Oct 05, 2025
Spotifyに付いて少しと、もう終わるかと思ってもまだ続くLANポート周辺
9月、Spotifyがロスレスになった。
しかし、現状は限定的だ。
うちのシステム、Daphile(Lyrion Music Server)のSpotifyプラグインは、ロスレス対応していない。
というか、Spotifyのほうでロスレス配信先を限定しているのかな。
以下引用。
https://support.spotify.com/jp/article/lossless-audio-quality/
ロスレス音質
対象:プレミアムプラン(中略)
対応デバイス
9.0.58以降のモバイルアプリ
1.2.67以降のデスクトップアプリ
他社製の一部のデバイス(中略)
ロスレスで聴けない場合、以下のような原因が考えられます。
お使いのデバイスがロスレスに対応していない
音質設定がロスレスに設定されていない
インターネット接続が弱い
ロスレスで再生できないコンテンツである(以下略)
ということで、DaphileへのSpotifyの配信は今のところ、320kbpsのmp3音質となる。
まあ、仕方ない。
うちのオーディオ機材でSpotifyをロスレスで再生できるのはWiiM Miniだ。
2LレーベルなどのMQA音源も、ボリュームを100%にしておけばMQAとして伝送される。
LANについては、これで一段落と思っていたら、タイムリーというのか、トップウイングからRJ-45空きポート用の対策グッズが販売になった。
https://www.phileweb.com/news/audio/202509/22/26879.html
トップウイング、空きLAN端子に付けるノイズ混入防止アクセサリー「LANmute」 - PHILE WEB
https://www.youtube.com/watch?v=TOgMESc-FZ4
LANmute、DC Au Cable、Silent Fidelity SFP対策版 | 土方久明のオーディオ最先端 第39回 - YouTube
3個で8千8百円。1個で3千円を切る。
これは、安い。僕ならそんな値段で売らない。25個ちまちま作った自分としては労働に見合わない。3千円はありがたい値付けで、しかもシールド付きだ。
しかし3✕8で24個購入したら7万円程にもなる。お金が余るほどある人なら全然痛くないだろうけど、うちでは全てを自作ターミネーターと置き換えるというのはきついな。
そうは言うものの、少しは購入して、挿し替えて聴き比べてみたい。そのうちだ。
といいつつ、本家サイトで買おうとしたら既に11月まで入荷しないという。仕方ないのでアマゾンの逸品館で2セット注文した。
LANmute、6個来たので、下流サーバーの5個と、経路の途中のハブの1個を自作LANターミネーターと交換してみる。
いや、LANmuteのほうがいいような。
音がいい意味で軽くなる。
考えてみたら、うちの自作ターミネーターはパテ詰めして固めて重いので、音も重く固めになるきらいがあるのかもしれない。LANmuteは小さい形状で振動を拾いにくい気がするし、工作の精度かシールド効果か、自作使用時より更に雑味が減って見通しが良くなる。
LANmute、もう少し追加しようかな。スペアがあっても邪魔にはならんし、今のままでも良いけど追加したら更に良くなるかもしれんし。
物事は落ち着いて取り組まないと禄なことにはならんよな。
しかし追加は入手しよう。
今、確認したら、Amazonの逸品館も11月まで入荷が来ないようだ。まあ、たぶん買う人多いわな。
RJ-45ポートは振動の問題に加えてアンテナとして動作する作用もあると、トップウイングでは解説されている。
やはりSFPポートのほうがオーディオ用途には優れているということらしい。
うちではどうするか。
全てをSFP系で接続すると費用が馬鹿にならない。
あちこちに使っているスイッチングハブを減らして、空きポートを減らさないといいけない。
そういうわけで、試しに減らせそうなハブを一つ外してみたら、音が弱くなる。生命感が落ちる。伝送経路をシンプルにしてみようとLANケーブルの接続場所を変えたら、音が僅かに濁る。
なにしろ、一筋縄にはいかない。
空きポート対策をここまで打っても、ケーブルの接続場所で音が変わる。そして、現状がベストかどうかも不明なままだ。
ハブはノイズ源であると同時に、信号を強化する装置でもある。
SFPのほうが、そういう機械の特性に因る心配は少ないのかな。どうなんだろうね。
ハブは少ないに越したことはないのだろう。
空きポートが少ないほうが対策するに良いし、SFPへの移行もしやすい。あれこれ試行錯誤する要素が少ないほうが、圧倒的に楽な筈だ。
しかし、現状、減らすのは簡単ではない。
クオリティを維持しながらというのでは、あまりにも手がかかる。
今からやるなら、結果はどうなるか考えず交換して、そこから再構築する気でやる、という感じになるかと。
ちょっとしたギャンブルだし、手間やコストがかかりすぎる気がするので、SFPについては当面は様子を見ることにした。
さて、ここにきて、うちのシステムには運用上の問題が生じている。
というのは、うちでは今まで、音量調整はmpdのデジタルボリュームで行っていた。
デジタルボリュームを100%にしたら、音が大きくなりすぎるからアンプのボリュームをかなり絞らないといけない。
アンプのボリュームを絞ると、若干だが音が曇るような感触があり、それに比べたら、アンプのボリュームを上げてデジタル出力を下げたほうが音が良いと感じて、そうしてきた。デジタルボリュームを絞って音の変化が無いかと言われたら僅かな違いはあると感じたが、それでもアンプのボリュームを絞るのに比べたら変化が少なかった。
一般的には、ビット落ちとかビットパーフェクトとかの問題があってデジタルボリューム100%がいいと言うが、うちではlibsamplerateで384/32にアップサンプリングするので44.1/16のデータにデジタルボリュームを使うのとは様相が違ってくる。だからデジタルボリューム優位なのかな、と思っていた。検証したことはないけど。
それが、どうやら逆転した。
デジタル出力を100%にして、アンプのボリュームを絞ったほうが、良くなったみたいなのだ。
これは、どう考えたらいいのか。
うちのシステムは、デジタル信号の違いに以前より鋭敏に反応するようになった、ということではあるのだろう。実際、音源の音質差に因る再生音の違いは以前よりも大きく感じる。同じように、デジタルボリュームを絞った音と100%にした音でも聴感上の差異が以前よりも大きく感じられる。音楽の生命感の差異、僅かな濁りの差異として現れる。
原因は、以前はジッターによって隠されていたデジタルボリュームの弊害が、聴き取れる形で現れた、ということだろうか。どうなんだろう。
それにしても、アナログボリュームを絞ったときの弊害は、どこにいったのか。
これで思い当たるのは、最近は以前よりも再生音の音量が大きいこと。ついつい、大きくして聴いてしまっているのだ。つまり、アナログボリュームを絞る弊害が、いつのまにか以前よりも少なくなっている可能性がある。それぐらいしか、思い付かない。
しかし、差異は少ないと言えば少ない、かな。
無視してもいいかな。
もしもデジタルボリューム100%に固定するとしたら、Brooklyn Ampの運用が困難になる。ボリューム調整を担う機器が必要になる。SM-SX100のRCAライン出力を使うことが出来るかもしれないが、Brooklyn AmpのRCA入力は、若干弱い。XLRで使いたい。SM-SX100にとっては荷物だろうし。
まあ、SM-SX100はデジタル100%固定でアンプのボリュームを使って、Brooklyn Ampにはデジタルボリュームを使うというのもありなのか。
そんなこんなで、いろいろ収まりがつかないが、引き続きあれこれやっていく。
Sep 22, 2025
オープンピンとターミネーターとWiFi AP
まだLANとターミネーターの話が続く。
この分野は今まで手を付けてなかったのが悔やまれるぐらい音の変化が大きい。
今回は、NAS音源とストリーミング音源の比較の話だ。
以下、LANの経路を表にしてみる。信号の流れは左から右へ。
NAS QNAP HS-264 ターミネーター使用 |
スイッチングハブ Buffalo LSW4-GT-8NS パテ詰めオープンピン x4 使用 |
スイッチングハブ NETGEAR GS108v4 パテ詰めオープンピン x2 使用 |
|
ストリーミングサーバー hp ProBook 430 G5 Daphile ターミネーター使用 |
Wi-Fi AP Aterm WG1600HP3 オープンピン x4 使用 |
スイッチングハブ NETGEAR GS108v4 パテ詰めオープンピン x2 使用 |
ターミネーターは全てパテ詰めしている。
HS-264にはもともと2つのLAN端子があり1つだけ使っている。ストリーミングサーバーはWiFiで繫いでいるので有線LAN端子は空いている。そういうわけで、両方にターミネーターを挿している。
さて、工程上の都合で間に合わなくて、DaphileのアクセスポイントになっているAtermWG1600HP3に挿しているオープンピンは、パテなしのオープンピンになっていた。
これを替えたら、Daphileの音がどう変わるかということだ。
まず、パテなしのオープンピンを挿した状態で聴いてみる。
ひとつめの音源は、ブーレーズの木こり王子。
トラック1のピッキング音は、NASのほうが、Daphileよりも明瞭に鳴る。しかしDaphileのほうが、全体的には音色が溶け合うような甘く優しい雰囲気がある。ピッキング音は消えているわけではなく、むしろNASの音のほうが硬い印象。
次の音源は、Royal Concertgebouw Orchestraの、Debussy, Dutilleux & Ravel (Live) のトラック11、Ravel: La Valse, M. 72: I. Mouvement de valse viennoise。
冒頭、低音の音程が聴き取れるかなんだけど、これはNASとDaphile、同等だ。全体の音色はDaphileのほうがいいような気がする。やはりNASのほうが硬い。
3つ目、Walter Tilgnerの小鳥。
ともに正中上だが、最初数秒はやや右寄り、そこから正中に移動する。全体的な音場はDaphileのほうが広い。
WG1600HP3のパテなしオープンピンを外してみる。
木こり王子は、なんとなく静かになる。良い意味ではなく、音の主張がない。ピッキング音はNASと同等。オーケストラの音はやや硬い。
Ravel: La Valse、低域の音程がゆるくなる。全体的なオーケストラの再生音も、やや混濁気味というか締まらない。音色が溶け合って心地良いというのとは違って音の濁りとして感じられる。
Walter Tilgnerの小鳥自体は、NASと区別がつきにくい。しかし全体的に生命感に欠ける。
WG1600HP3にパテ詰めオープンピンを挿す。
木こり王子、静かに始まるが存在感はある。ピッキング音は、若干、他の音に埋もれがちに聴こえる。しかし消えているわけではなく、オーケストラとしての音はNASよりも心地よく聴こえる。
Ravel: La Valse、低音の音程が戻る。オーケストラも音色が溶け合って心地良い。溶け合うが混濁しない。
Walter Tilgnerの小鳥、小鳥自体はNASと区別がつきにくいが、音場はDaphileのほうが広い。パテなしオープンピンを使っているときよりも奥行きがある。
全体的にいい音だと思う。
こういった結果だった。
音が良い順番に、Daphile(パテ詰めオープンピン使用時)、Daphile(パテなしオープンピン使用)、NAS 、Daphile(オープンピンなし)。
WiFi APの状況によってNAS音源の音も変化があったかもしれないのだけど、そこの比較まではしていない。
とりあえず、オーディオデータが通るWiFi APに空いているLAN端子があったら、そこへの対策は軽々しく考えないほうがいいということが分かる。
以前は、NASのほうがストリーミング音源よりも音が良かった。
いつ頃までそうだったっけと確認してみたら、今年2月末頃までだ。当時、LMSサーバーがつながっていたスイッチングハブ(LSW4-GT-8NS)に銅メッシュによるノイズ対策を打つことで、ストリーミング音源の明確な音質向上があった。その結果、NASよりストリーミングのほうが音が良くなったのだ。
そして5月頃に、そのスイッチングハブにNASを持ってくることで、NAS音源の音質に改善が得られてNASとストリーミングの差はほぼ無くなっていた。
それが再び、ストリーミングのほうが良くなった。
LMSサーバーが、LSW4-GT-8NSの許から、WiFi APであるWG1600HP3の処に移動することによって。
差異が少ないなら気にしないが、無視し難い程の差異があるので、なんとかしないといけない。
しかし、なんでこんな差があるのかね。
LSW4-GT-8NSの問題なのかな。
ここで、このハブの筐体の上に振動対策のつもりで石のボードやら本やらを載せたままになっているのに気付いた。
ストリーミング音源の経路には、これがない。
これが悪いのかな。
石のボードを外してみたら、NASの音に生命感が戻ってきた。
石をハブの下に敷く。こっちの方が良さそうだ。ストリーミングと比較して、ほぼ同等じゃないかな。
次に何が出来るか。
ターミネーターを増やしてみる。
上の表に出ているオープンピン12個を、ターミネーターに変えてみる。
順次、替えていって評価するつもりだったけど、とりあえず面倒になったので全部入れ替えた。
音は良くなってる。
結果、ストリーミングのほうが、音の抜けがいい?ような気がする。
NASのLANケーブルを変えてみる。といってもオーディオ用ではない一般的なものだ。長過ぎて巻いているケーブルを適切な長さに変えるとか、細かいところを変えていく。シースが硬くないケーブルのほうが良いような気がする。
若干、NASの音は改善した。
それでもストリーミングの音の方がやや雑味が少ないような気がするが、、、音がおとなしいだけなのかな。どうなんだろう。
さて、ここで、DaphileはNASをマウント出来ることに思い至る。
mpdサーバーにマウントするのと、どちらがいいのだろう。
しかし、音声データの伝送経路が、NAS、有線LAN、AP、WiFi、Daphile、WiFi、AP、有線LAN、MPDサーバーと、不必要?に長くなる。それに、NASに積んでいるデータ量が多すぎるとDaphileへの負担が大きい。
やってみないと良いか悪いか、分からない。
やってみたら、音の違いは分からない。
これは4年前、Daphileを使い始めた頃にも聴き比べたことがあって、当時もほとんど区別がつかないという結論だった。たぶん、今の方が区別できない。
NASをDaphileにマウントしてみたら、Deezerの音が出なくなった。
Deezerの音が出なくなる理由はいつも不明なんだけど、今回はNASのマウントを外して暫くしたら出るようになった。NASマウントの負担が大きいのかどうかはわからない。
ともあれ、DaphileからNASをアンマウントした状態で、Deezerの音は穏やかに聴こえる。
その一方で、NASからmpdに送る音は強く聴こえる。
どちらが良質かは、判断が難しい。
好みの問題レベルかもしれないが、弦を弾く音やパーカッションの音は、NASの鳴り方の方が好ましく感じる。Deezerの音は僅かだが弱々しく聴こえる。優しい音ではあるのだけど。NASのほうは全体的に刺激的な傾向がある。
Deezerの音声データの経路になるAterm WG1600HP3は、LANポートからコネクタを弾き出す力が強いので、養生テープを貼ってLANターミネーターを固定している。
このテープを取ってみたらどうなるだろう。
Deezerの音は、強くなった。
NASの音との差異が分からなくなった。
さあ、どうしようか。
ともあれターミネーターは、このままでは何時抜けて床とかに転がるか分からない。
WG1600HP3のターミネーターを、抜け防止ピン付きに挿し替えてみる(ONUに使っている2本と合わせて6本がピン付きということになる)。
意外に、音の変化は少なく、区別がつかない。
抜け防止ピンの有無は、パテ詰めターミネーターの場合、パテなしのとき程には影響しないのかもしれない。
しかし、どうしようか。
養生テープは、ターミネーターの振動を抑えてなのかどうなのか、音に影響を与えているようだ。
無駄な振動を排除するためにテープを貼るべきなのか。
しかし逆に、テープの物理特性が音に影響を与えている可能性もある。
音を聴いて、暫し考えた末、当面は抜け防止ピン付きのターミネーターを採用し養生テープ無しでいくことにした。
数えてみたら、なんやかんやで25本、LANターミネーターを作ったことになる。200本の抵抗をハンダ付けした。最後の頃には始めた頃よりも手際が良くなったと思うが、それでも結構な作業だった。もう、そうそうたびたびはしたくないと思う。

Sep 15, 2025
LANターミネーター自作にあたり注意喚起
あんまりないことだと思うけど注意喚起。
LANターミネーターを自作中、問題がある端子に気付いた。

矢印が刺している場所、左から2番目の青いケーブルがあるところ、LANコネクタの金属接点(名称が分からん。コンタクトピンとかコンタクトブレードとかいうらしい?)が欠損しているのが分かるだろうか。
他のケーブルの先には金属接点があるが、左から2番目にはない。
接点がないということは、たぶんターミネーターとして機能しない。
なんで気付いたか、今となっては覚えていない。たぶん、ふと見て気付いたのだ。
何10個か残っているLANコネクタが入っている袋の中を探してみたが、外れた接点は見つからなかった。
多分、何年も前に、出荷された時点で欠損していたのだろうと思う。
幸い、既に作成済みの他のターミネーターやオープンピンには、こういうのはなかった。
自作キットの大量のコネクタの中にこういう初期不良品が紛れ込んでいる可能性があるということなので、作る前に目視でも確認しておくほうが無難だと思った。
以上、注意喚起まで。
Sep 07, 2025
更にオープンピンやターミネーターなどについて
前々回のエントリーから、かないまる氏提案のオープンピンとターミネーター、まだ続く。
http://kanaimaru.sakura.ne.jp/NWA840/005.htm
ちょっと問題がある音源が出てきた。
The Who / Quadrophenia の、The Rockという曲。
曲開始の数秒後に金属箔の鳩の群れが飛び立つような音像イメージがあるんだけど、飛ばない。曲の最後に雷が鳴るのだけど、これが上空に広がらない。
Walter Tilgnerの音源の小鳥は問題ない。
長岡鉄男の自衛隊もなんとかF4は飛ぶ。
だけど、Quadropheniaは、どうも上下が出ないのだ。手が回ってないだけで、他にも影響が出ている音源はあるかも知れない。
前々回のエントリーでは、オープンピンに付いている抜け防止ピンを切除していなかった。
かないまる氏は切除を推奨している。
これがないと、手に持った時にどっちが上か先か、分かりにくいんだよね。
しかし、そうも言ってはいられない。切ったら変わるだろうか。
PPAP Back-Endに刺している2つのオープンピンで切ってみる。なんとなくだが悪くない。
25ピン全て切ってみる。ついでにONUのターミネーターのも切る。
Quadrophenia、鳩はわずかに飛ぶかな、雷もわずかに上がる。しかし、以前に比べたらまだまだ足りない。
音色は、残っていた滲みが取れたような音になった。
すっきりして写実的。やや地味なようにも思う。テンション、立ち上がりが弱いのかな。若干、音量が下がったかのように感じる。
いろいろ聴いていくと、決して悪くはない気はするんだけど。
思い返すと抜け防止ピンが付いていたときの音は立ち上がりが明瞭でくっきりしていたが、テンションが強すぎたかな。
実際のところ、いろんな音源が、すごくいい感じで鳴るような。
いろいろ聴くうち、地味とかあまり思わなくなった。
しかし Quadrophenia、どうしてやろうか。
さて、抜け防止ピンを切ってみて気付いたが、LAN端子はケーブルが外れる方向にテンションがかかるようになっているらしい。つまり、抜け防止ピンがなかったら、留まってくれずに外れる場合が出てきた。
ONUのPR-500MI、LAN端子にターミネーターを挿しても押し出されて抜ける。飛び出してくる。
これは想定外だった。
気付いて抜け防止ピンを切らずに1本だけ残ったターミネーターをONUに刺しておく。空き端子がひとつ、できてしまった。
そういうことで気になるのは、だったら他の端子でも抜けやすくなっているかも知れない。
抜けたり緩んだりするのをチェックしないといけないんだろうか。音も変わるかもしれない。これは当面、様子見だ。
さて、そういうわけで、ターミネーターを作る。
実は、材料は既に届いている。さすがに25本は作らないと思うが。
出来た1本をONUに挿す。これでONUの空き端子は埋めた。
ターミネーターは、1本作るのに1時間ほどもかかる。いや、これは久しぶりに作ったが、やはり大変だ。
作る手順を考え直したほうが良いだろう。
今までは、端子にケーブルを付けてから、ケーブルに抵抗をハンダ付けしていた。
考えてみたら、ケーブルに抵抗をハンダ付けしてから、端子にケーブルを付ける工程を踏んだほうが、ずっと楽なはずだ。なんで今まで思い付かなかったんだろう。
それはともかく、新しく作ったターミネーター2本をPPAP Back-Endに挿してみる。
パテ詰めオープンピンと交換だ。
一気に音のテンションが上がる。
Tilgnerの小鳥が中央から右に寄る。
1個、オープンピンに戻してみたら、やや落ち着いた。2個戻すと、いよいよ落ち着く。
両者の違いは、ターミネイトしているかどうか以外には、パテを詰めているかどうかと、抜け防止のピンが付いているかどうかだ。
ターミネーターから抜け防止ピンを切り取って、挿してみた。
いや、違うものだな、、、音は落ち着いた。小鳥の定位も中央のままだ。
しかしこうなると、パテ詰めオープンピンとの区別がつきにくい。
いや、音場が広い、かな。
Walter Tilgner の小鳥の音源CDの6トラック目、鴉とキツツキと小鳥のコラボがあるのだけど、広がってる気がする。
7トラック目、雷が上の方まで行ってるかな。でも、奥行きは、浅いかな。どうなんだろう。
オープンピンを使って以降、少し音場が狭くなった?と感じていた。それを取り戻している気がする。しかしどうかな、あんまり変わらんな。
ブーレーズの木こり王子のピッキング音は、抜け防止ピンがあるよりは、ない方がいい。ない方が濁りがなくきれいに聴こえる。
かないまる氏が言ったとおり、あったら音の品位は下がるようだ。
こうなると、機器間を繋いでいるLANケーブルはどうなんだろうという気持ちが生じてくるが、これはちょっと抜け防止ピンを切り取る気になれない。そのままで様子をみる。
LANケーブルといえばテレガートナーのLAN端子がいいと言われている。全体的に堅牢そうな造りだけど、抜け防止ピンが振動しにくい構造になっているのも良いのかもしれない。
さて、PPAP Back-Endとその近傍のスイッチングハブ1台、合計5つの空き端子でピンをあれこれやってみた結果は、ターミネーター(抜け防止ピン付き)よりも、パテ埋めオープンピンとターミネーター(抜け防止ピン無し)の方が良くて、後者2つは区別がつきにくい。
うちでは、電気的なこともあるのだろうけど、それより物理振動対策の方が改善作用が大きそうだ。
ONUに挿していたターミネーターは抜け防止ピン付きなので、比較したら良くないはずだ。
パテ埋めオープンピンに替えて養生テープで固定した。
これで抜けないかと思ったが、テープが剥がれた。プラグを押し出す力のほうが相当強いようだ。
ここは、抜け防止ピン付きのターミネーターで対応することにした。もともとそれでも効果はあったのだし。
あと無線LANルーター2台は、ONUほどではないけど抜けやすそうなことが分かった。これは養生テープを貼って対策した。
ここまでの経緯から、空きLAN端子以外にも物理的振動への対策をすることにした。
まずは、PPAP Back-Endとハブの筐体の上に本を数冊積んでみた。オーディオ初心者向けの古典的な振動対策だ。
なんとなくいい感じだ。
あちこちのスイッチングハブの上に、今更だけど、文庫本を積んでいく。
これがいい感じに効いてくる。Walter Tilgner音源の1トラック目の小鳥はより高く、3トラック目でバタバタ騒いでいる鳥の動く範囲が以前よりも広がった。音場が広がっている。そういう変化があるとは。
だけど、どことなく「本」だなあという音だ。パルプなイメージというか、柔らかい。ぺたっとした感じというか。悪くはないんだけど、質素で控えめで穏やか、主張が少ない音だ。古民家だと邪魔にならずに似合いそうだ。
そういうわけで、ハブやサーバーの振動対策として、薄手のゴムシートに石材系のボードをウェイトにして組み合わせてみることにした。Amazonで手頃な御影石平板15mm厚を入手。これを0.5mm厚のゴムシート片6つを介して、サーバーやスイッチングハブに乗せていった。
広がった音場は維持しているようだ。
音色はどうなったかというと、石っぽい音になった。まあ、当たり前か。
楽器だとそこまでじゃないけど、ボーカルがかなりつらい。やはり硬いのだ。
ここで、PPAP Back-Endとその近傍スイッチングハブに挿していたターミネーター(抜け防止ピン無し)5本を、パテ詰めオープンピンに替えてみると、ボーカルの柔らかさが戻ってきた。しかし、それだけでいいのか感がある音だ。
どうも、塩梅の調整が難しい。
本ばっかりにしても駄目だし、石ばっかりにしても駄目だ。
まあ、もともとオーディオってそういうもんだ。
さてここで、あれしたりこれしたりで目まぐるしいが、ターミネーターにエポキシパテを詰めてみた。

前述のPPAP Back-Endとその近傍スイッチングハブ、5本のパテ詰めオープンピンを、パテ詰めターミネーターに替えてみた。
いや、ターミネーター、化けた。
色合い、バランスが良い。ボーカルもすごく自然になった。
音の透過性、ダイナミズムが数段階アップしたような鳴り方をする。音楽そのものの表情が見える気がする。音楽のエネルギー自体が自己主張してくるような再生音だ。
評価には時間を掛けないといけないけど、これなら半年の迷走が報われる感じかな。
しかし、状況的には未だに迷走中なんだけどな。
とりあえず、少しずつパテ詰めターミネーターは増やしていくつもりだ。
手間がかかるのですぐには増えないが。
Quadrophenia の雷は、多少は上に昇っている。以前に比べたら半分ぐらいだけど。
他の音源で、以前は上方に音場があったのが、以前ほどには上がらないと感じるケースが他にいくつか出てきた。どうしたら直るのかこうなってくると分からないけど、まあ、ぼちぼちやっていこう。
Aug 31, 2025
Mac mini が起動しなくなったのでDaphileを戻した
さて、上流サーバー周りの調整が一段落して(実はまだ続いているのだけど)、ようやくLMSサーバーの再構築だ。
7月末、Lyrion Music Server (LMS) のサーバーとして使っていたMac mini 2010が起動しなくなった。
機械が起動しなくなったというのではなく、Fedora OSが起動しない。エラーで起動プロセスが止まるのだ。
何がどう壊れたのか明確ではないのだけど、Mac OS DVD-ROMからの起動も受け付けない。これはrEFItをインストールしたことが何か関係しているかもしれない。
USBからの起動も受け付けないので、使える起動ディスクがないということになる。
所謂、文鎮だ。現状お手上げだ。
そういうわけで、新しいLMSサーバーを調達しないといけなくなった。
ノートPCが1台余っているが、それを使うとしたらMac miniを置いていたところには入らない。いっそミニPC導入とも考えたけど、ふと、WiFiでつなげば置き場は他にあるということに気付いた。とりあえず、その方向でやってみることにする。
といいながら、時間は過ぎていった。
オーディオ以外のことで気忙しかったというのもあったし、上流サーバーの音質確認と調整が優先したというのもある。かないまる氏のオープンピンによって、この案件がかなりの進展を見て、納得出来る音質に到達したので、ようやくこちらにも手を掛けられる。
最初はノートPCのFedoraにLMSサーバーをインストールしようとしたんだけど、うまくいかなかった。
音が出るまでは問題なく出来たんだけど、インターフェイスの表示が上手くいかず、どこで設定したらいいのかすら見付けられず再設定がどうしてもできない。本当ならそんなに困らずに設定できるはずだけど、たぶん、インストールに際して何か間違えたのだと思う。最低限の利便性が確保できなかった。
アンインストールの仕方も分からない。
Fedoraからクリーンインストールするしかないのか。
そういうわけで、Daphileだ。
daphile-25.05-x86_64-rt.iso をダウンロードしてUSBメモリに焼いて、ノートPCに挿して起動。
有線LANで日常使いのノートのウェブブラウザからアクセス。
https:// IPアドレスだとつながらない。http:// IPアドレスでつながる。
刺したままにしているUSBメモリに、Daphileをインストール。
細々と設定と、Deezer、Spotify、UPnP関係のプラグインをインストール。いらなげなプラグインはアンインストール。
さて、うちでは以前からよくあることだが、Deezerから音が出ない。
LMSからmpdへの伝送が上手くいかなくなるのだ(それでもSpotifyからは音が出る)。
Deezerのサーバーにウェブブラウザからアクセスし、Deezerアカウントに接続されているデバイスを確認する。使っていないのにスマホとタブレットが接続している。これらの登録を削除(どうせ滅多なことでは使わないのだからアンインストールした。スマホとタブレットはSpotifyに任せる)。
それでも鳴らない。
Deezerプラグインの再設定。
効かない。
Daphileの設定を見直す。
Settings > Power > CPU frequency が800kHz、だったかな。かなり低い数値だった。処理能力が足りないんじゃないかと思ったので、2.200 GHzにアップする。
これで鳴った。
なるほど、こういうとこも関係してるのか。何か手を加えて音が出る結果を得たのは初めてな気がする。普段はなぜ音が戻ったのか分からない。
さて、音が出たら出たで、なんか冴えないと思ったら、flac音源のはずがmp3で鳴っている。
これはDeezerプラグインの設定ミス。QualityがMP3 320Kbpsになっていたので、CD (FLAC)に直したら解決した。
flacの音は悪くない。充分に普段のオーディオリスニングに耐える音だ。
しかし、mp3の音ってこんなに悪かったかな。
Settings > Advanced Media Server Settings > Player > Audio > LAME Quality Level が「9 Poor Quality, but fast」になっていたので、これを上げる。「0 Highest Quality, but very slow」に設定しても問題なく動くようだ。音は良くなったが若干硬いかな。4とか5あたりの設定でもそこそこの音質で聴けるようだ。こっちのほうがもしかしたらいいかもしれない。
別に、Daphileだったらいけない理由はほとんどない。
インターフェイスの壁紙が気に入らないことぐらいだ。壁紙なしにしたらスッキリしていていい感じだが、背景を白色にしたら文字が白いので読めなくなる場所があるので黒で使うことになる。やっぱり、なんか気に入らんなあ。
http:// IPアドレス:9000 で、LMSサーバー画面表示にアクセス出来る。こっちのほうが個人的には見やすくて好みだ。
他いくつか。
デフォルトでアラームクロックがONになっているのでOFFにした。使わなくても外せないようだ。LMSサーバー画面表示だと、なぜか見えなくなる。
UPnP/DLNA bridge の設定で、Select binary は、x86_64-static。Send LMS metadata to player は、cover artをNo(これはncmpcpp向けの設定)。
DaphileをインストールしたノートPCの設置場所は、以前にNASを置いていた場所にした。
コンポの近くで、PPAP Middle-Endと電源タップを共有している。まあ、いいか、である。
今回、LMSサーバーを無線接続にしたのは、置き場がない以外にもう一つ理由がある。
オーディオ関係のサーバー群から離れたところに設置してみる、という発想だ。
というのも、今年に入ってからのネットワーク周りの落ち着かなさは、そもそもはオーディオ関係のサーバーをなるべく近いところにまとめようとしたところから始まった。近付けたほうが伝送環境が良くなるだろう、との考えからだった。
しかし多分、結果的には、ノイズやジッターの影響を凝縮する方向に作用したのだろう。
以前は、各サーバーが家庭内LANのあちこちに散らばった状態で、それなりに納得できる音が出ていた。
オーディオ関係のサーバーを近付けてまとめて設置したら、音が大きく変動し始めた。
こんなに変わるのかと驚くばかりだった。
以前のように、サーバー間が遠く離れた設置のほうが、実は音質の変動が少なくなり安定するのではないか。
そんなことを考えた。
そうは言っても、LMSサーバーだけ遠くに離したからといって、なにか結果が出るわけでもない。
他のサーバーを今更、あちこちに散らばるように配置しようとしたって、簡単に出来るものでもない。
とりあえず、悪くないような気がするので、いいか、という感じ。
デジタルはあまりにも音が変わるので、最近はそれなりにちゃんとした音で聴けたら御の字じゃないかな、というような心持ちで、以前ほどは拘らなくなっているような気がする。
デジタル再生は、高品位なアナログをリファレンスにしないと、再生音が妥当かどうかを判断することが出来ない。
というのは、デジタル再生の音質がある程度以上のレベルになると、ノイズの影響を耳で聴いて測り判断することが出来なくなる。想像以上に再生音に影響を与えているにも関わらず、音の「劣化」として聴こえてこない。
ジッターやノイズの影響が大きいと、所謂20世紀的な言い方で言うところの「デジタルっぽい音」となる。聴感上、明らかな劣化である。そうした劣化が解消された音は、かなり高水準で耳あたりがよく聴こえる。そうなると、実際には解消しきれていないノイズの影響を「音を良くする」というアプローチでは解消できない。
つまり、これが正確なのだというリファレンスと比較することでしか、正しいのか間違っているのかが分からなくなる。
正確なリファレンスって何か。
高品位なアナログによる再生音ということになるのではないか。
あるいは録音スタジオでのデジタル音源の再生音か。
だから、より精密にオーディオ再生を追求したい人がアナログに回帰するのが分かるような気がしてきた。
アナログはアナログなりに取り扱いに注意が要るが、デジタルよりは外因の影響を聴き取りやすく、正確な再生に近付きやすいのではないだろうか。
いや、アナログをやらない自分が、こんなことを言うのは軽率かもしれない。小鳥の位置がスピーカーの外側から正中に変わるとか、そういったデジタル再生で起きるようなことが、例えばシェルのリード線を変えたらアナログでも起きるとか、そういうことがあるのだろうか。
その一方で、最近はWiiM miniのような機械でもそこそこ正確な再生が出来るということもある。
やはりWiiM miniをリファレンスにすべきか。小鳥も正中で鳴くし。
僕はどうしても精密な再生を追求したいというわけではないので、アナログを再開する気は、当面はない。
自分のペースでやっていくつもりだ。
しかしなあ、、、デジタルだけというのは、ある意味割り切ったということにはなる。
少々座りが悪い感じだけど、それも仕方がないだろうな、と言いつつやっていくしかないかもしれない。
それなりに聴いたら気持ちいい音が鳴ってくれているから、そんなことを言っていられるのだろう。
Aug 24, 2025
上流サーバーとネットワークの音質の調整(LAN端子にオープンピンを使ってみた)8月26日追記
最近は、2つの案件があった。
1つは、LMSサーバーとして使っていたMac mini 2010が文鎮化した。これはまだ手が付いていないので、そのうち別エントリーで。
もう1つが上流サーバー周りの調整だ。これには時間がかかった。
上流サーバー周りの調整ということだけど、これも7月末からの経過になる。
BY50Sに上流サーバーを繋いだ。
自作ACノイズフィルター2個を追加使用している。

これは、考えてみたら今まで詳細を書いてなかったんだけど、詳細なんてないような簡素なものだ。ホームセンターで売っているACプラグにケーブルの代わりに0.47μFのキャパシタを繋いだだけのものである。
一応、下記のエントリーに参考にしたサイトなどをメモしているが、参考にしてこれなのかという意味で、申し訳ない感じである。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20170705a.htm
一応、早々だけど追記する。
AC100Vにコンデンサーをかますのはリスクを伴うので自己責任で行うことになる。250VAC以上の耐圧が必要だ。
最初は音の感触が太すぎた。
ある意味、聴きやすくはあるのだけど、音の訴求性が以前に比べて著しく低い。ほっといていい音、という感じで鳴る。
手を入れることが出来るところから入れていく。
ACノイズフィルターを更に追加。
BY50Sに3個使って空きコンセントを埋めた。コーナータップには1個(電源タップは、多少の試行錯誤の結果、コーナータップ4連つなぎが比較的いいことが分かった)。
音は良くなった。しかし例えば、この音源。
A Basket of Wild Strawberries -a selection of keyboard jewels by Jean-Philippe Rameau - Tzmon Barto
https://www.discogs.com/ja/release/4952526
1曲目。
以前は、心の底から聴こえてくるような鬼気迫る演奏だったのに、すごく甘っちょろくて表層的な表現のように聞こえる音になっている。聴いているとなんだか段々苛々してきて、ピアノに近づいて蹴り上げて「めそめそしてんじゃねえよ!浸ってねえでさっさと家に帰れ!」と怒鳴りつけたくなるような聴こえ方なのだ。
何がいけないのだろう。
音質は悪くないような、むしろ良いような気がする。他も聴いて良くなったと感じる音源が殆どだ。
薔薇のような、あるいは蒲公英のような、そんな音がする。でも僕が聴きたいのは、ダイアモンド、あるいは黒曜石のような、そんな音なんだけど。
ここで問題が発覚。
ブーレーズのかかし王子のイントロダクションで、弦のピッキング音が聞こえなくなっているのに気付いた。
Boulez Conducts Bartók, New York Philharmonic – The Wooden Prince
https://www.discogs.com/release/11567699
どうなってるんだこれは?とよくよく聴くと、左右スピーカーの外側で、アナログレコードのノイズのようなのがブチ、ブチ、と鳴っているのに気付いた。
これは、ダメでしょう。どうしよう。
かないまる氏設計のLANターミネーター、うちでは1000base-T用のを3本使用している。
過去のエントリーに書いている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20171022a.htm
当時、3本作って息切れしたということだ。
これを上流サーバー周りにも追加を考えたのだけど、作る暇がない。
かないまる氏は、ターミネーター以外にオープンピンというのも提案されている。
http://kanaimaru.sakura.ne.jp/NWA840/005.htm
今回、これを試してみた。
かないまる氏は樹脂でコーティングされた端子を推奨しているが、そういう材料は手元にない。
10年程前に購入したLANケーブル自作キットで大量に余っているLAN端子を使うことにした。
変換名人LANケーブル作成セット
https://www.amazon.co.jp/dp/B002P2RMSO
加工前の端子のままだとLAN端子に挿せない。工具で加工すると、挿せるようになる。
当初は端子にケーブルが付いてないといけないと思い込んでいたが、ケーブルなしでも問題ないようだ(音質の差異がある可能性はあるが、確認していない)。ケーブルなしでいいなら殆ど加工の手間がない。工具で端子の金属接点?を押し込むだけでいい。

むき出しのプラスチックの端子そのままだが、とりあえず上流サーバー周りに使ってみた。
なんと、ブーレーズのプチプチノイズが左右スピーカーの間に収まって、弦楽器のピッキングだと言えばピッキングに聞こえる音になった。
追加を作って、うちのネットワークの空いているLAN端子を全部埋めた。25個になった。
音色の根っこがしっかりするような効果がある。雑味や余計なにじみが取れる。
これは不思議な効き方で、空き端子を全て埋めて、数個を外すと外したなりに僅かに音が劣化するのが何となく分かるような?気がするので、結局は空き端子は全て埋めて使うことになる。
結果、花のようでも石のようでもなく、透明な空気のように明瞭できれいな音だ。これでいいんじゃないかな、という音が出る。
ブーレーズもツィモン・バルトも、以前より明らかに良くなった。
BY50Sを上流サーバーに追加した前後、オープンピンを導入した前後、其々、音が大きく変化している。
特にブーレーズのかかし王子では、ピッキング音の音色と定位が明らかに変わっている。他の音源の多くで聴こえ方が良くなったかのように思われた状況でも、寧ろ大きく悪化したのには戸惑った。
BY50Sを追加する前は、問題ない範囲に聞こえていた。ただ、サーバーの配置換えを始める前、つまり去年までのようには、きれいに聴こえないと感じていた。それでも大きな問題としなかったのは、他の音源ではそこまで大きな問題になっていなかったらということがある。試行錯誤の過程だったということもある。
BY50Sを追加して、ピッキング音の定位が大きく変わった。位相に影響が出ているということになる。
オープンピンを使って、音色も定位も改善した。
記憶の中の去年の音は、今よりも瑞々しかった。しかし、今のほうが、音数が多く明瞭に且つ自然に聴こえる。それはオーケストラの他の楽器群も同様だ。
オープンピンは予想以上の効果があったということだ。
しかし一体、どういう機序で作用しているのだろうか。
問題にするとしたら、やや硬く聞こえることか。
オープンピンにパテを詰めてみた。何年か前に買ったもので今は生産終了している。
エポキシ系パテ エポレジン・プロERP600
https://www.beatsonic.co.jp/accessories/erp600.php

音は変わるか。ちょっとだけ硬さが減ってしなやかになった印象。
こういう言い方が正しいかどうかわからないが、非常にモニター的な印象の音だと感じる。そこで、PPAP Back-Endの空き端子に刺していたオープンピン2本を抜いてみた。なんだか少し、ウェットになる。
少しぐらい味付けがあったほうが耳に残りやすいのだろうか。どうなんだろう。
Back-Endに刺していたのは、ケーブル端を刺しているタイプで、パテを詰めていないものだった。
そこで、Back-Endにパテ使用タイプのオープンピンを使ってみたら、なんだか、悪くない。他のオーディオ関連の機械についても、近くにケーブル端付きオープンピンが刺さっていたら全てパテ使用タイプに入れ替えてみた。ケーブル端付きタイプはオーディオデータの経路から離れた場所で使う。
こうしたところ、非常にモニター的と感じられていた音色の硬さが、取れてしまった。
なるほど、なんでもやってみるものだ。
上流サーバーとネットワークは、概ね一段落したと思っていいのだろうか。
これで漸くLMSサーバーに手を付けられる。
些事ながら26日、追記。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250216a.htm
上記、2月のエントリーに挙げたWalter Tilgnerの音源、1トラック目の鳥の定位だけど、ここに来て左右スピーカーのほぼ正中上に定位した。
WiiM miniの勝ち。
うーん、、、なんつうか、なにがどうなるか、分からんな。いろいろやって検証するしかないんだろうなあ。
遅くなりましたが、この場でかないまる氏に感謝と哀悼の意を表します。ありがとうございました。
Jul 29, 2025
上流サーバーの電源環境にUPS(BY50S)を導入する
少々、前回から間が空いた。
システム上流のサーバー群に、TEAC AV-P25を使ってみて2ヶ月弱。
悪い音ではないのだけど、ひと言でいうと、いまいち好みの方向ではないと前に書いていた。そして、正直、徐々になんとなく、オーディオから距離が空くような感じになっていった。やっぱり好みじゃないんだな。
今回、まずは以前の環境に戻してみた。
以前の環境って、どういうものかって、ホームセンターで安価に売ってるタコ足配線用の平べったいタップ(コーナータップというらしい)を4枚数珠つなぎにした塊から、7つの機械が電源をとるというもの。真面目なオーディオマニアが見たら目を背けるようなやり方だ。申し訳に自作のノイズフィルターが2つ刺さっている。
しかし、僕の好みの音が戻ってきた。
AV-P25で行きすぎかなと思っていたところから引き返してきた感じ。
音の隙間の暗さが戻ってきた。そういうメリハリがある方が、好みなので仕方がない。
ただ、そうは言ってもタップ数珠つなぎで今後もいつまでもというのも。
それに、音源によって僅かに何処かしら以前は感じなかった刺々しさを感じる。AV-P25に慣れたからか、どうなのか。
どうしようかね。
UPSをとりあえず、入れることにした。
いずれは入れようと思っていたのだし。
どんな機種にするか多少調べたが、下流のサーバーに使っているのと同じBY50Sにする。下流への使用で有効なのは既に分かっている。問題は、上流サーバーに使って得られる効果が、僕の好みに合うのかどうかということだ。
しかし、改めて機種検討したら、なんでBY50Sを下流サーバーに使うと音が良くなるのか理屈が分からないことが分かった。常時商用給電方式なので、普段は家庭用AC100Vをそのまま使っている、ということなのだ。そんなんで、なんで音が良くなるのだろう。
データシート|ダウンロード|OMRON 無停電電源装置(UPS)
https://socialsolution.omron.com/jp/ja/products_service/ups/support/download/datasheet.html
オムロン無停電電源装置(UPS)常時商用給電方式 BY-S(DS-014F_BY-S_250612-S.pdf)
https://socialsolution.omron.com/jp/ja/products_service/ups/support/download/datasheet/DS-014F_BY-S_250612-S.pdf
このpdfに書かれたブロック図によると、AC電源の経路に充電回路とバッテリーが繋がっている。

これらが何か音に作用しているんだろうか。
常時インバータ給電方式だったら、常にインバーターからAC100Vを作るのでノイズが少ないという理屈になるのだけど、しかしそういう機種には大抵、クーリングファンがついていて、機種によっては常時動作したりする。オーディオ用としてどうなんだろう。それに、そういう機種はそこそこ高価だ。
電源トランス、オーディオ用電源という手もあるんだろうが、かなり高価になる場合もあるし、付帯する音色がどうなのかは、それこそ使ってみないと分からない。
それに、それってそもそもUPSではない。UPS機能が付いてる機械もあるのだろうか。
そんなこんなで、探すのにも疲れて、やっぱBY50Sでとりあえずやってみっか、ということにした。
(停電時のリスク管理という面からは、常時インバータ給電方式が良いらしいのだけど)
とか、考えているうちに、DeezerをLMSで聴けなくなった。
以前から時にそういうことはあって、たいてい、サーバーを再起動するとかarlを入れ直すとか何かしたら程なく治っていたんだけど、今回は難しい。プラグインを入れ直してみたり、設定を変えてみたり、やっぱり再起動してみたり、3日経っても治らない。
何がいけないのかも分からない。
おかしいなあ、と思っていたら、治った。
サーバーの方で何もしていないのに治る。
こうなると、こっちのサーバーだプラグインだというのじゃなく、Deezerのほうに何かあるとしか思えない。
そこで思い当たるのは、Deezerアカウントに接続されているデバイスとしてDeezerに認識されていたスマホとタブレットを、Webブラウザのインターフェイスを通じて削除したこと。アカウントに接続できるデバイスは3つまでとされているので、余裕はある筈だった。削除してすぐには変化がなかったが、1日経ったらLMSでDeezerを使えるようになっていた、ということになる。
関連があるのかどうかは不明だ。偶然かもしれない。
Deezerのサーバーからデータ送信先として認識されるのに時間がかかっているのではないかという疑いもある。これもはっきりしない。
そんなこんなの末、BY50Sを入手し、上流のサーバーを繋いでみた。
なんだか、いまいち、精彩を欠く。
いかんのかなあ、ということで、外していた自作ノイズフィルター2つを刺してみたら、なんだか改善したような、いや、、ひょっとして、僕はノイズフィルターの音が好きなのかな、いや、ここには一般家庭のAC100V同等が来てるんだから、ノイズフィルター入れたら普通に効いてると判断するほうが妥当だろう(ちなみに、AV-P25を使っていたときにはフィルターは外していた。今から思えば、使ってみたら面白かったかもしれない)。
そうなってみての音は、以前よりも派手で力強くメリハリがありくっきりしている。BY50Sの重さの分だけ効いていると説明したら、なんとなく説得力が、あるかな、どうだろう。かなり聴こえ方が変わってしまった。
正直、評価は難しい。大きく音が変わったら、良いのか悪いのか簡単に判断できないのだ。
しかし、ちょっと気になるのは、UPSをコンセントに繋いだ後、暫くは搭載している蓄電池の充電をしている筈だ。充電が済んだら音が変わったりするのだろうか。充電にはどのくらい時間がかかるのだろうか。
とかなんとか書いているうちに、半日ほどで、音色が落ち着いたような気がする。
こういうときに即断は禁物だけど、、、これで、多分いいんじゃないかな。方向はこれが欲しいというど真ん中の音が出ている。
しかし、若干微妙。
というのは、以前より良くなっているようだが、見えすぎてる気がするのだ。見え易すぎるというのかな、、、音量が上がったような、音像の質量が大きくなったような感触がある。膨らんではいないのだけど。これでいいのかな?という微妙さがある。
使いながら様子を見ていく。
AV-P25は、息子が使っているMac mini M2とかテレビモニターとかが繋がっている電源タップと入れ替えた。ハードオフに返すのも面倒だし、コンセント差込口が多くなって便利に使いやすいかな、というぐらいの理由。
結果、すごくMacの処理が速くなったと息子が言う。
タップ付け替えに伴う再起動が理由ではないかと問うと、それは関係ないという。
AV-P25が原因かどうかは不明。検証するにはもとのタップに付け替えてみないといけないけど、けっこう大変なのでそこまではしない。
May 31, 2025
上流サーバーの電源環境にAV-P25を導入してみた
今回はちょこっと書いておく。
5月中旬、LMSサーバー(mac mini 2010)のOSをアップデートした。
Fedora 41 から 42 へ。
これにどういう意味があるかというと、カーネルが6.11から6.14になった。つまりリアルタイムカーネルになったということだ(6.12以降、Real-time supportとなっている)。
アップデートで音が変わるだろうか。
リアルタイムカーネルといっても、ソフトウェアが対応していないと意味がないということがある。
Lyrion Music Serverは対応しているのか。UPnPは、Deezerプラグインは、どうなんだろうか。
結果、音は改善しない。もしかして前のほうが良かったかな、気のせいかな。
いまいちな気がする理由は不明。カーネル以外の主要なソフトウェアがリアルタイム処理に対応していないからかえって負担がかかる、ぐらいしか思い付かない。詳しくないので当てずっぽうだ。気のせいかもしれないし、気にしないことにする。
そうこうしていた頃と同時期、何か出物がないかとハードオフを覗いたところ、TEAC AV-P25が出品されているのを発見した。
https://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/etc/av-p25.html
AC Power Distributorということだが、ノイズフィルターを組み込んだ電源タップだと思う。
1980年代の製品らしい。
3300円也。
通電は確認されているとある。
以前からMPDサーバーやLMSサーバーの電源にUPSを導入するかどうか検討していたのだけど、ちょっとこれを見て気になった。時代的に基本、アナログ回路用の電源なんだろうけど、型番を変えながら今も続いている製品だ。サーバーに使っても悪くないかもしれない。
ジャンク扱いだが、通電するならたぶん壊れてはいないだろう。
そういうわけで、入手。
筐体を開けてみようかと試みたけど、ちょっとどこから手を付けていいか分からずやめた。
素のまま使う。
AV-P25に、LMSサーバーであるMac mini、音源NASが2台、mpdサーバーのノートPCが2台、スイッチングハブSW4-GT-8NS、mpdとLMSのクライアントとして使っている普段使いのノートPC1台。以上、7台の機器をつないだ。
さて、使ってみた感触は、悪くない。
なんというか、純度が増す方向に音が良くなる印象。良い面が濃縮され、生命感が増す。音の色が見える感じがアナログ再生の聞こえ方との類似がある。ノイズが減ることに拠るデジタル音質の改善だろう。速度があって出るべきところが出ることで音の表情が現れ、音楽の美しさが表現される。
安定感が増している。これはデジタル系のノイズ、電源対策が上手く行ったときには常から感じられることで、安定したなと思えたら前進していると判断していいのではないかと思う。
気になるところは、闇が感じられなくなったこと。音の隙間、音の後ろが真っ暗に抜けていない。これは最近のうちでの音の変化の傾向で、今回もそういう方向に進んでいる。しかし、もしかしたら行きすぎじゃないのかと思うところがある。音がいちいち甘やかで、それは響きの成分が若干多いせいのような気がするのだ。音楽としてそれが良くないということはない。一種の美音ではあるだろうし、システムが不安定なときのような過剰な響きの感触とは違っている。
しかし、実際どのように再生されるのが正解なのだろうとか思ってしまう。そこは経験値の低さで、判断力がないということだろう。
悪い音ではないのだけど、ひと言でいうと、いまいち好みの方向ではないのだ。
僕には温すぎる気がする。そこが馴染まない。
トータルでの音質は改善しているし、この温かさが好きだという人もいそうだけど。
なんか、ファンクとか聴いたらいい感じなのだ。音源によっては嵌ったりする。しかし嵌らない音源はなんだか精彩を欠く。どんな機械でもそういう面はあるんだろうけど、どうしたものかなあ、、。
現状で改善は得られているので、当面はAV-P25を使いながら様子を見る。
Apr 21, 2025
PPAPで44.1kHzを再見する
去年のエントリーで、PPAPでCD同等音源(サンプリング周波数が44.1kHz)を鳴らそうとしたら上手くいかない、という話があった。音がブチブチ途切れたり、コントローラーでの操作が反映されるのに数10秒かかる。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20241212a.htm
今回、これが概ね解決したのでエントリーにしておく。
mpdサーバーが繋がっているスイッチングハブ、GS105Eは、ポートの速度を調整できる。44.1kHz音源を扱うmpdサーバーが繋がっているポートの速度を、自動(1000M)から 100M Full に変更したら、問題なく音が出て、違和感なく操作できるようになった。
といっても、mpdとalsaの設定で多少の調整は必要だったが。
つまり、Back-Endへのデータ送信が速すぎたのだ。
多分、PPAPのmpdサーバーは、音声再生時にはデータがあればあるだけ先を見ずに送ってしまう。
過剰なデータは、ncatかalsaのバッファに保存されるのだろう。
44.1kHzの音源は音声の時間あたりのデータ量が比較的少ない。だからコントローラーから出音を止めようとしても、何10秒も音が出続ける。
一方、アップサンプリングしたデータ(うちでは8倍以上にアップサンプリングする)は時間あたりのデータ量が多いので、数秒以内で反応し音が止まるので、比較的、違和感なく使える。
だから、44.1kHz音源のmpdサーバーの通信経路を100Base-Tにしたら、通信量は1000Base-Tの10分の1なので、安定して違和感なく音声再生される。100Base-Tのスイッチングハブを使ったらいいかもしれない。
あるいは、無線LANのほうが有線より遅いので、問題なく再生されるようになる(有線LANに問題があると思ったが、そうではなかった)。
mpdサーバーのLANポートへの設定ができるなら、そういう対応でもいいかもしれない。今回は試していないが、ethtoolというソフトでポートの速度を設定できるということだ。
PPAPというシステムは、サーバー間で伝送を調製する仕組みが殆ど無いということがわかる。
たぶん、ncatというのはそういうことをするソフトではないのだ。
だから人が調整してやらないといけない。
今更、そんなことに気付いた。
良くも悪くも複雑でないぶん、システムの負担が少ないので、音質上はメリットがある筈だ。
しかし、音が途切れたりバッファにデータを溜め込んだりするようでは、少ないはずの負担が増えるだろうから、そうしたメリットも目減りすることになるだろうけど。
さて、この問題を解決してみたら、意外に44.1kHzでRaspberry Piでも、そこそこ音がいい。
去年は、ちゃんと再生できていなかったのかもしれない。
Apr 20, 2025
オーディオ状況報告(2025.04.20.)
いろいろと気忙しい。なんだかなだ。
前回のエントリーで、GS105EによるVLANについて書いた。
実際の所、有り無しどちらがいいのか。
VLANを導入する前の、図6-2の配置(LAN ネットワークを見直してみた 6 http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250309a.htm)に戻して聴いてみた。
図6-2の配置のほうが、かっちり、くっきりとした音で鳴らす。明瞭でしっかりした音で、見通しも良いかのような、分かりやすい鳴り方だ。
GS105EでVLANを入れると、一聴、音色がゆるく大人しくなり、これでいいのかな?と感じる。しかし、音色の表現の幅は広い。なんというのかな、音の鈍さが分かる鳴り方をするのだ。空気の重さというのか、どういうのか。
図6-2のだと、音がやや一面的に聞こえる。鳴り方の表現の幅が狭い。乾いた音になる傾向がある。白黒はっきりしているという感じで、これはこれで見通しがよいかのように感じるのだけど、黒く抜けているからSNが良いかのように聴こえるのだ。微細な響きが若干、毛羽立っている。そのせいで本当に細かい音色は聞こえにくくなっている。
GS105EでVLANありだと、響きの毛羽立ちが無くなり、隠れていたグラデーションが見えてくる。よくよく聴いたら、情報量はVLANを使ったほうが多いような気がする。
ちょっと気になるのは、どこまでが本当に「VLAN」の効果なのか、ということだ。
GS105Eを経由したから音が変わっているのかもしれない。
実際、GS105Eを経由するだけでも前述のような変化がある。階調、つながりがきれいに見える。こうした変化は、もしかしたらGS105Eの性格ではなく、ハブをカスケードする効果なのかもしれない。どちらなのか、厳密に確かめることは出来ていない。
そういう聴こえ方がVLANを使うことで増強される。
VLANのON、OFFで比べると、ONの方がスムーズな階調で、きれいに見えるという意味で、見通しが良い。より細やかな部分が見えるようになるので、そのぶん音楽の表情が豊かになるのだ。これは微細な違いだけど印象の違いは意外に大きい。
こうなってみて、リスニングで変わったこと。
以前に僕は、録音が良くない音源は意外に少ない、と書いていた。
しかし、ここにきて、録音の良し悪しによる聴こえ方への影響が、以前よりも大きくなってきた。というのは、音源によっては、収録されていて然るべき音の情報が収録されていない、と感じるようになった。
たぶん、音の階調がきれいに見えるぶん、階調がきれいに埋まってないように聴こえる音源は、欠落感を感じるのだと思う。
録音が良くない音源は、以前に思っていたよりは少なくない、ということになってきた。
善し悪しだ。
VLANについては、今のところ、このぐらいにしておく。
現在のシステムはこんな感じ。

前にあげたのが1月なのでちょっと早いけど、随分変化があったので。
LANに手を入れて、上流の配置があれこれ変わっている。
スイッチングハブの機種や配置をいろいろ変えているけど、それよりもハブの機体自体へのノイズ対策(銅メッシュの組み込み)による改善が大きかった。つまり、スイッチングハブという機械単体だけでもデジタルオーディオへの影響は非常に大きい。オーディオ用のハブにニーズがあるのも宜なるかなだ。
LANの扱いは未だ発展途上と言っていいだろう。現状でも音は充分良いような気がするが、課題は積み残したままなので、様子を見ながらぼちぼちやっていく。
あれこれやる過程で、アンプの聴こえ方に影響があった。
Brooklyn Ampがいまいち冴えないような感じになったので、アップグレードを考えようかと思ってエミライのサイトに行ってみたら、基盤供給に難があるので当面は受付を中止とある。
https://www.mytekdigital.jp/contact/brooklyn-amp-upgrade/
その時は、しくったー!と思ったのだけど、その後、あれこれ続ける中で不満は解消してしまい、十分にいい音だと思うので、アップグレードはまた暫く見送り。
しかし、基盤がないって、世界情勢だろうか。
うちのシステムは、ノートPCをmpdサーバー兼UPnPレンダラー兼PPAP Frontとして運用している。
音声データを受信しmpdで処理して送信するのだけど、送受信を有線LANで行っている。
ノートPCには無線機能が付いている。
音声データ受信を無線で行い、有線でMiddle-Endに送信したら、スイッチングハブでVLAN設定とかしなくても、簡単にネットワークを分離できる筈。
しかしこれは以前に試して、upmpdcliが動かなくてあきらめている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250103a.htm
あんまり記録らしい記録は取ってない。
ちょっとやってみて、そのまま放置しているのだ。
というか、読んでも実際に何をどうやっていたのか、よく分からない。備忘録失格な文章だ。
取りあえず、そのうちテストサーバー機と余っているラズパイを使って実験から始めてみるつもりだが、いつになるか分からない。余裕があるときに試みる。
Tiny Core Linux が v16.0 になり、カーネルが 6.12.11 になっていた。これはリアルタイムカーネルの安定版だ。
対象はx86、x86_64、RISC-V、ARM64、ということらしい。
http://tinycorelinux.net/welcome.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Linux_kernel_version_history
そういうわけで、PPAPサーバーを作り直さないといけない。
そのうちやる。
こういうのは、持てる技能が錆びつくのを防止するのに時々やったほうがいいのだ。面倒だけど。そのうちだ。
piCoreはというと、v15までリリースされている。1つのイメージで全部のバージョンに対応しているようだ。
http://tinycorelinux.net/15.x/armhf/
PPAP Back-EndのサブにRaspberry Piを使っていたんだけど、やはりいろいろ手をかけているapu2に比べたら音質は劣る。手を入れる余裕もなかなか無い。カーネルもそういう状況なので、今後どうするかは検討中。
Apr 10, 2025
LAN ネットワークを見直してみた 7-2(GS105EによるVLANの挙動について - 13日、追記)
前回のエントリーでこんなことを書いた。
オーディオ再生が途切れたら、Middle-Endへの道が切れる。mpdサーバーからのpingが通らなくなる。
GS105EのVLAN設定を解除したら、つながる。その後、再設定したら、つながったまま、音も出る。音を止めたら、そのうち、途切れる。
どうやら、DHCPサーバーからの経路がVLANで切れているので、IPアドレスをロストするのが原因ではないかと考えた。
Middle-EndはDHCPサーバーからアドレスを振っていたので、これを機会に固定した。
これで安定したらいいんだけど。
前回エントリーではこういう感じで、GS105Eの拡張ポートベースVLANというのを使ってLANを分離してみたら、音は悪くないけど途切れるというところまで。
Middle-EndでIPアドレスを固定しても、経路を見失うようだ。
いつ起きるか、予測は難しい。
DHCPサーバーから見えないからロストするのかな。スイッチングハブにMiddle-EndのMACアドレスの記憶はあるんじゃないかと思うのだけど、それもなくなるのだろうか。
追加の対策としてDHCPサーバー(ONU兼用)にMiddle-Endの固定IPアドレスを登録したが、変化なし。
オーディオで音を出そうとしてつながってないのに気付くのは癪なので、その前にMPDサーバーからMiddle-Endにpingを打って、つながってるかどうか確認するようになった。
しかし、それでも万全ではない。
音を鳴らしていて、突然に接続が切れることがある。確認したらpingが通っていない。
VLANの設定を解除したら音が出る。VLANを再設定する。何事もなかったかのように音は鳴り続ける。
どうなってるんだろう。
オーディオ再生、つまりデータ転送が途切れたら経路が途切れやすいとか、そういうわけではないのだ。関係なく途切れる。
VLAN設定解除後に、pingを打つでもmpdで音を出すでもいいようだが、信号を送ることで経路が再開通するらしい。その後、VLAN再設定したら開通した経路がしばらくは維持される。
VLAN設定解除して、比較的短時間、何もせず待ってからVLAN再設定したら、経路は閉じたままでpingも通らない。
数分以上(正確な時間はわからない)待ってVLAN再設定したら、経路は通じている。この場合、多分、DHCPサーバーがMiddle-Endを見付けてIPを確認しているのではないかと思う。
音を鳴らしている途中でも急に経路が閉じることがあるのだから、経路閉鎖にデータ伝送の有無は関係がない。
何かタイマーのようなものが何処かで設定されているか、経路を維持させる何かが欠損しているのか、なにか原因があるということなのだろう。
DHCPのリース期間の問題とかだろうか。
DHCPサーバのIPアドレスのリース期間設定の考え方 | TechNote
https://technote7.com/dhcpserver-iprerease/
それとも、これだろうか。
Keepalive - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Keepalive
パケット送信して経路を確認するという。TCPキープアライブはデフォルトでは無効ということだけど、どうなんだろう。
しかし、何が原因なのか、分かってない人が一人で考えても調べても、よくわからないものはわからないのだった。
VLANのON/OFFで、音の差は、少ないと言えば少ない。
最初はブラインドでは区別がつかないと思った。しかし切り替えながら聴いたら確かに違う。この音質に慣れたら戻れなくなるだろうという気がする。繊細な部分の表現が違うのは確かだからだ。差異を具体的に指摘しろと言われたら難しいが、音の心地よさという意味では、それなりの差異を感じる。ネットワーク分離せずに鳴らすと潰れる階調が、分離したらきれいに見えてくるというのか、そういう聴こえ方だ。
そんなわけで、適宜、オーディオを聴くときにpingでネットワークの開通を確認するようにして、様子を見ていた。面倒といえば面倒だが、処方箋が見つからないのでしかたがない。
そうこうするうち、GS105Eのファームウェアが古いせいかも知れないと思い至った。
昔だったら、Windows用の設定ユーティリティを使うのが簡単だったらしいんだけど、うちには自分用のWindows機は無いので、アップデートが面倒でそのままにしていた。今回、アップデートしようとしたら設定ユーティリティは古くてサポートが切れているので、tftpというのを使わないといけなくて、いよいよ面倒だった。
一応、手順をメモ。Version 1.3.0.3から1.6.0.15へのアップデートだ。
dnf -y install tftp-server tftp systemctl start tftp.socket sudo cp '/home/ab/Downloads/firmware/GS105Ev2_V1.6.0.15/GS105Ev2_V1.6.0.15.bin' /var/lib/tftpboot ls /var/lib/tftpboot sudo chmod 777 /var/lib/tftpboot/ systemctl status tftp.socket systemctl enable tftp.socket systemctl stop tftp.socket systemctl status firewalld systemctl stop firewalld systemctl start tftp.socket
コマンドだけで何書いてるかわからないかも知れないけど、備忘録なので、まあいいだろう。
tftpを普段使用のノートPC(Fedora OS)にインストールして、ファームウェアを落としてtftpから見えるようにして、ファイヤーウォールを止めて、tftpを動かして、それでウェブブラウザ上のGS105Eのインターフェイスからtftpで繋いでファームウェアをインストールできる。
いくつかサイトを参考にした。
3台あるGS105Eのうち1台はVersion 1.5.0.5からのアップデートで手順が違っていた。これはhttp経由、ウェブブラウザ上でできて簡単だったので省略。
アップデートで、明確な音の変化は感じ取れない。
さて、これで問題は解決するのかというと、解決しない。
やっぱり気付くとMiddle-Endへの経路が途絶している。
次に、省電力モードというのを止めてみた。
しかしこれ、Version 1.4.0.6から追加された機能らしいので、Version 1.3.0.3から続いている問題とは関係ないかも知れない。
そして、やはり関係ないのであった。
あとできるのは、ハードの故障確認のためLANポートの変更、ハブの変更。それから、Tiny Core、PPAP方式固有の問題を検討する、かな。後者はハードルが高い。面倒すぎるので多分そこまではしない。
まずポートを変更してみる。
GS105Eの5番ポートにつないでいたMiddle-Endに向かうLANケーブルを、1番ポートに移動。VLANの設定を組み直す。
これでどうだろう。
1日経って、やはり途切れる。
うちにはGS105Eが3台あるので他のに替えてみる。3台あるうち、生産された時期が新しめの機体にする(シリアル番号とか、出荷時にインストールされていたファームが新しかったことで分かる)。
結果は同じ。1日経って途切れる。
あれこれ繰り返すうちに24時間程で切れるのか?と思うようになった。
DHCPサーバーのリース時間設定が24時間になっている。
これを、試しに1時間にしてみる。1時間で接続が切れるかと思ったら、切れない。
関係ないのかな。
とりあえず様子を見る。
24時間後かどうか分からないが、だいたい1日経って途切れたな、と思ったら、1時間ぐらいしてまた途切れた。早い。24時間で切れるというのは、たまたまそう感じただけで、実際はそういうわけではないようだ。
拡張ポートベースVLANの説明を見直してみる。
https://www.netgear.jp/support/download/tips/unmangedplus_portvlan.pdf
この説明書のイラストで、共有されている8番ポートはインターネットにつながっているということに思い至る。つまり8番ポートの先にあるのはルーターだ。2つのネットワークがともにルーターにアクセスできているということになる。
うちのVLAN設定では、共有されているのはMPDサーバーのポートだ。
これらはインターネットにはつながっていないし、ルーターでもない。
ルーターは、うちでは2番ポートの先にあるONU兼DHCPサーバーだ。これはPPAP Middle-Endにはつながらない。
ということは、MPDサーバーにルーター機能を持たせたら、切れないようになるんだろうか。
いやいや、ポート1つしかない機械でルーター機能って無理でしょ。WiFiルーター化というのがあるらしいが、そうなるとMiddle-EndをWiFiでつなぐことになる。なんだか複雑化するばかりで何やってるのか分からない。
話はちょっとそれるが、うちではPPAP Middle-Endで3つのネットワークをつないでいる。つまり、Middle-Endはルーターのようなものとして働いているということだ(apu2シリーズで本来想定された使い方にルーターがある)。
一般的なルーターの実装については知らないけど、うちのMiddle-Endではネットワーク間をつないでいるソフトがncatということで、たぶんルーターとして見たらイレギュラーな仕様だろうと思う。イレギュラーとはいえ、2重ルーター状態と言って言えなくもない。
そこにルーターを足したら3重になる。どうなんよ。
拡張802.1Q VLANも試みたが、これは全くつながらなかった。こうなると、拡張ポートベースVLANでつながっている方が不思議なのかも知れない。
弱りましたな。
まあ、仕方ないので、いちいち確認してつなぎながら使っていこうと思う。
DHCPサーバーのリース時間設定を72時間(最長)に設定した。変化はありやなしや。
13日、追記。
3日経って、途切れた。ここだったか。
しかしリース時間を0にして、再リースを止めることはうちのサーバーでは出来ない。
Raspberry PiをDHCPサーバーにしようかとも思ったが、トラブルのリスクは上がりそうなので、やめておくことにした。追々、様子を見ながら検討していく。
Mar 22, 2025
LAN ネットワークを見直してみた 7(GS105EでポートベースVLANを使ってみる)
最近思ってること。
食洗機が動くと、オーディオの音が悪くなる。
最初は、なんで音が悪いんだろうと思っていたんだけど、ふと気付いた。
NASとかサーバーが、たぶん食洗機とAC電源を共有している。そういう場所にNASが移動してきたのだ。実際、食洗機が止まると、音が良くなる。その差は意外と歴然としている。洗濯機とか電子レンジとかに比べて、食洗機は影響が大きい。
しかし、今まで気付かなかったんだけどな。
以前はこんなにピーキーでは無かった筈だ。LANに手を入れて以降の変化だと思う。
やはり、こうなると電源はなんとかすべきなんだろうかと思うが、食洗器対策というのも変な話だ。食洗器がガアガアいってる時は、どうせオーディオは良い音が鳴っていても満足なリスニング環境とは言えないのだし我慢すれば良いのかもしれん。それでもオーディオを鳴らすなら割り切ればいいだけの話で。
引き続き様子を見るかな。
さて引き続き家庭内LANの話。
構成図を見ていて気がついたことが ある。NASが移動したのでGS105Eを使ったネットワークの分離ができるかもしれない。
ネットワークの分離はかなり昔に考えて、そのために当時、GS105Eを購入した。
GS105EはウェブブラウザからLAN端子ごとにVLANを設定できる。ポートベースVLANというものだそうだ。
ネットワークを分離することで、ブロードキャストパケットの流入を制限できる。
下記urlのpdf参照。
ポートベース VLAN ポート間の通信を禁止 - NETGEAR
https://www.netgear.jp/support/download/tips/unmangedplus_portvlan.pdf
すっかり忘れているんだけど、このサイトの過去ログを読むと、2018年頃に使ってみたことがあったらしい。「ppapのバックエンドを家庭内LANと切り離すのに使うことにした、効果はプラセボレベルで効いている感じ」とか書いている。
しかし、その後、VLANは使わなくなっている。
過去ログの話題にも出てこない。
記憶では、なんか上手くいかなかったことになっていて、どう上手くいかなかったか明確な記憶はない。今年2月のエントリーに、割り振りが上手くいかなかったとか、そうした機能は使わないままになったとか書いているんだけど、いや、使ってたんだって(訂正を入れました)。
NASの扱いの判断が難しかったという印象だけが残っている。
実際、どうだったのだろうか、、。
話を戻す。
その後、2022年にPPAPのMIddle-EndとBack-Endを直結することで、ネットワークを分割した。
Middle-Endまでが家庭内LANと同じネットワークで、そこから先は別のネットワークになり、家庭内LANのブロードキャストパケットは流入しない。
これはそれなりに効果があって、現在も継続中だ。
今の装置の配置だと、PCトランスポートの枝は全くアップデートを考える必要がない。 つまり、ウェブに繋がる必要はないのだ。
MIddle-Endも家庭内LANの影響から開放してみたい。
GS105Eでなんとかなるのではないか。
うちの家庭内LANに繋がっている機械は、3つに分けることができる。
1つはオーディオ関係でアップデートする必要がないもの。 前述したとおり、apu2などPPAPのMiddle Endなど。ウェブに繋がる必要がない。
2つめは、オーディオに関係のある機械で、アップデートやダウンロードのためにWeb につながる必要があるもの。LMSサーバーや音源用NAS、コントローラーとして使うノートPCがこれにあたる。mpdサーバーはウェブにつながる必要はないけど、コントローラーPCからアクセスする必要があるので、違うネットワークには出来ない。
3つめは、パケットやノイズにそれほど配慮する必要がないもの。家族が使うPCやスマホ、プリンターなど諸々。多くは無線LANでつながっている。
僕が使うオーディオ機器で、WiiM miniは無線を使う。どうするか。しかしメインシステムに繋がることがなく、ざっくばらんに使う機械と考えたら、他のオーディオ機器とは別と考えることも出来そうだ。あと、タブレット端末やスマートフォンでオーディオをコントロールすることもある。アクセスするのはmpdサーバーとLMSサーバー。これを無しにしたら、困ることもあるかな。
とりあえず、1を2、3から分離する。
問題は、105Eを使うことで音質に悪影響があるかどうかだ。
図7-1

図7-2 GS105E設定

こんな感じ。
mpdサーバー(PPAP Front)とPPAP Middle-Endのみで構成されるネットワークをVLANで組んだということだ。
サーバーとハブの配置を変えた結果、mpdで処理された信号がONUを経由しなくなった。
音は、多少柔らかくなったのかな。これは多分、GS105Eの傾向だ。過去に聴きなれた感触、そんな感じの音色だ。
悪化したのかというと、評価が難しい。
なんとなくだが、空気の質感を感じる。つまり、微かにモヤがかかっているような気がする、にもかかわらず、見え方がきれいな気がする。細かい音の動きは若干見えにくいが、情報量が減っているのかどうか、よく分からない。動きが見えにくい気がするという意味では減っているのかもしれないけど、なんだか、そう感じない。耳あたりが良いし、本当にこれって情報量が減ってると言えるのかな?と思わせるぐらいには然りげ無く表情が良いので、すごく評価が難しい。
ここで、VLANの設定を止めてみる。
音は多少、元気になった。
騒がしくて硬いと言って言えなくはない。空気の感触も減ったかな。
しかし音の滲み、グラデーションの重なりはVLANを止めたほうが多い。硬いのに不明瞭に感じるのだ。
やはり、VLAN設定している方が良いのかな。
然りげ無いのになんとなく音に凄みがあるのだ。単純にリアリティというとなにか違うような気がするけど。
スイッチングハブに銅メッシュを仕込んで以降、音質が底上げされたというのか、音が悪いというのが見えにくくなった。良いことなんだけど、判断する聴き手の技量への要求水準が上がるので駄耳には辛い。
ここで、ちょっとした問題が。
オーディオ再生が途切れたら、Middle-Endへの道が切れる。mpdサーバーからのpingさえ通らなくなる。
GS105EのVLAN設定を解除したら、つながる。その後、再設定したら、つながったまま、音も出る。音を止めたら、そのうち、途切れる。
どうやら、DHCPサーバーからの経路がVLANで切れているので、IPアドレスをロストするのが原因ではないかと気が付いた。
Middle-EndはDHCPサーバーからアドレスを振っていたので、これを機会に固定した。
これで安定したらいいんだけど。
昔は、オーディオ関係の機械は全て固定アドレスにしていたんだけど、最近はずっとDHCPサーバー任せにしていた(過去ログを読むと2020年よりは前かららしい)。面倒に思うようになって固定を止めた記憶はある。
たしか、固定のほうがトラブルが多いと思ったんだったかな。
もしかして、ネットワーク分離を止めたのは、それが関係あったのだろうか、、、全く記憶はないのだけど。
GS105EによるVLANを使ったほうが良いのか、GS105Eを使わない前エントリーの配置のほうが良いのか。
それは、もう暫く様子を見て判断しよう、と思っていたけど、なんだか待てずに比較してみた。
前の配置のほうが明瞭な音がする。こっちのほうがいいのかな、という第一印象。
しかし、いくつか音源を聴いていくうちに、なんだか音色の表情が硬いように感じられてきた。比較すると、平面的なのだ。VLANを使ったほうが階調が豊かに聴こえる。
情報量が少ないのか?というような印象を最初は持ったが、あたりがおとなしいのでそういう印象を持っただけで、実際にはそうではないようだ。動きが見えにくいというのも、階調が多くて柔らかいから穏やかに見えるだけらしい。特に、ピアノの速弾きがきれいに見えるときに、そういうことなのかなと思う。
まだ即断はできない。しかし当面はVLAN有りで使う。
Mar 11, 2025
MQAメモ
今回はメモを少しだけ。
MQAというのは分かりにくいと言われていたけど、僕自身が読んで一番わかり易いと思ったのは下記のサイト。
実は何年も前に読んで、その後、見失っていた。
最近、検索して見付けたので備忘録。
UANAMAS LabelがMQAコーディングをなぜリリースするのか? | UNAMASレーベル公式WEBsite
https://unamas-label-jp.net/?page_id=2388
ここからのリンクで、以下のファイル。
J. Robert Stuart - MQA: Questions and Answers - Stereophile 誌記事より抜粋
StereophileMQA - StereophileMQA.pdf
https://unamas-label-jp.net/wp-content/uploads/2017/10/StereophileMQA.pdf
JAS Journal 2015 Vol.55 No.6(11 月号)
About MQA (Master Quality Authenticated)
新デジタルコーディング方式 ‐ MQA (Master Quality Authenticated)
Bob Stuart, Keith Howard 訳:鈴木 弘明(株式会社 ソナ)
http://www.jas-audio.or.jp/jas_cms/wp-content/uploads/2015/12/201511-045-057.pdf
最初に載せたサイトから引用。
これまでもD-Dコンバータやマスタークロック供給、様々なジッター低減といったアプローチで途中の信号は、改善されていますが、MQAは、上流に遡って一番基本となるレコーディング時に使用したA/Dコンバータが持つ時間軸信号構成と同じ信号をMQA-デコーダによって補完・修正しエンド・ユーザーの地点でレコーディング時のA/D変換を再現するというのが大きな特徴です。MQAではこれをDe-BlurとかDe-Bleedingと呼んでいます。このためには、音楽制作レーベルやエンジニアから使用したDAWやA/Dコンバータの情報をもらって分析しておかなければなりません。UNAMAS Labelでもエンコードを依頼するときに必ず使用したDAWやA/Dコンバータの機種を付記し、さらにFINAL MIX前の源データ(RAW DATA)のサンプルを提供します。このことでA/Dコンバータとオリジナル録音時のデジタル信号の構成を分析しメタデータ化してMQAエンコードしたFLACが作成されます。こうした手間を面倒に思ったり、何かノウハウが盗まれるのではないか?といった危惧を持つレーベルやメーカだとこの仕組みは、成立しません。
つまり、録音の時点でMQAという録音再生システムの中でデータが作られていくということ。
ビットパーフェクトにはなり得ない。最初から時間軸信号のズレ(ジッター)を補完修正することが前提なのだから。
オーディオ再生時、DA変換でもそれが行われると僕は理解している。つまりオーディオ機器固有のジッター特性を補完修正するフィルターの実装が、MQA対応ということ。折り紙を解凍するだけではないということだ。
MQAの将来がどうなるのか、分からない。しかし何処かで命脈を保ってほしいと思っている。
ロストテクノロジーにするのは惜しいからだ。
Mar 09, 2025
LAN ネットワークを見直してみた 6(ハブについて現時点でのまとめ + NASの移動)
最近、といってもネットワークを弄る前からだけど、無線LANが途切れやすくなっていた。
そこで無線LANルーターの枝をONUに持ってきたら、なんとなくオーディオの音が曇るようで良くない。なおかつ無線の状況は改善しない。枝を以前の場所、GS108に戻して、間にGS105Eを追加して通信を補強した。
補強って、根拠はないんだけど、僕はスイッチングハブは通信の安定性を強化すると思っている。無線LANルーターを直接にGS108につなぐよりは、間にハブをかませたほうがいいのではないかと。バッファアンプみたいな考え方だ。但し、ジッターについては配慮していない。あくまでデジタル伝送の補強という考えだ。
実際、多少はましになってるのかな、これで様子見である。
図6-1

ちなみに、ONUとapu2の間のGS105は外さない方がいい。これも多分、伝送の補強なのだと思う。
色々やってきたのでまとめを書いておこうと思ったのだけど、まとまらない。
以下、羅列。
1)ハブが音に与える影響は大きい。
個々のハブにはジッターに因る固有の音色、傾向がある。それが不要ならノイズ対策するか、ハブを替えること。
2)銅メッシュによるハブへのノイズ対策は効く。
たぶん電源強化や仮想アースなども効くだろう。しかし銅メッシュのいいところは、作用が強く副作用が感じられないことだ。こういうのは他にあんまり類がない気がする。
基本的にジッターはDA変換に際して音を変え本来の情報量を減らすので、極力、何らかの対策をしたほうが良いと思う。
3)配置は、PCトランスポート系とその他を分けるほうがいい。
それ以外で、配置の差異による音色への影響は、うちではちょっと判断しきれないと感じた。ハブの個性の影響も大きいし変数が多すぎて訳がわからなくなる。ハブのノイズ対策をしたので、以前と同じことをしても以前とは違う結果が出るかも知れない。
4)うちのONUは、意外と音質が悪化しない。
一般的にはノイズ源で音質悪化要因のように言われているが、これは各家庭によって違うのではないか。むしろうちではONUより他のハブの悪影響が大きくて、ONUのLANポートでPCトランスポート系とそれ以外を分ける必要があった。ONUに別のハブをつないで、そこで分けるのはうちでは悪手だった。
理由は不明。ONU以外のハブが悪すぎた可能性ぐらいしか思い付かないが、そんなに悪いのかね、、、しかし、ハブにノイズ対策した今では、どちらが良いかは分からない状況だ。
5)LANポートの自作ターミネーターは効くかもしれない。
以前、主に100BASE-T用のを使っていたが、1000BASE-Tのポートばかりになった今の状況では本数が足りなくなり、いつの間にか使わなくなっていた。ONUの空きポート2つに刺してみたが、少し効いているような感じ。音が明瞭に、しなやかになる。控えめにしっかり主張するようになるかな。ターミネーターは設置箇所を増やす意味があるかも知れない。
6)GS105Eの空きポートは稼働を停めたほうが良いかも知れない。
GS105Eはウェブブラウザからポートの挙動について設定が出来る。以前は空きポートの機能を停止しても違いが分からなかったが、今は少し音の透明度が変わる気がする。オーディオ関係の機械とは離れた場所に使っているが、僅かだが音に影響があるようだ。但しブラインドでは全く気付かないだろう。
7)QNAPのオーディオ用NASは、PCトランスポートの近くにつないでいても悪影響が少ないようだ。
ストリーミング音源を聴いている時にNASのLANケーブルを抜いても音が変わらない。悪さはしていないように見えるかな。NASデータ音源の音がNASの設置場所によって違いがあるのかは、まだ確認出来ていない。
以上、まとめ。7は、ハブについてではない。
そういうことなのだが、2月末の時点で、NAS音源の音質は、遂にストリーミング音源に抜かれた。
NASの音も以前に比べたら改善している気がするんだけど、にもかかわらず、数馬身の差でぶっちぎられている。それほどストリーミング音源の改善が顕著なのだ。
これは、どうにかしないといけないだろう。
というのは、NASにしかない音源があるからだ。
すぐに思い付くのが、NASの移動。
ストリーミングを担うLMSサーバー(Mac mini)がつながっているLSW4-GT-8NSに、NASもつなぐという案だ。
LSW4-GT-8NSに銅メッシュを設置してから、ストリーミング音源の明確な音質向上があった。そこにNASをつなげば、同等の音質改善が期待できるのではないか。LSW4への負担が大きくなければいいと思うが、NASとストリーミング両方同時に大量のデータが流れることはないので、大丈夫ではないだろうか。ノイズの増加は気になるが、どうなのかな。
問題は、設置場所を作らないといけないこと。
本棚最下部の空間で、そのままでは床に直置きになるので、もしかしたらボードが必要になるかも。
複数のサーバーを移動させて場所を作る。
手頃なボードは直ぐにはないので、段ボールで代用。
なんとか移動した。
図6-2

音は、、、どうなのかなあ、、、どうもすっきりしない。
劣化していないか。これが、微妙なのだ。ストリーミングの音の鮮度が、1ミリぐらい縮んだ気がするけど、ほとんど気のせいかも知れない。
NASのほうは、随分改善しているが、ストリーミングの音には、まだ追いついていない。表現の幅が狭い。比べると、一面的に聴こえる。ストリーミングのほうが音の表情を繊細に描き分ける。
ストリーミングの音の、1ミリ縮んだ気がするのは、この描き方の部分で、僅かだが何だかすごく大きい差異、損失のように感じる。
じゃあ、NASを前の場所に戻すのか。
とりあえず、NASの下がダンボールというのが気に入らない。インシュレーターでMagic Dreamを履かせて対策はしているが、悪影響があってもおかしくない。
ネットでコーリアンのボードを注文した。
しかし、、、半日過ぎて、両者の音質が改善してきた。
何か、電気の環境が安定してきたのかな。しかも両者の優劣がつかなくなってきた。音の違いはある。ストリーミングは暖、NASは涼。しかし僅差で、優劣を聴き分けるのは難しい。
まあ、しばらく様子見しながらだ。
その後も、若干の音質変化はあるようで、落ち着いた傾向に向かっているかな。
そういえば、電源の問題がある。
今までNASは、UPS(無停電電源装置)、BY50Sから電源供給していた。
今回、セッティング場所を移動したので、通常の壁コンセントから給電することになった。これはどうなんだろう。
そこでふと気付いたのは、もともとUPSが電源供給していたのはNASと、apu2が2台とRas Piが1台、あとはハブとWiiM mini。
NASが外れたのだけど、ボードPC3台、これらは全てTiny Core系のOSで動いている。電源オフでシャットダウンしても問題ないOSだ。つまり停電しても問題ない。ということは、UPSは、NASなどへの給電に移動させてもいいということだ。
懸案は、UPSからの給電をやめたら、どの程度、音が変わるかだ。
実際に壁コンセントから直接、UPSを通さずに給電してみる。
若干、音が固くなったかな。
優しさが足りないというか、突き放すかのように聴こえる。いろいろ音源を聴くうちに、どうも情報量が減っているように感じられた。ピアノが無駄に硬い音で鳴る。以前は聴こえていた微妙なニュアンスが塗り潰されている。
UPSに戻したらもとに戻った。
UPSは、PCトランスポートに必要だ。音質に大きく貢献している。
となると、NASは電源環境が以前より劣化していると考えていいだろう。
PCトランスポートにとっては重要だが、NASにとってはそうでもないということも有り得るけど、有ると無しでここまで音が違ったら、そうでもないでは済まない気がする。もしかしたら、apu2を繋いでいるハブ(GS105)の周りを弄ってもそんなに大きな音質変化が生じなかったのは、UPSから電源供給しているからだろうか。電源が良ければ、ノイズへの抵抗力が強いかもしれない。
当初、NASの音質がストリーミングに及ばなかったのは、電源が壁コンセントに変わったことも影響したかも知れない。
新たにUPSを用意すべきか。電源は音への影響が大きい。
だがNASの音は、一応(何故か)改善して、それなりになってはいるのだが。
コーリアンボードが届いて、NASの下に設置して、いよいよストリーミングとNASの違いは全く分からなくなった。ただ、ボードの効果なのか、時間経過が作用したのかは分からない。
UPSは、今後の検討とする。
停電対策になるし、音質改善の期待も出来る。
しかし、これ以上の改善って、どうなるのか、あんまり想像がつかない。未踏の地は想像がつかないものかもしれない。
Feb 24, 2025
LAN ネットワークを見直してみる 5(Walter Tilgner / Whispering Forest を巡る顛末)
今回は戦線撤退したということを書こうとしていたんだけど、最終的にはそうならなかった。
さて前回、Walter Tilgner / Whispering Forest の1stトラック、小鳥の位置がハブによってあれこれずれるという話だ。
対策として、あれこれやった。
取り敢えずノードストのチェックCD音源トラック15がより正確に再生される状態を目指した。ステレオ再生が正確だと、左右スピーカーの間でチャフィング音の音像が動いてアーチ型の軌跡を描くのだ。
ハブやサーバーの配置を変えて、正確な再生が出来たら優秀な配置になっているということになり、そのときの小鳥が正確な位置ということになるのではないか。
しかし、全く埒が明かず。チャフィング音がアーチを描かないのだ。
ついにはスピーカーの位置を調整してなんとかしようとしたが、無理。
どうして以前は一応アーチが描けていたのか分からないが、おそらくは部屋の散らかり様の変化も影響しているのだろう。自分だけの部屋ではないのだから。
正確な再生は困難であり、そういう意味では現状ではどれも似たようなものということであれば、自分の好みの音が出るハブを選ぶというのが最適解ということになるのではないか。
そういう風に割り切った。戦線撤退だ。
音色だけいうなら、意外にバッファローの古いハブが好みだったりする。しかし音の情報がGS108に比べると少ない。
一方、GS108は音像の動きがよく見えるのだけど、膨らみがちになる。LANをいじり始める以前の音の洗練された姿と比べると、飾りが多すぎるのだ。
もっと透明度がほしい。なぜ以前はそれが得られていたのだろう。
以前よりも色彩感は濃くなった。ボトムが落ちたというか。音楽性でいうとブルースが濃くなった。それが合う音源はいいのだけど、この世のものでないかのような感触で鳴っていた音源は、あんまりいいようには鳴っていない。
Michael Hedges / Aerial Boundaries とか、聴こえ方の感触がまるで違う。すごくマッチョな感じに寄っているのだ。これはこれでブルージーでかっこいい音だ。なんだか、いろんな音色で鳴る。弾き方、表現が多彩に聴こえて面白い。しかし、これでいいのかいな。あまりに聴こえ方が違うので戸惑う。
なんというかな、食事に例えたらお好み焼きというか。
美味しんだけど、いま求めてるのはそれじゃないというか、たまのおやつなら良いけど毎日そればっかりは無理じゃないかな、というか。
ハブへのノイズ対策は、効くはずだ。
apu2の枝のGS108に銅メッシュによるノイズ対策を仕掛けてみる。多少、音が締まった。
同時に芳醇さが減弱する。匙加減の調節は難しいけど、音質の装飾は本来ハブに求めるものではない。
とりあえず、うちにあるGS108、GS105、GS105Eは全部、銅メッシュを筐体内に設置することにした。筐体を開けることが出来るので設置できる。なにもしないよりいいだろうし、弊害もないはずだ。
しかし、実際、これは効いた。
以前に得られていた音の透明感が戻ってきた。
特に、8本の枝を繋いだGS108v4に設置した直後に、大きく変わった。ようやく戻ってきたと感じた。
流れで試聴比較し、apu2の枝のGS108をGS105に替える。
試行錯誤の中でLSW4-GT-8NSの影響力も馬鹿に出来ないこと、そして代替が効かないことがわかったので、これも銅メッシュを設置した。ここでも音が化けた。情報量が格段に上がったのだ。
図5-1

音の透明感が戻るのと同時に、減衰していた芳醇が別のベクトルから戻ってくる。
別のベクトルだ。この違いはなんだろう。質感というのか現れ方というのか、出自が全く違うのが分かるぐらい違う。すごく簡単にあんまり考えずに言ってしまえば、色付けに拠るものか音源自体に拠るものか、ということなんだろうが、実際のところはそう簡単に聴いて分けられはしないだろうとも思うのだけど。
この音は何だろうと考えているうちに、ひょっとしてアンプのSM-SX100なのか?と思った。
透明感があって何処までも見渡せる成層圏の空気のような音。入力される音声信号がきれいだと、そうした性格が際立つのだと思う。
これが、たぶん、うちの音なのだろう。
ノードストのトラック14、15、16も、まあ及第点かなと思えるぐらいには回復した。
Walter Tilgnerの小鳥は、右スピーカーの外側上方で鳴く。まあ、ここら辺りが正しいのだろう。というか、リスニングポイントを変えると場所が変わる。そういうのは有り得ることなんだけど、ノードストのトラック15でアーチが出来る場所で聴いたら右上に定位する。
現在の音は、LANを弄り始める前より、数段改善したというと、言い過ぎか、、、しかしそう感じるほど音楽の浸透力、安定感が上がっている。
未だ分からないのは、ちょっとLANを弄っただけで何故ここまで大崩れしたのかということ。最初の配置の何が良かったのだろう。あと、LANを弄る原因となった、44.1kHz音源のPPAPが困難な件についても未解決のままだ。
これらは、今後の宿題だ。
しかし、なんとかなって良かった。一時はどうなることかと思った。
LANというものは余程注意が要るということが本当によくわかった。勉強になった2ヶ月だった。