Mar 07, 2007
JASRAC発表
先日のおふくろさん騒動の続き。
JASRACがコメントした。
以下、リンク。
「おふくろさん」のご利用について 2007.3.7(JASRAC)
利用者各位
「おふくろさん」(作詞:川内康範氏、作曲:猪俣公章氏)の歌詞の冒頭に保富庚午氏の作とされる歌詞を付加したバージョンについては、著作者である川内氏から意に反する改変に当たる旨の通知がなされており、同氏が有する同一性保持権(著作権法第20条1項)を侵害して作成されたものであるとの疑義が生じております。
このため、改変されたバージョンをご利用になりますと、川内氏の有する同一性保持権の侵害その他の法的責任が生じるおそれがありますので、ご留意ください。また、あらかじめ、改変されたバージョンが利用されることが判明した場合には、利用許諾をできませんので、ご了承ください。
なお、オリジナルバージョンの「おふくろさん」は、従来どおりご利用になれます。
川内氏からの通知は正式な文書ではなかったのではないか。
それでもコメント出すというのは、騒ぎが大きいからかな。
オリジナルバージョンの「おふくろさん」は、従来どおりご利用になれますということなので、作詞家が特定の歌手に対して歌うのを禁止することは出来ないということを明確にしたと言っていいでしょうかね。
同時に、同一性保持権侵害の「疑義」という表現をしている。
これはどうなっていくのか。
以下、報道にリンク。
紅白バージョンの「おふくろさん」、JASRAC認めず(asahi.com)
森さんの所属事務所などによると、付け加えているのは「いつも心配かけてばかり いけない息子の僕でした 今ではできないことだけど 叱(しか)ってほしいよ もう一度」の歌詞。「おふくろさん」は71年の曲で、森さんは77年から作詞家の故保富庚午(ほとみ・こうご)さん作のこの部分を冒頭に付けて披露してきたという。
川内氏と森進一氏の「おふくろさん」騒動でJASRACがコメント −「歌詞追加バージョンの利用許諾はできない」(AV Watch)
異例の発表…森進一改変版「おふくろさん」認めず(ZAKZAK)
改変「おふくろさん」に異例の注意 作詞家の通知で著作権協会(sankei web)
「おふくろさん」は昭和36年に発表。森さんは1970年代半ばから歌い出しの部分で、原曲にはない語りふうの歌詞を入れるようになった。
語り風の歌詞というより、歌がくっついてますが。
メロディー付きの歌を冒頭に付けるのと、イントロに語りを被せるのとでは、まったく違う気はするが。
誰が、語りといったんだろう。
もしかして川内康範氏が言ったんだろうか。
あと、JASRACが認めないという記事が多いけど、「改変バージョンを認めない」じゃなくて「改変バージョンの利用許諾ができない」であって。
疑義が生じているから許諾できないのであって、疑義が晴れたら許諾できるのだろう。
そこのとこは、微妙に違う気がする。
同一性保持権については、こういう意見もある。
日本人は「ゆがんだ著作権意識」で洗脳されている(音極道茶室)
著作者人格権(同一性保持権)に関する議論(Creative Commons Japan)
引用。
ここで、皆さんに理解していただきたいのは、世界的には、著作者人格権のうち同一性保持権は、日本の著作者人格権とは基準が異なる、ということです。日本の著作者人格権は、著作者の意に反する改変について同一性保持権を広く認めています。これに対して、世界的には、著作者の名誉声望を害する態様での改変に限って、同一性保持権の行使を認めている国がほとんどなのです。したがって、このような限定的な範囲での同一性保持権について尊重する、という方針を採ったとしても、日本で議論されているような「いかなる改変でも同一性保持権侵害になる可能性が否定できない」といった危険性は存在しないのです。(ちなみに、日本では、近年追加された実演家人格権では、この世界標準に合わせて「自己の名誉または声望を害する」改変のみに同一性保持権の行使を認めていますね。)
どういったスタンスで判断するかで、全く違ってきますよね。
Mar 05, 2007
JASRACへの歌唱禁止申請
先日のおふくろさん騒動の続き。
川内氏が糾弾「森とは妥協しません」(デイリースポーツonline)
なかなか、すごいことになっている。
解説にもリンク。
「おふくろさん」事件続報(栗原潔のテクノロジー時評Ver2 [ITmedia オルタナティブ・ブログ])
「森進一にだけ唄わせるな」というのは無理(benli)
話はCDの作詞者の記載がどうだったのかなんていう、些末な問題wではなくなっている。
6日、追記です。
こういう記事がネット上にあがっている。
テレ朝の長野智子さんが言ったことはどうでもいいけど、こんな記載が。
引用。
付け足された歌詞は「いつも心配かけてばかり、いけない息子の僕でした、・・・」と四フレーズの歌詞であったが、川内氏の原詩の冒頭にイントロのメロディーに乗せて歌手森進一が唄っていた。セリフと言われるものとは明らかに異なる、まさに楽曲の一部となっているものである。
語りじゃないの?
実はとあるところで僕も見てしまった、確かに歌っていました。語りを足してるというのとは違って、替え歌、編曲のレベルですね。
著作人格権の侵害として、十分に問題となり得ると思います。
どうなることやら。
7日になってさらに追記。こんな記事が。
おふくろさん歌唱禁止にJASRAC困惑(asahi.com)
ソースは日刊スポーツとのこと。以下引用。
著作権の信託を受けている川内氏から正式要請があれば、歌唱禁止の是非について議論しなければならない。著作権等管理事業法には「正当な理由がなければ、取り扱っている著作物等の利用の許諾を拒んではならない」(第3章第16条)とある。つまり、現在は森の歌唱を許諾しているが、川内氏から正式な申し入れがあれば、訴えが正当かどうかを、判断することになる。
そうなんだ。議論しなきゃいけないのか、、。
自分の曲がたびたびテレビでかかってるのに使用料がびた一文支払われないから、テレビで使用禁止にしたい、という申請は議論の対象になるんだろうか。
え、支払われるですか。
なんか、あんまり変な議論されるよりは法廷で決着付けてもらう方がマシじゃないか?
いや、別にJASRAC、信用しないわけじゃないですよ。
関係ないけど、男の操っていう漫画の単行本を最近買って読んだんですが、ストーリーの中で主人公が替え歌、編曲をしちゃう場面があるんですね。是非がどうというんでなく、なんとタイムリーな、と思ってしまいました。
漫画自体は、厳しくも優しい感じでした。
47秒の音楽
のっけから追記。
47(ヨンナナ)スタート!!(mF247)
ここへのリンクがないといかん。
こっちのほうが分かりやすい。
引用。
「47」は、これまでの「着うた(R)」とは全く異なったもの。 いわゆる「着うた(R)」が、フルサイズが4分や5分の楽曲の一部分だけを抜き出したものに対して、 この「47」は、1曲で表現すべきことのすべてが、47秒に詰まっています。
そして、47秒で完結した曲は、間違いなく、とても密度の濃い、洗練された世界を持つことになります。
ブログで語られていることよりも分かりやすい。
着うたとは違う「作品」としての意味合いが強く打ち出されています。
僕の携帯では聴けなかった。
リンク。
着うたはCDシングルの後継 その1、その2、その3
着うた 47秒 その1、その2、47(ヨンナナ)オープン!(丸山茂雄の音楽予報)
Aメロ、Bメロ、サビと来て、昨今はサビしか聴いちゃいないということらしい。
昨今の歌がつまらないのはそういうことらしい。
そんな御時世に合わせた音楽を47秒で提供してはいかがかと。
どこからどこまで本気で言ってるのか分からないのですが、商売としてスタートする。
引用。
私は音楽業界関係者ですから「音楽は良い音で聴いてほしいし、才能を投入した一曲をキチンと聴いてほしい」という立場ですが、ユーザーが「そんなのいやだ、メンドクサイ」と言ってますから、どうにもなりません。
僕は逆に「音楽は良い音で聴いてほしいし、才能を投入した一曲をキチンと聴いてほしい」という態度で作られた音楽が、めっきり減ってきていると思っています。
それは丸山氏も言ってることで。
でも、それを今更ユーザーのせいであるかのようにいわれてもな、というか。
子供時代に聴くポップミュージックであるJ-POPが、着うたで十分と思われるような聴き方を許すようなものだった結果、そういう顧客が大量に生まれたと考えます。
粗製濫造のツケが回ってきたということです。
ユーザーは「長い」「難しい」曲を扱いかねてメンドクサイから「サビ」だけ聴いて、曲全体を推し量るという極めて高度な技術を習得しちゃったらしいのです。(笑)
高度とはキツい皮肉ですね。
要するにサビ以外はつまらないと思い込んでるってことです。
もしかしたら丸山氏は、サビだけが提供される着うたというもののクオリティに納得がいかないのかも知れません。
サビだけ聴いて満足されては、ミュージシャンにとっては中途半端。
J-POPだから出来ること、なのかも知れませんが、ハンバーガーのパティだけ食べるようなもんでしょ?
美味いはずがない。
最初からハンバーグとして作ったものの方が、善いもの出来るよね、という。
47の着うたが他の切り刻まれた着うたよりも聞いてて気持ちいいってことになって、逆に従来のポップソングの有り様について省みられるようなことがあるなら、まあ、いいんじゃないかなとか。
つうか、mF247もアンチテーゼの商売だと思うから、今回もそういうことなんだろうか。
こういう話もある。
06年の有料音楽配信売り上げ、CDシングル抜く(ITmedia)
ネット音楽配信がCD店の売り上げ飲み込む(yomiuri online)
2006年第4四半期及び2006年年間有料音楽配信売上実績について(RIAJ)
著作権法改正について
知的財産権侵害事犯でもネットオークションがらみが増加
海賊版対策の強化に向け、著作権法における「親告罪」の見直しを 政府の知的創造サイクル専門調査会が提言案(internet watch)
海賊版対策で著作権法改正 政府の知財本部が提言(47NEWS)
知財戦略本部の専門調査会、海賊版対策で著作権法改正など提言(知財情報局)
とりあえず、メモ。
今更だがコピーワンスとかめんどいんだねー
DVDレコーダー:普及進まず 操作の難しさなどで敬遠か(MSN毎日インタラクティブ)
ということなんだけど、以前の私は、そんなもんなの?と思っていた。
普通に繋いでマニュアル見て操作すれば出来るんじゃないの?と。
どうも、僕は甘いようです。
引用。
操作方法を簡単にする取り組みは始まっている。松下電器産業とシャープは、自社の薄型テレビとDVDレコーダーを専用コードで接続し、一つのリモコンで操作できる商品を昨年から投入。ディスクを入れればテレビも起動して再生が始まるといった簡単さが受け、両社はシェア1、2位に躍進した(BCN調べ)。
なんじゃそりゃあ。。。
普通に繋いだら普通に使えるようにはなってないの?
独自の仕様って、そんなにいいもんかね?
最近、ニュースかDVDを見るぐらいしかテレビを使わないから。
まあ、DVDレコーダーなんてあっても使わないよなー、というような暮らしだから知らなかった。
先日、最近の機械がどんなに大変か読んで驚いた。
著作権むずい(あずまきよひこ.com)
、、、そんなことになってるのか。。。
はっきりいって、こんなので売れると思う方がどうかしてる。
つうか、これはDVDレコーダーの話じゃない?
似たようなもんでしょう、記事を読むに。って、乱暴か?
関連でリンク。
コピーワンスだけじゃない、地デジへの移行に残された問題(笠原一輝のユビキタス情報局 pc watch)
コピーワンス制限議論はEPN主導に(本田雅一の「週刊モバイル通信」 pc watch)
「コピーワンス見直し論」に分け入るインテルの戦略(ITmedia)
Mar 03, 2007
3月12日にシンポジウム
メモでリンク。
著作権保護期間延長問題を考えるフォーラム 公開トークイベント「なぜ、いま期間延長なのか — 作品が広まるしくみを問う」(thinkcopyright.org)
日時
3月12日(月) 午後6:30 - 8:30
場所
慶應義塾大学三田キャンパス東館6F Global Studio(120席程度)
詳細はリンク先で。
Feb 26, 2007
Winnyの危険性
2月17日、大阪弁護士会館で、シンポジウムが行われていました。
主催は大阪弁護士会 刑事弁護委員会、情報ネットワーク法学会、情報処理学会。
情報処理技術と刑事事件に関する共同シンポジウム「IT技術と刑事事件を考える−Winny事件判決を契機として−」(情報処理学会)
ネットニュースにリンク。
「Winnyは既に必要な技術ではなく、危険性を認識すべき」高木氏講演(internet watch)
とても分かりやすい記事で、高木氏の論調は非常に納得できると思いました。
刑事事件被害者のプライバシー情報など、本当にあってはならない流出事件が繰り返される現状を見るにつけ、流出させないように注意しようって言うかけ声じゃどうにもならないんだな、と思っていました。
人間のすることだからどうしても完璧にはいかない。
じゃあWinny規制なのか。
それが必要だとしても、先立って金子氏に法的な責任を押し付ける必然性があるかのような考え方には違和感を感じる。
危険な人間が作った危険なソフトだから規制とでもいうような流れがあるようで。
そんな気持ちが悪い考え方で進んでいいのか。
高木氏は「作者が幇助罪で処罰されるのはおかしい」という意見とWinny自体の問題は独立して考えるべきだと主張する。
これだけのことで、ずいぶんスッキリする。
聞けば当たり前のことなんだけど、その当たり前が出来ていたと言えるだろうか。
他、気になったとこを引用。
- 高木氏は、当時Winnyについて議論していたコミュニティにおいて、「Winnyは著作権侵害よりもむしろ、名誉毀損やプライバシー侵害にあたるような映像の拡散が止められないといった観点からの懸念がある」と発言しており、他の関係者もこうした認識を持っていたと思うとした。
- Winnyについて「人がいやがるようなことをする輩が現われた時、たとえそれが多くの人が望まないことであっても、それを誰も止められない」ソフトであると説明。
- Winnyについて、現在では他の技術も存在することから「既に必要な技術ではない」と主張する。
- squirtの仕組みでは、著作権者などからファイルの削除要求が来た場合には、それに応じなければ著作権侵害の意図があると見なされてしまうためで、「結局、著作権侵害を続けたいと考えている人が多いということではないか」とした。
- 米国などと日本の状況を比べた場合には、「日本では送信可能化権の整備や刑事処罰などを進めたことで、逆にWinnyのようなソフトが必要とされる結果となってしまい、同時に流出したプライバシー情報の流通も止められなくなってしまった」と指摘した。
- 「Winnyを使わなければ大丈夫」というのも誤りで、Winnyのプロトコルは既に解析されており、ウイルス自身がWinnyプロトコルでファイルを放流するという可能性を考えれば、誰にでもファイルをWinnyに漏洩させられる危険性があるとした。
- 依然として続いているWinnyによる流出やその報道に対しては、「まるでお祭り騒ぎ。見物客は他人事として楽しんでおり、被害者は同情されない」として、こうした状況は危険であると指摘。
- 高木氏は再度注意として、この講演はWinnyネットワークと同種のものがこのまま社会に存在し続けることについての有害性について語っているもので、作者が逮捕された事件とは独立して議論が必要だと説明。Winnyは著作権侵害の目的以外では既に代替手段があり、Winnyがウイルスやワームの流通プラットフォームになってしまっているという現状からは、ウイルス頒布の処罰化が現在検討されているのと同様に、Winnyネットワーク等の稼動(Winnyの使用)の違法化についても検討すべきだと主張。「Winnyネットワーク等」の定義をどうするのかの線引きは難しいとしながらも、検討は必要だと考えるとした。
著作権ってなんかいろいろ
森進一も大変。
森進一 勝手に歌詞加えて作詞家激怒(スポニチ Sponichi Annex)
歌い始めに語りを加えるぐらいアレンジの一部でいいじゃん、とも一瞬思ったのだけど、、、
森サイドは「30年ほど前にコンサート用に付け足したもの。先生の著作権を侵害したつもりはない」と説明。ただ、一部CDの歌詞に、セリフの部分がそっくり入っているなど、(以下略)
ってことは、著作人格権の侵害になるの?
それとも、そのCDに作詞家の保富康午氏、作曲家の猪俣公章氏の名前も併記されているのだろうか。
もし、川内康範氏の名で、変えられた歌詞が記載されてるとしたら、道義的にどうとかいう曖昧な話だけでは済まず「川内氏は法的手段も検討」ということに十分になりうるかも。
一方、これって何だという話。
お願いですから私の本は買わないで、有名ビジネス本の作者が変わったお願い(Technobahn)
ネット上で自身が書いた書籍をクリエーティブ・コモンズのライセンスに従って他者による自由な再販や販売を認めるという条件で公開していた著名なビジネス本作家セス・ゴーディンさんが怒っている。
クリエーティブ・コモンズのライセンスに従って無断でゴーディンさんの書物の出版を行った出版社が現れたからだ。
記事が間違ってるのかと思ったら、そうじゃない。
この作者は、無料で公開されたものだからまさか有料で出版されるわけないと思ってたらしく、ところが意に反して出版されたのだと。
いまさら怒られたって、出版した会社も辛いとこだ。
だいたい、ネットでただで見れるからと言って「売られない」と思う方がおかしい。
いや、それは電車男を知ってるから言えることかもしれないけど。
ネットを見ない人もいるし、そういう人にとって魅力的な本が売られたのなら買う。
まあ、予想外だったのは御愁傷様としか言い様がないが、その後の主張が、ちょっと、かなりおかしいじゃないか。
記事には「クリエーティブ・コモンズのライセンス形態の一つとして商業再販を許可した以上、後でとやかく言うのはおかしいのではないかといった厳しい意見もネット上からはでている。」とあるが、どこが厳しいのか教えて欲しいぐらいだ。
クリエイティブ・コモンズを信じた出版社の迷惑はどうなるのだろう。
出版社はこの作者に、損害賠償請求ぐらい出来るんじゃないだろうか。
ネット君臨問題・その後
以前の話がどうなったのか、メモリンク。
-
毎日新聞「ネット君臨」取材班にインタビューした
新聞が背負う「われわれ」はいったい誰なのか(CNET Japan Blog - 佐々木俊尚 ジャーナリストの視点) -
「ネット君臨」問題が明らかにしたもの(前編)
「ネット君臨問題」が明らかにしたもの(後編)・嫌悪感の源泉はどこに(ガ島流ネット社会学:IT-PLUS)
憲法改正国民投票法案
メモでリンク。
気になる話:国民投票法案(what's my scene? ver.7.0)
国民投票法案の中身を知っていますか(ビデオジャーナリスト神保哲生のブログ)
え、そうなの?という話。
国民投票法には、投票率の規定がないんだそうだ。
憲法を引用。
第96条
この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
2 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
そっか、憲法にも規定がないんだ。
中学の頃習ったけど、てっきり全国民の過半数だと思ってたよ。
どうもこのあたり、解釈がいろいろあるようだ。
しかし国民の2割足らずの賛成で改憲されるというのは、ちょっと待ってと思う。
というか、重要なことなんだから投票に行けよということにもなろうかとは思うけど、実際に投票しにくいような仕組みになってるとしたら、こまる。
神保哲生のブログから引用するけど、
まず、国民投票の方法について、法案では「関連する事項ごとの投票」となっているが、これでは国民は複雑に意見が絡み合う問題でも二者択一の選択を迫られてしまう可能性が高いと言う。例えば、憲法9条を改正する場合に、自衛権のみを明文化する条文と、集団的自衛権の行使を認める条文が提示された場合、(以下略)
ちょいまち。
国民投票って、改正案がひとつあって、改正するかしないかを投票をするというわけではないの???
どっちの改正案にも反対、改正反対って人も投票できるんですよね?
よくわからないぞ。。。
Feb 22, 2007
Magic Dream、とりあえず使ってみた/ゴムシートの効果
とりあえず、写真をアップ。

これはうちのスピーカーの天板の状況。
ごらんのとおり、御影石のボードが乗っている。
以前は1mm厚のゴムシート片を介していましたが、今は直置き。
これがあるおかげで、エンクロージャーの箱鳴りがかなり抑えられています。
今回、これを浮かしてしまおうと。


Magic Dreamで浮かしてみた。
写真よりも、実際にはもう少し中央よりに置いて3点支持しました。
スピーカースタンドの下の黒檀コロと替えてみたらどうなのか試してみたいのですがその前に、傾向をみてみようと。
すみません、、。
重いスピーカーを動かす根性とか暇がないので、試験的な試みです。
どこで使おうと、効果は現れるのではないかと考えました。
音はどうなったか。
まず気付いたのは、低音がかなり引き締まった。
いや、引き締まったというか、低域の音量もかなり減っています。高域過多な傾向。
しかし拍手の音などはリアル。
4425mk2のアッテネーターを絞ってみる。まぁ、多少、高低のバランスは改善したか、、。
かなり硬い感触の音です。
もとの御影石直置きに戻してみる。
音色に潤いがあって瑞々しい。こんなに低音が出ていたんだ、と思いました、、。
直置きの方が「美しい」音色です。
オーディオ的な情報量については、よく分からない。直置きとMagic Dream使用、どっちが多いんだろうか?
今回、天板の下に使ってみて、やはり大きな効果がありました。
Magic Dreamというインシュレーターが振動エネルギーを吸収する能力は、かなり高いと思います。
しかしここまで強力だと、使いようが問題になってきそうです。
もうひとつ見極める必要があるのは、今回みられた音の硬さはインシュレーターの癖なのかどうか、ということでしょうか。
案外、天板の御影石の癖で瑞々しく聴こえている可能性があるかもしれません。
ふと思って、ゴムシート片を天板と御影石の間にかましてみる。

1mm厚のが手元にないので、0.5mm厚のを使う、、、
なかなかいい感じ。
微かにまとわりついていた滲みがとれて、楽器の音が落ち着き明瞭になったような気がします。かなり質感が違います、、。
昔はこんな質感の音を聴いてたような気がする。
いつの間にか(多分、引っ越しを機に)、どっちでも大して変わらないと思ってゴムシートを外してしまっていたようです。
こんなところが重要なポイントの1つだったとは、気付かなかった、、、まいりました。
Feb 20, 2007
常識は通じない
メモでリンク。
公文書を読む(松浦晋也のL/D)
官僚の文書を読むに際し、注意点をまとめている。
PSE法の混乱を多少なりともウォッチしてた自分には、なるほどと頷けるところが多い内容でした。
昭和37年から中古販売も電気用品取締法の対象だったと、寝耳に水の答弁を聴いた時には、そんな常識外れな話があるかいと思ったものですよ。でも文書の上では正しいのだろうな。
さらに「ビンテージリスト」なるものに至ってはまさに官僚の作文の中だけで整合性が取れているもので、世間一般で言う「ビンテージ」という言葉の常識に捉われていては、全く了解不能です。
陰謀論とかなんとか言われもし、自転車道についての行政の意向が本当はどうであるかはよく分かりませんが(でもまあ、危険なところは自転車通行止めに出来るようにしようというのであれば、よっぽど分かりやすい気はするけど)、官僚の文書は常識に捉われず注意して読む方がいいというのは、全く同意するところです。
ていうか、分かりにくいよ彼らの文章は。
Feb 19, 2007
デサフィナード掲示板から
2月18日(日)14時15分の書き込みを引用。
米の制裁徴収限度額 投稿者:コマプ墨田 投稿日: 2月18日(日)14時15分29秒
昨夜2chでアメリカの同種問題の英文記事がリンクされていまして、翻訳ソフトたよりで解読しましたら、こういう情報が在るわけです。
ASCAP & BMI -- Protectors of Artists or Shadowy Thieves?
By Harvey Reid
http://www.woodpecker.com/writing/essays/royalty-politics.html>If you use the music, either you pay their fee or they sue you if they catch you using it without the license. And they can charge you penalties up to $20,000 + legal fees per infraction!) ASCAP has teams of lawyers who do nothing else and who are extremely well-versed in the technicalities of the law, and a tavern owner and a small-town lawyer have essentially no chance of winning a lawsuit.
この筆者は、<ASCAPの強硬な徴収体制に問題はないんだろうか?>というニュアンスだと思うのですが、上記抜粋部分を見るとなんだか気が抜けてしまいます。徴収のパターンはまさにJASRACそっくりなんですが、ペナルティ徴収の限度額がちゃんとあって$20000だそうですよ。「まで、課すことが出来る」という文章ですから、最高レベルで違反してる場合じゃないですかね? 例えば名古屋のライブハウスみたいにかなり管理楽曲のみ利用で営業していたなら、最高限度額になると思うのが普通の見方でしょう。さほど使ってもいないのが明らかなのに、最高限度額までもっていったら、最高限度額の意味が無いわけですね。
ASCAP懲罰徴収限度額 → 約¥2400000 = 約$20000
ビートルズ逮捕事件 → 約¥8400000 = 約$70000
名古屋ライブハウス逮捕事件→ 約¥16000000 = 約$134000デサフィナードさんの場合、一般常識で見てペナルティー限度額になるほどの利用状況だと到底見えませんが、最初の請求でアメリカであれば最高ランクのペナルティー徴収に当たる額を請求されていることになりますね。もしアメリカで、デサフィナードさんやビートルズ逮捕事件水準の違反で最高限度額になる罪状(?)だというジャッジだと、より度合いの高い違反との体系的な差を形成できないので、法の威信が完全に失われることに成ります。そこには綿密な査定があって額が算出されるはずですよ。名古屋のケースに至ってはアメリカ人は作り話だと思うでしょう。この筆者やASCAPでさえも。
海外の著作権管理がどうなっているのかはとても気になっていたところだったので、今回の内容はとてもありがたいところ。
しかし、どうなんだ、penalties up to $20,000 + legal fees per infraction、ということは、2万ドルまでのペナルティ+違反相応の法的な支払い、っていうことじゃなかろうか、、。
件のアメリカのコラムにリンク。
ASCAP & BMI -- Protectors of Artists or Shadowy Thieves? By Harvey Reid(Woodpecker Records)
上記の掲示板からの引用部分の一部を訳す。
ASCAPには、法律の専門分野に非常に精通し、もっぱらそればかりを仕事にしている弁護士のチームがあります。本質的に、居酒屋所有者と小さな町弁護士には、訴訟に勝つという機会が全くありません。
日本もアメリカも似てるようだ。
アメリカのASCAPもかなりJASRACに近いことしてるようで、JASRACについて考える掲示板から引用。
ASCAPって 投稿者:てるてる 投稿日: 2月19日(月)16時47分17秒
ASCAPのサイトをぼんやり眺めてたらこんな記事が・・・
翻訳駆使して読んだ限り、1年ちょい無断使用したナイトクラブに8.5万ドルみたいに読めるんですが、どうなんでしょう?
さすがアメリカって感じです。にしても65倍の著作権料って、スゴイっすね。http://www.ascap.com/press/2006/100206_owlclub.html
http://www.ascap.com/press/2006/101906_infringement.html
上がってる記事にリンク。
CALIFORNIA NIGHTCLUB ORDERED TO PAY ASCAP MEMBERS $85,000 FOR COPYRIGHT INFRINGEMENT
PUERTO RICO HOTEL ORDERED TO PAY ASCAP MEMBERS $60,000 FOR COPYRIGHT INFRINGEMENT
(ASCAP)
リンクされてる記事にあたってみましたが、前者のカリフォルニアのクラブの場合、2003年の「first contact」から支払いを拒否しつづけた為に65倍支払うことになったらしい。ということは、当初は1000ドル強ということか。
To make matters worse, one of the owners threatened physical abuse to those representing ASCAP.
ということで、ASCAPの職員に身体的に何かしたらしいですね。
2つ目の記事の場合、1998年以降で30倍で6万ドルに。当初の請求は2000ドルということなのか?
よく分からないのが、Puerto Rico hotelということは、アメリカ国外?
いや、プエルトリコって、アメリカの自由連合州、自治領なんですね。知らなかった。
ともに、支払いを拒みつづけたケースということなんだけど、最初は数千ドル(日本円にして数十万円)というとこが、突然小さな店に訪れ数百万円からの請求をしてくるJASRACとは違うところ、なのか?
このASCAPというとこが面白いのは、ネットラジオとかもやってるところ。金だせって言うばかりじゃないよって雰囲気。実際のところはよく分からないが。
グッズ販売もしてるんですね。
日本のJASRACが、JASRACキャップやTシャツを売るようなものか。
想像したらイヤな気分に、、。
デサフィナード掲示板から2月12日(月)21時37分の書き込みを引用。
ライブの中止 投稿者:デサフィナード 投稿日: 2月12日(月)21時37分36秒
地元の社会人で構成されているアマチュアバンドの方から、
デサフィナードにライブの申し込みがありました。
演奏曲をお伺いしたところ、JASRACの管理楽曲が入って
いるようなので、JASRACに許諾を得るようお願いしました。
このライブはノーチャージです。
もし、営業時間中でのライブに問題があるのであれば
ライブ当日は臨時休業をし、演奏場所を無料で提供する事も
提案しました。
しかし、残念ながらJASRACから許諾は得られず、
2月15日のライブは中止となりました。
そこまでやるか。これについて、benliにリンク。
デサフィナード事件(benli)
引用。
第1審の主文だと、演奏者側の企画・主催にかかるライブのためであっても楽器類の店舗内への搬入が禁止されるので、そこでJASRACの管理著作物が演奏されなくとも、また、演奏者側がJASRACの管理著作物を演奏する場合には利用料をきちんと支払う人々であったとしても、ライブのために楽器類を搬入した段階で間接強制金の支払い義務が生じます。
判決のせいで、そういうのが認められるということらしい。
なんで、日本はこんなことになっちゃってるんでしょうかね、、。
アメリカでもあるのかねぇ。
JASRACといえば、こんなのもあるのでメモでリンク。
wtf!! The legend of JASRAC【すごいぜ!JASRAC伝説】(youtube)
Feb 12, 2007
Magic Dream
さて、実はMagic Dreamは1月下旬に到着していました。
でもまだセッティングが出来ていない。
スピーカーの下に使ってみたいと思ってるんですが、暇ない。
とりあえず、写真をアップ。






質感は、J1黒のコーンとすごく似ている。
金属球の材質は不明。
上3枚の写真、本体にあいている穴は2種類で、球の受け皿だけじゃなくスパイク受けとしても使える設計。
レポートは追々、、。
Feb 11, 2007
オリコンの件、もう一度
音楽配信メモのエントリーについて、もう一度。
オリコン訴訟問題で烏賀陽氏が株式会社オリコンに対して反訴を行う(音楽配信メモ)
ここからリンクされているネットニュースに、ここからもリンクです。
オリコン対うがや訴訟で、被告経験者がアドバイス 「裁判なんか起こすんじゃなかったと思わせよう!」(OhmyNews)
武富士に訴えられたジャーナリスト三宅勝久氏へのインタビュー記事は興味深い。
企業にも訴える権利はあると言うが、実際それが訴えられる個人に取ってどういう意味を持つのかということが書かれている。まぁ、予想通りと言うか、訴訟って大変なんだよね、日本では(まあ、海外でも大変なんだろうけど)。
それにしても、3年以上戦って勝訴して120万円。
安くないか?
多分、なにが疲弊させるといって、自分の運命が裁判官や弁護士の手のひらの上で転がされ、自分はそれに対して何も出来ない感覚というのがあるんじゃないだろうか。法律って、素人にはわけ分かんないんだよ。勉強しろと言ったって、片手間じゃ限界あるよ。
企業は、専門のスタッフが仕事としてそれをやる。
訴えられた個人は、私生活を犠牲に、さらには仕事も犠牲にやるしかないだろう。
自分の土俵じゃないのだもの。
企業に個人が訴えられた場合、訴訟の経済的負担や弁護団の結成を国が支援するとかした方がいいのじゃないかな。
いろんなケースがあるから極論かも知れないけど。
言論の自由というのは、日本という国の大きな財産だもの。
訴訟によって脅かされるようなことがあったら、国益に反すると思います。
不気味なのは、マスコミがほとんど黙ってること。
彼らにしてみたら、個人の言論の自由なんて、どうでもいいのだろうかね。どうよ?
もうひとつ記事にリンク。
表現者抑え込む大企業の“新戦略” オリコンvs烏賀陽訴訟から透け見えるもの(OhmyNews)