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Oct 22, 2023
NASが壊れた
10月11日の夜、HS-251が壊れているのに気が付いた。
ncmpcppがフリーズし、最初はmpdサーバー等の不具合かと思ったんだけど、そっちは問題なかった。
HS-251にpingが通らないのに気付く。
確認したら、普段は暖かい機体が冷たくなっている。
電源スイッチを押しても、反応がない。ACアダプターをテスターで確認、DC12Vは来ている。
電源を押してもNASの起動が完了しません 株式会社ユニスター
https://unistar.jp/faq/q11/
上記はQNAP日本代理店サイトのurl。
このサイトに書かれている通り、内蔵しているHDD2台を外して起動を試みたが、反応がない。これで起動しないなら、ACアダプターか電源ユニットの故障。
ということは、電源ユニットだ。
追記だ。
電源ユニット(PSU)の故障、と思っていた。
しかし、PSUって何だろう。
僕はてっきり、HS-251の筐体の中にある部品だろうと思っていたんだけど、どうもそうではないらしい。
https://www.qnapworks.com/Power.asp
ACアダプターの代わりらしく、ということは、HS-251にはPSUは付いていないのだ。
だったら、何が壊れているのだ?
というわけで、再度、ACアダプターをつないでみたら、それだけでLEDが光る。スイッチを入れたら光るはずだが、逆に消える。LEDが点いてもビープ音はない。
LEDがとりあえず光るとしたら、ビープ音がならないのはマザボ、メモリ、BIOSの問題。
筐体を開けて基板を確認してみたが、素人目には何処が故障しているのか全く分からなかった。まあ、仕方がない。
修理は効くのか、QNAPのサイトで確認したら、修理対象機器に挙がっていない。修理できたとしても、台湾に送る必要がある。
QNAP RMAサービス
https://www.qnap.com/ja-jp/rma-service/
2014年発売の機種なので、修理不能でも仕方がないかも。
そんな昔だっけ。僕が購入したのは2018年、型落ちで安く買ったのだ。9年前なら仕方ないかと思うけど、5年前だったら残念だ。
現在の代替機種は、HS-264。
https://www.qnap.com/ja-jp/product/hs-264
10数万する。
どうしようか、、、
HS-264を導入するメリットは、
まず、もとの設置場所にすっぽり納まるだろうということ。
グレードが上がるので音質改善が見込めそう。Celeron N5105 最大2.9GHz メモリ8GBだ。すごい。そこまでのスペックを奢るようになったのか、、、
メーカー製のNASは出来合いのソフトで、バックアップなどの設定はやりやすい。今回の故障でも、定期的にバックアップをしていたので音源データは無事な筈。管理もウェブブラウザから出来て比較的手軽で分かりやすい。
あと、これはやってみないと分からないが、HS-251に入っていたHDDがOSやデータ込みで使えるかもしれない(データは無理でも、初期化したHDDとしては使える可能性は高い)。
問題は、価格と、また壊れる可能性はある、ということだ。
代替案として、手元に残っているノートPCを音源サーバー化しNASの代わりにするというのがある。FedoraあたりをインストールしてUSB-HDDを繋いで共有サーバー化すれば事足りる。
こちらのメリットは、まず運用に際しての柔軟性が上がること。
出来合いのNASは、メーカーが設定した使い方になる。たとえば今回、HS-251の本体?が壊れたけど、取り出したHDDから音源データを抜き出すことが、簡単には出来ない。セキュリティなんだろうけど、QNAPが決めた方法じゃないと読み出しが出来ない筈だ(昔に調べたことなので、どうするのだったか忘れてしまった。けっこう手間だった気がする)。僕が自分で作るサーバーなら、サーバー自体が壊れてもHDDを他のPCに繋げば読み出せる。サーバーに選ぶ機種によってはNASよりも高性能になるかもしれない。ただ、うちで余っているノートPCは古い。HS-264には負けるかもしれない。
定期的なバックアップなどは、出来合いのNASより設定の手間がかかるだろう。置き場所をどう確保するのかというのも問題。
とりあえず、バックアップのNASからデータを吸い上げて手持ちのUSB-HDD(いざという時のために4TBのを入手しそのままになっていた)に移す。バックアップも壊れたらシャレにならないので、バックアップのバックアップだ。
なにはともあれ、音源を聞けるようにしたい。
最近は多くの音源がDeezerにもあるのだけど、ないのもあるし、自宅音源を鳴らす方が音が良い。
暫定的にバックアップ用のNASをメイン音源にするのは、いまいち気が進まない。
バックアップ用NASはTS-212pで、HS-210と同等ぐらい。悪くはないけど、音源サーバーはもう少し余力がある機械にしたいというのがある。HS-210とHS-251を比べたら、251の方が音が多少良かった。だからポップ系音源は210に、クラシックなど高音質が要求される音源は251に置いていた。
TS-212pではHS-251と同等以上は期待できないのではないか。
やってみたら、そんなに言うほど悪くない。
バックアップNASが、オーディオシステムから離れた場所にあるのが効いているのか。オーディオ再生環境などの状況も昔とは変わっている。
いや、判断は保留する。
もしかして、安価なNASでもいいのかな、、、
NASについて、もうひとつ思い付いたこと。
HS-210は、現在RAIDを組んで3TBで運用している。RAIDを解除したら、6TBで運用できる。ここまでNASを使ってきて、RAIDである意味ってあるのかな、と思うことはあったので。
まあ、なんだか、あれこれ考えて、きりがないな。
更に思い付く。
試みに、バックアップにしたUSB-HDDをmpdサーバーにマウントを試みた。
NASではなく、いっそUSB-HDDで音源管理するのはどうか、ということだ。
mpdサーバーのOSはTiny Core 64 11.1、若干古い。
USB-HDは、SeagateのBackup Plusという機種。4TBだ。
ところが、これが梃子摺る。下記コマンドで、一応マウントできた。
しかし、マウントできてもmpdで読めない。lsでも読めない。
こんな感じ。
tc@box:~$ sudo mount -t ntfs /dev/sdb2 /mnt/music tc@box:~$ mpd Oct 15 02:53 : config: No permission to traverse ("execute") directory: /mnt/music Oct 15 02:53 : config: No permission to read directory: /mnt/music tc@box:~$ ls /mnt/music ls: can't open '/mnt/music': Permission denied
これでマウントできたといえるのだろうか。
でも、FedoraのPCでマウントしたら、読めるし書けるんだよね、、、
Tiny Coreのフォーラムに行ったらヒントがあった。「ntfs-3g.tcz、ntfs-3g-dev.tcz、ntfsprogs.tcz」をインストール。
tc@box:~$ sudo mount -t ntfs -o rw /dev/sdb2 /mnt/music tc@box:~$ ls /mnt/music ls: can't open '/mnt/music': Permission denied tc@box:~$ sudo chmod -R 777 /mnt/music chmod: /mnt/music: Read-only file system
だめだ。弱った。Read-onlyってなぜだ。
古いノートPCから出してケースに入れてリユースした30GB FATの古いHDDでどうなるか試したら、マウントできる。このディスクに音源ファイルを書き込み、マウントしてmpdで音を出してみた。
LANを通るよりも鮮烈な音だ。
もともとUSB音源が良いかもしれないというのは、CDをUSB-DVDドライブで鳴らすと音がいいという経験(下記の過去エントリー参照)から、想定だけはしていた。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20220510a.html
このHDDのファイルシステムをNTFS、ext4に変えてやってみた。
やはりFedoraでは読めて使えるが、Tiny Coreでは読めない。
exFATはどうだろう。
「exfat-utils.tcz、exfat-fuse.tcz」が必要ということでインストール。
tc@box:~$ sudo mount.exfat-fuse /dev/sdb /mnt/music
マウントしない。
USB周りが悪いのか?、、「usb-automount.tcz、usb-serial-5.4.3-tinycore64.tcz、libgusb.tcz、usb-utils.tcz、libusb-dev.tcz」をインストール。それでも、読めない。
ネット上、あちこち見て、直接にntfs-3gを呼び出すというのを見つけた。
tc@box:~$ fdisk -l Disk /dev/sda: 15 GB, 15669919744 bytes, 30605312 sectors 60010 cylinders, 255 heads, 2 sectors/track Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Device Boot StartCHS EndCHS StartLBA EndLBA Sectors Size Id Type /dev/sda1 * 4,4,1 1023,254,2 2048 1003519 1001472 489M 1 FAT12 Disk /dev/sdb: 56 GB, 60011642880 bytes, 117210240 sectors 57231 cylinders, 64 heads, 32 sectors/track Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Device Boot StartCHS EndCHS StartLBA EndLBA Sectors Size Id Type tc@box:~$ tc@box:~$ sudo ntfs-3g /dev/sdb /mnt/music tc@box:~$
NTFS、マウントした、っぽい、かな。
音も、出ました。やったー、、、と、思っていたら、止まったり。安定しない。
バックアップにしたSeagateのBackup Plus、これもNTFSだ。マウントできるだろうか。
マウントは出来たが、音は出ない。mpdが止まってしまう。
どうも、現状、結局、FATでないと安定しないようだ。Tiny Coreのバージョンが古いからかな、、、
とりあえず、USB-HDDは、ファイルシステムはFATじゃないと使えない。
つまり容量は、FAT32で2TBが上限。
Backup Plusは4TBだから、2つのパーティションに分ければ使えるのか。フォーマット出来たとして、サーバーが耐えられるのかどうか。
いや、まて、、ほんとうは、RAM再生の方が、たぶんUSB-HDDよりも音はいいのではないか。
えー、、あれはでも、手間なんだよ、どうしよう、とか考えながらやってみたら、そんなに言うほど手間じゃない。アナログレコードを管理するのに比べたら手軽なものだろう。
5年前のエントリーで、そのうち気が向けばやると書いていたことを、今やってるということになる。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20180506a.html
当時やっていたら、どういう評価になっただろうな。
音はどうかというと、RAMのほうが30GB HDDよりも優しい音だ。HDDのほうが鮮烈、いや、音源によっては鮮烈過ぎるか?、ピアノとかきつく鳴る。但し、これはHDDの個体差が影響している可能性がある。即断はできない。まだ、どちらがどうとも言いにくい。
NASとRAMの比較は、この時点で、若干差はあるがブラインドで区別は困難だ。
細かいこと言わないなら、安いNASでいい、という感じ。
こんな感じで、いろいろ試すうちに、やはりNASに類するものは必要だろうと思うようになった。
音源の格納庫をUSB-HDDに託すのは、自分としては、無理があるようだ。バックアップ機能などリスク管理の面からNASの方が良さそうだし、日常の管理上、USB-HDDはNASと比べたら手間がかかりそう。
しかし、音源としての扱いは、USB-HDDが使えるかどうかで変わってくる。
Backup Plus 4TB、実はもう1台ある。
どうせ物置に仕舞ったままではもったいないだけなので、FAT32 2TBのパーティション2つに切った。
これに音源ファイルをコピーして、mpdサーバーにマウントしてNAS音源と比較してみた。
tc@box:~$ sudo mount -t vfat -o iocharset=utf8 /dev/sdb2 /mnt/music/z
上記コマンドでマウント。
-o iocharset=utf8 の設定がないと、cueシートのファイル名の日本語が文字化けし使えなくなる。
この設定をしなくても音源のファイル名は日本語表示ができていて、音は出せる。このあたりの仕組みは分からない。しかし、それでは便利には使えないので、設定する。
30GB HDDで聴かれた、鮮烈な音色の感触はない。
NASとの違いは、あるといえばあるような、ないような、というレベルだ。ごく僅かにBackup Plusのほうが陰影が深い?ような気がするんだけど、音源を切り替えながらの試聴でも差異を聴き分けるのは困難で、そのうち分からなくなり、ブラインドでは、まず分からない、そういう感じ。
そういえば、DVDドライブでCDを鳴らすのはどうなってるかな?、と思って、鳴らしてみた。これも、ほとんど区別が付かない。しかし、ほんとうに僅かだけど、NASより抜けが良い、気がする。
ブラインドでは分からないだろうけど、鼻の先だけ、勝っている気がする。
RAM再生も比較してみる、、、これも、ほんとうに差が少ない。
しかし、僅かに立ち上がりがいいのかな、、、
一応、この次点での順位を付けるなら、
RAM、CD-DVDドライブ、USB-HDD。これらミリ単位で競って、数センチ遅れてNASが続く、という感じ。
RAMからUSB-HDDの差はごく僅かだ。CD-DVDドライブを2番目にしたのは、何かどこか、癖があるような気がするから。悪い癖ではなくて聴きやすいのだけど。USB-HDD(Backup Plus 4TB)のほうが癖は少ないように思う。ただ、オブラート1枚ぐらい、RAMのほうがいい気がする。こうなると、自分でも何言ってるのか分からないし、あやしい。何処にどのような機械を選ぶにせよ、癖はあるだろう。気が付かないレベルか、そうでないかというだけで。
そこからNASまでは、数センチの差がある、という感じ。ブラインドでは分からないだろう。
ただ、この数センチは、音源によっては無視できない差異が出るようだ。
ちなみに使った音源は下記。
武久源造 鍵盤音楽の領域 Vol. 1
https://ml.naxos.jp/album/ALCD-1001
高橋悠治 バッハ:ゴルトベルク変奏曲 AVCL-25026
https://tower.jp/item/3693943/
ヘンデル:オラトリオ「時と真理の勝利」
https://www.amazon.co.jp/dp/B00005F52T
数センチの差だった筈が、10数センチ以上の差になってくる。聴いていて気持ち良い音になる。僅かに残っていた耳障りな何かが聴こえなくなる。そして、なくなって初めて気が付く。不思議なことに、あれ、こんなに良かったっけ、となる。
こうなると、聞き慣れた音源なら、ブラインドでも気付くかもしれない。
ここまでばたばたした挙句、USB-HDDは使いませんというのは、なんかもったいない。
差は、ないわけじゃないし。
そういう話ではないのだけど。
実際、どういう運用になるのか、とっ散らかってるのでイメージがまとまらない。
まとまらないところ、まとめていく。
まず、NASをどうするか。
今あるのは、ポップ系用HS-210と、バックアップ用TS-212p。
NASを増やさないとしたら、
1)HS-210のRAIDを解いて6TBにして、これにクラシックなどのデータを移す案。
2)バックアップ用TS-212pをクラシック系用にしてしまう案。この場合、バックアップはUSB-HDDということになる。これは心許ないし運用が面倒。自動的にバックアップされているというのは大きな安心材料だ。
つまり、2案はない。
バックアップを確実にするなら、NASがあったほうがいいのはいいのだ。
3)HS-251の代替NASを導入する案。
つまり、1案と3案のどちらかだ。3とするならHS-264にするかどうか。
もっと安いのでもいいかも。
というのは、ここに来て、最高の音質を求めるなら音源をmpdサーバー傍に置く方がいいことが分かってきたので。NASの音は次点でいい。日常的な使用で不満がないレベル、ブラインドで簡単には分からないレベルの音が出さえすればいい。
それなら、敢て高性能なNASである必要はない。TS-212pで、少なくともストリーミング音源を越える音は出ている。最新のNASで、適当なのを選べば、現状のニーズには合うのではないか。
1案は、ちょっと面倒。RAIDを崩すリスクも、たぶんどこかにある。
3案、採用だ。
どこに置くかが問題だけど、まあ、なんとかなるでしょ。
HS-264を使えばRAM音源にどこまで迫れるのだろうか。
そこは、どうなんだろう、、、そこまでしたいとは、今は思わない。
音源をどうするか。
NASの運用は、従来どおりとなる。
USB-HDDを日常的に使うかとなると、RAM音源で運用する方がいいんじゃないか、と思ってたんだけど、考え直して、RAM再生の代替として運用してみることにした。
RAM再生の欠点は、RAMの容量に限界があることと、mpdサーバーのTiny Core 64をリブートしたら音源が消えてしまうことだ(消えないようにすることも出来ないではないが、運用はやっかい)。
USB-HDDは、その欠点がない。そしてRAM再生に極めて近い音質を狙える。
しかし、どうなるかなあ、、、結局、NAS音源で満足したままになるかもしれない。差異は僅かだから。あと、USB-HDDというなら、USBメモリでいいんじゃないのか、ということもある。最近は64GBとかあるので、そこそこの量の音源を蓄積できる。けど、、、
どうしたものかな、、、
いずれにしても、NASは要る。機種選定が難しい、、、
3万ぐらいで我慢するか、多少、いいのになると6万ぐらい以上はする。
ここで、PCでNAS(ネットワークアタッチトストレージ)を構築することに特化したUnix系システムで、TrueNASというのがあるというので見に行ったら、要求システム要件が凄すぎた。
そこで、Debian系のフリーのNASシステムでOpenMediaVaultというのがあるらしいので見に行く。
https://www.openmediavault.org/
これは使えるかも。かなり軽量な様子。
しかし、改めてうちで使わず残っているPCを確認したら、スペックが、市販のNASと比べても貧相過ぎる。使う気になれない。つまり、使いでがありそうなPCを買わないといけない。
買うのか作るのか、、、
とか思っていたら、HS-264が8万円台で売っていた。
思わず、ぽちってしまった。
なんでやねん。
長くなったので、今回はこのぐらいにする。まだまだ先は長い。
May 10, 2022
DVDドライブで聴くCDの音が良いような
うちではCDを聴くのにノートPCにUSB接続したDVDドライブを使っている。
ノートPCといってもTiny Core 64 / mpdをインストールしたPPAPフロントエンドだ。つまり音の出口はうちのメインシステム。
普段、CDはリッピングしてflacにしてNASに置いて鳴らしているんだけど、リッピングができていないときにDVDドライブを使って直接にCDから聴いている。
しかし使い始めた当初から、なんだかこれが音が良いような気がすると思っていた。
ブラインドで分かるとは思えないし、プラセボだろうと思っていたんだけど、その割には何時の間にかリッピング前にCDで聴いてみるということが増えてきた。単にリッピングが面倒だからという説明で納得していていいのか、、、そんなことを考えるようになった。
そういうわけで、ちょっと踏み込んで考えてみようという気持ちになったということだ。
差異があるのはPPAP Frontサーバーだ。
様相を表にしてみる。
mpdがどのように動いているのか、比較する。
strage plugin | input plugin | decorder plugin | output plugin | |
---|---|---|---|---|
Daphile / UPnP | curl | curl | pcm | pipe |
NAS / TCP IP | local | file | flac | pipe |
CD Drive / USB | udisks | cdio_paranoia | pcm | pipe |
mpdの前段の処理が三者三様で異なっていることが分かる。
plugin以外の要素も加えて図にする。

UPnPを使うときはupmpdcliが同時に動いている。topでみたらVSZ %VSZが大きくて、仮想メモリを1.5GBぐらい確保しているようだ。何に使っているのか分からないけど。
DaphileにUPnPのサーバーとコントロールポイントを宛てているのは、Daphileのコントローラーであるウェブブラウザがコントロールポイントというのはどうもしっくりこなかったからだ。ウェブブラウザとDaphileがUPnPでつながっているわけではないと思うので。
スマホアプリのSqueezerとか使ってコントロールする場合はどうなのかな、あれもUPnPとは違うのではなかったかと思うのだけど。

NASから鳴らす場合はnfsが働いているんだけど、昔の経験ではNASのマウントはけっこう重い。甘っちょろいNASはマウントの負担で動かなくなることがある。
UPnPを使う場合よりは図面がすっきりしている。

USB DVD/CDドライブを使う場合は、cdio、dbusあたりが働くのではないかと思うんだけど、よく分からない。しかし何が動いてるにせよ、アドレスの処理とかの負担が少ない分、たぶんLANを通すより軽いのではないだろうか。
mpcは軽いクライアントで殆ど無視できると思うので、LANはPPAP Middle Endへの出力にほぼ専念できるのではないか。
これだけ違ったら、音の良し悪しの判断はともかく、音が違っていたとしてもおかしくないということかな。、、、
いや、音が違っておかしくないということはない。
なぜ違うんだろうというのは疑問として残る。
同じデジタル音源で同じ再生機器であっても、OSで音が違う、再生ソフトで音が違うというのは、しばしば聞く話だ。
しかしデジタル信号としては同じものだ。
(うちはmpdでアップサンプリングするので厳密にいつも同じなのかと問われたら同じ計算してるとしたら同じ結果になるんじゃないかなとしか答えられないんだけど、ビットパーフェクトで鳴らす場合にも実際にそういうことであるわけで)
同じ信号でも音が違うというのは、アナログレコードだったら当たり前のことだと思ってしまう。
しかし、アナログ的に厳密に同じ環境にして鳴らした場合、音の聴き分けは難しいのではないだろうか。
デジタルのCDは、最初は同じCDは同じ音がすると言われた。
アナログはちょっとしたことで変わるけどデジタル信号は01で変わらないからと。
現実、そうは聞こえないと言ったら、機械が悪いとか聞く者の耳が悪いとか言われたものだ。
実際のところ、撲なんかは今でも、同じデジタル信号で同じ音がしないことに、どこか納得できない気分を抱えている。これは何なのか。若い頃に、デジタルは同じ音がしないはずが無いということを叩き込まれたせいなのか?
なんというかな、、、
あれだけ「同じ音だ」と言っていた人達は、今は何処で何をしているのか。
理屈は分からないけど同じ音がするはずがないんだよ、だってデジタル信号といったって電気っていうのはアナログな存在だからね、などと言っても、僕は何だかそれでは気が済まない。
そう、実際にすっかり同じ音が出るようにした上で、「ほら、ここまでのことをしないとデジタルで同じ音は出ないんだよ。あなたたちが言ってたことってすごく底が浅くていい加減で視野狭窄で考えも研究も足りなかったってことが分かったかい?」というふうに言ってやりたいのだと思う。
まあ、無理なんだけど。
デジタルだから同じなんて言ってたけど、今思えば底が浅くていい加減で視野狭窄で考えも研究も足りなかったと思う、と言ってるオーディオ関係者を見たことが無いので、そんな気分になるのかな。
今の状況は「コンポが良くないから音が同じにならないのだ」で済んでしまう。
ソフトで音が変わるなんて、どこかおかしい機械をお使いなんですね、とか。
それって昔と同じじゃんね?
いったいなにをうだうだいってるのか。
要するに、アプリだプラグインだを通すうちに音が変わるのは現実としてあっても理屈が伴っていなくて気持ちが悪いと言いたいのだろう。
ジッターが違うんだろうだけではいまいち足りない気がする。
アプリの違いによって、どのようなジッターが生まれ、どのようにして音に影響するのか、それが説明されないと分からない。
ここらはアナログ的な何かだろう。
というかデジタルな問題ではない。
ソフトウェアが動くことでコンピューターの中でアナログ的な何かが生じているはずだ。瞬間的にではなく、音に影響するぐらい持続的に生じていて、それがソフトウェアによって異なり、デジタル音声データに乗っかって転送され、DA変換の何処かに影響する。
そう考えないと、現実に起きていることの説明がつかない。
だってデジタル信号としては同じなのだから。
僕が思い付くのは、プラグインの動作に周期的に継続して現れる01の並びがあって、これに伴う周期的な電圧変動がクロックを揺らし周期的なジッターとなる、これがデジタル信号に乗って伝送される、周期的な変動だから音に乗る、とか。
まあ、僕なんかが出来るのはこんなふうに取り留めなく妄想じみた思考をすることばかりで、現実には研究できる人にしっかりやってもらうしかないわけだけど。
なんか、今回は要するに愚痴みたいな感じになった。どうなってんだろう。おかしいなあ、、、
May 04, 2021
mpdでCD再生に対応する(2022.03.29./.08.16./2025.04.08. 追記)
今回は備忘録。
うちのメインシステムにはCDプレーヤーがない。
でも、リッピングする前に聴きたいと思うこともある。そこを何とか出来ないかということ。
参考にした記事はこちら。
海上忍のラズパイ・オーディオ通信(10)ラズパイ・オーディオで音楽CDのダイレクト再生に挑戦!果たして使い物になるか?
https://www.phileweb.com/review/article/201602/12/1965.html
この記事にもあるけど、トラックの選曲が出来ないのでリッピングしたほうが便利に使えるしCDドライブがうるさいので、限局的な使用に留まるだろうとは思った。けどまあ、使えるようにしたよ、ということで。これはこれで楽しい。
今はテスト環境で運用中。
sshでサーバにログインし「mpc」でCDをmpdのプレイリストに登録して鳴らしている。CDからmpdが768kHzにアップサンプリングし、PPAPでメインシステムに送る。
リップしたファイルより音がいい?
これは、多分に気のせいだと思う。ブラインドでは区別不能だ。
手順をごく簡単に書いておく。Googleにアップしたアップサンプリングサーバーを加工する。
まず、tceでCD関係のtcz、以下をインストール。
libcdio.tcz libcdio-dev.tcz libcdio-paranoia.tcz libcdio-paranoia-dev.tcz
続いて、mpdを再インストールする必要がある。
mpdがcdio-paranoiaに対応していないからだ
tc@box:~$ mpd -V Music Player Daemon 0.20.20 Protocols: file:// http:// https:// alsa://
まず、インストールされているのをアンインストールする。
/mnt/sda1/tce/optional にあるmpd関係を削除。
続いて、/mnt/sda1/tce/onboot.lstのmpdの記載を#でコメントアウト(今回、行削除せずコメントアウトでも問題ないことを確認した)。
これで再インストール行程に入れる。
sudo ntpclient -s -c 1 -h ntp.nict.jp wget https://www.musicpd.org/download/mpd/0.20/mpd-0.20.20.tar.xz xz -dv mpd-0.20* tar -xf mpd-0.20* ls cd mpd-0.20* ./configure --enable-pipe-output --enable-cdio_paranoia-input make mkdir ../mpd sudo make DESTDIR=../mpd install cd mksquashfs mpd mpd-0.20.20.tcz md5sum mpd-0.20.20.tcz > mpd-0.20.20.tcz.md5.txt sudo mv *tcz* /mnt/*1/tce/optional sudo vi /mnt/*1/tce/onboot.lst sudo rm -rf mpd*
これで、mpdがCD-DAに対応。
tc@box:~$ mpd -V Music Player Daemon 0.20.20 Protocols: file:// http:// https:// cdda:// alsa://
.mpdconfにcd入力対応の設定したのを書き忘れていたので追記。
下記記載している。
input { plugin "cdio_paranoia" speed "1" }
2022.03.29. 追記。
上記の設定だと、ときにCDの読み込みが間に合わず音が途切れる。
speed "4" ぐらいにしておいた方がいいようだ。音質への影響はないように思う。
2022.08.16. 追記。
音が途切れるのはスピードの問題ではないようだ。
ドライブが正確に読み取れていないかもしれないと判断した時に、再読み込みを行うかどうかを設定できるようなんだけど、デフォルトはどうやら、しっかり読み込む設定になっているようで、繰り返し読み込むことで、音が途切れるらしい。
下記のように設定を書き換えたら、音が途切れなくなった。
input { plugin "cdio_paranoia" speed "4" ## mode "overlap" mode "disable" }
overlapという設定も出来るけど、これでも音が途切れる。読み込み速度を例えば32倍など設定し早くしても、再読み込みするほうが時間がかかるものらしい。
参考にmpdのマニュアルのアドレスと引用。
Music Player Daemon 0.24~git documentation » Plugin reference
cdio_paranoia
https://mpd.readthedocs.io/en/latest/plugins.html#cdio-paranoia
Setting
Description
default_byte_order little_endian|big_endian
If the CD drive does not specify a byte order, MPD assumes it is the CPU’s native byte order. This setting allows overriding this.
speed N
Request CDParanoia cap the extraction speed to Nx normal CD audio rotation speed, keeping the drive quiet.
mode disable|overlap|full
Set the paranoia mode; disable means no fixups, overlap performs overlapped reads, and full enables all options.
skip yes|no
If set to no, then never skip failed reads.
2025.04.08. 追記。
今更の追記になるが、音が途切れる原因は cdio_paranoia の設定ではなく、audio_buffer_size、buffer_before_play の問題と判明した。これらの現在の設定は下記の通り。環境によって調整が必要な可能性がある。
audio_output_format "384000:32:2" audio_buffer_size "32768" buffer_before_play "75%" input { plugin "cdio_paranoia" speed "4" ## mode "overlap" mode "disable" skip "yes" }
操作は「mpc」から行う必要があるので、インストール。
当初は最新のバージョン0.33をインストールしようとしたが、例によってmesonを使うので慣れないので0.28にした。
wget https://www.musicpd.org/download/mpc/0/mpc-0.28.tar.xz xz -dv mpc* tar -xf mpc-0.28* cd mpc-0.28 ls ./configure make mkdir ../mpc sudo make DESTDIR=../mpc install cd mksquashfs mpc mpc-0.28.tcz md5sum mpc-0.28.tcz > mpc-0.28.tcz.md5.txt sudo mv *tcz* /mnt/*1/tce/optional sudo vi /mnt/*1/tce/onboot.lst sudo rm -rf mpc*
これでインストール完了。
使うには、CDドライブを表すデバイスファイルのパーミッション変更が必要とのこと。
/opt/bootlocal.sh にコマンド追記し、OS起動時に変更するように設定しておく。
sudo vi /opt/bootlocal.sh chmod 666 /dev/sr0 filetool.sh -b sudo reboot
設定保存し、再起動。これでCDから音を出すことができる。
CDドライブが2つ以上ある時はどうなるかは検証していない。
CDをドライブにセットしsshから「mpc add cdda://」と打つことで、CDをmpdのプレイリストに登録。
続いて「mpc play」で、音が出る。
CD1枚が1つのファイルとして認識されるので不便だけど、通しで聴くとか、それでもいいならという感じ。
音量調整や再生停止程度のことはmpcで出来る。「mpc volume 70」「mpc stop」こんな感じ。
下記、操作説明書のアドレス。
mpc 0.34 documentation
https://www.musicpd.org/doc/mpc/html/