Mar 22, 2025
LAN ネットワークを見直してみた 7(GS105EでポートベースVLANを使ってみる)
最近思ってること。
食洗機が動くと、オーディオの音が悪くなる。
最初は、なんで音が悪いんだろうと思っていたんだけど、ふと気付いた。
NASとかサーバーが、たぶん食洗機とAC電源を共有している。そういう場所にNASが移動してきたのだ。実際、食洗機が止まると、音が良くなる。その差は意外と歴然としている。洗濯機とか電子レンジとかに比べて、食洗機は影響が大きい。
しかし、今まで気付かなかったんだけどな。
以前はこんなにピーキーでは無かった筈だ。LANに手を入れて以降の変化だと思う。
やはり、こうなると電源はなんとかすべきなんだろうかと思うが、食洗器対策というのも変な話だ。食洗器がガアガアいってる時は、どうせオーディオは良い音が鳴っていても満足なリスニング環境とは言えないのだし我慢すれば良いのかもしれん。それでもオーディオを鳴らすなら割り切ればいいだけの話で。
引き続き様子を見るかな。
さて引き続き家庭内LANの話。
構成図を見ていて気がついたことが ある。NASが移動したのでGS105Eを使ったネットワークの分離ができるかもしれない。
ネットワークの分離はかなり昔に考えて、そのために当時、GS105Eを購入した。
GS105EはウェブブラウザからLAN端子ごとにVLANを設定できる。ポートベースVLANというものだそうだ。
ネットワークを分離することで、ブロードキャストパケットの流入を制限できる。
下記urlのpdf参照。
ポートベース VLAN ポート間の通信を禁止 - NETGEAR
https://www.netgear.jp/support/download/tips/unmangedplus_portvlan.pdf
すっかり忘れているんだけど、このサイトの過去ログを読むと、2018年頃に使ってみたことがあったらしい。「ppapのバックエンドを家庭内LANと切り離すのに使うことにした、効果はプラセボレベルで効いている感じ」とか書いている。
しかし、その後、VLANは使わなくなっている。
過去ログの話題にも出てこない。
記憶では、なんか上手くいかなかったことになっていて、どう上手くいかなかったか明確な記憶はない。今年2月のエントリーに、割り振りが上手くいかなかったとか、そうした機能は使わないままになったとか書いているんだけど、いや、使ってたんだって(訂正を入れました)。
NASの扱いの判断が難しかったという印象だけが残っている。
実際、どうだったのだろうか、、。
話を戻す。
その後、2022年にPPAPのMIddle-EndとBack-Endを直結することで、ネットワークを分割した。
Middle-Endまでが家庭内LANと同じネットワークで、そこから先は別のネットワークになり、家庭内LANのブロードキャストパケットは流入しない。
これはそれなりに効果があって、現在も継続中だ。
今の装置の配置だと、PCトランスポートの枝は全くアップデートを考える必要がない。 つまり、ウェブに繋がる必要はないのだ。
MIddle-Endも家庭内LANの影響から開放してみたい。
GS105Eでなんとかなるのではないか。
うちの家庭内LANに繋がっている機械は、3つに分けることができる。
1つはオーディオ関係でアップデートする必要がないもの。 前述したとおり、apu2などPPAPのMiddle Endなど。ウェブに繋がる必要がない。
2つめは、オーディオに関係のある機械で、アップデートやダウンロードのためにWeb につながる必要があるもの。LMSサーバーや音源用NAS、コントローラーとして使うノートPCがこれにあたる。mpdサーバーはウェブにつながる必要はないけど、コントローラーPCからアクセスする必要があるので、違うネットワークには出来ない。
3つめは、パケットやノイズにそれほど配慮する必要がないもの。家族が使うPCやスマホ、プリンターなど諸々。多くは無線LANでつながっている。
僕が使うオーディオ機器で、WiiM miniは無線を使う。どうするか。しかしメインシステムに繋がることがなく、ざっくばらんに使う機械と考えたら、他のオーディオ機器とは別と考えることも出来そうだ。あと、タブレット端末やスマートフォンでオーディオをコントロールすることもある。アクセスするのはmpdサーバーとLMSサーバー。これを無しにしたら、困ることもあるかな。
とりあえず、1を2、3から分離する。
問題は、105Eを使うことで音質に悪影響があるかどうかだ。
図7-1

図7-2 GS105E設定

こんな感じ。
mpdサーバー(PPAP Front)とPPAP Middle-Endのみで構成されるネットワークをVLANで組んだということだ。
サーバーとハブの配置を変えた結果、mpdで処理された信号がONUを経由しなくなった。
音は、多少柔らかくなったのかな。これは多分、GS105Eの傾向だ。過去に聴きなれた感触、そんな感じの音色だ。
悪化したのかというと、評価が難しい。
なんとなくだが、空気の質感を感じる。つまり、微かにモヤがかかっているような気がする、にもかかわらず、見え方がきれいな気がする。細かい音の動きは若干見えにくいが、情報量が減っているのかどうか、よく分からない。動きが見えにくい気がするという意味では減っているのかもしれないけど、なんだか、そう感じない。耳あたりが良いし、本当にこれって情報量が減ってると言えるのかな?と思わせるぐらいには然りげ無く表情が良いので、すごく評価が難しい。
ここで、VLANの設定を止めてみる。
音は多少、元気になった。
騒がしくて硬いと言って言えなくはない。空気の感触も減ったかな。
しかし音の滲み、グラデーションの重なりはVLANを止めたほうが多い。硬いのに不明瞭に感じるのだ。
やはり、VLAN設定している方が良いのかな。
然りげ無いのになんとなく音に凄みがあるのだ。単純にリアリティというとなにか違うような気がするけど。
スイッチングハブに銅メッシュを仕込んで以降、音質が底上げされたというのか、音が悪いというのが見えにくくなった。良いことなんだけど、判断する聴き手の技量への要求水準が上がるので駄耳には辛い。
ここで、ちょっとした問題が。
オーディオ再生が途切れたら、Middle-Endへの道が切れる。mpdサーバーからのpingさえ通らなくなる。
GS105EのVLAN設定を解除したら、つながる。その後、再設定したら、つながったまま、音も出る。音を止めたら、そのうち、途切れる。
どうやら、DHCPサーバーからの経路がVLANで切れているので、IPアドレスをロストするのが原因ではないかと気が付いた。
Middle-EndはDHCPサーバーからアドレスを振っていたので、これを機会に固定した。
これで安定したらいいんだけど。
昔は、オーディオ関係の機械は全て固定アドレスにしていたんだけど、最近はずっとDHCPサーバー任せにしていた(過去ログを読むと2020年よりは前かららしい)。面倒に思うようになって固定を止めた記憶はある。
たしか、固定のほうがトラブルが多いと思ったんだったかな。
もしかして、ネットワーク分離を止めたのは、それが関係あったのだろうか、、、全く記憶はないのだけど。
GS105EによるVLANを使ったほうが良いのか、GS105Eを使わない前エントリーの配置のほうが良いのか。
それは、もう暫く様子を見て判断しよう、と思っていたけど、なんだか待てずに比較してみた。
前の配置のほうが明瞭な音がする。こっちのほうがいいのかな、という第一印象。
しかし、いくつか音源を聴いていくうちに、なんだか音色の表情が硬いように感じられてきた。比較すると、平面的なのだ。VLANを使ったほうが階調が豊かに聴こえる。
情報量が少ないのか?というような印象を最初は持ったが、あたりがおとなしいのでそういう印象を持っただけで、実際にはそうではないようだ。動きが見えにくいというのも、階調が多くて柔らかいから穏やかに見えるだけらしい。特に、ピアノの速弾きがきれいに見えるときに、そういうことなのかなと思う。
まだ即断はできない。しかし当面はVLAN有りで使う。