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Current filter: »DAC« (Click tag to exclude it or click a conjunction to switch them.)

Feb 16, 2024

DaphileでDeezerの再生ができなくなるので(3月25日、追記)

前回エントリーの追記に、2月になるとDaphileでDeezerの再生ができなくなると書いたが、まだ使えている。いつまで使えるんだろうね、、、
再度、引用。

https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/general-discussion/1668327-uesmartradio-com-and-mysqueezebox-com-servers#post1668327
logitech FORUMS
UESmartRadio.com and MySqueezebox.com Servers

After a more than ten year journey, as of February 2024, we will discontinue our UESmartRadio.com and MySqueezebox.com servers.
/—snip—/
Most notably this will impact users of TIDAL, Pandora, and Deezer.
/—snip—/

使えているからといって安穏とはしていられない。Daphileが使えないとなったら、PCのウェブプレーヤーかスマホやタブレットのDeezerアプリからの出力を、何とかしてオーディオシステムに送る方法を見つけないといけない。
とりあえず、BubbleUPnPを試したが、使えない。過去にDaphileを使い始める前にも試みたことがあって、うまくいかなかったんだけど、やはり今回も難しかった。

DeezerのストリーミングデータをDLNA/UPnPで出力できる装置が欲しいけど、見つからない。Daphile + MySqueezebox.comは、極めて貴重だった。
見つからない以上、諦めるしかない。

そういうわけで、WiiM Miniを入手した。

ストリーミングレシーバーとか、いうのかな、いろんなストリーミングサービスを受信して、イヤホン端子や光デジタルから出力する。WiiM MiniはDeezerを受けることができる。

WiiM Proという選択もあったんだけど、入力に有線LANがあるなど機能が多い分、Proのほうがノイズが多いかもしれない。
デジタル出力はUSBがないのは同じで、SPDIF出力のみだ。
こちらの要求は、当面そこそこの音でDeezerをギャップレス再生できればいいので、割り切ってMiniにした。
あと、もうひとつ、以下は製品サイトのサポートの表記から引用。

Features we're thinking about in future updates:
/—snip—/
Cast to Sonos and other 3rd DLNA devices
/—snip—/

将来的には、DLNAでデータを飛ばすアップデートを考えているらしい。もしもこれでうちのPPAPサーバーにデータを送れるようになるなら、非常にありがたい。
いつになるかは、分からないが。

音質は、とりあえず光出力をPegasus R2Rに入れて、Deezer HiFiの44.1/16として、普通にいい音で鳴る。
1万円以下でこの働きなら、現状、なにも言うことはない。PPAPサーバーを通した音と比較したら劣るけど(微細な表現とか芳醇さで差が出る)、十分に許容できる水準だ。
なんとなくだけど、44.1/16の音は、昔より良くなっている気がする。あれこれと電源やノイズの対策を重ねてきているのが効いている可能性はある。

ついでに書いておくと、なんとなく全般的に感じることなんだけど、最近の機械は光入力の音が昔(20世紀頃を想定)に比べて良くなっている気がする。これは入力信号の処理方法がどこかで技術的に改善されたんだろうか。よく知らないので分からないけど、そういうことがあってもおかしくないと思う。

むしろ困るのは操作性の方。手元のタブレットにWiiM Homeというアプリをインストールして、そこから操作するのだけど、いかんせん、パソコンで操作するDaphileのほうが操作性はいい。

これは、もう、仕方ないかもしれない。
パソコン画面で使うDaphileは、一つの画面に表示される情報量が多いのが僕にとって良いので、タブレットアプリでは端から勝負にならない。Wiim HomeはWindows、Macのアプリもあるんだけど、うちの環境はLinuxなので、やや敷居が高い。

タブレットでは、Deezer、Spotify、Squeezer、Roonなどアプリを触っているが、WiiM Homeはそれらと比べて劣ることはなく、一般的な使いやすさの水準は十分にクリアしている、と思う。
ただ、My Libraryの中を検索できないのはつらい。ひたすら狭い画面を指で、求める音源を探してスクロールするしかない。自分のライブラリなんか持つなとでもいうようだ。
もはや、辛抱して使うしかない。

もうひとつの問題は、Deezerにタブレットやスマホからアクセスするので、気が付いたらこれらの電池が0%近くになっていること。日常的に使うものなので、ときに慌てることがあるので、注意が必要。音を流しっぱなしにしている時は、WiiM Homeは止めておいた方がいい。

WiiM以外に使える機種はないのかというと、BluesoundもDeezerに対応している。USB2.0で出力できる。
Bluesound NODEは8万円、WiiM MIniよりも高価な分、上質な音が狙える可能性がある、かな。しかし、今回は様子見。WiiM Miniを買ったばかりだし。

日本のコンポ、ネットワークプレーヤーもいくつかチェックした。Deezerに対応している機種はそこそこあるけど、DLNA/UPnPで出力してくれるようでないと選択しようという気にならない。そういう機種はまだ見つけられていない。

さて、更に何ができるか考える。

Deezerで配信されるMQAを鳴らす手段がなくなるので、対処したい。MQAはこの先どうなるか分からないので、聴けるなら聴けるうちに聴いておくほうがいいかな。

S.M.S.L M500がUSB入力でMQAに対応しているけど、DeezerからDaphileへの経路が使えなくなったら、M500には伝送できない。
WiiM Miniの光出力によるMQAを受信できるDACが必要になる。
調べたら、S.M.S.L M300SEというDACが、SPDIFでもMQAに対応しているとのことで、しかも2万円を切る。というわけで、ゲットした。こんなふうにして散財していくものなのかも。

M300SEは、光入力でMQAを受けることが出来るという。そこで、WiiM Miniからの出力を入れてみたが、認識しない。
PCMとして再生する。なんでだ、、、

原因は、WiiM Homeでの設定ミスだった。
タブレットの画面で「デバイス」から、WiiM Miniの設定に入れるんだけど、その中に「オーディオ設定」という項目があって、その中に「MQAベータ版」という項目がある。
そこを「オン」にしてはいけなかった。
これは、WiiM MiniでMQAを処理するためのもので、DACでMQAを受けることが出来る場合は、触ってはいけないのだろう。ここをオフにして、普通にDeezerのデータがロスレスでM300SEに送られるようにしたら、ちゃんとMQA (352.8kHz) を認識、352.8kHzで再生できた。

ちなみに、2Lの音源が全て352.8kHzなわけではない。中には44.1kHzのMQAもある。44.1kHzのMQAともなれば、PCMと比べて良いのかどうかよく分からない。聴き比べまではしていないから評価できないのだ。案外、環境によっては違いが出るのかもしれない。

M300SEの音はいい。
若干、低音が細い気がするけど、そこまで求めるのは多くを望みすぎだろう。M300SEは完成度が高いという評がネット上にあって、僕もそのとおりだと思う。

ちなみに、WiiM MiniはUPnPレンダラーでもあるので、現時点ではDaphileからMQA音源のデータを送ることが出来る。
しかしそれも、2月末までには終了するだろう。

さて、DaphileからWiiM Miniに送るMQAと、WiiM Homeからの指示でWiiM Mini自身が受信するMQA、どちらの音がいいか。
後者の方が、伸びやかに聞こえる。同じデジタルデータでWiiM Miniから光出力するMQAなのに。これには、MQAもデジタルオーディオの呪縛から逃れられないんだなあ、という思いを強くした。

TidalがMQAから撤退する中、MQAのストリーミング配信は、Deezerの2L音源に殆ど限定される状況になった、ということだ。
ある意味、貴重かもしれない。

個人的には、MQA (特に352.8kHz) は手軽にかなり良い音が得られるので、フォーマットとして残ってほしいと思う。音源制作過程がPCMと違って密室だというので受け入れられないという意見もあるようだが、録音機器や再生機器の特性を反映させた上でのMQA音源の再生なので、それを公開したらそれら個々の機器のジッターの内実を晒すことになる、と思う。
そんなことになるのは、機器のメーカーは何処も受け入れないと思うので、結果、MQAは密室のままでやっていかざるを得ないだろうと思うので、まあ、仕方ない。

個人的には、何をやっているのか、公開してもいいのではないか、と思う。
幾多のレコーディング機器やオーディオ機器のメーカーが慌てることになるだろうけど、ほとぼりが冷めたらデジタルオーディオとジッターを取り巻く状況は1歩も2歩も前進すると思うので。ただ問題は、そうした騒動があったとして、その後にMQAを受け入れるメーカーが、どのくらいいるだろうかということだ。高音質音源はPCMかDSDのハイレゾに特化するというメーカーばかりになるかもしれない。
まあ、そうなったらなったで、現状と大して変わらないという見方もできるが。

最近、Grimmというオーディオメーカーが、標本化定理に沿ったDA変換が出来るようになったと謳っているとネット上で見た。
製品は数年前に売り出されていて、MU1という。
最近のデジタルオーディオの論調は「理想どおりのDA変換はDACチップの技術的限界で不可能」というものだったので、どうやって実現しているんだろう、とか思う。問題は、量子化誤差(量子化ノイズ)とか、折り返し歪みといったものになるんだろうけど、ここらあたり、ジッターの悪影響で括ってしまってもいいのではないかと(乱暴だな)、、、

3月25日、なんとなく読み返して、気付いたので追記。

上記の文面、普通に読んだらMU1はDACだとしか読めない。まずい。
MU1は、DACではなくトランスポートに類するものなのだ。
それが、なんで理想的なDA変換を謳っているのかというと、DACへの送り出しに際して高精度の信号に高精度のクロック信号を載せて送るからということだ。いや、それだけじゃないんだろうけど、肝はそういうことだ。
つまりUSB出力がない。一般的な出力はAES、SPDIFだけだ(最初はAESだけだったらしい)。そういう恐ろしい機械なのだ。
誤解がないように追記しておく。

ネット上で触れられる情報によると、MU1は殆どコンピューターであり、コンピューターで扱える特別なフィルターで技術的限界越えを実現した、ということで、僕なりに考えたのは、おそらく、そうだとしたら、MU1が行っていることは、MQAが行っていることと実は似ているのではないか、ということ。
つまり、機器のジッター特性を排除するフィルターを機器に実装したら、出てくる音はジッターの影響を最小限にした音、つまり、標本化定理に沿った理想的なDA変換に極めて近似した音になる。
そうした手法ならば、やっていることはMQA再生に似ているのではないか、と。
空想だけど。

GrimmとMQAの違いは、Grimmはハイエンド機器で、MQAはM300SEでも実装できるということと、Grimmは普通のPCM音源の再生でも恩恵が得られるが、MQAは特別に仕立てたMQA音源の再生に限られるということ。
そして前者はビットパーフェクトなPCMの再生で、後者はロスレスではないブラックボックスだ。

どっちがいいかとか、どっちがダメとか、そういう議論には、僕は結論を出したくない。
むしろ、両方ある方がいいんじゃないかと思う。PCMやDSDは基本技術として重要だけど、それだけでは閉塞的だ。

M500とM300SEで、MQAの音を比較しようと思っていたら、M500にUSB出力するpiCorePlayerが使えなくなった。
Squeezeliteが動かなくなったのだ。まだMySqueezebox.comのサーバーは動いていて、使えなくなった理由は不明。
試しにpCPにLMSをインストールしてみたけど、やはり動かない。よく調べて何か設定に手を入れたら動くのかもしれないけど、よく分からない。pCPを新規インストールしたら一瞬、動いたが、じきに不調となって音が出ない。

現状、Ras Piからの出力は、UPnPでDeezerからの信号を受けてUSB出力してくれさえしたらいい。
Volumioに入れ替えてみた。
音は出て、DeezerのMQAも再生できる。しかし、なぜか安定しない。すぐに音が出なくなる。こっちも結局、原因は不明だ。継続使用は断念。

別に、PPAPを通してapu2からMQAデータを送ることは、出来ないわけではない。問題はmpdなど複数のサーバーの設定を変えないといけないことだ。そして、普段の使い方に戻すときにはまた設定を戻してやる必要がある。
面倒だ。
DAC間のMQA再生音の比較なんか、しなくてもいいかな。

そうこうするうちに、うちにあった一番古いNASが、ついに壊れた。
さいきん、いろいろ壊れる。
2007年のIODATAの製品で、一番最初に入手したNASだった。2台目は同型機だが、これも暫く前、昨年だったかに壊れた。3台目はオーディオ用のつもりで2010年代に入手したのだけど、早々に不調になり、今も使っている4台目のHS-210に代替わりした。その後、HS-251、TS-212p、HS-264、と入手している。

今、残っているのは、HS-210、TS-212p、HS-264ということになる。
考えたら、ずいぶん壊れたものだ。HDDが壊れたものもあれば、そうでないのもある。
古いデータは500GBの半分しかなかったので、必要なデータは新しいNASに救出した。移動しきれなかったデータもあるけど、長年触ることもなかったもので、なくしてもダメージは少ないものだ。

思えば世の中も、最近はいろんなものが壊れていく。
日本でも世界でも、壊れなくてもいいものが次々と壊れているので、うちなんか何でもない方だ。
もうじき、花粉症の季節が来る。
去年はゴーグルとマスクなしには外を歩けなかった。
今年は、症状が軽ければいいんだけど。

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May 21, 2021

Musician Pegasus R2R DACを入手した(12.01. 12.07. 追記)

ネット上にはR2Rで768kHz対応という自作DACの記事がある。
以前から気になっていたけど、自作は手に余る。

それが先日、既製品でNOS R2Rで1536kHz対応というのがあると知った。
DACは数台あるし、安価とは言えないので迷ったが、入手した。
そもそもNOSだからR2Rだからどんな音になるとか決定的なものではないとは思うんだけど、R2R方式のDACは所有したことも聴いたこともないので。

MUSICIAN Pegasus R2R DAC
http://www.musician-audio.com/en/col.jsp?id=122

中国白雲区広州市の企業らしい。香港のすぐ近くだ。広東省深圳市からも近い。
10数万円とかでこんなん作るのは反則業だと思う。

amazonで購入手続きした後で気付く。
USBで1536kHz、それ以外で192kHzまでとamazonに記載があるけど、それって300、700kHz台は対応していないってこと?いや、まさか、、、
届いたamazonの箱を開けると、ダンボール箱が出てきて、それを開けたら製品の箱が出てくる。三重の梱包だ。
本体はずっしり重い。
脚は3つで前2後1なので背面にXLRケーブルを刺すときに揺れやすいので注意。筐体デザインの関係で右XLRケーブルの着脱が若干やりにくい。これは直してほしいところ。
テスト環境につなぎ、mpdサーバーにコマンドを打つ。

tc@box:~$ cat /proc/asound/card0/stream0
MUSICIAN USB HiRes Audio at usb-0000:00:10.0-1, high speed : USB Audio

Playback:
  Status: Stop
  Interface 1
    Altset 1
    Format: S32_LE
    Channels: 2
    Endpoint: 1 OUT (ASYNC)
    Rates: 44100, 48000, 88200, 96000, 176400, 192000, 352800, 384000, 705600, 768000, 1411200, 1536000
    Data packet interval: 125 us
    Bits: 32
  Interface 1
    Altset 2
    Format: SPECIAL DSD_U32_BE
    Channels: 2
    Endpoint: 1 OUT (ASYNC)
    Rates: 44100, 48000, 88200, 96000, 176400, 192000, 352800, 384000, 705600, 768000, 1411200, 1536000
    Data packet interval: 125 us
    Bits: 32

とりあえず、よかった。まあ、変な心配しすぎだよね。
以下、レビュー等のアドレス。

Musician Audio Pegasus R2R DAC Review
https://soundnews.net/sources/dacs/musician-audio-pegasus-r2r-dac-review/
Measurements of Musician Pegasus R2R DAC
https://www.audiosciencereview.com/forum/index.php?threads/measurements-of-musician-pegasus-r2r-dac.18786/
Musician Audio Pegasus R2R DAC Review
https://headfonics.com/musician-audio-pegasus-r2r-dac-review/
MUSICIAN Pegasus R2R DAC
https://audiophilestyle.com/forums/topic/59435-musician-pegasus-r2r-dac/

電源はAC110-240V対応ということだけど、100Vで動いている。
メーカーサイトによるとエージングに1週間(300時間)かかるとのこと。しばらく使いながら通電継続する。
電源コードをつないだらスイッチを入れなくてもスタンバイ状態になり、それだけでもエージングは可能らしい。多分、スタンバイでもクロックが温まるように出来ているんだろうと思う。
とりあえずメインシステムにつないで出力してみたNOS 768kHzの音は、ADI-2 DACよりも暖かく柔らかい肌触りなのにメリハリがある。エージング前だしアンプも違うので単純比較はできないが。

さて、1週間たった。エージングも進んだ筈。
音はどうか、、、
NOSの設定で、音源は768kHz32bit。アンプはSM-SX100。

それが、、、ADI-2 DACと区別がつかない(w;)。
なんとなくPegasusのほうがまろやかで、なんとなくADIのほうが清涼感がある、ような気もするが、ブラインドで当てろと言われたら全く自信がない。いや、ブラインドでなくても、あれ、、、今、どっちを鳴らしてたっけ?と思って確認を要するような、そういう感じ。
音が同じじゃ使い分けも出来ない。
どうしたものかと思っていたら、更に数日で、もう少しだけ音が変わった。

音場が、広く深く、拡大したような感触。見渡しが良くなり余韻の響きがより細やかになった。
空気感があるというのか、湿度感というのか、独特の雰囲気がある。音の実体感の違いと言う方がいいのか、注意して聴いたら耳当たり、聴こえ方に差がある。

Pegasusu (NOS)は空気感、湿度感があり柔らかい。羽毛で優しく撫でるような心地良さがある。これは、嵌る人は嵌るんじゃないだろうか。
ADI-2はクールで硬質な鳴り方で、こういうのはモニター的という表現が当てはまるのだろうか。
以前、ADI-2の音について珊瑚礁の海のようなと表現したことがあった。潜るときは息を詰める。冷たい水のように聴く者を覚まさせるような鳴り方をする。それに対してPegasusの音は暖かい空気だ。優しい空気で包まれていて、大息をついても寝てしまっても問題ない。音源の性格によって、どちらが似合うかが違うように思う。楽音の明瞭さ、情報量、スピード感は同等で、クオリティの差は聴き取れないように感じるが、音像にまとわり付く余韻の質が違うという感じ。それらがどうリアリティに結びついているのかが、判断できない。これはもう比較試聴のスキル、経験が足りないとしか言いようがない気がする。

NOS設定を解除すると音色の感触が変わる。若干、ADI-2の音に近付く。比べるとNOSのほうがまろやかな音がする(まろやかと言っても緩い訳ではなく、キレは良い)。
昔、ΔΣ方式でNOS(アップコンバージョンOFF)で使えるというDACを一時所有し聴いたことがある。そのときのNOSの音は刺々しさがあり、うちでは使えないかな、と思った。
PegasusはむしろNOSのほうがいい。
OS有りがいけないというわけではないけど、硬めの音色になったときにはADI-2のほうが説得力が高い。
NOSのほうがPegasusの持ち味を生かせるのではないかと思う。

今回の試聴では、途中からAmazonで入手したセレクターでDACを切り替えていた。入手自体は1年前。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07R1661QH/
DACとアンプをつなぐケーブルの接続変更には時間が掛かり、聴いた音のイメージが薄れてしまう。
セレクターを使ったら切り替えは迅速になるけど、若干だが音が劣化する。DACの本領が発揮されないが、高品位なセレクターで対応となると現状では難しい。ケーブルの抜き差しで比べるしかない。

そんなこんなで、あれやこれやとやっているうちに、聴き比べも飽きたというか、、、根気が尽きた。
ほぼ同等のDACが2台になったでいいんじゃないかな、という気分に。
いや、ほぼ同等だが、、、
もしかしたらだが、メインのDACは代替りするかもしれない。
というのは、Pegasusは時が経つに連れて更に良くなってるような気がするからだ。デジタル系コンポのウォーミングアップには数週間かかることもある。もう暫く使いながら様子を見る。

さて、一息ついて、確認しておいた方がいいことを確認しておく。

まず、1536kHz PPAPを試す。
ncmpcpp上で「paused」になり音が出ない。何処がボトルネックなのかも分からない。今後の課題。
PPAPなしで1536kHzなら出来るのか、その辺りから試してみることになるだろうけど。

次は、アップサンプリングなしでどうなのかを試す。
R2R NOS、44.1/16で聴いてみる。

ADI-2 DACと比較すると、Pegasusのほうが聴きやすい、、かな?
ADI-2の音は硬さが強調されがちで、ときに聞き辛いときがある(libsamplerateによる音源のアップサンプリングによってそういう聞き辛さは減っていくのだが)。
Pegasus (NOS)の音は、そういう硬さが少ないような。じゃあOS有りだとどうなのかというと、意外とこれも悪くない。硬くなりすぎずに透明感が出てくるのでピアノなどは音源によってはこっちのほういいかもしれない。NOSだと少しふんわりした感じになる。何れにしても、耳馴染みが良い音がする。

しかし、そうは言っても、うちでは768/32にアップサンプリングして使う。
その方がよりリアルで高品位な音がするのは、Pegasus R2R DACもADI-2 DACも同じだ。

Pegasus R2R DAC

画像ではLEDの光が白く飛んでいる。実際はもっと赤い光だ。
768kHzのデータを入力すると48k、x2、x8のLEDが点灯する。
DACとアンプが2×2になって此処からどう組んでいくか、使いながら考えていこうと思う。しかし、どちらの音も捨てがたい感じ。簡単には結論が出そうにない。

2021.12.01. 追記。
Pegasus DACにPPAPで1536kHzにアップサンプリングしたデータを送っても鳴らないので、少し調べた。

PPAP back-endにsshでログインしデータ受信の設定。
上流から再生指示しても音が出ない。そのとき表示されるエラーを下記に記載。

tc@box:~$ /usr/local/bin/ncat -kl 4444 -e "/usr/local/bin/aplay -D hw:0,0 -M --period-size=2048 --buffer-size=16384 -t raw -f S32_LE -r1536000 -c2"
aplay: main:642: bad speed value 1536000
aplay: main:642: bad speed value 1536000
aplay: main:642: bad speed value 1536000
^C
tc@box:~$

bad speed value、って何?ということでネット検索したら、aplayのソースに記述が。

https://fossies.org/linux/alsa-utils/aplay/aplay.c

Member "alsa-utils-1.2.5.1/aplay/aplay.c" (14 Jun 2021, 90204 Bytes) of package /linux/misc/alsa-utils-1.2.5.1.tar.bz2:

    *snip*

644   if (tmp < 2000 || tmp > 768000) {
645       error(_("bad speed value %i"), tmp);
646       return 1;
647   }

    *snip*

こんな感じ。「if (tmp < 2000 || tmp > 768000) { error(_("bad speed value %i"), tmp);(以下略)」と。
現状、aplayは768kHzまでしか受け付けないようだ。

aplayを使う以外で音声出力する方法はないのかとなると、調べてはみたけど見付からない。どうしようかなと思っている。

2021.12.07. 追記。
PPAPでダメならというので、MPDサーバーであるノートPCのUSB出力から直接つないでみた。
つまり、aplayがダメでもalsaなら通るんじゃないかな、ということ。

結果、音は出た。
しかし途切れ途切れな上にテンポが早くなって、まともな再生が出来ない。
設定等、以下のような感じ。

tc@box:~$ vi .mpdconf

resampler {
plugin "libsamplerate"
type "Linear Interpolator"
# type "Fastest Sinc Interpolator"
}

audio_output_format   "1536000:32:2"
# audio_buffer_size "65536"
audio_buffer_size "130000"
buffer_before_play "80%"


tc@box:~$ cat /proc/asound/card0/pcm0p/sub0/hw_params
access: RW_INTERLEAVED
format: S32_LE
subformat: STD
channels: 2
rate: 1536000 (1536000/1)
period_size: 32768
buffer_size: 131072
tc@box:~$

アップサンプリング設定の負担を減らしても、まともな音が出ない。実際、topコマンドで見た感じMPD自体への負担はそんなに大きくないようだ。
MPDのログに以下のようなエラーが出る。
エラーが出ても問題ないこともあるけど、今回は無理である。

Dec 07 10:15 : exception: OutputThread could not get realtime scheduling, continuing anyway: sched_setscheduler failed: Operation not permitted
Dec 07 10:15 : player: Decoder is too slow; playing silence to avoid xrun

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