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Apr 13, 2021
DaphileにNASをマウントしてみる(cue sheetが使える!)
何が忙しいって、新譜を聴くのに忙しい。
正確には新譜ではなく、Deezerの「Top Charts」に上がってくるアルバムを聴くのに忙しいんだけど。
DeezerのWeb Playerには「最も再生されたアルバム」という項目があって、ここに上がってくるアルバムはDeezerが僕の嗜好に合わせてくれるようで、好みの音源が次々に上がってくる。アルバム100枚が1~数日?で入れ替わって表示されるようだ。
何で僕の嗜好に合わせているのが分かるかというと、僕以外の誰が再生するんだ?というような音源で、且つ僕が数日内に再生した音源が、いくつか混じっているからだ。僕と似たような嗜好のDeezer利用者が最近聴いている音源を集めてみました、ということらしい。
けっこう重宝して利用していた。
Daphileではこれが「Top Charts」の中の「Albums」という項目で表示される(僕の好みに調整されたチャートで、どうしてTopというのかとは思うけど)。
Web Playerでは100作品までが上がっているけど、どういう仕組みか分からないけど、Daphileだとさらに200作品が追加され、Web Playerの3倍のリストになる。とても全部は聴けないので、気になるものだけ聴いてるけど、それでも充分過ぎる量になる。
ちなみに「Top Charts」には「Albums」以外に「Tracks」「Artists」という項目もある。しかしTracksは雑然としすぎていて掴み所がない。Artistsは変化が少なく新鮮味に欠ける。
Albumsのチャートは日々変化し、聴いてみたら面白いと思うものが多く刺激的だ。
ネット配信で曲単位の時代と言われるが、アルバムのほうが僕みたいなのにはとっつきやすく分かりやすい。
なんというのかな、アルバムというのはコース料理なのだ。
前菜だけとかメインだけとかでは物足らない。シェフを並べられても困るのだ。コースを食うことで世界観を掴めるような気がする。まあ、1トラックで満足できる曲も勿論あるのだけど、最近の曲より昔の曲で多いような気がする。
2021.12.05. 追記。
いつからなのかは分からないけど、「最も再生されたアルバム」とTop Chartsの「Albums」は、同じ枚数が表示されるようになった。同時に表示される数がずいぶん減って、今日は40枚以下だ。正直こうなると面白みがないので、最近はほとんど使っていない。
そんなことはさておき。
うちのオーディオシステム構成図を見ていて気付いたことがある。

前回のエントリーで、Deezer/DaphileとNAS音源の比較は「僅かに違うような気もするんだけど、気のせいレベル」と書いたのだけど、もしかしたらNASの音は、DaphileにNASをマウントしたほうが、mpdアップサンプリングサーバーの負担が減って良くなるんじゃないのか。
つまり、DaphileにNASをマウントして鳴らさないと、厳密な比較は出来ないのではないか。
下図のような感じ。

以前、RAMメモリー再生という再生方式を採用していたことがあるのだけど、マウントしたNASの音源を再生するよりも音が良かった。UPnPも試したことがあったが、cueシートに対応できないので採用しなかったんだけど、その音は何処かRAMメモリー再生の再生音と通じるものがあると感じていた。
PPAPで鳴らしている現在、大きな変化はないかもしれないけど、簡単に試せるだろうし、と思ってやってみた。
問題は、うちのリッピングファイルはアルバム単位のflacで、Daphile/UPnPだとおそらくはアルバム単位でしか選曲できないということだ。しかし、ダウンロードしたファイルはトラック毎になっているので使えるかな。、、、と思っていたんだけど、、、
大きな番狂わせがあった。それは後述。
とりあえず、DaphileにNASの共有ディレクトリをマウントする。
最初のマウントには再起動の操作が必要で、数分かかることもあるようだ。
せっかくなので、手順を記載しておく。
Daphileの操作画面からSettings、Storageを開くと、「Network drives」という項目がある(画面上では既に「ariel」という共有ディレクトリが登録されている)。

新たにNASの共有ディレクトリをマウントするには「Add new」をクリック。
選択肢が出るので、うちでは「nfs」を選択。

入力項目が追加される。ここに必要項目(サーバーのip、共有したいディレクトリの名称)を記載していく。portは入れなくても良いようだ。「Local mount name」にDaphileに登録する名前を記入する(しなかったらどうなるかは試していない)。
記入後、下の「Save & Restart」で再起動。
再起動しないとマウント作業自体が行われないようだ。
うまくマウントできなかったら、赤丸のエラーマークが表示されるのだけど、スクリーンショットは撮り忘れた。

Daphileにマウントされた共有ディレクトリは、Home画面の My Music > Music Folder > Network Drives に表示される。
共有ディレクトリ内の音源のデータは、My MusicのAlbum Artists等の項目にも反映される。しかし、NAS上の全てのデータを取りこめてはいない。取りこぼしが多く充分には当てに出来ない。訂正。これは僕の勘違いだったっぽい。ちゃんと取り込んでるのかな、、、
アルバムのアートワークも何処からか引っ張ってくるようだ。これも正確ではないこともある。
「Network Drives」以下はNASの共有ディレクトリ自体の階層構造が反映されるようで、こっちのほうがAlbum ArtistsやAlbumsのデータよりも正確に見える。




共有ディレクトリの中の階層を下っていくとflacやcueシートが表示される。
だけどcueシートは機能しないはず。これはUPnPの仕様なので仕方ない、、、
と、思っていたら、、、
なんとcueシートが使える!
これはどういう仕組みなんだろう。僕のようなNASの音源にcueシートを多用する人間には朗報だ。


どうもflacファイル自体に対しては再生操作は出来ず、cueシートのほうから再生などの操作が出来るようになっている。

これは、「Albums」のリストから音源を表示した画面。
Album ArtistsやAlbumsからの操作では、CD1枚で1つのflacになっているはずの音源が、曲別での操作が可能になっている。
うちのNAS上の音源自体はCD1枚のflacとcueシートだが、あたかも個別の曲ごとのファイルに分かれているかの様に、曲選択や再生ができるということだ。
Daphileというのは、すごいディストリビューションだと改めて思った。
しかし、本当に上手く機能してるのかな、、、
暫く使いながら確認していく。
音質の話。
Daphileマウントとmpdマウントで、音を比較。
比較に使った音源は下記。
CD1枚のflacファイルを試聴に使うので両方1曲目だ(分かりにくいので追記。試聴していた時は、cue sheetが使えることに気付いていなかったので、こんな文面になった。直し忘れていたということ)。
ヘンデル:オラトリオ「時と真理の勝利」(ユンゲ・カントライ/フランクフルト・バロック管/マルティーニ)
HANDEL: Trionfo del Tempo e della Verita (Il)
Part l: Sonata dell'Overtura, HWV 46a (Allegro) - Adagio - (Allegro); Sinfonia, HWV 46b - Allegro - Adagioハイドン:バリトン三重奏曲全集 1 (エステルハージ・アンサンブル/ピッコロ・コンチェルト)
HAYDN, J.: Baryton Trios (Complete), Vol. 1 (Esterházy Ensemble, Piccolo Concerto)
Baryton Trio No. 1 in A Major, Hob. XI:1: I. Adagio
正直、ほとんど区別が付かない。
僅かにDaphileマウントのほうが滑らかでmpdマウントのほうが強いような気がするが、気のせいで片付くレベルだ。
ここで、Deezerからストリーミング音源と比較する。
上記の音源はDeezerでも聴くことができる。リマスターとかこちらにとって不都合なことは多分してないだろうと思われる。
https://www.deezer.com/ja/track/83013464
https://www.deezer.com/ja/track/84850231
(これらはDeezerにログインしていないと表示されないことに後で気付いた)
正直、これも区別が付かない。
mpdマウントの音に近いのか?気のせいで片付くレベルだ。明日には評価が変わりかねない。
PPAPを止めたら違いが出るのかも知れないけど、そこまでしなくていいかと思っている。
今回は、すごい発見があった。僕にとってはすごい発見なのだ。
引き続き、取り組んで行きたい。
Feb 23, 2013
Vine Mpd ppcについて覚書(6)不良cue sheetによる再生の不具合
前回は、mpdが順調に動作し始めたとこまで。
この覚書もだいぶリアルタイムでの状況進行に近づいてきている。
これから書くのは、2月中旬以降の話だ。
うちでは以前からCD1枚を1つのFLACファイルにしてNASに保存している。
今は持っているCDの一部だが徐々に増やすつもり。
リッピングに使うのはもっぱらEACで、cue sheetもリッピングと同時に作っていた。EACにはそういう機能があるのだ。
これをLAN経由で、Mac miniの「Audirvana Plus」を使って再生していた。
mpdでもcue sheetが使えるようになり、これは便利だと思っていたんだけど不具合が出てきた。
楽曲再生に際してトラックの開始がおかしくなる。
おかしくなるというのは、楽曲の途中から再生を開始するのだ。
それも前の曲の途中から再生される。
cue sheetを使って再生している時に限られるので、この関係で不具合があるんだろうと考えた。
分かりにくいので追記。
前の曲の途中から再生」というのは、前の曲が再生中に途切れて、続くトラックの頭が再生されるという意味。前の曲が途中から繰り返し再生されるという意味ではない。
Cue sheet - Hydrogenaudio Knowledgebase
cue sheetには「INDEX 01」という項目を必ず記載することになっていて、というのは、楽曲開始時間を指定する項目がこれにあたるから。
「INDEX 00」というのもあって、これを記載すると楽曲開始前の「ギャップ」を設定できる。
CD再生してるとき、ときにトラックが始まる前に数秒間の無音があって、プレーヤーの再生時間表示に「マイナス」が出ることがある。こういうのをWAVやFLACのファイルからCDを焼くときなどに反映させるのに、cue sheet上に「INDEX 00」の時間を記載し、指定しておくということらしい。
再生に問題があったcue sheetをエディタで確認してみたら、「INDEX 00」と「INDEX 01」に指定された時間が、酷いときには数分以上も違っていることが分かった。
つまり、トラック再生開始時間の前にあるのは数秒間の無音どころではなく、トラック開始の数分前の部分からトラック開始時間までの楽音。つまり、FLACファイル上にある前のトラックの途中からトラック開始時間までの部分、ということになっていた。
EACでcue sheetを作ったときにこうなったということになる。
なぜこんなことになったのかは、はっきりしない。
今まで、foober2000やAudirvanaで再生している分には全く気付かなかったので、これらのソフトは「index 01」しか読まないのかもしれない。
とりあえず「INDEX 00」は削除してもcue sheetの体裁としては問題がないということなので削除してみたら、mpdでの再生の問題もなくなった。
つまり、mpdはINDEX00を読んで再生したから再生の不具合が生じたということだ。
こうした不具合がうちだけのものなのかどうか、はっきりしない。
ネット上で検索してみても、検索が下手なのか?、ひっかかってこないのだ。
原因は分かったけど、ではどうするかが問題になる。
今までにCDをリップして作ったcue sheetは数百万枚数百枚。1枚ずつチェックしていては、とても終わらない。
それどころか、これからもリッピングは続ける予定なのだ。
EAC以外のリッピングソフトを使うのか。
正直、この半年の間に使い慣れてしまって換える気にならない。なにしろスピードが速いというのが僕のニーズにあっている。
EACでcue sheet作成の設定が出来ないかと考えたけど、ないようだ。
では、mpdのほうで「INDEX 00」を読まない設定に出来ないか。
調べたけど、よく分からない、、。
では、cue sheetの書き換えをコンピューターにしてもらおう。
人間がやるよりずっと早いはず。
Linuxは、数百枚のファイルの内容を一瞬で書き換えるコマンドを打つことが出来るはず。
しかし結局、僕が使った手段はApple Storeで「Jedit X standard」を買うことだった。
このエディタには複数ファイルの内容を検索して書き換える機能が付いている。
Mac mini上のJeditからNAS上のフォルダを選択し、ファイルの種類に「cue」を指定して、「INDEX 00 .+/n」を検索して「/n」に書き換えるように、としてクリックすると、INDEX 00とこれに続いて記載された時間を表す数列が、削除される。
ちなみに「.+」は1文字以上の文字列、「/n」は改行という意味。
これで、自宅NASにあったcue sheetの「INDEX 00」とそこに指定された時間は、数分間で削除された。非常に助かった。
途中で文字コードの指定でひっかかるファイルがいくつかあった。UTF-8でいいか?ということなので、いいよとenter。確認していないが多分問題ないだろう。
無料のお試し版「Jedit X Rev.2」で同様の操作が出来るかどうかは知らない。
ちなみに、EACでリッピングしてcue sheetを作った時点で同様の操作をするのには「Mery.exe」というエディタを使った。こっちはWindows用のフリーウェア。
やはり複数のファイルの中を検索して、文字列を一括で置換できる。
操作する内容も大体同じだ。
今後はこっちで処理してからNASに持っていくと思うので、Jeditは今後の出番は少ないかもしれないが、まあ、いい仕事してくれたので高いという気がしない。
追記。
何で自宅NASのファイルを修正するのにMeryを使わないのかということだけど、自宅のWindowsXPにMeryをインストールして使ってみたら、なぜか前述の捜査が出来なかった。マシンのスペックの問題かもしれない。自宅のマシンはペンティアム3だ。
どこでリップしてるかというと、実は職場。夜勤で仕事がない時間帯に、自宅から持ち込んだもっと使えるノートでリップしてる。普段見ないTVとかぼーっと見てるよりいいかと思って始めた。それ以外の時間でリップできる時間はない。
だからリッピングが高速にできるというニーズは切実なのだ。
仕事さぼってるわけじゃないけど、こんなことあんまり進んで公言したくはない。しかし行きがかり上仕方ないので書いた。
しかし、INDEX 00だけでは終わらなくて、実は「INDEX 02、INDEX 03、、、」というような記述があるcue sheetがあることが分かった。ちなみに、このようなシートはAudirvanaでも受け付けない。foobar2000で使えるかどうかは、不明だ。
これは、もしかしたらと思って「INDEX 02」をJeditで複数ファイル検索して、ひっかかった。
そんなに多数ではなかったので、検索結果からファイル自体を開いて削除した。
この際に、03、04、、、とかあるのに気付いた。
たぶん、02を飛び越えて03、、、とかいうcue sheetはないと思うのだけど、今の時点では検索していない。
ちなみにそういうcue sheetの一例。
こんな感じのファイル。
INDEX 00がないのは、Jeditで削除された後だからだ。
とりあえず、今回はここまで。