Nov 10, 2023
mpdサーバーに銅メッシュを仕込んでみる(17日、追記)
最近、オーディオサーバーのノイズ対策に、筐体内に銅メッシュを仕込むというのを試みている。
まずPPAP Back-End、Middle-Endときて、Daphileサーバー2台に仕込んだ。
次に、mpdサーバーに仕込む。
mpdサーバーはPPAP Frontであり、UPnPレンダラーでもある。うちではそういう構成で運用している。
まず、テスト用mpdサーバー。
機種は、Hp Elitebook 820 G2。中古のノートPCだ。OSはTiny Core 64 11.1。
仕込み中の写真は撮り忘れた。
銅メッシュはキーボードの裏側に置ければ良かったんだけど、分解の手間が多い。本体の底面側を開けるのは簡単なので、そこに絶縁用の藁半紙と一緒に設置した。GNDはファンの縁の地金に銅メッシュを押し付けて取ることに。
気になるのは、銅メッシュの設置位置が筐体の空気吸入孔に重なるので、冷却機能に影響しないかということ。あまり温度が上がるようなら、設置場所を再検討しないといけない。
前回エントリーと同様の方法で、温度を確認した。
3秒ごとの数値を5分間計測しtxtファイルに打ち出し、それを集計し電卓等を使って平均値を出す。
tc@box:~$ watch -t -n 3 cat /sys/class/thermal/thermal_zone0/temp > temp.txt [ab@fedora1 Documents]$ awk '{sum+=$1}END{print sum}' temp.txt 44438 (min:44000 max:45000)
音を出していないときの温度は、若干、上がった。風通しが悪いからか、、、
次に、音楽を鳴らしてどうなるか確認した。
ちなみに前エントリー以降、温度計測に際して音源に使っているのは下記CD box、1枚目CDのリッピングflacファイル。NAS音源だ。
Quator Danel - Shostakovich - The Complete String Quartets
https://www.discogs.com/release/8599892
Fastest、192kHz 47926 (min:47000 max:50000) Fastest、768kHz 51383 (min:48000 max:58000) Medium、768kHz 57876 (min:51000 max:65000) Best、192kHz 56093 (min:53000 max:62000)
銅メッシュをつける前と比べたら、若干温度は下がっているのかな。どうだろう。
音質はどうなのか。
Medium、768kHzで鳴らす。
ぐっと、良くなった、気がする。何より色合いが濃くなって力強くなった。以前のテスト系 Medium 768kHzは、メイン系のBest 384kHzと比べたら、良く言えばスマートでモニター的だが線が細い印象だったんだけど、厚みが出てきた。
NAS音源でメイン系と比較してみる。libsamplerateの設定が違うので、音は違う。しかし差異はかなり小さくなった気がする。ブラインドでの聞き分けは、僕には出来ないだろう。
ストリーミング音源はどうだろうか。上述した音源は、Deezerにもある。
以前より、ずっと良くなっていると感じる。
NAS音源との比較では、差はある。比較したらNASの方がキレが良くて生命力が強いのだ。若干、情報量も多いような気がする。しかし、以前よりも差は減った。ブラインドで当てるのは、かなり聞き慣れた音源でないと難しそうだ。
テスト系とメイン系で、ストリーミング音源再生を比較してみる。
設定が違うので音も若干違うが、NAS音源のときと同様、音色の濃さがほぼ同等になった。
テスト系の音は、以前はクールで淡白な感触だった。それが銅メッシュを組み込んでからは、熱を帯びて鳴るようになっている。音色がメイン系に近付いて、色合いが濃くなったような感じだ。同時に、余音のような、音と音の間を埋めるような音が、より明瞭にリアルになった感触がある。
なんというか、これだけ聴いていたら、ストリーミングだけで何が不満なのか、という感じに鳴っている。
ここでテスト系とメイン系、mpdの設定を同じにして比較してみる。
メイン系をテスト系に合わせて、Medium 768kHzに。これはテスト系サーバーにとっては相当重く、メイン系サーバーにとっては比較的軽い操作だ。
音源はストリーミング。
温度だけ見たら、テスト系は20℃近く、メイン系は15℃弱ぐらい上がるようだ。
音は、メイン系の方に余裕があるようで僅かに反応が早い。ブラインドでは分からないんじゃないかな。
以前は、ここまで僅差ではなかった。それでも、この微妙な差は、もしかしたら重要な感じで、響きの美しさはメイン系の方が僅かに良いのかな。
ストリーミング音源使用時の温度。
前述のCDリッピング音源と同じ作品の、Deezer音源を使用した。下記が結果。
Fastest、192kHz 49952 (min:49000 max:51000) Fastest、768kHz 53644 (min:51000 max:61000) Medium、768kHz 60738 (min:53000 max:68000) Best、192kHz 57295 (min:52000 max:63000)
やはり、温度は上がっている。UPnPの負担が増えているので当然か。
そういえば、銅メッシュなしのとき、ストリーミングでどうだったか、記録してないな、、、
銅メッシュを外して、ストリーミングで鳴らしてみた。結果は下記。
Fastest、192kHz 47786 (min:47000 max:49000) Fastest、768kHz 53748 (min:51000 max:62000) Medium、768kHz 60738 (min:53000 max:69000) Best、192kHz 58291 (min:54000 max:64000)
温度はメッシュを付けているときよりも低いときがある。前回エントリーで挙げた、NAS音源を鳴らしていたときよりも低いときもある。銅メッシュで温度が下がるというのが、怪しくなってきた。筐体の蓋を開閉した直後に測ったせいかもしれないが、関係ないかもしれない。本当はもっと繰り返しデータを取るべきなんだろうが、そこまで取り組む根気はない。
銅メッシュを外すと、音は良くも悪くもクールになる。奥行、深みは少ないが、これはこれで、そんなに悪くはない。すっきりしていて涼しくて淡麗だ。しかし比較し評価するなら、メッシュがあるほうがいい。
温度を表にしておく。
無音 | Fastest、192kHz | Fastest、768kHz | Medium、768kHz | Best、192kHz | |
NAS | 44000 | 47267 | 53019 | 59670 | 58452 |
Deezer | 47786 | 53748 | 60738 | 58291 | |
NAS (Cu+) | 44438 | 47926 | 51383 | 57876 | 56093 |
Deezer (Cu+) | 49952 | 53644 | 60738 | 57295 |
さて、次はメイン系mpdサーバーの処理だ。
他のサーバーに比べたら新しい。
機種は、Hp Probook 450 G9。OSはTiny Core 64 14.0。
作業に入る前に、銅メッシュなしの状態で温度のデータを取る。
mpdの設定は、Best、384kHzで固定。そのかわり、音を出してるときのデータは、4回取る。
音を出していないとき 47000 (min:47000 max:47000) NAS音源 70896 (min:69000 max:73000) 71262 (min:64000 max:75000) 71705 (min:65000 max:75000) 71514 (min:70000 max:74000) ストリーミング音源 71442 (min:66000 max:75000) 71252 (min:68000 max:74000) 71292 (min:69000 max:74000) 71609 (min:68000 max:74000)
以上、時系列。
NAS音源を鳴らし始めて3分後からデータをとり始めたけど、ちょっと早いのかもしれない。10分ぐらい待った方がよさそうだ(テスト系のときは数10分後から測り始めている)。
意外だったのは、テスト系ではストリーミング音源で温度が上がる傾向があったのに、メイン系では上がらないことだ。NASとストリーミングの音質の差と温度の差に相関関係がありそうだと思っていたのだけど。
いや、考えてみたら上流のデジタルデータを受け付けているmpdサーバーで、データが同じなのに(まあ、調べたわけじゃないけど、同じだと思うんだよね、、)、上流のサーバーが違ったら発熱量が違うほうが、本当はいけないのだ。
でもそこは、ジッターの差によって、負荷が違うのだろうと想像していた。
メイン系は新しい機種で性能も上で、処理能力が大きいので温度差が出ないのだろうか。
テスト系の音を聴き直してみる。設定は、Medium、384kHz。
たしかにNASとストリーミングでは音質に差があり、聴き比べたら、テスト系よりもメイン系の方が音質差は少ない。しかし少ないながらも、音質の差はあるのだ。CPUの温度には現れないレベルということなのだろうか。
そして、驚いたこと。
テスト系より、メイン系の方が、音が乾いて聴こえるのだ。テスト系の方が生々しい気がする。
テスト系を768kHzで鳴らしてみる。音の雰囲気が変わり、こうなると、メイン系との比較が出来なくなった。
メイン系に銅メッシュを仕込む。
筐体の底板を開けるのは比較的簡単。銅メッシュを仕込む隙間もある。
しかし、簡単にGNDがとれない。丸形端子をネジ止めできたらいいんだけど、意外に適当な使えるネジがない。銅メッシュにケーブルを半田付けし、その先の丸形端子を筐体の地金にテープで貼ることにした。
こんな感じ。

電源を入れ、しばし放置して温度を測る。
音を出していないとき 46000 (min:46000 max:46000) NAS音源 70991 (min:69000 max:74000) 71154 (min:64000 max:74000) 72029 (min:70000 max:75000) 71775 (min:64000 max:74000) ストリーミング音源 71775 (min:62000 max:75000) 70706 (min:56000 max:74000) 72010 (min:64000 max:75000) 72282 (min:71000 max:74000)
銅メッシュを設置する前より、温度はむしろ、上がっているかな。
音質はどうなのかというと、あんまりぱっとしない。良い方に変化した感じはしない。しかし、それより問題があって、なんだかサーバー自体が安定しない感じがするということだ。Daphileからのコントロールが不安定な感じ。
なにしろ、上手く行っていない。
温度が上がるのは良くない。
銅メッシュのサイズが大きすぎて冷却が上手くいっていないのかもしれないと考えて、メッシュの量を半分にして、やや小ぶりに、薄くした。細い針金を編んでいるので、切れ端から銅線がこぼれないように注意が必要だ(コンピューターに入れるので、切れ端が変なところに紛れ込んではまずいと思う)。
音はむしろ、そのほうが良いようだ。
硬い感じがとれて色彩感も出てきた。
温度を再計測。
音を出していないとき 47000 (min:47000 max:47000) NAS音源 72375 (min:70000 max:75000) 71825 (min:67000 max:75000) 71571 (min:70000 max:74000) 71867 (min:64000 max:75000) ストリーミング音源 71896 (min:69000 max:76000) 71328 (min:64000 max:74000) 72049 (min:69000 max:75000) 71961 (min:66000 max:75000)
温度は、あんまり、変わらない。
音はというと、それでも、どうにもすぐれない。
いくつか音源を聴くうちに、濁りがあるように感じられてきた。ベールのように霞みが掛かっている。そのせいか、見え方が違ってくる。遠くまでとどかないのだ。
副作用の方が強い。
銅メッシュを外す。
見通しの良い、以前の音が戻ってきた。
しかし、こうなってくると、テスト系の音も慎重に評価しないといけない。
何らかの歪みが、逆に心地良く聴こえているのかもしれない。GNDにものをつなぐときには注意が必要だ。しばしば反応は鋭敏でいいことばかりではない。
それにしても、2台の違いはどこから生じているのだろう。
ともあれ、しばらく、様子を見ていく。
17日、追記。さて、現状のシステムを聴き続けているのだけど。
なんというか、悪くない。
懸念したテスト系の音質悪化はない。こんなならいいかな、という感じで、メイン系mpdサーバーで生じたような不具合は感じられない。メイン系はもとのまま、変わらない状態で機能している。
音の安定感はある。
そういうわけで、引き続き様子を見ていく。
Oct 31, 2023
アップサンプリングの設定を変えてmpdサーバーの負荷を減らしてみる
現在のうちの環境では、Daphileでmpdサーバーに送るDeezerの音は、同じCD水準のデータでもNAS音源の音には及ばない。
前回のエントリーで、ストリーミング音源はupmpdcliがボトルネックになっていると考えたら、mpdサーバーへの対策が有効ではないか、銅メッシュをmpdサーバーのノイズ対策に使えば負荷が減るのではないか、と考えた。
ここでふと、mpdの負荷を減らしたいなら、アップサンプリングしなければいいんじゃないか、と思い付いた。
Daphileからmpdに送られるのは44.1kHz/16bitのPCMだ。それを何もせずPPAPで送れば、どう聴こえるだろう。
mpdサーバーの負担は減ると思う。
過去に試したときは、アップサンプリングした方が良かった。
今はどうだろう、ストリーミング、いや、UPnP音源だったら、どうなのか。
もともと、僕がアップサンプリングを使うようになったのは、コンピューターをオーディオに使い始めた頃に、SRC2496という機器を使ってアップコンバートして鳴らしていたことがある。これは音が良くなった。あと、壊れかけたNASの音源は、mpdによる非力なアップサンプリングでも音が良くなった。
こうしたことから、ジッターが多い環境では、アップサンプリングしたほうが音が良いのではないか、という仮説を思い付いた。なんでアップサンプリングで音が良くなるんだろう、というところから考え始めている。
つまり、そうした現実の理由付けとして考え始めた仮説だ。
そのうち、アップサンプリングと一言で言ってもいろんな手法があり、音も違うことが分かった。
手法で音が違うということは、DACに入力されるデータが異なっているということだ。
そして、DACチップ内でアップサンプリングするという知識も得る。
アップサンプリングによる音質改善の根拠は、DACチップ自体でアップサンプリング(オーバーサンプリング)するより、良質なアップサンプリングが出来る高スペックのPC等で代行したほうが良いという説明に、比重が移った。
というか、世の中でそういう説明が見られるようになった。
SRC(libsamplerate)などを使って良質なアップサンプリングを行うと音が良くなるのはなぜなのか、という問いの答えが、DACチップはナイキスト定理通りの理想的なDA変換が出来ないのでオーバーサンプリングして精度を高めるより他なく、DACへのデジタル入力前に、より良質なアップサンプリングを行うことが可能なら、そのほうがDA変換の精度が上がるから、ということに現在はなっている。
というのが僕の理解。
音の情報量自体はCDで充分だが、DA再生で充分な精度を出すには技術的限界があるから、理論だけで固めた理想論では済まない。だから高品質なアルゴリズムでアップサンプリングすることが有効ということだ。
精度が要らないなら、この限りではない。精度が出てなくても良い音はざらにある。精度が出ていさえすれば良いというものでもない。
そういうわけでアップサンプリングの品質は重要だと思うけど、ジッターを如何にして減らすかも同時に重要だ。
以前は、アップサンプリングすることでジッターの影響を少なく出来るのではと考えていたけど、今はそれだけで事足りるとは考えない。
ジッター対策は音色に効いてくる気がする。
というか、映画に例えてみると、サンプリング周波数やビット深度がフィルムの大きさ、つまり情報量に影響し、ジッター対策はピントに効いてくるとでもいうか、出てくる音の鮮度、色彩感、陰影に影響する。
両方を高めるのが、今のデジタルオーディオで高音質を得る近道だと思う。
正攻法は、安定して高精度なクロックだ。
しかしクロックを生かすには、ノイズや電源の対策が必須になる。ノイズや電源の上でクロック素子が動いているからだ。当然、デジタル信号そのものも、それらの上で動いている。デジタルで01だと言っても実体は電圧変動なのだから、ノイズや電源の影響を受けないわけがない。その影響こそがジッターということだ。
話が広がりすぎか。話を戻す。
何が言いたいのかというと、アップサンプリングを止めることで、音質は低下する。
しかしmpdサーバーの負担、仕事量が減るので、ジッターの減少、音質の向上に繋がるのではないか、ということ。
逆も言えることで、アップサンプリングを行えば音質は向上する。
しかしmpdサーバーの負担、仕事量が増えるので、ジッターの増加、音質の低下に繋がる。
では、どうすれば一番良い音になるのか、良好なバランスとなるのはどんな設定なのか、という考え方だ。
実際に聴いてみて、確かめるしか術はない。
さて。
うちでは2台のmpdサーバーが動いていて、1台はメイン使用で384kHzへのアップサンプリング用、もう1台はテスト用兼768kHzへのアップサンプリング用になっている。なんでわざわざ2台なのかというと、そのほうが設定切り替えの手間がないからだ。
PPAP Back-Endで両方の設定に対応するコマンドが動いていて、どちらのFrontからでも直ぐに音を出すことが出来る。
Back-Endでtopを打つとこんな感じ。
Mem: 93208K used, 3936688K free, 18376K shrd, 5560K buff, 34180K cached CPU: 0.0% usr 0.0% sys 0.0% nic 99.9% idle 0.0% io 0.0% irq 0.0% sirq Load average: 0.00 0.00 0.00 2/109 1319 PID PPID USER STAT VSZ %VSZ CPU %CPU COMMAND 1318 1290 tc R 4016 0.1 0 0.0 top 1208 1092 root S 15484 0.3 0 0.0 /usr/local/bin/ncat -kl 4400 -e /usr/local/bin/aplay -D hw:0,0 -M --period-size=2048 --buffer-size=16384 -t raw -f S32_LE -r384000 -c2 1242 1 tc S 15484 0.3 1 0.0 /usr/local/bin/ncat -kl 4444 -e /usr/local/bin/aplay -D hw:0,0 -M --period-size=4096 --buffer-size=32768 -t raw -f S32_LE -r768000 -c2 1286 1202 root S 5872 0.1 0 0.0 sshd: tc [priv]
まず、テスト用サーバーの設定をいじって、アップサンプリング無しの音を出すことにした。
mpdサーバー(Front)をアップサンプリングしない設定に変更。
Back-Endでは、上記のtop表示だったら「kill 1242」で、テスト用のデータを受信するコマンドを止める。
改めて以下、コマンドを打つ。
/usr/local/bin/ncat -kl 4444 -e "/usr/local/bin/aplay -D plughw:0,0 -M --period-size=64 --buffer-size=512 -t raw -f cd" &うまくいかない。
音が出るまで時間が掛かり、音が出始めた後のコントロール、音量の調整や再生停止などの操作にすごく時間がかかる。数十秒もかかる。768kHzのデータの方が重そうなのに何でなのか、考えるうちに、もしかしたら、バッファーの設定が影響しているのではと思い付いた。
メインサーバーからのデータを受けるコマンドはrootで起動。テスト用サーバーからのはtc(ログインユーザー)で起動している。
コマンドは2つだが、aplay自体は、もともとひとつだ。
音源がCD同等だと、バッファーの数値はずっと小さくなる。音源データが小さいのでコマンドの設定もそれに合わせている。
しかしメイン用の方はもともと、大きい数値がバッファーに振られている。
多分、テスト用からの音源を鳴らしている時も、メイン用のコマンドが同時に動いているから、バッファーの設定がそっちのまま、大きいままなのではないか。
CD相等の音源にとって、それは過剰なバッファーとなる。
結果、操作に対する反応が遅くなる。mpdサーバーの出音を止めても、バッファーに溜まったデータが切れるまで、暫く音が出続けるのだろう。それが20秒前後にもなる。
どうするか。
そもそもの目的、サーバーの負荷を落とすということなら、アップサンプリングの「質」の設定を落とせばいいという考えもある。
テストサーバーのlibsamplerateの設定は「Medium」なので「Fastest」にしたら負荷は下がる。
そしてメインの384kHzに近い値で低めに設定したら、バッファー数値の影響は回避できないだろうか。
ままよ、やってみた。
/usr/local/bin/ncat -kl 4444 -e "/usr/local/bin/aplay -D hw:0,0 -M --period-size=1024 --buffer-size=8192 -t raw -f S32_LE -r192000 -c2" &
これだと反応の遅れは数秒で、使用に耐える。
音色は良い。
768kHzよりも艶っぽい気がする。
しかし情報量は少なくなる。音像間で分離していた空間が、グラデーションで埋まる。まあ、768kHzと192kHzでは、デジタルデータの情報量は4倍の差があるので、仕方がない。768kHzは良くも悪くもモニター的になる。これは、どちらがいいのかという話になりそう。
テスト用といいながら僕が768kHzで鳴らす環境を維持しているのは、これはこれで捨てがたい面があるからだ。
しかし192kHzだと、USB-HDD音源とストリーミング音源の音の差は、かなり縮まったような気がする。
いや、ほんまかいな、と自分でも思うけど、たぶん縮まってるんじゃないかな(でも、こういうときの自分ってあてにならないんだよな、、)。
Fastest、192kHzの設定だけで比較したら、もうストリーミング中心でいいかもと思うかもしれない。
Back-Endで、メイン用の設定のほうを見直すという方法論もある。
大きいバッファーを小さく出来たら、テスト系への影響を小さく出来るのではないか。
そもそもなぜ、「--period-size=2048 --buffer-size=16384」という設定になっているのか、記憶にない。
たぶん、アップサンプリングするmpdサーバーの増大したバッファーの設定に、合わせて増やしただけだと思うのだ。
減らせるかもしれない。
とりあえず、「--period-size=512 --buffer-size=2048」まで減らした。
問題なく音は出ている。あらー、、、
この状態で、テスト系のアップサンプリングをやめて、まともに使えるかどうか、試してみる。
音の出方は、以前よりは良くなった。
しかし、不安定だ。途切れやすい。
mpdサーバーの方を調整。「audio_buffer_size」を増量、"2048"に。多少は安定したが、再生停止に10秒程かかる。
なんでかわからんが、mpdが音源データをどんどん先走って取り込んでいるようなのだ。Daphileなどのインターフェイスで見ると、曲の時間表示が実際よりもどんどん先に進んでいく。
これでは困る。
結局、多少はアップサンプリングしないと安定しないという、よくわからない状態で、今回はけりをつけることにした。
libsamplerateは「Fastest」、負荷軽減優先だ。
サンプリング周波数は、とりあえず192kHz。
テスト系を受けるBack-Endの設定は「--period-size=256 --buffer-size=2048」に、今はしている。
なんだか、あちこちバランス取りながらの設定で、詰めきれないままのことが今までにもよくあったような気がする。
気のせいかもしれないけど、Fastest、192kHzは、昔よりも良い音が出ている気がする。
ノイズ対策などを経て、ジッターが減っている分、改善があるのかもしれない。
USB-HDD音源とストリーミング音源の音の差も、Fastest、192kHzだったら前述したとおり、差異が少ない。なんとなく、バランスがいい音という印象で安心感がある気がする。
もともと、差異が少なければいいというものではない。
ストリーミングの音を底上げするにはどうしたらいいか、というところから始まった話だ。
しかしここに来て、設定による音の違いは無視できないような気がしている。ノイズ対策が落ち着いたら、どのような設定でどのような音になるのか、ゆっくり時間がある時に、確認したいと思うが、設定の要素が多いので、比較すると言っても単純な話ではない。
大仕事になる。あんまり突っ込んだことはしないかもしれない。
最後にちょっと、温度の比較(CPUだと思うんだけど、はっきりしない)。
テスト用サーバーでコマンドを打って確認してみた。
tc@box:~$ cat /sys/class/thermal/thermal_zone0/temp 44000
こんな感じ。
ただ、今回確認してみて、音を出している時の温度は、かなり変動することが分かった。負荷が多いときは上がるのだろう。
データ取得のために下記コマンドを使用。
5分間のデータを取得する。
tc@box:~$ watch -t -n 3 cat /sys/class/thermal/thermal_zone0/temp > temp.txt
数値だけ得られるならよかったんだけど、行頭に余計な文字列が付くのが残念。
このファイルを、普段使いのノートPCに移して、エディタで要らない文字列を削除して、下記のコマンドで数値を合計して、電卓で平均を計算する(小数点以下は四捨五入した)。
せっかくLinux使ってるんだから、もう少しスマートにやれそうだけど、スキルがない。
[ab@fedora1 Documents]$ awk '{sum+=$1}END{print sum}' temp.txt
44000 Fastest、192kHz 47267 (min:47000 max:48000) Fastest、768kHz 53019 (min:47000 max:58000) Medium、768kHz 59670 (min:51000 max:65000)
一番上は音を出していないとき、続いて、それぞれの設定で音を出したときの温度だ。
アップサンプリングの設定、負荷の違いで大きく温度が違うのが分かる。
驚いたのは、音を出していないときの温度は、ずっと44000で5分間一定だったこと。そういうものなんだろうか。あと、負荷が少ないと温度の変動も小さい。
メイン用サーバーは、Best、384kHzの設定で固定している。こっちも少し測ってみた。
データは載せないが、テスト用よりも若干温度が高いようだ。
早々に追記だけど、テスト用サーバー下記設定でデータを取ってみた。
アップサンプリングの周波数が低いと、温度の変動が少ないのかな。負荷の大きさとの関連は小さいのか。どうなんだろう。
Best、192kHz 58452 (min:57000 max:62000)
Oct 26, 2023
Daphileサーバーに銅メッシュを組み込んでみる
さて、NASが壊れるとか、いろいろあったのだけど、その一方で、前々回のエントリーに書いた銅メッシュによるノイズ対策を、PPAP Middle-Endで使っているapu2c4にも組み込んでいる。
結果、Middle-EndとBack-Endの間に使っていたリピーターハブ(FXG-05RPT)を外した。
以前は外したら僅かに音が曇る感じがしたが、今はそれがない。むしろ、外した方がベールが1枚剥がれるように、濁りが減ったように感じる。
ただ、apu2c4に処置してからではなく、Back-Endのapu2d4に処置した時点で、そうなっていたのかもしれない。そこは今更、確かめる気はないので、そのままにしている。
なぜか2台とも、筐体の温度が下がっている。
測定はしてないが、触った感じ、以前よりも熱くない。熱い風呂と同等かぐらいに感じていたのが、夏の行水用ぐらいに温くなっている。そしてこうなって初めて、Middle-EndのほうがBack-Endよりも温度が高いことが分かった。LAN端子を2つ使ってるからだろうか。
家屋内の室温はそんなに変わっていないので、秋が来たからとかでは説明が付かない気がする。藁半紙が基板から上がってくる熱を受け止めているのだろうか。そんなことってあるのかな、、、
音の変化よりも具体的で明確で分かりやすい。藁半紙の効果でなければおそらく、良好に機能している証左だと思う。電子工学的なことは分からないが、筐体内のノイズはPCの動作自体に影響するのだろう。ノイズが下がるとPCへの負荷も減るのではないか。
一応、銅メッシュを使うに当たって参考にしたサイトを追加。前々回に書き忘れていた。内容を分かってるのかと訊かれたら、よくわかってないのだけど。
コラム:電磁波シールドとは | 電子材料 | トーヨーケム
https://toyo-chem.com/ja/products/electronics/column/emishield.html
電磁波シールドの方法と適切な材料 マックコーポレーション
https://denjiha.macco.co.jp/emc/
電磁波シールド材の設計法 (PDF) 大阪府立産業技術総合研究所
https://orist.jp/content/files/technicalsheet/99027.PDF
さて、うちは古いノートPCをいくつもオーディオサーバーとして使っている。ノイズの問題があるのは分かりきっているので、順次、銅メッシュによる対策を行うことにした。
まず、Daphileサーバーに手を入れる。
というのは、ストリーミング配信音源の音質が、他と比べて良くないからだ。うちではストリーミングをDaphileで受けてmpdサーバーに送って鳴らしている。その入口をクリーンにしてみたら、何か変わるかもしれないということだ。
まず、テスト用Daphileサーバーとして動かしているCompaq 6730bに対策を試みた。テスト用といいながら、768kHzにアップサンプリングする経路としても運用する。768kHzにつなぐならこっちがいい、というわけではない。本当は1台にまとめることは可能なのだけど、一種の酔狂で2台で使いまわしている。
キーボードを外したら、基板の上面を直視できる。だいたい10cm四方程度の空間だ。ここに、藁半紙を置き、その上に銅メッシュを設置する。GNDへの接地をどうしようかと思っていたけど、キーボードを支える金属フレームがGNDに通電しているので、そこに銅メッシュを重ねてキーボードで押えたら、簡単に接地できた。

音は、良くなった。改善のベクトルは2台のapu2のときと同じ。
プラセボかも。なにしろ簡単に着脱できないので比較試聴が難しい、というか、処置後の音を聴いて処置前の音を思い出して比べてるだけで、殆ど比較試聴していないも同然だから。
しかし、少なくともこれは、可能な限りサーバーに銅メッシュを設置しろというオーディオの神?の思し召しだと、その程度の変化はあると、僕は理解した。
ここで気付く。
サーバーの温度変化を記録して比較できたらいいのではないか。
Daphileはウェブブラウザのインターフェイスで温度を表示できる。しかしテキストのコピペができないのでスクリーンショットだ。

これはテスト用Daphileサーバーの温度。銅メッシュ設置後。
過去に見たときより下がってる気がするが、スクショはないので心許ない。撮っておけば良かった。
次は普段使用のDaphileサーバーの温度。銅メッシュ設置前と、設置後。
普段使用というけど、こっちはSRCの設定を「best」で、384kHzへのアップサンプリングで運用。


銅メッシュ設置後のほうが、数度低い。
数度ってどうなんだろう。藁半紙を使ってないから効果が少ないのかな、、、T8は100℃越えてるが、これは何なのか調べてもよくわからない。
さて、話が前後する。
この普段使用のDaphileサーバーは、HP Elitebook 2570p。実は、テスト用のよりも若干だが音は良い。
結構大きく底蓋が開くけど、基板が見えない。ストレージ設置場所やメモリ、CPUの裏などにあるようだ。ストレージのHDDは以前に外していて空っぽなので、アダプターも外して、その空間に銅メッシュを仕込むことにした。部品配置の関係で絶縁する必要がないので、藁半紙は無しだ。銅メッシュの端を養生テープでGND(内蔵DVDドライブ)に貼り付けた。
こんなんでいいのか、と思うけど、ちゃんと動く。


それよりも、この機械自体がどこかガタが来ているようで、そっちのほうが問題な感じだ。いや、実は、Compaq 6730bのほうも使いこなしでなんとかしないといけない故障がある。NASが壊れたけど、これらもあぶない。
話が逸れた。
音はどうかというと、こっちは6730bの時ほど大きな変化は感じない。良くなっている感じはするけど、すごくデリケートな変化だ。しかし、こんなこと言っていて、あとで評価が変わることは珍しくない。
さて、2つのサーバー両方に、なんとなく音質改善があるように思われるが、NAS音源をmpdで鳴らすのと比べたら、ストリーミング音源は音色のグラデーション、陰影で劣る。緩い感じの音だ。
mpdで処理する際にupmpdcliが必要になる分、不利なのは仕方がない。そう考えたら、mpdサーバーへの対策の方が効果があるかもしれない。
ここで、手持ちの銅メッシュが切れたので、対策は後日に行う予定だ。
NASは、新しいHS-264が来て、251に積んでいたHDDを載せて、起動したら無事に復活した。ファーム、カーネルの更新を何回か繰り返す必要があって、ウェブインターフェイスは目新しいものになっている。
名前もログインパスもIPも同じで動いている。
ログが残っていて、HS-251は11日の朝に急に加熱し温度が75℃を超えて止まったらしい。それ以上の原因は不明だ。
音はどうか。
なんか、くもってるっぽい。ねばいというか。どうなんだこれ、グレードは上がったはずなのに。
おかしいなあ、と思い巡らすことしきり、HS-251に使っていたインシュレーター、Magic Dreamを外したままになっていたのを思い出す。
これを戻したら、、戻ってきた。効いていたんだね、Magic Dream。
251より、いいのかな。少なくとも以前よりは良いように思うけど、いろんな要素が変わっているので、NASが変わったから良くなったとは言えない。
それにしてもQNAPのNASは熱い。そのうち可能なら、銅メッシュを組み込んでみよう、、、
Oct 22, 2023
NASが壊れた
10月11日の夜、HS-251が壊れているのに気が付いた。
ncmpcppがフリーズし、最初はmpdサーバー等の不具合かと思ったんだけど、そっちは問題なかった。
HS-251にpingが通らないのに気付く。
確認したら、普段は暖かい機体が冷たくなっている。
電源スイッチを押しても、反応がない。ACアダプターをテスターで確認、DC12Vは来ている。
電源を押してもNASの起動が完了しません 株式会社ユニスター
https://unistar.jp/faq/q11/
上記はQNAP日本代理店サイトのurl。
このサイトに書かれている通り、内蔵しているHDD2台を外して起動を試みたが、反応がない。これで起動しないなら、ACアダプターか電源ユニットの故障。
ということは、電源ユニットだ。
追記だ。
電源ユニット(PSU)の故障、と思っていた。
しかし、PSUって何だろう。
僕はてっきり、HS-251の筐体の中にある部品だろうと思っていたんだけど、どうもそうではないらしい。
https://www.qnapworks.com/Power.asp
ACアダプターの代わりらしく、ということは、HS-251にはPSUは付いていないのだ。
だったら、何が壊れているのだ?
というわけで、再度、ACアダプターをつないでみたら、それだけでLEDが光る。スイッチを入れたら光るはずだが、逆に消える。LEDが点いてもビープ音はない。
LEDがとりあえず光るとしたら、ビープ音がならないのはマザボ、メモリ、BIOSの問題。
筐体を開けて基板を確認してみたが、素人目には何処が故障しているのか全く分からなかった。まあ、仕方がない。
修理は効くのか、QNAPのサイトで確認したら、修理対象機器に挙がっていない。修理できたとしても、台湾に送る必要がある。
QNAP RMAサービス
https://www.qnap.com/ja-jp/rma-service/
2014年発売の機種なので、修理不能でも仕方がないかも。
そんな昔だっけ。僕が購入したのは2018年、型落ちで安く買ったのだ。9年前なら仕方ないかと思うけど、5年前だったら残念だ。
現在の代替機種は、HS-264。
https://www.qnap.com/ja-jp/product/hs-264
10数万する。
どうしようか、、、
HS-264を導入するメリットは、
まず、もとの設置場所にすっぽり納まるだろうということ。
グレードが上がるので音質改善が見込めそう。Celeron N5105 最大2.9GHz メモリ8GBだ。すごい。そこまでのスペックを奢るようになったのか、、、
メーカー製のNASは出来合いのソフトで、バックアップなどの設定はやりやすい。今回の故障でも、定期的にバックアップをしていたので音源データは無事な筈。管理もウェブブラウザから出来て比較的手軽で分かりやすい。
あと、これはやってみないと分からないが、HS-251に入っていたHDDがOSやデータ込みで使えるかもしれない(データは無理でも、初期化したHDDとしては使える可能性は高い)。
問題は、価格と、また壊れる可能性はある、ということだ。
代替案として、手元に残っているノートPCを音源サーバー化しNASの代わりにするというのがある。FedoraあたりをインストールしてUSB-HDDを繋いで共有サーバー化すれば事足りる。
こちらのメリットは、まず運用に際しての柔軟性が上がること。
出来合いのNASは、メーカーが設定した使い方になる。たとえば今回、HS-251の本体?が壊れたけど、取り出したHDDから音源データを抜き出すことが、簡単には出来ない。セキュリティなんだろうけど、QNAPが決めた方法じゃないと読み出しが出来ない筈だ(昔に調べたことなので、どうするのだったか忘れてしまった。けっこう手間だった気がする)。僕が自分で作るサーバーなら、サーバー自体が壊れてもHDDを他のPCに繋げば読み出せる。サーバーに選ぶ機種によってはNASよりも高性能になるかもしれない。ただ、うちで余っているノートPCは古い。HS-264には負けるかもしれない。
定期的なバックアップなどは、出来合いのNASより設定の手間がかかるだろう。置き場所をどう確保するのかというのも問題。
とりあえず、バックアップのNASからデータを吸い上げて手持ちのUSB-HDD(いざという時のために4TBのを入手しそのままになっていた)に移す。バックアップも壊れたらシャレにならないので、バックアップのバックアップだ。
なにはともあれ、音源を聞けるようにしたい。
最近は多くの音源がDeezerにもあるのだけど、ないのもあるし、自宅音源を鳴らす方が音が良い。
暫定的にバックアップ用のNASをメイン音源にするのは、いまいち気が進まない。
バックアップ用NASはTS-212pで、HS-210と同等ぐらい。悪くはないけど、音源サーバーはもう少し余力がある機械にしたいというのがある。HS-210とHS-251を比べたら、251の方が音が多少良かった。だからポップ系音源は210に、クラシックなど高音質が要求される音源は251に置いていた。
TS-212pではHS-251と同等以上は期待できないのではないか。
やってみたら、そんなに言うほど悪くない。
バックアップNASが、オーディオシステムから離れた場所にあるのが効いているのか。オーディオ再生環境などの状況も昔とは変わっている。
いや、判断は保留する。
もしかして、安価なNASでもいいのかな、、、
NASについて、もうひとつ思い付いたこと。
HS-210は、現在RAIDを組んで3TBで運用している。RAIDを解除したら、6TBで運用できる。ここまでNASを使ってきて、RAIDである意味ってあるのかな、と思うことはあったので。
まあ、なんだか、あれこれ考えて、きりがないな。
更に思い付く。
試みに、バックアップにしたUSB-HDDをmpdサーバーにマウントを試みた。
NASではなく、いっそUSB-HDDで音源管理するのはどうか、ということだ。
mpdサーバーのOSはTiny Core 64 11.1、若干古い。
USB-HDは、SeagateのBackup Plusという機種。4TBだ。
ところが、これが梃子摺る。下記コマンドで、一応マウントできた。
しかし、マウントできてもmpdで読めない。lsでも読めない。
こんな感じ。
tc@box:~$ sudo mount -t ntfs /dev/sdb2 /mnt/music tc@box:~$ mpd Oct 15 02:53 : config: No permission to traverse ("execute") directory: /mnt/music Oct 15 02:53 : config: No permission to read directory: /mnt/music tc@box:~$ ls /mnt/music ls: can't open '/mnt/music': Permission denied
これでマウントできたといえるのだろうか。
でも、FedoraのPCでマウントしたら、読めるし書けるんだよね、、、
Tiny Coreのフォーラムに行ったらヒントがあった。「ntfs-3g.tcz、ntfs-3g-dev.tcz、ntfsprogs.tcz」をインストール。
tc@box:~$ sudo mount -t ntfs -o rw /dev/sdb2 /mnt/music tc@box:~$ ls /mnt/music ls: can't open '/mnt/music': Permission denied tc@box:~$ sudo chmod -R 777 /mnt/music chmod: /mnt/music: Read-only file system
だめだ。弱った。Read-onlyってなぜだ。
古いノートPCから出してケースに入れてリユースした30GB FATの古いHDDでどうなるか試したら、マウントできる。このディスクに音源ファイルを書き込み、マウントしてmpdで音を出してみた。
LANを通るよりも鮮烈な音だ。
もともとUSB音源が良いかもしれないというのは、CDをUSB-DVDドライブで鳴らすと音がいいという経験(下記の過去エントリー参照)から、想定だけはしていた。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20220510a.html
このHDDのファイルシステムをNTFS、ext4に変えてやってみた。
やはりFedoraでは読めて使えるが、Tiny Coreでは読めない。
exFATはどうだろう。
「exfat-utils.tcz、exfat-fuse.tcz」が必要ということでインストール。
tc@box:~$ sudo mount.exfat-fuse /dev/sdb /mnt/music
マウントしない。
USB周りが悪いのか?、、「usb-automount.tcz、usb-serial-5.4.3-tinycore64.tcz、libgusb.tcz、usb-utils.tcz、libusb-dev.tcz」をインストール。それでも、読めない。
ネット上、あちこち見て、直接にntfs-3gを呼び出すというのを見つけた。
tc@box:~$ fdisk -l Disk /dev/sda: 15 GB, 15669919744 bytes, 30605312 sectors 60010 cylinders, 255 heads, 2 sectors/track Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Device Boot StartCHS EndCHS StartLBA EndLBA Sectors Size Id Type /dev/sda1 * 4,4,1 1023,254,2 2048 1003519 1001472 489M 1 FAT12 Disk /dev/sdb: 56 GB, 60011642880 bytes, 117210240 sectors 57231 cylinders, 64 heads, 32 sectors/track Units: sectors of 1 * 512 = 512 bytes Device Boot StartCHS EndCHS StartLBA EndLBA Sectors Size Id Type tc@box:~$ tc@box:~$ sudo ntfs-3g /dev/sdb /mnt/music tc@box:~$
NTFS、マウントした、っぽい、かな。
音も、出ました。やったー、、、と、思っていたら、止まったり。安定しない。
バックアップにしたSeagateのBackup Plus、これもNTFSだ。マウントできるだろうか。
マウントは出来たが、音は出ない。mpdが止まってしまう。
どうも、現状、結局、FATでないと安定しないようだ。Tiny Coreのバージョンが古いからかな、、、
とりあえず、USB-HDDは、ファイルシステムはFATじゃないと使えない。
つまり容量は、FAT32で2TBが上限。
Backup Plusは4TBだから、2つのパーティションに分ければ使えるのか。フォーマット出来たとして、サーバーが耐えられるのかどうか。
いや、まて、、ほんとうは、RAM再生の方が、たぶんUSB-HDDよりも音はいいのではないか。
えー、、あれはでも、手間なんだよ、どうしよう、とか考えながらやってみたら、そんなに言うほど手間じゃない。アナログレコードを管理するのに比べたら手軽なものだろう。
5年前のエントリーで、そのうち気が向けばやると書いていたことを、今やってるということになる。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/audio_diary/20180506a.html
当時やっていたら、どういう評価になっただろうな。
音はどうかというと、RAMのほうが30GB HDDよりも優しい音だ。HDDのほうが鮮烈、いや、音源によっては鮮烈過ぎるか?、ピアノとかきつく鳴る。但し、これはHDDの個体差が影響している可能性がある。即断はできない。まだ、どちらがどうとも言いにくい。
NASとRAMの比較は、この時点で、若干差はあるがブラインドで区別は困難だ。
細かいこと言わないなら、安いNASでいい、という感じ。
こんな感じで、いろいろ試すうちに、やはりNASに類するものは必要だろうと思うようになった。
音源の格納庫をUSB-HDDに託すのは、自分としては、無理があるようだ。バックアップ機能などリスク管理の面からNASの方が良さそうだし、日常の管理上、USB-HDDはNASと比べたら手間がかかりそう。
しかし、音源としての扱いは、USB-HDDが使えるかどうかで変わってくる。
Backup Plus 4TB、実はもう1台ある。
どうせ物置に仕舞ったままではもったいないだけなので、FAT32 2TBのパーティション2つに切った。
これに音源ファイルをコピーして、mpdサーバーにマウントしてNAS音源と比較してみた。
tc@box:~$ sudo mount -t vfat -o iocharset=utf8 /dev/sdb2 /mnt/music/z
上記コマンドでマウント。
-o iocharset=utf8 の設定がないと、cueシートのファイル名の日本語が文字化けし使えなくなる。
この設定をしなくても音源のファイル名は日本語表示ができていて、音は出せる。このあたりの仕組みは分からない。しかし、それでは便利には使えないので、設定する。
30GB HDDで聴かれた、鮮烈な音色の感触はない。
NASとの違いは、あるといえばあるような、ないような、というレベルだ。ごく僅かにBackup Plusのほうが陰影が深い?ような気がするんだけど、音源を切り替えながらの試聴でも差異を聴き分けるのは困難で、そのうち分からなくなり、ブラインドでは、まず分からない、そういう感じ。
そういえば、DVDドライブでCDを鳴らすのはどうなってるかな?、と思って、鳴らしてみた。これも、ほとんど区別が付かない。しかし、ほんとうに僅かだけど、NASより抜けが良い、気がする。
ブラインドでは分からないだろうけど、鼻の先だけ、勝っている気がする。
RAM再生も比較してみる、、、これも、ほんとうに差が少ない。
しかし、僅かに立ち上がりがいいのかな、、、
一応、この次点での順位を付けるなら、
RAM、CD-DVDドライブ、USB-HDD。これらミリ単位で競って、数センチ遅れてNASが続く、という感じ。
RAMからUSB-HDDの差はごく僅かだ。CD-DVDドライブを2番目にしたのは、何かどこか、癖があるような気がするから。悪い癖ではなくて聴きやすいのだけど。USB-HDD(Backup Plus 4TB)のほうが癖は少ないように思う。ただ、オブラート1枚ぐらい、RAMのほうがいい気がする。こうなると、自分でも何言ってるのか分からないし、あやしい。何処にどのような機械を選ぶにせよ、癖はあるだろう。気が付かないレベルか、そうでないかというだけで。
そこからNASまでは、数センチの差がある、という感じ。ブラインドでは分からないだろう。
ただ、この数センチは、音源によっては無視できない差異が出るようだ。
ちなみに使った音源は下記。
武久源造 鍵盤音楽の領域 Vol. 1
https://ml.naxos.jp/album/ALCD-1001
高橋悠治 バッハ:ゴルトベルク変奏曲 AVCL-25026
https://tower.jp/item/3693943/
ヘンデル:オラトリオ「時と真理の勝利」
https://www.amazon.co.jp/dp/B00005F52T
数センチの差だった筈が、10数センチ以上の差になってくる。聴いていて気持ち良い音になる。僅かに残っていた耳障りな何かが聴こえなくなる。そして、なくなって初めて気が付く。不思議なことに、あれ、こんなに良かったっけ、となる。
こうなると、聞き慣れた音源なら、ブラインドでも気付くかもしれない。
ここまでばたばたした挙句、USB-HDDは使いませんというのは、なんかもったいない。
差は、ないわけじゃないし。
そういう話ではないのだけど。
実際、どういう運用になるのか、とっ散らかってるのでイメージがまとまらない。
まとまらないところ、まとめていく。
まず、NASをどうするか。
今あるのは、ポップ系用HS-210と、バックアップ用TS-212p。
NASを増やさないとしたら、
1)HS-210のRAIDを解いて6TBにして、これにクラシックなどのデータを移す案。
2)バックアップ用TS-212pをクラシック系用にしてしまう案。この場合、バックアップはUSB-HDDということになる。これは心許ないし運用が面倒。自動的にバックアップされているというのは大きな安心材料だ。
つまり、2案はない。
バックアップを確実にするなら、NASがあったほうがいいのはいいのだ。
3)HS-251の代替NASを導入する案。
つまり、1案と3案のどちらかだ。3とするならHS-264にするかどうか。
もっと安いのでもいいかも。
というのは、ここに来て、最高の音質を求めるなら音源をmpdサーバー傍に置く方がいいことが分かってきたので。NASの音は次点でいい。日常的な使用で不満がないレベル、ブラインドで簡単には分からないレベルの音が出さえすればいい。
それなら、敢て高性能なNASである必要はない。TS-212pで、少なくともストリーミング音源を越える音は出ている。最新のNASで、適当なのを選べば、現状のニーズには合うのではないか。
1案は、ちょっと面倒。RAIDを崩すリスクも、たぶんどこかにある。
3案、採用だ。
どこに置くかが問題だけど、まあ、なんとかなるでしょ。
HS-264を使えばRAM音源にどこまで迫れるのだろうか。
そこは、どうなんだろう、、、そこまでしたいとは、今は思わない。
音源をどうするか。
NASの運用は、従来どおりとなる。
USB-HDDを日常的に使うかとなると、RAM音源で運用する方がいいんじゃないか、と思ってたんだけど、考え直して、RAM再生の代替として運用してみることにした。
RAM再生の欠点は、RAMの容量に限界があることと、mpdサーバーのTiny Core 64をリブートしたら音源が消えてしまうことだ(消えないようにすることも出来ないではないが、運用はやっかい)。
USB-HDDは、その欠点がない。そしてRAM再生に極めて近い音質を狙える。
しかし、どうなるかなあ、、、結局、NAS音源で満足したままになるかもしれない。差異は僅かだから。あと、USB-HDDというなら、USBメモリでいいんじゃないのか、ということもある。最近は64GBとかあるので、そこそこの量の音源を蓄積できる。けど、、、
どうしたものかな、、、
いずれにしても、NASは要る。機種選定が難しい、、、
3万ぐらいで我慢するか、多少、いいのになると6万ぐらい以上はする。
ここで、PCでNAS(ネットワークアタッチトストレージ)を構築することに特化したUnix系システムで、TrueNASというのがあるというので見に行ったら、要求システム要件が凄すぎた。
そこで、Debian系のフリーのNASシステムでOpenMediaVaultというのがあるらしいので見に行く。
https://www.openmediavault.org/
これは使えるかも。かなり軽量な様子。
しかし、改めてうちで使わず残っているPCを確認したら、スペックが、市販のNASと比べても貧相過ぎる。使う気になれない。つまり、使いでがありそうなPCを買わないといけない。
買うのか作るのか、、、
とか思っていたら、HS-264が8万円台で売っていた。
思わず、ぽちってしまった。
なんでやねん。
長くなったので、今回はこのぐらいにする。まだまだ先は長い。
Oct 05, 2023
銅素材でPCトランスポート筐体内のノイズ対策を試みる(10月7日、追記)
デジタルオーディオではノイズ対策が重要になる。
音楽用サーバーはコンピューターであり、筐体内はノイズが多く、ここへの対策が音質向上に効果があるという話がある。
JS PC Audioはそうした対策をしているメーカーだ。
サイトでの記載が以下。
JS PC Audio Blog
2018.01.24 Wednesday 電磁波シールド塗装を試す
http://blog.jspcaudio.net/?eid=311
2021.04.22 Thursday 過去の特注・カスタマイズ
http://blog.jspcaudio.net/?eid=420
JS PC Audio オンラインショップ
電磁波シールド塗装
https://shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000116/
Micro-ATXマザーボード用アンダープレート ATXUP-M
https://shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000187/
JS PC Audioでは、NASなどデジタルオーディオサーバーの内装にノイズ対策を行っている。上でurlを挙げたのは、電磁波シールド塗装と、銅製アンダープレートだ。
今回は、JS PC Audioさんの知見を参考にさせていただき、真似事を試みようというものだ。
うちではapu2d4をPPAPシステムのBack-Endサーバーとして使っていて、LANから受けた音声デジタル信号を、USBからDACに出力している。
これに細工をしていく。
うちのシステムでは音楽用サーバーは他にも動いているんだけど、一番、DACに近く、変化に伴う影響を確認しやすいのではないか、ということと、他のサーバーは殆どノートPCなので、こうした対策は困難だから。NASも2台あるので、それこそJS PC Audioにシールド塗装に出したらどうか、というのはあるんだけど、今回は自分で出来ることを、ということだ。
さて、塗装は難しいので、アンダープレートを参考に、うちで出来ることをやってみた。
JS PC Audioのアンダープレートは1mm厚の銅板で、基盤の下に敷くらしい。
うちのapu2d4、ケースを開けて基盤を外そうと思ったら、CPUの放熱、熱伝導のために、CPUと筐体を密着させるシート片で接着?している。
これが、けっこう硬くくっ付いていて、少々の力では外れない。
壊すようなことになってはまずいので、基盤の上面側に設置することにした。
次、何を使うか。
銅板は、ネット通販ではサイズが難しい。
そういえば、ケーブルのシールドはネット状に編んだ銅線を使っている。そういうのなら工作もしやすそうだ。ということで、銅のスクリーンメッシュを使ってみることにした。
uxcell 銅スクリーンメッシュ 50 cmx30 cm 40メッシュ
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B09NR3NBNG/
これを15cm×30cmに切って、半分に畳んで15cm四方にして、基盤側からは絶縁に藁半紙で囲って、ケース内、基盤の上にセットした。縁を基板上のLAN端子と筐体の折り返し部分の隙間に差し込むことになるんだけど、けっこう狭くて、ギリギリな感じだ。
これをコンポにつないで電源を入れて音を聞いてみたら、なんだか効いてる感じ。
なんでしょう、このプラセボ効果は、、、
コントラストが向上している気がする。しっかりした再生音という感じだ。
そのうち、だんだん、なんだか音が滲んできた。
効果は一時的だ。
そう、まだ銅メッシュをGNDに繋いでいないのだった。
細いケーブルを半田付けして、その端に丸形端子をつけて、基盤のGNDにネジ止めする。これで滲みが取れて、安定した。

この音は悪くないようだ。
ベールが1枚剥がれクリアになって、SNが増した。陰影、音像感が向上している。
何より、安定感が増した感じ。
安定感というのは、音色の重心がしっかりして質感が向上したこともあるけど、それよりも有り難いのは、音質変動が少なくなったことだ。
うちでは、しばしば、なんだか今日は音が悪いかなあ、ということがあった。そして原因がはっきりしない。次の日には治っていたり、そうでもなかったり、日によって違うのだ。
これは困るなあ、と思っていたんだけど、それが随分、解消したようなのだ。
求めるクオリティの音が、コンスタントに安定して得られるようになった。
以前から良くなったらいいと思ってはいたんだけど、いざ良くなってみたら、想像していた以上に、非常に有り難いことだった。今日はどうだろうか、今日はいまいちだな、などと思うことなく、聴くことに集中出来る。
余計なことを考えなくていい。
いや、いいですよ。ほんとに。
さて、ネット通販で銅板を入手した。
1枚 99.9%純銅板 150mmx150mm 厚さ0.5mm
https://www.amazon.co.jp/gp/product/B0B9LSSSFZ/
銅メッシュと銅板、どちらがいいのだろうか。
というか、実際のところ銅メッシュで十分に効果が出ているので、今更変える意味があるのかと思いながらの購入だ。
銅メッシュを外して、銅板に付け替えた。

差異はあるのかというと、極めて微妙。
銅板の方が、少しだけしっかりしている感じがする。しかし、本当にそうかな?とも思う。
なにしろ、apu2の電源を切って、蓋を開けて、ネジ回しを使って付け替えて、戻して電源入れて、それで試聴なので、僅かな差異は評価が難しい。
しかし、少なくとも銅メッシュに戻そうという気には、今のところ、ならない。
しかしな、、なんか固いかな、という気がしないでもない、、、
もう暫く、様子見ながら判断するつもり。
10月7日、早々だが追記だ。
数日、聴き比べてみた。
銅メッシュと銅板で、けっこう聴感上の感触が違う。
どうも、自分にとって好みなのはメッシュのようだ。板はやはりどうも固い。0.5mm厚だと叩くと振動するのがいけないのかもしれない(根拠はない)。
そういうわけで、メッシュで決定した。
ちなみに最近の試聴に使っていた音源はこれ。
https://www.amazon.co.jp/dp/B0CBM3JD4X
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集 XI~アンナ・マリアに捧ぐ~
urlはamazonでCDだが、Deezer hifiのストリーミング音源を使った。今気付いたけど、これから発売なんだね。これはCD買うかも。
考えてみたら、GNDに接続された物質の塊ということなら、仮想アースと同じだ。
過去に、銅板による仮想アースを試みて、音の変化の激しさに驚いたことがある。うちのシステムで比較的副作用が少なくメリットが大きいと思ったのがサーバーへの使用で、現在も継続している。
今回の試みは、ある意味、仮想アースを追加したようなものだ。筐体の中に置くか外に置くかの違いがあるに過ぎない。だから、聴感上の違いが大きいとしても、じつはそれほど驚くようなことではないのかもしれない。
音色の違いは、ノイズ対策の違いだけではなく、仮想アースとしてメッシュか板かによる物理特性の違いもある、ということになる。
それにしても、こうなると、仮想アースとして効いているのか、筐体内のノイズ対策として効いているのか、よく分からない。
そういうわけで、筐体の外に出してみることにした。
どうやって出すか。
最初は、筐体に予め開いている穴から出そうかと思っていたんだけど、丸形端子の方が大きくて出せない。
そこで筐体上下の隙間からケーブルを引き出した。微妙に隙間があって、通すことができたのだ。
写真は撮り忘れた。
聴いてみた結果、意外に、すぐに決着が付いた。
外に置くと、なんというか、以前からうちで聴いていた音だ。決して悪くはないけど、比較してしまったら、味気ない。
筐体の中に置いた方が、甘い音がする。
音楽だなあ、という音がするのだ。
ボキャブラリーに欠けるし耳もさほど優秀ではないと思うので、情報量がどうとか何処がどうとか、どう言えばいいのか分からない。その変化がハイファイの向上なのかどうなのかも言いようがない。
色艶がいい音とでもいうのか。
顔色が良くて、健康的、というイメージだ。
案外、オーディオマニアではない素人さんがブラインドで聴き分けるのではないかと思うぐらい、何かが根本的に違う、という感触がある。
科学的なことは何もしていない。
聴感だけによる、うちで自分の耳だけでの評価だ。
ノイズが減ったのかどうかとか、測定などもしていない(できるかどうかも知らない)。
だが、とりあえず、筐体の中と外でそこまで違うので、音の改善は筐体内のノイズ対策に寄るところが大きいのではないか、と仮説のままだが、結論だ。
Sep 27, 2023
ジブリの「君たちはどう生きるか」レビュー総まとめ(なんとか収拾をつけんと試みる)
さて、過去のレビューはこちら。3つもある。
ジブリの「君たちはどう生きるか」を観て
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230818a.html
ジブリの「君たちはどう生きるか」2回目を観て(風立ちぬとアーヤと魔女もちょびっと)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230914a.html
ジブリの「君たちはどう生きるか」を俺はどう楽しむか(レビューその3)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230916a.html
上記の通り、過去に3本のレビューを書いているんだが、まだ、総論的なことを書いていない。
なんで分かりにくいのかとか、部分やエピソードをどう解釈するのかとか、ちまちま書いてきてるが、この映画は何なんだ、どうすんだ、というのは書いていないのだ。
だから、少しだけど書いておくことにした。
何かがないと座りが悪い。
しかし、これって、総論なんてものになっているのだろうか。心許ないが、まあ、これで最後だろう、さすがに。
まずはお断りしておく。
僕は、青サギが鈴木プロデューサーで、塔がジブリでとか、そういう解釈は全く興味がない。
というか、数億円以上の金かけて2時間のアニメ映画を作って、内容の中心がそれってことは、そもそも有り得ない。
いや、知らないよ?、駿がそういうつもりで作った可能性は否定しない。
しかし、そんなアニメ観て、誰が楽しいのか。
だから、うちでは、そういう感じじゃなくて、普通のレビューを書いている。
普通に観客として観たら、何が気になって、何が分からなくて、何を面白いと思ったのか、そういうことを書くレビューにしている。意図してそうしてるというより、そういうのしか書く気がしないからだ。
世間でそういうのが少ないように見えるのは、ネタバレにならないように注意してる人が多いからだと思う。
逆に言えば、青サギは誰かなんて、本質じゃないということだ。
しかし、
パーツに理屈を付けるのに汲々とする気持ちは、分からないではない。
なにしろ、君生きは、分かりにくい。
もともと駿のアニメは、分かりにくいのが多かった。
もののけ姫あたりからそうなった。それでも千千とかはストーリーを読めたけど、ハウルとか意味不明だと思った。
今回、さらに分かりにくくて、多分、わざとだ、というのは過去レビューに書いた通り。
そして、こんなに分かりにくいアニメだと、分かるところから手を付けて、とにかく落ち着きたい気持ちは分かる。
本質じゃないところでも齧っていったら何か出て来る。そうでもしないと、分からないままでは、観客としては、納まりが付かないのだ。
僕なんかはたぶん、暢気な方だ。
せっかちな人だったら、投げ捨ててるだろう。
でも、だからといって大伯父は駿だと言われたって、こっちは何にも、ひとかけらも、面白くないのだ。
あと、元ネタだという「失われたものたちの本」も読んでいない。
読んで比較したら、駿が追加したものが何かが分かると思うのだけど、そこまでする余裕はないし、僕にとっては本質的なことではない。
前書き終わり。
とりあえず、今迄のレビューで何を書いたかをまとめる。
ひとつめのレビューで述べたのは、
1)タイトルになった本の重要性(上の世界での在り様、下の世界での現れ方、真人の石について)
2)なつこさんと真人の関わり、他者との関わりがどう描かれているか
3)下の世界の崩壊が、静かな印象だったこと
ふたつめのレビューでは、
4)風立ちぬとの比較、関係
5)ひみちゃんとひさこさんと真人について(観客にとって分かりにくいことについて)
6)ひみちゃんが上の世界に帰るために真人と会う必要があったというアイデアと、大伯父の意図
みっつめのレビューでは、
7)時系列からの考察(関東大震災、富国強兵について)
8)ヴァルハラとの類似について(ワラワラとキリコさんについて)
9)ひみちゃんとひさこさんと真人について(母子関係についての駿の表現について)
ざっとこんな感じ。
上記のように、ある程度まとまってる項目もあれば、キーワードだけなので上には挙げなかったみたいなものもある。まあ、いろいろ考えたものだ。
こうして考えていることがどういうことかというと、
結局、「僕のための君生き」がどういうものなのか、自分の中での構築を試みている、ということだ。
落ちてきた訳わからん隕石を、自分に合わせて建物でかこって体裁整えるようなものかもしれない。
僕にとって、作品に触れ、理解するとはそういうことだ。
過去に触れた多くの作品の中には、内容を理解できず、世界観を構築しきれなかったものも少なくない。しかし、途中で投げ出したくなったり、訳が分からないと思うのを、自分のものになんとかして、ようやく、その人にとって意味を持つものになるのだと思う。
作品に触れることは、他者に触れることと同じだ。
なつこさんと真人も、お互い、相手が何者なのか分からない。
しかし彼らは、彼らが抱えた問題を、ああ見えて、あの場面でなんとかしたので、上の世界に笑って帰ることが出来たのだ。
いや、本当はあの世界に降りる前、真人を誘う青サギをひさこさんが矢で追い払った、あの夢(2人は同じ夢をたのだと、僕は思う)、あの時点で、進む方向は、彼ら二人の心のうちに、できていたかもしれない。つまり、母子として、守り守られる未来の関係が、夢として現れていたのだと思う。
ひさこさんは、若くして亡くなった。小さい真人は知っていても、母を失いながら成長した真人の痛みは知らない。
真人は、母のことを、どれだけ知っていただろう。母親の思いを知るには、まだ幼い。
運命の狭間で、伝えられなかった思いを伝え合うことが出来たら。なくしてしまった石のかけらのようなものでも、大事なものだったかもしれないのに。
彼らは、大伯父の世界で会うことができた。そして笑って、上の世界に戻れる。
下の世界は、困難を抱えた、あるいは現実には不可能な、そんな関係をつなぐ、一種、奇跡的な廻廊だ。
大伯父が石を積み、それを具現化させている。
真人自身が、下の世界でその恩恵を受けて、たぶん、その自覚もあるはずだ。
それでも真人は、下の世界を引き継ぐことを拒む。それは、大伯父が作った世界に救われたのではなく、母親が「上の世界で」与えてくれたものによって、今の自分自身があるという気持ちが強いからなのだろう。
君生きは、観客にとって、真人にとっての青サギのような意味不明な何者かだ。周りからは何を考えてるのか分からない心を閉ざした真人みたいなものだとも言えるかな。宣伝しないのはそういうことだ。あのポスターは伊達じゃない。
たぶん、駿は、そういう存在になるように君生きを作ったのだろう。
どう読み解けばいいのかは、君生きの中に描いてある。と、たぶん、駿は言うのではないか。
そういえば他の人のレビューだと、他者性は、青サギと真人の関係で語られることのほうが多いようだ。
僕の場合、なんだかそこには引っかからなかった。
過去の駿の作品で、他者はどう描かれていただろう。
僕は熱心なファンではないので、自信はないが、明確に「他者とどう向き合うか」を、テーマに据えた作品はなかったように思う。
ナウシカでは、風の谷とトルメキア、あるいはナウシカ自身とそれ以外の人といった、理解し得ない関係が多々描かれた。しかしそれらは、物語の流れの中で、中心的な命題とはならないまま過ぎ去った。
ラピュタでは、パズーとシータにとってムスカは敵で、理解し合うことは不可能だった。ドーラとは仲間になるが、そこに葛藤や迷いは、描かれなかったと思う。
魔女宅では、少女が他者との関係を模索する姿があった。分かり得ない他者というより、キキ自身が自分を取り戻し成長するに伴い、他者は仲間になっていった気がする。要は、深くは描かれていないのだ。成長したら上手く回るってもんじゃない、と当時、僕は思った。しかし、成長するのは大事だ。成長したから上手く回せるっていう面もある。
紅の豚では主人公自身が、豚になって世界の他者になっていた。しかし、豚は何故か世界によく馴染んでいるように見える。なんというのかな、豚は、たぶん、ジーナさんにとっての他者になったのだ。自分にとっても他者になったというか。まあ、君生きの大伯父に近いキャラなのかもしれない。
もののけ姫は、他者ばかりが集まった作品という気がする。アシタカとサンは、予め他者どうしで、最後まで他者だったように思う。あれは、そうした物語だった。両者は既に確固たる大人であり、自分の世界があるのだ。
千千、子供が他者だらけの異界に放り込まれる話で、まあ、サバイバルだ。しかし中には助けてくれる人もいる。なんというか、必死なので、泣いたとしても悩んでも内面的な葛藤に目を向ける暇はないような気がした。そして、そういうタイプの物語でもない。
ハウル、、、わからん。実はよく覚えていないのだ。意味不明だったという記憶はある。
ポニョ、こっちも詳細はよく覚えていない。子供が人魚と将来を誓い合うというアナーキーな話だ。たぶん、難しいことは考えてない。
風立ちぬは、大人の映画だ。君生きに無いものがここにある。そして、君生きの主題はここには無い。
10月1日、追記。
ハウルを見直してみた。なんで意味不明だと思ったのか、まったくわからない、、、
思いっきりエンタメに振ってると思った。そして、傑作かも、と思った。、、今の時代のせいかもしれない。
2025.08.24.追記。
けっこう以前にポニョを観たので追記しておく。
ポニョは絵本の世界だ。それは背景の書き方がそうなのだ。
そして、これは戦争の映画だ。何故かわからないが、そういうイメージを持った。
アナーキーだという印象は変わらない。
意外にこういう気持ち悪くて変な映画は嫌いじゃない。
どうだろう。
こうしてみたら、意外に、君生きに近いのは、紅の豚なのか。
ジーナさんとフィオ、なつこさんとひみちゃん、世代が違う女性2人が主人公に絡むし、物語の最後で、豚は人に戻り(一瞬だけど)、真人は上の世界に戻り、大伯父の世界は崩れる。ひみちゃんはキスはしなかったけど、それに近いことを言ってのけた。そしてたぶん豚がジーナさんを訪ねたように、真人はなつこさんの息子になる。
いやいや、そんなバカな。全然違う話じゃん。
まあ、でも、そういうことがあると言っても通用するかも知れん。それぐらい君生きは分かりにくい。
しかし、こんなんでまとめになるだろうか。
収拾がついた気がしない。まあ、いいか、である。
収拾が付かないところになんだが、
6)ひみちゃんが上の世界に帰るために真人と会う必要があったというアイデア、について。
これも、豚がフィオのキスで人に戻るというのと、位置付けとしては同じなんだね。
まあね、男の子はね、単純だからね、それでいいかもしれないんだよ。
でも、うーん、、、
女の子ってそうなんかね?
息子がいい人だからって、火事で三十路?で死ぬ現実に戻るだろうか。女の子だったことがないので分からないけど、、、
ひみちゃんは、火事で死んだ大人のひさこさんと、母を震災で亡くしたひさこちゃんが、一体化したものだから、むしろ、大人のひさこさんが、息子の様子を見て安心したことのほうが、上の世界に帰ろうという気持ちになる理由としては、大きいのではないかと思った。
つまり、成仏出来るってことだ。
ここで怖い考えが。
真人が情けない奴だったら、ひさこさんは自分の世界に帰らないかもしれない。
そうなったら、あの世界、上の世界が崩壊する、かな。
タイムパラドックスというやつだ。
それとも、どんな愚息でも、かわいいって言ってくれるんだろうか、、、
まあ、それならそれで、しかたがない、ということかもしれない。
Sep 16, 2023
ジブリの「君たちはどう生きるか」を俺はどう楽しむか(レビューその3)
さて、3回目のレビューなんて、まさか書くとは思わなかった。
間が空いてないし前回のに追記してもいいかと思たんだけど、長々なるし、いよいよ読みにくくなるだろうしで、別枠にした。
といっても、今回は少なめなんだけど。
過去のレビューはこちら。
ジブリの「君たちはどう生きるか」を観て
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230818a.html
ジブリの「君たちはどう生きるか」2回目を観て(風立ちぬとアーヤと魔女もちょびっと)
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230914a.html
20日、追記。
うちのレビューを読もうかという人へ。書かれた順番に読まれることをお勧めする。
最初のは「混乱して、分からんことがあるなりに書いてるなあ」というレビュー。
2つめは「見落としを確認して、言い訳を書いてるなあ」というレビュー。
3つめは「幻惑されてたことに気付いて、多少は考える頭が戻ったかなあ」というレビューだ。
しかし、内容は概ね重なってないので、3つでセットだし、そのほうが内容を理解しやすいと思う。
なお自分用のメモでもあるので、今後も何か思い付いたら補足を追記する。
27日、追記。
4つめのレビュー。いちおう、まとめ。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230927a.html
なんというか、初回観て、2回目観て、ずっと、何かしら考え続けてるんだね、僕は。
こんなん分かんないから、で終わらせたっていいのにさ。
たぶん、考え尽きて気が済むまで、止まらない気がする。
穿り返さないでいられないのは性分だろうから、しかたない。この映画でどう楽しむか、やってみるか、ということだ。
以下の雑文は、個人的な読み取り、解釈、感想文で、駿の思惑とは全く異なる可能性があるので(まあ、今迄のもそうだが)、注意喚起しておく。
アニメなんてものは観た人が勝手に面白がり、曲解でも何でもすればいいものだと思ってるので、宜しくお願いする。

さて、前回レビューを挙げた後、気になることが出てきた。
「君たちはどう生きるか」って、初版当時には真人は生まれてたのか?、ひみちゃん、もとい、ひさこさんは、何歳ぐらいだったんだろう。
その辺、時系列はどうなってるんだろう、ということだ。
年令など適当に目星をつけて、軽い気持ちで年表を作った。
そしたら、さらに気になり始める。
ひみちゃんも、火事で母親を亡くしてる。
多分それが、大伯父の世界に入って戻れなくなった原因だ。
真人と同じ年頃だった頃で、というと、1920年代前半、、何があった、、、
関東大震災だ。
2024.03.20. 追記。
3月17日に3回目を観て気付いた。「ひみちゃんも、火事で母親を亡くしてる」という上記記述には、根拠が無い。
これは僕の聞き間違いか何かで生じた勘違いで、ひみちゃんの母親の死因を特定することは出来ない。
だけど、ひみちゃんの母親が関東大震災で亡くなっているのではないかという想像は、していけない、というわけでもないと思う。以下の文面はそういう解釈で書かれたということにしておく。
以下、その年表。
22日、追記。
他のサイトのレビューで、サイパン陥落の1944年に疎開したと書かれているのを見た。
僕はそれは気付いてなかったので、年表を修正することにした。
年代・出来事 | ひさこさん | 真人 |
---|---|---|
明治維新 石が降ってくる | ||
1923 関東大震災 | 13、4才? 1年神隠しになる | |
20才頃、結婚 | 誕生 | |
1937 盧溝橋事件 君たちはどう生きるか、初版 | 27、8才? | 5、6才? |
(1941.01. 駿 誕生) | ||
1941.12. 日米開戦 | ||
1943 | 火事で死去 34、5才? | |
1944 | 13、4才? 塔の下の世界に行く |
|
1947 | 東京に戻る |
今年は100年になるというので、テレビで関東大震災の特番をやってて、いくつか見た。
どのようなものだったのか、正直、殆ど知識は無かったんだけど、大変恐ろしい災害だったこと、そして虐殺のこと、のちの人心にも大きく影響したであろうことが、この年令になって特番を見て、ようやく知った。
関東大震災は「風立ちぬ」でも取り上げられている。そういう視点があるか無いかで、風立ちぬを見ていても見え方が違う。
今回、年表を作って、ちょっと、背筋が冷たくなった。
ひみちゃんは、あの災害に巻き込まれて、母親を失ったのだ。
なんだろうね、駿は何でこういうところを隠すのか。
どこかで誰かの台詞に挟み込んでおけば、ずいぶん分かりやすくなるのに。
まあ、素人の言うことだが。
さて、こうなってきたら、ということで、他にも書き込んでみた。
真人が大伯父の世界に呼ばれ、あの世界が壊れたのは、終戦の年だ。あの世界が壊れて、その後、終戦になっている。
年表を修正したので、このあたりの文面は間違いということになる。
よくよく考えてみたら、終戦の夏に戦闘機の風防を増産しているわけがないのだ。
書き直すのも面倒なので、そのままにしておく。
あの大伯父の世界は、明治維新頃から終戦まで、存在したということになる。
悪意がある、石の力で。
あの世界、死者がたくさんいるとキリコさんは言った。
海に浮かぶ多くの船、あれは、軍艦だ。各々に死んだ船員がいるのだろう。
紅の豚で出てきた、高い空を雲のように浮かんで飛んでいく戦闘機たち。あのイメージだ。
そうか、ヴァルハラだ、、、
https://en.wikipedia.org/wiki/Valhalla
wikiの日本語版から引用すると「この宮殿には、540の扉、槍の壁、楯の屋根、鎧に覆われた長椅子があり、狼と鷲がうろついている」とのこと。
いや、ペリカンとインコなんですが。
扉はたしかにいっぱいある。しかし槍の壁、盾の屋根は覚えがない。
だとしたら、
ワラワラたちは、なんなのか。
死んだ兵士たちが、また生まれていく(もしかしたら、お国のために死ぬために)。
そうだとしても、生まれゆくことは祝福されること、かな。
ワラワラに魚を食わせるキリコさんに、真人と同じ悪意の傷がある。
明治から終戦、日本は富国強兵。
ペリカンは言った、何も食うものがない、ワラワラしかないと。
一方、インコ達は豊かだ。赤ん坊を孕んでるもの以外は、なんでも食うらしい。赤ん坊は大事だ。お国のためなのだから。
それ以外の者は、食ってもいい。何を食ってるんだろう、、、
なにしろ、ペリカンが食えないものを食っているのだろう。


ペリカンは地獄だという世界で、インコはのびのび暮らしている。
あの世界がそういう世界だとして、
ならば、石に含まれた悪意は、たとえば、軍国主義、かな。
悪意がない13個の石は、遠くを探して持ってきたと大伯父は言った。なんだろうな、、、
こういうのは、パズルを解くような面白さがある。
それが、実際に作品を理解する助けになるかどうか分からないけど。
それに、理解出来たから良いというものでもないだろう。理解した結果、つまらないということになるかもしれない。
まあ、そうなったら、なったってだけで、大した意味はない。
しかし、せっかくなので、ちょっと考えてみた。
年表に戻って、ひみちゃん(子供の頃のひさこさん)が神隠しにあっていた期間が1年。
そして、ひさこさんが亡くなって、真人が塔の下の世界に行くのに1年だ。
一致している。
たぶん、ひさこさんが亡くなってから真人があの世界に行くまでの期間によって、ひみちゃんがあの世界で過ごした期間の長さが決まったのだ。
時期が異なるけど、そういうのが問題になる世界だとは思えない。
真人の夢で、ひさこさんが亡くなる時に炎の中から真人に何か言う。
2回観たのに、よく覚えていないのが残念だ
なんでひみちゃんが火を操れるのかということになると、ひさこさんが助けていると考えたら辻褄が合う(あうのか)。
ひみちゃんの母親も、もしかしたら噛んでいるのかもしれない。
成り立つのかね、こういう構造、、、
エントリーアップして早々に追記。
ひみちゃんが、真人から母が火事で死んだと聞かされても驚きもしないのは、ひさこさんと一体化しているからだ。
ようやく気が付いた。ずいぶん時間が掛かってしまった、、、気付いたら、簡単な話だと思う。なんで気付かんかったかな。
8月19日、エントリー末に筆を置くとも書いたし、ほどほどにしたいんだけど、更に追記。
ひみちゃんとひみこさんが一体化していることに充分に意識が向かなかったのは、
僕にとって、それは気持ちが良くないことだったからだ。
駿作品が内包するマザーコンプレックス表現については、過去に多くの論者によって語られてきている筈だ。
そうした論説を、僕も読んだことはあるが、ぴんと来なかった。そういう見方もあるんだね、という受け止め方だ。
君生きは、過去作品よりも、母子関係を明確に題材にして作られている。そこに触れなければ、もしかしたら理解できない、かもしれない(まあ、理解のしようなんて個々人の勝手でいいとも思うんだけど)。
ただ今回、あからさまに作られた作品に触れることになり、
今日、初めて自分でも気付いたが、どうもそういうのは、僕は苦手らしい。
例えばエヴァンゲリオンなら、物語の中の話、あるいは、碇君やゲンドウの個人的な話、として、客観視できるというのか、突き放して自分とは関係のないこと、というニュアンスで作品に触れることができた気がする。
君生きは、そうではない。
気が付いたときの違和感の強さが、エヴァよりずっと強いのだ。
えげつない言い方をすれば、気が付いたら母子相姦させられていた、とでもいうような。
エヴァは、そういう話だという前提が予め観客に共有されている。
君生きにはそれがない。
なんだか、わけがわからないままに、巻き込まれた感触がある。
気付ける人は映画を見ながら気付くんだろうけど、僕のようにそうした論説がぴんと来てなかった人には、充分な免疫がないのだ、と思う。
いや、それだけじゃないかな、、、
若い頃の方が違和感少なく受け止められたのではないかという気もする。
より母親と近かった子供の頃の感覚を、まだ心の底が覚えていたかもしれない。
それにしても、僕がこのことに2ヶ月気付いていなかったことが、意外だった。
でもまあ、しかたがない。
この映画を楽しむには、いろいろ骨がいるということだろう。
21日、追記。
そういうわけで、僕が思っていた以上に、ひみちゃんとひさこさんが一体化してるということなら、
ひみちゃんが、真人から「母さんは火事で死んだ」と聞いても、けろっとしていて不思議はない。分かりきったことだからだ。
もしかしたら人によっては、ひみちゃんは母の化身そのものだと最初に思って、実は過去から来た若い頃のひさこさんで帰らないといけないということに驚くかもしれない。
一方で、真人は、どうやらひみちゃんを母親だと認識したまま、であるらしい。
劇中、真人が得られる手がかりは、ひみちゃんの「(なつこさんは)妹だ」という台詞だけだ。これを聞いても真人は驚きもしない。
真人も、最初から、分かっていたのかもしれない。
むしろ、分かってるから、母は火事で死んだと言えるのだ。
あそこは、そんなでも、まったくおかしくない世界だ。
2024.03.20. 追記。
3月17日に3回目を観たのだけど、「真人は驚きもしない」と上に書いているが、ちょっとだけ驚くような、「いもうと?、、」とつぶやく場面がある。でも、それだけで、だからどうということもなく、話は続いていくのだ。なんというんだろう、この映画の登場人物たちは、一を聞いて十を知るような理解力、認識力を持っているとしか思えない。台詞で説明をしない。観客は、おいてけぼりなのだ。
さて、、、
なんでこんな、分かりにくい状態にしてるのか。
わざと、分からないようにしてると、前のエントリーで書いたけど、、
自分を顧みて思う。
母子相姦的な話であると、明確に分かったら困るから、分からなくしてるのだろう。
分かったら困るのは、観客だけじゃない。むしろキャラクターたち自身が、困るのだ。困りまくるに違いない。
駿は、この世界を構築するために、とてつもないバランスをとって脚本を詰めているんだと思う。
それこそ、大伯父が積み木を積むがごとく。
どっひゃー、、である。
番外っぽいがキリコ婆さん。1945年に75才ぐらいだとしたら1870年生まれ、大日本帝国憲法の発布が1889年。このとき19才。1873年、徴兵令。婆さん、3才。
ていうか、このぐらいの婆さんは、ふつうに子供を戦争にとられてるのだ。

話は変わる。
僕は宮崎作品に子供の頃から接してきているが、好きなキャラを選べと言われたら、コナンとラナになる。
駿は、より複雑な内面を持つ興味深いキャラを何人も生み出してきているが、厳選して選べと言われたら、僕の場合は、そうなってしまう。
今回、真人とひみちゃんは、なんだかその2人が重なるのだ。
キャラの年令がほぼ同じなことが理由ではない。それならラピュタも当てはまる。
性格が似てるとは、全く思えない。のだが、、
真人の「なつこさんを連れて帰る」という、あの妙な一途さが「ラナを返せ!」と叫ぶコナンと妙に重なる。げしげし弓矢を作ってしまう戦闘力の高さも重なるのかな、なんか、決断が早い。実戦向きなのは戦中の子だからだろうか。
ひみちゃんとラナって、どう重なってるんだろう、、、特殊能力があるとこか。
いや、じつは囚われの身で、大伯父というラオ博士がいて、背中を押されて、真人と帰っていく。そういう構造が生む何かが、何かなのだろう。上手く言えん。
こんな感じかな、、、
こういうのは、映画を楽しんでると言うんだろうか。
囚われてるのも同然な気もする。しかし、自分の意志で考えたり調べたりしてるのでなあ、、、
しかし、この辺で、一旦かな、筆を置くことにする。
9月18日、追記。
一部、改行を修正し、文面上の内容の重複を削除した。
更に追記。彩りでいくつか画像を表示することにした。ジブリから提供されている。
Sep 14, 2023
ジブリの「君たちはどう生きるか」2回目を観て(風立ちぬとアーヤと魔女もちょびっと)
君たちはどう生きるか(以下「君生き」)だけど、12日に2回目を見てきた。
前回が7月18日なので、2ヶ月足らず、空いている。
そろそろ見るか、と思うまで、そのぐらい掛かったということだ。
初回を観てのレビューが下記エントリー。2つ目を書くとは思わなかった。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230818a.html
3つ目を書いてしまった。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230916a.html
20日、追記。
うちのレビューを読もうかという人へ。書かれた順番に読まれることをお勧めする。
最初のは「混乱して、分からんことがあるなりに書いてるなあ」というレビュー。
2つめは「見落としを確認して、言い訳を書いてるなあ」というレビュー。
3つめは「幻惑されてたことに気付いて、多少は考える頭が戻ったかなあ」というレビューだ。
しかし、内容は概ね重なってないので、3つでセットだし、そのほうが内容を理解しやすいと思う。
なお自分用のメモでもあるので、今後も何か思い付いたら補足を追記する。
27日、追記。
4つめのレビュー。いちおう、まとめだ。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230927a.html
2回目を観たのは、初回に観た時に間違えたり記憶が曖昧だったことを確認しようというのがあったんだけど、充分に出来なかった。メモを持っていくのを忘れたのだ。だから今回も記憶頼りだ。それでも、まあ、収穫はあった。
予め書いておくけど、この映画は「何も知らない状態で観る」のがデフォルトらしい。
駿が意図することに乗ったほうがいいのかな、と多少でも思ってる人は、こんなエントリーを読む前に、映画館に行くべきだと思う。今回、2回目を観て、けっこうそれは大きいと思ったので、ここに書いておく。
さて、2回目を見る前に「風立ちぬ」をレンタルして観た。
何となく、観ておく必要があると思ったのだ。
公開は10年前だ。何でその時に観なかったのかははっきりしないが、たぶん子供がまだ幼稚園で小さくて、忙しくて観なかったのだろう。必ず全部観るという程の熱心なファンじゃないので、そのままになったんだと思う。
しかし、なんだかな、あのポスターが気に入らなかったというのはあるかも。とっちゃんぼうやが飛行機を見上げて、なんだこの中身無さそうな主人公は、という印象だったのだ。
まあ、機会があったら見るでいいかも、と思っていた。変な世評ばかりだったし。
実際に観てみたら、普通にすごくいい映画だった。
駿は当時これで引退と言ってたけど、立派なものじゃないか、と思った。
主人公は、ポスターから僕が受けた印象とは全く違って、すごくしっかりしたいい奴だった。
風立ちぬは、機械とロマンスと歴史の映画だ。現実の映画であり、生きざまの映画だ。
君生きには、それらがない。ファンタジーと少年と母の話だ。夢の中、心の中の話であり、生きざまから逃亡した映画だ。
つまり2作で対になっている。
片や普通にすごくいい映画で、片や意味不明な問題作だ。
いい対である。
人は片方だけではやれないだろう。
僕は未来少年コナンで宮崎駿を意識した人間なので、足りない石はSFだと思ったりするけど、どうなんかな、さすがに今の時代、SFを駿に要求するのは厳しいかな。
まあ、君生きは宇宙から来た何かが、なので、ギリギリSFなのかもしれない。大伯父周辺の雰囲気はSFっぽい。
このエントリーでは、前回に書ききれなかったこと、新たに思ったことを書いていく。
順不同で箇条書きみたいになるので冗長だろうが、自分用のメモなのでいいのだ。
まあ、ネタバレばかりになる。
しかし、いざ書こうと思ったらどこから、と思うんだけど、まあ、一番に気になってたとこから。
2024.03.20. 追記。
3月17日、3回目を観てきた。そこで確認したことがあって、このセグメントには、間違いがあることが分かった。
書き直すのは面倒なので、説明は後述する。
ひみちゃんのこと。
主人公の真人が「なつこさんを探している」と言った時に「妹だ」と言っているのを確認した。
これに対して真人は、ひみちゃんが母親だと、明確に認識したのかどうか、はっきりしない。そのまま曖昧なままストーリーが進んでいく。
真人はひみちゃんに、自分の母親は火事で死んだと話している。ひみちゃんに未来を宣告したことになるのだ。美味しいジャムパン食ってるときだったと思う(このあたり文脈を忘れている。メモを忘れたのが悔やまれる)。でも、ひみちゃんはけろっとして聞いていて「私の母親もそうだ」などと言う。
そういう話じゃないだろ、分かってんのか、君たち。
いろいろ考えて、補足を追記(9月18日、多少、分かりやすいように書き直した)。
真人が母親は火事で死んだと言ったとき、ひみちゃんに未来を宣告したことには、実はまだ、ならない。
観客から観たら、まだこの時点では、ひみちゃんが真人のことを「自分の息子だと認識していない」可能性が、ある。
(逆に言えば、観客にも、ひみちゃんがひさこさんだという確信は持てない:補足更に追記:だって、なつこさんの姉が、ひさこさん1人とは限らない)
ひみちゃんの立場から見たら、
真人から、なつこさんが真人の父親と結婚している、と聞いただけでは、
「真人の父親の前妻が、なつこさんの姉=ひみちゃんであり、だから真人はひみちゃんの息子」という認識は、
まだ、出来ないのだ。
だって、父の前妻がひさこさんだなんて、真人は一言も言ってないのだから。
(考えてみたら厳密に言えば、前妻がひさこさんだとしても、真人がひさこさんの子とは限らない)
しかし、その後、石の産屋で、ひみちゃんは真人の母であると宣言している。
この時点で、
どうやら最初から、ひみちゃんは真人が息子だと認識していたらしいことが、観客から見ても、はっきりした。
だったら、ひみちゃんは、真人の「火事で死んだ」という発言に、驚かないわけがない、のだけど。
なんか、ややこしくて、僕がどこか間違ってるかもしれない、、、
いや、この際なので敢えてここに追記しておくが、ひみちゃんから、真人に、母であると告げる場面は、劇中に全くない。はずだ。僕が2回も観てるのに見落としているのでなければ。
補足、ここまで。
というか、初見のとき、この時点で僕は、ひみちゃんが真人の母だと確信していなかった。妹?どゆこと?、母なの?みたいな感じだったのかな、真人がそれをちゃんと聞いて知ってるかどうかすら、僕の中では曖昧になっている(というか、こんな会話が交わされる時点で、真人には伝わってない認定が僕の中では出来ていたと思う)。
なつこさんの石の産屋で真人が気を失い、ひみちゃんが母だと明言したことで、僕はようやく明確に認識ができた。
初見は、そういう感じで、いろいろ曖昧だったということだ。
今回は最初から理解して観ているので、全く受ける感触が違った。
これは実は、この映画の大きなトリックなんだと思う。
2024.03.20. 追記の続き。
何故か僕は、2回も観たのに、真人はひみちゃんに「母さんは火事で死んだ」と告げたとばかり思っている。
それに対して、ひみちゃんが「私も」と応えていると思い込んだ。
それは間違いだったと、3回目を観て気付いた。
実際の画面では、真人は「母さんは死んだ」としか言っていない(はっきり火事で死ぬと告げるのは、それぞれの現実の世界に帰るまぎわになってのことだ)。
何でこの時点で告げたと思い込んだのか分からない。
ひみちゃんがあまりにも平気の平左で真人の言うことを受け入れるので、最初から知ってたんだろうと認識してしまったのだろう。
さて、、、
そうした経緯で僕は、ひみちゃんの母親も火事で死んだという、僕だけに通じる設定を抱え込んだ。
でも僕は、勘違いか聞き間違いから生まれた、この根拠が無い思い付きのような設定が、僕なりの解釈の中ではしっくりと納まってしまった。
その流れで3つ目のレビューも書いている。
そちらにも注記を入れておこうと思う。
閑話休題だ。
最後に各々の世界に帰るとき、
真人はひみちゃんに、帰ったら火事で死ぬことになるから、こっちに来いと告げる。
ひみちゃんは、真人の母親になるならそれでもいい、と言って自分の世界に帰っていく。
あんたら、全部わかってたんかい、、、
どうにも、こんな重大事が宙ぶらりんなまま話が進んで、最後にパタンとケリがつくという、最初に観た時は、僕はこれにはすごく混乱したようで、どうなってるのか十分な認識ができていなかった。
脈絡とか理性的な筋道とか考えたら説明しがたい。
だって、真人にとっても、ひみちゃんにとっても、驚いておかしくない、というか驚くのが普通な話で、物語の進行がストップするような案件だ。
納得がいく説明は、夢の中などではそういうのは関係なくなる、現実に帰るときに、夢から目が覚めるときのように、思い出すんだろう、というような。だから、自分たちの世界に帰る直前に、あのこと分かってたんだ、みたいなことを言い出すという。
そういう説明で、自分を納得させている。
大伯父が作った世界は、受け入れがたい現実を、柔らかな包帯に包むような、そういう世界なんだと思う。
主人公の名は「まひと」。麻痺してる人だ。夢の世界に行くということは、覚醒から遠くなる。ファンタジーとはそういうものだろうと。
そこに「母」がいるのが真人の夢だ。
真人は、青サギの誘いに「母さんは死んだんだ!」と。キリコ婆さんが罠だと言うのに「知ってる」と。
彼は、現実を受け入れないといけないことを知っている。
それでも、大伯父が作った世界に踏み込んでいく。
なつこさんを、取り戻さないといけない。それは、現実を取り戻すことと同義だ。
現実の母さんは、死んでいる。
夢のような世界で、まだ生きている母、ひみちゃんと出会った。
夢から覚めたら、忘れないといけない。
しかし、石を持ち帰ることは出来る。
真人が持ち帰った石、僕はこれが「強力なお守り」なんだと思っていたけど、画面上、青サギはキリコ婆さんの人形のことを言ってるように見える(実際、キリコさんは人形を真人に手渡すときにお守りだと言った。しかし、その場に青サギいたから知ってるんじゃなかったのかな、、)。
青サギは、真人の記憶があることを訝り、真人がポケットから出した人形と石を見て、強力なお守りだと言い、石を持ってくるなんて、これだから素人はだめだと言いながら、じきに忘れるからまあ良い、あばよ友達、と言って飛び去り、直後に人形はキリコ婆さんに戻る。
あれ、石はどうなったんだろう。
つまり、強力なお守りがあったから記憶がある、という文脈に見える。
しかしそれが、人形なのか石なのか、そこは実は明言されていない、ように見える、かな。
どうなんだろうね、、、
エンディング、真人は東京への出立に際して「君たちはどう生きるか」を鞄に詰めて、部屋を後にする。2年経っても、彼にとって大事な本であり続けている。
大伯父の提案を受け入れ、ひみちゃんがいる世界を維持することは、母が遺してくれた「君たちはどう生きるか」を、真人が生まれて母と共に過ごした10数年を、捨てることだ。
そういえば真人が石を拾ったのは、
大伯父に会うため、流星雨の夜空の下を、ひみちゃんと一緒に、歩いていた時だった。
このあたり、なんというのだろう、時間軸とか空間とか、超えた何かを感じる。一瞬は永遠、永遠は一瞬だ。上手く表現できない。説明できなくていいような気もする。
ひみちゃんは、彼女の現実世界に帰る。
帰ってもいいと思えたのは、
真人と会うことが出来たから、真人を生みたいから帰るということなら、
まあ、若干の物議を醸しそうなラブストーリーという見方も出来る。駿のコンプレックスがどうのという話もあるが、ここでは深入りしない。アングラファンタジーなら、ああ、そうなんか、と許容される話、と思う。
大伯父の世界にとらわれた鳥たちと、自分の意志で留まっている人間たち。
真人となつこさん、ひみちゃんは自分の世界に帰り、キリコさんは婆さんに戻った、のかな。インコとペリカン、青サギも帰った。大伯父の世界が壊れて、生きる者は生きる者の世界に、死者は死者の世界に、其々帰ったということなのだろう。
真人がなつこさんと戻ると決めたとき、ひみちゃんは戻らないという決断も出来たのか、それは大伯父の世界と一緒に滅びるということ、なのか、、、
もしも、ひみちゃんが現実世界に帰らなかったら、真人が生まれてこなくなる。
これはこれで困る。
この辺り、謎だ。
ひみちゃんは生きている人なので、あの世界が滅びたら、自分の世界に帰るしかないのかな。
笑って帰れたので、良かったのかな。
真人から見たら、母に夢の世界で認められて、過去を受け入れて帰ることが出来た、というストーリー。
ひみちゃんから見たら、将来出会う息子と会って、未来への希望を得て帰ることが出来た、というストーリー。
なんだけど、、
思いついたこと。
なんで真人は、呼ばれたのか。
実は、ひみちゃんを帰すため。
ひみちゃん、じきに帰るだろうと大伯父は思ってたけど、居付いてしまった。早晩崩壊する彼岸の世界に。崩壊に伴って、本人の意志ではなく帰らされることになるのは、たぶん、ひみちゃんにとって良くないのだろう。
なつこさんが、真人が、大伯父の世界に呼ばれたのは、大伯父が描いたシナリオ。
たぶん、あの世界に親和性が高くない人は、呼べないのだ。
最初は真人だけ呼ぼうとしたが、無理だったので、なつこさんを引き込んで人質にした、、、
違う、最初に呼ぼうとしたのは、なつこさんだ。ひみちゃんの妹だから。
真人が来る前に、なつこさんと青サギの間に駆け引きや闘いがあったのだろう。そう考えたら、弓矢で真人を助けるときの手練っぷりに説明が付く。
そして、それは結局、成功しなかったのだろう。
なつこさんは、こうした不可思議なものごとは、夫には何も話していないのだろう。姉がそうだったように。まあ、ふつう信じられないだろうから。
そこに真人が来る。
大伯父のターゲットは妹から息子に変わった。
そういうことなのではないか、、、
30日、追記するのをを忘れていたので追記。
他のサイトのレビューで、弓矢で真人を守ったのは、夢の中での出来事という説明があった。
そのほうがたしかに、より整合性がある解釈だと思う。
その説明に沿えば、大伯父が最初に呼ぼうとしたのはなつこさんで、真人が来る前に青サギと接触があった、という考えは、必然性が薄いということになるかもしれない。
ひみちゃんに、真人を帰さないといけないと言っていたり、真人が石を受け取れない、現実に帰ると言った時に、強く引き止めもしない。なんでかな大伯父、と思っていたけど、それがシナリオ通りだからなのだろう。
どうだろうな、、、
こんなこと書いてて、いいのかしら。
いくつか小さい話というか、メモ書きを。
絵画をモチーフにしていると思われる画面がある。

ベックリン:死の島
https://en.wikipedia.org/wiki/Isle_of_the_Dead_(painting)
ヒトラーが所有してたことがあるそうだ。「風立ちぬ」でも使われている。

ターナー:The Fighting Temeraire, tugged to her last Berth to be broken up(解体されるために最後の停泊地に曳かれてゆく戦艦テメレール号)
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Fighting_Temeraire
海と船、空のイメージ。雲の形は違うが、色遣いや雰囲気は非常に近い気がする。
絵のタイトルがちょっと凄い。
大伯父の内心を語っているようだ、というのは読み過ぎか。

ゴヤ:砂に埋もれる犬
https://en.wikipedia.org/wiki/The_Dog_(Goya)
大伯父が石を積んでいるあのだだっ広い部屋のイメージ、何処かで、と思うのだけど分からない。なんとなくこういう雰囲気の絵が、何かなかったかなと思うのだけど。
僕が思い出せる絵のうち、イメージとして一番近いのが、黒い絵の犬。
他にも、これは元ネタがあるんだろうな、見覚えがある気がする、という画面はあるが、分からない。
画面ではないが、真人が下の世界に降り立ったときに、門に書かれていた言葉「我を学ぶ者は死す」について、画家、中川一政のエピソード。他に出典はあるらしい。
https://www.city.komae.tokyo.jp/koho/128591.html
25日、この項目、いくつか補足追記する。
https://www.city.komae.tokyo.jp/koho/128591.html
小池邦夫のうちあけ話 6 絵手紙のひと 広報こまえ(狛江市)から、引用。
僕が師と仰いだもう一人は、洋画家の中川一政さん(1893~1991)です。(中略)
歩き方や話し方まで似てきた僕にある日、中川さんが言いました。「我を学ぶ者は死す」。
中川氏は、薔薇の絵を沢山描いたらしい。
https://ameblo.jp/moji-taro/entry-12816540105.html
「君たちはどう生きるか」ネタバレ解説3 地獄の門、バラの謎、「我を学ぶ者は死す」と墓の主の正体 | MOJIの映画レビューから、引用。
この言葉の出典を探ってみると、林房雄の「四つの文字」という小説に行き着きます。
林房雄は1903年生まれの小説家・評論家。
Youtube上に「四つの文字」の朗読が上がってるので、聞いてみた。
語り手である「私」は、南京政府の大臣である男を評して「虚無」だと言っている。
虚無が掲げていた四文字が「学我者死」。そして、戦争が終わると大臣は自死する。たぶん決められていたことであるかのように。
決められていたかのように崩壊する大伯父が作った下の世界、そして大伯父自身と重なる。
石の墓の中に封印されているものは、それこそ虚無か。
虚無という言葉は、漫画版ナウシカにも出てきた。しかし、ナウシカ作中で墓所がいう虚無と、四つの文字で言われる虚無は、言葉は同じでも意味する中身は異なるように感じる。しかし、はっきりしないので説明はしないが。
下の世界の入り口直下に、虚無?が封印され、あの世界が作られている。
あの世界が崩壊したら、多分、墓に封印されていた何かは、開放されるのだ。
どこにいくのだろう。
もしかしたら、インコの糞になるのだろうか。
糞をするということは、生きているということなのかもしれない。
ペリカンは、キリスト教において、全ての人間への愛によって十字架に身を捧げたキリストの象徴。
胸に穴を開けてその血を与えて子を育てるという伝説から、とのこと。
自己犠牲の象徴である鳥が、生まれに行く者たちを食うというのがどういう世界観なのか、、、
https://en.wikipedia.org/wiki/Pelican
真人とひみちゃんが大伯父のいるところを目指す際に、夜空に流星群がみられていた。
宮沢賢治の銀河鉄道の夜に出てくるペルセウス座流星群のイメージ。
日本ではお盆と重なる。
そういや、ひみちゃんがワラワラを守るときに花火を上げてたなあ。
鳥の糞は、初回の時ほどには驚かなかった。なんだか少なくなったように感じた。見慣れたのか。
まさかと思うが、流星雨と糞の雨を重ねるとか、そういう意味はないよなあ、、、
今回、主人公が「真人:まひと」だと確認した。
初回のあと、なんていうんだったっけ?となって、だから前回のレビューは「主人公」で通している。ネットで調べたらわかるだろうって?、そんなことするのは、なんだかすごく口惜しいじゃないですか。
さて、 今回、2回目を観て、ある程度は理解して観ているので、そこに上乗せして観ていけばいいので、初回とは全く受ける感触が違った。前情報なく観たというのは、凄く大きかったんだと思う。
これは、君生きのトリックだと書いた。
前情報があれば、そういう覚悟なり得られた情報を支えに、実際に映画からの情報を上積みできる。
君生きはそうではない。
目の前の映画から得られるものが全てだ。
前情報全く無しで情報量の多い映画を観ると、幻惑される。
良くも悪くも、映画の世界に搦め捕られていくか、弾き飛ばされ離脱するか、どちらかだ。
ストーリー展開の情報が多く、隠されているものも多いし、画面からの情報もすごく多い。
こういう話はこういうふうに展開していくだろう、という予測が難しい。
脈絡なく意味深な台詞が投げかけられる(例えば、キリコさんから「死に匂いがする名前だ」とか)。エピソードも意味不明だ(例えば、なつこさんが弓矢で真人を救うとか)。
そのまま投げっ放しで、受け止める枠がこっちにはないので、わけが分からなくなっていく。
なんというか、そういう作りになっている。
多くの人達が分からないと戸惑うのは当然で、たぶん、それを魅力だと思えるかどうかなのだと思う。真人と一緒に暗い夢を見るような体験を、肯定的に捉えられるかどうか。
僕がアングラファンタジーと云ったのは、そういうことだったと思う。
穿った見方をするなら、回収できない伏線を放置することにしたのを誤魔化しやすくなるかもしれない。しかし、駿の映画ともなれば、理屈はどうとでも後付けできるもの、と今回、僕は思ったので、そういう消極的な方法論ではないだろうと思う。
21日、追記。なんでこんな分かりにくくしているのか、今更思い付いたので3つめのレビューに考えを追記した。
これは、真人とひみちゃんを救うために駿が仕掛けた大掛かりな罠なのだ。そこに観客もろとも落ちるがいい、ということなのだろう。
分かりやすい映画を見たかったら、風立ちぬを見ればいいと思う。
実際、今回初めて見たけど、とてもいい映画だと思った。昭和時代の日本の名画の伝統を感じる。
たくさんの飛行機、機関車、田園、街、工場、人々のくらし、震災、時代、夢、戦争、甘いロマンス、夫婦愛、、、
見どころは沢山あり、登場人物達はみんな愛おしい。
子供向けじゃないけど。
子供向けなら、アーヤと魔女もいい。
実は、駿が企画で最近のだというので、一応これもDVDを借りた。
世評は芳しくないのでどうかと思ったが、いやいや、これは面白かった。
何もメッセージがない。不機嫌、不穏当にシフトしたキャラクターたちがバタバタするだけの話で、みんなアーヤに優しくなって(よく見たら不機嫌だったサブキャラ達がエンディングではそうでもなくなってるんだね、、)お母さん帰ってきてよかったね、で終わって、なんにも後に残らない。
主人公の性格が最後まで程よく悪く、改心なんてするわけもなく、かわいい表情も見せるが基本アグリーなのもいい。
作業場の床の汚さや薬の悪臭の表現も上手い。こんなとこに居たくない感じが凄く伝わる。
一方、ジブリ飯はちゃんと美味そうだ。変なところで律儀だ。舞台はイギリスなのに。
すごく褒めてるけど、じっさい、過小評価されてるんじゃないかな。
何がいけないって、宣伝のキャッチコピーだ。Wikiからの引用だけど、
「わたしはダレの言いなりにもならない。」
「私のどこが、ダメですか?」
ダメでしょ、こんなの。
なんだか主人公の自立っぽくて自己評価がどうこうっぽくてメッセージあるっぽくて、胡散臭い。これで勘違いさせられた客が見て、何も残らないから駄作と言うのだ。
映画と客で全く価値観がずれまくっている。
しかし褒めといて難だが、2千円は高いかも。もう一押しかな。レンタルで200円で見るなら全然文句ない。
あ、子供向けなら、と書いたけど、あんまり道徳的なアニメじゃない。そういうのが嫌いなら向かないかもしれない。
へんな宣伝打つよりは、今回の君生きのようなやり方の方が、
誤解がなくて余程いいと思う。
アングラが作るファンタジー映画なら、そういうもんなので普通に宣伝すればいいのだ。しかし、君生きはジブリでメジャーだから、誤解されないアングラファンタジーの宣伝は難しいと思う。
とりあえず僕が思いつくのは、諸悪の根源であるキャッチコピーは、なし。予告編は、音なし。いや、音は久石譲のピアノのみとか。映像以外に全く説明がないなら、何とかなるかも。アメリカ向けトレーラーは、その辺り、いい線いってると思う。あれ見てもほぼ何も分からないという意味で。
与太話は、そんなとこで。
2回目を見ての評価は、とりあえず、この映画は好きだということだろうか。
しかし、もう少し分かりやすくてもいいのに、とは思う。
Aug 30, 2023
I try Roon on Linux
最近、roonを試している。
無料お試し期間は2週間しかないので、なかなかきびしい。あと1日、と表示されていたのが、突然消えてお試し終了したので、結局、月払いで延長になった。
試してみようと思った理由は、ここ数年のネット環境の変化が影響しているんだけど、それは後述。
ここでは、roonとdaphileを比較してみる。
比較する意味があるのかというのはあるが、せっかくなので比較してみる。
音質の比較は、していない。というか、まだする暇がない。だから使い勝手のみの比較である。
しばらくの間、新しく気付いたことや分かりにくいところの修正を、追記していくことにした。
そんなに大したことは書かないと思うが。
roon | daphile | |
---|---|---|
インストール |
基本的にはアプリケーションを使いたい環境にインストールして使う。
coreは、ノートPCに繋いだUSB HDDに最新のFedora OSを入れて、そこにroon coreをインストール。これはroonが提供しているインストール用のスクリプトを使った。 roonの起動はcuiで管理者権限でコマンドを打つので最初は戸惑ったが、分かってしまえば、まあ誰でも出来そうだ。ちなみに下記のような感じ。起動の過程で警告とかも出るが、安定して動いていると思う。 sudo /opt/RoonServer/start.sh sudo ./RoonBridge/start.sh コマンドを打ったあとはctrl+cで抜けていいみたいだ。
2024年4月、追記。 |
daphileはgentoo linuxベースのOS、ディストリビューションだ。i686かx86_64で動く。
OSイメージファイルをダウンロードしてUSBメモリに書き込んで、起動、インストールして、設定して、と、roonと比べたら準備が面倒くさくて分かりにくい、かな。 |
コントローラー |
タブレット、スマートフォン
タブレットかスマートフォンに、Google PlayとかApp Storeに登録されている「roon」をインストール。 追記。roonアプリは日本語設定できるんだけど、出来るなら英語で扱った方がいい。日本語表記だと英語と意味が違うことが時にあるので、嵌ることがある。結果、英語の方が分かりやすい。
簡単と言えば簡単(daphileに比べて設定できる項目も少ない)だけど、分かりにくいことも多い。 PC、Mac(roonアプリ)
roonではフィルターを調整したりサンプルレートを変えるなど、設定することが出来る。 うちにある古いMac miniにインストールしようとしたら、OSが古いのでroonが動きません、と来た。しかたないのでたまたま最近購入したMac mini M2(主に子供が使っている)にインストール。起動したら自動的にfedoraのroon coreがつながって表示された。 roonのサイトの中で、いくら探してもインストールできるMac OSの条件が書いていない。Windowsについても書いてないようだ。roonというのは、全般的にそういうところがある。 ちなみに「roon mac 条件」でググると、「WindowsではWindows 7以上が必要で、Windows 10が推奨されています。 MacではOS X 10.8(Mountain Lion)以上が必要で、OS10.11(El Capitan)が推奨」と表示されるが、うちの10.13.6(high sierra)で動かない。
ついさっき、roonに下記のように書いてあるのを見つけた。 |
PC(ウェブブラウザ) サーバーにDaphileをインストールしたら、起動時にモニターにIPアドレスが表示されるので、家庭内LAN経由でアクセスできる。スマホアプリもあるけど、daphileの場合、パソコンのウェブブラウザからアクセスするのが扱いやすい。そこから設定や操作を行う。 追記。日本語表示には出来ない、と思う。 僕の場合、広い画面とキーボード、マウス等が使えるのは圧倒的なアドバンテージだ(タブレットなどの狭い画面で指で繰り返しスクロールするとか文字入力が不便とか、嫌いなのだ)。 それにしても、Daphileもいいかげん、ユーザーに対して不親切なんだけど、roonとは不親切さの毛色が違う気がする。なんというか、daphileは修行感があり、roonはトラップ感があるような。 タブレット、スマートフォン Squeezerとか使えるコントロールアプリもあるけど、うちでは補助的な感じ。 |
音源 |
1:NAS
後からMacでやってみたが、タブレットやスマホから設定するよりMacのほうが分かりやすい。なにしろタブレットでは「ネットワーク共有を追加」という表記が、表示されないのだ。
ちなみにSMB(cifs)の共有フォルダの設定は、こんな感じに書いたらつながった。
2:ネット配信
3:ローカル音源 |
1:NAS
2:ネット配信
追記。
2024.04.22.更に追記。 ネットラジオに対応。今回気付いたが、ラジオ局の検索が局名、urlで可能だ(しかし、便利なのかどうかは分からんな)。地域ローカルを探すことも出来る(例えば岡山だとFMつやまが聴ける)。 他には意外なとこでYoutubeの音声が聴ける。これは侮れない。
3:ローカル音源 |
ディレクトリ表示 |
その代わりに、検索機能を駆使しないと快適な運用はできないと思う。
そして検索を補完する機能として、ファイルに書き込まれる「タグ」が重要になると思う。後述するが、うちではこれが満足に機能しない。
2024.04.22.追記。 Roonはディレクトリ表示に対応した。賛否あるようだが、僕は使い易くなった。 |
〇
しかし、後述する理由で、最近はDaphileにはNASはマウントしていない。 |
cue sheet対応 |
× |
〇 |
安定性 ライブラリ |
◯
マウントしたNASの音楽ファイル7千枚分のデータも読み込んでいるようで、特に不具合はない。
roonの場合、音楽のライブラリとしての機能、ミュージシャンや作品のつながりとか、ネット上の情報やリンクなどが付与される。 |
△
プラグインのアップデートがあるときに、なぜか若干、不安定になるというか、音質が落ちるような気がする。 |
UPnP |
× |
〇 |
RAAT |
〇 |
× |
squeezebox |
出力先として設定することが出来る。 但し、他でLMSが動作している環境では併用出来ない。roonでsqueezeboxを使おうと思ったら、同一環境のLMS(例えばdaphileサーバーとか)は止める必要がある。 |
LMSからデータを出力することが出来る。
roonと同一ネットワークでsqueezeboxを共有することは出来ない。roon側の設定を止めるか、daphileを止めるかということになる。 |
使用感 |
出来ることが絞られてる割には、使い方が分かりにくいと思った。 |
分かりにくいことが度々ある。多機能、複雑なので、だろう。汎用性は高いと思う。 |
音源情報 |
〇
ここらへんは、使えるストリーミングに契約していたら、もっと得られる恩恵が広がっていくのだろう。
× 例えば「ジャンル」という区分けがあって、そこにいろんなミュージシャンが分類されているんだけど、どこにも表示されない人がいる。そういう人は情報がない。いや、逆か。情報がないからジャンル分けされないのだろう。 そんなことになる原因のひとつは、おそらく僕の「タグ付け」とroonの相性が良くないからだろうと思う。
例えば坂本龍一は、ダウンロード購入したファイルはネット上の情報へのリンクが表示される。坂本龍一だけあって、いろんな情報が出てくる。
しかし、それだけで説明できないこともある。例えば、作曲家のGeorge Enescuは情報がない。wikipedhiaへのリンクすらない。マイナーだから?と思いきや、Vivaldiも情報がない。 |
〇
×
作品名やミュージシャンの名でネット検索して引っかかるのは、大量のストリーミングサービスへのリンクで、音楽そのものの情報は直ぐには見付からない。 実は、これがroonに触ってみようと思った一番の理由だ。今回、roonを使ってみて、なるほどこれなら、かなり目的に適うかな、と思った。 |
画像表示 |
△
うちのNASでは、アルバムミュージシャンでフォルダ分けしている。そこには複数のアルバム音源ファイルと、アルバムのcueシート、アルバムの画像ファイルが、まとめて入っている。
ミュージシャンは、有名どころは写真が付いて分かりやすい。 あと、ライブラリ画面を高速でスクロールすると、表示がずれる。名前と画像が食い違って表示される。これはハードのスペックによって違うのかもしれない。 |
△ ミュージシャンの画像は表示しない。 |
こんな感じ。
上記、比較表の中で書いた、roonを試した理由。
PCからウェブブラウザで普通にネット検索しても、音楽の情報が簡単に得られなくなった。検索しても、大量のストリーミングサービスへのリンクが大量に上位で表示される中から、見落とさないように注意しながらスクロールして探さないといけない。
うざったくて仕方なくて、roonに触ってみようと思ったのだ。
今回使ってみて、なるほどこれなら、かなり目的に適うかな、と思った。
roonのライブラリは大したもので、それ自体が触っていて面白いし、アルバムなどに個人的なタグを付けるとか色んな使い方が出来るらしいので、発展性もあるんだろう。そういった環境で、音楽を深堀りしていきやすい。
しかし、そこにかける時間が自分にあるのか、そういうやり方が僕の聴き方にあっているのか、どうなんだろう。
あと、月額12.99ドルで1900円、生涯ライセンスで12万円に見合うかどうか。
というのは、表示されない情報もすごく多いのだ。
そういうのは結局、PCでウェブブラウザで探すしかない。おそらくTidal、Qobuzと契約していたら、だいぶ見える景色も違うのだろうと思うけど。
まあ、もうしばらく使ってみる。
Aug 18, 2023
ジブリの「君たちはどう生きるか」を観て
お盆も過ぎたので、そろそろネタバレ気にせず考えたことを書いてもいいかと思うので書いてみる。
そうはいっても、それは見たくないという人もいるかもしれないので、下の方から書き始めている。
2回目を観てきたので、レビュー2本目を書いた。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230914a.html
まだ観てない人は、こうしたエントリーを読む前に、1回観た方がいいのではないか、と思う。
さらに追記。
3つ目を書いてしまった。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230916a.html
9月20日、追記。
うちのレビューを読もうかという人へ。書かれた順番に読まれることをお勧めする。
最初のは「混乱して、分からんことがあるなりに書いてるなあ」というレビュー。
2つめは「見落としを確認して、言い訳を書いてるなあ」というレビュー。
3つめは「幻惑されてたことに気付いて、多少は考える頭が戻ったかなあ」というレビューだ。
しかし、内容は概ね重なってないので、3つでセットだし、そのほうが内容を理解しやすいと思う。
なお自分用のメモでもあるので、今後も何か思い付いたら補足を追記する。
9月27日、追記。
4つめのレビュー。いちおう、まとめだ。
http://blown-lei.net/endive/blosxom.cgi/letterbox/20230927a.html

僕が「君たちはどう生きるか」を観たのは7月18日だった。以降、感想をX(もとツイッター)に書き込んでいるので、先ずは引用していく。
7月18日
ジブリの観てきた。 枯れてるのかと思ってたら逆だった。
詰め込み方が上手いんだろう。とてつもなく濃いが喰えた。ゲテモノ度が高い気がする。これが駿の誠意なのか。
タイトルは、もうちょっとましなのつけりゃよかったのに。投げやり感漂うぐらいが風通しがいいとでも。いろんな群れが出てくるなあと思った。群れるものと群れないものの対比。
8月7日
今回は音楽が良かった気がする。ピアノだけ鳴ってる場面が多かった。
8月9日発売なので聴いてみたい。あと今回は、音響が良かった気がする。効果音と言うのか。
いちいち生々しかった。
ただ、他の作品と比べる術が僕にはない。君たちはどう生きるかを傑作と呼ぶ気にはなれない。
そういうのは千千とかコナンとかカリ城とか、話の纏まりがあって訴求性が高くないと言いにくい。観る者に大して挑みかかるような作りになっていることが、過去作よりずっと、観る者に分かりやすくなってるんだろう、と思う。
極めて変な映画だ。観た者は、たぶん多くがなんじゃこりゃと思う。そう思ったときに、傑作という者とゴミという者が別れまくる。
そもそも、鳥の糞、多すぎ。
異物まみれの映画を僕等は突き付けられるのだ。
今までも異物が多かったけど、今回は現実もファンタジーも共に異物にされてる。
今回、オブラートが殆どない。メジャーな映画ではなくアングラな作りになっている。
考えてみたら、昔はアングラな映画が数多くあった。今回、ジブリがアングラ映画を作ったんだと思う。
ストーリーも昔のアングラファンタジー映画っぽい。そう、僕は懐かしいと思った。
20代の頃にこんな感触のをよくレンタルビデオで観た。アングラファンタジーなら、意味不明なタイトルも、エンディングの突き放しっぷりも、ありに見えてくる。
宣伝費はかけられない。下手な宣伝はできない。この奇妙な感触が、昔馴染んだものだと気付くまで、3週間かかった。
最近、触れることがなくなった。
世界が変わったのだろう。8月14日
この映画の周辺、勝手に理解しろ的に、昔のアングラ映画みたいに、情報がなくて、観た者を突き放している。
多分、暫くは何も出ない。うちの子とか見てると、分かりやすくてスピーディに話が進まないと見る気がしないようなのだ。
そういうコンテンツばっかりになってるのが、駿は嫌なんだろう。
こんな感じだ。
自分としては、決して否定的ではない。
世間では、パンフレットが発売されたが何も書いてない、詐欺だ、表紙も鷺だと盛り上がっている。駿達はそれ見てニタニタしてるんだろう。悪質である。アングラに似つかわしい。
思っていることの骨子はだいたい上記引用で済んでいる。
1回だけでは理解してないこと、気付いてないことがありそうなんだけど、2回目観るのは今はまだ気が進まない。いろいろ事実確認するとか、そういうことする映画じゃないという気がする。なんでか分からないが。アングラだからだろうか。
この後は、個別の事象について思い付きを書くので、いろいろ雑談だ。大したことは書いてない。
何かあったら追記するかもしれない。
序盤、オープニングから戦争で始まる。主人公の母親が焼け死んでしまう。
1年後、主人公は父親の都合?で転校になる。
転居先には、新たに母になるという人がいて実母の妹で、という。
そういう現実でしんどくて、という話が、大変なクオリティの画面で描かれる。主人公の表情も硬い。
エピソードがいちいちえぐい。
新たな母になるなつこさんは、対面初日にいきなり主人公の手を取って、子供がいると言い腹を触らせる。どうにも危ない人だ。
新居は非常識なぐらい古くてでかい屋敷で、そこに戦闘機の風防が多数、置き場がないからと父の指示で持ち込まれ並べられる。それを見て主人公は「きれいなものですね」と。そんな感想かよ。
主人公は学校では周囲からハブられ、喧嘩の後で自分で石を拾って側頭部に流血の自傷行為。父親が学校に持ち込んで騒ぎに。たぶん主人公の計算どおり。
まあ、そんな感じで、いちいちなんだかメンタルにグロテスクで違和感を増幅し神経に触る。
主人公に感情移入もしにくい。
なんか、いじけきってる。観客の感情移入を拒む雰囲気があるのだ。
駿、今回は手加減ないな、と思っていたら、、、
変な鷺がいて、主人公の部屋の窓から主人公に絡む。主人公は追い払うんだけど、その際に、この鷺、窓枠に大量の糞をしていく(脱糞するシーンはなかったと思う。飛び立った後に、窓辺が汚れているのが描かれている)。主人公は気付いてか知らずか、鷺が飛び去って直ぐに窓を閉めるんだけど。あれって、あとでおばあさんたちが掃除したんだろうな。
まあ、鷺って、そういう鳥というイメージあるけど、駿、それをアニメーターに描かすか(どういうやりとりがあったやら、、)。そして、我らに見せるか。どういう気で見せてるんだ、半ば擬人化した鷺なのに。
この時点で僕は、今回はやっぱり相当えげつないんだ、と思った。
観客に、気持ちよくなって帰ってもらおうという気は更々ないということだ。
しかしそんな殺伐たる雰囲気の中で、主人公は亡き母から送られた本を見つけて、読んで、涙する。
ここから、主人公が能動的に動き始める。
頑なな雰囲気がとれて、ガードが外れる。
なんというんだろう、この映画のメッセージその1は、本読め、ってことだろうと思う。本読んだらこれだけ自由になるんだよ、という。まあ、そういう場面。
大好きな母から送られた本だからだろうって?、そりゃそうだけどさ。
僕自身も10代にこの本を読んで、良い本だったという記憶はある。内容はほとんど忘れてしまっている。他者との繋がりについて書いてあったことが印象に残っている。印象だけが、残っている。
なんつうか、ジブリ映画のメッセージ性ってあるにはあるんだろうけど、個人的にはそんなのは映画の良し悪しには関係ないと思う。そして、個人的な感動の鍵というのは人各々で異なるものだろう。
閑話休題。
中盤、主人公は、鷺を追って、異世界に呑み込まれていく。
いろいろなイメージ、オマージュが描かれる。それらに見入るだけでも酔える感じ。
ここでいいなあと思ったのは、石室?の中に閉じ込められたなつこさんが、救い出しに来た主人公に対して「大嫌い!」と叫ぶ場面。
式紙達(?)からの攻撃を受けながら、主人公は初めてなつこさんに対して「おかあさん!、なつこおかあさん!」と返す。
単純に相手が好きだとか、すっかり全てを受け入れて、とかじゃなく、いろんな気持ちが絡み合う中で、互いを確かめ合っていくような、大事なとき、大事なタイミングで、それを行っていく。そして乗り越えていく。
そんな場面。
心を閉じたままでは、前に進めない。
主人公は、ここでなつこさんを母として受け入れる決断を、自らに下している。
唐突で主人公の気持ちが分からないという人もいると思うのだけど、たぶん、主人公自身も何でなのかとか考えて分かってやってるわけではないのだ。その瞬間に、こうしたい、こうしないといけない、今すぐじゃないといけない!という思いが、あの場面を作った。
そういうリアリティが、あの場面にはある。この場面を観れただけで僕は、元は取った、と思った。
じつは、この文面を作る数日前に「コクリコ坂から」を初めて観た。家族がテレビ放映を録画しておいたんだけど、そのままになっていたのだ。
期待してなかったんだけど、心の描写は、ちょっと感心した。
心理的にどうとか、台本がどうかとか、そういうのではない。
こういう言い方はあれだが、普段のくらしの中で人は「完璧な台詞」を言えるものではない。「完璧な演技」も出来ない。まあ、映画のようにはいかないのだ。ぎこちなかったりズレたりする中で、試行錯誤しながら気持ちを通わせていくものだ。
そういう「努力」をしているのが垣間見られる、そういう描き方が成されている。微妙にぎこちなかったり、逆に思い切りが良かったり、何考えてるのか不明だったり。
そうなるのが本来、自然であり、そうでないと本当は、人を取り巻く世界は動いていかない。
これは、最新作の表現にも引き継がれている、と感じた。
駿の描き方なんだろうか。どこまで意図的なのか。そこは、よく分からないのだけど。
20日、追記。
なんと、コクリコ坂は駿ではなく、吾朗監督だそうだ。適当にやってるからこういうポカをやらかすのである。
駿は脚本で、監督は吾朗だ。
しかし実際のとこ、石室のシーン以外はいつもの駿だと思う。あそこだけ、なんだか異質なのだ。それに驚いたというのがある。
31日、思い出したので追記。いつもの駿じゃないシーン。
まず、オープニング。火事の中を主人公が病院に走るシーン。駿にしてはシャープすぎる。いい意味で。この数分間が凄すぎた。
次、なつこさんが弓を射て主人公を守るシーン。あと、主人公が青鷺の羽根で作る矢の飛び方。ここら辺りはかっこよすぎる。
そんな感じで、いい意味で驚かされる場面がある。
それにしても、なつこさんが弓を射るシーンは謎だ。
物の怪と対峙できる女性として描かれていて、おなかに子を宿して戦う人になるのかいな、と思ってたら違う方向に行った。
だけど、既にあの時点で半分異界に足を突っ込んだ人なのだ。いつから突っ込んでるのだろう、とか。
9月22日、追記。
他のサイトのレビューで、あの場面は真人(主人公)の夢だ、という説明があった。
言われてみると、なるほど、だ。
そう受け取る方が、あのエピソードを理解しやすくなるように思う。
実際、そのあと真人の看護をしに来たおばあさんが「夢でも見たんでしょう」みたいなことを言っていたと思う。
9月25日、追記。
あれが夢だとしたら、真人となつこさんは、たぶん、共に病床の中で、同じ夢を見たのだ。
終盤、ひみちゃんと鷺男と主人公の活躍。
やっぱり画面は美しく、そこに溢れるマンガチックなインコたち。なんでこんな、マンガなんだろうね。そういう描き方される理由もあるのだろう。まあ、リアルタッチだったらマジ怖いしな。
僕は気付かなかったんだけど、ひみちゃんは主人公になつこさんのことを「妹」と言ってるらしい。一緒に観に行った家族がそういうのだ。だから、主人公はひみちゃんは実母と知っていると。
えぇぇ、そうかあ?、、、
僕は気付かなかった。だから、主人公は知らないままに現実に帰ったのだと思っていた。どうなんだろうか。知ってたら、話の展開が違ってくると思うのだけど。
これは、そのうち2回目観るときに確かめようと思っている。
主人公が、大伯父から異世界を引き継ぐよう言われて断る場面、淡々と描かれて、全くドラマティックじゃないんだね。大伯父も、ああ、そうかい、という感じで受け入れて。
インコが暴れて世界がガラガラ崩れて、周りはドラマティックなんだけど、ひみちゃんも主人公も、思いは定まっててゴールを目指すだけなので、そういう意味では、淡々としたエンディングだと思う。
観てるこっちは、いまいち盛り上がらないというか。勝手にやってるなあって、置いてけぼりというか。
崩壊と帰郷という意味では、ラピュタとかもそうだけど。いや、他の駿の作品でもそういう構造があるのはあるのかな。
しかし、何というのか分からないが、僕は、静かな崩壊だなと感じていた。
その世界の中での大事。
そんなことより、主人公にとって大事なのは、帰ってからの世界なのだ。
なんというか、駿から「さあ終わりだ、帰った帰った」と言われてるような、そういう終盤だったような。鳥の糞まみれな画面についての解釈は、まあ、あまりにも印象が強いので、ここでは敢てしない。
映画作品そのもの自体以外から観客に与えられる情報が少なく、映画自体は描きたいものの詰め込みで、一見、とっちらかっている、かのように見える。しかし、そういう見え方でも、ちゃんと考えて並べられているんだろうと思う、たぶん。
でも、考えすぎても意味ないんじゃないのかなあ、という気がする。それが僕の観終わってからの感想だ。美味しい料理の皿はいっぱい並べられている。どこからとって食べてもいい、バイキング形式というか。そういう観かたをしてもいいんだろうなと思う。
最後の、穏やかな日常の画面がきれいで良かったと思う。
20世紀のアングラファンタジー映画はそういう終わり方が多かった気がする。
最近は、ああいう映画はどこかで作られているんだろうか。
21世紀は、あんな牧歌的な世界観は、現実に押しつぶされてしまったような気がする。
でも人の営みは変わらない。押し流されそうなときでも、いや、ときにこそかな、忘れずにいられたら、ということがあるだろうと。
こんなレビュー(?)を挙げるのは僕としては珍しいのでどうしようかと思ったが、アングラ映画に対しては、レビューを捻ったりするのが似つかわしいと思うので。
まあ、そんな感じだ。1回観ただけじゃ分からないね。
8月も終わるので、ネタバレ追記。
つうか、僕が思いついたことだけど。
タイトル、なんでこれなんだというか。
主人公が異世界から持ち帰った「石」、青鷺が「御守になる」と言った、あの石こそが「君たちはどう生きるか」なのだ。
つまり、亡き母が託した、主人公が泣いた、あの本だ。
あれが御守りになって、主人公を守った。
たぶん主人公は、年を重ねるに連れて、本の内容を忘れていくだろう。でもその本を読んだことで、自分の心、魂が守られたことは、心の奥底に残るのだ。どんなにその本が大事だったかを、すっかり忘れたとしても。
そう、「作品」は「御守」だ。
駿は、観た人の御守りになる作品を、後に忘れ去られたとしても、その時はその人を何かから守る御守りになれる作品を、作りたいと願ったのだろうと、僕は勝手に思う。
この作品のタイトルに「君たちはどう生きるか」を持ってきたのは、2つの意味がある。
ひとつは、若い後輩へのメッセージ。どういう気持ちでクリエイトしていくんだい?という問いかけ。
これは分かりやすい。
もうひとつは、作品の中で数分しか出てこないこの本の存在が、実は重要なんだということを明示するためだ。
作品に触れることが人に何をもたらすかを序盤に示し、更に主人公が「異世界から現実に持ち帰る御守」という形で示し、それが、いずれ忘れられていく運命であること、そして、それでいいのだということを示した。
駿は、そういうことこそが大事なのだと示したのだと思う。
さて、話変わるけど、
そうなると13個の石というのが駿の作品だと言われているが、実際どうなのか、と思ったり。
まあ、そういう解釈もありだ。でも、大叔父は駿とは関係ない、ただの作中のキャラクターだと解釈したら、たぶん大叔父の頭の中にある、あの異世界の元ネタが13個あるよ、という意味なのだ。
ほんとかな?w。
まあ、こんなとこかな。
Aug 03, 2023
オーディオ状況報告(2023.08.03.)
前回のエントリーで、LANの構成図をアップした。
今回は、引き続きLANネットワークを見直し、DACの電源も見直した。
現在のLAN構成図は以下。

上流には、HuMANDATA LNX-007Lを追加している。
音が激変した(最近、激変が多い)。
下記に、JS PC Audio オンラインショップから画像を引用。JS PC Audio Blogから説明を引用。
LANアイソレーター LNX-007L
https://www.shop-jspcaudio.net/shopdetail/000000000136/![]()
JS PC Audio Blog
http://blog.jspcaudio.net/?eid=403
「LANアイソレーター LNX-007Lの挿入はもうひと押し欲しいという方にお勧めです。LNX-007Lはフレームグラウンドが繋がっていませんが、端子を使って短絡することも可能な製品です。改善の効果としては、薄いベールが1~2枚剥がれるようなイメージです。」
薄いベールが1~2枚、、、
うちでは1個使用でいきなり、なんというのか、耳から鱗が落ちるというような、それほどの違いがあったように思う。
最初は、PPAP middle-endの手前で使用した。
2つ目はback-endの手前で、そこまでの大きな効果は無かった。
しかし、更に2個、追加して見ようと思い、ONUの周囲で追加した。まあ、取り敢えず、ここらあたりまでかな、、、でも追加の副作用は全く感じないので、更に追加したら何か変わるだろうか、という気持ちはある。
どこで使うのが一番有効なのかは確認していない。一旦付けたらもう外せないと思った。
最近、MFPCが複数台使用から1台に集約されたという話があって、どういう意味だろうと思っていたんだけど、今回、このようなことがあって、音声データがネットワークを経由する弊害から逃れられることには、僕が思うより大きい利得があるのかもしれないと思った。
まあ、見当違いかもしれないけど。
僕の場合は、Daphileは使っているしmpdアップサンプラーはマシンパワーを食うしPPAPは1台に出来ないしで、集約するという方法論は無理なので、暫くは複数台連携でやっていくことになるだろう。
あれこれするうちに、若干だがPPAPサーバーの配置が変わった。
middleとbackの間にハブとアイソレーターが入っている。
実際のとこ、どう配置するのがベストなのか確認していないんだけど、悪化はないのでこの配置で暫く使うつもりだ。
さて、同時に、下流も久しぶりに少し変わっている。

ADI-2 DACと、Pegasus R2R DAC、以前は安定化電源のBY50Sから電源を取っていたが、PB-500-2に繋ぎ変えた。
昔、大して変わらないと思った筈なのだけど、今回繋ぎ変えてみたら、音の陰影がまるで違った。絵で言えば黒が深く色が鮮やかに、空間への浮き方がくっきりして、実体感が増したように思う。
我ながら迂闊だったが、気が付いてよかった。
思い当たるのは、BY50Sのバッテリーがヘタってきてるのが原因ではないかと。
違うかもしれないが。
BY50Sは数年に1回、バッテリー交換しないといけないのだ。そろそろ、そういう時期になる。考えてみたら、そういう配慮をしないといけない電源は、配慮が行き届くしっかりした人じゃないと扱いにくいかもしれない。というか、僕のようなずぼらな人は気を付けないといけないのだろう。
そういう意味で、PB-500-2のほう管理が楽かもしれない。
些事だが、今回からサブシステムは図から外した。
CDはメインシステムで聴くようになり、殆ど使わなくなって久しいので。
Jul 22, 2023
LAN ネットワークを見直してみる
前回のエントリーで、システム構成図をアップした。
そこでも書いたけど、上流はゴチャゴチャして整理がついていない。
今回は、家庭内LANの構成を図にしてみた。以前にも作ったことがあるけど、そのときには描いてない部分も書き込んでみている。
追記。
せっかく作った図ではあったんだけど、ONUをOMUと書き間違えている。直すのも面倒なのでこのままにする。

6月下旬の時点で上図のような構成。
黄色がノートPC。紫枠がボードPC。緑枠がNAS。白がスイッチングハブ。グレイがその他のサーバー(DHCP、AP。スイッチングハブと兼用だ)。
なんでこうなってんの、という感じに建て増しの跡がある構成図だ。
ネットワーク上のノイズはオーディオに悪影響がある。今回、問題と思われる場所に手を入れていくことにした。
まず、5GHzで動いているAP。
これは、最初に動かしていたAP(AtermWG300HP)に接続エラーが多かったのを、接続が集中しているせいかもと考えて追加した物だ。
それで状況が改善した印象はなかったが、せっかくあるのだからと使っていた。
こんなところにシステム構成上重要なmpdサーバーが繋がっているのは、置き場が他に確保できなかったからだ。APはノイズ源なので音に影響するかもしれない。
実際のところ、5GHz APは近くにしか電波が届きにくくて使いにくく、いらないと判断し止めることにする。理由は分からないが、エラーもなくなってることだし。
更に、敢えて機能が多い機械であるATERM-16E2EDを此所に使う必然性はないので、NETGEAR GS105に替えて、接続の配置も変える。

音は、変更していくに連れて改善したように思う。ベールがはがれていくような感じ。
しかし、ブラインドで聴き分けるのは難しいかもしれない。
次に、mpdサーバーで処理されたデータ信号がOMUONU、DHCPサーバー(ノイズ源)であるPR-500MIを通るのは良くないのではないか、ということで、3通り接続を変えて試してみた。

ストリーミングの音楽データは、ウェブからPR-500MI、Daphile、PR-500MI、mpdサーバーであるHP PB 450G9、と流れて処理される。
そこから、GS105E、PPAP Back End、と流れていく。
3番目の接続は、ProBook 450G9で処理された信号がPPAP Back Endに向かう際にPR-500MIを通らないのでノイズの悪影響が少なく音がいいのではないか、と予想したのだけど、1番目と変わらない感じ。
意外なことに、信号がPR-500MIを通る2番目が一番良かった。
耳のいい人だったらブラインドでも区別出来るかもしれない。
2番目と1、3番目で何が違うかといえば、NETGEAR GS105Eに繋がっているLANケーブルが2つか3つか、ということだ。
ハブの負担が少ないことに意味がある、のかな、、、
次は、PPAP back-endの近くに音源用のNASが2台あるのがどうなのかと。

これも置き場の確保が難しくて現在の場所に置いてある。
外してみたら音は良くなるのかどうか。
単純に、LANケーブルを外して接続を切って聴き比べた。音源はストリーミングのDeezer HiFiを使った。
これは、意外に差が出なかった。違うような違わないような、、、
NASを移動できる場所もないので、このままで様子を見ることにした。
そういうわけで、現在は下図のような接続になっている。
大して変わっちゃいないが。
あれこれ試みる前と後で、ベールが1枚ぐらい剥がれたぐらいの違いはあるような気がする。
今すぐにできるところはこんなところか。整理がついたとは言いにくいけど、マシになってはいると思う。

Jun 28, 2023
オーディオ状況報告(2023.06.28.)
前回の状況報告から1年経っている。若干システム上流に変更がある。下流は全く変化がないと思う。
最近のシステム構成は下図のような感じ。

上流は、本来すっきりしている方がノイズが少なくていいのだけど、ごちゃごちゃしている。
mpdサーバーが2機、Daphileサーバーも2機。
これが、恒常的に続くのかどうかもはっきりしない。というか、外すことに意味が見出せないというか、いや、ノイズは減るんでしょう?と思うんだけど、なんか動かしときゃいいじゃないの、大して変わらんじゃないのというか。
Daphileサーバーは其々、メイン機とテスター機で、Youtubeプラグインはテスターにしか入っていない。Youtubeは頻繁には使わないので、今更、メイン機にインストールする気がしない。
mpdサーバーは、1台は先代メイン機で、SRCの設定はMediumで、サンプリング周波数は768kHz。
もう1台は現在のメイン機で、SRCはBestの設定で動かしている。サンプリング周波数は384kHz。なんで2つ動かしているかというと、いちいち設定を書き換えてmpdを再起動するのが面倒だから。
そういうわけでPPAP Back-Endでは、PCM信号を受けるncatコマンドを2つ動かしている。
今後、SRCの効き方を聴き比べようかというようなことになったら、さらにncatを追加して動かすかもしれない。
PPAPの設定は、FrontとBack-End、ペアでしないといけない。設定変更する際に、いちいちFrontのmpdとBack-End、両方の設定を書き換え再起動するのはめんどうだ。
Back-Endで複数のncatを動かして、其々に受け取るPCM信号を予め設定しておけば、設定変更して再起動するのがFrontのmpdだけになる。
そうなると、比較視聴の運用が相当手軽にできる。
まあ、先のことになるだろうけど。
なんというか、こんな感じで気が抜けた状態で、聴き専状態になっている。
Medium/768kHzとBest/368kHzを比較して、はっきり後者の方が音がいいといえる音源は、環境音を録音した音源だ。
例えば下記のようなもの。
Walter Tilgner - Waldesrauschen (Whispering Forest)
https://www.discogs.com/ja/release/8318592-Walter-Tilgner-Waldesrauschen-Whispering-Forest
鳥の鳴き声が、なんというか、人間が作る楽器よりも複雑な音を出せるということがより明らかになるというか。キツツキが木を叩く音のリアルさが、こんな言い方したくないが、激変するのだ。
一方、人が作る音楽は、そこまでの差は出ない。
もちろん差はあるのだけど、大抵の音楽の場合、キツツキほどの差は出ないし、音楽を聴いての感動の質には大差がない。デリケートな音色をした音源は違いが大きく出るように思う。とか言ってるが、まだそんなに多くは聴き込んでいないというのが実際のところ。
世の中がわけがわからないので疲れぎみ。コロナにも注意がいる。頑張っていかないといけない。
May 24, 2023
HP Probook 450 G9, mpd, libsamplerateで高品質アップサンプリングを試みる(6月1日、4日、追記)
前回のエントリーでは、TC64-11.1 mpdサーバーをHP Probook 450 G9で動かした。
どこまでやれるか試しているのだが、ここで問題がある。
カタログ上、450 G9のCPUは最高4.9GHzで動く筈だが、3.7GHzまででしか動いてくれない。
インテルのCPUにはターボ・ブースト・テクノロジーというのがあって、負荷がかかると自動的にクロック周波数を上げるのだけど、それが充分に機能してない?ようなのだ。
原因が分からない。
ネット上で調べたところ、原因として考えられるのは、熱の問題、電力の問題、BIOSのバグ、これらは該当しないだろう。
あと、AVX2、AVX-512のような遅いSIMDがクロックを下げるとか。
これはよく分からない。アクティブなコアが増加するとクロック周波数の上昇率が下がるということらしいが、mpdサーバーで動いているプロセスは少ない。
ほとんどのコアは仕事をしてないようにすら見えるので、これも違う気がする。
うちのmpdサーバー EliteBook 820 G2の状況をメモ。
tc@box:~$ grep MHz /proc/cpuinfo cpu MHz : 2886.755 cpu MHz : 2831.833 cpu MHz : 2697.611 cpu MHz : 2694.282 tc@box:~$ cat /sys/devices/system/cpu/cpu*/cpufreq/scaling_governor powersave powersave powersave powersave tc@box:~$ grep 'model name' /proc/cpuinfo model name : Intel(R) Core(TM) i5-5300U CPU @ 2.30GHz model name : Intel(R) Core(TM) i5-5300U CPU @ 2.30GHz model name : Intel(R) Core(TM) i5-5300U CPU @ 2.30GHz model name : Intel(R) Core(TM) i5-5300U CPU @ 2.30GHz tc@box:~$
powersaveで動いている。
CPUは2.30GHzだが、動くときには2.8GHz以上で動いている。i5-5300Uのターボ・ブースト利用時の最大周波数は2.90 GHzであり、ブーストが機能している。
(powersaveでもブーストは効くんだね)
そういうわけで、Probook 450 G9のi7-1255Uでターボ・ブーストが機能しない?のが残念な状況だ。
正直、買って試してみないと分からないな、というのはあったので想定内といえばそうなんだけど、820 G2で動いてるんだから多分いけるだろう、と甘い判断をしたわけだ。、、
Probook 450 G9をmpdサーバーとして動かしてみたときの状況。
tc@box:~$ grep MHz /proc/cpuinfo cpu MHz : 2608.375 cpu MHz : 2643.276 cpu MHz : 3700.000 cpu MHz : 3700.000 cpu MHz : 820.543 cpu MHz : 1357.115 cpu MHz : 2889.705 cpu MHz : 1141.198 cpu MHz : 2205.000 cpu MHz : 2569.790 cpu MHz : 1859.254 cpu MHz : 888.040 tc@box:~$ cat /sys/devices/system/cpu/cpu*/cpufreq/scaling_governor powersave *snip* tc@box:~$ grep 'model name' /proc/cpuinfo model name : 12th Gen Intel(R) Core(TM) i7-1255U *snip* tc@box:~$
こんな感じで3.7GHzが上限になっている様だ。なんでかねえ、、、
https://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/products/sku/226259/intel-core-i71255u-processor-12m-cache-up-to-4-70-ghz/specifications.html
インテル® Core™ i7-1255U プロセッサー
上記のインテルのサイトによると、
Performance-coresの数 2、Efficient-coresの数 8
Performance-core最大ターボ・フリークエンシー 4.70 GHz
Efficient-core のターボ・ブースト利用時の最大フリークエンシー 3.50 GHz
とある。
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/02268/111800001/
最新のインテルCPU、第12世代Coreシリーズは何が違うのか
日経クロステック 2022.12.12
上記記事によると第12世代のインテルCPU、つまりi7-1255Uは、PコアとEコア、2種類のコアを積んでいると。
高い性能が必要な処理はPコア、負荷は低いが常時実行するような処理はEコアが向いているそうだ。
性能を重視した従来のCPUコアがPコアであり、性能よりも電力効率を重視したのがEコアで物理的サイズはPコアの4分の1と。
そんな構造なので、スレッドごとの処理を適切なコアに割り振る「スレッド・ディレクター」というのがCPUに組み込まれていて、負荷が高い処理はPコアに振り分けされるらしい。
実際、topでの挙動を見ると、mpdの処理は専ら「CPU0」と「CPU2」、2つのスレッドが代りばんこに受け持っているようだ。CPU0~3がPコアのスレッドなのかな。
これは、4つのスレッド全てでリレーする、820 G2のi5-5300Uの挙動とは異なる。
しかしそれなら、4GHz以上で動いてもいいと思うのだが、、、
ネット上を調べていたら、CPUの動作クロックを設定する「cpufreq」というツールがあり、Tiny Core 11では「cpupower.tcz」という形でリポジトリ上にあるらしいということが分かった。
インストール。
tc@box:~$ cpupower Usage: cpupower [-c|--cpu cpulist ][ ] Supported commands are: frequency-info frequency-set idle-info idle-set set info monitor help Not all commands can make use of the -c cpulist option. Use 'cpupower help ' for getting help for above commands. tc@box:~$ cpupower frequency-info analyzing CPU 0: driver: intel_pstate CPUs which run at the same hardware frequency: 0 CPUs which need to have their frequency coordinated by software: 0 maximum transition latency: Cannot determine or is not supported. hardware limits: 400 MHz - 4.70 GHz available cpufreq governors: performance powersave current policy: frequency should be within 400 MHz and 4.70 GHz. The governor "powersave" may decide which speed to use within this range. current CPU frequency: Unable to call hardware current CPU frequency: 405 MHz (asserted by call to kernel) boost state support: Supported: yes Active: yes tc@box:~$ tc@box:~$ sudo cpupower frequency-set -g performance Setting cpu: 0 Setting cpu: 1 Setting cpu: 2 Setting cpu: 3 Setting cpu: 4 Setting cpu: 5 Setting cpu: 6 Setting cpu: 7 Setting cpu: 8 Setting cpu: 9 Setting cpu: 10 Setting cpu: 11 tc@box:~$ cpupower frequency-info analyzing CPU 0: driver: intel_pstate CPUs which run at the same hardware frequency: 0 CPUs which need to have their frequency coordinated by software: 0 maximum transition latency: Cannot determine or is not supported. hardware limits: 400 MHz - 4.70 GHz available cpufreq governors: performance powersave current policy: frequency should be within 400 MHz and 4.70 GHz. The governor "performance" may decide which speed to use within this range. current CPU frequency: Unable to call hardware current CPU frequency: 657 MHz (asserted by call to kernel) boost state support: Supported: yes Active: yes tc@box:~$ tc@box:~$ cat /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/scaling_governor performance
「powersave」を「performance」に変更。
これで、CPUがパフォーマンス優先にセットされた。
これでどうかというと、やはり、3.7GHzまで。
どうしたものかな、と思いながら使っていたら、ときに3.7GHzより少し上が出る。コンスタントには出ない。しかし、どうやら出せないわけじゃないんだろうなと。
そこで、BIOS関係で節電に関する設定を調整してみることにした。
ネット上に公開されているHPのマニュアルから引用。
HP PC Commercial BIOS (UEFI) Setup
Administration Guide
For Commercial Platforms using HP BIOSphere Gen 7-9 2020 -2022
Runtime Power Management | When checked, enables the processor to run at lower frequencies (P-states) when higher performance is not needed. When unchecked, the processor always runs at maximum frequency. |
Extended Idle Power States | When checked, enables the processor to rest in lower power states (C-states) when idle. |
Power Control | When checked, enables the notebook to support power management applications such as IPM+ that help enterprises reduce power costs by intelligently managing the battery usage of the notebook. |
Battery Health Manager | Sets charging policy based on optimizing for battery life or for battery duration. The possible settings are: • Maximize my battery health • Let HP manage my battery charging |
しかし設定できる項目が少ない。こんなもんなのかなあ。
ネット上の日本語マニュアルは古いので英語の方を読む。日本語版には書いてないようなことが書いてある。
とりあえず、下記のように設定してみた。
Runtime Power Management | on → off |
Extended Idle Power States | on |
Power Control | on → off |
Battery Health Manager | Let HP → Maximize |
設定変えたら、ほとんど動いていなかったEコアたちが一斉に動きだし、音が途切れるように。
Pコアに重要な仕事を降るということをしなくなったようだ。
変更した設定を戻していく。
Power Controlを「on」に。
Pコアに仕事を降るようになった?ようだが、それでも音が途切れる。
tc@box:~$ cpupower frequency-info analyzing CPU 0: no or unknown cpufreq driver is active on this CPU CPUs which run at the same hardware frequency: Not Available CPUs which need to have their frequency coordinated by software: Not Available maximum transition latency: Cannot determine or is not supported. Not Available available cpufreq governors: Not Available Unable to determine current policy current CPU frequency: Unable to call hardware current CPU frequency: Unable to call to kernel boost state support: Supported: no Active: no tc@box:~$ tc@box:~$ grep MHz /proc/cpuinfo cpu MHz : 841.518 cpu MHz : 1462.869 cpu MHz : 1700.000 cpu MHz : 1703.346 cpu MHz : 634.992 cpu MHz : 1034.485 cpu MHz : 1013.223 cpu MHz : 1197.852 cpu MHz : 1119.194 cpu MHz : 977.032 cpu MHz : 1196.461 cpu MHz : 1198.542 tc@box:~$
なんか、すごく上手くいってないっぽい。IntelのCPUだという認識が出来ていない。
クロック周波数も上がっていない。
Runtime Power Managementを「on」に戻す。
Power Controlを「off」に。
これで、まともに音が出るようになった。
tc@box:~$ cpupower frequency-info analyzing CPU 0: driver: intel_pstate CPUs which run at the same hardware frequency: 0 CPUs which need to have their frequency coordinated by software: 0 maximum transition latency: Cannot determine or is not supported. hardware limits: 400 MHz - 4.70 GHz available cpufreq governors: performance powersave current policy: frequency should be within 400 MHz and 4.70 GHz. The governor "powersave" may decide which speed to use within this range. current CPU frequency: Unable to call hardware current CPU frequency: 966 MHz (asserted by call to kernel) boost state support: Supported: yes Active: yes tc@box:~$ sudo cpupower frequency-set -g performance Setting cpu: 0 Setting cpu: 1 *snip* tc@box:~$ cat /sys/devices/system/cpu/cpu0/cpufreq/scaling_governor performance tc@box:~$
これで700kHz台を出そうとしたが、やはり10秒ほどでぶちぶち途切れる。
300kHz台だと問題なく音が出る。
音が出ているときのCPUのクロック周波数の上限は3.7GHz付近で変わらない。
まともに音が出ていないときは、クロック周波数も上がっていない、ということがある。ここの辺り挙動が謎だ。
ちょっと気になったのが、BIOSの説明書に出てきた「IPM+」というもの。
電源管理を行うソフトらしい。
Windowsで起動したら設定できるらしいので、セキュリティブートを有効にしてWindowsを起動し確認してみたら、インストールされていないようだったので、ほっとくことにする。
結局、BIOSの電源関係はあまり関係ないように思われた。
もしかして、Tiny Core OSの問題?とも思ったりもするが、調べてもはっきりしないし、確信もない。
この件は、当面、保留である。
そういうわけで、HP Probook 450 G9 mpdサーバーは、libsamplerateの設定を「Best Sinc Interpolator」、アップサンプリング設定を384kHzで動かしている。
そこそこ余裕を持って動いているように見える。
というのは、topで見るとmpdを担当するCPU0、CPU2、2つのスレッドがともに休んでいる時間がそこそこ見えるからだ。
比較したら、820 G2でMedium、768kHzで動かす方がもっと余裕がある挙動で動く。
Bestの設定は、やはり相当、重いのだと思う。
音はそれに見合うものがあると思うのだけど、音質の確認は流し聴きだけで、十分にはしていない。
音源によってはリアリティがMedium、768kHzより高いと思う。
Medium、768kHzと、Best、192kHzだと、どっちがいいかは好みにもよるかも、みたいな感じだった。これらも真剣に比較しないまま今に至ってるんだけど、Best、384kHzは、それらの水準を超えると思う。
今後、余裕がある時に確認していこうと思う。
課題はいろいろ残っているけど、無理せず、焦らず、という感じ。
6月1日、追記。
なぜCPUのクロック周波数が3.7GHzまでしか上がらないのか。
結論からいうと、Tiny Core OSが原因だった。
TC64-11.1のカーネルは5.4.3。これが古かったのだ。
TC64-14のカーネルは6.1.2。「corepure64」と「vmlinuz64」をコピー&ペーストで入れ替え、mpdサーバーのOSをバージョンアップしてみた。こういうやり方はソフトが上手く動く保証がないけど、簡単に出来る。動けば恩の字だ。
mpdはちゃんと動いた。
CPUも、4.7GHzで機能した。新しいCPUだから新しいカーネルが必要だったのだろう。
しかしlibsamplerate、Bestの設定を使った700kHz台へのアップサンプリングは、音が途切れて無理だった。
実際、300kHz台で鳴らした時点で、なんとなく予想はしていた。3.7GHzでなんとかなるレベルだから、700kHz台で動かすなら最低でも5GHz以上が必要じゃないかと思った。それでも無理かもしれない。
今回のOSのバージョンアップで問題だったのは、sshが使えなくなったことだ。mpdサーバー本体のキーボードから操作せざるを得なくて少し面倒だった。しかし、そう複雑なことはしてないので出来たという感じ。
sshが使えるようだったらサーバーを入れ替えたかもしれない。今回はそうはせず今までのまま、TC64-11.1で運用継続だ。入れ替えは暇が出来たらということになる。
6月4日、追記。
sshは、openssh.tczをTC14のリポジトリから再インストールしたらつながるようになった。
そういうわけで、めでたくサーバーは入れ替えた。今のところ、問題ないように見える。CPUも4.7GHz近くで動いている。
May 18, 2023
最新ノートPCで起動できるTiny Core 64 mpdサーバーを過去の資産の切り貼りで作る
今月は、TC64関係のエントリーを2つ上げている。
HP Probook 450 G9で起動できるTC64-14を作るところまでこぎつけた。
今回は、450 G9でmpdサーバーを動かそう、というものだ。
動かすといったって、いちからmpdなどなどをインストールしてサーバーを構築しようというのではない。けっこう大仕事なので、そこまでする余裕はない。
現在、使っているTC64-11.1 mpdサーバーと同じものを、450 G9で動かそうということだ。
もちろん、そのままでは起動できない。
ブートローダーが新しいBIOSである「UEFI」に対応してないからだ。
しかし、Tiny Core Linuxというのは、かなり融通無碍なディストリビューションだ。
タイトルにあるように、過去の資産を使って、動くものを設えようというのが今回の話。
そんなに長い話にならない。
準備するのは、
1) インストールするためのUSBメモリ、1つ。
2) 現在のPCオーディオシステムに使っているmpdサーバーTC64-11.1のイメージファイル。
3) 先日作った450 G9で起動できるTC64-14のイメージファイル。
さて、手順だ。
上記の2)、3)を日常使いのPC(うちのOSはFedora)上に準備する。
(今回の場合、2)は過去にバックアップしたimgファイルがある。3)も先日作ったのをパーティションイメージとして保存している。)
USBメモリを日常使いのPCに刺し、インストールするパーティションを作る。
mpdサーバーのimgファイルの大きさは500MB強なので、1GBもあれば十分以上。
使うソフトはユーティリティの「ディスク」。
ファイルシステムは「FAT」を選択。
パーティションが出来た時点で、自動的にシステム上にマウントされファイルブラウザに表示される。ここにmpdサーバーをインストールしていく。
次に、mpdサーバーTC64-11.1のイメージファイルを「ディスクイメージマウンター」でマウントする。ファイルブラウザ上に表示されたimgファイルアイコンを右クリックで、メニューからアプリ選択するので手軽で簡単だ。
マウントしたmpdサーバーTC64-11.1のボリュームから、「tce」フォルダをコピー、USBメモリの1GBのボリュームにペーストする。
次に、TC64-14のイメージファイルを同様にしてマウントする。
マウントしたTC64-14のボリュームから、「EFI」フォルダと「syslinux.cfg」をコピー、USBメモリの1GBのボリュームにペーストする。
以上で出来上がりだ。
450 G9でブートできる。
こういうコピー&ペーストでOSインストールする方法は、Tiny Coreの入門書に書いてある。
http://tinycorelinux.net/book.html
過去にこうしたやり方は何回か試みたことがあったんだけど、なぜかついぞ上手くいったことが無かった。
だから今回、これで動くようなので、僕自身がびっくりしている。
(ファイルシステムに無頓着だったから上手くいかなかったのかもしれない)
そのうち、暇が出来たら使ってみようと思う。
しかし、使えるのかな、これ、、、
(使えました、、取り敢えずBest Sinc Interpolatorで384kHz、この音はいいかもしれない、、、)