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May 22, 2022
Behringer MONITOR1の性能を確認する(5月24日、追記)
Brooklyn Ampに使っている「MONITOR1」の実力がどうなのか、ずっとどこかで気になっていた。
MONITOR1 ベリンガー公式
https://www.electori-br.jp/products/625.html
使い始めた当初は、これで充分だと判断した。5000円と安価な製品で、アンプの能力をスポイルしている可能性は否定できない。当時、それも込みで必要十分と判断したのだ。
しかし2年近く経って状況も変わった。
ひとつは、Brooklyn Ampのアップグレードサービスが日本でも受けられるようになったこと。
https://www.mytekdigital.jp/contact/brooklyn-amp-upgrade/
もうひとつは、上流の改善に伴って、相対的にスポイルの度合いが大きくなっているのではないか?という心配。
アッテネーターなので信号劣化が無いということはありえない。
実際にどの程度の影響があるのか、今まではそんなに気にせずに使ってきたけど、今後のためにも確認しておく必要がある。
アップグレードによる音の変化については、stereophileに分かりやすいレビューがある。
ちょっと引用する。
Mytek HiFi Brooklyn AMP+ power amplifier
https://www.stereophile.com/content/mytek-hifi-brooklyn-amp-power-amplifier"Sometimes, when people listen to the AMP+ version," Jurewicz continued, "they say that the older Brooklyn AMP had this nice midrange, which is essentially a grunge produced by distortions, but it seems to be acceptable in the older model.
The new model is cleaner, with a bigger soundstage and more detail.The AMP+ is more precise.
I would look to achieve that midrange sweetness of the earlier AMP through other means, using other components that are in that direction.(訳)
「時々、AMP+バージョンを聞いた人の中に、」Jurewicz氏は続けます。「古いBrooklyn AMPのミッドレンジが良かったと言う人がいて、これは本質的に歪みによって生成された汚れですが、古いモデルでは受け入れられるようなのです。
新しいモデルはよりクリーンで、サウンドステージがより大きく、より詳細になっています。AMP+はより正確です。
私なら、そうした傾向がある他のコンポーネントを使用するなど、他の方法で以前のAMPのミッドレンジの心地よさを実現したいと思います。」
なるほど、、、
うちで使っていて、ああ、そういう感じか、、と納得がいく話だ。
要するに、バージョンアップしたら良くも悪くもSM-SX100の音に近付くということらしい。
そしてそうなると、バージョンアップはどうしよう、ということになる。
もともと、Brooklyn AmpはSX100が壊れた時の代替と考えて購入した。
そういう意味では、音が同じでも問題はない。
しかし、なんというんだろうな、、おんなじ傾向のアンプが2台あってもなあ、、という気持ちがあって、バージョンアップに踏みきれないでいる。
まあ、2年前と違ってSX100が修理不能になったときはなったときだという気持ちになっているし(どうやら代替アンプは簡単に見つかりそうなご時世だから)、極端な話、そのときBrooklyn Amp+を買ったっていいのだ。そのときバージョンアップできるならしても良い。ひょっとしたらSX100を越えるかもしれない。
そうなったときに、MONITOR1のクオリティが問題になる。
今は、気が向いたときになんとなく使う感じなので、ゆるい音質で構わない。メインで使うとなったら、ボトルネックになるようでは困る。まあ、そのとき考えればいいっちゃいいんだけど、気になる。
上流の改善は、PPAP Back Endの構成が変わったことによるものだ。Middle、Backへの分割、更に直結化(こっちのほうが大きいかな)によって、どのくらいかな、、アンプをグレードアップするぐらいの改善があった。
直結化したとき、そんなに変わらないな、、と最初は思った。しばらく聴いていて、どうも腑に落ちないと思ううちに、アンプがBrooklyn Ampであることに気が付く。なんとなくSX100で聴いてるような気になっていたのだ。
アンプを切り替えて、改めて改善していることを確認した。
つまり直結化による上流改善の度合いは、Brooklyn AmpからSX100に替えるのと同等だろう、ということだ。
そして、SX100の音の改善が、Brooklyn Ampの改善よりも、かなり大きい感じなのだ。
以前は、Brooklyn Ampは感覚的にSM-SX100の97~99%ぐらいと書いていた。これはブラインドで区別がつくかどうかぐらいで、その後もそれは変わらなかったのだけど、現在は、、90~95%ぐらい?、、多少幅があるけど。
たぶんブラインドで分かる。
そこまで差が付くのは、Brooklyn Ampにはアッテネーターを咬ませていることも影響しているのではないか。
そういうわけで、以下、試聴結果。
其々のアンプについて、MONITOR1使用の有無で音を比べる。
MONITOR1のボリュームは50で固定。普段使っている位置だ。聴感での音量を合わせるためmpd、SM-SX100のボリュームを調整した。
試聴に使った音源は下記。Deezer HiFiのストリーミングを使用した。
Whispering Forest : Walter Tilgner
まず、SM-SX100。
ボリューム : mpd:75/100 SM-SX100:50/128
以前よりも音場、音像の見通しが良くなっている。
隙間が見通せるというのか重なり具合が分かり易くなった。以前の様相をバウムクーヘンとしたら、現在はミルフィーユという感じだ。間に挟まっているのが何なのか見える感じ。それらの質感も違う。より微細なニュアンスが表現されている。
こんなこというとあれなんだが、何か次元が違う感じに良くなった気がする。
ボリューム : mpd:75/100 SM-SX100:90/128 MONITOR1:50/100
MONITOR1をDACとSX100の間に入れてみる。
音量を合わせるためSX100のボリュームを90に上げる。
音は、少しだけ霞んでいる。見通せるという感じが薄れている。
ブラインドでは聴き分けられない、かもしれない、かな? 分かっていて比べたら明らかに違うんだけど。聴き慣れてたら、ブラインドでも分かる違いだと思う。
続いて、Brooklyn Amp。
ボリューム : mpd:85/100 Brooklyn Amp:x MONITOR1:50/100
MONITOR1のボリュームは50で固定。
Brooklyn Ampはボリュームがないのでmpdで音量を調整する必要がある。聴感で音量を合わせると、若干mpdのボリュームが上がった。
これだけ聴いていたら、悪くない。
しかしSX100と比べたら、良く言えばまったりしていて、見通しが良くない。マットすぎる感じ。
Brooklyn Ampの音も以前よりは改善している筈なのだけど、比較してしまうとそんな気がしなくなる。
ボリューム : mpd:50/100 Brooklyn Amp:x
MONITOR1を外すと音量が上がるので、mpdのボリュームを絞る。
音の曇りがなくなった。見通しが良い。
かなりSX100に近付く。しかしSX100で感じられるレベルの音場、定位の明瞭さには届かない。バウムクーヘンからミルフィーユへの途上という感じかな。
それでも直結化以前のSX100よりいいかもしれない。これは記憶との照合でかなり微妙なところだ。直結以前の設定に戻して比べるといいんだろうけど、そこまでするのは色々と面倒だ。
MONITOR1併用のSM-SX100と、同等ぐらいか、いや上回っている? ケーブル抜き差ししながらの試聴で、これも微妙だ。
今回、試聴してみたら、Brooklyn AmpにMONITOR1を併用することで、SM-SX100との音質の差が開いてきている気がする。
いや、書き方がまずくて誤解を招きそうなので訂正。以前はMONITOR1併用で気にせず聴けたけど、上流の改善に伴ってSX100の音が大きく改善したので、ギャップが気になり始めたということだ。
今のところ運用上の問題になっていないので、当面は様子を見ながら使うつもりだ。
今更だけど、やはりアッテネーターは使わずに済むなら使わないに越したことはないと思った。
問題は、使わないとmpdのボリュームだけで音量調整することになるので、音源によってはmpdのボリュームを10まで下げるとか、そういうレベルの調整が必要になること。
さすがにそうなるとデジタル信号レベルでの劣化が心配、、、
音質を維持するには、より良質なアッテネーターかプリアンプが必要ということになるだろうか。しかしXLRでつなぐ必要があるので、製品から探すとしたら機種選択が厳しい。
なかなかどうにも悩ましいので、気長に考えようかと思う。
気長にとか言いながら24日、追記。
過去に固定抵抗のXLRアッテネーターを使っていたことを思い出した。
最近、こういうのが多いような気がする。
バランス接続に業務用アッテネーターを試す
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20200718a.htm
過去エントリーではclassic proのアッテネーターを使っているが、その後、TOMOCA AT12を購入して使っていた。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/79925/
TOMOCA ( トモカ ) AT12 | サウンドハウス
MONITOR1と違いがあるかどうか使って見た。
今回はDACではなく、Brooklyn AmpのXLR入力端子にアッテネーターを刺す。
アッテネーターにはゴムシートを巻いて、ゴム板の積層で作ったインシュレーターで下から支えて、振動対策を施す。
音は固定抵抗の方がいい。というか、この音質なら以前のように気兼ねなくBrooklyn Ampを使える。
しかし改めて聴くと、困ったことにMONITOR1を通した音もそんなに言うほど悪くないよなあ、という感じなのだ。そりゃあそうで、そういう感じだから以前はそこそこ使ってこれたのである。若干ベールが被るけど、何らかの対策をしたら案外音質向上するんじゃないのか?とか考え始めた、、、
まあ、でも、そこまで手を広げる余裕はないので、ひまが出来たらということになるだろう。
Jul 05, 2020
Brooklyn AmpでSM-SX100の代替を試みる(07.14. 2022.02.24. 追記)
前回のエントリーで下記のようなことを書いた。
過去に1ヶ月待てると書いたのは、、、間違いではなかった。
いやー、、驚いた。
TU-870はいいアンプだね、、、
昔の記憶では低域が制動困難とかあったけど、今聴くとそこまででもない。ゆるいというより、伸びてない、出ていない。
中高域には多少響きが乗ってるが、そこそこ綺麗な音でオーケストラでも其れなりに歌ってくれる。これは大きい。不満がないとは言わないけど、この音色なら、まだ待てる。
そういうわけで、SM-SX100のときと比べて3分の1から2分の1ぐらい?の音量で使って、そんなに問題がない。
エントリーアップした直後、僕は考え込んでいた。
1か月、待つ?
それが出来たとして、何の意味があるのだろう、、、
SM-SX100が治って帰ってくるかどうかに関わらず、代替アンプはいざという時のために必要だ。
それも、ある程度以上の音質が保証されている機械でなければ、僕が持たない。それに1か月で帰ってくるとは限らない。
もしもSM-SX100が治らなかったとしたら、、、
メインを張れるアンプが絶対に必要になる。
つまり、何がどうあろうと最低1台は一定水準以上の音がする新しいアンプが必要なのだ。
僕は以前から、SM-SX100は替えがないアンプだということを折に触れて書いてきている。
本当に替えがないのかどうかは、実は明確じゃない。
僕があちこちのオーディオショップで試聴を繰り返していたのは、2000年代までだ。結婚してからは試聴機会はずいぶん減った。子供が出来てからはなお減っていて、この10年は数回しかしていないはずだ。
替えがない、というのは、「僕が聴いてきた範囲では」、ということなのだ。
今なら、替えがあるかもしれない。
いや、あってくれないと困る。
どこから探すのか。
SM-SX100を試聴したのは随分前になる。
当時、比較したのはマークレビンソン、ジェフローランド、そしてゴールドムンドの100万円クラスのプリメインだった。
マークレビンソンの印象は、モハメッドアリ。
ジェフは、バレリーナが優雅に踊っているような音。
ゴールドムンドは、なんだか電子計算機のような生真面目さを感じた。
SM-SX100の音は、近いのはゴールドムンド、しかしアナログアンプ3者とは大きく異なっていた。
人間離れした音、、、成層圏の空気のような、ある意味、究極に自然に近い、不純物が混じりようがないような音色、人界とは別世界の音だと感じた。
具体的には、まず何より情報量が桁違いに多かった。他のアンプでは聴こえない音が当たり前のように聞こえてくるのだ。加えてスピーカーをドライブする能力も明らかに上だった。他のアンプが息切れする大音量再生でのradioheadのpulk、低音のパルス(小さなスピーカーでは聴こえない。オーディオ店の店員は、こんなのをそんな音量で鳴らすんですか、みたいなことを言った)を軽く鳴らし切った。
当時の試聴に使っていたスピーカーはJBLの上位機種(当時はJBLがあちこちにあった)。これだけ鳴るなら、うちの4425mk2も鳴るはずだと確信できた。
僕は、一応、SM-SX1も試聴した。
安価なアンプで替わりが効くかどうかを確かめた。聴く前から分かっていた。ぼくはもうSX100に魅入られていたので、差があるということを確認しておきたいだけだった。
SX100は情報量とドライブ力が大きいだけではない。
当時試聴に使っていた音源に、オルフェウス室内管弦楽団のバロック・コンサートというのがあった。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00006BGTN
当時はCDで鳴らしていたけど、パッヘルベルのカノンは難しい音源だった。うちで聴いてはもちろん、あちこちのオーディオショップに持ち込んで聴いても、鳴り方が変なのだ。バイオリンがちゃんと定位しない。左右にふらふら動くように聴こえる。
ふらふらするなら良いほうで、某ショップで内部がフロート構造だという100万のプリメインで試聴したときは、雲のように音像が霧散して何処に定位してるのか分からなくなった。スピーカーはB&Wの805。それなりに期待して聴いた購入候補だったんだけど、こんな音がするアンプは止めねばならないと即決せざるを得なかった。
2022.02.24. 追記。
このアンプの上位機種とノーチラスがよい組み合わせだと書いているのをみた。
下位機種のプリメインとはいえ、そんなに音の傾向が違うとも思えないので、今から思い返すと、多分セッティングか何かの影響でそんな音になっていたのかもしれないと思う。ショップの好みにセッティングされ、それが僕には合わなかったというのはありそうなことだ。
僕は、しまいにはこの音源は音像がふらふらする、そういう音がする録音なのだ、と思うことにした。そのうち試聴に使うことも減っていた。
SM-SX100がうちにきて、ふとカノンを鳴らしてみようと思って、鳴らしてみたところ、、、全くバイオリンが揺れないのだ。ちゃんと定位して最初から最後まで鳴っている!
当時の驚きを僕は忘れていない。
アンプというものの本当の役割を、僕はこの時初めて知ったように思う。
そんなこんなで、僕はSM-SX100の信徒になった。シャープの3桁ならどれでもいいのかというと、思い入れが違うのだ。このあたりが信徒たる所以である。
さて、、、そうとなったら、探さないといけない。
アナログアンプは、この20年で長足の進歩を遂げて格段に音の情報量が上がったのだろうか?
確信はないけど、あんまり期待できないように思う。
それにSM-SX100というデジタルアンプの後釜は、デジタルアンプでないといけないだろう。
期待できるデジタルアンプをネットで探し始める。
あんまりないのね、、、
1bitのnmodeも考えたけど、只今SX100が修理に出ていて、サブのアンプが同じタイプというのも、あんまり気が利かないよね。LP-2020A+を使ってみて、PDMではないPWMのアンプが、今の時代、どの程度の音を生むようになっているのかを確認しておきたいという気持ちもあった。
あれこれネット上を巡るうちに目に留まったのが、MYTEK Digital Brooklyn Ampだった。エミライが代理店をしている。
RME ADI-2 DACを導入した際に、選択枝としてかなり迷ったのがLiberty DACだった。MQA対応、でも384kHzまでだ。700kHz以上を聴きたいという気持ちのほうが競り勝った。気になるメーカーだったところに「初めて作ったデジタルアンプ」という、SM-SX100との共通項がある。変なところで引っかかってきた。
Brooklyn AMP - Mytek Digital Japan
https://www.mytekdigital.jp/products/brooklyn-amp/
小型なのに巨大スピーカーが鳴る! MYTEK次世代オーディオ「Brooklyn Bridge/AMP」に驚く
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1231636.html
Mytek Brooklyn Amp power amplifier - stereophile.com
https://www.stereophile.com/content/mytek-brooklyn-amp-power-amplifier
Mytek Brooklyn DAC+ and Brooklyn Amplifier
https://positive-feedback.com/reviews/hardware-reviews/mytek-brooklyn-dac-brooklyn-amplifier/
My Journey With The Mytek Brooklyn AMP
https://audiophilestyle.com/ca/reviews/my-journey-with-the-mytek-brooklyn-amp-r827/
Brooklyn Amp - 6moons.com
https://6moons.com/audioreview_articles/mytek3/
Brooklyn Ampのネット上のレビューは少ない。そんなに悪くはないようだ。
前向きな気持ちになったところで、どこで売ってるのかと思ったら、、、ほとんど、どこにも売ってない。
市場にほとんど弾がないのなら仕方ない。試聴してないが決断した。
6月29日に注文、30日には運ばれてきたので(早!)セッティング。
ADI-2 DACとつなぐ。

知らなかったけど、スイッチの上のインジケーターって色を変えることが出来るのね。赤、白、青、オレンジ、ピンクに紫、黄色(今確認したら16色みたい)、取り敢えず、緑にした。スタンバイとパワーオン、各々について明るさを設定できる。消灯も設定できるようになっている。
機体の中にはオレンジ色に光る部品が並んでいて、なかなか奇麗だ。
当たり前だけどパワーアンプなので、音量調整はmpdで行うことに。ちょっとそれだけじゃ使い勝手が悪い。子供はCDプレーヤーが使えないままなんだけど、これはどうするかな、、、
音のほうは、、、取り敢えず音が出た瞬間に安心する。乾き切った喉に水が入った感じ。
比較したらSX100よりは音が太い。音色に滲みがあるけどSNはしっかりしている。
SX100が成層圏の音だとしたら、Brooklyn Ampは地上に降りてきている。しかもそこは緑豊かな森林や草原が広がっていて、空気は成層圏と同様に清透なのだ。キャラとしては、なぜか女戦士で、そういう可愛げとパワフルさがあって、まあ、マークレビンソンとジェフとシャープの良いとこ取りかな、、、
情報量も十分な感じ。
ひょっとしてSX100よりも多いか? だが、ここは間違いやすいので正確な評価はまだまだ先だ。
これはいけるかも?と思ったそのとき、いきなり女房が言った。
「前のアンプのほうが好き」
(何ぃいいい!?!?!?!?)、、どこが違うの?
「ひゅわーー、っていうとこの音が(このときの音源は真夏の夜の夢 メンデルスゾーン)」
い、いや、、これはまだ電源入れて30分もたってないから、、数日たったらたぶん、音、変わるから、、
「ふうん、めんどうくさいのね」
いや、、、肝が冷えるとはこのことだ。脅かすんじゃないよ。しばらく動揺してしまった。いったいこの家はどうなってるんだろう、、、
実際のところ、数日ウォーミングアップすることで音色に纏わりついた滲みがどのようになっていくかが勝負だと思っている。これがキャラクターになってる面もあると思うので、うまくいくといいけど。
うまくいけば、ひゅわーー、のデリケートな表情も出てくるんじゃないかと思うんだよね、、、
ずっと最初のままだったら、、、代替にならない。厳しいけど。
そして2日、、、
この時点でかなり落ち着いて来ている。
中低域はやはりSM-SX100よりも強い。テンションが高い。高域は、滑らかさが少ない。まだ少し棘がある。
ネット上にはウォーミングアップに100時間と書かれていたサイトがあった。もうしばらく様子を見る、、、
100時間を越えた、、、
より落ち着いた印象。いくつか聴きなれた音源で試聴してみる、、、
-
Mendelssohn - A Midsummer Night's Dream - S. Ozawa, Boston Symphony Orchestra
序曲を聴く。
冒頭のひゅわーー、だけど、電源を入れた当初に比べたらずっと良くなっている。SM-SX100が表現する実在感のある繊細さはやや少ないけど、より芯が通ったニュアンスの音がする。オーケストラの音量が上がっても破綻しない(これは当然か)。SX-100の写実的写真的な再生よりは印象派の絵画的なイメージに寄っている。
SX100の音色が外に拡散するようなイメージで鳴っていたのに比べたら、真ん中にまとまっていくような密度感、凝集感がある。楽音の温度がSX100より心持ち高めで、人肌ぐらいな感じがある。やはり成層圏から地上にという感じだ。 -
George Winston - Linus & Lucy - The Music of Vince Guaraldi
1曲目の Cast Your Fate to the Wind。
この曲では弦を指?で弾いたりしている。ウィンストンのピアノは90年代頃から重くなった。それ以前よりも沈み込むような濁りを含んだ音が増えていて、21世紀にはより顕著だ。のびやかで清らかな表現と重く濁った表現、そういう音色の振幅を表現できるかを確かめる。
ピアノ音の瞬発的な変化は表現できていて混濁しない。温かみ、力感がある方向に表現する。SX100ほど多様な音色の分別はしないけど、ウィンストンが使い分ける打鍵のニュアンスはかなり分かる感じ。
音色の分別はしないと書いたけど、なんだろう、出ている音色は多彩なのだ。分析的ではなく音楽的と言えばいいのかな。 -
Joni Mitchell - Blue (20P2-2119 1988jp)
9曲目の A Case of You。
以前の試聴でも使ってるけど、700kHz台にアップサンプリングするとその芸術性に引きずり込まれるような歌声になるはずなんだけど、神憑りと感じるまでの表現にはSX100が必要みたい。しかし、Brooklyn Ampも十分善戦している。以前の試聴で聴いた192〜384kHzのダウングレードした雰囲気とは違って、なんというかな、地に足が付いた女声の歌声として聴こえている。これは好みでどっちを選ぶかになってくるのかな、、、 -
Pierre Boulez - Complete Columbia Album Collection (CD40) Bartok - the Wooden Prince
これも序曲。
オーケストラが小音量から高まっていく中で、小さく弦を弾く音が不定期に混じるのが聴こえるかどうか。SX100でははっきり聞こえていた音が、どうも埋もれて聴きとりにくい。聴こえないわけではないんだけど。
分析的ではない分、小さい音は埋もれがちになる。オーケストラの音楽的再生という意味では、不足を感じるわけではないんだけど、もともと難無く聞こえていたはずの音が、耳を澄ませないと聴こえにくいのが、どちらがリアルな再生なのかという話にもなるかもしれないんだけど。 -
harman international - JBL Super Sound
これはスピーカーの4425mk2を購入した際にサービスでおまけにもらったCD。8トラック目の「十日町大太鼓 おけさにわか囃子」をかける。重低音の和太鼓の囃子を再生出来るかどうかというのも大事なんだけど、そんな中、遠くでバッティングセンターと思われるバットでボールを打つ音が断続的に聞こえるのがチェックポイント。
太鼓などはしっかり鳴る。バットの音は、やはりお囃子に埋もれがち。聞こえはするのだけど、、、SX100は小さな音を埋もれないように鳴らしてくれるけど、Brooklynは溶け込ませる傾向がある。 -
The Rolling Stones - Let It Bleed (POCD-1925)
井筒香奈江 - Laidback 2018これらも以前に試聴に使った曲。
ストーンズは2曲目、Love In Vainから、3曲目、Country Honkへの流れ。これはいい。SX100だとクールで分析的になりがちだけど、音色が人肌な分、しっくりくる感じ。ミックの歌声のニュアンスもちゃんと表現する。このアンプはこっちの方向性が合ってるのかもしれない。
井筒香奈江、Little Wing。こっちもやはり、いい感じ。ボーカルはもちろん、ベースやピアノもちゃんと鳴る。SX100よりも沁る感じに聞こえる。 -
Radiohead - Amnesiac
3トラック目、Pulk/Pull Revolving Doors。昔、良く試聴に使っていた。
低音はしっかり出る。ボリュームをあげようとしたら家族に止められた。しかし、SX100はまっすぐ下に伸びていたような気がするけど、比べるとBrooklynは中低域が強目なのかな。ポップミュージックのビートにはむしろそのほうが適しているかもしれない。高音域は、SX100のほうが透明感とキレがあるがある。Brooklynは多少溶けあうような感じがある。 -
Fishmans - Chappie, Don't Cry
1トラック目、ひっくりかえってた2人、、、なんというんだろう。やっぱりこのアンプはボーカルのニュアンスを極めてよく表現するみたい。分析的に聴くにはSX100に及ばない。しかし人の声が人肌になるので浸透力が俄然アップする。SX100も良いんだけど、暖かみには欠ける面がある。そこがBrooklynは補完されている。
あと、ポップミュージックの低音の表現は、たぶんSX100よりも優る。ソースに正確かどうかとかよりも量感やエネルギー感、音色のニュアンスの表現が、向いているのだ。最適化されているとでもいうのかな、そういう印象。 -
中田悟 with フィールド・オーケストラ - 月光浴音楽
7トラック目、Black Sand Beach。嵐の海のような音が轟々と鳴り続ける音源。SX100だと空間の広がり、奥行が出て、何やら空恐ろしい再生音になる。Brooklynだと若干広がり感が減って、凄みはあるけど恐ろしさは薄れた感じ。飲み込まれるような暗い深い感じがやや少ない。しかし、これだけ鳴れば普通は十分かな、、、
このくらいにしとくか、、、
いや、これなら十分に代替になる。1ヶ月以上でも待てる感じだ。
SM-SX100が戻ってきたら、音を比べてみよう。
問題は、CDプレーヤーをどこに繋ぐかだけどね、、、どうしようかな。
7月14日、追記。
内容としては、RCA端子からの音はどうなのか。
エントリーをアップして後の更なるウォーミングアップの影響はどうなのかということ。
あと、日本に入ってきていない新型について少し。
まずRCAとXLR、入力の比較について。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1231636.html
これはAV Watchのレビューだけど、ここに書かれているのと同様の印象だった。
引用してみる。
アンバランスでは繊細さ、優しさを主に感じたが、バランス接続は力感が加わり、音的なエネルギーパワーが盛った音になった。特に低音のスケール感が堂々とした。これなら、アンプゲインをブーストしなくてもよいのではと思い、ゼロにした。すると、ベースの雄大さに加え、ポールのヴォーカルの繊細さ、優しさも色濃く感じられる、まさに文字通りバランスの良さが得られた。このアンバランスとバランスのキャラクターの違いはとても面白い。
アンバランスではアンプゲインをブーストして(背面のディップスイッチで+6dBの設定ができる)聴いたと書いてあるんだけど、実際、うちでもRCA入力だと音が小さくなる。回路がどうなってるんだろうかね、、、
ブースト設定の音はうちでは聴いてない。mpdでボリュームを上げたら、そこそこの音量になったからだ。
RCAだと繊細な音になるということだが、こういってはなんだが、RCAではこのアンプの長所が生きないような気がする。
そこそこ細やかな音を鳴らしながらも弱々しくならない、エネルギー感がある音色が出るところがこのアンプのいいところだと思う。RCA入力だと、その美点が半減以下になるような気がする。
それに見合う他の改善点もないように思うので、うちではXLR入力で使っていくことにした。
入力に関しての問題は、それよりも音量に関することだ。
mpdでソフトウェア的に調整しているんだけど、今の使い方だとボリュームが15%とかでちょうどいいような音源もあったりする一方、クラシックなどでは50%以上にすることもあったりする。ほんとうは、30%ぐらいから90%ぐらいで使いたいのだ。
SM-SX100はプリメインなので音量調整ができたけど、Brooklyn Ampはできないので、本当は、良質なプリアンプとかアッテネーターを併用した方が良いと思う。
次にウォーミングアップについて。
このエントリーをアップしてから10日近い。
最初にコンポにつないで以降、パワーオンとスタンバイどちらかの状態で繋いできている。つまり「パワーオフ」の状態は、ほぼ無い。ほぼ無いというのは、ケーブルを変えたりするときに一時的に電源ケーブルを外すということだけど。
Brooklyn Ampにはスイッチオフの状態はなく、完全にオフにするには電源ケーブルを外すということになる。
だけど、その間にも音の分離は細かくなってきているようだ。というのは、BoulezのWooden Princeの弦を弾く音も、JBL Super Soundのおけさにわか囃子でバットでボールを打つ音も、10日前より聴き取り易くなっている。
クラシックのオーケストラのような音源では、こうした変化の恩恵があるようだ。より繊細なニュアンスの表現ができるようになっている。
しかし全体的な印象は大きくは変わっていない。良くも悪くもSM-SX100より絵画的で温かみがある音色だ。
Joni MitchellのA Case of Youは、SX100のような芸術的な鳴り方はしない。その一方で、Fishmansの歌声には若々しい生命感が宿る。これはもう、向き不向きとか好みの問題としか言いようがないだろうな、、、
そして、録音が良くない音源はというと、やっぱり良くない音源は良くないんだけど、SM-SX100ほど分析的じゃないからだろうか、だいぶ聴きやすい。上手く何かに包んで粗を目立たせない鳴らし方をすると思う。案外、オールマイティに使えるかもしれない。
それにしても、ウォーミングアップについては、実は本領発揮するには100時間でも短いということだろう。2週間、つまり300時間のウォーミングアップで改善があったという感じだ。といっても、実は200時間でどうだったかは十分な確認してないんだけど。
あと、市場で売られていない件についてだけど、検索するうちに、実は後継機が発売されていることが分かった。つうか、気付けよ。
Brooklyn AMP+
https://mytekdigital.com/hifi/products/brooklyn-amp-plus/New York, April 2020:
Mytek announces shipping of Brooklyn AMP + a major upgrade of amazing Brooklyn AMP sound.The previous model of “Brooklyn AMP” has been discontinued and replaced with this new “Brooklyn AMP+” . Existing Brooklyn AMP owners can upgrade their units to Brooklyn AMP+ specs for $500. Please email Mytek for upgrade request.
アップグレードがあるんだそうだけど、日本ではどうなるのかな、、、
Mytek US/world Store
https://mytekdigital.com/storeus/Welcome to Mytek Digital US Main Online Store operated by Mytek Head Office in New York.
We offer Free Shipping on all products via UPS (for domestic shipments) and UPS, International Express Mail (EMS), or Fedex, for international shipments depending on destination. This US online store is intended for purchases all around the world EXCEPT European Union.
Shipping is FREE and there are no additional charges onto of the product store price, except for orders shipping to New York State which will have 8.875% NY sales tax added. Available payment methods include all major credit cards and paypal. Orders can also be placed via telephone at +1 347 384 2687 with credit cards accepted over the phone and other payment methods available.Customer Service can be contacted at storeus/aaattt/mytekdigital.com or by calling MyTek Office at +1 347 384 2687. Thank you for visiting the MyTek US Online Store.
Mytekのネットショップなんだけど、日本から買っても送料無料なんだろうか。
なんか、すごいね。
このネットストアから貼られているリンクを、ここにも貼っておく。
HELP NEW YORK CITY #MYTEK2020RELIEF
https://mytekdigital.com/MYTEK2020RELIEF/OUR PLEDGE
MYTEK will donate 10% of sales to charities on the front line in NYC through the next several months of the pandemic. We will donate 10% of our direct sales and 10% of our sales to dealers. We will report the donations at the end of each month on this web page.
そういうことか、、、
このネットショップから買えば、4月のパンデミック以降の数か月間(ということかな)、売上の10%をニューヨークの慈善団体に寄付するらしい。どこに寄付するか等についても記載されている。
日本に残ってるBrooklyn Ampは旧型なので、新型が欲しいという人は直接、Mytekから買うというのもありかもしれない。
Jun 28, 2020
手持ちのアンプでSM-SX100の代替を試みる
さて、6月。ここに来てうちのオーディオには大問題が生じていた。
アンプ(SM-SX100)の電源を入れたままにしていると、ポップノイズが突然出るようになったのだ。
いつ出るかは予測不能。音楽再生中に出ることもあるし、再生していない時にも出る。夜中に寝ていた家族が起こされる事がある。左右のスピーカー、どちらから出るのかはっきりしないが、右から出ることがあるのははっきりしている。
ポップノイズが出た後で、ボリュームのLEDインジケーターの数値表示が固定して動かなくなることがあった。このインジケーターは随分以前から表示が不安定だったんだけど、ボリュームを動かしても数値が変わらないというのは初めてだ。
そんな問題があるから音質は劣化してるかというと、はっきりした劣化はない。
最近は、使わない時には電源を切っていた。以前は入れっ放しだったのだ。長期間、電源を切っていたら、SM-SX100の音質は劣化する。ウォームアップは必須で、本調子に戻るのはスイッチを入れて3日後だ。しかし毎日オンオフしている分には、音質劣化はない様子だった。
しかし、そんな状態で放置していて良いとは、とても思えない。音でびっくりするぐらいなら大した実害はないが、そのうちスピーカーを飛ばすようなことにでもなったら、それこそ後悔先に立たずなんてことだけじゃ済まない。
そうはいっても、ちょっと鳴らしてみるぐらいだと症状が出ないから修理にも持ち込んでも問題無しで帰って来る可能性があるのかと思って多少はデータも取らないといけないのかな、とかなんとか思ってるうちに、6月中旬のある日、ボッとかいって遂に音が出なくなった(おーまいがー、やはり鳴らさないでいたほうが良かったかな?)。
そういうわけで、あれこれ思案中だ。
まず、アンプを修理に出す。
幸い引き受けてくれる修理会社があって、元箱に入れて宅配便で搬送。
それから、、、代替のアンプが問題だ。
とりあえずでいいから音が出るようにする。

ということで、LepaiのデジタルアンプLP-2020A+を引っ張りだしてきた。上の写真はamazonのを引用。
音がいいと評判だったので、なんとなく5年前に1台3000円強で購入したまま死蔵していたのだ。
2台あるから左右に振り分けて使おう、、、
所謂「アンプのパラレル接続」という手法で繋ぐ。
下図のような感じ。

これはかなり昔、やはりSM-SX100が故障した時(当時は音は出ていて、ボリューム表示やセレクターの不具合だったかと思う)、真空管アンプTU-870を2台使ってしのいだときに試みた手法だ。
1台でスピーカー2台を鳴らすより、1台で1台を鳴らす方が余裕が生まれるはずだ。
しかし、さすがにTU-870で4425mk2をドライブするのは不可能で、高域はきれいだったけど、低域が不安定で、たしか、高域を2台のTU-870、低域をDENONの10万円のプリメインで動かして凌いだ気がする。所謂「バイアンプ」という手法を組み合わせた。
こんな感じ。

TU-870とDENONの音量差は聴感で合わせた記憶がある。トータルの音量調整は、Odeon-Lite(DAC)のボリュームを使ったような気がする。まあ、なんとかなるもんだね。なってたのかな?
DENONだけで鳴らすよりは面白かったような記憶がある。
そうこう考えてるうちに、昔のうちのサイトの記載を確認したら、TU-870だけ?でも1ヶ月待てるとか書いてある。どうやってたのだろう?
バイアンプとかパラレル接続は、下記の記事が分かり易いと思う。
面白いミニコンポだね。
“ぶっ飛んだミニコンポ”遂に完成形に。マランツ「M-CR612」のパラレルBTLが凄い / AV Watch 2019年4月25日
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1177815.html
LP-2020A+、とりあえずトーンコントロールを通さないダイレクト接続の設定で使う。
ちょっと聴いてみてトーンコントロールを通す方がまろやかで聴きやすいか?と思ったけど、ダイレクトで使うことにした。
使い始めた当日はちょっと無理かな、と思ったりしたけど、、、
そのうち、、、慣れた?
いや、慣れたというより、、、この小さなアンプもウォーミングアップに数日以上かかるみたい? いや、1週間以上かけて改善している?
デジタルアンプとはそういうものなのだろうか。
クロックが安定するのに時間がかかるのかもしれない。
弄るうちにスピーカー端子の中のバネが外れて壊れる。このタイプの端子って、こんなに簡単に壊れるものだったっけ?
さらに弄くり回し、バネを押し込んで治してみる、、、治ってしまった。こんなに簡単に治るものかね?
しかしこれは注意が必要だ。
下手にスピーカー端子に力を入れたら壊れる事が分かった。
ボリュームは上げられない。
刺々しいというのか歪っぽいというのか、肌理が荒く滲み耳障りになってしまうのでボリュームは10時位の位置で使っている。
いや、正確には10時じゃない。というのは、2つのアンプで同じボリューム位置で音量が違うので、オーディオチェックCDで聴感上で確認して9時半と11時半ぐらいで左右を合わせている。1台しか買ってなかったら気付かなかっただろうけど、こういうことって、どの程度の頻度であるんだろうね。
小音量再生だったら、大きな破綻はない。SM-SX100のときと比べたら4分の1か5分の1ぐらい?の音量だ。
SM-SX100と比べたら、音声の繊細な情報は少なくて音の粒子が大きいので、オーケストラには向かないしスケール感も足りない。
だけど弦楽四重奏とかソナタ(ピアノも含む)、先月あれこれと試聴したボーカルなどは、音数は少ないけどそこそこ普通に鳴るので、最初からこんなものかと思っていたら満足できそうなレベルの音が出る。
アップサンプリングの効果は、使い始めた当初は感じられないかなと思ったが、ウォームイングアップが進んだら44.1/16から384/24、768/32とアップしていくと若干音が良くなっていく。
もちろん、SM-SX100で鳴らしていた時ほどの圧倒的な差は聴きとれない。
情報量が違うしスピーカーの駆動力も違うから当たり前だけど、1台3000円でこれだけ鳴るなら大したものだろう。
でも、結局、どんな音楽を鳴らしてるかというと、このセットで受け入れる事ができるタイプの音楽を選んで聴いている。SM-SX100のときはあまり優先してなかった音楽を聴くことが増えた。これはこれで面白いけど、、、もっといい音で聴きたいもんだね、、、
昔、TU-870(とDENON?)で鳴らした時は、1ヶ月が限度かな、と思ったんだよね、幸い当時は1ヶ月程でSM-SX100も返ってきたと記憶してるんだけど。
今回はどのくらいかかるか分からない。
1ヶ月は、、、待てないかな、待てない気がする、、、いい音で音楽が鳴ることで得られる日常の暮らしの中の「癒し効果」とでもいうのかな、オーディオのそういう役割が昔よりも大きくなってるような気がする。禁断症状が出そうな気がする、、、
そういうわけで、2週間で飽きた。
音質がSM-SX100に劣るのは当たり前だ。それより決定的な問題は、音色の色彩感が足りないことだ。
彩りがあれば多少音質が悪くても音楽に浸ることはできる。真面目に取り組む気があるなら、ケーブルや電源を変えたり改造したりするんだろうけど、代替使用でそこまでやろうという気になりにくい。
そこで、TU-870を引っ張りだしてきた。
久しぶりに触るから、説明書を読み直さないと2つあるスイッチの使い方が分からない。

左がオンオフで、右が入力セレクターだ。
画像はAV Watchの記事から引用。当時は改造も流行っていたけど、うちのは別売オプションだったコンデンサーと真空管プロテクターを付けた以外は素のまま組んだと思う。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/20030709/zooma116.htm
使えるかしら、、、
よく見たら、2台のうち1台はRCA端子が外れている。どこかで壊したまま修理せずにしまい込んだらしい。
修理のため筐体を開ける。、、こんなに半田付け、下手だったっけ?
とりあえず治して、DACとスピーカーにつないで通電。アンプ1台でスピーカー1台、パラレル接続にする、、、音は出るようだ、、、
過去に1ヶ月待てると書いたのは、、、間違いではなかった。
いやー、、驚いた。
TU-870はいいアンプだね、、、
昔の記憶では低域が制動困難とかあったけど、今聴くとそこまででもない。ゆるいというより、伸びてない、出ていない。
中高域には多少響きが乗ってるが、そこそこ綺麗な音でオーケストラでも其れなりに歌ってくれる。これは大きい。不満がないとは言わないけど、この音色なら、まだ待てる。
そういうわけで、SM-SX100のときと比べて3分の1から2分の1ぐらい?の音量で使って、そんなに問題がない。
そんなこんなで、何とか凌いでいる。どうなっていくことでしょうか、、、
Nov 25, 2016
オーディオ状況報告(2016.11.24.)
現在のオーディオシステムについて記録。
以前はテーブルで図を書いていたんだけど、いいかげん限界かと思いLibreOfficeのドロー機能を使って作図した。画像だけ表示で倍の大きさになる。
1回作っておけばあとは楽だろう。

下流は変わらないが、上流が若干変わっている。
大した変化もないのにエントリーとしてあげようというのは、コンポの紹介を久しぶりにしておこうと思ったから。サイトを運営し始めた最初の頃には力を入れて書いているが、最近は何もしていない。まあ、最近はコンポ名で検索すれば簡単に情報が得られるので、必要ないといえばないか。
書き上がった後で読みかえしたら戯れごとかと思うほどに意味がないので、読まないほうがいいとこの時点で注意喚起しておく。
どこからいこう。上流からか。
そうだね、図を一目見てこれは弱い、馬脚だと感じる部分は電源だろう。
OMRON BY50SとSANWAのUSB電源を使ってるのはともかく、上流のNASやルータにはタコ足配線で済ませている。これはどうかと思っているが、後回しになっている。
タコ足配線から繋がるのがQNAPのNASとLANルータが3つ(効果のほどは不明だがジッター対策)。定評があるFX08-miniが2つとオーディオ的評価不明なbuffalo。メモリ再生が中心になってきたので、もはや余り意味がないけど外す気にもならずに繋げている。
QNAPについては、最近ようやく自動バックアップの設定をした。これでHDDが壊れても安心だ。
さて、最近はメインのデジタルトラポが3つになった。全部192/24にアップサンプリングの設定。
Raspberry Pi2とpiCore7を使ったRAMメモリ再生機が2つ。1台はRATOCのusb-ddcを経由してCOAXをfirefaceに。もう1台はHifiberry Digi+の光出力をfirefaceに。
前者の方が音はいい。いや、いいというか、次元が違う?
正直、i2sボードのddcがusb-ddcにここまで差を付けられるとは想定してなかった。メモリ再生じゃないと使えないし、JPLAYを試してみようと思わなければ気付きもしなかったわけで、なんというか、いろいろと綱渡り的、偶然が重なって発見的な使い方だ。
そこまで音質に差があるとはいえ、2台あると運用上の自由度が高くなって便利。firefaceは2つの入力から同時に音を出せる。どちらを聴くか、切り替えは手元のノートPC上の操作で行う。
それにしても、音がよければ音楽が気持ち良く鳴るとは限らないというのを改めて感じる。192/24にアップサンプリングしたメモリ再生の信号をusb-ddcに通したら、ポップミュージックは何だか、音源によってはミュージシャンの素顔が見えすぎる。特にボーカル。楽しくポップなはずなのに「真面目に歌ってる」のが聞こえてしまう、というか。
そういうときは、Raspberry Pi B+とVolumio1.55にi2sDACのNAS音源再生機を使えばいい。ビリージョエルが実は生真面目に歌っているのを、上手に隠して鳴らしてくれる。
fireface UCXはUSB DACではなく、COAX、TOSから入力を受けるDACとして使っている。本当はいろんな機能があるようなんだけど持ち腐れだ。NANOCLOCKSからの入力がある方がいいかどうかは、未だに確かめていない。ほとんどまじないである。
アンプはシャープのSM-SX100。20世紀末のアンプだがこれはうちのシステムの要である。
当時、同価格帯のマークレビンソン、ジェフローランド、ゴールドムンドと比較試聴し、これしかないと決めたのだった。なにしろ情報量とスピーカーの駆動力が一番だった(正確に鳴らすという印象)。音色はゴールドムンドに近かったけど更にスピードが速い。壊れるまで使うと決めて買ったが、もはや壊れても修理がきかない。
そのアンプには電源タップKripton PB-500-2を使用。たぶん中にノイズ対策のフィルターか何か入ってるんじゃないかな。使い始めた頃はすごく効果があると感じた。
VRDS-25xsとDP-5090(これは子供用)は、デジタル出力をアンプに刺して使っている。これは壊れかけているアンプで使える入力端子に限りがあるためのやむをえない処置だ。セレクターのリレーがうまく効かないのだ。
ここ数年のDP-5090の使用頻度は高い。
スピーカーはJBLと、FOSTEXのスーパーツイーターだ。
ネットワークに使ってるのは、チャージカップルドネットワークというJBLの技術をぱくった接続法で、これで繋いだスーパーツイーターは濁りのない高域を再生する、と思う。固定抵抗アッテネーターを使用しないというのもこだわりどころだったりする。長年にわたり使っているが、高級なパーツで組んだのと比較したわけじゃないのでアドバンテージに客観的な説得力はない。しかし4425mk2を4429などに買い替えない理由になっていたりする。