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Jul 08, 2007
廃盤はなくならないのか
うーむ、、。
[WSJ] Universal Music、iTunes Storeとの関係に距離?(ITmedia)
ユニバーサル、iTunesの契約更新を拒否(Engadget Japanese)
いつまでたっても「廃盤」という概念は消えないのかもしれない(what's my scene? ver.7.0)
単純に、売れないからとか在庫多すぎとかで廃盤になるというんじゃないらしい。
企業が戦略・交渉の道具、弾としてコンテンツを扱うことで、ネット上で廃盤になるということが起きるということらしい。
いや、ちょっと言い過ぎか。
現状、むやみなベスト盤や企画編集盤の販売とか、コンテンツは企業の弾なわけで今更な話。
それは単純にネット販売に移行したからといって変わらないよ、ということか。
記事に拠ると、ユニバーサルはiTSでの販売に不満があるらしい。
以下、ITmedia記事から。
だからといってこの動きは、Universalが見通せる範囲での未来において、エミネム、50セント、スティングを含む自社の膨大な楽曲カタログをiTunes Storeから引き上げることを意味してはいない。市場占有率で世界最大のUniversalは、1年以上の長期ではなく、短期間の販売契約を結びたいと希望している。
個人的に思うのは、どこから販売されようと、DRMフリーでうちのiTunesとステレオ装置で再生できるなら、そこは文句は無いよってことがひとつ。ユニバーサル本社のサーバーからでも買いますよ。
しかし、あんまり安っぽいファイルを1枚300円とかで売られた日には怒る。
ネットショップのインターフェイスが分かりにくくてどこにいったら何が買えるのか分からないってのも困るな。
ウィルスめいたものが埋め込まれていたり専用のソフトが必要でおかしな挙動をするとかはNG、マックで聴けないとか問題外。
希望としては、とりあえず国境を無くしていただきたい。
iTSでは買えない曲が多すぎる。
ユニバーサル本社のサイトで売るなら日本語表示が出来るようにして欲しい。フランス語はわかんね。
いろんな店があるというのも、いいんじゃないかと思う部分があって。
しかし実際、廃盤になるというのであれば、とても残念。
記事では廃盤になると決まったわけじゃあないということだが、しかし、日本のiTSでは安全地帯の音源が半分になっっているという話があったり、どういうことだろうなあ。
SMEとかは、既にネット配信していた音源を廃盤にしている。
ミュージシャンが配信を求めた訴訟ではミュージシャンサイドが敗訴していたり。
売りたい人がいて、買いたい人がいるのに、権利者がどうとか言ってお蔵入りしてるのって、まったくおかしい話だと思う。
一応、裁判所にリンク。
THE BOOM音楽事務所対SME:
平成18(ワ)1769等 送信可能化権確認本訴請求事件 平成19年01月19日 東京地方裁判所(裁判所)
HEAT WAVE対SME:
平成18(ワ)8752等 送信可能化権確認本訴請求事件,反訴請求事件 平成19年04月27日 東京地方裁判所(裁判所)
Jun 18, 2007
ウォーターマークじゃなくて署名があるらしい
iTunes Plusのライブラリアップデートって作品別で出来ない。一括なんだよね。
これは不満。
作品別で出来るようにして欲しい。
さて、以前のエントリーの続き。もはや旧聞か。
iTSから買ったファイルに個人名とメールアドレスが刻印されているという話。
そもそも以前から、iTunesでファイルの情報を見ると、名前、メールアドレス(iTSのアカウントとして)、購入日まで見れるわけで、何を今更という感もあったが、しかし、暗号化も何もなされていないというのでちょっとなー、、。
名前はともかくメルアドまるみえは(w;。
まあ今回は、ネット上にアップロードするには憚られるってことが周知されたってことでしょうか。
実際、エディタでファイルを開くとメルアドがある。
しかし名前がない。文字化けしてるのか。
iTunes Plusかどうかは関係なく、メルアドは見れるが名前は見れず、nameという単語がある。。。
その組み込まれた名前がこうやったら簡単に見れるのだと。
マックでTerminalを使うと言うんだけど。
Watermarked iTunes files(Playlist)
strings ファイルのパス | grep name
これでファイルに登録された自分の名前が見れるよというが。
やっぱりnameと出るだけで見れないぞ、、。
僕は自分のマック本体のユーザー登録をする時に漢字で登録している。
ファイルに書かれてる名前がそれだとしたら、うちのTerminalでは日本語表示が出来ないから見れない。残念。
もうひとつ、他に何か組み込まれていないかってことでEFFが調べている。もしかしてこれも旧聞。
An Update on the Innards of iTunes Plus Files(EFF)
「電子透かし」と言えるものは、なかったとのこと。
しかし過去のDRMありのファイルにはなかったフィールドが、追加されているらしい。これは購入者・トラックによって全く個別のものになってるんだと。いうなればファイルごとの署名みたいなものか。
引用。
While there are no watermarks, there are some other interesting fields that are likley to have privacy implications. In particular, there is a 1024 bit variant field labeled sign and a 630 byte variant field labeled chtb. These are unique for every combination of user and track we've seen. Neither of these fields existed in the FairPlay DRMed .m4p tracks that Apple has been selling in the past.
It's best to assume that either the sign or chtb field could be used by Apple to identify the user who purchased a track (that would be true if Apple logs what it writes in these fields, or if sign is, as it seems, a cryptographic signature). It's also safe to assume that they can be used to tell the difference between real and forged names / Apple IDs in tracks.
cryptographic signature、つまり暗号化された署名。
ファイルに入った名前やアップルID(メルアドね)を偽造されたとしても、これを見たらバレる、と。
以前、ファイルにユーザーの判子を押せたらいいと思ったことがあったが、それ以上のことをアップルは勝手にしてくれてるみたいだ。
おそらくDRMフリーにするためにはファイル所有者の識別が出来るようにする必要があったんだろう。
しかし、こういうのって予め教えてくれてもいいのにね。
個人の情報をいかに管理するかについては各方面でナーバスになってるから、説明した上でやったほうが心証はいいと思うんですが、どうでしょうね。
Jun 05, 2007
アップル関連2つ
アップル関連で2つのネットニュースにリンク。
アップル、文化庁を激しく非難--「私的録音録画補償金制度は即時撤廃すべき」(cnet japan)
いかにもタイトルが弱い。
括弧の中は「著作権行政は速やかに他省庁に移管すべき」とすべきだろう。
5日、追記。首相官邸からダウンロードできるpdfファイルから引用しとこう。
[総括]
文化庁著作権課に依る一方的な行政運営には理解不能である。徒に著作権者団体の意見のみを汲取り消費者、機器メーカーの立場は無視し続けている。アップル社を私的録音録画小委員会から閉め出し、欠席裁判で物事も決める閉鎖的な体質を持つ文化庁の典型的な隠蔽体質を良く表している。平成19 年3 月27 日、文化審議会 著作権分科会私的録音録画小委員会にても多くの小委員会委員が補償金制度の必要性の根幹の議論提示をしたにも関わらず、作為的に「私的録音録画問題に関する検討の進め方(案)」から削除するなど鼻から「結論ありき」の審議会運営をする著作権事務局には真摯な姿勢は微塵も感じられず、もはや公平公正な著作権行政を運営する適切な省庁とは言い難く、速やかに著作権行政を他の省庁に移管することを強く望む。
アップル、閉め出されたのか。だとしてもこの言い分はなかなかすごい。
さて、アップルに電凸した人がいる。
知的財産推進計画2007 ──“既成事実化”する「アップル」のパブコメ(エンドユーザーの見た著作権)
最終的に回答を貰ったアップルジャパンの広報によると、現時点で、アップルジャパンから確かに送られたものかどうかは判りかねるとのこと。内部で確認をとってみないと誰が送信したのかも明らかでない、また(アップルジャパンでなく)アップル本社から送信されたどうかの可能性についても答えようがない(つまり現時点で判らない)という話でした。
さて、なかなか面白い話です。誰だろうなー、これを送ったのは。
つうか、官邸は送られてきたものが「本当にそこから送られてきたのかどうか」は確認するんでしょうかね。
僕んとこには、確認は来てないなー。
やっぱり、送られたものをそのまま載せてるんでしょうか。
まぁ、アップルとしての意見なのかどうか、アップル社自体の動向に注目せざるを得ませんね。
10日、追記でリンク。件のパブコメコメントの内容について検討が行われています。
Aのパブリックコメントを読む(試される。(ココログ mix))
そして、過去のアップルのパブコメを載せている。比べると今回のはやっぱり極端だなあ。過去の意見募集において「アップル」名で提出されたパブリックコメント(試される。(ココログ mix))
もうひとつはこれ。
「楽曲データに氏名とメールアドレスが」--EFFがアップルを非難(cnet japan)
EFFの記事がこちら。
Apple's DRM-Free AAC Files Contain More Than Just Names and Email Addresses(EFF)
gigazineにも載っていた。
DRMフリーの「iTunes Plus」で購入した楽曲にはAppleIDが埋め込まれる(GIGAZINE)
自分は以前、アップルのFairPlayをオープンにするのと同時に自分の所有する曲に自分の判子(ウォーターマーク)が押せたらいいんじゃないか、ということを書いたことがある。
アップルはDRMフリーという予想以上のとこに行ってくれたわけで。
所有権を明確にするための電子透かしは、自分としては抵抗感が無い。
しかし、個人名とメールアドレスとなるとなぁ、、。
なくした時に拾った人が届けてくれるとかでないもんなー。
Jun 03, 2007
知的財産推進計画2007
知財推進計画改訂(The Casuarina Tree)で知った。毎年出てる計画が今年も出たということだ。
知的財産戦略本部にある、知的財産推進計画2007(首相官邸)
計画のpdfファイルへリンク。
知的財産推進計画2007(H19.5.31)別冊参考資料(H19.5.31)(pdfファイル)
ファイルを読むひまないので、ネットニュースやブログにリンク。
著作権法の親告罪見直し 海賊版の出品・ダウンロード違法化も検討 07年知財計画(ITmedia)
「知財推進計画2007」正式決定、ファイル交換ソフトからの複製禁止など(internet watch)
知的財産推進計画2007に盛り込まれたロクでもない審議項目。(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
官邸からは春のパブコメの結果もダウンロードできる。4月中旬には出来てたものを遅れて出してきたらしい。
・結果概要・団体からの意見・個人からの意見(pdfファイル)
概要には寄せられた意見がおおざっぱに網羅されてるが、これって正確に反映されたものなのかねー。
団体からの意見にすごいものがある。
ブログにリンク。
アップルが「文化庁は著作権行政から手を引け」と主張(林檎の歌)
まじかい?
と思って官邸のファイルを確認したら確かに書いてあるよ。
ここまで書くか?とも思ったが、言われてみると、これは僕の本音だよ。
毎年発表される知財推進計画。
アメリカの言い分が国の方針に反映されてるよ、ということでリンク。
つか、いろんなことがアメリカの要望で実現している。
著作権の非親告罪化やP2Pによる共有の違法化は誰が言い始めたのか?(GIGAZINE)
最近はかなり有名になりつつあるので知っている人も多いと思いますが、アメリカ政府が毎年日本政府に「年次改革要望書」というものを出しています。要するに「ここに書いてあることはちゃんとやっておけよ」というアメリカからの命令・指導・要望が書いてあるわけです。法科大学院の設置や郵政民営化、最近では三角合併などはこの年次改革要望書に書いてあったために実行しただけに過ぎません。ホワイトカラーエグゼンプションや労働者派遣法などについても書いてあります。
そしてこの年次改革要望書の最新版に著作権の非親告罪化やP2Pによる共有の違法化などについても書いてあるわけです。つまり元凶はアメリカからの圧力とそれに従わざるを得ない日本政府の弱さにあったわけです。
映画の盗撮を「非親告罪化」するのも、このアメリカの要望書にあったという。
アメリカの映画業界は海賊版が多く作られているというカナダに対してこういうことをしている。
盗撮された映画はカナダから来る:新作映画の公開を遅らせるとの方針も(P2Pとかその辺のお話)
カナダは海賊版「映画の都」〜世界市場の5本に1本(U.S. FrontLine)
日本に対しては、政府を通じて要望書を出して、法制化に成功したというわけだね。
映画館での盗撮、懲役最高10年か罰金1000万円に--盗撮防止法成立(cnet japan)
「映画盗撮防止法案」成立で米映画協会が称讃のコメント(ITpro)
誰が作ったんだこんな法律。(企業法務戦士の雑感)
もしかして、非親告罪化とか保護期間延長がどうとかいって、日本のコンテンツを生む環境が豊かになるかというと、やっぱりアメリカのコンテンツ産業にとってだけしかメリットがないんじゃなかろうか、という気がしてきます。
パブコメ、日本の著作権団体がいろんな要望を出していますが、本当に自分たちの利益になると考えてのことなのだろうか。
暇ができたらパブコメの結果とか計画書2007とか、目を通すつもり。
いろいろあって目がまうよ。
11日、追記。目を通すとか言いながら出来ていない。
他のサイトにリンク。注意すべき項目について網羅(ページ付き)している。
「知的財産推進計画 2007」で私が個人的に注目した項目(エンドユーザーの見た著作権)
いっそ、リストをもらってしまおう。すまんです。
(P.5)
●「知的財産推進計画2007」の基本的考え方
(P.14)
●個人輸入等の取締りを強化する
●インターネットオークション上の模倣品・海賊版の取引を防止する
(P.19)
●デジタルコンテンツの流通を促進する法制度等を整備する
(P.20)
●違法複製されたコンテンツの個人による複製の問題を解決する
●権利者不明の場合におけるコンテンツの流通を促進する
(P.21)
●ネット検索サービス等に係る課題を解決する
●アーカイブ化を促進し、その活用を図る
●インターネット上でのコンテンツの新たな創作・発信を促す
(P.60)
●模倣品・海賊版の税関での取締りを強化する
(P.61)
●差止申立てに係る手続を簡素化する
●インターネットオークション上の模倣品・海賊版の取引を防止する
(P.63)
●劇場内で無断撮影された映像の違法流通への対策を強化する
●著作権法における親告罪を見直す
(P.65)
●模倣品・海賊版に関する国民への啓発活動を強化する
(P.90)
●IPマルチキャスト放送へのコンテンツ流通を促進する
●違法複製されたコンテンツの個人による複製の問題を解決する
●権利者不明の場合におけるコンテンツの流通を促進する
(P.91)
●私的録音録画補償金制度の見直しについて結論を得る
●権利者の利益と公共の利益に留意した権利制限規定を整備する
(P.93)
●権利の集中管理を進める
(P.94)
●利用とのバランスに留意しつつ適正な保護を行う国内制度を整備する
※間接侵害・法定賠償制度・保護期間延長・放送新条約
(P.95)
●ネット検索サービス等に係る課題を解決する
●アーカイブ化を促進し、その活用を図る
※絶版 入手困難著作物・ NHK アーカイブス・フィルムセンター・国立国会図書館
●インターネット上でのコンテンツの新たな創作・発信を促す
※意思表示システム・権利放棄
(P.96)
●音楽用CDにおける再販売価格維持制度について検証する
●安心してコンテンツを利用するための取組を奨励・支援する
(P.99)
●音楽レコードの還流防止措置制度を活用するとともに輸出を拡大する
(P.100)
●コンテンツ・ポータルサイトを支援する
(P.127)
●知的財産を含めた消費者教育を推進する
(付属資料 P.37)
●音楽レコードの還流防止措置等
他にも重要と思われる項目が多々あるから目次は確認しておけとのこと。
これに合わせるような形で、検討のエントリーもあがっている。
知的財産推進計画 2007 からピックアップ(試される。(ココログ mix))
17日、今更だけど追記リンク。小寺信良氏のコラム。
知財推進計画が目指す「コンテンツ亡国ニッポン」 (1/2/3)(ITmedia +D LifeStyle)
May 27, 2007
非親告罪化についてとかメモ
例によってメモでリンク。
著作権侵害の非親告罪化に関するリンク。
「著作権法の非親告化」法案の議論がややこしい方向に(切込隊長BLOG(ブログ))
著作権法の非親告罪化はチャンスかも知れない、考えるきっかけを無駄にしない(novtan別館)
著作権法の非親告罪化って話で釣られる人達、じゃあ同人誌の権利処理はどうするか?解決編?(ニセモノの良心)
著作権の非親告罪化で問題なのは、間接的な検閲じゃないだろうか?(少年少女科学倶楽部)
同人誌・パロディは海賊行為?(アニオタフォース)
現在の著作権法で非親告罪化が不可能である理由(ものがたり)
著作権法の非親告罪化は同人誌を殺すのか(煩悩是道場)
著作権侵害の非親告罪化についてひとこと(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)から引用しておく。
法律を改正するからには、法体系や法目的との整合性(ソフトウェアで言えばアーキテクチャ(設計思想)との整合性と言い換えられるでしょう)や様々な副作用について、代替案と 比較して考える必要があります。システム開発においてセキュリティの穴を作ってクラッカーに狙われないようにすることが重要なのと同様に、法律の穴を権力 者側に悪用されないよう注意することも必要です。利益よりもリスクの方が大きいと判断されれば改正はすべきではありません。
「海賊版業者は罰されて当然なんだからそういう規定を加えることに何も問題はない。反対するのは海賊版買ってる人だけだ。」というのはあまりにナイーブな主張だと思います。
30日、追記。リンクを追加。
著作権法の非親告罪化、著作権法の非親告罪化(2)(etc)
法律ってのは悪用されることを前提に考えるべきなんだが・・・(誰かの妄想)
同じ資料を読んでいながら解釈が変わる奇妙さと興味深さ(試される。(ココログ mix))
例のiTunes問題がJASRAC崩壊の引き金になるか(novtan別館)
これが真実! iPod vs. JASRAC 著作権料2.5億円不払い騒動(家を建てよう)
どうなるんだろうかね。
同人誌と表現を考えるシンポジウム--論点整理のために(博物士)
同人誌と表現を考えるシンポジウム:
(1)アピール不足だったかもしれない──自主規制の現場(1/2/3/4/5)
(2)イベント会場でマジックで塗るということ(1/2/3/4/5)(ITmedia)
凄い特集だ。
これで第一部終了、つづくということで期待。
Apr 06, 2007
今更だけどEMIとアップルの話、ほぼリンクだけ
もうね、暇がねぇ。
だからリンクだけ。
こんなこと言ってる人がいてぐぅとか思っても、今更気にしねえぞ。
そもそも自分の覚え書きサイトだ。
英EMIがDRMフリー楽曲の提供を開始、iTunes Storeが5月から販売(internet watch)
Appleが後押ししたDRM無し音楽配信への道(元麻布春男の週刊PCホットライン)
EMI、全楽曲を「DRMなし」に——iTunes Storeで販売(ITmedia)
EMIとアップル、5月からコピー防止制限なしの楽曲配信(IBTimes)
(追記)AppleとEMIが提携。そして待望のEMI、オンラインストアでのDRM撤廃へ。、東芝EMI、DRMなし販売は「検討中」・・・らしい。(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
音楽配信のDRMはもともと意味がない(ascii.jp)
かたやこっちも。
音楽配信でアップルを調査 欧州委、競争法違反で(U.S. Front Line)
欧州委、アイチューンズ独禁法調査も 英紙報道、欧州委、音楽販売制限で米アップルと大手音楽会社を提訴(asahi.com)
欧州委員会、Appleとレコード会社を調査(ITmedia)
欧州委、調査の焦点はiTunesではなくレコード会社【WSJ】(nikkei net IT-PLUS)
欧州委、調査の焦点はiTunesではなくレコード会社なんだって。(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
これも。
アップル、アルバム配信で販促策・日本除く21カ国で(nikkei net)
なんかね、どんどん日本はおいてけぼりになる感じだねー。日本の権利者の皆さんはちょっとそろそろ焦るべきだと思うね。国内にばっかり目を向けてるんじゃねーよ。権利者だけの問題じゃなくて、国内ハードメーカーと国民も道連れに時代遅れになりそうじゃん。知財立国とか、狸の皮産業の夢見てるんじゃないよとか思うんだよなー。
Feb 11, 2007
RIAAのいうことがよく分からない。
米レコード協会、ジョブズの「DRM有害無益」発言に返答(Engadget Japanese)
引用。
「FairPlay DRMを他社にライセンス供給するというアップルの申し出は歓迎すべきブレークスルーであり、音楽ファンとアーティスト、そしてレーベルにとって真の勝利となるものです。数多くのサービスが、アップルのDRMのライセンスを求めてきました。これにより、われわれが以前から要請してきた相互運用性が実現するでしょう。」
あれー?
話がかみ合ってないように見えるのだが、わざとかい?RIAA。
しかしEMIは違う考えを持ってるようだけど。
[WSJ] EMI、「全曲DRMなし」での販売を検討(ITmedia)
こっちも引用。
今回の件に詳しい筋によると、EMIは当初、12月末にこの問題を検討し始め、オンライン音楽ストアに提案書を配布したという。その中には、将来の売り上げに対して徴収されることのない、一度限りの数百万ドルの「リスク保険」の支払いの要求が含まれていた。この交渉について知る3人の人物は、オンラインストア側はおおむねこの要求に二の足を踏んだと伝えている。
その後EMIは1月末、仏カンヌで音楽カンファレンスが開かれていたころに新たな提案書を携えて交渉に復帰した。同社はオンラインストアに、MP3などの音楽を販売する権利と引き替えに幾ら前払いするか提案するよう求めた。これらの提案は8日に提出される予定だったとこの件を知るある筋は言う。この人物は、EMIが、オンラインストアの提案する金額の合計に基づいてMP3戦略を進めるかどうかを決めると聞いていた。
一回限りとはいえ数百万ドルは高い気がする。
しかし、プロテクトなしでのネット販売って、売る側はすごく心配してるんですね。
まあね、気持ちは分かるけどね。
でも、無駄な不安だと思う。
高音質のファイルを、涼しい顔して売っちゃって欲しいと思いますね。
Feb 10, 2007
著作権侵害中?
Imagine no DRM -- with apols to John Lennon(Boing Boing)
アップルのJobsが言ったことを、John LennonのImagineの替え歌にしたというネタ。
これって著作権違反とあちこちで言われてるんだけど、日本でだったら、ってことだよね?
こういうのもあったし。
Mac Beautiful(YouTube)
でも、これは替え歌じゃないか、、。
海外でも、替え歌を公開するのは違法?
EMIの件(追記、アップルの件。どんな音源が欲しいのか)
メモ。
EMI、「全曲DRMなし」での販売を検討?(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
どうでもいい話:諸行無常(what's my scene? ver.7.0)
全てのCDをコピーコントロールにすると言った頃のEMIのThe CEO & chairmanが、Alain Levy氏だ。
昨年末にCDは死んだと言って、今年に入ってクビになったという話。
そんなEMIが今度はDRMなしだというのは、反動なのかもしれないが。つうか、CDってDRMないんだよね。
そういうのが結局、一番便利。
まず、リンク。
Steve Jobs の公開書簡(仮訳)(maclalalaweblog)
分かりやすい。
まったく、Steve Jobsのいうことはいちいちもっともで、当たり前すぎる。
そんな当たり前のことがなかなか通らない。
えーと、EMIがDRMなしの配信をするかもということだけど、気になるのはどんな配信になるのかということ。
まず、価格。
さすがにDRMなしでも高かったら、買う奴少ないだろう。
ある程度、価格は抑えられるのではと予測。
音質。
mp3ということなんで、期待しない。
思うのだけど、いっそ無圧縮で売ればいいのに。しかも96kHz/24bitとかで。
音がいいし、ファイルが大きいからコピーしずらいし(w。
製作現場の音からCDレベルまで落とす必要ないから楽でしょ、いや、制作現場ではもっと高音質なんだっけ?
mp3が150円、96kHz/24bitが300円なら、自分は96kHz/24bitを買う。
売り方。
それだけで正規音源として売られるケースもあるだろうけど、どうなんだろう、正規音源がmp3だけ?
そういうのに適さない音源も多いはず。
そもそも、ブルーノートがそうだった。
むしろ、CDで売り、mp3でも売り、というのが多いんじゃないだろうか。
mp3だけからの収益はたぶん少ない、おそらくCDも売った方が利益を見込める。
バージョン違いを売るとか。
CDで売られる奴の先行リリース、ショートバージョンとか何とかmix、そんなの。
ファンならどっちもゲットしたがるだろうということで。
、、、なんか、やだね。やっぱり高音質ファイルを売る方がいいよ。
CDで十分な人はCDを、より高音質を求める人はファイルを買う。
コピーされる?
だったら何か?
コピーできるCDは今でも売られている。
しかし、憶測なんだよね。
Feb 08, 2007
アップルの件
Thoughts on Music
Steve Jobs
February 6, 2007(apple)
すげー。
日本のアップルには載らないのかね、これ。
これもとりあえずリンク。
ジョブズからの手紙:「DRMは無意味だし、今後も決して役に立たない」(Engadget Japanese)
「4大レーベルはDRMを捨てよ」、Appleのジョブズ氏が提言(ITmedia)
「レコード会社はDRMの放棄を」--アップルのジョブズCEOが公開書簡(cnet japan)
ジョブズのDRMレター(Lessig Blog (JP))
もうひとつ、アップルの件。
Apple Inc. and The Beatles’ Apple Corps Ltd. Enter into New Agreement(apple)
これもリンク。
Apple商標訴訟がついに決着——“Apple”はApple Inc.のものに(ITmedia)
アップルとビートルズがついに和解--「Apple」めぐる商標問題で(cnet japan)
“Apple”の商標使用、米Appleとビートルズ設立の英Appleが合意(internet watch)
Jan 28, 2007
ノルウェーで違法、追記
先日のエントリーの追記。
アップルのiTunes Store、ノルウェーで違法扱いに(cnet japan)
こんな話だったのだけど。
iTMSは消費者の権利を侵害——消費者団体の訴え認められる(ITmedia)
去年、6月の時点でこういう話があったわけだ。
覚え書きでリンクを追記。上のリンクはノルウェーの話。それが欧州に広がっている。
ドイツとフランスの消費者団体、iTunes問題で北欧諸国に同調(ITmedia)
覚え書きリンクを追記。全て、cnet japanの記事へのリンク。
- 仏の消費者団体、音楽DRMをめぐってアップルとソニーを提訴
- アップル、FairPlay技術公開を求める法案可決で仏下院を非難
- 仏政府、DRM技術の公開を義務付ける法案を修正
- フランスiTunes DRM公開法、緩和へ
- 望まれるDRMの形とは?--iTunes DRM公開法でフランスが残した教訓
- フランスiTunes DRM公開法、大幅な修正--リバースエンジニアリングは罰金に
- フランスiTunes DRM公開法が施行--議論はまだまだ続く
一番下の記事から引用。
今は、Appleの競合企業が、iTunesやiPodと相互運用可能なサービスやMP3プレイヤーを作るために必要な情報の開示をAppleに求めることができるようになっている。この場合、Appleには補償金が与えられる。
あー、、、そういうことになってたのか。
それで、このエントリーの話になってくるわけだ。
アップル、「FairPlay」のライセンス提供を計画中?--英報道(cnet japan blog)
考えてみたら、FairPlayをアップル以外のハードメーカーが使えるようになったら、iTS以外の曲(例えばRealNetworksから配信される曲)をiPodで聴けなくするメリットは、なくなるわけだ。
だって、アップル社以外のハードメーカーのプレーヤーは、iTSの曲もiTS以外の配信のDRMに対応した曲も聴けるのに、iPod、iTunesではiTS以外から買った曲を聴けないということになるんだから。
iPod、アップル社のハードの売り上げに悪影響を及ぼす可能性がある。
つまり、iTS以外から配信される曲も、iPodで聴けるようにしないと行けない。
FairPlayのライセンスを公開する場合、同時に独自のDRMを採用している他の音楽配信会社(例えばソニーのATRAC、マイクロソフトのWindows Media DRMなど)もそのライセンスを公開されていないと、割が合わない。
、、、されてるのだっけ?
マックだとWMAのファイルを開けない、っていう状況では、FairPlayの公開はありえないと思うのだけど。
Jan 27, 2007
ノルウェーで違法
アップルのiTunes Store、ノルウェーで違法扱いに(cnet japan)
25日にも似たような記事へのリンクを張ったけど、こんどは当局だ。
当局か、、。
この記事では、「フランスではiTunes DRM公開法でライバル企業との互換性確立を義務づけようという動きがあったが、この試みは失敗に終わり、」とある。
欧州ではなかなか攻防が厳しいみたいだ。
しかし、何でだろうね、、、
アップルによる世界独占市場は、欧州としては不利益なんでしょうか。
Jan 25, 2007
リンク
ドイツとフランスの消費者団体、iTunes問題で北欧諸国に同調(ITmedia)
音楽業界、デジタル事業の今後をめぐり二分(ITmedia)
ピアノ演奏で著作権侵害を繰り返した飲食店経営者に有罪判決(知財情報局)
ビートルズ生演奏で著作権軽視、バー経営者に有罪(YOMIURI ONLINE)
ビートルズ生演奏のバーの経営者に有罪判決(音楽配信メモ)
(追記)バーでのビートルズ演奏で逮捕の件、有罪に。(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
著作権侵害の罪の重さについて(栗原潔のテクノロジー時評Ver2:ITmedia)
「THE BOOM対SME」事件〜 著作権 送信可能化権確認本訴請求事件判決(知的財産裁判例集)〜 著作権 送信可能化権確認本訴請求事件判決(知的財産裁判例集)〜(駒沢公園行政書士事務所日記)
Jan 18, 2007
FairPlayをオープンに?
噂ということですけど。
噂話:AppleがDRM技術「FairPlay」を条件付きでオープンにする?(what's my scene? ver.7.0)
これって何なのか。
手前味噌ながら、多分、これについてです。
05.01.12. iPod shuffle(No! CCCD Diary)
過去記事から引用。
iTunesの楽曲(註: iTunesの楽曲というより、iTMSの楽曲のことと思われます)はiPodのみに対応するフォーマットで販売されており、Microsoftソフトを採用している多くの主要ブランドの携帯音楽プレーヤーで再生することはできない。このことが、iPod以外の音楽プレーヤーを不利にしているとMicrosoftは主張している。
これは当時の自分のコメントから引用。
RealNetworksは、自社の音楽ストアの楽曲をiPodを含むあらゆる携帯プレーヤーに対応させようとした。それをアップルは拒否している。アップルの言い分は、iPodを使うならiTMSで聴けってことだ。RealNetworksさん、あなたはあなたで音楽業界と話をつけろ、って感じかな。
FairPlay DRMってのもあるし、各プレーヤーに対応した配信があるわけで。
いろんな方法が乱立しててユーザーが混乱してる状況なんですね。
ベータとVHSみたいなようなものです。
前者について、契約次第にしますよってことでしょうかね。
後者への門戸は開けないんだな。
独り勝ち状態のiTSだから言えることかも。
そこに乗っかるハードウェア会社は売り上げが伸びるかも、ということか。マイクロソフトは乗るのかな?
当時の自分は、DRMの統一規格ということについて前向きに書いていますが。
FairPlayが実質上の業界標準になるなら、もっとハードな他の仕様よりかは、ましなのかもしれないが。
しかし、どうなのかね、実際のとこ。
DRMについては、最近、強制とか法制化しようという動きがあちこちであったような気がしています。
忙しくて十分記憶してないけど。
メモ。
トーバルズ氏:「DRMやGPLは今後も論議を呼ぶだろうが、重大事ではない」(cnet japan)
19日深夜、追記リンク。
アップル、「FairPlay」のライセンス提供を計画中?--英報道(cnet japan blog)
ちょっと引用。
ただし、Appleがライバル各社の要求に応じて、より広範にFairPlayを公開する計画なのかは明らかでない。FairPlayの利用に特に強い関心を示しているのが、Appleに対抗する音楽配信サービスを提供する企業だ。これらのライバル企業では、自社が販売した楽曲をiPodでも再生可能にしたいと考えている。
Appleは、ほかの音楽サービスがiPodに対応することを許可せず、iTunesから購入した楽曲をほかのデバイスでは再生できないようにしているとして、ライバル各社から批判を浴び、一部の国では訴訟も起こされている。