Mar 09, 2025
LAN ネットワークを見直してみた 6(ハブについて現時点でのまとめ + NASの移動)
最近、といってもネットワークを弄る前からだけど、無線LANが途切れやすくなっていた。
そこで無線LANルーターの枝をONUに持ってきたら、なんとなくオーディオの音が曇るようで良くない。なおかつ無線の状況は改善しない。枝を以前の場所、GS108に戻して、間にGS105Eを追加して通信を補強した。
補強って、根拠はないんだけど、僕はスイッチングハブは通信の安定性を強化すると思っている。無線LANルーターを直接にGS108につなぐよりは、間にハブをかませたほうがいいのではないかと。バッファアンプみたいな考え方だ。但し、ジッターについては配慮していない。あくまでデジタル伝送の補強という考えだ。
実際、多少はましになってるのかな、これで様子見である。
図6-1

ちなみに、ONUとapu2の間のGS105は外さない方がいい。これも多分、伝送の補強なのだと思う。
色々やってきたのでまとめを書いておこうと思ったのだけど、まとまらない。
以下、羅列。
1)ハブが音に与える影響は大きい。
個々のハブにはジッターに因る固有の音色、傾向がある。それが不要ならノイズ対策するか、ハブを替えること。
2)銅メッシュによるハブへのノイズ対策は効く。
たぶん電源強化や仮想アースなども効くだろう。しかし銅メッシュのいいところは、作用が強く副作用が感じられないことだ。こういうのは他にあんまり類がない気がする。
基本的にジッターはDA変換に際して音を変え本来の情報量を減らすので、極力、何らかの対策をしたほうが良いと思う。
3)配置は、PCトランスポート系とその他を分けるほうがいい。
それ以外で、配置の差異による音色への影響は、うちではちょっと判断しきれないと感じた。ハブの個性の影響も大きいし変数が多すぎて訳がわからなくなる。ハブのノイズ対策をしたので、以前と同じことをしても以前とは違う結果が出るかも知れない。
4)うちのONUは、意外と音質が悪化しない。
一般的にはノイズ源で音質悪化要因のように言われているが、これは各家庭によって違うのではないか。むしろうちではONUより他のハブの悪影響が大きくて、ONUのLANポートでPCトランスポート系とそれ以外を分ける必要があった。ONUに別のハブをつないで、そこで分けるのはうちでは悪手だった。
理由は不明。ONU以外のハブが悪すぎた可能性ぐらいしか思い付かないが、そんなに悪いのかね、、、しかし、ハブにノイズ対策した今では、どちらが良いかは分からない状況だ。
5)LANポートの自作ターミネーターは効くかもしれない。
以前、主に100BASE-T用のを使っていたが、1000BASE-Tのポートばかりになった今の状況では本数が足りなくなり、いつの間にか使わなくなっていた。ONUの空きポート2つに刺してみたが、少し効いているような感じ。音が明瞭に、しなやかになる。控えめにしっかり主張するようになるかな。ターミネーターは設置箇所を増やす意味があるかも知れない。
6)GS105Eの空きポートは稼働を停めたほうが良いかも知れない。
GS105Eはウェブブラウザからポートの挙動について設定が出来る。以前は空きポートの機能を停止しても違いが分からなかったが、今は少し音の透明度が変わる気がする。オーディオ関係の機械とは離れた場所に使っているが、僅かだが音に影響があるようだ。但しブラインドでは全く気付かないだろう。
7)QNAPのオーディオ用NASは、PCトランスポートの近くにつないでいても悪影響が少ないようだ。
ストリーミング音源を聴いている時にNASのLANケーブルを抜いても音が変わらない。悪さはしていないように見えるかな。NASデータ音源の音がNASの設置場所によって違いがあるのかは、まだ確認出来ていない。
以上、まとめ。7は、ハブについてではない。
そういうことなのだが、2月末の時点で、NAS音源の音質は、遂にストリーミング音源に抜かれた。
NASの音も以前に比べたら改善している気がするんだけど、にもかかわらず、数馬身の差でぶっちぎられている。それほどストリーミング音源の改善が顕著なのだ。
これは、どうにかしないといけないだろう。
というのは、NASにしかない音源があるからだ。
すぐに思い付くのが、NASの移動。
ストリーミングを担うLMSサーバー(Mac mini)がつながっているLSW4-GT-8NSに、NASもつなぐという案だ。
LSW4-GT-8NSに銅メッシュを設置してから、ストリーミング音源の明確な音質向上があった。そこにNASをつなげば、同等の音質改善が期待できるのではないか。LSW4への負担が大きくなければいいと思うが、NASとストリーミング両方同時に大量のデータが流れることはないので、大丈夫ではないだろうか。ノイズの増加は気になるが、どうなのかな。
問題は、設置場所を作らないといけないこと。
本棚最下部の空間で、そのままでは床に直置きになるので、もしかしたらボードが必要になるかも。
複数のサーバーを移動させて場所を作る。
手頃なボードは直ぐにはないので、段ボールで代用。
なんとか移動した。
図6-2

音は、、、どうなのかなあ、、、どうもすっきりしない。
劣化していないか。これが、微妙なのだ。ストリーミングの音の鮮度が、1ミリぐらい縮んだ気がするけど、ほとんど気のせいかも知れない。
NASのほうは、随分改善しているが、ストリーミングの音には、まだ追いついていない。表現の幅が狭い。比べると、一面的に聴こえる。ストリーミングのほうが音の表情を繊細に描き分ける。
ストリーミングの音の、1ミリ縮んだ気がするのは、この描き方の部分で、僅かだが何だかすごく大きい差異、損失のように感じる。
じゃあ、NASを前の場所に戻すのか。
とりあえず、NASの下がダンボールというのが気に入らない。インシュレーターでMagic Dreamを履かせて対策はしているが、悪影響があってもおかしくない。
ネットでコーリアンのボードを注文した。
しかし、、、半日過ぎて、両者の音質が改善してきた。
何か、電気の環境が安定してきたのかな。しかも両者の優劣がつかなくなってきた。音の違いはある。ストリーミングは暖、NASは涼。しかし僅差で、優劣を聴き分けるのは難しい。
まあ、しばらく様子見しながらだ。
その後も、若干の音質変化はあるようで、落ち着いた傾向に向かっているかな。
そういえば、電源の問題がある。
今までNASは、UPS(無停電電源装置)、BY50Sから電源供給していた。
今回、セッティング場所を移動したので、通常の壁コンセントから給電することになった。これはどうなんだろう。
そこでふと気付いたのは、もともとUPSが電源供給していたのはNASと、apu2が2台とRas Piが1台、あとはハブとWiiM mini。
NASが外れたのだけど、ボードPC3台、これらは全てTiny Core系のOSで動いている。電源オフでシャットダウンしても問題ないOSだ。つまり停電しても問題ない。ということは、UPSは、NASなどへの給電に移動させてもいいということだ。
懸案は、UPSからの給電をやめたら、どの程度、音が変わるかだ。
実際に壁コンセントから直接、UPSを通さずに給電してみる。
若干、音が固くなったかな。
優しさが足りないというか、突き放すかのように聴こえる。いろいろ音源を聴くうちに、どうも情報量が減っているように感じられた。ピアノが無駄に硬い音で鳴る。以前は聴こえていた微妙なニュアンスが塗り潰されている。
UPSに戻したらもとに戻った。
UPSは、PCトランスポートに必要だ。音質に大きく貢献している。
となると、NASは電源環境が以前より劣化していると考えていいだろう。
PCトランスポートにとっては重要だが、NASにとってはそうでもないということも有り得るけど、有ると無しでここまで音が違ったら、そうでもないでは済まない気がする。もしかしたら、apu2を繋いでいるハブ(GS105)の周りを弄ってもそんなに大きな音質変化が生じなかったのは、UPSから電源供給しているからだろうか。電源が良ければ、ノイズへの抵抗力が強いかもしれない。
当初、NASの音質がストリーミングに及ばなかったのは、電源が壁コンセントに変わったことも影響したかも知れない。
新たにUPSを用意すべきか。電源は音への影響が大きい。
だがNASの音は、一応(何故か)改善して、それなりになってはいるのだが。
コーリアンボードが届いて、NASの下に設置して、いよいよストリーミングとNASの違いは全く分からなくなった。ただ、ボードの効果なのか、時間経過が作用したのかは分からない。
UPSは、今後の検討とする。
停電対策になるし、音質改善の期待も出来る。
しかし、これ以上の改善って、どうなるのか、あんまり想像がつかない。未踏の地は想像がつかないものかもしれない。
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Caution!!!
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