Dec 24, 2017
オーディオ状況報告(2017.12.24.)
現状のシステムは下の図の通り。
mpdを環境に最適化してインストールした方がいいという話があって、piCore7でできないか試みたけど未だ出来ていない。どこがまずいのか、boostがないとかエラーが帰ってくる。余裕があるときに、また試してみたいと思っているが何時になるかわからない。
piCoreは未だにmpdを簡単にインストールできるのはversion7だけみたいだ。
piCorePlayerのほうがtiny core系ラズパイ用音楽プレーヤーの本流だから、放置されてるということなのかもしれない。
ノイズ対策をいろいろやった結果と、fireface UCXをCCモードで使うようになって、随分様相が変わってしまった。
以前はUCXのCOAX(24/198)入力とiDSD LEのUSB(24/384)入力の音を比較したりしていたけど、UCXはCCモード(24/96)にすることで音質向上が著しく、価格差を反映した音質格差になったので、比較する気にもなれなくなってしまった。
どちらをメモリ再生に使ったらいいんだろうかとか考えたりしてたんだけど、USB-029H2-RPの恩恵なのか、NASマウントでの音質もかなり向上してしまったので、最近はもっぱらNASマウントで聴いている。本腰入れてNASとメモリ再生を比較したり、USB-029H2-RPを外してみるとかするべきなんだろうけど出来ていない。
piCore7には、NASのマウントポイントとメモリ再生用に使うディレクトリ、両方を起動時に作るように設定している。
以下メモ書き。
/opt/bootlocal.shに下記を記載。
mkdir /mnt/music mkdir /mnt/music/nas mkdir /mnt/music/ram touch /mnt/music/ram/dummy.cue chmod -R 777 /mnt/music mount -o addr=192.168.1.80,nolock -t nfs 192.168.1.80:/titan /mnt/music/nas
うちでは自動的にmpdを起動するとか洒落たことはせずに、sshでログインしてmpdを起動している。
以前は、NASをマウントするのもsshからコマンドを打っていたけど、この程、上記の記載で自動化した。起動プロセスが終了するまでの時間が数秒長くなるようだ。
スマートじゃないけど「ram」の下にdummy.cueを作ることで、mpdのライブラリ管理が簡単になる。
つまり、RAMメモリ再生とNAS再生が単一のpiCore7で簡単に切り替えができるようになる。
メモリ再生に際しては、sshからコマンドを打ってNASをアンマウントし、/mnt/music/ramに音楽ファイルを転送し「ram」のライブラリを再構築して使えばいい。
NAS再生に戻したければ、sshからコマンドを打ってNASを再マウントすれば滞りなく使える。
「nas」のライブラリは、NASに音源を追加した際にmpdでライブラリのアップデートをかけた後、sshからpiCore7にバックアップコマンドを送ってやればマイクロSDカードに保存され、piCore7再起動時には保存された状態で復活するように設定している。
mpdのライブラリアップデートは、昔に比べたらずいぶん速くなった気がする。
数千枚のファイルがあっても10分ぐらいで終わる。
あと、昔は下位ディレクトリ単位でのアップデートってできたっけ? ファイルが少ないディレクトリのアップデートで済む場合(例えば、Beethovenのディレクトリだけアップデートするとか)は、一瞬〜数秒しかかからない。
最近はupnp/dlnaをシステムの中心に据えたシステムが一般的だと思う。
そもそも市販のネットワークプレーヤーがそうだし、upnp/dlnaを使用することで音質向上を追求するlinuxシステムもある。
upnpを避けてるわけではないんだけど、うちでは使うに使えない事情がある。
音楽ファイルのほとんどが、CD1枚まるごとをflac+cue sheetで保存したもので、upnpはcue sheetに対応していないということ。そういうファイルが数千枚あって、今更、それらを曲ごとのファイルに変換していく気にはとてもなれない。
結果、mpdとmpd clientという古典的システムで運用している。
そうせざるを得ないんだけど、十分に快適だ。
なのに、なんでmpd clientは減っているんだろうかと思う。淘汰されてるのかな。mpd clientに滅びられては困るのだ。切実に。
UCXの24/96でこのレベルなら384kHzでどうかとか、384kHz再生をiDSD LE単体で試してみるとか、MQAってどうなのかとか、デジタルオーディオはまだまだ面白そうなので、時間があれば取り組みたい。
Dec 23, 2017
赤い鳥の音源について思ったこと
今回は音源の話。
「赤い鳥」というのは昭和の時代に活躍していたフォークグループ。「翼をください」を作ったグループだ。
翼をくださいという曲はエヴァンゲリオンで使われたり中二病のテーマソングみたいな扱いを最近はされているようだが、僕が子供の頃にはそれこそ学校でコーラスで歌ったりして、それなりに思い入れがある曲だったりする。
でも、そんな赤い鳥をなぜこんなところで取り上げるのか。
そもそもはアマゾンのレビューから始まったのだ。以下、引用。
赤い鳥 コンプリート・コレクション (2003/2/19 発売)
https://www.amazon.co.jp/dp/B00007KKZB/この素晴らしい音楽の遺産を、しかし台無しにしているのがマスタリングです。ここではお名前を出すのは控えますが、大きく音楽性を損なってしまうほどのお粗末なマスタリングに心底ガッカリしています。
試しにLPを取り出し比較視聴してみましたが、テイクが違うかと思うほどに赤い鳥の音楽は歪められています。
ソニー・ミュージックには猛省を望み、これだけの音楽に関わるにふさわしいエンジニアによってマスタリングし、あらためて発売をしていただきたいものです。
ここまで貶していながら、具体的にどのような音なのかは全く記載がないのだ。
どうなってるんだろうと思うじゃない?
赤い鳥については、オリジナルアルバムの音源入手が困難となっている。
というか、mp3やaacだったらアマゾンやアップルミュージックで買える。
CD音源となるとオリジナルアルバムの多くは上記のようなボックスじゃないと売っていない。中古CDは高額になっている。ハイレゾはない。
翼をくださいを作ったグループは他にどんな音楽をやっていたんだろう、オリジナルアルバムを買えないかなと思って、アマゾンに行ってみたところ、へえ、コンプリートボックスってあるんだ、と思ってレビューを読んだら音が悪いと。
赤い鳥といえばハーモニーを聞かせるグループだと思うので、音質に問題があるとしたら分かった上で買わないと嫌だし、どうなってるのか確かめたい。そこで、いくつか中古でCD発売された時期を変えて買えば、音質傾向をつかめるんじゃないだろうか、と考えた。
そこで初めて、オリジナルアルバムCDが入手困難だと知ったわけだ。
そのくせ、やたらとベスト盤は出ている。
あと、青春の何たら、みたいなコンピレーション盤。たいてい、翼をくださいが入っている。
つまり赤い鳥は、当時流行った数曲しかニーズがないのだ。というか、ニーズがないとレコード会社に思われている。まあ実際、アマゾンのレビューを見たらオリジナルアルバムなんて欲しがる人はそんなにいないんだろうなと思うけど、、、
音質なんか気にする特種な人種はコンプリート・コレクションを買えということになるのかな。mp3で気に入ったらコンプリート・コレクションを買えということかな。CD12枚で定価15,000円だ。1枚千円強ならむしろ日本では安い方だ。
そういえば、アルファレコードなのでベストが多いのか?と思ったり、、、
こんなところで比べるのもなんだけど、ここ数年、海外ではCD5枚で2000円前後のボックスがあれこれと出ている。
ありがたいことに、僕はLou Reedのオリジナルアルバムをこれでほとんど揃えた。Lou Reedのオリジナルアルバムは廉価盤ボックスでほとんど揃うのだ。これがなかったら、敢えて揃えようと思わなかっただろう。数枚重複したが、1万円以下で20作品以上全部を揃えられると考えたら大した問題ではない。ベルベットアンダーグラウンド以降の彼の軌跡を辿る日々が続いていたある日、訃報が届いた。
廉価盤ボックスの作品群を聴いてなかったら、僕はどんな思いで彼の訃報に接していただろう。
他にも、初期のFleetwood Mac、Fairport ConventionとSandy Denny、Weather Report、Eyeless in Gaza、Lynyrd Skynyrd、etc、、、そういう音源がなかったら積極的に触れることはなかったと思われるものに、次々に触れることができた。ロックやポップスだけではなく、ジャズやクラシックも最近入手するのはボックスが多い。こっちも昔なら考えられないような値段で買える。置き場の問題もあるので、そうそう買ってばかりではいられないんだけど。
そういう廉価商法が必ずしも偉いとは言わないけど、音源入手が容易になるのはユーザーにとってはありがたい。最初のうちは音質を不安視してたのだけど(実際、怪しい音源も売られている)、案外、手を掛けずに詰め込まれた音源は下手なリマスターをしてないので逆に良かったりするので侮れない。
実は僕はこの5、6年、新しいポップミュージックにほとんど触れないまま過ごしてきている。これは、震災後の僕の気分があるのかもしれない。なにしろ、旧いものを漁ってばかりいる。安価なボックスはそれを助長したかもしれない。
日本でもオリジナルアルバムの詰め合わせを3000円ぐらいで出せばいいのにと思う。それでもニーズがないかな?
さて、そんなこんなで入手したCD音源は以下の通り。括弧内は発売年。
- 竹田の子守唄 (2013)
- GOLDEN☆BEST/赤い鳥 翼をください~竹田の子守唄 (2009)
- 赤い鳥 (1998)
- パーティー (1995)
- 美しい星 (1995)
聴き比べたのは「翼をください」と他いくつかのベスト盤収録曲。
結論から言うと、20世紀の音源の方が音がいい。
2013年リリースの「竹田の子守唄」は音圧が高くて聴きづらくボーカルの繊細さは失われている。下記のソニーのサイトに行くと2013年リマスター音源と書いてある。
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&cd=MHCL000030033
まあ、この音源だったら、ハイレゾがあってもいらないな、mp3でいいかな。
赤い鳥 (1998)、パーティー、美しい星 (1995)は、聴きやすい音質だと思った。
GOLDEN☆BESTは、2013年リマスターよりは余程20世紀の音源に近い音源を使っている気がする。
収録曲「竹田の子守唄」だけ少し他と違うような気がしたんだけど、新しく追加された音源らしい。これはなんというか、2013年の音源の音圧を下げたような印象。でも20世紀音源の竹田の子守唄は聴けてないんだよね(音源の有無もはっきりしない)。
下記、ソニーのサイトの引用。
https://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?site=S&ima=0653&cd=MHCL000001571
※こちらは完全生産限定盤の通常商品です ※MHCL-127(2002/06/19 発売)に『竹田の子守唄 (アルバム・バージョン)』を収録し、『白い墓』未収録の新規編集盤
そこで、コンプリート・コレクションっていつリリースされたのかというと、2003年。
リマスターされてないとしたら、僕が新しい音源に比べたら音がいいと判断した20世紀の音源を、アマゾンのレビュアーは批判したことになる。
コンプリート・コレクションの音源は20世紀のものと同じなんだろうか。
もしかして、一番近いと思われるのは、2002年のGOLDEN☆BESTということになるのかな。同じソニーだし。
そんなこんなで追加入手したCD音源は以下の通り。括弧内は発売年。
- 赤い鳥ゴールデン☆ベスト (2002)
- Super Best of the Red Birds (1998)
- CD選書 ベスト「翼をください」 (1995)
- 赤い鳥 - ベストアルバム (1987)
聴き比べたのは「翼をください」だけなんだけど、やはり古い音源の方が音がいい。音色の響きがきれいで透明感がある。そのかわり音圧は低め。
98年のSuper Best of the Red Birdsでやや音圧が上がる。以降、音源が新しくなるにつれ少しずつざわざわした感触になっていく。2002年のゴールデン☆ベストになるとやや音色のテンションが上がり刺々しくなり、何か違うんじゃないかという印象を持つ。この音源は2009年のGOLDEN☆BESTと同等じゃないかと思う。
それを明らかに強く押し進めたのが2013年のリマスターオリジナル再発盤という感じ。
困った。ここまで違うとオリジナルアルバムが再発されても買う気になれないじゃないか。
というか圧縮音源でもいいってことかな。将来的にハイレゾで改善する期待も薄い印象だ。
コンプリート・コレクションの音質がゴールデン☆ベストと同等だとしたら、アマゾンのレビュアー氏の記述も、20世紀の音源から時系に沿って音質の変化を聴いたら納得させられるように思う。
赤い鳥に限らず、国内外問わず、リマスターが必ずしも音質改善につながらないという印象がある。
古い作品ばかり買っているからというのではないけど、最近の僕は20世紀にリリースされた中古CDを漁ることが増えてきた。音圧が高い最新リマスターよりも、安心できる音がする場合があるように思う(もちろん新しい音源の方がいい場合もあるだろうけど)。
おそらく、アナログマスターの状態が思わしくないような20世紀の作品は、ハイレゾファイルや新しいデジタルマスターを作るにあたっては20世紀のCDデータから作った方がいい場合もあるんじゃないだろうか。
もとのCD音源の音質とアップサンプリングの質に依存するとは思うけど、案外、素直な特性でハイレゾ化できる場合も多いと思うのだ。
ただそうなると、ユーザー側からハイレゾ音源として認められるかどうかという問題が出てくるだろうとは思うけど、だからといって、出自を曖昧にしたり誤魔化したりするようなことは絶対にして欲しくないとも思う。
赤い鳥のオリジナルアルバムの20世紀音源がリマスターなしに再発されたら買いたいけど、難しいだろうなあ、、、
Dec 21, 2017
「おんな城主 直虎」が最終回を迎えたり
おかげさまで1年間、楽しませていただきました。
放送中は視聴率が振るわないとか下らない理由で内容のない意味不明なレビュー記事がビジネスニュースのサイトとかに書かれたりしていたけど、今となっては過去の事とされているようだ。練りこまれた台本、台詞回しの凄さ、それに付いて行く役者の演技に魂がこもっていること、などなど、あちこちで今更のように語られている。
しかし、僕なりに感じた直虎の他では見られない魅力というか深淵というのか、この場で書いておこうと思う。
僕は不勉強なので、ありふれた内容の文面かもしれない。予めまとめると、直虎というドラマは異界と隣り合わせの現世を描き切ったことで成功したということを書いている。
どこから手を付けたらいいか。
だらだら書いていく。
この10年以上、僕にはTVドラマを見るという習慣がなかった。
今年の大河、女房子供に付き合う形で見ることになった。女房は歴史オタクで大河にはうるさい。女大河はいまいちなのが多い、「戦さはいやじゃ!」とか言って押し切るからリアリティがない、などと聞かされながら見始めた。
しかし、いきなり僕はオープニングタイトルにもっていかれてしまったのだ。
見てるうちに、不覚にも涙が出てしまった。
そんなドラマ体験は今までないよ。
もしもドラマの内容がダメでもオープニングタイトルだけ1年見てもいいかもな、などと考えた。
それだけ考えて作りこんだ映像、音楽だったと思うし、直虎というドラマの主題がとても上手く表現されていて、長いタイトルにもかかわらず中弛みなく最後まで見てしまう。ドラマ本編で何が語られるのか、オープニングで視聴者にも感じ取れる、いいオープニングタイトルだと思う。
次に、子役かな。
子役が子供の頃の役をするなんて当たり前のことじゃないかと僕なんかは思ってたけど、最近はあまり重視されてなかったらしい。子供時代がきちんと描かれ、しかもこの子役が馬に乗ったり(!)、坊主になったり(!!)する。
このドラマは本気らしい、という気分にさせられる。
ちょっと、こっちも本気で見ないといけないかなというモードにさせられていくのだった。
その子供時代に、竜宮小僧なる謎の言葉が出てくる。あと、井戸が。
異界につながるような井戸が。
この井戸のそばで、登場人物たちは胸の内を語り、ドラマの行く末が決まっていく。異界への窓がぽっかり開いている村では、坊主たちが頻繁に行き来し、主人公もまた尼になっているのだ。そして度々、登場人物たちが井戸端で死者を思い酒を飲んでいる。
このドラマでは、異界の傍に人間界があるということが最初から構造化されているのだ。
最初はそのことには気付かない。
あまりにも自然に、そこにあるので。
しかしドラマの中、そこかしこに、ちらりちらりとそれが異物として顔を出す。
台本は、歴史考証はしっかり踏まえながら新たな解釈を盛り込んでおり役柄の心理描写もすばらしくリアリティがあるのだけど、そこかしこに顔を出す異界からの使者、信号は、このドラマに独特の奥行き、ゆらぎを生み出している。
例えば、徳政令の回。
驚かされたのは亀が演技をしたことだ。
神社で直虎が徳政を受け入れ花押を書こうとしたところ、亀がどこからともなく現れて止めるのである。
見ていたこっちは、これは凄い話だと思った。
そもそも、亀が出てくる必要性は筋書き上はないのだ。直虎本人が1人で決心しても筋書き上は問題ないのだ。でも、でも、亀が止めるのだ。
直虎というドラマでは、亀が直虎を止めることに意味がある。
今から思えば、この展開を受け入れられるかどうかで、たぶん視聴者の篩い分けが成されたのだ。亀を受け入れることで、視聴者はこのドラマの魔法に絡め取られたのだと思う。
最初、僕はそれを「中世らしい感覚」なのだと思っていた。戦国の世を生きる登場人物たちの心理が、当時の宗教観世界観も含めてうまく脚本化されているから、現代人の感覚とは違う死生観、人生観が表現されてドラマにリアリティを与えているのだと。
でも、毎週見続けるうちに、どうもそれだけじゃないと感じ始めた。
心理描写、戦国社会の描写とは別に、彼らを取り巻く世界の表現が、現代的なリアリティから逸脱しているのだ。前述の亀の件もそうだし、空に龍雲が現れたり、信玄を寿桂尼が呪い殺したり、離れているのに同じ手筋で碁を打っていたり。そして、死者から遺されたものが生ける者を動かす力を持つ。
アレルギーに対する減感作療法のように、少しずつ視聴者のガードが崩されていく。
これを「中世らしい感覚」と言って良いのか分からない。
当時は祈りや呪い、迷信が現代よりもずっと深く意味を持っていた時代。世界の成り立ちも、現代とは違っていたんだろうか。点在する目に見えるエピソードと、通奏低音のような何か、それは竜宮小僧の存在感かもしれないし、積み重なる死者たちへの思いかもしれないし、心のうちを隠さなくては生きていけなかった人たちの心の声の行き場なのか。そうした不思議な世界が、こっそりと、しかし実在感を持って描き出されている。
迷信を信じてしまう心性は現代を生きる僕らの心の底にも息づいている。直虎を見ていると、なんというか、それが蠕き始めるような、そんな感覚があるのだ。
その結果、視聴者はどうなるか。直虎が政次を槍で刺すのを受け入れるようになるのだ。
そう、あの名場面、かなり話題になったあの場面。
しかし、考えてもみなよ。
最終回終わって一息ついて覚めた頭でもう一回考えてみようよ。
あんな、とんでもない話ってあるか?
直虎が、政次を刺し殺しちゃうんだよ?
ほんとにあれって究極の信頼関係って涙したりして、本当にそれでいいの???、、、
僕は思うのだけど、あれが通用したのは、視聴者が受け入れることが出来たのは、直虎の舞台が異界とつながった世界、現代人の感覚から外れた世界だということを、みんなが心の奥底で受け入れることができていたからだと思うのだ。
このドラマは、意識してかどうかは分からないけど、そういう構造の下、従来の大河ドラマが絡め取られてきた現代人のリアリティ感覚という縛りを、無化することに成功したと思う。
というか、直虎の世界で通用するリアリティを獲得したというか。
政次ロスが通用する世界観を予め構築できていなければ、あんな場面、絶対に視聴者に受け入れられなかったはずだ。それがこのたび、制作者も視聴者も、これだよね!って感じで受け入れ演じて観てしまった。
あの場面はまるで、神話の世界のイコンか何かが現れたかのようだった。
そして、その流れに乗ったまま、最終回を迎えたわけで。
最終回では、直虎の死に際して、笛が万千代のもとから直虎のところまで飛んでいく。
笛の音を聞いた直虎は子供に戻って願いがかなう未来を見に行く。
最後のシーン、直虎が死後の世界で過ごしている場面でドラマは終わる。
異界、死後の世界が現世の傍にあるという世界観を、あからさまに表現した、そんなファンタジックな展開が全く不自然じゃなくて、むしろ感動的な必然に感じられて、すばらしい最終回だったと思う。
直虎は、制作側と視聴者側ともに、独自の世界に巻き込むことに成功した。
おそらく、これは直虎を主人公に選んだから可能だったんだろうと思う。
半身を異界にかけたような存在でいながら、大河ドラマの主人公を張ることが出来る歴史上の人物は、なかなかない。史実となる資料がほとんどない直虎だから逆に、リアルでありながらファンタジックな実在感を描き出すことが出来たんだろうと思う。
史実が多い人物はファンタジックにできない。下手したら荒唐無稽になってしまうからだ。
そういう意味で、直虎を超える大河ドラマを作るのはかなり難しいはずで、唯一無二となるかもしれない大河を最初から最後まで楽しめた僕は幸運だった。ドラマという異世界で1年間遊ぶことが出来た。単に良く出来たドラマを見たという以上の、不思議な感覚を楽しむことが出来た。
22日、今更分かりやすい言い方を思いついたので追記。
直虎に関わった者はみんな、製作側も視聴者も、竜宮小僧の手の上で遊んだのだ。
徳政令の回、竜宮小僧は亀になった。
その後、竜宮小僧の影は薄くなったかに見えたが、それは竜宮小僧が亀となり直虎宇宙の底を支えたからだ。
ほら、インドの言い伝えでは宇宙の底に亀がいるでしょう。
そういうことなんだ。
年末年始には総集編があるらしい。
http://www.nhk.or.jp/naotora/info/program/article51.html
こんな濃厚なドラマ、半日で尺が足りるんだろうか。どう料理されてるか楽しみだ。
Dec 02, 2017
fireface UCXについて再び(不覚だった、、、)
以前のエントリーで僕はこんなことを書いた。
fireface UCXについて(2017.09.05.追記あり)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20170801a.htmなるほど、Linuxはディストリ依存なのかな、、、
この時点で、CCモードは今はもういいかな、ということで終了(早っ!)。
本当はUCXを再起動してみるとかしないといけないんだろうけど、そのうち暇なときに試すことにする。
このとき、もっと本気でCCモードの音を確認していれば、、、、、、、
要するにfireface UCXのCCモードはCOAX入力よりも数段音が良かった、ということ。
24/96以上は受け付けないのでpiCore7のmpdもそういう設定なんだけど、384kHz入力のnano iDSD LEの数段上を行っている。
価格差でも当然?そのとおりだ。
さくさく追記。
UCXに繋いでいるRas Piに使っているケースをLEのRas Piにも使ってみた。以前使った時は思わしくなかったけど今回は改善効果がみられる感じ。ささやかながらあれこれノイズ対策したのが効いたんだろうか。
UCXのCCモードとLEの384kHz、どうするか、しばらく比べながら使っていこうと思う。
先月はノイズ対策など細々いじっていたんだけど、一段落して余裕が出来たので思い立ってCCモードの音を確認した。
UCXのUSB端子にUSB-029H2-RPを介してRaspberry Pi2を接続。
これで前回は音が出たんだけど、今回は出ない。mpdは動いていて、mpdクライアントの指示も受けるけど、[paused]になって音が出ないのだ。
これは以前試した時、mpdの設定を切り替えた時にも、あったことだ。
前回はそこで止めてしまったんだけど、今回はCCモードを再起動してみた。UCXのノブを押したり回したり、手順さえ分かっていれば簡単だ。
そうしたら音が出るようになった。
なるほど、こうしたらいいんだね、、、
改めて音を聴いて、、、しまった、今迄なにしてたんだ自分は、と思わされたということ。
以前、UCXに複数のデジタル入力を繋いで音を出していたことがある。COAXとTOSに入力して、同時に音が出せるのだ。やろうと思えば更にUSBにMacやWindowsを継いで音を出すこともできるはず(そこまではしなかったけど)。
これは、けっこう面白かった。いちいちアンプのセレクタを切り替えなくてもいいのも便利。CDプレーヤーをUCXに繋いでおけば、子供にアンプのセレクタをいじらせることなくCDプレーヤーを使わせるだけで音を出す事ができる。
しかし、このやり方だと若干音質が悪化した。RMEでも負担が多い再生は避けた方がいいんだな、と思ったものだ。
さて、、、
今回、初めて気付いたんだけど、UCXはそのままではCCモードで使えない。RMEのサイトの解説(https://synthax.jp/cc.html)によると、CCモードは基本的に「iPadのために設定」されたモードで、CCモード専用のファームウェアで動く。だから、再起動して切り替えるのだ。
これは基本的にUSB入力の音声だけ受けて、COAXやTOSの入力には反応しなくなる。MIDIとかは使えるらしいけど。
機能を絞り込んだOSに替えるようなものだろうか、、、
専用のファームだよ?、、、、
それって、悪くないに決まってるんじゃないのか、と、今更、考えたり。今更、、、まあいいよ、気付かないままよりいいよ。
早々に追記。CCモードではS/PDIF入力を扱えないと書いたけど、ファームウェアのアップデートで使えるようになっていた。詳しくはRMEのサイトを参照のこと。しかし、アップデートしたら音も変わるかもしれない。
https://synthax.jp/cc.html
今回、AppleよりiOS 6にてマルチ・チャンネルのプレイバックが正式にサポートされたことと、iPad本体の性能向上や8チャンネル以上を取り扱えるアプリの登場などにより、SPDIFやADATを含むFireface UCXの18チャンネルすべての入出力が使用できるようになりました。Fireface UCXのクラス・コンプライアント・モードは、下記のファームウェア・アップデート・ツールによりアップデートすることができます。
そんなこんなで、RAL-24192ut1とNANOCLOCKSはシステムから外れた。
以前は、生真面目な音はRMEの特徴でNANOCLOCKSをつなぐと若干硬さがほぐれると理解していたんだけど、CCモードにしたら以前感じていた硬さが霧散してしまった。ぼくがRMEの傾向と思っていたものは、全くの見当違いだったようだ。
外部クロックの有無で明確な変化は聴き分けられなかった。いや、プラセボレベルかもしれないけど、むしろ継がない方が、UCXの内部クロックにまかせたほうが、のびやかに聴こえる気がしたので外してしまった。
CD音源の16/44.1を、Ras Pi2側で24/96にアップサンプリングしたほうがいいかどうかは、まだ十分に見極めができていない。
今後、使いながら考えて行くつもり。
Oct 22, 2017
オーディオ状況報告とか、いろいろ(2017.10.22. USB029H2RP導入など)
世間ではいろいろあるけど、うちのオーディオもあれこれと弄っている。そんなに大きな機材変更は無いんだけど、記録しておく。
まず、前回からの引き続きでLAN terminatorを自作してスイッチングハブに刺している。
参考にしたのは下記のサイト。
音がよくなるLAN端子用Xターミネーターとオープンピン
kanaimaru.com/NWA840/005.htm
47Ωの抵抗を1、2、3、6番端子の線(橙、橙/白、緑、緑/白)につなぎ、他の端をまとめる。
以下、写真。

以前、LANケーブルを自作しようとしてキットを購入していたので、LAN端子は余るほど手元にある。
ケーブルは、数10年前10数年前に使っていたものでシース外側の皮膜が破れて使えなくなっているようなものを切って使うことにした。銅線が固くて作業がしやすい。
4本だけ繋がっていればいいので、4本刺してモジュラー圧着工具で固めて、シースを剥いたところ。

4本刺さっていればいいのでシースの色違いがあったり。
1000BASE-Tの場合は8本全部をターミネイトする必要があるということで、写真のようにシースを剥いた。
実際、使っているのは100BASE-Tのスイッチングハブなので必要ないんだけど。

完成したらこんな感じ。透明の熱収縮チューブで絶縁している。
実際使ってみた感じ、確かに効いている感じだった。
いろんなことを同時並行でやっているのでこんな音源でこう変化したとか言えないんだけど、音の見通しが良くなる感じなのは今までデジタル再生で改善が見られたときの感触と同じように感じる。
ちなみに、FX08-miniの開いていたLANポート5つを全部埋める形で使っている。
次に、ラックを追加した。
うちではアングルフレームを使ってオーディオラックを組んでいるんだけど、これが手狭になってきたので。
いろんなケーブルがラックの中を縦横に走っていて、何か手を入れようにも、どこがどう繋がっているのか分からず、コンセント一つ抜くのにも一苦労する状態だったので、使いやすくなるように分けたのだ。
もっと早くしておけば良かった。
同時に、スピーカーをはじめコンポの位置を見直した。
全体的に右に寄せて、左側にあるピアノから離すことにした。といっても40cmほど移動したに過ぎないんだけど。
どれほどの変化が得られているかは確認できていない。
あと、USB029H2RPをこちらのサイトから購入した。
USBアイソレータ USB-029H2-RP | セレクトアイテム | JS PC Audio オンラインショップ
http://www.shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000096/
USB伝送に際してGalvanic isolationを行うらしい。
難しいことはよく分からないので省略。
とりあえず繋いでみて聴いていたらプチ、プチとノイズが乗る。
音はいいんだけどどうしたものかと確認していったところ、アースの設定によって安定性が違ってくる事が分かった。

これはメーカーのサイトから引用する写真なんだけど、SW1(1, 2)、SW2の設定によって、アースの状態を変えることが出きるようになっている。
当初はSW1(1)、SW2をON、SW1(2)をOFFで聴いた。上流、下流でアースを分離できるというので、どういうもんだろうと思ったのだ。ノイズが乗るのでSW1(2)をONにして、一時はノイズが消えたかと思った。ただ、なんだか音は普通になってしまった。
こんなものかな、と思っていたら、またノイズ。
USB029H2RPを外したら、普通に音が出ている。
こりゃ失敗した買い物だったかなと思いながら、USB029H2RPの電源アダプターをタップから外したら、ふっと音が軽くなった気がした。使っていない電源アダプターを外すだけでも音って変わるんだね、、、
さて、そこで上の写真を見ていて気づいたのは、電源アダプターのGNDが、USB029H2RP本体、さらに上流下流の機器のGNDと繋がっている、ということ。SW1(1)をOFFにしたら、これを切ることができる。SW2ははっきりしないけど、電源ラインに関係あるようだから切ろうかな、、、
SW1(1)、SW2をOFF、SW1(2)をONに。
うちではこれでノイズがなくなった。音質への効果は大きい。付けたら外せないと思う。
早々に追記。アース線を繋いだ方がより安定するように思う。
使っていないアングルフレーム(長さ60cmの鉄片)を引っ張り出して塗料を少し削って電導を確保。FGからそこに落としている。アース線は、これも道具箱の底に埋もれていた、ホームセンターで売ってるようなありふれたものを使っている。
25日、さらに追記。
どうもアースなどの設定以外にも継いでいるDACやケーブルによって安定度が違う様子。RATOCのDDCに継いでいるほうはアース線とかなくても、問題なく鳴っているのだ。ちょっと、いろいろと確認していく必要がありそうだ。
そんなこんなで、コンポの状況はこんな感じ。
以前、描き忘れていたものも描き加えている。
Sep 26, 2017
ノイズ対策をあれこれやると音がずいぶん変わってしまった(11月21日USBターミネーターについて追記)
どうも、腑に落ちないこと、驚くことが多い昨今だ。
9月中旬、なんだか最近、音が悪いということでチェックしてみたら、5mのLANケーブルがハブに刺しっぱなしになっていた。
数日前にPCを継いで作業して、PC側だけ抜いて忘れていた。
このケーブルをハブから抜いたら、音も改善した。
LANケーブルはノイズを拾うアンテナになるとどこかで聞いた事があるけど、なるほどこういうことがあるのかと思った。
同じ頃、これもイーサネットハブの案件で、FX08-miniの電力供給をUSBバスパワーからでも出来るというので、付属のACアダプターを安いUSBハブ(USB-HSM410W、各ポートにスイッチ付き)に付け替えてみたところ明らかに音が悪化し、あわてて元に戻すということもあった。
ハブの電源管理もおろそかには出来ないと改めて感じた。
そういうわけで最近、ノイズ対策関係でいくつか試みている。
あんまり取り止めがないのは問題だけど、あれこれ手を出している状況だ。
昨年2月に、どこで良いと聞いたのか忘れたけど八光電機製作所のDMJ-100BTを入手して、ルーターのノイズが大きいということをどこかで読んだり、ネットブラウザの挙動の影響が大きいという自分なりの経験から、オーディオ機器とそれ以外を分けるところに組み込んでいた。
製品サイトへのリンクと画像引用。
http://www.hachiko-denki.co.jp/html/product_09.html
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当時、どこに使うのがいいか比較したかどうかは、記憶にない。
これをnano iDSD LEのトラポに使っているRas pi2の直前に付け替えたら、随分いい方向に音が変わってしまった。
こっちのほうが効くということは、オーディオ周りのLANもノイズが多いということだ。
NASとかRas piはそもそもノイズ源だから、当たり前かも。
そこで問題なのは、良いほうに変わってしまったnano iDSD LEと、fireface UCXの音が、違いすぎるのだ。
例えば、Steely Danのアルバム、Ajaの1曲目、Black Cow。曲が始まって程なくしてベースの低音に合わせて他の弦?の音が聞こえるんだけど(これは何だ?と思って調べたけど、クラヴィネットらしい)、これがLEだと分離して聴こえて、UCXだとほぼ一体化して聴こえる。どちらが正しいのか分からないけど、LEのほうがいい気がする。
話は変わるが、うちでは半年前にピアノを搬入して以降、ステレオ定位がかなりおかしくなっている。
なにしろスピーカーの左外側にアップライトピアノがあるのだ。
当初は、思ったほど問題ないじゃないか、と思って安心していたんだけど、その後、リスニングポイントを移動すると異次元な音場再生になることに気がついて、これは大きな課題なんだけど、手を付けられないままになっている。
普段聴いてる場所だったら、意外にも大した影響がないんだけど、それでもときどき、本来と違うあらぬところに音像が移動していたりする。前述のBlack Cowのクラヴィネットも、イヤホンで聴くのと若干違う鳴り方をする。このまま済ませていていいもんじゃないんだけど、どこにスピーカーを移動したものか、難しいんだよね。。。
とりあえず、DMJ-100BTを追加注文した。
LANケーブルのノイズ管理はよく分からないので、まずは製品頼りだ。
メモリ再生だから大して関係ないだろうと思っていたUCX側のトラポRas pi2に繋いだら、思わず笑うぐらい良くなった。
一体化して聴こえていたBlack Cowのベースとクラヴィネットが分離して聴こえるようになったし、クラシックとかもいい感じ。
しかし、やはり再生音はLEとUCXでかなり違う。
UCXのほうがクリアでゴージャスな鳴り方に聞こえる。LEはスマートでさりげないと言えばいいけど線が細くて比べると情報量が少ない。UCXのほうが緻密にも関わらず見通しが良く、なんだか、かなり良くなった。
なんということだろう。
以前よりもDACによる音の違いが大きくなった。
他に、LAN周りについては下記のサイトを参考にLANターミネーターを作ろうと思ったけど、できていない。
音がよくなるLAN端子用Xターミネーターとオープンピン
kanaimaru.com/NWA840/005.htm
一方、LAN対策と平行してUSB周りで何か出来ないかを考えていた。
Ras pi2には4つのUSB端子があって、USB DACに信号やバスパワーを出力する。実はmicro USB端子とも電気的に繋がっていて、USB端子からRas pi2自体への電力供給もやろうと思えば出来たりするらしい。
ここはノイズ対策したほうがいいだろうということで、自作の簡易フィルターを咬ませてみた。
バスパワーのラインとGND間をキャパシタで継ぐ。容量は0.22μF。-3dBのローパスフィルターということかな、、
信号ラインへのノイズ対策は電源ラインの安定化を通じて間接的に、ということになる。4つあるUSB端子のうち、どれでもいいから使っていない端子に刺せばフィルターとして機能するだろうという考えだ。
参考サイト。
PCで音楽: ブラックマター USBフィルター
http://asoyaji.blogspot.jp/2014/04/usb.htmlBP5を使ったUSBケーブルDCフィルター : 新大陸への誘い
http://tackbon.ldblog.jp/archives/52344589.html
参考サイトではコンデンサーは1μFを2つ使ってるしコイルも多いしかなり効きそうだ。うちのは偶々手元にあるのを継げただけで試行錯誤もしていないし貧相なのでこういうとこに出すのは恥ずかしい。でもまあ、そうも言ってられないので写真まで載せてみた。
効果はというと、ないよりあるほうがいいかな。
DMJ-100BTが刺したらすぐに変化が見えるのに対して、こっちのほうは時間がかかる感じ。
刺してから良くなるのにも、外してから悪くなるのにも時間がかかるようだ。
僕の生活パターンでは、数十分以上続けてオーディオを鳴らして変化を確認することがなかなか出来ないので、次の日に音を聞いて変化を確かめるという感じになる。だから、あるほうがいいような気がする、という感じだ。
11月21日、追記。
コンデンサーだけじゃなくて抵抗も使ったらUSB端子をターミネートできるということを今更知った。ネットで検索したら、けっこうあちこちで自作されて使われてるんだね、、、
ターミネートするということなら、1個だけじゃなくて空いてる3つの端子全てに刺すべきだよね、、、
そういうわけで、自作して残ってる端子を埋めてみた。
使っている抵抗は100Ω。
最初に作ったフィルターにも100Ωを追加した。
コンデンサーは余ってるのを使う。残ってる0.22μFだけじゃ足りなくなったので0.68μFも使っている。
シールドとかしてないのでいかがなものかと思うけど、まあいいか。

音は、若干きめ細かく柔らかになるかな。良くも悪くも落ち着いて聴きやすい感じになっている。
コンデンサー1本だけだった時よりも効果は大きいみたいだ。
こういうことをやっているうちに、以前気になっていたアップサンプリング周波数はどの程度必要なのかとか、そういうことは置き去りになってしまっている。
ノイズや電源をある程度以上対策しないと、機械が本領発揮してくれない。そんな状態での比較は難しい。
あと、もっと条件を整えた上で比較した上で考え直さないといけない感じだ。192kHzと384kHzの差異は、ここに来てDACの違いに覆い隠されてしまった。やり方を変えて考え直さないといけないと思っている。
Aug 01, 2017
fireface UCXについて(2017.09.05.追記あり)
最近、CD音源をリッピングしたflacを384kHzにアップサンプリングして再生している。
そうこうするうちに、上限が192kHzのfireface UCXの立ち位置が微妙なことになってきた。たしかにいい音が出るんだけど、どこか、入り込めない音がする。客観的に聴きたい時は、これ以上はない最適という感じ。しかし音楽に没入しにくいのは、良し悪しだ。
しかし考えてみたら、繋いで音が出るように簡単な設定をしただけで今まで使ってきている。
使いこなしてるとは言えないのだ。
300kHz以上での再生と比べて云々とか考えるには、少なくとも自分なりに納得できる程度まで、fireface UCXの能力を確認しておかないとまずいんじゃないかと改めて考え始めたということだ。
まずCCモードを試す。
RMEの説明はこちら。引用。
Fireface UCX クラス・コンプライアント・モード - Synthax Japan Inc
https://synthax.jp/cc.html
理論上はLinuxでも十分に動作するはずですが、検証がなされておらず、個々のディストリビューションに依存するでしょう。しかしながら、RMEではWindowsとMac OS Xの双方に最適化された専用デバイス・ドライバを用意しており、専用デバイス・ドライバを用いることで超低レイテンシーな動作を可能とし、クラス・コンプライアント・モードはWindowsとMac OS Xのどちらにも適切ではありません。
Ras pi2、piCore7、mpd、libsamplerateのusb出力をUCXで受けてみる。
結果、ちゃんと音が出た。
ただ、mpd.confは192kHzにアップサンプリングの設定だけど、96kHzで出力されている。何がどう作用してそうなっているのかは、はっきりしない。CCモードの上限が96kHzなんだろうか。
逆にアップサンプリングなしの設定にしたら、何故かちゃんと再生しない。ぶちぶち途切れる。なんだ、ちゃんと音が出ないじゃないか。
11月18日、追記。今更だけど前述のリンクの説明、iPodの項目に書いてある。最大24bit/96kHzということだ。以下引用。
Fireface UCXの機能の数々を最大24 bit/96 kHzで、かつ信号劣化が起こらないUSB経由のデジタル通信で使用することができます。
なるほど、Linuxはディストリ依存なのかな、、、
この時点で、CCモードは今はもういいかな、ということで終了(早っ!)。
本当はUCXを再起動してみるとかしないといけないんだろうけど、そのうち暇なときに試すことにする。
COAX入力に戻す。
次の懸案はクロックだ。今更感が相当あるけど、しかたがない。
今まで、効果の程ははっきりしないと言いながら、中古のRosendahl NanoclocksからWordクロックを入力して使ってきたんだけど。
改めてもう少し弄ってみようと。
うちではUCXの設定は、windows7マシンとusb接続して「Settingダイアログ」というソフトから行うようになっている。
これの「Input Status」の項目、「Word」と「SPDIF」の表示。
「Word」は外部クロック入力。「SPDIF」はRAL-24192ut1からの入力。
「SPDIF」のほうが、SyncとLockの表示が切り替わるのを繰り返している。
Syncは同期、Lockは有効だ。ちなみにNo Lockだと無効。
SyncとLockを繰り返しって、同期できたり、できなかったりということかな、、、
それでも問題なく音は出ている。
はたしてどうなんだろう、、、
今回、改めて確認していったところ、外部クロックが176.4kHzだと、Lockが出る頻度が少なくなる。
今まで192kHzの設定で使って、他の設定はあまり顧みずに来て、こんなものだろうと思ったまま気付かなかったわけだ。
マニュアルはあんまり詳しくない。多分初歩的過ぎて説明していないのだと思う。
RMEのサイトには、Lock表示には注意を、とあるんだけど、、、
引用する。
Fireface Settingsを理解する
http://audio.synthax.jp/guide/chapter3/firefacesettings/
特に、この表示が「Lock」の場合は要注意です。サンプルレートは合っているため音自体は入力されますが、ワードクロックが同期していないのでブツブツといったノイズが発生することがあります。
これはUCX導入当時に読んだには読んだんだけど、解決策が無かったし、再生音にノイズはなく音質も充分だと思ったので、まあいいか、となっていた。
ここには、SPDIF入力を使う場合は、そのクロックを使えとも書いている。
しかし、結局、なんとなくRosendahlを繋いで、今まで来たんだよね、、、
Ras piのクロックは2重で変動するという記事がある。引用する。
Volumio でジッターを無理やりなくしてみる - ほーりーさんの日記
http://horliy.seri.gr.jp/mt/horliy-blog/2015/02/volumio-1.html
BCM2835 のクロック生成回路は、単位時間内のクロックパルスのうち、いくつかの長さを短くすることで、単位時間当たりのクロック数を正確にする。という機能をもっています。
つまり、クロック幅の正確さを犠牲にすることで、周波数の正確さを獲てるわけですね。オシロでみたクロックの波形が2重になって見えるのは、その短くなったクロックを観測してしまっているため。
これが関係しているのかな。
上流のRas pi2のクロックが変動するから、RAL-24192ut1のCOAXのクロックが影響を受けるんだろうか。
記事を引用しておいて今更だけど、上記の記事はRaspberry pi B+でVolumioを使う場合の記事。
Ras pi B+はBCM2835だけど、うちで使っているのはRas pi2で、SoCは、BCM2836かBCM2837だ。クロック周りの問題の程度も違っている可能性はあるけど、pi2では改善したという話も寡聞にして聞かないし、どうなんだろうかね。
何で192kHzと176.4kHzでLockの頻度が変わるのかは分からない。
というか、これっていっそLockに固定されている方がいいのか、多少でもSyncが多い方がいいのかすら、分からない。
データ自体はマスタークロックに沿って処理されるので関係ない、で、いいのかね。
外部クロックのケーブルを外して、UCXのinternal clockに切り替えてみる。
当然、「Word」はNo Lockになる。
192kHz入力の「SPDIF」でSyncとLockを繰り返すのは変わらず。internalで176.4kHzだと、Lock表示の頻度は減らない。
どういうことだろ?
UCXのinternal clockよりもRosendahlのクロックのほうが、RAL-24192ut1に近いということ?
音はRosendahlよりinternal clockのほうが、ちょっと固いような気がする。
RAL-24192ut1のSPDIFをマスターにしてみたらどうか。
ちょっと、薄いような気がする。
なんやかんやで、Rosendahlのクロックをマスターにしたのが、まろやかに深く鳴る気がする。気がする、プラセボかな、で今まで来ているんだよね、、、
今までの記述は、Ras pi2(piCore7, mpd, libsamplerate)からのusb出力をRATOC RAL-24192ut1でDDコンバートしてCOAXでUCXに送っている場合。
i2sボードからCOAXに出力するという方法もある。
外していたhifibery Digi+を戻して使ってみる。ディストリはpiCore7で同じ。
マスタークロックはRosendahlを選ぶ。「SPDIF」はLockのままだ。Sync表示が出ない。
RAL-24192ut1経由と比べたら、ちょっと音が固いかな、、、
hifibery Digi+からのクロックをマスターにしてみる。実は今までに試してどうだったか記憶がない。
良くないクロックだという先入観があって、試してないかもしれない。
試してみたらSyncで固定した。
意外w。
でもまあ、SyncとLockを繰り返すRAL-24192ut1のクロックでもマスター指定したらSyncするんだから、意外でも何でもないか。
音は乾いた感じでそっけない。
Ras piのクロックってひどいのかな?と思う割には、そんなに悪くはないんだけど。
Ras pi B+とpi2の比較は試していないので、どれぐらい差があるのかはわからない。
マスターをinternal clockに切り替えたら、音に少し潤いが乗ってくる。Rosendahlに切り替えたら、さらに潤いが増す感じ。
プラセボだよとかブラインドで区別つかないだろうと言われたら言い返せないけど、Rosendahlを繋いでRAL-24192ut1を通した方が音がいいような気がする。
気付くか気付かないかの僅かな差だけど、何となく違う感じで、効いていると思う。
176.4kHzと192kHz、どっちが優位かの区別は付けられなかった。
もしかしたら、良質なクロックが乗ったSPDIF入力を使うほうがUCXは本領を発揮できるのかもしれない。
リクロックできるDDCを使ってはどうかということになるのかな。しかし、これだけのために新たなDDCを導入するというのも、そもそも上手くいくかどうかやってみないと分からないし、意味があるのかどうかも判然としないので躊躇する。
NAS音源同士で、Moode Audio 384kHzでi2s DACに出力した音と、piCore7 176.4kHz/192kHzでUCXに出力した音を比較してみる。
ほとんど区別がつかない。敢えて言うなら、わずかに前者の方が若干元気で、後者は大人しい。
現在、うちではプリメインアンプの上流をどうするかという課題に直面している。限られたアナログ入力を何で分け合うかという選択をしないといけない。
今まで、UCXはメモリ再生の下流を受け持ってきた。
これと、ifi nano iDSD LEのメモリ再生を比べる必要がある。
NASマウント音源だと、nano iDSD LEはi2s DACボードを越えられないと分かっている。使うならメモリ再生で、UCXと競合する。
前々回のエントリーで、nano iDSD LEをUCXと同等以上と書いたんだけど、、、
試聴。
使った音源は、Hilary Hahn の Barber & Meyer Violin Concertos、Joni Mitchell の Blue(20P2-2119)。
クロックはRosendahl。
結果。
メモリ再生で比較したら、僅かにUCXのほうが上だ。繊細な表現の部分で僅差だけどいい音が出ている。
前々回のエントリーのときは第一印象が強すぎて、聴き誤ったみたい。
ある意味、ほっとしたような残念なような。
しかし、音源やTPOによってはnano iDSD LEのほうが生きる場合もあるかも。
順位をつけてみる。
1) UCX RATOC メモリ再生 176.4kHz/192kHz
2) nano iDSD LE メモリ再生 384kHz
3) UCX RATOC NAS 176.4kHz/192kHz、 i2s DAC NAS 384kHz
4) nano iDSD LE NAS 384kHz
5) UCX i2s DDC NAS 176.4kHz/192kHz
こんな感じだろうか。
そういうことなら、現状では今までどおりUCXをメモリ再生に、i2s DACをNASマウント再生に使うということで良さそうだ。
9月5日、追記。
この一ヶ月の間に、Ras Piのケースという物をいくつか使ってみた。
NM-RP3 [ボードコンピューター「Raspberry Pi 3」用アルミシャーシ] 9800円
https://store.stereosound.co.jp/products/detail.php?product_id=2541cocoparRRaspberry pi 3B/2B/B+CNC放熱超薄いアルミニウム合金保護ケース 3589円
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01LYIT7BJ/
おおざっぱに結果。 UCXに繋ぐRas pi2にはstereo soundのケース、NM-RP3を使う方が良い。 pi3用ということだがpi2でも使える。 どこか素っ気ないと思っていた音が生々しく、生命感が増している。同時に音質の向上もある。
逆に、nano iDSD LEに繋ぐPi2のほうは、NM-RP3を使うと良くない。 音の解放感が失われ、くぐもったような音になる。音質が良くなる様子もない。もしかして、装置の限界を曝け出すのかもしれない?
cocoparのケースはというと、うちで試してみた限りでは、あんまりオーディオ的なメリットはないような。 むしろ使わない方が、10mm厚MDF板にネジ止めだけのほうがいいような気がした。
Jul 05, 2017
オーディオ状況報告(2017.07.05.)
現在のオーディオシステムについて記録。前回が11月なので半年以上たっている。
前回、LibreOfficeのドロー機能で作った図はHDDが飛ぶのと同時に消えたので、また作り直した。
今度こそ1回作っておけばあとは楽だろう。
変化したところを見ていく。
まず、タコ足配線のテーブルタップに「filter」が刺さっている。
これはAC100Vにも刺さっていて、コンデンサーを使った自作ノイズフィルターといったところ。
参考にしたのは以下のリンク。
VGP2007SUMMERを受賞した電源ノイズリダクション製品「Noise Harvester」を福田雅光氏が体験
http://www.phileweb.com/news/audio/200706/22/7306.html
画像
http://www.phileweb.com/news/audio/image.php?id=7306&row=2
Noise Harvesterは簡単な回路図が公開されていて、どうやらコンデンサーだけで効かしてるらしい。
他にはこれも参考にした。
のんとろっぽ audio TIPs まずは、安井式電源フィルターのお話
http://nontroppo2010.web.fc2.com/etc_tips.htm
安井式電源フィルターはコンデンサ、コイル、抵抗による簡単なフィルター。
これらの記事を参考に、簡単すぎて恥ずかしいようなものをタップと壁コンセントに刺している。
しかし、これが意外なほどの音質改善効果があった。
特に効いたのは、SM-SX100のCOAX入力。つまりCDプレーヤーDP-5090の音が大きく改善したのだ。昔からSM-SX100のデジタル入力はよくないと言われていたんだけど、これなら充分使えるという感じになった。
今は子供が主に使っているんだけど、傍から聴いていて良くなったのがはっきり分かった。
あと、FX08-miniの配置が多少変わっている。直列じゃなく並列なのはあちこちに動かしているうちに結果としてこうなったから。図のA/Dの丸いマークはACアダプターを表している。
2つのFX08-miniは、かたや以前からある装置に、かたや新規のDAC、ifi nano iDSD LEに繋がっていく。
さて、一応メインのデジタルトラポはRaspberry Pi2が3つ。全部、mpdが動いている。そのうち2つが「384/24」にアップサンプリングの設定。
半年前は192kHzだったので倍になった。
Hifiberry Digi+はお蔵入りに。
192kHzのPi2はfireface UCXに繋がっている。それがUCXの上限だからだ。
Moode AudioにlibsamplerateをインストールしCD音源を384kHz出力にアップサンプリングしてi2s DACで聴き始めてから、こっちの方向性で動いている。
なにしろCD音源から簡単に高音質が得られる。
天上のオルガンのような300kHz以上のハイレゾ音源には及ばないけど、かなり迫ることが出来る。
僕はCD音源が多いので助かるのだ。
nano iDSD LEは安いDACで取り急ぎ実験に必要ということで購入したけど、最近のDACの進歩はとても速いと感じさせられた。今後、上流をどう組んでいくか考えないといけない。
192kHzのfireface UCXと、384kHzのnano iDSD LE、両者の比較は出来ていない。
まあ、そのうちしようと思うけど、ともにメモリ再生なので、手軽に聴けるMoode + i2sDACに使用機会を奪われている。
この2台はRCAケーブルのbasis1.4を分け合っていて、どちらかを使用するときにはケーブルを継ぎかえるようになっている。アンプのRCA入力端子2組のうち1組が使えないので、そういう使い方になっている。
書き忘れていたけど、piCore7はメモリ再生でusb出力。Moode AudioはNASマウントでi2s出力で使用している。
NASの手軽さでメモリ再生の音が出たら本当にありがたいんだけど。
あとは、VRDS-25xsが外れた。トレイが動かなくなった。物置にしまってあって、修理したいと思ってるけど手が回らない。どうやって修理するのか調べるところからやらないといけない。
正直、復帰は難しいかなと思うけど、捨てる気にはなれないので当分はしまっておくつもり。
長いことありがとう、お疲れさまという感じ。
Jun 25, 2017
ハイレゾとアップサンプリング、384kHz周辺をいろいろと聴いてみた(7月2日、追記)
最近はCDリッピング音源をras pi2で24bit/384kHzにアップサンプリングしてi2sDACに出力して聴くことが多い。
情報量が多くなると同時に音色がまろやかで音場空間も広く、192kHzまでのアップサンプリングとは一線を画した音になる。
なぜこんな差が出るのかははっきりしない。
時間軸の情報量を増やすことが正確な再生に必要とは思うのだけど、DACチップの性格なのか、サンプリング周波数自体に意味があるのか。
以前から気になっていたのが、アップサンプリングした音とハイレゾファイルにどの程度の差があるのかということ。
CDリッピングファイルを、TASCAM Hi-Reso Editerで192/24化したファイルとメモリ再生で比較したことがある。このときは192/24化したファイルの方が音がいいという結果だった。その後、じゃあ良質なアップサンプリングを使えばCDリッピングファイルを192/24に近い音で聴けるんじゃないかと気付いて、以降はアップサンプリングして聴いている。
だけど、ハイレゾファイルの音とCD音源をアップサンプリングした音の比較は、できていないままだった。
今回はそれをやってみようということ。
音源に使うのは、以前にも使ったPierre Boulez the Complete Columbia Album Collection CD40、Bartok / The Wooden Prince の一曲目「Introduction」。
44.1/16と192/24のファイルを使う。
比較したのを以下に表にする。なんとなく適当に10段階評価してみた。
| 44.1/16 | 5点 |
| 192/24 | 6点 |
| 44.1/16を192/24にアップサンプリング | 7点 |
| 192/24を192/24にリサンプリング | 7点 |
| 44.1/16を384/24にアップサンプリング | 8点 |
| 192/24を384/24にアップサンプリング | 7点(クリップノイズあり) |
192/24のファイルはどうも、44.1/16を192/24にアップサンプリングしたのに及ばない感じ。しかも、192/24であってもlibsamplerateでリサンプリングした方がいいような。
ということは、Hi-Reso Editerによるアップサンプリングよりlibsamplerateによるほうがいいんだろうか。そもそもHi-Reso Editerがどのようなアルゴリズムでアップサンプリングしてるのか、よく分からないということがある。
あと、ファイルが大きくなるとアップサンプリングの負担が大きくなるようで、これは扱うデータ量が増えるので当たり前かも。
実は数か月前、mpd+libsamplerateの出力からハイレゾファイルを作ろうとしてHDDを飛ばすという惨事に至ったことがある。OSから再インストールして環境再構築は大変だしデータは無くすしで、それからは怖いのでやってないんだけど。
本当はファイル同士で比較した方がいいんだろうけど、できていない。
そんなこんなで、自作ニセレゾで比較するというのには限界があるのかと感じ始めた。
自分でもそれが適正な品質なのかどうかが分からない。
そこで、NAXOSから「天上のオルガン」と「天使のハープ」を買った。それぞれ300kHz台のハイレゾ音源と44.1/16のファイルが売られている。これなら自作のファイルよりも比較しやすいんじゃないだろうか。
というわけで比較の顛末。
まず、天上のオルガンを買った。
http://item.rakuten.co.jp/naxos/c/0000000941/
NAXOSの解説がこちら。
http://naxos.jp/digital/kogakki-organ
384/32と、44.1/16をlibsamplerateでアップサンプリングしたのを比較。
それが、どうも腑に落ちない。
具体的にはうまく言えないけど、なんだか音が違うような気がして単純に比較できない感じなのだ。音量はわずかに44.1/16のほうが大きい。
どうなってるんだろう?と思っていたら、下記の記事を見つけた。
「天上のオルガン」384kHz/32bitマスターを聴く - Phile-web
http://www.phileweb.com/news/audio/201403/14/14256.html
この記事によると、Pyramix(384kHz/32bit)とSequoia(192kHz/24bit)の2つで録音を行った、とある。もしかしてマスターが違うから音が違うということなのか?と思ったが、この記事内容からははっきりしない。
192kHzと44.1kHzを比べてみるべきかとも考えたけど、出来ていない。
7月2日追記。
192kHzと44.1kHzを聴き比べてみたけど、同じ音源だとして違和感が無い。
それだけをもって44.1kHzのマスターが192kHzで384kHzではないとは言えないとは思うけど、まあ、自分としては、そうじゃないかなということにしておこうと思う。
そこで天使のハープを買った。
http://item.rakuten.co.jp/naxos/nyzc-27266/
http://item.rakuten.co.jp/naxos/nyzc-27268/
NAXOSの解説がこちら。
http://naxos.jp/digital/koggaki-harp
352.8/32と、44.1/16をlibsamplerateでアップサンプリングしたのを比較。
こちらは、何だか違うという感じがない。音量は352.8/32のほうがむしろ大きく聞こえる。
これなら比較しても良さそうかな、と思えた。
結果はというと、44.1のアップサンプリングよりハイレゾ音源の方が繊細で耳あたりがいい鳴り方をする。アンプのボリュームが上がっていきやすい。ある意味、順当な結果になって良かった、という感じ。
2021.03.17. 今更だけど追記。
結果はというと、44.1のアップサンプリングよりハイレゾ音源の方が繊細で耳あたりがいい鳴り方をする。アンプのボリュームが上がっていきやすい。ある意味、順当な結果になって良かった、という感じ。
この文面を読み返すと、アップサンプリングよりハイレゾ音源の方がずっと良かったかのように読み取れる。
実際にはそうではなく僅差だった。通常の音量では差が聴き取れなかったので、大音量にしたら僅かにハイレゾのほうが耳あたりがいい、という感じだった。
当時の気持ちとしては、差がほとんどないという文言は書きにくく、上記のような文言になった。
訂正というのか、説明を書き加えておくことにする。
実際のところ、こんなので比較が出来たことになるのかな?という気持ちはあるんだけど、高音質マスターからのダウンサンプリングでファイルを作るというのは色々大変なのかもしれないというのはあって、違うんじゃないのかとかあんまり厳しいことは言っても詮ない話じゃないかという考えを最近は持っている。
だから、この辺で良しとしようと思う。
ここまで比較は、moode audio3.1 + i2sDAC によるもの。
現在、moode audioはバージョンアップして10ドル必要になっている。他にmpdでi2sから384kHz出力出来るようなRas pi用のディストリビューションはない。usbなら簡単に出せるのだけど。
そこで、usb出力での384kHzも試してみようかと思うようになった。
usb DACが要る。4千円のi2sDACと比較するんだから、あんまり高価なのはどうも、と思って下記の機種にした。
http://ifi-audio.jp/nanoidsdle.html
ifi nano iDSD LE、戦略価格モデルだそうだ。シンプルなusb DACで384kHzを受けることが出来る。
これとi2sDACを比較してみる。
音源は、44.1/16をlibsamplerateで384/24にアップサンプリングする。
デジタルトラポを何にするか。
もう手軽なのでいいやと思ってpiCore7にした。
piCoreはバージョンアップされててpiCore9がリリースされているんだけど、こっちには現時点ではtczにmpdもdoxygenも用意されていないので、手軽にmpdサーバ用途で使えるpiCoreは7だけだ。
これにiDSD LEをusbケーブルでつなぐ。
最初はまともに音が出なくて、ああ、これも駄目かと思ったが、数日後には普通に音が出るようになっていた。
どうも充電が出来てなかったからじゃないかと思う。
音の比較。
まずpiCore7にNASをマウントした場合。
僕などは過去の経験のせいで、これで普通に音が出るだけでも感心してしまうのだけど、不具合なく、そこそこ聴ける音が出る。
しかし音質はi2sDACのほうがいい。
Ras Piではusb出力が不利な上に、i2s出力自体の優位性があるのだろう。
次にpiCore7でメモリ再生する。NASはアンマウント。
これであっさりi2sDACの音を越える。
i2cDACでは僅かに再生音に滲みがあるが、iDSD LEの音にはそれがない。透明感が高く静謐で、音楽への命の宿り方が違うとまで感じる音がする。
やっぱりRas Piでusbならメモリ再生じゃないといけないんだな、とか思ったりしたけど、どうもこれがfireface UCX、メモリ再生で192kHzの音も越えているっぽい。少なくとも同等以上だと思う。
ここらは突っ込んで比較試聴を繰り返したわけじゃないし、比較するならするでいろんなファクターがあるので注意しないといけないとも思うので、はっきりとは言えない部分がある。
7月26日、追記。
少なくとも同等以上、とか書いたが「以上」ではないみたいだ。よくよく聴き比べないと判断が難しい。
しかし、こうなってくるとi2s出力を使いやすいからという理由でras piにこだわる理由がなくなってくる。
他のハードならもう少しましなのか?
いや、それでもメモリ再生が優位というのは変わらないだろうし、どうしようかなあ、というところだ。
May 11, 2017
Moode Audio3.1 384kHz/24bit i2sDACで、メモリ再生を試みる
以前のエントリーで、課題を羅列した。
4番の課題、384kHz/24bitの音についてSoXとlibsamplerateの比較は前回のエントリーに上げた。
今回は3番の課題。まず、Moode Audio NAS音源 384/24 i2sDACの音と、piCore メモリ再生 192/24 usb-DDC/firefaceの音の比較について。
両方ともCDのリッピングファイルをlibsamplerateでリサンプリングしている。
結論から書くと、僅差でpiCore メモリ再生で192/24の音のほうがオーディオ的に上の音がする。
繰り返し同じ音源で比較すると、細かいところで情報量が多いことがわかる感じ。
Moode Audio i2sDAC 384/24の音は、192/24と比べたらごく僅かに滲むような感じがある。しかしこれはサンプリング周波数のせいではなく、機器の違いによるものじゃないかと思う。
しかし、どういうんだろう、、、
fireface UCXは、極めて分析的な鳴り方をする。客観的にさせられる音色だ。
対して、Moode Audio NAS音源で384/24の音のほうは、くだけたざっくばらんな音色で鳴る。
結果、音楽に浸りやすい。
Moode 384/24 i2sDACで聴き始めて、ポップミュージックが俄然水を得た魚のように生き生きと歌い出した。クラシックよりもポップミュージックの方が感動が大きいというのは意外な結果だった。いつぞや、音質が良くなるとビリージョエルが生真面目過ぎていただけないと書いたことがあるけど、なんというか、生真面目でどこが悪いかというような聴こえ方になる。そんなことは些細なこととばかりに生々しく歌う。そこには新たな感動がある。まさにオーディオの醍醐味だ。
状況で使い分けしないといけないということなんだろうと思うけど、日常生活の中で使う分には、NAS音源のほうが便利さの点では圧勝だ。
音質は僅差で、魅力的に楽曲を再生する。
結果、最近はMoode Audio3.1ばっかり使うということになっている。
今回、ふと思いついて、Moode Audioの設定を192kHzに変えてみた。
驚いたことに、FMラジオからAMラジオに切り替えたかのような変化を感じる。言い過ぎかな?、ここまで違うか?という感じ。ついこの間までvolumioの普段使いで使っていた設定なんだけど、、、
384kHzに設定を戻すと、なんというか、やはり圧倒的に違う。生真面目なビリージョエルをベールで覆い隠してお茶を濁しているのとは全く違って、当然、バンドサウンドもいい。中島みゆきとか矢野顕子とか、次々聴いてしまう。どうもすっきりしない録音だと思っていたサイモンとガーファンクルが、聴いたことのなかったクリアさと重さをもって再生されたのには驚いた。この重さは、何に由来するのかはっきりしない。いずれ見極めたいところだ。
追記。
このエントリーをアップして以降、あれこれポップミュージックを聴いているのだけど、当たり前といえば当たり前だが、良く聴こえるようになる音源ばかりではないようだ。この程度なのかな、と感じさせられる場合もあって、そうした場合はやっぱり荒が目立って聴こえてくるのかな。
音源や録音によってどのような再生方法があっているかは、やはり違うようだ。
正直、PCMは384kHzのレベルじゃないと実はダメなんじゃないのか、と最近は思っている。そしてそれは良質なアップサンプリングでもいいのだ。録音さえ良好なら44.1/16のファイルには十分な可聴領域の音楽情報がつまっている。
それを引き出すのに384kHzが必要なのは、たぶんMQAに関連して言われているような時間軸の情報量を増やすことがより正確な再生に必要だからだろう、という理解をしている。
Moode Audio3.1以外だったらどうなのだろう。
他のディストリでi2s 384kHz/24bitを手軽に使えるようになるのは何時になるやら。
エントリーした課題の5番、DietPiをうちのシステムに組み込むというのは、結局、果たせていない。libsamplerateを組み込めないしncmpcppにつなげない。お手上げだ。raspbianで何とかするなんてのは夢のまた夢だ。テクがない。
そして思うのは、firefaceで384kHzを受けたらどんな音になるんだろう、ということ。
RMEから新製品が発売中なのだ。
ADI-2 Pro - Synthax Japan Inc.
https://synthax.jp/adi-2pro.html
やっぱりRMEらしく分析的な音なんだろうか。それとも何かが変わるのか。20万円とかどうよ。Ras pi2のUSB出力を問題なく認識してくれるよね?、、、
あと思うのは、CDをリップした44.1/16のファイルをMQAに変換することに将来的なニーズがあるんじゃないかということ。
44.1/16のファイルをlibsamplerateで384/24にアップサンプリングした音は、44.1/16のファイルをそのまま再生するよりいい音がする。
このデータをMQAファイルに変換してMQAに対応したハードに送ったら、どんな音がするだろう?
あるいはPCM384/24の音と比べたとき、どんな違いがあるだろうか?
閑話休題。
さて、今回のエントリーのタイトル。
3の課題の最後に書いた、Moode Audio3.1でメモリ再生。i2s 384kHz/24bitの音を聴いてみないといけない。
そしてpiCoreメモリ再生192kHz/24bitと比較する。
Moode Audioのmpd設定の記述は以下のようになっている。
music_directory "/var/lib/mpd/music"
そこで、musicディレクトリ下に例えば「RAMPLAY」というディレクトリを作成したら、そこに音楽ファイルを転送できるんだけど、実はしかし、piCoreだったらすべてRAM上で動いているからいいんだけど、MoodeではファイルはmicroSDに書き込まれる。
つまり、これではRAM音源の再生にならない。
RAM diskを設定して、そこに転送した音源を再生できるようにしないとRAMによるメモリ再生は出来ない。
以下、コマンドを羅列。
pi@moode:~ $ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/root 3.6G 1.4G 2.1G 40% /
devtmpfs 459M 0 459M 0% /dev
tmpfs 464M 0 464M 0% /dev/shm
tmpfs 464M 6.4M 457M 2% /run
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 464M 0 464M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/mmcblk0p1 60M 17M 44M 29% /boot
192.168.1.80:/titan 2.7T 1.9T 831G 70% /mnt/NAS/titan
tmpfs 93M 0 93M 0% /run/user/1000
pi@moode:~ $ sudo vi /etc/fstab
proc /proc proc defaults 0 0
/dev/mmcblk0p1 /boot vfat defaults 0 2
/dev/mmcblk0p2 / ext4 defaults,noatime 0 1
# a swapfile is not a swap partition, no line here
# use dphys-swapfile swap[on|off] for that
#
#( 以下追記 )
#
##### ramdisk
tmpfs /var/lib/mpd/music/RAMPLAY tmpfs defaults,size=500m 0 0
pi@moode:~ $ sudo reboot
pi@moode:~ $ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/root 3.6G 1.4G 2.1G 40% /
devtmpfs 459M 0 459M 0% /dev
tmpfs 464M 0 464M 0% /dev/shm
tmpfs 464M 6.4M 457M 2% /run
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 464M 0 464M 0% /sys/fs/cgroup
tmpfs 500M 0 500M 0% /var/lib/mpd/music/RAMPLAY
/dev/mmcblk0p1 60M 17M 44M 29% /boot
192.168.1.80:/titan 2.7T 1.9T 831G 70% /mnt/NAS/titan
tmpfs 93M 0 93M 0% /run/user/1000
pi@moode:~ $ free
total used free shared buffers cached
Mem: 948292 206960 741332 27756 11760 129320
-/+ buffers/cache: 65880 882412
Swap: 0 0 0
これで、RAMPLAYディレクトリがRAM Diskになる。
FileZillaでアクセスし手頃なファイルを転送してみる。
pi@moode:~ $ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/root 3.6G 1.4G 2.1G 40% /
devtmpfs 459M 0 459M 0% /dev
tmpfs 464M 0 464M 0% /dev/shm
tmpfs 464M 6.4M 457M 2% /run
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 464M 0 464M 0% /sys/fs/cgroup
tmpfs 500M 95M 406M 19% /var/lib/mpd/music/RAMPLAY
/dev/mmcblk0p1 60M 17M 44M 29% /boot
192.168.1.80:/titan 2.7T 1.9T 831G 70% /mnt/NAS/titan
tmpfs 93M 0 93M 0% /run/user/1000
pi@moode:~ $ free
total used free shared buffers cached
Mem: 948292 344908 603384 125004 11892 264344
-/+ buffers/cache: 68672 879620
Swap: 0 0 0
pi@moode:~ $ ls -aFl /var/lib/mpd/music/RAMPLAY
total 97220
drwxrwxrwt 2 root root 80 May 9 10:55 ./
drwxrwxrwx 4 mpd audio 4096 May 9 10:42 ../
-rw-r--r-- 1 pi pi 554 May 9 10:55 BA-JI - 遊びに行こうよ EP.cue
-rw-r--r-- 1 pi pi 99543648 May 9 10:56 BA-JI - 遊びに行こうよ EP.flac
ncmpcppから操作、ちゃんと音が出る。メモリ再生機として機能してるかな。
ウェブブラウザからMoodeにアクセスしてNASのマウントを解除する。
いくばくかでもpiCoreの条件には近づけたい。
試聴する。
音源は、Mercury Living Presence 1 CD19をリッピングしたflacの1曲目、Enescu作曲「Romanian Rhapsody No.2」。
区別がつかない、、、滲む感じがどうとかも、はっきりしない、、、
と思いきや、じっくり繰り返し聴き比べるうちに違いを聴き取れるようになってきた。i2sDAC 384/24の音は雑味もある気がするけど情報量も多い。usb-DDC/fireface 192/24は滑らかだが音が大人しい。出るべき音は出ている感じだけど。
僅差ながら、i2sDAC 384/24の音はざっくばらんで鮮烈、まとまりがいいのはfireface 192/24のほうだ。
ここで、MoodeにNASをマウントして、NAS音源のi2sDAC 384/24再生を聴いてみる。
若干、音が緩くなる。あと、メモリ再生では聴き取れていたはずの音が聴こえなくなった。
かなり怪しいんだけど、1分50秒ぐらいから微かにハープの音?がメモリ再生では聴き取れるような気がするのだ。NASマウントでの再生ではハープは2分50秒すぎてからしか聴き取れない。このときの音はかなり音量が大きい。
というか、これってハープ?それとも他の楽器?もっといい装置だったらきれいに聴こえるんだろうか。
そこで思いついて、youtubeにアップされてるオーケストラの動画を検索して確認したら、ハープではなく他の音らしい。あれー、、、
だけどまあ、いずれにせよ、何かが鳴ってるのが聴こえるか聴こえないか、差異がある。
ちなみに、NASをマウントしたままではメモリ再生の有効性は低下するのを再確認した。
他の音源でも試してみたいけど、あんまり時間が無いんだな。
そんなわけで、i2sDAC 384/24再生でも、NAS音源再生よりメモリ再生のほうが音はいい。
i2sDAC 384/24とfireface 192/24、両者のメモリ再生では正直、オーディオとしてのレベルは甲乙付けられなかった。
しかも、どちらの音が僕の好みに合っているのか、決断できない。
これには弱った。
うちのオーディオはどうセッティングしたらいいのか、、、まあ、おいおい考えよう。
悩ましいのは、384kHzでもメモリ再生には意味があるということ。
便利で音がいい384kHzのNAS音源再生で代替するということは出来ないことがはっきりしたわけで、普段使うにはそれで全く問題ないけど、突き詰めて聴くときは、メモリ再生は外せないということになった。
まあ、それ自体はたいした手間じゃないので別にいいんだけど。
むしろ、さらに上を狙う余地があちこちにあるらしいということがはっきりした、ということなんだろうな。
Apr 25, 2017
Moode Audio3.1にlibsamplerateをインストールして384kHzでi2s出力する
Moode Audioは4月12日にバージョンアップして3.5になり、10ドルかかるようになった。
http://moodeaudio.org/
今回うちで使っているのはバージョン3.1で、今はどこから落せるのか定かではない。
3.1はウェブインターフェイスがまだ心許ない部分があるし、10ドル払って3.5を買って試してもいいんだけど、面倒なので、タイトルに書いた案件についてメモ書きしておく。
今回、参考にしたサイトはこちら。
Moode Audio R3.1 のAdvanced kernel では384kHz再生が可能?: new_western_elec
http://nw-electric.way-nifty.com/blog/2016/12/moode-audio-r31.html
Advanced kernelだ。
カーネルとalsaに手を入れたらi2sから384khzが出せるらしい。
昨年の夏、Linux関係の雑誌に載っていて、その後、僕も試したけど力が及ばなかった。
USBから出すことはありふれたディストリで出来るんじゃないかと思うけど、うちにはUSB384kHzを受ける機材がないのだ。
まずMoodeAudio3.1のディスクイメージをmicroSDに焼いて、Ras Pi2に刺して起動させる。
家庭内LANのルータでipを確認して、ウェブブラウザでアクセスする。
NASのマウント、時間やip固定など最低限の設定をする。適宜再起動。
i2sデバイスの設定。
うちで使ってるのは下記サイトの製品。Burr-BrownのPCM5102Aを使っている。Ras Pi2でも問題なく動く。
Raspberry Pi Model A+/B+ 対応ハイレゾ DAC カード RBD-02+
http://linuxcom.shop-pro.jp/?pid=79120318
表示右上のメニューボタンをクリックして「Customize」を選択、クリック。Audio device descriptionの項目で「HiFiBerry DAC」をクリック(これをしょっちゅう忘れて製品サイトを訪ねるので、ここにメモしておく)。
ここには凄まじい数のデバイスが登録されている。
こんなにデバイスあるんだなあ、、、
続いて、カーネルだ。
表示右上のメニューボタンをクリックして「Configure」を選択、「System」をクリック。「System Modifications」という項目に、Linux kernelの選択項目がある。
「Advanced」を選択して再起動。
再起動したら、また表示右上のメニューボタンをクリックして「Configure」を選択、今度は「MPD」をクリック。
「Resampling」という項目から量子化ビット数とサンプリングレートを選択できる。
これでi2sDACに384kHzで出力できるようになる。
この時点で、Sample rate converterはSoX。
これにlibsamplerateをインストールする。
sshでMoode Audioにログイン。ユーザはpi、パスはraspberry。
以下、コマンドなど羅列。
cd /usr/local/src sudo chmod -R 777 .
/usr/local/srcにダウンロードして作業場にする(このディレクトリはそういう場所らしい)。
そのままじゃ権限がなくて蹴られるのでchmodで誰でも触れるようにする。
wget http://www.mega-nerd.com/SRC/libsamplerate-0.1.9.tar.gz tar xvf lib* ls cd lib*9 ls less INSTALL pkg-config --cflags --libs sndfile ./configure make sudo make install
こんな感じで。
libsamplerateを落して、展開し、ディレクトリに入って、INSTALLファイルの内容を確認。
そこに書いてあるコマンド「pkg-config --cflags --libs sndfile」でシステムの状況を確認。
「-lsndfile 」と返答が返ってくるので、問題なくインストールできそうだと分かる。
あとは、configure、make、install。
次にmpdを再インストールして、libsamplerateを使えるようにする。
moode Audioで使っているのは0.19.19。同じのを使う。
以下、コマンド羅列。
cd /usr/local/src wget http://www.musicpd.org/download/mpd/0.19/mpd-0.19.19.tar.xz tar xvf mpd* cd mpd*9 ls ./configure make sudo make install
これで再インストール出来上がり。
さて、mpd.confを設定する。
ウェブブラウザから設定できるのはSoXだけで、libsamplerateは設定できない。だからmpd.confから設定する。
なお、この設定はウェブブラウザの表示には反映されない。
vi /etc/mpd.conf audio_output_format "384000:24:2" #### samplerate_converter "soxr very high" samplerate_converter "Fastest Sinc Interpolator"
こんな感じに書き直す。
「sudo reboot」で、Moode Audioを再起動したら、mpdに設定が反映される。
どうも、mpd --killが効かないので、OS自体を再起動するしかない。再起動が早いので我慢できる。
ps axコマンドで確認したらこんな感じ。
766 ? S<sl 18:16 /usr/local/bin/mpd --no-daemon /etc/mpd.conf
mpd --no-daemonで起動したら、端末からの操作を受付なくなるらしい。
これはどこを修正したらいいのかわからない。
うちのDACボードで、本当に384kHzの音が出てるのかテスターとかで確認したわけじゃないので断言は出来ないんだけど、
pi@moode:~ $ cat /proc/asound/card*/pcm0p/sub0/hw_params access: RW_INTERLEAVED format: S24_LE subformat: STD channels: 2 rate: 384000 (384000/1) period_size: 16384 buffer_size: 65536 pi@moode:~ $
こんな感じ。ウェブブラウザからの表示で確認してもMoodeからは384kHzで出力されている。
それで音が出てるので、出来てるんじゃないかな。
あと、本当にlibsamplerateを使えているのかどうかはtopコマンドで確認するしかない感じ?
SoXだと、CPU負荷はせいぜい30%台。
PID USER PR NI VIRT RES SHR S %CPU %MEM TIME+ COMMAND 759 mpd 10 -10 113720 24740 13644 S 35.0 2.6 0:18.05 mpd 600 root 20 0 157036 10600 7532 S 1.0 1.1 0:05.34 worker.php 1351 pi 20 0 5112 2500 2092 R 1.0 0.3 0:00.50 top
libsamplerateだと100%を越える。3倍の負荷がCPUにかかっている。DAD変換シミュレートは相応の負担がかかる。
PID USER PR NI VIRT RES SHR S %CPU %MEM TIME+ COMMAND 766 mpd 10 -10 113088 22228 13348 S 106.8 2.3 0:57.09 mpd 991 pi 20 0 5112 2500 2088 R 1.0 0.3 0:00.08 top 599 root 20 0 157036 10624 7556 S 0.7 1.1 0:00.48 worker.php
音を比較。
SoXはくっきりした音がする一方、libsamplerateは階調が深いという印象は今までどおり。
音場の左右への広がりは同等。奥行きはlibsamplerateのほうが出る。遠くの音がSoXだとくっきりする分、若干近くなるような気がする。
情報量は、libsamplerateのほうが出ている気がする。微細な音のデリケートな表現の部分で違いが出るという印象があって、これは以前と変わらない。それが聴きやすさ、耳馴染みのよさに繋がってくる。
実は、384kHzともなれば差異が目立たなくなるんじゃないかとか思っていたんだけど(根拠はないんだけど)、違いはやはりあると思った。libsamplerateのほうが僕の嗜好に合うようだ。
今回、ここまで。
Apr 09, 2017
オーディオ趣味の課題 備忘録
個人的メモのエントリー。
趣味でオーディオをしていると、これはどうしたらいいだろうと思うことが出てくるのだけど、時間は無限ではないので課題が蓄積してくる。そして気がつくと忘れているのだ。ツイッターにメモしたりしてるけど、あれって流れていくので遡るのが面倒。
だから、ここに書いておくことに。
書いただけで、余力がない課題は放置になるかもしれないけど。
1:アップサンプリングと自作ハイレゾの比較
以前、CDをリッピングした音源からTASCAMのHi-Res Editorを使って192/24の音源を作成し、元の音源と比較するということをしたことがあってエントリーに上げている。
Ras-Pi2 + piCore + mpd によるメモリ再生で、192/24の音源のほうがいいという結論だった。
これ以降、うちではリッピングした44.1/16の音源をmpd + libsamplerate で192/24にアップサンプリング(リサンプリング)して聴くようになったんだけど、これと192/24の音源ファイルを比較したらどうなのか、というのが出来ていない。
音が違ったとしても全く不思議じゃないだろうし、どう違うか何時か確認してみたいところではあるけど。
2:アップサンプリング(リサンプリング)ファイルの比較
前述のとおり以前、CDをリッピングした音源からTASCAMのHi-Res Editorを使って192/24の音源を作成したのだけど、設定を変えて作成したらどうなるのか。或いは他のソフトだとどうなのか。
Hi-Res Editorの場合、どういったアルゴリズムとかでアップサンプリングしているのかよく分からない。しっかり調べたら分かるのかもしれないが、出来ていないのだ。業務用機器を扱ってるメーカーなので、悪くはないだろうと思うのだけど。
他のソフトを入手しないといけないし、いつになるか分からない。
3:Moode Audio NAS音源で384/24の音と、piCore メモリ再生で192/24の音
うちでは、mpd + libsamplerate によるアップサンプリングを日常的に使用している。
ひとつは、Ras-Pi2 + piCore + mpd によるメモリ再生。
もうひとつ、最近使っているのが、Ras-Pi2 + Moode Audio + i2s DAC によるNAS音源再生だ。
Moode Audioを使うようになったのは、384/24でi2sDACに出力できると知ったから。
少々苦労した記憶があるが、libsamplerate をインストールして使っている。
topコマンドでCPUの数値が100%強。クアッドコアCPUだから100を超える数値が出る。
これは、なかなか侮れない音がする。
なにしろ、かなり音量を上げていても、家族がうるさいと言うことがめっきり減った。比較対象は普段使いだったVolumio1.55で192/24なのだけど、これで鳴らしていると音量を上げたらうるさいと言われることが多かった。音量上げてるんだから当たり前だけど。それが、Moodeで384/24にしてから、なんでか減っている。
気を使われているだけかもしれないけど。
384/24のi2sDACの音は聴き疲れせず聴いていられるし、違和感がない気がする。
これだけ良ければ、他のディストリもそのうちi2s出力で384kHzに対応するのではないかと期待しているんだけど、どうだろう。Raspbianでカーネルやalsaをいじって何とか384kHz出力する方法がないかと調べてみたりしたけど、僕にはスキルが足りなすぎる。
そういう状況なわけだが、Moode AudioのNAS音源で384/24の音と、piCoreのメモリ再生で192/24の音を比較したいんだけど、出来ていない。
piCoreの出力はUSBからDDC、Fireface UCXなので単純に比較はできないけど。
じゃあ、Moode Audio + i2sDAC でメモリ再生できないだろうか、というのも置きっ放しの課題。
この課題は、現在のうちのシステムで音質が最高なのはどの方法なのかを確認することになると思っている。
4:384kHz/24bitの音について、SoXとlibsamplerateの比較
ということで、Moode Audioで384kHzをi2sDACに出力している。もともとSoXが入っていて、libsamplerateを追加している。
過去のエントリーに書いたけど、piCore で192kHzにアップサンプリングする場合は libsamplerate のほうが自分の好みに合う音がするということだった。
Moodeで384kHzでは違いがあるのか。
既に違いはありそうだという印象があるんだけど、確かめるまではしていない。
5:DietPi
DietPi というディストリがあって、i2s 384 kHz/32bit に対応してるという話がある。
以下、参考サイト。
https://zigsow.jp/item/322840/review/320971
http://dietpi.com/phpbb/viewtopic.php?f=9&t=900&p=4073
うちのRas Pi2で動かすとこまでは行ったんだけど、ncmpcppがつながらないというところで止まっている。
既にMoodeで聴いていて緊急性がないので、いつになるやら分からない。
とりあえず、こんなところかな。細かいとこ言い出したらきりがないけど。
Mar 28, 2017
Fishmans がリマスターで再発されたので1stアルバムを聴いてみた(2017.09.05.追記あり)
今回は音源の話。
フィッシュマンズのデビューアルバム「Chappie, Don't Cry」は1991年にメディアレモラスからリリースされた。
当時、僕はこれを買ったのだけど、その価値にあまり気付いていなかった。オーディオ的には、むしろショボいと思っていた。
今にして思えば入手当時は、このCDのポテンシャルを引き出すに充分な再生環境ではなかった。
所謂ミニコンポで、スピーカーのセッティングの工夫とか何やら初歩的な細工をしながら聴いていたと思う。
その後、オーディオ環境は変遷し歳月は流れ、このCDの録音の良さに気付いたのは多分、2005年頃を過ぎてからのことだ。というのは「空中」「宇宙」というベスト盤がリリースされたちょうどその頃から、またフィッシュマンズを聴き始めていたから。
2005年頃には、現在のコンポに近い構成だ。上流がVRDS-25xsとOdeon-Liteでアンプとスピーカーは同じである。このサイトの過去記事を読み返してみたら、この頃にAirMacExpressを使ったPCオーディオも始めている。
そうこうする中で、何の気なしに聴いていて気がついたのだろうと思う。
この作品からは、J-Popらしからぬ生々しい音声が聴ける。
その音質は、少なくとも高音質の洋楽作品と同等レベル以上と思っている(ファンの欲目は、ないと思うけど、どうだろう)。
でも、このCDが高音質だという話は、僕は自分のサイトとamazonの僕のレビュー以外では見たことがない。どういうことだろうと思うことがあるんだけど。
おそらくは真価を引き出す再生が難しいのだ。
どんな音なのかというと、自然な録音だ。
高い声で歌う20代男性の生の声がありのままに聞こえてくる。曲によってはわずかにリバーブ処理がかかっているが、かけてないんじゃないかなという曲も多く、生々しい。楽器の音もそんな感じだ。
洋楽で高音質といえば、Walter Beckerの「Circus Money」が思い浮かぶんだけど、楽器や声の音声が、粒立ちがいいというのか、くっきりと聞こえてくる。21世紀の高音質という感じ。たぶんミニコンポでもそこそこしっかり鳴るように配慮されている。スタジオでの加工は前提だし、それがあってこその高音質という感じ。
対して「Chappie, Don't Cry」のレモラス盤はというと、ちょい聴きすっきりしない。粒立ちもいいようには聴こえない。くぐもって聞こえる。なにしろ最近のCDと比べると録音レベルが低いのだ。じゃあ音量を上げたらいいのかというと、たぶん再生能力が低いコンポでは大きな印象の変化はないだろう。
しかしコンポの性能が上がってきたら、前述したような生々しさが顕わになってくる。飾りがない、まさにそこで歌っているようなニュアンスの歌声が立ち現れてくる。極端な言い方になるけど、ポップミュージックのスタジオ録音なのにフィールドレコーディングした民謡のような佇まいの歌声だと思う。楽器の音もそんな感じだ。
昨年にリマスターされて再発になったと、遅まきながら知るに及ぶ。
以下、参考サイトのアドレス。
http://mora.jp/topics/interview/fishmans-hires/
フィッシュマンズハイレゾ化記念 リマスタリングエンジニアに訊く Posted on 2016年10月19日 mora.jp
http://ototoy.jp/feature/2016022400/1/
クラムボン、過去13作品DSD配信開始──名マスタリング・エンジニア、木村健太郎に訊く"良い音"とは OTOTOY
なんというか、エンジニア氏の悩みどころが垣間見れるインタビューだ。
あんまり音圧を上げると音が変わるけど、配慮せざるを得ない部分もある、、、
どうなったのか気になり始めた。
初期レモラス盤(とおそらく同等のポニーキャニオン盤)は今後なくなっていくだろうし、今後の流通は今回のリマスター音源が中心になっていくだろうから、、。
CDを購入して比較した。
僕の印象では、21世紀のスタジオから生まれた音になっている。エンジニア氏が言うように環境に左右されない、聴き手に届きやすい音になっていると思う。音圧は上がってるけど、それでも出来るだけオリジナルの音を生かそうとした結果が見えるように思う。うちのシステムでも強く、くっきりした音を聴くことが出来た。
その分、レモラス盤で聴くことが出来た生々しさは、ごく僅かに後退している。フィールドレコーディングの音からスタジオの音になったという感じ。つまり、J-Popらしからぬ生々しい音声から、J-Popとしてはかなり高音質な作品になった、と思う。一般的なオーディオシステムでも扱いやすいだろう。一番変化を感じる曲が「夏の思い出」。もともと全体的にぼんやりした音像(わざとだとおもうけど、あまりその意図が成功しているとは言い難い気が正直していた)だったのが、くっきりした。佐藤伸治の声もクリアに。これは、はっきりと聴きやすくなった。
この曲以外は、基本的に原曲の良さが生かされているリミックスだと感じた。
ハイレゾは、今回は買っていない。
いずれ買うとしたら後期のほうだろう。アルバム単位じゃなく曲単位からかな。
今回の「Chappie, Don't Cry」リマスターは僕は良かったと思った。
今更だけど追記。
ハイレゾ化でフィッシュマンズの音楽にもっと近づける - 茂木欣一がそのサウンドについて語る - Phile-web
http://www.phileweb.com/review/article/201611/30/2320.html
自分だけが高音質だと思う音源といって他に思い当たるのは、The Whoの「四重人格(Quadrophenia)」だ。
この作品、1985年にCD化されたんだけど、僕自身が入手したのはずっとあとのことだ。どこを探してもなかったからだ。
最初に入手したのはサントラのアナログ盤で、これじゃない感が漂うものだった。
ようやく入手した日本盤CDはしかし、聴いて「しょぼいなあ」と思った。納得がいかなくて輸入盤も買ったが同じ音でがっかりしたものだ。両方とも今だに所持しているけど。ちゃんとハイファイに鳴らしたら目眩くばかりの音像空間が広がると気付いたのは、これも今のアンプとスピーカーになってのことだ。スーパーツイーターを付けた頃じゃなかったかな。
このCDも、僕以外の人が音がいいといってるのを聞いたことがない。どういうことだろうかと思うことがある。
この作品は1996年リミックスされた。それが2011年にリマスターされたCDがデラックスエディションとしてリリースされて、僕はこれも入手している。
リミックスの時かららしいんだけど、ボーカルのロジャーダルトリーの声がかなり大きくなっている。楽器の音も全体的に強い音になって、要は小さいコンポでもロックっぽく鳴るようになった。
僕は「四重人格」というのは、嵐のような楽音の中で吹き飛ばされそうなほど小さいのに揺らがずに聴こえてくるジミーの声があってこそ、音楽世界が成り立つと感じている。そういう鳴り方を聴いていると、その世界にはまり込んでしまいそうな感じなのだ。初期CD音源をしっかりしたコンポで鳴らすとそんな鳴り方をする。
ジミーの声が大きくて、押しても引いても倒れないような聴こえ方をすると、これは世界が違うんじゃないかと感じてしまう。しかし、そういう音のほうが小さいコンポで聞いたときには盛り上がるんだろうと思う。
健気なジミーの声が聴こえたら感動するけど、聴こえないんじゃしょうがない。
実際、mp3にしてカーステレオで聴いたらデラックスエディションも悪くない。
参考サイトのアドレス。
http://www.e-onkyo.com/news/231/
GREAT3片寄明人の「ハイレゾ・コラム」 第5回 The Who 『四重人格』(後編)2014/11/21
9月、半年足らずだけど追記。
オーディオをいろいろ弄っているうちに、以前とは印象が変わったので。
Quadrophenia、今のシステムだと粗が見える、というか音像が分離しすぎるのだ。以前のシステムだと程よく有機的に溶け合っていた部分が分かれて聞こえる。いろんな音が個性を主張し暴れながらも音楽として溶け合っていたのが、編集で重ねた音像だということが見えやすくなったというのか、、、その分、音楽には入り込みにくくなった。ばらばらに聴こえて、聴いてて覚めちゃうのだ。
特別に音がいい録音というわけではない、ということに評価変更。
上手く再生できたら素晴らしいんだけど、システムのハイファイを突き詰めていくのにつれて良くなる音源ではいないんだろう。こいつを上手く鳴らすのは個人的課題なので、アプローチを変えて臨みたい。
ちなみにChappie, Don't Cry 1stプレスの評価は以前と同じ。
つうか、こっちは、より気持ちよく鳴るようになった。やっぱり音いいなあって感じ。
だらだら書いてきて、何が言いたいのか分からないけど、音源って難しいなと思う。
売るとなれば、再生環境に配慮しないわけにはいかない。
ハイファイ用ミックスとポータブル用ミックスの両方を売るとか、いっそ抱き合わせて売るとかしていいんじゃないかとか、とりとめなく考える。
音源が良くないとオーディオという趣味は成り立たないのだけど。
Mar 13, 2017
mpdからmpdにflacをHTTPストリーミング機能で配信する
前回、mpdをhttpサーバーにしてflacをストリーミングするというエントリーを上げた。
vlcかmplayerじゃないと聴けないみたいと書いたんだけど、mpdでストリーミングを受けることができた。
内容は薄いので前エントリーへの追記で済まそうかとも考えたけど、新規にした。
使用したのは、サーバーに日常使いのhp 6730b Fedora25にインストールしたmpd。
レンダラーはraspberry pi2にインストールしたMoode Audio。
Moode Audioは384kHzへのアップサンプリング出力をi2sDACに送ることが可能。最近これにlibsamplerateをインストールしてBGM用に使っている。ちゃんと音質を確認したわけでは無いけど、いい感じじゃないかな。
普段はNASをマウントして使っているんだけど、httpストリーミングではどうかという考えもあった。
まず普段使いの6730bの、.mpdconfを設定。
audio_output {
type "httpd"
name "My HTTP Stream"
encoder "flac" # optional, vorbis or lame
# port "8000"
# bind_to_address "0.0.0.0" # optional, IPv4 or IPv6
## quality "5.0" # do not define if bitrate is defined
# bitrate "128" # do not define if quality is defined
#format "44100:16:2"
# max_clients "0" # optional 0=no limit
}
こんな感じで。
ちなみに"flac"が"wave"だと上手くいかなかった。もとのファイルがflacだからなのかどうか分からないが。
操作は普通にmpdクライアントから行う。
次にレンダラー。
参考にしたのは下記、Arch Linuxのサイトの説明。
https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/Icecast_%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%B3%E3%82%B0#MPD
https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/Music_Player_Daemon/Tips_and_tricks#HTTP_.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.83.9F.E3.83.B3.E3.82.B0
使うのは、既にインストールされている「mpc」。
これはcuiモードで使用するクライアント。
当初はpiCore7でやろうと思ったんだけど、考えてみたらmpcをインストールしていない。
そこでインストールというのも面倒になってraspbianの使用も考えたけど、ありもののMoodeを使うことにした。
Moode Audioにsshでログイン。ユーザーはpi、パスはraspberry。
サーバーの6730bを操作してストリーミングを開始しておく。
Moode Audioのsshに戻って以下のコマンドを打つと数秒待って音が出始める。
mpc add http://192.168.1.24:8000/mpd.flac | mpc play
http://192.168.1.24 というのは6730bのアドレス。8000はポート番号で変更設定していなければこれで固定。
「mpc add http://192.168.1.24:8000/mpd.flac」だけだと、ストリーミングがmpdのplaylistに登録されるだけで音はでない。
パイプ「|」を使って「mpc play」を追加することで、再生される。
「mpc play」を続けて打っても別に構わないんだけど、1行のコマンドで済む方がいいよね。
ちなみにmpcのマニュアルは「man mpc」でも読めるけど以下のリンクにもある。
https://linux.die.net/man/1/mpc
マニュアルを読んで、今回初めて上手く使えたように思う。
要するに普段使っているncmpcppでしていることをコマンドでやるソフトということ。
ncmpcppは端末上で動くけど、実際の操作感覚はかなりguiな感じで、マウスも時には使ってみたりと感覚的に使える。
mpcはそれを剥ぎ取った感じで、すべてcuiだ。mpcを使いやすくしたのがncmpcppという感じだ。ncmpcppはマニュアルを熟読しなくても使える。まあ、操作キーの確認ぐらいは必要だけど。
さて、音はめでたく出たのだけど、音が出るまで数秒以上かかるのと、どうも安定しない。
ぽつぽつ途切れる感じだし音色もよくない。
top画面で見た限りでは、Moodeの負担が増えたようにも見えないんだけど、どこかで上手くいかないんだろう。
結局、Moodeの設定でアップサンプリングを止めたら解消した。
コマンドを打つとすぐに音が出るし(出音の直後は少しだけ不安定だけど)、途切れるような感じもない。
音質の比較はしていないけど、まあ、現時点ですごく良くなったという驚きは感じない。普通にいい音だね、といいう感じだ。
upnpでは普通にアップサンプリング出来ていたのでそういうものだと思っていたんだけど、httpストリーミング受信では勝手が違うらしい。upmpdcliのような連携して補助するソフトの有無によるのかな。
以上、備忘録。
Jan 22, 2017
mpdのHTTPストリーミング機能でflacを配信してみる(24日追記)
今回はこれ。
MPD Stream lossless flac or wav / Takla's Weblog
https://takla.wordpress.com/2014/04/01/mpd-stream-lossless-flac-or-wav/
MPD HTTP streaming reducing CPU load ! / raspberrypi.org forum
https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?f=35&t=43670
MPD and high CPU usage / raspberrypi.org forum
https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?f=35&t=47400
Music Player Daemon/Tips and tricks HTTP ストリーミング / ArchWiki
https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/Music_Player_Daemon/Tips_and_tricks#HTTP_.E3.82.B9.E3.83.88.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.83.9F.E3.83.B3.E3.82.B0
mpdをhttpサーバーに出来るという。flacでもストリーミングできるそうな。
よくよく読んだらvlcかmplayerじゃないと聴けないみたいなんだけど、まあ、試してみた。
使用したのはraspberry pi B+を2台。OSにはraspbian jessie。
まず1台にmpdをインストールしてhttpストリーミングサーバーにする。
流れは以下の通り。
sudo raspi-config
vi /etc/dhcpcd.conf
sudo reboot
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade
sudo apt-get install mpd mpc flac
chmod 777 /etc/mpd.conf
vi /etc/mpd.conf
#
music_directory "/var/lib/mpd/music"
playlist_directory "/var/lib/mpd/playlists"
db_file "/var/lib/mpd/tag_cache"
log_file "/var/log/mpd/mpd.log"
pid_file "/run/mpd/pid"
state_file "/var/lib/mpd/state"
sticker_file "/var/lib/mpd/sticker.sql"
#
#user "mpd"
#group "nogroup"
#bind_to_address "localhost"
#bind_to_address "/run/mpd/socket"
#
#port "6600"
#
#### audio_output {
# type "alsa"
# name "My ALSA Device"
# device "hw:0,0" # optional
# mixer_type "hardware" # optional
# mixer_device "default" # optional
# mixer_control "PCM" # optional
# mixer_index "0" # optional
# }
#
audio_output {
type "httpd"
name "My HTTP Stream"
encoder "flac" # optional, vorbis or lame
port "8000"
#### bind_to_address "192.168.1.85" # optional, IPv4 or IPv6
# quality "5.0" # do not define if bitrate is defined
# bitrate "128" # do not define if quality is defined
format "44100:16:2"
# max_clients "0" # optional 0=no limit
}
#
#### samplerate_converter "Fastest Sinc Interpolator"
#### audio_output_format "96000:16:2"
#
sudo chmod -R 777 /var/log/mpd
sudo chmod -R 777 /run/mpd
sudo chmod -R 777 /var/lib/mpd
sudo mount -o addr=192.168.1.80,nolock -t nfs 192.168.1.80:/titan/jazz /var/lib/mpd/music
sudo mpd --kill
pstree
systemd-+-2*[agetty]
|-avahi-daemon---avahi-daemon
|-cron
|-dbus-daemon
|-dhcpcd
|-mpd-+-{decoder:flac}
| |-{io}
| |-{output:My HTTP }
| `-{player}
|-ntpd
|-rsyslogd-+-{in:imklog}
| |-{in:imuxsock) S 1
| `-{rs:main Q:Reg}
|-sshd---sshd---sshd---bash---pstree
|-systemd-journal
|-systemd-logind
|-systemd-udevd
`-thd
途中で何回かリブートしたけど、大体こんな感じ。
mpdをサーバーにできるので、ncmpcppでファイルや曲の選択ができるのが強み。データベースのアップデートはスピーディで、cue sheetも使える。
今回はなぜかapt-get update upgradeしなかったら、apt-get mpdができなかった。
samplerate_converterでアップサンプリングしたら処理能力を超える感じだったので止めた。
sudo mpd --kill でmpdを落としたら、数秒で再起動するようになっているようだ。
次にストリーミング受信機の設定。
mpdで受けれたらいいんだけど無理っぽい。
https://wiki.archlinuxjp.org/index.php/Music_Player_Daemon/Tips_and_tricks には mpc add http://192.168.1.86:8000 とかコマンドでできるみたいなことが書いてあるけど、多分、vorbis or lameじゃないといけないんだろう。
https://takla.wordpress.com/2014/04/01/mpd-stream-lossless-flac-or-wav/ こちらのリンク先などに書いてあるとおり、mplayerを使う。
以下、流れを記載。
あらかじめbootのconfig.txtにi2sDACの設定を書き込んでおく。
sudo raspi-config vi /etc/dhcpcd.conf sudo reboot sudo apt-get install alsa-base sudo apt-get update sudo apt-get upgrade
なんかalsaインストールが先になってる。ここらの流れで挙動が変わるかどうかは不明。
mplayerインストールする。
sudo apt-get install mplayer man mplayer mplayer -idle -cache 2048 http://192.168.1.86:8000
これで、httpサーバー192.168.1.86からのストリーミングを受信してras piのイヤホンジャックから音を聞ける。なかなかきれいな音だけど、再生開始までcache取り込みの時間がかかる。cacheはデフォルトだともっと少ないらしいのけど、ときに再生中に途切れたり、再生開始のときにノイズが乗るので、コマンドで2048にしている。
しかしi2sDACから音を出したい。
alsaを設定する。
cat /proc/asound/modules
0 snd_bcm2835
1 snd_soc_hifiberry_dac
cat /proc/asound/cards
0 [ALSA ]: bcm2835 - bcm2835 ALSA
bcm2835 ALSA
1 [sndrpihifiberry]: snd_rpi_hifiber - snd_rpi_hifiberry_dac
snd_rpi_hifiberry_dac
1 [sndrpihifiberry]をデフォルトにしないとi2sDACから音が出ないのでasound.confを作る。
sudo vi /etc/asound.conf
pcm.!default {
type hw
card 1
}
ctl.!default {
type hw
card 1
}
pi@raspberrypi:~ $ mplayer -idle -cache 2048 http://192.168.1.86:8000
MPlayer2 2.0-728-g2c378c7-4+b1 (C) 2000-2012 MPlayer Team
Cannot open file '/home/pi/.mplayer/input.conf': No such file or directory
Failed to open /home/pi/.mplayer/input.conf.
Cannot open file '/etc/mplayer/input.conf': No such file or directory
Failed to open /etc/mplayer/input.conf.
Playing http://192.168.1.86:8000.
Resolving 192.168.1.86 for AF_INET6...
Couldn't resolve name for AF_INET6: 192.168.1.86
Connecting to server 192.168.1.86[192.168.1.86]: 8000...
Name : My HTTP Stream
Genre : Set genre in config
Website: Set website in config
Public : yes
Cache size set to 2048 KiB
Cache fill: 0.00% (0 bytes)
ICY Info: StreamTitle='NEBULA - Manabu Ohishi Trio - NEBULA';StreamUrl='';
Cache fill: 19.14% (401408 bytes)
Detected file format: Audio only
Selected audio codec: FLAC (Free Lossless Audio Codec) [libavcodec]
AUDIO: 44100 Hz, 2 ch, s16le, 524.3 kbit/37.15% (ratio: 65536->176400)
AO: [pulse] Init failed: Connection refused
AO: [alsa] 44100Hz 2ch s16le (2 bytes per sample)
[AO_ALSA] Unable to find simple control 'Master',0.
Video: no video
Starting playback...
A: 4.5 (04.4) of 0.0 (00.0) 2.1% 12%
これでi2sDACから音が出る。終了は「q」キー。
問題は、前記コマンドでmplayerを起動しても、ストリーミング信号が受信できないと数秒で終了してしまうこと。つまり先にmpdサーバーから配信開始してから、mplayerを起動しないといけない。これって楽曲の冒頭が聞けないのだ。バックグラウンドで動作させる方法を発見できないのも地味に困る。なにか方法があるんじゃないかと思うんだけど。
例によって、現時点では音質の確認はしていない。
24日、追記。
普通にvolumio1.55にNASをマウントしたのと比較したら、そっちのほうが音がいい。
そしてやっぱり圧倒的に扱いやすかった。快適に扱えるというのは、やはり助かる。

