Jan 28, 2025
LAN ネットワークを見直してみる 2
今回は画像が多い。
仕方ないけど。
LANネットワークは予てから懸案だった。
良いのか悪いのか、分からないまま使っていたのだ。
それが、テスト系mpdサーバー(hp EliteBook 820G2)に信号伝送の問題が生じ、有線から無線接続にしたら問題が改善した顛末で、ちょっと本気で考えないといけないと思い至ったということだ。
顛末のエントリーはこちら(http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20241212a.html)。
去年末の時点でこんな感じ。
有線接続で問題があった820G2を、図の左下のハブ Buffalo LSW4-GT-8NSから外して、無線接続にしたところ。
図2-1

さて、どこから手を付けよう。
以前からちょっと気になっていたことがある。
うちにはプロバイダから光回線終端装置(ONU)としてPR-500MIがレンタルされていて、これがDHCPサーバーを兼ねている。
そんな機械に、オーディオに関わる枝が3本繋がっている。
上の図でいうと、下側3本がそれだ。上から、mpdサーバー450G9の枝、apu2に繋がるオーディオ専用の枝、LMSサーバーであるMac miniの枝。
450G9の枝は、オーディオ関係以外の機械が混在する。無線は図の1番上の枝にあるので、無線接続になった820G2やWiiM mini、クライアントとして使うタブレット、スマートフォンを含めたら、全部の枝にオーディオ関係が分散している。
無線関係以外のオーディオ関係は、まとめられるものならまとめたい。そのほうが音が良くなるのではないか。
図2-2

そこで、まず、上図のような感じに。
apu2に向かうオーディオ専用の枝を、PR-500MIから1段下流、NETGEAR GS105E-200JPSに移動してみた。やれONUだDHCPサーバーだと色んな仕事をしている機械をオーディオ信号が通過する頻度は、少ないほど良いのではないだろうか。
しかし、結果は、どうも思わしくない。
図2-3

家族用のMac mini M2やらTVやらが繋がってる枝から、メインのmpdサーバーであるhp ProBook 450G9を移動。Buffalo LSW4-GT-8NSに繋ぐ。
LMS / UpnP ServerであるMac miniに近付けたということだ。
単純に、近いほうがいいのではないか、という考え。
これが良くなかった。
僅かだが霞がかかったような、しかし確実に気分が良くない音質の劣化、所謂ジッターの影響で音が悪くなる感じ。
ここは以前は820G2の場所だった。不具合を生じて、たまたま無線接続に切り替えたら、そっちのほうが良かったのだ。
なるほど、820G2は、このジッターの影響を受けたのだろう。
どう考えたらいいか。 1つのハブで、複数のサーバーが同時に活発に動作すると、そこはジッターが生じやすくなるのだろうか。
図2-4

450G9を1段上流のGS105E-200JPSに上げる。音は若干、改善された。しかし、普段聴いていた本来の音には遠い。
まさか、PR-500MIに繋ぐ方が良いんだろうか。
そのまさかだった。
図2-5

450G9をPR-500MIに繋いでみた。
かなり、本来のうちのメイン系の音に近づいた。
驚いた。
実は、後で過去のエントリーを読み返してみたら、PR-500MIに繋ぐと音がいいというのは経験済みだった。すっかり忘れていた。同時は、それ以上の試行、考察はしていない。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20230722a.html
図2-6

次に、450G9をGS105E-200JPSに戻し、apu2の枝をPR-500MIに戻す。これもかなり、本来のメイン系の音に近い。
しかし、どういうのか、まだ足りない。
図2-7

以前に450G9が繋がっていた、Mac mini M2やらTVやらの枝を、図の上の方、Buffalo LSW3-GT-5NSの枝に移動。
PR-500MIのポート4つのうち3つをオーディオ用にする。
450G9をPR-500MIに繋ぐ。
これは、以前の音を超えたのではないか、、。
配置としては、450G9の枝、Mac miniの枝、apu2の枝、其々がPR-500MIから出ており、これは配置をいじり始める前の、最初の配置と同じなのだ。
つまり、450G9の周りにMac mini M2やらTVやらが無い分、音が良くなったのかもしれない。
さて、なんでPR-500MIは音が良いのか。
考えてみたらPR-500MIは、NTTが社運をかけて各家庭にレンタルしている機械だ。
これが頼りない機械だったら、契約数に影響が出かねない。
僕が思っていた以上に、見かけよりも、しっかりした作りなのではないか。それが音に影響しているのではないか。
だとしたら、うちのハブが弱いのだ。
廉価な機械しか使ってないのがいけないのかもしれない。
PR-500MIの価格を調べてみたが、ネット上には情報がない。
なぜだろう。まずPR-500MIは筐体が大きい。そして無線LAN装置を載せる余力がある(うちのは付いてないが)。ということは、GNDが大きいかもしれない。そして電源も大きいのではないか。そういうのが、ノイズの多さを補って余りある優位性を産んでいるのではないか。
ここでPR-500MIとNETGEAR GS105E-200JPSを対決させてみよう。
図2-8

オーディオ用の枝3本を、GS105E-200JPSに集めてみる。
音は、悪くない。
落ち着きがある。
ちなみにMac miniの枝のHuMANDATA LNX-007Lは、Mac mini側よりもPR-500MI側に入れたほうがいいようだ。
とりあえず、GS105Eも馬鹿には出来ないことがわかった。
しかしPR-500MIの方が、やや派手な傾向だが、より精緻な音がするようだ。
簡単にどちらが良いとか言いにくい。
スイッチングハブは、データの送信先を記憶し管理していると聞いたことがある。もしかしたら、配線を変えて直ぐは安定していないのではないか。ある程度、時間をかけないと本当のところは見えてこないかもしれない。しかし、どの程度の時間が要るのかは、はっきりしないのだが。
図2-9

さて、オーディオ用の枝3本をPR-500MIに戻した。
450G9にLANアイソレータであるLNX-007Lを追加する。ベール1枚、音のレベルが上がる。上がるもんなんだね。
ここまでやってきて、安価で非力なハブを多用している場合、これらに負担をかけない配慮が大事なんだろうと思われたので、配列を変えることにした。
図2-10

ハブの中で信号がなるべく単純な経路で行き来するように、ということだ。
PR-500MIから出るオーディオ用の枝は1本にする。ハブを数珠繋ぎにして、そこにサーバーを吊るす。デイジーチェインという繋ぎ方だ(逆に1つのハブに複数のサーバーを集めるみたいなのは、スター型配列という)。
これが、今までで一番、いいような気がする。音色の美しさが際立つ。
なるほど、こうやって使うものだったのか、という感じ。
いや、いやいや、、、こういうのは時間をかけて視聴しないと、ほんとうはどっちがいいのか分からないものだ。
なんだか、、、怪しいし、、。
図2-11

apu2の枝を、PR-500MIに戻してみる。こっちのほうが、落ち着いていて、音の輝きが自然だと思う。
いや、、、難しいね、これは。
たぶん、スイッチングハブの性能、性格と、各サーバーの性質、繋ぎ方、いろんな要素で音が変わる。
どうすれば良くなるなんて、簡単には言えないと思った。
図2-12

PPAP関連のサーバー(450G2とapu2)をPR-500MIからデイジーチェインで繋ぎ、Mac miniのみを他の枝に。
今のところ、これが一番いいかな。
オーディオ関係全部をデイジーチェインで繋ぐのは、多分、伝送の負担があると判断した。なんだか、そんな感じの音なのだ。
まだ課題はある。
NASをどうするかということについて、まだ手を付けていない。動かすには置き場所を作らないといけないということがあるのだけど。
この位置でいいのか。
現状でも、音は普通に良くなっている。ストリーミング音源と比較してどうかというのも、NASの方が若干いいというのは、配置を変える前と変わらない。
これをどうするかは、とりあえず他をどうするかを見極めてからでも遅くない。
あと、無線接続になってしまっているテスト系mpdサーバーをどうするか。現在でも時々、音が途切れる。
上手く繋ぐことが出来たら有線の方が望ましいだろう。
そのうち様子を見て、メイン系のmpdサーバーが繋がっているハブに繋いでみようと思う。メイン系とテスト系を同時に動かすことはないから、ハブにとって大きな負担の増加にはならないのではないか。
以前の有線接続での不具合は、1つのハブにLMSサーバーとテスト系mpdサーバーが繋がっていたのが原因だと考えている。転送処理するデータが多く複雑になるので、非力なハブには負担が大き過ぎたのだろう。1つのハブで動くサーバーが1つなら、大きな負担にならないと思う。
LANアイソレータ、LNX-007Lは今の位置でいいのか。
どんどん増やせばいいというのでは面白くない。どこに繋ぐのがいいのか考えてみたいところ。
そういうわけで今更だけど、ハブやネットワークで音が変わるというのは、かなり重要な要素みたいだ。
オーディオ用のハブにニーズがあるのも宜なるかな、だ。
今回は、ここまで。