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Oct 28, 2007
青空文庫がDVDを全国の図書館に無料配布
青空文庫を図書館の書架に! 『青空文庫 全』寄贈計画のお知らせ(青空文庫)
寄贈計画に寄せて(そらもよう:青空文庫)
これはすごいことだ。
そらもようから引用。
青空文庫では、著作権の切れたファイルの利用には制限を設けていない。自由に利用してもらって構わないとしてある。理想は、全ての人が利用したいと思った時に利用できる、という状態になることだろう。インターネットは、その理想を実現するために効果的に機能したと言える。しかし、インターネット環境そのものの普及は完全ではなく、それを補う為に、青空文庫では一時期、「ドットPC」などのアスキー発行のいろいろな雑誌の付録に収録作品を収めたCDをつけてもらっていたことがあった。現在では、年に一度作成されるCD、DVDを除いて、公開されたファイルを利用するにはインターネットを用いなければならない。利用してみると便利だけれど、インターネットへの接続環境がないと、知る事さえ出来ない、こういった状況では理想に近づくことが難しい。だからこその寄贈計画なのである。全国の公共図書館、そして高校図書館で、青空文庫を収めたDVDを貸し出ししてもらえれば、利用者はさらに増えることだろう。この冊子は、DVDを含めてコピーをすることは自由である。必要ならば、図書館でDVDを焼いて増やしてもらってもいいのだ。
うちの地元の図書館には来るのかな?
僕はネット環境からダウンロードして使うことが多かったが、こうなったら記念に1枚コピーが欲しいなあ♪
どうなんでしょうね?図書館で焼いてもらうサービスって。
ハードがない?
あと、経費ってどういう扱いになるんだろうねー。
ニュースにリンク。
Googleニュース
6500作がDVD1枚に 青空文庫、図書館に無料配布(asahi.com)
6500作品DVDで無料配布 青空文庫が8000図書館に(中国新聞)
青空文庫、6500作品収録のDVDROMを全国の図書館に寄贈(知財情報局)
青空文庫、漱石や芥川など6,500作品収録のDVDを全国の図書館に寄贈 著作権の保護期間延長への反対活動の一環で(internet watch)
青空文庫、収録作品6500点を収めたDVD-ROMを8000の図書館に寄贈(ITpro)
青空文庫、6500作品入りDVD-ROMを図書館に寄贈(ITmedia)
ブログにもリンク。
青空文庫が快挙、図書館は青空文庫のDVDをどう活用するか(Copy & Copyright Diary)
引用。
工夫次第で、様々なサービスに展開できる。
逆に言うと、図書館は試されているのだと思う。
6500作品のデジタルデータをどのように活用するのかと。
全国の図書館に寄贈されるので図書館間の競争と言ってもいいかもしれない。
知恵を絞って、どのように活用するかを競い合って欲しい。
「青空文庫 全」どう活用するか(DORA-LOG)
このような、デジタルアーカイブを所蔵資料として提供する時代はいづれやって来るという事は、10年ぐらい前にはわかっていた筈?なのだから、システム自体対応できるようなものでなければ仕様がないのに...今の図書館システムときたら、固定媒体の資料を貸出する事しか眼中にないのだから、ブツブツブツ(>_<)
著作権の軛から解かれた「青空文庫」だから出来たことだと思う。
逆に言えば、現代のコンテンツはそれだけ著作権で「使えなく」されているということだ。法律からなんとかならないと難しい。
ちょっと関連でリンク。
改正著作権法の施行で、びぶりおネットの提供録音図書が倍増(Current Awareness Portal)
英国図書館、著作権法の改正を訴え--デジタルコンテンツ規定の盛り込みを要請(cnet japan)
cnetの記事は1年前のもの。Current Awarenessのほうは先月の記事。コンテンツをデジタルで扱うのに著作権法規が壁になるというのは世界的な話で。
青空文庫を図書館の書架に!(サブミハリータ)
今回「快挙」などという表現まで飛び出たDVD化。もちろんDVD化がすごいのでなく,プロジェクトとしてこれに載せられて運ばれる希望の重みというものが「快挙」なのだけれど,その辺が理解されているのかしら。
図書館への無料配布を行うということだ。うちの学校にも来るかしら。使い方は利用者が積極的に考えなくてはね。
青空文庫によると「10月27日からの読書週間に合わせ、公共図書館、大学、短大、高専付属図書館計約3000には10月末に、高校図書館5000には11月20日ごろ届けます。」とのこと。
報道によると、寄贈に要する費用約300万円は、青空文庫トップページの広告収入から支出されるとのこと。全国の図書館は、紛失したり破損したりすることのないよう、きちんとバックアップ、コピーして管理してほしい。
ひょっとしてねつ造じゃないのかと疑ってるのだけど(自分ひどい)、最近はこんな話もあるようだから。
Jan 07, 2007
絶版書籍、ネット閲覧可能に・政府が著作権法改正へ(NIKKEI NET)
絶版書籍、ネット閲覧可能に・政府が著作権法改正へ(NIKKEI NET)
まず、記事を引用。
政府は絶版になった出版物をインターネットで閲覧できるようにするため著作権法を改正する方針を固めた。国立国会図書館などの公的機関が専門書を非営利目的で公開する事例などを想定している。著作権者に一定の補償金を支払えば許諾がなくても文書をネットに保存・公開できる仕組みを検討する。入手困難な出版物を利用しやすくし、研究活動の促進などにつなげる狙いだ。
ブログで、夕刊には載ったけどネット上には上がっていないことについて書かれている。
これが著作権延長を正当化する根拠足り得るのか(The Casuarina Tree)
引用。
紙(1月5日付夕刊)の方では複製物に対するDRM処理を義務化することも求められるそうで、
ちょっと詳細は不明だが、DRM処理の義務化って、なんなんだ。
どこまでを対象とする話なのだろう。
えーと。
1:「絶版になった出版物を」
2:「インターネットで閲覧できるようにする」
3:「公的機関が専門書を非営利目的で公開する事例などを想定」
4:「著作権者に補償金を支払えば許諾なくネットに保存・公開」
それと、
5:「複製物に対するDRM処理を義務化」
えーと。
大学とか研究部門で著作権ってけっこう問題になってると思うんですね。昔は論文とかコピーして詳読会して勉強したり、してた記憶がある。今はどうかしらないけど、出来なくなったかも。たびたび困ったという話を聞いた記憶がある。学術論文の雑誌とか、廃刊になってたりするとバックナンバーもない。
記事には研究活動の促進などにつなげる狙いとある。
いいことでしょう。
ついでに赤本の問題についても、なんとかすればいい。
試験問題を見ることが出来ないというのは受験生には辛かろう。
ちょっと分からないのが、
4:「著作権者に補償金を支払えば許諾なくネットに保存・公開」
いったいどんな仕組みになるんだろう。
権利関係が入り組みすぎて、簡単に承諾が得られないとかあるんでしょうかね。
つうか、そうやって集めたお金は、許可しなかった権利者のとこに行くんですよね。権利者が公開を承諾しなかったら、お金がそこにいくんですかね。許可しない方が得だね。、、どこか間違ってるかな。
著作権者が「そんな金は受け取らない」と言ったら、その金はどこに行くのかな。
許可があった場合は、補償金の支払いなしで公開されるのだろうか。
つうか不許可がなかったら公開することにしたらいいのに。Orphan Worksの問題の解決って、結局そういうことですよね。
何か公的な基金か何かを作って運用するのかな。
あと、誰が補償金を支払い、ネットに保存・公開するんだろうか。
5:「複製物に対するDRM処理を義務化」
多分、補償金を支払い、ネットに保存・公開した場合に、DRM処理を義務化することってことなんだろうけど、それってかなり特殊な状況なので、やっぱり国会図書館などの力がある機関じゃないと出来そうにない。
国会図書館が金を出して、ネット上に著作物を公開するってことかな。
つまり税金か。
税金使って著作権補償金払って研究活動の為のデータベースを作ると。
いいでしょう。
作るからには使えるものを作って欲しい。
DRMってことですが、最低でも、閲覧に使用するパソコン以外にもファイルを保存できたり、印刷できる程度でないと、研究の現場で使えるデータベースにならないんじゃないだろうか、想像だけど。
それとも、今まで見ることすら出来なかったものが見れるだけでもいいのかな、、。
学術研究に携わる人達は、どう考えるだろう。
そもそも、現場の人達がそんなデータベースなら要らないというようなことなら、こんな無駄な金がかかりそうなことしない方がいい。やっぱり、求められてるんでしょうかね。
あと、これは保護期間の延長とは、全く別の話だと思う。
僕のサイトの戯れ言と学術論文が同じまな板に載せられるのはおかしい話だ。