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Jul 05, 2020

Brooklyn AmpでSM-SX100の代替を試みる(07.14. 2022.02.24. 追記)

前回のエントリーで下記のようなことを書いた。

過去に1ヶ月待てると書いたのは、、、間違いではなかった。
いやー、、驚いた。
TU-870はいいアンプだね、、、
昔の記憶では低域が制動困難とかあったけど、今聴くとそこまででもない。ゆるいというより、伸びてない、出ていない。
中高域には多少響きが乗ってるが、そこそこ綺麗な音でオーケストラでも其れなりに歌ってくれる。これは大きい。不満がないとは言わないけど、この音色なら、まだ待てる。
そういうわけで、SM-SX100のときと比べて3分の1から2分の1ぐらい?の音量で使って、そんなに問題がない。

エントリーアップした直後、僕は考え込んでいた。
1か月、待つ?
それが出来たとして、何の意味があるのだろう、、、

SM-SX100が治って帰ってくるかどうかに関わらず、代替アンプはいざという時のために必要だ。
それも、ある程度以上の音質が保証されている機械でなければ、僕が持たない。それに1か月で帰ってくるとは限らない。
もしもSM-SX100が治らなかったとしたら、、、
メインを張れるアンプが絶対に必要になる。
つまり、何がどうあろうと最低1台は一定水準以上の音がする新しいアンプが必要なのだ。

僕は以前から、SM-SX100は替えがないアンプだということを折に触れて書いてきている。
本当に替えがないのかどうかは、実は明確じゃない。
僕があちこちのオーディオショップで試聴を繰り返していたのは、2000年代までだ。結婚してからは試聴機会はずいぶん減った。子供が出来てからはなお減っていて、この10年は数回しかしていないはずだ。
替えがない、というのは、「僕が聴いてきた範囲では」、ということなのだ。

今なら、替えがあるかもしれない。
いや、あってくれないと困る。

どこから探すのか。

SM-SX100を試聴したのは随分前になる。
当時、比較したのはマークレビンソン、ジェフローランド、そしてゴールドムンドの100万円クラスのプリメインだった。
マークレビンソンの印象は、モハメッドアリ。
ジェフは、バレリーナが優雅に踊っているような音。
ゴールドムンドは、なんだか電子計算機のような生真面目さを感じた。

SM-SX100の音は、近いのはゴールドムンド、しかしアナログアンプ3者とは大きく異なっていた。
人間離れした音、、、成層圏の空気のような、ある意味、究極に自然に近い、不純物が混じりようがないような音色、人界とは別世界の音だと感じた。

具体的には、まず何より情報量が桁違いに多かった。他のアンプでは聴こえない音が当たり前のように聞こえてくるのだ。加えてスピーカーをドライブする能力も明らかに上だった。他のアンプが息切れする大音量再生でのradioheadのpulk、低音のパルス(小さなスピーカーでは聴こえない。オーディオ店の店員は、こんなのをそんな音量で鳴らすんですか、みたいなことを言った)を軽く鳴らし切った。
当時の試聴に使っていたスピーカーはJBLの上位機種(当時はJBLがあちこちにあった)。これだけ鳴るなら、うちの4425mk2も鳴るはずだと確信できた。
僕は、一応、SM-SX1も試聴した。
安価なアンプで替わりが効くかどうかを確かめた。聴く前から分かっていた。ぼくはもうSX100に魅入られていたので、差があるということを確認しておきたいだけだった。

SX100は情報量とドライブ力が大きいだけではない。
当時試聴に使っていた音源に、オルフェウス室内管弦楽団のバロック・コンサートというのがあった。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00006BGTN

当時はCDで鳴らしていたけど、パッヘルベルのカノンは難しい音源だった。うちで聴いてはもちろん、あちこちのオーディオショップに持ち込んで聴いても、鳴り方が変なのだ。バイオリンがちゃんと定位しない。左右にふらふら動くように聴こえる。
ふらふらするなら良いほうで、某ショップで内部がフロート構造だという100万のプリメインで試聴したときは、雲のように音像が霧散して何処に定位してるのか分からなくなった。スピーカーはB&Wの805。それなりに期待して聴いた購入候補だったんだけど、こんな音がするアンプは止めねばならないと即決せざるを得なかった。

2022.02.24. 追記。
このアンプの上位機種とノーチラスがよい組み合わせだと書いているのをみた。
下位機種のプリメインとはいえ、そんなに音の傾向が違うとも思えないので、今から思い返すと、多分セッティングか何かの影響でそんな音になっていたのかもしれないと思う。ショップの好みにセッティングされ、それが僕には合わなかったというのはありそうなことだ。

僕は、しまいにはこの音源は音像がふらふらする、そういう音がする録音なのだ、と思うことにした。そのうち試聴に使うことも減っていた。
SM-SX100がうちにきて、ふとカノンを鳴らしてみようと思って、鳴らしてみたところ、、、全くバイオリンが揺れないのだ。ちゃんと定位して最初から最後まで鳴っている!
当時の驚きを僕は忘れていない。
アンプというものの本当の役割を、僕はこの時初めて知ったように思う。

そんなこんなで、僕はSM-SX100の信徒になった。シャープの3桁ならどれでもいいのかというと、思い入れが違うのだ。このあたりが信徒たる所以である。

さて、、、そうとなったら、探さないといけない。
アナログアンプは、この20年で長足の進歩を遂げて格段に音の情報量が上がったのだろうか?
確信はないけど、あんまり期待できないように思う。
それにSM-SX100というデジタルアンプの後釜は、デジタルアンプでないといけないだろう。

期待できるデジタルアンプをネットで探し始める。
あんまりないのね、、、
1bitのnmodeも考えたけど、只今SX100が修理に出ていて、サブのアンプが同じタイプというのも、あんまり気が利かないよね。LP-2020A+を使ってみて、PDMではないPWMのアンプが、今の時代、どの程度の音を生むようになっているのかを確認しておきたいという気持ちもあった。

あれこれネット上を巡るうちに目に留まったのが、MYTEK Digital Brooklyn Ampだった。エミライが代理店をしている。
RME ADI-2 DACを導入した際に、選択枝としてかなり迷ったのがLiberty DACだった。MQA対応、でも384kHzまでだ。700kHz以上を聴きたいという気持ちのほうが競り勝った。気になるメーカーだったところに「初めて作ったデジタルアンプ」という、SM-SX100との共通項がある。変なところで引っかかってきた。

Brooklyn AMP - Mytek Digital Japan
https://www.mytekdigital.jp/products/brooklyn-amp/
小型なのに巨大スピーカーが鳴る! MYTEK次世代オーディオ「Brooklyn Bridge/AMP」に驚く
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1231636.html

Mytek Brooklyn Amp power amplifier - stereophile.com
https://www.stereophile.com/content/mytek-brooklyn-amp-power-amplifier
Mytek Brooklyn DAC+ and Brooklyn Amplifier
https://positive-feedback.com/reviews/hardware-reviews/mytek-brooklyn-dac-brooklyn-amplifier/
My Journey With The Mytek Brooklyn AMP
https://audiophilestyle.com/ca/reviews/my-journey-with-the-mytek-brooklyn-amp-r827/
Brooklyn Amp - 6moons.com
https://6moons.com/audioreview_articles/mytek3/

Brooklyn Ampのネット上のレビューは少ない。そんなに悪くはないようだ。
前向きな気持ちになったところで、どこで売ってるのかと思ったら、、、ほとんど、どこにも売ってない。

市場にほとんど弾がないのなら仕方ない。試聴してないが決断した。

6月29日に注文、30日には運ばれてきたので(早!)セッティング。
ADI-2 DACとつなぐ。

Brooklyn Amp

知らなかったけど、スイッチの上のインジケーターって色を変えることが出来るのね。赤、白、青、オレンジ、ピンクに紫、黄色(今確認したら16色みたい)、取り敢えず、緑にした。スタンバイとパワーオン、各々について明るさを設定できる。消灯も設定できるようになっている。
機体の中にはオレンジ色に光る部品が並んでいて、なかなか奇麗だ。
当たり前だけどパワーアンプなので、音量調整はmpdで行うことに。ちょっとそれだけじゃ使い勝手が悪い。子供はCDプレーヤーが使えないままなんだけど、これはどうするかな、、、

音のほうは、、、取り敢えず音が出た瞬間に安心する。乾き切った喉に水が入った感じ。

比較したらSX100よりは音が太い。音色に滲みがあるけどSNはしっかりしている。
SX100が成層圏の音だとしたら、Brooklyn Ampは地上に降りてきている。しかもそこは緑豊かな森林や草原が広がっていて、空気は成層圏と同様に清透なのだ。キャラとしては、なぜか女戦士で、そういう可愛げとパワフルさがあって、まあ、マークレビンソンとジェフとシャープの良いとこ取りかな、、、
情報量も十分な感じ。
ひょっとしてSX100よりも多いか? だが、ここは間違いやすいので正確な評価はまだまだ先だ。

これはいけるかも?と思ったそのとき、いきなり女房が言った。
「前のアンプのほうが好き」

(何ぃいいい!?!?!?!?)、、どこが違うの?

「ひゅわーー、っていうとこの音が(このときの音源は真夏の夜の夢 メンデルスゾーン)」

い、いや、、これはまだ電源入れて30分もたってないから、、数日たったらたぶん、音、変わるから、、

「ふうん、めんどうくさいのね」

いや、、、肝が冷えるとはこのことだ。脅かすんじゃないよ。しばらく動揺してしまった。いったいこの家はどうなってるんだろう、、、

実際のところ、数日ウォーミングアップすることで音色に纏わりついた滲みがどのようになっていくかが勝負だと思っている。これがキャラクターになってる面もあると思うので、うまくいくといいけど。
うまくいけば、ひゅわーー、のデリケートな表情も出てくるんじゃないかと思うんだよね、、、
ずっと最初のままだったら、、、代替にならない。厳しいけど。

そして2日、、、
この時点でかなり落ち着いて来ている。
中低域はやはりSM-SX100よりも強い。テンションが高い。高域は、滑らかさが少ない。まだ少し棘がある。
ネット上にはウォーミングアップに100時間と書かれていたサイトがあった。もうしばらく様子を見る、、、

100時間を越えた、、、
より落ち着いた印象。いくつか聴きなれた音源で試聴してみる、、、

  • Mendelssohn - A Midsummer Night's Dream - S. Ozawa, Boston Symphony Orchestra

    序曲を聴く。
    冒頭のひゅわーー、だけど、電源を入れた当初に比べたらずっと良くなっている。SM-SX100が表現する実在感のある繊細さはやや少ないけど、より芯が通ったニュアンスの音がする。オーケストラの音量が上がっても破綻しない(これは当然か)。SX-100の写実的写真的な再生よりは印象派の絵画的なイメージに寄っている。
    SX100の音色が外に拡散するようなイメージで鳴っていたのに比べたら、真ん中にまとまっていくような密度感、凝集感がある。楽音の温度がSX100より心持ち高めで、人肌ぐらいな感じがある。やはり成層圏から地上にという感じだ。

  • George Winston - Linus & Lucy - The Music of Vince Guaraldi

    1曲目の Cast Your Fate to the Wind。
    この曲では弦を指?で弾いたりしている。ウィンストンのピアノは90年代頃から重くなった。それ以前よりも沈み込むような濁りを含んだ音が増えていて、21世紀にはより顕著だ。のびやかで清らかな表現と重く濁った表現、そういう音色の振幅を表現できるかを確かめる。
    ピアノ音の瞬発的な変化は表現できていて混濁しない。温かみ、力感がある方向に表現する。SX100ほど多様な音色の分別はしないけど、ウィンストンが使い分ける打鍵のニュアンスはかなり分かる感じ。
    音色の分別はしないと書いたけど、なんだろう、出ている音色は多彩なのだ。分析的ではなく音楽的と言えばいいのかな。

  • Joni Mitchell - Blue (20P2-2119 1988jp)

    9曲目の A Case of You。
    以前の試聴でも使ってるけど、700kHz台にアップサンプリングするとその芸術性に引きずり込まれるような歌声になるはずなんだけど、神憑りと感じるまでの表現にはSX100が必要みたい。しかし、Brooklyn Ampも十分善戦している。以前の試聴で聴いた192〜384kHzのダウングレードした雰囲気とは違って、なんというかな、地に足が付いた女声の歌声として聴こえている。これは好みでどっちを選ぶかになってくるのかな、、、

  • Pierre Boulez - Complete Columbia Album Collection (CD40) Bartok - the Wooden Prince

    これも序曲。
    オーケストラが小音量から高まっていく中で、小さく弦を弾く音が不定期に混じるのが聴こえるかどうか。SX100でははっきり聞こえていた音が、どうも埋もれて聴きとりにくい。聴こえないわけではないんだけど。
    分析的ではない分、小さい音は埋もれがちになる。オーケストラの音楽的再生という意味では、不足を感じるわけではないんだけど、もともと難無く聞こえていたはずの音が、耳を澄ませないと聴こえにくいのが、どちらがリアルな再生なのかという話にもなるかもしれないんだけど。

  • harman international - JBL Super Sound

    これはスピーカーの4425mk2を購入した際にサービスでおまけにもらったCD。8トラック目の「十日町大太鼓 おけさにわか囃子」をかける。重低音の和太鼓の囃子を再生出来るかどうかというのも大事なんだけど、そんな中、遠くでバッティングセンターと思われるバットでボールを打つ音が断続的に聞こえるのがチェックポイント。
    太鼓などはしっかり鳴る。バットの音は、やはりお囃子に埋もれがち。聞こえはするのだけど、、、SX100は小さな音を埋もれないように鳴らしてくれるけど、Brooklynは溶け込ませる傾向がある。

  • The Rolling Stones - Let It Bleed (POCD-1925)
    井筒香奈江 - Laidback 2018

    これらも以前に試聴に使った曲。
    ストーンズは2曲目、Love In Vainから、3曲目、Country Honkへの流れ。これはいい。SX100だとクールで分析的になりがちだけど、音色が人肌な分、しっくりくる感じ。ミックの歌声のニュアンスもちゃんと表現する。このアンプはこっちの方向性が合ってるのかもしれない。
    井筒香奈江、Little Wing。こっちもやはり、いい感じ。ボーカルはもちろん、ベースやピアノもちゃんと鳴る。SX100よりも沁る感じに聞こえる。

  • Radiohead - Amnesiac

    3トラック目、Pulk/Pull Revolving Doors。昔、良く試聴に使っていた。
    低音はしっかり出る。ボリュームをあげようとしたら家族に止められた。しかし、SX100はまっすぐ下に伸びていたような気がするけど、比べるとBrooklynは中低域が強目なのかな。ポップミュージックのビートにはむしろそのほうが適しているかもしれない。高音域は、SX100のほうが透明感とキレがあるがある。Brooklynは多少溶けあうような感じがある。

  • Fishmans - Chappie, Don't Cry

    1トラック目、ひっくりかえってた2人、、、なんというんだろう。やっぱりこのアンプはボーカルのニュアンスを極めてよく表現するみたい。分析的に聴くにはSX100に及ばない。しかし人の声が人肌になるので浸透力が俄然アップする。SX100も良いんだけど、暖かみには欠ける面がある。そこがBrooklynは補完されている。
    あと、ポップミュージックの低音の表現は、たぶんSX100よりも優る。ソースに正確かどうかとかよりも量感やエネルギー感、音色のニュアンスの表現が、向いているのだ。最適化されているとでもいうのかな、そういう印象。

  • 中田悟 with フィールド・オーケストラ - 月光浴音楽

    7トラック目、Black Sand Beach。嵐の海のような音が轟々と鳴り続ける音源。SX100だと空間の広がり、奥行が出て、何やら空恐ろしい再生音になる。Brooklynだと若干広がり感が減って、凄みはあるけど恐ろしさは薄れた感じ。飲み込まれるような暗い深い感じがやや少ない。しかし、これだけ鳴れば普通は十分かな、、、

このくらいにしとくか、、、
いや、これなら十分に代替になる。1ヶ月以上でも待てる感じだ。
SM-SX100が戻ってきたら、音を比べてみよう。
問題は、CDプレーヤーをどこに繋ぐかだけどね、、、どうしようかな。

7月14日、追記。
内容としては、RCA端子からの音はどうなのか。
エントリーをアップして後の更なるウォーミングアップの影響はどうなのかということ。
あと、日本に入ってきていない新型について少し。

まずRCAとXLR、入力の比較について。
https://av.watch.impress.co.jp/docs/review/review/1231636.html
これはAV Watchのレビューだけど、ここに書かれているのと同様の印象だった。
引用してみる。

アンバランスでは繊細さ、優しさを主に感じたが、バランス接続は力感が加わり、音的なエネルギーパワーが盛った音になった。特に低音のスケール感が堂々とした。これなら、アンプゲインをブーストしなくてもよいのではと思い、ゼロにした。すると、ベースの雄大さに加え、ポールのヴォーカルの繊細さ、優しさも色濃く感じられる、まさに文字通りバランスの良さが得られた。このアンバランスとバランスのキャラクターの違いはとても面白い。

アンバランスではアンプゲインをブーストして(背面のディップスイッチで+6dBの設定ができる)聴いたと書いてあるんだけど、実際、うちでもRCA入力だと音が小さくなる。回路がどうなってるんだろうかね、、、
ブースト設定の音はうちでは聴いてない。mpdでボリュームを上げたら、そこそこの音量になったからだ。
RCAだと繊細な音になるということだが、こういってはなんだが、RCAではこのアンプの長所が生きないような気がする。
そこそこ細やかな音を鳴らしながらも弱々しくならない、エネルギー感がある音色が出るところがこのアンプのいいところだと思う。RCA入力だと、その美点が半減以下になるような気がする。
それに見合う他の改善点もないように思うので、うちではXLR入力で使っていくことにした。

入力に関しての問題は、それよりも音量に関することだ。
mpdでソフトウェア的に調整しているんだけど、今の使い方だとボリュームが15%とかでちょうどいいような音源もあったりする一方、クラシックなどでは50%以上にすることもあったりする。ほんとうは、30%ぐらいから90%ぐらいで使いたいのだ。
SM-SX100はプリメインなので音量調整ができたけど、Brooklyn Ampはできないので、本当は、良質なプリアンプとかアッテネーターを併用した方が良いと思う。

次にウォーミングアップについて。
このエントリーをアップしてから10日近い。
最初にコンポにつないで以降、パワーオンとスタンバイどちらかの状態で繋いできている。つまり「パワーオフ」の状態は、ほぼ無い。ほぼ無いというのは、ケーブルを変えたりするときに一時的に電源ケーブルを外すということだけど。
Brooklyn Ampにはスイッチオフの状態はなく、完全にオフにするには電源ケーブルを外すということになる。

だけど、その間にも音の分離は細かくなってきているようだ。というのは、BoulezのWooden Princeの弦を弾く音も、JBL Super Soundのおけさにわか囃子でバットでボールを打つ音も、10日前より聴き取り易くなっている。
クラシックのオーケストラのような音源では、こうした変化の恩恵があるようだ。より繊細なニュアンスの表現ができるようになっている。

しかし全体的な印象は大きくは変わっていない。良くも悪くもSM-SX100より絵画的で温かみがある音色だ。
Joni MitchellのA Case of Youは、SX100のような芸術的な鳴り方はしない。その一方で、Fishmansの歌声には若々しい生命感が宿る。これはもう、向き不向きとか好みの問題としか言いようがないだろうな、、、
そして、録音が良くない音源はというと、やっぱり良くない音源は良くないんだけど、SM-SX100ほど分析的じゃないからだろうか、だいぶ聴きやすい。上手く何かに包んで粗を目立たせない鳴らし方をすると思う。案外、オールマイティに使えるかもしれない。

それにしても、ウォーミングアップについては、実は本領発揮するには100時間でも短いということだろう。2週間、つまり300時間のウォーミングアップで改善があったという感じだ。といっても、実は200時間でどうだったかは十分な確認してないんだけど。

あと、市場で売られていない件についてだけど、検索するうちに、実は後継機が発売されていることが分かった。つうか、気付けよ。

Brooklyn AMP+
https://mytekdigital.com/hifi/products/brooklyn-amp-plus/

New York, April 2020:
Mytek announces shipping of Brooklyn AMP + a major upgrade of amazing Brooklyn AMP sound.

The previous model of “Brooklyn AMP” has been discontinued and replaced with this new “Brooklyn AMP+” . Existing Brooklyn AMP owners can upgrade their units to Brooklyn AMP+ specs for $500. Please email Mytek for upgrade request.

アップグレードがあるんだそうだけど、日本ではどうなるのかな、、、

Mytek US/world Store
https://mytekdigital.com/storeus/

Welcome to Mytek Digital US Main Online Store operated by Mytek Head Office in New York.

We offer Free Shipping on all products via UPS (for domestic shipments) and UPS, International Express Mail (EMS), or Fedex, for international shipments depending on destination. This US online store is intended for purchases all around the world EXCEPT European Union.

Shipping is FREE and there are no additional charges onto of the product store price, except for orders shipping to New York State which will have 8.875% NY sales tax added. Available payment methods include all major credit cards and paypal. Orders can also be placed via telephone at +1 347 384 2687 with credit cards accepted over the phone and other payment methods available.Customer Service can be contacted at storeus/aaattt/mytekdigital.com or by calling MyTek Office at +1 347 384 2687. Thank you for visiting the MyTek US Online Store.

Mytekのネットショップなんだけど、日本から買っても送料無料なんだろうか。
なんか、すごいね。
このネットストアから貼られているリンクを、ここにも貼っておく。

HELP NEW YORK CITY #MYTEK2020RELIEF
https://mytekdigital.com/MYTEK2020RELIEF/

OUR PLEDGE
MYTEK will donate 10% of sales to charities on the front line in NYC through the next several months of the pandemic. We will donate 10% of our direct sales and 10% of our sales to dealers. We will report the donations at the end of each month on this web page.

そういうことか、、、
このネットショップから買えば、4月のパンデミック以降の数か月間(ということかな)、売上の10%をニューヨークの慈善団体に寄付するらしい。どこに寄付するか等についても記載されている。

日本に残ってるBrooklyn Ampは旧型なので、新型が欲しいという人は直接、Mytekから買うというのもありかもしれない。

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  96. 700kHz台でPPAP(22日、4月7日追記)
  97. オーディオ状況報告(2020.03.08.)
  98. コンデンサーと抵抗と銅板による仮想アース(1月23日、26日、2月10日、16日、22日、27日、3月1日、8日追記)
  99. GNDについての考察してもわけがわからない
  100. コンデンサーと抵抗による仮想アースと銅板(追記あり)
  101. Lascia la spina (2021.04、2022.11 追記あり)
  102. コンデンサーと抵抗による仮想アース
  103. apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その4:動作確認)
  104. apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その3:0.21 インストール)
  105. apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その2:0.20 インストール)
  106. apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その1:準備)
  107. LANに機械をつなぐということについて
  108. apu2d4でTiny CorePure64 10.1を動かす
  109. だんだん秋になってくる
  110. ケーブルインシュレーターをコンセントに使う
  111. 久しぶりにインシュレーターを追加する
  112. オーディオ状況報告(2019.05.03.)
  113. 歌声の録音について自分なりに考えた
  114. アップサンプリングについて色々
  115. オーディオ状況報告(2018.12.30.)
  116. Compaq 6730bとTiny coreでアップサンプリング (768kHzアップサンプリングの音について)
  117. apu2c4で768kHzへのアップサンプリングに取り組む
  118. ADI-2 DACとpiCoreで、384kHz以上を鳴らしてみる
  119. raspberry piをncmpcppサーバーに仕立ててみた
  120. RME ADI-2 DACを導入した
  121. fireface UCXの電源をiPowerに替えてみた
  122. USB電源用のDCノイズフィルターを作ってみた
  123. ようやくNASを追加した
  124. piCoreのonboot.lstを編集してタスク軽減を目指す
  125. PPAP (piped pcm audio play) 関連サイトアドレス集
  126. piCore7で作るPPAP Front
  127. piCore7で作るPPAP Back-End (2020.08.16.追記)
  128. PPAP Back-EndのUSB出力が48kHzになっていたので修正した(2020.08.16.追記)
  129. RAMメモリ再生とppap(piped PCM audio play)を比較した
  130. オーディオ状況報告(2018.04.12.)
  131. 今一度、44.1/16を聴き比べる
  132. MPDのアップサンプリングによる音への影響を確認してみる(SoXとLibsamplerateを比較する)
  133. piCore7でppap (piped pcm audio play)を試みる(05.22、2020.08.16、追記)
  134. ppap (piped pcm audio play)を試みるが、一筋縄に行かない、、、
  135. piCore7にmpdをインストールする方法
  136. オーディオ状況報告(2017.12.24.)
  137. 赤い鳥の音源について思ったこと
  138. fireface UCXについて再び(不覚だった、、、)
  139. オーディオ状況報告とか、いろいろ(2017.10.22. USB029H2RP導入など)
  140. ノイズ対策をあれこれやると音がずいぶん変わってしまった(11月21日USBターミネーターについて追記)
  141. fireface UCXについて(2017.09.05.追記あり)
  142. オーディオ状況報告(2017.07.05.)
  143. ハイレゾとアップサンプリング、384kHz周辺をいろいろと聴いてみた(7月2日、追記)
  144. Moode Audio3.1 384kHz/24bit i2sDACで、メモリ再生を試みる
  145. Moode Audio3.1にlibsamplerateをインストールして384kHzでi2s出力する
  146. オーディオ趣味の課題 備忘録
  147. Fishmans がリマスターで再発されたので1stアルバムを聴いてみた(2017.09.05.追記あり)
  148. mpdからmpdにflacをHTTPストリーミング機能で配信する
  149. mpdのHTTPストリーミング機能でflacを配信してみる(24日追記)
  150. MinimServerをRaspberry Pi B+で動かしてみた(24日追記)
  151. Volumioにマウントした時に機能するシンボリックリンクを作りたい
  152. VolumioをUPnP/DLNAで繋いでみた(1月4日、追記あり)
  153. UPnP/DLNAは難しかった(volumioをupnpで繋いだので追記した)
  154. オーディオ状況報告(2016.11.24.)
  155. JPLAYの音を聴いてみるなど
  156. Raspberry Piとi2sボードでのアップコンバートについて雑感
  157. mpd + SoXによるアップコンバートについて (Ras pi2用のpiCore7にはmpdのインストールが簡単にできる - 追記あり)
  158. mpd + libsamplerateによるアップコンバートについて(2021.04. 追記あり)
  159. ハイレゾを作って再生してみる、など (追記:アップコンバートすることにした)
  160. オーディオ状況報告(2016.06.14.)
  161. Raspberry Pi でメモリ再生を試みる2(raspbianにmpdをインストールする)
  162. Raspberry Pi でメモリ再生を試みる(piCore7にmpdをインストールする)-いろいろ追記あり
  163. NASの中のcue sheetの中を検索する
  164. Volumioのカーネルをバージョンアップしてみる(追記あり、さらに追記あり)
  165. Volumio 1.55 をいじってみる
  166. Raspberry pi B+ / Volumio 1.55 の運用状況
  167. VolumioのSDカード領域を拡張したのでメモ 追記:USBポートの電流出力上限を変更した
  168. 転居後の状況
  169. 引っ越した
  170. I2S DACとRaspberry Pi B+を導入 - Volumioでcue sheetを使う方法
  171. オーディオ状況報告(2014.10.01.)
  172. 加入者網終端装置(CTU)の設定でネットワークを分割する
  173. audio_output_formatについて(Vine Mpd ppcについて覚書-13)
  174. NASの入れ替え
  175. EACの覚書(2019年追記)
  176. Vine Mpd ppcについて覚書(12)デーモンの刈り込み
  177. Vine Mpd ppcについて覚書(11)mpd.conf : audio_buffer_sizeとbuffer_before_play
  178. Vine Mpd ppcについて覚書(10)NASのマウントについて
  179. オーディオ状況報告
  180. Vine Mpd ppcについて覚書(9)twmについて(2014.03.14.追記)
  181. Vine Mpd ppcについて覚書(8)サンプリング周波数とビットレートの変更+追記:mpd.confの設定
  182. Vine Mpd ppcについて覚書(7)というよりEACの設定について
  183. Vine Mpd ppcについて覚書(6)不良cue sheetによる再生の不具合
  184. Vine Mpd ppcについて覚書(5)alsa関連で要らないものを入れすぎていた
  185. Vine Mpd ppcについて覚書(4)ncmpcppのインストール
  186. Vine Mpd ppcについて覚書(3)ncmpcppの設定
  187. Vine Mpd ppcについて覚書(2)mpdのインストール
  188. Vine Mpd ppcについて覚書(1)前書き・OS選択
  189.  オーディオ状況報告
  190. 4年前との違い
  191. ファイルオーディオ現状
  192. ザ・ビートルズBOX USBをEMI Japanから買った
  193. abk1
  194. Magic Dreamの使いこなし顛末
  195. Magic Dreamと黒檀コロの比較
  196. Magic Dream、ようやく使ってみた
  197. Magic Dream、とりあえず使ってみた/ゴムシートの効果
  198. Magic Dream
  199. Audio Diary

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