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Apr 20, 2025

オーディオ状況報告(2025.04.20.)

いろいろと気忙しい。なんだかなだ。

前回のエントリーで、GS105EによるVLANについて書いた。
実際の所、有り無しどちらがいいのか。
VLANを導入する前の、図6-2の配置(LAN ネットワークを見直してみた 6 http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250309a.htm)に戻して聴いてみた。

図6-2の配置のほうが、かっちり、くっきりとした音で鳴らす。明瞭でしっかりした音で、見通しも良いかのような、分かりやすい鳴り方だ。
GS105EでVLANを入れると、一聴、音色がゆるく大人しくなり、これでいいのかな?と感じる。しかし、音色の表現の幅は広い。なんというのかな、音の鈍さが分かる鳴り方をするのだ。空気の重さというのか、どういうのか。
図6-2のだと、音がやや一面的に聞こえる。鳴り方の表現の幅が狭い。乾いた音になる傾向がある。白黒はっきりしているという感じで、これはこれで見通しがよいかのように感じるのだけど、黒く抜けているからSNが良いかのように聴こえるのだ。微細な響きが若干、毛羽立っている。そのせいで本当に細かい音色は聞こえにくくなっている。
GS105EでVLANありだと、響きの毛羽立ちが無くなり、隠れていたグラデーションが見えてくる。よくよく聴いたら、情報量はVLANを使ったほうが多いような気がする。

ちょっと気になるのは、どこまでが本当に「VLAN」の効果なのか、ということだ。
GS105Eを経由したから音が変わっているのかもしれない。
実際、GS105Eを経由するだけでも前述のような変化がある。階調、つながりがきれいに見える。こうした変化は、もしかしたらGS105Eの性格ではなく、ハブをカスケードする効果なのかもしれない。どちらなのか、厳密に確かめることは出来ていない。

そういう聴こえ方がVLANを使うことで増強される。
VLANのON、OFFで比べると、ONの方がスムーズな階調で、きれいに見えるという意味で、見通しが良い。より細やかな部分が見えるようになるので、そのぶん音楽の表情が豊かになるのだ。これは微細な違いだけど印象の違いは意外に大きい。

こうなってみて、リスニングで変わったこと。
以前に僕は、録音が良くない音源は意外に少ない、と書いていた。
しかし、ここにきて、録音の良し悪しによる聴こえ方への影響が、以前よりも大きくなってきた。というのは、音源によっては、収録されていて然るべき音の情報が収録されていない、と感じるようになった。
たぶん、音の階調がきれいに見えるぶん、階調がきれいに埋まってないように聴こえる音源は、欠落感を感じるのだと思う。
録音が良くない音源は、以前に思っていたよりは少なくない、ということになってきた。
善し悪しだ。

VLANについては、今のところ、このぐらいにしておく。

現在のシステムはこんな感じ。

システム構成図

前にあげたのが1月なのでちょっと早いけど、随分変化があったので。
LANに手を入れて、上流の配置があれこれ変わっている。
スイッチングハブの機種や配置をいろいろ変えているけど、それよりもハブの機体自体へのノイズ対策(銅メッシュの組み込み)による改善が大きかった。つまり、スイッチングハブという機械単体だけでもデジタルオーディオへの影響は非常に大きい。オーディオ用のハブにニーズがあるのも宜なるかなだ。
LANの扱いは未だ発展途上と言っていいだろう。現状でも音は充分良いような気がするが、課題は積み残したままなので、様子を見ながらぼちぼちやっていく。

あれこれやる過程で、アンプの聴こえ方に影響があった。
Brooklyn Ampがいまいち冴えないような感じになったので、アップグレードを考えようかと思ってエミライのサイトに行ってみたら、基盤供給に難があるので当面は受付を中止とある。
https://www.mytekdigital.jp/contact/brooklyn-amp-upgrade/

その時は、しくったー!と思ったのだけど、その後、あれこれ続ける中で不満は解消してしまい、十分にいい音だと思うので、アップグレードはまた暫く見送り。
しかし、基盤がないって、世界情勢だろうか。

うちのシステムは、ノートPCをmpdサーバー兼UPnPレンダラー兼PPAP Frontとして運用している。
音声データを受信しmpdで処理して送信するのだけど、送受信を有線LANで行っている。
ノートPCには無線機能が付いている。
音声データ受信を無線で行い、有線でMiddle-Endに送信したら、スイッチングハブでVLAN設定とかしなくても、簡単にネットワークを分離できる筈。

しかしこれは以前に試して、upmpdcliが動かなくてあきらめている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250103a.htm
あんまり記録らしい記録は取ってない。
ちょっとやってみて、そのまま放置しているのだ。
というか、読んでも実際に何をどうやっていたのか、よく分からない。備忘録失格な文章だ。
取りあえず、そのうちテストサーバー機と余っているラズパイを使って実験から始めてみるつもりだが、いつになるか分からない。余裕があるときに試みる。

Tiny Core Linux が v16.0 になり、カーネルが 6.12.11 になっていた。これはリアルタイムカーネルの安定版だ。
対象はx86、x86_64、RISC-V、ARM64、ということらしい。
http://tinycorelinux.net/welcome.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Linux_kernel_version_history

そういうわけで、PPAPサーバーを作り直さないといけない。
そのうちやる。
こういうのは、持てる技能が錆びつくのを防止するのに時々やったほうがいいのだ。面倒だけど。そのうちだ。

piCoreはというと、v15までリリースされている。1つのイメージで全部のバージョンに対応しているようだ。
http://tinycorelinux.net/15.x/armhf/

PPAP Back-EndのサブにRaspberry Piを使っていたんだけど、やはりいろいろ手をかけているapu2に比べたら音質は劣る。手を入れる余裕もなかなか無い。カーネルもそういう状況なので、今後どうするかは検討中。

Posted at 10:12 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Apr 10, 2025

LAN ネットワークを見直してみた 7-2(GS105EによるVLANの挙動について - 13日、追記)

前回のエントリーでこんなことを書いた。

オーディオ再生が途切れたら、Middle-Endへの道が切れる。mpdサーバーからのpingが通らなくなる。
GS105EのVLAN設定を解除したら、つながる。その後、再設定したら、つながったまま、音も出る。音を止めたら、そのうち、途切れる。
どうやら、DHCPサーバーからの経路がVLANで切れているので、IPアドレスをロストするのが原因ではないかと考えた。
Middle-EndはDHCPサーバーからアドレスを振っていたので、これを機会に固定した。
これで安定したらいいんだけど。

前回エントリーではこういう感じで、GS105Eの拡張ポートベースVLANというのを使ってLANを分離してみたら、音は悪くないけど途切れるというところまで。

Middle-EndでIPアドレスを固定しても、経路を見失うようだ。
いつ起きるか、予測は難しい。
DHCPサーバーから見えないからロストするのかな。スイッチングハブにMiddle-EndのMACアドレスの記憶はあるんじゃないかと思うのだけど、それもなくなるのだろうか。
追加の対策としてDHCPサーバー(ONU兼用)にMiddle-Endの固定IPアドレスを登録したが、変化なし。
オーディオで音を出そうとしてつながってないのに気付くのは癪なので、その前にMPDサーバーからMiddle-Endにpingを打って、つながってるかどうか確認するようになった。

しかし、それでも万全ではない。
音を鳴らしていて、突然に接続が切れることがある。確認したらpingが通っていない。
VLANの設定を解除したら音が出る。VLANを再設定する。何事もなかったかのように音は鳴り続ける。
どうなってるんだろう。
オーディオ再生、つまりデータ転送が途切れたら経路が途切れやすいとか、そういうわけではないのだ。関係なく途切れる。

VLAN設定解除後に、pingを打つでもmpdで音を出すでもいいようだが、信号を送ることで経路が再開通するらしい。その後、VLAN再設定したら開通した経路がしばらくは維持される。
VLAN設定解除して、比較的短時間、何もせず待ってからVLAN再設定したら、経路は閉じたままでpingも通らない。
数分以上(正確な時間はわからない)待ってVLAN再設定したら、経路は通じている。この場合、多分、DHCPサーバーがMiddle-Endを見付けてIPを確認しているのではないかと思う。

音を鳴らしている途中でも急に経路が閉じることがあるのだから、経路閉鎖にデータ伝送の有無は関係がない。
何かタイマーのようなものが何処かで設定されているか、経路を維持させる何かが欠損しているのか、なにか原因があるということなのだろう。

DHCPのリース期間の問題とかだろうか。
DHCPサーバのIPアドレスのリース期間設定の考え方 | TechNote
https://technote7.com/dhcpserver-iprerease/
それとも、これだろうか。
Keepalive - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Keepalive
パケット送信して経路を確認するという。TCPキープアライブはデフォルトでは無効ということだけど、どうなんだろう。

しかし、何が原因なのか、分かってない人が一人で考えても調べても、よくわからないものはわからないのだった。

VLANのON/OFFで、音の差は、少ないと言えば少ない。
最初はブラインドでは区別がつかないと思った。しかし切り替えながら聴いたら確かに違う。この音質に慣れたら戻れなくなるだろうという気がする。繊細な部分の表現が違うのは確かだからだ。差異を具体的に指摘しろと言われたら難しいが、音の心地よさという意味では、それなりの差異を感じる。ネットワーク分離せずに鳴らすと潰れる階調が、分離したらきれいに見えてくるというのか、そういう聴こえ方だ。

そんなわけで、適宜、オーディオを聴くときにpingでネットワークの開通を確認するようにして、様子を見ていた。面倒といえば面倒だが、処方箋が見つからないのでしかたがない。

そうこうするうち、GS105Eのファームウェアが古いせいかも知れないと思い至った。
昔だったら、Windows用の設定ユーティリティを使うのが簡単だったらしいんだけど、うちには自分用のWindows機は無いので、アップデートが面倒でそのままにしていた。今回、アップデートしようとしたら設定ユーティリティは古くてサポートが切れているので、tftpというのを使わないといけなくて、いよいよ面倒だった。
一応、手順をメモ。Version 1.3.0.3から1.6.0.15へのアップデートだ。

dnf -y install tftp-server tftp

systemctl start tftp.socket
sudo cp '/home/ab/Downloads/firmware/GS105Ev2_V1.6.0.15/GS105Ev2_V1.6.0.15.bin' /var/lib/tftpboot
ls /var/lib/tftpboot
sudo chmod 777 /var/lib/tftpboot/
systemctl status tftp.socket
systemctl enable tftp.socket
systemctl stop tftp.socket

systemctl status firewalld
systemctl stop firewalld
systemctl start tftp.socket

コマンドだけで何書いてるかわからないかも知れないけど、備忘録なので、まあいいだろう。
tftpを普段使用のノートPC(Fedora OS)にインストールして、ファームウェアを落としてtftpから見えるようにして、ファイヤーウォールを止めて、tftpを動かして、それでウェブブラウザ上のGS105Eのインターフェイスからtftpで繋いでファームウェアをインストールできる。
いくつかサイトを参考にした。
3台あるGS105Eのうち1台はVersion 1.5.0.5からのアップデートで手順が違っていた。これはhttp経由、ウェブブラウザ上でできて簡単だったので省略。

アップデートで、明確な音の変化は感じ取れない。
さて、これで問題は解決するのかというと、解決しない。
やっぱり気付くとMiddle-Endへの経路が途絶している。

次に、省電力モードというのを止めてみた。
しかしこれ、Version 1.4.0.6から追加された機能らしいので、Version 1.3.0.3から続いている問題とは関係ないかも知れない。
そして、やはり関係ないのであった。

あとできるのは、ハードの故障確認のためLANポートの変更、ハブの変更。それから、Tiny Core、PPAP方式固有の問題を検討する、かな。後者はハードルが高い。面倒すぎるので多分そこまではしない。

まずポートを変更してみる。
GS105Eの5番ポートにつないでいたMiddle-Endに向かうLANケーブルを、1番ポートに移動。VLANの設定を組み直す。
これでどうだろう。
1日経って、やはり途切れる。

うちにはGS105Eが3台あるので他のに替えてみる。3台あるうち、生産された時期が新しめの機体にする(シリアル番号とか、出荷時にインストールされていたファームが新しかったことで分かる)。
結果は同じ。1日経って途切れる。

あれこれ繰り返すうちに24時間程で切れるのか?と思うようになった。

DHCPサーバーのリース時間設定が24時間になっている。
これを、試しに1時間にしてみる。1時間で接続が切れるかと思ったら、切れない。
関係ないのかな。
とりあえず様子を見る。
24時間後かどうか分からないが、だいたい1日経って途切れたな、と思ったら、1時間ぐらいしてまた途切れた。早い。24時間で切れるというのは、たまたまそう感じただけで、実際はそういうわけではないようだ。

拡張ポートベースVLANの説明を見直してみる。
https://www.netgear.jp/support/download/tips/unmangedplus_portvlan.pdf
この説明書のイラストで、共有されている8番ポートはインターネットにつながっているということに思い至る。つまり8番ポートの先にあるのはルーターだ。2つのネットワークがともにルーターにアクセスできているということになる。

うちのVLAN設定では、共有されているのはMPDサーバーのポートだ。
これらはインターネットにはつながっていないし、ルーターでもない。
ルーターは、うちでは2番ポートの先にあるONU兼DHCPサーバーだ。これはPPAP Middle-Endにはつながらない。

ということは、MPDサーバーにルーター機能を持たせたら、切れないようになるんだろうか。
いやいや、ポート1つしかない機械でルーター機能って無理でしょ。WiFiルーター化というのがあるらしいが、そうなるとMiddle-EndをWiFiでつなぐことになる。なんだか複雑化するばかりで何やってるのか分からない。

話はちょっとそれるが、うちではPPAP Middle-Endで3つのネットワークをつないでいる。つまり、Middle-Endはルーターのようなものとして働いているということだ(apu2シリーズで本来想定された使い方にルーターがある)。
一般的なルーターの実装については知らないけど、うちのMiddle-Endではネットワーク間をつないでいるソフトがncatということで、たぶんルーターとして見たらイレギュラーな仕様だろうと思う。イレギュラーとはいえ、2重ルーター状態と言って言えなくもない。
そこにルーターを足したら3重になる。どうなんよ。

拡張802.1Q VLANも試みたが、これは全くつながらなかった。こうなると、拡張ポートベースVLANでつながっている方が不思議なのかも知れない。

弱りましたな。

まあ、仕方ないので、いちいち確認してつなぎながら使っていこうと思う。
DHCPサーバーのリース時間設定を72時間(最長)に設定した。変化はありやなしや。

13日、追記。
3日経って、途切れた。ここだったか。
しかしリース時間を0にして、再リースを止めることはうちのサーバーでは出来ない。
Raspberry PiをDHCPサーバーにしようかとも思ったが、トラブルのリスクは上がりそうなので、やめておくことにした。追々、様子を見ながら検討していく。

Posted at 18:15 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Mar 22, 2025

LAN ネットワークを見直してみた 7(GS105EでポートベースVLANを使ってみる)

最近思ってること。
食洗機が動くと、オーディオの音が悪くなる。

最初は、なんで音が悪いんだろうと思っていたんだけど、ふと気付いた。
NASとかサーバーが、たぶん食洗機とAC電源を共有している。そういう場所にNASが移動してきたのだ。実際、食洗機が止まると、音が良くなる。その差は意外と歴然としている。洗濯機とか電子レンジとかに比べて、食洗機は影響が大きい。

しかし、今まで気付かなかったんだけどな。
以前はこんなにピーキーでは無かった筈だ。LANに手を入れて以降の変化だと思う。

やはり、こうなると電源はなんとかすべきなんだろうかと思うが、食洗器対策というのも変な話だ。食洗器がガアガアいってる時は、どうせオーディオは良い音が鳴っていても満足なリスニング環境とは言えないのだし我慢すれば良いのかもしれん。それでもオーディオを鳴らすなら割り切ればいいだけの話で。
引き続き様子を見るかな。

さて引き続き家庭内LANの話。
構成図を見ていて気がついたことが ある。NASが移動したのでGS105Eを使ったネットワークの分離ができるかもしれない。

ネットワークの分離はかなり昔に考えて、そのために当時、GS105Eを購入した。 GS105EはウェブブラウザからLAN端子ごとにVLANを設定できる。ポートベースVLANというものだそうだ。
ネットワークを分離することで、ブロードキャストパケットの流入を制限できる。
下記urlのpdf参照。
ポートベース VLAN ポート間の通信を禁止 - NETGEAR
https://www.netgear.jp/support/download/tips/unmangedplus_portvlan.pdf

すっかり忘れているんだけど、このサイトの過去ログを読むと、2018年頃に使ってみたことがあったらしい。「ppapのバックエンドを家庭内LANと切り離すのに使うことにした、効果はプラセボレベルで効いている感じ」とか書いている。
しかし、その後、VLANは使わなくなっている。
過去ログの話題にも出てこない。
記憶では、なんか上手くいかなかったことになっていて、どう上手くいかなかったか明確な記憶はない。今年2月のエントリーに、割り振りが上手くいかなかったとか、そうした機能は使わないままになったとか書いているんだけど、いや、使ってたんだって(訂正を入れました)。
NASの扱いの判断が難しかったという印象だけが残っている。
実際、どうだったのだろうか、、。

話を戻す。
その後、2022年にPPAPのMIddle-EndとBack-Endを直結することで、ネットワークを分割した。
Middle-Endまでが家庭内LANと同じネットワークで、そこから先は別のネットワークになり、家庭内LANのブロードキャストパケットは流入しない。
これはそれなりに効果があって、現在も継続中だ。

今の装置の配置だと、PCトランスポートの枝は全くアップデートを考える必要がない。 つまり、ウェブに繋がる必要はないのだ。
MIddle-Endも家庭内LANの影響から開放してみたい。
GS105Eでなんとかなるのではないか。

うちの家庭内LANに繋がっている機械は、3つに分けることができる。
1つはオーディオ関係でアップデートする必要がないもの。 前述したとおり、apu2などPPAPのMiddle Endなど。ウェブに繋がる必要がない。
2つめは、オーディオに関係のある機械で、アップデートやダウンロードのためにWeb につながる必要があるもの。LMSサーバーや音源用NAS、コントローラーとして使うノートPCがこれにあたる。mpdサーバーはウェブにつながる必要はないけど、コントローラーPCからアクセスする必要があるので、違うネットワークには出来ない。
3つめは、パケットやノイズにそれほど配慮する必要がないもの。家族が使うPCやスマホ、プリンターなど諸々。多くは無線LANでつながっている。
僕が使うオーディオ機器で、WiiM miniは無線を使う。どうするか。しかしメインシステムに繋がることがなく、ざっくばらんに使う機械と考えたら、他のオーディオ機器とは別と考えることも出来そうだ。あと、タブレット端末やスマートフォンでオーディオをコントロールすることもある。アクセスするのはmpdサーバーとLMSサーバー。これを無しにしたら、困ることもあるかな。

とりあえず、1を2、3から分離する。
問題は、105Eを使うことで音質に悪影響があるかどうかだ。

図7-1

LAN構成図1

図7-2 GS105E設定

gs105e設定

こんな感じ。
mpdサーバー(PPAP Front)とPPAP Middle-Endのみで構成されるネットワークをVLANで組んだということだ。
サーバーとハブの配置を変えた結果、mpdで処理された信号がONUを経由しなくなった。

音は、多少柔らかくなったのかな。これは多分、GS105Eの傾向だ。過去に聴きなれた感触、そんな感じの音色だ。
悪化したのかというと、評価が難しい。
なんとなくだが、空気の質感を感じる。つまり、微かにモヤがかかっているような気がする、にもかかわらず、見え方がきれいな気がする。細かい音の動きは若干見えにくいが、情報量が減っているのかどうか、よく分からない。動きが見えにくい気がするという意味では減っているのかもしれないけど、なんだか、そう感じない。耳あたりが良いし、本当にこれって情報量が減ってると言えるのかな?と思わせるぐらいには然りげ無く表情が良いので、すごく評価が難しい。

ここで、VLANの設定を止めてみる。
音は多少、元気になった。
騒がしくて硬いと言って言えなくはない。空気の感触も減ったかな。
しかし音の滲み、グラデーションの重なりはVLANを止めたほうが多い。硬いのに不明瞭に感じるのだ。

やはり、VLAN設定している方が良いのかな。
然りげ無いのになんとなく音に凄みがあるのだ。単純にリアリティというとなにか違うような気がするけど。

スイッチングハブに銅メッシュを仕込んで以降、音質が底上げされたというのか、音が悪いというのが見えにくくなった。良いことなんだけど、判断する聴き手の技量への要求水準が上がるので駄耳には辛い。

ここで、ちょっとした問題が。
オーディオ再生が途切れたら、Middle-Endへの道が切れる。mpdサーバーからのpingさえ通らなくなる。
GS105EのVLAN設定を解除したら、つながる。その後、再設定したら、つながったまま、音も出る。音を止めたら、そのうち、途切れる。

どうやら、DHCPサーバーからの経路がVLANで切れているので、IPアドレスをロストするのが原因ではないかと気が付いた。
Middle-EndはDHCPサーバーからアドレスを振っていたので、これを機会に固定した。

これで安定したらいいんだけど。

昔は、オーディオ関係の機械は全て固定アドレスにしていたんだけど、最近はずっとDHCPサーバー任せにしていた(過去ログを読むと2020年よりは前かららしい)。面倒に思うようになって固定を止めた記憶はある。
たしか、固定のほうがトラブルが多いと思ったんだったかな。
もしかして、ネットワーク分離を止めたのは、それが関係あったのだろうか、、、全く記憶はないのだけど。

GS105EによるVLANを使ったほうが良いのか、GS105Eを使わない前エントリーの配置のほうが良いのか。
それは、もう暫く様子を見て判断しよう、と思っていたけど、なんだか待てずに比較してみた。

前の配置のほうが明瞭な音がする。こっちのほうがいいのかな、という第一印象。
しかし、いくつか音源を聴いていくうちに、なんだか音色の表情が硬いように感じられてきた。比較すると、平面的なのだ。VLANを使ったほうが階調が豊かに聴こえる。
情報量が少ないのか?というような印象を最初は持ったが、あたりがおとなしいのでそういう印象を持っただけで、実際にはそうではないようだ。動きが見えにくいというのも、階調が多くて柔らかいから穏やかに見えるだけらしい。特に、ピアノの速弾きがきれいに見えるときに、そういうことなのかなと思う。

まだ即断はできない。しかし当面はVLAN有りで使う。

Posted at 23:38 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Mar 09, 2025

LAN ネットワークを見直してみた 6(ハブについて現時点でのまとめ + NASの移動)

最近、といってもネットワークを弄る前からだけど、無線LANが途切れやすくなっていた。
そこで無線LANルーターの枝をONUに持ってきたら、なんとなくオーディオの音が曇るようで良くない。なおかつ無線の状況は改善しない。枝を以前の場所、GS108に戻して、間にGS105Eを追加して通信を補強した。
補強って、根拠はないんだけど、僕はスイッチングハブは通信の安定性を強化すると思っている。無線LANルーターを直接にGS108につなぐよりは、間にハブをかませたほうがいいのではないかと。バッファアンプみたいな考え方だ。但し、ジッターについては配慮していない。あくまでデジタル伝送の補強という考えだ。
実際、多少はましになってるのかな、これで様子見である。

図6-1

LAN構成図1

ちなみに、ONUとapu2の間のGS105は外さない方がいい。これも多分、伝送の補強なのだと思う。

色々やってきたのでまとめを書いておこうと思ったのだけど、まとまらない。
以下、羅列。

1)ハブが音に与える影響は大きい。
個々のハブにはジッターに因る固有の音色、傾向がある。それが不要ならノイズ対策するか、ハブを替えること。

2)銅メッシュによるハブへのノイズ対策は効く。
たぶん電源強化や仮想アースなども効くだろう。しかし銅メッシュのいいところは、作用が強く副作用が感じられないことだ。こういうのは他にあんまり類がない気がする。
基本的にジッターはDA変換に際して音を変え本来の情報量を減らすので、極力、何らかの対策をしたほうが良いと思う。

3)配置は、PCトランスポート系とその他を分けるほうがいい。
それ以外で、配置の差異による音色への影響は、うちではちょっと判断しきれないと感じた。ハブの個性の影響も大きいし変数が多すぎて訳がわからなくなる。ハブのノイズ対策をしたので、以前と同じことをしても以前とは違う結果が出るかも知れない。

4)うちのONUは、意外と音質が悪化しない。
一般的にはノイズ源で音質悪化要因のように言われているが、これは各家庭によって違うのではないか。むしろうちではONUより他のハブの悪影響が大きくて、ONUのLANポートでPCトランスポート系とそれ以外を分ける必要があった。ONUに別のハブをつないで、そこで分けるのはうちでは悪手だった。
理由は不明。ONU以外のハブが悪すぎた可能性ぐらいしか思い付かないが、そんなに悪いのかね、、、しかし、ハブにノイズ対策した今では、どちらが良いかは分からない状況だ。

5)LANポートの自作ターミネーターは効くかもしれない。
以前、主に100BASE-T用のを使っていたが、1000BASE-Tのポートばかりになった今の状況では本数が足りなくなり、いつの間にか使わなくなっていた。ONUの空きポート2つに刺してみたが、少し効いているような感じ。音が明瞭に、しなやかになる。控えめにしっかり主張するようになるかな。ターミネーターは設置箇所を増やす意味があるかも知れない。

6)GS105Eの空きポートは稼働を停めたほうが良いかも知れない。
GS105Eはウェブブラウザからポートの挙動について設定が出来る。以前は空きポートの機能を停止しても違いが分からなかったが、今は少し音の透明度が変わる気がする。オーディオ関係の機械とは離れた場所に使っているが、僅かだが音に影響があるようだ。但しブラインドでは全く気付かないだろう。

7)QNAPのオーディオ用NASは、PCトランスポートの近くにつないでいても悪影響が少ないようだ。
ストリーミング音源を聴いている時にNASのLANケーブルを抜いても音が変わらない。悪さはしていないように見えるかな。NASデータ音源の音がNASの設置場所によって違いがあるのかは、まだ確認出来ていない。

以上、まとめ。7は、ハブについてではない。

そういうことなのだが、2月末の時点で、NAS音源の音質は、遂にストリーミング音源に抜かれた。
NASの音も以前に比べたら改善している気がするんだけど、にもかかわらず、数馬身の差でぶっちぎられている。それほどストリーミング音源の改善が顕著なのだ。

これは、どうにかしないといけないだろう。
というのは、NASにしかない音源があるからだ。

すぐに思い付くのが、NASの移動。
ストリーミングを担うLMSサーバー(Mac mini)がつながっているLSW4-GT-8NSに、NASもつなぐという案だ。
LSW4-GT-8NSに銅メッシュを設置してから、ストリーミング音源の明確な音質向上があった。そこにNASをつなげば、同等の音質改善が期待できるのではないか。LSW4への負担が大きくなければいいと思うが、NASとストリーミング両方同時に大量のデータが流れることはないので、大丈夫ではないだろうか。ノイズの増加は気になるが、どうなのかな。

問題は、設置場所を作らないといけないこと。
本棚最下部の空間で、そのままでは床に直置きになるので、もしかしたらボードが必要になるかも。

複数のサーバーを移動させて場所を作る。
手頃なボードは直ぐにはないので、段ボールで代用。
なんとか移動した。

図6-2

LAN構成図2

音は、、、どうなのかなあ、、、どうもすっきりしない。

劣化していないか。これが、微妙なのだ。ストリーミングの音の鮮度が、1ミリぐらい縮んだ気がするけど、ほとんど気のせいかも知れない。
NASのほうは、随分改善しているが、ストリーミングの音には、まだ追いついていない。表現の幅が狭い。比べると、一面的に聴こえる。ストリーミングのほうが音の表情を繊細に描き分ける。

ストリーミングの音の、1ミリ縮んだ気がするのは、この描き方の部分で、僅かだが何だかすごく大きい差異、損失のように感じる。
じゃあ、NASを前の場所に戻すのか。

とりあえず、NASの下がダンボールというのが気に入らない。インシュレーターでMagic Dreamを履かせて対策はしているが、悪影響があってもおかしくない。
ネットでコーリアンのボードを注文した。

しかし、、、半日過ぎて、両者の音質が改善してきた。
何か、電気の環境が安定してきたのかな。しかも両者の優劣がつかなくなってきた。音の違いはある。ストリーミングは暖、NASは涼。しかし僅差で、優劣を聴き分けるのは難しい。
まあ、しばらく様子見しながらだ。
その後も、若干の音質変化はあるようで、落ち着いた傾向に向かっているかな。

そういえば、電源の問題がある。

今までNASは、UPS(無停電電源装置)、BY50Sから電源供給していた。
今回、セッティング場所を移動したので、通常の壁コンセントから給電することになった。これはどうなんだろう。

そこでふと気付いたのは、もともとUPSが電源供給していたのはNASと、apu2が2台とRas Piが1台、あとはハブとWiiM mini。
NASが外れたのだけど、ボードPC3台、これらは全てTiny Core系のOSで動いている。電源オフでシャットダウンしても問題ないOSだ。つまり停電しても問題ない。ということは、UPSは、NASなどへの給電に移動させてもいいということだ。

懸案は、UPSからの給電をやめたら、どの程度、音が変わるかだ。
実際に壁コンセントから直接、UPSを通さずに給電してみる。
若干、音が固くなったかな。
優しさが足りないというか、突き放すかのように聴こえる。いろいろ音源を聴くうちに、どうも情報量が減っているように感じられた。ピアノが無駄に硬い音で鳴る。以前は聴こえていた微妙なニュアンスが塗り潰されている。
UPSに戻したらもとに戻った。
UPSは、PCトランスポートに必要だ。音質に大きく貢献している。

となると、NASは電源環境が以前より劣化していると考えていいだろう。
PCトランスポートにとっては重要だが、NASにとってはそうでもないということも有り得るけど、有ると無しでここまで音が違ったら、そうでもないでは済まない気がする。もしかしたら、apu2を繋いでいるハブ(GS105)の周りを弄ってもそんなに大きな音質変化が生じなかったのは、UPSから電源供給しているからだろうか。電源が良ければ、ノイズへの抵抗力が強いかもしれない。

当初、NASの音質がストリーミングに及ばなかったのは、電源が壁コンセントに変わったことも影響したかも知れない。
新たにUPSを用意すべきか。電源は音への影響が大きい。
だがNASの音は、一応(何故か)改善して、それなりになってはいるのだが。

コーリアンボードが届いて、NASの下に設置して、いよいよストリーミングとNASの違いは全く分からなくなった。ただ、ボードの効果なのか、時間経過が作用したのかは分からない。

UPSは、今後の検討とする。
停電対策になるし、音質改善の期待も出来る。

しかし、これ以上の改善って、どうなるのか、あんまり想像がつかない。未踏の地は想像がつかないものかもしれない。

Posted at 00:26 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Feb 24, 2025

LAN ネットワークを見直してみる 5(Walter Tilgner / Whispering Forest を巡る顛末)

今回は戦線撤退したということを書こうとしていたんだけど、最終的にはそうならなかった。

さて前回、Walter Tilgner / Whispering Forest の1stトラック、小鳥の位置がハブによってあれこれずれるという話だ。
対策として、あれこれやった。
取り敢えずノードストのチェックCD音源トラック15がより正確に再生される状態を目指した。ステレオ再生が正確だと、左右スピーカーの間でチャフィング音の音像が動いてアーチ型の軌跡を描くのだ。
ハブやサーバーの配置を変えて、正確な再生が出来たら優秀な配置になっているということになり、そのときの小鳥が正確な位置ということになるのではないか。

しかし、全く埒が明かず。チャフィング音がアーチを描かないのだ。
ついにはスピーカーの位置を調整してなんとかしようとしたが、無理。
どうして以前は一応アーチが描けていたのか分からないが、おそらくは部屋の散らかり様の変化も影響しているのだろう。自分だけの部屋ではないのだから。

正確な再生は困難であり、そういう意味では現状ではどれも似たようなものということであれば、自分の好みの音が出るハブを選ぶというのが最適解ということになるのではないか。
そういう風に割り切った。戦線撤退だ。

音色だけいうなら、意外にバッファローの古いハブが好みだったりする。しかし音の情報がGS108に比べると少ない。
一方、GS108は音像の動きがよく見えるのだけど、膨らみがちになる。LANをいじり始める以前の音の洗練された姿と比べると、飾りが多すぎるのだ。

もっと透明度がほしい。なぜ以前はそれが得られていたのだろう。
以前よりも色彩感は濃くなった。ボトムが落ちたというか。音楽性でいうとブルースが濃くなった。それが合う音源はいいのだけど、この世のものでないかのような感触で鳴っていた音源は、あんまりいいようには鳴っていない。
Michael Hedges / Aerial Boundaries とか、聴こえ方の感触がまるで違う。すごくマッチョな感じに寄っているのだ。これはこれでブルージーでかっこいい音だ。なんだか、いろんな音色で鳴る。弾き方、表現が多彩に聴こえて面白い。しかし、これでいいのかいな。あまりに聴こえ方が違うので戸惑う。
なんというかな、食事に例えたらお好み焼きというか。
美味しんだけど、いま求めてるのはそれじゃないというか、たまのおやつなら良いけど毎日そればっかりは無理じゃないかな、というか。

ハブへのノイズ対策は、効くはずだ。
apu2の枝のGS108に銅メッシュによるノイズ対策を仕掛けてみる。多少、音が締まった。
同時に芳醇さが減弱する。匙加減の調節は難しいけど、音質の装飾は本来ハブに求めるものではない。
とりあえず、うちにあるGS108、GS105、GS105Eは全部、銅メッシュを筐体内に設置することにした。筐体を開けることが出来るので設置できる。なにもしないよりいいだろうし、弊害もないはずだ。

しかし、実際、これは効いた。
以前に得られていた音の透明感が戻ってきた。
特に、8本の枝を繋いだGS108v4に設置した直後に、大きく変わった。ようやく戻ってきたと感じた。
流れで試聴比較し、apu2の枝のGS108をGS105に替える。
試行錯誤の中でLSW4-GT-8NSの影響力も馬鹿に出来ないこと、そして代替が効かないことがわかったので、これも銅メッシュを設置した。ここでも音が化けた。情報量が格段に上がったのだ。

図5-1

LAN構成図1

音の透明感が戻るのと同時に、減衰していた芳醇が別のベクトルから戻ってくる。
別のベクトルだ。この違いはなんだろう。質感というのか現れ方というのか、出自が全く違うのが分かるぐらい違う。すごく簡単にあんまり考えずに言ってしまえば、色付けに拠るものか音源自体に拠るものか、ということなんだろうが、実際のところはそう簡単に聴いて分けられはしないだろうとも思うのだけど。

この音は何だろうと考えているうちに、ひょっとしてアンプのSM-SX100なのか?と思った。
透明感があって何処までも見渡せる成層圏の空気のような音。入力される音声信号がきれいだと、そうした性格が際立つのだと思う。
これが、たぶん、うちの音なのだろう。

ノードストのトラック14、15、16も、まあ及第点かなと思えるぐらいには回復した。
Walter Tilgnerの小鳥は、右スピーカーの外側上方で鳴く。まあ、ここら辺りが正しいのだろう。というか、リスニングポイントを変えると場所が変わる。そういうのは有り得ることなんだけど、ノードストのトラック15でアーチが出来る場所で聴いたら右上に定位する。

現在の音は、LANを弄り始める前より、数段改善したというと、言い過ぎか、、、しかしそう感じるほど音楽の浸透力、安定感が上がっている。

未だ分からないのは、ちょっとLANを弄っただけで何故ここまで大崩れしたのかということ。最初の配置の何が良かったのだろう。あと、LANを弄る原因となった、44.1kHz音源のPPAPが困難な件についても未解決のままだ。
これらは、今後の宿題だ。

しかし、なんとかなって良かった。一時はどうなることかと思った。
LANというものは余程注意が要るということが本当によくわかった。勉強になった2ヶ月だった。

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Feb 16, 2025

LAN ネットワークを見直してみる 4 (18日、19日に追記)

さて、19日、追記。2回目の追記だからあとから読んでくれてもいい。

このエントリーで、Walter Tilgner録音の音源、 Waldesrauschen / Whispering Forestの1stトラック、小鳥のさえずりが何処に定位するかについて述べた。
小鳥は、最後には左右のスピーカーの真ん中上空に定位した、、と思った。
それに伴い、、だと思うのだけど、、いろんな音源の聴こえ方が変わってきた。

例えばクリュイタンスのフォーレ:レクイエム。
以前は音楽性はともかく録音はいまいちぼんやりしている、と思っていた。今は違う。臨場感、空気感に鳥肌が立つような音源になってしまった。
それだけだったら、良かったねで済むのだけど。
一方で、THe Who / Quadropheniaは、音の激しさは強まったが細やかさは押し隠された。ロックだからむしろ、これで良いのかもしれないし、これはこれで魅力的な表現なんだけど、飛翔感が減っているのだ。まあ、THe Whoは翔ばなくても良いんだけどね。

小鳥の定位を他の方法でいくつか聴いてみた。
raspberry pi + piCore + mpd + i2s DAC boardでは、右に寄る。
ノートPCにDeezer web player、またはdミュージックの視聴ページを、JBLのbluetoothイヤホンで聴いたら、右に寄る。
本当に真ん中に定位するのでいいのかな、という気持ちにもなってくる。
アナログ盤があって、その再生環境があれば確認できるのだろうけど、そうもいかない。

ノードストのチェック音源を使ってみる。そういえば以前は、比較的うちの音場はちゃんとしていると思ったのだった。
NORDOST SYSTEM SOLUTION
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07PV9DPL8/

駄目である。14〜16トラック、チャフィング音の動き。15トラックがきちんと出ない。上に上がらない。
まったく人の耳というのは当てにならない。

どうも、小鳥は正中に定位するのが正しいとは、言えないのかも知れない。
WiiM mini、どうなんだ。と思ったら、なんかちょっと右寄りに聴こえるでやんの、このエントリーの図の1ぐらいの位置に聴こえる。なんだったんだ。間違えたか。
とにかく、いろいろやりなおし、やりなおしの始まりである。

ということで、本当に一段落したらまたLANについて書く。いろいろ危なっかしくていけない。
以上で、19日追記、終了。

一段落したのかと思いきや、引き続き、LANをいじっている。
現在は1図。

図4-1

LAN構成図1

見ての通り、PCトランスポートであるapu2に向かう枝とそれ以外の枝を、PR-500MIを幹にして分離した。
PCトラポ行き以外の枝は、オーディオ関係もそれ以外も一緒くたに GS108v4の8つのポートでまとめている。

前回のエントリー最後の配置も悪くはなかったんだけど、音にエコーが付いてきらびやかに鳴る傾向があった。それはそれで綺麗なんだけど、写実性は今回のような配置のほうが勝る。
というか、今回の配置のほうが、音像の定位がより正確ではないかと思う。

そう、前回エントリーでも触れたが、ネットワーク上の配置によって定位が変わる。LAN上のサーバーの配置、ハブの配置で、ステレオ音像の様相や定位する位置が変わるというのは、今回初めて気が付いた。
例えば、Walter Tilgner / Whispering Forest の1stトラック。
導入で小鳥のさえずりから入るんだけど、昔からずっと右側上方に定位していた。
今回のLANの配置だと、これが中央に寄る。

逆に、PR-500MIとapu2の間を中継するGS108v4をGS105v5に替えると、小鳥は右側上方に戻る。
どちらが正しいのかは分からない。
でも考えてみれば、CD音源のオープニングで小鳥が鳴く時に真ん中じゃなく右から聞こえるというのは、音源制作者の意図として考えにくいのではないか。普通は真ん中から聞こえるように録音するのではないか(まあ、Walter Tilgnerの音源は寄っていても不自然感はないけど)。
それにGS108v4だと、例えばトラック6の雨音が地べたに当たって聞こえるのが分かる。GS105だと、こういった表現はやや曖昧になる。他の音源でも、より微細でリアルな聴こえ方で表現する傾向はあるので、たぶんGS108v4のほうがより正確なんだろう、と推定せざるを得ない。

他のハブだったらどうなのか、試してみた。
以下、表にした。
Walter Tilgner / Whispering Forest の1stトラック冒頭の小鳥のさえずりが何処に定位するか。
mpd + libsamplerateで384kHzにアップサンプリングしている。DACはADI-2 DAC。

speaker
DeezerNAS
NEC QX-S608E97
GS108v421
Buffalo LSW3-GT-5NS44
GS105v522
GS105Ev294
none54

ハブなしも試してみた。これが今回一番、右に寄った。他の音源音像も右に寄る。
しかし、なんとなくだが、以前よりもハブによる音色の違いが目立たない気がする。接続方法が変わったからだろうか。

上記の試みの後、アップサンプリングせず44.1kHzの音源でも試したが、テスト系は以前のように有線だと音が飛ぶ。メイン系だとまともな音にならない。なんでアップサンプリングなしだと有線のPPAPで伝送できないのかは不明のままだ。
そういうわけで、テスト系だけでの試みだったが、概ねアップサンプリングした場合と同じような結果だと思った。右スピーカーの上の方に定位するようだ。

ジッターというのは時間のズレなので、DA変換に際して音自体の位相のズレとして表れてもおかしくないのかな。そうなると、音像の位置が変わることはあり得るんだろうと思う。
ちょっと検索したら、下記ブログがヒットした。引用する。

デジタルオーディオのクロックと精度について – EZなBlog
http://ezto.info/stpress/2016/09/597.html
2016年9月1日

周期的なタイミングの変動(周期的なジッター)はその周波数でアナログ出力を変調しているのと同じで、ワウフラッターと似たようなものですが、アナログ機器のワウフラッターと大きく異なるのが周期が短い(変調周波数が高い部分が含まれる)ことと、どんな安物でもアナログ機器のワウフラッターよりレベルは低いので、聞こえ方としては音が揺れたり濁ったりというのではなく、広がりや奥行き感、定位感の違いとして捉えられる人が多く、特性的にはジッター量のほか位相雑音として測定可能な違いがあり、この特性と音の評価に相関が多くみられます。

なるほど、今回、音場や音像の広がりが変化して聴こえたり、小鳥や羽虫の位置が変わって聴こえたりするのは、機械由来の周期的ジッターが機械の状況の変更によって変化することが、DA変換に影響を与えているということで、説明できるということらしい。
なんともデリケートな話だ。

下記のサイトには「Periodic Jitter」として記載がある。

Jitter: Part 5 – Deterministic Jitter – earfluff and eyecandy
https://www.tonmeister.ca/wordpress/2018/08/09/jitter-part-5-deterministic-jitter/
2018/08/09

他のエントリーには、
Can you hear jitter? The simple answer to this these days is “probably not”.
と書いている。詳しい影響については記載していないかな。
いや、でもね、差異は聞こえる。

今回、環境音の音源でこういうことに気付いたが、音楽の音源でも似たようなことは起きていると考えるほうが妥当だろう。しかし、よほど意識していないと具体的な変化には気付きにくいのではないだろうか。
それにしても、デジタルだから音は変わらないなんていう話は全く現実を省みない話で、むしろ位相についてはアナログのほうが簡単に正確に再生しやすいかのもしれない。ハブが多少変わったぐらいで音像の位置が変わるような変化を引き起こすというのは、アナログでは考えにくい現象のような気がする。
それとも、アナログでも似たようなことは起きているのだろうか。
僕はアナログオーディオの経験は浅い。
例えばインターコネクトケーブルを極太から極細に換えてみるようなことでは、音は変わるだろうが、音像の定位は変わるのだろうか。変わりそうだけど、そういうこともよく知らない。

図4-2

LAN構成図ボツ案

さて、音源によっては図4-2の配置のほうが若干、音が派手でテンション高い感じで良く聴こえることがある。図4-1のほうがごく僅かにスムーズで刺激が少ない。
これはどうしたものかなと思っている。悩ましい。
いっそ、音源によって使い分けるか? ジッターの性質によって機械を使い分けるなんて聞いたことがない。

Walter Tilgner / Whispering Forest の1stトラック冒頭の小鳥のさえずりはどう聞こえるか。
中継のハブは図4-2のとおりで、GS108v4。

DeezerNAS
43

かなり右の方に寄る。まあ、やっぱり図4-1の配置にする。

さて、ここで思い付く。
WiiM miniで聞いたら、どうなるんだろう。
Deezerのデータを無線LANから受けて、そのまま光SPDIFにしてDACに送る。ほとんどハブを通らない。
どんな再生になるか。

speaker

小鳥は、左右スピーカーのちょうど真ん中の上高くに浮かびました。これが一番正確なんだろう。WiiM mini、侮れない。持っててよかった。

今回はここまでだ。

早々だが、18日、追記。

図4-1-2

LAN構成図1改1

HuMANDATA LNX-007LをProbook 450G9の枝からより上流のGS108v4とPR-500MIの間に移動させた。
これだけで、前エントリーの小鳥の定位の問題がかなり解決した。
左右スピーカーのほぼ真ん中上に定位する。
ほぼ真ん中、というのは、WiiM miniで鳴らしたときよりも音像が曖昧なのだ。くっきりしていない。あのあたりかな、という感じに聞こえる。

それにしても、こんな風に効くのか、と改めて感心した。
感心したついでに、GS108v4から出ている7本の枝に、順番にLNX-007Lを使ってみて、違いがどう出るか聴いてみた。多少の違いはあるけど、小鳥が右側に定位するのは同じだった。どの枝が主原因ということがあるわけでは無さそうだ。
幹のPR-500MIに繋がる枝に使うだけで、全体に対してかなりの対策になったようだ。

もう少し、小鳥がくっきりしないかな。
NAS音源を繋いでいるハブ、GS105の上流に付けているLNX-007Lを、下流に移動してみる。

図4-1-3

LAN構成図1改2

小鳥の定位がしっかりした。
WiiM miniで鳴らしたときには若干及ばない感じ。とはいえ、だいぶ改善した。

ただ、小鳥が正中に定位したからといって、他の音像の定位も正確とは限らない。注意が必要だ。そこまでは手が回らない部分もあるけど。

さてこうなると、多くのソースで聴こえ方の印象に変化が出てきた。
オーディオやっていてこういうのは面白い。
しかし、いい感じで鳴っていた音源がやや精彩を欠く感じになるのは惜しい。まあ、逆もあるのだけど。再生音がよりモニター的になる。細かいところが見えるけど、だから楽しくなるわけではない。より静謐に美しくなる。そういう音源に合っているということだろう。

また何か変化があれば書いていく。

Posted at 20:45 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Feb 09, 2025

LAN ネットワークを見直してみる 3

引き続き、LANをいじっている。
450G9が移動したので、Mac mini M2周辺で2つ使っていたハブが1つで済むようになった。
そこでとりあえず図の左下、LMSサーバーのMac miniに使っているハブ、Buffalo LSW4-GT-8NSが古いので、余ったNETGEAR GS105Eと入れ替えた。

図3-1

LAN構成図1

LSW4-GT-8NSは、2009年の発売。GS105E-200JPSは、2014年の発売。
GS105Eの方が5年新しい、とか言っても説得力がないかも。共に10年以上前の製品だ。

なんだか少し、音が穏やかになったような気がする。ほんとかな。柔らかくて聴きやすい丸い音だ。しかし良い面ばかりではない。なんだか空間が出にくいような聞こえ方、なのかな、どうだろう。弱い音が、より聞こえるようになった気がする。ではやはり良いのではないのかな。
しかし、これだけでここまで音が変わるんだね。
ちょっと考えないといけない。

GS105Eは、うちではもともとはVLANの設定をしたくて導入したんだけど、当時、うまく割り振ることが出来ず、そうした機能は使わないままになった機種だ。訂正。過去ログを読んで2018年にVLANを使っていたことがあるのに気付いた。NASの扱いに困ったようなおぼろげな記憶だけがある。それ以外はすっかり忘れている。
ハブ自体にIPアドレスが振られて、ウェブブラウザから設定画面にアクセスできる。
VLAN以外の設定も出来る。
https://www.netgear.com/jp/support/product/gs105e/#configurationassistance_commontopics
https://kb.netgear.com/ja/000053886/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E4%B8%80%E8%A6%A7?language=ja

今回、ブロードキャストフィルタリングを試みた。ノイズや負荷の原因になるパケットが多くなったら、減らすことができる。
完全に0にはできないようで、最小値は512kbps。設定できる最大値は512Mbpsで、その上はNo Limitだ。
ポートごとの設定ができるのだけど、今回はそこまで細かい試行はしていない。全てのポートで同じ数値を決めてという感じ。
いつ頃だったか、昔いじったことがあるけど、大して違わないと思って止めたことがある。変な設定はないほうが機械の負荷の影響が少ないのではないかと思ったからだ。当時は、音の変化には気付かなかった。

しかし今回は、いじってみて、意外と音が違う。

ちなみに、試聴に使った音源は下記。NASとDeezerストリーミング。
ゴールトベルク変奏曲 / 武久源造
Whispering Forest / Walter Tilgner
Handel: Trionfo Del Tempo E Della Verita (Il) / Barockorchester Frankfurt
など。

192.168.1.81(Mac miniのハブ)は、数値を設定してブロードキャストを制限したら地味で静かな籠もったような音になる。数値を上げると、音にスケール感が出てくる。82、83のハブは、設定数値を上げていくと音像が大きく滲んで派手になっていく。数値を下げると、音がスリムにすっきりしてくる。

つまり基本、制限を強くすると音は硬くシャープになり、制限を緩めると音も広がり感が出てくるのだけど、81と、82・83では、音が良い方向に向かうベクトルが逆方向みたいなのだ。
いっそ全部、同じ数値に統一したらどうかと2Mbpsとかにしてみたら、なんとなく座りが悪く、違和感を感じる。

PPAP関連サーバーに繋がるGS105E(192.168.1.82と192.168.1.83)には最小の512kbpsを設定し、LMS / UpnP Serverである Mac mini最寄りのGS105E(192.168.1.81)はNo Limitで、最も音が良くなるように感じた。どうしてそうするのがいいのか、理屈はよく分からない。

そして、ここに来てNASとストリーミングの比較が、どちらが良いのか分からなくなった。
音が良くなって、差異が聴き取れなくなったのだろうか。
どうだろう、、、あんまりそういう気がしない。

もしかして、Buffalo LSW4-GT-8NSのほうが良いんだろうか。
GS105E(192.168.1.81)を、LSW4-GT-8NSに戻す。

以前から使っていたハブなので、耳馴染みのいい音になる。
落ち着きがあって、且つ上下奥行きも出て、膨らまず肌理が細かく聞こえる。何よりも、誇張がない自然な音に聞こえる、それが大きい。耳に馴染んだ音だから良く聞こえるのかどうかは、俄には判断できない。
印象としては、雷の低音はGS105Eの方が派手で迫力があるが、LSW4-GT-8NSの方が怖い。チェンバロの響きもGS105Eの方が派手で、LSW4-GT-8NSの方が端正な感じがする。
しかし印象ではなく断言できる大きな違いがある。
音像の定位が変わる。Walter Tignerの音源で、アブの羽音の動きが変わるのだ。

考えてみたら、LSW4-GT-8NSは筐体が大きめで、そういう意味ではPR-500MIの音が良かったというのに通じるかもしれない。
しかし、これだけ違うと、困るんだけど。
確かめないといけないこと、やらないといけないことが増える。

ともあれ、Buffalo LSW4-GT-8NSは元の位置に戻した。

LSW4-GT-8NSの上流に、GS105E(192.168.1.81)を置いてみる。設定なしだと音像が膨らむ。ブロードキャストフィルタリングを512Kbpsに設定したら、そこそこ落ち着いた。
ついでに、GS105E3台でデイジーチェーンにしてみた。そこそこ聴ける。
しかし、どうなんかな、音の鮮度がいまいちな気がする。
GS105Eを外して、前の配置に戻す。

さて、どうしようかな、、。

図の上の方、オーディオとはあんまり関係ない場所の Buffalo LSW3-GT-5NSを外し、GS105E(192.168.1.81)に置き換えた。
これは音質には大して影響しないだろう。

外した LSW3-GT-5NSは、LSW4-GT-8NSより更に1年古いハブだ。筐体のサイズはGS105Eよりは大きい。これと、mpdサーバーである ProBook 450G9を繋いでいる GS105E(192.168.1.83)の置き換えを試みる。
多機能なハブは、やはりオーディオ用としては不適ではないかと考えたからだ。

図3-2

LAN構成図2

繋ぎ変えてみて、いきなり音の鮮度が上がる。
フィルタリングの設定でも大きく音は変わったが、ハブの素性も大きな影響がある。
しかし、音場の広がりは狭い、、、蛙の合唱が3分の2ぐらいになったかな。そんなに変わるのかね。

だが、戻す気になれない。音色に不自然さを感じなくなった。前は音場は広がり過ぎだったかも。
NASとストリーミングでは、僅かにNASのほうがいい。ブラインドで区別する自信はない。
いや、、、こんなことになるとは。

次は、同じ場所に、NETGEAR GS105を試してみる。
GS105は、GS105EからVLAN機能やフィルタリング機能を省いた機種で、シンプルな分、音への悪影響は少ないだろうと考える。
これをLSW3-GT-5NSと置き換えてみる。

音質差は、ほとんど感じない。
やや柔らかい方向に振れているような気はするが、ブラインドで区別は難しい。
自然な音色だ。

それにしても、自然な音がするとか言ってるが、つい先日まで、GS105Eを中心に使ってネットワークを組んでいて、不自然だと感じていなかった。
気付くようになったのは、サーバーの配置を変えたのも影響しているのだろうか。
以前の配置は、そうした不自然さが出にくい配置だったのか。

メインのmpdサーバーであるhp ProBook 450G9が、以前は他のオーディオ関係のサーバーから遠く離れた場所に位置していた。
これを近くに持ってきた分、ピーキーなシステムになったのかもしれない。
というか、それぐらいしか理由を思い付かない。
だとしたら、PCトランスポートと他のサーバーは、LAN上で離れるようにして設置したほうが良いのだろうか。ちょっと検討の余地がある。ピーキーな方がいじりがいがあるかもしれないが、裏を返せば、使用機材の音が乗りやすいということではないのか。

さて、GS105とLSW3-GT-5NS、どっちにしよう。
GS105のほうがおとなしい音だ。LSW3-GT-5NSのほうが僅かに騒がしい。GS105のほうが音から映像が浮かびやすい気がする。空間もきれいだ。
そういうわけで、GS105を使う。

サーバー群を、トランスポートPCから遠くに離して配置する方が良いなら、apu2に向かう枝がmpdサーバーの近くから出ているのは良くないかもしれない。
apu2の枝を、以前の配置、PR-500MIに戻してみる。
なんだか、こうした方が良さそう。音場の見通しが良くなり、リアリティも増す感じだ。

図3-3

LAN構成図3

考えたこと。
ONU兼DHCPサーバーであるPR-500MIからオーディオ関係をまとめて離そうとしたら、良質で強靭なハブが1個、必要だ。
そこからオーディオ用のサーバーへの枝を伸ばしていけば良いのではないか。
いっそ、YAMAHAあたりの最新のハブとか導入した方がいいんだろうか、とか思うけど(オーディオ用は高くて手が出ない)、しばらくは手持ちの機械で色々と試してみようと思う。

と思ったところで、あ、空いてるハブがあるわ、と思った。
PR-500MIにLSW3-GT-5NSを繋ぎ、そこからオーディオ系の枝3本を繋ぐ。音は、LSW3-GT-5NSの性格を帯びたものになった。音像がいくらか明瞭になる。悪化要素は、今のところ気付かない。たぶん音は、PR-500MIから枝を出すよりは良くなってるのではないか。
あんまり強靭なハブでなくても良かったみたいだ。

さて、こうなると、apu2の傍にGS105Eを使っているのはどうなのかということになる。
GS105に置き換えてみる。
結果、悪化要素はないような。何処か良くなったかといえば、そっちもはっきりしない。
ここには複数の機械がつながっていて、その中には銅板を使った仮想アースがつながった機械も含まれる。意外に、ハブの支配力は低いのかもしれない。

LSW3-GT-5NSにオーディオ関係の枝全部つなげてみたけど、替わりに他のハブを試してみる。
どんな変化があるだろうか。

これまでの経過で、複雑な機能がなくて大きめで金属シャーシのハブが良さそう、という目星をつけた。
ハードオフで見繕う。
ハブって、ジャンクの中にあるんだね。
HPのハブとかBuffaloの古くて重厚な100Base-Tのハブとか興味深い機械があったが、意外と値付けが高かったしあんまり沢山でもだめなので、NETGEAR GS108v4(105より大きくて重く新しい)を2台と、NEC QX-S608Eを入手した。税込2千円弱也。QX-S608EはNTTのハブだ。どうなんだろうかね。

LSW3-GT-5NSを、GS108v4に換えてみる。
音はぐっと晴れやかになった印象。とても綺麗に聞こえる。音場が広がったかな。
音色の性格、質感が今までよりも明瞭になった気がする。LSW3-GT-5NSは乾いた質感だったが、うるおい、生命感が出てきた感じ。

次はQX-S608E。更に質感が変わる。湿度が高いというか、ウェットな感触だ。響きが多い。音像が音場の中で溶け合うような感触がある。左右は曖昧だが上下は一応出てるのかな。リアリティがないのかといえば、そうでもない。これはこれで美音な気がする。しかし求める方向性とは異なるかな。

ここは、暫く様子を見ながらセレクトする。
それにしてもハブによって大きく音が変わる。意外にQX-S608Eの柔らかい刺激が少ない音を好む人もいるような気がするが、うちでは写実的なハイファイを目指すので、GS108v4だろうか。

図3-4

LAN構成図4

迷走しているが、音は最初に想定していた以上に変わった。
音楽が力強くなり、安定感が増した感じ。空間の質感が増した感じがする。

だが、何処か腑に落ちない感触がある。1月からあれこれとネットワークに手を入れてきたが、それ以前のほうが音のまとまりは良かった気がするのだ。今の音は、どこか険がある。なんとなく気持ち良く聴けないのだ。

ジョニミッチェル、ジャニスジョプリンを聴いてみたら、マイクを通した声だ。
これは、何とかしたい。

結局、apu2に向かう枝を、PR-500MIに戻した。
自然な声で鳴る。ここに戻さざるを得ないのか。しかし、昔のほうが酔わせる声だったな。

なんとなくだが、ONU兼DHCPサーバーからPCトラポに向かうLANケーブルが出てるというのは、いけない筈という頭がある。

PR-500MIからapu2に向かう枝の途中にQX-S608Eを入れてみる。
いいじゃん。ジョニがそれなりに歌ってくれる。神憑りとまで言わないが、天使は傍にいるようだ。
でもジャニスはラジオの向こうだ。
ハブをフィルターとして使っているというか、どうなんだろうこれ。
Dominic Miller の What You Didn’t Say、パーカッションが締まらない。これが締まらないんじゃ、ちょっと辛い。この案は却下。

3本のオーディオ用の枝を、全てPR-500MIに戻す。
どうすべか。
こんな感じになる。

図3-5

LAN構成図5

なんだか、あれこれ弄り回して何をやってるんだろうという感じだけど、音は、だいぶ納得感があるものに近付いている。しかし、表面的な強さはあるんだけど、なんだか音の芯が軽くて弱い気がする。
というか、周りが重いんだな。歌に魂が乗ってるように聴こえない。どういうことなんかなこれは。

ここまでやってきて思うのは、もしかしたらmpdサーバーであるProbook G9は、あんまりオーディ用のサーバー(特にapu2系)に近付けないほうがいいのではないかということだ。
もともと、遠くにあったのを近くに持ってきてから迷走気味だ。

考えるに、ネットワーク間が遠ければ遠いほど、デジタル信号が元々抱えていたジッターの影響は小さくなるのだと思う。
昔、ハブを重ねることが流行した。デジタル信号がハブを通っていく度に、元々の信号に多かったジッターが減ったのだろう。逆に、元々の信号のジッターが小さければ、ハブを通っていく度に、ハブ固有のジッターが重なっていくので音が悪くなる。
良いか悪いかはやってみないと分からないということになる。

うちのmpdサーバーは、44.1kHz/16bitの信号をlibsamplerate / bestの設定で384kHz/32bitにアップサンプリングする大仕事をしている。多分、生成されたデジタル信号は大量のジッターを含んでいるのだ。
こういうものは、多分、設置場所がPCトランスポートから遠ければ遠いほど良いのかもしれない。
そう考えてみたら、いろいろ合点がいく。

そして、以前の音より、総合的には良くなっている気がする。
以前の音は素性は良かったが、やや力が足りなかった。今の音は力がある。
ただ、素性は以前の音より少し悪いような気がする。美しさが足りない。訴求性が低い。ここは極めて残念なところ。
しかし、以前の状態に戻す気にもなれない。

遠くに離してみる。
具体的には、PR-500MIにつながっていたmpdサーバーの枝を、上の方に。ポートが足りないので、GS108v4を使う。

ここで話を一気に端折る。
実際のところあれやこれやしたんだけど、とりあえず、下の図に落ち着いた。

図3-6

LAN構成図6

mpdサーバーを遠くに持っていくという話は、何処に行ったのだろうか。
あれこれ試して、全く決まらない、すっきりしない。
そんな中で、これは駄目な配置という確認を一応しておこうと思ってやってみた、この繋ぎ方で、霧が晴れた。ジョニもジャニスも歌ってくれた。他の音源も、納得がいく音で鳴ってくれるようになった。

もういい、とりあえずこれで暫く様子見ましょう。

問題は何が良かったんだか悪かったんだか皆目見当がつかないことだ。
つなぎ方としては、図3-2 のときと同じで、変わっているのはハブだけだ。今回エントリーの記録を遡って読み返したら、このときも音が良くなったと思っていたんだね。そのままの配置で調整したらいいものを、いろいろ迷走した。しかし、この配置なら何故いいのか、現時点では分からない。図3-2 のときと現在とどちらがいいのかも、比較してないので明言できないが、たぶん、新しい配置の方が良いような気がする。

それにしても、ネットワークにここまで手を入れる余地があったとは、正直、驚いている。甘く見ていた。こんなにころころ音が変わるとは。ここまで音への支配力が大きいとは思っていなかった。
というか、簡単に音がひどくなる。

機械の影響が大きいということは、機械の色が付きやすいということだ。デジタルなのに機械の色が付くというのは、それだけ機械のジッターに固有の癖があるということだろう。これはハブだけではなく、他の機械もそうだということだろう。
つまり、良質な機械を少なめに使ってジッターが極力増えない伝送をして、強力なジッター対策を施したトラポとDACでDA変換するというのが、有るべき姿ということだろうか。そんなに簡単に出来る気もしないが。うちなんか、たくさんPC使ってるが、1台の強力なPCで仮想マシンを何台も動かして、とか出来たら、もしかしたらトータルでジッターの影響は減らせるかも知れない。どうなんだろうか。でも、しないけど。

まだまだ現状でも試行錯誤の余地がある。余裕があるときに徐々に手を入れていくつもりだ。

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Jan 28, 2025

LAN ネットワークを見直してみる 2

今回は画像が多い。
仕方ないけど。

LANネットワークは予てから懸案だった。
良いのか悪いのか、分からないまま使っていたのだ。
それが、テスト系mpdサーバー(hp EliteBook 820G2)に信号伝送の問題が生じ、有線から無線接続にしたら問題が改善した顛末で、ちょっと本気で考えないといけないと思い至ったということだ。
顛末のエントリーはこちら(http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20241212a.html)。

去年末の時点でこんな感じ。
有線接続で問題があった820G2を、図の左下のハブ Buffalo LSW4-GT-8NSから外して、無線接続にしたところ。

図2-1

LAN構成図1

さて、どこから手を付けよう。
以前からちょっと気になっていたことがある。

うちにはプロバイダから光回線終端装置(ONU)としてPR-500MIがレンタルされていて、これがDHCPサーバーを兼ねている。
そんな機械に、オーディオに関わる枝が3本繋がっている。
上の図でいうと、下側3本がそれだ。上から、mpdサーバー450G9の枝、apu2に繋がるオーディオ専用の枝、LMSサーバーであるMac miniの枝。
450G9の枝は、オーディオ関係以外の機械が混在する。無線は図の1番上の枝にあるので、無線接続になった820G2やWiiM mini、クライアントとして使うタブレット、スマートフォンを含めたら、全部の枝にオーディオ関係が分散している。

無線関係以外のオーディオ関係は、まとめられるものならまとめたい。そのほうが音が良くなるのではないか。

図2-2

LAN構成図2

そこで、まず、上図のような感じに。
apu2に向かうオーディオ専用の枝を、PR-500MIから1段下流、NETGEAR GS105E-200JPSに移動してみた。やれONUだDHCPサーバーだと色んな仕事をしている機械をオーディオ信号が通過する頻度は、少ないほど良いのではないだろうか。
しかし、結果は、どうも思わしくない。

図2-3

LAN構成図3

家族用のMac mini M2やらTVやらが繋がってる枝から、メインのmpdサーバーであるhp ProBook 450G9を移動。Buffalo LSW4-GT-8NSに繋ぐ。
LMS / UpnP ServerであるMac miniに近付けたということだ。
単純に、近いほうがいいのではないか、という考え。
これが良くなかった。
僅かだが霞がかかったような、しかし確実に気分が良くない音質の劣化、所謂ジッターの影響で音が悪くなる感じ。

ここは以前は820G2の場所だった。不具合を生じて、たまたま無線接続に切り替えたら、そっちのほうが良かったのだ。
なるほど、820G2は、このジッターの影響を受けたのだろう。

どう考えたらいいか。 1つのハブで、複数のサーバーが同時に活発に動作すると、そこはジッターが生じやすくなるのだろうか。

図2-4

LAN構成図4

450G9を1段上流のGS105E-200JPSに上げる。音は若干、改善された。しかし、普段聴いていた本来の音には遠い。
まさか、PR-500MIに繋ぐ方が良いんだろうか。
そのまさかだった。

図2-5

LAN構成図5

450G9をPR-500MIに繋いでみた。
かなり、本来のうちのメイン系の音に近づいた。
驚いた。
実は、後で過去のエントリーを読み返してみたら、PR-500MIに繋ぐと音がいいというのは経験済みだった。すっかり忘れていた。同時は、それ以上の試行、考察はしていない。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20230722a.html

図2-6

LAN構成図6

次に、450G9をGS105E-200JPSに戻し、apu2の枝をPR-500MIに戻す。これもかなり、本来のメイン系の音に近い。
しかし、どういうのか、まだ足りない。

図2-7

LAN構成図7

以前に450G9が繋がっていた、Mac mini M2やらTVやらの枝を、図の上の方、Buffalo LSW3-GT-5NSの枝に移動。
PR-500MIのポート4つのうち3つをオーディオ用にする。
450G9をPR-500MIに繋ぐ。

これは、以前の音を超えたのではないか、、。

配置としては、450G9の枝、Mac miniの枝、apu2の枝、其々がPR-500MIから出ており、これは配置をいじり始める前の、最初の配置と同じなのだ。
つまり、450G9の周りにMac mini M2やらTVやらが無い分、音が良くなったのかもしれない。

さて、なんでPR-500MIは音が良いのか。

考えてみたらPR-500MIは、NTTが社運をかけて各家庭にレンタルしている機械だ。
これが頼りない機械だったら、契約数に影響が出かねない。
僕が思っていた以上に、見かけよりも、しっかりした作りなのではないか。それが音に影響しているのではないか。
だとしたら、うちのハブが弱いのだ。
廉価な機械しか使ってないのがいけないのかもしれない。
PR-500MIの価格を調べてみたが、ネット上には情報がない。

なぜだろう。まずPR-500MIは筐体が大きい。そして無線LAN装置を載せる余力がある(うちのは付いてないが)。ということは、GNDが大きいかもしれない。そして電源も大きいのではないか。そういうのが、ノイズの多さを補って余りある優位性を産んでいるのではないか。

ここでPR-500MIとNETGEAR GS105E-200JPSを対決させてみよう。

図2-8

LAN構成図8

オーディオ用の枝3本を、GS105E-200JPSに集めてみる。
音は、悪くない。
落ち着きがある。
ちなみにMac miniの枝のHuMANDATA LNX-007Lは、Mac mini側よりもPR-500MI側に入れたほうがいいようだ。
とりあえず、GS105Eも馬鹿には出来ないことがわかった。
しかしPR-500MIの方が、やや派手な傾向だが、より精緻な音がするようだ。

簡単にどちらが良いとか言いにくい。
スイッチングハブは、データの送信先を記憶し管理していると聞いたことがある。もしかしたら、配線を変えて直ぐは安定していないのではないか。ある程度、時間をかけないと本当のところは見えてこないかもしれない。しかし、どの程度の時間が要るのかは、はっきりしないのだが。

図2-9

LAN構成図9

さて、オーディオ用の枝3本をPR-500MIに戻した。
450G9にLANアイソレータであるLNX-007Lを追加する。ベール1枚、音のレベルが上がる。上がるもんなんだね。

ここまでやってきて、安価で非力なハブを多用している場合、これらに負担をかけない配慮が大事なんだろうと思われたので、配列を変えることにした。

図2-10

LAN構成図10

ハブの中で信号がなるべく単純な経路で行き来するように、ということだ。
PR-500MIから出るオーディオ用の枝は1本にする。ハブを数珠繋ぎにして、そこにサーバーを吊るす。デイジーチェインという繋ぎ方だ(逆に1つのハブに複数のサーバーを集めるみたいなのは、スター型配列という)。
これが、今までで一番、いいような気がする。音色の美しさが際立つ。
なるほど、こうやって使うものだったのか、という感じ。

いや、いやいや、、、こういうのは時間をかけて視聴しないと、ほんとうはどっちがいいのか分からないものだ。
なんだか、、、怪しいし、、。

図2-11

LAN構成図11

apu2の枝を、PR-500MIに戻してみる。こっちのほうが、落ち着いていて、音の輝きが自然だと思う。

いや、、、難しいね、これは。
たぶん、スイッチングハブの性能、性格と、各サーバーの性質、繋ぎ方、いろんな要素で音が変わる。
どうすれば良くなるなんて、簡単には言えないと思った。

図2-12

LAN構成図12

PPAP関連のサーバー(450G2とapu2)をPR-500MIからデイジーチェインで繋ぎ、Mac miniのみを他の枝に。

今のところ、これが一番いいかな。
オーディオ関係全部をデイジーチェインで繋ぐのは、多分、伝送の負担があると判断した。なんだか、そんな感じの音なのだ。

まだ課題はある。

NASをどうするかということについて、まだ手を付けていない。動かすには置き場所を作らないといけないということがあるのだけど。
この位置でいいのか。
現状でも、音は普通に良くなっている。ストリーミング音源と比較してどうかというのも、NASの方が若干いいというのは、配置を変える前と変わらない。
これをどうするかは、とりあえず他をどうするかを見極めてからでも遅くない。

あと、無線接続になってしまっているテスト系mpdサーバーをどうするか。現在でも時々、音が途切れる。
上手く繋ぐことが出来たら有線の方が望ましいだろう。
そのうち様子を見て、メイン系のmpdサーバーが繋がっているハブに繋いでみようと思う。メイン系とテスト系を同時に動かすことはないから、ハブにとって大きな負担の増加にはならないのではないか。
以前の有線接続での不具合は、1つのハブにLMSサーバーとテスト系mpdサーバーが繋がっていたのが原因だと考えている。転送処理するデータが多く複雑になるので、非力なハブには負担が大き過ぎたのだろう。1つのハブで動くサーバーが1つなら、大きな負担にならないと思う。

LANアイソレータ、LNX-007Lは今の位置でいいのか。
どんどん増やせばいいというのでは面白くない。どこに繋ぐのがいいのか考えてみたいところ。

そういうわけで今更だけど、ハブやネットワークで音が変わるというのは、かなり重要な要素みたいだ。
オーディオ用のハブにニーズがあるのも宜なるかな、だ。

今回は、ここまで。

Posted at 21:47 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Aug 03, 2023

オーディオ状況報告(2023.08.03.)

前回のエントリーで、LANの構成図をアップした。
今回は、引き続きLANネットワークを見直し、DACの電源も見直した。
現在のLAN構成図は以下。

lan構成図

上流には、HuMANDATA LNX-007Lを追加している。
音が激変した(最近、激変が多い)。
下記に、JS PC Audio オンラインショップから画像を引用。JS PC Audio Blogから説明を引用。

LANアイソレーター LNX-007L
https://www.shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000136/

JS PC Audio Blog
http://blog.jspcaudio.net/?eid=403
「LANアイソレーター LNX-007Lの挿入はもうひと押し欲しいという方にお勧めです。LNX-007Lはフレームグラウンドが繋がっていませんが、端子を使って短絡することも可能な製品です。改善の効果としては、薄いベールが1~2枚剥がれるようなイメージです。」

薄いベールが1~2枚、、、
うちでは1個使用でいきなり、なんというのか、耳から鱗が落ちるというような、それほどの違いがあったように思う。
最初は、PPAP middle-endの手前で使用した。
2つ目はback-endの手前で、そこまでの大きな効果は無かった。
しかし、更に2個、追加して見ようと思い、ONUの周囲で追加した。まあ、取り敢えず、ここらあたりまでかな、、、でも追加の副作用は全く感じないので、更に追加したら何か変わるだろうか、という気持ちはある。
どこで使うのが一番有効なのかは確認していない。一旦付けたらもう外せないと思った。

最近、MFPCが複数台使用から1台に集約されたという話があって、どういう意味だろうと思っていたんだけど、今回、このようなことがあって、音声データがネットワークを経由する弊害から逃れられることには、僕が思うより大きい利得があるのかもしれないと思った。
まあ、見当違いかもしれないけど。

僕の場合は、Daphileは使っているしmpdアップサンプラーはマシンパワーを食うしPPAPは1台に出来ないしで、集約するという方法論は無理なので、暫くは複数台連携でやっていくことになるだろう。

あれこれするうちに、若干だがPPAPサーバーの配置が変わった。
middleとbackの間にハブとアイソレーターが入っている。
実際のとこ、どう配置するのがベストなのか確認していないんだけど、悪化はないのでこの配置で暫く使うつもりだ。

さて、同時に、下流も久しぶりに少し変わっている。

システム構成図

ADI-2 DACと、Pegasus R2R DAC、以前は安定化電源のBY50Sから電源を取っていたが、PB-500-2に繋ぎ変えた。
昔、大して変わらないと思った筈なのだけど、今回繋ぎ変えてみたら、音の陰影がまるで違った。絵で言えば黒が深く色が鮮やかに、空間への浮き方がくっきりして、実体感が増したように思う。
我ながら迂闊だったが、気が付いてよかった。

思い当たるのは、BY50Sのバッテリーがヘタってきてるのが原因ではないかと。
違うかもしれないが。
BY50Sは数年に1回、バッテリー交換しないといけないのだ。そろそろ、そういう時期になる。考えてみたら、そういう配慮をしないといけない電源は、配慮が行き届くしっかりした人じゃないと扱いにくいかもしれない。というか、僕のようなずぼらな人は気を付けないといけないのだろう。
そういう意味で、PB-500-2のほう管理が楽かもしれない。

些事だが、今回からサブシステムは図から外した。
CDはメインシステムで聴くようになり、殆ど使わなくなって久しいので。

Posted at 18:11 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Jul 22, 2023

LAN ネットワークを見直してみる

前回のエントリーで、システム構成図をアップした。
そこでも書いたけど、上流はゴチャゴチャして整理がついていない。
今回は、家庭内LANの構成を図にしてみた。以前にも作ったことがあるけど、そのときには描いてない部分も書き込んでみている。

追記。
せっかく作った図ではあったんだけど、ONUをOMUと書き間違えている。直すのも面倒なのでこのままにする。

lan構成図

6月下旬の時点で上図のような構成。
黄色がノートPC。紫枠がボードPC。緑枠がNAS。白がスイッチングハブ。グレイがその他のサーバー(DHCP、AP。スイッチングハブと兼用だ)。
なんでこうなってんの、という感じに建て増しの跡がある構成図だ。

ネットワーク上のノイズはオーディオに悪影響がある。今回、問題と思われる場所に手を入れていくことにした。

まず、5GHzで動いているAP。
これは、最初に動かしていたAP(AtermWG300HP)に接続エラーが多かったのを、接続が集中しているせいかもと考えて追加した物だ。
それで状況が改善した印象はなかったが、せっかくあるのだからと使っていた。
こんなところにシステム構成上重要なmpdサーバーが繋がっているのは、置き場が他に確保できなかったからだ。APはノイズ源なので音に影響するかもしれない。

実際のところ、5GHz APは近くにしか電波が届きにくくて使いにくく、いらないと判断し止めることにする。理由は分からないが、エラーもなくなってることだし。
更に、敢えて機能が多い機械であるATERM-16E2EDを此所に使う必然性はないので、NETGEAR GS105に替えて、接続の配置も変える。

音は、変更していくに連れて改善したように思う。ベールがはがれていくような感じ。
しかし、ブラインドで聴き分けるのは難しいかもしれない。

次に、mpdサーバーで処理されたデータ信号がOMUONU、DHCPサーバー(ノイズ源)であるPR-500MIを通るのは良くないのではないか、ということで、3通り接続を変えて試してみた。

ストリーミングの音楽データは、ウェブからPR-500MI、Daphile、PR-500MI、mpdサーバーであるHP PB 450G9、と流れて処理される。
そこから、GS105E、PPAP Back End、と流れていく。

3番目の接続は、ProBook 450G9で処理された信号がPPAP Back Endに向かう際にPR-500MIを通らないのでノイズの悪影響が少なく音がいいのではないか、と予想したのだけど、1番目と変わらない感じ。
意外なことに、信号がPR-500MIを通る2番目が一番良かった。
耳のいい人だったらブラインドでも区別出来るかもしれない。

2番目と1、3番目で何が違うかといえば、NETGEAR GS105Eに繋がっているLANケーブルが2つか3つか、ということだ。
ハブの負担が少ないことに意味がある、のかな、、、

次は、PPAP back-endの近くに音源用のNASが2台あるのがどうなのかと。

これも置き場の確保が難しくて現在の場所に置いてある。
外してみたら音は良くなるのかどうか。
単純に、LANケーブルを外して接続を切って聴き比べた。音源はストリーミングのDeezer HiFiを使った。
これは、意外に差が出なかった。違うような違わないような、、、

NASを移動できる場所もないので、このままで様子を見ることにした。

そういうわけで、現在は下図のような接続になっている。
大して変わっちゃいないが。

あれこれ試みる前と後で、ベールが1枚ぐらい剥がれたぐらいの違いはあるような気がする。
今すぐにできるところはこんなところか。整理がついたとは言いにくいけど、マシになってはいると思う。

lan構成図
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Jul 31, 2021

ネットワーク上のサーバー運用を再考する

世の中はオリンピックで盛り上がっている。
何よりも大過なく終わっていただくこと(中止含む)を祈るばかりだが、非常に危うい。
パラリンピックはやるんだろうか。
コロナ禍は各自で身を守るしかないのだろう。医療崩壊のリスクが高い今、感染回避を心掛けるのみならず、可能な限り身辺安全を確保し病院のお世話になるような怪我や体調悪化を回避する必要がある。頑張ろう。

以前に「mpdでCD再生に対応する」というエントリーを挙げたことがある。
テスト用システムのhp Elitebook 820G2で設定したままになっていて、時々、CDを鳴らすのに使っていた。
820G2につないだUSB-DVDドライブでCDのデータを読み込み、768kHzにアップサンプリングする。PPAPフロント機能でLAN経由でメインシステムのPPAPバックエンドにデータを送る。これで、メインシステムでCDを聴くことが出来る。

そうこうするうちに、気付いたことがある。

昔、オーディオ用のLANネットワークを100Base-Tで組んでいた頃、700kHz台にアップサンプリングしたデータと768kHzのハイレゾファイルのデータを転送出来なかった経験がある。
当時はFX-08miniを使っていた。FX-08miniは音がいいスマートハブだけど通信速度は100Base-Tだ。768/32では音が途切れて使えなくなったので、ハブを替えて、768/32のデータが通る回線は1000Base-Tでつないで、以降は問題なく音声再生できるようになった。
そうした経験から、768kHzのPCMデータを100Base-Tで転送することは出来ないと思っていた。

しかし現在、テスト系の820G2とPPAPバックエンド(apu2)の間には一部、FX-08miniを使っていて100Base-Tの区感がある。それにも関わらずデータの転送が出来ている。

現在のPCオーディオのLANネットワークを図にしてみた。
以前のアップした図にテストシステムの820G2も描き加えて整理している。820G2はメインシステムからはかなり離れたところ、Daphileサーバーとして運用しているCompaq 6730bの隣に置いてある。

さて、どういうことだろう、、、
バックエンド直前のハブが1000Base-Tである必要があるのか?と思って、試しにADI-2 DAC直前のFXG-05RPTを外してFX-08miniに替えてみたところ、問題なく音が出る。これは違う、、、
他に考えられることといえば、以前と変わっているのは普段使いのノートPCのスペックが上がっていること。Compaq 6730bから、Probook 450G3に替えている。オーディオシステムから遠く離れた場所につないだPCでも、負荷が大きくなると音に悪影響がある。しかし、それが原因で768/32が100Base-Tで通るようになるというのは、考え難いかな、どうだろう、、、

以前から感じていたんだけど、テストシステムで再生するCDの音が意外に良い気がする。DVDドライブでガンガンCDが回っているからノイズだらけなはずなのに、音は悪くない気がするのだ。

音がいいと感じるのは、テストシステムのアップサンプリングサーバー(820G2)がPPAPバックエンドから離れているからではないのか。加えてテストシステム、Daphileサーバーの電源と、PPAPバックエンドを含むメインシステムの電源は、分電盤上で分離されている。820G2のノイズはメインシステムに伝わりにくいかもしれない。

Daphileで聴いているときはどうなのか。
このときはDaphileから44.1/16のデータを、PPAPバックエンドのすぐ傍にあるPPAPフロント兼アップサンプリングサーバー(2570p)に送ってアップサンプリングしている。つまり、バックエンドにノイズの影響が及びやすい場所でアップサンプリングしていることになる。

テスト系とメインシステム系、どちらサーバーのほうが音がいいのか。そもそもサーバーに使っている機種が違うので単純に比較できない面もあるけど、比べてみた。
ブラインドでは、まず分からないと思う。
しかし繰り返し切り替えて比較したら、テスト系の方が僅かに音がいいのが分かる。雑味が少ないのだ。
これは僅差でも戻れない差異か、と思いながらテスト系を継続して使っていたら、普段の日常的用途に使っているノート(450G3)を操作したときに音が途切れることが時々あった。
テスト系と450G3は電源タップを共有している。
アップサンプリングサーバーをノイズが多い環境に置くのは望ましくないということか。
こういう場合、経験的には暫く使ううちに不具合が増えて上手くいかなくなっていくことが多いように思う。

そこで、メイン系アップサンプリングサーバー(2570p)をつなぐハブを変えてみた。
FX-08miniでつないでいる場所よりPPAPバックエンド側のGS105Eにつないでいたのを、手前のLSW4-GT-8NSのところに持ってきた。
これまでバックエンド側に置いていたのは768/32の信号は100Base-Tを越えられないと思っていたからで、伝送できて越えられると分かったからにはバックエンドの近くににつなぐ必然性はない、という判断だ。

音の違いは、テスト系を使った時より少ない。しかし極めて僅差だが、良いような気がする。
普段使いの450G3であれこれしていても、音は途切れない、かな?
と思っていたら、再生音が途切れるようになってきた。
Daphileを再起動したら一旦は落ち着いた。しかし以前には無かったことであり、結局は768/32で100Base-Tを通すのは難しいということになるのだろうか。100Base-Tで768/32を通すのは、送信側にも負担になるのだろうか。Daphileは44.1/16を送信しているだけなのだけど、受信側が上手く動いてなかったら送信側にも負担は生じるかもしれない。
それとも、他に原因が?、、、

取り敢えず、2570pをつなぐハブを変更前のGS105Eに戻して様子を見る、、また音が途切れる。
Deezer、休日は人気がある曲はつながりにくいのか?、、、
Daphileサーバーの6730bの温度を確認したら80℃以上と。
熱すぎる(Daphileはウェブブラウザインターフェイスからサーバー温度を確認できるのだ)。

一旦シャットダウン、本棚の下から引っ張り出す。
使っていない内蔵HDDが熱くなっている。これが原因ではないとは思うが取り敢えず外す。ついでにメモリも4x2GBだったのを1枚に減らす。風通しが良くなったら違うかもしれない。DVDドライブは使ってないのでbiosで止める。
置き方も変えてみる。底板が熱くなりやすいので上下を逆さまにセッティングしてみた。多少は冷えやすくなるんじゃないだろうか。
本来、加熱するから冷やすじゃなくて加熱しないように使うべきだと思うが、仕方ない。

家庭内LANの状況とか、Deezer側の状況?とか、なんだかいろんな要素が複合的に作用しているようだ。
その後、サーバーの温度が安定したので、再び2570pをLSW4につないで様子をみているけど、、、どうだろうな、、、

そんな感じであれこれやっていく中で、音の比較もしてきている。
うちではCDリッピング音源をNASに置いているんだけど、Deezerにも同等の音源がある場合、6通りの再生方法が考えられる。
以下の通り。

  • 1)NAS音源 > 2570p > apu2
  • 2)NAS音源 > Daphile > 2570p > apu2
  • 3)Deezer > Daphile > 2570p > apu2
  • 4)NAS音源 > 820G2 > apu2
  • 5)NAS音源 > Daphile > 820G2 > apu2
  • 6)Deezer > Daphile > 820G2 > apu2

比較したところ、3)は他と比べたら良くない。 1)5)6)は若干の音色の違いはあるようだが、ほぼ同等だと思う。
難しいのは2)で、差があるようで無いようで、明確に言いにくい。
一番いいのは、4)だ。 3)< 2)≦ 1、5、6)< 4)、こんな感じ。
テスト系で鳴らしたCDの音が良いと感じたのは、順当だったということらしい。

サーバーを何処に置くかよりも、サーバーに使っているハードの違いのほうが影響が大きい可能性もある。
今後、確認していきたい。

もう一点気になってきたことが。

以前は、PPAPバックエンドが2台あって、USB DACへの出力切り替えは使用するバックエンドをssh経由で切り替えることで変更するようになっていた。しかし、それが面倒な時には物理的にUSBケーブルの抜き差しで切り替えることがあった。それどころか、いつの間にか切り替えに便利なようにUSBケーブルに中継アダプターが入っている。

usb adapter

こんなことをして音質に影響があるかと思ったら、特に問題を感じない。
だったら、ケーブル抜き差しの切り替えでいいんじゃないか、と。
どうせ上流を切り替えたら下流もXLRケーブルやアンプセレクターなど切り替える必要があるので、手間としては大して変わらない。
そうなると、apu2を1台に出来る。ノイズ源を1つ減らすことが出来る。

現在、ADI-2 DACにつながっているapu2d4の前にはFXG-05RPTを入れている。過去の経験からは、ここに音の良いハブ1台をかませたほうがいい。所謂ハブのカスケード接続だ。
Pegasusにつながるapu2c4のほうは、これが入っていない。
前述の100Base-T伝送の関連で一時、FXG-05RPTをFX-08miniに戻してみたんだけど、ウォーミングアップが足りないせいかLANターミネーターを刺してなかったせいか理由は分からないが、音質が低下した。以前には散々聴き比べてFXG-05RPTにしたけど、今回は差が大きいと感じたのだ。

2台のapu2の条件を合わせようとするならFXG-05RPTをもう1台購入する必要がある。しかし今購入するなら以前の倍の価格で売っている。というか、前に買った時が安売りだったのだ。
apu2を1台にするなら追加購入を考える必要はなくなる。

そういうわけで、apu2を1台にした。
余ったapu2でDaphileを運用するというのも考えられるかと思う。

現状、そんな感じで細々したところを弄っているけど、取り組みは気まぐれな感じなので、セッティングが確定して落ち着くにはもうしばらく時間がかかりそうだ。

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Oct 23, 2019

LANに機械をつなぐということについて

前回のエントリーアップで一息ついてベートーベンのピアノソナタなど聴いていたところ、どうもおかしい。
なんだか、こもった音がする。
スピードがなくて埃っぽい。

思い当たる原因は、新たにLANに継がって起動しているapu2d4。
シャットダウンして暫くして(1分ぐらいで?)、失われていた音が戻ってきた。
なんとしたもんかね、、、700kHz台ともなれば少々のことでは音質変わらんのじゃないかと前々回のエントリーで書いたけど、さっそく怪しくなってきたよ。
ひょっとしてDSDファイルぐらいのサンプリング周波数になってきたら影響が少なくなるんだろうか。

apu2d4が家庭内LANに継がる前は、こんな悪影響は無かったように思うのだ。つまり、LANケーブルは継がっているけどipアドレスがなくて、シリアル接続であれこれと操作していた段階では、音質の劣化に気付かなかった。ipアドレスが振られシリアルケーブルを外した後で、劣化に気付いた。
これはノイズ源ということなのか、イーサネットハブへの負担なのか、、、

うちの家庭内LANネットワークを図にしてみる。

家庭内LAN配線図

音の変化に気付いた時点では、図の表示だと「Hub 2」のGS105Eにd4を繋いでいた。
DACに繋がっているc4から2つめのハブで、少し離れたところにある。

これを外して、c4の傍のハブ、「Hub 3」のFX08-miniに継ぎ変えて起動。
かなり音が劣化する。シャットダウンすると、今度は意外にもすぐに改善する。10秒ぐらいだろうか。影響の度合いはd4がLANのどこに刺さっているかよって違うようだ。
次にLANに継がらないように設定した(つまりipアドレスが割り振られない)tiny coreで、d4を起動してみる。、、
音は劣化しない、かな。微妙だ。

次にd4を少し遠くに持って行ってみる。「Hub 1」、LSW4-GT-8NSにd4をつないで起動、、、
あんまり影響がない?、、、いや、少し劣化してるのかな、、、明確には分からない。d4をシャットダウンしてみても、変化ははっきりしない。
どうも、c4に近いところに繋がっていたら影響が大きく変化も早いような。
遠く離したところに継いだほうが影響が少ない。

ちょっと整理。

LANケーブルが繋がっていても単にd4が起動しているだけなら影響は少ない。ipアドレスが振られネットワークに繋がることで音質が悪化する。
つまり、単純なPCの電気的ノイズの影響ではなく、ネットワーク上で認識されることが大きな悪化につながるのかな。

ネットワーク上に複数のハブがあるんだけど、どのハブにd4を継ぐかによって悪化の程度が異なる。
DACに繋がっているc4の近くのハブだと影響が大きい。遠くのハブだと影響は小さくなる。
ネットワーク全体に影響は及ぶのだろうけど、c4から遠くに継いだほうが、d4のノイズが他からのノイズに埋もれたり減衰したりて目立たなくなる、と考えていいのかな。ことはd4だけの話で済むことではなく、他の機械もネットワーク上のノイズ元であり、c4に影響を与えているのだろう。それらを極力、c4から離すほうがいいということだろうか。

一方、そんなこんなとは関係ないところでFX08-miniの代替機はないかと思っていた。
というのは、現在「Hub 3」の場所で使っているFX08-miniは、100Base-Tなので700kHz台のPPAPに対応出来ないのだ。将来的に700kHz以上でPPAPを試みるとなると、データ量が多過ぎて100Base-Tでは音が途切れてしまう。1000Base-Tで使える良質なハブが必要なのだ。
apu2なんだから直結したらいいじゃないかって?、それはそうなんだけどね。

世の中には音が良いハブというのがあって、FX08-mini、FX05-miniは定評がある。
以前、Hub 3のFX08-miniをGS105Eに置き換えてみた事があったんだけど、音質劣化があって結局はFX08-miniに戻したという経緯がある。
GS105Eも悪いハブではないらしいんだけど、スマートなハブなんだよね。ハブ自体にipアドレスが割り振られてウェブブラウザからアクセスしてあれこれ設定を弄ることが出来る。つまり多くの機能が動いている機械であり、それだけ負荷やノイズが多いということで、FX08-miniに比べたら分が悪いということなんだろう。
オーディオ用ということならM12 SWITCH IE GOLDみたいな強力なのとかJS PC AudioのHFS1150(今見たら売り切れみたい)みたいな専用ハブもあるようだけど、うちではプアオーディオなりの工夫で何とかできるものならしたい。

そんな感じでPLANEXのサイトを見ていて、ちょっと変わったハブがあるのに気付いた。
Gigabitリピーターハブ、FXG-05RPTだ。

https://www.planex.co.jp/products/fxg-05rpt/

FXG-05RPT

リピーターハブというのは昔はバカハブ(ひどい呼び名だねえ)と言われていたハブで、今ではほとんど生産されていない。
しかし、更なる昔にはハブといえばリピーターハブのことだった。現在、主に使われているハブはスイッチングハブというもので、データの送信先をMACアドレスでチェックして、どのポートに転送するかを分別して送り出している。リピーターハブはそんなことはしない。全ての送り先にデータを送り込み(つまりデータをコピー複製して送るんだと思う訂正。複製とかではなく、同じ信号を複数のポートに送るらしい。考えてみたら簡単に出来そうだ)、送られた先で受け取るかどうかを判断する、という仕組みらしい。
接続している機器が多くなりテータ量が増えるとネットワーク上がデータで飽和して不具合を生じるようなこともあって、スイッチングハブが安価に入手できるようになった現在、日常的には全く使われなくなった。しかし今でもネットワークの検査用にエンジニアが使うことがあるらしく、持ってる人は持ってるというような機械なのだそうだ。

リピーターハブは、スイッチングハブよりも仕事が少ないはず。
オーディオに使った場合、音が違うのではないか。
でも、普段使いの家庭内LANでは、むしろ使えない機械だよね、、、
中古でリピーターハブって売ってないかと探したけど、見当たらない。新品で買うしかないんだな、、、
音がいいとは限らないよな、、、
そもそも、700kHz以上でPPAPに使えるの?、、

そんなこんなで、通販で購入することになった。

しかし注文した後で5ちゃんねるの書き込みで知ったのだけど、FXG-05RPTは本当の意味でのリピーターハブではなく「リピーター機能」を持っているハブということらしい。正体はスイッチングハブということらしいのだけど、スイッチングハブとしての機能はないようだ。
まあ、使ってみるさ。
そういえば、無線LANで使われているのはリピーターだ。訂正。リピーターは信号を強化して遠くに送る装置のことなので全く意味が違ってしまうことに気付いた。無線LANでの送信はリピーターハブによる送信と似ている、とでも言い直せばいいのかな、、、
電波で送信するので、MACアドレスで送信元を選択することはできない。受信側で選択して自分宛てのデータを拾っている。無線で継ぐ方が音がいいという話がどこかにあったが、どうなんだろう。

とかなんとか考えてるうちに現物が到着。使ってみた。
上の図の「Hub 3」に使用。
付属のACアダプターはFX08-miniと共通で、そういう意味で簡単にセッティングが出来た。
1000Base-T用の自作LANターミネーターを2本刺して、1つポートが空いている状態。
音は、、、これは、少なくとも悪くない。
つうか、繋いで音が出た瞬間に悪くないと思える時点で、これは期待していいだろう?
暫くの間、ウォームアップしてどうなのか使ってみよう。、、と思ってるうちに、更によくなってる気がする。
やばい。
即断は危険。もう暫く様子をみる。

遅くなったけど、12月21日、追記
何回かハブを付け替えては比較してきたんだけど、現在、FX08-miniからFXG-05RPTに変更している。
どちらの音がいいかというのは、明確には言えないんだけど、印象としては同等。ただ、FX08-miniは大人しくFXG-05RPTのほうが押しが強い音が出る。

比較の条件・状況は、ともにつなぐ機器は2つで片方はPCトラポのapu2、もう片方は他のスイッチングハブを介してネットワークにつながる。空いているポートは全てlanターミネータで塞ぐ。FX08-miniはDMJ-100BTを上流下流ともに使用、FXG-05RPTは1000Base-Tなので使わない。という感じ。
いずれ700kHz台でPPAP運用するつもりなので1000Base-Tは必要になる。FXG-05RPTの音質が悪くないという結果を踏まえて、使うことにしたということ。以上、報告だ。

話は変わるけど、Tiny CorePure-64 10.1へのmpdインストールに手を焼いている。
mpd v0.21は、ようようインストール出来たかと思ってOSを再起動したら、なぜかmpdを起動できない。これは一体どうしたものかと思っている。インストールの手法が以前とはかなり違っている。
v0.20は、なんとかなりそうかな、、、いったんv0.21を諦めて、取り組んでいるところ。
こんなに梃子摺るとは思わなかった。無理せずにやっていこう。

Posted at 00:49 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Jun 30, 2018

ようやくNASを追加した

デジタルオーディオはノイズとの戦いということで、いろいろ些細な変化で音が変わる。
アナログの場合はノイズや歪みも味のうちという場面があるけど、デジタルだと悪化要因にしかならない。

先日は、イーサネットハブを外したら音が変わるという、デジタルオーディオをやっている人間にとってはよくあるあるある状況に陥って、もとに戻してみたりしてるのだけど、戻してみても精彩を欠く。
何が原因だろうとしばらく悩んだけど、LANターミネーターが足りないから端子だけ差しておけばいいか、と思って刺していたLANケーブル端子(ターミネーターに加工前で、端子に10cm足らずのケーブルが付いている。抵抗が足りなくて製作が滞っているのだ)が怪しいと思い至り、外してみたら音が戻った。
こんなのを刺していた
10cmのケーブル端がノイズを拾っていた?ということらしい?
もしかしたら、僕が知らないだけでよくあることなのかもしれないけど、やはり体験すると感心するやらあきれるやらで、いろいろと細かいことだよな、と思う。

音がいいのはいいんだけど、敏感すぎるのも扱いにくいよなあ、と思う事がある。
昨日と今日で、なんとなく違うのだ。
気圧のせいやら電圧のせいやら、よく分からない。
好きでめんどくさいことしてるんだから誰にも同情されんだろうけど、もうちょっと大雑把にやれないかなとか思ったり。
まあ、そうもいかないのは分かってるんだけどさ。

6月20日現在、下図のような感じで継いでいる(変更追記。文章の流れで、図の位置を上に上げた)。

LAN接続図

先日外したハブというのはFX08-mini(hub 5)で、以前は数を継げるほど音が良くなるハブと言われていた。うちでも3台までは継げてみたことがあるけど、まあ2台でいいかということで減らして、最近は1台だけPPAPのフロントとバックエンドの間に挟んでいた。
ふと、なくてもいいんじゃないの?と思って外したら、思わしくなかったのだ。

このハブは、何をしているんだろうという。
ないならないで精彩を欠くので、デジタル信号の打ち直しとか安定化とか、そういうことをしてるんだろうと思う。
一方で、端子に刺さったケーブルは悪化要因にもなるのだ。切れ端で悪化するなら、ケーブルそのものも悪化要因になる可能性はあるのかな。
音が精彩を欠いたのは、ハブを外したからじゃなくてケーブルが違ったからかもしれない。つまりハブからRas Piまでの距離が違うのだ。片やFX08-miniから50cm程度で、FX08-miniを外したらGS105Eまで1m以上と、そこそこの差があって、これが実はいけなかったんじゃないのか。とか。いや、もしかしたら、ケーブルは端をターミネートしてるかどうかのほうが影響が大きいのかもしれない。経験的に音が悪化するのはケーブル端に何もつないでいない時だ。でも、そもそもハブが違うじゃんというのもあったり。
わけが分からないね。

引きずってた案件としてNASを追加したいというのがあって。
ストレージ使用量が全容量の4分の3を超えたので、いずれ対策が必要になるのは分かっている。NASを追加するとしたらどう設定しようかというのも悩みだし、追加するとなるとハブの何処に刺すのということが出てくる。ハブ足りないから追加しようか、とか。
PCトラポからの距離はどの程度まで許容されるのか。漠然とした印象ではトラポとNASが近いに越したことはないという印象なんだけど、実際にそこはどうなのか、とか。

そんなわけで昔使っていたBaffaloのハブ(hub 2)を戻している。ここにNASやサブクライアントPC、DHCPサーバーとの連結など、ノイズ源になりそうなものをまとめてみようという考え。
サブクライアントPCは音源データをNASに送るのに使っている。普段、ncmpcppでmpdを操作してるのはwlanで継いだクライアントPCが主なんだけど、無線lanボードの通信速度が遅すぎて、ギガバイト以上のリッピングファイルやハイレゾファイルのNASへの転送には全く使う気になれないのだ。有線だと違うんだけどダイニング周りにケーブルを引き回す気になれない。サブクライアントPCは有線で継ぐことができる場所に置いている。
FX08-mini、GS105EへのLANケーブルの接続は最小限にして負荷を減らし、使わないLAN端子はOFFにしたりターミネータを刺してノイズ低減に努める。サブシステムのほうはトラポのRas pi/piCoreで384kHzまでアップサンプリングするからノイズに耐性があるはずなので、96kHz上限のメインシステムよりノイズ対策は緩い。
とか、もったいぶったことを書いているが後付けの理屈で能書きだ。

NASは型落ちのhs-251を入手して、どういう設定で継ぐか延々迷っていたんだけど、もうRAID1でいいやってことにした。
他の選択枝となると、HDD2台でRAIDを組まずに運用する方法だけど、そうなるとバックアップの管理が重要になってくる。RAID1のほうがNAS自体の耐障害性信頼度が高い分、バックアップ管理の重要度は減るんじゃないかな。RAID0とか他の組み方はデメリットが大きくて考えにくい。
RAID1だとNAS2台で運用せざるを得ないんだけど、音への影響はどうなんだろう、、、
NAS2台をマウントすることになるras piへの負担が増えるのと、ネットワーク内のノイズ源が増える。
考えてばかりいても仕方ない。
やってみよう。
ということでやってみたら、以外に音への影響は小さいのかな?
1台のときとの差を聴き取れないような。
というか、、、
NASというのは時々リブートしたほうがいいのかな、と思った。安定動作のために。
あとhs-251のほうが210よりも機械としてのスペックが高い分、スペックが高い音が出ている。これはなるほどなあと思った。
当面、これでいくことにした。
役割分担としては、hs-251がクラシックの音源、エスニックや環境音のライブ録音音源、ハイレゾ。hs-210にはロック、ジャズ、JポップなどポップミュージックのCDリッピング音源を担当してもらう。

以前は、hub 3(GS105E)に接続が集中していて、今回、NASを増やすのを機にハブを増やしている。
NASやサブクライアントPCのhub 3への接続を、新しく追加したhub 2に移してみたところ、音のほうはなんとなく落ち着いてしっとりした感じになった印象がある。クリアネスは低下していないと思うので、悪くはないだろうという判断だ。踏み込んでじっくり時間をとった試聴はしていないので、印象なんだけど。
情報量が低下しているようなら考え直さないといけないけど、たぶん大丈夫だろ。

ほんとうは、hub 3からhub 5まではハブ1台で済まそうと思えばできるんだけど、以前からの流れでは数珠繋ぎになっていた。hub 5のFX08-miniを外したら思わしくなかったというのは前述したとおり。じゃあ、hub 3とhub 4を1台にまとめたらどうなんだろうとか考えたんだけど、まとめるより分岐させることにした。
メインシステムはfireface UCX CCモードでPPAPだけど、サンプリング周波数・ビット深度を固定しないといけないので、CDリッピング音源への対応が中心になる。ハイレゾは24/96までだ(しかし今回、これが今まで以上にいい音で鳴ってる気がする。NASの力だろうか、、、)。
ハイレゾ音源は192kHz以上のもあるし、ある程度は柔軟に対応できる環境も残しておきたいし、RAM音源再生ができる環境も維持しておきたいとも思っていて。これらの機能を、とりあえずサブシステムに振り分けることにした。

そうした諸々の結果が上の図のようになっている。
どうなることかと思っていたけど、意外にもパフォーマンスは改善している。今後もこの調子でいきたいところだ。

Posted at 21:37 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , , ,

Oct 22, 2017

オーディオ状況報告とか、いろいろ(2017.10.22. USB029H2RP導入など)

世間ではいろいろあるけど、うちのオーディオもあれこれと弄っている。そんなに大きな機材変更は無いんだけど、記録しておく。

まず、前回からの引き続きでLAN terminatorを自作してスイッチングハブに刺している。
参考にしたのは下記のサイト。

音がよくなるLAN端子用Xターミネーターとオープンピン
kanaimaru.com/NWA840/005.htm

47Ωの抵抗を1、2、3、6番端子の線(橙、橙/白、緑、緑/白)につなぎ、他の端をまとめる。
以下、写真。

4本繋いだところ
以前、LANケーブルを自作しようとしてキットを購入していたので、LAN端子は余るほど手元にある。
ケーブルは、数10年前10数年前に使っていたものでシース外側の皮膜が破れて使えなくなっているようなものを切って使うことにした。銅線が固くて作業がしやすい。
4本だけ繋がっていればいいので、4本刺してモジュラー圧着工具で固めて、シースを剥いたところ。

色違いのも作ってみた
4本刺さっていればいいのでシースの色違いがあったり。
1000BASE-Tの場合は8本全部をターミネイトする必要があるということで、写真のようにシースを剥いた。
実際、使っているのは100BASE-Tのスイッチングハブなので必要ないんだけど。

完成
完成したらこんな感じ。透明の熱収縮チューブで絶縁している。

実際使ってみた感じ、確かに効いている感じだった。
いろんなことを同時並行でやっているのでこんな音源でこう変化したとか言えないんだけど、音の見通しが良くなる感じなのは今までデジタル再生で改善が見られたときの感触と同じように感じる。
ちなみに、FX08-miniの開いていたLANポート5つを全部埋める形で使っている。

次に、ラックを追加した。
うちではアングルフレームを使ってオーディオラックを組んでいるんだけど、これが手狭になってきたので。
いろんなケーブルがラックの中を縦横に走っていて、何か手を入れようにも、どこがどう繋がっているのか分からず、コンセント一つ抜くのにも一苦労する状態だったので、使いやすくなるように分けたのだ。
もっと早くしておけば良かった。

同時に、スピーカーをはじめコンポの位置を見直した。
全体的に右に寄せて、左側にあるピアノから離すことにした。といっても40cmほど移動したに過ぎないんだけど。
どれほどの変化が得られているかは確認できていない。

あと、USB029H2RPをこちらのサイトから購入した。

USBアイソレータ USB-029H2-RP | セレクトアイテム | JS PC Audio オンラインショップ
http://www.shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000096/

USB伝送に際してGalvanic isolationを行うらしい。
難しいことはよく分からないので省略。

とりあえず繋いでみて聴いていたらプチ、プチとノイズが乗る。
音はいいんだけどどうしたものかと確認していったところ、アースの設定によって安定性が違ってくる事が分かった。

USB029H2RP
これはメーカーのサイトから引用する写真なんだけど、SW1(1, 2)、SW2の設定によって、アースの状態を変えることが出きるようになっている。
当初はSW1(1)、SW2をON、SW1(2)をOFFで聴いた。上流、下流でアースを分離できるというので、どういうもんだろうと思ったのだ。ノイズが乗るのでSW1(2)をONにして、一時はノイズが消えたかと思った。ただ、なんだか音は普通になってしまった。
こんなものかな、と思っていたら、またノイズ。
USB029H2RPを外したら、普通に音が出ている。
こりゃ失敗した買い物だったかなと思いながら、USB029H2RPの電源アダプターをタップから外したら、ふっと音が軽くなった気がした。使っていない電源アダプターを外すだけでも音って変わるんだね、、、

さて、そこで上の写真を見ていて気づいたのは、電源アダプターのGNDが、USB029H2RP本体、さらに上流下流の機器のGNDと繋がっている、ということ。SW1(1)をOFFにしたら、これを切ることができる。SW2ははっきりしないけど、電源ラインに関係あるようだから切ろうかな、、、
SW1(1)、SW2をOFF、SW1(2)をONに。
うちではこれでノイズがなくなった。音質への効果は大きい。付けたら外せないと思う。

早々に追記。アース線を繋いだ方がより安定するように思う。
使っていないアングルフレーム(長さ60cmの鉄片)を引っ張り出して塗料を少し削って電導を確保。FGからそこに落としている。アース線は、これも道具箱の底に埋もれていた、ホームセンターで売ってるようなありふれたものを使っている。

25日、さらに追記。
どうもアースなどの設定以外にも継いでいるDACやケーブルによって安定度が違う様子。RATOCのDDCに継いでいるほうはアース線とかなくても、問題なく鳴っているのだ。ちょっと、いろいろと確認していく必要がありそうだ。

そんなこんなで、コンポの状況はこんな感じ。
以前、描き忘れていたものも描き加えている。

audio system

Sep 26, 2017

ノイズ対策をあれこれやると音がずいぶん変わってしまった(11月21日USBターミネーターについて追記)

どうも、腑に落ちないこと、驚くことが多い昨今だ。

9月中旬、なんだか最近、音が悪いということでチェックしてみたら、5mのLANケーブルがハブに刺しっぱなしになっていた。
数日前にPCを継いで作業して、PC側だけ抜いて忘れていた。
このケーブルをハブから抜いたら、音も改善した。
LANケーブルはノイズを拾うアンテナになるとどこかで聞いた事があるけど、なるほどこういうことがあるのかと思った。

同じ頃、これもイーサネットハブの案件で、FX08-miniの電力供給をUSBバスパワーからでも出来るというので、付属のACアダプターを安いUSBハブ(USB-HSM410W、各ポートにスイッチ付き)に付け替えてみたところ明らかに音が悪化し、あわてて元に戻すということもあった。
ハブの電源管理もおろそかには出来ないと改めて感じた。

そういうわけで最近、ノイズ対策関係でいくつか試みている。
あんまり取り止めがないのは問題だけど、あれこれ手を出している状況だ。

昨年2月に、どこで良いと聞いたのか忘れたけど八光電機製作所のDMJ-100BTを入手して、ルーターのノイズが大きいということをどこかで読んだり、ネットブラウザの挙動の影響が大きいという自分なりの経験から、オーディオ機器とそれ以外を分けるところに組み込んでいた。
製品サイトへのリンクと画像引用。

http://www.hachiko-denki.co.jp/html/product_09.html

当時、どこに使うのがいいか比較したかどうかは、記憶にない。
これをnano iDSD LEのトラポに使っているRas pi2の直前に付け替えたら、随分いい方向に音が変わってしまった。
こっちのほうが効くということは、オーディオ周りのLANもノイズが多いということだ。
NASとかRas piはそもそもノイズ源だから、当たり前かも。

そこで問題なのは、良いほうに変わってしまったnano iDSD LEと、fireface UCXの音が、違いすぎるのだ。
例えば、Steely Danのアルバム、Ajaの1曲目、Black Cow。曲が始まって程なくしてベースの低音に合わせて他の弦?の音が聞こえるんだけど(これは何だ?と思って調べたけど、クラヴィネットらしい)、これがLEだと分離して聴こえて、UCXだとほぼ一体化して聴こえる。どちらが正しいのか分からないけど、LEのほうがいい気がする。

話は変わるが、うちでは半年前にピアノを搬入して以降、ステレオ定位がかなりおかしくなっている。
なにしろスピーカーの左外側にアップライトピアノがあるのだ。
当初は、思ったほど問題ないじゃないか、と思って安心していたんだけど、その後、リスニングポイントを移動すると異次元な音場再生になることに気がついて、これは大きな課題なんだけど、手を付けられないままになっている。
普段聴いてる場所だったら、意外にも大した影響がないんだけど、それでもときどき、本来と違うあらぬところに音像が移動していたりする。前述のBlack Cowのクラヴィネットも、イヤホンで聴くのと若干違う鳴り方をする。このまま済ませていていいもんじゃないんだけど、どこにスピーカーを移動したものか、難しいんだよね。。。

とりあえず、DMJ-100BTを追加注文した。
LANケーブルのノイズ管理はよく分からないので、まずは製品頼りだ。
メモリ再生だから大して関係ないだろうと思っていたUCX側のトラポRas pi2に繋いだら、思わず笑うぐらい良くなった。
一体化して聴こえていたBlack Cowのベースとクラヴィネットが分離して聴こえるようになったし、クラシックとかもいい感じ。

しかし、やはり再生音はLEとUCXでかなり違う。
UCXのほうがクリアでゴージャスな鳴り方に聞こえる。LEはスマートでさりげないと言えばいいけど線が細くて比べると情報量が少ない。UCXのほうが緻密にも関わらず見通しが良く、なんだか、かなり良くなった。
なんということだろう。
以前よりもDACによる音の違いが大きくなった。

他に、LAN周りについては下記のサイトを参考にLANターミネーターを作ろうと思ったけど、できていない。

音がよくなるLAN端子用Xターミネーターとオープンピン
kanaimaru.com/NWA840/005.htm

一方、LAN対策と平行してUSB周りで何か出来ないかを考えていた。

Ras pi2には4つのUSB端子があって、USB DACに信号やバスパワーを出力する。実はmicro USB端子とも電気的に繋がっていて、USB端子からRas pi2自体への電力供給もやろうと思えば出来たりするらしい。
ここはノイズ対策したほうがいいだろうということで、自作の簡易フィルターを咬ませてみた。
バスパワーのラインとGND間をキャパシタで継ぐ。容量は0.22μF。-3dBのローパスフィルターということかな、、
信号ラインへのノイズ対策は電源ラインの安定化を通じて間接的に、ということになる。4つあるUSB端子のうち、どれでもいいから使っていない端子に刺せばフィルターとして機能するだろうという考えだ。

自作USB簡易フィルター

参考サイト。

PCで音楽: ブラックマター USBフィルター
http://asoyaji.blogspot.jp/2014/04/usb.html

BP5を使ったUSBケーブルDCフィルター : 新大陸への誘い
http://tackbon.ldblog.jp/archives/52344589.html

参考サイトではコンデンサーは1μFを2つ使ってるしコイルも多いしかなり効きそうだ。うちのは偶々手元にあるのを継げただけで試行錯誤もしていないし貧相なのでこういうとこに出すのは恥ずかしい。でもまあ、そうも言ってられないので写真まで載せてみた。

効果はというと、ないよりあるほうがいいかな。
DMJ-100BTが刺したらすぐに変化が見えるのに対して、こっちのほうは時間がかかる感じ。
刺してから良くなるのにも、外してから悪くなるのにも時間がかかるようだ。
僕の生活パターンでは、数十分以上続けてオーディオを鳴らして変化を確認することがなかなか出来ないので、次の日に音を聞いて変化を確かめるという感じになる。だから、あるほうがいいような気がする、という感じだ。

11月21日、追記。
コンデンサーだけじゃなくて抵抗も使ったらUSB端子をターミネートできるということを今更知った。ネットで検索したら、けっこうあちこちで自作されて使われてるんだね、、、
ターミネートするということなら、1個だけじゃなくて空いてる3つの端子全てに刺すべきだよね、、、
そういうわけで、自作して残ってる端子を埋めてみた。
使っている抵抗は100Ω。
最初に作ったフィルターにも100Ωを追加した。
コンデンサーは余ってるのを使う。残ってる0.22μFだけじゃ足りなくなったので0.68μFも使っている。
シールドとかしてないのでいかがなものかと思うけど、まあいいか。

自作USB簡易フィルター部品
自作USB簡易フィルターターミネート抵抗付き

音は、若干きめ細かく柔らかになるかな。良くも悪くも落ち着いて聴きやすい感じになっている。
コンデンサー1本だけだった時よりも効果は大きいみたいだ。

こういうことをやっているうちに、以前気になっていたアップサンプリング周波数はどの程度必要なのかとか、そういうことは置き去りになってしまっている。
ノイズや電源をある程度以上対策しないと、機械が本領発揮してくれない。そんな状態での比較は難しい。
あと、もっと条件を整えた上で比較した上で考え直さないといけない感じだ。192kHzと384kHzの差異は、ここに来てDACの違いに覆い隠されてしまった。やり方を変えて考え直さないといけないと思っている。

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