May 01, 2013
Vine Mpd ppcについて覚書(12)デーモンの刈り込み
必要がないのに動いているdaemonを停止することで音質向上が見込めるということでやってみた。
そんなに期待してなかったという面があるからかもしれないが、期待以上の変化があった。
画像で例えると、640*480が1600*1200になるような感じ、というと言い過ぎか。
解像度が上がり見通しが良くなる。
最近は過渡特性とかトランジェントと呼ぶらしいが、音声の立ち上がり、立下りが良くなってリアリティが増してくる。肌理細かい音になるので、打楽器のアタック音は際立つけれど耳に障らない音で再生される。ボーカルは細やかなニュアンスが再現されるようになる。
そういう感じを求めているんだけど、デーモンの刈り込みで求めるところに近づくと思う。
楽器の音とか優れた歌い手の声というのは本来から快い音なので、上手く再生されるとそれだけで音楽自体の好みとか関係なく聞き惚れてしまうということがある。オーディオマニアは音ばかり聴いて音楽を聴いてないというけど、それも仕方ないじゃないかという状況になるのが目標といっていいかもしれない。
現在の状況は以下の通り。
刈り込んだデーモンは赤色表示。起動中は青。
[root@localhost ab]# chkconfig --list NetworkManager 0:off 1:off 2:on 3:off 4:on 5:on 6:off anacron 0:off 1:off 2:on 3:off 4:on 5:on 6:off apache2 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off atalk 0:off 1:off 2:off 3:off 4:on 5:on 6:off atd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:on 5:on 6:off autofs 0:off 1:off 2:off 3:off 4:on 5:on 6:off avahi-daemon 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off avahi-dnsconfd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off bluetooth 0:off 1:off 2:off 3:off 4:on 5:on 6:off crond 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off cups 0:off 1:off 2:on 3:off 4:on 5:on 6:off dhcpd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off dhcrelay 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off dkms_autoinstaller 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:on 6:off dnsmasq 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off dovecot 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off firstboot 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:on 6:off haldaemon 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:on 6:off iptables 0:off 1:off 2:off 3:off 4:on 5:on 6:off irqbalance 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off iscsi 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off iscsid 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off lirc 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off mdmonitor 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off mdmpd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off messagebus 0:off 1:off 2:on 3:off 4:on 5:on 6:off named 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off netfs 0:off 1:off 2:off 3:off 4:on 5:on 6:off network 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off nfs 0:off 1:off 2:on 3:off 4:on 5:on 6:off nfslock 0:off 1:off 2:on 3:off 4:on 5:on 6:off nmb 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off nscd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off ntpd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off portmap 0:off 1:off 2:off 3:off 4:on 5:on 6:off postfix 0:off 1:off 2:on 3:off 4:on 5:on 6:off proftpd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off random 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off rdisc 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off rpcidmapd 0:off 1:off 2:on 3:off 4:on 5:on 6:off saslauthd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off smb 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off sshd 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:on 6:off syslog 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off udev-post 0:off 1:on 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off uuidd 0:off 1:off 2:on 3:on 4:on 5:on 6:off winbind 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off wpa_supplicant 0:off 1:off 2:off 3:off 4:off 5:off 6:off xinetd 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off xinetd ベースのサービス: chargen: off chargen-udp: off cups-lpd: off daytime: off daytime-udp: off echo: off echo-udp: off rsync: off services: off swat: off telnet: on time: off time-udp: off
atalkやbluetoothなど以前から止めてあったdaemonもあるが、分からないものは放置していた。
手始めにsshdから止めて、
irqbalance、
iscsi、iscsid、
mdmonitor、
avahi-daemon、
dkms_autoinstaller、
firstboot、
netfs、nfs、nfslock、rpcidmapd、portmap、
NetworkManager、
iptables、
haldaemon、messagebus、
anacron、atd、autofs、と止めてしまった。
今のところ、システムは安定していて問題は出ていない。
追記。
うちのシステムでは、OS起動時にNASをマウントするような設定はしていない。
手動でコマンドを打ちマウントさせている。
「/etc/fstab」に設定を記載し自動でマウントさせるということなら「netfs」は止めてはいけないかもしれない。fstabに関係するデーモンだからだ。他にも関連するデーモンがあるかもしれない。
各々のシステムの状況によって止めることが出来るデーモンは違うので、一応、注意書きしておく。
コマンドについて覚書。
# chkconfig --level 345 iscsi off
上記のような感じでランレベル、サービス名、on/off、で設定する。
システムを再起動したら元に戻ってしまう場合もあるらしいが、Vine Linux 5.2 ppcの場合はこれだけで再起動後にも反映される。
それにしても随分止めたものだ。
haldaemon、messagebusなどはサイトによってはOFFにすべきではないデーモンに分類されている。実際、Powerbookのほうでもあれこれと止めていたらマウスの入力を受け付けなくなって慌てた。
正直なとこ、最後のほうになってくると音がよくなってるのかどうかはっきりしない。十分な試聴が出来ないので評価しないままどんどん止めている。本当は評価しながらしたほうがいいのだろうけど、なかなか難しい。
以下、参考にしたサイト。
http://www.d3.dion.ne.jp/~koetaka/demon2.html 不要なサービスを停止する STARTUP LINUX
http://www.obenri.com/_minset_cent5/daemon_cent5.html ◇不要デーモンの停止(CentOS5)◇☆お便利サーバー.com☆
http://www.obenri.com/_minset_wbel3/daemon_wbel3.html ◇不要デーモンの停止(WBEL3)◇☆お便利サーバー.com☆
http://d.hatena.ne.jp/weblinuxmemo/20090911/p1 不要なサービスの停止 - Linux Memo: Vine Linux 5 設定 tips
http://ikubo.x0.com/unix/CentOS50_stop_Service.htm 不要なサービスを止める (CentOS 5.0)
http://linux.rakunet.jp/linux/service_stop/service_stop.html 不要なサービスを停止
http://www.kozupon.com/etc/daemon.html Kozupon.com - 不要なデーモンの停止とシステムのセキュアー化!
他にもあちこち見て回った。
自分用にdaemonの一覧表を作ることにした。
前述のサイトから記述をもらったりしている。この場で申し訳ないけど御礼申し上げます。
NetworkManager |
off |
無線LANの暗号化キーなどの管理を行い、利用状況に応じて複数のNICの自動切換えを行うデーモン、とのこと。動的なネットワーク管理システムで、モバイル状況などでGUIで設定を容易にできるので便利。しかし、/etc/resolv.conf を自動で上書きしたりするため困ることがあるらしい。 |
anacron |
off |
コマンドをタイムスケジュールに応じて実行する「crond」は、その実行予定時刻にシステムが稼動していない場合には実行がキャンセルされる。「anacron」は「crond」のタイムスケジュールを管理し、実行がキャンセルされてしまったコマンドを「後から追っかけて実行」するデーモン。 |
apache2 |
off |
HTTPサーバを作るときに使う。 |
atalk |
off |
OS9以前のMacにAppleTalkで接続するためのデーモン。 |
atd |
off |
「at」コマンドのために必要なデーモン。「at」は単発的に指定時刻にコマンドを実行するために使用する。 |
autofs |
off |
フロッピーディスクやCD-ROM、DVD-ROMなどのリムーバブルストレージやNFSなどを自動的に接続、マウントし、設定時間以内のアクセスが無ければアンマウントするデーモン。 |
avahi-daemon |
off |
アプリケーションが、マルチキャストDNSを使って名前を公開したり解決したり出来るようにするためのデーモン。 |
avahi-dnsconfd |
off |
Avahi dns configuration daemon。ネットワークを監視して、設定なしでDNSサーバを見つける。見つけたDNSサーバは「resolv.confより優先させる」ということらしい。 |
bluetooth |
off |
bluetoothワイヤレス通信サービス。bluetoothを使わないなら止める。 |
crond |
on |
タスクスケジューラー。設定はユーザーごとに「crontab」に記述。システム全体用のcrontabも存在する。指定した時刻にサーバーが起動していなければタスクはスキップされる。決められた時間にジョブを実行するのに必要。止めてはいけないデーモンらしい。 |
cups |
off |
プリンタ関連のサービス。プリンタサーバーとして使用する場合は必須。 |
dhcpd |
off |
Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP:動的ホスト設定プロトコル)とInternet Bootstrap Protocol(BOOTP)とを実装したもの。要はDHCPサーバーとして使用する場合に必要。 |
dhcrelay |
off |
DHCPサーバが直接には接続されていないサブネットからのDHCP要求やBOOTP要求を、他のサブネットにある1つまたは複数のDHCPサーバに中継する手段を提供する、とのこと。 |
dkms_autoinstaller |
off |
起動時にDKMS対応のカーネルモジュールを自動的にロード、インストールするという。 |
dnsmasq |
off |
小中規模の内部ネットワークなどで簡易的なDNSサーバを立てる場合に使う。 |
covecot |
off |
POP/IMAPサーバー(メール受信サーバー)として構築する場合に使用。 |
firstboot |
off |
インストール後、最初の起動時に初期設定を行う。このデーモンは一度実行されると初回起動時設定完了が記録された「/etc/sysconifg/firstboot」が作成され、このファイルを削除しない限り「firstboot」は再び実行されることはない、という。 |
haldaemon |
off |
デスクトップ間アプリケーション通信のプロトコル「D-BUS」をサポートするデーモン。 |
iptables |
off |
IPv4用のパケットフィルタリングソフトウェアによるルーティング&ファイヤーウォール。ファイヤーウォールを設定しない場合でも、これが稼動していなければ動作しないアプリもあるというが、、。 |
irqbalance |
off |
マルチCPU環境で2ndCPU以降も割り込み処理を行えるようにして効率よく処理を分散させるデーモン。マルチCPUかどうかは「# cat /proc/interrupts」で確認できる。動作確認は「# /etc/init.d/irpbalance status」「# ps aux | grep irqbalance」で行う。 |
iscsi、iscsid |
off |
SCSIプロトコルをTCP/IPネットワーク上で使用する「iSCSI接続」をサポートするデーモン。 |
lirc |
off |
Linux Infrared Remote Control。リモコンと関係があるらしい。 |
mdmonitor |
off |
ハードディスクをソフトウェアRAIDで使用する場合の監視デーモン。エラーの発生時にシステム管理者への通知する。 |
mdmpd |
off |
MD multipath Daemon。ソフトウェアRAIDで、一つのハードディスクに対して複数のインターフェースから接続可能なサーバーシステムを使用する場合の監視デーモン。multipathデバイスの監視をサポートするサービス。 |
messagebus |
off |
デスクトップ上で相互にメッセージを送るためのデーモン、とのこと。 |
named |
off |
DNSサーバーアプリケーション「BIND」のデーモン。 |
netfs |
off |
「/etc/fstab」にsmbfs、cifs、nfsなどファイルシステムをマウントするように記述していると、システム起動時にマウント、シャットダウン時にアンマウントしてくれる。 |
network |
on |
ブート時にネットワークインターフェイスを設定するサービスで、OFFにすると起動時にネットワークに繋がらなくなる。手動で設定を行わないといけなくなる。 |
nfs |
off |
Network File System。Linuxファイルシステムのマウントに関わる。動かすには「portmap」も必要。 |
nfslock |
off |
NFSサーバーのデータを保護するための「ファイルロック機構」を提供するデーモン。「portmap → nfslock → nfs」の順に起動する必要がある。 |
nmb |
off |
Samba関連。名前解決プログラムであるnmbdと関係あるらしい。 |
nscd |
off |
ネームサービスキャッシュデーモン。passwd、group、hostsなどをキャッシュして、libc経由で提供する。DNSやNISの情報をキャッシュするので、/etc/resolv.conf などを編集したら再起動が必要。DNSを使っていれば必要ない? |
ntpd |
off |
Network Time Protocol daemon。NTPで上位のNTPサーバーのタイムゾーンの設定を参照して時刻を調整し、同時にサーバーとして時刻を配信する。インターネット標準時サーバと同期してシステム時間をセットし維持するオペレーティング・システム・デーモン。 |
portmap |
off | Linux向けRPC(remote procedure call)関連のポートマッパー。RPCに対する要求に応答し要求されたRPCサービスへの接続を設定する。ポートマップはRPCサーバプログラムが起動される前に動作していなければならない。NFSやNISなどを使用する場合は必要だがNFSv4では不要。NIS、NFS、FAM以外ではほとんど使われないらしい。 |
postfix |
off |
メールサーバー。 |
proftpd |
off |
port mapperサービス。NFSやNISを使用する場合に必要。 |
random |
on |
システム上で乱数を発生させるデーモン。SSLなどセキュリティ関連で必要になったり、アプリケーションが「どちらでもいい」という曖昧な処理を行う場合に利用することがあるという。 |
rdisc |
off |
ローカルなサブネット内でルーターとして動作させるときの経路管理を行うデーモン。 |
rpcidmapd |
off |
NFSを利用するときに利用するセキュリティ関係のユーティリティで、ユーザー名/グループ名とUID/GID のマップを保持するデーモンとのこと。NFSを使わないならoff。 |
saslauthd |
off |
SASL(Simple Authentication and Security Layer)のデーモン。IMAP、POP3、SMTPなどの認証を支援する。コネクションベースのプロトコル認証をサポートするデーモン。 |
smb |
off |
LinuxでWindowsOSのファイルサーバーを稼動させるアプリケーション「samba」のデーモン。 |
sshd |
off |
リモートホストとの通信を暗号化してやりとりを行う「SSH」で通信するために必要。 |
syslog |
on |
システムのログを記録する。サーバー不調時にログが無いと困る。 |
udev-post |
on |
ハードウェア自動認識を行うデーモン。止めてはいけない。 |
uuidd |
on |
UUID(Universally Unique Identifier)ライブラリから利用されるデーモン。時刻情報に基づくUUIDを、安全にそして一意性を確保して生成する。最近のLinuxディストリビューションの場合、このUUIDを例えばハード・ディスクの個々のパーティションを識別するための情報として使っていたりする。UUIDは「/etc/fstab」ファイルの中身を見れば確認できる。 |
winbind |
off |
「samba」でWindowsOSのファイル共有を行う際に、ホスト機をNTドメイン(WidnowsOS独自のネットワークユーザー管理システム)に参加させるためのデーモン。 |
wpa_supplicant |
off |
無線LANの暗号化及び認証の規格であるWPA(Wi-Fi Protected Access)をサポート。 |
xineted |
on |
スーパーサーバーデーモン。telnetやswatなどxinetdでコントロールするサービスがあるならon。 |
wikieditish message: Ready to edit this entry.
A quick preview will be rendered here when you click "Preview" button.