使用を検討するべきだと思います。

床とのガタ付きが皆無になるようにセッティング位置を調節します。ごくわずかでもガタがあるとひどく音が濁るようです。理由は床への振動の伝達が問題なのかも?とも思うのですが、よくわかりません。

素のままだと常に細かい破片が崩れて床がよごれるので、ペンキなどを全面に塗ると対策になると思います。

以上、我流ですが。
しかし、ちゃんとしたスタンド使うほうが
やはりずっといいです(w

テンモニは2本で済みましたが、4425mk2では3本必要です。
インシュレーターとして1mm厚ゴムシートを数cm角に切ったもので3点支持にします。
これで軽く押したぐらいではびくともしません。
当時の構成は、
CDプレーヤー/Kenwood DP-5090
アンプ/Denon PMA-2000mk2(テンモニを昇天させた奴ですw)
赤黒の一般的なspケーブルで接続しました。

出てきた音は、テンモニとは世界が違いました。
クリアで分厚い音が広がり、これで正解じゃん!と思いました。が、、、

ちょっと、これ、、低音出過ぎ?こんなに出るスピーカーだったのか。
というかこの部屋、低音響きすぎだ。これは対策が必要だ、、。
テンモニより低域が伸びたのではっきりしてきたようです。
4425mk2は20Hzまで出るようです。マイクで計測しないと正確ではないですが。
それと、どうも箱鳴りがあるようで中高域の音に濁りがあります。

これは、、、いろいろやることがありそうです。

3(使いこなしの話)につづく

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