Mar 20, 2020
700kHz台でPPAP(22日、4月7日追記)
piCore7でppap (piped pcm audio play)を試みる
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20180301a.htm
上記のエントリーをあげたのがほぼ2年前。
当時のハードはraspberry pi2。aplayの仕様で192kHzまでが限界だった。
その後、PPAPはやめて、384kHz、更にapu2による700kHz台でのアップサンプリング再生に移行していた。
新しいバージョンのalsaを使える環境なら700kHz台でのPPAPは可能だろうと思っていたんだけど、手頃な環境がなかなか無かったので、機が熟すのを待っていた。
最近、tiny core pure64 11.0で、aplay: version 1.2.1、nmap.tczも用意されたので、やってみた。
簡単にPPAP back-endとして機能した。
でも700kHz台になると、安定して鳴らすには設定に気を使う感じだ。
まず、普段からmpd + libsamplerateで700kHzへのアップサンプリング再生に使っていたapu2c4のtiny core pure64 7.2の設定。というか、これは以前にnmap、ncatをインストールしてそのままなんだけど、そのときは動くことを確認しただけで、その後は使っていなかった。mpdも、そのときにpipe出力を使える形でインストールしていた。
今回、いよいよ本格的に使うことになる。
mpd.confに「pipe」出力の設定を書き込み、alsaの設定はコメントアウト。
これでmpdを再起動したら、PPAP Frontとして機能する。
OSのバージョンが古くて7.2、mpdは0.19.19のままなんだけど、それでも十分使える。というか、それ以外のバージョンは新しいのも含めて試していない。
audio_output { type "pipe" name "ppappipe" always_on "yes" command "/usr/local/bin/ncat 192.168.1.89 4444" } # audio_output_format "768000:32:2" audio_output_format "705600:32:2" audio_buffer_size "65536" buffer_before_play "50%"
多少試した結果、現状は上記の設定。
「command」の行には、PPAP back-endのipアドレスが書いてある。
最初は、apu1台でNASマウントアップサンプリング再生するよりもalsaが働かない分、負担が少ないのかと思った。聴きやすいスムーズな音が出てきたので、そんなふうに思ったのだ。しかし、再生時間が長くなってくると音切れ、ノイズが生じ始めた。こうなるとスムーズじゃない感じ。
結局、以前の設定、1台のapu2で音切れなく700kHz台の再生ができていたときと同じに戻して様子を見ている。これが安定しているのかなあ、、、
次に、back-end。
まず、tiny core pure64 11.0をSDカードに書き込む。
基本的に以前のエントリー(apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その1:準備) http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027a.htm)に書いた通りにやればいいんだけど、CorePlus-current.isoのバージョンによっては、opensshをインストールしただけじゃsshを起動できないんだね。sshd_config.origをコピー複製してsshd_configを作る操作が必要。
SDカードにOSの書き込みができたらapuに差し込む。うちではapu2d4を使っている。
起動したらsshクライアントpcからログイン。
「tce」で、alsa-tcz、alsa-modules-5.4.3-tinycore64.tcz、nmap.tczをインストール。
usbケーブルで、テスト用に使っているSMSL m100をつなぐと、すんなり認識する。
4月7日、追記。
tiny core pure64が早々に11.1にバージョンアップされて、そのせいかどうか分からないけど、上記のalsaインストールだけでは使えなくなった。
「alsa-config.tcz」もインストールしておかないと、libpcapが何とかというエラーが出て使えない(記録し忘れた)。
インストールしていたら動くようだ。
**** List of PLAYBACK Hardware Devices **** card 0: v10 [SMSL M100 v1.0], device 0: USB Audio [USB Audio] Subdevices: 0/1 Subdevice #0: subdevice #0 tc@box:~$
back-end化できるかどうかテストするために下記のコマンドを打った後、Frontのmpdで音楽を鳴らしてみる。
tc@box:~$ /usr/local/bin/ncat -kl 4444 -e "/usr/local/bin/aplay -D plughw:0,0 -M --period-size=4096 --buffer-size=32768 -t raw -f S32_LE -r768000 -c2" Playing raw data 'stdin' : Signed 32 bit Little Endian, Rate 768000 Hz, Stereo
768kHz/32bitで再生している。
実際にはいきなり768kHzではなく、192kHzから試して、段々サンプリング周波数などを上げていった。
period-size=1024だと、聴感上ははっきりしないけど「underrun!!! (at least 895.331 ms long)」といったようなエラーが出ていた。
2048、4096との設定だと、見られなくなった、かな。
さて、sshクライアントpcを、起動しっぱなしにして放置しておくわけにもいかないだろう。
sshでログインしているターミナルのウインドウを閉じたら、PPAP再生が止まってしまう。ターミナルからコマンドを打っているので、ターミナルを閉じたらコマンドも閉じる、ということかな。
これでは不便なので、apu2の電源投入、OS起動時に自動的にコマンドを読み込むようにする。
「bootlocal.sh」に、「/usr/local/bin/ncat -kl 4444 -e (以下略)」のコマンドを追記。filetool.sh -bで設定を保存。
これでOSを再起動したら、back-endとして機能する。
sudo vi /opt/bootlocal.sh /usr/local/bin/ncat -kl 4444 -e "/usr/local/bin/aplay -D plughw:0,0 -M --period-size=2048 --buffer-size=32768 -t raw -f S32_LE -r705600 -c2" filetool.sh -b sudo reboot
あれこれ試して、今はこんな感じの設定。
どうも768kHzだと音切れがある。apu2を1台で鳴らしていた時よりも音切れしやすい?
はっきりしないけど、ハード的なボトルネックがあるような気がするんだけど、気がするだけで特定できていない。
8月16日、追記。
PPAP back-Endの設定を考え直す(hwとplughw)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20200815a.htm
昨日のエントリーで、上記のコマンドの記述「-D plughw:0,0」が、フォーマットを正確に記載してあれば「-D hw:0,0」でも問題なく動くという事について書いている。音質やデータ伝送上の問題はなかったのではないかと思うのだけど、plughwとhwの差異というのはエラーの有無とかの問題を生じる可能性があると思うので、追記しておく。
22日、追記。ハードを変えたらどうなのかやってみた。
HP ProBook 650 G1を、PPAP Frontに使ってみる。
メモリは8GB DDR3L-1600。apu2c4よりも速く容量は2倍だ。
いつまでも日常使用のメインPCがcompaq 6730bなのはどうなのよと思って中古で買ったまま塩漬けになっていた機械なんだけど、こういう顛末で役に立つことに。
tiny core 64 10.1を焼いたSDカードをusbカードリーダーに刺してusbポートに繋ぐと起動できる。本当はbiosをいじれば直接SDカードからの起動も出来そうなんだけど、素人には手を出しにくい。
mpd 0.20.20をインストールした。
実はmpd 0.21も試したけど「broken pipe」とエラー表示されて使えなかった。というか、mesonでpipeを使えるようにインストールってどうやるのかね?
FrontがProBook 650 G1だと、768kHzでも難無く鳴らせる感じ。
やはり相応のメモリのスペックが必要ということだろう。
しかも、apu2c4より音色に余裕がある気がする。
こうなってくると、PCトランスポートシステムをどう組むかを考えないといけない。
音質は、、、まだ微妙。
まだ、安定した再生ができているか十分に確認できているわけでもない。
しかし、そこを差し引いても音色の色彩、表情は以前より向上している。実在感、安定感も増している。
96kHzや192kHzで聴いていた頃は、PPAP方式で大きな音質向上があった。そのときと比べたら大きな向上とは言えない。明らかに激変する!という感じじゃないのだ。
しかし、なんというか、戻れないのではないかという感触はある。
微細な表情はPPAPのほうが確かに上で、慣れてしまったら、意外に大きな差異に感じるのではないかと思える。
しかし、音質の向上というのは、どこまで行くのだろうか。限界はないのだろうか。
つい先日アップしたばかりだけど、現状のシステム構成図をアップしておく

Mar 08, 2020
オーディオ状況報告(2020.03.08.)
最近のシステム構成は下図のような感じ。

仮想アースがPCトラポに付いたのと、PCトラポ前のイーサネットハブがFX-08miniからFXG-05RPTに変わった、ぐらいかな。
LANネットワークが1000Base-Tになったので、LANノイズフィルターのDMJ-100BTは外している。
DP-5090の電源コンセントをアンプなどとは別のコンセントから取っているが、どういった事情でだったかは忘れた。
あと、ケーブルインシュレーターを電源コードの接続部に使っている。これは音が安定した。
以前に言っていたボーカルに違和感がというのは、、、PCトラポにつないだ仮想アースが、なんだか大活躍してくれてるみたいだ。
ちょっといろいろ聴いてみている段階で、即断は出来ない、、、アンプに繋いだときの効果が、いいような、悪いような、判断が難しいものだったので。
700kHz台の再生、今まで本領発揮していなかったが故の違和感だったのかもしれない?
分からない、、、どうなんだろうかだ。
Jan 07, 2020
コンデンサーと抵抗と銅板による仮想アース(1月23日、26日、2月10日、16日、22日、27日、3月1日、8日追記)
うちでは昨年から銅板を重ねて仮想アースにしている。
過去のエントリー
コンデンサーと抵抗による仮想アース
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191128a.htm
コンデンサーと抵抗による仮想アースと銅板(追記あり)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191221a.htm
銅板仮想アースの体裁は以前のエントリーに上げたとおり。銅板を重ねてラップで包み、太めの輪ゴムを4本巻いた。3mm厚と0.8mm厚の2枚巻きが2つと、3mm厚、2mm厚、1mm厚の3枚巻きが1つ。合わせて3セットという構成だ。端にドリルで穴を開けてラグ端子を留められるようにした。3Mのナイロンねじでつなぐ。
銅の総量は、(3×3+2+1+0.8×2)×100×365=496400、といいうことで、500立方cmに少し足りない。
気が付いたら1万5千円程投資しているので、今更だけどコストパフォーマンスは良くない。
CRを使ったアースフィルターも併用しているのだけど、これについては何をどうしたら良いのかまだ様子を見ている。
ないよりはあるほうが、なんというか、何かがキマるような気がする。
使用箇所は、SM-SX100のライン出力端子、デジタル入力端子、ADI-2 DACのRCA出力端子、4425mk2のマイナス端子、と試していった。
今までのところ、SM-SX100の端子が一番良好な効果が得られるようだ。
スピーカー、DACはどうも音が良くなったという感じがしなかった。スピーカーは使う電力や電位変動に比して仮想アースが小さすぎるのかもしれない。DACは電源アダプター端子にノイズフィルターを噛ませているので仮想アースのGNDへの効果が少ないのかもしれない。
そんなわけで、前述の3セットを全て、SM-SX100のライン出力端子のGNDにCRフィルターを介して直列につないだ。
つなぎ方による音の差異までは確認していないが、1つより3つのほうが強く効いている。
セッティングについて。
銅板の仮想アースは振動に敏感だ。現在は床にインシュレーターを介して直置きにしている。ラックの棚に乗せてみたことがあったのだけど、音が篭った。床のほうが良かった。インシュレーターは現在はリプラスの水晶を使っている。昔、VRDS-25xsに使っていたものだ。3セットを重ねるのにリプラスだけでは足りなくて、一部に安価な金属製でメーカー型番は忘れてしまったようなのを併用している。
今回、まるでVRDS方式のCDトランスポートのセッティング調整をしているみたいだと思った。
VRDSだと思えば調整の目星も付くような気がする。しかしこれではノイズを除去しているのか色付けを付加しているのか判らないという面がある。
CRフィルターのほうがどう効いているのか判りにくい。部品による差異はありそうなのだけど。
音の変化についてだが、SNが向上してダイナミックレンジから微小なレベルの聞こえ方まで随分変わった。
大きく改善方向に効いているのは低域で、より深く沈み反応も速くなった。グラデーションが細やかに、つながりや分離がきれいになった気がする。高域も同様の効果が感じられて良くなっている。しかし、何だか出音のニュアンスが大きく変わったので評価し切れないでいる。
分析的に聴けば向上しているように思うのだけど、不思議なことに実際に聞こえる音声は全く「高音質」を感じさせない、非常にさりげない音色になってしまった。
所謂ケレン味がないというのか、情報量が多い!説得力がすごい!とかいう驚きを感じないというか気付かないというか、そういうことに意味があるように感じさせないというのか、印象に残るところがない、ひたすら普通な音になっている。
正直、普通すぎないかな、と思ったり。
音色に思わず引き込まれるというようなオーディオ的な快感がないというか、相対的にといえばいいのか分からないけど音楽の方に意識が向くような、いや、むしろ、音質に意識が向かないので仕方がないので音楽に意識を向けさせられる、という感じかな、そういう音だ。
癖がないといえばいいようだけど、オーディオ的に引っ掛かるものがないのだ。
音質自体は相当良くなっているように思うのに、こんな状態なので考えものだ。
漠然とこれでいいのかな?と思うばかりなので、ちょっと何かこっちの基準がおかしいのかもしれない。感覚がついて行けてない感じがある。
以前のエントリーで700kHz台のアップサンプリングの再生音について、情報量が多すぎると不気味の壁に突き当たるのではないかと書いたことがあったが、そうした違和感は今回の仮想アース使用によって消えている。ということは、あれはGNDのノイズの影響だったのだろうか。よく分からない。
それとは別に、録音の良し悪しに対する違和感はあって、しかしその違和感も単に「変な録音」と感じるだけで、以前に感じていた「録音された声自体への違和感」というのは、どうやら、なくなっているようだ。これはJPopを違和感なく聴けるようになるということで、悪くはないことなのだけど。実際、あれこれとJPop音源を鳴らしてみるんだけど、以前はなんだこれ?と思った音源が案外普通に聴けるようになっていて、驚くやら何やら複雑な気分だ。
こうした変化をどう評価したら良いのか、判断がつかない。掴みきれないので困惑している状況だ。
当面、使いながら判断していくしかない。
その後、リプラスのインシュレーターの数に合わせて3セットだった銅板巻きを2セットに巻き直した。このとき、輪ゴムを巻いていたところが黒くなっているのに気付く。どうもサビらしい。輪ゴムを巻くだけで銅って錆びるのか、、、
そういうわけで、輪ゴムを外す。重ねてラップで巻いただけになった。
しかし銅の酸化については想定してなかった。十円硬貨は錆びていても電気を通すから気にしなくていいかな?
セットを変えただけで、また音が変わる、、、
若干、重くなった?
3セットのほうが良いのか?、それとも輪ゴムが無いせいか?
音色の表情は2セットのほうがあるようだ。、、ほんとうかなあ(w。
普通すぎる音というのではなくなっている。魅力ある鳴り方になったようだ。
試行錯誤の連続で興味深いけど落ち着かない。
エントリーの最初にコストパフォーマンスは良くないと書いたが、そうでもないかもしれないと思い始めている。どうなるかなあ。
このエントリーには何かあったら適宜追記していこうと思う。
あまりにも早々に追記だ。
仮想アースを外してみたら、最初は、良くないと思ったんだけど、、、数時間で回復した。
なんか、正統にいい音が流れてくる。。。これは、落ち着いてやっていかないといけない。
23日、追記。仮想アースを外して2週間経つけど、10日間ぐらいで使用前の音に戻った気がする。
これはこれで、いい音なんだよね、、、
そもそも、仮想アースを試してみるかと思った理由は、もう少し音質が安定しないか、というのがあった。
つまり、うちのシステムは日によって音質が変わるのだ。
そして理由がはっきりしないことが多い。
そういうことが減って、日々安定して良好な音質で鳴るようにできないだろうか、と。
そこで、仮想アースでGNDが安定したら、音も安定するのではないか、などと思ったのだ。
目論見の結果は真逆だった。
仮想アースって、安定感を求めるものではなかったんですね。。。
しかし、どうなんだろう、、、
せっかく始めてみたんだし、また使ってみようか、などと思っている。どうなるかだ。
26日、追記。
まだ仮想アースの使用再開はしていない。
最近どうも音がすっきりしないと思っていた原因が判明した(そんなことばっかり言ってる気がするが)。
mpd.confの設定だ。
いつだったからかの記憶すらないんだけど、audio_buffer_sizeとbuffer_before_playの設定をコメントアウトしていた。設定しなくても音は出る。どちらがいいのか確かめる気だったような気がするんだけど、いつの間にか忘れてしまったらしい。今回、気付いて設定をし直した。
audio_buffer_size "65536"
buffer_before_play "50%"
そうしたところ、以前に聴き慣れていた本来のうちの音が出るようになったので、すごく安堵した(他に気付いていない悪化設定はないと思いたいんだけど)。これは前回追記に書いた日々の音質変動とは別で、より高音質な領域で変動するようになっている。
なんというか、仮想アースを試す前にこちらのほうが優先事項ということで、先送りになっていた。
これから試していこうと思う。
2月10日、追記。
コンデンサーと抵抗と銅板による仮想アース、銅板重ね巻き - コンデンサー+抵抗 - 銅板重ね巻きの順番に、アンプのプリ出力につないでみた。
コンデンサは1μF、抵抗は2kΩ、銅板重ね巻きは夫々3枚ずつ銅板を重ねて5mm厚程にしている。
最初は音が豊かに鳴る感じでいいかな、と思ったけど、どうも徐々に鮮度が落ちてくる。音に滲みが乗る。うちのシステムの長所だったはずの繊細な表現が塗りつぶされていく感じがする。
これは求める方向ではないと判断して、一旦、仮想アースは外す。
コンデンサーと抵抗を外して、銅板重ね巻き - 銅板重ね巻きで、アンプのプリ出力につないでみる。
滲む感じはなくなって、音にメリハリが出ながらも柔らかで聞きやすい感じで、これならいいか?と思ったのだけど、、、
徐々に、やはり繊細さが失われて見通しが悪い感じが出てくる。おおらかな感じではあるのだけど。
今のところ、上手くいってない。
そもそも、最初のとっかかりが全く根拠がない思い付きなわけで、簡単に上手くいったら不思議なくらいなのだけど。
うちのアンプについて調べるうちに、下記のようなサイトに行き当たった。
AMP修理工房 Amp Repair Studio
http://amp8.com/
http://amp8.com/tr-amp/sharp/sharp.htm
SM-SX100の修理ケースがアップされている。
アップされている修理記録に、注意書きが記載されている。
http://amp8.com/tr-amp/sharp/sm-sx100.htm
シャーシにSP出力の線(アース側も)を接続してはいけません。
左右SP出力のアース側も接続(共通にする)してもいけません。
そうだったのか。
実際、テスターで確かめてみたら、スピーカーのマイナス側は、ライン入出力やデジタル入出力のGNDとつながっていない。
調べずにあれこれやっていたら、下手なつなぎ方をして壊していたかもしれない。先に気付いてよかった。
そんな感じなので、急がずにやっていこうと思う。
2月16日、追記。
アンプでの使用が思わしくないので、apu2c4のシリアル端子のGNDに銅板重ね巻き2つを仮想アースとして繋いで様子を見ている。
こっちのほうがいいような。
陰影が深まり、虹のような色彩感と透明感を感じる音色になる。触ると壊れそうな色ガラス細工のような感触の聴こえ方だ。ボキャがないから何だそれ?だけど、そういうデリケートさを帯びた出音ができるようになってきている。これは、当初に求めていた以上の結果が得られている。
ここで気付いたんだけど、以前はusb出力にDDコンバーターとしてUSB029H2RPを使っていた。これにGND線を繋いでいたのだ。線の先に繋いでいたのはラックのスチールフレームだった。あの頃の音には若干、GNDへの作用が効いていたのかもしれない。
今の所、改善効果しか気付いていない。
しかし、apu2c4のGNDはusb出力、DACを経由してアンプのSM-SX100のGNDと導通している。徐々に仮想アースの影響がアンプにも及ぶ可能性がある。
変化を確認していこうと思う。
22日、追記。
17日の時点で、なんとなく音が膨らんでいるという感触があった。
まだ影響は大きくないが、このあと音がゆるくなっていくだろうと予想。既に16日のときのような繊細な表現ではなくなっている。
仮想アースを外すと意外にすぐにいつもの生真面目な音に戻った。
仮想アースをつなぐと、、、艶っぽい。音に華がある。
ゆるくなっていた感じは、これも意外にも、なくなっている。
ここで、PCトラポとDACをつなぐusbラインのGND線を切り離したらどうだろうというアイデアが浮かぶ。切り離せばアンプに仮想アースの影響が及ばない。問題の切り分けもしたい。
でも、どうやったらいいんだ?
というか、そんなことやってもいいんだろうか。
一口にusbのGNDラインと言っても、4ピンのGNDラインとシールドがシャーシアース(FG)とつながっているはず。
これらって、切断したとして信号の伝送は問題なくできるんだろうか?
ネット上を巡ると、切っても動作するという報告が上がっている。
DAC認識後にVCC、GNDのラインを切るという手法。しかし、あくまで自己責任だ。
じゃあGNDラインに抵抗を入れたらどう?と思って調べると、やっぱりしないほうがいいようなことらしい。
どうも簡単ではない。実際、GNDラインを切ってみたり抵抗で繋いでみたりしたけど、うちでは結局、ふつうの構造のusbケーブルのほうが余程安定していて音も安心して聴ける感触だった。
ケーブルに物理的に手を入れることができないということなら、以前使っていたUSB029H2RPでGNDを分離すればいいのではないか。
しかしなんというかな、既に仮想アースの話ではなくなっているのだけど。
以前はSW1(1)、SW2をOFF、SW1(2)をONで使っていた。今回の使い方だと接続したあとでSW1(2)をOFFにするということになるのかな。
しかし、、、SW1(2)をOFFにすると、ときどき再生音にプチっとノイズが入る。ONに戻すと安定する。
これはGND分離できないか、と思ったんだけど、一応、テスターで確認したらアンプのGNDとPCトラポのGNDは分離できているみたいだ。おかしいなあ、、、
そうこうするうちに、なんだか音に覇気がなくなってきて、ついには音が出なくなった。
ncmpcppで「paused」表示になって、mpdが止まってしまう。
usbケーブルを変えたりすると音が出ることもあるが、なにしろ安定しない。接触不良?、ケーブルの不良?、原因ははっきりしないが、USB029H2RPを外すと音は出る。USB029H2RP自体のアースをとったら安定するのかもしれないけど、今回のところはとりあえず外した。
そういうわけで最近は、音を出すときはapu2に仮想アースを繋いで、聴かないときは外すという手法で様子を見ている。
外しておけば悪影響は生じない。
鳴らす直前に繋いでも効果は得られるようだ。
しかし、その効果の評価に、正直まだ自信が持てない。
引き続き試行錯誤だ。
27日、追記。
前回の追記で付けたり外したりして、と書いたんだけど、結局、数日前から繋ぎっぱなしで様子を見ている。
というのは、現時点では想定よりも副作用が少ない感触だから。
繊細さが失われるかと思ったけど、意外にそうでもない、というか、、、
繊細なだけの表現ではなく、実在感が出てきている。
綺麗というのではなく写実的な音だ。透き通るガラス細工というより、陶器や磁器のような質感が加わり、より多彩な音色に聞こえる。
この音質を維持できたら、もう十分じゃないのかな、、、
引き続き、様子を見ていく。
3月1日、追記。
繋ぎっぱなしで様子を見ていたんだけど、だんだん音色のデリケートさが失われていく感じ。
今日は外してみた。外すと繊細さが戻ってくる。
1週間繋ぐと弊害のほうが大きくなる。難しいものだ。インシュレーターよりも突っ込んだ効果が期待できるけど、副作用もある。
聴くときにつなぐ方式に戻す。
アンプに繋いでいたときよりPCトラポに繋いだときのほうが、着脱に伴う変化、改善が早い感じなので(機器自体のGNDの大きさに依るのかな)、使い易いというのはあるけど、繋ぎっぱなしのほうが楽なんだけどね。
3月8日、追記。
PCトラポのapu2c4に銅板の仮想アースを使っている。
付けているときのほうが音がいいけど、付けっぱなしにしないように時々機を見て外している。
効果の出方が何かに似ていると感じていたんだけど、思い至ったのはクロックを追加した時の変化に似ているような気がする。以前にfireface UCXを使っていた頃、NANOCLOCKSからword clockを入力していた。変化は僅かなものだったけど、ないより良かった。そのときより仮想アースのほうが変化は大きいんだけど、隠し味的に全体が良くなる効き方がそう感じさせるのかと思う。
当面、この使い方で続けるつもり。
このエントリーへの追記も長くなってきた。このあたりまでとして何か必要があったら新規にする。
Dec 28, 2019
GNDについての考察してもわけがわからない
うちの仮想アースについて現状。
銅板は重要。コンデンサーは容量よりも品質が重要な気がする。あと、抵抗はこれから考える。
今回、仮想アースの試みの中で思ったことがあるので列挙しておく。
まず、アナログの音との類似性。
アナログレコードは、テンションが高くて太い音がする。
仮想アースでアナログの音の全てを説明できるとは思わないが、考えてみたらレコードプレーヤーはアースでプリアンプに繋がっていて、アンプから見ればレコードプレーヤーは仮想アースということになるのだ。
じゃあ、アナログプレーヤーが繋がっているアンプでデジタル音源を再生したらアナログの音になるのかと言われたら、そんなことはないのだろうけど、どうなるのかなとは思う。レコードかけっぱなしにしながら、デジタル音源からの入力でスピーカーから音を出したらどう聞こえるのだろうか。うちのシステムにアナログプレーヤーは繋がっていないので確かめられない。
昔はアナログプレーヤー以外のコンポもあれやこれやとアンプにつながっていた。カセットデッキとかチューナーとか。場合によってはフォノアンプ、イコライザー。それらは使ってなくてもつないでおくほうが良いという話を聞いたことがある。一種の仮想アースというか、GNDの拡張だ。
最近のデジタル中心のコンポはつなぐものが少ない。必然的にGNDは狭くなる。
あと、スピーカーケーブルに太いのを使うのはGNDを広げていることになる。銅板をつないでみて思ったのは音のテンションが上がることと音色が太くなる、濃厚になる感じだ。これは太いケーブルを使うときの変化に似てるとか。まあ、ケーブル交換による変化は被膜素材や構造に因るほうが大きいとは聞くことがあるけど、そもそもそういう構造等が作用しているのがスピーカーケーブルのGND線だと考えられなくはない。
GNDというのは新たなフロンティアなのかもしれない。
銅板を仮想アースとして使う際に、GNDは電子の供給源というイメージについて書いた。その一方で以前のエントリーでは、直流では電子が動くけど交流では動かないから供給はいらないという旨を書いたりもしている。
実際、波間に浮かぶカモメは流されない。波は岸辺に打ち寄せていたとしてもカモメは浮かんでいるその場で上下しているだけだ。電場の海に浮かぶ電子もそうだとしたら、電子の供給源としての仮想アースはいらないはずだし銅板の下のインシュレーターがどうだとかいう現実は生じないはずだ。
つまり、何かが足りないか間違っているかということだ。
電圧、電流、電力というのがセットになってるので、スピーカーが鳴るということは電流が流れていると思い込んでいるんだけど、実際、スピーカーにはどういうふうに電流が流れているのか。僕のイメージとしては音声信号の電圧変動に合わせて電流が+-行ったり来たり、つまり電子はミクロン単位?で揺れ動いていて、流れるような動きではないという感じ。
最近はオーディオ関連で電圧か電流かという話があるようだ。しかし電流はイメージに過ぎないという話が昔からある。そもそも電子の流れの逆だし。しかも交流電流というのは測定しにくいみたいで、電圧などを測定して計算するものらしい。実際に電子がどういう挙動をとるのか見た人はいない。
というか、電子の流れの逆が電流という理解自体が怪しいのかもしれん、と思い始めた。
スピーカーにエネルギーを伝えている実体は電圧、電位変動そのものではないのか、という考えに至る。電位の変動自体がエネルギーを運んでいる、というか、電位変動がスピーカーの磁石で物理的な運動エネルギーに変わるんだね。
そこで仮想アースは、何をしてるのだろうか。
電子の供給ではなく仮想アースに電流は流れないとしても、GNDの電位変動に何かが作用しているのは確かだと思うのだけど。
実際、GNDにはどんなふうに電流が流れているのかとも思う。大量に電流が流れたら抵抗が低いとはいえ発熱するよね。ノイズも出る。だから、あんまり流れていない、というか、たくさん流れるようには作っていないと思うのだ。しかし、あちこちでGNDを通って電流が戻ってくるとか書いている。流すならうまく流れるように作る、というのを何処かで読んだ記憶がある。たしか、なるべく短くとか。アンプを作るのにもGNDの配線というのは気を使うところらしい。つまりそれだけ影響するのだろう。しかし前述したが、GNDにつなぐコンポは多いほうがいいという話もある。矛盾するようだけど、ノイズをどの程度拾う環境なのかによって違うのかもしれない。
上にも書いたが、交流電圧でエネルギーを伝達するのであれば電子はほとんど移動しないと思われるので、GNDに流れる「電流」という概念はどのような電子の流れと相関しているのだろうか、とか思う。
電流が流れるのであれば、そこには電位差があるはずだ。
アンプの回路図をみると直流電源がGNDに落ちている。直流電源の-側からアンプの回路に電子が供給されているイメージだ。
GNDにつながっている、スピーカー、トランジスタ、真空管、コンデンサー、抵抗、、、
その先とGNDとの間に電位差があれば、電流が流れる。
その先が交流なら、GNDの電位が波打ちこそしても、電子は移動しないかもしれない。
その先が直流なら、たぶん電子が移動していくことになる。
直流電源の+側からたどっていくと色々と部品があって、その先はコンデンサーを介してGNDに落ちていたりする。そういう場合は直流は絶縁されていることになる。まあ実際、音楽の交流信号を増幅するのに直流を使うのだろうから、最後は交流になるのだろうけど、だったら電子は殆どその場で動かない。しかし電位の変動はGNDに落とされることになる。
そうなるとアンプの直流電源の-側から落ちているGNDの電子の動きはどうなんだろうとか疑問なんだけど、アンプを作る経験は少なくて詳しくない。こういうことって本とか読んでもよく分からない。寡聞にて僕の知る範囲ではあんまり書いてない気がする。そんなこと知りたいなどというニーズがそもそもないのだろうかな。
調べていくとコンデンサー絡みで、電子の流れを伴わない電流を変位電流といい電子の流れを伴う導電電流と区別されるという話があったり。変位電流は電子の流れを伴わないので導電電流が流れるときに発生する抵抗は生じないとか。別名、電束電流とも言うらしい。
どうやらやはり「電子の流れの逆が電流」という理解は不十分らしい。
考えてみたら、電子の動きは遅いので電流の速さには追いつかない、のかな?
しかし「電子の移動を伴わない電流」って、どういう概念なんだろうと思う。じゃあ電流は電圧の変動に伴う何かなのかな、というと、変位電流というのは電圧の変動とはズレることがあるらしい。コンデンサーの絡みで交流電圧の変動に対して位相のずれを生じるという。
いろいろ訳が分からない。
しかし、そういう概念が出来たおかげでマクスウェルの方程式というのが完成し、いろいろと科学技術は進歩したらしい。
日常的な感覚で捉えようとしたら無理が出てくるのが電磁場の挙動というものらしい。
ここに来てようやくそれを認識した。
元日、追記。
電気についての本を読んだりするうちに、電流とは「電荷」の移動だというのを今更知った。
そういやそういう言葉が昔あったねえ、、、
wikipediaとかにも、よく読んだら電荷の移動だとはっきり書いてある。
電子の移動を伴わなくても、電荷が移動したら電流は流れるのだ。
でもじゃあ、電荷って何よってことになったら、やはりよくわからないんだけど。
金属では電荷の移動を担うのは電子だと書いてあったりして、じゃあ電子じゃん?ということになるけど、仮想アースの中をそんな激しく電子が動いてるってことになるのかという。仮想じゃないアースに流れたら漏電だし?むしろ電子は動いてないけど電荷は電位や電場の変動に伴って動いていると思うほうが、感覚的には受け入れやすい。
こうして物理学的な理解は遠ざかるのだろうか、、、
理屈は分からなくても音質改善に尽力できるところがオーディオという趣味の懐が深いところだ。
なので、しばらくは仮想アースを調整してみようと思う。
Dec 21, 2019
コンデンサーと抵抗による仮想アースと銅板(追記あり)
本題に入る前に、リピーターハブ、FXG-05RPTについて報告しておく。
以前のエントリー、http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191023a.htm にも追記する。
現在、FX08-miniの代替で、このハブを使用継続している。
どちらがいいか明確には言えないんだけど、印象としては同等。FX08-miniは大人しく、FXG-05RPTのほうが押しが強い音が出る。
比較の条件・状況は、ともにつなぐ機器は2つで片方はPCトラポのapu2、もう片方は他のスイッチングハブを介してネットワークにつながる。空いているポートは全てlanターミネータで塞ぐ。FX08-miniはDMJ-100BTを上流下流ともに使用、FXG-05RPTは1000Base-Tなので使わない。という感じ。
いずれ、700kHz台でPPAP運用するつもりなので、FXG-05RPTを使っていくことにした。
本題に戻る。先月のエントリーで、コンデンサーと抵抗による仮想アースについて書いた。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191128a.htm
今回は、その後の話。
こんな感じでコンデンサは1μF、抵抗は2kΩで、使い始めた直後は良いと思ったが、、、数日で副作用が出始めた。
なんとなく、音が荒っぽく聞こえる。刺々しく暴れる感じ。
外したら治るんだけど、、、
今度は音がつまらない。
つまらないって言い方はどうよ、と思うんだけど、うまく説明できない。仮想アースを使う以前の音と比べて劣化しているというのでは、ないように思うんだけど、、、
聴いていて正確な再生という感触はあるし、それなりに端正な音なんだけど、なんというんだろうか、、、仮想アース付きと比べてしまうと色彩感に欠けるのだ(今思えば、この音はアンプのウォーミングアップ前の音に近いのではないかと考えるんだけど、確認できていない)。
かといって、仮想アースを戻しても気持ち良く鳴らない。
どうしたものかな、という感じだった。
まず試みたのは、コンデンサーの容量を0.027μFに減らしてみること。
コンデンサが小さすぎると効果が感じられないと前回のエントリーでは書いていたんだけど、意外とそんなこともない。
音の荒さは減る。しかし十分な改善ではない。
どこか腑に落ちない中途半端な鳴り方をする。
抵抗値を小さくしてみたが、こちらは減らさないほうがいいのかな、、、しかし、以前に感じたとき程にはひどくない。
というか、今が悪すぎるのか?なにしろ上手く言えないが座りが悪い、違和感を感じる音だ。
もしかしたら、それなりに安定していたGNDを、仮想アースを継ぐことで引っ掻き回してしまったのかも。
これは諦めたほうがいいのかな、、とも思ったが、ちょっと他に試してみたいことがあった。
それがタイトルにもなっている銅板だ。
以前のエントリーで、GNDは電子の供給源というイメージがある。と書いた。
GNDというのは何だろうというのは昔からの疑問。
これも非科学的なイメージなんだけど、電子の供給源ということであれば、大きければ大きいプールであるほどいいのではないか、という発想。
GNDはプレーヤーからアンプ、スピーカーのケーブルまでつながっている、いうなれば金属導体で出来た電位一定の領域というイメージなんだけど、ここから必要な場所にスムーズに電子が供給されることで、スピーカーが正確に駆動されるし、アンプによる信号の増幅も正確に行われる、のではないかという。
電子が導線の中を移動するスピードは非常に遅いとも言われるんだけど、動くときに「足りない」となれば、スムーズに動かなくなるのではないか。電子がスムーズに動かないとなれば、例えばスピーカーの動作も滞るのではないか。
電子が足りないなんてことがあるのか?って?
知らないけどさ。そういうイメージなわけだ。
要するに、GNDに銅の塊をつないだらコンポの動作がより安定するんじゃないか、ということだ。これも仮想アースの一種だと言っていいだろう。
しかしコンポってシャーシアースしてるよね。つまりシャーシもGNDなわけだ。
銅の塊をつなぐと言ったって、大したことない大きさじゃ何してるやら意味がないのではないか、、、
当初は100mm角ほどの銅塊を考えたんだけど、普通に売ってない。20mm角ならあったけど小さすぎる。
銅鍋を使う?、、ちょっとかっこ悪いな。
アース棒の太いのを使えばいいんじゃないの質量もあるだろうし、と思ったら、あれって銅メッキなんだね。錆びても腐食しないで地下に電気を流すことが出来たらいいので、棒全体が銅で出来ているわけではない。芯は鋼、つまり鉄なのかな。実際に地面に打ち込むならともかく、仮想アースなので鉄で出来たものをつなぐのは避けたほうがいいのかな、、。
そんなこんなで結局、工作用の銅板が一番、入手しやすく目的にもかなうという事になった。
1mm、2mm、3mm厚の3枚を入手。大きさは、100mmx365mm。合わせて6000円足らず。意外と高価。
3種類1枚ずつにしたのは、厚さによって音の違いを比較したかったから。
でも結局、1mm1枚と重ねて6mm厚にしたのとでしか試していない。というか、1mm厚1枚で手応えがあったので、そのまま3枚重ねに直行してしまった。比較していない。
3枚重ねて6mm厚にして、ラップでぐるぐる巻きにして、太めの輪ゴムで留めている。
1mm厚の板を端から10mm程出して、電線を留めることができるようにしている。
今後、この体裁はなんとかしたいけど、どうなるかわからない。
これをどうしたかというと、こんなふうに接続した。
CR仮想アースの前か後ろかに銅板をつなぐ。簡単だ。
ちょっと信じられないが、懸案だったCR仮想アースの問題が霧散した。透明感が高くしなやかで、潤いがある音になった。
つなぐのは前と後ろ、どちらでもいいみたい(どういうことなんだ?)。
しかし、潤いがあるのはいいけど、なんというか、、、
音が誇張された感じがする。必要以上に太いような。
潤いが多い感じは、以前に使っていたCDプレーヤーVRDS-25xsの天板に御影石ウェイトを置くのにセーム革を使ったときの音に似ている気がする。
低音はくっきりしてズシンと来る感じで、ピアノの低音などはいいんだけど、今までの感覚で比較したら全体的にファットすぎる。これはどうなんだろう、、、リビングよりもクラブとかが似つかわしい傾向の音に聴こえる。全体的なリアリティは、、、良くなっているのかどうか、はっきりしない。
あんまり問題が簡単に霧散するのは、信用しすぎないほうがいいかもしれない。よく効く薬は副作用の可能性も大きい。
コンデンサーの種類も、もう少し検討する必要がある感じだ。
しかし、いいのかな、こんな感じで。
今更だけど、これって最終的にものになるのかね、という気持ちもある。
音の変化は大きく、経時的な変動もあるので、評価に時間がかかる。良いのやら悪いのやらだ。
インシュレーターなどだと回路の外から作用するけど、仮想アースは一応、回路に直接作用している。その分、不安定にさせるときの影響は大きいのではないか。このエントリーをアップする直前に、ふと思い付いて、銅板の下にインシュレーターを使ってみたら、、、また、なんだか、違うような感じ。振動を拾ってるのか、これは、、、
これは、いわゆる、泥沼というやつだ。
評価を急いではいけない。当面、焦らずに、試行錯誤を継続することになりそうだ。
早々だけど24日、追記。
泥沼かと思ったが、、、音の方が澄んできて沼ではなくなった。
余っていた音工房Zのケーブルインシュレーターを銅板の下に使用したら、潤い過多でファットな感じがすっかり改善した。輪ゴムを介して床に直置きしていたのが良くなかったらしい。
何年も前にコロ型インシュレーターとして使っていた黒檀円柱を使ってみたら更にクリアに鳴る。
しかし、若干まだ音が滲む。
コンデンサーと抵抗を外したら滲みが取れた。
でも乾きすぎかな?
端正な音ではある。制動感が素晴らしい。もともとSM-SX100が再生するドラムスとか素晴らしいと思っていたんだけど、更に磨きがかかっている。
コンデンサと抵抗を通すと音色に湿度が出る。
調整し甲斐がありそうだけど、今のままでも十分じゃない?という音。
変化を確認していきたい。
Dec 11, 2019
Lascia la spina (2021.04、2022.11 追記あり)
今回のエントリーはヘンデルの楽曲「Lascia la spina」の歌詞について書いている。
Handel - Lascia la spina cogli la rosa - Cecilia Bartoli youtube
https://youtu.be/hHrfSV4NmIc
個人的な解釈の羅列で、学究的で信頼性の高い内容とは無縁なので、予めお断りしておく。
正直、アップしたものかどうか迷ったんだけど、せっかく書いたんだし、と思ってアップしている。間違いを書いてるかもしれない。
ヘンデルの曲に「私を泣かせてください(Lascia ch'io pianga)」というのがある。
オペラ『リナルド』のなかのアリアで、youtubeでも検索したらヒットする。
ヘンデルはこの曲のメロディを3回使いまわしているという。
wikipediaから引用する。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%81%E3%82%92%E6%B3%A3%E3%81%8B%E3%81%9B%E3%81%A6%E3%81%8F%E3%81%A0%E3%81%95%E3%81%84
このアリアのオリジナルの旋律は、ヘンデルの1705年のオペラ『アルミーラ』の第3幕にサラバンドとして使用されたのが初出である。
3年後、ヘンデルはこの旋律を再使用する。1707年のオラトリオ『時と悟りの勝利』(Il trionfo del tempo e del disinganno)(後に『時と真理の勝利』Il trionfo del tempo e della veritaの題で改作) の第2部のピアチェーレのアリアに使用したのである。このアリアは "Lascia la spina" と題されクリュザンダーの楽譜では24巻の76頁にこのアリアを見ることができる。1711年にヘンデルはまた旋律の再使用をする。それがオペラ『リナルド』第2幕でのアルミレーナのアリアである。この作品が最も成功をおさめた。
「時と真理の勝利」はNAXOSからライブ録音盤が出ていて(https://ml.naxos.jp/album/8.554440-42)僕は10数年前に入手した。たぶん、当時はまだ盛況だった岡山のタワーレコードあたりで、なんとなく3枚組CDで安いのが目に付いたので買ったような記憶がある。ロックばかりじゃなくクラシックもあれこれ聴いてみようと思っていた頃で手に取りやすかった。
さて聴いてみた音楽自体は退屈で(失礼)まいったなあと思った。3時間、延々と似たような音調で起伏が少ない室内楽?と歌が続く。意味も分からないから、なおのこと面白くない。中古屋に売ろうかなとも思ったが、これは変なレコードで、観客や演者がたてる雑音や演奏ミス?と思われる音が非常に多くて(実際、パッケージに断り書きが書いてある)、演奏が進むに連れて演者や観客達が中だるみしていく様がなんとなく聴き取れてしまう。終盤には、ああ、もうちょっとで終わる、頑張ろう!という感じで演者も盛り返していく感じがして、それにつれてか観客?も多少はしゃんとしている様子らしく、そういうのが面白く感じられて、なんとなく捨てずに来ている。
それどころか、なぜか2セット持っている。
いや、なぜかじゃなくて、たしか、それこそ中古屋で輸入盤が安く売られていたので手元の国内盤と違いがあるかどうかと思って買ったのだ。ふつう3枚組を、安いとはいえ、そんな理由では買わない。おかしいよね。
録音もいいとは言えないし、珍盤奇盤とまでは言わないが、人には薦められないマニアックな音源だ。
2022.11.14. 追記。
録音は、いいとは言えない、とは言えないのではないかと思うようになった。
環境雑音は多いし、一般的でメジャーなクラシックの優秀録音と言われるような、楽器の音像がくっきりして隙間の見通しがいい、情報量を捉えやすい音とは明らかに異なるのだけど、その場の音の雰囲気をよく捕えている。
民族音楽の現地録音のような生々しさ、不思議な熱がある。商業録音っぽくない。
こういう音は、捨て難い魅力があると思う。
というか、大げさに言うと僕は多分、こういう録音には特別席を献呈すべきだと思っている。これはそういう音源なのだ。
Lascia la spina があったからCDを手放さなかったとか書いているが、今聴くと他の曲もいい。音が良くなったからそう思うのかもしれない。
最近気がついたんだけど、僕は変な音源が好きらしい。ちゃんとしてるよりは、してないほうが面白いと思うようなのだ。水琴窟のCDを入手したんだけど、ポチャン、ポチャンいってる傍らを自動車が走っていく音がするのを家族に聴かせたりして嫌がられている。まあそれは、今回のエントリーとは関係ないのだけど。
そんな感じのオラトリオの中で、唯一、突出し浮いている曲が件の「Lascia la spina」だった。曲名は「棘を抜いて」とNAXOS国内盤では訳されている。このトラックにはちょっと問題があるんだけど、ここでは触れない。それでも、このCDを中古屋に売らなかったのは、この曲があったからというのもある。ヘンデルが3回使いまわした気持ちはわかる。
wikipediaから、歌詞を引用。
Lascia ch'io pianga のページに書いてある。
https://en.wikipedia.org/wiki/Lascia_ch'io_pianga
Lascia la spina, cogli la rosa; tu vai cercando il tuo dolor. Canuta brina per mano ascosa, giungera quando nol crede il cuor.
Lascia ch'io pianga より Lascia la spina のほうが、メロディと歌詞の響きが調和しているように感じる。
上記の歌詞をGoogle翻訳にかけてみた結果が下記。
ちょっと改行している。英語訳と日本語訳。
Leave the plug, pick the rose.
you go looking for your pain.
Glorious hoarfrost at hand, it will come when the heart does not believe.
プラグを残して、バラを選びます。
あなたはあなたの痛みを探しに行きます。
手元にある輝かしい霜、それは心が信じない時に来るでしょう。
ここはオーディオのブログだけどプラグはないだろうと思う。Googleにとって難しいのかな、これ。
ネット上を検索したら、いくつかこの歌に触れているサイトがある。「若さに満ちた美しい時間を、バラを摘んで過ごしなさい」という意味だという話が書いてある。
http://akihitosuzuki.hatenadiary.jp/entry/2009/05/21/112802
https://blog.goo.ne.jp/cachaca5151/e/9e416516c78d87401b4fe42a84268e75
https://www.nicovideo.jp/watch/nm18522503
https://research.piano.or.jp/series/arange/2017/03/002_1.html
リンク先のページを参考にして、つなぎ合わせて作った訳が、こんな感じかな。
棘は気にしないで、バラを摘みなさい
お前は探しているが、苦しみばかり見つけている
心からそれを信じない時は、思いがけず白い霜がやってくるだろう
NAXOSのサイトに英訳があった。
https://www.naxos.com/catalogue/item.asp?item_code=8.554440-42
https://www.naxos.com/mainsite/blurbs_reviews.asp?item_code=8.554440-42&catNum=554440&filetype=About%20this%20Recording&language=English#
というか、このページはオラトリオの筋立てと全ての歌の内容を網羅している。これはCDのブックレットに記載してある内容そのもののようだ。
歌詞が英文に翻訳されているので、話の流れや歌の内容を類推することもできる。
NAXOSによる英訳と、それをGoogleで日本語翻訳したのを以下に引用。
Leave the thorn,
Pluck the rose.
You go seeking
Your own sorrow.White hoarfrost
Stealthily
Will come to you
When the heart least expects.棘を残して
バラを摘みます。
あなたはあなた自身の悲しみを求めに行きます。白い霜
こっそり
あなたに来ます
心が最も期待しないとき。
どういう意味なんだろうね、、、
オラトリオ「時と真理の勝利」は、美(Bellezza = Beauty)、快楽(Piacere = Pleasure)、時(Tempo = Time)、悟り(Disinganno = Disillusion)というキャラクター達が、誰が一番価値があるのか競うという寓話。最後は美が悔い改めて時と悟りが優位に立つ(こんなん書いても、わけがわからんね)。
このエントリーで記載していることって、Googleの翻訳機能を駆使して調べたことだ。翻訳機能、すごいね。このCDを入手した当時はCDブックレットの英文を読み込む根気もなかったから、こういうことが全く分からなかった。実は今回、初めてオラトリオのあらすじを知った。
Lascia la spina を歌うキャラクターは「快楽」だ。
どんな場面で歌っているかというと、共にいた「美」が悔い改めて「時」と「悟り」のもとに行こうとする場面で。
最終的に快楽は、偽りを糧にしか生きられないと歌いフェイドアウトする。
つまり「Lascia la spina」はこのオラトリオ的には不道徳な歌なのだ。
終盤、悔い改めた「美」が「E mentre io getto i fior, dammi le spine.」と歌うシーンがある。訳は「And while I cast aside the flowers, give me the thorns.」「そして、私が花を脇に投げている間に棘をください」。
改心しない快楽が歌うのが「棘を避けてバラを摘みなさい」という歌で、これに対し改心した美は「花を脇に投げて棘をください」と歌うわけだ。
なるほど、オラトリオのテーマ的に、Lascia la spina は観客に聞き流されたら困る内容を含んでる曲なんだね。これが心に刺さるほど、後で美が改心して歌う内容に気付きやすいかな。
聖書にはパウロの体に刺さった棘について記載があるそうだ。コリント人への第二の手紙 12:7 「そこで、高慢にならないように、わたしの肉体に一つの棘が与えられた。それは、高慢にならないように、わたしを打つサタンの使なのである」。これが「spina」なのかどうかは、突っ込んで調べてないので分からないけど。
しかし、僕みたいに「Lascia la spina」以外は退屈、などと言う不道徳な観客は、下手したら棘を避けてバラを摘みなさいというメッセージだけ受け取って帰宅するなどという事態になるのではないか。それはヘンデルの本意なのかどうか、どうなんだろう。
2021.04.13. 追記。
書き忘れていたんだけど、このオラトリオには「Lascia la spina」が2箇所にある。
NAXOSのデータベースから参考に引用。
ヘンデル:オラトリオ「時と真理の勝利」(ユンゲ・カントライ/フランクフルト・バロック管/マルティーニ)
https://ml.naxos.jp/album/8.554440-42Disc 3
1. Part lll: Sinfonia: Andante, Da Capo.
2. Part lll: Recitative: Presso la Reggia ove ‘l Piacere risiede (Bellezza, Disinganno)
3. Part lll: Aria: Lascia la Spina (Piacere)
4. Part lll: Sarabande - Improvisation for Two Harpsichords (Almira, Hamburg 1704, HWV 1/4)
5. Part lll: Aria - Sarabande (II Trionfo del Tempo e del Disinganno, Rome 1707, HWV 46a/23), (Piacere)
(以下略)
CD3枚目の3曲目に「Lascia la Spina」があるが、これは同名異曲でメロディが全く違っていて、すごく軽薄な曲調だ。
5曲目の「Aria - Sarabande」が、このエントリーで取り上げた曲。歌詞は3曲目と同じだ。
曲だけ変えて、同じ歌詞を殆ど続けるように、同じキャラクター「快楽」が歌うのは含意があるんだろうけど、ここでは深入りしないでおく。
2023.10.08. 追記。
上記、同じ歌詞で違う曲が、ということだけど、
これは3曲目の「Lascia la Spina」が、「Il Trionfo del Tempo e della Verità (HWV 46b)」、つまり、このCDで取り上げた、ヘンデルによる1737年の改訂改題版の曲で、5曲目は「Il Trionfo del Tempo e del Disinganno (HWV 46a)」、1707年に作られた初版で使われた「Lascia la Spina」、ということだ。
初版は「時と悟りの勝利」というタイトルだった。
改訂後、「時と真理の勝利」に改題されている。
今更、初めて気付いたので、訂正する。
たぶん、1711年初演の「リナルド」の「私を泣かせてください(Lascia ch'io pianga)」が有名になってしまったので、改訂に当たって同じ曲では良くないと思って別の曲にしたのだろう。1757年には英語版が作られているのだけど、ここでは3曲目のLascia la Spina、つまり新しい方が使われている。
この曲の歌詞を調べてみて、訳の解釈は簡単ではないと知った。
Lascia la spina, cogli la rosa; tu vai cercando il tuo dolor. Canuta brina per mano ascosa, giungera quando nol crede il cuor.
歌い始めの「Lascia」。Lascia ch'io pianga は「私を泣かせてください」と訳される。英語で「Let me cry」。名曲あるよね、Let it be、Let it go、、、
つまり、力が及ばない物事について、諦めて成り行きに任せる、という意味を含む。「泣かずにいられない私を、そっとしておいてください」というニュアンスかな。つまり、Lascia la spina は、棘について成り行き任せという解釈。棘を避けるという、人の意図が含まれるより、棘を気にしないで、つまり刺さろうがどうなろうが気にしないでバラを摘め、という意味合い。
そもそも「Cogli la rosa e lascia la spina」という諺があるそうだ。「物事はまず最良のものを目標とすべきだ」という意味とネット上にはある。
この諺の前後を入れ替えて歌詞にした意図は何だろう。聞き手の注意を引きたいというのはあろうけど、多分「棘」を強調したかったんだと思う。バラを摘みたければ棘を気にしてはいけない、ということ。
2行目は、ここまでで上がっている他のサイトの訳でも解釈が別れている。
「お前は探しているが、苦しみばかり見つけている」
「あなたはあなた自身の悲しみを求めに行きます」
上の訳だと、バラを探しているけど棘ばかり掴んでいる、という意味になる。
下の訳だと、バラを掴んだときに顧みなかった傷(棘)を探しに行く、という意味合いになる。これは現代的に過ぎるかな、、、
あちこちネット上に上がっている訳を列挙してみる。
「手元にある輝かしい霜、それは心が信じない時に来るでしょう」
「心からそれを信じない時は、思いがけず白い霜がやってくるだろう」
「白い霜 こっそり あなたに来ます 心が最も期待しないとき」
文脈を汲み取って、訳していくしかないのかな。
2行目をどう解釈するかでも、文脈が違ってくる。
白い霜は年を取ることを表すらしい。mano ascosa がわかりにくい。mano は手、ascosa は隠されているという意味らしいが?
この際、全体を我流で訳してみよう。
バラを摘むときには 棘を気にしたりしない
あなたは知ろうとする 自らの痛みの意味を
見えない手が白い霜を いつしか知らぬ間に
あなたのもとに 心が何も信じられなくなったとき
実はこれは、いろいろ調べる前に考えた訳詞。
この歌を「快楽」が歌っていると気付かず、オラトリオのストーリーも知らないままに訳したら、こんな感じになった。だから、若さとか年を取ることとかオラトリオのテーマなんだけど、そういう含意への配慮もない。
だから、かなり現代的だと思う。2行目も現代的な解釈を選んでいる。
今回、いろいろ調べるうちに、それではオラトリオのストーリーと合わないと分かった。
筋立てに沿った訳にしてみよう、、、
棘には触れずに バラを摘みなさい
探しても 見つかるのは苦しみばかり
見えない手が白い霜を いつしか知らぬ間に
あなたのもとに 心が夢みることを止める頃に
2行目を筋立てに沿って「快楽」が歌うのに似つかわしい感じに。合わせて4行目の表現も変えてみた。NAXOSの訳詞で使われている「expect」は「期待する」という意味なんだけど、かなり意訳してる。
「快楽」から「美」を奪う「悟り」はDisinganno = Disillusion、訳すと「幻滅」。ひどい訳語だけど、幻想を捨てるという意味。「快楽」は偽りを糧にして生きるキャラクターなので、幻想を捨ててはいけないんだね。「目に付くバラを摘んでいればいい、探そうとしても見つかるのは苦しみばかり。気付いたら霜で凍りついて(年取って白髪になって)夢みることもなくなっている」という感じかな。
なるほど、こんな辛気臭い歌はヒットしないだろうな。
たぶんヘンデルは惜しいと思ってリナルドで使ったのだろう。
しかし時代が変わって現代となっては、独立した歌として歌われるほうが一般的になっているようで、歌詞の解釈はオラトリオの筋立てに縛られなくなっている。もともと意味不明で多様な解釈を許すようなので、むしろ昔よりも時節を選ばずに歌われやすくなっていると思う。
こういうのは時の勝利なのだろうか。
いろいろと書いたけど、果たして実際に訳詞として成立してるかどうかが分からない。
そういう意味ではエントリーにしていいものかどうか迷ったんだけど、資料のメモとしてアップすることにした。
どこかに書いておかないと、ネット上のどこに何が書いてあったか忘れてしまう。これも時の勝利なのか、、、
Nov 28, 2019
コンデンサーと抵抗による仮想アース
電流と電圧のイメージ。
電流は、電子の流れ。電子の海の中を流れる電子が電流。
直流は津波。抵抗に当たると、押し流す。
交流は波打ち際で見なれた波。電圧の上下でゆれる。抵抗に当たると波しぶきを上げて砕ける。スピーカーという抵抗はそれを音に変える。
電圧が伝わる速さは、電子の波自体よりも早い。
津波にせよ、普通の波にせよ、水自体が動くよりも早く波の圧力は伝わっていく。
水の中を波の圧力が伝わるのに比べたら、電子の海の中を電圧が伝わるのは比較にならないほど速い。光速で伝わるといわれるが、本当だろうか。
GNDのイメージは、電圧の凪。
音楽の微小電圧信号は、アンプで増幅され大きな波となり瞬時にスピーカーに届く。
スピーカーにぶつかった交流電圧の波は砕けて音となり、あとは凪となる。
そこがGND。
でも、よく見たら凪にも僅かな波立ちが見られる。あちこちから流れ込んだノイズ、スピーカー振動の余波。
コンポでは、いろんな素子が働いていて、波を先に送るのと同時にノイズが吐き出される。それを受け止めているのがGNDの海。
見た目は広くないけど、電位を一定に保つ力が、、、たぶん、直流電源から与えられている。
コンポには、ウォーミングアップで音が変わるという現象がある。
素子のひとつひとつが温まるのにつれて素性が変わることに加えて、GNDには電圧変動の漣が満ちていく。
コンポのGNDは電気的な閉鎖空間であり、所謂「アース」とは繋がっていない(つなぐことも出来るけど、継いだ先が穏やかな凪とは限らない。好条件でなければ、単に他所からの波が入ってくる新たな閉鎖空間に繋がったというに過ぎない、ということもあるだろう)。
コンポのGNDに、漣は逃げられずに溜まっていく。
ついには、漣はあまりにも重なりすぎて、凪とほとんど見分けがつかなくなる。
つまり、ノイズの海の中では、新たなノイズは目立たない。これが、ぼくのイメージするGNDのウォーミングアップ。
GNDの漣が目立たなくなったら、たぶんスピーカーの音はこなれてくる。
でも、プリアンプが扱うような微小電圧信号に気付かないレベルで影響を与える。それはアンプで増幅され、気付かないうちに音を汚す。
GNDは、穏やかな凪であるに越したことはないのだ。最近、GNDの電位変動を抑える電子機器が売られている。たぶん、効果はあるのだろう。
メモとして記事のアドレス記載。
ノイズ対策に“革命”をもたらしたアクティブアースの新モデル!テロス「QNR Mini 3.1/QNR 3.1」レビュー
https://www.phileweb.com/review/article/201807/27/3126.html
こういうイメージを考えたのは理由がある。
コンデンサと抵抗で、オカルトまがい?の仮想アースを、うちの1bitアンプに実装してみた。
いきなり、もう外せないレベルで音が変わる。
冗談じゃないよ。
人に見せられないものがまた増えた(とか言って、ここに書くわけだが、、、)。
部品箱の中で10年以上死蔵していたフィルムコンデンサと抵抗(ともにオーディオ用ではない)を、並列に継いで、片方をアンプのRCA端子のGNDに継ぐ。もう片方、あいている方には何も継がない。だから仮想アース。
こんな感じで。なんてシンプルな図だろう。

コンデンサが小さすぎると効果が感じられない。1、0.33、0.027μFを試したが、1μFに固定。
抵抗は5、100、2kΩを試す。抵抗値が小さいと、なんだか音が派手になり荒れる。2kΩに固定。
巻き線抵抗とコンクリ抵抗(訂正。なんでコンクリ抵抗とかいうかな、、、)セメント抵抗の比較だと、巻き線のほうが有機的。コンクリはコンクリート風味セメントはセメント風味の音がする。しかし、どちらの種類を使うにせよ、音色に深みが増して色彩感豊かに歌うようになった。以前より木目細かくなったように聴こえるんだけど、以前から感じていたような、空々しさ(聴覚の不気味の壁じゃないかと以前のエントリーに上げたことがある)が霧散している。
アナログディスクの音色のような感触がある。まさか、GNDを継いだ音なのかな。
ちょっと信じられない気持ちだったが、女房も、たしかに音が良くなった、という。
僕よりも確かな評価だと思う。
一応の完成形、こんな感じ。
アンプの入力端子に刺している。
DACにも刺してみたけど、ちょい聴きアンプのほうが効果がある。
これからエージングでどう変化するかを確認しないといけない。


コンデンサと抵抗がGNDのノイズを処理したのだろうと思うが、何がどう作用しているのかは全く説明できない。だから、アンテナとして機能していて変な付帯音を付けてる可能性があるのではないかとか、指摘とかされたら否定しきれないが、実際の音は、そうは思えない。
なんというか、スーパーツイーターのチャージカップルドネットワークを作るためにコンデンサをいじり始めた頃から、コンデンサには電位変動を吸収する力があると僕は「信じて」いるのだ。今回の装置、構想自体は10年以上前からあるが、どうせ効かないだろうし、もし効いたとしても説明できないし何だというんだ、とか思って放置していた。
実際に作って試してみたのは初めてで、これだけ効くのならエントリーにしておこうと思った。気が変わったということだ。
仮想アースは他にもいろんな作り方がネット上にアップされている。
これだけ違うのなら、他の方法だとどうなるのかも試してみたいという気持ちもあるんだけど、今回のは積み残していた宿題だったのでやった。他の方法を試すのは、もっと先になるだろう。
あと、アンプによって効果が違う可能性があると思っている。考えてみたら、うちのアンプはシャープの1bitで、ちょっと特殊だ。うち以外の環境でどの程度の効果があるか分からないし、効果が得られる抵抗、コンデンサーの数値が違う可能性もある。
最初に書いた、電流のイメージだけど、電子の流れは電流の逆なんだね。
つまり、GNDは電子の供給源というイメージがある。
しかしスピーカーは交流で動くので、実は電子の供給は要らない。
アンプで電圧を増幅する段で、どこからどんな風に電子が流れるのかな、とか思う。思うだけで、ちゃんと勉強して考察する余裕はないのだけど。
2021.04.15. 追記。
このエントリーをアップした後、あれこれと試みたんだけど、結局はアンプからは仮想アースは外している。副作用のほうが大きくなったのだ。
現在は、コンデンサーや抵抗は使わず、銅板をPCトランスポートに使用している。
コンデンサー等が効果がないのかどうかは十分な確認はしていない。変数が多すぎると効果の判断も難しくて、単純なやり方になっていった。
PCトラポへの仮想アースも、注意しないと副作用がある。
これらの経緯は他のエントリーで書いている。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi?-tags=GND
Oct 29, 2019
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その4:動作確認)
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その1:準備)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027a.htm
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その2:0.20 インストール)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027b.htm
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その3:0.21 インストール)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027c.htm
今回、Tiny CorePure64-10.1にmpd 0.20、0.21をインストールしたのでエントリーにした。
エントリーを分割して、これが最後、動かしてみてどうかという話を少しだけ。
テスト用に、700kHz台を受けることが出来るDACということでSMSL M100を入手して動作確認に使った。
tc@box:~$ aplay -l **** List of PLAYBACK Hardware Devices **** card 0: v10 [SMSL M100 v1.0], device 0: USB Audio [USB Audio] Subdevices: 1/1 Subdevice #0: subdevice #0 tc@box:~$ cat /proc/asound/card*/pcm0p/sub0/hw_params access: RW_INTERLEAVED format: S32_LE subformat: STD channels: 2 rate: 705600 (705600/1) period_size: 32768 buffer_size: 131072 tc@box:~$
まず気付いたのは、768kHzにアップサンプリングしたら明らかに音が途切れるということ。
mpdのログを確認したら、下記の記載が多発。
Dec 07 05:21 : player: Decoder is too slow; playing silence to avoid xrun
デコードが追いついていないと。
705.6kHzだと今のところ問題ない。といっても、まだそんなに長く聴き込んだわけではない。
以前、現在のメインシステムであるTiny CorePure64-7.2、mpd 0.19.19で鳴らしていたときに、768kHzはごくごく稀にクリックノイズが聞こえるような気がする、と思ったことがあったけど、もしかしたら実際にエラーがあったのかもしれない。うっかり者で、そのときのログは確認していない。
新しいシステムの方が、原因はmpdなのかtiny coreなのか分からないが(v0.20、v0.21両方なので、tiny coreのほうだと思うけど)、データが大量になった時の処理が苦手なのかもしれない。これは今後どうなのかを確認しながら使っていく必要があるかな。tiny coreの処理能力については、インストールした環境に足りないものがあるかどうか調べる必要がある。
音質の比較はまだ出来ていない。
さらにリピーターハブの評価もしないといけないのだけど、暇もない。
SMSL M100の音は1万円しないDACだと思うと大したものだと思うが、さすがにadi2-DACには及ばない。
評価は、adi2-DACじゃないと出来ないと思うけど、新しいシステムをつないでみることすら、まだ出来ていない。今後、余裕ができたらということになる。
Oct 27, 2019
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その3:0.21 インストール)
ここでは「mpd 0.21.16」のインストール手順を記載する。つまり、現時点での最新バージョンだ。
これは下記エントリーから続く。
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その1:準備)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027a.htm
準備が出来たところで、mpdインストールを開始。
v0.21.16インストールの備忘録。
コマンドを時系列で羅列。
sudo ntpclient -s -c 1 -h ntp.nict.jp wget https://www.musicpd.org/download/mpd/0.21/mpd-0.21.16.tar.xz xz -dv mpd-0.21* tar -xf mpd-0.21* cd mpd-0.21* mkdir ../mpd
まず、ntpクライアントを動かして、時刻を現在に合わせる。
これをしていないと、コンパイル作業自体が途中で停止する。
続いて、mpdのソースをダウンロードして展開。
ディレクトリを移動し、ホームにmpdディレクトリを作って、そこにインストールする。
ここはv0.20以前と同じ。
meson . ../mpd --buildtype=debugoptimized -Db_ndebug=true ninja -C ../mpd sudo ninja -C ../mpd install Installing mpd to /usr/local/bin Installing /home/tc/mpd-0.21.16/mpd.svg to /usr/local/share/icons/hicolor/scalable/apps Installing /home/tc/mpd-0.21.16/AUTHORS to /usr/local/share/doc/mpd Installing /home/tc/mpd-0.21.16/COPYING to /usr/local/share/doc/mpd Installing /home/tc/mpd-0.21.16/NEWS to /usr/local/share/doc/mpd Installing /home/tc/mpd-0.21.16/README.md to /usr/local/share/doc/mpd
v0.20以前は、./configure、makeでインストールしていた。
v0.21は、meson、ninjaを使う。
こんなん初めて使う。
上記のコマンドは、ダウンロードしたmpdソースの「user.rst」ファイルに記載してある、そのまんまである。
mesonは、必要な環境さえできていれば順調に進む。
ninjaも、順調に進むかに見える。
何処に何をインストールしてます、と最後に表示される。
v0.20以前のmakeだったら、tcホームディレクトリに作った「mpd」ディレクトリにmpdがインストールされて、その「mpd」ディレクトリをtczファイルに加工してoptionalに保存したらよかった。つまり、tczファイルに加工できる形に、makeがインストールしてくれていたのだ。
しかし、ninjaはそうはいかないことが分かった。ninjaの場合、上記に表示されたインストール場所にファイルが、一時的に、インストールされるだけ。「mpd」ディレクトリはインストールに使われる場所だけど、これをtczファイルに加工してoptionalディレクトリに移しても、今までどおりには動いてくれない。というか、mpdが起動しない。起動しない以前に「そんなコマンドはない」と蹴られる。
つまり、従来どおりのやり方ではインストールしたはずのものが消えてしまう、ということだ。
そこで、下記のような操作を行う。
cd mkdir mpdx mkdir mpdx/usr mkdir mpdx/usr/local mkdir mpdx/usr/local/bin cp /usr/local/bin/mpd mpdx/usr/local/bin
ninjaによるインストール終了後、cdでtcホームディレクトリに移動。
ここで「mpdx」ディレクトリを作る。
つまり、これをtczファイルを作る元のディレクトリにするのだ。
何処に何がインストールされたのかは、ninjaが最後に表示している。
/usr/local/bin にmpd、/usr/local/share以下に書類とアイコンらしきもの。
ということで、「mpdx」ディレクトリ内に/usr以下の階層構造を構築、実際の構造を「mpdx」内にコピーする。
/usr/local/share以下にインストールされたものは、mpdの動作には関係ない資料で、捨ててしまっても問題ない。
だから、/usr/local/bin/mpd だけ、~/mpdx/usr/local/binにコピーする。
mksquashfs mpdx mpd-0.21.16.tcz md5sum mpd-0.21.16.tcz > mpd-0.21.16.tcz.md5.txt sudo mv *tcz* /mnt/*1/tce/optional sudo vi /mnt/*1/tce/onboot.lst (write : mpd-0.21.16.tcz)
mksquashfsコマンドで、mpdxディレクトリをtczファイルに加工する。tczファイルからmd5.txtファイルを作る。
これらを、optionalディレクトリに移動。
更に、onboot.lstを開き、一番下に「mpd-0.21.16.tcz」と記載。
これで、インストール完了、、、、
この手法は、v0.20以前のインストールでmakeが作る「mpd」ディレクトリの構造を確認して、思い付いた。うまくいくかどうかは分からなかったけど、やってみたら上手くいった。
早々、追記。こうしたやり方についてどこかに書いてないかというので確認した。
http://tinycorelinux.net/book.html
Tiny Coreのサイトから、解説pdfがダウンロードできる。
このファイルの85ページにtczの構造について記述がある。
間違ったやり方ではなかったということで安心した。予め読んでおけということなんだろうけど、英文でなかなか読めない。
vi .mpdconf music_directory "/mnt/music" playlist_directory "~/.mpd/playlists" db_file "~/.mpd/database" log_file "~/.mpd/log" pid_file "~/.mpd/pid" state_file "~/.mpd/state" sticker_file "~/.mpd/sticker.sql" auto_update "no" #auto_update_depth "3" mixer_type "software" # optional audio_output { type "alsa" name "My ALSA Device" device "hw:0,0" # optional # mixer_type "software" } filesystem_charset "UTF-8" resampler { plugin "libsamplerate" type "Fastest Sinc Interpolator" } audio_output_format "705600:32:2" mkdir .mpd mkdir .mpd/playlists sudo rm -rf mpd* filetool.sh -b sudo reboot
あとは、mpdの設定。内容は各自必要な感じで。
「samplerate_converter」の項目はなくなって、代わりに「resampler」の設定が追加になっている。これは使い方に注意が必要。
https://www.musicpd.org/doc/html/plugins.html#resampler-plugins
こちらmpdのサイトに設定法が書いてあるが、なんだか分かりにくい。
libsamplerateの場合、「type」で"Fastest Sinc Interpolator"等の設定をするようになっている。
設定ファイルに合わせて、必要なディレクトリを作成。
インストールに使って、いらなくなったファイルをまとめて削除。
設定保存のコマンド「filetool.sh -b」を打って、OSをリブート。
以上でmpd 0.21.16インストール終了。
meson、ninjaにはだいぶてこずったけど、なんとかなった。
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その2:0.20 インストール)
ここでは「mpd 0.20.20」のインストール手順を記載する。
下記エントリーからつづき。
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その1:準備)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027a.htm
準備が出来たところで、mpdインストールを開始。
v0.20.20インストールの備忘録。
コマンドを時系列で羅列。
sudo ntpclient -s -c 1 -h ntp.nict.jp wget https://www.musicpd.org/download/mpd/0.20/mpd-0.20.20.tar.xz xz -dv mpd-0.20* tar -xf mpd-0.20* cd mpd-0.20* ./configure --enable-pipe-output make mkdir ../mpd sudo make DESTDIR=../mpd install
まず、ntpクライアントを動かして、時刻を現在に合わせる。
これをしていないと、コンパイル作業自体が途中で停止する。
続いて、mpdのソースをダウンロードして展開。
ディレクトリを移動し、ホームにmpdディレクトリを作って、そこにインストールする。
cd mksquashfs mpd mpd-0.20.20.tcz md5sum mpd-0.20.20.tcz > mpd-0.20.20.tcz.md5.txt sudo mv *tcz* /mnt/*1/tce/optional sudo vi /mnt/*1/tce/onboot.lst (mpd-0.20.20.tcz)
cdコマンドでtcホームディレクトリに戻る。
mpdがインストールされているディレクトリ「mpd」をmpd-0.20.20.tczファイルに加工。そこからtcz.md5.txtファイルを作成。
これらのファイルを、貯蔵庫のoptionalディレクトリに移動。
onboot.lstを開き、一番下に「mpd-0.20.20.tcz」と追記。
これで、インストールされたmpdがSDカードに保存され、OS再起動後にも使えるようになった。
vi .mpdconf music_directory "/mnt/music" playlist_directory "~/.mpd/playlists" db_file "~/.mpd/database" log_file "~/.mpd/log" pid_file "~/.mpd/pid" state_file "~/.mpd/state" sticker_file "~/.mpd/sticker.sql" auto_update "no" #auto_update_depth "3" mixer_type "software" # optional audio_output { type "alsa" name "My ALSA Device" device "hw:0,0" # optional # mixer_type "software" } filesystem_charset "UTF-8" resampler { plugin "libsamplerate" type "Fastest Sinc Interpolator" } audio_output_format "705600:32:2" mkdir .mpd mkdir .mpd/playlists sudo rm -rf mpd* filetool.sh -b sudo reboot
mpdの設定ファイルを作成。内容は各自必要な感じで。
ただ、「samplerate_converter」の項目はなくなって、代わりに「resampler」の設定が追加になっている。これは使い方に注意が必要。
https://www.musicpd.org/doc/html/plugins.html#resampler-plugins
こちらmpdのサイトに設定法が書いてあるが、なんだか分かりにくい。以前のように「quality "Fastest Sinc Interpolator"」と設定したら読み込まれなくて、もしかして、と思って上記のように「type "Fastest Sinc Interpolator"」と書いたら機能した。
上記ページの設定法説明の記載、書いた人は分かりやすいつもりらしいが、ぱっと見、分からんよこれは。
フォーマットの指定をどこにしたらいいのかも書いていない。以前と同じにしていたら機能するみたいだけどさ。
設定ファイルに合わせて、必要なディレクトリを作成。
続いて、インストールに使っていらなくなったファイルをまとめて削除。
設定保存のコマンド「filetool.sh -b」を打って、OSをリブート。
以上でmpd 0.20.20インストール終了。
時間設定をしないとインストールできないこと以外は、tiny corePure64-7.2、mpd 0.19の場合と大差ない感じ。
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その1:準備)
Tiny CorePure64-10.1にmpd 0.20、0.21をインストールしたので以下、備忘録。
今回はエントリーを分割する。
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その2:0.20 インストール)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027b.htm
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その3:0.21 インストール)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027c.htm
まず、準備編。
といっても、ほとんどは以前のエントリーからの引用コピペだけど。
読み易くまとめておきたいというのはある。
SDカードにTiny CorePure64-10.1を焼き込むところから。
準備するものを列記。
1)CorePlus-current.iso:
Tiny Core Linuxのサイト(http://tinycorelinux.net/downloads.html)からダウンロードしたインストーラーOSのイメージファイル。「CorePlus」から落す。うちではCD-ROMに焼いたけど、条件が合うならusbメモリに書き込んで使ってもいい。
2)64bit PC:
インストールの母艦。
CorePlus-currentからの起動、SDカードへのOS書き込みと、SDカードにインストールしたTiny Coreからの起動を行う。だから、まず必要な機能はCorePlus-current.isoを書き込んだメディアからの起動と、SDカードからの起動ができること、だ。内蔵DVDドライブとかusb接続のカードリーダー、何でもいいから、使うことになるメディアから起動できる機械を用意する。且つ、CorePlus-currentから起動し、そこからSDカードに書き込みを行うので、2つのメディアを同時に使えるほうがいい(Tiny Coreはメモリ上で動くので、実はCorePlus-currentを起動した後はメディアは外せるんじゃないかと思うんだけど、試していない)。64bit OSを動かすから、当然64bit PCである必要がある。最近の機械なら大抵大丈夫だと思う。あと、sshで遠隔操作するのと、インストールするOSをダウンロードするので、ネットにつながる家庭内有線LANが使えること。無線で出来ないのかというのは、やってできないことはなさそうだけど、僕は面倒なのでしない。
うちではhp compaq 6730b、サブマシンのノートを使った。内蔵DVDドライブとusb端子4つとSDカード端子が付いていてSDカードからの起動もできて扱いやすい。usbカードリーダーからの起動も使おうと思えば使える。
3)sshクライアントPC:
ssh経由でOS、mpdのインストール操作からmpd起動までのほとんどを行うことになる。sshが使えたら普段使いのPCで構わないと思う。
4)apu2、SDカード:
apu2c4は現在は販売は終了しapu2d4が売られている。
準備ができたら、64bit PCを、CorePlus-current.isoを書き込んだメディアで起動する。
起動画面が表示されるので、下の方、「No X/GUI」と書いてあるのを選択し起動する。CUI画面で起動するので、以下、流れを羅列。
################## (boot 64bit PC CorePlus-current.iso CD-ROM No X/GUI : install openssh) sudo passwd tc tce s ssh 7 : 7. openssh.tcz q i q sudo /usr/local/etc/init.d/openssh start
CorePlus-currentが起動。ユーザーは「tc」になっている。
sshでログインできるように、passwdコマンドで「tc」のパスワードを設定。
tceコマンドで、opensshをインストールする。
「s」を打って「enter」、検索語入力になるので「ssh」、1からずらっと来て、7. openssh.tcz、と表示されるので「7」と打ち込むとopen.sshの説明が表示されるので「q」で閉じて、「i」でインストール。関連したものも含めてスイスイとインストールされる。「q」でtceを閉じる。
この「7」というのは、Tiny Coreのバージョンやリポジトリ?の状況で変るので、確認しながらインストールしていく。
「sudo /usr/local/etc/init.d/openssh start」と打ち込むと、sshサーバーとして起動する。
これで、他のパソコンからsshでログイン、コントロールできる。
2020.03.20. 追記。
上に、コマンドを打ち込むとsshサーバーとして起動すると書いたが、CorePlus-current.isoのバージョンによっては、それだけでは起動できないことが分かった。
このエントリーの下の方に書いているような、面倒な手順が必要になる。
sudo cp sshd_config.orig sshd_config sudo /usr/local/etc/init.d/openssh start
こんなコマンドを打ってsshd_configを作らないと、opensshを起動できない。
日本語キーボードには対応していないので「shiftキー」+「-キー」で「_」を入力してコマンドを打ち込む必要がある。
################## (change machine : ssh login 64bit PC : install tiny core OS installer) ssh tc@192.168.1.xxx tce-load -wi tc-install.tcz wget http://tinycorelinux.net/10.x/x86_64/release/CorePure64-10.1.iso cp `which tc-install.sh` . sed -e 's/vmlinuz/vmlinuz64/g' -e 's/core/corepure64/g' tc-install.sh > tc-install64.sh
おもむろに腰を上げて、sshクライアントとして使うPCに向かう。うちでは普段使いのノートPCを使った。sshでCorePlus-currentが動いているインストール母艦にログイン。ユーザー「tc」、パスは先刻設定したはず。ipアドレスは環境によって変わるので各個で確認のこと。
インストーラである「tc-install.tcz」をダウンロード、インストール。CorePlus-currentはインストールに使うOSなんだけど、なぜかインストーラをここでインストールしないといけないみたい。続いて、インストールするOSのイメージファイル「CorePure64-10.1.iso」をホームディレクトリに落とす。インストールスクリプト「tc-install.sh」をホームディレクトリにコピー。そのスクリプトの書き換え。これをしないと、インストールできないということらしい。
################## (insert SD card : OS install) fdisk -l sudo sh ./tc-install64.sh i :iso-file /home/tc/CorePure64-10.1.iso f :frugal 2 :partition 4 : 4. sdb1 y : Would you like to install a bootloader? Press Enter key : (Install Extensions from this TCE/CDE Directory) 4 : 4. ext4 y : Mark sdb1 active bootable? y/n vga=normal syslog showapps waitusb=5 : Enter space separated boot options y : Last chance to exit before destroying all data on sdb1 Installation has completed Press Enter key to continue. sudo poweroff
一旦、インストール母艦の64bit PCのところに戻って、SDカードを刺して、sshクライアントPCに戻る。「fdisk -l」と打つと、64bit PC上のメディアの状況が一覧表示される。その中からSDカードのデバイス名を確認(うちではsdb1だった)。この確認を間違えると、母艦のOSが上書きされたりする大事故につながるので要注意だ。
「sudo sh ./tc-install64.sh」で、インストールスクリプトを走らせる。
「i」で、isoファイルからのインストールを選択。次にファイルのアドレスを打ち込む。
「f」はfrugal。zipの「z」やHDDの「h」でもいいみたいだけど、今回は「f」。画面には説明が英文表示されている。
パーティションにインストールするかどうか訊いてくる。パーティションでいいので「2」と応答。
インストールするパーティションを選択。今回は表示された中からsdb1を探して「4」。この数字はどこにインストールするかによって変わる。
ブートローダーをインストールするかどうか訊いてくる。「enter」で先に進む。
ファイル形式を訊かれるので「4」でext4を選択。
インストールするデバイスで起動可能にするかどうか訊いてくる。起動しないと困るので「y(yes)」。
オプションを訊かれるので、提示された例をコピペ。
「Last chance to exit before destroying all data on sdb1」と訊かれる。OSインストールするのでsdb1のデータが消えるのは仕方ないので「y」。
10秒ぐらいでインストール終了。これでSDカードに「CorePure64-10.1」が書き込まれた。
「sudo poweroff」でインストール母艦をシャットダウンする。
################## (change machine : boot 64bit PC SD card : install openssh, nfs) uname -a sudo passwd tc tce s ssh 6 : 6. openssh.tcz q i s nfs 3 : 3. nfs-utils.tcz q i s i2s : i2c-4.19.10-tinycore64.tcz q i q cd /usr/local/etc/ssh ls sudo cp sshd_config.orig sshd_config sudo /usr/local/etc/init.d/openssh start
インストール母艦の64bit PCのもとに移動。SDカードのCorePure64-10.1から起動する(必要ならBIOSで起動ディスクの優先順位を調整する)。これからSDカードに書き込まれたCorePure64-10.1を使えるように設定していく。
sshでログインできるように、passwdコマンドで「tc」のパスワードを設定。
tceコマンドで、opensshをインストールする。「s」を打って「enter」、検索語入力になるので「ssh」、1からずらっと来て、6. openssh.tcz、と表示されるので「6」と打ち込むとopen.sshの説明が表示されるので「q」で閉じて、「i」でインストール。関連したものも含めてスイスイとインストールされる。続いて、うちではNASをマウントして使うつもりなのでnfsもインストールしておく。
CorePure64-7.2と違うのは、ここで「i2c-4.19.10-tinycore64.tcz」をインストールしておかないとipアドレスが振られなくなりsshでログインできなくなること。tceから「i2c」で検索すると説明表示されるので、「q」で閉じて、「i」でインストール。
最後は「q」でtceを閉じる。
sshサーバーとして動かすために、/usr/local/etc/sshディレクトリに移動。sshd_config.origをコピーしてsshd_configを作る。ここで問題になるのは「_」の入力が日本語キーボードの表示のままに出来ないこと。CorePure64は英語キーボード配列しか認識していない。日本語キーボードからだと「shiftキー」+「-キー」で「_」を入力できる。キーボードが英語キーボードだったら、こんな面倒はないかもしれない。コピーができたら、opensshを起動。
################## (change machine : ssh login 64bit PC : basic setting SD card) vi .ssh/k* ssh tc@192.168.1.xxx sudo vi /opt/bootlocal.sh /usr/local/etc/init.d/openssh start /usr/local/etc/init.d/nfs-client start mkdir /mnt/music mkdir /mnt/music/ariel mkdir /mnt/music/titan chmod -R 777 /mnt/music vi /opt/.filetool.lst etc/shadow etc/passwd usr/local/etc/ssh/sshd_config usr/local/etc/ etc/fstab etc/securetty etc/inittab sbin/autologin vi .ashrc alias titan="sudo mount -t nfs 192.168.1.80:/titan /mnt/music/titan" alias ariel="sudo mount -t nfs 192.168.1.120:/ariel /mnt/music/ariel" filetool.sh -b sudo poweroff ################## (change machine : boot apu2 SD card)
おもむろに腰を上げて、sshクライアントPCに向かう。sshでCorePure64-10.1が動いているインストール母艦にログインするんだけど、アクセスする前に「vi .ssh/k*」で.ssh/known_hostsファイルを編集する必要がある。母艦にはdhcpサーバーからipアドレスを割り振られているんだけど、CorePlus-currentとCorePure64-10.1に同じアドレスが割り振られた場合(そうなる場合が多いと思うけど)、CorePlus-currentからもらった鍵はCorePure64-10.1には合わないのでログインを蹴られるのだ。予めknown_hostsファイルに保存されているインストール母艦のアドレスの行を削除し、その上で母艦にアクセスする。ユーザーは「tc」。パスは先刻設定した奴。
ログインしたら「/opt/bootlocal.sh」の編集。
「openssh start」の設定は必須。これを設定しておかないと、起動したあとでログインできないSDカードが出来てしまう。
「nfs-client start」は、nfsなんて使わないという人には要らない。
「/mnt/music」ディレクトリに関する記載は、OS起動時にmpdのmusic_directoryとNASのマウントポイントを作るという当方固有の設定だ。music_directoryを他に設定する場合は不要な記載。
次に「/opt/.filetool.lst」の編集。シリアル接続できるようにする設定も保存できるようにしている。
sshで継がるなら必要ないといえば必要ないのだけど。設定方法は下記エントリーを参照のこと。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191010a.htm
(apu2d4でTiny CorePure64 10.1を動かす)
「.ashrc」の編集、これはうちに固有の設定。うちではNASのマウントやmpdの起動はsshから行うのがデフォルトなのでalias設定している。
「filetool.sh -b」でSDカードに設定を保存、poweroff。これでインストール母艦の役割は一応終了。SDカードを母艦から抜き、apu2に刺して起動する。
################## (change machine : ssh login apu2 : setting) ssh tc@192.168.1.yyy tce-load -wi \ libsamplerate.tcz libsamplerate-dev.tcz alsa-config.tcz \ alsa-plugins.tcz alsa-modules-4.19.10-tinycore64.tcz \ alsa-dev.tcz alsa.tcz lame.tcz \ lame-dev.tcz libmad.tcz libmad-dev.tcz \ flac.tcz flac-dev.tcz curl.tcz tce-load -wi gcc.tcz meson.tcz ninja.tcz boost-1.65.tcz \ pkg-config.tcz bison.tcz binutils.tcz autoconf.tcz \ libtool-dev.tcz bc.tcz cmake.tcz compiletc.tcz tce-load -wi boost-1.65-dev.tcz tce-load -wi squashfs-tools.tcz tce-load -wi ntpclient.tcz
SDカードをapu2に刺して起動、apuのipアドレスを確認、sshクライアントPCからユーザー「tc」でログイン。
libsamplerateやalsa、flacなど必要なライブラリやプラグインをインストール。ここの項目は各々ユーザーのニーズに合わせて選択。
続いて、mpdインストールに必要な環境をインストール。mpd 0.21は、インストールにautotools、makeの代わりにmeson、ninjaを使う。0.20以前とはやり方が違っている。0.20のインストールには要らないんだけど、今回は環境が同じの方が手間がかからなかったので一緒にインストールしている。
boostは、boost-1.65.tczだけで事足りるかと思ったら、boost-1.65-dev.tczも必要。しかしこれをインストールしたら一緒にXシステムもインストールされるんだよね。。。ヘッドレスなのにいらんのではないのかと思うけど、なしでは何でかmpdのインストールと起動自体ができないので入れている。
squashfs-tools.tczがないと、ソースからインストールしたソフトをtczに加工できないのでインストール。
さらに、システムの時間を合わせないままだと「インストールに使うファイルがコンピューターの時間より新しいよ」みたいな警告が出てインストール作業ができない。ので、ntpクライアントをインストールする。セキュリティか何かの関係なんだろうか。これはCorePure64-7.2と違うところ。
ここらで、準備完了かな、、、
この段階でSDカードをイメージファイルにバックアップしておくと、あとあとmpdのインストールで失敗しても大丈夫。
mpdインストールは続きのエントリーで。
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その2:0.20 インストール)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027b.htm
apu2で、Tiny CorePure64-10.1にmpd(0.20、0.21)をインストールする(その3:0.21 インストール)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20191027c.htm
Oct 23, 2019
LANに機械をつなぐということについて
前回のエントリーアップで一息ついてベートーベンのピアノソナタなど聴いていたところ、どうもおかしい。
なんだか、こもった音がする。
スピードがなくて埃っぽい。
思い当たる原因は、新たにLANに継がって起動しているapu2d4。
シャットダウンして暫くして(1分ぐらいで?)、失われていた音が戻ってきた。
なんとしたもんかね、、、700kHz台ともなれば少々のことでは音質変わらんのじゃないかと前々回のエントリーで書いたけど、さっそく怪しくなってきたよ。
ひょっとしてDSDファイルぐらいのサンプリング周波数になってきたら影響が少なくなるんだろうか。
apu2d4が家庭内LANに継がる前は、こんな悪影響は無かったように思うのだ。つまり、LANケーブルは継がっているけどipアドレスがなくて、シリアル接続であれこれと操作していた段階では、音質の劣化に気付かなかった。ipアドレスが振られシリアルケーブルを外した後で、劣化に気付いた。
これはノイズ源ということなのか、イーサネットハブへの負担なのか、、、
うちの家庭内LANネットワークを図にしてみる。

音の変化に気付いた時点では、図の表示だと「Hub 2」のGS105Eにd4を繋いでいた。
DACに繋がっているc4から2つめのハブで、少し離れたところにある。
これを外して、c4の傍のハブ、「Hub 3」のFX08-miniに継ぎ変えて起動。
かなり音が劣化する。シャットダウンすると、今度は意外にもすぐに改善する。10秒ぐらいだろうか。影響の度合いはd4がLANのどこに刺さっているかよって違うようだ。
次にLANに継がらないように設定した(つまりipアドレスが割り振られない)tiny coreで、d4を起動してみる。、、
音は劣化しない、かな。微妙だ。
次にd4を少し遠くに持って行ってみる。「Hub 1」、LSW4-GT-8NSにd4をつないで起動、、、
あんまり影響がない?、、、いや、少し劣化してるのかな、、、明確には分からない。d4をシャットダウンしてみても、変化ははっきりしない。
どうも、c4に近いところに繋がっていたら影響が大きく変化も早いような。
遠く離したところに継いだほうが影響が少ない。
ちょっと整理。
LANケーブルが繋がっていても単にd4が起動しているだけなら影響は少ない。ipアドレスが振られネットワークに繋がることで音質が悪化する。
つまり、単純なPCの電気的ノイズの影響ではなく、ネットワーク上で認識されることが大きな悪化につながるのかな。
ネットワーク上に複数のハブがあるんだけど、どのハブにd4を継ぐかによって悪化の程度が異なる。
DACに繋がっているc4の近くのハブだと影響が大きい。遠くのハブだと影響は小さくなる。
ネットワーク全体に影響は及ぶのだろうけど、c4から遠くに継いだほうが、d4のノイズが他からのノイズに埋もれたり減衰したりて目立たなくなる、と考えていいのかな。ことはd4だけの話で済むことではなく、他の機械もネットワーク上のノイズ元であり、c4に影響を与えているのだろう。それらを極力、c4から離すほうがいいということだろうか。
一方、そんなこんなとは関係ないところでFX08-miniの代替機はないかと思っていた。
というのは、現在「Hub 3」の場所で使っているFX08-miniは、100Base-Tなので700kHz台のPPAPに対応出来ないのだ。将来的に700kHz以上でPPAPを試みるとなると、データ量が多過ぎて100Base-Tでは音が途切れてしまう。1000Base-Tで使える良質なハブが必要なのだ。
apu2なんだから直結したらいいじゃないかって?、それはそうなんだけどね。
世の中には音が良いハブというのがあって、FX08-mini、FX05-miniは定評がある。
以前、Hub 3のFX08-miniをGS105Eに置き換えてみた事があったんだけど、音質劣化があって結局はFX08-miniに戻したという経緯がある。
GS105Eも悪いハブではないらしいんだけど、スマートなハブなんだよね。ハブ自体にipアドレスが割り振られてウェブブラウザからアクセスしてあれこれ設定を弄ることが出来る。つまり多くの機能が動いている機械であり、それだけ負荷やノイズが多いということで、FX08-miniに比べたら分が悪いということなんだろう。
オーディオ用ということならM12 SWITCH IE GOLDみたいな強力なのとかJS PC AudioのHFS1150(今見たら売り切れみたい)みたいな専用ハブもあるようだけど、うちではプアオーディオなりの工夫で何とかできるものならしたい。
そんな感じでPLANEXのサイトを見ていて、ちょっと変わったハブがあるのに気付いた。
Gigabitリピーターハブ、FXG-05RPTだ。
https://www.planex.co.jp/products/fxg-05rpt/
![]()
リピーターハブというのは昔はバカハブ(ひどい呼び名だねえ)と言われていたハブで、今ではほとんど生産されていない。
しかし、更なる昔にはハブといえばリピーターハブのことだった。現在、主に使われているハブはスイッチングハブというもので、データの送信先をMACアドレスでチェックして、どのポートに転送するかを分別して送り出している。リピーターハブはそんなことはしない。全ての送り先にデータを送り込み(つまりデータをコピー複製して送るんだと思う訂正。複製とかではなく、同じ信号を複数のポートに送るらしい。考えてみたら簡単に出来そうだ)、送られた先で受け取るかどうかを判断する、という仕組みらしい。
接続している機器が多くなりテータ量が増えるとネットワーク上がデータで飽和して不具合を生じるようなこともあって、スイッチングハブが安価に入手できるようになった現在、日常的には全く使われなくなった。しかし今でもネットワークの検査用にエンジニアが使うことがあるらしく、持ってる人は持ってるというような機械なのだそうだ。
リピーターハブは、スイッチングハブよりも仕事が少ないはず。
オーディオに使った場合、音が違うのではないか。
でも、普段使いの家庭内LANでは、むしろ使えない機械だよね、、、
中古でリピーターハブって売ってないかと探したけど、見当たらない。新品で買うしかないんだな、、、
音がいいとは限らないよな、、、
そもそも、700kHz以上でPPAPに使えるの?、、
そんなこんなで、通販で購入することになった。
しかし注文した後で5ちゃんねるの書き込みで知ったのだけど、FXG-05RPTは本当の意味でのリピーターハブではなく「リピーター機能」を持っているハブということらしい。正体はスイッチングハブということらしいのだけど、スイッチングハブとしての機能はないようだ。
まあ、使ってみるさ。
そういえば、無線LANで使われているのはリピーターだ。訂正。リピーターは信号を強化して遠くに送る装置のことなので全く意味が違ってしまうことに気付いた。無線LANでの送信はリピーターハブによる送信と似ている、とでも言い直せばいいのかな、、、
電波で送信するので、MACアドレスで送信元を選択することはできない。受信側で選択して自分宛てのデータを拾っている。無線で継ぐ方が音がいいという話がどこかにあったが、どうなんだろう。
とかなんとか考えてるうちに現物が到着。使ってみた。
上の図の「Hub 3」に使用。
付属のACアダプターはFX08-miniと共通で、そういう意味で簡単にセッティングが出来た。
1000Base-T用の自作LANターミネーターを2本刺して、1つポートが空いている状態。
音は、、、これは、少なくとも悪くない。
つうか、繋いで音が出た瞬間に悪くないと思える時点で、これは期待していいだろう?
暫くの間、ウォームアップしてどうなのか使ってみよう。、、と思ってるうちに、更によくなってる気がする。
やばい。
即断は危険。もう暫く様子をみる。
遅くなったけど、12月21日、追記
何回かハブを付け替えては比較してきたんだけど、現在、FX08-miniからFXG-05RPTに変更している。
どちらの音がいいかというのは、明確には言えないんだけど、印象としては同等。ただ、FX08-miniは大人しくFXG-05RPTのほうが押しが強い音が出る。
比較の条件・状況は、ともにつなぐ機器は2つで片方はPCトラポのapu2、もう片方は他のスイッチングハブを介してネットワークにつながる。空いているポートは全てlanターミネータで塞ぐ。FX08-miniはDMJ-100BTを上流下流ともに使用、FXG-05RPTは1000Base-Tなので使わない。という感じ。
いずれ700kHz台でPPAP運用するつもりなので1000Base-Tは必要になる。FXG-05RPTの音質が悪くないという結果を踏まえて、使うことにしたということ。以上、報告だ。
話は変わるけど、Tiny CorePure-64 10.1へのmpdインストールに手を焼いている。
mpd v0.21は、ようようインストール出来たかと思ってOSを再起動したら、なぜかmpdを起動できない。これは一体どうしたものかと思っている。インストールの手法が以前とはかなり違っている。
v0.20は、なんとかなりそうかな、、、いったんv0.21を諦めて、取り組んでいるところ。
こんなに梃子摺るとは思わなかった。無理せずにやっていこう。
Oct 10, 2019
apu2d4でTiny CorePure64 10.1を動かす
今回はオーディオの話は出てこない。
何でオーディオのカテゴリにアップするのかといえば、オーディオに使うハードの話だから。
ここらはちょっと迷うとこだ。
うちではTiny Core Linux 7.2(x86-64)でapu2c4を動かし、音楽サーバーとして運用しているんだけど、なぜか上位バージョンのTiny Coreは使えずに来ていた。なんとか使えるようにしたんだけど、その辺りの顛末について備忘録として書いておく。
ちなみに一連の試行錯誤はサブ機として入手したapu2d4で行った。
使えない、とはどういうことかというと、Compaq 6730bを使って、SDカードに「TinyCorePure64-10.1」をインストールして(手法は過去のエントリー「apu2c4で768kHzへのアップサンプリングに取り組む」のとおり)、それをapu2に刺し起動させてsshでログインして操作したいのに、ipアドレスが割り振られないので、できない、という意味だ。
v7.2は問題なく使える。
それ以上のバージョンでは使えない。x86、x86-64両方とものようだ。
Compaq 6730b、Dell Inspiron11で動かす分には問題ないSDカードであるにも関わらず、apu2に刺して起動したときにはipアドレスが振られない。ということはsshでログインできないしpingすら打ちようがなく、どういう状態なのかも全く分からない。
LEDが光っているので、通電はしているようだけど。
では、問題がなく動いているv7.2の「vmlinuz」と「core.gz」を、v10.1のものに置き換えてみるのはどうか。簡単なバージョンアップの手法としてTiny Core Linuxのサイトにも挙げられている手法だ。
Compaq 6730b、Dell Inspiron11は、これで動く。
しかしapu2で起動したら、やはりipアドレスが振られない。
あれこれ試して、もう仕方がないので、シリアル接続を試みることにした。
シリアル接続って何?という感じなんですが。
シリアルケーブルというものを使ってapu2を他のコンピューターに直接継いで操作する、ということだ。
使うケーブルはこんな感じ(これはamazonの写真)。
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B01N0F91GH/
![]()
片方はusb端子。もう片方はRS-232Cという規格の端子。
usbの方を、操作に使うマシンに刺す。
RS-232Cの方をapu2に接続する。
シリアル通信ソフトを起動したら、データやコマンドの送受信が可能になる。
おおざっぱに言うと、こんな感じ。
参考にしたサイトは下記。他にもあちこち見たけど忘れた。
http://flac.aki.gs/bony/?p=3155
https://netwiz.jp/linux-usb-serial/
http://enotyama.hatenablog.com/entry/2014/03/03/232305
https://qiita.com/miyabisun/items/73bb2e0b75c30fba9f3c
まず、ケーブルの入手。USBシリアルケーブルでネットショップ上を検索して入手。USB-RS232C変換ケーブルというらしい。「RS232」と「RS232C」があって何が違うのか迷ったりしたが、どうやら基本的に同じと思っていいらしい。クロスケーブルかどうかの表記かと思ったら、そうではない、らしい。
apu2に使えるのはクロスケーブルで「null-modem cable」と言われる物。なかなか分かりにくいんだけど。
https://pcengines.ch/howto.htm#serialconsole
The most common mistake people make is not using a null-modem cable: If you have a multimeter, check that the pins 2 and 3 are crossed. Do NOT use gender changers!
The default baud rate for alix boards is 38400,8n1 and for apu boards 115200,8n1.
なんか、シリアルケーブルの規格は複数あって、実際のところ、継いでみて使えるかどうかはやってみないと分からないことがあるらしい。詳しくはwikipediaあたりを読んで欲しい。読んで僕はちょっと驚いた。
SDカードにインストールしたTiny Core10.1に設定変更書き込み。
sudo vi /etc/securetty # For people with serial port consoles ttyS0
sudo vi /sbin/autologin exec /sbin/getty 115200 ttyS0 #exec /sbin/getty 38400 tty1
sudo vi /etc/inittab ttyS0::respawn:/sbin/getty -nl /sbin/autologin 115200 ttyS0 #tty1::respawn:/sbin/getty -nl /sbin/autologin 38400 tty1
sudo vi /opt/bootsync.sh echo “booting” > /etc/sysconfig/noautologin
これでヘッドレス化。シリアル通信できるはず。
操作に使うPCを準備する。うちでは6730bノートPC、OSはFedora。
シリアル通信に使うソフトは、とりあえず参考にしたサイトに倣い「cu」にした。
最初からは入ってないので「dnf」でインストール。
シリアルケーブルのusb端子を刺す。
ここで「dmesg」コマンドを打つと、仕組みはよく分からないけど、シリアルケーブルがFedoraに認識されていると表示されるので確認。かなり大量の行数が表示されて、下の方にちょこっと表示されるので分かりにくいが。
[1864782.993734] usb 6-1: pl2303 converter now attached to ttyUSB0
こんな感じ。スタンバイできてるということかな。
RS-232Cの方をapu2に接続し、apu2の電源を入れる。
「cu -s 115200 -l /dev/ttyUSB0」とコマンドを打つが「cu: ttyUSB0: Line in use」というエラー表示で繋がらない。
誰が使ってるんだ?
これは最初は良く分からなかったんだけど、結局、表示されてないけど「Permission denied」で蹴られているということらしい。
「sudo chmod 666 /dev/ttyUSB0」と打ってパーミッションを変更。
改めて「cu -s 115200 -l /dev/ttyUSB0」。
これで接続成功した。
なんだか大雑把な流れの記述なんだけど、シリアルケーブルというのはapu2が起動していようがいまいが関係なく何時に刺してもよくて、刺して「cu」コマンドを打った時点でやり取りされているデータを字面に表示するようだ。
ある意味、緊急時には融通が利いてありがたい通信手段なのだろう。
v10.1でapu2を起動し、シリアル接続したら下記のような字面が表示された。
[ab@fedora2 ~]$ cu -s 115200 -l /dev/ttyUSB0 Connected.
「Connected.」が表示されて止まるので、enterキーを叩く。
すると「box login:」が表示される。
「tc」でログイン。
Core Linux box login: tc Password: ( '>') /) TC (\ Core is distributed with ABSOLUTELY NO WARRANTY. (/-_--_-\) www.tinycorelinux.net tc@box:~$
ちゃんとTiny Core 10.1は起動していることがわかった。
「ifconfig」と打つと下記の表示。
tc@box:~$ ifconfig lo Link encap:Local Loopback inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0 UP LOOPBACK RUNNING MTU:65536 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:0 (0.0 B) TX bytes:0 (0.0 B)
「eth0」がない、、、
apu2にはイーサネットポートが3つあるので、eth0、eth1、eth2が表示されるはず。それらが表示されない。つまり有線LANが機能しない状態で起動している。「ping 127.0.0.1」と打つと応答が帰ってくる。ということは、TCP/IP自体は機能している。
なるほどだ、、、
ハードは認識できてるのか?
lspciを使えば分かるみたいだがインストールされていない。
「pciutils」というパッケージをインストールしたら使えるらしい。
6730bにSDカードを刺し替えて、家庭内LANからネットに継がる環境でインストールする。
インストールできたら、apu2に刺し直して起動して、シリアル接続から「lspci」と打ち込む。
tc@box:~$ lspci 00:00.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Device 1566 00:02.0 Host bridge: Advanced Micro Devices, Inc. [AMD] Device 156b ( 略 ) 01:00.0 Ethernet controller: Intel Corporation I210 Gigabit Network Connection (rev 03) 02:00.0 Ethernet controller: Intel Corporation I210 Gigabit Network Connection (rev 03) 03:00.0 Ethernet controller: Intel Corporation I210 Gigabit Network Connection (rev 03)
「Ethernet controller: Intel Corporation I210 Gigabit Network Connection」と表示。
これは問題なく動いているTiny CorePure64-7.2と同じ結果だ。
つまり、イーサネットのデバイスは10.1でも認識されている。
ドライバはどうなっているのかな、、、
tc@box:~$ ls /lib/modules/4.2.9-tinycore64/kernel/drivers/net/ethernet 3com/ cadence/ fealnx.ko.gz natsemi/ sis/ 8390/ cavium/ fujitsu/ neterion/ smsc/ adaptec/ chelsio/ hp/ nvidia/ stmicro/ agere/ cisco/ icplus/ packetengines/ sun/ alteon/ dec/ intel/ qlogic/ tehuti/ altera/ dlink/ jme.ko.gz rdc/ ti/ amd/ dnet.ko.gz marvell/ realtek/ via/ atheros/ ec_bhf.ko.gz mellanox/ samsung/ wiznet/ broadcom/ emulex/ micrel/ sfc/ xircom/ brocade/ ethoc.ko.gz myricom/ silan/ tc@box:~$
tc@box:/$ ls /lib/modules/4.19.10-tinycore64/kernel/drivers/net/ethernet 3com/ broadcom/ fealnx.ko.gz netronome/ stmicro/ 8390/ brocade/ fujitsu/ nvidia/ sun/ adaptec/ cadence/ hp/ packetengines/ synopsys/ agere/ cavium/ huawei/ qlogic/ tehuti/ alacritech/ chelsio/ intel/ qualcomm/ ti/ alteon/ cisco/ jme.ko.gz rdc/ via/ altera/ dec/ marvell/ realtek/ wiznet/ amazon/ dlink/ mellanox/ samsung/ xircom/ amd/ dnet.ko.gz micrel/ sfc/ aquantia/ ec_bhf.ko.gz myricom/ silan/ atheros/ emulex/ natsemi/ sis/ aurora/ ethoc.ko.gz neterion/ smsc/ tc@box:/$
7.2と10.1、「intel」は両方に入っている。
もう少し奥に。
tc@box:~$ ls /lib/modules/4.2.9-tinycore64/kernel/drivers/net/ethernet/intel e100.ko.gz e1000e/ i40e/ igb/ ixgb/ ixgbevf/ e1000/ fm10k/ i40evf/ igbvf/ ixgbe/ tc@box:~$
tc@box:/$ ls /lib/modules/4.19.10-tinycore64/kernel/drivers/net/ethernet/intel e100.ko.gz e1000e/ i40e/ ice/ igbvf/ ixgbe/ e1000/ fm10k/ i40evf/ igb/ ixgb/ ixgbevf/ tc@box:/$
もう少し調べて、、、
tc@box:~$ lspci -vvv ( 略 ) 01:00.0 Ethernet controller: Intel Corporation I210 Gigabit Network Connection (rev 03) Subsystem: Intel Corporation Device 0000 Control: I/O+ Mem+ BusMaster+ SpecCycle- MemWINV- VGASnoop- ParErr- Stepping- SERR- FastB2B- DisINTx+ Status: Cap+ 66MHz- UDF- FastB2B- ParErr- DEVSEL=fast >TAbort-SERR- Kernel driver in use: igb ( 略 )
tc@box:~$ lspci -vvv ( 略 ) 01:00.0 Ethernet controller: Intel Corporation I210 Gigabit Network Connection (rev 03) Subsystem: Intel Corporation Device 0000 Control: I/O+ Mem+ BusMaster- SpecCycle- MemWINV- VGASnoop- ParErr- Stepping- SERR- FastB2B- DisINTx- Status: Cap+ 66MHz- UDF- FastB2B- ParErr- DEVSEL=fast >TAbort-SERR- ( 略 )
7.2では「Kernel driver in use: igb」と表示される。
10.1では表示されない。「Control: BusMaster-」とはどういうことか?
ともあれ、igbが機能してないらしいのは分かった。
tc@box:~$ modinfo igb ( 略 ) depends: ptp,i2c-algo-bit vermagic: 4.2.9-tinycore64 SMP mod_unload
tc@box:/$ modinfo igb ( 略 ) depends: i2c-algo-bit intree: Y vermagic: 4.19.10-tinycore64 SMP mod_unload
10.1はmodinfo igbの「depends」に「ptp」が表示されない。どうなんかね、これは。
vermagicには、カーネルバージョンと主要なConfigオプションが記載されるという。
SMP mod_unloadってどういうことかな、、、
「igb」でtiny coreのフォーラムを検索してみる。
Topic: modprobe: can't load module igb (kernel/drivers/net/ethernet/intel/igb/igb.ko.gz
http://forum.tinycorelinux.net/index.php/topic,22744.msg142319.htmlIs the i2c-KERNEL extension loaded?
$ tce-load -i i2c-KERNEL
Topic: Network Ports are not detected - IntelR I210IT GbE LAN
http://forum.tinycorelinux.net/index.php/topic,18469.0.htmlI took a shot in the dark and appended the file name to the URL like this: http://tinycorelinux.net/6.x/x86/tcz/i2c-3.16.6-tinycore.tcz and pasted it into my browser; it worked!
I put the file in /mnt/sda1/tce/optional.
I edited onboot.lst and put i2c-3.16.6-tinycore.tcz right after glib2.tcz (about 1/3 of the way down the file).
Now it works!
なんかいきなり参考になりそうな事が書いてあるじゃないの。
6730bにSDカードを刺し替えて起動、「tce」でi2cを検索。
「i2c-4.19.10-tinycore64.tcz」があるので、これをインストール。
SDカードをapu2に戻して起動。
「ifconfig」を打つ。
tc@box:~$ ifconfig eth0 Link encap:Ethernet HWaddr 00:0D:B9:50:86:58 inet addr:192.168.1.89 Bcast:192.168.1.255 Mask:255.255.255.0 UP BROADCAST RUNNING MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:88 errors:0 dropped:4 overruns:0 frame:0 TX packets:43 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:35816 (34.9 KiB) TX bytes:3813 (3.7 KiB) Memory:fe600000-fe61ffff eth1 Link encap:Ethernet HWaddr 00:0D:B9:50:86:59 UP BROADCAST MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:0 (0.0 B) TX bytes:0 (0.0 B) Memory:fe700000-fe71ffff eth2 Link encap:Ethernet HWaddr 00:0D:B9:50:86:5A UP BROADCAST MULTICAST MTU:1500 Metric:1 RX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:0 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:0 (0.0 B) TX bytes:0 (0.0 B) Memory:fe800000-fe81ffff lo Link encap:Local Loopback inet addr:127.0.0.1 Mask:255.0.0.0 UP LOOPBACK RUNNING MTU:65536 Metric:1 RX packets:2 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:2 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:1000 RX bytes:140 (140.0 B) TX bytes:140 (140.0 B) tc@box:~$
行けました! ipアドレスが振られている!
いやー、長かったなあ、、、sshで接続して操作するのも可能です。
これで多分、将来的なalsaやmpdのバージョンアップにも対応できます。
このエントリー書き上げてから気付く。 「serial experiments Lain」のserialって、これのことだったのね、多分。
シリアル接続からのログアウトの方法を書き忘れていた。
tc@box:~$ exit Core Linux box login: ~[fedora2]. Disconnected. [ab@fedora2 ~]$
tcでログインしている状態から「exit」。
「box login:」が表示された状態になるので「~」、[fedora2]が表示されるので「.」を打つ。これで、Disconnected.
下記は、シリアル接続しているpcにsshで他からログインして操作している場合(ややこしい)。
tc@box:~$ exit Core Linux box login: Connection to 192.168.1.64 closed. [ab@fedora1 ~]$
tcでログインしている状態から「exit」。
「box login:」が表示された状態になるので、「~」続いて「.」と打つ。
これで、Connection to 192.168.1.64 closed.
つまり、ssh接続もログアウトする。
ここらは環境によって表示が違うかも。
Sep 18, 2019
だんだん秋になってくる
前回のエントリーから早2ヶ月になる。
ケーブルインシュレーターは、前回以降、電源タップの電源ケーブルの接続部位と、アンプの電源ケーブルの接続部位にも使用している。心持ち緩かったのが、かなり頑丈に保持されるようになって、音もしっかりした。
思った以上に効いている。
最近は、apu2c4、tiny CorePure64-7.2、mpd + libsamlerateで、705.6kHzへのアップサンプリングで聴いている。
課題はないこともない。700kHz台でのPPAPだ。
しかし、これがなかなか、試すというとこまでいかない。
aplayのバージョンが1.1.7以上である必要がある。
というか、そういう条件を満たせば出来るんじゃないかと思っているんだけど。
https://www.alsa-project.org/wiki/Changes_v1.1.5_v1.1.6
aplay/arecord
aplay: Fix wav file not being split on 32 bit platforms
aplay: Adjust sample rate limits to support newer hardwarehttps://alsa-project.org/wiki/Detailed_changes_v1.1.6_v1.1.7
aplay/arecord
- aplay: add missing block brackets
- aplay: Fix invalid file size check for non-regular files
aplay tries to check the file size via fstat() at parsing the format headers and avoids parsing when the size is shorter than the given size. This works fine for regular files, but when a special file like pipe is passed, it fails, eventually leading to the fallback mode wrongly.
A proper fix is to do this sanity check only for a regular file.
最新のTiny Core 10.1はなぜかapu2で動かない。というか、動かせていない。
しかも動く環境で確認したら、aplayのバージョンが若干古いので使えない。
じゃあ他のOSでとなるとfedora、arch linux、、、fedora30のaplayは1.1.9だけど、どうやってapuで動かすんだ?とか。
なかなか現状、そこまで手が回らない。まとまった時間がとれない。
Ras piはどうか。
今年の6月からリリースされている「Raspbian Buster」のalsa-utilsのバージョンは1.1.8-2だ。
これが使えないかということなんだけど。
以前、beagle kickのSummer Vibeという曲の768kHz WAV音源をNASに置いてapu2c4で鳴らしてみたことがあるんだけど、LANの途中に100BASE-Tのハブが挟まっていて鳴らなかった。それを外すと問題なく音が出た。つまり768kHzのハイレゾデータ転送は100BASE-Tでは速度が足りない。ras pi2のLanは100BASE-Tなので、バックエンドにできないということだ。
しかし3B+なら「maximum throughput 300Mbps」なので使えるかもしれない。
Raspbian Busterで、ras pi3B+を動かしてみる。
ダウンロードしたイメージファイルの時点で、既にnmapはインストールされている。しかし特殊な仕様?みたいで、netcatの-e オプションが「invalid option」とされて跳ねられるのだ。代替で-c オプションの使用も試みたが同様。
そんなわけで、使えない。
piCoreを使う?
3b+以降には、未だpiCoreは正式対応していない。
しかしベータ版の10beta12以上で動くらしい。piCore-10.1beta1aを落としてきて動かしてみる。
aplay: version 1.1.7 by Jaroslav Kysela
これは使えるかもと思ったけど、nmapがlibpcapがないとかでインストールできない。
ソースからインストールは手に余る。
そんなこんなで、あんまり焦らず現状維持を主体で当面はやっていくかな、と思っている。
果報は寝て待てだ。
しかし実際のところ、700kHz台でPPAPで、どの程度の変化があるのか、やってみないと分からないといえばそうなんだけど、ここまできたら大きな変化は望めないんじゃないかと思っている。
根拠は薄弱だが。
https://www.itmedia.co.jp/lifestyle/articles/1710/31/news092_4.html
MQAの音が良い理由 ニューロサイエンスが解き明かした聴覚の“真実” (4/5)2012年に神経科学研究者のMichael S. Lewicki准教授、翌年にJacob N. Oppenheim氏などが相次いて論文を発表しました。これによると、人間は時間に対して“超”敏感なのだそうです。音響心理学的な視点の従来論では、人間の時間的な分析力は50μsとされていましたが、そこで見過ごされてきたものをニューロサイエンスの視点で分析した結果、従来の5倍、つまり10μsで反応を示したとのことです。音楽家はさらに上回り5μs、指揮者はもっと上で3μs。それだけ人間の感度というのは繊細だということを、ニューロサイエンスは示唆しました。
ここで簡単な計算をしてみる。
1 (sec) / 368000 (kHz) = 0.00000271739...(sec)
つまり、300kHz台のハイレゾで、指揮者の分析力(3μs)に追いつくということ。
素人は10μsということだけど、オーディオファイルは音を分析的に聴くという毎日を繰り返しているわけだ。スピーカーを数mm動かしたらボーカルが5cm横にずれたとか、そんなことばっかり日常的に気にしているわけで、そうした日々の訓練の結果、たぶん、時間的な分析力は指揮者と同等だ。こんなこと言っていいのかどうか知らんけど。
300kHz台のハイレゾで世界が変わるって、たぶんそういうことだ。
1 (sec) / 705600 (kHz) = 0.00000141723...(sec)
うちでは、300kHz台と700kHz台の比較で聴感上の違いがある。ということは、たぶん、指揮者で3μsというのも最短ではないのだと思う。どういう測定をしたのか分からないけど、測定法がもっと繊細な神経反応の変化を抽出できるようになったら、もう少し限界が短くなるのではないかと思っている。
どうなんだろうね、こういう説明。
本来は、サンプリング周波数=再生音の時間分解能になるわけではない。
サンプリング定理に則れば、サンプリング周波数がいくらだろうが、再生音は正確にもとの波形を再現するはず。
理想的に再現されれば、時間的な遅延は「0」となる筈だ(実際のデジタル再生では理想とのズレが問題となる)。
CDの場合、1 (sec) / 44100 (kHz) = 22.67573...(μs) だから、人間の時間的な分析力10μsを44.1kHzでサンプリングされたCD音源の音ではカバーしきれない、過去には50μsとされていたのでカバーできると思われていたのだ、、、とか、まことしやかに説明されたりしたら、ちょっと信じられないと思ったりするので、本当は、300kHz台のハイレゾ、700kHz台のハイレゾで指揮者がどうこうという上記の説明は適当ではない。
なんでこんな説明したかというと、700kHz台の再生だと1.4μsより短い時間分解能が保証される、という意味合いだ。
1.4μsの間隔でデータが送られるのをPCトラポとDACは処理しなければならない。たぶん、2μsとか遅延したら音が途切れるようなことになるだろう。そうならないためには、1.4μsでデータを処理できる精度をシステムが維持しないといけない。
そうなると再生音自体が遅延が少ない音になる。
700kHz台のデータを再生するというのは、そういう意味の保証なのだ。
PPAPで伝送したところで、1.4μsの伝送精度は大きくは変わらない。
その数値は既に人間の時間的分析力の限界を超えている?と思われ、NASマウントでのmpd再生とPPAPによるaplay再生で、大きな差は生じないのではないか、と。
我乍ら、随分と大雑把な推測だ。
これは個人的仮説というか、想像(むしろ妄想というか)なんだけど、例えばCD音源の場合、デジタルデータが送られる間隔は片チャンネル1/44100=22.67573μsで、つまり700kHzで1.4μsしか待てない状況よりも、ずっと余裕がある。
余裕があるといえばいいように聞こえるけど、これって、もしかして、数μs程度の遅延が生じても音が途切れずに再生処理できてしまう、という事があるのではないか。そうした遅延が一定ならまだいいけど、変動するようなら再生音の変化とノイズになる。
これってジッターなわけだけど。
クロックジッターとは数値のレベルが全く違う話で、いくらクロックが高精度でも、システムが迅速に追随できなかったら再生音に影響するジッターが生じる。実際のところ、どこまでシステムがクロックの精度に追随してるのだろうかという話。部品によって違うのか、とか。例えばDACへの負荷が増えると音が悪化するとか、そういうことの原因はこういうところにあるんじゃないか、とか。
こういうことって、どの程度のレベルで生じていて、どう影響があるんだろうか。
勉強不足で、読んだことがない。
そんなことは無視できるんだよ、ということならいいんだけど。
Jul 14, 2019
ケーブルインシュレーターをコンセントに使う
アンプの上流が一応落ち着いて、というか、ここから先はどう手を入れようか、という感じなんだけど、それであれこれと音源を聴いてるんだけど、相変わらず、なんだかすっきりしない音なんだな、、、
騒がしいというのか、耳ざわりが良くない音。
音工房Zのケーブルインシュレーターも、最初はよく効いたと思ったんだけど、その後は評価が安定しなくなって付けたり外したり。
副作用も見えてきて、高域はいいようなんだけど、どうも低域が痩せるのだ。
ケーブルを床に直置きした方が、低域が豊かで安定感もある。もともと、うちの環境は低域が出にくいので、どうもスピーカーケーブルには使わないほうがいいのかもしれない? 置き方とかにもよるのかな?
それでも、すっきりしないのはしないので、Ras pi 3B+とi2s DACを引っ張りだしてlightMPDを動かしてみたりした。
3B+は、700kHz台へのアップサンプリングに使えないかと思って注文していたんだけど、Compaq 6730bで試した結果、メモリがDDR2では無理っぽいということが判明したのでそのまま死蔵されていた。それが、lightMPDがRas pi 3B+に対応したということを知り、64bitで動く、hifiberry-dacplusで384kHzまで対応したということで(うちのはhifiberry-dacだけど)、聴いてみようと思ったのだ。
lightMPDは以前にB+や2Bで鳴らそうとした事が何回かあるんだけど、なぜかIPアドレスが割り振られなくて使えなかった。同様のことはArchphileなどでもあって、そういうことがないpiCoreは非常に扱いやすいOSだったんだけど、最近になって思うのは、これはもしかしてDHCPサーバーが脆弱なのが原因だったのではないかと。NTTから貸与されているゲートウェイ?回線終端装置というのか、これが家庭内LANのDHCPサーバーを兼ねてるんだけど、これを他の機械に代替させていたら、案外lightMPDはちゃんと繋がったのではないか、、、
それは今更、試す気にもなれないけど、DHCPサーバーをRas piで代替するというのは、いつか試みてみたいと思っている。
Ras pi 3B+でlightMPDは、思いの外すんなりと動いた。
ちゃんと比較してはいないけど、Ras pi 2でpiCore7よりもいいと思う。なにしろ長年の懸案が解決して良かった。
そういえば、Archphileは更新終了宣言を出している。
こちらも聴いてみたいんだけど、ダウンロードだけしてまだ聴けていない。
そんなこんななんだけど、もともとのすっきりしない感は解決するわけではなく、どうなってるんだろうと思いながら、あれこれ試す。
アンプのボリュームをあげたのがいけないのかな、、DACのボリュームを戻してみよう、、、
あれ?アンプのボリュームがおかしい、、開けられない?
音量が上がらない、、ついに壊れたのかな、、当面、ボリューム絞って使おう、、、
子供用のCDプレーヤーを別の電源タップに移動しよう、、少しはましかな、、、
ケーブルインシュレーター、余っちゃったから電源タップのケーブルに使ってみようかな、、、
なんで、ケーブルに触るだけでOdeon-liteのリレーがカチカチいうの?、、、
ケーブル、、、ゆるんでるやん。
壁コンセントから伸びたケーブルと電源タップ(PB-500-2)の接続部が、ゆるんでぐらついていた。
これを留め治したら、失われていた音が戻ってきた、、、ここだったかあ???
アンプも復調したような。まじか?
そういえば独身だった頃は、電源タップのACプラグを壁コンセントに刺した上に布テープを貼って補強してたっけ。
当時の音は、僕のオーディオ遍歴の中でも一番いい音が出ていたんじゃないか?と思う。情報量は今と比較すれば少なかっただろうけど、際限なくボリュームを上げても破綻しなかったし、ワルツフォーデビーの地下鉄も聴こえた(今は聴きとれない。低域がその頃に比べると弱いんだろうと思う)。

そんなこんなで、音工房Zのケーブルインシュレーターを壁コンセントへの差込口に使うことにした。
5段積みにしたら丁度寸法が合う。
効いてるのかどうかもはっきりしないが、しばらく様子をみようかという感じ。
タイトルと記事の内容がまるで違うのに気付いたけど、まあいいか。