Mar 24, 2024
Logitech Media Serverを整理する
前回、3月10日のエントリーで、2月になるとDeezerの再生が出来なくなると1月末からDaphileで告知されているが、まだ使えていると書いた。
3月17日、Daphileの表示が変わっているのに気付いた。下のスキャン画像にみられるように、日程の記述が現れている。

3月19日から使えなくなる、ということだ。
実際、19日の日中、うちのDaphileはDeezerを認識しなくなった。

いつになれば再び認識できるようになるのかは、分からない。
3月28日、Deezerの契約がPremiumに切り替わったら、Mac miniのLMSでDeezerの音源を取得できるようになるはず。こちらには新しいDeezerプラグインをインストールしてある。それまで待つしかない。
4月10日、追記。
何時からなのか分からないけど、DaphileでDeezerを聴けるようになっている。LMSのバージョンは8.3.1のままだ。たぶんプラグインの方が対応したのだろう。
DapjileがアップデートされてDeezerが使えるようになる様子は、まだない。
暫くはWiiMのDeezer、SPDIFと、LMSによるSpotify、MPDアップサンプリング、USBで、ストリーミングは凌ぐしかない。
そうなってみて、どうなったかというと、両者で充分に満足しているということが、ない。
NAS音源への訴求が増えた。以前、高音質が得られることを確認したUSB-HDD音源の利用を本気で考えようか、などと横道に逸れたことを考えたりする。
落ち着いてない。
それでもWiiMからDeezerのMQA (2Lレーベル) を再生すると多少落ち着く。
MQA (352.8kHz)の再生は、M300SEはM500に及ばない気がする。DACの格が違うので、やむを得ないだろう。MPDでアップサンプリングしADI-2 DACに送り込むDeezerの音にも、残念ながら及ばないかな。M300SEは安いなりに健闘していると思う。
それにしても、ある程度の水準以上の音質は必要らしい。
どうも、コロナ禍で缶詰めになったときよりも我慢が効かないようだ。気分の問題だが、しかたがない。
その一方で、LMSの運用について分かったこと。ひとつのネットワーク環境で複数のLMSが動作するのは、やはり望ましくないようだ。
うちでは以前から2台のDaphileを運用していて、この時点では大きな弊害はなかった。時々、2つだと良くないのかな、と思わせる些細なおかしな挙動があるにはあった。具体的には例えば、選択していたプレーヤーへの紐付けが知らぬ間に切れて、他のプレーヤーが選択されているとか。しかし繋ぎ直せば済むことで、運用上、大きな問題にはならなかった。
それが、Mac miniのLMSサーバーを追加したところ、挙動がいよいよおかしくなった。他のサーバーを触ったら音を出しているサーバーの音が止まるとか、Daphileでアートワークが表示されなくなるとか、2台のDaphileのうち1台でSpotifyが使えなくなるとか。
LMSのログを確認したら、赤字でエラーが大量に記録されている。Unable to get players、とか、failed: Unable to send UDP reply packet、とか。
一般的に、2台のDaphileを使って音質アップを図る場合は、片方のLMSは止めることになっている。
ひとつのLMSで複数のプレーヤーを利用する話は多いが(これが出来るのはLMSの長所らしい)、複数のLMSをひとつのネットワーク内で併用するということについては、あんまり説明が無い。
検索したら、いくつか出てくる。
Multiple LMS Servers? Possible? - HomeSeer Message Board
https://forums.homeseer.com/forum/media-plug-ins/media-discussion/squeezebox-pcp/100918-multiple-lms-servers-possible
Multiple instances of LMS on same network? - Squeezebox : Community : Forums
https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/logitech-media-server/101345-multiple-instances-of-lms-on-same-network
複数のLMSサーバーを運用できるとは、書いていない。
バージョン7.9以前では出来ないと書かれている(8以上ではどうなんだろうね、、)。
実際のところ、うちでは複数のLMSを運用する必要性はない。興味本位で運用しているに過ぎず、1台で済ませるほうが合理的だ。
そして、LMSサーバーはDaphileでなければいけない理由もない。
Daphileは良く出来ている多用途音楽用ディストリビューションだと思うけど、うちではLMSサーバーとしての役割しか負っていない。Daphile以外のOSにLMSをインストールして、音を比較してどうかというのはあるけど、Spotifyのmp3 320kbpsで比較する限りにおいては、特筆すべき差異はないように思う。
それに現状、Deezerが聴けない。聴けるようになれば選択肢になるのだけど。
そういうわけで、今後はLMSサーバーは1台に絞り込むことにする。どのPC、OSを選ぶかは、状況を確認しながら検討が必要だ。
使えそうなPCは以下。
いや、いくつか、古くなったPCはこの機に処分することにした。若干、挙動がおかしいのもある。
HP ProBook 430 G5 - Intel Core i5 7200U RAM DDR4-2400 8GB fedora roon core
HP EliteBook 2570p - Intel Core i5 3360M RAM DDR3-1600 8GB daphile
HP ProBook 450 G3 - celeron 3855U RAM DDR3L-1600 12GB
Mac mini (Mid 2010) - 2.4GHz Intel Core 2 Duo RAM 8GB macos lms
Compaq 6730b - daphile
430 G5を選択するのが順当だろうけど、どうなるだろうか。
roonサーバーへのアクセスは、専用アプリで行う。
LMSにはウェブブラウザから行う。
使用するタイミングも競合しないので、1つのPCで共存できる、と考えた。
さて、やってみよう。
Logitech Media Server Downloads
https://lms-community.github.io/lms-server-repository/
上記、LMSのサイトに430 G5からアクセス。OSはFedoraなので、rpmファイルをダウンロード。
下記コマンドでインストール。
sudo yum install '/home/ab/Downloads/logitechmediaserver-8.5.0-1.noarch.rpm'
しかし、yumが簡単に見えて、実は、rpmのほうが親切。
インストール終了に合わせて、下記アドバイスがある。
ab@fedora:~$ sudo rpm -iv '/home/ab/Downloads/logitechmediaserver-8.5.0-1.noarch.rpm' パッケージを検証中... パッケージの準備中... logitechmediaserver-8.5.0-1.noarch Point your web browser to http://fedora:9000/ to configure Logitech Media Server.
インストールが済んだら、自動的に起動してウェブブラウザでアクセスしろということらしい。正直、yumでインストールしたら「完了しました!」というだけなので、どうしたらいいか分からなかったかもしれない(どこかに書いてあるのかも知れんが)。
LMSサーバーは普通に動くが、UPnP/DLNA Bridgeプラグインの設定で嵌る。
インストールはしたが、プレーヤー(UPnPレンダラー)を認識しない。
まず、Configuration fileがないので「Generate」というボタンを押して作れ、というんだけど、クリックしても変化なく埒があかない。
/var/lib/squeezeboxserver/prefs というディレクトリに、upnpbridge.xmlという、本来は自動的に作られる筈のファイルが作られない状態になっているらしい。ディレクトリのパーミッションをchmodで変更。それでも動かない。
ログを確認したら、Cannot load SSL libraries、ということで、Squeeze2upnpというのが起動できないままリスタートを繰り返している。
https://forums.slimdevices.com/forum/user-forums/logitech-media-server/1683394-airplay-and-chromecast-bridges-fail-to-load-ssl-libraries
上記url、フォーラムで同様の状況あり。
Select Binaryの設定で、staticを選択する必要があった。
これで漸く起動してUPnPレンダラーを認識した。ログも赤字が消えてきれいになった。
こういう苦労を、Daphileだったらしなくていいのだろう。
動き出したら、upnpbridge.xmlが出来ていた。パーミッション変更が必要だったのかどうかは分からないままだ。
音は、悪くは無いかな。
以上、状況の記録。