Oct 04, 2007
ダウンロード違法化をめぐって
既にあちこちで多くの報道、エントリーがなされていて、今更なのだけど、あちこちにリンク。
ダウンロード関連法改正の中間報告案が26日の私的録音録画小委員会で公開された。
というわけで、報道にリンク。
「法改正後はYouTube見るだけで違法」は誤解、文化庁が見解示す(internet watch)
「無許諾コンテンツのダウンロードは違法」が大勢・文化審議会小委が中間報告(nikkei net IT Plus)
「YouTubeの違法コンテンツも見るだけで違法」は誤解だが……(ITmedia)
ダウンロード違法化についてのアンケートは当然、反対が多数。
無許諾コンテンツのダウンロード、アンケートの結果(Copy & Copyright Diary)
津田委員からのコメント。
私的録音録画小委員会の議論がほぼ決着しました(音楽配信メモ)
引用。
じゃあ日本のレコード会社はそういうことやるのかな、ということで質問したところ生野氏から「訴訟しないとはいえない」という、「(状況によっては)やるつもりはゼロではないですよ」という回答が返ってきたわけだ。参考までに付け加えると、日本レコード協会は2005年にファイル交換ソフトに音楽ファイルアップロードしていたユーザー5人に対して損害賠償請求を行って一人頭平均48万円和解している。まぁシンプルにいえば、レコ協は既に「アップロード」では民事の損害賠償請求した「実績」があるということだ。
今回、ストリーミングとダウンロードって理解してないの?、小委員会で担当者の言ったことっておかしいんではという突っ込みがある。僕もそういうことを書いた。
他にも、いろいろな意見が上がっています。
ダウンロードに関する著作権法改正案について、著作権法における複製とコンピュータについて(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)
新しい日本のネットの夜明け(what's my scene? ver.7.2)
「YouTubeを視聴しただけで違法」は誤解・・・には思えない現状の曖昧さ(P2Pとかその辺のお話)
ダウンロードが違法化されるとインターネットは変わるか(novtan別館)
YouTubeの視聴は「ストリーミング」ではなく「ダウンロード」です(GIGAZINE)
キャッシュに関して報道から引用。
(internet watchから)
この質問に対して川瀬氏は、「それが複製にあたるかどうかの知識はない」と前置きした上で、2006年1月に提出された文化審議会著作権分科会報告書の内容を紹介。それによれば、文化審議会著作権分科会に設けられた「法制小委員会」において、仮に現行の著作権法でキャッシュが「複製」と解釈されても、権利制限を加えるべきではないとする見解が示され、法改正事項として挙げられていると答えた。
(ITmediaから)
ただキャッシュとして一時的にPC本体に蓄積する場合や、ストリーミングを保存できるソフトも販売されていることを考えると「ストリーミングはダウンロード(=複製)ではない」と言い切ることは難しい。ストリーミングの扱いについては今後、同委員会とは別に著作権分科会に設けられたデジタル対応ワーキングチームなどで議論する予定という。
複製にあたるかどうかの知識はない、とコメントするのもどうかと思うけど。つうか、分かって「知識はない」と言ってるんじゃないのかという憶測も当然ある。
つうか、法改正?
そこに、解説が来た。
「ダウンロード」「複製」について文化庁を代弁してみます。(bewaad institute@kasumigaseki)
2006年1月に提出された文化審議会著作権分科会報告書の内容というのが挙げられているのだけど。
文部科学省へのリンクはこちら。
文化審議会 著作権分科会(第17回)議事録 [資料3] 第1章 第3節 デジタル対応ワーキングチーム(1)(文部科学省)
他にも、キャッシュ≠違法と言えないのでは、という意見が出てきてる。
著作権法第30条改正とYouTube(Sasayama’s Weblog)
こっちも参考にリンク。
MYUTA事件に関する分析記事(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)
bewaad institute@kasumigasekiから引用。
- これまで「一時的蓄積」は著作権法上の「複製」ではないと解されてきた。
- しかし、法律の文言上は「複製」と解する余地はあり、他国が「複製」に相当するものとして扱う可能性もあることから、今後においても「複製」でないとの解釈が継続しない可能性はある。
- 解釈を変更する場合においても、他の「複製」と同様に取り扱うと情報通信に支障が生じる恐れがあるので、そうした事情を勘案した特別な「複製」にする必要があり、かつ、「複製」と解される「一時的蓄積」の範囲については、むやみに広くならぬよう慎重な検討が必要である。
- この問題については、技術動向(それこそ、発信側は「ストリーミング」のみを想定していても、受信側で「ダウンロード」が可能な手段の普及も含まれるでしょう)も見極めながら、平成19年を目途に結論を得る予定。
つまり、現在検討中ってことであって、安心は出来ない。
輸入権の時は黒を白と言って法案を通したからな。
違法コンテンツダウンロード違法化と、ダウンロードそのものの忌避について(万来堂日記2nd)
で、輸入権の時に我々の声を聞いてくれた人に、今回もお願いしないといけないかもしれない。
ユーチューブを守ろう!!(正々堂々blog)
法案に何を盛り込むかパブコメで牽制した上で、それでも役所が問題法案を作るようなら、国会でなんとかしてもらわないと。
ダウンロード違法化は、単なる著作権の問題に収まりきれない、知る権利の侵害や思想統制の始まりという意見もある。
「知る権利」は常日頃から脅威に晒されており、その防衛は命懸けで行わなければならない。(The Casuarina Tree)
「YouTubeを見ただけで違法」に飲酒運転が無くならない理由が見える(狐の王国)
文科省とダウンロード規制と思想統制、違法複製物のダウンロードを規制する法律案の効果(BENLI)
関連で、栗原潔のテクノロジー時評Ver2のエントリー。
合法的音楽配信サイトを作ってみる(1)(2)(3)
(栗原潔のテクノロジー時評Ver2)
ダウンロード違法化によって、合法なサイトを作ることにも支障が生じるという意見がある。
実際に合法的音楽配信サイトを作ってみるというアプローチが素晴らしい。続きを待ちます。
Oct 02, 2007
レディオヘッドきた。。。
すっかりご無沙汰して、ダウンロード違法化についてあちこち回って情報収集してたら、どうよ。
Radioheadが新アルバムをダウンロード販売開始・価格はオープン・・・(MAC REVIEW)
音楽業界の一つの時代が終わった…(what's my scene? ver.7.2)
オープンって、まじですか。
とりあえず、エントリあげるよ私ゃ。
4日、追記。シャーラタンズはフリーダウンロードだと。
シャーラタンズのニュー・アルバムは、なんと無料!2008年初頭にダウンロード配信(CDJournal.com)
なんか、大変な時代だなぁ、、。
Sep 23, 2007
Youtubeにアクセスする事が違法になる
以前、音楽配信メモに載った話、朝日の夕刊で報道されたらしい。ネット上に上がっている。
無許諾の音楽・映画 ネットで入手、自宅でも違法に(asahi.com)
私的録音録画小委員会が「違法化」で著作権法を改正する意見が大勢となったとする中間報告案をまとめたと。26日に公表される、とのこと。
わーたのしみだなあ
一方、ハードディスクレコーダーに補償金を課すことについては「意見の一致に至っていない」として結論は先送りって。
DRMか補償金かなんて話があったが、まさか、ダウンロード違法化は究極のDRMなんて言わないよねぇ?
えーと、これからの流れですね。
私的録音録画小委員会、違法サイトからの私的複製禁止に異論も(internet watch)
第12回会合が、13日に行なわれた。ってことで。
引用します。
津田氏は、「おおむね了承された」という記述について「最後まで了承できない」として、主査を務める東京大学教授の中山信弘氏に対して、21人の委員による多数決を要請。これに対して中山氏は、「かつての審議会では、強引に1つの意見にまとめたりしたが、最近では少数意見もあわせて記載することが多い」と回答。「多数決で少数意見を1本化するのか、それとも少数意見として併記するか、報告書を提出する際に検討させて欲しい」と答える一幕もあった。
すげえなあ、、。
多数決で、誰が賛成して誰が反対したのか人数とか明記されるようなら分かりやすいけど、、、
結論が一本化されるとなると、辛いですね、、。
10月4日、追記。
asahi.comのニュースは例によって消えている。
ITmediaに補償金について書かれている。
違法サイトからのDLも「私的複製」とすべきか——小委員会で改めて議論(ITmedia)
ちょっと引用。
DRMと契約をうまく組み合わせれば、補償金制度が不要になる可能性がある——という意見も盛り込まれた。DRMと補償金制度の併存も可能性として挙げ、DRMの影響を補償金額に反映させるなど、状況に応じて補償金額を調整していくことなども記載された。
関連してブログにリンク。解説詳しい。
ダウンロード違法化問題:著作権がインターネットを検閲する(P2Pとかその辺のお話)
一方、こんな話も上がっている。
トルコ、The Pirate Bayへのアクセスを遮断(P2Pとかその辺のお話)
トルコでは、「トルコの大手ISPに対してThe Pirate Bayへのアクセスを遮断するよう、裁判所が命令している」らしい。
Youtube、WordPress.comも、遮断された事があるという。
なにがすごいって、「簡単に国家がWebサイトを遮断するしないという決定ができてしまう」ということなわけで。
で、日本はどうなのという話。
ダウンロード違法化って、それってどういうことなのか、と。
P2Pとかその辺のお話で解説されている。
引用。
YouTubeの動画を自宅のパソコンに取り込むとはどういうことだろうか。この辺は随分ボカし気味な感もあるが、明確に言えば、「YouTubeを視聴すること」だろう。YouTubeは純粋なストリーミングではないため、ストリーミングのつもりで見ていたとしても、それはダウンロードされていることになる。
YouTube上にはユーザ生成コンテンツをはじめとする、「著作権者が公開を許諾しているコンテンツ」がアップロードされている。いや、著作権者によってアップロードされているコンテンツといったほうが良いだろうか。著作権者自らがアップロードするサイトが、違法サイト認定される、そんな馬鹿げた話があるだろうか。Universal、EMI、Sony BMG、Warnerの4大メジャーと提携している違法サイトが存在するとでもいうのか?それが日本の目指す世界標準なのか?
大変な事になってまいりましたよ。Youtube見るのは違法になるってさ。
問題はユーザの制限だけにとどまらない。それはサイトを運営する人々、コンテンツを配信する人々にも影響を及ぼすだろう。原理は簡単だ。サイト管理人が自身のサイトを合法サイトであることを証明できなければ(確実にできなければ)、利用者は安心して利用することができないということだ。RIAJは「適法マーク」なるものを配布するようなのだが、おそらくそれはRIAJのためだけに利用されることだろう。
極端な話、アマチュアミュージシャンがオリジナル作品を自分のサイトにアップしてる場合、それが違法なのかどうかを、確実に証明するすべはない。そんなサイトに一般の音楽ファンがアクセスし、その音楽を聴くこと(聴くってことはダウンロードしてるってこと)が、「違法になるリスクを背負う行為」ということになりかねない、と。
うぅぅぅ、、、アタマ痛い。
まあね。
津田氏は言っていますよ、「違法になっても「罰則」がない」と。
でもね。
僕は思うんだ。
ダウンロードが違法行為となった暁には、
権利者連中が、黙っていないだろうと。
ここぞとばかりに、
いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、いろいろ、
いろいろなことを、
実現しようとしやがるだろうと。
それは違法だから取り締まるべきとか抜かしやがって。
ちょっと寒気がするわけだ、自分は。
Youtubeについてはこんな話もある。
流しっぱなしのテレビを検証できた時代は短くて(BENLI)
刑事弁護を考える〜光市母子殺害事件をめぐって(Egawa Shoko Journal)
正確にはこれがYoutubeかどうかは分からないけど。
benliから引用。
違法にアップロードされた著作物等をダウンロードする行為は、私的使用目的であっても、違法としようという著作権法の改正案が可決・成立すると、「ネットでオンエアビデオを確認」する行為自体が違法となるからです。この法改正がなされると、テレビ局としては、著作権法を笠に着て、流しっぱなしで検証させないことが可能となるおそれがあります。
日本のマスコミは、記者クラブなんかに象徴される「御用報道機関」で、ジャーナリズムが期待できない上に無責任と来ているから、ネット上の記録を検証できるのは、多くのユーザーにとってメリットだった。
ニュースなんて流れて消えていたのが、保存されて見れなかった人が後で見れるなんて。
まったく、ありがたい話だったのに。
日本の放送局は、著作権を持つことが認められている。
報道の公共性というものから考えて、それってどうよ、って思うんだけど、まあ、そういうことだ。
ネット上に上がったニュースを見ることが「違法」になることを喜ぶのは、放送局ばかりってわけじゃないだろう、と。「あー、こういう偏向報道してるんだ」とか、みんながチェック出来るのをいやがるエラい人はたくさんいそうだ。
ついでにデジタル放送でコピーナイン。ネット上にテレビのニュースは上がらないわな。
情報統制ってコトバが浮かぶ。
権利者連中はトルコみたいな事をしたいと思ってるに違いない。
単なる邪推じゃ終わらないだろうと、僕なんかは思うわけです。
戦線1つで勝った負けた言ってる場合じゃない、ということを書いたりしたけど、これはかなり大きな戦線だと思います。
Sep 10, 2007
パブコメ締め切りが近い
パブコメです。14日の午後5時必着。
自分は仕事の関係もあって、12日までには出さないと間に合わない。厳しい。。。
なんか、このサイトの上のリンク、2つ募集してるみたい見えるがタイトルが被ってる。
上のは情報通信政策課コンテンツ流通促進室、下のは地上放送課企画係が集めている。
多分、同じ内容で送っといて問題ないと思う。僕には違いが分からない。
デジタルコンテンツに関するパブリックコメント(ロージナ茶会の日常を、あなたに)
もう、ここぞとばかりに参考にさせていただく。
15日追記。なんとか間に合いました。大した事は書いていないけど。
今更リンクを張っておく。
デジタル・コンテンツの流通の促進に向けて「21世紀におけるインターネット政策の在り方」
「地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割」に対する意見募集の実施(e-Gov)
平成19年9月14日(金)午後5時必着(総務省)
「地上デジタル放送の利活用の在り方と普及に向けて行政の果たすべき役割」に対する意見募集の実施(e-Gov)
平成19年9月14日(金)午後5時必着(総務省)
上下のパブコメ、同じ内容でもいいだろうとか、おおざっぱなことを書きました。コピーワンスに関することで同じこと送るから。
でも対象の文書が違うから、当然、対象ページが違う。
出す直前に気付いて確認しなおすという危なっかしさ。
まぁ、間に合ってよかった。解説ブログに感謝。
共謀罪が
共謀罪がまたまた成立へ向けて動き出しそう〜油断大敵!(情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊))
臨時国会に向けて(法と常識の狭間で考えよう)
鳩山法務大臣が以下のように述べていると3日付の東京新聞朝刊で報道されている、とのこと。
「共謀罪は、国際組織犯罪防止条約に入るための国内法整備として必要だ。テロなどの組織犯罪を未然防止する世界的な取り組みの中で、日本が条約に入らないと国際的な批判を受けかねない。共謀罪をつくらなくても条約に入れるじゃないか、という意見もあるが、それにはくみしない。」
「来年は日本でサミットがあるから、臨時国会か、来年の通常国会の前半ぐらいまでに成立させてほしい。」
「自民党と野党でよく話し合ってもらいたい。」
安倍内閣自体がボロボロの状況の中で、突貫工事できるのかどうか知らないけど。
今日、経産省で第10回製品安全小委員会
パブコメと附則69条(よっぱ、酔っぱ)
産業構造審議会消費経済部会第10回製品安全小委員会(経産省)
今年7月、経産省がPSE、SR制度についてのパブコメを募集した。
よっぱ、酔っぱ氏のとこで、提出したパブコメ内容などがアップされている。
今日、経産省の小委員会でとりまとめが行われているはず。
こんな話が。
意見交換会の追加開催、表示義務(よっぱ、酔っぱ)
SR 制度が何時の間にか事故の拡大の防止のみならず、事故の未然防止を図るため、長期に使用される製品の安全対策ってな事に変ってるんだな…。じゃぁ家庭内で使いつづけている電気製品まで SR で検査しなくちゃいけないのか。官僚も大変だわな。(w
役所って完璧主義なんだねぇ、、。
思うんだけど、完璧にしようにも出来ない事について完璧にしようとするのは無理じゃないかい?
医療訴訟の問題が言われているが、あれも完全に救命できない事についてまで民事訴訟や刑事告発で医療に責任を被せるから、医療現場が萎縮するという話でしょう?
中古品なんて本来はユーザーが自己責任で使うべきものではと僕などは思うんだけど、古い感覚なのかね?
Sep 08, 2007
ダウンロードが違法になると
前のエントリーの続きつうか。
「ダウンロード違法化/iPodの補償金対象化」がほぼ決定した件と、ITmediaの記事で抜粋されている発言についての補足(音楽配信メモ)
ダウンロードすれば有罪という世界がやってくる可能性(what's my scene? ver.7.2)
ほぼ決定したのだと。
釣りか?
どうもそうではないような雰囲気だ。
津田氏のブログから断片を引用。詳しくはリンク先参照のこと。
- RIAAがやってるような音楽ファイルを「ダウンロード」した人を特定して大量に民事訴訟起こして和解金ゲットなんてことを日本レコード協会が日常茶飯事的にやるようになるかもね。
- 今知財推進本部で議論されてる「著作権侵害の非親告罪化」とセットになるとかなーりこれイヤな感じになるよね。
- ダウンロード違法化が実現してもそれは「録音・録画」についての話。
- でも、そんなえこひいきが罷り通るならそれこそ新聞やら出版社やらが「俺らのコンテンツも守ってくれ!」と文化庁に言いかねなくてイヤですね。
- 実効性の話でいうと「違法著作物を“情を知って”ダウンロードする場合」という条件が付く。
- あともう1つ大きな話としてはこれは違法になっても「罰則」がないです。
- この改正が行われたところで「実態」は何も変わらないよって意見もあるんだけど、だったらわざわざ著作権法30条(私的複製)いじる必要ねーだろっていう話だよね。
RIAAがやってることって、例えばこんなこと。
違法ファイル共有ユーザは金のなる木:RIAAの新たな和解プログラムは、新たなビジネスか(1)、(2)、(3)(P2Pとかその辺のお話)
読んでもらうと分かるが、要するに脅迫とかそんな感じ。
しかも、違法ダウンロードなんてしたことないという人も対象にされてたりする。
JASRACとかRIAJがそこまでするかというと分からないけど、可能性は出てくる。
JASRACが、喫茶店とかに対してしている法外・無体な要求を見ていると、かなり無茶な事をしてくるのではとか思ったりする。
で、10月に入ったらこの問題についてパブリックコメントの募集がある。パブコメで30条変更反対がたくさん来たらそれを文化庁もそれを無視して進めるわけにはいかなくなるでしょう。なんで著作権法変わるのがイヤな人は、みんなパブコメ頑張って送りましょうね。
このパブコメは、出来るだけ多くの人に送って欲しいと思います。
Sep 07, 2007
DRMがなんだっつうの
ネットニュースにリンク。
補償金はDRM強化よりまし?——私的録音録画小委員会で議論(ITmedia)
で、同じ委員会に関して他の記事。
私的録音録画小委員会、9月13日に「中間整理(案)」提出へ(Internet Watch)
委員の津田氏自身がブログに書いている。
「ダウンロード違法化/iPodの補償金対象化」がほぼ決定した件と、ITmediaの記事で抜粋されている発言についての補足(音楽配信メモ)
昨日、僕が委員として踏ん張っている津田氏に申し訳が立たないと書いた矢先に「まぁぶっちゃけ、僕はあの委員会に期待することはほとんどやめました。」と来たもんだ。
今までどうもありがとう、お疲れさまでした。
まだ終わってねーって。
だから、俺は30条改正させるのが本当にイヤなので、メディアで記事書くなり、ほかの方法使うなりして全力で、自分のできる範囲でこれを止める活動に入ります。
で、10月に入ったらこの問題についてパブリックコメントの募集がある。パブコメで30条変更反対がたくさん来たらそれを文化庁もそれを無視して進めるわけにはいかなくなるでしょう。なんで著作権法変わるのがイヤな人は、みんなパブコメ頑張って送りましょうね。
津田さん、全く、お疲れさまです。
あんな場所で頑張っていただいているのは、本当にありがたいと思っている。
補償金か、DRMか(Copy & Copyright Diary)
補償金とDRMの2者択一?
僕が思うのは、権利者がDRM強化すると言うなら「勝手にすればー」だ。
DRM、そんなに要るなら勝手にかけろ。
不買してやるから。
現実、DRMない方が売れるはずだ。
あとあとの使いやすさを考えてもよっぽど文化的価値が大きいし、DRMなんて荷物はお互いないほうがいい。
それでも、やるの?と。
実際、DRMの極北デジタル放送コピーナイは、放送自体どうなるのやら分からない体たらくだ。
売り出す前に潰れそうだ。
音楽にしたって、おかげさまでなんのかんの言っても世の中音楽は溢れてるのだ。
CCライセンス使ってDRMなしで売ってるとこだってあるし。
被害妄想に染まって勝手に自滅するなら自滅しろ。
えーと、補償金?
そりゃー反対だけど、課金要求してる連中、スジの通った議論とかする気ないんだろう?
役人も連中とグルなんだろう?
補償金とDRM、両方が必要だと主張し続けて、国の政策に反映させていくつもりだろう?
勝手にしろだ。
なんというか、諦めというのとはちょっと違う。
開き直ってるというと、さばさばしすぎる。
なんと言っていいか分からないけど、これはまだ始まったばかりの戦いだから(輸入権の時から3年しか経ってないんだぜ!)、戦線1つで勝った負けた言ってる場合じゃない、というような気持ちだろうか。
だから反対はさせていただく。
未来の日本の文化を滅ぼすのはお前達だと、後世のためにきっちり言っておく必要がある。
ネットイナゴとかいうコトバがあるけど、著作利権をかじり尽くして国の文化を根絶やしにする連中こそイナゴそっくりだ。跡を草木も生えない荒れ地にするところなど、よっぽど質が悪い。
いつか、あのイナゴどもを根絶やしにしてやる必要がある。
え? そこまでせんでもって?
まー、でも、
やっぱりやられっぱなしじゃちょっと悔しいからねえ(w;。。。
8日、追記。
【補償金】Q.2 補償金とDRMの究極の2者選択ですが、……【DRM】(CONTENT'S FUTURE)
津田氏、小寺氏の意見がアップされています。
Sep 06, 2007
メモ
例によってリンク。
「メディア継承のため追加対策を」コピーワンス見直しを斬る(1/2)(IT-PLUS)
DRMどころかEPNも嫌いだ(PC Watch 元麻布春男の週刊PCホットライン)
農水省は環境省と統合したらどうか(404 Blog Not Found)
いい考えだと思う。
なんでか、なんとなくCIA関連でリンク。
知的障害と、ぞっとしたことと、ほっとしたこと(万来堂日記2nd)
成長を続けるJamendo(P2Pとかその辺のお話)
音楽をクリエイトする場は多様になりつつある。オランダではCCライセンスに関して著作権使用料の分配を行うという話もある。
オランダ:Creative Commonesミュージックに対しても著作権使用料を分配(P2Pとかその辺のお話)
初夏の総務省パブコメの結果
今更ながら「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会 中間取りまとめ」に対する意見募集の結果がアップされているのでリンク。
結果のpdfは読めていない。
本意見募集の結果については、「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」の第13回会合(公開)において、事務局から説明するとともに、配付資料として配付しました、とのこと。
過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会 第7回
既にあちこちで言及されている。
ざっとリンクを集める。
著作権保護期間の延長を巡る本格的な議論が開始、文化審議会小委(internet watch)
著作権の保護期間延長問題、権利者側への反論相次ぐ -- 文化審(ITpro)
《著作権》議論空転、問われる審議会のあり方--文化庁過去の著作物等の保護と利用小委(第7回)(毎日新聞ユニバーサロン)
文化審議会著作権分科会過去の著作物等の保護と利用に関する小委員会傍聴記、津田さんが委員になっている意義(Copy & Copyright Diary)
著作権の保護期間延長について 或いは 今度は我々がかける外圧と来るべきコンテンツ・ヘイブン(万来堂日記2nd)
著作権延長問題。自分たちは特別という思い上がりが全ての根源?(ふっかつ!れしのお探しモノげっき)
思うに、延長を主張する側には、反対する側を説得し得る材料は何もないのだ。
延長によるメリットを享受するのはごく一部の限られた権利者と、多分一部の役人だけ。反対意見を覆すに足る文化的メリットは何もない。
Copy & Copyright Diaryで、「でも今は、津田さんを介して審議会の場に自分たちの意見が出される、反映される。これは本当に心強い。」と書かれている。
そう、たしかにすごく心強い。
僕たちの声は、確かに審議会の場に届けられているという意味で。
でも、奴らがその声を聴くだろうか?
僕の想像では、多分、無視した上で「ネットユーザーの声も反映させた」と言い訳に使って済ますつもりに決まっている。
Copy & Copyright Diaryではこうも書かれている。
先日のthik Cの公開トークイベントviol.4が開催されたときに、文化庁著作権課前課長の甲野氏が会場に来ていて、質疑の際に、「延長の議論は審議会でも民間でも行われているが、一般に低調である」という様な発言をされた。
こんなところでも「官が白と言えば黒でも白い」と主張している。
まあ、そういうタイプの人はどこにでもいるけど。
こんな茶番に付き合わざるを得ないなんて、バカバカしい。
まともな人間なら他の楽しい事を探したいと思うところだ。
しかし、こういう役人たちが言うようなことが「結局は本当だったんだね」というような結末は、金輪際残したくない。委員として踏ん張っている津田氏に申し訳が立たないし、何よりそうなったら自分自身が悔しくて堪らないだろう。
結局、出来るだけの事はするしかないわけだ。
少なくとも、連中がいかに委員会・ひいては政府を私物化したかを(私物化という言い方がおかしければ、委員会の公的な役割を職権で歪め、などというところか。公=官か?違うだろう。)、まともなアタマを持った人間であれば誰から見てもはっきりしている、というとこまで持っていく必要がある。
輸入権の時のように。
厚労省は年金問題と医療崩壊でひっくり返っている。
舛添は「どろぼう」と言ったが、はっきりいって他の役所も好き放題している。
今の日本の政治が「官主導」なのは当面やむを得ないだろう。
ひっくりかえす方法がないから。
しかし、泥棒や詐欺師にいつまでも我々の生活のバックボーンを背負ってもらうわけにはいかない。
連中は言うだろう。
自分たちがいなくなったら、国が立ち行かないと。
だけど、いつまでもそういう国でいるのがいいことだとは、僕には思えない。
Sep 05, 2007
No SR
PSEマークで中古品をあれこれしようというのは間違いだったとか認めたけど、その代わりにSRマークなるものを法制化しようとしている経産省。なんだ、看板すげ替えるだけじゃないのか。
コメントで指摘いただきました。
遅くなったけど、23日訂正。
前述の「間違いだったとか認めたけど」、という記載は不正確。
中古品を含んでしまう法令を制定した事と、含んでしまう事に経過措置期間終了直前まで気付かなかった事が「二つの判断ミスであった」ということだと。間違いを認めたわけではないということです。
微妙だけど、重要な点だと思いました。
ということで、リンク。
Boycott The Safety Reuse Program(よっぱ、酔っぱ)
Aug 29, 2007
ちまちまメモ
「違法ファイル所持確認報告書」振り込め詐欺にACCSが注意呼びかけ(internet watch)
こんなの引っ掛かるかなあ、と思うような記事。
詳細がブログに上がっている。
P2Pファイル共有をネタにした架空請求があるようで(P2Pとかその辺のお話)
違法ファイル所持確認報告書が届いたよー \(^o^)/(⊂⌒⊃。Д。)⊃カジ速≡≡≡⊂⌒つ゚Д゚)つFull Auto)
匿名でのネット書き込みは禁止、中国政府が新方針(Technobahn)
あー、、、日本でこうなるのはイヤだなぁ、、。
ちょっと引用。
中国政府はブログ以外にも、ブログのコメント欄や掲示板に書き込む場合にも本名による署名を求めることをプロバイダー各社に要請したが、掲示板などの場合は、本人確認を行うための技術的な方法がなかったために、今回は、見送りとなったものと見られている。
日本ではこれをやろうというのかなあ。
日本で出来たら友好協力とかいって技術提供したりしないだろうなあ。
知財関連の訴訟で名高い高部眞規子判事が専門誌に文章を寄せているとのこと。
僕自身は目にする機会もなかなかないのだけど、紹介しているブログにリンク。
高部判事からの宿題(上)、(下)(企業法務戦士の雑感)
ソニーのUSBメモリに「rootkit的」技術(ITmedia)
懲りない奴ら、、。
Aug 26, 2007
国民会議第4回フォーラム、小委員会第10回会合
23日、thinkcopyright.orgの第4回フォーラムが開催された。
関連リンク。
著作権保護問題は欧米に迎合せず、日本モデルを策定すべき(1/2)(cnet japan)
著作権問題、外圧ではなく「日本モデル」の模索を(internet watch)
著作権の“日本モデル”は可能か——保護期間延長問題(ITmedia)
著作権保護期間延長の関連して思うこと(著作権のひろば落書帳)
いかに許可を得るのが大変かという話。
利用許諾を得ようとする人にとっては、誰が現在の著作権者であるかを知るための公的な登録制度がない以上、関係者を発見して事情を聞き、誰が著作権者であるかを突き止めるしか方法がありません。そこで、著作者の子孫に事情を聞いたとして、明確な回答が出てくる可能性がどの程度かと言えば、有名な作家であればともかく、あまり名の知られていない著作者の場合では、その子孫自身がよくわからない、という場合が圧倒的に多いでしょう。
アメリカとかは登録制度があるときく。
しかも保護機関70年とは言うけれど、実際に長期に渡って著作権保護を維持するためには、登録料金を支払う必要があるときいたことがある。
日本のように、創作すれば自動的に「保護すべき著作権」が生じてしまう国とは大きく事情が異なると思う。
外圧に屈するなという論調もありだろうとは思うけど、それよりも現実問題、コンテンツが死蔵どころか霧散してしまうリスクについて本気で考えたら、単純な延長でいいとはとても思えないし、現状の50年でも問題があると思う。
24日、2007年第10回会合が開かれている。
私的録音録画小委員会、これまでの議論を整理した資料提出(internet watch)
なお、次回の会合(9月5日)では、仮に補償の必要性があるとした場合における補償金制度の基本的なあり方について、これまでの議論をまとめた「整理メモ(2)」が提出される。
今後のスケジュールとしては、9月26日に開催される小委員会で「中間整理(案)」がまとめられ、10月12日の文化審議会著作権分科会で、中間整理が了承される。その後、中間整理に関するパブリックコメントを募集し、これを踏まえてさらに検討が進められる。最終的な報告書は2008年1月に小委員会でまとめられ、1月または2月に文化審議会に提出される。
文化破壊庁の名に恥じないマイペースぶり。
パブコメを踏まえた検討って本当にするのかね。何を書いて送ろうか。楽しみにして待っていよう。
ネットラジオはなんとかなるのか
アメリカのネットラジオ関連、メモでリンク。
小規模Webラジオ曲向けの著作権料、音楽業界が正式提案
音楽業界、大手ネットラジオの著作権料に上限設定(ITmedia)
SoundExchange Offers Small Webcasters a Royalty Deal
SoundExchange and DiMA Agree to Limit Minimum Per-Station Fees(Listening Post - Wired Blogs)
こういう記事もある。
MusicFIRST Says Performance Royalties Would Only Cost AM/FM Stations 3% of Revenue (Updated)(Listening Post - Wired Blogs)
英語が苦手なんで違ってるかもしれないけど。
AM/FMのラジオ局は収入の3%しか支払っていないということらしいけど、それで十分な金額と思われる。
もしもSoundExchangeが求めるように支払うとしたら、それが10〜35%に跳ね上がるのだと。
現在の交渉でSoundExchangeがネットラジオ局に求めている支払いは、小規模局で売上高の10%あるいは12%。
小規模ネットラジオ側は、この条件は飲めないとして交渉を続ける方針。
以前から不思議なんだけど、何を根拠にこういう数値を決めてくるんだろう。
SoundExchangeはRIAA内の取り立て機関で、数値を決めてるのは「Copyright Royalty Board」という機関らしいんですが、高ければいいってもんでもなかろうに。