Dec 12, 2024
テストシステムのPPAPで、44.1kHzを鳴らしてみる
前回のエントリーで、最近はCD同等の音源をアップサンプリングせずに聴いていると書いた。
メインのシステムではなく、テストに使ったりするのが目的のサブシステムだ。
PPAPで、Middle Endを使わず、Back EndはRas Pi2。
満足できる音色ではない。
Ras Pi2を、直結にしてみたいと書いたが、やってみた。
mpdサーバー兼PPAP Front(ノートPC)、PPAP Middle End(apu2c4)、Back End(Ras Pi2)、という流れで、後半のMiddle End、Back Endを直結し、家庭内LANからネットワークを切り離す。
音は、明らかに良くなった。
正直、ここまで変わるのかと驚いた。
淀みが消えて透明感が増して、音自体の強さが立ち上がってくる。SNが改善してきめ細かな階調。ザラつきが取れてシルキーだ。見通し風通しが良くなり、騒がしくなく耳あたりがいい。
384kHzのデータを流しているメインシステムのapu2d4を直結化したときよりも、聴感上の変化はずっと大きい。
ただ、音全体のクオリティアップに比して情報量の改善が少なく感じて、なんだか違和感がある。もう少し細かい音が聴こえるはずだろう、と感じてしまう。うちのリファレンスは384kHzで、それに僕が慣れてしまってるので、仕方がないかもしれない。
大きな問題は、操作に音が着いてこないということ。
つまり、コントローラーであるノートPCからボリュームを変えたり曲を止めたりする操作をしても、音への反応が10秒以上遅れる。数秒なら我慢できるが、10秒を超えたら、なかなか不便だ。
以前、こんなんだったかな、と思って過去のエントリーを読み返してみた。
PPAPを始めた頃は、どうも既にアップサンプリングして24/96で使っていて、44.1kHzではどのようだったかは書いていない。
去年の秋に44.1を試みた記録がある。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20231031a.htm
アップサンプリングなしでは使い物にならないということで、このときは操作に数十秒(!)かかるとか、書いてある。
そんなこんなで、考えられるのは、PPAP middle Endを中継すると操作への追随が遅くなるらしいということ。
先日までMiddle Endなしで使っていたときには、こんなことはなかった。
どうしようかね。
まあ、しかたない。当面は多少の不便は気にしないことにしようか、、。
とか思ってたんだけど、聴いていたら、ときどき途切れそうになるのが分かったり、やはり不安定だ。いずれ、なんとかせにゃあおえん。
そんなわけで、44.1kHzで使っているmpdサーバー、EliteBook 820G2を、なんとかすることにした。
策は、WiFiで家庭内LANにつなぎ、有線LAN端子から直結でRas Pi2に出力することでネットワーク分離する、というもの。
Middle Endを排除することで操作性は改善できる筈。
問題は、いらないパケットが来ないかわりに、ノートPCというノイズ源がBack Endの傍に来る、ということだ。
メリットが上回るかどうかはやってみないと分からない。
最近は機械のノイズが多いなら光で繋げばいいじゃんというのもあるけど、今回はそこまではしない。
という方針で、とりあえず820G2を無線LAN接続にする。
wifi.tczというのをTiny Coreにインストールして設定。詳細は、下記エントリーを参照。piCoreの記事だが似たようなものだ。今回はtceコマンドで見ることができるwifi.tczの説明書きどおりで、問題なく動いた。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/pc/20211109a.htm
さて、無線LANで繋いでみたので、ためしに音を出してみる。
すると、なんと、操作に動作が遅れる問題が、解消した。解消してしまった。
どうも有線接続に問題があったようだ。これは問題である。
去年の秋に上手く行かなかったときに使ったのは、同じサーバーだ。
しかし、だったら、なんで、アップサンプリングしたら問題なく動くんだろう。
分からない。
しかたがないので、当面、よしとする。
音は、有線の時よりも、落ち着いた。
音の強さが減って、大人しくなった。自然になったかもしれない。先に情報量の少なさに違和感を感じると書いたが、感じなくなった。
どうやら、システムが安定しないときのデジタルオーディオの眼光凛々の剣豪の効果が出ていたらしい。
眼光凛々の剣豪というのは下記エントリーを参照。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20161025a.htm
しかし、これは本当は、なんなんだろうかね。
気を付けないといけない。
剣豪はいなくなったが、十分、満足できる音だ。
ネットワーク分離の効果は大きく、それだけでも相当のノイズ対策になったと思われる。今回は勉強になった。
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