Jul 27, 2007
ICPFセミナー
なんか、すごい感じ。。。
三田誠広氏との噛みあわない問答(池田信夫 blog)
問「これまで文芸家協会は、著作権の期限を死後50年から70年に延長する根拠として、著作権料が創作のインセンティブになると主張してきたが、今日のあなたの20年延ばしても大した金にはならないという発言は、それを撤回するものと解釈していいのか?」
三田「私は以前から、金銭的なインセンティブは本質的な問題ではないと言っている。作家にとって大事なのは、本として出版してもらえるというリスペクトだ。」
問「しかし出版してもらうことが重要なら、死後50年でパブリックドメインになったほうが出版のチャンスは増えるだろう。」
三田「しかしパブリックドメインになったら、版元がもうからない。」
問「そんなことはない。夏目漱石も福沢諭吉もパブリックドメインだが、全集も文庫も出て出版社はもうかっている。リスペクトもされているじゃないか。」
三田「・・・」
三田氏って、こんなんで大丈夫なんだろうか、、。
僕の子供の頃には有名な小説を書いていて、けっこう読まれて評価もされていたような気がするのだ。そんな作家がこんなことでいいんだろうか。なんというか、時の流れを感じる。
実名匿名論争の方がにぎやかな小倉弁護士もセミナーについて上げている。
論理や実利ではなく感情ないし羨望の問題(benli)
三田さん自身、「欧米の作家たちが死後70年間著作権を保護されるのに、日本の作家たちは死後50年しか著作権を保護されない」と何が問題なのかということを必死に模索している最中なのではないかということでした。
うーん、そうなのか?
だったら、そんな人が政府の審議会でいかにも作家の代表のような顔をしていないで欲しいんですが。
まぁ、役所の事務方としては、反対意見をサンドバッグかスポンジみたいに吸い込んで倒れないこの人は、いてくれると都合がいいのかなあなんて思ったり。
ネットニュースあり。
「100年後も作品を本で残すために」——三田誠広氏の著作権保護期間延長論(ITmedia)
「保護期間が切れた途端に、心ない人によって思いもよらない形で作品が利用されることもある。本は、デザイナーや編集者とともに、手触りや書体など細部にまでこだわって作られる芸術作品であり、そこに作家として参加できることが創作活動におけるインセンティブだ。わたしにとっては紙に印刷された本という形であることが重要。それにパブリックドメインになれば、出版元がもうからない」
版元云々はともかく、この人はひょっとして自分の作品が人一倍大事な人なのかもしれない。100円ショップで漱石が売られていることは、この人にとっては許しがたいことなのかもしれないな。
パブリックドメインになってネットで多くの人に読まれるよりも、多くに読まれなくてもいいから豪華装丁の限定本で出版される方がいい、っていう人なのかもしれないな。
まぁ、本の装丁を気にする部分は僕にも少しはあるので、そうだとしたら分からないでも無い。
今でこそ音楽のパッケージにはこだわらなくなった自分だけど、ついこの前までCDケースに傷がつくことすらイヤだったし。
でも、そういう嗜好をもとに著作権を論議すると、やっぱりちぐはぐになるんじゃないだろうか。
パブリックドメインになった作品でも、豪華本が出版される可能性はあると思うよ。
紙ジャケで初発当時と同じデザインで復刻なんていうのが商売になったりするんだから。
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Caution!!!
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