Page 1 / 31 :  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 Next › »

Current filter: »GND« (Click tag to exclude it or click a conjunction to switch them.)

Jan 07, 2020

コンデンサーと抵抗と銅板による仮想アース(1月23日、26日、2月10日、16日、22日、27日、3月1日、8日追記)

うちでは昨年から銅板を重ねて仮想アースにしている。

過去のエントリー
コンデンサーと抵抗による仮想アース
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191128a.htm
コンデンサーと抵抗による仮想アースと銅板(追記あり)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191221a.htm

銅板仮想アースの体裁は以前のエントリーに上げたとおり。銅板を重ねてラップで包み、太めの輪ゴムを4本巻いた。3mm厚と0.8mm厚の2枚巻きが2つと、3mm厚、2mm厚、1mm厚の3枚巻きが1つ。合わせて3セットという構成だ。端にドリルで穴を開けてラグ端子を留められるようにした。3Mのナイロンねじでつなぐ。
銅の総量は、(3×3+2+1+0.8×2)×100×365=496400、といいうことで、500立方cmに少し足りない。
気が付いたら1万5千円程投資しているので、今更だけどコストパフォーマンスは良くない。

CRを使ったアースフィルターも併用しているのだけど、これについては何をどうしたら良いのかまだ様子を見ている。
ないよりはあるほうが、なんというか、何かがキマるような気がする。

使用箇所は、SM-SX100のライン出力端子、デジタル入力端子、ADI-2 DACのRCA出力端子、4425mk2のマイナス端子、と試していった。
今までのところ、SM-SX100の端子が一番良好な効果が得られるようだ。
スピーカー、DACはどうも音が良くなったという感じがしなかった。スピーカーは使う電力や電位変動に比して仮想アースが小さすぎるのかもしれない。DACは電源アダプター端子にノイズフィルターを噛ませているので仮想アースのGNDへの効果が少ないのかもしれない。
そんなわけで、前述の3セットを全て、SM-SX100のライン出力端子のGNDにCRフィルターを介して直列につないだ。
つなぎ方による音の差異までは確認していないが、1つより3つのほうが強く効いている。

セッティングについて。
銅板の仮想アースは振動に敏感だ。現在は床にインシュレーターを介して直置きにしている。ラックの棚に乗せてみたことがあったのだけど、音が篭った。床のほうが良かった。インシュレーターは現在はリプラスの水晶を使っている。昔、VRDS-25xsに使っていたものだ。3セットを重ねるのにリプラスだけでは足りなくて、一部に安価な金属製でメーカー型番は忘れてしまったようなのを併用している。
今回、まるでVRDS方式のCDトランスポートのセッティング調整をしているみたいだと思った。
VRDSだと思えば調整の目星も付くような気がする。しかしこれではノイズを除去しているのか色付けを付加しているのか判らないという面がある。

CRフィルターのほうがどう効いているのか判りにくい。部品による差異はありそうなのだけど。

音の変化についてだが、SNが向上してダイナミックレンジから微小なレベルの聞こえ方まで随分変わった。
大きく改善方向に効いているのは低域で、より深く沈み反応も速くなった。グラデーションが細やかに、つながりや分離がきれいになった気がする。高域も同様の効果が感じられて良くなっている。しかし、何だか出音のニュアンスが大きく変わったので評価し切れないでいる。
分析的に聴けば向上しているように思うのだけど、不思議なことに実際に聞こえる音声は全く「高音質」を感じさせない、非常にさりげない音色になってしまった。
所謂ケレン味がないというのか、情報量が多い!説得力がすごい!とかいう驚きを感じないというか気付かないというか、そういうことに意味があるように感じさせないというのか、印象に残るところがない、ひたすら普通な音になっている。

正直、普通すぎないかな、と思ったり。
音色に思わず引き込まれるというようなオーディオ的な快感がないというか、相対的にといえばいいのか分からないけど音楽の方に意識が向くような、いや、むしろ、音質に意識が向かないので仕方がないので音楽に意識を向けさせられる、という感じかな、そういう音だ。
癖がないといえばいいようだけど、オーディオ的に引っ掛かるものがないのだ。
音質自体は相当良くなっているように思うのに、こんな状態なので考えものだ。
漠然とこれでいいのかな?と思うばかりなので、ちょっと何かこっちの基準がおかしいのかもしれない。感覚がついて行けてない感じがある。

以前のエントリーで700kHz台のアップサンプリングの再生音について、情報量が多すぎると不気味の壁に突き当たるのではないかと書いたことがあったが、そうした違和感は今回の仮想アース使用によって消えている。ということは、あれはGNDのノイズの影響だったのだろうか。よく分からない。
それとは別に、録音の良し悪しに対する違和感はあって、しかしその違和感も単に「変な録音」と感じるだけで、以前に感じていた「録音された声自体への違和感」というのは、どうやら、なくなっているようだ。これはJPopを違和感なく聴けるようになるということで、悪くはないことなのだけど。実際、あれこれとJPop音源を鳴らしてみるんだけど、以前はなんだこれ?と思った音源が案外普通に聴けるようになっていて、驚くやら何やら複雑な気分だ。

こうした変化をどう評価したら良いのか、判断がつかない。掴みきれないので困惑している状況だ。
当面、使いながら判断していくしかない。

その後、リプラスのインシュレーターの数に合わせて3セットだった銅板巻きを2セットに巻き直した。このとき、輪ゴムを巻いていたところが黒くなっているのに気付く。どうもサビらしい。輪ゴムを巻くだけで銅って錆びるのか、、、
そういうわけで、輪ゴムを外す。重ねてラップで巻いただけになった。
しかし銅の酸化については想定してなかった。十円硬貨は錆びていても電気を通すから気にしなくていいかな?

セットを変えただけで、また音が変わる、、、
若干、重くなった?
3セットのほうが良いのか?、それとも輪ゴムが無いせいか?
音色の表情は2セットのほうがあるようだ。、、ほんとうかなあ(w。
普通すぎる音というのではなくなっている。魅力ある鳴り方になったようだ。
試行錯誤の連続で興味深いけど落ち着かない。

エントリーの最初にコストパフォーマンスは良くないと書いたが、そうでもないかもしれないと思い始めている。どうなるかなあ。

このエントリーには何かあったら適宜追記していこうと思う。

あまりにも早々に追記だ。
仮想アースを外してみたら、最初は、良くないと思ったんだけど、、、数時間で回復した。
なんか、正統にいい音が流れてくる。。。これは、落ち着いてやっていかないといけない。

23日、追記。仮想アースを外して2週間経つけど、10日間ぐらいで使用前の音に戻った気がする。
これはこれで、いい音なんだよね、、、

そもそも、仮想アースを試してみるかと思った理由は、もう少し音質が安定しないか、というのがあった。
つまり、うちのシステムは日によって音質が変わるのだ。
そして理由がはっきりしないことが多い。
そういうことが減って、日々安定して良好な音質で鳴るようにできないだろうか、と。
そこで、仮想アースでGNDが安定したら、音も安定するのではないか、などと思ったのだ。
目論見の結果は真逆だった。
仮想アースって、安定感を求めるものではなかったんですね。。。

しかし、どうなんだろう、、、
せっかく始めてみたんだし、また使ってみようか、などと思っている。どうなるかだ。

26日、追記。
まだ仮想アースの使用再開はしていない。
最近どうも音がすっきりしないと思っていた原因が判明した(そんなことばっかり言ってる気がするが)。
mpd.confの設定だ。

いつだったからかの記憶すらないんだけど、audio_buffer_sizeとbuffer_before_playの設定をコメントアウトしていた。設定しなくても音は出る。どちらがいいのか確かめる気だったような気がするんだけど、いつの間にか忘れてしまったらしい。今回、気付いて設定をし直した。
audio_buffer_size "65536"
buffer_before_play "50%"
そうしたところ、以前に聴き慣れていた本来のうちの音が出るようになったので、すごく安堵した(他に気付いていない悪化設定はないと思いたいんだけど)。これは前回追記に書いた日々の音質変動とは別で、より高音質な領域で変動するようになっている。

なんというか、仮想アースを試す前にこちらのほうが優先事項ということで、先送りになっていた。
これから試していこうと思う。

2月10日、追記。
コンデンサーと抵抗と銅板による仮想アース、銅板重ね巻き - コンデンサー+抵抗 - 銅板重ね巻きの順番に、アンプのプリ出力につないでみた。
コンデンサは1μF、抵抗は2kΩ、銅板重ね巻きは夫々3枚ずつ銅板を重ねて5mm厚程にしている。
最初は音が豊かに鳴る感じでいいかな、と思ったけど、どうも徐々に鮮度が落ちてくる。音に滲みが乗る。うちのシステムの長所だったはずの繊細な表現が塗りつぶされていく感じがする。

これは求める方向ではないと判断して、一旦、仮想アースは外す。
コンデンサーと抵抗を外して、銅板重ね巻き - 銅板重ね巻きで、アンプのプリ出力につないでみる。
滲む感じはなくなって、音にメリハリが出ながらも柔らかで聞きやすい感じで、これならいいか?と思ったのだけど、、、
徐々に、やはり繊細さが失われて見通しが悪い感じが出てくる。おおらかな感じではあるのだけど。

今のところ、上手くいってない。
そもそも、最初のとっかかりが全く根拠がない思い付きなわけで、簡単に上手くいったら不思議なくらいなのだけど。

うちのアンプについて調べるうちに、下記のようなサイトに行き当たった。
AMP修理工房 Amp Repair Studio
http://amp8.com/
http://amp8.com/tr-amp/sharp/sharp.htm
SM-SX100の修理ケースがアップされている。
アップされている修理記録に、注意書きが記載されている。

http://amp8.com/tr-amp/sharp/sm-sx100.htm

シャーシにSP出力の線(アース側も)を接続してはいけません。
左右SP出力のアース側も接続(共通にする)してもいけません。

そうだったのか。
実際、テスターで確かめてみたら、スピーカーのマイナス側は、ライン入出力やデジタル入出力のGNDとつながっていない。
調べずにあれこれやっていたら、下手なつなぎ方をして壊していたかもしれない。先に気付いてよかった。

そんな感じなので、急がずにやっていこうと思う。

2月16日、追記。
アンプでの使用が思わしくないので、apu2c4のシリアル端子のGNDに銅板重ね巻き2つを仮想アースとして繋いで様子を見ている。
こっちのほうがいいような。
陰影が深まり、虹のような色彩感と透明感を感じる音色になる。触ると壊れそうな色ガラス細工のような感触の聴こえ方だ。ボキャがないから何だそれ?だけど、そういうデリケートさを帯びた出音ができるようになってきている。これは、当初に求めていた以上の結果が得られている。

ここで気付いたんだけど、以前はusb出力にDDコンバーターとしてUSB029H2RPを使っていた。これにGND線を繋いでいたのだ。線の先に繋いでいたのはラックのスチールフレームだった。あの頃の音には若干、GNDへの作用が効いていたのかもしれない。

今の所、改善効果しか気付いていない。
しかし、apu2c4のGNDはusb出力、DACを経由してアンプのSM-SX100のGNDと導通している。徐々に仮想アースの影響がアンプにも及ぶ可能性がある。
変化を確認していこうと思う。

22日、追記。
17日の時点で、なんとなく音が膨らんでいるという感触があった。
まだ影響は大きくないが、このあと音がゆるくなっていくだろうと予想。既に16日のときのような繊細な表現ではなくなっている。
仮想アースを外すと意外にすぐにいつもの生真面目な音に戻った。
仮想アースをつなぐと、、、艶っぽい。音に華がある。
ゆるくなっていた感じは、これも意外にも、なくなっている。

ここで、PCトラポとDACをつなぐusbラインのGND線を切り離したらどうだろうというアイデアが浮かぶ。切り離せばアンプに仮想アースの影響が及ばない。問題の切り分けもしたい。
でも、どうやったらいいんだ?
というか、そんなことやってもいいんだろうか。

一口にusbのGNDラインと言っても、4ピンのGNDラインとシールドがシャーシアース(FG)とつながっているはず。
これらって、切断したとして信号の伝送は問題なくできるんだろうか?

ネット上を巡ると、切っても動作するという報告が上がっている。
DAC認識後にVCC、GNDのラインを切るという手法。しかし、あくまで自己責任だ。
じゃあGNDラインに抵抗を入れたらどう?と思って調べると、やっぱりしないほうがいいようなことらしい。
どうも簡単ではない。実際、GNDラインを切ってみたり抵抗で繋いでみたりしたけど、うちでは結局、ふつうの構造のusbケーブルのほうが余程安定していて音も安心して聴ける感触だった。

ケーブルに物理的に手を入れることができないということなら、以前使っていたUSB029H2RPでGNDを分離すればいいのではないか。
しかしなんというかな、既に仮想アースの話ではなくなっているのだけど。

以前はSW1(1)、SW2をOFF、SW1(2)をONで使っていた。今回の使い方だと接続したあとでSW1(2)をOFFにするということになるのかな。
しかし、、、SW1(2)をOFFにすると、ときどき再生音にプチっとノイズが入る。ONに戻すと安定する。
これはGND分離できないか、と思ったんだけど、一応、テスターで確認したらアンプのGNDとPCトラポのGNDは分離できているみたいだ。おかしいなあ、、、
そうこうするうちに、なんだか音に覇気がなくなってきて、ついには音が出なくなった。
ncmpcppで「paused」表示になって、mpdが止まってしまう。
usbケーブルを変えたりすると音が出ることもあるが、なにしろ安定しない。接触不良?、ケーブルの不良?、原因ははっきりしないが、USB029H2RPを外すと音は出る。USB029H2RP自体のアースをとったら安定するのかもしれないけど、今回のところはとりあえず外した。

そういうわけで最近は、音を出すときはapu2に仮想アースを繋いで、聴かないときは外すという手法で様子を見ている。
外しておけば悪影響は生じない。
鳴らす直前に繋いでも効果は得られるようだ。
しかし、その効果の評価に、正直まだ自信が持てない。
引き続き試行錯誤だ。

27日、追記。
前回の追記で付けたり外したりして、と書いたんだけど、結局、数日前から繋ぎっぱなしで様子を見ている。
というのは、現時点では想定よりも副作用が少ない感触だから。
繊細さが失われるかと思ったけど、意外にそうでもない、というか、、、
繊細なだけの表現ではなく、実在感が出てきている。
綺麗というのではなく写実的な音だ。透き通るガラス細工というより、陶器や磁器のような質感が加わり、より多彩な音色に聞こえる。
この音質を維持できたら、もう十分じゃないのかな、、、

引き続き、様子を見ていく。

3月1日、追記。
繋ぎっぱなしで様子を見ていたんだけど、だんだん音色のデリケートさが失われていく感じ。
今日は外してみた。外すと繊細さが戻ってくる。
1週間繋ぐと弊害のほうが大きくなる。難しいものだ。インシュレーターよりも突っ込んだ効果が期待できるけど、副作用もある。

聴くときにつなぐ方式に戻す。
アンプに繋いでいたときよりPCトラポに繋いだときのほうが、着脱に伴う変化、改善が早い感じなので(機器自体のGNDの大きさに依るのかな)、使い易いというのはあるけど、繋ぎっぱなしのほうが楽なんだけどね。

3月8日、追記。
PCトラポのapu2c4に銅板の仮想アースを使っている。
付けているときのほうが音がいいけど、付けっぱなしにしないように時々機を見て外している。
効果の出方が何かに似ていると感じていたんだけど、思い至ったのはクロックを追加した時の変化に似ているような気がする。以前にfireface UCXを使っていた頃、NANOCLOCKSからword clockを入力していた。変化は僅かなものだったけど、ないより良かった。そのときより仮想アースのほうが変化は大きいんだけど、隠し味的に全体が良くなる効き方がそう感じさせるのかと思う。

当面、この使い方で続けるつもり。
このエントリーへの追記も長くなってきた。このあたりまでとして何か必要があったら新規にする。

Posted at 10:14 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Dec 28, 2019

GNDについての考察してもわけがわからない

うちの仮想アースについて現状。
銅板は重要。コンデンサーは容量よりも品質が重要な気がする。あと、抵抗はこれから考える。
今回、仮想アースの試みの中で思ったことがあるので列挙しておく。

まず、アナログの音との類似性。
アナログレコードは、テンションが高くて太い音がする。
仮想アースでアナログの音の全てを説明できるとは思わないが、考えてみたらレコードプレーヤーはアースでプリアンプに繋がっていて、アンプから見ればレコードプレーヤーは仮想アースということになるのだ。
じゃあ、アナログプレーヤーが繋がっているアンプでデジタル音源を再生したらアナログの音になるのかと言われたら、そんなことはないのだろうけど、どうなるのかなとは思う。レコードかけっぱなしにしながら、デジタル音源からの入力でスピーカーから音を出したらどう聞こえるのだろうか。うちのシステムにアナログプレーヤーは繋がっていないので確かめられない。

昔はアナログプレーヤー以外のコンポもあれやこれやとアンプにつながっていた。カセットデッキとかチューナーとか。場合によってはフォノアンプ、イコライザー。それらは使ってなくてもつないでおくほうが良いという話を聞いたことがある。一種の仮想アースというか、GNDの拡張だ。
最近のデジタル中心のコンポはつなぐものが少ない。必然的にGNDは狭くなる。
あと、スピーカーケーブルに太いのを使うのはGNDを広げていることになる。銅板をつないでみて思ったのは音のテンションが上がることと音色が太くなる、濃厚になる感じだ。これは太いケーブルを使うときの変化に似てるとか。まあ、ケーブル交換による変化は被膜素材や構造に因るほうが大きいとは聞くことがあるけど、そもそもそういう構造等が作用しているのがスピーカーケーブルのGND線だと考えられなくはない。
GNDというのは新たなフロンティアなのかもしれない。

銅板を仮想アースとして使う際に、GNDは電子の供給源というイメージについて書いた。その一方で以前のエントリーでは、直流では電子が動くけど交流では動かないから供給はいらないという旨を書いたりもしている。

実際、波間に浮かぶカモメは流されない。波は岸辺に打ち寄せていたとしてもカモメは浮かんでいるその場で上下しているだけだ。電場の海に浮かぶ電子もそうだとしたら、電子の供給源としての仮想アースはいらないはずだし銅板の下のインシュレーターがどうだとかいう現実は生じないはずだ。
つまり、何かが足りないか間違っているかということだ。

電圧、電流、電力というのがセットになってるので、スピーカーが鳴るということは電流が流れていると思い込んでいるんだけど、実際、スピーカーにはどういうふうに電流が流れているのか。僕のイメージとしては音声信号の電圧変動に合わせて電流が+-行ったり来たり、つまり電子はミクロン単位?で揺れ動いていて、流れるような動きではないという感じ。
最近はオーディオ関連で電圧か電流かという話があるようだ。しかし電流はイメージに過ぎないという話が昔からある。そもそも電子の流れの逆だし。しかも交流電流というのは測定しにくいみたいで、電圧などを測定して計算するものらしい。実際に電子がどういう挙動をとるのか見た人はいない。
というか、電子の流れの逆が電流という理解自体が怪しいのかもしれん、と思い始めた。

スピーカーにエネルギーを伝えている実体は電圧、電位変動そのものではないのか、という考えに至る。電位の変動自体がエネルギーを運んでいる、というか、電位変動がスピーカーの磁石で物理的な運動エネルギーに変わるんだね。
そこで仮想アースは、何をしてるのだろうか。
電子の供給ではなく仮想アースに電流は流れないとしても、GNDの電位変動に何かが作用しているのは確かだと思うのだけど。

実際、GNDにはどんなふうに電流が流れているのかとも思う。大量に電流が流れたら抵抗が低いとはいえ発熱するよね。ノイズも出る。だから、あんまり流れていない、というか、たくさん流れるようには作っていないと思うのだ。しかし、あちこちでGNDを通って電流が戻ってくるとか書いている。流すならうまく流れるように作る、というのを何処かで読んだ記憶がある。たしか、なるべく短くとか。アンプを作るのにもGNDの配線というのは気を使うところらしい。つまりそれだけ影響するのだろう。しかし前述したが、GNDにつなぐコンポは多いほうがいいという話もある。矛盾するようだけど、ノイズをどの程度拾う環境なのかによって違うのかもしれない。

上にも書いたが、交流電圧でエネルギーを伝達するのであれば電子はほとんど移動しないと思われるので、GNDに流れる「電流」という概念はどのような電子の流れと相関しているのだろうか、とか思う。
電流が流れるのであれば、そこには電位差があるはずだ。
アンプの回路図をみると直流電源がGNDに落ちている。直流電源の-側からアンプの回路に電子が供給されているイメージだ。
GNDにつながっている、スピーカー、トランジスタ、真空管、コンデンサー、抵抗、、、
その先とGNDとの間に電位差があれば、電流が流れる。
その先が交流なら、GNDの電位が波打ちこそしても、電子は移動しないかもしれない。
その先が直流なら、たぶん電子が移動していくことになる。

直流電源の+側からたどっていくと色々と部品があって、その先はコンデンサーを介してGNDに落ちていたりする。そういう場合は直流は絶縁されていることになる。まあ実際、音楽の交流信号を増幅するのに直流を使うのだろうから、最後は交流になるのだろうけど、だったら電子は殆どその場で動かない。しかし電位の変動はGNDに落とされることになる。
そうなるとアンプの直流電源の-側から落ちているGNDの電子の動きはどうなんだろうとか疑問なんだけど、アンプを作る経験は少なくて詳しくない。こういうことって本とか読んでもよく分からない。寡聞にて僕の知る範囲ではあんまり書いてない気がする。そんなこと知りたいなどというニーズがそもそもないのだろうかな。

調べていくとコンデンサー絡みで、電子の流れを伴わない電流を変位電流といい電子の流れを伴う導電電流と区別されるという話があったり。変位電流は電子の流れを伴わないので導電電流が流れるときに発生する抵抗は生じないとか。別名、電束電流とも言うらしい。

どうやらやはり「電子の流れの逆が電流」という理解は不十分らしい。
考えてみたら、電子の動きは遅いので電流の速さには追いつかない、のかな?
しかし「電子の移動を伴わない電流」って、どういう概念なんだろうと思う。じゃあ電流は電圧の変動に伴う何かなのかな、というと、変位電流というのは電圧の変動とはズレることがあるらしい。コンデンサーの絡みで交流電圧の変動に対して位相のずれを生じるという。
いろいろ訳が分からない。
しかし、そういう概念が出来たおかげでマクスウェルの方程式というのが完成し、いろいろと科学技術は進歩したらしい。
日常的な感覚で捉えようとしたら無理が出てくるのが電磁場の挙動というものらしい。
ここに来てようやくそれを認識した。

元日、追記。 電気についての本を読んだりするうちに、電流とは「電荷」の移動だというのを今更知った。
そういやそういう言葉が昔あったねえ、、、
wikipediaとかにも、よく読んだら電荷の移動だとはっきり書いてある。
電子の移動を伴わなくても、電荷が移動したら電流は流れるのだ。

でもじゃあ、電荷って何よってことになったら、やはりよくわからないんだけど。
金属では電荷の移動を担うのは電子だと書いてあったりして、じゃあ電子じゃん?ということになるけど、仮想アースの中をそんな激しく電子が動いてるってことになるのかという。仮想じゃないアースに流れたら漏電だし?むしろ電子は動いてないけど電荷は電位や電場の変動に伴って動いていると思うほうが、感覚的には受け入れやすい。
こうして物理学的な理解は遠ざかるのだろうか、、、

理屈は分からなくても音質改善に尽力できるところがオーディオという趣味の懐が深いところだ。
なので、しばらくは仮想アースを調整してみようと思う。

Posted at 22:54 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Dec 21, 2019

コンデンサーと抵抗による仮想アースと銅板(追記あり)

本題に入る前に、リピーターハブ、FXG-05RPTについて報告しておく。
以前のエントリー、http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191023a.htm にも追記する。

現在、FX08-miniの代替で、このハブを使用継続している。
どちらがいいか明確には言えないんだけど、印象としては同等。FX08-miniは大人しく、FXG-05RPTのほうが押しが強い音が出る。
比較の条件・状況は、ともにつなぐ機器は2つで片方はPCトラポのapu2、もう片方は他のスイッチングハブを介してネットワークにつながる。空いているポートは全てlanターミネータで塞ぐ。FX08-miniはDMJ-100BTを上流下流ともに使用、FXG-05RPTは1000Base-Tなので使わない。という感じ。
いずれ、700kHz台でPPAP運用するつもりなので、FXG-05RPTを使っていくことにした。

本題に戻る。先月のエントリーで、コンデンサーと抵抗による仮想アースについて書いた。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191128a.htm
今回は、その後の話。

配線図

こんな感じでコンデンサは1μF、抵抗は2kΩで、使い始めた直後は良いと思ったが、、、数日で副作用が出始めた。
なんとなく、音が荒っぽく聞こえる。刺々しく暴れる感じ。
外したら治るんだけど、、、
今度は音がつまらない。
つまらないって言い方はどうよ、と思うんだけど、うまく説明できない。仮想アースを使う以前の音と比べて劣化しているというのでは、ないように思うんだけど、、、
聴いていて正確な再生という感触はあるし、それなりに端正な音なんだけど、なんというんだろうか、、、仮想アース付きと比べてしまうと色彩感に欠けるのだ(今思えば、この音はアンプのウォーミングアップ前の音に近いのではないかと考えるんだけど、確認できていない)。
かといって、仮想アースを戻しても気持ち良く鳴らない。
どうしたものかな、という感じだった。

まず試みたのは、コンデンサーの容量を0.027μFに減らしてみること。
コンデンサが小さすぎると効果が感じられないと前回のエントリーでは書いていたんだけど、意外とそんなこともない。
音の荒さは減る。しかし十分な改善ではない。
どこか腑に落ちない中途半端な鳴り方をする。
抵抗値を小さくしてみたが、こちらは減らさないほうがいいのかな、、、しかし、以前に感じたとき程にはひどくない。
というか、今が悪すぎるのか?なにしろ上手く言えないが座りが悪い、違和感を感じる音だ。

もしかしたら、それなりに安定していたGNDを、仮想アースを継ぐことで引っ掻き回してしまったのかも。
これは諦めたほうがいいのかな、、とも思ったが、ちょっと他に試してみたいことがあった。
それがタイトルにもなっている銅板だ。

以前のエントリーで、GNDは電子の供給源というイメージがある。と書いた。
GNDというのは何だろうというのは昔からの疑問。
これも非科学的なイメージなんだけど、電子の供給源ということであれば、大きければ大きいプールであるほどいいのではないか、という発想。
GNDはプレーヤーからアンプ、スピーカーのケーブルまでつながっている、いうなれば金属導体で出来た電位一定の領域というイメージなんだけど、ここから必要な場所にスムーズに電子が供給されることで、スピーカーが正確に駆動されるし、アンプによる信号の増幅も正確に行われる、のではないかという。
電子が導線の中を移動するスピードは非常に遅いとも言われるんだけど、動くときに「足りない」となれば、スムーズに動かなくなるのではないか。電子がスムーズに動かないとなれば、例えばスピーカーの動作も滞るのではないか。
電子が足りないなんてことがあるのか?って?
知らないけどさ。そういうイメージなわけだ。
要するに、GNDに銅の塊をつないだらコンポの動作がより安定するんじゃないか、ということだ。これも仮想アースの一種だと言っていいだろう。

しかしコンポってシャーシアースしてるよね。つまりシャーシもGNDなわけだ。
銅の塊をつなぐと言ったって、大したことない大きさじゃ何してるやら意味がないのではないか、、、

当初は100mm角ほどの銅塊を考えたんだけど、普通に売ってない。20mm角ならあったけど小さすぎる。
銅鍋を使う?、、ちょっとかっこ悪いな。
アース棒の太いのを使えばいいんじゃないの質量もあるだろうし、と思ったら、あれって銅メッキなんだね。錆びても腐食しないで地下に電気を流すことが出来たらいいので、棒全体が銅で出来ているわけではない。芯は鋼、つまり鉄なのかな。実際に地面に打ち込むならともかく、仮想アースなので鉄で出来たものをつなぐのは避けたほうがいいのかな、、。

銅板

そんなこんなで結局、工作用の銅板が一番、入手しやすく目的にもかなうという事になった。
1mm、2mm、3mm厚の3枚を入手。大きさは、100mmx365mm。合わせて6000円足らず。意外と高価。
3種類1枚ずつにしたのは、厚さによって音の違いを比較したかったから。
でも結局、1mm1枚と重ねて6mm厚にしたのとでしか試していない。というか、1mm厚1枚で手応えがあったので、そのまま3枚重ねに直行してしまった。比較していない。

銅板2

3枚重ねて6mm厚にして、ラップでぐるぐる巻きにして、太めの輪ゴムで留めている。
1mm厚の板を端から10mm程出して、電線を留めることができるようにしている。
今後、この体裁はなんとかしたいけど、どうなるかわからない。

これをどうしたかというと、こんなふうに接続した。
CR仮想アースの前か後ろかに銅板をつなぐ。簡単だ。

銅板3

図1 図2

ちょっと信じられないが、懸案だったCR仮想アースの問題が霧散した。透明感が高くしなやかで、潤いがある音になった。
つなぐのは前と後ろ、どちらでもいいみたい(どういうことなんだ?)。
しかし、潤いがあるのはいいけど、なんというか、、、
音が誇張された感じがする。必要以上に太いような。
潤いが多い感じは、以前に使っていたCDプレーヤーVRDS-25xsの天板に御影石ウェイトを置くのにセーム革を使ったときの音に似ている気がする。
低音はくっきりしてズシンと来る感じで、ピアノの低音などはいいんだけど、今までの感覚で比較したら全体的にファットすぎる。これはどうなんだろう、、、リビングよりもクラブとかが似つかわしい傾向の音に聴こえる。全体的なリアリティは、、、良くなっているのかどうか、はっきりしない。

あんまり問題が簡単に霧散するのは、信用しすぎないほうがいいかもしれない。よく効く薬は副作用の可能性も大きい。
コンデンサーの種類も、もう少し検討する必要がある感じだ。

しかし、いいのかな、こんな感じで。
今更だけど、これって最終的にものになるのかね、という気持ちもある。
音の変化は大きく、経時的な変動もあるので、評価に時間がかかる。良いのやら悪いのやらだ。
インシュレーターなどだと回路の外から作用するけど、仮想アースは一応、回路に直接作用している。その分、不安定にさせるときの影響は大きいのではないか。このエントリーをアップする直前に、ふと思い付いて、銅板の下にインシュレーターを使ってみたら、、、また、なんだか、違うような感じ。振動を拾ってるのか、これは、、、

これは、いわゆる、泥沼というやつだ。
評価を急いではいけない。当面、焦らずに、試行錯誤を継続することになりそうだ。

早々だけど24日、追記。

泥沼かと思ったが、、、音の方が澄んできて沼ではなくなった。
余っていた音工房Zのケーブルインシュレーターを銅板の下に使用したら、潤い過多でファットな感じがすっかり改善した。輪ゴムを介して床に直置きしていたのが良くなかったらしい。
何年も前にコロ型インシュレーターとして使っていた黒檀円柱を使ってみたら更にクリアに鳴る。
しかし、若干まだ音が滲む。
コンデンサーと抵抗を外したら滲みが取れた。
でも乾きすぎかな?
端正な音ではある。制動感が素晴らしい。もともとSM-SX100が再生するドラムスとか素晴らしいと思っていたんだけど、更に磨きがかかっている。
コンデンサと抵抗を通すと音色に湿度が出る。
調整し甲斐がありそうだけど、今のままでも十分じゃない?という音。
変化を確認していきたい。

Posted at 00:29 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Nov 28, 2019

コンデンサーと抵抗による仮想アース

電流と電圧のイメージ。

電流は、電子の流れ。電子の海の中を流れる電子が電流。
直流は津波。抵抗に当たると、押し流す。
交流は波打ち際で見なれた波。電圧の上下でゆれる。抵抗に当たると波しぶきを上げて砕ける。スピーカーという抵抗はそれを音に変える。

電圧が伝わる速さは、電子の波自体よりも早い。
津波にせよ、普通の波にせよ、水自体が動くよりも早く波の圧力は伝わっていく。
水の中を波の圧力が伝わるのに比べたら、電子の海の中を電圧が伝わるのは比較にならないほど速い。光速で伝わるといわれるが、本当だろうか。

GNDのイメージは、電圧の凪。

音楽の微小電圧信号は、アンプで増幅され大きな波となり瞬時にスピーカーに届く。
スピーカーにぶつかった交流電圧の波は砕けて音となり、あとは凪となる。
そこがGND。
でも、よく見たら凪にも僅かな波立ちが見られる。あちこちから流れ込んだノイズ、スピーカー振動の余波。
コンポでは、いろんな素子が働いていて、波を先に送るのと同時にノイズが吐き出される。それを受け止めているのがGNDの海。
見た目は広くないけど、電位を一定に保つ力が、、、たぶん、直流電源から与えられている。

コンポには、ウォーミングアップで音が変わるという現象がある。
素子のひとつひとつが温まるのにつれて素性が変わることに加えて、GNDには電圧変動の漣が満ちていく。
コンポのGNDは電気的な閉鎖空間であり、所謂「アース」とは繋がっていない(つなぐことも出来るけど、継いだ先が穏やかな凪とは限らない。好条件でなければ、単に他所からの波が入ってくる新たな閉鎖空間に繋がったというに過ぎない、ということもあるだろう)。

コンポのGNDに、漣は逃げられずに溜まっていく。
ついには、漣はあまりにも重なりすぎて、凪とほとんど見分けがつかなくなる。
つまり、ノイズの海の中では、新たなノイズは目立たない。これが、ぼくのイメージするGNDのウォーミングアップ。

GNDの漣が目立たなくなったら、たぶんスピーカーの音はこなれてくる。
でも、プリアンプが扱うような微小電圧信号に気付かないレベルで影響を与える。それはアンプで増幅され、気付かないうちに音を汚す。
GNDは、穏やかな凪であるに越したことはないのだ。最近、GNDの電位変動を抑える電子機器が売られている。たぶん、効果はあるのだろう。
メモとして記事のアドレス記載。
ノイズ対策に“革命”をもたらしたアクティブアースの新モデル!テロス「QNR Mini 3.1/QNR 3.1」レビュー
https://www.phileweb.com/review/article/201807/27/3126.html

こういうイメージを考えたのは理由がある。

コンデンサと抵抗で、オカルトまがい?の仮想アースを、うちの1bitアンプに実装してみた。
いきなり、もう外せないレベルで音が変わる。
冗談じゃないよ。
人に見せられないものがまた増えた(とか言って、ここに書くわけだが、、、)。

部品箱の中で10年以上死蔵していたフィルムコンデンサと抵抗(ともにオーディオ用ではない)を、並列に継いで、片方をアンプのRCA端子のGNDに継ぐ。もう片方、あいている方には何も継がない。だから仮想アース。
こんな感じで。なんてシンプルな図だろう。

配線図

コンデンサが小さすぎると効果が感じられない。1、0.33、0.027μFを試したが、1μFに固定。
抵抗は5、100、2kΩを試す。抵抗値が小さいと、なんだか音が派手になり荒れる。2kΩに固定。
巻き線抵抗とコンクリ抵抗(訂正。なんでコンクリ抵抗とかいうかな、、、)セメント抵抗の比較だと、巻き線のほうが有機的。コンクリはコンクリート風味セメントはセメント風味の音がする。しかし、どちらの種類を使うにせよ、音色に深みが増して色彩感豊かに歌うようになった。以前より木目細かくなったように聴こえるんだけど、以前から感じていたような、空々しさ(聴覚の不気味の壁じゃないかと以前のエントリーに上げたことがある)が霧散している。 アナログディスクの音色のような感触がある。まさか、GNDを継いだ音なのかな。

ちょっと信じられない気持ちだったが、女房も、たしかに音が良くなった、という。
僕よりも確かな評価だと思う。

一応の完成形、こんな感じ。
アンプの入力端子に刺している。
DACにも刺してみたけど、ちょい聴きアンプのほうが効果がある。
これからエージングでどう変化するかを確認しないといけない。

CR仮想アース
接続端子

コンデンサと抵抗がGNDのノイズを処理したのだろうと思うが、何がどう作用しているのかは全く説明できない。だから、アンテナとして機能していて変な付帯音を付けてる可能性があるのではないかとか、指摘とかされたら否定しきれないが、実際の音は、そうは思えない。

なんというか、スーパーツイーターのチャージカップルドネットワークを作るためにコンデンサをいじり始めた頃から、コンデンサには電位変動を吸収する力があると僕は「信じて」いるのだ。今回の装置、構想自体は10年以上前からあるが、どうせ効かないだろうし、もし効いたとしても説明できないし何だというんだ、とか思って放置していた。
実際に作って試してみたのは初めてで、これだけ効くのならエントリーにしておこうと思った。気が変わったということだ。

仮想アースは他にもいろんな作り方がネット上にアップされている。
これだけ違うのなら、他の方法だとどうなるのかも試してみたいという気持ちもあるんだけど、今回のは積み残していた宿題だったのでやった。他の方法を試すのは、もっと先になるだろう。
あと、アンプによって効果が違う可能性があると思っている。考えてみたら、うちのアンプはシャープの1bitで、ちょっと特殊だ。うち以外の環境でどの程度の効果があるか分からないし、効果が得られる抵抗、コンデンサーの数値が違う可能性もある。

最初に書いた、電流のイメージだけど、電子の流れは電流の逆なんだね。
つまり、GNDは電子の供給源というイメージがある。
しかしスピーカーは交流で動くので、実は電子の供給は要らない。
アンプで電圧を増幅する段で、どこからどんな風に電子が流れるのかな、とか思う。思うだけで、ちゃんと勉強して考察する余裕はないのだけど。

2021.04.15. 追記。
このエントリーをアップした後、あれこれと試みたんだけど、結局はアンプからは仮想アースは外している。副作用のほうが大きくなったのだ。

現在は、コンデンサーや抵抗は使わず、銅板をPCトランスポートに使用している。
コンデンサー等が効果がないのかどうかは十分な確認はしていない。変数が多すぎると効果の判断も難しくて、単純なやり方になっていった。
PCトラポへの仮想アースも、注意しないと副作用がある。

これらの経緯は他のエントリーで書いている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi?-tags=GND

Posted at 17:00 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,
Page 1 / 31 :  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 Next › »