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Jul 15, 2024

オーディオ状況報告(2024.07.15.)

前回エントリーから1ヶ月。
LMSのサポートが頑張り、Deezerは現在、使えている。

しかしDeezerとLMSが連携しているわけではないので(LMSはDeezerから無視されている。たぶん、良くも悪くも)、いつまたどうなるか、保証は出来ないようだ。そして、こういったことは他のサブスクサービスについても同じ状況、ということだ。
LMSはうちのシステムでストリーミング音源を聴くにあたり、極めて便利で音質上も無くてはならないものなので、多少のリスクはあっても使用継続していく方針。

うちのシステムの現状は、以下のような感じ。

システム構成図

いろいろ追加になって、図も大きくなっている。
以下、変更点を書いていく。

時系列でいきますか。
Daphile(LMS)でDeezerが使えなくなった頃、WiiM Miniを入手している。これの光出力に繋いでMQAを再生するためにS.M.S.L M300SEを入手した(現在はDeezerが使えるようになったので、出番は少なくなっている)。
同時期に、piCorePlayerが不調になり、外してしまった。
このときの経緯は、下記エントリーで書いている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240216a.htm

次に、古くなり不調になったサーバーをあれこれ入れ替え。
Logitech Media Server(現Lyrion Music Server)をMac mini (2010 mid)にインストールした。OSは、あれこれあってFedoraである。
Daphileは、この頃から外している。
経緯は下記エントリーに記載。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240310a.htm
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240324a.htm
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240405a.htm

なんか、ごちゃごちゃしていて読みにくい。実際、この頃はごちゃごちゃ面倒臭かった。

さて、Roonもあるのだけど、実はうちでは殆ど運用していない。
一番使っているのは、Deezer-LMS-MPDで、次にNAS-MPD。
それでもシステムとして保持しておいた方がいいのかな、と思って、月々のお金を払っているような状況だ。Deezerがどうなるか分からないし、Qobuzが使えるようになったら、というのもある。

これも、なんやかやで、Raspberry Pi 2b が2台、Roon BridgeとPPAP Back-Endが追加になっている。
経緯は下記エントリーに記載。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240524a.htm

信号伝送経路が増えたので、コントローラーも増えている。
650 G1からLMS、MPDを操作することが多いんだけど、タブレットからRoon、WiiMを操作することもたまにある。Mac mini M2は、Roonで細かい操作をするのに使うので、図に書き込んでいる。

MPDサーバーにはUSB HDDドライブを音源倉庫として繋いでいるんだけど、結果、使っていない。音が良いのは確かなので、手が空いていったときにデータを入れていきたいと思っている。しかし、何時になるやらだ。

ざっとこんな感じ。
ごちゃごちゃしているのでもう少し整理したいけど、それも面倒で、当面、こんなでいくと思う。

Posted at 16:30 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Jun 11, 2024

新しいLMSとDaphileとDeezerプラグインについてメモ

今回は、メモだけだ。

Logitech Media Serverは、Lyrion Music Serverに名称変更した。3月末のことらしい。

Lyrion Music Server
https://lyrion.org/

Lyrion Community
https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/general-discussion/1691649-please-welcome-lyrion-music-server-request-for-artwork-contributions

Wikipediaもいつの間にか書き換えられている。

https://en.wikipedia.org/wiki/Logitech_Media_Server

Lyrion Music Server (formerly Logitech Media Server, SlimServer, SqueezeCenter and Squeezebox Server) is a streaming audio server supported by the LMS community and formerly supported by Logitech, developed in particular to support their Squeezebox range of digital audio receivers.

どうやら、Logitechのサポートから完全にコミュニティによるサポートに移行するにあたり、名称変更したらしい。

そんなLMSなんだけど、4月下旬の時点で、Deezerのサポートが回復している(但し、DeezerはPremium、Duo、Familyと、3つのプランがあるのだけど、Premium以外に対応出来るのかどうかは分からない)。

Daphileも、LMSのアップデートを受ける形で5月上旬にアップデートされて、Deezerが使えるようになったようだ。
同時に、Spotify、TIDAL、Qobuz、YouTubeへの対応も戻った様子。

https://daphile.com/
https://daphile.com/firmware/stable/CHANGES

2024-05-09 version 24.05 (x86_64, x86_64-rt & i486) changes:
- Sorry for the long delay....
- LMS update to 8.5.2 (Git commit 1b0ebb5 on May 9th, 2024)
- Mysqueezebox.com integration removed in LMS 8.5
- Perl upgrade to 5.38 version
- Perl Crypt::Blowfish added to improve Deezer plugin performance
- Streaming plugins tested to work for now:
  - Spotty v4.10.1
  - TIDAL v1.4.6
  - Qobuz v3.5.0
  - Deezer v2.81.4
  - YouTube v0.212
(# snip #)

Deezerプラグインの使い方について、メモ。
ごく簡単に。
下記のurlを参照。

lms-deezer/README · GitHub
https://github.com/philippe44/lms-deezer/blob/main/README.md

Installation

To install the lms-deezer plugin:
1 Open your Logitech Media Server (LMS).
2 Go to the server settings.
3 Navigate to the plugins tab.
4 Search for lms-deezer in the available plugins list.
5 Select lms-deezer and follow the on-screen instructions to install it.

Configuration

After installing the lms-deezer plugin, follow these steps to configure it:
1 Open your web browser and log in to Deezer.
2 Once logged in, open your browser's developer tools (usually F12 or Ctrl+Shift+I).
3 Go to the cookies tab and find the cookie named arl for www.deezer.com.
4 Copy the value of this cookie.
5 Go back to the lms-deezer plugin settings in LMS.
6 Paste the arl cookie value into the designated field.

If the ARL code is not entered, you will be able to browse song lists but will not be able to play the audio files.

今回「ARL code」というのを使うのがちょっとハードルだけど、やってみたら簡単だ。

13日。
こんなエントリーをアップしたら、いきなりLMSがDeezerのアカウントを認証しなくなった。原因は不明。当然、音は出ない。
なんたるこっちゃ。手も足も出ない。出来るのは追記ぐらいだ。

Posted at 00:02 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Mar 10, 2024

Logitech Media ServerをMac miniにインストールして新しいDeezerプラグインを試みる

前回のエントリーで、2月になるとDaphileでDeezerの再生が出来なくなるので、方策を探っていると書いた。
まだ使えている。
しかし画面にこんなQRコードが出る。これは1月末からずっと出ている。

そうこうするうちに、2月末、mysqueezebox.comなしでも動くDeezerプラグインがアップされた。本当にありがたいことで、足を向けて眠れない。彼らはLMSのUPnPプラグインや、TidalやYoutubeのプラグインも作っている。
以下、いろいろ参考urlと引用(一部、誤記は修正した)。

Logitech is closing mysqueezebox servers | Deezer Community, bringing music lovers together
https://en.deezercommunity.com/features-feedback-44/logitech-is-closing-mysqueezebox-servers-78309?sort=dateline.desc#comments

Cedzerosept
Lover
21 replies
3 days ago

I can also confirm that a solution has been found and works, thanks to Philippe44 and Michael Herger. It allows squeezebox and squeezelite users to access Deezer without the need of mysqueezebox.com servers. They developed a new Deezer Plugin for LMS, all this running without the mysqueezebox.com servers.

Please note that a Deezer paid account is required.

For the moment it seems that the easiest way to install the new LMS plugin is as follow:

1. Install / Upgrade to LMS 8.5.0
2. Use the standard LMS web interface; go to the ‘Plugins’ section / tab (“Plugins” / “Manage Plugins”)
3. At the very end of the plugin list, you will find an “Additional Repositories” section → add the following repository URL: https://raw.githubusercontent.com/philippe44/lms-deezer/main/repo/repo.xml
4. Click on the “Save Settings” button located in the bottom left
5. Refresh the page and you should see the new Deezer plugin listed at the very end of the plugin list
6. Tick the box and Click on the “Save Settings” button located in the bottom left
7. The new Deezer Plugin will then appear in the “Active Plugins” section at the very beginning of the Plugin list
8. Click on the “Settings” link following the Deezer plugin description & Author column
9. On the “Deezer Plugin” configuration page, add your Deezer Account and ARL token and click on “Save Settings”
10. I don’t remember if it’s necessary to restart LMS, but normally, now all should be Ok!

If necessary you can follow the dedicated thread on the slimdevices forum: https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/general-discussion/1668568-tidal-deezer-pandora

Enjoy!

LMS Community
https://lms-community.github.io/
Logitech Media Server Downloads
https://lms-community.github.io/lms-server-repository/

Logitech Media Server
https://wiki.slimdevices.com/index.php/Logitech_Media_Server.html
Logitech Media Server repositories
https://wiki.slimdevices.com/index.php/Squeezebox_Server_repositories

GitHub - philippe44/lms-deezer
https://github.com/philippe44/lms-deezer/

さて、新しいDeezerプラグインを使うためには、Logitech Media Server (以下LMS)のバージョンが「8.5.0」でないといけないらしい。
DaphileのLMSは8.3.1なので、使えない。
どこかに、8.5.0をインストールして、そこにDeezerプラグインをインストールする必要がある。

4月24日、追記。
プラグインはLMSが8.3.1でも使えるようになったようだ。つまりDaphileでも使えるようになった。

LMSは、ラズパイなどでも動く。
今回は使わなくなっていたMac mini (Mid 2010)にインストールすることにした。roonをインストールしようとして出来なかった奴だ。OSは10.13.6。
インストール経過のスクリーンショットは撮り忘れた。

Mac miniを起動し、上記「Logitech Media Server Downloads」にウェブブラウザでアクセスする。
8.5.0 - Development Build から「LogitechMediaServer-8.5.0-1709149164.pkg」をダウンロード。
pkgを開きインストーラーを起動。
手順を踏んでいくと「システム環境設定」にインストールされ、起動した状態になる。

上部に設定項目のタグが並んでいる。
Statusから、LMSのstop、startを指示する。Mac mini起動時にLMSを起動するかどうかも設定できる。
Libraryで、LMSの「名前」を設定しておく。今回は「miniLMS」にした。
Accountは、今回は設定せず。

Advancedからは「Web Renote Control」と「Advanced Settings」というボタンをクリックして、Mac miniのウェブブラウザで操作、設定画面を開くことができる。
しかしLAN上にある他のPCのウェブブラウザからLMSサーバーにアクセスして、これらの操作画面を開くこともできる。
informationは状況表示のタグで、ここからIPアドレス等、確認できる。

LAN上の、普段使いのノートPCのウェブブラウザに、LMSサーバーのアドレスを打ち込む。今回のうちのMac miniの設定だと「192.168.1.50:9000」。
これでLMSにアクセス出来る。

右下のボタン「Settings」から設定画面に。

上に設定のタグが並んでいる。細かい説明は省略。Daphileに慣れていたらそんなに困らない気がする。
「Manege Plugins」のタグから、プラグインをインストールできる。

一番下にスクロール。
上で引用したdeezercommunity.comでの記述にあったリポジトリを書き込む。
右下「Apply」をクリック、じきにリポジトリが認識され「Deezer local」表記でプラグインが現れる。

チェックボックスをチェックし、Apply、以降、手順を踏んでいくとインストールされ、「Active plugins」のリストに表示される。
プラグインの右側に「Settings」のボタンがあるので、クリック。ここから、Deezerアカウントを設定する。

音質はCD(FLAC)。「Add Account」ボタンをクリック。

ログイン画面が表示される。
自分のDeezerアカウントとパスワードを入力しログイン。

ところが、うまくいかない。
動かなかったり、いつまで待っても何も表示されないのっぺらぼうな画面になったまま、切り替わらない。
気が付いたら、プラグインのセッティング画面はこんな感じになっていた。

Authorization failed, or no Premium account.と。
Premium account、って、何だ。

ここで、思い出した。
Deezer HiFiって、今となっては古い契約形態なのだ。
いつ頃から変わったのか分からないんだけど、昨年の11月に気付いて、当時は内容の詳細がはっきりしなかったので切り替えないまま忘れて、そのままになっていた。

Deezer Premiumに変更したら使えるのか。
改めて確認したら、Deezer HiFiよりも安い。音質の低下も無いようだ。1年契約にしたら月に千円しない。いいのかな、そんな安くて。

切り替えようとしたら、こんなん出た。

3月28日に有効って、、、 じゃあ、それまではDeezer HiFiで、ってことなのか。
ちなみに、月々支払いへの変更でも切り替わるのは3月28日だった。9月29日から入会して支払日が28日になっているので、そういうことになるのだろうか。

変更手続きをしたが、変更になるのは月末だ。
プラグインを使えるかどうか確かめるのも月末になる。それまでは、おあずけだ。

時間が経ったらこんなことになっていた。

そうですか、そうですか。

さて、Deezerが聴けなくても、Spotifyなら聴けるんじゃないか、と思ってプラグインをインストールしてみたんだけど、聴けない。
英語で何か表示が出ているのを確認したら、プレーヤーがない状況では使えないということらしい。

プレーヤーとはなんであるかというと、要するにLMSの出力先だ。
うちの普段のDaphileの使用状況では下記のような信号の流れで、この場合、MPD serverが、プレーヤーとして選択されている。
Web Streaming > Daphile (LMS server, UPnP server) > MPD Server (UPnP renderer, PPAP Front)

今回、最初は下記のような信号伝達を想定していた。
Web Streaming > Mac mini (LMS server) > Daphile (UPnP server) > MPD Server (UPnP renderer, PPAP Front)

Daphileは、他のサーバーのLMSを使用するように設定で指定できる。
しかし、Mac miniのLMS serverを使いながら、DaphileをUPnP serverにすることは出来ないらしい。考えてみたら、動いているLMSはMac miniのもので、そこにはUPnPプラグインがないのだから、出来ないのが道理である。

つまり、Mac miniのLMSにもUPnPプラグインをインストールして、そこからUPnPレンダラーをプレーヤーにする必要がある。そうなると、Daphileは必要ないことになる。
Web Streaming > Mac mini (LMS server, UPnP server) > MPD Server (UPnP renderer, PPAP Front)

Mac miniのLMSにUPnPプラグインをインストールすると、家庭内LAN上にあるUPnPレンダラーがいくつか(MPDサーバー2つとWiiM Mini、あとDaphileサーバー2つ)、出力先のプレーヤー候補として認識される。
MPDサーバー1台をプレーヤーに設定。

これで、LMSがSpotifyからのデータを読み込むようになり、音が出た。
Mac miniでSpotifyを鳴らしたときの音をDaphileを使ったときと比較したけど、殆ど差異は聴き取れなかった。

近日中にmysqueezebox.com.が閉鎖されるのは確かなのだろう。
Daphileも、mysqueezebox.com.への依存を排除したLMS 8.5.0に移行するだろう。それがいつになるのか、ということだと思う。Daphileのアップデートを暫くは確認しながら、運用を考えていくことになると思う。Deezerだけではなく、たぶんTidalも使えるようになるだろう。

Daphileのアップデートがないなら、LMSサーバーをMac miniで運用していくことになる。
まあ、でもたぶん、アップデートがないということは、ないだろう。うちのDeezer HiFiがPremiumになるのと、どっちが先だろうか。

Posted at 08:34 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Feb 16, 2024

DaphileでDeezerの再生ができなくなるので(3月25日、追記)

前回エントリーの追記に、2月になるとDaphileでDeezerの再生ができなくなると書いたが、まだ使えている。いつまで使えるんだろうね、、、
再度、引用。

https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/general-discussion/1668327-uesmartradio-com-and-mysqueezebox-com-servers#post1668327
logitech FORUMS
UESmartRadio.com and MySqueezebox.com Servers

After a more than ten year journey, as of February 2024, we will discontinue our UESmartRadio.com and MySqueezebox.com servers.
/—snip—/
Most notably this will impact users of TIDAL, Pandora, and Deezer.
/—snip—/

使えているからといって安穏とはしていられない。Daphileが使えないとなったら、PCのウェブプレーヤーかスマホやタブレットのDeezerアプリからの出力を、何とかしてオーディオシステムに送る方法を見つけないといけない。
とりあえず、BubbleUPnPを試したが、使えない。過去にDaphileを使い始める前にも試みたことがあって、うまくいかなかったんだけど、やはり今回も難しかった。

DeezerのストリーミングデータをDLNA/UPnPで出力できる装置が欲しいけど、見つからない。Daphile + MySqueezebox.comは、極めて貴重だった。
見つからない以上、諦めるしかない。

そういうわけで、WiiM Miniを入手した。

ストリーミングレシーバーとか、いうのかな、いろんなストリーミングサービスを受信して、イヤホン端子や光デジタルから出力する。WiiM MiniはDeezerを受けることができる。

WiiM Proという選択もあったんだけど、入力に有線LANがあるなど機能が多い分、Proのほうがノイズが多いかもしれない。
デジタル出力はUSBがないのは同じで、SPDIF出力のみだ。
こちらの要求は、当面そこそこの音でDeezerをギャップレス再生できればいいので、割り切ってMiniにした。
あと、もうひとつ、以下は製品サイトのサポートの表記から引用。

Features we're thinking about in future updates:
/—snip—/
Cast to Sonos and other 3rd DLNA devices
/—snip—/

将来的には、DLNAでデータを飛ばすアップデートを考えているらしい。もしもこれでうちのPPAPサーバーにデータを送れるようになるなら、非常にありがたい。
いつになるかは、分からないが。

音質は、とりあえず光出力をPegasus R2Rに入れて、Deezer HiFiの44.1/16として、普通にいい音で鳴る。
1万円以下でこの働きなら、現状、なにも言うことはない。PPAPサーバーを通した音と比較したら劣るけど(微細な表現とか芳醇さで差が出る)、十分に許容できる水準だ。
なんとなくだけど、44.1/16の音は、昔より良くなっている気がする。あれこれと電源やノイズの対策を重ねてきているのが効いている可能性はある。

ついでに書いておくと、なんとなく全般的に感じることなんだけど、最近の機械は光入力の音が昔(20世紀頃を想定)に比べて良くなっている気がする。これは入力信号の処理方法がどこかで技術的に改善されたんだろうか。よく知らないので分からないけど、そういうことがあってもおかしくないと思う。

むしろ困るのは操作性の方。手元のタブレットにWiiM Homeというアプリをインストールして、そこから操作するのだけど、いかんせん、パソコンで操作するDaphileのほうが操作性はいい。

これは、もう、仕方ないかもしれない。
パソコン画面で使うDaphileは、一つの画面に表示される情報量が多いのが僕にとって良いので、タブレットアプリでは端から勝負にならない。Wiim HomeはWindows、Macのアプリもあるんだけど、うちの環境はLinuxなので、やや敷居が高い。

タブレットでは、Deezer、Spotify、Squeezer、Roonなどアプリを触っているが、WiiM Homeはそれらと比べて劣ることはなく、一般的な使いやすさの水準は十分にクリアしている、と思う。
ただ、My Libraryの中を検索できないのはつらい。ひたすら狭い画面を指で、求める音源を探してスクロールするしかない。自分のライブラリなんか持つなとでもいうようだ。
もはや、辛抱して使うしかない。

もうひとつの問題は、Deezerにタブレットやスマホからアクセスするので、気が付いたらこれらの電池が0%近くになっていること。日常的に使うものなので、ときに慌てることがあるので、注意が必要。音を流しっぱなしにしている時は、WiiM Homeは止めておいた方がいい。

WiiM以外に使える機種はないのかというと、BluesoundもDeezerに対応している。USB2.0で出力できる。
Bluesound NODEは8万円、WiiM MIniよりも高価な分、上質な音が狙える可能性がある、かな。しかし、今回は様子見。WiiM Miniを買ったばかりだし。

日本のコンポ、ネットワークプレーヤーもいくつかチェックした。Deezerに対応している機種はそこそこあるけど、DLNA/UPnPで出力してくれるようでないと選択しようという気にならない。そういう機種はまだ見つけられていない。

さて、更に何ができるか考える。

Deezerで配信されるMQAを鳴らす手段がなくなるので、対処したい。MQAはこの先どうなるか分からないので、聴けるなら聴けるうちに聴いておくほうがいいかな。

S.M.S.L M500がUSB入力でMQAに対応しているけど、DeezerからDaphileへの経路が使えなくなったら、M500には伝送できない。
WiiM Miniの光出力によるMQAを受信できるDACが必要になる。
調べたら、S.M.S.L M300SEというDACが、SPDIFでもMQAに対応しているとのことで、しかも2万円を切る。というわけで、ゲットした。こんなふうにして散財していくものなのかも。

M300SEは、光入力でMQAを受けることが出来るという。そこで、WiiM Miniからの出力を入れてみたが、認識しない。
PCMとして再生する。なんでだ、、、

原因は、WiiM Homeでの設定ミスだった。
タブレットの画面で「デバイス」から、WiiM Miniの設定に入れるんだけど、その中に「オーディオ設定」という項目があって、その中に「MQAベータ版」という項目がある。
そこを「オン」にしてはいけなかった。
これは、WiiM MiniでMQAを処理するためのもので、DACでMQAを受けることが出来る場合は、触ってはいけないのだろう。ここをオフにして、普通にDeezerのデータがロスレスでM300SEに送られるようにしたら、ちゃんとMQA (352.8kHz) を認識、352.8kHzで再生できた。

ちなみに、2Lの音源が全て352.8kHzなわけではない。中には44.1kHzのMQAもある。44.1kHzのMQAともなれば、PCMと比べて良いのかどうかよく分からない。聴き比べまではしていないから評価できないのだ。案外、環境によっては違いが出るのかもしれない。

M300SEの音はいい。
若干、低音が細い気がするけど、そこまで求めるのは多くを望みすぎだろう。M300SEは完成度が高いという評がネット上にあって、僕もそのとおりだと思う。

ちなみに、WiiM MiniはUPnPレンダラーでもあるので、現時点ではDaphileからMQA音源のデータを送ることが出来る。
しかしそれも、2月末までには終了するだろう。

さて、DaphileからWiiM Miniに送るMQAと、WiiM Homeからの指示でWiiM Mini自身が受信するMQA、どちらの音がいいか。
後者の方が、伸びやかに聞こえる。同じデジタルデータでWiiM Miniから光出力するMQAなのに。これには、MQAもデジタルオーディオの呪縛から逃れられないんだなあ、という思いを強くした。

TidalがMQAから撤退する中、MQAのストリーミング配信は、Deezerの2L音源に殆ど限定される状況になった、ということだ。
ある意味、貴重かもしれない。

個人的には、MQA (特に352.8kHz) は手軽にかなり良い音が得られるので、フォーマットとして残ってほしいと思う。音源制作過程がPCMと違って密室だというので受け入れられないという意見もあるようだが、録音機器や再生機器の特性を反映させた上でのMQA音源の再生なので、それを公開したらそれら個々の機器のジッターの内実を晒すことになる、と思う。
そんなことになるのは、機器のメーカーは何処も受け入れないと思うので、結果、MQAは密室のままでやっていかざるを得ないだろうと思うので、まあ、仕方ない。

個人的には、何をやっているのか、公開してもいいのではないか、と思う。
幾多のレコーディング機器やオーディオ機器のメーカーが慌てることになるだろうけど、ほとぼりが冷めたらデジタルオーディオとジッターを取り巻く状況は1歩も2歩も前進すると思うので。ただ問題は、そうした騒動があったとして、その後にMQAを受け入れるメーカーが、どのくらいいるだろうかということだ。高音質音源はPCMかDSDのハイレゾに特化するというメーカーばかりになるかもしれない。
まあ、そうなったらなったで、現状と大して変わらないという見方もできるが。

最近、Grimmというオーディオメーカーが、標本化定理に沿ったDA変換が出来るようになったと謳っているとネット上で見た。
製品は数年前に売り出されていて、MU1という。
最近のデジタルオーディオの論調は「理想どおりのDA変換はDACチップの技術的限界で不可能」というものだったので、どうやって実現しているんだろう、とか思う。問題は、量子化誤差(量子化ノイズ)とか、折り返し歪みといったものになるんだろうけど、ここらあたり、ジッターの悪影響で括ってしまってもいいのではないかと(乱暴だな)、、、

3月25日、なんとなく読み返して、気付いたので追記。

上記の文面、普通に読んだらMU1はDACだとしか読めない。まずい。
MU1は、DACではなくトランスポートに類するものなのだ。
それが、なんで理想的なDA変換を謳っているのかというと、DACへの送り出しに際して高精度の信号に高精度のクロック信号を載せて送るからということだ。いや、それだけじゃないんだろうけど、肝はそういうことだ。
つまりUSB出力がない。一般的な出力はAES、SPDIFだけだ(最初はAESだけだったらしい)。そういう恐ろしい機械なのだ。
誤解がないように追記しておく。

ネット上で触れられる情報によると、MU1は殆どコンピューターであり、コンピューターで扱える特別なフィルターで技術的限界越えを実現した、ということで、僕なりに考えたのは、おそらく、そうだとしたら、MU1が行っていることは、MQAが行っていることと実は似ているのではないか、ということ。
つまり、機器のジッター特性を排除するフィルターを機器に実装したら、出てくる音はジッターの影響を最小限にした音、つまり、標本化定理に沿った理想的なDA変換に極めて近似した音になる。
そうした手法ならば、やっていることはMQA再生に似ているのではないか、と。
空想だけど。

GrimmとMQAの違いは、Grimmはハイエンド機器で、MQAはM300SEでも実装できるということと、Grimmは普通のPCM音源の再生でも恩恵が得られるが、MQAは特別に仕立てたMQA音源の再生に限られるということ。
そして前者はビットパーフェクトなPCMの再生で、後者はロスレスではないブラックボックスだ。

どっちがいいかとか、どっちがダメとか、そういう議論には、僕は結論を出したくない。
むしろ、両方ある方がいいんじゃないかと思う。PCMやDSDは基本技術として重要だけど、それだけでは閉塞的だ。

M500とM300SEで、MQAの音を比較しようと思っていたら、M500にUSB出力するpiCorePlayerが使えなくなった。
Squeezeliteが動かなくなったのだ。まだMySqueezebox.comのサーバーは動いていて、使えなくなった理由は不明。
試しにpCPにLMSをインストールしてみたけど、やはり動かない。よく調べて何か設定に手を入れたら動くのかもしれないけど、よく分からない。pCPを新規インストールしたら一瞬、動いたが、じきに不調となって音が出ない。

現状、Ras Piからの出力は、UPnPでDeezerからの信号を受けてUSB出力してくれさえしたらいい。
Volumioに入れ替えてみた。
音は出て、DeezerのMQAも再生できる。しかし、なぜか安定しない。すぐに音が出なくなる。こっちも結局、原因は不明だ。継続使用は断念。

別に、PPAPを通してapu2からMQAデータを送ることは、出来ないわけではない。問題はmpdなど複数のサーバーの設定を変えないといけないことだ。そして、普段の使い方に戻すときにはまた設定を戻してやる必要がある。
面倒だ。
DAC間のMQA再生音の比較なんか、しなくてもいいかな。

そうこうするうちに、うちにあった一番古いNASが、ついに壊れた。
さいきん、いろいろ壊れる。
2007年のIODATAの製品で、一番最初に入手したNASだった。2台目は同型機だが、これも暫く前、昨年だったかに壊れた。3台目はオーディオ用のつもりで2010年代に入手したのだけど、早々に不調になり、今も使っている4台目のHS-210に代替わりした。その後、HS-251、TS-212p、HS-264、と入手している。

今、残っているのは、HS-210、TS-212p、HS-264ということになる。
考えたら、ずいぶん壊れたものだ。HDDが壊れたものもあれば、そうでないのもある。
古いデータは500GBの半分しかなかったので、必要なデータは新しいNASに救出した。移動しきれなかったデータもあるけど、長年触ることもなかったもので、なくしてもダメージは少ないものだ。

思えば世の中も、最近はいろんなものが壊れていく。
日本でも世界でも、壊れなくてもいいものが次々と壊れているので、うちなんか何でもない方だ。
もうじき、花粉症の季節が来る。
去年はゴーグルとマスクなしには外を歩けなかった。
今年は、症状が軽ければいいんだけど。

Posted at 00:08 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , , , ,

Feb 14, 2023

Deezer hifiのMQAをDaphile、piCorePlayerで再生する(追記:WiFiでつなぐことにした)

趣味のオーディオはBGMで聴くだけになっていたけど、Deezerを日々使ううち、昨年12月に2Lレーベルの音源にMQAがあることに気付いた。
どういう状況で気付いたのかは忘れたけど、、いや、思い出した。何の気なしにDeezerで「MQA」を検索したら2LのMQAサンプラーがヒットしたのだ。
調べたらDeezerはずいぶん前にMQA対応してるのだ。
下記、5年前のネット記事のurl。

https://www.phileweb.com/news/audio/201709/06/19032.html
2017/09/06
音楽ストリーミングサービス“Deezer”がMQA音源の配信を開始 PHILEWEB

そして最近になって、どうやら2Lの音源は多くが(全部が?)MQA、352.8kHzらしいということに気付いた。
今回はこの件についてアップしておこうということ。
下記に関連のurlを記載。

2L - the Nordic Sound
All releases - 2L Music Store
https://www.2l.no/
https://shop.2l.no/collections/all
Deezer https://www.deezer.com/
Daphile https://daphile.com/
piCorePlayer https://www.picoreplayer.org/

使用機器の構成は下記のとおり。

Daphile(logitech media server)Compaq 6730b
piCorePlayer(Squeezelite)Raspberry Pi 3b+
USB DACS.M.S.L M500

6730bは古いノートPCだが、使い慣れていたのであちこちで使っていた。
このスペックでもDaphileは問題なく動く。ストリーミングが聴けてDeezer以外にSpotify、Qobuz、Tidal、Youtubeなど対応しているがAmazon、Appleには対応していない。
DaphileではLMS(logitech media server)が動いている。
Daphileサーバー自体をプレーヤーにすることも出来るが、うちではラズパイのpiCorePlayerをプレーヤーにして、家庭内LAN経由でデータを送信している。
MQAを鳴らすためには、ウェブブラウザでアクセスして、「Settings」、「Advanced Media Server Settings」の画面から、「player」のタグ選択、「Basic Settings」ボタンから「audio」項目を選択して、プレーヤーのボリュームを100%に固定する必要がある。固定していないとMQAがただのPCMになってしまう。
文章にするとわけが分からないけど、実際に触りながらなら分かると思う。

piCorePlayerは、LMSから受信したデータを「Squeezelite」で受けて、USB DACに出力する。
Squeezeliteというのは、Squeezeboxのエミュレーターということだけど、要はmpdみたいなもんじゃないかと思う。
ウェブブラウザからアクセスして、あれこれと設定ができる。現状の設定は後述。

S.M.S.L M500は数万円の中国製DACだが768kHzに対応、MQAをフルデコードする。久しぶりに使っているけど、音も良いように思う。
しかしファームの当て方がはっきりしなかったり、使うのに多少の覚悟がいるかも。
僕が買ったのは数年前で、今はmk2、mk3まで製品が出ているらしい。

Squeezeliteの設定。
備忘録でもあるので、説明なく書き変えるかもしれない。

Audio output device settingsUSB Audio(これは必須。設定しないと音が出ない)
Output settinghw:CARD=AUDIO,DEV=0
ALSA setting
<b>:<p>:<f>:<m>:<d>
<8192>:<128>:<f>:<0>:<d>
Buffer size settings4096:8192
Priority setting45

他に「Name of your player」と「LMS IP」を設定してある。LMS IPはDaphileのIPだ。

Squeezeliteのマニュアルがネット上にあるので、引用しておく。

squeezelite - Man Page
https://www.mankier.com/1/squeezelite

-a <params>
Specify parameters used when opening an audio output device.

For ALSA, the format <b>:<p>:<f>:<m>:<d> is used where <b> is the buffer time in milliseconds (values less than 500) or size in bytes (default 40ms); <p> is the period count (values less than 50) or size in bytes (default 4 periods); <f> is the sample format (possible values: 16, 24, 24_3 or 32); <m> is whether to use mmap (possible values: 0 or 1). <d> open ALSA output device twice. (possible values: 0 or 1).
For Linux PortAudio, the value <l> is simply the target latency in milliseconds.
For MacOS, <l>:<r> <l> is target latency in milliseconds. <r> open device in Pro Mode or Play Nice (respective values: 0 or 1).
For Windows, <l>:<r> <l> is target latency in milliseconds. <e> use exclusive mode for WASAPI (possible values: 0 or 1).
When the output is sent to standard output, the value can be 16, 24 or 32, which denotes the sample size in bits. Little Endian only.

-b <stream>:<output>
Specify internal stream and output buffer sizes in kilobytes. Default is 2048:3446.

問題は、音が途切れることがままあること。
設定を詰め切れていないせいなのか、ハードの問題なのか、通信環境によるものやら、はっきりしない。せっかく音は良いのだから、もったいない。

そういうわけで、2LのMQAを聴いているのだけど、少ないながら2L以外でもMQAで配信されている音源があるようだ。
例えば、これとか176.4kHzのMQAだ。
Fairytales - Steve Dobrogosz, Radka Toneff
https://www.deezer.com/ja/album/79443672
Radka Toneffはノルウェーの女性歌手とのこと。どこかで2Lと関わりがあるのかな、などと思っていたら、1982年に亡くなっている。これは名盤なのでお薦め。

ところで、この音源だと音が途切れない。ということは、352.8kHzのMQAはM500の処理能力を越えている、ということがあり得るのか。
ところが、うちのNASに置いてある352.8kHzのMQA(MQA-CDからリッピングしたもの)を再生する分には途切れない。ということはストリーミング環境が良くないのか。聴いてる人が多いのかな。
これは様子を見ながら考えていく。

16日、追記。
Squeezeliteの設定調整では音が途切れるのを止められない。
どうしようかなあ、と思って思い付いた2案。

ひとつはi2sボード(Hifiberry Digi+)を使ってS/PDIF出力してみる方法。光か同軸を使えないか。
しかし確認したらM500は、USB入力はMQA対応しているが、S/PDIF入力はしていない。残念でした。M500 mk2では対応しているようだ。

もうひとつの方法は、WiFiでLANにつないだらなんとかならないかな、というもの。
Rasperry Pi3B+に付いている無線で、家庭内LANにつないで使ってみようと。
Raspberry PiはUSBと有線LANを1つのチップで処理しているという話を昔に聞いたことがある。3B+でもそうなのか、分からないのだけど、無線LANは取り敢えず専用の処理チップが充てがわれている、らしい?、よく分からないけど。

まあ、やってみたら分かるさ、ということで、piCorePlayerをWiFi接続するように設定。
これで今のところ、音切れなくDeezerのMQA 352.8kHzを再生出来ている。

ああー、よかった。これで使える。

構成図

もう一つの問題は、音源の曲名などに記載がなければMQAなのかどうか、分からないこと。
うちだとM500で鳴らしてみて初めて分かる。
これはDeezerのほうで、表記なりをどうにかすべきだと思うんだけど、たぶん気にしてないのだろう。まあいっかあ、である。

Feb 08, 2022

Daphile 設定関係の覚え書き

Daphile – Digital Music Convenience for Audiophiles
https://daphile.com/

Daphileというのは非常によくできたディストリビューションだと思うのだけど、困るのは使い方が難しいことだ。
一見、感覚的に使えるように見えるのだけど、気付かないと使い方が分からないことが、ままある。Volumioより難しい。そして使い方のマニュアルがない。

https://daphile.com/download/FAQ.txt
FAQを読んでいて得心した。

Q5.
Hardware. Is Daphile compatible with ... DAC, wifi adapter, motherboard or any device?

A5.
In general I can't answer these questions.
I have also decided that I will not collect and maintain any hardware compatibility information.
I don't want to take responsibility for possibly providing wrong information for anyone's purchase decisions.

割り切ったものである。
あれこれ説明がないのは、自己責任でも喰い付いてくるユーザーだけが使ってくれりゃあいい、ということなのだろう。

このFAQ.txtに書かれている内容は、興味深いと思うところもあるけど、実際の使用に関してはあんまり助けにならない。Daphileの使い方については、あちこちのサイトで書かれているので、ここで繰り返して書いても意味があまりないかも。だけど説明が面倒なことも多くて、書かれていないことも多いように思う。
そして、自分で過去にやったことを再インストールの際には忘れている、、、そういうわけで、覚え書きを作ることにした。

まず設定についてのメモ書きである。
思い付いたら適宜追記、修正していくつもり。なかなか読み易いものにできないから、気付いたときに直していく。
小さい修正の場合は、いちいち断りを入れないか、入れても時間が経ったら断り書きを消そうと思う。そのほうが読みやすいだろうからというのが単純な理由。

インストールに際しての注意

Daphileは、ダウンロードしたインストール用Daphileを使って、起動に使うメディア(HDD、USBメモリなど)にインストールして使う。
インストールについての基本的な手順は、下記アドレスのpdfに書いてある。
Daphile Installation
https://daphile.com/download/DaphileInstallation.pdf

動きさえすればどんなメディアにインストールしても構わないと思うけど(上記マニュアルによると最低2GB)、小さすぎるメディアは避けた方が良い。
というのは、使っていくうちにライブラリ(登録してある音源とか、お気に入りとか、プレイリストとか)が大きくなって来ると、運用上、メディアの容量が足りなくなるようなのだ。
そうなるとDaphileの挙動自体が危なっかしくなってくる。プラグインのアップデートや変更などの操作を受付けなくなる。そういう時には、再生音が途切れるようになったり、不具合も出てくるような印象がある。
うちでは2GBのUSBメモリにインストールして使おうとしたのだけど、あれこれやるうちにデータ収納スペースが足りないと表示され(スクショは撮り忘れた)動かなくなった。そこで4GBのを使っていたんだけど、再び挙動がおかしいので、32GBのに変更して様子をみていた。
ちなみに、うちではNAS音源をマウントして使っていたのだけど、うちのNASには8000枚以上のCDリッピングファイル音源が入っており、其々にcue sheetがある。音源データを読み込むとそこそこ結構なデータ量になる。
Daphileよりもmpdのほうがデータベースを作る速さはずっと速いのだけど、mpdはcue sheetの中に書かれたデータまでは、データベースに読み込まない。
しかしDaphileは、それも読み込んでいる。そのぶん、データベースとしてはずっと大きくなる。ハードのスペックにもよるだろうけど、数10分かかっていた。さらにストリーミングサービスのデータもこれに加わることになる。
しかしそれでも実際のところ、使っているUSBメモリの使用量は2GBより小さい。
だから、どうして容量が足りないと表示されたり不具合が出るのか、分からなかったのだけど。

最近はNASをマウントするのは止めてしまった。
というのは、やはり不具合が起きる心配と(実際に不調が多かったかというとそうでもないんだけど、気分の問題が大きいかな)、Daphileにマウントして鳴らすより、mpdサーバーにマウントしたのをmpdクライアントで操作して鳴らす方が、音が良いような、気がしたから。
うちではDaphileからmpdサーバーにデータを送って鳴らしているので、それよりはNASから直接にmpdサーバーに送る方が全体のデータ処理の負担が少ないのだろうと思う。ブラインドでは気付かないと思う。

次に気になるのは、マイクロSDカードとかで運用するのはリスクが高いかもしれないということだ。
基本的にシャットダウンする時はメディアへのデータ書き込みが行われるようで、使う音源の数が多いほど扱うライブラリのデータ量も増えて、シャットダウンに時間がかかっている。
うちでは基本、起動しっ放しなので大きな問題にはなりにくいけど、プラグインのアップデータの際には再起動が必要になり、ライブラリの再読み込みも行ったりしているようだ。
そういうわけで、書き込みの繰り返しに強いメディアを選ぶ方がいいだろうと思う。
使ってないときは電源を切るということなら尚のことだ。

インストール後の設定について

ウェブブラウザからDaphileにアクセスすると、操作画面が表示される。
左にボタンが並んでいて、上から4番目「Settings」をクリックしたら、設定画面が表示される。

うちで「Settings」で設定している項目について、ここでメモしていく。
操作画面で上から並んでいる順番に記載する。
ここに記載がない項目は、デフォルトのままで使っているか、記載する根気が無い項目ということだ。
前述した Daphile Installation のpdfファイルに、General、Audio Device、Storage の項目に付いては、基本的なことについての記載がある。

daphile settings
General

うちで設定しているのは「System name」と「Time zone」。
System nameはネットワーク上で使われる名前なので、好きに付けてやればいい。複数のDaphileを使う場合は違う名前にしておけば区別が付く。 Time zoneは「Japan」。
他はデフォルトのまま。

Audio Device

うちではBIOSで音声出力を止めてUPnPサーバーとして使っているので「No compatible audio devices」と表示されている。
USB DACなどつないだ場合は、ここに表示される筈。

Key Bindings、CD Ripping

うちでは触っていない。
リッピングマシンとして使うと便利という話を聞いたことがある。

Networking

うちではデフォルトのまま、Automatic (DHCP)にしている。DHCPサーバーからipアドレスが自動で割り振られる。

Power

ここではCPUやクロックの設定が出来る。CPU frequencyを若干高めに設定している(うちの機種の場合、2.2Ghz前後)。処理能力優先だ。
よく解らないというのもあって他はデフォルトのまま。

Storage

ここではストレージ音源の設定を行う。うちでは「Local drives」は無し。「Network drives」でNASの共有ディレクトリをマウントする。
NASのマウント方法については以下エントリーを参照。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20210413a.htm
DaphileにNASをマウントしてみる(cue sheetが使える!)

Backup

ここは触っていない。
Backupは、Daphileのローカルに音源を保存する場合にバックアップできるみたい?
設定のバックアップも出来るようだ
しかし、使ったことがないので、よくわからない。

System Firmware

Daphileのアップデートがあると、ここに表示される。
接続したメディアにDaphileの新規インストールができたりもするようだ。

update

Advanced Media Server Settings

ちょうど上の画像を見てもらったらいいけど、「Settings」の表示画面、最下部左側に、暗灰色に白抜き文字のボタンが2つある。
「Save & Restart」と「Advanced Media Server Settings」だ。
後者のボタンをクリックすると、更なる設定用画面が表示される。
横に並んだタブについて、左から順番に記載していく。

AdvancedMediaServerSettings
Player

DACなど音声出力先のボタンと、設定のボタン(Basic Settings)が表示される。
上の画像では、テスト用システムで運用しているpiCorePlayerが表示されているのだけど、複数の出力先があるようなら、左上のプレーヤー名が表示されているプルダウンボタンから選択して、他のプレーヤーの設定もできるようになっている。
Basic Settingと表示されているボタンからプルダウンで、更に細かな設定を選べるのだけど、設定項目は非常に多い。
とても手が回ってないのだけど、「Alarm Clock」をOFFに。
他はデフォルトのままで使っている。

My Music

ここはデフォルトのままで弄っていない。

mysqueezebox.com

Daphileには多くのプラグインが用意されているのだけど、それらの3分の1がLogitechから提供されている。
うちではDeezerを聴くためにDaphileを導入したのだけど、DeezerプラグインもLogitechから提供されていて、使うには下記アドレスのサイト「Logitech Squeezebox」でアカウントを作る必要がある。
https://www.mysqueezebox.com/index/Home

Logitech Squeezeboxにアクセスして、簡単にユーザー登録、アカウントを作ることができる。
そのアカウント情報(メールアドレスとパスワード)を、ここで入力、保存する。
詳細については後述。
Deezerプラグインの使い方についての項に記載する。

Interface

ここではDaphileの表示を設定。「Show Artist with Albums」「Show Year with Albums」を「Enabled」にしている。
アルバム一覧を表示したときにアーティスト名などが表示されるということだが、ストレージで設定された音源(つまり自宅ローカルの音源)では機能するけど、ストリーミング音源の表示には適用されない。
その他、一度に表示される音源数とか、サムネイルサイズとか、設定できる。

Plugins

さて、Daphileでは多数のプラグインが動作している。
ここではリストが表示され、上から「Active plugins」、「Inactive plugins」、「3rd party plagins」と、ずらりとプラグインが並んでいる。
デフォルトで要らないものは外したいし、追加したいプラグインもある。

「Active plugins」にリストされているのが、有効化されているプラグインだ。
うちでデフォルトから外したのは、ネットラジオ関係をいくつか。プレイリストの曲が終わったら何か他の曲を鳴らしてくれるプラグインとか、アマゾンのCDストアにつながるプラグインとか、TIDALのプラグインなどだ。「Active plugins」のリストから外したいプラグインを選んでチェックボックスのチェックを外して、表示右下の「Apply」、「close」。
プラグインによっては、DaphileのOS再起動が必要になる。必要ないものもあるようだ。使いながら個別で確認していくしかないかと思う。

追加したプラグインはUPnP関係、Spotifyなど。
未使用のプラグインリスト(「Inactive plugins」と「3rd party plagins」)で該当するプラグインのチェックボックスにチェックを入れ、「Apply」「close」「Save & Restart」で、Daphileを再起動したら使用可能になるけど、ちょっと複雑。
以下、表にする。

UPnP

UPnP関係では、「UPnP/DLNA Media interface」と「UPnP/DLNA bridge」を有効化する。

まず「inactive plagins」のリストにある「UPnP/DLNA Media interface」を、他のプラグイン同様の手順で有効化。
続いて「3rd party plagins」のリストにある「UPnP/DLNA bridge」を有効化する。チェックボックスにチェックして「Apply」をクリック。
ここで暫く待つと、メディアサーバーを再起動していいかという表示が出るので、再起動。更にもうひとつ、再起動してるので待てと表示が出るので、OK。

そうして待つと、UPnP/DLNA bridgeプラグインの最新版がプラグインリストの最上部に表示される。
ここでチェックボックスにチェックして「Apply」(、、、ということなんだけど、この操作は要らないかもしれない。確認できていない)。

この時点でプラグインが有効化され「Active plugins」に表示される(「Audio Player」の画面表示にすると、右下の灰色のボタンにUPnPレンダラーが表示されていて、Daphileからレンダラーに音声データを送ることが可能になっていることが分かる)。

リスト表示されたUPnP/DLNA bridgeプラグインの右端「settings」から細かい設定が出来るようになっている。
「UPnP player audio capabilities」の項目で、Max sample rateを一応、768000にしている。うちには一応、768kHzのハイレゾ音源があるからだ。
それ以外はそのままで音が出ているので、うちでは弄っていない。よく解らないというのもある。

Spotify

Spotifyは「3rd party plagins」の「Spotify for Squeezebox, Still Spotty」を有効化(Spotifyについては複数のプラグインがあるのだけど、どういうときにどれを使うのか詳細はよく分からない)。

有効になると「Spotty」にプラグイン名の表示が変わる。
リスト表示されたプラグイン右端の「settings」をクリックし、設定画面から「Username(ユーザー名)」とSpotifyのパスワードを登録する必要がある。
登録したら各種設定の画面が表示されるので、必要に応じて設定。これで使えるようになる。

SpotifyはWebプレーヤーではギャップレス再生ができない。
androidスマートフォンのアプリを使った場合は可能。Daphileを使って聞く場合もギャップレス再生可能である。

daphile spotify player
Deezer

2024.04.22.追記。
1月末の追記で、DeezerはDaphileで使えなくなると書いて、実際、使えなくなったが、使えるようになった。
但し、Deezer Premiumは対応しているようだが、Deezer Duo、Deezer Familyに対応しているのかどうかは分からない。

新しいプラグインが導入されたので、下記の記述はやはり今現在には役に立たない。新しいプラグインの使い方は、そのうち余裕が出来たら記載するつもり。

2024.06.11.追記。
新しいプラグインの使い方は、下記urlを参照。
lms-deezer/README · GitHub
https://github.com/philippe44/lms-deezer/blob/main/README.md

こまごまとここで説明しなくても、書いてあるとおりにしたら、そんなに難しくないと思う。

2024.01.29.追記。
2月から、Deezerは、Daphileで使えなくなる。
詳細は下記のアドレス。

https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/general-discussion/1668327-uesmartradio-com-and-mysqueezebox-com-servers#post1668327
logitech FORUMS
UESmartRadio.com and MySqueezebox.com Servers

要は、MySqueezebox.comのサーバー保守が終了になるのが原因、ということだ。
セキュリティなど将来的に水準を保って対応していくのが困難と判断したと。

Deezer以外にも、Tidal、Pandoraが使えなくなる。
下記の説明は意味がないものとなるが、記録として残しておく。

DeezerプラグインはLogitechから提供されていて、デフォルトで有効に登録されているが、そのままでは使えない。
上記「mysqueezebox.com」の項目にも記載したが、Logitech Squeezeboxでアカウントを作り、アカウント情報をDaphileに登録しておく必要がある。

https://www.mysqueezebox.com/index/Home
下の画像は、そのLogitech Squeezeboxサイトのスクリーンショット。

mysqueezebox1

Logitech Squeezeboxのサイトに行き、ユーザー登録しアカウントを作る。
ログインした状態で「App Gallery」のタグをクリック。

mysqueezebox2

リストの中に「Deezer」が表示されている。これをクリックし選択したら、説明の記載と「Install App」のボタンが表示されるので、ボタンををクリック。
インストールしたら「My Apps」に「Deezer」が登録される。
Deezerのユーザーアカウント情報(メールアドレスとパスワード)を登録するようになっているので、登録。
これでLMSでDeezerプラグインが使えるようになるようだ。

mysqueezebox3

DaphileはLMSで動いているので、これでDeezerプラグインを使えるようになる。
Logitech Squeezebox、Daphile、Deezerが、アカウントデータを共有?して連携して動くということだ。

DaphileでDeezerを使うメリットは、何よりギャップレス再生が出来るようになることだ。
加えて、容易にUPnPでデータを送れるので既存のオーディオシステムに組み込みやすい。
うちではmpdを使ったPPAP方式で鳴らすのだけど、UPnP経由でmpd-PPAPフロントサーバーにデータを送れるので、非常にありがたい。

下の画像はDeezerの使用画面をキャプチャしたもの。
Spotifyに比べたら素っ気ないが、使い方には大きな差異はない。

daphile deezer player
Youtube

Youtubeの音をDaphileで鳴らすことができる。
プラグインは「3rd party plagins」、リストの一番下に載っている。
チェックボックスをチェック、「apply」で有効にしたらアプリ再起動しろの表示、再起動したら暫く待ての表示が出る。じきにアップデートとしてリストのトップに上がるのだけど、放置していて問題無し。
そのうちAudio Playerの「My Apps」にYoutubeが表示される。

しかしこの時点では使えない。Youtubeの管理をしているGoogleで「API Key」というのをもらってこないといけない。
DaphileでYoutubeのアイコンをクリックしたら、音が出るようにする手順が表示される。

Youtube Plugin read me

訳してみた。

YouTube APIキーがありません:キーを取得するには:
https://console.cloud.google.com/apis/dashboard に移動します
クリック:プロジェクトの作成
プロジェクトに名前を付けます。 例 : - (略) -
組織はなしのまま
[作成]をクリックします

プロジェクトダッシュボードで、[API]ボックスの中の「APIの概要に移動」をクリックします。
APIとサービスのダッシュボードで、[APIとサービスを有効にする]をクリックします
APIライブラリで、Youtubeを検索し、Youtube DAta APIv3をクリックします。
Youtube DAta APIv3の画面で、[有効にする]をクリックします
Youtube DAta APIv3の概要で、[クレデンシャルの作成]をクリックします

どのAPIで使用していますか? との問いに、Youtube DAta APIv3を選択。
どこからAPIを呼び出しますか?との問いに、Webブラウザ(java script)を選択。
どのデータの下でアクセスしますか?の問いに、 共有データを選択。
次に、クレデンシャルが必要ですか?で、 ボタンをクリック。
これで、APIキーが表示されます。 それをコピー。

キーの制限をクリックします
APIの制限の下で[キーを制限]を選択し、[Youtube Data APIv3]をクリックします
[保存]をクリックします

Youtubeプラグインに戻り、キーを貼り付けます (以下略)

正直、これを読んだだけではなんのことかさっぱりわからない。
実際に、Googleのサイトに行って操作したら、多少は分かる。当然だけど、Googleアカウントが必要。
原文が英語で、Googleは日本語表示なのでやりにくいし、何だか少し説明と実際が違うような気もするんだけど、まあ、なんとかなる。

無事にキーを取得し、プラグインに書き込めたら、DaphileでYoutube動画の音を聞くことが出きるようになる。最近は48kHz/16bitとかCDと同等以上の音質のものもあるようで、思っていた以上に楽しめる。

daphile youtube player
Advanced

Advancedは弄っていない。

Information

各種情報が見れる。
Logitech Media Server Status、Library Status、などなどの項目がある。
うちではDeezer、Spotifyといった項目もあって、プレイリストに登録された音源データの数などをリストしている。

プラグインのアップデートなどした後などにはデータベース再構築が行われるのだけど、進捗状況が「Media Scan Details」に表示される。
Cache FolderとかPlugin Folderとかパスの情報も表示されている。だから何ができるというわけではないのだけど。

Theme

右下、「Theme」という記載の後に2つ、グレーのボタンがある。これでブラウザ画面の表示を変更できる。
左側は「Default」の黒、「Light」の白を選択。 右側は「Wallpaper Toggle」と書いてあって、壁紙の使用、不使用を切り替える。

wallpaper

今のところ、設定についてはこんな感じか。
かなり読み辛いけど、読み易くする余裕はないので、仕方ないかな。

Apr 13, 2021

DaphileにNASをマウントしてみる(cue sheetが使える!)

何が忙しいって、新譜を聴くのに忙しい。
正確には新譜ではなく、Deezerの「Top Charts」に上がってくるアルバムを聴くのに忙しいんだけど。

DeezerのWeb Playerには「最も再生されたアルバム」という項目があって、ここに上がってくるアルバムはDeezerが僕の嗜好に合わせてくれるようで、好みの音源が次々に上がってくる。アルバム100枚が1~数日?で入れ替わって表示されるようだ。
何で僕の嗜好に合わせているのが分かるかというと、僕以外の誰が再生するんだ?というような音源で、且つ僕が数日内に再生した音源が、いくつか混じっているからだ。僕と似たような嗜好のDeezer利用者が最近聴いている音源を集めてみました、ということらしい。
けっこう重宝して利用していた。

Daphileではこれが「Top Charts」の中の「Albums」という項目で表示される(僕の好みに調整されたチャートで、どうしてTopというのかとは思うけど)。
Web Playerでは100作品までが上がっているけど、どういう仕組みか分からないけど、Daphileだとさらに200作品が追加され、Web Playerの3倍のリストになる。とても全部は聴けないので、気になるものだけ聴いてるけど、それでも充分過ぎる量になる。

ちなみに「Top Charts」には「Albums」以外に「Tracks」「Artists」という項目もある。しかしTracksは雑然としすぎていて掴み所がない。Artistsは変化が少なく新鮮味に欠ける。
Albumsのチャートは日々変化し、聴いてみたら面白いと思うものが多く刺激的だ。
ネット配信で曲単位の時代と言われるが、アルバムのほうが僕みたいなのにはとっつきやすく分かりやすい。
なんというのかな、アルバムというのはコース料理なのだ。
前菜だけとかメインだけとかでは物足らない。シェフを並べられても困るのだ。コースを食うことで世界観を掴めるような気がする。まあ、1トラックで満足できる曲も勿論あるのだけど、最近の曲より昔の曲で多いような気がする。

2021.12.05. 追記。
いつからなのかは分からないけど、「最も再生されたアルバム」とTop Chartsの「Albums」は、同じ枚数が表示されるようになった。同時に表示される数がずいぶん減って、今日は40枚以下だ。正直こうなると面白みがないので、最近はほとんど使っていない。

そんなことはさておき。
うちのオーディオシステム構成図を見ていて気付いたことがある。

システム構成図1

前回のエントリーで、Deezer/DaphileとNAS音源の比較は「僅かに違うような気もするんだけど、気のせいレベル」と書いたのだけど、もしかしたらNASの音は、DaphileにNASをマウントしたほうが、mpdアップサンプリングサーバーの負担が減って良くなるんじゃないのか。
つまり、DaphileにNASをマウントして鳴らさないと、厳密な比較は出来ないのではないか。
下図のような感じ。

システム構成図2

以前、RAMメモリー再生という再生方式を採用していたことがあるのだけど、マウントしたNASの音源を再生するよりも音が良かった。UPnPも試したことがあったが、cueシートに対応できないので採用しなかったんだけど、その音は何処かRAMメモリー再生の再生音と通じるものがあると感じていた。
PPAPで鳴らしている現在、大きな変化はないかもしれないけど、簡単に試せるだろうし、と思ってやってみた。
問題は、うちのリッピングファイルはアルバム単位のflacで、Daphile/UPnPだとおそらくはアルバム単位でしか選曲できないということだ。しかし、ダウンロードしたファイルはトラック毎になっているので使えるかな。、、、と思っていたんだけど、、、

大きな番狂わせがあった。それは後述。

とりあえず、DaphileにNASの共有ディレクトリをマウントする。
最初のマウントには再起動の操作が必要で、数分かかることもあるようだ。
せっかくなので、手順を記載しておく。

Daphileの操作画面からSettings、Storageを開くと、「Network drives」という項目がある(画面上では既に「ariel」という共有ディレクトリが登録されている)。

512

新たにNASの共有ディレクトリをマウントするには「Add new」をクリック。
選択肢が出るので、うちでは「nfs」を選択。

入力項目が追加される。ここに必要項目(サーバーのip、共有したいディレクトリの名称)を記載していく。portは入れなくても良いようだ。「Local mount name」にDaphileに登録する名前を記入する(しなかったらどうなるかは試していない)。
記入後、下の「Save & Restart」で再起動。
再起動しないとマウント作業自体が行われないようだ。
うまくマウントできなかったら、赤丸のエラーマークが表示されるのだけど、スクリーンショットは撮り忘れた。

Daphileにマウントされた共有ディレクトリは、Home画面の My Music > Music Folder > Network Drives に表示される。
共有ディレクトリ内の音源のデータは、My MusicのAlbum Artists等の項目にも反映される。しかし、NAS上の全てのデータを取りこめてはいない。取りこぼしが多く充分には当てに出来ない。訂正。これは僕の勘違いだったっぽい。ちゃんと取り込んでるのかな、、、
アルバムのアートワークも何処からか引っ張ってくるようだ。これも正確ではないこともある。
「Network Drives」以下はNASの共有ディレクトリ自体の階層構造が反映されるようで、こっちのほうがAlbum ArtistsやAlbumsのデータよりも正確に見える。





共有ディレクトリの中の階層を下っていくとflacやcueシートが表示される。
だけどcueシートは機能しないはず。これはUPnPの仕様なので仕方ない、、、
と、思っていたら、、、
なんとcueシートが使える!
これはどういう仕組みなんだろう。僕のようなNASの音源にcueシートを多用する人間には朗報だ。

どうもflacファイル自体に対しては再生操作は出来ず、cueシートのほうから再生などの操作が出来るようになっている。

これは、「Albums」のリストから音源を表示した画面。
Album ArtistsやAlbumsからの操作では、CD1枚で1つのflacになっているはずの音源が、曲別での操作が可能になっている。
うちのNAS上の音源自体はCD1枚のflacとcueシートだが、あたかも個別の曲ごとのファイルに分かれているかの様に、曲選択や再生ができるということだ。

Daphileというのは、すごいディストリビューションだと改めて思った。
しかし、本当に上手く機能してるのかな、、、
暫く使いながら確認していく。

音質の話。
Daphileマウントとmpdマウントで、音を比較。
比較に使った音源は下記。
CD1枚のflacファイルを試聴に使うので両方1曲目だ(分かりにくいので追記。試聴していた時は、cue sheetが使えることに気付いていなかったので、こんな文面になった。直し忘れていたということ)。

ヘンデル:オラトリオ「時と真理の勝利」(ユンゲ・カントライ/フランクフルト・バロック管/マルティーニ)
HANDEL: Trionfo del Tempo e della Verita (Il)
Part l: Sonata dell'Overtura, HWV 46a (Allegro) - Adagio - (Allegro); Sinfonia, HWV 46b - Allegro - Adagio

ハイドン:バリトン三重奏曲全集 1 (エステルハージ・アンサンブル/ピッコロ・コンチェルト)
HAYDN, J.: Baryton Trios (Complete), Vol. 1 (Esterházy Ensemble, Piccolo Concerto)
Baryton Trio No. 1 in A Major, Hob. XI:1: I. Adagio

正直、ほとんど区別が付かない。
僅かにDaphileマウントのほうが滑らかでmpdマウントのほうが強いような気がするが、気のせいで片付くレベルだ。

ここで、Deezerからストリーミング音源と比較する。
上記の音源はDeezerでも聴くことができる。リマスターとかこちらにとって不都合なことは多分してないだろうと思われる。

https://www.deezer.com/ja/track/83013464
https://www.deezer.com/ja/track/84850231
(これらはDeezerにログインしていないと表示されないことに後で気付いた)

正直、これも区別が付かない。
mpdマウントの音に近いのか?気のせいで片付くレベルだ。明日には評価が変わりかねない。
PPAPを止めたら違いが出るのかも知れないけど、そこまでしなくていいかと思っている。

今回は、すごい発見があった。僕にとってはすごい発見なのだ。
引き続き、取り組んで行きたい。

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