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Apr 20, 2025

オーディオ状況報告(2025.04.20.)

いろいろと気忙しい。なんだかなだ。

前回のエントリーで、GS105EによるVLANについて書いた。
実際の所、有り無しどちらがいいのか。
VLANを導入する前の、図6-2の配置(LAN ネットワークを見直してみた 6 http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250309a.htm)に戻して聴いてみた。

図6-2の配置のほうが、かっちり、くっきりとした音で鳴らす。明瞭でしっかりした音で、見通しも良いかのような、分かりやすい鳴り方だ。
GS105EでVLANを入れると、一聴、音色がゆるく大人しくなり、これでいいのかな?と感じる。しかし、音色の表現の幅は広い。なんというのかな、音の鈍さが分かる鳴り方をするのだ。空気の重さというのか、どういうのか。
図6-2のだと、音がやや一面的に聞こえる。鳴り方の表現の幅が狭い。乾いた音になる傾向がある。白黒はっきりしているという感じで、これはこれで見通しがよいかのように感じるのだけど、黒く抜けているからSNが良いかのように聴こえるのだ。微細な響きが若干、毛羽立っている。そのせいで本当に細かい音色は聞こえにくくなっている。
GS105EでVLANありだと、響きの毛羽立ちが無くなり、隠れていたグラデーションが見えてくる。よくよく聴いたら、情報量はVLANを使ったほうが多いような気がする。

ちょっと気になるのは、どこまでが本当に「VLAN」の効果なのか、ということだ。
GS105Eを経由したから音が変わっているのかもしれない。
実際、GS105Eを経由するだけでも前述のような変化がある。階調、つながりがきれいに見える。こうした変化は、もしかしたらGS105Eの性格ではなく、ハブをカスケードする効果なのかもしれない。どちらなのか、厳密に確かめることは出来ていない。

そういう聴こえ方がVLANを使うことで増強される。
VLANのON、OFFで比べると、ONの方がスムーズな階調で、きれいに見えるという意味で、見通しが良い。より細やかな部分が見えるようになるので、そのぶん音楽の表情が豊かになるのだ。これは微細な違いだけど印象の違いは意外に大きい。

こうなってみて、リスニングで変わったこと。
以前に僕は、録音が良くない音源は意外に少ない、と書いていた。
しかし、ここにきて、録音の良し悪しによる聴こえ方への影響が、以前よりも大きくなってきた。というのは、音源によっては、収録されていて然るべき音の情報が収録されていない、と感じるようになった。
たぶん、音の階調がきれいに見えるぶん、階調がきれいに埋まってないように聴こえる音源は、欠落感を感じるのだと思う。
録音が良くない音源は、以前に思っていたよりは少なくない、ということになってきた。
善し悪しだ。

VLANについては、今のところ、このぐらいにしておく。

現在のシステムはこんな感じ。

システム構成図

前にあげたのが1月なのでちょっと早いけど、随分変化があったので。
LANに手を入れて、上流の配置があれこれ変わっている。
スイッチングハブの機種や配置をいろいろ変えているけど、それよりもハブの機体自体へのノイズ対策(銅メッシュの組み込み)による改善が大きかった。つまり、スイッチングハブという機械単体だけでもデジタルオーディオへの影響は非常に大きい。オーディオ用のハブにニーズがあるのも宜なるかなだ。
LANの扱いは未だ発展途上と言っていいだろう。現状でも音は充分良いような気がするが、課題は積み残したままなので、様子を見ながらぼちぼちやっていく。

あれこれやる過程で、アンプの聴こえ方に影響があった。
Brooklyn Ampがいまいち冴えないような感じになったので、アップグレードを考えようかと思ってエミライのサイトに行ってみたら、基盤供給に難があるので当面は受付を中止とある。
https://www.mytekdigital.jp/contact/brooklyn-amp-upgrade/

その時は、しくったー!と思ったのだけど、その後、あれこれ続ける中で不満は解消してしまい、十分にいい音だと思うので、アップグレードはまた暫く見送り。
しかし、基盤がないって、世界情勢だろうか。

うちのシステムは、ノートPCをmpdサーバー兼UPnPレンダラー兼PPAP Frontとして運用している。
音声データを受信しmpdで処理して送信するのだけど、送受信を有線LANで行っている。
ノートPCには無線機能が付いている。
音声データ受信を無線で行い、有線でMiddle-Endに送信したら、スイッチングハブでVLAN設定とかしなくても、簡単にネットワークを分離できる筈。

しかしこれは以前に試して、upmpdcliが動かなくてあきらめている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250103a.htm
あんまり記録らしい記録は取ってない。
ちょっとやってみて、そのまま放置しているのだ。
というか、読んでも実際に何をどうやっていたのか、よく分からない。備忘録失格な文章だ。
取りあえず、そのうちテストサーバー機と余っているラズパイを使って実験から始めてみるつもりだが、いつになるか分からない。余裕があるときに試みる。

Tiny Core Linux が v16.0 になり、カーネルが 6.12.11 になっていた。これはリアルタイムカーネルの安定版だ。
対象はx86、x86_64、RISC-V、ARM64、ということらしい。
http://tinycorelinux.net/welcome.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Linux_kernel_version_history

そういうわけで、PPAPサーバーを作り直さないといけない。
そのうちやる。
こういうのは、持てる技能が錆びつくのを防止するのに時々やったほうがいいのだ。面倒だけど。そのうちだ。

piCoreはというと、v15までリリースされている。1つのイメージで全部のバージョンに対応しているようだ。
http://tinycorelinux.net/15.x/armhf/

PPAP Back-EndのサブにRaspberry Piを使っていたんだけど、やはりいろいろ手をかけているapu2に比べたら音質は劣る。手を入れる余裕もなかなか無い。カーネルもそういう状況なので、今後どうするかは検討中。

Posted at 10:12 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Jan 03, 2025

オーディオ状況報告(2025.01.03.)

前回のエントリーでは、テストシステムで、CD同等の44.1kHzを鳴らしてみる試みについて書いた。
音はそこそこ聴けるようになった。しかし完全に安定しているとは言えず、ときに音が途切れるような感じがする。

ここ数ヶ月、44.1kHzを聴いてきて、最初に感じていたのは優秀録音音源のありがたさだ。
libsamplerateで384kHz以上にアップサンプリングするメインシステムを使っていて感じていたのは、録音が悪い音源って実はあんまり無いよね、ということだった。大抵の音源が気持ちよく聴ける。
それが、44.1kHzだとそうはいかなかった。
大抵は不満が出る。優秀録音音源は、オアシスのように感じられた。それでもメインシステムには到底及ばなかった。
それが、44.1kHz PPAP直結にすると、メインシステムほどではないけど、多くの音源で不満が少なくなる。
そして、優秀録音音源は、ほんとうに気持ちよく聴けるようになる。これってメインシステムだっけ?という音がする。アップサンプリングなんてしなくても44.1kHzでいいんだよ、という見解が、すごく説得力を持って迫ってくる。
しかし、この差異は、なんで生じるんだろうかね。

久しぶりにメインシステムを聴いてみたら、なんだかしゃきっとしない。おかしいなあ、と考えるうち、PPAP Back Endのapu2d4に銅板仮想アースを繋ぎっぱなしだったことを思い出す。これは1、2週に1回ほど外してやらないと、副作用が蓄積するのだ。数ヶ月、繋ぎっぱなしでは音が濁ってしまう。
外して暫く待つうちに、本来の音が戻ってくる。
44.1kHzよりもいい音だけど、差はかなり縮まっている。

もっと多くの44.1kHzを満足できる音質で鳴らせるシステムを作れないだろうか、というのはある。
ひまがあったらやれたらいいなあ、とか思う。そんなのは音質に定評のあるディストリビューションを使えばいいじゃないかという考えもあろうけど、自分でやってみるというのが僕にとってのオーディオらしい。趣味だからそれでいいのだ。
しかし、ひまがないなあ。

とりあえず、前エントリーに書いたようなFrontとBack-endの直結を試みたが、上手くいかなかった。
FrontにnfsでマウントしたNAS音源は問題なく鳴らせるのだけど、upmpdcliがmpdを認識しない。つまり、LMSサーバーからupnpで送り込むストリーミング音源を受けられないのだ。これは権限の問題らしいんだけど、解決策がはっきりしない。仕方がないので、Middle-end経由に戻している。
音質については、Middle-end経由と比較して特に優れているという印象はなかった。

しかし、こうなってくると、何でMiddle-end経由だとupnpを伝送できるのか、よく分からない。
いろいろとすっきりしないが、様子見だ。

システム構成図

現在のシステムはこんな感じ。今回からIPアドレスを書き込んである。
Roonが外れたので、以前よりはすっきりしている。まだごみごみしている。しかし、あんまり直ぐには手を入れるつもりはない。

今年も新年が来た。歴史が続く限り新年は来る。

やっておれんわとか、なんとかならんのかとか、感じることもあるけどそんなことも言っておれない。
ぼやくのは正月で終わらせたい。
また普段の生活が始まる。それだけでも自分は恵まれている。

Posted at 00:12 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Aug 30, 2024

書くことが無いので、libsamplerate (SRC) によるアップサンプリングの設定変更で音質が変わるかどうかを確認した

さて、世の中はいろいろ面倒だが、うちのオーディオは泰平を貪るがごとく鳴っている。
LMS周りの懸案はあるが、それを除けばこれ以上何をしようか、という雰囲気だ。まあ、課題を探せば見つかるんだろうけど、取り立ててしたいことがない、というか。
そういうわけで、こういうときに、改めて音色の検証をしておくのもありかな、と思った。

検証にあたって使用するコンポの状況は以下。下流から上流へ。

スピーカー
JBL / 4425mk2
現行品4429の源流。発売当時のネット上の評価は低かったが、そんなのはあてにならない。
FOSTEX / T900A
スーパーツイーター。アッテネーターを排除したチャージカップルドネットワークで繋いでいる。情報の減衰が少ない。
https://www.fostex.jp/products/t900a/

スピーカーケーブル
協和電線 / 5.5sq Cabtyre
キャブタイヤは昔から使っている。昔々に他のケーブルも聴いたこともあったと思うけど、長々これを使っている。

アンプセレクター
ORB / SC-S0 NOVA
他の同等品の機械と比較したことはないけど、いいんじゃないかと思う。
https://www.orb.co.jp/audio/products/mcs0nova.html

コネクターケーブル
HS&T / VVF 1.6mm LFV 2芯
セレクターとアンプを繋ぐのにVVFを使っている。径1.6mmの単線。ごつい針金で固い。

アンプ
Mytek / Brooklyn AMP
メイン使用のSM-SX100の代打だが、ちょくちょく気が向いたときに使う。パワーアンプでボリュームが付いていないので、音量調整は上流のMPDで行う。 HiFi度はSX100に僅かに劣るが、今回はこれ。
現行品は、Brooklyn AMP+。幾つか読んだレビューによるとSX100の音に近付いている様子。
https://www.mytekdigital.jp/products/brooklyn-amp-plus/

固定抵抗アッテネーター
TOMOCA / AT12
業務用のXLRアッテネーター、12dB減衰。これなしではMPDのデジタルボリュームを大きく絞らないといけなくなるので。アンプの端子に差しっ放しでは気分的に心許ないので、さざれ水晶を綿袋に詰めたインシュレーターで支えている。
https://www.tomoca.co.jp/brand/tomoca/tom_att/at-12/

インターコネクトケーブル XLR
wireworld / OASIS 6 使いやすいので使っている、かな。実はあんまり他と比較してというのはしていない。

コネクターパネル
TOMOCA / P-112N
業務用のコネクターパネル。ラックにネジ止めしている。
これにXLRコネクターを取り付けて、ケーブルの抜き差しでDACとアンプの接続切り替えに使っている。ケーブルをラックに固定する形になることが振動対策になるようで、接点が増えるにもかかわらず音質劣化を感じない(ちなみにパネルを使わずに2本のケーブルを繋いだら明瞭に音質は劣化する)。
https://www.tomoca.co.jp/brand/tomoca/tom_bncpatch/p-112n/

コネクターケーブル XLR
HS&T / VVF 1.6mm LFV 3芯(脱シースなど加工)
コネクターパネルとDACを繋ぐのにVVFを加工して使っている。径1.6mmの単線、ごつい針金で固いので加工は結構大変だった。
作成した当時、エントリーにしている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20210623a.htm

DAC
Musician / Pegasus R2R DAC
位置付けとしてはADI-2 DACのサブだけど、これもぼちぼち使う。
新型が出ていて、現行品はPegasus II R2R DAC。
http://www.musician-audio.com/en/col.jsp?id=122

USBケーブル
Zonotone / 6N・USB-Grandio 2.0
これは昔の別冊ステレオサウンドの企画で付いていた4本のUSBケーブルのうちの1本。
ちなみにAIM電子 SHIELDIO UACをS.M.S.L M500に、SUPRA USB 2.0をADI-2 DACに、WIRE WORLD ULTRAVIOLET 7 USB AUDIOをヘッドフォンシステム用に使っている。
https://www.fujisan.co.jp/product/1281691479/b/1017003/

USBアイソレーター
HuMANDATA / USB-029H2-RP
アイソレーター兼コネクターとして使っている。つまりPCトランスポートとDACをケーブルの抜き差しで切り替える。
https://www.fa.hdl.co.jp/jp/isolator/musb-highspeed/musb-029h2-rp.html

USBケーブル
PCトランスポートとUSBアイソレーター間は、市販の一般的なものを使っている。高価なオーディオ用を使う気は今のところない。

PCトランスポート
Raspberry Pi / 2B / piCore 14.1 PPAP Back-End
非力なワンボードPC。正直、これといった電源への配慮やノイズ対策はしていない、素のままだ。6年前にpiCore 9でPPAPを試みた時にはノイズが乗るなどして上手くいかなかったが、今回、使用を復活してみて、全く問題なく384kHz/32bitの信号を伝送できている。当時、何が悪かったのかは、正直、よく分からない。

LAN
ここは、オーディオ的な対策はほとんどしていない。一般的なスイッチングハブで比較的ましなのかな?というのを使っている、というぐらいのものだ。

MPDサーバー兼UPnPレンダラー
hp / EliteBook 820G2 / Tiny Core 64 11.1 PPAP Front
ストリーミングやNAS音源からの44.1/16の信号を、libsamplerate + MPDでアップサンプリングしPCトランスポートに送る。
デジタルボリュームで音量調整を担う場所でもある(Max 100で、クラシックやジャズの音源は殆どが50以上、多くが70前後になる。ポップ系だと、ときに30以下になることがある)。
今回、ここのMPDのアップサンプリングの設定を変えて、音質の変化を聴いてみようということ。

ざっと、こんな感じ。
思ったよりも、前振りの文面が長い。実は今回、前振りのほうがずっと長い。

さて、まず、アップサンプリングを止める。
/home/~/.mpdconfの設定は、「audio_output_format "44100:32:2"」にする。
なんで44.1/16なのに、44100:16:2じゃないのかというと、なぜかそれだと音が出ないからだ。44100:32:2だと音が出る。これはDACを繋いだ時に、Back-EndのRas Pi 2Bにsshから cat /proc/asound/card0/stream0 を打った時に表示される「S32_LE」に合わせたもので、そういう意味では、理屈は合っている。

この状態で、44.1/16の信号がビットパーフェクトで送信されているのかどうか。
出力信号のチェックとして、44.1/16のMQAデータを44100:32:2の設定でSMSL M500に送ってみると、MQAと認識し再生する。ということは、音声のデジタル信号はビットパーフェクトで送信されていると考えていい。

さて、そういうわけで、NASやDeezerストリーミングから、44.1/16のPCMデータを前述のシステムで鳴らしてみる。
アップサンプリングなしのビットパーフェクトデータということだ。
正直、普段聴いているより音色の肌理が粗い。ざらっとしていて、やや耳障りだ。これしか聴いてなかったら多分、これでいいと感じそうではあるのだけど。

「audio_output_format "88200:32:2"」に。
だいぶ良くなる。肌理が細かく、抜けが良くなる。情報量が増えて埋もれていた音が聞こえてくる。音声のニュアンス、リアリティが向上する。
libsamplerateによる改善は、そういう感じだ。

「audio_output_format "192000:32:2"」に。
更に良くなる。
ここで一応、断っておくが、libsamplerateによるアップサンプリングに際しては、もとの周波数の整数倍かどうかは、気にしなくても良い。リサンプラーの種類によっては、整数倍じゃないと音が良くなかったり、悪くなる場合があるが、libsamplerateは指定した周波数どおりに音質が上がっていく。そういう仕組みなのだ。

「audio_output_format "384000:32:2"」に。
かなり良くなる。普段、聴いている音にかなり近い、というか、機材をSM-SX100とADI-2 DACにしたら、もう少しHiFi度が上がる。Brooklyn AMPとPegasusは、ややざっくばらんな感触だ。

想定内というか、やっぱりそうだよな、という結果だった。
以前に比べたら、ノイズ対策も増やしているので、もしかしたらアップサンプリング無しと有りとで、音質の差が縮まっていたりしないかな、と思ったんだけど、そんなことはなかった。

今後、アップサンプリングをしないとして、
1.更なるノイズ対策や電源の強化を行えば、今の機材でも44.1/16の音をハイレゾのように鳴らせる
2.更なるノイズ対策や電源の強化を行っても、今の機材では44.1/16の音をハイレゾのように鳴らせない

3.機材を良くしたら、それだけで、44.1/16の音をハイレゾのように鳴らせる
4.機材を良くして、更なるノイズ対策や電源の強化を行えば、44.1/16の音をハイレゾのように鳴らせる
5.機材を良くして、更なるノイズ対策や電源の強化を行っても、44.1/16の音をハイレゾのようには鳴らせない

さて、どれだろう。
どれでもいいっちゃ、いいんだけど。うちでは当面は今の機材でアップサンプリングして鳴らすだろうから。

Jul 15, 2024

オーディオ状況報告(2024.07.15.)

前回エントリーから1ヶ月。
LMSのサポートが頑張り、Deezerは現在、使えている。

しかしDeezerとLMSが連携しているわけではないので(LMSはDeezerから無視されている。たぶん、良くも悪くも)、いつまたどうなるか、保証は出来ないようだ。そして、こういったことは他のサブスクサービスについても同じ状況、ということだ。
LMSはうちのシステムでストリーミング音源を聴くにあたり、極めて便利で音質上も無くてはならないものなので、多少のリスクはあっても使用継続していく方針。

うちのシステムの現状は、以下のような感じ。

システム構成図

いろいろ追加になって、図も大きくなっている。
以下、変更点を書いていく。

時系列でいきますか。
Daphile(LMS)でDeezerが使えなくなった頃、WiiM Miniを入手している。これの光出力に繋いでMQAを再生するためにS.M.S.L M300SEを入手した(現在はDeezerが使えるようになったので、出番は少なくなっている)。
同時期に、piCorePlayerが不調になり、外してしまった。
このときの経緯は、下記エントリーで書いている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240216a.htm

次に、古くなり不調になったサーバーをあれこれ入れ替え。
Logitech Media Server(現Lyrion Music Server)をMac mini (2010 mid)にインストールした。OSは、あれこれあってFedoraである。
Daphileは、この頃から外している。
経緯は下記エントリーに記載。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240310a.htm
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240324a.htm
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240405a.htm

なんか、ごちゃごちゃしていて読みにくい。実際、この頃はごちゃごちゃ面倒臭かった。

さて、Roonもあるのだけど、実はうちでは殆ど運用していない。
一番使っているのは、Deezer-LMS-MPDで、次にNAS-MPD。
それでもシステムとして保持しておいた方がいいのかな、と思って、月々のお金を払っているような状況だ。Deezerがどうなるか分からないし、Qobuzが使えるようになったら、というのもある。

これも、なんやかやで、Raspberry Pi 2b が2台、Roon BridgeとPPAP Back-Endが追加になっている。
経緯は下記エントリーに記載。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20240524a.htm

信号伝送経路が増えたので、コントローラーも増えている。
650 G1からLMS、MPDを操作することが多いんだけど、タブレットからRoon、WiiMを操作することもたまにある。Mac mini M2は、Roonで細かい操作をするのに使うので、図に書き込んでいる。

MPDサーバーにはUSB HDDドライブを音源倉庫として繋いでいるんだけど、結果、使っていない。音が良いのは確かなので、手が空いていったときにデータを入れていきたいと思っている。しかし、何時になるやらだ。

ざっとこんな感じ。
ごちゃごちゃしているのでもう少し整理したいけど、それも面倒で、当面、こんなでいくと思う。

Posted at 16:30 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Jan 21, 2024

オーディオ状況報告(2024.01.21.)31日追記:Deezerが使えなくなる

1月31日、ことを知ってから数日遅れになるが追記。
2月になったら、DaphileによるDeezerの再生ができなくなる。
詳細は下記アドレス、引用参照。

https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/general-discussion/1668327-uesmartradio-com-and-mysqueezebox-com-servers#post1668327
logitech FORUMS
UESmartRadio.com and MySqueezebox.com Servers

UESmartRadio.com and MySqueezebox.com Servers
2024-01-25, 18:07
(Deutsche Übersetzung - Version Française)

Hello Squeezebox and UE SmartRadio users:

After a more than ten year journey, as of February 2024, we will discontinue our UESmartRadio.com and MySqueezebox.com servers. We would like to thank you for your loyalty and support throughout this time.

It has not been an easy decision to make, particularly because we have been maintaining the Squeezebox servers more than a decade after we stopped selling the devices themselves. However, after carefully evaluating the changing music services landscape and ever-evolving security requirements, we have to recognize that, going forward, we will not be able to maintain our services to the necessary standards.

As a consequence of this shutdown, support for services integrating with MySqueezebox.com/UESmartRadio.com will no longer be available on your devices. Most notably this will impact users of TIDAL, Pandora, and Deezer.

Nevertheless, you will still be able to use your UE SmartRadio/Squeezebox by accessing the Logitech Media Server locally. UE SmartRadio users will need to migrate to Squeezebox, and all users will need to download and run some software locally, which can be found here. (To initiate the transition, navigate to "Advanced Settings" on your Smart Radio and scroll down to select "Switch to Squeezebox”.) That means you can continue to enjoy much of the functionality you love.

We're here to assist you during this transition, and we will be available to answer any questions or provide guidance should you encounter any difficulties.

Thank you again for being part of our community. If you have any questions, please reach out to us at forums.slimdevices.com.
Last edited by mherger; 2024-01-28, 23:41.

MySqueezebox.comのサーバー保守終了が、使えなくなる原因ということだ。セキュリティなど将来的に水準を保って対応していくのが困難と判断したとのこと。
Deezer以外に、Tidal、Pandoraも使えなくなる。

正確に覚えていないが、数日前からウェブブラウザのDaphile操作画面で、queueのアートワークの場所にQRコードが表示されるようになった。Deezer使用時のみ表示される。最初は不気味なので様子を見ていたが、コードのアクセス先を辿ってみたら、上記のサポート掲示板だったということだ。
一応、MySqueezebox.comにメルアド登録してるんだけど、そっちには連絡はない。
なんでそんなあやしい対応なのか。今更だけど。

そういうわけで、下記のシステムは2月以降、変更を余儀なくされる。
さあ、、、しかし、どうしましょうかね、、、

世の中いろいろあるが、がんばっていこう。
うちのシステムの現状は、以下のような感じ。

システム構成図

うちにはメイン系とテスト系、2系統のデジタル再生経路があって、気分によって適宜使い分けている。
先日から、テスト系のmpdサーバーに銅メッシュを組み込んで様子を見ていた。
音質は良くなったと思うのだけど、外したらどう変わるかを確認してみた。銅メッシュを使用する前は、柔らかさに欠けるがすっきりしていてそれなりの持ち味がある音だと思っていたんだけど、なんだか以前は感じていた魅力を感じられなくて、けっこう早々に銅メッシュを戻した。戻してみての音は悪くない。

サーバーによって差異がある。メイン系のmpdサーバーは、銅メッシュは不具合が出て上手くいかなかった。
オーディオ用サーバー6台のうち、銅メッシュで改善したと思ったのは3台。2台はよくなった気がする感じで、1台は不具合で不採用になった。良くなる確率は高かった。
銅メッシュを組み込んで改善するサーバーが多いということは、他にも工夫の余地があるということだ。

ノートPCをオーディオ用で運用するというのは良し悪しだ。というか、音のことを考えたら、良いことは基本的には無い。使い勝手や取り回しがいいだろうとか、そういう理由で使っている。

しかし当面、これでいく。
理由は、変更した方がいいかな、と思うサーバーが意外と少ないからだ。
PPAP関係のサーバーでは、Back-End、Middle-Endはapu2で、画像出力も冷却ファンもないボードPCで理想に近い。Frontには相応のスペックが必要になるので選択肢が限られ、置き場に困るようなものは使えないので、ノートPCとなる。
結局、残るのはDaphileサーバー2台ということになる。替えたら音が良くなるだろうか。ストリーミング音源の入り口だが。
そういうわけで、最優先課題ではない。
ノートPCでどこまでやれるかやってみるというのも、個人の勝手でやる分にはありだろう。

次に、DACのUSB接続。
ケーブルの抜き差しでDACを替えるので、一般的なUSB中継コネクタで丈夫そうな奴を介して接続していた。
そんなやり方でも意外に音は悪くならないけど、どうなんだこれ。

オーディオ用のUSBケーブルという話しに行くのが順当なのかもしれないが行かない。

2018年頃まで使っていたUSB-029H2-RPを復帰させて、USB中継コネクタから置き換えてみた。
昔はACアダプターにつないで電源をとっていたが、今回は、それは使わないことにした。PCとDAC間のGNDを切断する設定ができるんだけど、それもしていない。切ったらPCトランスポートとDACがうまく接続しない場合があるからだ。

これは、直ぐにできることなのでやってみた。
あまり期待してなかったが、これが効いた。
音色の色彩感が増している。768kHz/32bitの信号も問題なく伝送している。

これでいこう、と思っていたのだけど、ある日、GNDを切ってみた。
音の変化は、感じられない。
しばらくは問題なかったんだけど、大晦日に急に伝送が不安定になり音が出なくなった。
USB-029H2-RPを外してつないだら、DACがUSB信号を認識し音が戻った。
音質は変わらないかな、、、こうなると、GNDをつなぐ設定でUSB-029H2-RPを戻しても、DACとつながらない。理由は何でか分からないが。

しばらくUSB-029H2-RPなしで使った後、USB-029H2-RPを再使用すると、、、つながった。
こうなると、音が良くなったように感じられる。
たぶん、GND周りで何か問題が蓄積してつながらなくなり、使い方を変えることで時間経過とともに改善したのだろう。
暫く試験運用したが、GNDがつながっていたら問題はないようだ。

次、UPS(OMRON BY50S)のバッテリーを替える。
前に替えてから3年近く経っている。
これは最近、警告ブザーが鳴ったので、交換した方がいいのだ。最近といっても、数週間以上たっている。新しいバッテリーを取り寄せて交換した。
交換しての音の変化は、音に張りが出たような、気がする。情報量も、増えたのかな、音が重層的に、かつ分離が良く聴こえるようになった、気がする。前は聴こえてなかった音が拾えてる気がする。明瞭で透明感が高い。
とっかえひっかえいろんな音源を聴いてみるが、なんだか思った以上に良くなってる気がする。

これってもしかして、「回復した」ってことなのかな。
どのぐらい前だったか、はっきりしないけど、以前は、こんな感じに聴こえていたような気がする。
古いバッテリーは箱詰めして宅急便でメーカーの回収に出したので、もう新しいのと入れ替えての比較はできない。いや、回収に出してなくても、そんな面倒なことは、しないかな、、、どうだろう。

もしかしたら、こういう電池は、早めに替えた方がいいのかもしれない。
暫く前に、DACへの給電元をUPSから電源タップに変えている。UPSより電源タップのほうが音が良いと思ったのだ。しかしUPSのバッテリーの状態が評価に影響していた可能性がある。

考えてみたら、これって、サーバーの電源環境だ。
やはり電源周りは重要なんだろう。

SM-SX100とDACをつなぐXLRケーブルを替えている。
今回の変更は音質を気にしてのものではなく、ADI-2 DACをスタンバイ状態にして暫くしたら、ハウリングが起きることに気付いたのがきっかけだ。Brooklyn Ampではなぜかハウリングは起きない。Pegasus R2Rでも起きない。
ハウリングの原因は、結局のところ、はっきりしない。
ケーブルがノイズを拾っているのかな、と思ったので、替えてみた。結局、替えても状況は変わらない。
ADI-2 DACのスタンバイ状態を解除して、音を出せる状態にしたらハウリングは消える。気持ちいいものではないけど、暫く様子をみることにした。

そういう経緯の結果、ケーブルも固定せずに音色の様子をみることにした。
長らく使っていたオヤイデのTUNAMI TERZO XX V2/0.7を、ortofonのReference 8NXに変更。8NXは20年ほど前に使っていたもので、ずっと死蔵していた。響きは8NXのほうがいいような気がする。TUNAMIよりもあたりが柔らかい。柔らかすぎかどうか、暫く試してみるつもり。
SAECのXR1000も試した。これも死蔵していたもの。こっちは実直なケーブルという印象。TUNAMIと8NXの中間だけど、響きの成分が少なく感じるせいか、印象としての硬さはTUNAMIよりも上。
しばらく、音質を比較し検討してみる。

ハウリングについては、様子を見ながら考える。

前述の諸々の処置の末、Brooklyn AmpとPegasus R2Rの組み合わせが、以前よりも良くなっている。温度感、湿度感を維持しながらハイファイで、以前は出来なかった両者のいいとこ取りが出来ている気がする。
これは望ましい向上だ。

Pegasus R2Rの音が良くなっているのは、デジタル入力信号のジッターが減っているのだろう。
ADI-2 DACはもともとジッターの影響を受けにくい設計が売りだと思うので、比較したらPegasusの方がジッター減少の恩恵が大きいかもしれない。NOSで使っているし。

さて、Brooklyn AmpのXLR入力に使っている固定式アッテネーターのインシュレーター、これまでゴム板の積層で支えていたんだけど、ましなやり方がないかと考えていた。
最近、たまたまYoutubeで、さざれ水晶を袋に詰めてインシュレーターにしたら良いという話を見た。水晶はリプラスのインシュレーターを昔、VRDS-25xsに使っていたことがあって印象がいいので、これで置き換えてみるか、ということにした。

Youtubeによると、さざれ水晶を麻袋に入れて使うということだったんだけど、麻は昔、これもVRDS-25xsで使って、音がカサつくという印象があるのでやめて、コットンの袋にした。ところが、ネットで買ったら、これが体育館のマットのような臭いがする。ちょっと残念感がある。

袋を洗ってみたけど臭いは残る。しかしそれでもゴム板から水晶袋に置き換えたら音は良くなったような。
硬質ゴムの音から、水晶と綿の音に変わった。耳当たりがやさしくなった気がする。同時に見通しが良くなって音場が広がった気がするかな。

図の上では、以前に削除したサブシステムの表示を戻している。これは、Roonを試す機材にしたからだ。Qobuzが日本でも使えるようになれば、うちでもRoonの真価が分かるはずだ(いつになるんだろうね)。

ほんとうはメインシステムに組み込んで比較したいところだけど、面倒くさがりな気持ちが勝って出来ていない。そのうち試すかもしれない。
余っていたノートPCを1台、Roon Serverに使っている。
またノートかよ、って感じだ。

Aug 03, 2023

オーディオ状況報告(2023.08.03.)

前回のエントリーで、LANの構成図をアップした。
今回は、引き続きLANネットワークを見直し、DACの電源も見直した。
現在のLAN構成図は以下。

lan構成図

上流には、HuMANDATA LNX-007Lを追加している。
音が激変した(最近、激変が多い)。
下記に、JS PC Audio オンラインショップから画像を引用。JS PC Audio Blogから説明を引用。

LANアイソレーター LNX-007L
https://www.shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000136/

JS PC Audio Blog
http://blog.jspcaudio.net/?eid=403
「LANアイソレーター LNX-007Lの挿入はもうひと押し欲しいという方にお勧めです。LNX-007Lはフレームグラウンドが繋がっていませんが、端子を使って短絡することも可能な製品です。改善の効果としては、薄いベールが1~2枚剥がれるようなイメージです。」

薄いベールが1~2枚、、、
うちでは1個使用でいきなり、なんというのか、耳から鱗が落ちるというような、それほどの違いがあったように思う。
最初は、PPAP middle-endの手前で使用した。
2つ目はback-endの手前で、そこまでの大きな効果は無かった。
しかし、更に2個、追加して見ようと思い、ONUの周囲で追加した。まあ、取り敢えず、ここらあたりまでかな、、、でも追加の副作用は全く感じないので、更に追加したら何か変わるだろうか、という気持ちはある。
どこで使うのが一番有効なのかは確認していない。一旦付けたらもう外せないと思った。

最近、MFPCが複数台使用から1台に集約されたという話があって、どういう意味だろうと思っていたんだけど、今回、このようなことがあって、音声データがネットワークを経由する弊害から逃れられることには、僕が思うより大きい利得があるのかもしれないと思った。
まあ、見当違いかもしれないけど。

僕の場合は、Daphileは使っているしmpdアップサンプラーはマシンパワーを食うしPPAPは1台に出来ないしで、集約するという方法論は無理なので、暫くは複数台連携でやっていくことになるだろう。

あれこれするうちに、若干だがPPAPサーバーの配置が変わった。
middleとbackの間にハブとアイソレーターが入っている。
実際のとこ、どう配置するのがベストなのか確認していないんだけど、悪化はないのでこの配置で暫く使うつもりだ。

さて、同時に、下流も久しぶりに少し変わっている。

システム構成図

ADI-2 DACと、Pegasus R2R DAC、以前は安定化電源のBY50Sから電源を取っていたが、PB-500-2に繋ぎ変えた。
昔、大して変わらないと思った筈なのだけど、今回繋ぎ変えてみたら、音の陰影がまるで違った。絵で言えば黒が深く色が鮮やかに、空間への浮き方がくっきりして、実体感が増したように思う。
我ながら迂闊だったが、気が付いてよかった。

思い当たるのは、BY50Sのバッテリーがヘタってきてるのが原因ではないかと。
違うかもしれないが。
BY50Sは数年に1回、バッテリー交換しないといけないのだ。そろそろ、そういう時期になる。考えてみたら、そういう配慮をしないといけない電源は、配慮が行き届くしっかりした人じゃないと扱いにくいかもしれない。というか、僕のようなずぼらな人は気を付けないといけないのだろう。
そういう意味で、PB-500-2のほう管理が楽かもしれない。

些事だが、今回からサブシステムは図から外した。
CDはメインシステムで聴くようになり、殆ど使わなくなって久しいので。

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Jul 22, 2023

LAN ネットワークを見直してみる

前回のエントリーで、システム構成図をアップした。
そこでも書いたけど、上流はゴチャゴチャして整理がついていない。
今回は、家庭内LANの構成を図にしてみた。以前にも作ったことがあるけど、そのときには描いてない部分も書き込んでみている。

追記。
せっかく作った図ではあったんだけど、ONUをOMUと書き間違えている。直すのも面倒なのでこのままにする。

lan構成図

6月下旬の時点で上図のような構成。
黄色がノートPC。紫枠がボードPC。緑枠がNAS。白がスイッチングハブ。グレイがその他のサーバー(DHCP、AP。スイッチングハブと兼用だ)。
なんでこうなってんの、という感じに建て増しの跡がある構成図だ。

ネットワーク上のノイズはオーディオに悪影響がある。今回、問題と思われる場所に手を入れていくことにした。

まず、5GHzで動いているAP。
これは、最初に動かしていたAP(AtermWG300HP)に接続エラーが多かったのを、接続が集中しているせいかもと考えて追加した物だ。
それで状況が改善した印象はなかったが、せっかくあるのだからと使っていた。
こんなところにシステム構成上重要なmpdサーバーが繋がっているのは、置き場が他に確保できなかったからだ。APはノイズ源なので音に影響するかもしれない。

実際のところ、5GHz APは近くにしか電波が届きにくくて使いにくく、いらないと判断し止めることにする。理由は分からないが、エラーもなくなってることだし。
更に、敢えて機能が多い機械であるATERM-16E2EDを此所に使う必然性はないので、NETGEAR GS105に替えて、接続の配置も変える。

音は、変更していくに連れて改善したように思う。ベールがはがれていくような感じ。
しかし、ブラインドで聴き分けるのは難しいかもしれない。

次に、mpdサーバーで処理されたデータ信号がOMUONU、DHCPサーバー(ノイズ源)であるPR-500MIを通るのは良くないのではないか、ということで、3通り接続を変えて試してみた。

ストリーミングの音楽データは、ウェブからPR-500MI、Daphile、PR-500MI、mpdサーバーであるHP PB 450G9、と流れて処理される。
そこから、GS105E、PPAP Back End、と流れていく。

3番目の接続は、ProBook 450G9で処理された信号がPPAP Back Endに向かう際にPR-500MIを通らないのでノイズの悪影響が少なく音がいいのではないか、と予想したのだけど、1番目と変わらない感じ。
意外なことに、信号がPR-500MIを通る2番目が一番良かった。
耳のいい人だったらブラインドでも区別出来るかもしれない。

2番目と1、3番目で何が違うかといえば、NETGEAR GS105Eに繋がっているLANケーブルが2つか3つか、ということだ。
ハブの負担が少ないことに意味がある、のかな、、、

次は、PPAP back-endの近くに音源用のNASが2台あるのがどうなのかと。

これも置き場の確保が難しくて現在の場所に置いてある。
外してみたら音は良くなるのかどうか。
単純に、LANケーブルを外して接続を切って聴き比べた。音源はストリーミングのDeezer HiFiを使った。
これは、意外に差が出なかった。違うような違わないような、、、

NASを移動できる場所もないので、このままで様子を見ることにした。

そういうわけで、現在は下図のような接続になっている。
大して変わっちゃいないが。

あれこれ試みる前と後で、ベールが1枚ぐらい剥がれたぐらいの違いはあるような気がする。
今すぐにできるところはこんなところか。整理がついたとは言いにくいけど、マシになってはいると思う。

lan構成図
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Jun 28, 2023

オーディオ状況報告(2023.06.28.)

前回の状況報告から1年経っている。若干システム上流に変更がある。下流は全く変化がないと思う。
最近のシステム構成は下図のような感じ。

システム構成図

上流は、本来すっきりしている方がノイズが少なくていいのだけど、ごちゃごちゃしている。
mpdサーバーが2機、Daphileサーバーも2機。
これが、恒常的に続くのかどうかもはっきりしない。というか、外すことに意味が見出せないというか、いや、ノイズは減るんでしょう?と思うんだけど、なんか動かしときゃいいじゃないの、大して変わらんじゃないのというか。

Daphileサーバーは其々、メイン機とテスター機で、Youtubeプラグインはテスターにしか入っていない。Youtubeは頻繁には使わないので、今更、メイン機にインストールする気がしない。

mpdサーバーは、1台は先代メイン機で、SRCの設定はMediumで、サンプリング周波数は768kHz。
もう1台は現在のメイン機で、SRCはBestの設定で動かしている。サンプリング周波数は384kHz。なんで2つ動かしているかというと、いちいち設定を書き換えてmpdを再起動するのが面倒だから。

そういうわけでPPAP Back-Endでは、PCM信号を受けるncatコマンドを2つ動かしている。
今後、SRCの効き方を聴き比べようかというようなことになったら、さらにncatを追加して動かすかもしれない。

PPAPの設定は、FrontとBack-End、ペアでしないといけない。設定変更する際に、いちいちFrontのmpdとBack-End、両方の設定を書き換え再起動するのはめんどうだ。
Back-Endで複数のncatを動かして、其々に受け取るPCM信号を予め設定しておけば、設定変更して再起動するのがFrontのmpdだけになる。
そうなると、比較視聴の運用が相当手軽にできる。

まあ、先のことになるだろうけど。
なんというか、こんな感じで気が抜けた状態で、聴き専状態になっている。

Medium/768kHzとBest/368kHzを比較して、はっきり後者の方が音がいいといえる音源は、環境音を録音した音源だ。
例えば下記のようなもの。
Walter Tilgner - Waldesrauschen (Whispering Forest)
https://www.discogs.com/ja/release/8318592-Walter-Tilgner-Waldesrauschen-Whispering-Forest

鳥の鳴き声が、なんというか、人間が作る楽器よりも複雑な音を出せるということがより明らかになるというか。キツツキが木を叩く音のリアルさが、こんな言い方したくないが、激変するのだ。
一方、人が作る音楽は、そこまでの差は出ない。
もちろん差はあるのだけど、大抵の音楽の場合、キツツキほどの差は出ないし、音楽を聴いての感動の質には大差がない。デリケートな音色をした音源は違いが大きく出るように思う。とか言ってるが、まだそんなに多くは聴き込んでいないというのが実際のところ。

世の中がわけがわからないので疲れぎみ。コロナにも注意がいる。頑張っていかないといけない。

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May 28, 2022

オーディオ状況報告(2022.05.28.)

半年前と比べて、若干システム上流を中心に変更がある。
聴こえ方も多少変わった。

最近のシステム構成は下図のような感じ。
前よりすっきりしてるかな。

システム構成図

一番大きな変更は、PPAPのMiddle EndとBack Endを直結したこと。
これは実は長年の懸案であり、今更感はあったのだけど、やってみたら改善効果は大きかった。

何故もっと早くしなかったのかというと、たぶん5、6年以上は前のことだが、最初に直結方式の説明をネット上で読んだときに、わけが分からない、手に負えそうにない、と思ったのが大きいかもしれない。
当時の僕はmpdを触り始めて間がなくて、Linuxにも今程には慣れていなかったので、後回しにした。
後回しになって、そのままになったのだ。
他の手法で音質改善は得られていたし、他にやることもあったので。
ネット上で直結による向上が大きいという話をたまたま読んで、そういえば、という感じで手を付けたということだ。
多少の苦手意識があっても、手を付けたらいいこともあるようだ。

上流の配置が変わり音が変わり、結果、ハブが減った。
NETGEARのGS105Eが1つ外れて1個になった。少ない方が良さそう。Planex FXG-05RPも外せるかなと思ったけど、こっちは外さない方が良かった。

そんなこんなで音質向上したということだけど、よりHi-Fiになったという意味合いだ。

これに伴って、2台のDACの聴こえ方に以前よりも差が出てきた。
ADI-2 DACのほうがよりHi-Fiでモニター的、Pegasus R2R DACのほうが絵画的。それが、より明瞭になってきた。
同時に、情報量の差が明瞭になってきた。ADI-2の方が僅かに情報量が多い。

アンプの方も差が出てきて、SM-SX100のほうがHi-Fi。
Brooklyn Ampのほうが情報量は僅かに少なく絵画的。
こうした両者の差が大きくなってきたので、Brooklyn Ampに可変抵抗アッテネーターが使えなくなった。
固定抵抗アッテネーターなら情報量や鮮度の低下が少ないので、まだ使える。使えるというのは、Brooklyn Ampの絵画的な音の美点を、アッテネーターがスポイルしないというような意味合いだ。

DAC2台とアンプ2台で4通りの組み合わせになる。
ADI-2とSX100が最もHi-Fiで情報量が多く、うちのリファレンスということになる。
Pegasusは高音域に美点があり、Brooklyn Ampはボーカル帯域に美点がある。
PegasusとSX100だとPegasusの美点が、ADI-2とBrooklyn AmpだとBrooklyn Ampの美点が表現された音になるようだ。
ところが、じゃあPegasusとBrooklyn Ampだと両者の美点が表現されるのかというと、さにあらず、なんだか曇ったような冴えない音になってしまう。両取りとはいかないようだ。この組み合わせで良く聴こえる音源も探せばある可能性がと思うのだけど、どうなのかな。

M500が此処まで蚊帳の外だ。最近は使うことが少なくなった。
しかし将来的にMQAストリーミングの再生に使えないかと思っている。
Daphileサーバーが2つに増えているが、片方、6730bのほうをテスト運用とYoutube音声などの再生などに使っている。ここからpiCorePlayerに出力しM500に繋いでいる。
piCorePlayerを使った再生は、うちのシステムで唯一、mpdを使わない再生ということになる。

そんなこんなで、この1か月でけっこう変わった。もう手を入れるところは無いかな、、、どうだろう。

コロナだ戦争だとうっとうしい世の中だ。
夏バテしないように気を付けよう。

Posted at 18:04 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Jan 20, 2022

オーディオ状況報告(2022.01.20.)

気が付いたら新年だ。今年は特に年越しの実感がなくて、お餅を食べても正月だという気がしなかった。
もうすぐ北京オリンピックだそうだ。
どうにもこうにも実感がないのは新型コロナの所為かもしれないけど、まあ、それでも新年だ。おめでとう。今年もがんばろう。

ブログ更新はちょっと滞っていたが、それというのもアップする話がなかったからだ。

以前にエントリーでアップしたRaspberry Piのアクセスポイント化については、能力が無く中断、寝かすことにした。僕のようなにわかlinux使いには難しい。
Pegasus DACに1.5MHzにアップサンプリングして入力出来ないかもやってはみていたが、alsa、aplayの対応上限が768kHzらしいということで、将来的な対応を待つほうが良さそうだと判明。
最近は、Daphileが不調になりサーバー機種を替えたけど、1つのエントリーにするほどの話でもなし。
システム構成説明のアップデートでもしとこうか、ということだ。

最近のシステム構成は下図のような感じ。

システム構成図

ほとんど変化がない。
まず、有線LANのハブがひとつ減った。
FX-08miniをもしかして外した方がいいかもしれない?と思って外している。取り敢えず、外して害は無いようだ。ここらは電源やGNDの状況で変わるかもしれない。

あと、さっき書いたけど、Daphileサーバーが変わった。
以前はCompaq 6730bという骨董品?といっていいか、そんなノートPCを使っていたんだけど、1月に入ってぶちぶち音が飛ぶようになった。
NAS音源やSpotifyだと問題ない。Deezerでおかしくなる。
DeezerをWebブラウザで聴いたら問題ないので、やっぱりDaphileとDeezerプラグインが不調なのだ。

原因として思い当たったのは、ひとつはRadio Paradiseを鳴らそうとしたこと。
MQAを鳴らすことが出来るかどうか試してみようと思ったんだけど、なんだかおかしなことになって、ついでにクライアントとして使っているノートPCのWebブラウザまでおかしくなり、DaphileからはRadio Paradiseのプラグインを削除、ノートPCのWebブラウザを再インストールということに。
その頃から、Deezerも不調になった。

Daphileを動かすサーバーを替えてみる。
OSが入ったUSBメモリを、HP Elitebook 2570pに刺して起動。スペックは上がった筈だが、状況は変わらず。OSが壊れている?
仕方ないので、Compaq 6730bでDaphile新規インストールし動かしてみるが、何故か変わらず。
そこで、新規インストールしたUSBメモリを2570pに刺して動かしたら、どうやら問題なく動いている。現在、そういう状況だ。古いOSとサーバーと、両方に問題があったのだろうか。
ネット上の掲示板でDaphileについて書かれたのを読むと、apu2だと重いという記述がある。6730bのスペックはapu2よりも下なので、そこそこ重い状態で使っていたということかも。Deezerを使うに当たって、ライブラリ構築するためにプレイリストやお気に入りを多用しているんだけど、登録数が増えてくるのに従い重くなってきたのかもしれない。

新しいDaphileサーバーにしたElitebook 2570pは、以前はmpdアップサンプリングサーバーとして使っていた機械だ。820 G2と2570p、どちらも其々の趣きがあったんだけど、820 G2のほうがモニター的でHi-Fiに鳴る。2570pは揺らぎが出る。Daphileサーバーの不調があって、2570pを転用することにした。

そんなこんなで、今はあれこれ弄らずオーディオを聴いている。ある意味、平和だが退屈でもある。
また何かあったら手を入れていくつもり。

あ、Brooklyn Ampをどうするかが残ってるな、、、

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Sep 05, 2021

オーディオ状況報告(2021.09.05.)

パラリンピックが終わりますね。世の中いろいろだなあ、、、

最近のシステム構成は下図のような感じ。

システム構成図

6月のときと比べると上流が幾分変わっている。
うちではメインのオーディオシステムをPPAP方式で鳴らしているが、以前はFront-EndとBack-End、2台タンデムで運用していた(といっても、Back-Endが2台だったので3台なんだけど)。

これを3台タンデムで運用するようにした。
前回エントリーの説明ではFront、Back-End 1、2としていたけど、分かりにくいのでFront-End、Middle-End、Back-Endと呼ぶことにした。ソフトウェアやPCのタンデムシステムでそういう呼び方をすることがあるようなので、それに合わせた。

以前にはBack-Endとして使っていた2台のapu2を、Middle-EndとBack-Endに振り分けたことになる。
結果、USB DACへの出力は1系統になった。
2台のUSB DACへの出力切り替えは、ケーブルの接続自体を切り替えて行うようにした。音質上の不都合は特に感じられない、と思う。
追々、余裕がある時にちゃんと確かめて見ようとは思うけど、現状に不満がないので何時になるか分からない。

音質の変化について少し。
2台だとDeezer/DaphileからUPnP経由でmpdにつなぐ音が、NASマウント音源から直接にmpdにつなぐ音に及ばなかったんだけど、3台だと同等の音質で鳴るようになった。
同等になったといっても、どちらの鳴らし方も2台の時より向上しているようで、SM-SX100は以前より更に音源の音質にピーキーになった。優秀録音だと思っていた音源の中に、ここに来て振り落されるのがあるのだ。粗が見えてくる。
そういうときには、Brooklyn Ampがいい塩梅に鳴らしてくれるので助かる。

書き忘れていたけど、Front-Endの2570pと820G2、僅かだが音が違うようだ。2570pのほうがややアメージングな方向に音色が振れている。なんだかわからないが。

各サーバーの配置も変更した。
以前はオーディオシステム周囲に複数のサーバーが集まっていたんだけど、現在は極力、PPAP Back-End以外はオーディオシステムから離すようにしている。
Daphile、PPAP Front-End、Middle-Endは、オーディオシステムとは別系統の電源から給電している。NASも移動させた方がいいのかもしれないが以前と変わらない場所にある。これはスペースの都合で移動できていないからだ。

現状のオーディオLANネットワークの状況は下図の通り。

LAN構成図

PPAP Back-Endの前段に4台のハブがカスケードになっている。これは何れかを外してみたら音が劣化するの繰り返しで、結局、何れも外さないままということになった。
様子を見ながら、減らせるようなら減らしたいけど、このままになるかも。

PegasusとADI-2の比較は、44.1/16音源をlibsamplerate(SRC)で768kHzにアップサンプリングした音源での比較しか出来ていない。それも大雑把なものだ。

以前はADI-2の方が良いのか?と思っていたが、電源の条件を合わせないと比較できない。
アンプの電源タップ(BP500-2)につないでいたPegasusを、ADI-2をつないでいるBY50Sにつなぎかえてみたら、すっかり同等になった。
Pegasusは本来AC110-240V対応なので、100Vで使うなら安定している電源が必要なのかも。

Pegasusのほうが鮮やかで絵画的、ADI-2のほうがクールでモニター的に鳴る。
当面、気分によって切り替えながら使うつもりだ。

Posted at 20:22 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Jun 14, 2021

オーディオ状況報告(2021.06.14. 06.18. 追記あり)

最近のシステム構成は下図のような感じ。
なんだかごちゃごちゃしてるけど、これでいいかって感じ。

システム構成図

前回のエントリーで上げたDACとアンプの切り替え板だけど、切り替えは非常に簡単になり便利になった。
DACにつなぐケーブルの種類が増えている。キャブタイヤとかVVFとか、そんなんでいいのかなというようなケーブルでインターコネクトをつないでいる。

最初はベルデンの88760でつないだのだ。
情報量の低下は許容範囲。
ケーブル2本で普通に延長して垂らすより、板で補強を入れてつないだ方がしっかりするからだろうか、音の劣化が少ないように感じる。気のせいかな、、、

しかし、88760は若干特性が変わるような気がして(やや中高域が強く中域が引っ込む?)細身になるような気がしたので、他のケーブルも試してみようと思ったのだ。
オーディオ用も考えたけど、まずキャブタイヤでつないでみた。
1.25sqは個性が少なく嫌味が無いけど主張がない。
2sqの太さがぎりぎり使えた。若干ふんわりした感触の音になったけど悪くない印象。
次に1.6mm VVF。硬くて難儀した。
音はやや平面的かなと思ったので、シース(爪で叩くとカチカチ音がする)を剥いでケーブルに軽くツイストを入れた。これが両端を半田付けした後だと大変だということを知ったが、これで改善した?かな。シースを外したのと撚りを入れたのと、どっちが効いてるのか分からないが。

そういうわけで、前段後段で違うケーブルをつないで音を出している。
1本のケーブルでつないだ方が当然いいだろうと思っていたんだけど、どうも、意外にそうでもない。1本でつなぐと個性が強く出る弊害があるのだろうか、単純に接続部が少ない方が良いとも言えない感じだ。 何をどうしたらいいのか試行錯誤中だ。

Raspberry Pi2 / piCore7 でPulseaudioサーバーにした。

以前はUPNPレンダラー兼mpdサーバーのElitebookで相乗りさせていたんだけど、どうもssh経由で指示を打ち込む際にコマンドの種類が多すぎて使いにくい。
Pulseaudioで転送する音声データはYoutube、らじるらじる(英語講座を鳴らしたりとか)等を想定している。アップサンプリングしてオーディオ的な高音質を狙う必要性は少ないだろうとも判断して、幸い上流の切り替えも以前より楽になったことだしと思って、別建てにした。
最初はpiCore13で考えたんだけど、初期設定ファイルの書き方が変わっていたせいか上手くいかなかったので、早々に見切りを付けて7で作ってしまった。今から思えば13で作っておけば良かったかもしれない。まあ、追々必要になってからにする。

現在、上流の構成は、Deezer HiFiとDaphile、UPnP、mpd、PPAPの連携。自分的には最強仕様だ。自画自賛である。
サブスク44.1/16のデータは音源のデータ量としては十分。これをDaphileによりUPnPでmpdに転送、libsamplerate(SRC)でアップコンバートしPPAP方式で転送出力しUSB-DACに送る。
これ以上の音も世の中にはあるんだろうけど、自画自賛状態なので無いも同じである。

メインの音源はDeezer HiFiのストリーミング音源に移ったんだけど、それでもちょくちょく、NASのCDリッピング音源も鳴らしている。
操作は主にはWebブラウザで、Daphileの操作画面から行うことが多いんだけど、NAS音源へのアクセスなどの操作が早いのでncmpcppも使う。
Deezer内の検索は、DeezerのWeb Player画面から行うことが多い。「お気に入り」などへの登録もそこから行う。
DaphileからDeezer内を検索したりも出来なくはないんだけど、ちょっと操作画面が煩雑で使いにくい面がある。

Deezerで聴ける音源が少ないという不満は言って言えないこともないけど、日本の著作権周りが悪いんだからと思うとあんまりそこに文句言う気にもなれないし、音源が少ないったって膨大だ。Spotifyは音質的にはやや不足だけど、それで補完してもいいし、どうしても高音質で欲しければCDやダウンロードで買えばいい。
正直、ストリーミングに頼りっきりになるのは個人的には不安がある。

そんなこんなで、いよいよ不満らしい不満が無くなっている。
というか、PCオーディオ的には、今の自分にできることはほぼやり切って、これ以上手を入れる余地も少なくなっている。現状の音質を維持出来たら言うことはない。

Pegasus R2R DACは1MHz以上のサンプリング周波数を入力可能なので、うちのシステムで試してみたんだけど、途切れ途切れで再生速度も合わず上手くいかなかった。
たぶんハードのスペックをもっと上げるとか、リサンプリング方法を負担が少ない方式に変える必要があるのだ。以前だったら何とかやってみるか、とか考えたんじゃないかと思うのだけど、どうも今の自分にはそこをやるモチベーションが無いんだな。

PCオーディオは日進月歩の上、今日自分のとこで出来てることがハードが変わるだけで再構築しないといけないなんてこともあったり、今日提供されてるソフトウェアやディストリビューションが何時までもあるとは言えないので、スキルは維持しないといけないと思っているけど、とりあえず、オーディオを聴きながら、何をしようかと考えていこうと思っている。

18日、追記。
PCオーディオ周りの説明が何が何やら分かりにくい。
そこでもう少し詳細をエントリーに追記しておくことにした。

PCシステム構成図

構成図のPCオーディオ周りだけ抜き出してみた。電源ラインは省略。
左から右にデジタルデータが流れていく感じかな。

まず左上がDaphile サーバー。
古いノートPC(Compaq 6730b)をUSBメモリから起動し使っているが、不具合は感じない。

左下にHP Probook 450 G3。普段使いのPCでOSはFedora。
ここからウェブブラウザ(Daphileのコントローラーでもある)、ncmpcpp、sshなど使って、データの流れをコントロール、設定する。

右に寄ると、Webにつながっている。
Deezer、Spotifyの他にも、YOutube等のストリーミングや日常的なウェブの使用、アップデートなどインターネットからのデータはここから降りてくる。

図の中央に来たら、NASがある。
収録音源の殆どはCDリッピングのflac + cue sheetだ。幾何か購入したハイレゾもある。

中央下にRaspberry Pi2。
Pulseaudioサーバーとして使っている。OSはpiCore7。
Probook 450 G3をPulseaudioクライアントとして使い、そこからのデータを受ける。

更に右に行くと、右上にHP Elitebook 2570p。
OSはTiny Core pure 64。
mpdサーバーであり、UPnPレンダラー、PPAPフロント、libsamplerate (src)を使ったリサンプリングサーバーでもある。
送られてきたデータを768/32にアップサンプリングして、右下のPPAPバックエンドに送る。

右下にApu2が2台。ともにOSはTiny Core pure 64。
PPAPバックエンドとして機能する。
2台のうち、どちらにデータを送るかは、右上Elitebookのmpdサーバーに設定する。左下のProbookからsshを介してアクセスし、mpdの設定ファイルを書き換える操作が必要で、ちょっとだけ手間がかかる。

使用状況に合わせて、図にデータの流れを書き込んでみる。

PCシステム構成図 mpd NAS mount

まず、Elitebook(mpdサーバー)にマウントしたNASの音源を、Probookからncmpcpp(mpdクライアント)で操作して鳴らす場合。
Daphileを導入する以前は、これが中心的な使い方だった。

操作指示の信号は赤い点線で表示。
図の左下、Probookからmpdクライアントのncmpcppで、右上Elitebookのmpdに指示を送る。

音声のデータは、赤い実線で表している。
図中央上のNASから、右上mpdサーバー兼PPAPフロントのElitebookにデータ送信。
Elitebookで768/32にアップサンプリング処理し右下のApu2に送信。

PCシステム構成図 Daphile upnp mpd

次に、Daphileの操作で運用するときの流れ。

Probookでウェブブラウザ上のアクセス画面からDaphileに指示を送る。
ウェブブラウザは、Daphileの操作をするだけではなく、Deezer自体も開いて検索や登録等に使用したり、ネットで情報確認するなど、あれこれと同時に使っている。

Daphileの役割は、サブスク(主にDeezer、サブにSpotify)のデータ、NASのデータを、UPnPに載せてmpd サーバーに送ることだ。
最近はNAS音源をDaphile経由で送ることも多い。
DaphileはTidal、Qobuzにも対応していて、Deezerと同じように使えるのではないかと思うんだけど、うちでは契約していないので確認は出来ていない。Apple MusicやAmazon Musicには対応していない筈?だがAirPlayプラグインを使えばiPhoneから転送可能、ということらしく、これもうちでは確認していない。もしも使えるようなら、音質上、運用上のメリットがあるかもしれない。

音声のデータの流れは、まずWeb、NASから、Daphileに。
DaphileはそのデータをUPnPによってElitebookに送信。
Elitebookで768/32にアップサンプリング処理され、Apu2に送信。

PCシステム構成図 pulseaudio

最後に、Pulseaudioサーバー。
Youtubeの音声など主にウェブブラウザの音声をメインのオーディオシステムで再生するのに使う。
pulseaudioの操作は、慣れないと煩雑だと感じるかもしれない。

まずProbook、ターミナルソフト上でPulseaudioのクライアントを設定。そこから音声出力するソフト(主にウェブブラウザソフト)を起動する。
更にProbookからsshでRaspberry Pi2にログインし、Pulseaudio起動の指示を送る。
これで設定終了。
バックグラウンドで常時動いてくれるというものではないようなので(何処かで設定できるのかもしれないが、出来ていない)、使用の度にこうした操作が必要になる。

設定した上で操作すれば、クライアントの音声出力ソフトを操作することで、音声のデータがRaspberry Pi2に送られる、という仕組みだ。
図では、ウェブからのデータをProbookでpulseaudioに乗せてraspberry pi2に送る流れを表示している。

さて、ここまで書いて、読み返してみて、やっぱり面倒に見えるだろうな、、、と思った。
サブスク周りは、手を付けようと思ったら本当に分かりにくくて面倒だ。
じゃあ、製品を買えばいいのかといえば、どうもそっちも面倒くさそうだ。

最近、オーディオ関連の雑誌社からサブスクに関するムックが出たり、他の某誌の誌面でも特集されていたりする。しかし件のムックを読んでも、結局は何をどうしたらいいのかは簡単には分からないことが分かるという感じだし、特集を組んでる某誌ではDeezerは名前が出てこない(!)。まあ業界雑誌だからそういう推す推さないのメリハリがはっきりしてるということだろうけど、そういう雑誌はあんまり信用できないってことになるんじゃなかろうか。余計なお世話か。

レコードだ、CDだと言ってた頃は、何でもいいからコンポを選んで鳴らしたら音が出た。
今はそうはいかない。どこから音楽を買うのかとか、何を使って再生するのかというとこまで、考えないといけないことが多過ぎると思う。スマホとイヤホンだけで取り敢えず済ませるのは簡単だ。そこから拡張しようと思ったら、わけが分からなくなる。
どのコンポは何に対応してるとか確認するだけでも一苦労する。
上記で取り上げた誌面とか、軽く見ただけだが、なんだか対応状況が間違ってるとこがあったり。専門で仕事する人が誌面を作っていても間違えが出てくる、それぐらい分かりにくい。もうスマホでいいや、と思う人は多いのではないだろうか。

そういう意味では、、、うちのシステムなんか簡単な方かも知れないな、、、
使ってるOSはすべてタダだし、PCも安価に間に合わせているし、、、それは難しさとは関係ないか。
まあ、ともかく、これからサブスクとオーディオの状況がどうなっていくのか、、、付いていくのがやっとになるかもしれないが、、、

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May 02, 2021

オーディオ状況報告(2021.05.02.)

最近のシステム構成は下図のような感じ。上流を若干整理した。

システム構成図

Daphileサーバーはオーディオシステムから離した。音質上の配慮ではなく使い易さの事情だ。音質上の変化もないと思う。
当初はDeezerの再生だけ想定していたんだけど、NASマウントの再生でも使用するようになった。流れというか、ついついというか、いちいちncmpcppを開くのが面倒で、Daphile画面からNASのディレクトリ階層構造をたどって鳴らしている。
本当は、ncmpcppから操作する方がずっと速いのだ。Daphileはいちいち表示に時間がかかる。サクサク快適なのはncmpcppのほうがずっと上だけど、、、
NAS音源再生の音は、Daphileからの操作とncmpcppからの再生では、わずかだがncmpcppのほうが勝る。upmpdcliとnfs、後者の方が負担が少ないということなんだろう。しかし、ふだん聴くのに神経質になるほどの差異ではないので、目の前で開いているDaphileのインターフェイスから操作してしまうということだ。朝三暮四というか怠惰である。
Deezerに置いてない音源もざらにあるので、未だにCDを購入することもあるし、リッピングしたファイルは捨てられない。

DaphileではYoutubeも鳴らすことが出来るらしいんだけど、なんだか手順が複雑で分かりにくく感じられて出来ていない。
そういうわけで、アップサンプリングサーバーのPulseaudioサーバーとしての機能も維持している。Youtubeの音声をサーバーに転送し上限384kHzにアップして再生する手法で、所謂空気録音の試聴とかで使うつもりなんだけど、まだ整備できていない。

FX-08miniを1台戻している。電源アダプターが壊れたので、過去にRaspberry Piに使って意外に好印象だったUSB電源を使って動かしている。
音楽信号が700kHz台の領域とそれ以外を100Base-Tで分ける形になっている。一応これは音質上の配慮なんだけど、おまじないレベルで留まっていて、音の変化があるかどうかの確認をしていない。たぶん、しないまんまになるんじゃないかなあ、、、なんとなく良くなってる気がするで済ませている。

アップサンプリングサーバーのディスクイメージをアップして半月だが、どの程度ダウンロードされているのか、分からない。まあ、それはGoogle Driveの仕様みたいなので仕方ないけど。
もう暫くツイッターのトップには掲示ツイートを留めておこうとは思っている。

柄にもなく今回アップしたのは、今回のイメージは比較的使い易くまとまったので、アップしておく意味もあるかな、と思えたというのが大きい。

数年前にイメージをアップしないのかと訊かれたことはあったんだけど、当時はしなかった。
有志の努力で広く公開され提供されているものを、此方でダウンロードして組み合わせただけで、作ろうと思えば誰でも作れるものを、自分で作ったもの?のようにアップする気にはなれなかったというのが大きかった。
加えて、自分が使っているのが一般的にみて使い易いシステムとは思えなかったというのもあった。使いにくいところに、大したフォローもできないということになれば、興味を持ってダウンロードしてくれた筈の人が興味を失うことになり、そういうのは残念なので。

しかし手前味噌だが、今回アップしたイメージのセットは使い易く出来ていて、アップしてもいいだろうと思った。
初心者でも左程困らずに動かせそうだし、多少マニアックな使い方にも耐えそうだ。
ただ組み合わせただけ、という意味では以前と同じだけど、かかる手間暇の軽減という意味も今回のはあるだろうし、まあ、いいか、という気になった。いろいろネットから世話になっているので成果物を置いとくというのもおかしいが、何処かしら、こっちの気が済むというのがある。自己満足に過ぎないといえば、そうなんだろうけど。

当初からの目的は、libsamplerateの音を実際に聴いてみてほしいというのがあった。
環境を整えた上で聴いたことがある人は、実は少ないのではないかと思うので。
充分にPCのスペックを上げて、300、700kHzとサンプリング周波数を上げてこそ、libsamplerateを使う本当のメリットが生まれてくるというのが僕の実感だ。そういう再生をしてもらって、どんなシステムだとどんな風に聴こえるのか、僕自身が知りたかったというのがある。

そんな手法では聴きたくないという人もいるだろうし、当然そういう人には薦めない。
しかし、どうなのかね、、、
この数年間で、音質改善するいろんな手法が技術的に生まれてきているし、ニーズも興味をもたれることも、あんまりないかもしれない。libsamplerateは使っても意味が無いということになっているようで、いろんな事情で廃れる技術というのはあるんで、それならそれで仕方ないということになるのかも知れないが。

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Apr 04, 2021

オーディオ状況報告(2021.04.04. もうちょっと整理したい)

昨年度末までに、Deezer用にDaphileをUPnPサーバー、Tiny Core/mpdをUPnPレンダラーとして使うことで、ストリーミングサービスの音も768/32にアップサンプリング、PPAPで再生できるようになった。
いやー、いいですよこれは。
音が良いのも勿論だけど、上流2系統を切り替えて使うことが、以前よりもずっと容易になった。
手元のPCで音源再生する操作自体で切り替わる。

以前のDeezer再生システムは、時期によってpulseaudioだったり、piCorePlayerだったり、Daphile自体だったりしたけど、ずっとNAS音源再生のシステムとは音声信号の処理方法が違っていた。だからUSBケーブルを物理的に繋ぎ変えることでしか、上流の接続を切り替える方法がなかった。
USBセレクターの自作まで考えたが、結局できていない。

現在、上流はNAS用とDeezer用、2系統のPPAP Front。
中流以降はADI-2 DAC/SM-SX100系とM500/Brooklyn Amp系、2系統をそれぞれのPPAP Back endが受ける。
それらが両方がPPAP 768/32になった。
PPAP Back endは、常に768/32のデータが来るのを待っている状態なので、そこにデータを流し込む操作さえすれば、その音が出る。
データを流し込むだけでいいのだから、手元のノートPC上で音を出す操作をするだけで切り替えが出来る。具体的には、ウェブブラウザからDaphileを操作するか、ncmpcppからNAS音源再生の操作をすると、操作した方の音が出る。セレクターに類するものは弄らない、というか、ない。
感覚的には切り替え操作自体を意識する必要が殆どなくなる。
ただ、上流両方から出力しないように気をつける必要はありそうだけど。

ストリーミング音源とCDリッピング音源の差異は、殆ど無い。
聴き分けは僕の耳では不可能だ。僅かに違うような気もするんだけど、気のせいレベルだと思う。 Frontのハードの差異か、LANへの繋がり方の違いはあるんじゃないかと思うのだけど、同じ条件でストリーミング音源とCDリッピング音源を比較したら、違いがあるとは言えない感じだ。upmpdcliが動いているかどうかも、差異を生むとは言い難いと思った。

出力先の変更は、もう少し面倒だ。
PPAP Frontの出力先の設定を書き換えることでPPAP Back end-USB DAC-アンプを選択し、mpdを再起動することで、変更する。
DAC、アンプがセットで切り替わるので、スピーカーから音が出るようにアンプセレクターのところまで歩いて行って切り替える必要がある。

今のシステムでは、DACとアンプの接続を切り替えるには両者をつなぐXLRケーブルを抜き差ししないといけないので少し面倒だ。結果、SM-SX100はADI-2 DACと繋ぎっぱなしだし、Brooklyn AmpはM500と繋ぎっぱなしということになる。
市販のセレクターはRCA用だと選択肢が多いけど、XLRケーブル用で上下2系統というのは、なかなか手頃なのが無い。
しかし今後、切り替えが出来るようにしたい。検討中。

それにしても、現在のシステムはこんな感じ。

システム構成図

上流が、ごちゃごちゃしていて分かりにくい。もっとすっきりさせたい。
どうするかこれも検討中。

一応、RatocのDACを残しているのは、youtubeなどの音源をウェブブラウザ-pulseaudioの経路で聴くため。とかいいながら、使う機会がないんだけど。

Posted at 08:53 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Nov 22, 2020

オーディオ状況報告(2020.11.22.)

最近のシステム構成は下図のような感じ。

8月にSM-SX100が修理から戻っている。ピンチヒッターだったBrooklyn Ampも使っている。
アンプセレクターにORB MC-S0 NOVAを導入した。
こんな構成になるとは以前には考えもしなかったけど、苦肉の策というか必然的にというか、上手く嵌っているとは思うのだけど。

システム構成図

SM-SX100の上流は、768kHz/32bitのPPAP(piped pcm audio play)方式。
今年の春から運用している構成だ。自分で書いてちょっと驚く。もっと昔から使っていたような気分なのだけど。
音声データの流れは下記の通り。

NASCDからのリッピングデータ(44.1/16)中心。一部、mp3、ハイレゾ音源。
hp EliteBook 2570p
Tiny Core
(PPAP front)
768/32にmpd + libsamplerateでアップサンプリング。pipe + ncatでback-endに転送。
Apu2d4
Tiny Core
(PPAP back-end)
ncat + aplayでデータをUSB-DACに転送。
RME ADI-2 DACXLRで出力。
SM-SX100

SX100は修理ですっかり回復して、なんとなく音も良くなったかのような気がする。傷んでいたセレクターのリレーなども替えたので、それも良かったのかもしれない。
700kHz台を鳴らすならこっちの方がいいかなという感じ。

Brooklyn Ampはストリーミングサービスの音源を再生するのに使っている。
ストリーミングサービスを比較的まともに鳴らせるようになったのは最近だ。
音声データの流れは下記の通り。

webDeezer(44.1/16 flac)などストリーミングサービスを利用。
hp ProBook 450 G3
Fedora
(Pulseaudio client)
ストリーミングデータをFirefoxのWeb Playerで再生。pulseaudio serverに転送。
hp EliteBook 2570p
Tiny Core
(Pulseaudio Server)
352.8/32にpulseaudio + libsamplerateでアップサンプリング。USB-DACに転送。
SMSL M500XLRで出力。
Brooklyn Amp

8月の時点で、Brooklyn Ampの音色についてSX100に近付いてきていると書いている。
上流の条件が変遷してきているので単純には言えないのだけど、情報量は感覚的にはSM-SX100の97~99%ぐらい?というのか、遜色ない程度に出るように思う。以前は埋もれる傾向だった微細な音も聞こえるようになった。SX100よりも暖色系で音源を選ばない傾向は変わらない。

普段使っているhp ProBookのFirefoxで再生するストリーミングサービス音源のデータを、Pulseaudioで転送してメインシステムでアップサンプリングして鳴らしている。以前はノイズを生じることが多かったが、今のところ1週間に1回ぐらいになった。まだ完璧ではないが、ほぼ不満なく使えるようになった。

SX100が帰ってきた当初は、2台のアンプをとっかえひっかえ使っていた。Brooklyn Ampを中古屋に売る気になれず、仕舞い込むのは勿体ない。一時はサブシステムの方に廻したけど、あまりにも役不足感が半端なくて辛かった。
一方で、ストリーミングサービスの運用検討も同時並行で行っていた。こっちはこっちで300kHz台へのアップサンプリング運用が出来そうだったが、700kHz台まではpulseaudioは対応していないので出来ない状態だった。 これらを、どう組み合わせるか。

2つの上流からの入力を使い分けるのに、当初はSX100のプリ機能を使うことも考えていた。
SX100のXLR入力はPPAP系で埋まっているので、ストリーミング系はRCA入力を使うことになる。しかしM500のRCA出力をSX100で聴いていると、どうも物足りない感ばかりが募る。もともとM500はXLR出力の方が良くてRCAは細身になるし、700kHz台より300kHz台は情報量も劣る。700kHz台、ADI-2 DACのXLRの音と比べて、見劣りする音という印象しか残らなくなる。
そんなときにBrooklyn Ampを試してみたら、XLRを使うことが出来るし、300kHz台の弱点をカバーして鳴らしてくれる。言ってみれば違う土俵の音になるので、比べてどうこうという気持ちにも全くならずにストリーミング音源を楽しんで聴ける。
そういった経緯で、上流に合わせてアンプを切り替える方向性が図らずも確定していったと思う。

アンプを換えるのにスピーカーケーブル抜き差しを繰り返すのは手間だったので、試しに手持ちのセレクターを使ってみることにした。5年前にamazonで買った5000円ぐらいのプラスチック製の製品で、今となっては購入動機は不明。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B00KLWOCBU/
これが意外に使えた。この程度でもそこそこ使えるんだな、と思うぐらいの音が出た。
しかし長く使うには音質劣化が気になってくる。情報量がやや減るのもあるんだけど、それよりも抵抗を通したような若干くすんだ音色になるのが問題だった。うちのシステムは透明度が高い音が出る。そういう美質がスポイルされる。長期間使う気にはなれなかった。
考えてみたら、スーパーツイーターのネットワークからアッテネーターを排除したのも透明度が落ちるという理由からだ。僕のオーディオで最も外せないポイントはここなのかもしれない。

セレクターは自作しようかとも思ったんだけど、問題が無いレベルのものが作れるかどうか自信がない。作った結果が5000円のよりも悪かったら、、まあ、それも勉強にはなろうけど。
この際、力を入れて作られた製品を聴いてみようと思ってORB MC-S0 NOVAを入手した。
ORB Audio / MC-S0 Nova
https://www.orb.co.jp/audio/products/mcs0nova.html
ネット通販で注文してから届くまで1週間ほど。
アンプからセレクターまでの接続には1.6mmのVVFにバナナプラグを半田付けして使用している。
使ってみての印象は、音質劣化は無い、というか聴き取れない。音色がやや深みがある方向に変わる。これは多分、NOVAの重量、造りが効いているのだと思う。個人的には好ましい変化だと思った。製品自体にそれなりに高級感があって、正直、使ってみて感心しているところがある。
出音には文句がなく自作の必要は無くなった。

Brooklyn Ampはパワーアンプなので音量調整機能が必要。
XLRアッテネーターにBehringer MONITOR1を使っている。
MONITOR1 ベリンガー公式
https://www.electori-br.jp/products/625.html
こちらも音の劣化は無いように思う。ボリュームノブの動きがスムーズで、大きくて扱いやすく使用感が良い。これが5000円前後で売られているのは脅威的CPだと思う。
ストリーミングも音源によって適正な音量が違ってくるが、Web Playerのボリュームは基本100%で使用し、微調整にMONITOR1を使う。音量調整するためにはコンポのところまで歩かないといけないのだけど、まあ、しかたないだろう。
大雑把な調整が急に必要な時はWeb Playerの操作で事足りる。

ひそかに気になっているのは、Web PlayerがPulseaudioサーバーに転送しているflac由来のデータは、ビットパーフェクトなのだろうか、ということなんだけど、確かめる術を知らないので気にしないことにしている。DeezerはCDと同等と謳っていることだし。

サブシステムのほうも若干の変化がある。

Mac mini、M100が追加になっているのは、ここからAmazon Music HD(現在、3ヶ月のお試し期間中)のハイレゾ音源を出力再生するためだ。
意外に、こんな安普請なシステムでもHD音源やSuper HD音源のほうが音がいいのが分かる。
本当はメインシステムで鳴らせる方がいいんだけど、データを送る方法が見つからないので、とりあえずサブシステムで鳴らせるようにしたということだ。

Windows用のAmazon Music AppをLinux/Wineで使おうとしてみたけど、上手くいかなかった。
MacからLinuxにデータ転送できるようなら、メインの音源の1つとして使えるかもしれないけど、そこまでは手が回らないか。

最近、サブスクストリーミングサービス利用の比重が高まっている。
なにしろ新しい音源を次々漁る方向についつい行ってしまうというのがある。その要因として、ストリーミングの音質がそこそこ良いからというのがあったりするようだ。

音が良くなかった頃は、あれこれと次々に聴いて回るという使い方は、出来たらいいとすら思わなかった。気になる音源があったときにフリーのストリーミングサービスでちょっと確認する、というような聴き方で終わっていた。
それが、今の音質で出来るようになったら、中心的な使い方になってしまった。
そのうち飽きるだろうか。どうだろう。

それにしても、結局、音が良くないと使わないということだ。
音が良くなくてもいいというのには簡単には戻れないと再認識している。

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