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Jun 27, 2007
SONYにConnectできなくなる?
今更、SONYの話し。
Sony Disconnects June 20, 2007(EFF)
アメリカでSONYがSony Connectから撤退するという噂があるらしい。
撤退されたらDRMの関係上、SONYから買ったファイルを新しいパソコンで聴けなくなる。
Of course, Sony Connect customers could strip out DRM from their music, or tech creators could reverse engineer the DRM to create compatible devices. But sadly, these solutions are illegal under the Digital Millenium Copyright Act (DMCA).
ユーザーはDRMを無効化して聴けるようにすることも出来るだろうが、それはDMCAで違法とされてると。
アメリカ悲しいのう。
The truth is, these dangers exist whenever you buy DRMed music from any vendor. You're locked into the limited array of players that the DRM is compatible with, and, if that DRM some day is entirely unsupported, you're out of luck.
The continuing appeal of vinyl records shows how wrong-headed this approach is.
LPs continue to play just fine, decades after the makers of the first record players have gone out of business, thanks to the kind of interoperability that DRM lacks. That's not just good value for customers who bought LPs, it's also good value for a society that values archives and the ability to access its cultural history long after the companies that distributed it have died off.
アナログのビニール盤は今でも聴けると。ここでもDRM無しの優位性が。
しかしハードがなくなって聴けなくなるソースって過去にもありました。
ベータはもちろん。昔は4chのアナログレコードってのがあったらしい。
DRMなしのファイルと言ったってパソコンが無かったら聴けないわけで、まあ、そんなこと言ってたらきりがないか。
Jun 18, 2007
デジタル指紋
前のエントリーから続いて。いるのか?
iTunes Plusのファイルには、ファイルを特定する「署名のようなもの?」が付いているらしいことがわかった。
これは「透かし」ではないらしい。
しかし、違法アップロードに対してある程度の抑止力を持つだろう。
デジタル指紋によるビデオ共有サイトのフィルタリングは「機能していない」:NewTeeVeeの実験(P2Pとかその辺のお話)
所謂、「デジタル指紋」というものがどういうものなのか、良く知らないんで何ですが、、。
ネット上で軽く調べると、電子透かしと混同されてるという話もあったり。
8年前に書かれた説明 をちょっと引用。
暗号化について(大坪家の書庫)
デジタル指紋:これはIBMの定義によれば、デジタル透かしと対をなす技術のことだ。IBMの定義ではデジタル透かしとは送り手側の情報を埋め込む事を指し、デジタル指紋とは、受取手側の情報を埋め込む事を指すらしい。もっとも他の「電子透かし」のページを見てみると両者を合わせて「電子透かし」と読んでいる場合も多いような気がするが。
つらつら読むに、電子署名は見えるが透かしは見えないということらしい。
しかもコンテンツデータそのものの中に気付かれないよう埋め込むらしい。
うーーん。
思うんだけど、フィルタリングは機能していないと言う記事、初歩的な疑問で悪いんだけど、実験でアップロードされたファイルに指紋なり透かしなりは入っていたのかい?
入ってないなら、何度もアップロードできて当たり前だと思うわけで。
Daily Showのクリップってのは、入ってるという前提でやってるんだよね、、?
このクリップのファイルには「誰に売りました」という情報が埋め込まれてるということなんだろうか。
- YouTube上で「Daily Show」を検索する。
- Jon Stewartの本物のDaily Showの最初のクリップを選択肢、KeepVid.com経由でダウンロードする。
- Soapboxにアップロードできるフォーマットに変換する
- SoapboxにDaily Showのクリップをアップロードする
- Soapboxが処理し、変換し、そして(おそらく)著作物かどうかのスキャンのためにかかる時間を待つ
こういった過程で得られ、いじられたファイル、それでも消えない指紋なり透かしっていうデジタル技術は、自分のような素人には想像がつかない。データベースと比較するというのも、すさまじい話だなあと思い、どうも何か違うと思い、、。
オープンソースのデジタル音楽ファイル識別サービス(hotwired)
4年前の記事だけど。
音響デジタル指紋技術は、米リレータブル社が開発したもので、曲に固有のオーディオ的特徴1分当たりの拍数、高音域と低音域の量などを抽出し、『ミュージックブレインズ・タガー』によってそれぞれに独自の識別マークをつける。
これって、まったく前述のIBMの定義の話と違ってくるんですが。
しかしこっちのほうが、問題になっている「デジタル指紋」に近い技術のように見えます。曲や映像の「固有の特徴からデータを抽出してデータベースと比較する」という。
気が遠くなるけど。
機能していないという記事が載ったAudible Magic社の技術だけど、5月のネットニュースにリンク。
マイスペース、著作権保護技術「Take Down Stay Down」を導入へ--不正動画の再投稿防止(1/2/3)(cnet japan)
どえらいことを言っている。
Ikezoye氏は「人間が同じコンテンツだと認識する作業をシミュレートしている」と語っている。
どういうフィルターなのだろう。
これが「デジタル指紋」ということなら、権利者がファイルに何か埋め込んでいるとか、そういうのは一切関係ないってことになる。YouTubeからダウンロードしようがフォーマット変換しようが、関係ない。
すごくファジーな部分をカバーする技術だと思う。
実際どこまで機能するのか疑問、とあるが、さもありなん。
だって人間って見間違いするし。それをコンピュータがシミュレートするなら見間違いも増えそうだよね。
しかし、記事を読んでいて、「デジタル指紋」がどのようなものを指すのかというのは、混乱しやすいんじゃないかと思った。
MySpaceのプレスリリースによると、著作権所有者はTake Down Stay Downを無料で利用できるという。MySpaceは、ホスティングサービス「MySpace Videos」経由でホスティングされた著作権で保護された動画の排除を要請する通知を受け取ると、その新機能がその動画の「デジタル指紋」を採取し、コンテンツの再投稿を阻止する著作権フィルタにデータを登録する。Audible Magicの最高経営責任者(CEO)であるVance Ikezoye氏によると、「これは、コンテンツに印を付け、それを特定できるようデータベースに登録する機能だ」という。
これを読むと、あらかじめファイルに組み込まれた指紋を、要請によってデータベースに登録する、というふうにも受け取れる。
しかし「あらかじめファイルに組み込まれた指紋」があるなら、「新機能がその動画の「デジタル指紋」を採取」なんてことはしなくても、その指紋のデータそのものを著作権所有者がMySpace・Audible Magicに送りつければいいだけの話では?
コンテンツに印を付けるという言い方は、あたかも「そのコンテンツに指紋を埋め込む」かのように見える。そして、その指紋を「それを特定できるようデータベースに登録する」というふうに読んでしまう。
しかし、その印はどこに付いているのか。
どうやら「ファイル自体に組み込まれた指紋が印」なわけじゃなく「データベースに登録された=印が付いている」と考えた方が話が通る。
英語記事の原文は、
「 "(It's) the ability to have a piece of content imprinted and put in a database so we can identify it," said Vance Ikezoye, CEO of Audible Magic.」
意訳してみる。
「(それは)コンテンツの一部を刻印にしてデータベースに入れることで、それを特定可能にする能力だ、とAudible MagicのCEO、Vance Ikezoye氏は言った。」
こう言った方が分かりやすいのでは。
電子フロンティア財団(EFF)の弁護士スタッフであるCorynne McSherry氏によると、ビデオフィルタリングから人の介入を排除すると、不当に排除されるコンテンツが出てくる可能性があるという。
(中略)
McSherry氏は、「デジタル指紋を組み込みたいなら、最終的な安全対策や防止対策が必要だ。特定の素材に関する対抗通知があったら、適切でない可能性もあるため自動デジタル指紋の削除が必要になるかもしれない。少なくとも、判断は人が行うべきだ」と語っている。
「デジタル指紋を組み込みたいなら、」という言葉のせいで分かりにくい。
うっかりすると、コンテンツに指紋を組み込むかのように読み違える。
英文記事原文では「"If you want to build in a digital fingerprint,」とある。
「デジタル指紋に取り込みたいなら」とか「デジタル指紋を取りたいなら」としたほうがいいと思う。
同氏は、「コンテンツの特定に関しては指紋の方がはるかに堅牢だ。ハッシュはファイルを特定するだけだ」と説明している。もし、Viacomの依頼を受けて「Colbert Report」の映像を排除したとすると、MySpaceのフィルタはMPEGファイルからAVIファイルまで、同映像のあらゆる品質の全形式をブロックする。また、排除された作品のごく一部しか含まれないビデオクリップも排除可能だ。Ikezoye氏は「人間が同じコンテンツだと認識する作業をシミュレートしている」と語っている。
うーむ、「ファイルを特定する」だけではないらしい。
いや、むしろファイルの特定なんかの機能があったら邪魔で、コンテンツの集合が引っ掛かってくれればいいということなんだろう。だって、コンテンツとしては同じでもファイルは無数に存在するもんね。長さとかフォーマットとか違うのはいくらでもアップされている。
これって「デジタル指紋」というような呼び名から受けるような正確さを持ったものとは考えにくい。
モンタージュとか、似顔絵レベルのもんじゃないのかなあ、、。
IBMの言葉の使い方のケース(8年前のものではあるけど)もあることだし、まぎらわしい呼び方はして欲しくないのだけど。
指紋っていうと、あたかもファイル・コンテンツ自体にくっついていて正確に他との識別が可能な属性のように感じられますから。
もしかして、自分が間違ってる?、ちょっとよく分からないんですよね、、。
ウォーターマークじゃなくて署名があるらしい
iTunes Plusのライブラリアップデートって作品別で出来ない。一括なんだよね。
これは不満。
作品別で出来るようにして欲しい。
さて、以前のエントリーの続き。もはや旧聞か。
iTSから買ったファイルに個人名とメールアドレスが刻印されているという話。
そもそも以前から、iTunesでファイルの情報を見ると、名前、メールアドレス(iTSのアカウントとして)、購入日まで見れるわけで、何を今更という感もあったが、しかし、暗号化も何もなされていないというのでちょっとなー、、。
名前はともかくメルアドまるみえは(w;。
まあ今回は、ネット上にアップロードするには憚られるってことが周知されたってことでしょうか。
実際、エディタでファイルを開くとメルアドがある。
しかし名前がない。文字化けしてるのか。
iTunes Plusかどうかは関係なく、メルアドは見れるが名前は見れず、nameという単語がある。。。
その組み込まれた名前がこうやったら簡単に見れるのだと。
マックでTerminalを使うと言うんだけど。
Watermarked iTunes files(Playlist)
strings ファイルのパス | grep name
これでファイルに登録された自分の名前が見れるよというが。
やっぱりnameと出るだけで見れないぞ、、。
僕は自分のマック本体のユーザー登録をする時に漢字で登録している。
ファイルに書かれてる名前がそれだとしたら、うちのTerminalでは日本語表示が出来ないから見れない。残念。
もうひとつ、他に何か組み込まれていないかってことでEFFが調べている。もしかしてこれも旧聞。
An Update on the Innards of iTunes Plus Files(EFF)
「電子透かし」と言えるものは、なかったとのこと。
しかし過去のDRMありのファイルにはなかったフィールドが、追加されているらしい。これは購入者・トラックによって全く個別のものになってるんだと。いうなればファイルごとの署名みたいなものか。
引用。
While there are no watermarks, there are some other interesting fields that are likley to have privacy implications. In particular, there is a 1024 bit variant field labeled sign and a 630 byte variant field labeled chtb. These are unique for every combination of user and track we've seen. Neither of these fields existed in the FairPlay DRMed .m4p tracks that Apple has been selling in the past.
It's best to assume that either the sign or chtb field could be used by Apple to identify the user who purchased a track (that would be true if Apple logs what it writes in these fields, or if sign is, as it seems, a cryptographic signature). It's also safe to assume that they can be used to tell the difference between real and forged names / Apple IDs in tracks.
cryptographic signature、つまり暗号化された署名。
ファイルに入った名前やアップルID(メルアドね)を偽造されたとしても、これを見たらバレる、と。
以前、ファイルにユーザーの判子を押せたらいいと思ったことがあったが、それ以上のことをアップルは勝手にしてくれてるみたいだ。
おそらくDRMフリーにするためにはファイル所有者の識別が出来るようにする必要があったんだろう。
しかし、こういうのって予め教えてくれてもいいのにね。
個人の情報をいかに管理するかについては各方面でナーバスになってるから、説明した上でやったほうが心証はいいと思うんですが、どうでしょうね。
Jun 17, 2007
Sony-BMG rootkitCDの補償期間が終わる、といってもアメリカでの話
半年前の記事。
SONY BMG、rootkit問題でFTCと和解へ(ITmedia)
引用。
和解案で提示されているCDの無償交換は、2006年12月31日までに販売されたCDが対象。2007年6月31日までの間、SONY BMGがDRMソフトを含まないCDとの無償交換に応じるよう求めている。また、PCの修理代の支払いについては、上限150ドルまでとしている。
あれ、6月31日はないはずだけど。いつまでなんだろうね。
FTC(米連邦取引委員会)はこの和解案について、一般からのコメントを3月1日まで受け付けた上で、最終の和解条件を決定するということなんだけど、続報が無いということは、これで決着したのでしょう。
日本ではついにホショウのホの字も無かったなあ。
アメリカでは、スパイウェアについて行政サイドで監視しようとする動きがある様子。
EFFは、行政が主体になるとカリフォルニアでSony-BMGに対して行われたような「一般市民が不公平・無法な企業を訴える」ことが出来なくなる、という理由で、問題があると思っているようです。
H.R. 964: Another Misguided Spyware Bill、Action Alert - Stop the SPY Act!(EFF)
英文は苦手だから正確ではないかも。リンク先を読んでください。
Jun 05, 2007
アップル関連2つ
アップル関連で2つのネットニュースにリンク。
アップル、文化庁を激しく非難--「私的録音録画補償金制度は即時撤廃すべき」(cnet japan)
いかにもタイトルが弱い。
括弧の中は「著作権行政は速やかに他省庁に移管すべき」とすべきだろう。
5日、追記。首相官邸からダウンロードできるpdfファイルから引用しとこう。
[総括]
文化庁著作権課に依る一方的な行政運営には理解不能である。徒に著作権者団体の意見のみを汲取り消費者、機器メーカーの立場は無視し続けている。アップル社を私的録音録画小委員会から閉め出し、欠席裁判で物事も決める閉鎖的な体質を持つ文化庁の典型的な隠蔽体質を良く表している。平成19 年3 月27 日、文化審議会 著作権分科会私的録音録画小委員会にても多くの小委員会委員が補償金制度の必要性の根幹の議論提示をしたにも関わらず、作為的に「私的録音録画問題に関する検討の進め方(案)」から削除するなど鼻から「結論ありき」の審議会運営をする著作権事務局には真摯な姿勢は微塵も感じられず、もはや公平公正な著作権行政を運営する適切な省庁とは言い難く、速やかに著作権行政を他の省庁に移管することを強く望む。
アップル、閉め出されたのか。だとしてもこの言い分はなかなかすごい。
さて、アップルに電凸した人がいる。
知的財産推進計画2007 ──“既成事実化”する「アップル」のパブコメ(エンドユーザーの見た著作権)
最終的に回答を貰ったアップルジャパンの広報によると、現時点で、アップルジャパンから確かに送られたものかどうかは判りかねるとのこと。内部で確認をとってみないと誰が送信したのかも明らかでない、また(アップルジャパンでなく)アップル本社から送信されたどうかの可能性についても答えようがない(つまり現時点で判らない)という話でした。
さて、なかなか面白い話です。誰だろうなー、これを送ったのは。
つうか、官邸は送られてきたものが「本当にそこから送られてきたのかどうか」は確認するんでしょうかね。
僕んとこには、確認は来てないなー。
やっぱり、送られたものをそのまま載せてるんでしょうか。
まぁ、アップルとしての意見なのかどうか、アップル社自体の動向に注目せざるを得ませんね。
10日、追記でリンク。件のパブコメコメントの内容について検討が行われています。
Aのパブリックコメントを読む(試される。(ココログ mix))
そして、過去のアップルのパブコメを載せている。比べると今回のはやっぱり極端だなあ。過去の意見募集において「アップル」名で提出されたパブリックコメント(試される。(ココログ mix))
もうひとつはこれ。
「楽曲データに氏名とメールアドレスが」--EFFがアップルを非難(cnet japan)
EFFの記事がこちら。
Apple's DRM-Free AAC Files Contain More Than Just Names and Email Addresses(EFF)
gigazineにも載っていた。
DRMフリーの「iTunes Plus」で購入した楽曲にはAppleIDが埋め込まれる(GIGAZINE)
自分は以前、アップルのFairPlayをオープンにするのと同時に自分の所有する曲に自分の判子(ウォーターマーク)が押せたらいいんじゃないか、ということを書いたことがある。
アップルはDRMフリーという予想以上のとこに行ってくれたわけで。
所有権を明確にするための電子透かしは、自分としては抵抗感が無い。
しかし、個人名とメールアドレスとなるとなぁ、、。
なくした時に拾った人が届けてくれるとかでないもんなー。
Apr 21, 2007
なんでSONYは懲りないのだろう
前のエントリーで挙げたEFFのサイトにこんなニュースが。
Sony's Latest DRM Backfire(EFF)
New Sony DVD releases like “Stranger Than Fiction” and “Casino Royale” come with copy protection technologies that makes the movies unplayable on some DVD players — including reportedly at least one Sony machine!
要するに正規のプレーヤーで使えないディスクを、また販売しちゃったってことだ。
おいおい、と思ったら、日本のサイトでも話題になってますね。
ソニー、自社製プレーヤでも再生できないプロテクトでDVDを保護(Engadget Japanese)
いろいろ詳しいみたい。
欧州の著作権法改正に反対するEFF
タイトル通りの話、
EFF、欧州著作権法に反対(ITmedia)
こっちがEFFのサイト。
Consumers, Librarians, and Innovators Tell EU 'We're Not Criminals'(EFF)
詳しくは読めていない。
However, IPRED2 defines criminal offences so vaguely that creators of legitimate websites, Internet service providers, and even librarians could be investigated by the police and face criminal records as well as fines of hundreds of thousands of euros.
有罪の定義が曖昧で、ウェブ上のクリエーターとかプロバイダ、図書館の司書さえもが、警察の厄介になったり前科者になったり、罰金の対象になり得るのだと。