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Oct 05, 2025
Spotifyに付いて少しと、もう終わるかと思ってもまだ続くLANポート周辺
9月、Spotifyがロスレスになった。
しかし、現状は限定的だ。
うちのシステム、Daphile(Lyrion Music Server)のSpotifyプラグインは、ロスレス対応していない。
というか、Spotifyのほうでロスレス配信先を限定しているのかな。
以下引用。
https://support.spotify.com/jp/article/lossless-audio-quality/
ロスレス音質
対象:プレミアムプラン(中略)
対応デバイス
9.0.58以降のモバイルアプリ
1.2.67以降のデスクトップアプリ
他社製の一部のデバイス(中略)
ロスレスで聴けない場合、以下のような原因が考えられます。
お使いのデバイスがロスレスに対応していない
音質設定がロスレスに設定されていない
インターネット接続が弱い
ロスレスで再生できないコンテンツである(以下略)
ということで、DaphileへのSpotifyの配信は今のところ、320kbpsのmp3音質となる。
まあ、仕方ない。
うちのオーディオ機材でSpotifyをロスレスで再生できるのはWiiM Miniだ。
2LレーベルなどのMQA音源も、ボリュームを100%にしておけばMQAとして伝送される。
LANについては、これで一段落と思っていたら、タイムリーというのか、トップウイングからRJ-45空きポート用の対策グッズが販売になった。
https://www.phileweb.com/news/audio/202509/22/26879.html
トップウイング、空きLAN端子に付けるノイズ混入防止アクセサリー「LANmute」 - PHILE WEB
https://www.youtube.com/watch?v=TOgMESc-FZ4
LANmute、DC Au Cable、Silent Fidelity SFP対策版 | 土方久明のオーディオ最先端 第39回 - YouTube
3個で8千8百円。1個で3千円を切る。
これは、安い。僕ならそんな値段で売らない。25個ちまちま作った自分としては労働に見合わない。3千円はありがたい値付けで、しかもシールド付きだ。
しかし3✕8で24個購入したら7万円程にもなる。お金が余るほどある人なら全然痛くないだろうけど、うちでは全てを自作ターミネーターと置き換えるというのはきついな。
そうは言うものの、少しは購入して、挿し替えて聴き比べてみたい。そのうちだ。
といいつつ、本家サイトで買おうとしたら既に11月まで入荷しないという。仕方ないのでアマゾンの逸品館で2セット注文した。
LANmute、6個来たので、下流サーバーの5個と、経路の途中のハブの1個を自作LANターミネーターと交換してみる。
いや、LANmuteのほうがいいような。
音がいい意味で軽くなる。
考えてみたら、うちの自作ターミネーターはパテ詰めして固めて重いので、音も重く固めになるきらいがあるのかもしれない。LANmuteは小さい形状で振動を拾いにくい気がするし、工作の精度かシールド効果か、自作使用時より更に雑味が減って見通しが良くなる。
LANmute、もう少し追加しようかな。スペアがあっても邪魔にはならんし、今のままでも良いけど追加したら更に良くなるかもしれんし。
物事は落ち着いて取り組まないと禄なことにはならんよな。
しかし追加は入手しよう。
今、確認したら、Amazonの逸品館も11月まで入荷が来ないようだ。まあ、たぶん買う人多いわな。
RJ-45ポートは振動の問題に加えてアンテナとして動作する作用もあると、トップウイングでは解説されている。
やはりSFPポートのほうがオーディオ用途には優れているということらしい。
うちではどうするか。
全てをSFP系で接続すると費用が馬鹿にならない。
あちこちに使っているスイッチングハブを減らして、空きポートを減らさないといいけない。
そういうわけで、試しに減らせそうなハブを一つ外してみたら、音が弱くなる。生命感が落ちる。伝送経路をシンプルにしてみようとLANケーブルの接続場所を変えたら、音が僅かに濁る。
なにしろ、一筋縄にはいかない。
空きポート対策をここまで打っても、ケーブルの接続場所で音が変わる。そして、現状がベストかどうかも不明なままだ。
ハブはノイズ源であると同時に、信号を強化する装置でもある。
SFPのほうが、そういう機械の特性に因る心配は少ないのかな。どうなんだろうね。
ハブは少ないに越したことはないのだろう。
空きポートが少ないほうが対策するに良いし、SFPへの移行もしやすい。あれこれ試行錯誤する要素が少ないほうが、圧倒的に楽な筈だ。
しかし、現状、減らすのは簡単ではない。
クオリティを維持しながらというのでは、あまりにも手がかかる。
今からやるなら、結果はどうなるか考えず交換して、そこから再構築する気でやる、という感じになるかと。
ちょっとしたギャンブルだし、手間やコストがかかりすぎる気がするので、SFPについては当面は様子を見ることにした。
さて、ここにきて、うちのシステムには運用上の問題が生じている。
というのは、うちでは今まで、音量調整はmpdのデジタルボリュームで行っていた。
デジタルボリュームを100%にしたら、音が大きくなりすぎるからアンプのボリュームをかなり絞らないといけない。
アンプのボリュームを絞ると、若干だが音が曇るような感触があり、それに比べたら、アンプのボリュームを上げてデジタル出力を下げたほうが音が良いと感じて、そうしてきた。デジタルボリュームを絞って音の変化が無いかと言われたら僅かな違いはあると感じたが、それでもアンプのボリュームを絞るのに比べたら変化が少なかった。
一般的には、ビット落ちとかビットパーフェクトとかの問題があってデジタルボリューム100%がいいと言うが、うちではlibsamplerateで384/32にアップサンプリングするので44.1/16のデータにデジタルボリュームを使うのとは様相が違ってくる。だからデジタルボリューム優位なのかな、と思っていた。検証したことはないけど。
それが、どうやら逆転した。
デジタル出力を100%にして、アンプのボリュームを絞ったほうが、良くなったみたいなのだ。
これは、どう考えたらいいのか。
うちのシステムは、デジタル信号の違いに以前より鋭敏に反応するようになった、ということではあるのだろう。実際、音源の音質差に因る再生音の違いは以前よりも大きく感じる。同じように、デジタルボリュームを絞った音と100%にした音でも聴感上の差異が以前よりも大きく感じられる。音楽の生命感の差異、僅かな濁りの差異として現れる。
原因は、以前はジッターによって隠されていたデジタルボリュームの弊害が、聴き取れる形で現れた、ということだろうか。どうなんだろう。
それにしても、アナログボリュームを絞ったときの弊害は、どこにいったのか。
これで思い当たるのは、最近は以前よりも再生音の音量が大きいこと。ついつい、大きくして聴いてしまっているのだ。つまり、アナログボリュームを絞る弊害が、いつのまにか以前よりも少なくなっている可能性がある。それぐらいしか、思い付かない。
しかし、差異は少ないと言えば少ない、かな。
無視してもいいかな。
もしもデジタルボリューム100%に固定するとしたら、Brooklyn Ampの運用が困難になる。ボリューム調整を担う機器が必要になる。SM-SX100のRCAライン出力を使うことが出来るかもしれないが、Brooklyn AmpのRCA入力は、若干弱い。XLRで使いたい。SM-SX100にとっては荷物だろうし。
まあ、SM-SX100はデジタル100%固定でアンプのボリュームを使って、Brooklyn Ampにはデジタルボリュームを使うというのもありなのか。
そんなこんなで、いろいろ収まりがつかないが、引き続きあれこれやっていく。
Sep 22, 2025
オープンピンとターミネーターとWiFi AP
まだLANとターミネーターの話が続く。
この分野は今まで手を付けてなかったのが悔やまれるぐらい音の変化が大きい。
今回は、NAS音源とストリーミング音源の比較の話だ。
以下、LANの経路を表にしてみる。信号の流れは左から右へ。
NAS QNAP HS-264 ターミネーター使用 |
スイッチングハブ Buffalo LSW4-GT-8NS パテ詰めオープンピン x4 使用 |
スイッチングハブ NETGEAR GS108v4 パテ詰めオープンピン x2 使用 |
|
ストリーミングサーバー hp ProBook 430 G5 Daphile ターミネーター使用 |
Wi-Fi AP Aterm WG1600HP3 オープンピン x4 使用 |
スイッチングハブ NETGEAR GS108v4 パテ詰めオープンピン x2 使用 |
ターミネーターは全てパテ詰めしている。
HS-264にはもともと2つのLAN端子があり1つだけ使っている。ストリーミングサーバーはWiFiで繫いでいるので有線LAN端子は空いている。そういうわけで、両方にターミネーターを挿している。
さて、工程上の都合で間に合わなくて、DaphileのアクセスポイントになっているAtermWG1600HP3に挿しているオープンピンは、パテなしのオープンピンになっていた。
これを替えたら、Daphileの音がどう変わるかということだ。
まず、パテなしのオープンピンを挿した状態で聴いてみる。
ひとつめの音源は、ブーレーズの木こり王子。
トラック1のピッキング音は、NASのほうが、Daphileよりも明瞭に鳴る。しかしDaphileのほうが、全体的には音色が溶け合うような甘く優しい雰囲気がある。ピッキング音は消えているわけではなく、むしろNASの音のほうが硬い印象。
次の音源は、Royal Concertgebouw Orchestraの、Debussy, Dutilleux & Ravel (Live) のトラック11、Ravel: La Valse, M. 72: I. Mouvement de valse viennoise。
冒頭、低音の音程が聴き取れるかなんだけど、これはNASとDaphile、同等だ。全体の音色はDaphileのほうがいいような気がする。やはりNASのほうが硬い。
3つ目、Walter Tilgnerの小鳥。
ともに正中上だが、最初数秒はやや右寄り、そこから正中に移動する。全体的な音場はDaphileのほうが広い。
WG1600HP3のパテなしオープンピンを外してみる。
木こり王子は、なんとなく静かになる。良い意味ではなく、音の主張がない。ピッキング音はNASと同等。オーケストラの音はやや硬い。
Ravel: La Valse、低域の音程がゆるくなる。全体的なオーケストラの再生音も、やや混濁気味というか締まらない。音色が溶け合って心地良いというのとは違って音の濁りとして感じられる。
Walter Tilgnerの小鳥自体は、NASと区別がつきにくい。しかし全体的に生命感に欠ける。
WG1600HP3にパテ詰めオープンピンを挿す。
木こり王子、静かに始まるが存在感はある。ピッキング音は、若干、他の音に埋もれがちに聴こえる。しかし消えているわけではなく、オーケストラとしての音はNASよりも心地よく聴こえる。
Ravel: La Valse、低音の音程が戻る。オーケストラも音色が溶け合って心地良い。溶け合うが混濁しない。
Walter Tilgnerの小鳥、小鳥自体はNASと区別がつきにくいが、音場はDaphileのほうが広い。パテなしオープンピンを使っているときよりも奥行きがある。
全体的にいい音だと思う。
こういった結果だった。
音が良い順番に、Daphile(パテ詰めオープンピン使用時)、Daphile(パテなしオープンピン使用)、NAS 、Daphile(オープンピンなし)。
WiFi APの状況によってNAS音源の音も変化があったかもしれないのだけど、そこの比較まではしていない。
とりあえず、オーディオデータが通るWiFi APに空いているLAN端子があったら、そこへの対策は軽々しく考えないほうがいいということが分かる。
以前は、NASのほうがストリーミング音源よりも音が良かった。
いつ頃までそうだったっけと確認してみたら、今年2月末頃までだ。当時、LMSサーバーがつながっていたスイッチングハブ(LSW4-GT-8NS)に銅メッシュによるノイズ対策を打つことで、ストリーミング音源の明確な音質向上があった。その結果、NASよりストリーミングのほうが音が良くなったのだ。
そして5月頃に、そのスイッチングハブにNASを持ってくることで、NAS音源の音質に改善が得られてNASとストリーミングの差はほぼ無くなっていた。
それが再び、ストリーミングのほうが良くなった。
LMSサーバーが、LSW4-GT-8NSの許から、WiFi APであるWG1600HP3の処に移動することによって。
差異が少ないなら気にしないが、無視し難い程の差異があるので、なんとかしないといけない。
しかし、なんでこんな差があるのかね。
LSW4-GT-8NSの問題なのかな。
ここで、このハブの筐体の上に振動対策のつもりで石のボードやら本やらを載せたままになっているのに気付いた。
ストリーミング音源の経路には、これがない。
これが悪いのかな。
石のボードを外してみたら、NASの音に生命感が戻ってきた。
石をハブの下に敷く。こっちの方が良さそうだ。ストリーミングと比較して、ほぼ同等じゃないかな。
次に何が出来るか。
ターミネーターを増やしてみる。
上の表に出ているオープンピン12個を、ターミネーターに変えてみる。
順次、替えていって評価するつもりだったけど、とりあえず面倒になったので全部入れ替えた。
音は良くなってる。
結果、ストリーミングのほうが、音の抜けがいい?ような気がする。
NASのLANケーブルを変えてみる。といってもオーディオ用ではない一般的なものだ。長過ぎて巻いているケーブルを適切な長さに変えるとか、細かいところを変えていく。シースが硬くないケーブルのほうが良いような気がする。
若干、NASの音は改善した。
それでもストリーミングの音の方がやや雑味が少ないような気がするが、、、音がおとなしいだけなのかな。どうなんだろう。
さて、ここで、DaphileはNASをマウント出来ることに思い至る。
mpdサーバーにマウントするのと、どちらがいいのだろう。
しかし、音声データの伝送経路が、NAS、有線LAN、AP、WiFi、Daphile、WiFi、AP、有線LAN、MPDサーバーと、不必要?に長くなる。それに、NASに積んでいるデータ量が多すぎるとDaphileへの負担が大きい。
やってみないと良いか悪いか、分からない。
やってみたら、音の違いは分からない。
これは4年前、Daphileを使い始めた頃にも聴き比べたことがあって、当時もほとんど区別がつかないという結論だった。たぶん、今の方が区別できない。
NASをDaphileにマウントしてみたら、Deezerの音が出なくなった。
Deezerの音が出なくなる理由はいつも不明なんだけど、今回はNASのマウントを外して暫くしたら出るようになった。NASマウントの負担が大きいのかどうかはわからない。
ともあれ、DaphileからNASをアンマウントした状態で、Deezerの音は穏やかに聴こえる。
その一方で、NASからmpdに送る音は強く聴こえる。
どちらが良質かは、判断が難しい。
好みの問題レベルかもしれないが、弦を弾く音やパーカッションの音は、NASの鳴り方の方が好ましく感じる。Deezerの音は僅かだが弱々しく聴こえる。優しい音ではあるのだけど。NASのほうは全体的に刺激的な傾向がある。
Deezerの音声データの経路になるAterm WG1600HP3は、LANポートからコネクタを弾き出す力が強いので、養生テープを貼ってLANターミネーターを固定している。
このテープを取ってみたらどうなるだろう。
Deezerの音は、強くなった。
NASの音との差異が分からなくなった。
さあ、どうしようか。
ともあれターミネーターは、このままでは何時抜けて床とかに転がるか分からない。
WG1600HP3のターミネーターを、抜け防止ピン付きに挿し替えてみる(ONUに使っている2本と合わせて6本がピン付きということになる)。
意外に、音の変化は少なく、区別がつかない。
抜け防止ピンの有無は、パテ詰めターミネーターの場合、パテなしのとき程には影響しないのかもしれない。
しかし、どうしようか。
養生テープは、ターミネーターの振動を抑えてなのかどうなのか、音に影響を与えているようだ。
無駄な振動を排除するためにテープを貼るべきなのか。
しかし逆に、テープの物理特性が音に影響を与えている可能性もある。
音を聴いて、暫し考えた末、当面は抜け防止ピン付きのターミネーターを採用し養生テープ無しでいくことにした。
数えてみたら、なんやかんやで25本、LANターミネーターを作ったことになる。200本の抵抗をハンダ付けした。最後の頃には始めた頃よりも手際が良くなったと思うが、それでも結構な作業だった。もう、そうそうたびたびはしたくないと思う。

Sep 15, 2025
LANターミネーター自作にあたり注意喚起
あんまりないことだと思うけど注意喚起。
LANターミネーターを自作中、問題がある端子に気付いた。

矢印が刺している場所、左から2番目の青いケーブルがあるところ、LANコネクタの金属接点(名称が分からん。コンタクトピンとかコンタクトブレードとかいうらしい?)が欠損しているのが分かるだろうか。
他のケーブルの先には金属接点があるが、左から2番目にはない。
接点がないということは、たぶんターミネーターとして機能しない。
なんで気付いたか、今となっては覚えていない。たぶん、ふと見て気付いたのだ。
何10個か残っているLANコネクタが入っている袋の中を探してみたが、外れた接点は見つからなかった。
多分、何年も前に、出荷された時点で欠損していたのだろうと思う。
幸い、既に作成済みの他のターミネーターやオープンピンには、こういうのはなかった。
自作キットの大量のコネクタの中にこういう初期不良品が紛れ込んでいる可能性があるということなので、作る前に目視でも確認しておくほうが無難だと思った。
以上、注意喚起まで。
Sep 07, 2025
更にオープンピンやターミネーターなどについて
前々回のエントリーから、かないまる氏提案のオープンピンとターミネーター、まだ続く。
http://kanaimaru.sakura.ne.jp/NWA840/005.htm
ちょっと問題がある音源が出てきた。
The Who / Quadrophenia の、The Rockという曲。
曲開始の数秒後に金属箔の鳩の群れが飛び立つような音像イメージがあるんだけど、飛ばない。曲の最後に雷が鳴るのだけど、これが上空に広がらない。
Walter Tilgnerの音源の小鳥は問題ない。
長岡鉄男の自衛隊もなんとかF4は飛ぶ。
だけど、Quadropheniaは、どうも上下が出ないのだ。手が回ってないだけで、他にも影響が出ている音源はあるかも知れない。
前々回のエントリーでは、オープンピンに付いている抜け防止ピンを切除していなかった。
かないまる氏は切除を推奨している。
これがないと、手に持った時にどっちが上か先か、分かりにくいんだよね。
しかし、そうも言ってはいられない。切ったら変わるだろうか。
PPAP Back-Endに刺している2つのオープンピンで切ってみる。なんとなくだが悪くない。
25ピン全て切ってみる。ついでにONUのターミネーターのも切る。
Quadrophenia、鳩はわずかに飛ぶかな、雷もわずかに上がる。しかし、以前に比べたらまだまだ足りない。
音色は、残っていた滲みが取れたような音になった。
すっきりして写実的。やや地味なようにも思う。テンション、立ち上がりが弱いのかな。若干、音量が下がったかのように感じる。
いろいろ聴いていくと、決して悪くはない気はするんだけど。
思い返すと抜け防止ピンが付いていたときの音は立ち上がりが明瞭でくっきりしていたが、テンションが強すぎたかな。
実際のところ、いろんな音源が、すごくいい感じで鳴るような。
いろいろ聴くうち、地味とかあまり思わなくなった。
しかし Quadrophenia、どうしてやろうか。
さて、抜け防止ピンを切ってみて気付いたが、LAN端子はケーブルが外れる方向にテンションがかかるようになっているらしい。つまり、抜け防止ピンがなかったら、留まってくれずに外れる場合が出てきた。
ONUのPR-500MI、LAN端子にターミネーターを挿しても押し出されて抜ける。飛び出してくる。
これは想定外だった。
気付いて抜け防止ピンを切らずに1本だけ残ったターミネーターをONUに刺しておく。空き端子がひとつ、できてしまった。
そういうことで気になるのは、だったら他の端子でも抜けやすくなっているかも知れない。
抜けたり緩んだりするのをチェックしないといけないんだろうか。音も変わるかもしれない。これは当面、様子見だ。
さて、そういうわけで、ターミネーターを作る。
実は、材料は既に届いている。さすがに25本は作らないと思うが。
出来た1本をONUに挿す。これでONUの空き端子は埋めた。
ターミネーターは、1本作るのに1時間ほどもかかる。いや、これは久しぶりに作ったが、やはり大変だ。
作る手順を考え直したほうが良いだろう。
今までは、端子にケーブルを付けてから、ケーブルに抵抗をハンダ付けしていた。
考えてみたら、ケーブルに抵抗をハンダ付けしてから、端子にケーブルを付ける工程を踏んだほうが、ずっと楽なはずだ。なんで今まで思い付かなかったんだろう。
それはともかく、新しく作ったターミネーター2本をPPAP Back-Endに挿してみる。
パテ詰めオープンピンと交換だ。
一気に音のテンションが上がる。
Tilgnerの小鳥が中央から右に寄る。
1個、オープンピンに戻してみたら、やや落ち着いた。2個戻すと、いよいよ落ち着く。
両者の違いは、ターミネイトしているかどうか以外には、パテを詰めているかどうかと、抜け防止のピンが付いているかどうかだ。
ターミネーターから抜け防止ピンを切り取って、挿してみた。
いや、違うものだな、、、音は落ち着いた。小鳥の定位も中央のままだ。
しかしこうなると、パテ詰めオープンピンとの区別がつきにくい。
いや、音場が広い、かな。
Walter Tilgner の小鳥の音源CDの6トラック目、鴉とキツツキと小鳥のコラボがあるのだけど、広がってる気がする。
7トラック目、雷が上の方まで行ってるかな。でも、奥行きは、浅いかな。どうなんだろう。
オープンピンを使って以降、少し音場が狭くなった?と感じていた。それを取り戻している気がする。しかしどうかな、あんまり変わらんな。
ブーレーズの木こり王子のピッキング音は、抜け防止ピンがあるよりは、ない方がいい。ない方が濁りがなくきれいに聴こえる。
かないまる氏が言ったとおり、あったら音の品位は下がるようだ。
こうなると、機器間を繋いでいるLANケーブルはどうなんだろうという気持ちが生じてくるが、これはちょっと抜け防止ピンを切り取る気になれない。そのままで様子をみる。
LANケーブルといえばテレガートナーのLAN端子がいいと言われている。全体的に堅牢そうな造りだけど、抜け防止ピンが振動しにくい構造になっているのも良いのかもしれない。
さて、PPAP Back-Endとその近傍のスイッチングハブ1台、合計5つの空き端子でピンをあれこれやってみた結果は、ターミネーター(抜け防止ピン付き)よりも、パテ埋めオープンピンとターミネーター(抜け防止ピン無し)の方が良くて、後者2つは区別がつきにくい。
うちでは、電気的なこともあるのだろうけど、それより物理振動対策の方が改善作用が大きそうだ。
ONUに挿していたターミネーターは抜け防止ピン付きなので、比較したら良くないはずだ。
パテ埋めオープンピンに替えて養生テープで固定した。
これで抜けないかと思ったが、テープが剥がれた。プラグを押し出す力のほうが相当強いようだ。
ここは、抜け防止ピン付きのターミネーターで対応することにした。もともとそれでも効果はあったのだし。
あと無線LANルーター2台は、ONUほどではないけど抜けやすそうなことが分かった。これは養生テープを貼って対策した。
ここまでの経緯から、空きLAN端子以外にも物理的振動への対策をすることにした。
まずは、PPAP Back-Endとハブの筐体の上に本を数冊積んでみた。オーディオ初心者向けの古典的な振動対策だ。
なんとなくいい感じだ。
あちこちのスイッチングハブの上に、今更だけど、文庫本を積んでいく。
これがいい感じに効いてくる。Walter Tilgner音源の1トラック目の小鳥はより高く、3トラック目でバタバタ騒いでいる鳥の動く範囲が以前よりも広がった。音場が広がっている。そういう変化があるとは。
だけど、どことなく「本」だなあという音だ。パルプなイメージというか、柔らかい。ぺたっとした感じというか。悪くはないんだけど、質素で控えめで穏やか、主張が少ない音だ。古民家だと邪魔にならずに似合いそうだ。
そういうわけで、ハブやサーバーの振動対策として、薄手のゴムシートに石材系のボードをウェイトにして組み合わせてみることにした。Amazonで手頃な御影石平板15mm厚を入手。これを0.5mm厚のゴムシート片6つを介して、サーバーやスイッチングハブに乗せていった。
広がった音場は維持しているようだ。
音色はどうなったかというと、石っぽい音になった。まあ、当たり前か。
楽器だとそこまでじゃないけど、ボーカルがかなりつらい。やはり硬いのだ。
ここで、PPAP Back-Endとその近傍スイッチングハブに挿していたターミネーター(抜け防止ピン無し)5本を、パテ詰めオープンピンに替えてみると、ボーカルの柔らかさが戻ってきた。しかし、それだけでいいのか感がある音だ。
どうも、塩梅の調整が難しい。
本ばっかりにしても駄目だし、石ばっかりにしても駄目だ。
まあ、もともとオーディオってそういうもんだ。
さてここで、あれしたりこれしたりで目まぐるしいが、ターミネーターにエポキシパテを詰めてみた。

前述のPPAP Back-Endとその近傍スイッチングハブ、5本のパテ詰めオープンピンを、パテ詰めターミネーターに替えてみた。
いや、ターミネーター、化けた。
色合い、バランスが良い。ボーカルもすごく自然になった。
音の透過性、ダイナミズムが数段階アップしたような鳴り方をする。音楽そのものの表情が見える気がする。音楽のエネルギー自体が自己主張してくるような再生音だ。
評価には時間を掛けないといけないけど、これなら半年の迷走が報われる感じかな。
しかし、状況的には未だに迷走中なんだけどな。
とりあえず、少しずつパテ詰めターミネーターは増やしていくつもりだ。
手間がかかるのですぐには増えないが。
Quadrophenia の雷は、多少は上に昇っている。以前に比べたら半分ぐらいだけど。
他の音源で、以前は上方に音場があったのが、以前ほどには上がらないと感じるケースが他にいくつか出てきた。どうしたら直るのかこうなってくると分からないけど、まあ、ぼちぼちやっていこう。
Aug 24, 2025
上流サーバーとネットワークの音質の調整(LAN端子にオープンピンを使ってみた)8月26日追記
最近は、2つの案件があった。
1つは、LMSサーバーとして使っていたMac mini 2010が文鎮化した。これはまだ手が付いていないので、そのうち別エントリーで。
もう1つが上流サーバー周りの調整だ。これには時間がかかった。
上流サーバー周りの調整ということだけど、これも7月末からの経過になる。
BY50Sに上流サーバーを繋いだ。
自作ACノイズフィルター2個を追加使用している。

これは、考えてみたら今まで詳細を書いてなかったんだけど、詳細なんてないような簡素なものだ。ホームセンターで売っているACプラグにケーブルの代わりに0.47μFのキャパシタを繋いだだけのものである。
一応、下記のエントリーに参考にしたサイトなどをメモしているが、参考にしてこれなのかという意味で、申し訳ない感じである。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20170705a.htm
一応、早々だけど追記する。
AC100Vにコンデンサーをかますのはリスクを伴うので自己責任で行うことになる。250VAC以上の耐圧が必要だ。
最初は音の感触が太すぎた。
ある意味、聴きやすくはあるのだけど、音の訴求性が以前に比べて著しく低い。ほっといていい音、という感じで鳴る。
手を入れることが出来るところから入れていく。
ACノイズフィルターを更に追加。
BY50Sに3個使って空きコンセントを埋めた。コーナータップには1個(電源タップは、多少の試行錯誤の結果、コーナータップ4連つなぎが比較的いいことが分かった)。
音は良くなった。しかし例えば、この音源。
A Basket of Wild Strawberries -a selection of keyboard jewels by Jean-Philippe Rameau - Tzmon Barto
https://www.discogs.com/ja/release/4952526
1曲目。
以前は、心の底から聴こえてくるような鬼気迫る演奏だったのに、すごく甘っちょろくて表層的な表現のように聞こえる音になっている。聴いているとなんだか段々苛々してきて、ピアノに近づいて蹴り上げて「めそめそしてんじゃねえよ!浸ってねえでさっさと家に帰れ!」と怒鳴りつけたくなるような聴こえ方なのだ。
何がいけないのだろう。
音質は悪くないような、むしろ良いような気がする。他も聴いて良くなったと感じる音源が殆どだ。
薔薇のような、あるいは蒲公英のような、そんな音がする。でも僕が聴きたいのは、ダイアモンド、あるいは黒曜石のような、そんな音なんだけど。
ここで問題が発覚。
ブーレーズのかかし王子のイントロダクションで、弦のピッキング音が聞こえなくなっているのに気付いた。
Boulez Conducts Bartók, New York Philharmonic – The Wooden Prince
https://www.discogs.com/release/11567699
どうなってるんだこれは?とよくよく聴くと、左右スピーカーの外側で、アナログレコードのノイズのようなのがブチ、ブチ、と鳴っているのに気付いた。
これは、ダメでしょう。どうしよう。
かないまる氏設計のLANターミネーター、うちでは1000base-T用のを3本使用している。
過去のエントリーに書いている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20171022a.htm
当時、3本作って息切れしたということだ。
これを上流サーバー周りにも追加を考えたのだけど、作る暇がない。
かないまる氏は、ターミネーター以外にオープンピンというのも提案されている。
http://kanaimaru.sakura.ne.jp/NWA840/005.htm
今回、これを試してみた。
かないまる氏は樹脂でコーティングされた端子を推奨しているが、そういう材料は手元にない。
10年程前に購入したLANケーブル自作キットで大量に余っているLAN端子を使うことにした。
変換名人LANケーブル作成セット
https://www.amazon.co.jp/dp/B002P2RMSO
加工前の端子のままだとLAN端子に挿せない。工具で加工すると、挿せるようになる。
当初は端子にケーブルが付いてないといけないと思い込んでいたが、ケーブルなしでも問題ないようだ(音質の差異がある可能性はあるが、確認していない)。ケーブルなしでいいなら殆ど加工の手間がない。工具で端子の金属接点?を押し込むだけでいい。

むき出しのプラスチックの端子そのままだが、とりあえず上流サーバー周りに使ってみた。
なんと、ブーレーズのプチプチノイズが左右スピーカーの間に収まって、弦楽器のピッキングだと言えばピッキングに聞こえる音になった。
追加を作って、うちのネットワークの空いているLAN端子を全部埋めた。25個になった。
音色の根っこがしっかりするような効果がある。雑味や余計なにじみが取れる。
これは不思議な効き方で、空き端子を全て埋めて、数個を外すと外したなりに僅かに音が劣化するのが何となく分かるような?気がするので、結局は空き端子は全て埋めて使うことになる。
結果、花のようでも石のようでもなく、透明な空気のように明瞭できれいな音だ。これでいいんじゃないかな、という音が出る。
ブーレーズもツィモン・バルトも、以前より明らかに良くなった。
BY50Sを上流サーバーに追加した前後、オープンピンを導入した前後、其々、音が大きく変化している。
特にブーレーズのかかし王子では、ピッキング音の音色と定位が明らかに変わっている。他の音源の多くで聴こえ方が良くなったかのように思われた状況でも、寧ろ大きく悪化したのには戸惑った。
BY50Sを追加する前は、問題ない範囲に聞こえていた。ただ、サーバーの配置換えを始める前、つまり去年までのようには、きれいに聴こえないと感じていた。それでも大きな問題としなかったのは、他の音源ではそこまで大きな問題になっていなかったらということがある。試行錯誤の過程だったということもある。
BY50Sを追加して、ピッキング音の定位が大きく変わった。位相に影響が出ているということになる。
オープンピンを使って、音色も定位も改善した。
記憶の中の去年の音は、今よりも瑞々しかった。しかし、今のほうが、音数が多く明瞭に且つ自然に聴こえる。それはオーケストラの他の楽器群も同様だ。
オープンピンは予想以上の効果があったということだ。
しかし一体、どういう機序で作用しているのだろうか。
問題にするとしたら、やや硬く聞こえることか。
オープンピンにパテを詰めてみた。何年か前に買ったもので今は生産終了している。
エポキシ系パテ エポレジン・プロERP600
https://www.beatsonic.co.jp/accessories/erp600.php

音は変わるか。ちょっとだけ硬さが減ってしなやかになった印象。
こういう言い方が正しいかどうかわからないが、非常にモニター的な印象の音だと感じる。そこで、PPAP Back-Endの空き端子に刺していたオープンピン2本を抜いてみた。なんだか少し、ウェットになる。
少しぐらい味付けがあったほうが耳に残りやすいのだろうか。どうなんだろう。
Back-Endに刺していたのは、ケーブル端を刺しているタイプで、パテを詰めていないものだった。
そこで、Back-Endにパテ使用タイプのオープンピンを使ってみたら、なんだか、悪くない。他のオーディオ関連の機械についても、近くにケーブル端付きオープンピンが刺さっていたら全てパテ使用タイプに入れ替えてみた。ケーブル端付きタイプはオーディオデータの経路から離れた場所で使う。
こうしたところ、非常にモニター的と感じられていた音色の硬さが、取れてしまった。
なるほど、なんでもやってみるものだ。
上流サーバーとネットワークは、概ね一段落したと思っていいのだろうか。
これで漸くLMSサーバーに手を付けられる。
些事ながら26日、追記。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250216a.htm
上記、2月のエントリーに挙げたWalter Tilgnerの音源、1トラック目の鳥の定位だけど、ここに来て左右スピーカーのほぼ正中上に定位した。
WiiM miniの勝ち。
うーん、、、なんつうか、なにがどうなるか、分からんな。いろいろやって検証するしかないんだろうなあ。
遅くなりましたが、この場でかないまる氏に感謝と哀悼の意を表します。ありがとうございました。
Jan 21, 2024
オーディオ状況報告(2024.01.21.)31日追記:Deezerが使えなくなる
1月31日、ことを知ってから数日遅れになるが追記。
2月になったら、DaphileによるDeezerの再生ができなくなる。
詳細は下記アドレス、引用参照。
https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/general-discussion/1668327-uesmartradio-com-and-mysqueezebox-com-servers#post1668327
logitech FORUMS
UESmartRadio.com and MySqueezebox.com ServersUESmartRadio.com and MySqueezebox.com Servers
2024-01-25, 18:07
(Deutsche Übersetzung - Version Française)Hello Squeezebox and UE SmartRadio users:
After a more than ten year journey, as of February 2024, we will discontinue our UESmartRadio.com and MySqueezebox.com servers. We would like to thank you for your loyalty and support throughout this time.
It has not been an easy decision to make, particularly because we have been maintaining the Squeezebox servers more than a decade after we stopped selling the devices themselves. However, after carefully evaluating the changing music services landscape and ever-evolving security requirements, we have to recognize that, going forward, we will not be able to maintain our services to the necessary standards.
As a consequence of this shutdown, support for services integrating with MySqueezebox.com/UESmartRadio.com will no longer be available on your devices. Most notably this will impact users of TIDAL, Pandora, and Deezer.
Nevertheless, you will still be able to use your UE SmartRadio/Squeezebox by accessing the Logitech Media Server locally. UE SmartRadio users will need to migrate to Squeezebox, and all users will need to download and run some software locally, which can be found here. (To initiate the transition, navigate to "Advanced Settings" on your Smart Radio and scroll down to select "Switch to Squeezebox”.) That means you can continue to enjoy much of the functionality you love.
We're here to assist you during this transition, and we will be available to answer any questions or provide guidance should you encounter any difficulties.
Thank you again for being part of our community. If you have any questions, please reach out to us at forums.slimdevices.com.
Last edited by mherger; 2024-01-28, 23:41.
MySqueezebox.comのサーバー保守終了が、使えなくなる原因ということだ。セキュリティなど将来的に水準を保って対応していくのが困難と判断したとのこと。
Deezer以外に、Tidal、Pandoraも使えなくなる。
正確に覚えていないが、数日前からウェブブラウザのDaphile操作画面で、queueのアートワークの場所にQRコードが表示されるようになった。Deezer使用時のみ表示される。最初は不気味なので様子を見ていたが、コードのアクセス先を辿ってみたら、上記のサポート掲示板だったということだ。
一応、MySqueezebox.comにメルアド登録してるんだけど、そっちには連絡はない。
なんでそんなあやしい対応なのか。今更だけど。
そういうわけで、下記のシステムは2月以降、変更を余儀なくされる。
さあ、、、しかし、どうしましょうかね、、、
世の中いろいろあるが、がんばっていこう。
うちのシステムの現状は、以下のような感じ。

うちにはメイン系とテスト系、2系統のデジタル再生経路があって、気分によって適宜使い分けている。
先日から、テスト系のmpdサーバーに銅メッシュを組み込んで様子を見ていた。
音質は良くなったと思うのだけど、外したらどう変わるかを確認してみた。銅メッシュを使用する前は、柔らかさに欠けるがすっきりしていてそれなりの持ち味がある音だと思っていたんだけど、なんだか以前は感じていた魅力を感じられなくて、けっこう早々に銅メッシュを戻した。戻してみての音は悪くない。
サーバーによって差異がある。メイン系のmpdサーバーは、銅メッシュは不具合が出て上手くいかなかった。
オーディオ用サーバー6台のうち、銅メッシュで改善したと思ったのは3台。2台はよくなった気がする感じで、1台は不具合で不採用になった。良くなる確率は高かった。
銅メッシュを組み込んで改善するサーバーが多いということは、他にも工夫の余地があるということだ。
ノートPCをオーディオ用で運用するというのは良し悪しだ。というか、音のことを考えたら、良いことは基本的には無い。使い勝手や取り回しがいいだろうとか、そういう理由で使っている。
しかし当面、これでいく。
理由は、変更した方がいいかな、と思うサーバーが意外と少ないからだ。
PPAP関係のサーバーでは、Back-End、Middle-Endはapu2で、画像出力も冷却ファンもないボードPCで理想に近い。Frontには相応のスペックが必要になるので選択肢が限られ、置き場に困るようなものは使えないので、ノートPCとなる。
結局、残るのはDaphileサーバー2台ということになる。替えたら音が良くなるだろうか。ストリーミング音源の入り口だが。
そういうわけで、最優先課題ではない。
ノートPCでどこまでやれるかやってみるというのも、個人の勝手でやる分にはありだろう。
次に、DACのUSB接続。
ケーブルの抜き差しでDACを替えるので、一般的なUSB中継コネクタで丈夫そうな奴を介して接続していた。
そんなやり方でも意外に音は悪くならないけど、どうなんだこれ。
オーディオ用のUSBケーブルという話しに行くのが順当なのかもしれないが行かない。
2018年頃まで使っていたUSB-029H2-RPを復帰させて、USB中継コネクタから置き換えてみた。
昔はACアダプターにつないで電源をとっていたが、今回は、それは使わないことにした。PCとDAC間のGNDを切断する設定ができるんだけど、それもしていない。切ったらPCトランスポートとDACがうまく接続しない場合があるからだ。
これは、直ぐにできることなのでやってみた。
あまり期待してなかったが、これが効いた。
音色の色彩感が増している。768kHz/32bitの信号も問題なく伝送している。
これでいこう、と思っていたのだけど、ある日、GNDを切ってみた。
音の変化は、感じられない。
しばらくは問題なかったんだけど、大晦日に急に伝送が不安定になり音が出なくなった。
USB-029H2-RPを外してつないだら、DACがUSB信号を認識し音が戻った。
音質は変わらないかな、、、こうなると、GNDをつなぐ設定でUSB-029H2-RPを戻しても、DACとつながらない。理由は何でか分からないが。
しばらくUSB-029H2-RPなしで使った後、USB-029H2-RPを再使用すると、、、つながった。
こうなると、音が良くなったように感じられる。
たぶん、GND周りで何か問題が蓄積してつながらなくなり、使い方を変えることで時間経過とともに改善したのだろう。
暫く試験運用したが、GNDがつながっていたら問題はないようだ。
次、UPS(OMRON BY50S)のバッテリーを替える。
前に替えてから3年近く経っている。
これは最近、警告ブザーが鳴ったので、交換した方がいいのだ。最近といっても、数週間以上たっている。新しいバッテリーを取り寄せて交換した。
交換しての音の変化は、音に張りが出たような、気がする。情報量も、増えたのかな、音が重層的に、かつ分離が良く聴こえるようになった、気がする。前は聴こえてなかった音が拾えてる気がする。明瞭で透明感が高い。
とっかえひっかえいろんな音源を聴いてみるが、なんだか思った以上に良くなってる気がする。
これってもしかして、「回復した」ってことなのかな。
どのぐらい前だったか、はっきりしないけど、以前は、こんな感じに聴こえていたような気がする。
古いバッテリーは箱詰めして宅急便でメーカーの回収に出したので、もう新しいのと入れ替えての比較はできない。いや、回収に出してなくても、そんな面倒なことは、しないかな、、、どうだろう。
もしかしたら、こういう電池は、早めに替えた方がいいのかもしれない。
暫く前に、DACへの給電元をUPSから電源タップに変えている。UPSより電源タップのほうが音が良いと思ったのだ。しかしUPSのバッテリーの状態が評価に影響していた可能性がある。
考えてみたら、これって、サーバーの電源環境だ。
やはり電源周りは重要なんだろう。
SM-SX100とDACをつなぐXLRケーブルを替えている。
今回の変更は音質を気にしてのものではなく、ADI-2 DACをスタンバイ状態にして暫くしたら、ハウリングが起きることに気付いたのがきっかけだ。Brooklyn Ampではなぜかハウリングは起きない。Pegasus R2Rでも起きない。
ハウリングの原因は、結局のところ、はっきりしない。
ケーブルがノイズを拾っているのかな、と思ったので、替えてみた。結局、替えても状況は変わらない。
ADI-2 DACのスタンバイ状態を解除して、音を出せる状態にしたらハウリングは消える。気持ちいいものではないけど、暫く様子をみることにした。
そういう経緯の結果、ケーブルも固定せずに音色の様子をみることにした。
長らく使っていたオヤイデのTUNAMI TERZO XX V2/0.7を、ortofonのReference 8NXに変更。8NXは20年ほど前に使っていたもので、ずっと死蔵していた。響きは8NXのほうがいいような気がする。TUNAMIよりもあたりが柔らかい。柔らかすぎかどうか、暫く試してみるつもり。
SAECのXR1000も試した。これも死蔵していたもの。こっちは実直なケーブルという印象。TUNAMIと8NXの中間だけど、響きの成分が少なく感じるせいか、印象としての硬さはTUNAMIよりも上。
しばらく、音質を比較し検討してみる。
ハウリングについては、様子を見ながら考える。
前述の諸々の処置の末、Brooklyn AmpとPegasus R2Rの組み合わせが、以前よりも良くなっている。温度感、湿度感を維持しながらハイファイで、以前は出来なかった両者のいいとこ取りが出来ている気がする。
これは望ましい向上だ。
Pegasus R2Rの音が良くなっているのは、デジタル入力信号のジッターが減っているのだろう。
ADI-2 DACはもともとジッターの影響を受けにくい設計が売りだと思うので、比較したらPegasusの方がジッター減少の恩恵が大きいかもしれない。NOSで使っているし。
さて、Brooklyn AmpのXLR入力に使っている固定式アッテネーターのインシュレーター、これまでゴム板の積層で支えていたんだけど、ましなやり方がないかと考えていた。
最近、たまたまYoutubeで、さざれ水晶を袋に詰めてインシュレーターにしたら良いという話を見た。水晶はリプラスのインシュレーターを昔、VRDS-25xsに使っていたことがあって印象がいいので、これで置き換えてみるか、ということにした。
Youtubeによると、さざれ水晶を麻袋に入れて使うということだったんだけど、麻は昔、これもVRDS-25xsで使って、音がカサつくという印象があるのでやめて、コットンの袋にした。ところが、ネットで買ったら、これが体育館のマットのような臭いがする。ちょっと残念感がある。
袋を洗ってみたけど臭いは残る。しかしそれでもゴム板から水晶袋に置き換えたら音は良くなったような。
硬質ゴムの音から、水晶と綿の音に変わった。耳当たりがやさしくなった気がする。同時に見通しが良くなって音場が広がった気がするかな。
図の上では、以前に削除したサブシステムの表示を戻している。これは、Roonを試す機材にしたからだ。Qobuzが日本でも使えるようになれば、うちでもRoonの真価が分かるはずだ(いつになるんだろうね)。
ほんとうはメインシステムに組み込んで比較したいところだけど、面倒くさがりな気持ちが勝って出来ていない。そのうち試すかもしれない。
余っていたノートPCを1台、Roon Serverに使っている。
またノートかよ、って感じだ。
May 22, 2022
Behringer MONITOR1の性能を確認する(5月24日、追記)
Brooklyn Ampに使っている「MONITOR1」の実力がどうなのか、ずっとどこかで気になっていた。
MONITOR1 ベリンガー公式
https://www.electori-br.jp/products/625.html
使い始めた当初は、これで充分だと判断した。5000円と安価な製品で、アンプの能力をスポイルしている可能性は否定できない。当時、それも込みで必要十分と判断したのだ。
しかし2年近く経って状況も変わった。
ひとつは、Brooklyn Ampのアップグレードサービスが日本でも受けられるようになったこと。
https://www.mytekdigital.jp/contact/brooklyn-amp-upgrade/
もうひとつは、上流の改善に伴って、相対的にスポイルの度合いが大きくなっているのではないか?という心配。
アッテネーターなので信号劣化が無いということはありえない。
実際にどの程度の影響があるのか、今まではそんなに気にせずに使ってきたけど、今後のためにも確認しておく必要がある。
アップグレードによる音の変化については、stereophileに分かりやすいレビューがある。
ちょっと引用する。
Mytek HiFi Brooklyn AMP+ power amplifier
https://www.stereophile.com/content/mytek-hifi-brooklyn-amp-power-amplifier"Sometimes, when people listen to the AMP+ version," Jurewicz continued, "they say that the older Brooklyn AMP had this nice midrange, which is essentially a grunge produced by distortions, but it seems to be acceptable in the older model.
The new model is cleaner, with a bigger soundstage and more detail.The AMP+ is more precise.
I would look to achieve that midrange sweetness of the earlier AMP through other means, using other components that are in that direction.(訳)
「時々、AMP+バージョンを聞いた人の中に、」Jurewicz氏は続けます。「古いBrooklyn AMPのミッドレンジが良かったと言う人がいて、これは本質的に歪みによって生成された汚れですが、古いモデルでは受け入れられるようなのです。
新しいモデルはよりクリーンで、サウンドステージがより大きく、より詳細になっています。AMP+はより正確です。
私なら、そうした傾向がある他のコンポーネントを使用するなど、他の方法で以前のAMPのミッドレンジの心地よさを実現したいと思います。」
なるほど、、、
うちで使っていて、ああ、そういう感じか、、と納得がいく話だ。
要するに、バージョンアップしたら良くも悪くもSM-SX100の音に近付くということらしい。
そしてそうなると、バージョンアップはどうしよう、ということになる。
もともと、Brooklyn AmpはSX100が壊れた時の代替と考えて購入した。
そういう意味では、音が同じでも問題はない。
しかし、なんというんだろうな、、おんなじ傾向のアンプが2台あってもなあ、、という気持ちがあって、バージョンアップに踏みきれないでいる。
まあ、2年前と違ってSX100が修理不能になったときはなったときだという気持ちになっているし(どうやら代替アンプは簡単に見つかりそうなご時世だから)、極端な話、そのときBrooklyn Amp+を買ったっていいのだ。そのときバージョンアップできるならしても良い。ひょっとしたらSX100を越えるかもしれない。
そうなったときに、MONITOR1のクオリティが問題になる。
今は、気が向いたときになんとなく使う感じなので、ゆるい音質で構わない。メインで使うとなったら、ボトルネックになるようでは困る。まあ、そのとき考えればいいっちゃいいんだけど、気になる。
上流の改善は、PPAP Back Endの構成が変わったことによるものだ。Middle、Backへの分割、更に直結化(こっちのほうが大きいかな)によって、どのくらいかな、、アンプをグレードアップするぐらいの改善があった。
直結化したとき、そんなに変わらないな、、と最初は思った。しばらく聴いていて、どうも腑に落ちないと思ううちに、アンプがBrooklyn Ampであることに気が付く。なんとなくSX100で聴いてるような気になっていたのだ。
アンプを切り替えて、改めて改善していることを確認した。
つまり直結化による上流改善の度合いは、Brooklyn AmpからSX100に替えるのと同等だろう、ということだ。
そして、SX100の音の改善が、Brooklyn Ampの改善よりも、かなり大きい感じなのだ。
以前は、Brooklyn Ampは感覚的にSM-SX100の97~99%ぐらいと書いていた。これはブラインドで区別がつくかどうかぐらいで、その後もそれは変わらなかったのだけど、現在は、、90~95%ぐらい?、、多少幅があるけど。
たぶんブラインドで分かる。
そこまで差が付くのは、Brooklyn Ampにはアッテネーターを咬ませていることも影響しているのではないか。
そういうわけで、以下、試聴結果。
其々のアンプについて、MONITOR1使用の有無で音を比べる。
MONITOR1のボリュームは50で固定。普段使っている位置だ。聴感での音量を合わせるためmpd、SM-SX100のボリュームを調整した。
試聴に使った音源は下記。Deezer HiFiのストリーミングを使用した。
Whispering Forest : Walter Tilgner
まず、SM-SX100。
ボリューム : mpd:75/100 SM-SX100:50/128
以前よりも音場、音像の見通しが良くなっている。
隙間が見通せるというのか重なり具合が分かり易くなった。以前の様相をバウムクーヘンとしたら、現在はミルフィーユという感じだ。間に挟まっているのが何なのか見える感じ。それらの質感も違う。より微細なニュアンスが表現されている。
こんなこというとあれなんだが、何か次元が違う感じに良くなった気がする。
ボリューム : mpd:75/100 SM-SX100:90/128 MONITOR1:50/100
MONITOR1をDACとSX100の間に入れてみる。
音量を合わせるためSX100のボリュームを90に上げる。
音は、少しだけ霞んでいる。見通せるという感じが薄れている。
ブラインドでは聴き分けられない、かもしれない、かな? 分かっていて比べたら明らかに違うんだけど。聴き慣れてたら、ブラインドでも分かる違いだと思う。
続いて、Brooklyn Amp。
ボリューム : mpd:85/100 Brooklyn Amp:x MONITOR1:50/100
MONITOR1のボリュームは50で固定。
Brooklyn Ampはボリュームがないのでmpdで音量を調整する必要がある。聴感で音量を合わせると、若干mpdのボリュームが上がった。
これだけ聴いていたら、悪くない。
しかしSX100と比べたら、良く言えばまったりしていて、見通しが良くない。マットすぎる感じ。
Brooklyn Ampの音も以前よりは改善している筈なのだけど、比較してしまうとそんな気がしなくなる。
ボリューム : mpd:50/100 Brooklyn Amp:x
MONITOR1を外すと音量が上がるので、mpdのボリュームを絞る。
音の曇りがなくなった。見通しが良い。
かなりSX100に近付く。しかしSX100で感じられるレベルの音場、定位の明瞭さには届かない。バウムクーヘンからミルフィーユへの途上という感じかな。
それでも直結化以前のSX100よりいいかもしれない。これは記憶との照合でかなり微妙なところだ。直結以前の設定に戻して比べるといいんだろうけど、そこまでするのは色々と面倒だ。
MONITOR1併用のSM-SX100と、同等ぐらいか、いや上回っている? ケーブル抜き差ししながらの試聴で、これも微妙だ。
今回、試聴してみたら、Brooklyn AmpにMONITOR1を併用することで、SM-SX100との音質の差が開いてきている気がする。
いや、書き方がまずくて誤解を招きそうなので訂正。以前はMONITOR1併用で気にせず聴けたけど、上流の改善に伴ってSX100の音が大きく改善したので、ギャップが気になり始めたということだ。
今のところ運用上の問題になっていないので、当面は様子を見ながら使うつもりだ。
今更だけど、やはりアッテネーターは使わずに済むなら使わないに越したことはないと思った。
問題は、使わないとmpdのボリュームだけで音量調整することになるので、音源によってはmpdのボリュームを10まで下げるとか、そういうレベルの調整が必要になること。
さすがにそうなるとデジタル信号レベルでの劣化が心配、、、
音質を維持するには、より良質なアッテネーターかプリアンプが必要ということになるだろうか。しかしXLRでつなぐ必要があるので、製品から探すとしたら機種選択が厳しい。
なかなかどうにも悩ましいので、気長に考えようかと思う。
気長にとか言いながら24日、追記。
過去に固定抵抗のXLRアッテネーターを使っていたことを思い出した。
最近、こういうのが多いような気がする。
バランス接続に業務用アッテネーターを試す
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20200718a.htm
過去エントリーではclassic proのアッテネーターを使っているが、その後、TOMOCA AT12を購入して使っていた。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/79925/
TOMOCA ( トモカ ) AT12 | サウンドハウス
MONITOR1と違いがあるかどうか使って見た。
今回はDACではなく、Brooklyn AmpのXLR入力端子にアッテネーターを刺す。
アッテネーターにはゴムシートを巻いて、ゴム板の積層で作ったインシュレーターで下から支えて、振動対策を施す。
音は固定抵抗の方がいい。というか、この音質なら以前のように気兼ねなくBrooklyn Ampを使える。
しかし改めて聴くと、困ったことにMONITOR1を通した音もそんなに言うほど悪くないよなあ、という感じなのだ。そりゃあそうで、そういう感じだから以前はそこそこ使ってこれたのである。若干ベールが被るけど、何らかの対策をしたら案外音質向上するんじゃないのか?とか考え始めた、、、
まあ、でも、そこまで手を広げる余裕はないので、ひまが出来たらということになるだろう。
Jun 23, 2021
DAC/アンプの切り替えケーブルによる音質変化ついて
タイトルの「切り替えケーブル」って何?という感じだけど。
5月頃からDACとアンプの接続を切り替えるのに、コネクターパネルをオーディオラックに設えて、ケーブルをつなぎ替えることで対応している。
セレクターも考えたけど、既製品で良さそうなのだと、どうやっても7万円以上かかることになってくるし、スイッチが介在することで回路上の接点も増える。まずはケーブルのつなぎ替えをしやすくなるようにしながら、なるべく接点が少なくなるようにと考えた。
当初、DAC側にインターコネクトケーブル(classic pro:CXX003)を延長用に追加することで、DACとアンプの切り替えをしやすくしようとしたんだけど、音の情報量が減ってしまった。最初は安価なケーブルの所為かとも思ったが、考えてみたらBrooklyn Ampとmonitor1の間に同等と思われるケーブルを使っていて、こっちは問題がない。
何が違うんだろうと考えて、もしかしたらケーブル間の接続部位を揺れないように固定したら、情報量が減るのを防げるのではないかと思い付いた。
そこで、ケーブル間をつなぐのにコネクターパネルを使ってみることにしたということだ。
最初はコネクターパネルの上流下流ともに通常のXLRケーブルでつなぐように考えていたんだけど、それだと接点が2ヶ所増えることになる。
上流のケーブルをコネクターパネルのXLRコネクター(オス)に半田付けしてしまえば、接点を1ヶ所に減らせる。ケーブルを交換したくなったら、XLRコネクターごと交換すればいい(これが手軽じゃないと知ったのは組んだ後だ)。
そんなふうに考えた結果、下図のようになった。
便宜上、上流側のケーブルを切り替えケーブルと呼んでみた。

まずは手元にあったBelden 88760で作ってみた。
細くて硬いのと慣れないのとで作業自体は難儀したけど、とりあえず使えるものは出来た。
音はというと、クリアで情報量の低下も少なく、コストパフォーマンスが高いと言われて評判が良いのも分かると思った。しかし若干中高域が強く中域が引っ込む印象。これで決定とするのではなく、他にも試してみようと思った。

次に試したのがキャブタイヤケーブル。3芯入っているのを入手しやすく作業もしやすい。
前のエントリーにも書いたが、1.25sqは個性が少なく嫌味が無いけど主張がない。聞きやすいけどオーディオ的には緩く、出て然るべき情報が表に出て来ないような印象だ。
2sqは若干ふんわりした感触の音になるが、比較的、情報量は保持している感触だった。
もう少しメリハリがあってもいい。
次にVVFケーブル。
スピーカーコードで使うにはコスパが高いという定評があるようで、うちでもアンプとアンプセレクターの間に使っているけど、インターコネクトに使ってるのはあんまり聞いたことがない。
この際だから使ってみることにした。
ケーブルの先だけ被膜を剥いで、コネクターに半田付けした。

VVFケーブルの被膜は、剥いだのを叩くとカチカチ音がする。
だからというわけじゃないかもしれないけど、音は平べったい感じ。ぺたーっとスピーカー間のライン上に貼り付いた感じで立体感、奥行きがない。
スピーカーで使うときにはそんな違和感ないんだけど。
そういうわけで、シースを外して捻ってみた。
多少、ましになった。
ましになったけど、依然として音が硬い。音像が棘を纏っていてSNも悪く潤いがない。

どうしたものかと考え、布を巻くことにした。物理的対策だ。
古くなったワイシャツを切って端切れにして保存していたものを、包帯ほどの幅に裂いて、少しきつめに巻いて養生テープで留めた。
ワイシャツともなれば肌触りがいい方向に音が変わるのではないか、、、

結果は、何と、期待したとおりの改善が得られた。
刺々しさが消えて、空間もかなり綺麗に表現できるようになった。
しかし、若干潤いに欠ける。ワイシャツって濡れてもすぐ乾くからね、乾きやすいんだろうかね。
これは許容範囲で収まるのかな、、、
https://www.amazon.com/Donnergrollen-und-Rotbauchunken/dp/B00KAYSSAA
この音源。
雷鳴や小鳥の声、雨音などが以前よりもリアルになった気がするんだけど、アブが近くに飛んで来なくなった。
これはいいのか悪いのかよく分からない、と最初は思っていたけど、そのうち気付く。、、飛んでいるアブの動線が、以前より明確に分かる。嵐で雷鳴が鳴る中、遠くの何処かでアブが飛んでいるのが聞こえたりもするのだ。雷鳴も以前より良くなっている。
https://www.amazon.com/BOULEZ-CONDUCTS-BART%C3%93K-Wooden-Multi-channel/dp/B08BTL9YRZ/
この音源、ブーレーズのwooden Prince、NYP。CDからリッピングして、以前から試聴用に使っていた音源だけど、序曲の弦を弾く音がより鮮明に聴こえる。鮮明になったらいいとばかりも言えない筈だが、とりあえず凄いと思った。大音量にしたときの見通しも以前より良いような。
どうもケーブル1本でDAC/アンプをつないだ場合より、改善している面がある様子。
単純に考えたら、音声信号の経路に介在物が増えた分、劣化するほうが自然なのだと思うのだけど、何がどうなっているのか。
理由として思い付いたのは、硬いVVFケーブルを介してオーディオラックとDACがつながることで、DACとXLRケーブルの接続部が補強された結果、音に改善面がみられたのではないか、ということ。VVFというのは本当に硬くて、たるむということがない。ラックにDACを固定して動かなくするような感じになっている。
物理的な変化が音に影響しても不思議はない。
ここで気になったのがDACによる違いはどうかということだ。というのは、Pegasus R2RのXLR端子は丈夫な筐体にがっちり固定されていて、ADI-2 DACはそうではなく緩い感じなのだ。だからADIのほうが音質変化が大きいのかな、と思ったら、どうも単純には言えないような感じ。細かい確認はしていないが、両方とも其々に相応の改善がある気がする。
数日経って養生テープは剥がれることに気付いて、テーピング用のテープに貼り替えた。貼り替えついでにワイシャツ布を二重にしている。
潤いに欠ける感じが少しだけ解消された?気もするが、気のせいかもしれない。
聞こえ方が変わるので、音源によっては良くなるばかりではないのがあるような。これは仕方がないかもしれない。
6月27日、追記。
音が鮮明なのは良いんだけど、マイルスのsomeday my prince will come、トランペットが終始サディスティックで聴き辛い。
そこで、ワイシャツ布2枚の間に、概ね1cm巾のひも状にしたセーム革を巻いてみた。
つまり「Y布-セーム革-Y布」の三重巻だ。
これで、マイルスのペットもやさしさ、甘さの表現が出てきてプロフェッショナルな音になった。一方、ドイツの森の雨嵐は若干大人しくなった。
このケーブルはこれで良し、かな。
とりあえず、今のところそんな感じ。
そこそこの音質になったので取りあえずは良いのだけど、こうなるともうちょっと手を入れてみたいという気持ちも出てくる。
余裕がある範囲でやっていく。
May 25, 2021
DAC/アンプの切り替え盤を設えてみた
DAC2つ、アンプ2つになった。
切り替えて使いたいんだけど、市販のセレクターには手頃なものがなかなか無い。自作するにはケースの加工とかハードルが高い。
しかし、気付いた。
バランス接続はノイズに強いんだから、ケースなんかなくてもいいんじゃなかろうか。
そういうわけで、自分なりにセレクターを工面してみようという気になった。
最初は、スイッチが付いている方が使いやすそうだと思っていたんだけど、信号経路に接点が増える。
試しにDAC-アンプ間のXLRケーブルにサウンドハウスで扱っているXLRケーブル(classic pro)をつないで延長して聴いてみたら、若干だが劣化がある感じ。amazonで入手した7000円弱のセレクターを通したときほどではないけど、しかしこれは、劣化なしにセレクターを作るのは簡単ではないかもと感じた。
とりあえず、スイッチは使わずケーブルの抜き差しをしやすくするためのボードを作ることにした。抜き差しがしやすくなるだけでも、かなり使いやすくなるはずだ。
作るといってもどうするか。
既製品で何か使えないかな。
サウンドハウスの通販サイト内を探していたら、使えそうなものが見つかった。
TOMOCA ( トモカ ) / P-112N コネクターパネル
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/92117/
NEUTRIK ( ノイトリック ) / NC3MD-LX-B
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/113754/
TOMOCA ( トモカ ) / M3×8mm
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/239776/
これらを組んで、うちのオーディオラックに取り付けることが出来ないか。
うちのオーディオラックは20年以上前にホームセンターなどで扱っているフレームを組んで作ったものを、組み直すなどしながら今も使っている。昔はマンテンという会社が作っていたが倒産し、現在はキタジマ カラーアングルに引き継がれている、のかな?
https://www.kitajimasteel.com/shopbrand/C_karaanguru/
同じ規格?で作られているので、20年前に組んだラックを今でも拡張できる。
もっとオーディオラックらしいものにいつか替えたいと思いながら今まで来ている。ここまで来ると、多分もう替えないかなあ、便利だし。
トモカのパネルとカラーアングルとで、寸法は合うんだろうか。
とりあえず、やってみないことには始まらない。
部品を入手してみたら、ラックに組み付けることが出来そうだ。
コネクターパネルにノイトリックのXLR端子(オス)を専用ネジでネジ止め。ネジを締めても僅かにガタがあるので紙片を挿んで固定した(6月、追記。追加購入した端子はガタがなかったので紙片無しでネジ留めしている。ロットによってそういうことがあったのかも)。
この端子にDACにつなげるケーブルを半田付けする。配線には手元にあったBelden 88760を使う。数年前にXLRケーブルを作るつもりで入手したままになっていたものだ。これの先に、手元に余っていたXLR端子(メス)を付ける。88760は硬くて扱いにくかったが、何とか半田付けした。
これをラックにネジ止め。カラーアングル用のネジとコーナープレートが使える。
組み付け、出来ました。

裏はこんな感じ。半田付けしたまま剥き出しだが、まあ、いいかって感じ。

31日、追記。
エントリーを上げた後に気付いたんだけど、GNDとHOTの配線を間違えていた。電気は通るけどHOTとCOLDの線材が違うのは辛いので直した。これは直す前の写真。
写真の撮り直しは面倒なのでこのままにしておく。
音はどうかというと、最初はピアノの音が硬く特定の音域が強く響いて、こりゃ88760で失敗か?と思ったけど、数時間でエージングしたのか、自然に聴こえる様になった気がするが、どうなのかな。
DACなどにつながっているケーブルを直接差し替えるよりは、ずっと扱いやすくなった。
あとは音の変化だけど、これは簡単には可否を決められない。暫くは使いながら、時間をかけて判断したい。
Jul 18, 2020
バランス接続に業務用アッテネーターを試す
前回エントリーの追記で下記のようなことを書いた。
入力に関しての問題は、それよりも音量に関することだ。
mpdでソフトウェア的に調整しているんだけど、今の使い方だとボリュームが15%とかでちょうどいいような音源もあったりする一方、クラシックなどでは50%以上にすることもあったりする。ほんとうは、30%ぐらいから90%ぐらいで使いたいのだ。
SM-SX100はプリメインなので音量調整ができたけど、Brooklyn Ampはできないので、本当は、良質なプリアンプとかアッテネーターを併用した方が良いと思う。
SM-SX100はボリュームMAX表示128のところ50で使っていた。
Brooklyn Ampの音量調節は2段切り替えで、0dBと+6dBだ。0dBでも十分以上の音量が出る。
クラシックで、mpdのボリューム50以上というのは、最近の感覚ではかなり録音レベルが低い音源で(昔のCDのリッピング音源が多いかな)、ほとんどの音源で30前後でちょうどいい、というか、それ以上に上げると家族から苦情が出かねないレベルの音量が出る。
録音レベルが高い、海苔音源と呼ばれるものに近いものだと15とかになる。もともと音質に期待できそうにない音源で且つ32bitにアップサンプリングしてるとはいえ、15では低すぎないかと心配だ。微調整ができなくて使いにくいし。
パッシブプリの使用も考えたんだけど、それなりのものをと考えると、すごく高価だ。
業務用扱いで1万円切るのもあるけど、、、
普段のボリューム調整は、mpdのソフトウェアボリュームで行う。パッシブプリの可変抵抗は、いまいち、無駄じゃないのかと感じる。
音楽信号の伝達経路の途中に挟む抵抗は、音質低下の要因になる。安価な可変抵抗はできたら使いたくないのが本音。できれば固定抵抗で減衰させたい。
固定抵抗を使ったのでコンシューマー用でいいのはないのか?と思ったけど、ない。高価だったり入手困難だったり、うちの些細なニーズのためにそんなにかけられない。
そもそも、音量調節する必要はなくて減衰量は固定でいいのだ。ごく単純な機能があればいい。
自作も考えたが、業務用から探す。
業務用だと使えそうなのがある。

画像はサウンドハウスのサイトから引用。
CLASSIC PRO ( クラシックプロ ) TXX10 | サウンドハウス
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/25885/
XLRケーブルに繋いで使う10dB減衰のアッテネーターだ。
極めて安価で2本で1600円。まずこれでやってみようと思い入手した。
まず、アンプの方につないでみる。こんな感じ。
ADI-2 DAC --- XLR cable --- TXX10 - Brooklyn Amp
出てきた音は、なんだか籠りがちで、ぼんやりしている。これは使えない。やっぱり安いのは駄目なのかな、、、
次にDACのほうにつないでみる。
ADI-2 DAC - TXX10 --- XLR cable --- Brooklyn Amp
このつなぎ方だと、だいぶマシだ。
こういうアッテネーターの場合、インピーダンスが問題になる。
僕は詳しい理屈は分からないのだけど、インピーダンスへの対処が適切じゃないと音楽信号の伝送に不具合が生じる。
ADI-2 DAC | 出力インピーダンス:200Ω バランス、10Ω アンバランス |
Brooklyn Amp | 入力インピーダンス:10kΩ |
TXX10は業務用のアッテネーターなので、多分、600Ω平衡だと思う。
brooklyn Ampよりも、数値が近いADI-2 DACにつないだ方が悪影響が少なくて良さそうな感じはする。そんな感じでいいのかな、、、
音量はいい感じに落ちたけど、音質がいただけない。
やはり、なんだかぼんやりした感じに曇っている。
ランクが上のアッテネーターだと1本4000円以上する。
買い換える前に、対策を打ってみる。
まず、そのままだとDACのXLR端子に刺さったTXX10から先が宙に浮いた状態なので、ケーブルインシュレーターを使うような感じで支えてみる。具体的にはゴムシートを重ねたものを使って、浮いているTXX10とXLRケーブルを支えてみた。
意外にも、これだけでかなり音色の曇りが取れてきた。
ということは、更に振動対策をしたら、より効果があるかもしれない。
そこでTXX10自体に振動対策を施してみることにした。
Phile-Webで、ケーブル端子に振動対策をしたら音が良くなるという話を読んだ事がある。
そのケースではfo.Qや鉛シートを巻いていたと思う。しかし、うちにはないので手近のゴムシートでやってみた。0.5mm厚のゴムシートを数cm幅に切って、TXX10に巻きつけて結束用のビニールタイで縛り固定した。
これも効いた。
なんと、TXX10を使わないときの音と同等のレベルまで改善してしまった。
もちろん音量が違うので、TXX10を使ってる時はmpdのボリュームを上げるんだけど。
若干、音の違いはある。
優劣を付けるのは難しいんだけど、TXX10を使っているほうが聴きやすいような気がする。それが振動対策の効果によるものなのか、mpdのソフトウェアボリュームを上げることが出来ることの効果によるものなのか、はっきりしない。
少なくとも、信号経路に接点が増えたり抵抗が入ることによる悪影響は、全く感じられなくなった。これにはちょっと驚いている。

インシュレーターのゴムシートの代わりにJ1の青(A40R)を使うことにした。
それにしても写真が良くないね、、、
ともあれ、これでSM-SX100と同様の使用感で使う事ができるようになった。
そういえば、もうひとつの懸案、子供が使うCDプレーヤーなんだけど、別系統で鳴らすことにした。
実家の押入れにしまい込まれていたスピーカー、TANNOY Mercury mx1(そもそも20年近く昔に僕が実家に買ってあげたものなんだけど)を取り返し、以前に入手したまま死蔵していたLuxmanのデジタルアンプ(雑誌のおまけで、当時けっこう話題になった)を引っ張りだして繋いでいる。
置き場所は、小さかったテレビ台をお役御免にして、ラック用アングルでキャスター付き且つ大きいテレビ台を組み直して、そこのテレビの下にスピーカー、アンプ、CDプレーヤーもろともに押し込んでセッティングした。
さらにマスプロのセレクターを付け加えて、Raspberry piの音も再生出来るようにした。
うちでは最近、夜間に安眠のためにカエルや虫の声を小音量で流しっぱなしにしているのだけど、そのためのシステムとして使っている。日によっては昼間も鳴らしている。NASにつなぐのもどうかと思って、Raspberry piに刺したUSBメモリの音源を鳴らすようにした。
以前はメインシステムで鳴らしていたのだけどSM-SX100が壊れて、あれこれ変遷した末に現状に落ち着いた。
そんなこんなで、アンプの故障を機に、いろいろ運用状況が変わってきている。
修理完了を待ちながらも、変化を楽しむ余裕も出てきた感じだ。
Aug 20, 2007
Magic Dreamの使いこなし顛末
久しぶりにオーディオ。
前回、どこか不自然と書いてます。低音が少ないと書いていますが、慣れたのか馴染んだのか、さほど不足を感じなくなりました。
それよりもボリュームを上げた時に刺々しく感じるのが不満です。耳にくる違和感がある。金属球を使っているからだろうか。うまく再生されていれば、もう少し耳当たり柔らかく鳴るはずだという気持ちがあります。
今回、まず黒檀コロに戻して聴き比べてみた。

こんなに、格差があったっけ。
以前に比べた時には、極端な情報量の格差があるとは感じなかったんですが、今回はそれが感じられました。
前は黒檀コロの方が聴きやすいと書いたけど、今はそうは思わない。
Magic Dreamを使った時の情報量に耳が馴れてしまって、黒檀コロを使うとぼんやり霞んだ音のように感じられます。
コロを使用するのなら、もはや黒檀の棒では荷が重いということが分かりました。
それではということで、中に挟んでいる金属球を変えてみる事にしました。オーディオ雑誌にも変えたら音も変わると書いてありましたし。


これは釣具屋で売っている球形の金属球。タングステン製のシンカーです。環境に配慮という事で、鉛からタングステンにという動きがあるようです(稀少金属なので問題視する向きもあるようです)。
これを、付属の金属球の代わりに使ってみた。
直径は8mm。小さいですが重いです。ただ、スリットが入っていて、中にプラスチックかなにかの部品を使っているのが気になる。
純粋なタングステン球の音は出ないのではと思います。
結果は、、、どうも、しょぼい。
落ち着いた音色といえば聞こえはいいのですが、情報量が落ちただけのようです。
あと、形状の問題か、はさまっているプラスチック?のせいか、妙に掠れた音色になります。
付属球を使った時の刺々しさとは違った違和感があります。
これは、うちでは使えません。
ちゃんとした球を使えば全く違う可能性もありますが、、。
当面、Magic Dream付属の金属球を使っていくことにしました。
なんのかんの言って、今の住まいに引っ越して以降、今が一番いい音が出ているのだし。
しかし今後いずれは、ちゃんとした形状の球で、他の素材を試してみたいとも思います。かなり違うということは、はっきりしましたから。
しかし、他の手法がないか、、。
Magic Dream本体の固有振動か、金属球の固有振動のいずれか、あるいは両方が、現在の再生音に影響している可能性は高い。それがスピーカーからの再生音に影響するのを防ぐには。
スピーカ−スタンドとMagic Dreamの間をなんとかすればいいのでは。
駄目でもともと、紙をはさんで見ました。
本当はJ1青を考えたんだけど、手持ちの数が足りない。
写真ピントが合ってない。スタンドを持ち上げ、外したMagic Dreamの上に紙片をのせたところです。なくてもいい感じの写真、、。
これをスピーカースタンドの下に滑り込ませ、スタンドを下ろして固定。

これが、意外にいい感じになった。
挟んだのはただのコピー用紙の切れ端だけど、高域の耳障りな刺々しさが解消、硬さがほぐれて、自然な滑らかさを持った音色に変わったように思います。情報量の低下もない感じかな。
当面、これで様子を見ましょう。
May 07, 2007
Magic Dreamと黒檀コロの比較
前回のインシュレーター交換から数日たちましたけど。
ううむ、、。
なんだか、どこか不自然な気がして。


黒檀コロと替えて聴き比べです。
コロの端に付いているのはレゾナンスチップ。


黒檀コロの方が聴きやすいけど、Magic Dreamの方が情報量は多い。
当初は、高域が強調されるせいで錯覚するのかもしれないとも思ったのですが、微細な情報はMagic Dreamの方が正確に出ていて、リアリティは確かに向上する。
しかし、どこか聴き疲れする。
理由はよく分かりませんが、黒檀コロのときよりも中高音の音量自体が上がっているように思います。
ソース、ボリューム位置が同じだと、Magic Dreamの方が中高音の音が大きく聞こえる。
前回、低音の量感は保たれている、どこか低域が遅い感じ、と書きました。
あれこれ試すうちに、以前の試みと同じ傾向がスピーカースタンドの下に使用した場合にも現れていると思うようになりました。
中低域は、黒檀コロの方が豊か。
反応の速さは、Magic Dreamのほうが速い。
第一印象の全く逆になってしまった、、、
なんというか、うまく言えないのですが、Magic Dreamを使ったときの音には、何か違和感が付き纏う気がします。
原因は、実はMagic Dreamではないのかもしれない。
他の要因が、Magic Dreamのおかげで明らかになったのかもしれない。
えーと、
低音の量について、どちらがバランスが取れているのか、というと微妙な気がする。
黒檀コロは低域が過量といえなくもない?
でも、ある程度は低音の量感の押し出しがある方が好きだなぁ、、、
Magic Dreamの低音は、僕の好みからいうとやや薄い。
低音のアタック感がくっきり出てくるのは、いい傾向なのだけど、、、
もっと「ガツン」とくる重い低音が好きなんですね。
黒檀コロの低音は、ある程度の量感があるけど、柔らかい。
Magic Dreamの低音は、ハードで速いけど、軽くて量が少ない。
ハードで速く重い低音が理想なのですが、、、
とりあえず当面は、黒檀コロからMagic Dreamに変更して、調子を見てみることにしました。
フィッシュマンズの空中キャンプはまずまず良好に再生してるし、、、でもやっぱりベースが弱い気がするなぁ。気のせいかあ?
May 03, 2007
Magic Dream、ようやく使ってみた
以前からの懸案だったインシュレーターの交換をやっと行った。
OmicronのMagic Dreamです。
これをスピーカースタンドの下に、黒檀コロの替わりに使ってみようということ。


スピーカーとスタンドを動かすのは一苦労。
そこで、使ってないインシュレーターをスパイクネジの下に置いて、アクリル板片を介してスパイクを下ろしてスタンドを持ち上げる。使ってないからといって捨てないで良かった。
コロを外し、Magic Dreamを挿入しました。
前2後1の三点支持です。

スピーカー振動の床への拡散防止は、コロと同程度か、それ以上に効いている様子。
でも大音量になると振動する。
完全な遮断は困難なようです。
床に伝わる振動の性質が、黒檀コロとMagic Dreamでは少し違うみたい。
音色は、激変しました。
中高域は分離よく引き締まり、今まで聴こえなかった音色や演奏のニュアンスがはっきり現れるようになった。
音像・音場の定位感も安定して明瞭になり、奥行きが出ている。
SNも改善して見通しがいい。
そうそうこんな感じだよ!っていう感じに、かなり近い。
しかし、黒檀コロと比べると硬い音に聴こえます。
音楽の情報がしっかり再生で来ていれば、木目細かくなりながら、逆に耳障りは柔らかくなっていくはず。
Magic Dreamで使われている鉄球(?)の影響かも知れません。
セッティング当初は、低域の感触に違和感を感じました。
中高域の改善に追いつかない感じ。
量感は保たれている。
今までよりも出ていない、ということはないみたいだけど、、、どこか馴染まない感じ。
もっと出方にテンションが欲しい、、。
くっきりした高域と、どこか低域が遅い感じが馴染まない印象。
4425mk2のアッテネーターを少し絞ってみる。

10時半の位置だったのを9時に。少し、バランスが良くなった?
落ち着き過ぎか、、、戻してみる。
ちなみに自分の場合、4425mk2のアッテネーターは9時〜10時半の位置で使うことが多かったです。
12時だと、ちょっと荒っぽくなりすぎることが多いように思いました。
9時よりも絞ると、高域が弱くなりすぎます。
いろんなソフトを試してみる、、、
とか、やってるうちに、徐々にセッティングが馴染んできたのか違和感がなくなってきました。
高域の硬さも取れてきている?
セッティングしてしばらくは、様子を見た方が良さそうです。
アッテネーターは10時。
Feb 22, 2007
Magic Dream、とりあえず使ってみた/ゴムシートの効果
とりあえず、写真をアップ。

これはうちのスピーカーの天板の状況。
ごらんのとおり、御影石のボードが乗っている。
以前は1mm厚のゴムシート片を介していましたが、今は直置き。
これがあるおかげで、エンクロージャーの箱鳴りがかなり抑えられています。
今回、これを浮かしてしまおうと。


Magic Dreamで浮かしてみた。
写真よりも、実際にはもう少し中央よりに置いて3点支持しました。
スピーカースタンドの下の黒檀コロと替えてみたらどうなのか試してみたいのですがその前に、傾向をみてみようと。
すみません、、。
重いスピーカーを動かす根性とか暇がないので、試験的な試みです。
どこで使おうと、効果は現れるのではないかと考えました。
音はどうなったか。
まず気付いたのは、低音がかなり引き締まった。
いや、引き締まったというか、低域の音量もかなり減っています。高域過多な傾向。
しかし拍手の音などはリアル。
4425mk2のアッテネーターを絞ってみる。まぁ、多少、高低のバランスは改善したか、、。
かなり硬い感触の音です。
もとの御影石直置きに戻してみる。
音色に潤いがあって瑞々しい。こんなに低音が出ていたんだ、と思いました、、。
直置きの方が「美しい」音色です。
オーディオ的な情報量については、よく分からない。直置きとMagic Dream使用、どっちが多いんだろうか?
今回、天板の下に使ってみて、やはり大きな効果がありました。
Magic Dreamというインシュレーターが振動エネルギーを吸収する能力は、かなり高いと思います。
しかしここまで強力だと、使いようが問題になってきそうです。
もうひとつ見極める必要があるのは、今回みられた音の硬さはインシュレーターの癖なのかどうか、ということでしょうか。
案外、天板の御影石の癖で瑞々しく聴こえている可能性があるかもしれません。
ふと思って、ゴムシート片を天板と御影石の間にかましてみる。

1mm厚のが手元にないので、0.5mm厚のを使う、、、
なかなかいい感じ。
微かにまとわりついていた滲みがとれて、楽器の音が落ち着き明瞭になったような気がします。かなり質感が違います、、。
昔はこんな質感の音を聴いてたような気がする。
いつの間にか(多分、引っ越しを機に)、どっちでも大して変わらないと思ってゴムシートを外してしまっていたようです。
こんなところが重要なポイントの1つだったとは、気付かなかった、、、まいりました。
Feb 12, 2007
Magic Dream
さて、実はMagic Dreamは1月下旬に到着していました。
でもまだセッティングが出来ていない。
スピーカーの下に使ってみたいと思ってるんですが、暇ない。
とりあえず、写真をアップ。






質感は、J1黒のコーンとすごく似ている。
金属球の材質は不明。
上3枚の写真、本体にあいている穴は2種類で、球の受け皿だけじゃなくスパイク受けとしても使える設計。
レポートは追々、、。