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May 31, 2025

上流サーバーの電源環境にAV-P25を導入してみた

今回はちょこっと書いておく。

5月中旬、LMSサーバー(mac mini 2010)のOSをアップデートした。
Fedora 41 から 42 へ。
これにどういう意味があるかというと、カーネルが6.11から6.14になった。つまりリアルタイムカーネルになったということだ(6.12以降、Real-time supportとなっている)。
アップデートで音が変わるだろうか。
リアルタイムカーネルといっても、ソフトウェアが対応していないと意味がないということがある。
Lyrion Music Serverは対応しているのか。UPnPは、Deezerプラグインは、どうなんだろうか。

結果、音は改善しない。もしかして前のほうが良かったかな、気のせいかな。
いまいちな気がする理由は不明。カーネル以外の主要なソフトウェアがリアルタイム処理に対応していないからかえって負担がかかる、ぐらいしか思い付かない。詳しくないので当てずっぽうだ。気のせいかもしれないし、気にしないことにする。

そうこうしていた頃と同時期、何か出物がないかとハードオフを覗いたところ、TEAC AV-P25が出品されているのを発見した。
https://audio-heritage.jp/TEAC-ESOTERIC/etc/av-p25.html
AC Power Distributorということだが、ノイズフィルターを組み込んだ電源タップだと思う。
1980年代の製品らしい。
3300円也。
通電は確認されているとある。
以前からMPDサーバーやLMSサーバーの電源にUPSを導入するかどうか検討していたのだけど、ちょっとこれを見て気になった。時代的に基本、アナログ回路用の電源なんだろうけど、型番を変えながら今も続いている製品だ。サーバーに使っても悪くないかもしれない。
ジャンク扱いだが、通電するならたぶん壊れてはいないだろう。
そういうわけで、入手。

筐体を開けてみようかと試みたけど、ちょっとどこから手を付けていいか分からずやめた。
素のまま使う。

AV-P25に、LMSサーバーであるMac mini、音源NASが2台、mpdサーバーのノートPCが2台、スイッチングハブSW4-GT-8NS、mpdとLMSのクライアントとして使っている普段使いのノートPC1台。以上、7台の機器をつないだ。

さて、使ってみた感触は、悪くない。
なんというか、純度が増す方向に音が良くなる印象。良い面が濃縮され、生命感が増す。音の色が見える感じがアナログ再生の聞こえ方との類似がある。ノイズが減ることに拠るデジタル音質の改善だろう。速度があって出るべきところが出ることで音の表情が現れ、音楽の美しさが表現される。
安定感が増している。これはデジタル系のノイズ、電源対策が上手く行ったときには常から感じられることで、安定したなと思えたら前進していると判断していいのではないかと思う。

気になるところは、闇が感じられなくなったこと。音の隙間、音の後ろが真っ暗に抜けていない。これは最近のうちでの音の変化の傾向で、今回もそういう方向に進んでいる。しかし、もしかしたら行きすぎじゃないのかと思うところがある。音がいちいち甘やかで、それは響きの成分が若干多いせいのような気がするのだ。音楽としてそれが良くないということはない。一種の美音ではあるだろうし、システムが不安定なときのような過剰な響きの感触とは違っている。
しかし、実際どのように再生されるのが正解なのだろうとか思ってしまう。そこは経験値の低さで、判断力がないということだろう。

悪い音ではないのだけど、ひと言でいうと、いまいち好みの方向ではないのだ。
僕には温すぎる気がする。そこが馴染まない。
トータルでの音質は改善しているし、この温かさが好きだという人もいそうだけど。
なんか、ファンクとか聴いたらいい感じなのだ。音源によっては嵌ったりする。しかし嵌らない音源はなんだか精彩を欠く。どんな機械でもそういう面はあるんだろうけど、どうしたものかなあ、、。

現状で改善は得られているので、当面はAV-P25を使いながら様子を見る。

Posted at 20:22 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Apr 21, 2025

PPAPで44.1kHzを再見する

去年のエントリーで、PPAPでCD同等音源(サンプリング周波数が44.1kHz)を鳴らそうとしたら上手くいかない、という話があった。音がブチブチ途切れたり、コントローラーでの操作が反映されるのに数10秒かかる。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20241212a.htm

今回、これが概ね解決したのでエントリーにしておく。

mpdサーバーが繋がっているスイッチングハブ、GS105Eは、ポートの速度を調整できる。44.1kHz音源を扱うmpdサーバーが繋がっているポートの速度を、自動(1000M)から 100M Full に変更したら、問題なく音が出て、違和感なく操作できるようになった。
といっても、mpdとalsaの設定で多少の調整は必要だったが。

つまり、Back-Endへのデータ送信が速すぎたのだ。

多分、PPAPのmpdサーバーは、音声再生時にはデータがあればあるだけ先を見ずに送ってしまう。
過剰なデータは、ncatかalsaのバッファに保存されるのだろう。
44.1kHzの音源は音声の時間あたりのデータ量が比較的少ない。だからコントローラーから出音を止めようとしても、何10秒も音が出続ける。
一方、アップサンプリングしたデータ(うちでは8倍以上にアップサンプリングする)は時間あたりのデータ量が多いので、数秒以内で反応し音が止まるので、比較的、違和感なく使える。

だから、44.1kHz音源のmpdサーバーの通信経路を100Base-Tにしたら、通信量は1000Base-Tの10分の1なので、安定して違和感なく音声再生される。100Base-Tのスイッチングハブを使ったらいいかもしれない。
あるいは、無線LANのほうが有線より遅いので、問題なく再生されるようになる(有線LANに問題があると思ったが、そうではなかった)。
mpdサーバーのLANポートへの設定ができるなら、そういう対応でもいいかもしれない。今回は試していないが、ethtoolというソフトでポートの速度を設定できるということだ。

PPAPというシステムは、サーバー間で伝送を調製する仕組みが殆ど無いということがわかる。
たぶん、ncatというのはそういうことをするソフトではないのだ。
だから人が調整してやらないといけない。
今更、そんなことに気付いた。
良くも悪くも複雑でないぶん、システムの負担が少ないので、音質上はメリットがある筈だ。
しかし、音が途切れたりバッファにデータを溜め込んだりするようでは、少ないはずの負担が増えるだろうから、そうしたメリットも目減りすることになるだろうけど。

さて、この問題を解決してみたら、意外に44.1kHzでRaspberry Piでも、そこそこ音がいい。
去年は、ちゃんと再生できていなかったのかもしれない。

Posted at 23:33 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Apr 20, 2025

オーディオ状況報告(2025.04.20.)

いろいろと気忙しい。なんだかなだ。

前回のエントリーで、GS105EによるVLANについて書いた。
実際の所、有り無しどちらがいいのか。
VLANを導入する前の、図6-2の配置(LAN ネットワークを見直してみた 6 http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250309a.htm)に戻して聴いてみた。

図6-2の配置のほうが、かっちり、くっきりとした音で鳴らす。明瞭でしっかりした音で、見通しも良いかのような、分かりやすい鳴り方だ。
GS105EでVLANを入れると、一聴、音色がゆるく大人しくなり、これでいいのかな?と感じる。しかし、音色の表現の幅は広い。なんというのかな、音の鈍さが分かる鳴り方をするのだ。空気の重さというのか、どういうのか。
図6-2のだと、音がやや一面的に聞こえる。鳴り方の表現の幅が狭い。乾いた音になる傾向がある。白黒はっきりしているという感じで、これはこれで見通しがよいかのように感じるのだけど、黒く抜けているからSNが良いかのように聴こえるのだ。微細な響きが若干、毛羽立っている。そのせいで本当に細かい音色は聞こえにくくなっている。
GS105EでVLANありだと、響きの毛羽立ちが無くなり、隠れていたグラデーションが見えてくる。よくよく聴いたら、情報量はVLANを使ったほうが多いような気がする。

ちょっと気になるのは、どこまでが本当に「VLAN」の効果なのか、ということだ。
GS105Eを経由したから音が変わっているのかもしれない。
実際、GS105Eを経由するだけでも前述のような変化がある。階調、つながりがきれいに見える。こうした変化は、もしかしたらGS105Eの性格ではなく、ハブをカスケードする効果なのかもしれない。どちらなのか、厳密に確かめることは出来ていない。

そういう聴こえ方がVLANを使うことで増強される。
VLANのON、OFFで比べると、ONの方がスムーズな階調で、きれいに見えるという意味で、見通しが良い。より細やかな部分が見えるようになるので、そのぶん音楽の表情が豊かになるのだ。これは微細な違いだけど印象の違いは意外に大きい。

こうなってみて、リスニングで変わったこと。
以前に僕は、録音が良くない音源は意外に少ない、と書いていた。
しかし、ここにきて、録音の良し悪しによる聴こえ方への影響が、以前よりも大きくなってきた。というのは、音源によっては、収録されていて然るべき音の情報が収録されていない、と感じるようになった。
たぶん、音の階調がきれいに見えるぶん、階調がきれいに埋まってないように聴こえる音源は、欠落感を感じるのだと思う。
録音が良くない音源は、以前に思っていたよりは少なくない、ということになってきた。
善し悪しだ。

VLANについては、今のところ、このぐらいにしておく。

現在のシステムはこんな感じ。

システム構成図

前にあげたのが1月なのでちょっと早いけど、随分変化があったので。
LANに手を入れて、上流の配置があれこれ変わっている。
スイッチングハブの機種や配置をいろいろ変えているけど、それよりもハブの機体自体へのノイズ対策(銅メッシュの組み込み)による改善が大きかった。つまり、スイッチングハブという機械単体だけでもデジタルオーディオへの影響は非常に大きい。オーディオ用のハブにニーズがあるのも宜なるかなだ。
LANの扱いは未だ発展途上と言っていいだろう。現状でも音は充分良いような気がするが、課題は積み残したままなので、様子を見ながらぼちぼちやっていく。

あれこれやる過程で、アンプの聴こえ方に影響があった。
Brooklyn Ampがいまいち冴えないような感じになったので、アップグレードを考えようかと思ってエミライのサイトに行ってみたら、基盤供給に難があるので当面は受付を中止とある。
https://www.mytekdigital.jp/contact/brooklyn-amp-upgrade/

その時は、しくったー!と思ったのだけど、その後、あれこれ続ける中で不満は解消してしまい、十分にいい音だと思うので、アップグレードはまた暫く見送り。
しかし、基盤がないって、世界情勢だろうか。

うちのシステムは、ノートPCをmpdサーバー兼UPnPレンダラー兼PPAP Frontとして運用している。
音声データを受信しmpdで処理して送信するのだけど、送受信を有線LANで行っている。
ノートPCには無線機能が付いている。
音声データ受信を無線で行い、有線でMiddle-Endに送信したら、スイッチングハブでVLAN設定とかしなくても、簡単にネットワークを分離できる筈。

しかしこれは以前に試して、upmpdcliが動かなくてあきらめている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20250103a.htm
あんまり記録らしい記録は取ってない。
ちょっとやってみて、そのまま放置しているのだ。
というか、読んでも実際に何をどうやっていたのか、よく分からない。備忘録失格な文章だ。
取りあえず、そのうちテストサーバー機と余っているラズパイを使って実験から始めてみるつもりだが、いつになるか分からない。余裕があるときに試みる。

Tiny Core Linux が v16.0 になり、カーネルが 6.12.11 になっていた。これはリアルタイムカーネルの安定版だ。
対象はx86、x86_64、RISC-V、ARM64、ということらしい。
http://tinycorelinux.net/welcome.html
https://en.wikipedia.org/wiki/Linux_kernel_version_history

そういうわけで、PPAPサーバーを作り直さないといけない。
そのうちやる。
こういうのは、持てる技能が錆びつくのを防止するのに時々やったほうがいいのだ。面倒だけど。そのうちだ。

piCoreはというと、v15までリリースされている。1つのイメージで全部のバージョンに対応しているようだ。
http://tinycorelinux.net/15.x/armhf/

PPAP Back-EndのサブにRaspberry Piを使っていたんだけど、やはりいろいろ手をかけているapu2に比べたら音質は劣る。手を入れる余裕もなかなか無い。カーネルもそういう状況なので、今後どうするかは検討中。

Posted at 10:12 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Apr 10, 2025

LAN ネットワークを見直してみた 7-2(GS105EによるVLANの挙動について - 13日、追記)

前回のエントリーでこんなことを書いた。

オーディオ再生が途切れたら、Middle-Endへの道が切れる。mpdサーバーからのpingが通らなくなる。
GS105EのVLAN設定を解除したら、つながる。その後、再設定したら、つながったまま、音も出る。音を止めたら、そのうち、途切れる。
どうやら、DHCPサーバーからの経路がVLANで切れているので、IPアドレスをロストするのが原因ではないかと考えた。
Middle-EndはDHCPサーバーからアドレスを振っていたので、これを機会に固定した。
これで安定したらいいんだけど。

前回エントリーではこういう感じで、GS105Eの拡張ポートベースVLANというのを使ってLANを分離してみたら、音は悪くないけど途切れるというところまで。

Middle-EndでIPアドレスを固定しても、経路を見失うようだ。
いつ起きるか、予測は難しい。
DHCPサーバーから見えないからロストするのかな。スイッチングハブにMiddle-EndのMACアドレスの記憶はあるんじゃないかと思うのだけど、それもなくなるのだろうか。
追加の対策としてDHCPサーバー(ONU兼用)にMiddle-Endの固定IPアドレスを登録したが、変化なし。
オーディオで音を出そうとしてつながってないのに気付くのは癪なので、その前にMPDサーバーからMiddle-Endにpingを打って、つながってるかどうか確認するようになった。

しかし、それでも万全ではない。
音を鳴らしていて、突然に接続が切れることがある。確認したらpingが通っていない。
VLANの設定を解除したら音が出る。VLANを再設定する。何事もなかったかのように音は鳴り続ける。
どうなってるんだろう。
オーディオ再生、つまりデータ転送が途切れたら経路が途切れやすいとか、そういうわけではないのだ。関係なく途切れる。

VLAN設定解除後に、pingを打つでもmpdで音を出すでもいいようだが、信号を送ることで経路が再開通するらしい。その後、VLAN再設定したら開通した経路がしばらくは維持される。
VLAN設定解除して、比較的短時間、何もせず待ってからVLAN再設定したら、経路は閉じたままでpingも通らない。
数分以上(正確な時間はわからない)待ってVLAN再設定したら、経路は通じている。この場合、多分、DHCPサーバーがMiddle-Endを見付けてIPを確認しているのではないかと思う。

音を鳴らしている途中でも急に経路が閉じることがあるのだから、経路閉鎖にデータ伝送の有無は関係がない。
何かタイマーのようなものが何処かで設定されているか、経路を維持させる何かが欠損しているのか、なにか原因があるということなのだろう。

DHCPのリース期間の問題とかだろうか。
DHCPサーバのIPアドレスのリース期間設定の考え方 | TechNote
https://technote7.com/dhcpserver-iprerease/
それとも、これだろうか。
Keepalive - Wikipedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Keepalive
パケット送信して経路を確認するという。TCPキープアライブはデフォルトでは無効ということだけど、どうなんだろう。

しかし、何が原因なのか、分かってない人が一人で考えても調べても、よくわからないものはわからないのだった。

VLANのON/OFFで、音の差は、少ないと言えば少ない。
最初はブラインドでは区別がつかないと思った。しかし切り替えながら聴いたら確かに違う。この音質に慣れたら戻れなくなるだろうという気がする。繊細な部分の表現が違うのは確かだからだ。差異を具体的に指摘しろと言われたら難しいが、音の心地よさという意味では、それなりの差異を感じる。ネットワーク分離せずに鳴らすと潰れる階調が、分離したらきれいに見えてくるというのか、そういう聴こえ方だ。

そんなわけで、適宜、オーディオを聴くときにpingでネットワークの開通を確認するようにして、様子を見ていた。面倒といえば面倒だが、処方箋が見つからないのでしかたがない。

そうこうするうち、GS105Eのファームウェアが古いせいかも知れないと思い至った。
昔だったら、Windows用の設定ユーティリティを使うのが簡単だったらしいんだけど、うちには自分用のWindows機は無いので、アップデートが面倒でそのままにしていた。今回、アップデートしようとしたら設定ユーティリティは古くてサポートが切れているので、tftpというのを使わないといけなくて、いよいよ面倒だった。
一応、手順をメモ。Version 1.3.0.3から1.6.0.15へのアップデートだ。

dnf -y install tftp-server tftp

systemctl start tftp.socket
sudo cp '/home/ab/Downloads/firmware/GS105Ev2_V1.6.0.15/GS105Ev2_V1.6.0.15.bin' /var/lib/tftpboot
ls /var/lib/tftpboot
sudo chmod 777 /var/lib/tftpboot/
systemctl status tftp.socket
systemctl enable tftp.socket
systemctl stop tftp.socket

systemctl status firewalld
systemctl stop firewalld
systemctl start tftp.socket

コマンドだけで何書いてるかわからないかも知れないけど、備忘録なので、まあいいだろう。
tftpを普段使用のノートPC(Fedora OS)にインストールして、ファームウェアを落としてtftpから見えるようにして、ファイヤーウォールを止めて、tftpを動かして、それでウェブブラウザ上のGS105Eのインターフェイスからtftpで繋いでファームウェアをインストールできる。
いくつかサイトを参考にした。
3台あるGS105Eのうち1台はVersion 1.5.0.5からのアップデートで手順が違っていた。これはhttp経由、ウェブブラウザ上でできて簡単だったので省略。

アップデートで、明確な音の変化は感じ取れない。
さて、これで問題は解決するのかというと、解決しない。
やっぱり気付くとMiddle-Endへの経路が途絶している。

次に、省電力モードというのを止めてみた。
しかしこれ、Version 1.4.0.6から追加された機能らしいので、Version 1.3.0.3から続いている問題とは関係ないかも知れない。
そして、やはり関係ないのであった。

あとできるのは、ハードの故障確認のためLANポートの変更、ハブの変更。それから、Tiny Core、PPAP方式固有の問題を検討する、かな。後者はハードルが高い。面倒すぎるので多分そこまではしない。

まずポートを変更してみる。
GS105Eの5番ポートにつないでいたMiddle-Endに向かうLANケーブルを、1番ポートに移動。VLANの設定を組み直す。
これでどうだろう。
1日経って、やはり途切れる。

うちにはGS105Eが3台あるので他のに替えてみる。3台あるうち、生産された時期が新しめの機体にする(シリアル番号とか、出荷時にインストールされていたファームが新しかったことで分かる)。
結果は同じ。1日経って途切れる。

あれこれ繰り返すうちに24時間程で切れるのか?と思うようになった。

DHCPサーバーのリース時間設定が24時間になっている。
これを、試しに1時間にしてみる。1時間で接続が切れるかと思ったら、切れない。
関係ないのかな。
とりあえず様子を見る。
24時間後かどうか分からないが、だいたい1日経って途切れたな、と思ったら、1時間ぐらいしてまた途切れた。早い。24時間で切れるというのは、たまたまそう感じただけで、実際はそういうわけではないようだ。

拡張ポートベースVLANの説明を見直してみる。
https://www.netgear.jp/support/download/tips/unmangedplus_portvlan.pdf
この説明書のイラストで、共有されている8番ポートはインターネットにつながっているということに思い至る。つまり8番ポートの先にあるのはルーターだ。2つのネットワークがともにルーターにアクセスできているということになる。

うちのVLAN設定では、共有されているのはMPDサーバーのポートだ。
これらはインターネットにはつながっていないし、ルーターでもない。
ルーターは、うちでは2番ポートの先にあるONU兼DHCPサーバーだ。これはPPAP Middle-Endにはつながらない。

ということは、MPDサーバーにルーター機能を持たせたら、切れないようになるんだろうか。
いやいや、ポート1つしかない機械でルーター機能って無理でしょ。WiFiルーター化というのがあるらしいが、そうなるとMiddle-EndをWiFiでつなぐことになる。なんだか複雑化するばかりで何やってるのか分からない。

話はちょっとそれるが、うちではPPAP Middle-Endで3つのネットワークをつないでいる。つまり、Middle-Endはルーターのようなものとして働いているということだ(apu2シリーズで本来想定された使い方にルーターがある)。
一般的なルーターの実装については知らないけど、うちのMiddle-Endではネットワーク間をつないでいるソフトがncatということで、たぶんルーターとして見たらイレギュラーな仕様だろうと思う。イレギュラーとはいえ、2重ルーター状態と言って言えなくもない。
そこにルーターを足したら3重になる。どうなんよ。

拡張802.1Q VLANも試みたが、これは全くつながらなかった。こうなると、拡張ポートベースVLANでつながっている方が不思議なのかも知れない。

弱りましたな。

まあ、仕方ないので、いちいち確認してつなぎながら使っていこうと思う。
DHCPサーバーのリース時間設定を72時間(最長)に設定した。変化はありやなしや。

13日、追記。
3日経って、途切れた。ここだったか。
しかしリース時間を0にして、再リースを止めることはうちのサーバーでは出来ない。
Raspberry PiをDHCPサーバーにしようかとも思ったが、トラブルのリスクは上がりそうなので、やめておくことにした。追々、様子を見ながら検討していく。

Posted at 18:15 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Mar 22, 2025

LAN ネットワークを見直してみた 7(GS105EでポートベースVLANを使ってみる)

最近思ってること。
食洗機が動くと、オーディオの音が悪くなる。

最初は、なんで音が悪いんだろうと思っていたんだけど、ふと気付いた。
NASとかサーバーが、たぶん食洗機とAC電源を共有している。そういう場所にNASが移動してきたのだ。実際、食洗機が止まると、音が良くなる。その差は意外と歴然としている。洗濯機とか電子レンジとかに比べて、食洗機は影響が大きい。

しかし、今まで気付かなかったんだけどな。
以前はこんなにピーキーでは無かった筈だ。LANに手を入れて以降の変化だと思う。

やはり、こうなると電源はなんとかすべきなんだろうかと思うが、食洗器対策というのも変な話だ。食洗器がガアガアいってる時は、どうせオーディオは良い音が鳴っていても満足なリスニング環境とは言えないのだし我慢すれば良いのかもしれん。それでもオーディオを鳴らすなら割り切ればいいだけの話で。
引き続き様子を見るかな。

さて引き続き家庭内LANの話。
構成図を見ていて気がついたことが ある。NASが移動したのでGS105Eを使ったネットワークの分離ができるかもしれない。

ネットワークの分離はかなり昔に考えて、そのために当時、GS105Eを購入した。 GS105EはウェブブラウザからLAN端子ごとにVLANを設定できる。ポートベースVLANというものだそうだ。
ネットワークを分離することで、ブロードキャストパケットの流入を制限できる。
下記urlのpdf参照。
ポートベース VLAN ポート間の通信を禁止 - NETGEAR
https://www.netgear.jp/support/download/tips/unmangedplus_portvlan.pdf

すっかり忘れているんだけど、このサイトの過去ログを読むと、2018年頃に使ってみたことがあったらしい。「ppapのバックエンドを家庭内LANと切り離すのに使うことにした、効果はプラセボレベルで効いている感じ」とか書いている。
しかし、その後、VLANは使わなくなっている。
過去ログの話題にも出てこない。
記憶では、なんか上手くいかなかったことになっていて、どう上手くいかなかったか明確な記憶はない。今年2月のエントリーに、割り振りが上手くいかなかったとか、そうした機能は使わないままになったとか書いているんだけど、いや、使ってたんだって(訂正を入れました)。
NASの扱いの判断が難しかったという印象だけが残っている。
実際、どうだったのだろうか、、。

話を戻す。
その後、2022年にPPAPのMIddle-EndとBack-Endを直結することで、ネットワークを分割した。
Middle-Endまでが家庭内LANと同じネットワークで、そこから先は別のネットワークになり、家庭内LANのブロードキャストパケットは流入しない。
これはそれなりに効果があって、現在も継続中だ。

今の装置の配置だと、PCトランスポートの枝は全くアップデートを考える必要がない。 つまり、ウェブに繋がる必要はないのだ。
MIddle-Endも家庭内LANの影響から開放してみたい。
GS105Eでなんとかなるのではないか。

うちの家庭内LANに繋がっている機械は、3つに分けることができる。
1つはオーディオ関係でアップデートする必要がないもの。 前述したとおり、apu2などPPAPのMiddle Endなど。ウェブに繋がる必要がない。
2つめは、オーディオに関係のある機械で、アップデートやダウンロードのためにWeb につながる必要があるもの。LMSサーバーや音源用NAS、コントローラーとして使うノートPCがこれにあたる。mpdサーバーはウェブにつながる必要はないけど、コントローラーPCからアクセスする必要があるので、違うネットワークには出来ない。
3つめは、パケットやノイズにそれほど配慮する必要がないもの。家族が使うPCやスマホ、プリンターなど諸々。多くは無線LANでつながっている。
僕が使うオーディオ機器で、WiiM miniは無線を使う。どうするか。しかしメインシステムに繋がることがなく、ざっくばらんに使う機械と考えたら、他のオーディオ機器とは別と考えることも出来そうだ。あと、タブレット端末やスマートフォンでオーディオをコントロールすることもある。アクセスするのはmpdサーバーとLMSサーバー。これを無しにしたら、困ることもあるかな。

とりあえず、1を2、3から分離する。
問題は、105Eを使うことで音質に悪影響があるかどうかだ。

図7-1

LAN構成図1

図7-2 GS105E設定

gs105e設定

こんな感じ。
mpdサーバー(PPAP Front)とPPAP Middle-Endのみで構成されるネットワークをVLANで組んだということだ。
サーバーとハブの配置を変えた結果、mpdで処理された信号がONUを経由しなくなった。

音は、多少柔らかくなったのかな。これは多分、GS105Eの傾向だ。過去に聴きなれた感触、そんな感じの音色だ。
悪化したのかというと、評価が難しい。
なんとなくだが、空気の質感を感じる。つまり、微かにモヤがかかっているような気がする、にもかかわらず、見え方がきれいな気がする。細かい音の動きは若干見えにくいが、情報量が減っているのかどうか、よく分からない。動きが見えにくい気がするという意味では減っているのかもしれないけど、なんだか、そう感じない。耳あたりが良いし、本当にこれって情報量が減ってると言えるのかな?と思わせるぐらいには然りげ無く表情が良いので、すごく評価が難しい。

ここで、VLANの設定を止めてみる。
音は多少、元気になった。
騒がしくて硬いと言って言えなくはない。空気の感触も減ったかな。
しかし音の滲み、グラデーションの重なりはVLANを止めたほうが多い。硬いのに不明瞭に感じるのだ。

やはり、VLAN設定している方が良いのかな。
然りげ無いのになんとなく音に凄みがあるのだ。単純にリアリティというとなにか違うような気がするけど。

スイッチングハブに銅メッシュを仕込んで以降、音質が底上げされたというのか、音が悪いというのが見えにくくなった。良いことなんだけど、判断する聴き手の技量への要求水準が上がるので駄耳には辛い。

ここで、ちょっとした問題が。
オーディオ再生が途切れたら、Middle-Endへの道が切れる。mpdサーバーからのpingさえ通らなくなる。
GS105EのVLAN設定を解除したら、つながる。その後、再設定したら、つながったまま、音も出る。音を止めたら、そのうち、途切れる。

どうやら、DHCPサーバーからの経路がVLANで切れているので、IPアドレスをロストするのが原因ではないかと気が付いた。
Middle-EndはDHCPサーバーからアドレスを振っていたので、これを機会に固定した。

これで安定したらいいんだけど。

昔は、オーディオ関係の機械は全て固定アドレスにしていたんだけど、最近はずっとDHCPサーバー任せにしていた(過去ログを読むと2020年よりは前かららしい)。面倒に思うようになって固定を止めた記憶はある。
たしか、固定のほうがトラブルが多いと思ったんだったかな。
もしかして、ネットワーク分離を止めたのは、それが関係あったのだろうか、、、全く記憶はないのだけど。

GS105EによるVLANを使ったほうが良いのか、GS105Eを使わない前エントリーの配置のほうが良いのか。
それは、もう暫く様子を見て判断しよう、と思っていたけど、なんだか待てずに比較してみた。

前の配置のほうが明瞭な音がする。こっちのほうがいいのかな、という第一印象。
しかし、いくつか音源を聴いていくうちに、なんだか音色の表情が硬いように感じられてきた。比較すると、平面的なのだ。VLANを使ったほうが階調が豊かに聴こえる。
情報量が少ないのか?というような印象を最初は持ったが、あたりがおとなしいのでそういう印象を持っただけで、実際にはそうではないようだ。動きが見えにくいというのも、階調が多くて柔らかいから穏やかに見えるだけらしい。特に、ピアノの速弾きがきれいに見えるときに、そういうことなのかなと思う。

まだ即断はできない。しかし当面はVLAN有りで使う。

Posted at 23:38 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Mar 11, 2025

MQAメモ

今回はメモを少しだけ。
MQAというのは分かりにくいと言われていたけど、僕自身が読んで一番わかり易いと思ったのは下記のサイト。
実は何年も前に読んで、その後、見失っていた。
最近、検索して見付けたので備忘録。

UANAMAS LabelがMQAコーディングをなぜリリースするのか? | UNAMASレーベル公式WEBsite
https://unamas-label-jp.net/?page_id=2388

ここからのリンクで、以下のファイル。

J. Robert Stuart - MQA: Questions and Answers - Stereophile 誌記事より抜粋
StereophileMQA - StereophileMQA.pdf
https://unamas-label-jp.net/wp-content/uploads/2017/10/StereophileMQA.pdf

JAS Journal 2015 Vol.55 No.6(11 月号)
About MQA (Master Quality Authenticated)
新デジタルコーディング方式 ‐ MQA (Master Quality Authenticated)
Bob Stuart, Keith Howard 訳:鈴木 弘明(株式会社 ソナ)
http://www.jas-audio.or.jp/jas_cms/wp-content/uploads/2015/12/201511-045-057.pdf

最初に載せたサイトから引用。

これまでもD-Dコンバータやマスタークロック供給、様々なジッター低減といったアプローチで途中の信号は、改善されていますが、MQAは、上流に遡って一番基本となるレコーディング時に使用したA/Dコンバータが持つ時間軸信号構成と同じ信号をMQA-デコーダによって補完・修正しエンド・ユーザーの地点でレコーディング時のA/D変換を再現するというのが大きな特徴です。MQAではこれをDe-BlurとかDe-Bleedingと呼んでいます。このためには、音楽制作レーベルやエンジニアから使用したDAWやA/Dコンバータの情報をもらって分析しておかなければなりません。UNAMAS Labelでもエンコードを依頼するときに必ず使用したDAWやA/Dコンバータの機種を付記し、さらにFINAL MIX前の源データ(RAW DATA)のサンプルを提供します。このことでA/Dコンバータとオリジナル録音時のデジタル信号の構成を分析しメタデータ化してMQAエンコードしたFLACが作成されます。こうした手間を面倒に思ったり、何かノウハウが盗まれるのではないか?といった危惧を持つレーベルやメーカだとこの仕組みは、成立しません。

つまり、録音の時点でMQAという録音再生システムの中でデータが作られていくということ。
ビットパーフェクトにはなり得ない。最初から時間軸信号のズレ(ジッター)を補完修正することが前提なのだから。
オーディオ再生時、DA変換でもそれが行われると僕は理解している。つまりオーディオ機器固有のジッター特性を補完修正するフィルターの実装が、MQA対応ということ。折り紙を解凍するだけではないということだ。

MQAの将来がどうなるのか、分からない。しかし何処かで命脈を保ってほしいと思っている。
ロストテクノロジーにするのは惜しいからだ。

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Mar 09, 2025

LAN ネットワークを見直してみた 6(ハブについて現時点でのまとめ + NASの移動)

最近、といってもネットワークを弄る前からだけど、無線LANが途切れやすくなっていた。
そこで無線LANルーターの枝をONUに持ってきたら、なんとなくオーディオの音が曇るようで良くない。なおかつ無線の状況は改善しない。枝を以前の場所、GS108に戻して、間にGS105Eを追加して通信を補強した。
補強って、根拠はないんだけど、僕はスイッチングハブは通信の安定性を強化すると思っている。無線LANルーターを直接にGS108につなぐよりは、間にハブをかませたほうがいいのではないかと。バッファアンプみたいな考え方だ。但し、ジッターについては配慮していない。あくまでデジタル伝送の補強という考えだ。
実際、多少はましになってるのかな、これで様子見である。

図6-1

LAN構成図1

ちなみに、ONUとapu2の間のGS105は外さない方がいい。これも多分、伝送の補強なのだと思う。

色々やってきたのでまとめを書いておこうと思ったのだけど、まとまらない。
以下、羅列。

1)ハブが音に与える影響は大きい。
個々のハブにはジッターに因る固有の音色、傾向がある。それが不要ならノイズ対策するか、ハブを替えること。

2)銅メッシュによるハブへのノイズ対策は効く。
たぶん電源強化や仮想アースなども効くだろう。しかし銅メッシュのいいところは、作用が強く副作用が感じられないことだ。こういうのは他にあんまり類がない気がする。
基本的にジッターはDA変換に際して音を変え本来の情報量を減らすので、極力、何らかの対策をしたほうが良いと思う。

3)配置は、PCトランスポート系とその他を分けるほうがいい。
それ以外で、配置の差異による音色への影響は、うちではちょっと判断しきれないと感じた。ハブの個性の影響も大きいし変数が多すぎて訳がわからなくなる。ハブのノイズ対策をしたので、以前と同じことをしても以前とは違う結果が出るかも知れない。

4)うちのONUは、意外と音質が悪化しない。
一般的にはノイズ源で音質悪化要因のように言われているが、これは各家庭によって違うのではないか。むしろうちではONUより他のハブの悪影響が大きくて、ONUのLANポートでPCトランスポート系とそれ以外を分ける必要があった。ONUに別のハブをつないで、そこで分けるのはうちでは悪手だった。
理由は不明。ONU以外のハブが悪すぎた可能性ぐらいしか思い付かないが、そんなに悪いのかね、、、しかし、ハブにノイズ対策した今では、どちらが良いかは分からない状況だ。

5)LANポートの自作ターミネーターは効くかもしれない。
以前、主に100BASE-T用のを使っていたが、1000BASE-Tのポートばかりになった今の状況では本数が足りなくなり、いつの間にか使わなくなっていた。ONUの空きポート2つに刺してみたが、少し効いているような感じ。音が明瞭に、しなやかになる。控えめにしっかり主張するようになるかな。ターミネーターは設置箇所を増やす意味があるかも知れない。

6)GS105Eの空きポートは稼働を停めたほうが良いかも知れない。
GS105Eはウェブブラウザからポートの挙動について設定が出来る。以前は空きポートの機能を停止しても違いが分からなかったが、今は少し音の透明度が変わる気がする。オーディオ関係の機械とは離れた場所に使っているが、僅かだが音に影響があるようだ。但しブラインドでは全く気付かないだろう。

7)QNAPのオーディオ用NASは、PCトランスポートの近くにつないでいても悪影響が少ないようだ。
ストリーミング音源を聴いている時にNASのLANケーブルを抜いても音が変わらない。悪さはしていないように見えるかな。NASデータ音源の音がNASの設置場所によって違いがあるのかは、まだ確認出来ていない。

以上、まとめ。7は、ハブについてではない。

そういうことなのだが、2月末の時点で、NAS音源の音質は、遂にストリーミング音源に抜かれた。
NASの音も以前に比べたら改善している気がするんだけど、にもかかわらず、数馬身の差でぶっちぎられている。それほどストリーミング音源の改善が顕著なのだ。

これは、どうにかしないといけないだろう。
というのは、NASにしかない音源があるからだ。

すぐに思い付くのが、NASの移動。
ストリーミングを担うLMSサーバー(Mac mini)がつながっているLSW4-GT-8NSに、NASもつなぐという案だ。
LSW4-GT-8NSに銅メッシュを設置してから、ストリーミング音源の明確な音質向上があった。そこにNASをつなげば、同等の音質改善が期待できるのではないか。LSW4への負担が大きくなければいいと思うが、NASとストリーミング両方同時に大量のデータが流れることはないので、大丈夫ではないだろうか。ノイズの増加は気になるが、どうなのかな。

問題は、設置場所を作らないといけないこと。
本棚最下部の空間で、そのままでは床に直置きになるので、もしかしたらボードが必要になるかも。

複数のサーバーを移動させて場所を作る。
手頃なボードは直ぐにはないので、段ボールで代用。
なんとか移動した。

図6-2

LAN構成図2

音は、、、どうなのかなあ、、、どうもすっきりしない。

劣化していないか。これが、微妙なのだ。ストリーミングの音の鮮度が、1ミリぐらい縮んだ気がするけど、ほとんど気のせいかも知れない。
NASのほうは、随分改善しているが、ストリーミングの音には、まだ追いついていない。表現の幅が狭い。比べると、一面的に聴こえる。ストリーミングのほうが音の表情を繊細に描き分ける。

ストリーミングの音の、1ミリ縮んだ気がするのは、この描き方の部分で、僅かだが何だかすごく大きい差異、損失のように感じる。
じゃあ、NASを前の場所に戻すのか。

とりあえず、NASの下がダンボールというのが気に入らない。インシュレーターでMagic Dreamを履かせて対策はしているが、悪影響があってもおかしくない。
ネットでコーリアンのボードを注文した。

しかし、、、半日過ぎて、両者の音質が改善してきた。
何か、電気の環境が安定してきたのかな。しかも両者の優劣がつかなくなってきた。音の違いはある。ストリーミングは暖、NASは涼。しかし僅差で、優劣を聴き分けるのは難しい。
まあ、しばらく様子見しながらだ。
その後も、若干の音質変化はあるようで、落ち着いた傾向に向かっているかな。

そういえば、電源の問題がある。

今までNASは、UPS(無停電電源装置)、BY50Sから電源供給していた。
今回、セッティング場所を移動したので、通常の壁コンセントから給電することになった。これはどうなんだろう。

そこでふと気付いたのは、もともとUPSが電源供給していたのはNASと、apu2が2台とRas Piが1台、あとはハブとWiiM mini。
NASが外れたのだけど、ボードPC3台、これらは全てTiny Core系のOSで動いている。電源オフでシャットダウンしても問題ないOSだ。つまり停電しても問題ない。ということは、UPSは、NASなどへの給電に移動させてもいいということだ。

懸案は、UPSからの給電をやめたら、どの程度、音が変わるかだ。
実際に壁コンセントから直接、UPSを通さずに給電してみる。
若干、音が固くなったかな。
優しさが足りないというか、突き放すかのように聴こえる。いろいろ音源を聴くうちに、どうも情報量が減っているように感じられた。ピアノが無駄に硬い音で鳴る。以前は聴こえていた微妙なニュアンスが塗り潰されている。
UPSに戻したらもとに戻った。
UPSは、PCトランスポートに必要だ。音質に大きく貢献している。

となると、NASは電源環境が以前より劣化していると考えていいだろう。
PCトランスポートにとっては重要だが、NASにとってはそうでもないということも有り得るけど、有ると無しでここまで音が違ったら、そうでもないでは済まない気がする。もしかしたら、apu2を繋いでいるハブ(GS105)の周りを弄ってもそんなに大きな音質変化が生じなかったのは、UPSから電源供給しているからだろうか。電源が良ければ、ノイズへの抵抗力が強いかもしれない。

当初、NASの音質がストリーミングに及ばなかったのは、電源が壁コンセントに変わったことも影響したかも知れない。
新たにUPSを用意すべきか。電源は音への影響が大きい。
だがNASの音は、一応(何故か)改善して、それなりになってはいるのだが。

コーリアンボードが届いて、NASの下に設置して、いよいよストリーミングとNASの違いは全く分からなくなった。ただ、ボードの効果なのか、時間経過が作用したのかは分からない。

UPSは、今後の検討とする。
停電対策になるし、音質改善の期待も出来る。

しかし、これ以上の改善って、どうなるのか、あんまり想像がつかない。未踏の地は想像がつかないものかもしれない。

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Feb 24, 2025

LAN ネットワークを見直してみる 5(Walter Tilgner / Whispering Forest を巡る顛末)

今回は戦線撤退したということを書こうとしていたんだけど、最終的にはそうならなかった。

さて前回、Walter Tilgner / Whispering Forest の1stトラック、小鳥の位置がハブによってあれこれずれるという話だ。
対策として、あれこれやった。
取り敢えずノードストのチェックCD音源トラック15がより正確に再生される状態を目指した。ステレオ再生が正確だと、左右スピーカーの間でチャフィング音の音像が動いてアーチ型の軌跡を描くのだ。
ハブやサーバーの配置を変えて、正確な再生が出来たら優秀な配置になっているということになり、そのときの小鳥が正確な位置ということになるのではないか。

しかし、全く埒が明かず。チャフィング音がアーチを描かないのだ。
ついにはスピーカーの位置を調整してなんとかしようとしたが、無理。
どうして以前は一応アーチが描けていたのか分からないが、おそらくは部屋の散らかり様の変化も影響しているのだろう。自分だけの部屋ではないのだから。

正確な再生は困難であり、そういう意味では現状ではどれも似たようなものということであれば、自分の好みの音が出るハブを選ぶというのが最適解ということになるのではないか。
そういう風に割り切った。戦線撤退だ。

音色だけいうなら、意外にバッファローの古いハブが好みだったりする。しかし音の情報がGS108に比べると少ない。
一方、GS108は音像の動きがよく見えるのだけど、膨らみがちになる。LANをいじり始める以前の音の洗練された姿と比べると、飾りが多すぎるのだ。

もっと透明度がほしい。なぜ以前はそれが得られていたのだろう。
以前よりも色彩感は濃くなった。ボトムが落ちたというか。音楽性でいうとブルースが濃くなった。それが合う音源はいいのだけど、この世のものでないかのような感触で鳴っていた音源は、あんまりいいようには鳴っていない。
Michael Hedges / Aerial Boundaries とか、聴こえ方の感触がまるで違う。すごくマッチョな感じに寄っているのだ。これはこれでブルージーでかっこいい音だ。なんだか、いろんな音色で鳴る。弾き方、表現が多彩に聴こえて面白い。しかし、これでいいのかいな。あまりに聴こえ方が違うので戸惑う。
なんというかな、食事に例えたらお好み焼きというか。
美味しんだけど、いま求めてるのはそれじゃないというか、たまのおやつなら良いけど毎日そればっかりは無理じゃないかな、というか。

ハブへのノイズ対策は、効くはずだ。
apu2の枝のGS108に銅メッシュによるノイズ対策を仕掛けてみる。多少、音が締まった。
同時に芳醇さが減弱する。匙加減の調節は難しいけど、音質の装飾は本来ハブに求めるものではない。
とりあえず、うちにあるGS108、GS105、GS105Eは全部、銅メッシュを筐体内に設置することにした。筐体を開けることが出来るので設置できる。なにもしないよりいいだろうし、弊害もないはずだ。

しかし、実際、これは効いた。
以前に得られていた音の透明感が戻ってきた。
特に、8本の枝を繋いだGS108v4に設置した直後に、大きく変わった。ようやく戻ってきたと感じた。
流れで試聴比較し、apu2の枝のGS108をGS105に替える。
試行錯誤の中でLSW4-GT-8NSの影響力も馬鹿に出来ないこと、そして代替が効かないことがわかったので、これも銅メッシュを設置した。ここでも音が化けた。情報量が格段に上がったのだ。

図5-1

LAN構成図1

音の透明感が戻るのと同時に、減衰していた芳醇が別のベクトルから戻ってくる。
別のベクトルだ。この違いはなんだろう。質感というのか現れ方というのか、出自が全く違うのが分かるぐらい違う。すごく簡単にあんまり考えずに言ってしまえば、色付けに拠るものか音源自体に拠るものか、ということなんだろうが、実際のところはそう簡単に聴いて分けられはしないだろうとも思うのだけど。

この音は何だろうと考えているうちに、ひょっとしてアンプのSM-SX100なのか?と思った。
透明感があって何処までも見渡せる成層圏の空気のような音。入力される音声信号がきれいだと、そうした性格が際立つのだと思う。
これが、たぶん、うちの音なのだろう。

ノードストのトラック14、15、16も、まあ及第点かなと思えるぐらいには回復した。
Walter Tilgnerの小鳥は、右スピーカーの外側上方で鳴く。まあ、ここら辺りが正しいのだろう。というか、リスニングポイントを変えると場所が変わる。そういうのは有り得ることなんだけど、ノードストのトラック15でアーチが出来る場所で聴いたら右上に定位する。

現在の音は、LANを弄り始める前より、数段改善したというと、言い過ぎか、、、しかしそう感じるほど音楽の浸透力、安定感が上がっている。

未だ分からないのは、ちょっとLANを弄っただけで何故ここまで大崩れしたのかということ。最初の配置の何が良かったのだろう。あと、LANを弄る原因となった、44.1kHz音源のPPAPが困難な件についても未解決のままだ。
これらは、今後の宿題だ。

しかし、なんとかなって良かった。一時はどうなることかと思った。
LANというものは余程注意が要るということが本当によくわかった。勉強になった2ヶ月だった。

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Feb 16, 2025

LAN ネットワークを見直してみる 4 (18日、19日に追記)

さて、19日、追記。2回目の追記だからあとから読んでくれてもいい。

このエントリーで、Walter Tilgner録音の音源、 Waldesrauschen / Whispering Forestの1stトラック、小鳥のさえずりが何処に定位するかについて述べた。
小鳥は、最後には左右のスピーカーの真ん中上空に定位した、、と思った。
それに伴い、、だと思うのだけど、、いろんな音源の聴こえ方が変わってきた。

例えばクリュイタンスのフォーレ:レクイエム。
以前は音楽性はともかく録音はいまいちぼんやりしている、と思っていた。今は違う。臨場感、空気感に鳥肌が立つような音源になってしまった。
それだけだったら、良かったねで済むのだけど。
一方で、THe Who / Quadropheniaは、音の激しさは強まったが細やかさは押し隠された。ロックだからむしろ、これで良いのかもしれないし、これはこれで魅力的な表現なんだけど、飛翔感が減っているのだ。まあ、THe Whoは翔ばなくても良いんだけどね。

小鳥の定位を他の方法でいくつか聴いてみた。
raspberry pi + piCore + mpd + i2s DAC boardでは、右に寄る。
ノートPCにDeezer web player、またはdミュージックの視聴ページを、JBLのbluetoothイヤホンで聴いたら、右に寄る。
本当に真ん中に定位するのでいいのかな、という気持ちにもなってくる。
アナログ盤があって、その再生環境があれば確認できるのだろうけど、そうもいかない。

ノードストのチェック音源を使ってみる。そういえば以前は、比較的うちの音場はちゃんとしていると思ったのだった。
NORDOST SYSTEM SOLUTION
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B07PV9DPL8/

駄目である。14〜16トラック、チャフィング音の動き。15トラックがきちんと出ない。上に上がらない。
まったく人の耳というのは当てにならない。

どうも、小鳥は正中に定位するのが正しいとは、言えないのかも知れない。
WiiM mini、どうなんだ。と思ったら、なんかちょっと右寄りに聴こえるでやんの、このエントリーの図の1ぐらいの位置に聴こえる。なんだったんだ。間違えたか。
とにかく、いろいろやりなおし、やりなおしの始まりである。

ということで、本当に一段落したらまたLANについて書く。いろいろ危なっかしくていけない。
以上で、19日追記、終了。

一段落したのかと思いきや、引き続き、LANをいじっている。
現在は1図。

図4-1

LAN構成図1

見ての通り、PCトランスポートであるapu2に向かう枝とそれ以外の枝を、PR-500MIを幹にして分離した。
PCトラポ行き以外の枝は、オーディオ関係もそれ以外も一緒くたに GS108v4の8つのポートでまとめている。

前回のエントリー最後の配置も悪くはなかったんだけど、音にエコーが付いてきらびやかに鳴る傾向があった。それはそれで綺麗なんだけど、写実性は今回のような配置のほうが勝る。
というか、今回の配置のほうが、音像の定位がより正確ではないかと思う。

そう、前回エントリーでも触れたが、ネットワーク上の配置によって定位が変わる。LAN上のサーバーの配置、ハブの配置で、ステレオ音像の様相や定位する位置が変わるというのは、今回初めて気が付いた。
例えば、Walter Tilgner / Whispering Forest の1stトラック。
導入で小鳥のさえずりから入るんだけど、昔からずっと右側上方に定位していた。
今回のLANの配置だと、これが中央に寄る。

逆に、PR-500MIとapu2の間を中継するGS108v4をGS105v5に替えると、小鳥は右側上方に戻る。
どちらが正しいのかは分からない。
でも考えてみれば、CD音源のオープニングで小鳥が鳴く時に真ん中じゃなく右から聞こえるというのは、音源制作者の意図として考えにくいのではないか。普通は真ん中から聞こえるように録音するのではないか(まあ、Walter Tilgnerの音源は寄っていても不自然感はないけど)。
それにGS108v4だと、例えばトラック6の雨音が地べたに当たって聞こえるのが分かる。GS105だと、こういった表現はやや曖昧になる。他の音源でも、より微細でリアルな聴こえ方で表現する傾向はあるので、たぶんGS108v4のほうがより正確なんだろう、と推定せざるを得ない。

他のハブだったらどうなのか、試してみた。
以下、表にした。
Walter Tilgner / Whispering Forest の1stトラック冒頭の小鳥のさえずりが何処に定位するか。
mpd + libsamplerateで384kHzにアップサンプリングしている。DACはADI-2 DAC。

speaker
DeezerNAS
NEC QX-S608E97
GS108v421
Buffalo LSW3-GT-5NS44
GS105v522
GS105Ev294
none54

ハブなしも試してみた。これが今回一番、右に寄った。他の音源音像も右に寄る。
しかし、なんとなくだが、以前よりもハブによる音色の違いが目立たない気がする。接続方法が変わったからだろうか。

上記の試みの後、アップサンプリングせず44.1kHzの音源でも試したが、テスト系は以前のように有線だと音が飛ぶ。メイン系だとまともな音にならない。なんでアップサンプリングなしだと有線のPPAPで伝送できないのかは不明のままだ。
そういうわけで、テスト系だけでの試みだったが、概ねアップサンプリングした場合と同じような結果だと思った。右スピーカーの上の方に定位するようだ。

ジッターというのは時間のズレなので、DA変換に際して音自体の位相のズレとして表れてもおかしくないのかな。そうなると、音像の位置が変わることはあり得るんだろうと思う。
ちょっと検索したら、下記ブログがヒットした。引用する。

デジタルオーディオのクロックと精度について – EZなBlog
http://ezto.info/stpress/2016/09/597.html
2016年9月1日

周期的なタイミングの変動(周期的なジッター)はその周波数でアナログ出力を変調しているのと同じで、ワウフラッターと似たようなものですが、アナログ機器のワウフラッターと大きく異なるのが周期が短い(変調周波数が高い部分が含まれる)ことと、どんな安物でもアナログ機器のワウフラッターよりレベルは低いので、聞こえ方としては音が揺れたり濁ったりというのではなく、広がりや奥行き感、定位感の違いとして捉えられる人が多く、特性的にはジッター量のほか位相雑音として測定可能な違いがあり、この特性と音の評価に相関が多くみられます。

なるほど、今回、音場や音像の広がりが変化して聴こえたり、小鳥や羽虫の位置が変わって聴こえたりするのは、機械由来の周期的ジッターが機械の状況の変更によって変化することが、DA変換に影響を与えているということで、説明できるということらしい。
なんともデリケートな話だ。

下記のサイトには「Periodic Jitter」として記載がある。

Jitter: Part 5 – Deterministic Jitter – earfluff and eyecandy
https://www.tonmeister.ca/wordpress/2018/08/09/jitter-part-5-deterministic-jitter/
2018/08/09

他のエントリーには、
Can you hear jitter? The simple answer to this these days is “probably not”.
と書いている。詳しい影響については記載していないかな。
いや、でもね、差異は聞こえる。

今回、環境音の音源でこういうことに気付いたが、音楽の音源でも似たようなことは起きていると考えるほうが妥当だろう。しかし、よほど意識していないと具体的な変化には気付きにくいのではないだろうか。
それにしても、デジタルだから音は変わらないなんていう話は全く現実を省みない話で、むしろ位相についてはアナログのほうが簡単に正確に再生しやすいかのもしれない。ハブが多少変わったぐらいで音像の位置が変わるような変化を引き起こすというのは、アナログでは考えにくい現象のような気がする。
それとも、アナログでも似たようなことは起きているのだろうか。
僕はアナログオーディオの経験は浅い。
例えばインターコネクトケーブルを極太から極細に換えてみるようなことでは、音は変わるだろうが、音像の定位は変わるのだろうか。変わりそうだけど、そういうこともよく知らない。

図4-2

LAN構成図ボツ案

さて、音源によっては図4-2の配置のほうが若干、音が派手でテンション高い感じで良く聴こえることがある。図4-1のほうがごく僅かにスムーズで刺激が少ない。
これはどうしたものかなと思っている。悩ましい。
いっそ、音源によって使い分けるか? ジッターの性質によって機械を使い分けるなんて聞いたことがない。

Walter Tilgner / Whispering Forest の1stトラック冒頭の小鳥のさえずりはどう聞こえるか。
中継のハブは図4-2のとおりで、GS108v4。

DeezerNAS
43

かなり右の方に寄る。まあ、やっぱり図4-1の配置にする。

さて、ここで思い付く。
WiiM miniで聞いたら、どうなるんだろう。
Deezerのデータを無線LANから受けて、そのまま光SPDIFにしてDACに送る。ほとんどハブを通らない。
どんな再生になるか。

speaker

小鳥は、左右スピーカーのちょうど真ん中の上高くに浮かびました。これが一番正確なんだろう。WiiM mini、侮れない。持っててよかった。

今回はここまでだ。

早々だが、18日、追記。

図4-1-2

LAN構成図1改1

HuMANDATA LNX-007LをProbook 450G9の枝からより上流のGS108v4とPR-500MIの間に移動させた。
これだけで、前エントリーの小鳥の定位の問題がかなり解決した。
左右スピーカーのほぼ真ん中上に定位する。
ほぼ真ん中、というのは、WiiM miniで鳴らしたときよりも音像が曖昧なのだ。くっきりしていない。あのあたりかな、という感じに聞こえる。

それにしても、こんな風に効くのか、と改めて感心した。
感心したついでに、GS108v4から出ている7本の枝に、順番にLNX-007Lを使ってみて、違いがどう出るか聴いてみた。多少の違いはあるけど、小鳥が右側に定位するのは同じだった。どの枝が主原因ということがあるわけでは無さそうだ。
幹のPR-500MIに繋がる枝に使うだけで、全体に対してかなりの対策になったようだ。

もう少し、小鳥がくっきりしないかな。
NAS音源を繋いでいるハブ、GS105の上流に付けているLNX-007Lを、下流に移動してみる。

図4-1-3

LAN構成図1改2

小鳥の定位がしっかりした。
WiiM miniで鳴らしたときには若干及ばない感じ。とはいえ、だいぶ改善した。

ただ、小鳥が正中に定位したからといって、他の音像の定位も正確とは限らない。注意が必要だ。そこまでは手が回らない部分もあるけど。

さてこうなると、多くのソースで聴こえ方の印象に変化が出てきた。
オーディオやっていてこういうのは面白い。
しかし、いい感じで鳴っていた音源がやや精彩を欠く感じになるのは惜しい。まあ、逆もあるのだけど。再生音がよりモニター的になる。細かいところが見えるけど、だから楽しくなるわけではない。より静謐に美しくなる。そういう音源に合っているということだろう。

また何か変化があれば書いていく。

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Feb 09, 2025

LAN ネットワークを見直してみる 3

引き続き、LANをいじっている。
450G9が移動したので、Mac mini M2周辺で2つ使っていたハブが1つで済むようになった。
そこでとりあえず図の左下、LMSサーバーのMac miniに使っているハブ、Buffalo LSW4-GT-8NSが古いので、余ったNETGEAR GS105Eと入れ替えた。

図3-1

LAN構成図1

LSW4-GT-8NSは、2009年の発売。GS105E-200JPSは、2014年の発売。
GS105Eの方が5年新しい、とか言っても説得力がないかも。共に10年以上前の製品だ。

なんだか少し、音が穏やかになったような気がする。ほんとかな。柔らかくて聴きやすい丸い音だ。しかし良い面ばかりではない。なんだか空間が出にくいような聞こえ方、なのかな、どうだろう。弱い音が、より聞こえるようになった気がする。ではやはり良いのではないのかな。
しかし、これだけでここまで音が変わるんだね。
ちょっと考えないといけない。

GS105Eは、うちではもともとはVLANの設定をしたくて導入したんだけど、当時、うまく割り振ることが出来ず、そうした機能は使わないままになった機種だ。訂正。過去ログを読んで2018年にVLANを使っていたことがあるのに気付いた。NASの扱いに困ったようなおぼろげな記憶だけがある。それ以外はすっかり忘れている。
ハブ自体にIPアドレスが振られて、ウェブブラウザから設定画面にアクセスできる。
VLAN以外の設定も出来る。
https://www.netgear.com/jp/support/product/gs105e/#configurationassistance_commontopics
https://kb.netgear.com/ja/000053886/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%AA%9E%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E4%B8%80%E8%A6%A7?language=ja

今回、ブロードキャストフィルタリングを試みた。ノイズや負荷の原因になるパケットが多くなったら、減らすことができる。
完全に0にはできないようで、最小値は512kbps。設定できる最大値は512Mbpsで、その上はNo Limitだ。
ポートごとの設定ができるのだけど、今回はそこまで細かい試行はしていない。全てのポートで同じ数値を決めてという感じ。
いつ頃だったか、昔いじったことがあるけど、大して違わないと思って止めたことがある。変な設定はないほうが機械の負荷の影響が少ないのではないかと思ったからだ。当時は、音の変化には気付かなかった。

しかし今回は、いじってみて、意外と音が違う。

ちなみに、試聴に使った音源は下記。NASとDeezerストリーミング。
ゴールトベルク変奏曲 / 武久源造
Whispering Forest / Walter Tilgner
Handel: Trionfo Del Tempo E Della Verita (Il) / Barockorchester Frankfurt
など。

192.168.1.81(Mac miniのハブ)は、数値を設定してブロードキャストを制限したら地味で静かな籠もったような音になる。数値を上げると、音にスケール感が出てくる。82、83のハブは、設定数値を上げていくと音像が大きく滲んで派手になっていく。数値を下げると、音がスリムにすっきりしてくる。

つまり基本、制限を強くすると音は硬くシャープになり、制限を緩めると音も広がり感が出てくるのだけど、81と、82・83では、音が良い方向に向かうベクトルが逆方向みたいなのだ。
いっそ全部、同じ数値に統一したらどうかと2Mbpsとかにしてみたら、なんとなく座りが悪く、違和感を感じる。

PPAP関連サーバーに繋がるGS105E(192.168.1.82と192.168.1.83)には最小の512kbpsを設定し、LMS / UpnP Serverである Mac mini最寄りのGS105E(192.168.1.81)はNo Limitで、最も音が良くなるように感じた。どうしてそうするのがいいのか、理屈はよく分からない。

そして、ここに来てNASとストリーミングの比較が、どちらが良いのか分からなくなった。
音が良くなって、差異が聴き取れなくなったのだろうか。
どうだろう、、、あんまりそういう気がしない。

もしかして、Buffalo LSW4-GT-8NSのほうが良いんだろうか。
GS105E(192.168.1.81)を、LSW4-GT-8NSに戻す。

以前から使っていたハブなので、耳馴染みのいい音になる。
落ち着きがあって、且つ上下奥行きも出て、膨らまず肌理が細かく聞こえる。何よりも、誇張がない自然な音に聞こえる、それが大きい。耳に馴染んだ音だから良く聞こえるのかどうかは、俄には判断できない。
印象としては、雷の低音はGS105Eの方が派手で迫力があるが、LSW4-GT-8NSの方が怖い。チェンバロの響きもGS105Eの方が派手で、LSW4-GT-8NSの方が端正な感じがする。
しかし印象ではなく断言できる大きな違いがある。
音像の定位が変わる。Walter Tignerの音源で、アブの羽音の動きが変わるのだ。

考えてみたら、LSW4-GT-8NSは筐体が大きめで、そういう意味ではPR-500MIの音が良かったというのに通じるかもしれない。
しかし、これだけ違うと、困るんだけど。
確かめないといけないこと、やらないといけないことが増える。

ともあれ、Buffalo LSW4-GT-8NSは元の位置に戻した。

LSW4-GT-8NSの上流に、GS105E(192.168.1.81)を置いてみる。設定なしだと音像が膨らむ。ブロードキャストフィルタリングを512Kbpsに設定したら、そこそこ落ち着いた。
ついでに、GS105E3台でデイジーチェーンにしてみた。そこそこ聴ける。
しかし、どうなんかな、音の鮮度がいまいちな気がする。
GS105Eを外して、前の配置に戻す。

さて、どうしようかな、、。

図の上の方、オーディオとはあんまり関係ない場所の Buffalo LSW3-GT-5NSを外し、GS105E(192.168.1.81)に置き換えた。
これは音質には大して影響しないだろう。

外した LSW3-GT-5NSは、LSW4-GT-8NSより更に1年古いハブだ。筐体のサイズはGS105Eよりは大きい。これと、mpdサーバーである ProBook 450G9を繋いでいる GS105E(192.168.1.83)の置き換えを試みる。
多機能なハブは、やはりオーディオ用としては不適ではないかと考えたからだ。

図3-2

LAN構成図2

繋ぎ変えてみて、いきなり音の鮮度が上がる。
フィルタリングの設定でも大きく音は変わったが、ハブの素性も大きな影響がある。
しかし、音場の広がりは狭い、、、蛙の合唱が3分の2ぐらいになったかな。そんなに変わるのかね。

だが、戻す気になれない。音色に不自然さを感じなくなった。前は音場は広がり過ぎだったかも。
NASとストリーミングでは、僅かにNASのほうがいい。ブラインドで区別する自信はない。
いや、、、こんなことになるとは。

次は、同じ場所に、NETGEAR GS105を試してみる。
GS105は、GS105EからVLAN機能やフィルタリング機能を省いた機種で、シンプルな分、音への悪影響は少ないだろうと考える。
これをLSW3-GT-5NSと置き換えてみる。

音質差は、ほとんど感じない。
やや柔らかい方向に振れているような気はするが、ブラインドで区別は難しい。
自然な音色だ。

それにしても、自然な音がするとか言ってるが、つい先日まで、GS105Eを中心に使ってネットワークを組んでいて、不自然だと感じていなかった。
気付くようになったのは、サーバーの配置を変えたのも影響しているのだろうか。
以前の配置は、そうした不自然さが出にくい配置だったのか。

メインのmpdサーバーであるhp ProBook 450G9が、以前は他のオーディオ関係のサーバーから遠く離れた場所に位置していた。
これを近くに持ってきた分、ピーキーなシステムになったのかもしれない。
というか、それぐらいしか理由を思い付かない。
だとしたら、PCトランスポートと他のサーバーは、LAN上で離れるようにして設置したほうが良いのだろうか。ちょっと検討の余地がある。ピーキーな方がいじりがいがあるかもしれないが、裏を返せば、使用機材の音が乗りやすいということではないのか。

さて、GS105とLSW3-GT-5NS、どっちにしよう。
GS105のほうがおとなしい音だ。LSW3-GT-5NSのほうが僅かに騒がしい。GS105のほうが音から映像が浮かびやすい気がする。空間もきれいだ。
そういうわけで、GS105を使う。

サーバー群を、トランスポートPCから遠くに離して配置する方が良いなら、apu2に向かう枝がmpdサーバーの近くから出ているのは良くないかもしれない。
apu2の枝を、以前の配置、PR-500MIに戻してみる。
なんだか、こうした方が良さそう。音場の見通しが良くなり、リアリティも増す感じだ。

図3-3

LAN構成図3

考えたこと。
ONU兼DHCPサーバーであるPR-500MIからオーディオ関係をまとめて離そうとしたら、良質で強靭なハブが1個、必要だ。
そこからオーディオ用のサーバーへの枝を伸ばしていけば良いのではないか。
いっそ、YAMAHAあたりの最新のハブとか導入した方がいいんだろうか、とか思うけど(オーディオ用は高くて手が出ない)、しばらくは手持ちの機械で色々と試してみようと思う。

と思ったところで、あ、空いてるハブがあるわ、と思った。
PR-500MIにLSW3-GT-5NSを繋ぎ、そこからオーディオ系の枝3本を繋ぐ。音は、LSW3-GT-5NSの性格を帯びたものになった。音像がいくらか明瞭になる。悪化要素は、今のところ気付かない。たぶん音は、PR-500MIから枝を出すよりは良くなってるのではないか。
あんまり強靭なハブでなくても良かったみたいだ。

さて、こうなると、apu2の傍にGS105Eを使っているのはどうなのかということになる。
GS105に置き換えてみる。
結果、悪化要素はないような。何処か良くなったかといえば、そっちもはっきりしない。
ここには複数の機械がつながっていて、その中には銅板を使った仮想アースがつながった機械も含まれる。意外に、ハブの支配力は低いのかもしれない。

LSW3-GT-5NSにオーディオ関係の枝全部つなげてみたけど、替わりに他のハブを試してみる。
どんな変化があるだろうか。

これまでの経過で、複雑な機能がなくて大きめで金属シャーシのハブが良さそう、という目星をつけた。
ハードオフで見繕う。
ハブって、ジャンクの中にあるんだね。
HPのハブとかBuffaloの古くて重厚な100Base-Tのハブとか興味深い機械があったが、意外と値付けが高かったしあんまり沢山でもだめなので、NETGEAR GS108v4(105より大きくて重く新しい)を2台と、NEC QX-S608Eを入手した。税込2千円弱也。QX-S608EはNTTのハブだ。どうなんだろうかね。

LSW3-GT-5NSを、GS108v4に換えてみる。
音はぐっと晴れやかになった印象。とても綺麗に聞こえる。音場が広がったかな。
音色の性格、質感が今までよりも明瞭になった気がする。LSW3-GT-5NSは乾いた質感だったが、うるおい、生命感が出てきた感じ。

次はQX-S608E。更に質感が変わる。湿度が高いというか、ウェットな感触だ。響きが多い。音像が音場の中で溶け合うような感触がある。左右は曖昧だが上下は一応出てるのかな。リアリティがないのかといえば、そうでもない。これはこれで美音な気がする。しかし求める方向性とは異なるかな。

ここは、暫く様子を見ながらセレクトする。
それにしてもハブによって大きく音が変わる。意外にQX-S608Eの柔らかい刺激が少ない音を好む人もいるような気がするが、うちでは写実的なハイファイを目指すので、GS108v4だろうか。

図3-4

LAN構成図4

迷走しているが、音は最初に想定していた以上に変わった。
音楽が力強くなり、安定感が増した感じ。空間の質感が増した感じがする。

だが、何処か腑に落ちない感触がある。1月からあれこれとネットワークに手を入れてきたが、それ以前のほうが音のまとまりは良かった気がするのだ。今の音は、どこか険がある。なんとなく気持ち良く聴けないのだ。

ジョニミッチェル、ジャニスジョプリンを聴いてみたら、マイクを通した声だ。
これは、何とかしたい。

結局、apu2に向かう枝を、PR-500MIに戻した。
自然な声で鳴る。ここに戻さざるを得ないのか。しかし、昔のほうが酔わせる声だったな。

なんとなくだが、ONU兼DHCPサーバーからPCトラポに向かうLANケーブルが出てるというのは、いけない筈という頭がある。

PR-500MIからapu2に向かう枝の途中にQX-S608Eを入れてみる。
いいじゃん。ジョニがそれなりに歌ってくれる。神憑りとまで言わないが、天使は傍にいるようだ。
でもジャニスはラジオの向こうだ。
ハブをフィルターとして使っているというか、どうなんだろうこれ。
Dominic Miller の What You Didn’t Say、パーカッションが締まらない。これが締まらないんじゃ、ちょっと辛い。この案は却下。

3本のオーディオ用の枝を、全てPR-500MIに戻す。
どうすべか。
こんな感じになる。

図3-5

LAN構成図5

なんだか、あれこれ弄り回して何をやってるんだろうという感じだけど、音は、だいぶ納得感があるものに近付いている。しかし、表面的な強さはあるんだけど、なんだか音の芯が軽くて弱い気がする。
というか、周りが重いんだな。歌に魂が乗ってるように聴こえない。どういうことなんかなこれは。

ここまでやってきて思うのは、もしかしたらmpdサーバーであるProbook G9は、あんまりオーディ用のサーバー(特にapu2系)に近付けないほうがいいのではないかということだ。
もともと、遠くにあったのを近くに持ってきてから迷走気味だ。

考えるに、ネットワーク間が遠ければ遠いほど、デジタル信号が元々抱えていたジッターの影響は小さくなるのだと思う。
昔、ハブを重ねることが流行した。デジタル信号がハブを通っていく度に、元々の信号に多かったジッターが減ったのだろう。逆に、元々の信号のジッターが小さければ、ハブを通っていく度に、ハブ固有のジッターが重なっていくので音が悪くなる。
良いか悪いかはやってみないと分からないということになる。

うちのmpdサーバーは、44.1kHz/16bitの信号をlibsamplerate / bestの設定で384kHz/32bitにアップサンプリングする大仕事をしている。多分、生成されたデジタル信号は大量のジッターを含んでいるのだ。
こういうものは、多分、設置場所がPCトランスポートから遠ければ遠いほど良いのかもしれない。
そう考えてみたら、いろいろ合点がいく。

そして、以前の音より、総合的には良くなっている気がする。
以前の音は素性は良かったが、やや力が足りなかった。今の音は力がある。
ただ、素性は以前の音より少し悪いような気がする。美しさが足りない。訴求性が低い。ここは極めて残念なところ。
しかし、以前の状態に戻す気にもなれない。

遠くに離してみる。
具体的には、PR-500MIにつながっていたmpdサーバーの枝を、上の方に。ポートが足りないので、GS108v4を使う。

ここで話を一気に端折る。
実際のところあれやこれやしたんだけど、とりあえず、下の図に落ち着いた。

図3-6

LAN構成図6

mpdサーバーを遠くに持っていくという話は、何処に行ったのだろうか。
あれこれ試して、全く決まらない、すっきりしない。
そんな中で、これは駄目な配置という確認を一応しておこうと思ってやってみた、この繋ぎ方で、霧が晴れた。ジョニもジャニスも歌ってくれた。他の音源も、納得がいく音で鳴ってくれるようになった。

もういい、とりあえずこれで暫く様子見ましょう。

問題は何が良かったんだか悪かったんだか皆目見当がつかないことだ。
つなぎ方としては、図3-2 のときと同じで、変わっているのはハブだけだ。今回エントリーの記録を遡って読み返したら、このときも音が良くなったと思っていたんだね。そのままの配置で調整したらいいものを、いろいろ迷走した。しかし、この配置なら何故いいのか、現時点では分からない。図3-2 のときと現在とどちらがいいのかも、比較してないので明言できないが、たぶん、新しい配置の方が良いような気がする。

それにしても、ネットワークにここまで手を入れる余地があったとは、正直、驚いている。甘く見ていた。こんなにころころ音が変わるとは。ここまで音への支配力が大きいとは思っていなかった。
というか、簡単に音がひどくなる。

機械の影響が大きいということは、機械の色が付きやすいということだ。デジタルなのに機械の色が付くというのは、それだけ機械のジッターに固有の癖があるということだろう。これはハブだけではなく、他の機械もそうだということだろう。
つまり、良質な機械を少なめに使ってジッターが極力増えない伝送をして、強力なジッター対策を施したトラポとDACでDA変換するというのが、有るべき姿ということだろうか。そんなに簡単に出来る気もしないが。うちなんか、たくさんPC使ってるが、1台の強力なPCで仮想マシンを何台も動かして、とか出来たら、もしかしたらトータルでジッターの影響は減らせるかも知れない。どうなんだろうか。でも、しないけど。

まだまだ現状でも試行錯誤の余地がある。余裕があるときに徐々に手を入れていくつもりだ。

Posted at 22:04 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Jan 28, 2025

LAN ネットワークを見直してみる 2

今回は画像が多い。
仕方ないけど。

LANネットワークは予てから懸案だった。
良いのか悪いのか、分からないまま使っていたのだ。
それが、テスト系mpdサーバー(hp EliteBook 820G2)に信号伝送の問題が生じ、有線から無線接続にしたら問題が改善した顛末で、ちょっと本気で考えないといけないと思い至ったということだ。
顛末のエントリーはこちら(http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20241212a.html)。

去年末の時点でこんな感じ。
有線接続で問題があった820G2を、図の左下のハブ Buffalo LSW4-GT-8NSから外して、無線接続にしたところ。

図2-1

LAN構成図1

さて、どこから手を付けよう。
以前からちょっと気になっていたことがある。

うちにはプロバイダから光回線終端装置(ONU)としてPR-500MIがレンタルされていて、これがDHCPサーバーを兼ねている。
そんな機械に、オーディオに関わる枝が3本繋がっている。
上の図でいうと、下側3本がそれだ。上から、mpdサーバー450G9の枝、apu2に繋がるオーディオ専用の枝、LMSサーバーであるMac miniの枝。
450G9の枝は、オーディオ関係以外の機械が混在する。無線は図の1番上の枝にあるので、無線接続になった820G2やWiiM mini、クライアントとして使うタブレット、スマートフォンを含めたら、全部の枝にオーディオ関係が分散している。

無線関係以外のオーディオ関係は、まとめられるものならまとめたい。そのほうが音が良くなるのではないか。

図2-2

LAN構成図2

そこで、まず、上図のような感じに。
apu2に向かうオーディオ専用の枝を、PR-500MIから1段下流、NETGEAR GS105E-200JPSに移動してみた。やれONUだDHCPサーバーだと色んな仕事をしている機械をオーディオ信号が通過する頻度は、少ないほど良いのではないだろうか。
しかし、結果は、どうも思わしくない。

図2-3

LAN構成図3

家族用のMac mini M2やらTVやらが繋がってる枝から、メインのmpdサーバーであるhp ProBook 450G9を移動。Buffalo LSW4-GT-8NSに繋ぐ。
LMS / UpnP ServerであるMac miniに近付けたということだ。
単純に、近いほうがいいのではないか、という考え。
これが良くなかった。
僅かだが霞がかかったような、しかし確実に気分が良くない音質の劣化、所謂ジッターの影響で音が悪くなる感じ。

ここは以前は820G2の場所だった。不具合を生じて、たまたま無線接続に切り替えたら、そっちのほうが良かったのだ。
なるほど、820G2は、このジッターの影響を受けたのだろう。

どう考えたらいいか。 1つのハブで、複数のサーバーが同時に活発に動作すると、そこはジッターが生じやすくなるのだろうか。

図2-4

LAN構成図4

450G9を1段上流のGS105E-200JPSに上げる。音は若干、改善された。しかし、普段聴いていた本来の音には遠い。
まさか、PR-500MIに繋ぐ方が良いんだろうか。
そのまさかだった。

図2-5

LAN構成図5

450G9をPR-500MIに繋いでみた。
かなり、本来のうちのメイン系の音に近づいた。
驚いた。
実は、後で過去のエントリーを読み返してみたら、PR-500MIに繋ぐと音がいいというのは経験済みだった。すっかり忘れていた。同時は、それ以上の試行、考察はしていない。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20230722a.html

図2-6

LAN構成図6

次に、450G9をGS105E-200JPSに戻し、apu2の枝をPR-500MIに戻す。これもかなり、本来のメイン系の音に近い。
しかし、どういうのか、まだ足りない。

図2-7

LAN構成図7

以前に450G9が繋がっていた、Mac mini M2やらTVやらの枝を、図の上の方、Buffalo LSW3-GT-5NSの枝に移動。
PR-500MIのポート4つのうち3つをオーディオ用にする。
450G9をPR-500MIに繋ぐ。

これは、以前の音を超えたのではないか、、。

配置としては、450G9の枝、Mac miniの枝、apu2の枝、其々がPR-500MIから出ており、これは配置をいじり始める前の、最初の配置と同じなのだ。
つまり、450G9の周りにMac mini M2やらTVやらが無い分、音が良くなったのかもしれない。

さて、なんでPR-500MIは音が良いのか。

考えてみたらPR-500MIは、NTTが社運をかけて各家庭にレンタルしている機械だ。
これが頼りない機械だったら、契約数に影響が出かねない。
僕が思っていた以上に、見かけよりも、しっかりした作りなのではないか。それが音に影響しているのではないか。
だとしたら、うちのハブが弱いのだ。
廉価な機械しか使ってないのがいけないのかもしれない。
PR-500MIの価格を調べてみたが、ネット上には情報がない。

なぜだろう。まずPR-500MIは筐体が大きい。そして無線LAN装置を載せる余力がある(うちのは付いてないが)。ということは、GNDが大きいかもしれない。そして電源も大きいのではないか。そういうのが、ノイズの多さを補って余りある優位性を産んでいるのではないか。

ここでPR-500MIとNETGEAR GS105E-200JPSを対決させてみよう。

図2-8

LAN構成図8

オーディオ用の枝3本を、GS105E-200JPSに集めてみる。
音は、悪くない。
落ち着きがある。
ちなみにMac miniの枝のHuMANDATA LNX-007Lは、Mac mini側よりもPR-500MI側に入れたほうがいいようだ。
とりあえず、GS105Eも馬鹿には出来ないことがわかった。
しかしPR-500MIの方が、やや派手な傾向だが、より精緻な音がするようだ。

簡単にどちらが良いとか言いにくい。
スイッチングハブは、データの送信先を記憶し管理していると聞いたことがある。もしかしたら、配線を変えて直ぐは安定していないのではないか。ある程度、時間をかけないと本当のところは見えてこないかもしれない。しかし、どの程度の時間が要るのかは、はっきりしないのだが。

図2-9

LAN構成図9

さて、オーディオ用の枝3本をPR-500MIに戻した。
450G9にLANアイソレータであるLNX-007Lを追加する。ベール1枚、音のレベルが上がる。上がるもんなんだね。

ここまでやってきて、安価で非力なハブを多用している場合、これらに負担をかけない配慮が大事なんだろうと思われたので、配列を変えることにした。

図2-10

LAN構成図10

ハブの中で信号がなるべく単純な経路で行き来するように、ということだ。
PR-500MIから出るオーディオ用の枝は1本にする。ハブを数珠繋ぎにして、そこにサーバーを吊るす。デイジーチェインという繋ぎ方だ(逆に1つのハブに複数のサーバーを集めるみたいなのは、スター型配列という)。
これが、今までで一番、いいような気がする。音色の美しさが際立つ。
なるほど、こうやって使うものだったのか、という感じ。

いや、いやいや、、、こういうのは時間をかけて視聴しないと、ほんとうはどっちがいいのか分からないものだ。
なんだか、、、怪しいし、、。

図2-11

LAN構成図11

apu2の枝を、PR-500MIに戻してみる。こっちのほうが、落ち着いていて、音の輝きが自然だと思う。

いや、、、難しいね、これは。
たぶん、スイッチングハブの性能、性格と、各サーバーの性質、繋ぎ方、いろんな要素で音が変わる。
どうすれば良くなるなんて、簡単には言えないと思った。

図2-12

LAN構成図12

PPAP関連のサーバー(450G2とapu2)をPR-500MIからデイジーチェインで繋ぎ、Mac miniのみを他の枝に。

今のところ、これが一番いいかな。
オーディオ関係全部をデイジーチェインで繋ぐのは、多分、伝送の負担があると判断した。なんだか、そんな感じの音なのだ。

まだ課題はある。

NASをどうするかということについて、まだ手を付けていない。動かすには置き場所を作らないといけないということがあるのだけど。
この位置でいいのか。
現状でも、音は普通に良くなっている。ストリーミング音源と比較してどうかというのも、NASの方が若干いいというのは、配置を変える前と変わらない。
これをどうするかは、とりあえず他をどうするかを見極めてからでも遅くない。

あと、無線接続になってしまっているテスト系mpdサーバーをどうするか。現在でも時々、音が途切れる。
上手く繋ぐことが出来たら有線の方が望ましいだろう。
そのうち様子を見て、メイン系のmpdサーバーが繋がっているハブに繋いでみようと思う。メイン系とテスト系を同時に動かすことはないから、ハブにとって大きな負担の増加にはならないのではないか。
以前の有線接続での不具合は、1つのハブにLMSサーバーとテスト系mpdサーバーが繋がっていたのが原因だと考えている。転送処理するデータが多く複雑になるので、非力なハブには負担が大き過ぎたのだろう。1つのハブで動くサーバーが1つなら、大きな負担にならないと思う。

LANアイソレータ、LNX-007Lは今の位置でいいのか。
どんどん増やせばいいというのでは面白くない。どこに繋ぐのがいいのか考えてみたいところ。

そういうわけで今更だけど、ハブやネットワークで音が変わるというのは、かなり重要な要素みたいだ。
オーディオ用のハブにニーズがあるのも宜なるかな、だ。

今回は、ここまで。

Posted at 21:47 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Jan 03, 2025

オーディオ状況報告(2025.01.03.)

前回のエントリーでは、テストシステムで、CD同等の44.1kHzを鳴らしてみる試みについて書いた。
音はそこそこ聴けるようになった。しかし完全に安定しているとは言えず、ときに音が途切れるような感じがする。

ここ数ヶ月、44.1kHzを聴いてきて、最初に感じていたのは優秀録音音源のありがたさだ。
libsamplerateで384kHz以上にアップサンプリングするメインシステムを使っていて感じていたのは、録音が悪い音源って実はあんまり無いよね、ということだった。大抵の音源が気持ちよく聴ける。
それが、44.1kHzだとそうはいかなかった。
大抵は不満が出る。優秀録音音源は、オアシスのように感じられた。それでもメインシステムには到底及ばなかった。
それが、44.1kHz PPAP直結にすると、メインシステムほどではないけど、多くの音源で不満が少なくなる。
そして、優秀録音音源は、ほんとうに気持ちよく聴けるようになる。これってメインシステムだっけ?という音がする。アップサンプリングなんてしなくても44.1kHzでいいんだよ、という見解が、すごく説得力を持って迫ってくる。
しかし、この差異は、なんで生じるんだろうかね。

久しぶりにメインシステムを聴いてみたら、なんだかしゃきっとしない。おかしいなあ、と考えるうち、PPAP Back Endのapu2d4に銅板仮想アースを繋ぎっぱなしだったことを思い出す。これは1、2週に1回ほど外してやらないと、副作用が蓄積するのだ。数ヶ月、繋ぎっぱなしでは音が濁ってしまう。
外して暫く待つうちに、本来の音が戻ってくる。
44.1kHzよりもいい音だけど、差はかなり縮まっている。

もっと多くの44.1kHzを満足できる音質で鳴らせるシステムを作れないだろうか、というのはある。
ひまがあったらやれたらいいなあ、とか思う。そんなのは音質に定評のあるディストリビューションを使えばいいじゃないかという考えもあろうけど、自分でやってみるというのが僕にとってのオーディオらしい。趣味だからそれでいいのだ。
しかし、ひまがないなあ。

とりあえず、前エントリーに書いたようなFrontとBack-endの直結を試みたが、上手くいかなかった。
FrontにnfsでマウントしたNAS音源は問題なく鳴らせるのだけど、upmpdcliがmpdを認識しない。つまり、LMSサーバーからupnpで送り込むストリーミング音源を受けられないのだ。これは権限の問題らしいんだけど、解決策がはっきりしない。仕方がないので、Middle-end経由に戻している。
音質については、Middle-end経由と比較して特に優れているという印象はなかった。

しかし、こうなってくると、何でMiddle-end経由だとupnpを伝送できるのか、よく分からない。
いろいろとすっきりしないが、様子見だ。

システム構成図

現在のシステムはこんな感じ。今回からIPアドレスを書き込んである。
Roonが外れたので、以前よりはすっきりしている。まだごみごみしている。しかし、あんまり直ぐには手を入れるつもりはない。

今年も新年が来た。歴史が続く限り新年は来る。

やっておれんわとか、なんとかならんのかとか、感じることもあるけどそんなことも言っておれない。
ぼやくのは正月で終わらせたい。
また普段の生活が始まる。それだけでも自分は恵まれている。

Posted at 00:12 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: ,

Dec 12, 2024

テストシステムのPPAPで、44.1kHzを鳴らしてみる

前回のエントリーで、最近はCD同等の音源をアップサンプリングせずに聴いていると書いた。
メインのシステムではなく、テストに使ったりするのが目的のサブシステムだ。
PPAPで、Middle Endを使わず、Back EndはRas Pi2。
満足できる音色ではない。

Ras Pi2を、直結にしてみたいと書いたが、やってみた。
mpdサーバー兼PPAP Front(ノートPC)、PPAP Middle End(apu2c4)、Back End(Ras Pi2)、という流れで、後半のMiddle End、Back Endを直結し、家庭内LANからネットワークを切り離す。

音は、明らかに良くなった。
正直、ここまで変わるのかと驚いた。
淀みが消えて透明感が増して、音自体の強さが立ち上がってくる。SNが改善してきめ細かな階調。ザラつきが取れてシルキーだ。見通し風通しが良くなり、騒がしくなく耳あたりがいい。
384kHzのデータを流しているメインシステムのapu2d4を直結化したときよりも、聴感上の変化はずっと大きい。

ただ、音全体のクオリティアップに比して情報量の改善が少なく感じて、なんだか違和感がある。もう少し細かい音が聴こえるはずだろう、と感じてしまう。うちのリファレンスは384kHzで、それに僕が慣れてしまってるので、仕方がないかもしれない。

大きな問題は、操作に音が着いてこないということ。
つまり、コントローラーであるノートPCからボリュームを変えたり曲を止めたりする操作をしても、音への反応が10秒以上遅れる。数秒なら我慢できるが、10秒を超えたら、なかなか不便だ。

以前、こんなんだったかな、と思って過去のエントリーを読み返してみた。
PPAPを始めた頃は、どうも既にアップサンプリングして24/96で使っていて、44.1kHzではどのようだったかは書いていない。
去年の秋に44.1を試みた記録がある。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20231031a.htm
アップサンプリングなしでは使い物にならないということで、このときは操作に数十秒(!)かかるとか、書いてある。

そんなこんなで、考えられるのは、PPAP middle Endを中継すると操作への追随が遅くなるらしいということ。
先日までMiddle Endなしで使っていたときには、こんなことはなかった。

どうしようかね。
まあ、しかたない。当面は多少の不便は気にしないことにしようか、、。
とか思ってたんだけど、聴いていたら、ときどき途切れそうになるのが分かったり、やはり不安定だ。いずれ、なんとかせにゃあおえん。

そんなわけで、44.1kHzで使っているmpdサーバー、EliteBook 820G2を、なんとかすることにした。

策は、WiFiで家庭内LANにつなぎ、有線LAN端子から直結でRas Pi2に出力することでネットワーク分離する、というもの。
Middle Endを排除することで操作性は改善できる筈。

問題は、いらないパケットが来ないかわりに、ノートPCというノイズ源がBack Endの傍に来る、ということだ。
メリットが上回るかどうかはやってみないと分からない。
最近は機械のノイズが多いなら光で繋げばいいじゃんというのもあるけど、今回はそこまではしない。

という方針で、とりあえず820G2を無線LAN接続にする。
wifi.tczというのをTiny Coreにインストールして設定。詳細は、下記エントリーを参照。piCoreの記事だが似たようなものだ。今回はtceコマンドで見ることができるwifi.tczの説明書きどおりで、問題なく動いた。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/pc/20211109a.htm

さて、無線LANで繋いでみたので、ためしに音を出してみる。
すると、なんと、操作に動作が遅れる問題が、解消した。解消してしまった。

どうも有線接続に問題があったようだ。これは問題である。
去年の秋に上手く行かなかったときに使ったのは、同じサーバーだ。
しかし、だったら、なんで、アップサンプリングしたら問題なく動くんだろう。
分からない。
しかたがないので、当面、よしとする。

音は、有線の時よりも、落ち着いた。
音の強さが減って、大人しくなった。自然になったかもしれない。先に情報量の少なさに違和感を感じると書いたが、感じなくなった。

どうやら、システムが安定しないときのデジタルオーディオの眼光凛々の剣豪の効果が出ていたらしい。
眼光凛々の剣豪というのは下記エントリーを参照。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20161025a.htm
しかし、これは本当は、なんなんだろうかね。
気を付けないといけない。

剣豪はいなくなったが、十分、満足できる音だ。
ネットワーク分離の効果は大きく、それだけでも相当のノイズ対策になったと思われる。今回は勉強になった。

Posted at 23:12 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as:

Dec 06, 2024

RoonとQobuzをやめた、他いくつか

前回のエントリーアップが8月末で、暫く間が空いた。
何もしてなかったわけではないけど、まあ、急いでエントリーにしてアップするようなものでもないというか。

9月中旬、ROONをオーディオシステムから撤去した。
昨年の夏に使い始めて、最初は色々試したが、音質上はあんまり使用する意味を感じられなかったので、徐々に使う機会がなくなって、月々2千円程も支払うし、使えたらライブラリの見え方も違うかなと思っていたQobuzがなかなか来ないし、なので当面、辞めることにした。
また使う機会が有るようなら再加入する。

そうこうしていたら、Qobuzが日本に上陸した。
10月下旬に、e-onkyoから引継ぎ登録して、無料お試し期間1か月使って、Deezerと比較。

まず、うちのLMSサーバーではQobuzとDeezerは共存できないことが分かった。サーバーがMac mini 2010で古いので非力なのかもしれない。両方のプラグインを入れていたら、音が出なかったり音質が劣化したりする。2択ということだ。

音源の数はDeezerのほうがやや多いかな、と感じた。
日本のポップミュージックは昔は圧倒的にSpotifyが強かった印象で、うちではこの分野はSpotifyに任せる気でいた。しかし最近、差が縮まってきている気がする。Deezer、Qobuzの比較だと、僕が比べた範囲では、Deezerのほうが幾分多かった。
他のジャンルの音源での比較となると、あまりに多いので、よく分からない。しかし、QobuzにはWalter Tignerや土取利行がないとかALM Recordsがないとか、若干、Deezerの方が多いのか、というのが個人的印象。チェックしていたら、DeezerからMark Nauseef の Gazing Point とか個人的に重要な音源が消えていたりお気に入り音源のリンクが切れているのに気付くとか、いろいろある。消えたり出たりするのはたぶん、どっちでもあることだ。なにしろ双方とも音源数は膨大なので、比較してどちらを選ぶという決定打にしにくいような気がする。

音質はうちのオーディオ環境ではDeezerのほうがいい。LMS上で異なるプラグインを使うので有り得ることだ。
Qobuzハイレゾのメリットは音源によっていろいろ。DeezerのCD同等音源と比較しても良いと言えるのは意外に少なかった。
2LのMQAはQobuzでもMQAだった。全部確認したわけではないけど。

Qobuzのウェブプレーヤー、ダウンロードサイトはレーベルで検索ができる。これはすごくありがたいが、完全ではない。まだDiscogsを使う意味はある。
検索は、Qobuzのほうが良さそうな気がする。なんとなくだが見え方、現れ方が洗練されている。しかしあくまで見え方の話だ。ウェブブラウザへの負荷が多いようなら音質に影響する可能性がある。
実際、ウェブプレーヤーの音はDeezerのほうがクリアで見通しがいい。これはノートPCにJBLのbluetoothイヤホンを使っての比較。

費用はDeezerのほうが安い。

総合的判断で、うちではストリーミングはDeezerを残すことにした。
つまりDeezerとSpotifyということで、以前と同じだ。Qobuzはユーザー登録を継続したままストリーミングのみ終了することができるので、音源のダウンロードと音源検索に使っていくつもり。ときに他にない音源があったりする。

12月初旬、LMSサーバーのFedora 39 (Mac mini 2010) を、41にアップグレードした。
参考にしたのは下記のサイト。
How to Upgrade Fedora 40 to Fedora 41
https://www.tecmint.com/fedora-upgrade-guide/

コマンドをうちのFedoraの.bash_historyから転記。

sudo dnf upgrade --refresh
sudo dnf install dnf-plugin-system-upgrade
sudo dnf system-upgrade download --releasever=40
sudo dnf system-upgrade reboot

sudo dnf upgrade --refresh
sudo dnf system-upgrade download --releasever=41
sudo dnf system-upgrade reboot

これでオーケー。LMSサーバーも問題なく動いている。

最近の試み?として、アップサンプリングせずに鳴らすというのを続けている。
PPAPも、Middle Endを使わずBack EndはRas Pi2という、先祖返りした構成で聞いている。
何故そんなことを始めたのか、自分でもよく分からないんだけど、メインシステムは現状で行きつく処まで行った観があるので、一種のフィールドリサーチみたいなものかもしれない。

うちのリファレンスの音(libsamplerateで384kHzにアップし3段階のPPAPでネットワーク分離)と比べたら、明らかに聴き劣りする。
聴いているうちに、この音をもう少し良くする方法は無いかと考え始める。
そこで、ネットワーク分離が出来るんじゃないか、と気が付いた。
現在、Middle Endに使っているapu2c4には、使っていないLAN端子が1つ余っている。ここからRas Pi2に伝送することでネットワークを分離できる。それが出来たら、家庭内LANの中を巡っている関係ないパケット(マルチキャスト、ブロードキャストのパケットは、ネットワーク全体に流れてネットワークオーディオの負荷、ノイズ源となる)を遮断できる。

と、こんなことを書いていながら、まだ手を付けていない。
そのうちやろうと思っている。

Posted at 19:21 in audio_diary | WriteBacks (0) | Edit Tagged as: , ,

Aug 30, 2024

書くことが無いので、libsamplerate (SRC) によるアップサンプリングの設定変更で音質が変わるかどうかを確認した

さて、世の中はいろいろ面倒だが、うちのオーディオは泰平を貪るがごとく鳴っている。
LMS周りの懸案はあるが、それを除けばこれ以上何をしようか、という雰囲気だ。まあ、課題を探せば見つかるんだろうけど、取り立ててしたいことがない、というか。
そういうわけで、こういうときに、改めて音色の検証をしておくのもありかな、と思った。

検証にあたって使用するコンポの状況は以下。下流から上流へ。

スピーカー
JBL / 4425mk2
現行品4429の源流。発売当時のネット上の評価は低かったが、そんなのはあてにならない。
FOSTEX / T900A
スーパーツイーター。アッテネーターを排除したチャージカップルドネットワークで繋いでいる。情報の減衰が少ない。
https://www.fostex.jp/products/t900a/

スピーカーケーブル
協和電線 / 5.5sq Cabtyre
キャブタイヤは昔から使っている。昔々に他のケーブルも聴いたこともあったと思うけど、長々これを使っている。

アンプセレクター
ORB / SC-S0 NOVA
他の同等品の機械と比較したことはないけど、いいんじゃないかと思う。
https://www.orb.co.jp/audio/products/mcs0nova.html

コネクターケーブル
HS&T / VVF 1.6mm LFV 2芯
セレクターとアンプを繋ぐのにVVFを使っている。径1.6mmの単線。ごつい針金で固い。

アンプ
Mytek / Brooklyn AMP
メイン使用のSM-SX100の代打だが、ちょくちょく気が向いたときに使う。パワーアンプでボリュームが付いていないので、音量調整は上流のMPDで行う。 HiFi度はSX100に僅かに劣るが、今回はこれ。
現行品は、Brooklyn AMP+。幾つか読んだレビューによるとSX100の音に近付いている様子。
https://www.mytekdigital.jp/products/brooklyn-amp-plus/

固定抵抗アッテネーター
TOMOCA / AT12
業務用のXLRアッテネーター、12dB減衰。これなしではMPDのデジタルボリュームを大きく絞らないといけなくなるので。アンプの端子に差しっ放しでは気分的に心許ないので、さざれ水晶を綿袋に詰めたインシュレーターで支えている。
https://www.tomoca.co.jp/brand/tomoca/tom_att/at-12/

インターコネクトケーブル XLR
wireworld / OASIS 6 使いやすいので使っている、かな。実はあんまり他と比較してというのはしていない。

コネクターパネル
TOMOCA / P-112N
業務用のコネクターパネル。ラックにネジ止めしている。
これにXLRコネクターを取り付けて、ケーブルの抜き差しでDACとアンプの接続切り替えに使っている。ケーブルをラックに固定する形になることが振動対策になるようで、接点が増えるにもかかわらず音質劣化を感じない(ちなみにパネルを使わずに2本のケーブルを繋いだら明瞭に音質は劣化する)。
https://www.tomoca.co.jp/brand/tomoca/tom_bncpatch/p-112n/

コネクターケーブル XLR
HS&T / VVF 1.6mm LFV 3芯(脱シースなど加工)
コネクターパネルとDACを繋ぐのにVVFを加工して使っている。径1.6mmの単線、ごつい針金で固いので加工は結構大変だった。
作成した当時、エントリーにしている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20210623a.htm

DAC
Musician / Pegasus R2R DAC
位置付けとしてはADI-2 DACのサブだけど、これもぼちぼち使う。
新型が出ていて、現行品はPegasus II R2R DAC。
http://www.musician-audio.com/en/col.jsp?id=122

USBケーブル
Zonotone / 6N・USB-Grandio 2.0
これは昔の別冊ステレオサウンドの企画で付いていた4本のUSBケーブルのうちの1本。
ちなみにAIM電子 SHIELDIO UACをS.M.S.L M500に、SUPRA USB 2.0をADI-2 DACに、WIRE WORLD ULTRAVIOLET 7 USB AUDIOをヘッドフォンシステム用に使っている。
https://www.fujisan.co.jp/product/1281691479/b/1017003/

USBアイソレーター
HuMANDATA / USB-029H2-RP
アイソレーター兼コネクターとして使っている。つまりPCトランスポートとDACをケーブルの抜き差しで切り替える。
https://www.fa.hdl.co.jp/jp/isolator/musb-highspeed/musb-029h2-rp.html

USBケーブル
PCトランスポートとUSBアイソレーター間は、市販の一般的なものを使っている。高価なオーディオ用を使う気は今のところない。

PCトランスポート
Raspberry Pi / 2B / piCore 14.1 PPAP Back-End
非力なワンボードPC。正直、これといった電源への配慮やノイズ対策はしていない、素のままだ。6年前にpiCore 9でPPAPを試みた時にはノイズが乗るなどして上手くいかなかったが、今回、使用を復活してみて、全く問題なく384kHz/32bitの信号を伝送できている。当時、何が悪かったのかは、正直、よく分からない。

LAN
ここは、オーディオ的な対策はほとんどしていない。一般的なスイッチングハブで比較的ましなのかな?というのを使っている、というぐらいのものだ。

MPDサーバー兼UPnPレンダラー
hp / EliteBook 820G2 / Tiny Core 64 11.1 PPAP Front
ストリーミングやNAS音源からの44.1/16の信号を、libsamplerate + MPDでアップサンプリングしPCトランスポートに送る。
デジタルボリュームで音量調整を担う場所でもある(Max 100で、クラシックやジャズの音源は殆どが50以上、多くが70前後になる。ポップ系だと、ときに30以下になることがある)。
今回、ここのMPDのアップサンプリングの設定を変えて、音質の変化を聴いてみようということ。

ざっと、こんな感じ。
思ったよりも、前振りの文面が長い。実は今回、前振りのほうがずっと長い。

さて、まず、アップサンプリングを止める。
/home/~/.mpdconfの設定は、「audio_output_format "44100:32:2"」にする。
なんで44.1/16なのに、44100:16:2じゃないのかというと、なぜかそれだと音が出ないからだ。44100:32:2だと音が出る。これはDACを繋いだ時に、Back-EndのRas Pi 2Bにsshから cat /proc/asound/card0/stream0 を打った時に表示される「S32_LE」に合わせたもので、そういう意味では、理屈は合っている。

この状態で、44.1/16の信号がビットパーフェクトで送信されているのかどうか。
出力信号のチェックとして、44.1/16のMQAデータを44100:32:2の設定でSMSL M500に送ってみると、MQAと認識し再生する。ということは、音声のデジタル信号はビットパーフェクトで送信されていると考えていい。

さて、そういうわけで、NASやDeezerストリーミングから、44.1/16のPCMデータを前述のシステムで鳴らしてみる。
アップサンプリングなしのビットパーフェクトデータということだ。
正直、普段聴いているより音色の肌理が粗い。ざらっとしていて、やや耳障りだ。これしか聴いてなかったら多分、これでいいと感じそうではあるのだけど。

「audio_output_format "88200:32:2"」に。
だいぶ良くなる。肌理が細かく、抜けが良くなる。情報量が増えて埋もれていた音が聞こえてくる。音声のニュアンス、リアリティが向上する。
libsamplerateによる改善は、そういう感じだ。

「audio_output_format "192000:32:2"」に。
更に良くなる。
ここで一応、断っておくが、libsamplerateによるアップサンプリングに際しては、もとの周波数の整数倍かどうかは、気にしなくても良い。リサンプラーの種類によっては、整数倍じゃないと音が良くなかったり、悪くなる場合があるが、libsamplerateは指定した周波数どおりに音質が上がっていく。そういう仕組みなのだ。

「audio_output_format "384000:32:2"」に。
かなり良くなる。普段、聴いている音にかなり近い、というか、機材をSM-SX100とADI-2 DACにしたら、もう少しHiFi度が上がる。Brooklyn AMPとPegasusは、ややざっくばらんな感触だ。

想定内というか、やっぱりそうだよな、という結果だった。
以前に比べたら、ノイズ対策も増やしているので、もしかしたらアップサンプリング無しと有りとで、音質の差が縮まっていたりしないかな、と思ったんだけど、そんなことはなかった。

今後、アップサンプリングをしないとして、
1.更なるノイズ対策や電源の強化を行えば、今の機材でも44.1/16の音をハイレゾのように鳴らせる
2.更なるノイズ対策や電源の強化を行っても、今の機材では44.1/16の音をハイレゾのように鳴らせない

3.機材を良くしたら、それだけで、44.1/16の音をハイレゾのように鳴らせる
4.機材を良くして、更なるノイズ対策や電源の強化を行えば、44.1/16の音をハイレゾのように鳴らせる
5.機材を良くして、更なるノイズ対策や電源の強化を行っても、44.1/16の音をハイレゾのようには鳴らせない

さて、どれだろう。
どれでもいいっちゃ、いいんだけど。うちでは当面は今の機材でアップサンプリングして鳴らすだろうから。

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