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Mar 09, 2025

LAN ネットワークを見直してみた 6(ハブについて現時点でのまとめ + NASの移動)

最近、といってもネットワークを弄る前からだけど、無線LANが途切れやすくなっていた。
そこで無線LANルーターの枝をONUに持ってきたら、なんとなくオーディオの音が曇るようで良くない。なおかつ無線の状況は改善しない。枝を以前の場所、GS108に戻して、間にGS105Eを追加して通信を補強した。
補強って、根拠はないんだけど、僕はスイッチングハブは通信の安定性を強化すると思っている。無線LANルーターを直接にGS108につなぐよりは、間にハブをかませたほうがいいのではないかと。バッファアンプみたいな考え方だ。但し、ジッターについては配慮していない。あくまでデジタル伝送の補強という考えだ。
実際、多少はましになってるのかな、これで様子見である。

図6-1

LAN構成図1

ちなみに、ONUとapu2の間のGS105は外さない方がいい。これも多分、伝送の補強なのだと思う。

色々やってきたのでまとめを書いておこうと思ったのだけど、まとまらない。
以下、羅列。

1)ハブが音に与える影響は大きい。
個々のハブにはジッターに因る固有の音色、傾向がある。それが不要ならノイズ対策するか、ハブを替えること。

2)銅メッシュによるハブへのノイズ対策は効く。
たぶん電源強化や仮想アースなども効くだろう。しかし銅メッシュのいいところは、作用が強く副作用が感じられないことだ。こういうのは他にあんまり類がない気がする。
基本的にジッターはDA変換に際して音を変え本来の情報量を減らすので、極力、何らかの対策をしたほうが良いと思う。

3)配置は、PCトランスポート系とその他を分けるほうがいい。
それ以外で、配置の差異による音色への影響は、うちではちょっと判断しきれないと感じた。ハブの個性の影響も大きいし変数が多すぎて訳がわからなくなる。ハブのノイズ対策をしたので、以前と同じことをしても以前とは違う結果が出るかも知れない。

4)うちのONUは、意外と音質が悪化しない。
一般的にはノイズ源で音質悪化要因のように言われているが、これは各家庭によって違うのではないか。むしろうちではONUより他のハブの悪影響が大きくて、ONUのLANポートでPCトランスポート系とそれ以外を分ける必要があった。ONUに別のハブをつないで、そこで分けるのはうちでは悪手だった。
理由は不明。ONU以外のハブが悪すぎた可能性ぐらいしか思い付かないが、そんなに悪いのかね、、、しかし、ハブにノイズ対策した今では、どちらが良いかは分からない状況だ。

5)LANポートの自作ターミネーターは効くかもしれない。
以前、主に100BASE-T用のを使っていたが、1000BASE-Tのポートばかりになった今の状況では本数が足りなくなり、いつの間にか使わなくなっていた。ONUの空きポート2つに刺してみたが、少し効いているような感じ。音が明瞭に、しなやかになる。控えめにしっかり主張するようになるかな。ターミネーターは設置箇所を増やす意味があるかも知れない。

6)GS105Eの空きポートは稼働を停めたほうが良いかも知れない。
GS105Eはウェブブラウザからポートの挙動について設定が出来る。以前は空きポートの機能を停止しても違いが分からなかったが、今は少し音の透明度が変わる気がする。オーディオ関係の機械とは離れた場所に使っているが、僅かだが音に影響があるようだ。但しブラインドでは全く気付かないだろう。

7)QNAPのオーディオ用NASは、PCトランスポートの近くにつないでいても悪影響が少ないようだ。
ストリーミング音源を聴いている時にNASのLANケーブルを抜いても音が変わらない。悪さはしていないように見えるかな。NASデータ音源の音がNASの設置場所によって違いがあるのかは、まだ確認出来ていない。

以上、まとめ。7は、ハブについてではない。

そういうことなのだが、2月末の時点で、NAS音源の音質は、遂にストリーミング音源に抜かれた。
NASの音も以前に比べたら改善している気がするんだけど、にもかかわらず、数馬身の差でぶっちぎられている。それほどストリーミング音源の改善が顕著なのだ。

これは、どうにかしないといけないだろう。
というのは、NASにしかない音源があるからだ。

すぐに思い付くのが、NASの移動。
ストリーミングを担うLMSサーバー(Mac mini)がつながっているLSW4-GT-8NSに、NASもつなぐという案だ。
LSW4-GT-8NSに銅メッシュを設置してから、ストリーミング音源の明確な音質向上があった。そこにNASをつなげば、同等の音質改善が期待できるのではないか。LSW4への負担が大きくなければいいと思うが、NASとストリーミング両方同時に大量のデータが流れることはないので、大丈夫ではないだろうか。ノイズの増加は気になるが、どうなのかな。

問題は、設置場所を作らないといけないこと。
本棚最下部の空間で、そのままでは床に直置きになるので、もしかしたらボードが必要になるかも。

複数のサーバーを移動させて場所を作る。
手頃なボードは直ぐにはないので、段ボールで代用。
なんとか移動した。

図6-2

LAN構成図2

音は、、、どうなのかなあ、、、どうもすっきりしない。

劣化していないか。これが、微妙なのだ。ストリーミングの音の鮮度が、1ミリぐらい縮んだ気がするけど、ほとんど気のせいかも知れない。
NASのほうは、随分改善しているが、ストリーミングの音には、まだ追いついていない。表現の幅が狭い。比べると、一面的に聴こえる。ストリーミングのほうが音の表情を繊細に描き分ける。

ストリーミングの音の、1ミリ縮んだ気がするのは、この描き方の部分で、僅かだが何だかすごく大きい差異、損失のように感じる。
じゃあ、NASを前の場所に戻すのか。

とりあえず、NASの下がダンボールというのが気に入らない。インシュレーターでMagic Dreamを履かせて対策はしているが、悪影響があってもおかしくない。
ネットでコーリアンのボードを注文した。

しかし、、、半日過ぎて、両者の音質が改善してきた。
何か、電気の環境が安定してきたのかな。しかも両者の優劣がつかなくなってきた。音の違いはある。ストリーミングは暖、NASは涼。しかし僅差で、優劣を聴き分けるのは難しい。
まあ、しばらく様子見しながらだ。
その後も、若干の音質変化はあるようで、落ち着いた傾向に向かっているかな。

そういえば、電源の問題がある。

今までNASは、UPS(無停電電源装置)、BY50Sから電源供給していた。
今回、セッティング場所を移動したので、通常の壁コンセントから給電することになった。これはどうなんだろう。

そこでふと気付いたのは、もともとUPSが電源供給していたのはNASと、apu2が2台とRas Piが1台、あとはハブとWiiM mini。
NASが外れたのだけど、ボードPC3台、これらは全てTiny Core系のOSで動いている。電源オフでシャットダウンしても問題ないOSだ。つまり停電しても問題ない。ということは、UPSは、NASなどへの給電に移動させてもいいということだ。

懸案は、UPSからの給電をやめたら、どの程度、音が変わるかだ。
実際に壁コンセントから直接、UPSを通さずに給電してみる。
若干、音が固くなったかな。
優しさが足りないというか、突き放すかのように聴こえる。いろいろ音源を聴くうちに、どうも情報量が減っているように感じられた。ピアノが無駄に硬い音で鳴る。以前は聴こえていた微妙なニュアンスが塗り潰されている。
UPSに戻したらもとに戻った。
UPSは、PCトランスポートに必要だ。音質に大きく貢献している。

となると、NASは電源環境が以前より劣化していると考えていいだろう。
PCトランスポートにとっては重要だが、NASにとってはそうでもないということも有り得るけど、有ると無しでここまで音が違ったら、そうでもないでは済まない気がする。もしかしたら、apu2を繋いでいるハブ(GS105)の周りを弄ってもそんなに大きな音質変化が生じなかったのは、UPSから電源供給しているからだろうか。電源が良ければ、ノイズへの抵抗力が強いかもしれない。

当初、NASの音質がストリーミングに及ばなかったのは、電源が壁コンセントに変わったことも影響したかも知れない。
新たにUPSを用意すべきか。電源は音への影響が大きい。
だがNASの音は、一応(何故か)改善して、それなりになってはいるのだが。

コーリアンボードが届いて、NASの下に設置して、いよいよストリーミングとNASの違いは全く分からなくなった。ただ、ボードの効果なのか、時間経過が作用したのかは分からない。

UPSは、今後の検討とする。
停電対策になるし、音質改善の期待も出来る。

しかし、これ以上の改善って、どうなるのか、あんまり想像がつかない。未踏の地は想像がつかないものかもしれない。

Posted at 00:26 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Oct 26, 2023

Daphileサーバーに銅メッシュを組み込んでみる

さて、NASが壊れるとか、いろいろあったのだけど、その一方で、前々回のエントリーに書いた銅メッシュによるノイズ対策を、PPAP Middle-Endで使っているapu2c4にも組み込んでいる。
結果、Middle-EndとBack-Endの間に使っていたリピーターハブ(FXG-05RPT)を外した。
以前は外したら僅かに音が曇る感じがしたが、今はそれがない。むしろ、外した方がベールが1枚剥がれるように、濁りが減ったように感じる。
ただ、apu2c4に処置してからではなく、Back-Endのapu2d4に処置した時点で、そうなっていたのかもしれない。そこは今更、確かめる気はないので、そのままにしている。

なぜか2台とも、筐体の温度が下がっている。
測定はしてないが、触った感じ、以前よりも熱くない。熱い風呂と同等かぐらいに感じていたのが、夏の行水用ぐらいに温くなっている。そしてこうなって初めて、Middle-EndのほうがBack-Endよりも温度が高いことが分かった。LAN端子を2つ使ってるからだろうか。
家屋内の室温はそんなに変わっていないので、秋が来たからとかでは説明が付かない気がする。藁半紙が基板から上がってくる熱を受け止めているのだろうか。そんなことってあるのかな、、、
音の変化よりも具体的で明確で分かりやすい。藁半紙の効果でなければおそらく、良好に機能している証左だと思う。電子工学的なことは分からないが、筐体内のノイズはPCの動作自体に影響するのだろう。ノイズが下がるとPCへの負荷も減るのではないか。

一応、銅メッシュを使うに当たって参考にしたサイトを追加。前々回に書き忘れていた。内容を分かってるのかと訊かれたら、よくわかってないのだけど。
コラム:電磁波シールドとは | 電子材料 | トーヨーケム
https://toyo-chem.com/ja/products/electronics/column/emishield.html
電磁波シールドの方法と適切な材料 マックコーポレーション
https://denjiha.macco.co.jp/emc/
電磁波シールド材の設計法 (PDF)  大阪府立産業技術総合研究所
https://orist.jp/content/files/technicalsheet/99027.PDF

さて、うちは古いノートPCをいくつもオーディオサーバーとして使っている。ノイズの問題があるのは分かりきっているので、順次、銅メッシュによる対策を行うことにした。

まず、Daphileサーバーに手を入れる。
というのは、ストリーミング配信音源の音質が、他と比べて良くないからだ。うちではストリーミングをDaphileで受けてmpdサーバーに送って鳴らしている。その入口をクリーンにしてみたら、何か変わるかもしれないということだ。

まず、テスト用Daphileサーバーとして動かしているCompaq 6730bに対策を試みた。テスト用といいながら、768kHzにアップサンプリングする経路としても運用する。768kHzにつなぐならこっちがいい、というわけではない。本当は1台にまとめることは可能なのだけど、一種の酔狂で2台で使いまわしている。

キーボードを外したら、基板の上面を直視できる。だいたい10cm四方程度の空間だ。ここに、藁半紙を置き、その上に銅メッシュを設置する。GNDへの接地をどうしようかと思っていたけど、キーボードを支える金属フレームがGNDに通電しているので、そこに銅メッシュを重ねてキーボードで押えたら、簡単に接地できた。

音は、良くなった。改善のベクトルは2台のapu2のときと同じ。
プラセボかも。なにしろ簡単に着脱できないので比較試聴が難しい、というか、処置後の音を聴いて処置前の音を思い出して比べてるだけで、殆ど比較試聴していないも同然だから。
しかし、少なくともこれは、可能な限りサーバーに銅メッシュを設置しろというオーディオの神?の思し召しだと、その程度の変化はあると、僕は理解した。

ここで気付く。
サーバーの温度変化を記録して比較できたらいいのではないか。

Daphileはウェブブラウザのインターフェイスで温度を表示できる。しかしテキストのコピペができないのでスクリーンショットだ。

これはテスト用Daphileサーバーの温度。銅メッシュ設置後。
過去に見たときより下がってる気がするが、スクショはないので心許ない。撮っておけば良かった。

次は普段使用のDaphileサーバーの温度。銅メッシュ設置前と、設置後。
普段使用というけど、こっちはSRCの設定を「best」で、384kHzへのアップサンプリングで運用。

銅メッシュ設置後のほうが、数度低い。
数度ってどうなんだろう。藁半紙を使ってないから効果が少ないのかな、、、T8は100℃越えてるが、これは何なのか調べてもよくわからない。

さて、話が前後する。
この普段使用のDaphileサーバーは、HP Elitebook 2570p。実は、テスト用のよりも若干だが音は良い。
結構大きく底蓋が開くけど、基板が見えない。ストレージ設置場所やメモリ、CPUの裏などにあるようだ。ストレージのHDDは以前に外していて空っぽなので、アダプターも外して、その空間に銅メッシュを仕込むことにした。部品配置の関係で絶縁する必要がないので、藁半紙は無しだ。銅メッシュの端を養生テープでGND(内蔵DVDドライブ)に貼り付けた。
こんなんでいいのか、と思うけど、ちゃんと動く。

それよりも、この機械自体がどこかガタが来ているようで、そっちのほうが問題な感じだ。いや、実は、Compaq 6730bのほうも使いこなしでなんとかしないといけない故障がある。NASが壊れたけど、これらもあぶない。

話が逸れた。
音はどうかというと、こっちは6730bの時ほど大きな変化は感じない。良くなっている感じはするけど、すごくデリケートな変化だ。しかし、こんなこと言っていて、あとで評価が変わることは珍しくない。

さて、2つのサーバー両方に、なんとなく音質改善があるように思われるが、NAS音源をmpdで鳴らすのと比べたら、ストリーミング音源は音色のグラデーション、陰影で劣る。緩い感じの音だ。
mpdで処理する際にupmpdcliが必要になる分、不利なのは仕方がない。そう考えたら、mpdサーバーへの対策の方が効果があるかもしれない。

ここで、手持ちの銅メッシュが切れたので、対策は後日に行う予定だ。

NASは、新しいHS-264が来て、251に積んでいたHDDを載せて、起動したら無事に復活した。ファーム、カーネルの更新を何回か繰り返す必要があって、ウェブインターフェイスは目新しいものになっている。
名前もログインパスもIPも同じで動いている。
ログが残っていて、HS-251は11日の朝に急に加熱し温度が75℃を超えて止まったらしい。それ以上の原因は不明だ。

音はどうか。
なんか、くもってるっぽい。ねばいというか。どうなんだこれ、グレードは上がったはずなのに。
おかしいなあ、と思い巡らすことしきり、HS-251に使っていたインシュレーター、Magic Dreamを外したままになっていたのを思い出す。
これを戻したら、、戻ってきた。効いていたんだね、Magic Dream。
251より、いいのかな。少なくとも以前よりは良いように思うけど、いろんな要素が変わっているので、NASが変わったから良くなったとは言えない。

それにしてもQNAPのNASは熱い。そのうち可能なら、銅メッシュを組み込んでみよう、、、

Posted at 22:50 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , , ,

Oct 22, 2023

NASが壊れた

10月11日の夜、HS-251が壊れているのに気が付いた。

ncmpcppがフリーズし、最初はmpdサーバー等の不具合かと思ったんだけど、そっちは問題なかった。
HS-251にpingが通らないのに気付く。
確認したら、普段は暖かい機体が冷たくなっている。
電源スイッチを押しても、反応がない。ACアダプターをテスターで確認、DC12Vは来ている。

電源を押してもNASの起動が完了しません 株式会社ユニスター
https://unistar.jp/faq/q11/

上記はQNAP日本代理店サイトのurl。
このサイトに書かれている通り、内蔵しているHDD2台を外して起動を試みたが、反応がない。これで起動しないなら、ACアダプターか電源ユニットの故障。
ということは、電源ユニットだ。

追記だ。
電源ユニット(PSU)の故障、と思っていた。
しかし、PSUって何だろう。
僕はてっきり、HS-251の筐体の中にある部品だろうと思っていたんだけど、どうもそうではないらしい。
https://www.qnapworks.com/Power.asp
ACアダプターの代わりらしく、ということは、HS-251にはPSUは付いていないのだ。
だったら、何が壊れているのだ?

というわけで、再度、ACアダプターをつないでみたら、それだけでLEDが光る。スイッチを入れたら光るはずだが、逆に消える。LEDが点いてもビープ音はない。
LEDがとりあえず光るとしたら、ビープ音がならないのはマザボ、メモリ、BIOSの問題。
筐体を開けて基板を確認してみたが、素人目には何処が故障しているのか全く分からなかった。まあ、仕方がない。

修理は効くのか、QNAPのサイトで確認したら、修理対象機器に挙がっていない。修理できたとしても、台湾に送る必要がある。
QNAP RMAサービス
https://www.qnap.com/ja-jp/rma-service/

2014年発売の機種なので、修理不能でも仕方がないかも。
そんな昔だっけ。僕が購入したのは2018年、型落ちで安く買ったのだ。9年前なら仕方ないかと思うけど、5年前だったら残念だ。
現在の代替機種は、HS-264。
https://www.qnap.com/ja-jp/product/hs-264
10数万する。
どうしようか、、、

HS-264を導入するメリットは、
まず、もとの設置場所にすっぽり納まるだろうということ。
グレードが上がるので音質改善が見込めそう。Celeron N5105 最大2.9GHz メモリ8GBだ。すごい。そこまでのスペックを奢るようになったのか、、、
メーカー製のNASは出来合いのソフトで、バックアップなどの設定はやりやすい。今回の故障でも、定期的にバックアップをしていたので音源データは無事な筈。管理もウェブブラウザから出来て比較的手軽で分かりやすい。
あと、これはやってみないと分からないが、HS-251に入っていたHDDがOSやデータ込みで使えるかもしれない(データは無理でも、初期化したHDDとしては使える可能性は高い)。
問題は、価格と、また壊れる可能性はある、ということだ。

代替案として、手元に残っているノートPCを音源サーバー化しNASの代わりにするというのがある。FedoraあたりをインストールしてUSB-HDDを繋いで共有サーバー化すれば事足りる。
こちらのメリットは、まず運用に際しての柔軟性が上がること。
出来合いのNASは、メーカーが設定した使い方になる。たとえば今回、HS-251の本体?が壊れたけど、取り出したHDDから音源データを抜き出すことが、簡単には出来ない。セキュリティなんだろうけど、QNAPが決めた方法じゃないと読み出しが出来ない筈だ(昔に調べたことなので、どうするのだったか忘れてしまった。けっこう手間だった気がする)。僕が自分で作るサーバーなら、サーバー自体が壊れてもHDDを他のPCに繋げば読み出せる。サーバーに選ぶ機種によってはNASよりも高性能になるかもしれない。ただ、うちで余っているノートPCは古い。HS-264には負けるかもしれない。
定期的なバックアップなどは、出来合いのNASより設定の手間がかかるだろう。置き場所をどう確保するのかというのも問題。

とりあえず、バックアップのNASからデータを吸い上げて手持ちのUSB-HDD(いざという時のために4TBのを入手しそのままになっていた)に移す。バックアップも壊れたらシャレにならないので、バックアップのバックアップだ。

なにはともあれ、音源を聞けるようにしたい。
最近は多くの音源がDeezerにもあるのだけど、ないのもあるし、自宅音源を鳴らす方が音が良い。

暫定的にバックアップ用のNASをメイン音源にするのは、いまいち気が進まない。
バックアップ用NASはTS-212pで、HS-210と同等ぐらい。悪くはないけど、音源サーバーはもう少し余力がある機械にしたいというのがある。HS-210とHS-251を比べたら、251の方が音が多少良かった。だからポップ系音源は210に、クラシックなど高音質が要求される音源は251に置いていた。
TS-212pではHS-251と同等以上は期待できないのではないか。

やってみたら、そんなに言うほど悪くない。
バックアップNASが、オーディオシステムから離れた場所にあるのが効いているのか。オーディオ再生環境などの状況も昔とは変わっている。
いや、判断は保留する。
もしかして、安価なNASでもいいのかな、、、

NASについて、もうひとつ思い付いたこと。
HS-210は、現在RAIDを組んで3TBで運用している。RAIDを解除したら、6TBで運用できる。ここまでNASを使ってきて、RAIDである意味ってあるのかな、と思うことはあったので。
まあ、なんだか、あれこれ考えて、きりがないな。

更に思い付く。
試みに、バックアップにしたUSB-HDDをmpdサーバーにマウントを試みた。
NASではなく、いっそUSB-HDDで音源管理するのはどうか、ということだ。
mpdサーバーのOSはTiny Core 64 11.1、若干古い。
USB-HDは、SeagateのBackup Plusという機種。4TBだ。

ところが、これが梃子摺る。下記コマンドで、一応マウントできた。
しかし、マウントできてもmpdで読めない。lsでも読めない。
こんな感じ。

tc@box:~$ sudo mount -t ntfs /dev/sdb2 /mnt/music
tc@box:~$ mpd
Oct 15 02:53 : config: No permission to traverse ("execute") directory: /mnt/music
Oct 15 02:53 : config: No permission to read directory: /mnt/music
tc@box:~$ ls /mnt/music
ls: can't open '/mnt/music': Permission denied

これでマウントできたといえるのだろうか。
でも、FedoraのPCでマウントしたら、読めるし書けるんだよね、、、
Tiny Coreのフォーラムに行ったらヒントがあった。「ntfs-3g.tcz、ntfs-3g-dev.tcz、ntfsprogs.tcz」をインストール。

tc@box:~$ sudo mount -t ntfs -o rw /dev/sdb2 /mnt/music
tc@box:~$ ls /mnt/music
ls: can't open '/mnt/music': Permission denied
tc@box:~$ sudo chmod -R 777 /mnt/music
chmod: /mnt/music: Read-only file system

だめだ。弱った。Read-onlyってなぜだ。

古いノートPCから出してケースに入れてリユースした30GB FATの古いHDDでどうなるか試したら、マウントできる。このディスクに音源ファイルを書き込み、マウントしてmpdで音を出してみた。
LANを通るよりも鮮烈な音だ。
もともとUSB音源が良いかもしれないというのは、CDをUSB-DVDドライブで鳴らすと音がいいという経験(下記の過去エントリー参照)から、想定だけはしていた。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20220510a.html

このHDDのファイルシステムをNTFS、ext4に変えてやってみた。
やはりFedoraでは読めて使えるが、Tiny Coreでは読めない。
exFATはどうだろう。
「exfat-utils.tcz、exfat-fuse.tcz」が必要ということでインストール。

tc@box:~$ sudo mount.exfat-fuse /dev/sdb /mnt/music

マウントしない。
USB周りが悪いのか?、、「usb-automount.tcz、usb-serial-5.4.3-tinycore64.tcz、libgusb.tcz、usb-utils.tcz、libusb-dev.tcz」をインストール。それでも、読めない。
ネット上、あちこち見て、直接にntfs-3gを呼び出すというのを見つけた。

tc@box:~$ fdisk -l
Disk /dev/sda: 15 GB, 15669919744 bytes, 30605312 sectors
60010 cylinders, 255 heads, 2 sectors/track
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes

Device  Boot StartCHS	EndCHS    	StartLBA 	EndLBA	Sectors  Size Id Type
/dev/sda1 *  4,4,1   	1023,254,2    	2048	1003519	1001472  489M  1 FAT12
Disk /dev/sdb: 56 GB, 60011642880 bytes, 117210240 sectors
57231 cylinders, 64 heads, 32 sectors/track
Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes

Device  Boot StartCHS	EndCHS    	StartLBA 	EndLBA	Sectors  Size Id Type
tc@box:~$ 
tc@box:~$ sudo ntfs-3g /dev/sdb /mnt/music
tc@box:~$

NTFS、マウントした、っぽい、かな。
音も、出ました。やったー、、、と、思っていたら、止まったり。安定しない。
バックアップにしたSeagateのBackup Plus、これもNTFSだ。マウントできるだろうか。
マウントは出来たが、音は出ない。mpdが止まってしまう。
どうも、現状、結局、FATでないと安定しないようだ。Tiny Coreのバージョンが古いからかな、、、

とりあえず、USB-HDDは、ファイルシステムはFATじゃないと使えない。
つまり容量は、FAT32で2TBが上限。
Backup Plusは4TBだから、2つのパーティションに分ければ使えるのか。フォーマット出来たとして、サーバーが耐えられるのかどうか。

いや、まて、、ほんとうは、RAM再生の方が、たぶんUSB-HDDよりも音はいいのではないか。
えー、、あれはでも、手間なんだよ、どうしよう、とか考えながらやってみたら、そんなに言うほど手間じゃない。アナログレコードを管理するのに比べたら手軽なものだろう。
5年前のエントリーで、そのうち気が向けばやると書いていたことを、今やってるということになる。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20180506a.html
当時やっていたら、どういう評価になっただろうな。

音はどうかというと、RAMのほうが30GB HDDよりも優しい音だ。HDDのほうが鮮烈、いや、音源によっては鮮烈過ぎるか?、ピアノとかきつく鳴る。但し、これはHDDの個体差が影響している可能性がある。即断はできない。まだ、どちらがどうとも言いにくい。
NASとRAMの比較は、この時点で、若干差はあるがブラインドで区別は困難だ。
細かいこと言わないなら、安いNASでいい、という感じ。

こんな感じで、いろいろ試すうちに、やはりNASに類するものは必要だろうと思うようになった。

音源の格納庫をUSB-HDDに託すのは、自分としては、無理があるようだ。バックアップ機能などリスク管理の面からNASの方が良さそうだし、日常の管理上、USB-HDDはNASと比べたら手間がかかりそう。
しかし、音源としての扱いは、USB-HDDが使えるかどうかで変わってくる。

Backup Plus 4TB、実はもう1台ある。
どうせ物置に仕舞ったままではもったいないだけなので、FAT32 2TBのパーティション2つに切った。
これに音源ファイルをコピーして、mpdサーバーにマウントしてNAS音源と比較してみた。

tc@box:~$ sudo mount -t vfat -o iocharset=utf8 /dev/sdb2 /mnt/music/z

上記コマンドでマウント。
-o iocharset=utf8 の設定がないと、cueシートのファイル名の日本語が文字化けし使えなくなる。
この設定をしなくても音源のファイル名は日本語表示ができていて、音は出せる。このあたりの仕組みは分からない。しかし、それでは便利には使えないので、設定する。

30GB HDDで聴かれた、鮮烈な音色の感触はない。
NASとの違いは、あるといえばあるような、ないような、というレベルだ。ごく僅かにBackup Plusのほうが陰影が深い?ような気がするんだけど、音源を切り替えながらの試聴でも差異を聴き分けるのは困難で、そのうち分からなくなり、ブラインドでは、まず分からない、そういう感じ。

そういえば、DVDドライブでCDを鳴らすのはどうなってるかな?、と思って、鳴らしてみた。これも、ほとんど区別が付かない。しかし、ほんとうに僅かだけど、NASより抜けが良い、気がする。
ブラインドでは分からないだろうけど、鼻の先だけ、勝っている気がする。

RAM再生も比較してみる、、、これも、ほんとうに差が少ない。
しかし、僅かに立ち上がりがいいのかな、、、

一応、この次点での順位を付けるなら、
RAM、CD-DVDドライブ、USB-HDD。これらミリ単位で競って、数センチ遅れてNASが続く、という感じ。

RAMからUSB-HDDの差はごく僅かだ。CD-DVDドライブを2番目にしたのは、何かどこか、癖があるような気がするから。悪い癖ではなくて聴きやすいのだけど。USB-HDD(Backup Plus 4TB)のほうが癖は少ないように思う。ただ、オブラート1枚ぐらい、RAMのほうがいい気がする。こうなると、自分でも何言ってるのか分からないし、あやしい。何処にどのような機械を選ぶにせよ、癖はあるだろう。気が付かないレベルか、そうでないかというだけで。

そこからNASまでは、数センチの差がある、という感じ。ブラインドでは分からないだろう。
ただ、この数センチは、音源によっては無視できない差異が出るようだ。

ちなみに使った音源は下記。
武久源造 鍵盤音楽の領域 Vol. 1
https://ml.naxos.jp/album/ALCD-1001
高橋悠治 バッハ:ゴルトベルク変奏曲 AVCL-25026
https://tower.jp/item/3693943/
ヘンデル:オラトリオ「時と真理の勝利」
https://www.amazon.co.jp/dp/B00005F52T

数センチの差だった筈が、10数センチ以上の差になってくる。聴いていて気持ち良い音になる。僅かに残っていた耳障りな何かが聴こえなくなる。そして、なくなって初めて気が付く。不思議なことに、あれ、こんなに良かったっけ、となる。
こうなると、聞き慣れた音源なら、ブラインドでも気付くかもしれない。

ここまでばたばたした挙句、USB-HDDは使いませんというのは、なんかもったいない。
差は、ないわけじゃないし。
そういう話ではないのだけど。
実際、どういう運用になるのか、とっ散らかってるのでイメージがまとまらない。

まとまらないところ、まとめていく。

まず、NASをどうするか。
今あるのは、ポップ系用HS-210と、バックアップ用TS-212p。
NASを増やさないとしたら、
1)HS-210のRAIDを解いて6TBにして、これにクラシックなどのデータを移す案。
2)バックアップ用TS-212pをクラシック系用にしてしまう案。この場合、バックアップはUSB-HDDということになる。これは心許ないし運用が面倒。自動的にバックアップされているというのは大きな安心材料だ。
つまり、2案はない。
バックアップを確実にするなら、NASがあったほうがいいのはいいのだ。

3)HS-251の代替NASを導入する案。
つまり、1案と3案のどちらかだ。3とするならHS-264にするかどうか。
もっと安いのでもいいかも。
というのは、ここに来て、最高の音質を求めるなら音源をmpdサーバー傍に置く方がいいことが分かってきたので。NASの音は次点でいい。日常的な使用で不満がないレベル、ブラインドで簡単には分からないレベルの音が出さえすればいい。
それなら、敢て高性能なNASである必要はない。TS-212pで、少なくともストリーミング音源を越える音は出ている。最新のNASで、適当なのを選べば、現状のニーズには合うのではないか。
1案は、ちょっと面倒。RAIDを崩すリスクも、たぶんどこかにある。
3案、採用だ。
どこに置くかが問題だけど、まあ、なんとかなるでしょ。
HS-264を使えばRAM音源にどこまで迫れるのだろうか。
そこは、どうなんだろう、、、そこまでしたいとは、今は思わない。

音源をどうするか。
NASの運用は、従来どおりとなる。
USB-HDDを日常的に使うかとなると、RAM音源で運用する方がいいんじゃないか、と思ってたんだけど、考え直して、RAM再生の代替として運用してみることにした。
RAM再生の欠点は、RAMの容量に限界があることと、mpdサーバーのTiny Core 64をリブートしたら音源が消えてしまうことだ(消えないようにすることも出来ないではないが、運用はやっかい)。
USB-HDDは、その欠点がない。そしてRAM再生に極めて近い音質を狙える。

しかし、どうなるかなあ、、、結局、NAS音源で満足したままになるかもしれない。差異は僅かだから。あと、USB-HDDというなら、USBメモリでいいんじゃないのか、ということもある。最近は64GBとかあるので、そこそこの量の音源を蓄積できる。けど、、、
どうしたものかな、、、
いずれにしても、NASは要る。機種選定が難しい、、、
3万ぐらいで我慢するか、多少、いいのになると6万ぐらい以上はする。

ここで、PCでNAS(ネットワークアタッチトストレージ)を構築することに特化したUnix系システムで、TrueNASというのがあるというので見に行ったら、要求システム要件が凄すぎた。
そこで、Debian系のフリーのNASシステムでOpenMediaVaultというのがあるらしいので見に行く。
https://www.openmediavault.org/

これは使えるかも。かなり軽量な様子。
しかし、改めてうちで使わず残っているPCを確認したら、スペックが、市販のNASと比べても貧相過ぎる。使う気になれない。つまり、使いでがありそうなPCを買わないといけない。

買うのか作るのか、、、

とか思っていたら、HS-264が8万円台で売っていた。
思わず、ぽちってしまった。
なんでやねん。
長くなったので、今回はこのぐらいにする。まだまだ先は長い。

Posted at 13:37 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , , , , ,

Apr 13, 2021

DaphileにNASをマウントしてみる(cue sheetが使える!)

何が忙しいって、新譜を聴くのに忙しい。
正確には新譜ではなく、Deezerの「Top Charts」に上がってくるアルバムを聴くのに忙しいんだけど。

DeezerのWeb Playerには「最も再生されたアルバム」という項目があって、ここに上がってくるアルバムはDeezerが僕の嗜好に合わせてくれるようで、好みの音源が次々に上がってくる。アルバム100枚が1~数日?で入れ替わって表示されるようだ。
何で僕の嗜好に合わせているのが分かるかというと、僕以外の誰が再生するんだ?というような音源で、且つ僕が数日内に再生した音源が、いくつか混じっているからだ。僕と似たような嗜好のDeezer利用者が最近聴いている音源を集めてみました、ということらしい。
けっこう重宝して利用していた。

Daphileではこれが「Top Charts」の中の「Albums」という項目で表示される(僕の好みに調整されたチャートで、どうしてTopというのかとは思うけど)。
Web Playerでは100作品までが上がっているけど、どういう仕組みか分からないけど、Daphileだとさらに200作品が追加され、Web Playerの3倍のリストになる。とても全部は聴けないので、気になるものだけ聴いてるけど、それでも充分過ぎる量になる。

ちなみに「Top Charts」には「Albums」以外に「Tracks」「Artists」という項目もある。しかしTracksは雑然としすぎていて掴み所がない。Artistsは変化が少なく新鮮味に欠ける。
Albumsのチャートは日々変化し、聴いてみたら面白いと思うものが多く刺激的だ。
ネット配信で曲単位の時代と言われるが、アルバムのほうが僕みたいなのにはとっつきやすく分かりやすい。
なんというのかな、アルバムというのはコース料理なのだ。
前菜だけとかメインだけとかでは物足らない。シェフを並べられても困るのだ。コースを食うことで世界観を掴めるような気がする。まあ、1トラックで満足できる曲も勿論あるのだけど、最近の曲より昔の曲で多いような気がする。

2021.12.05. 追記。
いつからなのかは分からないけど、「最も再生されたアルバム」とTop Chartsの「Albums」は、同じ枚数が表示されるようになった。同時に表示される数がずいぶん減って、今日は40枚以下だ。正直こうなると面白みがないので、最近はほとんど使っていない。

そんなことはさておき。
うちのオーディオシステム構成図を見ていて気付いたことがある。

システム構成図1

前回のエントリーで、Deezer/DaphileとNAS音源の比較は「僅かに違うような気もするんだけど、気のせいレベル」と書いたのだけど、もしかしたらNASの音は、DaphileにNASをマウントしたほうが、mpdアップサンプリングサーバーの負担が減って良くなるんじゃないのか。
つまり、DaphileにNASをマウントして鳴らさないと、厳密な比較は出来ないのではないか。
下図のような感じ。

システム構成図2

以前、RAMメモリー再生という再生方式を採用していたことがあるのだけど、マウントしたNASの音源を再生するよりも音が良かった。UPnPも試したことがあったが、cueシートに対応できないので採用しなかったんだけど、その音は何処かRAMメモリー再生の再生音と通じるものがあると感じていた。
PPAPで鳴らしている現在、大きな変化はないかもしれないけど、簡単に試せるだろうし、と思ってやってみた。
問題は、うちのリッピングファイルはアルバム単位のflacで、Daphile/UPnPだとおそらくはアルバム単位でしか選曲できないということだ。しかし、ダウンロードしたファイルはトラック毎になっているので使えるかな。、、、と思っていたんだけど、、、

大きな番狂わせがあった。それは後述。

とりあえず、DaphileにNASの共有ディレクトリをマウントする。
最初のマウントには再起動の操作が必要で、数分かかることもあるようだ。
せっかくなので、手順を記載しておく。

Daphileの操作画面からSettings、Storageを開くと、「Network drives」という項目がある(画面上では既に「ariel」という共有ディレクトリが登録されている)。

512

新たにNASの共有ディレクトリをマウントするには「Add new」をクリック。
選択肢が出るので、うちでは「nfs」を選択。

入力項目が追加される。ここに必要項目(サーバーのip、共有したいディレクトリの名称)を記載していく。portは入れなくても良いようだ。「Local mount name」にDaphileに登録する名前を記入する(しなかったらどうなるかは試していない)。
記入後、下の「Save & Restart」で再起動。
再起動しないとマウント作業自体が行われないようだ。
うまくマウントできなかったら、赤丸のエラーマークが表示されるのだけど、スクリーンショットは撮り忘れた。

Daphileにマウントされた共有ディレクトリは、Home画面の My Music > Music Folder > Network Drives に表示される。
共有ディレクトリ内の音源のデータは、My MusicのAlbum Artists等の項目にも反映される。しかし、NAS上の全てのデータを取りこめてはいない。取りこぼしが多く充分には当てに出来ない。訂正。これは僕の勘違いだったっぽい。ちゃんと取り込んでるのかな、、、
アルバムのアートワークも何処からか引っ張ってくるようだ。これも正確ではないこともある。
「Network Drives」以下はNASの共有ディレクトリ自体の階層構造が反映されるようで、こっちのほうがAlbum ArtistsやAlbumsのデータよりも正確に見える。





共有ディレクトリの中の階層を下っていくとflacやcueシートが表示される。
だけどcueシートは機能しないはず。これはUPnPの仕様なので仕方ない、、、
と、思っていたら、、、
なんとcueシートが使える!
これはどういう仕組みなんだろう。僕のようなNASの音源にcueシートを多用する人間には朗報だ。

どうもflacファイル自体に対しては再生操作は出来ず、cueシートのほうから再生などの操作が出来るようになっている。

これは、「Albums」のリストから音源を表示した画面。
Album ArtistsやAlbumsからの操作では、CD1枚で1つのflacになっているはずの音源が、曲別での操作が可能になっている。
うちのNAS上の音源自体はCD1枚のflacとcueシートだが、あたかも個別の曲ごとのファイルに分かれているかの様に、曲選択や再生ができるということだ。

Daphileというのは、すごいディストリビューションだと改めて思った。
しかし、本当に上手く機能してるのかな、、、
暫く使いながら確認していく。

音質の話。
Daphileマウントとmpdマウントで、音を比較。
比較に使った音源は下記。
CD1枚のflacファイルを試聴に使うので両方1曲目だ(分かりにくいので追記。試聴していた時は、cue sheetが使えることに気付いていなかったので、こんな文面になった。直し忘れていたということ)。

ヘンデル:オラトリオ「時と真理の勝利」(ユンゲ・カントライ/フランクフルト・バロック管/マルティーニ)
HANDEL: Trionfo del Tempo e della Verita (Il)
Part l: Sonata dell'Overtura, HWV 46a (Allegro) - Adagio - (Allegro); Sinfonia, HWV 46b - Allegro - Adagio

ハイドン:バリトン三重奏曲全集 1 (エステルハージ・アンサンブル/ピッコロ・コンチェルト)
HAYDN, J.: Baryton Trios (Complete), Vol. 1 (Esterházy Ensemble, Piccolo Concerto)
Baryton Trio No. 1 in A Major, Hob. XI:1: I. Adagio

正直、ほとんど区別が付かない。
僅かにDaphileマウントのほうが滑らかでmpdマウントのほうが強いような気がするが、気のせいで片付くレベルだ。

ここで、Deezerからストリーミング音源と比較する。
上記の音源はDeezerでも聴くことができる。リマスターとかこちらにとって不都合なことは多分してないだろうと思われる。

https://www.deezer.com/ja/track/83013464
https://www.deezer.com/ja/track/84850231
(これらはDeezerにログインしていないと表示されないことに後で気付いた)

正直、これも区別が付かない。
mpdマウントの音に近いのか?気のせいで片付くレベルだ。明日には評価が変わりかねない。
PPAPを止めたら違いが出るのかも知れないけど、そこまでしなくていいかと思っている。

今回は、すごい発見があった。僕にとってはすごい発見なのだ。
引き続き、取り組んで行きたい。

Posted at 23:42 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , , ,

Jun 30, 2018

ようやくNASを追加した

デジタルオーディオはノイズとの戦いということで、いろいろ些細な変化で音が変わる。
アナログの場合はノイズや歪みも味のうちという場面があるけど、デジタルだと悪化要因にしかならない。

先日は、イーサネットハブを外したら音が変わるという、デジタルオーディオをやっている人間にとってはよくあるあるある状況に陥って、もとに戻してみたりしてるのだけど、戻してみても精彩を欠く。
何が原因だろうとしばらく悩んだけど、LANターミネーターが足りないから端子だけ差しておけばいいか、と思って刺していたLANケーブル端子(ターミネーターに加工前で、端子に10cm足らずのケーブルが付いている。抵抗が足りなくて製作が滞っているのだ)が怪しいと思い至り、外してみたら音が戻った。
こんなのを刺していた
10cmのケーブル端がノイズを拾っていた?ということらしい?
もしかしたら、僕が知らないだけでよくあることなのかもしれないけど、やはり体験すると感心するやらあきれるやらで、いろいろと細かいことだよな、と思う。

音がいいのはいいんだけど、敏感すぎるのも扱いにくいよなあ、と思う事がある。
昨日と今日で、なんとなく違うのだ。
気圧のせいやら電圧のせいやら、よく分からない。
好きでめんどくさいことしてるんだから誰にも同情されんだろうけど、もうちょっと大雑把にやれないかなとか思ったり。
まあ、そうもいかないのは分かってるんだけどさ。

6月20日現在、下図のような感じで継いでいる(変更追記。文章の流れで、図の位置を上に上げた)。

LAN接続図

先日外したハブというのはFX08-mini(hub 5)で、以前は数を継げるほど音が良くなるハブと言われていた。うちでも3台までは継げてみたことがあるけど、まあ2台でいいかということで減らして、最近は1台だけPPAPのフロントとバックエンドの間に挟んでいた。
ふと、なくてもいいんじゃないの?と思って外したら、思わしくなかったのだ。

このハブは、何をしているんだろうという。
ないならないで精彩を欠くので、デジタル信号の打ち直しとか安定化とか、そういうことをしてるんだろうと思う。
一方で、端子に刺さったケーブルは悪化要因にもなるのだ。切れ端で悪化するなら、ケーブルそのものも悪化要因になる可能性はあるのかな。
音が精彩を欠いたのは、ハブを外したからじゃなくてケーブルが違ったからかもしれない。つまりハブからRas Piまでの距離が違うのだ。片やFX08-miniから50cm程度で、FX08-miniを外したらGS105Eまで1m以上と、そこそこの差があって、これが実はいけなかったんじゃないのか。とか。いや、もしかしたら、ケーブルは端をターミネートしてるかどうかのほうが影響が大きいのかもしれない。経験的に音が悪化するのはケーブル端に何もつないでいない時だ。でも、そもそもハブが違うじゃんというのもあったり。
わけが分からないね。

引きずってた案件としてNASを追加したいというのがあって。
ストレージ使用量が全容量の4分の3を超えたので、いずれ対策が必要になるのは分かっている。NASを追加するとしたらどう設定しようかというのも悩みだし、追加するとなるとハブの何処に刺すのということが出てくる。ハブ足りないから追加しようか、とか。
PCトラポからの距離はどの程度まで許容されるのか。漠然とした印象ではトラポとNASが近いに越したことはないという印象なんだけど、実際にそこはどうなのか、とか。

そんなわけで昔使っていたBaffaloのハブ(hub 2)を戻している。ここにNASやサブクライアントPC、DHCPサーバーとの連結など、ノイズ源になりそうなものをまとめてみようという考え。
サブクライアントPCは音源データをNASに送るのに使っている。普段、ncmpcppでmpdを操作してるのはwlanで継いだクライアントPCが主なんだけど、無線lanボードの通信速度が遅すぎて、ギガバイト以上のリッピングファイルやハイレゾファイルのNASへの転送には全く使う気になれないのだ。有線だと違うんだけどダイニング周りにケーブルを引き回す気になれない。サブクライアントPCは有線で継ぐことができる場所に置いている。
FX08-mini、GS105EへのLANケーブルの接続は最小限にして負荷を減らし、使わないLAN端子はOFFにしたりターミネータを刺してノイズ低減に努める。サブシステムのほうはトラポのRas pi/piCoreで384kHzまでアップサンプリングするからノイズに耐性があるはずなので、96kHz上限のメインシステムよりノイズ対策は緩い。
とか、もったいぶったことを書いているが後付けの理屈で能書きだ。

NASは型落ちのhs-251を入手して、どういう設定で継ぐか延々迷っていたんだけど、もうRAID1でいいやってことにした。
他の選択枝となると、HDD2台でRAIDを組まずに運用する方法だけど、そうなるとバックアップの管理が重要になってくる。RAID1のほうがNAS自体の耐障害性信頼度が高い分、バックアップ管理の重要度は減るんじゃないかな。RAID0とか他の組み方はデメリットが大きくて考えにくい。
RAID1だとNAS2台で運用せざるを得ないんだけど、音への影響はどうなんだろう、、、
NAS2台をマウントすることになるras piへの負担が増えるのと、ネットワーク内のノイズ源が増える。
考えてばかりいても仕方ない。
やってみよう。
ということでやってみたら、以外に音への影響は小さいのかな?
1台のときとの差を聴き取れないような。
というか、、、
NASというのは時々リブートしたほうがいいのかな、と思った。安定動作のために。
あとhs-251のほうが210よりも機械としてのスペックが高い分、スペックが高い音が出ている。これはなるほどなあと思った。
当面、これでいくことにした。
役割分担としては、hs-251がクラシックの音源、エスニックや環境音のライブ録音音源、ハイレゾ。hs-210にはロック、ジャズ、JポップなどポップミュージックのCDリッピング音源を担当してもらう。

以前は、hub 3(GS105E)に接続が集中していて、今回、NASを増やすのを機にハブを増やしている。
NASやサブクライアントPCのhub 3への接続を、新しく追加したhub 2に移してみたところ、音のほうはなんとなく落ち着いてしっとりした感じになった印象がある。クリアネスは低下していないと思うので、悪くはないだろうという判断だ。踏み込んでじっくり時間をとった試聴はしていないので、印象なんだけど。
情報量が低下しているようなら考え直さないといけないけど、たぶん大丈夫だろ。

ほんとうは、hub 3からhub 5まではハブ1台で済まそうと思えばできるんだけど、以前からの流れでは数珠繋ぎになっていた。hub 5のFX08-miniを外したら思わしくなかったというのは前述したとおり。じゃあ、hub 3とhub 4を1台にまとめたらどうなんだろうとか考えたんだけど、まとめるより分岐させることにした。
メインシステムはfireface UCX CCモードでPPAPだけど、サンプリング周波数・ビット深度を固定しないといけないので、CDリッピング音源への対応が中心になる。ハイレゾは24/96までだ(しかし今回、これが今まで以上にいい音で鳴ってる気がする。NASの力だろうか、、、)。
ハイレゾ音源は192kHz以上のもあるし、ある程度は柔軟に対応できる環境も残しておきたいし、RAM音源再生ができる環境も維持しておきたいとも思っていて。これらの機能を、とりあえずサブシステムに振り分けることにした。

そうした諸々の結果が上の図のようになっている。
どうなることかと思っていたけど、意外にもパフォーマンスは改善している。今後もこの調子でいきたいところだ。

Posted at 21:37 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , , ,

Dec 31, 2016

UPnP/DLNAは難しかった(volumioをupnpで繋いだので追記した)

最近はupnp/dlnaをvolumioで使おうと試みていた。
lightMPD/upnpgwがupnpを上手く使って音質向上に成功しているようで、NASをマウントするよりもシステムの負担が少ないのかもしれない。じゃあ手近で使っているvolumioで出来ないか、あわよくば音質改善が見込めないかとか考えた。
そもそも大したスキルがないので上手くいかなかったので、この際なので記録しておく。

追記。
DLNAで音出し : オーディオ日記 http://yseki118.exblog.jp/25998461/
こちらで書かれていることなど読むと、upnpで音質向上とはいかないということが今更分かる。
頭もハサミも使いようだ。身の丈にあったことを無理せずやったほうが効率いいんだろうな、と思うのだった。

1月4日、さらに追記。
次のエントリーにその後の経過を書いた。意外に音は良かったという結末だ。

volumio1.55ならupnpを使えるということらしい。

ラズパイ・オーディオをDLNAネットワークプレーヤーとして活用する - Phile-web
http://www.phileweb.com/review/article/201604/22/2053.html
Raspberry Pi+Volumio をネットワークオーディオプレイヤーとして使う : アジャイル株式会社
http://www.agilegroup.co.jp/technote/volumio-via-network.html
How to start the DLNA Server for Volumio 1.5 on the Pi
https://volumio.org/forum/how-start-the-dlna-server-for-volumio-the-t2401.html

まずvolumio1.55の設定。
webブラウザからアクセスしてDLNA関係の設定をONにする。
試験的に、volumioにはNAS上の適当なフォルダをマウント。

次に、sshでrootでログイン。パスはvolumio。
/etc/minidlna.confを編集。
#media_dir=/var/lib/mpd/music
上記の行のコメントアウトを外す。
dlnaサーバを再起動するのに以下のコマンドを打つ。
service minidlna restart

これでvolumio1.55がDLNA serverになる。
もしもvolumioにマウントしたNASのデータだけをupnpクライアントに認識させたかったら、/etc/minidlna.confを以下のよう編集したらいい。
media_dir=/var/lib/mpd/music/NAS

確認で、http://volumio:8200/ をwebブラウザで表示。
うちのノートPC(Fedora)はこれでは表示できなかったので、IPアドレスに書き換えて打ち込む。
スナップショット画面が以下。

miniDLNA画面

確かにdlna serverとして動いている。
windows PCのWindows Media Playerから、dlnaサーバーとしてvolumioを認識できた。しかしwindowsから音を出すのが目的じゃない。

まずvolumioを2台、upnpでつなぐことができないか考えた。
MPD-to- MPDでやれるはずなんだけど、レンダラー担当のvolumioが、volumio DLNA serverを認識してくれない。というか、認識させる方法がいくら調べても分からない。

MPD as client to an UPnP/DLNA Media Server
https://www.lesbonscomptes.com/pages/mpd-upnp.html

諦めて、QNAP NASの機能を使う。NAS-to-MPDということになるのかな。
まず、LINNが推奨してるというMinimServerを試みる。AppCenterを使って簡単にインストールできる。

ただ、インストールは簡単だったけど扱いがよくわからない。
設定次第で細かいことも出来そうなんだけど、設定の仕方がよくわからないのだ。設定するのに「MinimWatch」というソフトをインストールしないといけない、とまでは分かった。

サーバーソフトの紹介 『MinimServer』言の葉の穴 http://kotonohanoana.com/archives/1536
MinimServer 導入・設定・運用編 言の葉の穴 http://kotonohanoana.com/archives/8121

ただ細かい設定をしなくても、この時点でvolumioからupnpでNASを認識できている。
ncmpcppで表示できていて、操作して音も出せる。
しかし、cue sheetは表示されず、使えない。表示されている音楽ファイルの再生を指示して音が出るまでに若干時間がかかる。不便だな、設定したら便利になるだろうか、などと思っていたら、MinimServerが認識していないflacファイルが少なからずあることに気付いた。原因ははっきりしない。
MinimWatchは触ってもないけど、諦めることにする。

MinimServerを止めて、最初からQNAP NASに入ってるものを使うことにする。
DLNAメディアサーバー、Music Stationが組み込まれていて、追加でMedia Streaming Add-onをインストールしたらNASからデータをvolumioに送ることができる。操作は、NASのMusic Stationにwebブラウザでアクセスして行う。
つまり、webブラウザでNAS上のアプリを操作し、そのアプリがvolumioにデータを送り、volumioがそれを再生すると。

再生中のvolumioにsshでログインしてtopを打ってみたのが下の画像。
Upmpdcliが働いて、volumioがupnpレンダラーとして機能しているのが分る。

top画面

意外なことに、Music Stationはcue sheetの中を読み込んで曲別に楽曲管理してくれるようで、これはすごいと思った。しかし残念なのは、1曲再生するつもりで操作したら、その曲が終わったあと次の曲を再生していく。アルバムの2曲目を再生しようとしたら1曲目から再生される。つまり曲別に管理しているようでもデータの扱いはファイルということだ。再生されている曲と、Music Stationに表示されている曲に齟齬が生じる。
実際、ncmpcppでmpdにアクセスしたら、個別の曲じゃなくアルバムのflacファイルを再生してるのが一目瞭然だ。
upnp/dlnaというのはファイル別で楽曲管理するらしく、cue sheetを使うのは相当難しそう。

MinimServer Forum > MinimServer > General > CUE Sheets
http://forum.minimserver.com/archive/index.php?thread-138-3.html

> The UPnP server protocol requires each track to be sent as a complete file.

あれこれするうちに挙動がおかしくなった。これはまずい。負担はかけられないようだ。
他に触ってみて気づいたのは、やはり音が出るまでに若干時間がかかる。10秒前後かな。再生開始の時にノイズが乗ることがある。
あと、Music Stationでライブラリ管理を行うのは難しい。うちはファイルが多すぎるのだ。目的のファイルを探すのに時間がかかりすぎる。検索機能も使いやすいとは言えない。
アートワーク表示こそ出来ないけどスピーディにファイルにアクセスできるncmpcppに馴染んでいたら、かなり使いにくいと感じてしまう。

そんなわけで、ncmpcppでアクセスして、なんとか出来ることはないかとか考える。
ncmpcppでvolumio経由でupnpサーバーの状況を表示しようと思えばできるようなんだけど、うちにはメイン用とバックアップ用、2つのNASがあるんだけど、NASによってncmpcppで表示できたりできなかったりして理由がよくわからないし、表示できても全てのファイルを網羅できていなかったりして、いろいろわけが分からなかった。
しかし、片方のNASのupnpサーバーを停止してみたら、他のNASのupnpサーバーが機能し始めて?volumioとも繋がった。
ここで初めて気付いたのが、一つのネットワークにupnpサーバーは一つじゃないといけないのかな?ってことだ。よくわからないけど。

ここで興味本位で、ncmpcppのUPNPブラウザ画面からアップデートをかけてみたら(uキーを押すだけ)うちにあるNAS?があれもこれも表示されてきた。これって全部、upnpサーバー?
うちには音楽用のNAS以外に古くからあるファイルサーバーがいくつか動いている。それらが表示されているし他にもネットワーク上のデバイスがいくつか、、、

update画面1

このときNASでは何をしてるかというとmysqldというデーモンがCPUの70%を食って大忙しだ。webデータベースを作るMySQLのデーモンらしい。一方でvolumioはといえば、topコマンドを打ってみたら何もしてないようだ。データベースの完成待ちという所か。
これが、えらく時間がかかる。
mpdがデータベースを作るのにも時間がかかるが、多分、数10倍以上かかっている。

あまりに時間がかかるので、ncmpcpp上で唯一表示された[Beethoven]のフォルダの中を見てみたら下のスキャン画像のような状況! 同一ファイルのデータを重複して繰り返し取り込んでいるらしい。。。

update画面2

とりあえず、volumioをシャットダウン。
速やかにmysqldは仕事を止めて、NASのCPU使用率は通常レベルに戻った。やれやれだ、、、
MinimWatchをインストールしてMinimServerで粘ったほうが良かったかな、、、

volumioでupnpは、うちではハードルが高いかな。
cue sheetも使えないし、操作は手間がいるし、当面は素直にvolumioはNASをマウントして使うことにした。

しかし、あれこれやるうちに新たな発見があった。

うちでは複数のmpdをひとつのノートPCで扱うため、ポートの設定を各々のmpdで変えていた。
ノートPC上に複数のアカウントを作り、各々にmpdサーバーを割り振って、端末のウインドウを開いてアカウントを変えてncmpcppを立ち上げて使う。複数のウィンドウにアカウントを割り振ることで、同時に複数のmpdを操作できる。
mpdとncmpcppのポート設定を合わせて書き換えて使う。デフォルトは6600だが、これを6601、6602、などと変えている。つまり、IPアドレスとport番号をセットにして設定している。
下の図のような感じ。

IPとPort

書き換えていなかったら、以前は上記のような運用は出来なかった。混線するとでもいうのか、ncmpcppとmpdが繋がらなくなるのだ。
つまり、ポート設定を書き換えなければ、ひとつのPCで同時に使えるmpdは1つということで、そういうものなんだと理解をしていた。
ポートを変えるとvolumioはwebブラウザからのアクセスが出来なくなるが仕方ない。大して困らないし。

ところが、いつの間にか、ポートが6600のままで同時に複数のmpdを操作出来るようになっていた。
そもそもIPアドレスが異なるのに、ポートも変えないと繋がらないというのは、何かがおかしいのかもしれない。

気付いたきっかけは、volumioを2台、upnpでつないでみようとしたことだ。
volumioをupnpで継ぐにはUpmpdcliを動かしておく必要があり、mpdのポート6600を変更したら、これが動かなくなるので変えられない。ひとつのネットワークにポート6600のvolumioが2つ存在することになる。
ncmpcppからアクセスできなくなるだろうと思っていたら、問題なく出来てしまった。

以前とは何が変わったかというと、クライアントPCのOSが変わった。以前はVine Linuxだったが現在はFedoraとDebianを使っている。
ポートが6600のままでいいなら、設定などで余分な手間が要らなくなるし、volumioならwebブラウザからのアクセスも可能になる。

新しい知見があったので、やって良かったということかな。

追記。
イラストは下記のサイトのものを加工して使わせていただいています。
GATAG|フリー素材集 壱 http://01.gatag.net/0006178-free-illustraition/
Publicdomainvectors.org http://publicdomainvectors.org/ja/tag/%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%89%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%82%A2

明けましておめでとうございます。元旦に追記。

なんやかんやでvolumio2つをupnpで繋げてしまった。
音質はノイズが多くピュアオーディオには無理。スキルがないからかもしれないけど。
せっかくなので記録しておく。

1月4日、追記。
エントリの上のほうにも追記したけど、実は意外に音は良かった。イヤホンだと以前よりも悪くなったと思ったんだけどな、、、
次のエントリーにその後の経過を書いた。

まず、ras pi、volumioを2つ用意。両方、/etc/minidlna.confを編集、このエントリーの最初のほうに書いた通り。
1つをサーバーに、もう1つをレンダラーに割り当てる。
サーバーの設定は、UPNP\DLNA IndexingとDLNA Library ServerをONに。実は、UPNP\DLNA IndexingはOFFでもいいのかもしれないけど、十分な確認が出来ていない。
レンダラーの設定は、UPNP ControlとUPNP\DLNA IndexingをONに。

サーバー レンダラー

webブラウザにはUPNPは表示されないようなので、これ以上の操作はできない。
ncmpcppからレンダラーのvolumioにアクセスしたらUPNPが表示されるので、そこに入るとUPNPサーバーのvolumioで設定された音源が表示される。

UPNPにvolumioを表示

あとは階層をたどって表示される音源を選択し再生を指示したら、レンダラーのvolumioから音が出る。

問題は、前述したとおり音にノイズが多いことと、インデックスの更新に手間がかかること。
本来、ファイルが追加されたら自動的にインデックス(データベース)が更新して欲しいんだけど、そうはいかないらしい。自動じゃないのはいいとして、手順がひどく面倒なのだ。
まず、miniDLNAの更新で以下のコマンドをsshから打ち込み。
$ sudo minidlna -R
$ sudo service minidlna restart
更にncmpcppから、レンダラーのmpdのdatabase更新をかける必要がある。以下を参考にした。

Why is the minidlna database not being refreshed? http://stackoverflow.com/questions/5180409/why-is-the-minidlna-database-not-being-refreshed

日常的に使用するのは無理じゃないかなという感想だ。

Jul 09, 2014

audio_output_formatについて(Vine Mpd ppcについて覚書-13)

NASを変更して2ヶ月になる。
その間になんとなく気になることが出てきた。

変更以前は、mpd.configのaudio_output_formatの設定でアップサンプリングして使っていた。
88200:24:2が良さそうだと感じていた。
それがどうも良さそうじゃなくなってきた。
最近は44100:24:2にしたりしていた。

なんだろうか、と思っていたところ、mpd.conf(5) - Linux man pageで興味深い記載を見つけた。
audio_output_formatの次、「samplerate_converter」の項目だ。
以下引用。読みやすいように改行を少し変えている。

samplerate_converter
This specifies the libsamplerate converter to use. The supplied value should either be an integer or a prefix of the name of a converter. The default is "Fastest Sinc Interpolator".

At the time of this writing, the following converters are available:

Best Sinc Interpolator (0)
Band limited sinc interpolation, best quality, 97dB SNR, 96% BW.

Medium Sinc Interpolator (1)
Band limited sinc interpolation, medium quality, 97dB SNR, 90% BW.

Fastest Sinc Interpolator (2)
Band limited sinc interpolation, fastest, 97dB SNR, 80% BW.

ZOH Interpolator (3)
Zero order hold interpolator, very fast, very poor quality with audible distortions.

Linear Interpolator (4)
Linear interpolator, very fast, poor quality.

internal
Poor quality, no floating point operations. This is the default (and only choice) if MPD was compiled without libsamplerate.

For an up-to-date list of available converters, please see the libsamplerate documentation (available online at ).

internalというのはmpdに組み込まれているという意味らしい。
和訳してみる。
「クオリティは低く、浮動小数点演算をしない。libsamplerateなしにmpdがコンパイルされているようならこれがデフォルトになる(そして、これしか選択できない)。」
なんとまあ。

mpdをインストールしたときに出来るconfig.logを確認したら記述があった。
「configure:8115: WARNING: libsamplerate not found -- disabling libsamplerate resampling」
96/24までリサンプリングしてもCPUの負担が大して増えないのは、増えないなりの理由があったというわけだ。

そういうわけで、audio_output_formatの項目をコメントアウトしてみた。
もとのflacファイルのフォーマット(44.1kHz/16bit)のままで出力されるはずだ。
どうも、悪くないようだ。
というか、これが一番良さそうだ。

NASを変更する前は、それでもリサンプリングしたほうが良いような気がしていた。
何で変わったのかは分からない。
しょっちゅう音切れを起こしていたし、NASからの信号自体の品質も低かったのかもしれない。そういう状況だったから、低品質でもリサンプリングするほうが多少ジッター軽減につながっていたのかもしれない。
かもしれないばっかりだが。

Posted at 13:36 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , , ,

May 14, 2014

NASの入れ替え

1年以上、I-O DATAのHDL2-A6.0をオーディオ用のNASとして使用してきたのだけど、先日のGWに入れ替えた。
オーディオルームで使うにはファンのノイズが大き過ぎる。「静かでAV用に問題ない」という評価をネット上では見かけるが、僕はオーディオルームには不適だと思う。

代替機種はQNAPのTurboNAS HS-210にした。
ファンレスというのが大きかったと思う。
従来のQNAPのNASとは音が違うという話もあるので迷ったが、たぶん悪くはないに違いない、と判断した。

GWの最終日にHS-210が届いた。
梱包から出して、HDDを組み込み、LANとACアダプターをつないで、電源を入れる。
そこで設定をはじめる。
WebブラウザでQNAPのサイトにいく。
ファームのインストールにWindows、Mac、Linuxに対応しているとある。

Linux用のツールをダウンロードしてみたのだけど、これがUbuntuの新しいOS用、とある。しかも4つほどなにやらインストールしておかないといけないらしい。
うちのPCノート(Compac6730b OS:Vine Linux 6.1)には4つとも入っていない。
ものはためし、と説明に書かれているコマンドを打ってみたけど、やっぱり何もおきない。

Linuxはあきらめて、Mac miniにMac用のツールをダウンロードしてここに書いてあるみたいな感じでファームをインストールした。
ファームのインストールさえ済んだら、設定はどのパソコンのWebブラウザでも出来る。

その後、設定をするのだけど、よく分からないのは、DLNAサーバとかダウンロードサーバとか、要るの?と思うようなのがいろいろ動いているらしいこと。必須と表示されているのもあったりして、勝手に止めていいものかどうかもよくわからないので、現時点で放置している。
共有フォルダもいろいろと元から設定されている。
だけど、そういうのは無視して新規で自分の好きな名前の共有フォルダを作る。
ここに音楽ファイル(flacとcue)を置く。

データの転送はHDL2-A6.0とHS-210、各々の共有フォルダをCompac6730b上のマウントポイントにマウントして行った。
以前に別件でネットワークフォルダ経由(たぶんSambaだと思う)でデータ転送したら、300GBに15時間かかった経験があったので、マウントした方がいいのではないかと考えた。

ターミナル上からcpコマンドを使って転送してみたら、50MB/sで10時間で転送できた。
思ったよりずいぶん速かった。

HS-210にはtelnetでログインできて、コマンドで操作が出来る。だから当初はHS-210上にマウントポイントを作って、HDL2-A6.0の共有フォルダをマウントしてcpしてしまおうと思っていた。
だけど残念なことに、HS-210にはmount.nfsはインストールされていたけど、mount.cifsはインストールされていなかった。
HDL2-A6.0は、mount.cifsでのマウントは受け付けるけど、mount.nfsは受け付けないのだ。
連休が終わる前にHS-210にmount.cifsをインストールして転送を終了するというのは僕の手に余る。
それで、Compac6730bで中継することになった。
一晩で転送できたのだから上出来だ。

音質はどうかということについては、例によってちゃんと評価は出来ていない。
家族もいるので、十分な評価が出来るだけ音量を上げて聴くことがなかなか出来ないということがある。
あと昨日気付いたのだけど、音量を上げたら部屋の中の何かが共振する。何なのかは特定できていない。
しかしそれでもNASから聞こえるノイズが全くなくなったせいか、小音量でも音が良くなったような気がしてしまう。

一応、追記。
音質は改善がみられると思う。
試聴に使ったソースは下記の環境音録音。
自然音シリーズ 海洋の島、小笠原:USMジャパン
鳥の声、波の音のリアリティは確実に増している。鯨の声も録音されているのだけど、水中の泡や水流の音のリアリティが増していて、鯨の声も深みが増したように聞こえる。
以前の状況が劣悪なので改善して当たり前という気もするが、期待していた以上の変化だと思う。
コンポをグレードアップしたときさながらの感触だ。

音楽のソースでの比較はあまりできていない。

音切れがなくなったことも大きい。
最近、HDL2-A6.0だと音切れを気にせずに音楽を聴くことが出来なくなっていた。
原因ははっきりしない。
家庭内LANのDHCPサーバを兼ねているCTU装置を再起動したらずいぶんマシになったので、ネットワークが安定しないせいで音が途切れるということは明らかなんだけど、それでも完全にはなくならなかった。
HS-210に変更して今のところ音切れはない。
なんだったんだろう?というぐらいない。

Compac6730bにインストールしたmpdによる再生で、マウントしたNASを切り替えながらのイヤホンでの比較試聴をしてみた感じだと、HS-210のほうが細やかな音が出ていると感じる。
HDL2-A6.0のほうは音に若干にじみがあるように聞こえる。その分ラウドで勢いがあるようにも聞こえるけど。
音の定位もHS-210のほうが明確な気がする。

HDL2-A6.0はクライアントPCのWebブラウザからコントロール・設定をするのだけど、以前はなかなかアクセスできないということがあった。
ログイン画面が開くまで数分以上待たされるぐらいならいいほうで、そこに到達できないこともあった。
ログイン自体も時間がかかり、設定画面にたどり着くのに10数分を要していた。
ほとほとこれにもうんざりしたというのもNAS交換の理由だ。

HDL2-A6.0は共有フォルダをmpdサーバー上のマウントポイントにマウントして運用していた。
今回、データ移行したあとでアンマウントしたところ、前述したログインがいとも簡単にできるようになった。
もしかしたら、共有フォルダをマウントポイントに載せること自体がHDL2-A6.0にとって負担なのかもしれない。

前述のCompac6730b+mpdでの比較試聴で、HDL2-A6.0は当初は静かだったのだけど、徐々にファンのノイズが増えて「やっぱりまずいのかこれは」という様子だった。
Webブラウザからのアクセスもやや重くなったような印象だった。

どうしたらこんなことにならずに運用できるのか、現時点でははっきりしない。
共有フォルダに置いているファイルが多すぎるのかもと思って、新しい共有フォルダを作ってファイルの転送コピーを試みていたら、ごっそりファイルが消えてしまった。
原因は不明である。
当面、ファイルがなくなってもいい状況で使用するしかなさそうだ(どんな状況なのやら)。

6月11日追記。
HDL2-A6.0だが、HDDを取り出してハードディスク用クレードル裸族のお立ち台USB3.0(なんというネーミングだ、、、)に刺して、うちのノートPCにusb接続してチェックしたところ、2つのHDDのうち1つで不良セクタが数100見つかって交換推奨と表示された。
これが不調の原因かどうか分からないが、このままでは使えない。
かといって、新しいHDDを購入して使う気にもなれない。

結局、HDL2-A6.0本体と不良HDDは破棄。
裸族のお立ち台に残ったHDDを刺して、HS-210のusb端子に継いでバックアップにした。
6時間ぐらいでデータ転送できた。

よくそんなので1年以上も使ってたよと思われるかもしれないが、たぶん日々オーディオ三昧だったらもっと早く交換していただろうと思う。短時間しか聴くことができない生活状況なので、心底いやになる前に再生を止めて、いやな気分は忘れることに結果的になっていたのだと思う。
あと、なんか原因究明というのにのめり込む癖があるんだと思う。良し悪しだ。
それでずるずるとこれまで来てしまった。

ファイルを喪失する前にNASの変更が間に合って、本当によかったと思うよ。

Posted at 22:40 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Apr 12, 2013

Vine Mpd ppcについて覚書(10)NASのマウントについて

これも結構困ったのを思い出したのでエントリーにする。

現在は、PCオーディオ実験室で紹介されてる自動マウントのような、高度な設定はしていない。
iBook G4の起動後、ランレベル3の端末からコマンドを打ち込んで「Music」ディレクトリにマウントさせるという、原始的な手法をとっている。
そんなに困らないから今のままでいいかな、と思っている。

ファイルシステムをマウントするにあたって、まず「マウントポイント」を作る。
うちの場合、「/root/Music」をmpdのmusic_directoryに指定してるので、ここに空のディレクトリを作りマウントポイントにする。
次に、以下のようなコマンドを打ってみた。
以下のようなというのは、はっきり覚えてないからである。

# mount -t nfs //192.168~(マウントするNASのディレクトリのパス) /root/Music/(マウントポイント名)

これが上手くいかなかった。マウントしない。
PCオーディオ実験室のエントリーには「cifs」とか「smbfs」といった文字列が出てくる。ファイルシステムをマウントするにあたって、ファイル形式によって選択する文字列が違ってくるらしい。
nfsじゃダメだったのでcifs、smbfsとやってみたけど、やはり上手くいかなかった。

そこで「man mount」でマニュアルを読んでみたけど、よく分からない。
これにはまいった。
外付けHDDにするなんて手間はかけられない。

ネット上で手がかりをさがしているうち「cifs」というのがあると知る。
Windows上のファイルにLinuxからアクセスするには(mount.cifs編) - @IT
これを試したら当った。

# mount -t cifs //192.168~(マウントするNASのディレクトリのパス) /root/Music/(マウントポイント名)

これで、NAS上のディレクトリをmusic_directoryにマウントできた。

ところがまだ問題があった。
NAS上にはiTunes Libraryの音楽ファイル用ディレクトリも置いてある。これを/root/Music/にマウントしようとしたら出来なかった。
ディレクトリ名に「iTunes Media」が使われているので、コマンドに半角スペースが混じる。そのままでは正しいコマンドとして成り立たなくなるのだ。

対策は簡単で、パスを""(ダブルクォーテーション)で囲むだけでいい。

# mount -t cifs //"192.168~(マウントするNASのディレクトリのパス)" /root/Music/(マウントポイント名)

これで問題なくマウントできた。
\(バックスラッシュ)を使ってコマンドを書く方法もあるということだが、試みていない。

毎回こんな長ったらしいコマンドを打つのは大変なので、「alias」に登録してある。
bashの設定ファイル「.bashrc」に、コマンドをマウントポイント名でaliasに登録してあるので、マウントポイント名を端末に打ち込むだけでマウントできる。
ダブルクォーテーションを使ってるコマンドは、'(クォーテーション)を併用して書いている。

これぐらいなら手間だとあんまり思わないので、これでいけてる感じだ。

Posted at 09:37 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,
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