05.02.23.
欧州ソフトウェア特許関連
リンク。
EU議会、ソフト特許法制化プロセスのやり直しを要求(ITmedia)
欧州、ソフトウェア特許指令を棚上げに--先行きは不透明(cnet japan)
関連して、リンク。
ビル・ゲイツとその他の共産主義者たち(cnet japan)
ちょっと関連薄いけど、オープンソースということで。
ニュースをオープンソース化せよ--Wikiの挑戦(cnet japan)
はてなでiTMSを待望するブロガーを煽る質問が(音楽配信メモ)
はてなのスレッドに行ってみたんですが、質問の文面は、なるほど煽っています。
質問日時が2005/02/01ってことで、既にスレッド自体は4日に終了しています。
主旨としては、音楽配信がビジネスモデルとして成立するには高額でもいいんじゃないか、着メロは成功しているじゃないか、iTMSのような音楽叩き売りシステムじゃビジネスモデルとして成立しないのに、何でそこのところを指摘するブログはないのか、という主張らしいです。
まぁね、、。
ブログじゃないけど、夢のない話なんか書きたくない、ってことだと思うけど。
ちがうかな?
どうせ自分のサイトで書くなら、夢のある話、未来につながる話をしたいと思うはず。
現実的というのがどういうことを言っているのか分からないけど、少なくとも、音楽業界を保護する為にユーザーが協力的な意見を書くことが「建設的」とは思えない。
iTMSが待望されているのは、その存在の有り様自体が音楽著作権管理の有り様を変えるものだからです。
iTMSが現れてから、日本の音楽配信の有り様も大きく変わっている。
使えるものに近づいている。
単純に価格のことだけじゃないわけで。
着うたについてもそう。
バイアスがかかってるというならかかってるんだろう。
しかし、着うたでいい、というのがビジネスサイドの意見なら、そんなのは嫌だというのが僕の意見。そういうバイアス。
もっと使いやすくて、コアな音楽ファンのニーズにも応えるものになって欲しい。
それがビジネスにならない、着うたを主流にして音楽ファンに押し付けるのがビジネスモデルだと言うのなら、そんなモデルについて僕が考える必要なんてないじゃないか、と思う。
考えたい奴が考えたらいい。
それが面白いかどうかは別の話だと思う。
変だろうか。
05.02.22.
著作権料気にせずレッスンしたい ダンス音楽CDの自主制作相次ぐ(Sankei Web)
一昨年訂正。昨年、法廷で10年分の著作権料の支払いを命じられたダンス教室のJASRAC離れが始まっています。
判決のソースはこちら。2003年02月07日の記録を参照してください。
日本ユニ著作権センター/裁判の記録2003上
yahooで報じられて消えたからネットニュースにはソースが残ってないんだよね。
この判決を受けて、自主制作は当然で自然な流れだと思う。
追記。02月21日には、JASRAC、ダンス教室共に控訴しています。JASRAC、何が不満だったんだろうか、、。
さらに2004年09月28日、最高裁にて判決が確定しています。
JASRACのコメントを引用。
「ジャスラック管理外の曲のCDだけでは顧客のニーズを満たせず、ダンス教室の営業が成り立つとは認識していない。ジャスラックの管理楽曲を使用する場合はきちんと手続きをとって使用してほしい」
もう一度。
ジャスラック管理外の曲のCDだけでは顧客のニーズを満たせず、ダンス教室の営業が成り立つとは認識していない。
JASRACって何様ですか。
全く根拠がない厚顔無恥なコメントだと言っておきましょう。
ちょっと気になったのは、全日本ダンス協会連合会が自主制作しているCDの収録曲は著作権料のかからない作曲家没後50年以上たった名曲が中心という下り。
著作権の保護期間が延長されたら、使える曲は減るんだろうか、とか思った。
追記。
著作権料気にせずレッスンしたい ダンス音楽CDの自主制作相次ぐ(JASRACを考える。)
ダンス教室関連の自主制作CDに関するリンクがあります。
今作品のCCCD不採用について(ポニーキャニオン)
aikoのCCCD不採用について、2005年2月16日付けの広報。
ちょこっと引用。
しかしながら、当社では、CCCDの採用、不採用を各商品ごとに弾力的に実施しており、当社発売のすべてのCDがCCCDを不採用とした訳ではございませんのでご了承ください。
ポニーキャニオンといえば、ライブドアとフジのことで大変なことに。
なんか、肉を斬らせて骨を断つって感じ。
斬られるポニーも大変です。
まぁ、aikoがCDDAで良かった。いくらか売り上げは上がるかもしれないしね。
ヤフーがダウンロード音楽配信に参入、レーベルゲートと提携(ITmedia)
各社の広報。
Yahoo!ミュージック、レーベルゲート
音楽配信メモにかなり詳細な解説が上がっています。
ATRAC3で配信されるということですが、音楽配信メモでは、広報の間違いでは?、と言ってます。
まぁ、実際ねぇ、ATRACなんて、今更、、。
しかし、レーベルゲートだからね、ホントにATRACかもしれない。
考えてみたら、Moraのサーバーにヤフーからリンクを貼ればいいだけだしね。
違うのかな。
音楽配信メモではWindows Media Audioベースの配信説を上げています。
だったらリンクするだけじゃ無理か。
もしリンクするだけだったら、ヤフーは集客力がありそうですから、もしかしたらATRACによる音楽配信のシェアは高まるのかもしれない。
それが魅力的な配信なのかどうかってとこでしょうけど。
というか、「お金を集めやすいシステム」ってことですよね、ヤフーでやるというのは。
そこそこ普及したら、宣伝にはなるかもしれない。
ATRACによる音楽配信は、日本ではシェアNo.1です、とか。
考え過ぎですね、多分。
05.02.15.
乙。
とりあえず、「知的財産推進計画2004」の見直しに関するパブリックコメント出された方へ。
お疲れさまでした。
首相官邸サイトの送信フォームは既に削除されています。
著作権とは関係ないけど、これもパブコメ。
特定外来生物等の選定に係る意見の募集(パブリックコメント)について(環境省)
先日、バスが特定外来生物に指定されたと報道されました。
今回の募集で、フィッシング関係ではパブコメを送る運動が起きている様子。
そういえば、消費者基本法の第五条の二で「消費者は、消費生活に関し、環境の保全や知的財産権等の適正な保護に配慮しなければならない。
」とあるんだっけ。
初めて条文を見たとき、何で知的財産権がここに、と思った。
って、よく見たら「環境の保全や知的財産権「等」の適正な保護」って、、、
何でしょうか「等」って。。。
ま、気を取り直して。
知的財産権等はともかく、環境の保全に配慮しなければならない、というのは、かなり納得できる部分ではないかと個人的には思っています。
そこんとこを踏まえて、今回の指定リストなのかなと思ったり。
著作権とは関係ないけど。
Last.FM
Audio Fanというサイトは昔オーディオを本格的に始めた頃にずいぶんお世話になって、今も時々ロムしてるわけですが、そこのBLOGの記事。
Last.FMで無料のパーソナルラジオを楽しむ(Audio Fan)
なんか、かなりすごそうです。
とりあえず紹介まで。僕もやってみよう、、。
05.02.13.
パブリックコメント
パブコメ、明日が締め切りです。ちゃう、あさってだ。いや、明日か(汗、、。
僕は、今日一気に書き上げるつもり。
まず、著作権法著作権保護期間延長反対。
まぁね、、。突っ込みどころもあるかもしれないが、記録として残しておくということでね、、。
基本的に理論派じゃなくて電波人間だから。
もっと短い文章でもいいと思ったけど、なんかつい、書いてしまった(w。
次。総論に関して。
「知的財産立国」って何を目指してるの、と。なんか、ごちゃごちゃしてるかも。
私的録音録画補償金制度について。
なんか、言いがかりみたいになってしまった。
次。中古品流通の在り方についての意見。
他の中古品と同じでいいんじゃないの、と言ってるだけ。ちょっと長過ぎた。
メモ
EU、デジタル著作権管理技術の乱用を懸念(cnet japan)
またEUの話。
何かと思ったら「DRMが個人識別のための電子透かしタグと組み合わされ、人々を不当かついたずらに追跡するのに利用される危険性について」の話でした。
DRMなしの音楽ストア「MP3tunes」がオープン(ITmedia)
こっちはDRMフリーの音楽配信です。
Registerにインタビュー記事があるようで、itoya_laboratory*net_newsで取り上げられています。
このマイケル・ロバートソンって人、Lindowsを立ち上げた人ですね。
メモ追記。
「知財制度」が失敗する三つの理由(Baka Memo 2005年2月)
9日の記事。
冒頭「「独占権」という概念を基礎とする「知的財産保護」は失敗する。」とのこと。
まったく同意。
松下電器産業製品不買運動
サイトが立ってますね。なんとなくリンク。
05.02.11.
こんな世界だからせめてパブリックコメントを
また風邪を引いてしまった。。。
大人気のiPod、ついに医療分野にも進出(cnet japan)
iPodだからどうというんじゃなくて、それよりも医療関係でOsiriXっていうオープンソースアプリが注目されてるのだという記事らしい。
高額なワークステーションの替わりをMacで済ますことが出来る、とのこと。
オープンソースに関しては特許の問題があって、欧州はキナ臭いことになってるようです。
オープンソース特許をめぐる難問(cnet japan)
以下一部を引用。
欧州で提案されているソフトウェア特許が承認されれば、米国と欧州でソフトウェア特許侵害訴訟が次々と起こり、オープンソースコミュニティだけでなくプロプライエタリなソフトウェアにも影響が及ぶ可能性がある。
1月に、欧州議会のあわせて61人の議員が、審議が政治的思惑によって歪められているとして、ソフトウェア特許法案を再審議するように要請した。しかし、任命された官僚たちは選挙で選出された議員たちを参加させまいと、動議の日程を2回も変更した。
欧州の官僚たちも詐欺師まがいのことをしてるようですね、、。
日本の国策もこんな流れの一部を形成してるってことです。
05.02.09.
ポータルサイト 知的財産推進計画改訂のパブリックコメントを提出する
項目別に何が問題なのか、詳細に解説をしています。ぜひ参考にしてください。
動き出しているサイトが出てきましたね。
K's Diary、壊れる前に…、Copy & Copyright Diary、多分、他にもあるんじゃないかな。
05.02.05.
輸入差止申立:エイベックスが一番乗り(Music Watchdogs)
邦楽アーティストの還流盤が正式に輸入規制されました。
取り急ぎ、メモのみ。
洋楽輸入盤に波及しないことを願う。
追記
差し止められるべきでないのは一太郎だけではない(benli)
一太郎の件はあちこちで波紋、どころじゃなくて新聞の1面に取り上げられていました。
皆がそれでいいのか?と思うと、思うんですけどね。
benliからは、cnet japanにリンクがあります。
「一太郎ショック」で鳴り響くソフトウェア産業への警鐘(cnet japan)
松下のコメントがえぐい。以下引用。
「たしかに直接収益的なメリットはないかもしれない。しかし、我々は『知財立社』を目指しており、今回の件もその戦略の一環だ」
こんなん、ジャストシステムたまんねーよ(汗。。。
知財立社?
どっかで聞いたようなフレーズです。
知財立社については、2005年1月11日に松下の社長である中村邦夫氏が発表した「2005年度経営方針」で説明されているそうな。
記事を一読ください。
「一太郎」訴訟にみるソフトウェア特許のぶざまな現状(cnet japan)
こっちはさらに厳しいコラム。
メモ。
幼稚園にも「こんにちはJASRAC」(JASRACを考える。)
オレンジレンジとか
以前からネット上では話題でしたが、盗作疑惑が日刊現代で報道されたらしいです。
メンバー自身がパクリを公言していたようなので、別に驚きもしないですが、、。
パクリって、どうなんでしょうかね。
盗作じゃないけど、以前、こんなことがあって。
コピーコントロールを嫌う曽我部恵一氏の作品を勝手にCCCDでリリースするエイベックスってどうよ、って話ですが。
それで考えたのがこんな感じ(下の方に書いています)。
サイモンとガーファンクル(S&G)のエピソードって、10代の頃に知ったんですが、かなり印象深かったんですね、僕にとって。
すげぇいい加減と驚いたし、結果生まれたのが名曲だっていうのも複雑な気持ちで。
先日、湯島レコードのことについて書いたんですが、湯島レコード的にはこれってどうなんでしょう。
他のアーティストが、湯島レコードからリリースの楽曲をカヴァーし、自分のCDで発売してもかまわない。他の会社が、湯島レコードからリリースされた楽曲をCDにプレスして売ってもいいらしい。
しかし、湯島レコードからリリースされた楽曲を、他のアーティストが自分の作品として売ったりJASRACに登録することは、、、どうなんでしょうか。
プレスリリースには、そんなことは書いていませんね。
多分、認めていないと思います。
アジアではこういうことは日常茶飯事で普通らしい。
愛は陽炎の作者は訴えないんだろうかとかね。大陸の法律では違法にはならないのかな。
日本国内であれだけ売ってるんだから、JASRACは日本のビデオ会社に徴収に行くべきじゃないかな。
それともJASRAC、行ってるのかな?
起訴されて盗作と決まるまでは何もしないのかな?
ちょっと表にでもしてみましょう。
S&Gのケース | 曽我部恵一とエイベックスのケース | オレンジレンジのケース | 愛は陽炎のケース | |
---|---|---|---|---|
誰の作品を | S&Gの作品を | 曽我部恵一の作品を | キャロルキング等の作品を | 愛は陽炎を |
誰が | S&Gのプロデューサーが | 音源を所持していたエイベックスが | パクリを公言していたオレンジレンジが | 冬ソナで |
どうしたか | 無断でロックにリミックスしS&G名義で売った | 無断で曽我部氏にとって不本意な形で販売した | 盗作し著作者を名乗った | サウンドトラックに使ってるらしい |
その結果、 | S&Gは怒ったが曲はヒットし、以後ロックサウンドを導入した | 曽我部氏は戸惑いを表明している | 批判され著作者名を変更した | 韓流ってどうなんだろう |
著作権者は | プロダクションと思われる | 法的にはエイベックスか | キャロルキングらしい | 誰だ? |
作者名をキャロルキングとかに変えるんなら最初からカバーってことでリリースすればいいのに。
彼らは盗作であることを公言していましたから、というか、パロディだと言っていたらしいですが、だったらそれで押し切ったらいいのに。法廷に上がる前に盗作だと認めるような行為に出て。
パロディで二次創作だから自分たちが作者でいいんだ、と主張したら、それはそれで立派だったかも。
冬ソナは許されてもオレンジレンジは許されないってとこはかわいそうですね。
しかし、なんかあんまり同情できんのはなぜだ。
元ネタについて黙ってたのはやっぱり良くないと思う。
パロディったって、あんまり知られてない曲のもあるようだし。
曽我部恵一のケースでは、S&Gのケースを踏まえて、もしもこれで曽我部氏の作品が売れたなら、無断で売り出したエイベックスを評価してもいい部分が生まれるかも、というようなことを書きました。
実際には、曽我部ファンの財布を当てにした商売の域を出てないようで、気分のいいものじゃないわけですが、しかし曽我部氏がエイベックスに置いて行った作品として世に出してはいるわけで、まぁ、しょうがない。
オレンジレンジや冬ソナのケースって、どういう風に位置付けしたものやら。
盗作だからけしからん、っていうのは簡単だと思うんだけど、何を持って盗作なのか、っていうか。
つうか、盗作だったらさっさと起訴すればいいのに。
コーネリアスはインタビューの中でサンプリングがしにくくなったと言っています。
コーネリアス/小山田圭吾 インタビュー(hot wired)
手間とお金がかかるらしい。
金がある人じゃないとサンプリングが出来なくなった。
だから、黙ってパクっちゃえというのは、あり、なのか、、?
なんかね、あり、と断言するのは嫌だ、、。
やっぱり、著作権を守るのは大事だと思うわけで。
お金がなくても他の作品を引用したりサンプルできたり、風通しが良い仕組みが求められているとは思うのですが。
オレンジレンジや冬ソナが、その解だという気はしないんですよね、、。
パロディが売れる日本の音楽状況というのは、やっぱり日照り状態なんだと思う。
05.02.02.
パブコメ関連
被害状況(消える作家)(壊れる前に…)
仮に今日の時点で著作権保護期間が70年に延長されたとすると、以下の作家(1935年から1954年までの間に没した作家)の作品が青空文庫から消えることになります。
実に、 135人、3005作品が公開中止に至るとのこと。
ユーザー・クリエイターの皆様へ(民主党ホームエンタテイメント議員連盟事務局blog)
1月28日、エンタメ議連もパブリックコメント送信を呼びかけています。
独占禁止法改正案決定!!(正々堂々blog)
エンタメ議連は、独占禁止法上の法定再販の対象品目から音楽用CD等を除外する法案の提出を目指すとのこと。
メモ
JASRACへのお手紙(飲み・食い・演奏・鑑賞日記)
昨年12月ですが、JASRACから送付されてきた書類への返信がアップされています。
興味深いのは、「個人情報の管理に関する法律」に従って、個人情報の管理について問い合わせていること。
どんな返信が返ってくるか気になります。