Oct 05, 2025
Spotifyに付いて少しと、もう終わるかと思ってもまだ続くLANポート周辺
9月、Spotifyがロスレスになった。
しかし、現状は限定的だ。
うちのシステム、Daphile(Lyrion Music Server)のSpotifyプラグインは、ロスレス対応していない。
というか、Spotifyのほうでロスレス配信先を限定しているのかな。
以下引用。
https://support.spotify.com/jp/article/lossless-audio-quality/
ロスレス音質
対象:プレミアムプラン(中略)
対応デバイス
9.0.58以降のモバイルアプリ
1.2.67以降のデスクトップアプリ
他社製の一部のデバイス(中略)
ロスレスで聴けない場合、以下のような原因が考えられます。
お使いのデバイスがロスレスに対応していない
音質設定がロスレスに設定されていない
インターネット接続が弱い
ロスレスで再生できないコンテンツである(以下略)
ということで、DaphileへのSpotifyの配信は今のところ、320kbpsのmp3音質となる。
まあ、仕方ない。
うちのオーディオ機材でSpotifyをロスレスで再生できるのはWiiM Miniだ。
2LレーベルなどのMQA音源も、ボリュームを100%にしておけばMQAとして伝送される。
LANについては、これで一段落と思っていたら、タイムリーというのか、トップウイングからRJ-45空きポート用の対策グッズが販売になった。
https://www.phileweb.com/news/audio/202509/22/26879.html
トップウイング、空きLAN端子に付けるノイズ混入防止アクセサリー「LANmute」 - PHILE WEB
https://www.youtube.com/watch?v=TOgMESc-FZ4
LANmute、DC Au Cable、Silent Fidelity SFP対策版 | 土方久明のオーディオ最先端 第39回 - YouTube
3個で8千8百円。1個で3千円を切る。
これは、安い。僕ならそんな値段で売らない。25個ちまちま作った自分としては労働に見合わない。3千円はありがたい値付けで、しかもシールド付きだ。
しかし3✕8で24個購入したら7万円程にもなる。お金が余るほどある人なら全然痛くないだろうけど、うちでは全てを自作ターミネーターと置き換えるというのはきついな。
そうは言うものの、少しは購入して、挿し替えて聴き比べてみたい。そのうちだ。
といいつつ、本家サイトで買おうとしたら既に11月まで入荷しないという。仕方ないのでアマゾンの逸品館で2セット注文した。
LANmute、6個来たので、下流サーバーの5個と、経路の途中のハブの1個を自作LANターミネーターと交換してみる。
いや、LANmuteのほうがいいような。
音がいい意味で軽くなる。
考えてみたら、うちの自作ターミネーターはパテ詰めして固めて重いので、音も重く固めになるきらいがあるのかもしれない。LANmuteは小さい形状で振動を拾いにくい気がするし、工作の精度かシールド効果か、自作使用時より更に雑味が減って見通しが良くなる。
LANmute、もう少し追加しようかな。スペアがあっても邪魔にはならんし、今のままでも良いけど追加したら更に良くなるかもしれんし。
物事は落ち着いて取り組まないと禄なことにはならんよな。
しかし追加は入手しよう。
今、確認したら、Amazonの逸品館も11月まで入荷が来ないようだ。まあ、たぶん買う人多いわな。
RJ-45ポートは振動の問題に加えてアンテナとして動作する作用もあると、トップウイングでは解説されている。
やはりSFPポートのほうがオーディオ用途には優れているということらしい。
うちではどうするか。
全てをSFP系で接続すると費用が馬鹿にならない。
あちこちに使っているスイッチングハブを減らして、空きポートを減らさないといいけない。
そういうわけで、試しに減らせそうなハブを一つ外してみたら、音が弱くなる。生命感が落ちる。伝送経路をシンプルにしてみようとLANケーブルの接続場所を変えたら、音が僅かに濁る。
なにしろ、一筋縄にはいかない。
空きポート対策をここまで打っても、ケーブルの接続場所で音が変わる。そして、現状がベストかどうかも不明なままだ。
ハブはノイズ源であると同時に、信号を強化する装置でもある。
SFPのほうが、そういう機械の特性に因る心配は少ないのかな。どうなんだろうね。
ハブは少ないに越したことはないのだろう。
空きポートが少ないほうが対策するに良いし、SFPへの移行もしやすい。あれこれ試行錯誤する要素が少ないほうが、圧倒的に楽な筈だ。
しかし、現状、減らすのは簡単ではない。
クオリティを維持しながらというのでは、あまりにも手がかかる。
今からやるなら、結果はどうなるか考えず交換して、そこから再構築する気でやる、という感じになるかと。
ちょっとしたギャンブルだし、手間やコストがかかりすぎる気がするので、SFPについては当面は様子を見ることにした。
さて、ここにきて、うちのシステムには運用上の問題が生じている。
というのは、うちでは今まで、音量調整はmpdのデジタルボリュームで行っていた。
デジタルボリュームを100%にしたら、音が大きくなりすぎるからアンプのボリュームをかなり絞らないといけない。
アンプのボリュームを絞ると、若干だが音が曇るような感触があり、それに比べたら、アンプのボリュームを上げてデジタル出力を下げたほうが音が良いと感じて、そうしてきた。デジタルボリュームを絞って音の変化が無いかと言われたら僅かな違いはあると感じたが、それでもアンプのボリュームを絞るのに比べたら変化が少なかった。
一般的には、ビット落ちとかビットパーフェクトとかの問題があってデジタルボリューム100%がいいと言うが、うちではlibsamplerateで384/32にアップサンプリングするので44.1/16のデータにデジタルボリュームを使うのとは様相が違ってくる。だからデジタルボリューム優位なのかな、と思っていた。検証したことはないけど。
それが、どうやら逆転した。
デジタル出力を100%にして、アンプのボリュームを絞ったほうが、良くなったみたいなのだ。
これは、どう考えたらいいのか。
うちのシステムは、デジタル信号の違いに以前より鋭敏に反応するようになった、ということではあるのだろう。実際、音源の音質差に因る再生音の違いは以前よりも大きく感じる。同じように、デジタルボリュームを絞った音と100%にした音でも聴感上の差異が以前よりも大きく感じられる。音楽の生命感の差異、僅かな濁りの差異として現れる。
原因は、以前はジッターによって隠されていたデジタルボリュームの弊害が、聴き取れる形で現れた、ということだろうか。どうなんだろう。
それにしても、アナログボリュームを絞ったときの弊害は、どこにいったのか。
これで思い当たるのは、最近は以前よりも再生音の音量が大きいこと。ついつい、大きくして聴いてしまっているのだ。つまり、アナログボリュームを絞る弊害が、いつのまにか以前よりも少なくなっている可能性がある。それぐらいしか、思い付かない。
しかし、差異は少ないと言えば少ない、かな。
無視してもいいかな。
もしもデジタルボリューム100%に固定するとしたら、Brooklyn Ampの運用が困難になる。ボリューム調整を担う機器が必要になる。SM-SX100のRCAライン出力を使うことが出来るかもしれないが、Brooklyn AmpのRCA入力は、若干弱い。XLRで使いたい。SM-SX100にとっては荷物だろうし。
まあ、SM-SX100はデジタル100%固定でアンプのボリュームを使って、Brooklyn Ampにはデジタルボリュームを使うというのもありなのか。
そんなこんなで、いろいろ収まりがつかないが、引き続きあれこれやっていく。