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May 31, 2025

上流サーバーの電源環境にAV-P25を導入してみた

今回はちょこっと書いておく。

5月中旬、LMSサーバー(mac mini 2010)のOSをアップデートした。
Fedora 41 から 42 へ。
これにどういう意味があるかというと、カーネルが6.11から6.14になった。つまりリアルタイムカーネルになったということだ(6.12以降、Real-time supportとなっている)。
アップデートで音が変わるだろうか。
リアルタイムカーネルといっても、ソフトウェアが対応していないと意味がないということがある。
Lyrion Music Serverは対応しているのか。UPnPは、Deezerプラグインは、どうなんだろうか。

結果、音は改善しない。もしかして前のほうが良かったかな、気のせいかな。
いまいちな気がする理由は不明。カーネル以外の主要なソフトウェアがリアルタイム処理に対応していないからかえって負担がかかる、ぐらいしか思い付かない。詳しくないので当てずっぽうだ。気のせいかもしれないし、気にしないことにする。

そうこうしていた頃と同時期、何か出物がないかとハードオフを覗いたところ、TEAC AV-P25が出品されているのを発見した。
https://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/etc/av-p25.html
AC Power Distributorということだが、ノイズフィルターを組み込んだ電源タップだと思う。
1980年代の製品らしい。
3300円也。
通電は確認されているとある。
以前からMPDサーバーやLMSサーバーの電源にUPSを導入するかどうか検討していたのだけど、ちょっとこれを見て気になった。時代的に基本、アナログ回路用の電源なんだろうけど、型番を変えながら今も続いている製品だ。サーバーに使っても悪くないかもしれない。
ジャンク扱いだが、通電するならたぶん壊れてはいないだろう。
そういうわけで、入手。

筐体を開けてみようかと試みたけど、ちょっとどこから手を付けていいか分からずやめた。
素のまま使う。

AV-P25に、LMSサーバーであるMac mini、音源NASが2台、mpdサーバーのノートPCが2台、スイッチングハブSW4-GT-8NS、mpdとLMSのクライアントとして使っている普段使いのノートPC1台。以上、7台の機器をつないだ。

さて、使ってみた感触は、悪くない。
なんというか、純度が増す方向に音が良くなる印象。良い面が濃縮され、生命感が増す。音の色が見える感じがアナログ再生の聞こえ方との類似がある。ノイズが減ることに拠るデジタル音質の改善だろう。速度があって出るべきところが出ることで音の表情が現れ、音楽の美しさが表現される。
安定感が増している。これはデジタル系のノイズ、電源対策が上手く行ったときには常から感じられることで、安定したなと思えたら前進していると判断していいのではないかと思う。

気になるところは、闇が感じられなくなったこと。音の隙間、音の後ろが真っ暗に抜けていない。これは最近のうちでの音の変化の傾向で、今回もそういう方向に進んでいる。しかし、もしかしたら行きすぎじゃないのかと思うところがある。音がいちいち甘やかで、それは響きの成分が若干多いせいのような気がするのだ。音楽としてそれが良くないということはない。一種の美音ではあるだろうし、システムが不安定なときのような過剰な響きの感触とは違っている。
しかし、実際どのように再生されるのが正解なのだろうとか思ってしまう。そこは経験値の低さで、判断力がないということだろう。

悪い音ではないのだけど、ひと言でいうと、いまいち好みの方向ではないのだ。
僕には温すぎる気がする。そこが馴染まない。
トータルでの音質は改善しているし、この温かさが好きだという人もいそうだけど。
なんか、ファンクとか聴いたらいい感じなのだ。音源によっては嵌ったりする。しかし嵌らない音源はなんだか精彩を欠く。どんな機械でもそういう面はあるんだろうけど、どうしたものかなあ、、。

現状で改善は得られているので、当面はAV-P25を使いながら様子を見る。

Posted at 20:22 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Mar 09, 2025

LAN ネットワークを見直してみた 6(ハブについて現時点でのまとめ + NASの移動)

最近、といってもネットワークを弄る前からだけど、無線LANが途切れやすくなっていた。
そこで無線LANルーターの枝をONUに持ってきたら、なんとなくオーディオの音が曇るようで良くない。なおかつ無線の状況は改善しない。枝を以前の場所、GS108に戻して、間にGS105Eを追加して通信を補強した。
補強って、根拠はないんだけど、僕はスイッチングハブは通信の安定性を強化すると思っている。無線LANルーターを直接にGS108につなぐよりは、間にハブをかませたほうがいいのではないかと。バッファアンプみたいな考え方だ。但し、ジッターについては配慮していない。あくまでデジタル伝送の補強という考えだ。
実際、多少はましになってるのかな、これで様子見である。

図6-1

LAN構成図1

ちなみに、ONUとapu2の間のGS105は外さない方がいい。これも多分、伝送の補強なのだと思う。

色々やってきたのでまとめを書いておこうと思ったのだけど、まとまらない。
以下、羅列。

1)ハブが音に与える影響は大きい。
個々のハブにはジッターに因る固有の音色、傾向がある。それが不要ならノイズ対策するか、ハブを替えること。

2)銅メッシュによるハブへのノイズ対策は効く。
たぶん電源強化や仮想アースなども効くだろう。しかし銅メッシュのいいところは、作用が強く副作用が感じられないことだ。こういうのは他にあんまり類がない気がする。
基本的にジッターはDA変換に際して音を変え本来の情報量を減らすので、極力、何らかの対策をしたほうが良いと思う。

3)配置は、PCトランスポート系とその他を分けるほうがいい。
それ以外で、配置の差異による音色への影響は、うちではちょっと判断しきれないと感じた。ハブの個性の影響も大きいし変数が多すぎて訳がわからなくなる。ハブのノイズ対策をしたので、以前と同じことをしても以前とは違う結果が出るかも知れない。

4)うちのONUは、意外と音質が悪化しない。
一般的にはノイズ源で音質悪化要因のように言われているが、これは各家庭によって違うのではないか。むしろうちではONUより他のハブの悪影響が大きくて、ONUのLANポートでPCトランスポート系とそれ以外を分ける必要があった。ONUに別のハブをつないで、そこで分けるのはうちでは悪手だった。
理由は不明。ONU以外のハブが悪すぎた可能性ぐらいしか思い付かないが、そんなに悪いのかね、、、しかし、ハブにノイズ対策した今では、どちらが良いかは分からない状況だ。

5)LANポートの自作ターミネーターは効くかもしれない。
以前、主に100BASE-T用のを使っていたが、1000BASE-Tのポートばかりになった今の状況では本数が足りなくなり、いつの間にか使わなくなっていた。ONUの空きポート2つに刺してみたが、少し効いているような感じ。音が明瞭に、しなやかになる。控えめにしっかり主張するようになるかな。ターミネーターは設置箇所を増やす意味があるかも知れない。

6)GS105Eの空きポートは稼働を停めたほうが良いかも知れない。
GS105Eはウェブブラウザからポートの挙動について設定が出来る。以前は空きポートの機能を停止しても違いが分からなかったが、今は少し音の透明度が変わる気がする。オーディオ関係の機械とは離れた場所に使っているが、僅かだが音に影響があるようだ。但しブラインドでは全く気付かないだろう。

7)QNAPのオーディオ用NASは、PCトランスポートの近くにつないでいても悪影響が少ないようだ。
ストリーミング音源を聴いている時にNASのLANケーブルを抜いても音が変わらない。悪さはしていないように見えるかな。NASデータ音源の音がNASの設置場所によって違いがあるのかは、まだ確認出来ていない。

以上、まとめ。7は、ハブについてではない。

そういうことなのだが、2月末の時点で、NAS音源の音質は、遂にストリーミング音源に抜かれた。
NASの音も以前に比べたら改善している気がするんだけど、にもかかわらず、数馬身の差でぶっちぎられている。それほどストリーミング音源の改善が顕著なのだ。

これは、どうにかしないといけないだろう。
というのは、NASにしかない音源があるからだ。

すぐに思い付くのが、NASの移動。
ストリーミングを担うLMSサーバー(Mac mini)がつながっているLSW4-GT-8NSに、NASもつなぐという案だ。
LSW4-GT-8NSに銅メッシュを設置してから、ストリーミング音源の明確な音質向上があった。そこにNASをつなげば、同等の音質改善が期待できるのではないか。LSW4への負担が大きくなければいいと思うが、NASとストリーミング両方同時に大量のデータが流れることはないので、大丈夫ではないだろうか。ノイズの増加は気になるが、どうなのかな。

問題は、設置場所を作らないといけないこと。
本棚最下部の空間で、そのままでは床に直置きになるので、もしかしたらボードが必要になるかも。

複数のサーバーを移動させて場所を作る。
手頃なボードは直ぐにはないので、段ボールで代用。
なんとか移動した。

図6-2

LAN構成図2

音は、、、どうなのかなあ、、、どうもすっきりしない。

劣化していないか。これが、微妙なのだ。ストリーミングの音の鮮度が、1ミリぐらい縮んだ気がするけど、ほとんど気のせいかも知れない。
NASのほうは、随分改善しているが、ストリーミングの音には、まだ追いついていない。表現の幅が狭い。比べると、一面的に聴こえる。ストリーミングのほうが音の表情を繊細に描き分ける。

ストリーミングの音の、1ミリ縮んだ気がするのは、この描き方の部分で、僅かだが何だかすごく大きい差異、損失のように感じる。
じゃあ、NASを前の場所に戻すのか。

とりあえず、NASの下がダンボールというのが気に入らない。インシュレーターでMagic Dreamを履かせて対策はしているが、悪影響があってもおかしくない。
ネットでコーリアンのボードを注文した。

しかし、、、半日過ぎて、両者の音質が改善してきた。
何か、電気の環境が安定してきたのかな。しかも両者の優劣がつかなくなってきた。音の違いはある。ストリーミングは暖、NASは涼。しかし僅差で、優劣を聴き分けるのは難しい。
まあ、しばらく様子見しながらだ。
その後も、若干の音質変化はあるようで、落ち着いた傾向に向かっているかな。

そういえば、電源の問題がある。

今までNASは、UPS(無停電電源装置)、BY50Sから電源供給していた。
今回、セッティング場所を移動したので、通常の壁コンセントから給電することになった。これはどうなんだろう。

そこでふと気付いたのは、もともとUPSが電源供給していたのはNASと、apu2が2台とRas Piが1台、あとはハブとWiiM mini。
NASが外れたのだけど、ボードPC3台、これらは全てTiny Core系のOSで動いている。電源オフでシャットダウンしても問題ないOSだ。つまり停電しても問題ない。ということは、UPSは、NASなどへの給電に移動させてもいいということだ。

懸案は、UPSからの給電をやめたら、どの程度、音が変わるかだ。
実際に壁コンセントから直接、UPSを通さずに給電してみる。
若干、音が固くなったかな。
優しさが足りないというか、突き放すかのように聴こえる。いろいろ音源を聴くうちに、どうも情報量が減っているように感じられた。ピアノが無駄に硬い音で鳴る。以前は聴こえていた微妙なニュアンスが塗り潰されている。
UPSに戻したらもとに戻った。
UPSは、PCトランスポートに必要だ。音質に大きく貢献している。

となると、NASは電源環境が以前より劣化していると考えていいだろう。
PCトランスポートにとっては重要だが、NASにとってはそうでもないということも有り得るけど、有ると無しでここまで音が違ったら、そうでもないでは済まない気がする。もしかしたら、apu2を繋いでいるハブ(GS105)の周りを弄ってもそんなに大きな音質変化が生じなかったのは、UPSから電源供給しているからだろうか。電源が良ければ、ノイズへの抵抗力が強いかもしれない。

当初、NASの音質がストリーミングに及ばなかったのは、電源が壁コンセントに変わったことも影響したかも知れない。
新たにUPSを用意すべきか。電源は音への影響が大きい。
だがNASの音は、一応(何故か)改善して、それなりになってはいるのだが。

コーリアンボードが届いて、NASの下に設置して、いよいよストリーミングとNASの違いは全く分からなくなった。ただ、ボードの効果なのか、時間経過が作用したのかは分からない。

UPSは、今後の検討とする。
停電対策になるし、音質改善の期待も出来る。

しかし、これ以上の改善って、どうなるのか、あんまり想像がつかない。未踏の地は想像がつかないものかもしれない。

Posted at 00:26 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Jan 21, 2024

オーディオ状況報告(2024.01.21.)31日追記:Deezerが使えなくなる

1月31日、ことを知ってから数日遅れになるが追記。
2月になったら、DaphileによるDeezerの再生ができなくなる。
詳細は下記アドレス、引用参照。

https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/general-discussion/1668327-uesmartradio-com-and-mysqueezebox-com-servers#post1668327
logitech FORUMS
UESmartRadio.com and MySqueezebox.com Servers

UESmartRadio.com and MySqueezebox.com Servers
2024-01-25, 18:07
(Deutsche Übersetzung - Version Française)

Hello Squeezebox and UE SmartRadio users:

After a more than ten year journey, as of February 2024, we will discontinue our UESmartRadio.com and MySqueezebox.com servers. We would like to thank you for your loyalty and support throughout this time.

It has not been an easy decision to make, particularly because we have been maintaining the Squeezebox servers more than a decade after we stopped selling the devices themselves. However, after carefully evaluating the changing music services landscape and ever-evolving security requirements, we have to recognize that, going forward, we will not be able to maintain our services to the necessary standards.

As a consequence of this shutdown, support for services integrating with MySqueezebox.com/UESmartRadio.com will no longer be available on your devices. Most notably this will impact users of TIDAL, Pandora, and Deezer.

Nevertheless, you will still be able to use your UE SmartRadio/Squeezebox by accessing the Logitech Media Server locally. UE SmartRadio users will need to migrate to Squeezebox, and all users will need to download and run some software locally, which can be found here. (To initiate the transition, navigate to "Advanced Settings" on your Smart Radio and scroll down to select "Switch to Squeezebox”.) That means you can continue to enjoy much of the functionality you love.

We're here to assist you during this transition, and we will be available to answer any questions or provide guidance should you encounter any difficulties.

Thank you again for being part of our community. If you have any questions, please reach out to us at forums.slimdevices.com.
Last edited by mherger; 2024-01-28, 23:41.

MySqueezebox.comのサーバー保守終了が、使えなくなる原因ということだ。セキュリティなど将来的に水準を保って対応していくのが困難と判断したとのこと。
Deezer以外に、Tidal、Pandoraも使えなくなる。

正確に覚えていないが、数日前からウェブブラウザのDaphile操作画面で、queueのアートワークの場所にQRコードが表示されるようになった。Deezer使用時のみ表示される。最初は不気味なので様子を見ていたが、コードのアクセス先を辿ってみたら、上記のサポート掲示板だったということだ。
一応、MySqueezebox.comにメルアド登録してるんだけど、そっちには連絡はない。
なんでそんなあやしい対応なのか。今更だけど。

そういうわけで、下記のシステムは2月以降、変更を余儀なくされる。
さあ、、、しかし、どうしましょうかね、、、

世の中いろいろあるが、がんばっていこう。
うちのシステムの現状は、以下のような感じ。

システム構成図

うちにはメイン系とテスト系、2系統のデジタル再生経路があって、気分によって適宜使い分けている。
先日から、テスト系のmpdサーバーに銅メッシュを組み込んで様子を見ていた。
音質は良くなったと思うのだけど、外したらどう変わるかを確認してみた。銅メッシュを使用する前は、柔らかさに欠けるがすっきりしていてそれなりの持ち味がある音だと思っていたんだけど、なんだか以前は感じていた魅力を感じられなくて、けっこう早々に銅メッシュを戻した。戻してみての音は悪くない。

サーバーによって差異がある。メイン系のmpdサーバーは、銅メッシュは不具合が出て上手くいかなかった。
オーディオ用サーバー6台のうち、銅メッシュで改善したと思ったのは3台。2台はよくなった気がする感じで、1台は不具合で不採用になった。良くなる確率は高かった。
銅メッシュを組み込んで改善するサーバーが多いということは、他にも工夫の余地があるということだ。

ノートPCをオーディオ用で運用するというのは良し悪しだ。というか、音のことを考えたら、良いことは基本的には無い。使い勝手や取り回しがいいだろうとか、そういう理由で使っている。

しかし当面、これでいく。
理由は、変更した方がいいかな、と思うサーバーが意外と少ないからだ。
PPAP関係のサーバーでは、Back-End、Middle-Endはapu2で、画像出力も冷却ファンもないボードPCで理想に近い。Frontには相応のスペックが必要になるので選択肢が限られ、置き場に困るようなものは使えないので、ノートPCとなる。
結局、残るのはDaphileサーバー2台ということになる。替えたら音が良くなるだろうか。ストリーミング音源の入り口だが。
そういうわけで、最優先課題ではない。
ノートPCでどこまでやれるかやってみるというのも、個人の勝手でやる分にはありだろう。

次に、DACのUSB接続。
ケーブルの抜き差しでDACを替えるので、一般的なUSB中継コネクタで丈夫そうな奴を介して接続していた。
そんなやり方でも意外に音は悪くならないけど、どうなんだこれ。

オーディオ用のUSBケーブルという話しに行くのが順当なのかもしれないが行かない。

2018年頃まで使っていたUSB-029H2-RPを復帰させて、USB中継コネクタから置き換えてみた。
昔はACアダプターにつないで電源をとっていたが、今回は、それは使わないことにした。PCとDAC間のGNDを切断する設定ができるんだけど、それもしていない。切ったらPCトランスポートとDACがうまく接続しない場合があるからだ。

これは、直ぐにできることなのでやってみた。
あまり期待してなかったが、これが効いた。
音色の色彩感が増している。768kHz/32bitの信号も問題なく伝送している。

これでいこう、と思っていたのだけど、ある日、GNDを切ってみた。
音の変化は、感じられない。
しばらくは問題なかったんだけど、大晦日に急に伝送が不安定になり音が出なくなった。
USB-029H2-RPを外してつないだら、DACがUSB信号を認識し音が戻った。
音質は変わらないかな、、、こうなると、GNDをつなぐ設定でUSB-029H2-RPを戻しても、DACとつながらない。理由は何でか分からないが。

しばらくUSB-029H2-RPなしで使った後、USB-029H2-RPを再使用すると、、、つながった。
こうなると、音が良くなったように感じられる。
たぶん、GND周りで何か問題が蓄積してつながらなくなり、使い方を変えることで時間経過とともに改善したのだろう。
暫く試験運用したが、GNDがつながっていたら問題はないようだ。

次、UPS(OMRON BY50S)のバッテリーを替える。
前に替えてから3年近く経っている。
これは最近、警告ブザーが鳴ったので、交換した方がいいのだ。最近といっても、数週間以上たっている。新しいバッテリーを取り寄せて交換した。
交換しての音の変化は、音に張りが出たような、気がする。情報量も、増えたのかな、音が重層的に、かつ分離が良く聴こえるようになった、気がする。前は聴こえてなかった音が拾えてる気がする。明瞭で透明感が高い。
とっかえひっかえいろんな音源を聴いてみるが、なんだか思った以上に良くなってる気がする。

これってもしかして、「回復した」ってことなのかな。
どのぐらい前だったか、はっきりしないけど、以前は、こんな感じに聴こえていたような気がする。
古いバッテリーは箱詰めして宅急便でメーカーの回収に出したので、もう新しいのと入れ替えての比較はできない。いや、回収に出してなくても、そんな面倒なことは、しないかな、、、どうだろう。

もしかしたら、こういう電池は、早めに替えた方がいいのかもしれない。
暫く前に、DACへの給電元をUPSから電源タップに変えている。UPSより電源タップのほうが音が良いと思ったのだ。しかしUPSのバッテリーの状態が評価に影響していた可能性がある。

考えてみたら、これって、サーバーの電源環境だ。
やはり電源周りは重要なんだろう。

SM-SX100とDACをつなぐXLRケーブルを替えている。
今回の変更は音質を気にしてのものではなく、ADI-2 DACをスタンバイ状態にして暫くしたら、ハウリングが起きることに気付いたのがきっかけだ。Brooklyn Ampではなぜかハウリングは起きない。Pegasus R2Rでも起きない。
ハウリングの原因は、結局のところ、はっきりしない。
ケーブルがノイズを拾っているのかな、と思ったので、替えてみた。結局、替えても状況は変わらない。
ADI-2 DACのスタンバイ状態を解除して、音を出せる状態にしたらハウリングは消える。気持ちいいものではないけど、暫く様子をみることにした。

そういう経緯の結果、ケーブルも固定せずに音色の様子をみることにした。
長らく使っていたオヤイデのTUNAMI TERZO XX V2/0.7を、ortofonのReference 8NXに変更。8NXは20年ほど前に使っていたもので、ずっと死蔵していた。響きは8NXのほうがいいような気がする。TUNAMIよりもあたりが柔らかい。柔らかすぎかどうか、暫く試してみるつもり。
SAECのXR1000も試した。これも死蔵していたもの。こっちは実直なケーブルという印象。TUNAMIと8NXの中間だけど、響きの成分が少なく感じるせいか、印象としての硬さはTUNAMIよりも上。
しばらく、音質を比較し検討してみる。

ハウリングについては、様子を見ながら考える。

前述の諸々の処置の末、Brooklyn AmpとPegasus R2Rの組み合わせが、以前よりも良くなっている。温度感、湿度感を維持しながらハイファイで、以前は出来なかった両者のいいとこ取りが出来ている気がする。
これは望ましい向上だ。

Pegasus R2Rの音が良くなっているのは、デジタル入力信号のジッターが減っているのだろう。
ADI-2 DACはもともとジッターの影響を受けにくい設計が売りだと思うので、比較したらPegasusの方がジッター減少の恩恵が大きいかもしれない。NOSで使っているし。

さて、Brooklyn AmpのXLR入力に使っている固定式アッテネーターのインシュレーター、これまでゴム板の積層で支えていたんだけど、ましなやり方がないかと考えていた。
最近、たまたまYoutubeで、さざれ水晶を袋に詰めてインシュレーターにしたら良いという話を見た。水晶はリプラスのインシュレーターを昔、VRDS-25xsに使っていたことがあって印象がいいので、これで置き換えてみるか、ということにした。

Youtubeによると、さざれ水晶を麻袋に入れて使うということだったんだけど、麻は昔、これもVRDS-25xsで使って、音がカサつくという印象があるのでやめて、コットンの袋にした。ところが、ネットで買ったら、これが体育館のマットのような臭いがする。ちょっと残念感がある。

袋を洗ってみたけど臭いは残る。しかしそれでもゴム板から水晶袋に置き換えたら音は良くなったような。
硬質ゴムの音から、水晶と綿の音に変わった。耳当たりがやさしくなった気がする。同時に見通しが良くなって音場が広がった気がするかな。

図の上では、以前に削除したサブシステムの表示を戻している。これは、Roonを試す機材にしたからだ。Qobuzが日本でも使えるようになれば、うちでもRoonの真価が分かるはずだ(いつになるんだろうね)。

ほんとうはメインシステムに組み込んで比較したいところだけど、面倒くさがりな気持ちが勝って出来ていない。そのうち試すかもしれない。
余っていたノートPCを1台、Roon Serverに使っている。
またノートかよ、って感じだ。

Aug 28, 2018

fireface UCXの電源をiPowerに替えてみた

前回、UCXの電源アダプター出力に自作のフィルターをかませてみたら失敗だったという話を書いた。
今回はその後の状況の話。

まず、UCX用自作フィルター1号の出来があんまりだったので、2号を作成した。
2号と言っても部品は全く同じもので、5.5/2.1mmのプラグ(オス、メス1対)と0.027μFのフィルムコンデンサー。何が違うかというと、配線とか半田付けを若干丁寧にしてみましたというもの。あと、1号で補強のつもりで塗りたくっていたグルーガンの接着剤を使っていない。

使ってみて音はどうかというと、意外に2号は1号のような副作用がない。1号は音がこもり覇気がなくなってしまったけど、そこまでの感じがないのだ。よく聴くと、ちょっとだけ音が丸いかな。継いだままにして1、2日と様子を見ていたら、なんとなく効果が出てきた。丸くなっていた音が出るべきところは出るようになり、逆に音色のニュアンスがフィルターなしの時よりも出るようになった。外して聴いてみたら、なんとなく耳障りな感じがする。少しコントラストが悪くなる感じ。
フィルター2号は使える。
1号とほとんど同じ構造なのに、ずいぶん違うもんだと思った。
しかし考えてみたらケーブルとか被膜で音が変わるんだし、接着剤を塗ったかどうかは意外と大きいのかもしれない。

UCXの電源を改善したら音が良くなるというのはあちこちで言われている。楽器用電源(YAMAHA PA-6の代替品)を入手しようとして果たせなかった顛末は前回書いたけど、PA-6はネットショップで売られていることもある。しかしなんだか割高で、付属品の電源で大きな不満はないし、どうしようかなと思っていた。
しかし、簡単な自作フィルターでも確かに変化がある。
この際だから、最近評判がいいiFI-AudioのiPowerを使ってみることにした。

うちではUCXの電源アダプターはUPS(omron BY50S)のAC出力コンセントにつないでいる。
理由ははっきりしなくて、Ras piとかといっしょに安物の電源タップにつないでノイズが多い環境にするよりUPSのコンセントひとつ充てがうほうが良かろうと思ったんだろうけど、実際に音質に差があるかどうかは確認していない。
今回、とりあえずiPowerは電源タップにつないでみた。
というのは、iPower本体の形状とUPSのコンセント使用状況の関係で刺せなかったのだ。UPSには4つコンセントがあって3つが埋まっている。残っているコンセントにiPowerを刺そうとしたら、既に刺さっているプラグが邪魔で刺せない。刺すには使っているプラグをいくつか抜かないといけない。

書き忘れていたが、前述の電源タップはUPSの出力コンセントに刺している。つまり、壁コンセント→UPS→電源タップ→iPowerと繋がっている。UPSには電源タップが2つと、UCX付属品ACアダプターが刺さってる状況だ。

iPowerと、付属品ACアダプター自作フィルター付を比較、、、
あんまり差がない?
継いだ直後に比較ではiPowerに分が悪い。継いだまま様子を見る、、、あんまり変らんかな?

電源タップに刺したままでどうなのよというのはある。
ホームセンターでACプラグを買ってきて、UPSとの接続用コードを自作した。
この際なので、UPSにつなぐ側はコンセント形状に合わせて接地極付きのプラグにした。そのほうが刺した時に物理的に安定すると思う。購入費は400円ぐらい。iPowerにつなぐ側は100円程のありふれた家庭用ACプラグを使った。長さは30cm程度でコードはこれも家庭用の安価な奴だ。
これでiPowerと付属品ACアダプターの条件が同じになる。

ここで、出てくる音に違いが出て来た。
iPowerを使った方が楽器の分離が良く音色の階調が深くなる。極端に大きな差はないけど、UCXは電源にこだわったほうがいいと思った。
自作フィルターとiPowerを併用したら若干音色が柔らかくなる。ごく僅かに情報量が減るように聴こえないこともないけど、音色が柔らかいので音量は上げやすいので副作用は少ない気がする。意外と好みで使い分けてもいいような。
まさか、もしかして、、こっちのほうがいい?、、、判断は保留しておく。

Aug 12, 2018

USB電源用のDCノイズフィルターを作ってみた

7月は岡山も水害があり、仕事の同僚が被災したりして、どうにもブログを書くとかいう気分になれなかった。他にもいろいろあった。
でも、なんとなく最近になってぼちぼちでも再開しようかという気持ちになれたので、書いていこうと思う。

タイトルにあるように、USB電源用のノイズフィルターを自作してみた。
自作と言うのは恥ずかしいぐらいのもので、半田付けしたから自作、みたいな。例によってGNDと+をキャパシタで繋いだだけで、何Hzのノイズを狙ってとか考えもなく、あわよくば高周波を減らせたらいいや、手元にある部品を使って様子を見よう、で作ってしまったようなものである。うちにあるのはそんなのばっかりだ。

オスメスのusb端子はウェブ通販で購入。メス端子のほうに基盤がついていて、オス端子を半田付する。キャパシタは地元の部品屋で購入した0.027μF。
半田付の固定だけでは強度が心許無いので、写真の状態の後、ヒートガンで固めている。
うちのras piに使っているusb電源は、いくつか変遷した後、現在はELECOMのAVA-ACU01という小物になっている。白地に顔が付いたバージョンで、ゆるキャラ系だ。1個500円で売られていたものを複数まとめ買いして携帯の充電に使ったりしていたんだけど、試してみたら意外にいいんじゃないかな、ということでオーディオに使うようになったのだ。
いいといったって、オーディオ用の電源などは試してないので、ほんとうはiPowerとかのほうがいいんだろうなあ、などと思ってるんだけど、3つ買ったら2万円になるし、ちょっと手持ちの部品を試してみてから検討してもいいかな、ということで、やってみた。

結果は、意外にいいような。
音が滑らかになり奥行が出て、微かにまとわりついていたギラつきが消えて音色がより分かりやすくなった。
まだ改善の余地があったと比べて気付いた。
以前からときどき試聴に使っているエネスクのルーマニア狂詩曲2番とか、1年前よりもずっと聴きやすく美しく鳴るようになってきているんだけど、さらに気持ちよく鳴るようになった。

ロック音源の関係で驚いたことは、THe Whoの「Live at Leeds」を聴けるようになったということ。
聴けるってどういうことかというと、僕はこのCD音源を学生のころに購入して、あんまりにも音が悪いと思って聴き通せず中古屋に売った(他の物を買う元手にしないといけないので)という経緯があるのだ。ノイズっぽいし籠っていて精彩を欠くという再生音。ただ、当時のオーディオシステムはトータル数万円のシスコンで、スピーカーは16cm?フルレンジ?にプラスチック製で直径1cmのドームツイーターが付いていて、ツイーターの傍に耳を近づけても音が聞こえなかった。マイルスのトランペットとコルトレーンのサックスを聴き分けられないという代物だった。
しかしその後、これを持っていないというのはロックファンとしていかがなものかという気持ちに負けて、再購入したのである。その後、システムが変わっても良い音だと思ったことは全くなかったし、そもそもパッケージにノイズなんかは気にするなという旨のコメントが予め書かれているのである。最後まで聴き通した記憶が無い。

その音源が、あろうことかTAS Super LP Listに載っているのである。
http://www.theabsolutesound.com/articles/2018-tas-super-lp-list/

まあ、リマスターで再発のアナログ盤なので、初期CDとは別物だろうけど。
しかし、どこにか優秀録音の片鱗があるのかもしれない、聴いてみないといけないと思って聴いてみたら、なんと、意外に聴けるのだ。パチパチノイズが入っている(8794年のCDでリマスター前のものだ。リマスター後は消えている)けど、ロック演奏の生々しさは、確かに音源に記録されていて、最初から最後まで感動を持って聴き通せたのである。
リマスターCDはどうなのよと思って入手したらノイズが消えていて、初期CDより聴きやすくなっている。音が明るいというのかな。ただ何というのか、、、Live at Leedsってなんだか、ヘビーな初期CDのほうが自分には馴染む気がする。好みだろう。
しかしなるほど、名盤とされるだけのことはあるんだこれはと、ロック聴きだして35年でようやく理解するに至った。

TAS Super LP Listはアナログ音源なんだけど、CDでもいいかと思って最近は参考にしている。
ポピュラー系にはLive at Leedsのように意外な音源もアップされていて、どう料理するか考えろというリストなのかなこれは、と思うようになった。

そんなこんなで、電源アダプターのDCラインというのは対策しやすいのかな?と思って、fireface UCXのDC入力プラグに、上記のフィルターと似たような構造のアダプターを作って噛ませてみた。どうだったかというと、こっちは全く駄目で、再生音がこもり覇気がなくなってしまった。
ひとつ覚えではやはり無理みたいだ。
こっちのほうこそiPowerを使ったほうがいいのかな、、、

UCXの電源といえば、1年も前になるかもしれないけど、楽器店で電源アダプターを注文しようとしたことがある。楽器用のものを流用して音質アップを図ろうとしたのだ。受付でにこやかにどういったご要件でしょうか、と尋ねてくるお姉さんに、これこれの代替品の電源アダプターが欲しいんですがと切り出したところ、たちまちお姉さんの表情がかき曇った。そして、何を言われたかは全く覚えていないのだけど、対応できない理由について、なんでそんな顔して話す必要があるのかというような、苦虫をかみ潰したような、親の仇を見るかのような表情で話すのである。こちらは平静を装いながら、いや、難しいんならよろしいんです、、、と精一杯の応答を絞り出したのだった。
いったい、何があったんだろう。

オーディオで気になることは他にもいろいろとあるんだけど、まず、alsaがバージョンアップしてaplayで扱えるサンプリング周波数が上がったこと。

http://www.alsa-project.org/main/index.php/Detailed_changes_v1.1.5_v1.1.6

aplay: Adjust sample rate limits to support newer hardware
There are number of devices that support up to 384 kHz sampling rate and some devices up to 768 kHz sampling rate. This patch increases sanity check limit to 768k in order to support testing of such hardware.

しかし、まだpiCoreには移植されてないんだよね。自分でコンパイルも試みたけど難しい、、、
まあ、使えるようになるまで待とうかと。

これが使えるようになれば、384kHzとか768kHzにアップサンプリングしたPCM音源をPPAPで鳴らすことが出来るかもしれない。
768kHzが使えるDACがCHORDとかRMEから発売されている。
こういうのに入力したらどんな音が出るだろうと思うんだけど、、、
これらのDACは、MQAに対応していない。RMEとかサイトでMQAを推してるのに対応してない。
フィルターとかクロックとかで高度な技術を使っている分だけ、対応に時間がかかるというのはあるんだろうか。
どうしようかなと。

MQAは、誰も言わないみたいだけど、僕が勝手に考えてるのは、見当違いかもしれないけど、PCMよりもジッターの影響を受け難いのではないか、ということ。
つまりノイズ管理やクロック精度の重要性が低くなり、デジタルオーディオの一番厄介な部分の労力が減ることになり、かなり気楽に構えていても安定して良い音が得られるようになる、のではないかと、思ってるのだけど。
あちこちの説明を読むと、PCMには出来ないところに踏み込んだ技術のようだ。
過去のCD導入の時は音がいいと言われながら違ったし、ハイレゾも音がいいと言われながらそうなの?という感じだし、今回は、確かに音がいいと言われながら普及するといいなあと思っている。
でも僕自身、試聴機会がないので、なんとかならないかな、と思っている。

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