Apr 05, 2024

Mac mini (2010 mid)でFedoraが動くようになったので

3月28日に僕はDeezer Premiumのユーザーになり、ProBook 430 G5のLMSでDeezerの音源を聞けるようになった。まあ、聞けるようになったといっても簡単だったわけではなくて、Deezerプラグインに「arl」というのを書き込む必要があった。

logitech FORUMS Search Result : deezer
https://forums.slimdevices.com/search?q=deezer&searchJSON=%7B%22keywords%22%3A%22deezer%22%7D

logitech FORUMS ANNOUNCE: Deezer Local plugin
https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/3rd-party-software/1686739-announce-deezer-local-plugin

How to Get Your Deezer ARL?
https://www.dumpmedia.com/deezplus/deezer-arl.html

これらを参考に、Firefoxから長い文字列をコピーし「ARL token」の小さな窓に書き込んで、めでたく音が出た。それが28日だったか29日だったか、はっきり覚えていない。どっちでもいい話だ。

さて、この時点ではまだ、サーバーをどれにするかは決まっていない。
Mac mini (2010 mid) の処遇が、定まらないのだ。

Mac mini (Mid 2010)
https://support.apple.com/ja-jp/112588

まず、手持ちの古いノートPCたちは何処かしら故障があるのが多いが、Mac miniは無傷だ。スペックもさほど見劣りしない。それにHDDを抜くのが簡単ではない。僕は中古屋にPCを売るときは内蔵ストレージは抜いて持っていくのだけど、かなり深いところまで掘らないといけない。つまりMac miniは中古屋に売りにくい。前向きに処分する気になれないのだ。
そうした理由に加えて、昔のMac miniは音がいいという話を読んだことがある。できれば確かめたい。

Mac miniには古いデータや使わなくなったソフトが沢山残っていて、そのまま使う気にもなれない。この際なので、デュアルブートにしてみよう。厳密じゃないが、OSによる音質差を比較できる。

rEFIt ~ 複数のOSの中から起動するOSを選択する(Intel Mac 用) | Basic Werk
http://basicwerk.com/blog/archives/817
MacMini に Ubuntu をインストール: rEFIt のインストール
http://ubuntu-on-macmini.blogspot.com/2011/01/refit.html

rEFIt - An EFI Boot Menu and Toolkit
https://refit.sourceforge.net/

macOS をダウンロードしてインストールする方法 - Apple サポート (日本)
https://support.apple.com/ja-jp/102662

まずは、Yosemite 10.10をダウンロードしてクリーンインストールしようとしたら、大きすぎてDVD1枚に焼けない。Lionもぎりぎり焼けない。片面2層に書き込みできるDVD-ROMが要るらしい。うちにはない。
Mac mini購入時に付属していたSnow LeopardのインストーラーDVDをあちこち探して引っ張りだし、HDDを4つのパーティションに切って、インストール。
雪豹の起動画面、派手だなー。

続いて、rEFItをインストールする。
ふつうにSafariでrEFItのサイトにいってダウンロードしようとしたら、セキュリティの関係でアクセスできない、といわれる。どういうつもりだ、Safari、雪豹。
しかたがないので他のPCのFirefoxでダウンロードして、それをUSBメモリにコピーして、それをMacに挿してインストールした。

続いてFedoraをインストール。順調にデュアルブートになるかな、と思ったら、雪豹で起動できなくなった。というか、OSの選択が出来ない。電源を入れたら、rEFItの画面が出ず、そのままFedoraでブートする。
なんでこうなったか、よく分からない。

全部入れ直し?、えええ。。。

そういうわけで、Mac miniはFedoraで動くようになった。sshによるログイン、リブートも出来る。
結果として、むしろオーディオサーバーの用途に適う動き方になった。とはいえ、デュアルブートできなくなったのは残念だ。

これにLMSをインストールした。やり方は前回エントリーと同じである。
なんだか音がいい様な気がする。もしかしたら、文鎮のように重いアルミ筐体が効いているのかもしれない。

これでLMSが2台になった。
音質の比較ができるかと思ったが、2台だと音が出ないとか不具合が出てきた(Daphileで問題なかったのは幸運だったのかね)。
しかし、ほんとうにLMSが増えたのが原因なんだろうか。
Deeaerのサービス利用・販売約款(なんでかDeezer HiFi用のままだけど)を読み返してみる。

https://www.deezer.com/legal/cgu

「Deezer HiFiサービスの音楽カタログ及び本件サイトのプレイリストにある楽曲をオフライン時にも聴くことができるようにするため、許可された3台の機器(ポータブル又は非ポータブル機器)に一時的にダウンロードすることを目的とした無制限アクセス」と、ある。

3台というのが、ひっかかっている可能性はないか。
僕はスマホにもDeezerをインストールしている。PCのWebプレーヤーを開いていることもある。考えてみたら、WiiMでも使うことがある。
これらにLMSが加わったら3台を超える。

いや、3台というのが、同時に3台、という意味とは限らない。Deezerには、アカウントがリンクしているデバイスを確認できる場所がWebプレーヤー上にあるのだ。リンクって何なのかは、よく分からないのだけど、「最大3台のデバイスとリンクできます」と表示があるので、約款に書いてあることなのだろう。
今現在使っているデバイスが表示される、というものではないらしい。過去に使ったデバイスが、全て表示されるというものでもないようだ。

Spotifyには、このようなものはない。機器の数の制限は、探したが見つからなかった。
だったら、Spotifyで、2台のLMSを運用できるかどうか、確認してみてもいいのではないか。

2つのLMSサーバーで、Spotifyを交互に操作してみた。
音は普通に鳴る。、、と思っていたら、挙動が少しおかしい。停止ボタンが効かない。ああ、そういえば、Daphileを2台で使ってるときにこれってよくあったっけ(忘れていた、、)。
どうも、通信状態が良くないと起きるような気がする。
やっぱり、1台で使うのがいいんだろうな。

しかし音の比較はしておきたい。

まず、Mac mini WiFiと、430 G5 LAN。これだとMac miniのほうが、音の厚み、重なり、透明度、深みがあって、あらが見えやすい。
次、Mac mini LAN。若干、430 G5 LANに近付いた。
430 G5 LANを聴き直す。ある意味、穏やかで聴き易いんだけど、ハイファイからは離れる気がする。
結果、Mac mini WiFiを選択することにした。

さて、Mac miniにroonもインストールしよう。

mkdir Roon
cd Roon
wget https://download.roonlabs.net/builds/RoonServer_linuxx64.tar.bz2
tar jxvf RoonServer_linuxx64.tar.bz2
sudo ./RoonServer/check.sh

Checking to see if RoonServer can run on this machine

	Checking for Binary Compatibility                        	[   OK   ]
	Checking for ALSA Libraries                              	[   OK   ]
	Checking for ffmpeg or avconv                           	which: no ffmpeg in (/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin:/var/lib/snapd/snap/bin)
which: no avconv in (/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin:/var/lib/snapd/snap/bin)
 [ FAILED ]
	Checking for the mount.cifs command                      	[   OK   ]
	Checking for libicu                                     	which: no icuinfo in (/usr/local/sbin:/usr/local/bin:/usr/sbin:/usr/bin:/sbin:/bin:/var/lib/snapd/snap/bin)
 [   OK   ]
	Testing ulimit -n 8192                                   	[   OK   ]

STATUS: FAILED

ffmpeg or avconv が、必要だ。インストールする。

[ab@fedora Roon]$ sudo dnf install ffmpeg
メタデータの期限切れの最終確認: 3:39:36 前の 2024年04月02日 04時35分28秒 に実施しました。
引数に一致する結果がありません: ffmpeg エラー: 一致するものが見つかりません: ffmpeg [ab@fedora Roon]$ sudo dnf install avconv メタデータの期限切れの最終確認: 3:39:09 前の 2024年04月02日 04時35分28秒 に実施しました。
引数に一致する結果がありません: avconv エラー: 一致するものが見つかりません: avconv

そうだった。Fedoraってそんなだった。前はどうやってインストールしたんだっけ、、、
まあ、いいか、、動かしてみよう。

[ab@fedora Roon]$ sudo ./RoonServer/start.sh &

00:00:00.001 Info:  get lock file path: /tmp/.rnsgem0-
00:00:00.023 Info:  GetLockFile, fd: 36
00:00:00.023 Info:  GetLockFile, res: 0
00:00:00.023 Trace: Nope, we are the only one running
Initializing
Started
Running

まじか。ffmpegやavconvがなくても動くようだ。使えるんだろうか。

タブレットからアクセスしたら、roonサーバーがないよ、と出る。
やはり無理かと思ったら、よく見たら他のサーバーを探すか?、と表示されているのでクリックしたらアクセス出来た。
つまり、前のサーバーが止まったら、新しいサーバーに切り替える手続きが必要らしい。
roonへのログインから、あれこれ手続き、サインイン。

でも、そこからが大変で、roonって、やっぱりなんだかすごく分かりにくい。
設定のあちこちにトラップが仕掛けられているように感じる。まあ、慣れた人には分かるんだろうけど、セッティングなんて一度やったらずっとしないので、以前に何をどうやったかなんて忘れている。
なんというか、感覚的に使ってほしいんだろうけど、僕の感覚から外れている。

NAS音源は、Roonのcifsではなく、Fedoraにnfsでマウントしたのをローカル音源扱いして設定した。これがいいのかどうかは、分からない。
このNAS音源の読み込み、ライブラリの構築が、これがとてつもなく時間がかかるんだね、忘れていた。負荷が大きいからだろうか、Roonサーバーに加えて、LMSサーバー、NAS共々、使えなくなった。音が途切れるのだ。使える音源は、WiiM経由のDeezer、Spotifyのみとなった。
しばらくは辛抱、と思ったが、、、

結局、Mac miniのRoonは使用に至らなかった。
なぜか分からないが途中で落ちて、以降、起動しなくなった。
ffmpegやavconvがないからかな、わからない。Roon、アンインストール。

RoonサーバーはProBook 430 G5に戻った。こちらでは既にライブラリは構築されているので、直ぐに戻せた。

そういうわけで、WiFiで、両者の使用を再開した。LANケーブルはごちゃごちゃしていて邪魔気だし。

だけど、どうも繋がりにくいみたいで、LMSは次の曲に移るところでちょくちょく途切れる。
Roonのほうは曲が途中で途切れて、ネットワークのスペックが低いという警告が出た(英語で数秒で消えたので、細かいところは分からないけど、そういう内容だ)。
早々に共々、有線LANに戻すことになった。

戻してみたら、Mac mini LMSの音は、Daphileで鳴らしていた時よりも良くなった気がする。
Daphileでいつも特定の場所で音飛びしていたDeezer音源が、ちゃんと再生されるようになった。

Daphileのサーバーに使っていた機体は2台とも故障、不調があって、これを機に中古屋に引退である(部品取り用ジャンクとして引き取ってくれた)。ああ、こういうとこが原因だったのか、と思ったが、考えてみたらウェブの通信にmysqueezebox.comが噛んでいたことも関係していた可能性はある。確かめようがないことだが。
ともあれ、今回の機種変更で、以前より安定したということだろう。

一方、Roonの430 G5はサーバーとして使いやすいというわけではない。

一番目の問題は、ディスプレイを閉じたままだとOSが起動しないことだ。つまり、OSを再起動するたびに棚の底から引き出して、開けないといけない。Roonサーバーは基本、動かしっぱなしで、滅多なことでは再起動しないので影響は少ないんだけど、不便は不便だ。
実は、こういうノートPCは初めてな気がする。仕様なのか故障してるのか他の原因なのか、分からない。

そして、RoonがFedora OS起動時に起動しない。
Roonの説明ではOS起動に併せてRoonも起動する筈だと、今回、気付いた。それとは異なる挙動だ。Roonはrootで起動するのが関係しているかもしれない。

あと、ターミナルからのRoonの起動が簡単ではないことが分かった。以前は簡単だと思っていたんだけど、何故、簡単に出来ると思ったのか、今となっては分からない。sshでサーバーにログインして起動するんだけど、以前は出来たと思ったことが出来ないことに気付いた。
現在は、ちょっと裏技っぽいというか、邪道な気がする手法で起動している。洗練とかけ離れた、猿が思い付いたような手法で、ここに書くのは憚られるようなものなので書かないでおこうと思ったが、書いておく。

[ab@fedora2 ~]$ sudo /opt/RoonServer/start.sh
[sudo] ab のパスワード:
00:00:00.033 Info:  get lock file path: /tmp/.rnsgem0-
00:00:00.177 Info:  GetLockFile, fd: 36
00:00:00.177 Info:  GetLockFile, res: 0
00:00:00.178 Trace: Nope, we are the only one running
Initializing
Started
Not responding
has mp3float: 1, aac_fixed: 0
Running
^C
[ab@fedora2 ~]$

まず、ここまで。
コントロール+Cキーでコマンドから離脱したら、Roonも止まる。
これは、コマンドによるRoonの起動にパスワードが必要な動作で、パスワードを打ったab(私)が離脱したら、コマンドによる動作(Roon)も止まるという感じ。

ここで、さらにコマンドを打つ。
今度はコマンドの末尾に「&」を付けて、abが離脱出来るようにする。

[ab@fedora2 ~]$ sudo /opt/RoonServer/start.sh &
[1] 2290
[ab@fedora2 ~]$ 00:00:00.001 Info:  get lock file path: /tmp/.rnsgem0-
00:00:00.024 Info:  GetLockFile, fd: 36
00:00:00.024 Info:  GetLockFile, res: 0
00:00:00.025 Trace: Nope, we are the only one running
Initializing
Started
has mp3float: 1, aac_fixed: 0
Running
^C
[ab@fedora2 ~]$ top

sudoのパスワードを1回打つと、15分間は打たなくてもsudoが通るようになる。
ここでRoonを動かすコマンドを打つと、abによるパスワード打ち込み無しにRoonが動く。ここで、abがコントロール+Cキーで離脱しても、Roonはrootが引き継いだままで動きつづける。
そんな感じ。

こんなんでいいとは、あんまり思えない。今後の検討課題だ。でもなんか、Roonはこのままになるかもしれない。そんなに困らないし。

とりあえず、ごちゃごちゃしてるが、経過の記録。

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