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04.03.01. | 政治の季節3 |
04.03.05. | メール |
04.03.08. | 担い手 |
04.03.09. | ビクタに返品 |
04.03.11. | 裏表 |
04.03.12. | Killing the Music |
04.03.15. | 条文案 |
04.03.17. | 寄付 |
04.03.18. | 国会質問 |
04.03.19. | ネットラジオ |
04.03.24. | 読売 |
04.03.27. | 実態なのか? |
04.03.29. | だれが本を殺すのか |
04.03.31. | 末 |
04.03.31. 末
Blurが英レコ業界団体BPIに異論を唱える
OTO-NETAより。BPIもアメリカ同様、ユーザーを起訴しようとしたようです。
詳しくはリンク先を読んで下さい。
ファイル交換とレコード業界の売上減少は無関係〜米経済学者が論文
INTERNET Watchより。なんというか、実感としては当然な気がする。
しかし論文で出るのには意味があると思う。
産業競争力を強化する知財政策
興味深いコラム。
やはりこういう潮流の中での輸入権だったり貸与権だったりするんでしょうね。
さて、、、いよいよ身辺が切迫してきました。
しばらく更新しないかも。再開は多分、早くて4月の中旬過ぎです。
とか言ってたら、、、
The Trembling of a Leafに、政府の答弁が掲載された。
、、、、、、最低ですね。
04.01.追記。↑だけじゃあんまりだから。
一番すごいのは、これ。
例えば、日本盤に比べて著しく安価な洋盤が国内において頒布されることにより権利者の得ることが見込まれる利益が著しく減少することとなるような場合には、法案第百十三条第五項が適用され、著作権又は著作隣接権を侵害する行為とみなされることとなる。
要するに、単に国内盤が売られているだけで、輸入盤を閉め出す権利を国内レコード会社が持つってこと。
Amazonで輸入盤が買えなくなるってことでしょう。
国内頒布目的商業用レコードが、お尋ねの音楽用CDの規格に準拠していない「コピーコントロールCD」と称する仕様で発売され、国外頒布目的商業用レコードが音楽用CDの規格に準拠した仕様で発売されていることをもって、法案第百十三条第五項に規定する同一の商業用レコードに該当しないこととなるものではない。
そしてコピーコントロールディスクなんて知らん、と。
さらに仰天なのが、日米租税条約についての下り。
逆に日本盤を値上げさえすれば“世界唯一”の再販制度によって、いつでも「利益が不当に害される」状態を恣意的に作り出せる
という、ブログ氏のコメントもさることながら、
東芝EMIが日本で発売する世界一のボッタクリ価格を付けたCCCDの儲けに掛かる税金も日本にはビタ一文たりとも納められず、米国に納められるのである。
という下り。
どうですか。音楽なんて聴くの止めて出家したくなるような条約ですな。
04.03.29. だれが本を殺すのか
The Trembling of a Leafで、プレジデント誌、2004年4月12日号の記事について書かれています。
その記事のタイトル、『だれが「本」を殺すのか』。
なんか見覚えがありますね、Who is killing music?、というタイトルで書かれたコラムを読んだことがあるっけ。
企業の利潤を守るとういうのと文化を守るというのが、単純にぶつかっちゃうとういうのが本当は間違いなんだろうけど。
というか、文化庁、こんなんが役所というのはどうかと思う。
水戸黄門の悪代官と越後屋じゃないんだからさ、、。
実際、こんなのが記事になってるのを見ると、結局笑うしかないですな。バカすぎて。
このプレジデントの記事はとても興味深いので、ぜひ一読を。
The Trembling of a Leafはさすが、興味深い記事が多い。
京都 府警、個人情報が含まれた捜査書類をネットで漏洩(Internet Watch・2004.3.29)、これについてのコメントとか、
4/5(月)記者会見のお知らせとか。
これはコミックの貸与権についての話。こっちも音楽に劣らず重要な話。
マンガだけの話だと思っているとあちこちに波及が、という点がCCCDに似たところがある。
音楽配信メモの雑談スレは濃厚ですね。
小倉秀夫弁護士の意見にうなずける部分が僕にはあります。
個人的には、CDDAは衰退しないと思っています。
CDDAはピュアオーディオ的に聴くことも出来るし、iPodで扱うことも可能だからです。
ユーズフルなことは普及という面でいいことだと思います。
複数の配信経路を確保しなければユーザーのニーズを確保できないとしたら、これはこれでメーカーの負担になるのではないでしょうか。もっとも、CCCDなんて販売してるメーカーの心配をする気はないのですが。
メジャーの一部の企業が、絶対に違法コピーの可能性がある媒体に反対だというなら、SACD等での販売に踏み切ることも選択肢だろうとは思います。しかしそこには、ミュージシャンとの契約に際して何らかの同意形成があるべきだと思います。現状、CCCDに関しても、それもないようなので、その点でも反対です。
これは音楽業界総体の問題だと思っています。
一方で、そこまで厳格に著作権法の遵守をユーザーに求めないというあり方もあっていいと思います。
そうした方向性ならばCDDAで何の問題もありません。CCCDとSACDのハイブリッドなら、オーディオ的な指向にもモバイル的な指向にも応えられます。
著作権法は結局、コンテンツの使い方を規定した法規なのだと思います。
著作権保持者が「こう使え、他の使い方は認めない」と言えば、それ以外の使い方は違法とされます。
CCCDはコピーできてしまったらそれは違法ではないと言いながら、実際にはリッピングはするな、と主張する媒体です。
僕は、ユーザーが金を払ったものを好きなように使えない、ということ自体が何かおかしい気がします。
特に音楽の場合「音楽文化」という裾野があってこそ、産業が成り立つと思っていますから、使用の制約があること自体が文化的に問題があると思っています。
今後は分かりませんが、ネット配信はオーディオ的な指向に応えませんし、SACD等はモバイル的指向に応えません。
音楽配信に適したメディアと判断してCDDAを採用する発信者も、残っていくと思っています。
04.03.27. 実態なのか?
RIAJ、「音楽メディアユーザー実態調査」を発表
−約半数が「特典DVD付きCDを購入したい」。CCCD認知率は57.6%(AV Watch)
2003年度の実態調査報告書が公開されました。
2002年の調査報告を読んで、レコード協会の統計はいまいち単純に信用できないと思ってるわけですが、今回はどうなんでしょうか。
レコード協会がpdfを配付(クリックでダウンロード)しています。
まずよく分からないのが、過去半年間におけるCDの購入率は58.1%と横ばい、シングルの購入率は復調したという話。
何が売れたんでしょうかね?
オリコンとかの数値は何だったのかな。やたら枚数少なくて1位になってたりしましたが。
もしかして、おかしのおまけで売ってる8cmCDを加えてるのか?
あれは枚数出そうですからね。僕も3枚持っています。
48%が「特典DVD に魅力を感じるので特典DVD 付きCD を購入」とか。
一方、特典DVDに興味がない、あるいは高いので、A(CDアルバム価格は2,000円台)を買うと思うという人は30%弱。
映像ってそんなに魅力ですかねー。
CD購入のきっかけで、CD店で現物を見てとインターネットで見てが増えてるのは、コピーコントロールかどうか確認して買うからじゃないかと思うのはうがち過ぎか?
CD を購入するユーザーは、音楽関連サービスを幅広く知り、利用しているとのこと。
コピーもするし、CCCDも知っている人が多いとか。これは当たり前ですね。
おいおい、っていうのが、CD購入者でCCCD賛成の人は60%以上、CDを買わなくて賛成してる人より多い。
対して、CCCDに反対なのはCD購入者の18.4%。総体では15.1%。
へこむのは、コピー防止機能付きCD評価。
賛成する/積極的には賛成しないが仕方ないという人は僅かに増加。合せて58%ほど。
どちらかといえば反対/反対するという人は僅かに減少。合せて18%ほど。どうして減ってるんでしょうかねぇ。。。
結論として、レコード協会はCCCDの普及を進めていくそうです。
しかし、どうしてここまで去年と変わらないんだろう。
思うのは、これは昨年10月の時点でのアンケートだということ。
Let it be nakedの騒ぎや、国会で輸入権絡みでCCCDが取上げられるといったことの前に行ってるわけです。こういった出来事以前と以後ではコピーコントロールディスクに対する認知も違ってきているはずです。
違っていたらいいなぁ。。。
まぁこの際、コピーコントロールを導入する企業はどんどん導入して、導入しない企業と差別化された方がいいかもしれないという考えもあるにはありますけど。
音楽配信メモがAmazonの10%〜20%オフキャンペーンについて書いています。
最近は音楽流通についての記事が増えていて、内容もとても興味深いのが多い。
ネット時代の音楽の項も、興味深い内容。
ちょっと話がずれるけど、Amazonなんてまさに僕のような田舎の音楽ファンのためにあるようなもんだから。瀬戸内海超えてタワーレコードに通うのにも限度があるから。そういう意味でネット販売というのはとても助かる。
これも活動的なブログ、OTO-NETAより。
消費者の権利も守る権利管理システム-LWDRM
詳細を待ちたい。
主流派は対処療法をやめよ
ここからリンクされてるファイル交換とノンパッケージ流通の交差点を探せ(CNET Japan)では、韓国を例に「海賊行為」の肯定的な面について触れている。
語弊があるな。ガチガチに著作権で固めるよりもより建設的な方向へという提言です。
04.03.24. 読売
2004.03.22. 読売新聞夕刊にコピーコントロールディスク批判の記事が載りました。
その記事がネットにもアップされています。
複製制御CD 愛好家に不評 新規格普及など対策を
CDの「類似品」だそうです。
ここまで言えるのは、議員の質問が国会に上がったからなんだろうか。
と、思ったら、ほぼ1年前にもほとんど同じ内容の記事を読売は書いてるんですよねー。
しかし言い方がきつくなった(w。
さらに、2004.03.23.の夕刊。
「逆輸入CD」禁止で洋楽海外盤も消える? 欧米の会社にも適用可能
やっぱり国会で議論になるとなれば違いますね。
OTO-NETAの音楽業界の目指すべき方向よりリンクされている、加州の空の下、音楽は流れる。
CDの売り上げ低下について他の娯楽に関するデータと比較しながら解説。
同じくOTO-NETAのWhat will the music of the future sound like?からのリンクで、ネット時代の音楽。
米非営利団体、音楽無料交換の合法制度立ち上げ
クリエイティブコモンズがらみの記事ですが、なんでしょう、これ。
メジャーと契約してるミュージシャンは出来なかった、って意味なのかな。
まぁ、おかしな話とはいつも思うけど、契約なんでしょうね。
しかしそれを超えて出来るというのもよくわからない。なんだろう、、?
04.03.19. ネットラジオ
12日に追記したAmazon.co.jpの輸入盤が止められたのでは?、という話ですが、音楽配信メモに解説が出てます。
実は輸入禁止製品というのが時々あるみたい。ちょっとほっとできる結論なんですが、この解説、レコード会社による輸入盤のディストリビュート業務について詳しく書かれていて、とても興味深い内容。ぜひ一読を。
しかしもっと大事なのは、音楽配信メモはJASRACと交渉して日本の楽曲もネットラジオで流そうとしているということ。MOK Radioでかけるそうです。こうした試みの積み重ねが、硬直したJASRACや音楽業界のあり方を変えていくのかもしれない。
04.03.18. 国会質問
国会ですね。
11日にリンクした国会で提出された質問書の件、質問本文がアップされました。
今国会提出の著作権法の一部を改正する法律案に於ける「商業用レコード」の定義と法律の適用範囲に関する質問主意書
提出者 川内博史/佐藤謙一郎
せっかくなので、全文引用。
本年三月五日提出の「著作権法の一部を改正する法律案」(以下「法案」という。)に於いて、著作権法第一一三条の規定を変更し、日本国内外で合法的に生産された商業用レコードの日本国内への輸入を禁止する措置(以下「措置」という。)を創設するとのことであるが、現在の日本国内で流通している商業用レコードのうち日本国外で生産された輸入版の大多数は本法案の立法趣旨に言う「アジア地域での販売を目的とした日本語歌謡(いわゆる『邦楽』)を収録した商業用レコード」ではなく米国ないしヨーロッパで生産された日本語以外の言語による「洋楽」を収録したものである。前記の事実を踏まえ、本法案に於ける措置の対象たる「商業用レコード」の定義と法律の適用範囲について質問する。なお、同様の文言が並ぶ場合でも、項目ごとに平易な文章で答弁されたい。
一 日本国外に所在する商業用レコード生産者(以下「国外生産者」という。)が日本国内に設置している現地法人(以下「日本現地法人」という。)が国外生産者の製造になる商業用レコード(以下「洋盤」という。)と同内容の洋楽を収録した日本向け仕様の商業用レコード(以下「日本盤」という。)を発売していることを理由として日本国内への輸入または販売対象地域外への輸出を禁止する旨を洋盤に表示した場合も措置が適用されるのか。
二 一とは異なり、国外生産者より洋楽のライセンス供与を受けた日本国内の商業用レコード生産者(以下「国内生産者」という。)の意向により、国外生産者が販売地域から日本を除外する旨を表示した場合(発売ないし出荷後に同様の旨を記載したシール等を貼付する場合を含む。)も措置が適用されるのか。また、こうした行為は洋楽を収録した輸入盤を取り扱う並行輸入事業者の事業活動に対する妨害行為に当たり、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律第一九条(不公正な取引方法の禁止)一般指定第一五項(競争者に対する取引妨害)に該当するのではないか。
三 現在の日本国内で流通している洋楽の音楽用コンパクトディスク(以下「音楽用CD」という。)の輸入盤と、輸入盤と同内容の日本盤を比較した場合に国外生産者の意向によりその日本現地法人もしくは国外生産者よりライセンス供与を受けた国内生産者が発売する日本盤は音楽用CDの規格に準拠していない「コピーコントロールCD」(以下「CCCD」という。)と称する仕様で発売されているのに対し、米国並びに英国で生産された輸入盤に関しては音楽用CDの規格に準拠した仕様で発売されている事例が見られる。このように、日本とそれ以外の地域によって明らかに異なる規格で発売されているものに関しても「同一内容の音楽用CD」として措置が適用されるのか。なお、CCCDに関してはその仕様が音楽用CDの規格に準拠していないため過去に発売された再生機器はCCCDの再生を想定して設計されておらず、再生機器の生産事業者は正常な再生を保証していない場合が多い。そのため、CCCDの再生が再生機器の故障を誘発する原因となる恐れが指摘されており,消費者の間では再生機器の故障を回避することが輸入盤を購入する動機の一つとなっている状況も見られ、仮に措置が適用された場合はCCCDの再生により再生機器の故障を誘発するリスクを回避するため音楽用CDの規格に準拠した輸入盤を購入するという選択肢を消費者から奪い、結果的に前述のリスクを全て消費者が負うことが当然に予想されるところである。
右質問する。
一では、単に日本盤販売を理由に、洋楽輸入盤の輸入禁止がなされ得るかどうか。
二では、ライセンス供与を受けた国内企業の意向で、海外企業が日本への輸出を規制した場合はどうか(こうした行為があれば独禁法に触れるのでは?)。
三では、洋楽輸入盤が規制されたら、問題があるCCCDによる販売のリスクを消費者が負うことになるがどうか?
という旨の質問状です。
はっきり、コピーコントロールディスクは規格外で再生上の問題があると言ってます(w。
ユーザーは、危険回避のために輸入盤を選択しているとも。
なかなかすごい質問状です。ここまで言ってくれたことにはただただ感謝です。
CCCDの問題が、俎上に上がるだけでもすごいことです。国会で論議され記録に残されるってことですからね。
国内盤CCCDと輸入盤CDDAを「同内容」であると言っていますね。同内容であれば規制出来るという法案な訳で、ここで規格外かどうかがどう関係してくるか、という問題を取上げているのは、全く正しい認識だと思います。
何が同内容かなんて解釈でどうにでもなるし。
法案にある「被害」にしたってどうでも解釈出来る。一の部分はそこの問題を含んでいるのでしょう。
洋楽輸入盤は本件とは関係がない、などという答弁が出てくる可能性もあるのかな。
規格が違っても「内容」は同じだなどという答弁で、押し切る可能性もあるのかも。
それを牽制するために、敢えてCCCDの問題についてしっかり触れたという面もあるかもしれない。
しかし、コピーコントロールについてのマスコミの動きも掌返すように変わったりして。甘いかなぁ。
少なくとも、音楽業界のアナウンスをそのまま流すなんて出来なくなると思うんだけど。
04.03.17. 寄付
更新が滞りそうと書いた舌の根も乾かないうちに更新。実際、いろいろあるんだけどさ。
OTO-NETAより、ダウンロードで曲をもらったら$1寄付して〜merck records。
ダウンロードを容認するレーベルです。しかしちょっと一言「そのぶん寄付してね」とのこと。
こうしたレーベルの活動の一方で、メジャーは腐ったやり方で驀進してるわけで。
アメリカの状況も酷いし。
昨夜のニュースで見たんですが、愛国法が強化されるんですってさ。かの国はもう「ブッシュでなければ誰でもいい」という気分が蔓延してるそうです。ネット上には、NASAの「新惑星」発見の発表も政治絡みじゃないかという穿った見方があがってたり(本来、惑星に分類するには奇妙すぎる天体らしいしー)。
音楽配信メモの雑談スレが議論スレと化しています。
04.03.15. 条文案
公私ともいろいろあって、今後サイトの更新が滞りそうです。m(_ _;)m
しかし重要な話だと思うので書き留めておく。
benliより、レコード輸入権の条文案の検討。
やはり洋楽輸入盤も規制の対象にされる模様。
04.03.12. Killing the Music
下の項目に加えて、さらに追記。これもでかい。。。
The Trembling of a Leafより、消費者基本法案の怪条項。
なんじゃこりゃぁ!
氏のコメントを引用。まったく同意。
細かいことは言いたくないのだが「知財立国」って徹頭徹尾こんな感じで、まるっきり「知性」が感じられない権威主義でやって行くつもりなのか。お前らただ単に
「『著作権者>>>>>消費者』って言いたい」
だけちゃうんかと。
追記。
hidemuzicblogより、Amazon.co.jp狩りが始まった・・・
僕は基本的に追記は下に書き込んでいますが、タイトル直下に持ってきた理由はリンク先を読んで下されば分かります。
真偽のほどは分からないけどね。
音楽配信メモにもコメントあり。音楽と政治が結びつくと ロクなことにはならない、と。
クリアチャンネルの話がリンクされています。はてなダイアリー - 町山智浩アメリカ日記。ドン.ヘンリーのコメントと合せて読んで欲しい。
Sawney Bean's Caveより、音楽は誰のモノか?、Killing the Music(by Don Henley)
いかんともしがたい Refuse CCCDより、EAGLES のドン・ヘンリーが著作権について語る
Sawney Bean's Caveで読める訳文はなかなか読みごたえがあります。企業が巨大になることで音楽よりも金を優先した体制に変わっていったという話。いかんともしがたいでは、ドン・ヘンリーの活動について注釈するレスが付いています。
アメリカの状況、クリアチャンネルに付いては昔書いたことがあったけど、一方でドン・ヘンリーのような人が活動出来る地盤もまだある、というのは救いですね。
巨大化した企業は音楽を金としか見ていない、という彼の主張に同意。
彼はミュージシャンが「公平で適切な待遇を与えられなければならない」とも主張しています。
巨大資本による支配って、本当にイヤね。
金と権力に任せて何でもやったもん勝ちっていうのは、本来、文化とはかけ離れた考え方だから。文化って押しつぶされそうな弱い者によって培われてきたもので、そういう部分の共感があったからこそ愛でるに値するものだったと思うんだけどなぁ。
現状の音楽文化は愛せないところが多い。
奥田民生よりコメント
なんていうか、奥田でもコピーコントロール回避は困難ということなんでしょうか?
音楽配信メモに津田氏のコメントあり。しかし、個人的にはやっぱりCDDAもしくはCD-Extraでリリースして欲しい。うちのDVD環境はパソコンだけで、オーディオにつないでないんだよなぁ。それに絵が出たってあんまり嬉しくないんです。僕は音に浸りたい人だからねぇ。。。
DVDプレーヤーを買えばいい?
なんか釈然としないんですよね。SNOOZERのコメントじゃないけど、不良品販売してる企業の脅迫に追い立てられるようにしてメディアを移行させられるのはイヤなんですよ。
録音・複製テクノロジーと音楽聴取体験の多層化 −オーディオ趣味とDJ文化を中心に−
音楽配信メモにリンクされてた論文なのですが、オーディオマニア論です。
のっけからジャブがきた(w。
むしろ人一倍テクノロジーを用いた装置を使いこなし,それを通じて音楽を享受している人々こそが,「生演奏が音楽の本質である」という主張に同意しがちなのである。
そうですね、オーディオマニアにはそんな人いますよ。
僕は違います。ロックから入ってますからね。むしろ再生音楽だからこそオーディオって思ってる節があるし。
しかしオーディオマニアとしてそういいたくなる人がいるのもわかる。アコースティック楽器の生の音の「表情」はとても多彩です。クラシックとかジャズの生の音を本当にリアルに再現するのって非常に難しい。僕はというと、いい加減なとこでそれなりに満足しちゃってるので逆に気楽にそういうのも聴いてますけど。そういうことだから、オーディオに精通すればするほど逆にオーディオの限界を知ることってあると思う。
だからかえって、上記のような意見に傾くんじゃないかな。
あ、書かれてるな。
ちょっと文脈は違うけど。
(オーディオマニアは)手の届かない「原音」が持っていたはずのアウラを喪失し続けることになる。
ふむ。あるいは僕なら「求め続けることになる」って言うなぁ。
そういう言い方の方がロマンでしょ。
全然本筋とは違ったとこに引っかかってますが(w。面白い論文です。
音楽の本質って部分で語り出したら、多分すごく分量がいるような気がする。そういう論文ですね。
個人的には、
スピーカーの前のオーディオマニアによって「喪失した」と思い込まれている限りにおいて,音楽のアウラは喪失され続け,クラブ・フロアで踊る客たちは「原音」という理念と無縁であるがゆえに,新たなアウラ体験に立ち会い続けるのである。
というのは、単純な切り口だと思う。実際はもっと音楽への接し方って多様でしょ?
分かった上で書いてるのでしょうけど。もうちょっと読み込んでみよう、この論文。
そういう多様な音楽への接し方を「著作権保護」なんていう言い方で束縛する昨今の風潮ってホントにイヤね。
ニュース。
DVD複製ソフトの販売禁止に抗議、日本でも集会
04.03.11. 裏表
いかんともしがたいのRefuse CCCDより、CDの値段がCCCDよりも高いワケ。
元ネタは紙ジャケ探検隊の掲示板。
なるほどなぁ、、。EMIはやっぱりやってることダメです。他にもこういうことやってるとこあるんだろうな。
とか思ってたら、消費者が知らない輸入盤の秘密。続報です。
輸入権というのは「ライセンスを得た者が輸入盤を国内販売する権利を独占する」ものですが、こういうことをきくと、既に独占に近いことが行われてるんだなと思いますね。輸入権はそれをさらに強化する、と。
音楽配信メモは最近がんばってるなぁ。
と思ってたら、ここの掲示板にも音楽流通に関する書き込みが。
(リンク、流れが読めるようにちょびっと変更しました)
返品だけとってもいろいろ複雑な感じです。伺い知ることが出来ないことが多いんだよな。
どんな業界でもあることでしょうが、音楽業界は再販制度とか輸入権とか不良品販売とか特殊な状況なので、よくも悪くも注目を集めるし僕らとしても知りたいと思うんだろうなぁ。満足して買えるものなら文句はいわないんですがね。
第159回国会 質問の一覧
第159回国会 33 今国会提出の著作権法の一部を改正する法律案に於ける「商業用レコード」の定義と法律の適用範囲に関する質問主意書
衆議院ではこういう情報発信がされてるんですね。
まだ質問内容、答弁はアップされていません。しかし要チェックですね。
知的財産戦略本部で改悪法案に反対意見を述べた中山教授のインタビューがアップされました。
知財制度改革論議への疑問(Mainichi internet)
TBSラジオのアクセスバトルトークという番組で、8日夜、
日本に逆輸入されるJポップのCDを、政府が輸入規制へ。安いCDが買えなくなることは、日本の音楽にとってプラスだと思いますか?マイナスだと思いますか?
というテーマで討論が行われたそうです。
ネットで投稿された意見は「マイナス」というものが圧倒的に多い。番組でも放送中に業界関係者、ショップ店員、ミュージシャン(誰だろ)が電話で参加し意見を述べたとのこと。
04.03.09. ビクタに返品
日経エンタテイメント誌2004年4月号に、コピーコントロールディスクについての記事が載っています。
コメンテイターは音楽プロデューサーの佐久間正英氏と、ビクター常務取締役の高垣健氏。
佐久間氏のコメントは、コピーコントロール自体の問題を的確に述べるとともに、音楽業界の体質の問題にも言及していて、分かりやすく音楽ファンにとっても納得出来る内容だと思います。
特筆すべきは、再生できないことがあることを自らの体験として語っていることです。
説得力があります。
対して、高垣氏のコメントは、従来の音楽業界の主張と変わるものがありません。
しかし、ちょっと気になったのは返品について言っていることです。
返品に関しても公式にOKといっているわけではありませんが、会社の窓口やCDショップには、対応を指示している。アーティストのBBSなどへの「再生できない」「プレイヤーが壊れた」といった書き込みにも随分回答しましたが、現実には返品を言い出す人は不思議なほどいません。
ちょっと待って。CCCDには「製造上の不良を除き交換・返品・返金には応じかねます」という記載があります。公式には「返品には応じない」と言ってるのに何言ってるんだろうかこの人。「返品を言い出す人は不思議なほどいません」って、当たり前じゃん。
それとも最近の製品にはこういう記載がないとか?
とにかく嘘でもいいから何か言っておけばいい、という姿勢は以前からしばしば見られる音楽業界の特徴ですからもはや驚きはしませんが。
小売店に対応を指示しているというのはどういうことでしょう。以前、ネット上で返品に関しての小売店の苦労を語った人がいましたが。
よく考えたら「返品に応じるな」と指示してることを言ってるんだとしたら、嘘をついているわけではないのかもしれませんね。いかにも「返品にも対応しているかのように」語っているだけなんでしょうね。実際「対応している」と言ってるだけで、対応の内実については記事では何も言ってないわけだし。BBSの書き込みへの回答がファンを装ったコピーコントロール擁護の書き込みだなんて、口が裂けても言えないでしょうし。
佐久間氏は「対談形式にしたらよかったのに」とBBSで書き込んでいますが、高垣氏のコメントは突っ込みどころ満載ですから、本当にそうなっていたら相当面白い記事になったと思います。
記事に出来ないかな。
04.03.08. 担い手
The Trembling of a Leafで、現在の状況の整理がなされています。
なにがどうなってるのか、という人はご一読を。って、でも難しいんだよね、この問題って。
簡単に整理できない。
要は、「輸入盤が買えなくなる」、ってことです。
僕らは「高価なCCCDの国内盤を買うべきだ」ってことです。
信じられないって? 本当です。法案を出した文化庁はそれを認めました。
輸入盤なんて自分と関係ない? いいえ。著作権の問題は文化の根幹です。
今回の著作権法「改悪案」は、今後の日本におけるコンテンツのあり方を左右するような、重要な意味合いを持っていると思います。
そもそも、不公平でしょ。
なんで音楽業界だけ守られなくちゃならないんでしょう。
音楽業界は「高額商品を独占して売る"権利"」を国会で認めささせようとしてるわけです。音楽業界に認められる権利が、他の業界には認められないなんていう話はないですからね。「音には障壁がないから安い輸入品は困る」なんて言い訳してますが、何が障壁だと誰が決めるんでしょうか。
他のコンテンツの業界が音楽業界同様の保護を求め、認められた場合、その業界が関わっている文化の土壌もやはり荒廃するでしょう。
この法案の問題は、守られるのは「業界」であり「音楽文化」ではない、というところです。
むしろ音楽文化を破壊する法案です。長期的には業界に不健康な歪みをもたらすと思います。
この法案の最も危険なところは、「文化を担うのは業界であり、文化を守るには企業を守る必要がある」という思想にあると思うのです。これは「金がないところに文化はない」という考え方が基本にあります。さらに「金を生まないものは文化ではない」という思想に繋がります。
これは、音楽文化によって最も儲けて力を持っているのが音楽配信を行っている企業である、という現実を反映している気がします。ミュージシャンは自分が作った音楽の権利を企業に奪われ、ユーザーはコピーコントロールディスクのような不良品に甘んじなければならない。
「支払わないなら聴くな、買って聴けなくても文句は言うな」という企業エゴの権化であるコピーコントロールの思想と、今回の改悪案の思想はリンクします。「ユーザーは企業に奉仕すべきだ、それが文化だ」という思想のもとで。
違うでしょう。
文化はコンテンツを生み出す者とそれを求め受け取る者によって成り立っているのです。この両者が主体でなければならないと思います。法案は、「文化の担い手は誰なのか、企業である」と言っているのです。
全く、容認出来ません。
法律娘真紀奈17歳で、IT@RIETIに掲載された文書についての補足。この補足も合せて読んで下さい。
日本出版著作権協会が設立
JASRACの出版業界版みたいなものが発足しました。JASRACみたいなものにならなきゃいいけど。
音楽配信メモに面白い話。DJ HELLの無許諾海賊ミックスCDがすごいらしい。
二次創作ってことですよね。
日本の所謂、同人誌コミックスなんかは「人格権(同一性保持権)」を持ち出されたら立ち行かない可能性が高いと思うんですね。クリエイティヴコモンズの考え方では、レッシグ教授が同人誌を引き合いに出すぐらいのもので、こうした二次創作に寛容です。
音楽についてもそうでなくちゃいけないと思います。
04.03.05. メール
議員にメールを送りました。
まぁ、メール送るぐらいのことはクリックだけで出来ますよね。
文面はこういうもの。
追記、、。読み返したら文脈が一部変。鬱だ。。。
例によってやや感情的です(w;
12月の「文化審議会著作権分科会報告書(案)」に対して送った意見をそのまま送ることにしました。
だって、あの意見は全く無視され法案作りに生かされなかったのですからね。
意見内容の趣旨は法案に対するものとほとんど全く変わるところがないのですから。
追記。
百日闘争開始。The Trembling of a Leafより。
法案提出数は見込みを含め5本と至って少ない。つまり「後回し」と言う選択肢は無い。とのこと。
この国会中に必ず決着が付くということらしい。
CD−R実験室が閉鎖するんだとか。
最初は掲示板以外のコンテンツを削除、という話だったのですが、その後、「最終的には、現在アップしているファイルは消さずにすべてそのまま残し、トップページのみ大幅な修正を行います。」ということになっています。せっかくの研究資料ですから、何らかの形で目に触れられるようにできるなら嬉しいのですが、、。
ともあれ、お疲れ様です。今まで貴重なデータをありがとうございました。
いくつかメモ。
「違法コピーあまり過剰反応は止めて」と業界団体が提言 - 法規制を疑問視(MYCOM PC web)
音楽CD逆輸入を禁止=来年から、本の貸与権も−著作権法改正案内定(Yahoo!News)
03.05.追記。
音楽著作権とJASRAC問題ですが、著作権コーナー 2004/02/25版で2/18の評議員会のことが伝えられています。
JASRAC会員ではない人の作品を、JASRAC会員が自分の作品として登録してしまった、という話。
JASRACの対応のいい加減さが光る報告です。
というか、会員様には非常に寛容なのね。いや、非会員に対して冷酷なのか。
JASRAC会員ではない者に著作権を主張する権利はない、とでも言いたげに見えます。うがち過ぎでしょうかね。
音楽制作の現場で他社の作品からインスパイアされる部分は昔からあったもので、音楽に限らず文化というものは模倣から発展するものである以上、グレーゾーンを認めていく寛容さがどうしても必要だと思うのですが、このケースははっきり黒だからなぁ。
ちゃんと著作権を管理してるんじゃなくて、ただどんぶり勘定で「音楽の現場からの上がり」をキリキリ徴集するだけの機関であるならば、やっぱり解体して実際的な活動が出来る団体に変えていく方がいいんじゃないかなぁ。
実際的というのは、「音楽文化の実情に即した」という意味も含まれます。クラシックといいジャズといい、実際に音楽文化を担う人が困るようなことをやってくれる著作権団体ではまずいですから。
今のJASRACはバランスが悪いような気がする。
04.03.01. 政治の季節3
政治といえば、学生時代ですが、友人らの何人かはバイトで選挙事務所に出入りしてましたっけ。
お弁当もらってきて、ちょっと楽しそうでしたね。
これはそんなんじゃないですよ。
輸入権ですから。
The Trembling of a Leaf より、議員事務所へ行こう(前編)、議員事務所へ行こう(後編)
気が付いたら、「音楽障壁」粉砕編になってますね。
上記リンク先にもありますが、teru-iri氏の国会議員名簿・Pattern2。
なんでPattern2なのかわかりませんが。
参考文献、というのかな。
benliより、自民党に物申す、簗瀬議員へのメール。
政治を動かせるかどうか、そんなことはまったくわかりません。
言い訳じみてるけど学生でもないし割ける時間には限りがある。
正直、関わりたくない気持もある。
でも、やるだけのことはやるべきじゃないかと思いますね。
僕は音楽のおかげで自由の意味をを知りました。
だからこういうことがせめてもの恩返しになるようなら、と思います。
音楽からもらった自由な気持ちといっしょに政治に関わりましょう、という感じかね。
体調悪いしいろいろあるしでぐだぐだしてましたが、そろそろ何かしとかないとなぁ。
って、、体がもう一つ欲しいなぁ(w;
って、初めてこのファイルを目にする人(いるのか?w)には何が何やら分かりませんね。
このサイトのリンク。CCCD FAQ Explanation、CCCD Link(輸入権関連)。
最近の記事とかメモ。
「Winnyが解読できるのは分かっていた」(ITmedia)
女子十二楽坊を目の敵にする朝日新聞誤報の「裏」、朝日の誤報2:女子十二楽坊サイドに落ち度なし(ウェブログ@ことのは)
ビクターエンタテインメント、全ての音楽ソフトの時限再販期間6ヶ月に短縮(Musicman-net)
IT@RIETI no46:特別企画:著作権法改正についての論点整理(その1)と、追記記事(真紀奈17歳 )